忍「隠し事、しちゃってましたね……」 アリス「……シノ」
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◆jOsNS7W.Ovhu
[saga]
2013/12/10(火) 00:27:55.06 ID:bZBTqQiJ0
その翌日――
シノは放課後、私を人気のない校舎裏に連れて行った。
そこでいきなり服を脱ぎ始めるものだから、私はとても焦ったっけ。
「ちょ、ちょっと、シノ!?」
「し、静かに、陽子ちゃん」
と言われても、恥ずかしそうに頬を染めながら、上半身裸になられても困るんだけど……!
そんなあれこれを飲み込んで、せめて私は視線を逸らす。
視界の隅っこで、本当に「男子」とは思えないほど白い肌が見え隠れした。正直、すっごく困った。
「……もう、いいですよ」
「う、うん……?」
シノに促され、再びシノと視線を合わせた私が見たものは――
「――陽子が、今のシノの」
「そう。そういえば、綾には言ってなかったっけ?」
中学時代は、色々とそれ以外にすることあったからなぁ。
最終的に、何ともあっさりと受け入れられた、「大宮忍カミングアウト作戦」。
綾にも手伝ってもらったっけ。
あぁ、だから今まで話すことなかったんだ。タイミング外しちゃってたんだな。
「……ということは」
「シノは勉強とかはダメダメな割に、メチャクチャ器用でね。凄くその出来は良かった。
で、その時も、シノの胸はもう、フツーに膨らんでるように見えた」
あの時は、本当にビックリした。
目の前に、いきなり正真正銘の女子が現れたんだから。
とはいえ、それからシノの、その、女装能力にはますます磨きがかかっていった。
今となっては、どこからどう見てもごくごくフツーの女子高生になり
毎度のようにアリスやカレンを騒がせているのは周知の通りってわけだ。
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