らき☆すたSSスレ 〜そろそろ二期の噂はでないのかね〜
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こなたの旅 J 1/5
[saga ]
2013/07/15(月) 21:28:27.31 ID:AiDLb0Nc0
J
次の日のお昼過ぎ……私は神社の前に車を停めた。
神崎さんは夕方って言っていた。随分早く着いてしまった。サービスエリアでもう少し時間を潰してくればよかったかな。
この前の時みたいに待っている必要はない。もうさっさとデータを渡しちゃおう。
このやり場のない気持ちでずっといるのは耐えられない。神崎さんがこれからどんな態度に出るのか……白黒つけてやる。
私は再び車を走らせ神崎宅を目指した。
この前来た時と同じ場所に駐車して車を降りた。そして神崎さんの玄関前に立った。
呼び鈴が押し難い……何故、約束の時間より早いから。データを渡して彼女の態度が豹変するのが恐いから……
やっぱり時間まで待とうかな。いや、もうここまで来て戻るなんて。
「はぁ〜」
溜め息が出た。
私の秘密がバレた。神崎さんは私を記事にするのだろうか。いっその事あの時何もしないで帰っちゃえばよかったかな。
いや、神崎さんを助けないであのまま見捨てて私だけ逃げるなんて出来なかった。
記事にするとかしないとかそんな事を考えていなった。そうだよ逆に考えていたら助けられない。つかさがお稲荷さんを助けた時もそんな感じだったのだろうか。
つかさはあれこれ深く考えないからなぁ……
とか言っているけどこの私だって深く考えている訳じゃない。つかさと似たり寄ったりだ。でも、つかさはお稲荷さんと仲良くなったからある意味つかさの方が上かな……
それに引き換え私なんか……
人差し指が呼び鈴のボタンの前で止まったままだ。かがみに励まされてここまで来たのに……
「あの、何かご用ですか?」
こなた「ふぇ?」
声のする方を向くと正子さん?
正子「貴女は……確か泉さん?」
こなた「は、はい……この前は失礼しました……」
正子さんか。レジ袋を持っている。買い物の帰りだったみたい。
正子「娘に、あやめに用ですか? さっきまで一緒だったのですが生憎別れてしまいまして……夕方頃までは戻らないと思いますけど」
そう、約束は夕方だった……
こなた「そうですよね、約束もその頃だったもので……ちょっと早過ぎました、出直します……」
車を停めてあった場所に向かおうとした。
正子「折角遠い所から来たのですから時間まで上がって待って下さいな」
私は立ち止まった。
こなた「いや、悪いですよ、お邪魔になるかと……」
正子「まぁ、そう言わずに、どうぞ」
正子さんはドアを開けてにっこり微笑んだ。
こなた「……お邪魔します……」
正子さんの笑顔に吸い込まれるように家に入った。
あの笑顔には逆らえない。つかさやかがみのお母さん、みきさんにしてもそう、みゆきさんのお母さん、ゆかりさんはいつも笑顔だった。
神崎さんのお母さんも同じだった。
……母……か。
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