らき☆すたSSスレ 〜そろそろ二期の噂はでないのかね〜
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301:こなたの旅S 2/2[saga sage]
2014/03/09(日) 16:35:34.06 ID:GMz0M6/D0
あやめ「うっ……」
神崎さんは両手を素早く隠した。だけどもうそれは遅かった。それに神崎さんは反論してこない。図星かな。
そんな神崎さんを尻目にすすむさんは私の方を見た。
すすむ「泉さんはなぜここま協力する、なにか特別な思い入れでもあるのか、私から見ればそこまでしてもらう義理はないのだがね」
前にも同じような事聞かれたっけ。
お稲荷さんとはそんなに深い付き合いがある訳じゃないし……かといって正義とか人類の為とかそんな大げさな意識もないよ……
それじゃ何故……
強いて言えばつかさの存在があるから……つかさに出来て私にできない訳が無い。そんな気持ち……
それだけじゃない気がするけど今の所それしか思いつかない。私はそれを言おうとした。
あやめ「昨日……小林さん……小林かがみさんに呼ばれてね……」
私よりも先に神崎さんが口を開いた。
こなた「かがみが?」
思わず私は聞き返した。神崎さんは頷いた。驚いた、かがみは神崎さんが苦手って言っていたのに……
私が直接聞けばなんて言ったからなのかな。
あやめ「彼女は自分自身の秘書を通じて私の泊まっているホテルに連絡をしてきた、その慎重ぶりに私は会う気になった、落ち合い場所はとある広場」
こなた「それでいったい何を話したの?」
私は思わず身を乗り出して聞いた。
あやめ「私の覚悟を知りたかったみたいね……思えば親友が三人、身内が二人も参加している作戦だものね、それは心配になるはず」
こなた「もしかして名簿の話をしたの?」
あやめ「そう、私がそれを知らない筈はないって、何故黙っていた……返答によっては中止を切り出しかねない権幕だった」
こなた「そのリストは知っていたの?」
あやめ「もちろん、知っていた、貿易会社は自分が不利になる因子をあらゆる手段で消す……それは人も物も同じ扱い」
こなた「ってことは……」
あやめ「証拠があるわけじゃない、だけど彼らの組織の中に選り抜きの殺し屋が雇われているかも、そう私は推理している……私達の作戦がバレればそれが証明されるかもね」
○ルゴ13じゃあるまいし……うげ……
神崎さんは少し笑みを浮かべている。
半分冗談かもしれない。だけど半分は本気……なんだこれは死亡フラグじゃないか……フラグが立ちまくっている。こんな時に……
こなた「え、こ、こんな土壇場で……バレないで脱出できるの……?」
すすむ「ふふ、どうした、怖いのか……泉さんもかがみから聞いているだろう、怖いなら階段を下りていけば逃げられるぞ?」
あやめ「これでも万全は尽くしているつもり……少しでも不安があるなら降りた方がいい、作戦に支障がでる」
そ、そんな事言われても……
すすむ「なるほど、緊張はそこから来ているのか……もう何も言うまい」
神崎さんとすすむさんの顔がさらに引き締まった。そして、私は……
まてよ、まさか、かがみと神崎さんは最後に私を試しているのか……確かにメンバーの中で私は一番動機が乏しいかもしれない……
うんん。動機なんか弱くたって……私はこれを選んだから。止められない。
こなた「うんん、降りないよ……絶対に成功する、させる」
あやめ「そうこなくっちゃ!!」
……あれ、そのセリフ……久しぶりに聞いた……
すすむ「さて、もうそろそろ時間だ、雑談はこれまで、ミッションに集中しよう」
こなた・あやめ「はい!」
あれこれ考える暇もなく時間が近づいてきた。
そして……
『カチッ!!』
非常扉のドアが鳴った。鍵が開いた。
あやめ「行くわよ!!」
私達はビルの中に潜入した。

つづく



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