忍「隠し事、しちゃってましたね……」 アリス「……シノ」
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192: ◆jOsNS7W.Ovhu[saga]
2013/11/17(日) 01:46:53.74 ID:5cAWbn0F0
「――エッチ、デス」


 カレンは、ジトッとした目で、私を捉えている。
 その仕草は、何とも女性らしく、密かに娘の成長具合に驚いてしまう。


「そ、そういうつもりじゃ……」


 いや、そもそもカレン、「あの子」は私と同じ――
 なんて言葉がちょっとでもよぎったのが恥ずかしいほどだ。
 そんな差異は――


「……ちょっと、濡れちゃいましたねぇ」


 あそこで、どこか色っぽさすら出ている「彼女」にとって、何の意味もないことだろう。


「あ、ああ……」

 
 赤く染め上げ、茫然自失の体といったアリスちゃん。
 そんな彼女と、私の娘が立ち直るのには時間がかかりそうだ――


「いや、私も、か」


 囚われてしまった、気がする。
 なるほど、これは――






 ――それから。


「あ、ありがとうございます」
「いや、いいんだ。風邪でもひいたらことだからね」


 私は「彼女」を連れて、車に戻っていた。
 カレンたちも付いてきたいと言っていたが、敢えて拒んだ。
 二人で待っていて、と言った時のカレンの淡い表情が印象深い。

 娘に、すまないと感じるのは親心だろうか。
 ……それでもやはり。


「重く、ないですか?」
「――いや、全く」


 少し、恥ずかしそうな口調で訊いてくる。
 きっと、背中では赤く切なそうな……「女の子」の顔が見られることだろう。
 そうした事もまた、私の認識を崩しそうで――


 だから――


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