らき☆すたSSスレ 〜そろそろ二期の噂はでないのかね〜
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こなたの旅 25 2/2
[saga sage]
2014/06/01(日) 14:23:24.24 ID:oLV7tB6i0
かがみは話の途中だったのを中断させられたせいかかがみは消化不良気味だ。これはまずいと思ったけど遅かった。かがみは私の方を向いた。
あやの「ひいちゃん……私にも教えてくれなかったんだ……」
でも口を開いたのはあやの方が先立った。
つかさ「ごめんなさい……あやちゃんにも言わないようにって言われたから……」
あやの「今はどうしているの?」
つかさ「自宅療養しているよ、多分もう大丈夫だから……」
あやの「神崎あやめさんのお友達も元気になるといいね……」
つかさ「う、うん……」
そうだった。つかさがレストランの手伝いを引き受けた時点で気付くべきだった。いや、気付かなかった。完璧じゃないか。
つかさがそんな隠し事をしていた。私やあやのに気付かれることなくつかさは隠した。
神崎さんがこのレストランにはじめて来た時、ちゃんとつかさに話していればつかさはお稲荷さんの事も真奈美の事も秘密に出来た……
そうすれば私達は無駄に構える必要も無く神崎さんだって警戒しなかったかもしれない。
そうだったらここまでこじれる事無くもっとスムーズに神崎さんは本当の事を話してくれたかもしれない……今更、ここになって気づくなんて……
かがみ「こなた、話はまだ終わっていない」
そうだ。まだ終わっていない……
私はかがみの方を向いた。
かがみ「神崎あやめの死については何も問わない……しかし、何故だ、何故家に火をつけた、死体を傷つけるのは立派な犯罪、もちろん放火も、あんたそれを知らないわけじゃないだろ?」
こなた「うんん、火をつけたのは私じゃない……」
かがみ「こなたじゃない?」
こなた「殺し屋、貿易会社の雇った殺し屋、そう神崎さんは言っていた」
かがみ「殺し屋……あんた、いったい何をしようとしている……」
こなた「前にみゆきさんが言っていたよね、最初に潜入した情報を公表すれば貿易会社は追い込めるって……でも今まで出来なかったのはメモリー板と真奈美さんが
向こうの手にあるから、そうだったよね、だけどメモリー板は私が持っている、それから真奈美さんは居ないのが分かった、もうこれで隠している必要はないよね?」
かがみ「今回の事件とは関係ないでしょ」
こなた「あやめさんが持っていたパソコンから自動的にその情報を送るように細工をした、犯人がパソコンの電源を切ったら
起動するようにね、送り先はあやめさんの勤めている出版社、親友の井上さん、大手新聞社……」
かがみ「……まさか、ダイイングメッセージにするつもりなのか……あんた、神崎あやめさんの死を利用したのか……」
こなた「利用できるものは全て利用する……」
つかさ「こなちゃん……」
つかさがすごく悲しそうな目で私を見ている。何が言いたいのかは何となく分かった。
かがみ「少なくともこの数ヶ月行動を共にして何も感じないのか、これはゲームじゃないのよ」
かがみもつかさと同じ意見か。あの時、私と神崎さんだけじゃなかったらこの作戦は出来なかったかもしれない。でも、こうしなかったら……
こなた「あやめさんはもう5年前から既に居ない、真奈美さんと同じだよ、私は彼女と出会ったこともないし、話したことも無い、今まで会っていたのは神崎さんが化けたあやめさん、
神崎あやめじゃない……」
かがみ「……そんな簡単に割り切れるものなのかしら……私には理解出来ない……でも、もうしてしまったのはどうしようもない、情報を受け取った側がどう動くか、
今はそれを見守るしかないようね……」
こなた「そよれり、正子さん、神崎正子さんが何処にいるか分かる?」
かがみ「遺体の確認とかあるからきっと地元に戻っていると思うけど……何故そんな事を聞くのよ?」
私は立ち上がった。
こなた「ちょっと行ってくる」
かがみ「ちょっとって何処に行くのよ……」
こなた「まだ作戦の途中だから……」
私は部屋を出ようとした。
かがみ「途中って……待ちなさ!!」
私は立ち止まった。
かがみ「話も途中よ、全て話しなさい」
私は首を横に振った。
かがみ「何故、ここに居るメンバーは知る必要がある」
私は再び首を横に振った。かがみは溜め息をついた。
かがみ「話さなくてもいずれ分かるわよ、それにこのままじゃ私達はあんたに何も協力できない、それでもいいのか?」
私は頷いた。かがみは再び溜め息を付く。
かがみ「言いたくなければ私の質問に答えて、あんた外で私達と話している時、神崎さんが去ろうとして引き止めたでしょ、
みゆきが新薬を完成させていたのを知っていて引き止めたのか?」
以前、みゆきさんとそんな話をしていたっけ。でも完成までは知らなかった。
こなた「引き止めたのは神崎さんにあやめさんの話をさせるために止めただけ、私じゃ上手く話せないから……」
かがみ「そう、あんた、変わったわね……良い意味でね、行きなさい、もう止めない」
つかさ「お姉ちゃん……」
あやの「かがみ……」
すすむ「ばかな……いいのか」
いのり「かがみ、いいの、行かせて……」
かがみ「どちらにせよ今私達にできることは無い、それに神崎さんの作戦はもう終わった、さぁ、こなた行きなさい」
こなた「かがみ、ありがとう」
私は柊家を出た。
私は正子さんに会うと次の住居が決まるまで私の家で過ごすように提案した。
正子さんは聞き入れてくれた。一方お父さんの方も神崎さんの母親という事で直ぐに承知してくれた。
つづく。
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