らき☆すたSSスレ 〜そろそろ二期の噂はでないのかね〜
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68:ひよりの旅 103/112[saga sage]
2013/02/11(月) 21:32:56.52 ID:W145K4B60


 十年後……

 私はつかさ先輩に呼ばれて洋菓子店つかさに来ていた。もちろんゆたかやみなみも一緒、いや……陸桜学園祭のチアリーディングメンバー全員が呼ばれた。
何でもつかさ先輩がピアノの演奏を皆に聞かせると言うのだ。皆が集まるのはあの時以来かもしれない。
私は約束の時間よりもかなり早く店に来ていた。あの出来事を直接つかさ先輩に話したかったから。
つかさ「……そんな事があったの、そこまでは知らなかった……」
私の恋、ゆたかの恋、そしてかがみさんの病気……そこで私達がしてきた事、つかさ先輩にはどれも初めて聞く話だったようだ。
ひより「ゆたかは話さないでって言っていたけど、もう時間も経っているし……」
つかさ「そうだね、もうあれから十年くらいかな……時間が経つのは早いね……でも不思議、ひよりちゃんとゆたかちゃんがコンビを組んでいるなんて、ゆたかちゃんは
    みなみちゃんと一緒に仕事をすると思っていたけど……」
ひより「それを言うなら私も同じですよ、泉先輩はかがみさんと一緒に何かすると思っていましたけど」
つかさ先輩は笑った。
つかさ「そうかもしれない、こなちゃんとお姉ちゃん、あんなに仲がよかったのに、私とと一緒に仕事をしているのはこなちゃんたよね、私の店と隣だし、
    お菓子もレストランに提供しているから毎日のように会っているよ」
私は辺りを見回した。
ひより「あの、旦那さんは?」
つかさ「あ、ひろしね、ひろしはお休み、同性だけで会う方が気兼ねしなくていいでしょって、子供を連れて実家に行くって」
ひろしさんは結婚式に会っているだけだった。一度いろいろ話してみたかった。
ひより「そうですか……そういえばつかさ先輩だけ柊の姓なんですよね……」
つかさ「そうなの、だからひろしにお父さんの仕事を引き継いで欲しいって……ふふ、面白いでしょ、お稲荷さんが神主をするかもしれないって」
ひより「そうですね、ふふ……」
私達は笑った。
つかさ「それでね、まつりお姉ちゃんはね……」
その時、私の表情を見たつかさ先輩は話すのを止めた。
つかさ「ご、ゴメン、今の話は止めておくね」
私はまだ諦めていないなのだろうか。つかさ先輩でも分かるほど表情に出たのか。もっとも今のつかさ先輩は昔とは違う。結婚もしているし一児の母でもある。
細かい表情の変化を見逃さないのかもしれない
そうだった。私はつかさ先輩に一番に会いに来たのを思い出した。今そのチャンス。この期を逃すわけにはいかない。
ひより「つかさ先輩、一つ聞いて良いですか」
つかさ「どうしたの、改まっちゃって?」
ひより「実は、このお稲荷さんの話しを漫画にしたのですが……私の話しをつかさ先輩が知らなかったと同じように私もつかさ先輩の話しを詳しく知りません、
    出来れば話して欲しいのですが……良いですか?」
つかさ「えっ、ま、漫画に……するの、私は構わないけど……皆が、特にお姉ちゃんが何て言うか、あの時の事、忘れていないでしょ?」
覚えている。
ひより「でも、この案を考えたのはゆたかです、」
つかさ「ゆたかちゃんが……」
ひより「それに事前に許可を得れば何も問題ない、皆が反対したら是非つかさ先輩に説得の手伝いをしてもらおうと思って……当事者の一人が賛成すれば説得力がでるでしょ?」
つかさ「でも……ひろしやすすむさん、ひとしさん、まなぶさんが何て言うか……だたでさえ正体を知られるのを嫌がっているし」
ひより「彼らはもう人間なのですよね、お稲荷さんじゃないでしょ」
つかさ「え、う、うん、そうだけど……」
困惑するつかさ先輩だった。




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