らき☆すたSSスレ 〜そろそろ二期の噂はでないのかね〜
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19:ひよりの旅 55/112[saga sage]
2013/02/11(月) 20:35:46.78 ID:W145K4B60
「小早川さんじゃない」
突然後ろから声がした。私達は振り返るといのりさんが居た。なんでこんな所にいのりさんがいるのか。
ゆたか「まつりさん、こんにちは、もしかして整体院に行くのですか?」
いのりさんは頷いた。そうか、それなら理解出来る。私はいのりさんに会釈をした。
いのり「最近まつりが手伝ってくれないから、巫女の仕事は全部私がやっている、そのせいで疲れが酷くて、佐々木さんのマッサージは効くからね」
ゆたか「あっ、今日は臨時休暇でしたよ」
いのり「え、そうなの……残念ね……でも教えてくれてありがとう」
いのりさんは駅の方に引き返そうとした。
ゆたか「あ、あの、いのりさん?」
いのりさんは立ち止まり、ゆーちゃんの方を向いた。
ゆたか「佐々木さんをどう思いますか?」
いのり「どう思うって……」
いのりさんは空を見上げて少し考えた。
いのり「とても上手い整体師だと思う、小早川さんも元気になったみたいだし」
ゆたか「い、いえ、そうではなくて、男性として……」
その言葉を聞いた途端いのりさんの顔が少し赤くなった。私の方をチラリと見た様な気がした。私が居ると気になるのだろうか。
いのり「か、彼は優しいし、話しも面白いから……やだ、なに言わせるの、年上をからかうものじゃない」
さらに顔が赤くなった。
ゆたか「すみませんでした、それは好きって事でいいですか?」
いのり「突然何を言っているの、もう帰る!!」
いのりさんは駅の方に足早に向かって行ってしまった。ゆーちゃんはその姿を見えなくなるまで見送った。
ゆたか「ふふ、かがみ先輩と同じような反応だった、やっぱり姉妹だよ、ひよりちゃんが居たから意識してたんだね」
久しぶりにゆーちゃんの笑顔を見た。
ひより「いのりさんを試したの?」
ゆたか「うん……今まで聞けなかった、だけど、ひよりちゃんが他人事じゃないとダメだって言うから、そう考えたら、自然に聞くことが出来た……いのりさんは
    佐々木さんが好き……それで良いよね、ひよりちゃん?」
ひより「う、うん、私もそう思う」
突然積極的になった。私のアドバイスが効いたのか、それとも自棄になったのか。いや、自棄ならあんな笑顔はしない。ゆーちゃんは思っていたよりも
柔軟な思考の持ち主なのかもしれない。
ゆたか「二人は愛し合っている、大袈裟かもしれないけど……何とかしたい、だけどどうして良いのか分らない、やっぱりみなみちゃんの考えを聞いてみたい」
別に小細工なんか必要ない。今のゆーちゃんをそのまま見せればいいのでは。私でも分るのだからみなみちゃんなら……よし!
ひより「それなら明日は空いているかな?」
私も来週の日曜までに方針を決めたい。みなみちゃんに会うのは早いほうがいい。
ゆたか「うん、明日は午後からなら空いているけど」
ひより「それなら、明日、みなみちゃんの家に行こう、私が連絡しておくから、もちろんゆーちゃんが行くのは伏せておく」
ゆたか「伏せるの?」
ひより「喧嘩している相手がいきなり訪問じゃ構えちゃうでしょ?」
ゆたか「……喧嘩……そうだった」
ゆーちゃんの顔がまた沈んだ。
ひより「それじゃ帰るよ、明日、駅で待ち合わせしよう、時間はメールで送るから」
ゆたか「うん、分った、それじゃ」
私達は別れた。




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