らき☆すたSSスレ 〜そろそろ二期の噂はでないのかね〜
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182:こなたの旅I 6/6[saga sage]
2013/07/10(水) 20:39:42.46 ID:H4+RYPH30
 店を出てもピアノの音が漏れている。さっきの練習曲は終わったのに。そのまま別の曲を弾いているようだ。通り掛りの人も数人足を止めてピアノの音に耳を傾け居る。
確かにみなみの言う通りかもしれない。音楽で人の足を止めるなんて並の腕じゃ無理だ……
ピアノの音を背にして駐車場に向かった。
「ゲームとピアノを結びつけるなんて、やるじゃない」
駐車場に着き車のドアを開けようとした時だった。後ろから声を掛けられた。私は振り向いた。
こなた「かがみ……いいの、まなみちゃんの演奏を聴かなくて」
かがみ「つかさとみなみが居るから良いでしょ、私もどっちかって言うとクラッシックは苦手でね……」
こなた「そうなんだ……」
私は車のドアを開けた。
かがみ「神崎あやめにさっきのデータを渡しに行くのか?」
私は頷いた。
かがみ「彼女と私達、どちらが先に分析できるか競争になるかもね……」
競争か……かがみと神崎さんが会ったらどうなるかな……そういえばかえでさんとかがみが最初に会ったらいきなり喧嘩したっけ。でもあの時のかがみは呪われていて普通じゃなかった。
神崎さんもかがみの事を知っている感じだった。記者と弁護士だと立場によっては対立しちゃうかもしれない……
つかさと神崎さんはどうだろう。つかさの天然が炸裂したらどんな反応するのか少し興味がある……
いや、こんな事を考えるはまだ早いか。
こなた「私……これからどうすれば良いかな?」
かがみ「無責任な事は言えないわね、だから敢えて言う、私にも分からない」
こなた「ちょ……」
かがみ「だからこなたの思うようにしなさい、その結果がどうなっても誰も文句は言わないわよ、うんん、言わせはしない」
かがみが初めて私に全てを任せてくれた……
こなた「ふふ、まなみちゃんじゃないけど、少し自信が出てきた」
かがみ「それそれ、そうでないとこなたじゃない」
私は車に乗り込んだ。
こなた「それじゃちょこっと行ってくる」
かがみ「さっさと片付けて来なさい」
私は車を出した。

データを渡せば神崎さんの手伝いは全て終わる
……終わるのかな
何かもっと大きな何かが待っているような気がする。その何かが分からない。もしかしたら神崎さんはそれを知ろうとしているのかもしれない。
それは何だろう。私もそれを知りたい。
私は神崎さんに会いに行く。その何かを知るために。


つづく



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