らき☆すたSSスレ 〜そろそろ二期の噂はでないのかね〜
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352:こなたの旅 25 1/2[saga sage]
2014/06/01(日) 14:21:47.02 ID:oLV7tB6i0
25

 ニュースは予想できた。だけど思ったより早く報道された。でもあやめさんの職業を考えればそれは当然か……
神崎「君の目論見は外れだったようだな……」
私の少し後ろにいた神崎さんがぽつりと言った。つかさとかがみがそれに気付いた。
つかさ・かがみ「誰……?」
神崎「先客がいたならもうどうにもなるまい……」
神崎さんは後ろに振り向いて去ろうとした。
こなた「待って、まだ私の計画は、作戦は終わっていないよ、神崎さん!!」
つかさ・かがみ「神崎……さん?」
つかさとかがみは顔を見合わせた。そして神崎さんは立ち止まった。
神崎「この後どうすると言うのだ、もう終わりだ、もう私の好きにさせてくれ」
こなた「うんん、まだ終わっていない」
かがみ「二人とも、ここじゃ話しにならない、家に入って」
かがみが扉を開いた。私は玄関に入り神崎さんの方を向いた。
こなた「最後まで付き合ってもらうよ」
神崎「……」
神崎さんは黙って私の後に付いた。

 家に入るとつかさの部屋に通された。そこには今回の作戦のメンバー、いのりさん夫婦、みゆきさん、ひよりの他にあやのが居た。配そうな顔で皆は私を見ている。
神崎さんはあやめさんとの関係を話した。
すすむ「ま、まさか、おまえ……い、生きていたのか……」
まるで何年も逢っていない友人の様な口ぶり、いや、何年どころじゃない。彼らは4万年ぶりの再会なのかもしれない。
すすむ「よく一人で生きてこられたな……」
神崎「それは私も同じ事、よく生きていたな、もうとっくに人間達にけされていたと思った……相変わらずだな、未だに能力を消したままだったとはな、そのおかげで
   私は正体をばれずに済んだがな……」
すすむ「私はそう決めた……それより、ひろしやまなぶに何故気付かれなかった」
神崎さんは私の方を向いた。私はポケットからボイスレコーダを取り出した。
すすむ「ボイスレ……い、いや、違う……バカな、そんな事をしていたのか……」
神崎「そう言う事だ」
少し間が空いたような気がした。しかしそう思ったのも束の間。
かがみ「すすむさん悪いけど彼にはなしがある」
かがみがすすむさんの前に立ちはだかった。
かがみ「神崎とか言ったな、あんたわざと事故に見せかけて神崎あやめさんを見殺しにしたな、神崎あやめの立場を利用する為に、そうだとしたら許せない」
神崎さんに当てるような大声だった。
神崎「いや、わざとではない」
かがみ「それなら私達がお稲荷さんの秘密を知っている時点で真実を話さなかった、私達はお稲荷さんと人間の関係も全て熟知している、もっと早く作戦だって達成できたに違いない」
神崎「知られたくなかった……出来ることなら最後まで私は神崎あやめでいたかった……」
かがみ「そんなの理由になるか!!」
かがみは立ち上がり神崎さんに詰め寄った。
みゆき「かがみさん、その話は後にしましょう、それより私は外で泉さんとつかささんが話していた事が気になります」
みゆきさんが間に割って入った。絶妙なタイミングだった。このまま放っておけばかがみは言い訳する間も与えず怒鳴り続けたに違いない。
こなた「お稲荷さんの秘薬?」
みゆき「はい、いったい誰に使おうとしたのですか?」
こなた「あやめさんの親友……かがみと同じ病気、再発してもうダメみたい……」
みゆき「そうですか」
みゆきさんは暫く目を閉じた。
みゆき「私達の研究グループが開発した新薬……臨床試験をしようとしています、どうでしょう、治験者になってみませんか」
神崎「ほ、本当か?」
みゆき「つかささんの持っていた秘薬と同じ効果があるとは断言できませんが」
神崎「構わない」
みゆき「それなら早いほうが良いですね、そのお友達が入院している病院はどこですか」
神崎「○○病院だ」
みゆき「それでは私はこれで失礼します」
神崎「私も同行していいか?」
みゆき「是非そうして下さい」
二人は慌てるように部屋を飛び出した。




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