らき☆すたSSスレ 〜そろそろ二期の噂はでないのかね〜
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ひよりの旅 109/112
[saga sage]
2013/02/11(月) 21:39:17.26 ID:W145K4B60
ケーキとコーヒーが皆に振舞われた。
こなた「ひより、演奏会前と違って元気があるじゃん」
ひより「……そうですか、あまり変わりませんよ」
かがみ「そうね、なにか吹っ切れたような清清しさがあるわね……つかさのピアノで何か変わった?」
変わった、確かに変わった。十年間のもやもやしていた雲が晴れた。
ひより「つかさ先輩、私、まつりさんに話しますよ……全て」
つかさ「ほ、ほんとに……」
ゆたか「ひより……」
つかさ先輩とゆたかの二人の表情を見て泉先輩が首を傾げた。
こなた「まつりさんに何を話すの」
ひより「まつりさんに、お稲荷さんの話しをする、そしてまなぶの正体を話す、彼は昔コンだった……って」
さらに泉先輩は首を傾げた。
こなた「その話しをするのに何故つかさとゆーちゃんが驚かなきゃならないの?」
ひより「それは……私がまなぶを好きだったから」
こなた「な〜んだ、好きだったんだ……え」
かがみ「なっ!?」
かえで「え?」
あやの「うそ?」
四人は仰け反るように驚いた。
かがみ「ちょと、あの時言ったわよね、あれは間違いだって……なぜ、嘘をついたの……」
ひより「嘘はついていません、あの時点では……まつりさんとまなぶをくっ付けようとしているうちにまなぶの魅力に気付いてしまった、ミイラ取りがミイラっスね……
十年前、私は彼に告白をした……それで終わったと思っていた、でも、それは思っていただけ、私未だ心の整理がついていなかった……」
私はゆたかの方を向いた。
ひより「つかさ先輩の演奏を聴いて分かったよ、私は確かに小島さんが好き、だけどまなぶのミッションを終わらせないと先に進めない……まだ途中だった」
ゆたかは何度も頷いた。
こなた「ま、まさかひよりんが恋愛を語るなんて……」
泉先輩はあんぐり口を開けて呆然と私を見ていた。
かがみ「い、いや、私がもっと早く気付いていれば、もっと違った展開があったかもしれない」
ひより「かがみさん、タラレバはもう止めて下さい、私は私なりに全力だったのですから……」
そう全力だった……
ひより「ゆたか、私の最後ミッションが終わった後、小島さんにアタックするつもりだけど」
ゆたか「何で私にそんな話しを私に?」
泉先輩は私とゆたかを交互に見てオロオロしだした。
ひより「い、いや、もしかしてゆたかも好き……なんて事はないよね?」
もう三角関係は嫌だ、ここははっきりしておく。
ゆたかはにやりと笑った。
ゆたか「ふふ……私が本当に好きだったら、愛していたら黙っているよ……ひよりに先を越されないようにね」
……そうだった、ゆたかは恋の為なら手段を選ばないのを忘れていた。要らない心配だった。
ひより「ふふ、そうだったね」
私も笑って帰した。
こなた「……ゆ、ゆーちゃん、なんか恐い……ど、どうしたの……なんかすごく挑戦的だよ……そんなのゆーちゃんじゃない……」
かがみ「それだけゆたかとひよりが成長したって事よ……あんたもいつまでも二次元に逃げていないで少しは現実に帰ってらどうなのよ、そうしないと何時までも独り者よ」
こなた「う、うぅ……」
唸り声を上げる泉先輩、言い返せない。こうなったらかがみさんの独壇場だ。
かがみさんは横目で泉先輩をじっと見る。
かがみ「そうやって黙って座っていればまずまずなのにね……ふぅ」
溜め息を付くかがみさん。
かえで「いやいや、どう見てもまだお子様でしょ……」
追い討ちをかけるかえでさん。
かがみ「もう三十路を超えているのにお子様なんて……こなたってお稲荷さんじゃないの、本当は幾つなの?」
ここぞとばかりに畳み掛けるかがみさん。
こなた「……う、うるさ〜い、女は三十路からが良いんだよ!!」
叫ぶと目を潤ませて私とゆたかにに駆け寄ってきた。
こなた「私に彼氏を……愛のキューピット様……」
私とゆたかは顔を見合わせた。
ひより・ゆたか「お断りします!!」
こなた「そんな……」
かがみ「無理を言うな、彼氏が居ないのにどうやってくっつけるんだ」
皆、笑った……私も笑った。こんなに笑ったのは久しぶりかもしれない。
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