らき☆すたSSスレ 〜そろそろ二期の噂はでないのかね〜
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こなたの旅 27 3/5
[saga sage]
2014/07/13(日) 16:21:20.53 ID:KUTQmI3w0
かがみ「いや、こなたのせいじゃない、たまたま都合の良いネタがみゆきにあっただけ、例え融資をしなくても別の理由で同じ結果になっていた」
こなた「何で、どうして?……」
まったく理解ができなかった。
かがみ「早すぎたのよ……」
こなた「早すぎた?」
かがみ「あの薬は数世紀の時間を先取りしたような物、そんな物が出回ったらどうなる、現在流通している薬の7,8割がゴミになってしまう
製薬業界は大混乱よ、人類にあの薬を受け入れる準備はまだなかった、それだけよ」
こなた「……それだけの理由で?」
かがみ「それだけの理由があれば充分なの、人類が選んだ選択よ」
こなた「私はそんなの選んでない……」
これが無意識の、自分の意思とは関係ない選択ってやつなのか、私達だけのちからじゃ止められない選択……
かがみ「ワールドホテルのけいこさんにしても、貿易会社の経営者にしてもそれを知っていたからお稲荷さんの知識を世に出すのに選別していたのよ、、
人類が受けいれらるような基本的な知識だけを利用していた、だから同じようなデータになったのよ」
こなた「私には理解出来ないよ……」
かがみはまた椅子に座り書類を見だした。
かがみ「だから私は貿易会社の弁護を引き受ける事にした」
こなた「へ、どうして、あんな会社の弁護を?」
かがみ「こなたが消したデータ以外にまだお稲荷さんのデータを隠し持っている……それを全て消すため、弁護を引き受ければあの会社の情報を全て閲覧できる」
こなた「そんな事して大丈夫なの……」
かがみ「もちろんバレれれば私の弁護士としての生命は絶たれるわね、だからこなたを呼んだのよ、あんたなら分からないように消せるでしょ?」
こなた「出来るけど……どうしてそんな事を」
かがみ「私達姉妹の夫は全員お稲荷さん、夫はもう人間になっている、そして子供達も居る……私達家族を守る為よ……そんな理由じゃ納得できんか?」
こなた「うんん……そうじゃないけど……」
私はポケットからメモリー板を取り出した。かがみはそれを見た。
こなた「それじゃこれも要らないって事?」
かがみ「要らない……出来れば処分して欲しい、と言っても宇宙船の墜落に耐えて更に4万年も地中に埋まって
壊れないような物を処分なんてできない、だけどあんたが持っている分には
私はなにも言わない、めぐみさんからもらったUSBメモリーも含めてね……」
私はメモリー板を仕舞った。
かがみ「それで、返事は、引き受けるの、引き受けないの?」
こなた「引き受けるよ……かがみが捕まる所なんて見たくないよ……」
かがみ「ありがとう……」
かがみの素直なお礼を見たのは初めてかもしれない。
Bかがみ「ところでこの地球にお稲荷さんは他に居ないのか?」
こなた「うん、メモリー板に反応があるのは神崎さんだけだよ」
かがみ「力を消す装置を使っているお稲荷さんがいたら分らないじゃない?」
こなた「うんん、狐に戻った時はあの装置は意味ないって言ってから、少なくとも現役のお稲荷さんは神崎さんだけだよ」
かがみ「そうなの……ちょっとは期待していたけど、やっぱり真奈美さんは……」
こなた「微かな希望を打ち砕く訳じゃないけど、つかさと神崎さんが握手をした時、神崎さんはつかさのイメージを見たって、特に首の傷が致命的だった」
かがみ「……あの時ね……装置のスイッチを入れるの忘れたって……お稲荷さんでも忘れる事あるのね……」
こなた「それじゃ用が済んだら帰るよ」
私は部屋を出ようとした。
かがみ「待て、相変わらず薄情だな……少しは付き合え」
こなた「いや、忙しそうだし……」
かがみ「今日の仕事は終わった」
かがみは書類を置いて立ち上がった。
こなた「い、いや、じゃなんでそんな大量の書類を……見る為じゃないの?」
かがみは笑いながら私よりも先に部屋を出た。
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