らき☆すたSSスレ 〜そろそろ二期の噂はでないのかね〜
1- 20
399:こなたの旅 28 4/5[saga sage]
2014/08/11(月) 12:32:52.15 ID:IxmzLI8u0
こなた「それは?」
ゆたかは私の視線を追って自分の左手を見た。
ゆたか「これ?」
ゆたかはにっこり笑い左手の甲を私に見せた。薬指に指輪がはまっている。
こなた「それってもしかして……」
ゆたかは頷いた。
ゆたか「婚約指輪……」
こなた「やったじゃん、マネージャさんとか言ってた人?、……あれ、他の人は?」
ゆたか「両親やゆいお姉ちゃん、おじさんにも言っていない、身内ではおねえちゃんが最初だよ」
こなた「結婚式には必ず行くから」
ゆたか「式は当分お預け……かな、でも籍は入れるつもり……」
こなた「おめでとう……」
ゆたか「ありがとう」
こなた「ひよりより先立ったね」
ゆたか「うんん、ひよりの方が先だったりして……」
私は驚いて席を立った。
こなた「本当に?」
ゆたか「今日仕事って言うのは嘘で本当は結婚届を出しに行って……あっ!! これは内緒だよ」
ゆたかは慌てて口に人差し指を差し出してポーズを取った。
こなた「分ってるって、何れバレるだろうけど、それまで黙ってるよ」
ゆたか「ありがとう」
こなた「それにしてもダブルなんて……学生時代からは想像もつかない……」
ゆたか「そうかな……確かに最初はひよりは私とみなみの出会いから親友になるまでの過程を漫画のネタにしようと……
    うんん、実際にネタにしていた、ひよりはそういった想像力は凄いと思う、だけど一つ一つが断片的だから私が
    それを繋げて一つの物語にする、だから私達は二人で一人分の仕事をしている……半人前かも……」
こなた「いやいや、それで映画化できるほどの作品ができるのだから一人前だよ」
ゆたか「これもお稲荷さんのお陰だよ」
こなた「お陰って……唐突に……」
ゆたか「お稲荷さんの存在が私達の想像力を膨らませたのは確かだから……」
こなた「それならつかさがその最初の切欠を作ったようなもんだよ」
ゆたかは遠目になって上を向いた。
ゆたか「もし、宇宙船が事故を起こさなかったらお稲荷さんは4万年も地球に居なかった、きっと調べ終わったら帰ったよね?」
こなた「そうだろうね、元々のお稲荷さんの体は地球に合わなかったみたいだし……」
ゆたか「そう考えると私達とお稲荷さんが出会うって凄いことだよ、無数にある星の中から地球を見つけただけでも奇跡だよ、
それに宇宙の歴史を一年にすると人間の歴史なんて数秒にもならないって言うでしょ、その数秒の中で他の星の人間と出会えるなんて……」
こなた「まぁ、そうだね」
ゆたか「だからお姉ちゃんもその出会いを大事にね」
こなた「まぁ……そうする……」
なんだかゆたかに言い包まれた感じがしてならない。
それでも嫌な気はしなかった。

ゆたか「おじさん……遅いね……」
確かに遅い。もうとっくに帰ってきても言い時間だった。
ゆたか「せっかく報告しようかと思ったのに……」
左手の指輪を見ながら呟くゆたか……
こなた「いや、お父さんより両親が先じゃない?」
ゆたか「そうかもしれないけど、高校三年間も居させてもらっているから……」
ゆたかは立ち上がり帰り支度を始めた。
ゆたか「叔父さんを元気付けようと思ったけど、それも必要ないみたいだし、むしろそれが必要なのはお姉ちゃん……かな」
こなた「それは余計なお世話だよ」
ゆたかは笑いながら玄関に歩いて言った。
ゆたか「そうそう、さっきお姉ちゃんが言った事、あれは少し違うと思うよ」
こなた「さっき言った事、何?」
ゆたか「神崎さんが井上さんを好きだったって言ったでしょ」
こなた「そうだけど……」
ゆたか「神崎さんは約束を守るために井上さんを助けようとした、私はそう思う」
こなた「約束……誰と?」
ゆたかは溜め息を付いた。
ゆたか「だから……うんん確証はないから言えない、お姉ちゃん自身が確かめて……それに諦めたらおわりだから」
こなた「う、うん……」
ゆたか「それじゃ、おやすみなさい」
こなた「おやすみ……」
ゆたかは玄関を出た。
ゆたかは何を言いたかったのだろう。
私は首を傾げた。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
728Res/1149.80 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice