らき☆すたSSスレ 〜そろそろ二期の噂はでないのかね〜
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431:こなたの旅 31 4/6[saga sage]
2014/11/23(日) 14:28:05.23 ID:R0qhAASd0
 お茶の準備が終わった頃だった。玄関に人の気配を感じた。
かがみ「あ、来たわね」
かがみが玄関に向かった。
みなみ「こんにちは」
こなた「み、みなみ……??」
かがみ「時間どおりね、今日はよろしくお願いするわ」
みなみ「はい……」
いったいどう言う事なのか理解できない。
かがみとみなみは打ち合わせしたかの様な会話をしている。みなみは私がいるのに気がついた。
私と目が合うと会釈をした。
かがみ「あれ、一緒じゃなかったの?」
みなみ「あ、いけない……」
みなみは慌てて玄関を開けた。玄関から入ってきた小さな陰……
ま、まなみちゃん?
まなみちゃんがコソコソと小さい体を余計に小さくさせて入ってきた。
かがみ「まなみちゃん、今日はありがとう」
まなみちゃんは顔を赤らめて黙って頷いた。
こなた「何……何なの……分らないよ?」
かがみ「まなみちゃん、準備お願いね」
まなみ「はい……」
小さな声で返事をするとピアノ方に向かって歩いた。
こなた「ちょっと、かがみいったい何をするつもりなの、教えてよ……」
みなみ「かがみ先輩……まだ何も教えていなかったのですか?」
かがみ「そうよ、話したら絶対に来ないからな」
こなた「……な、何で?」
かがみ「今日はまなみちゃんのピアノの演奏を聴いてもらう……」
こなた「ええ??」
いったい何を言い出すかと思ったら演奏会って……
こなた「……誰かに会わせてくれるんじゃなかったの?」
かがみ「会わすわよ、みなみ……」
かがみはみなみの方を向いて頷いた。みなみも頷いて返した。
みなみ「これからラフマニノフ前奏曲作品23−4の演奏会を行います」
こなた「演奏会……話が違う……」
かがみ「こうしないと来ないからな、よもや帰るなんて言わないわよね」
かがみは演奏の準備をしているまなみちゃんの方を向いてから私を見て睨んだ。
私もまなみちゃんを見た。ピアノの前に座り静かに目を瞑って精神統一をしていた。
これで帰ったらまなみちゃんは……
こなた「……かがみのいじわる……」
かがみ「そうそう、それでよし、でも約束は守っているわよ、セルゲイ・ラフマニノフにこなたを会わせる」
こなた「らふま……のふ……って知らないよ……そんな人」
みなみ「以前ここでまなみちゃんが演奏した曲……覚えていません?」
以前ここで……
考えた、以前此処で……そういば何か演奏していたっけ。
確か……凄く忙しそうな曲だった……
こなた「もしかしてあかずきんちゃんと狼の曲、練習曲とか言ってた?」
みなみは頷いた。
かがみ「覚えているじゃない、でも今回はその曲の事は忘れて」
こなた「……忘れてって……私に音楽、クラッシックなんか聞かせたって何も起きないよ……」
かがみ「そう構えるな、素直に聴けばいいだけよ」
こなた「素直にって……難しいよ」
かがみ「そう私だってクラッシックはそんなに聴く方じゃない、でもねまなみちゃんの演奏を聴いて変わった、それを
    こなたにも体験して欲しい」
こなた「そんな事言われても……」
みなみ「誰かがこんな事を言っていました、人が生まれて最初にする遊びは何かと……それは、絵を描く、踊る、歌う……
    でも周りの影響で次第に描かなくなり、踊らなくなって、歌わなくなる」
かがみ「つまり音楽は人間の根源にある感情表現なのよ、これはお稲荷さんには無いもの、それを使わない手はないわよ、
    こなたにだって分る」
こなた「そうかな……」
「こんにちは……」
玄関の方から声がした。
かがみ「どうぞ、待っていたわよ」
あの声は……声のする方を向いた。かえでさん……
かえで「久しぶりね……全く、一度も見舞いに来なかったのはあんただけだったわ」
こなた「え、あ、お久しぶりっス……」
かがみ「こなたはそんな奴よ」
かえで「知ってる!!」
こなた「い、いや、本当はお見舞いに行くつもりで……でもね」
かえで「もういい、あんたの言い訳は長くてたまらないわ」
かがみ「そう、その通り!!」
かがみとかえでさんが大笑いした。
むぅ、まったくもって何も言えない。
かがみ「もうお身体はいいのですか?」
かえで「つかさの薬のおかげで母子とも健康そのものよ」
かがみ「それは良かった」
かえでさんはピアノの近くの席に座った。
かえで「まなみちゃん、今日はよろしくね」
まなみちゃんは小さく頷いた。
確かにまなみちゃんの手前ここで帰るのはまずいな。何とか寝ないで済めば良いけど……



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