らき☆すたSSスレ 〜そろそろ二期の噂はでないのかね〜
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165:こなたの旅H 2/4[saga sage]
2013/06/29(土) 21:08:04.82 ID:yEHDPHfR0
そうじろう「こなた、明日のサイン会は行くのか?」
最後の仕事を終え帰るとお父さんが私を待ちわびるかのように話しかけてきた。
こなた「サイン会?」
そうじろう「もう忘れたのか、ゆーちゃんが送ってくれた招待状だよ、まさかまだ見てないなんてないよな?」
かがみが教えてくれなかったらそうだったかもしれない。
こなた「う、うん、お父さんも貰ったんだ……招待状……」
そうじろう「ああ、二人の活躍を陰ながら見守ってきた、完成記念のサイン会となれば出席しないわけにはいかないだろう」
こなた「……でも、かがみは出席しないし、つかさやみゆきさんも行けるかどうか分からないよ」
そうじろう「そうだな、皆家庭を持って仕事もあるだろう、それはあの二人も承知していると思う、でも、それはそれ、こなたはどうなんだ?」
行く気はない。ゆたかやひよりには悪いけど行けない。明日行けば神崎さんと会うかもしれない。
それに、あれ以降彼女から連絡がない。私が途中で出て行ったからきっと私に愛想を尽かしたに違いない。
嘘つきで途中で約束、契約を放り投げたと思っている。うんん、実際にそうだったかもしれない。
こなた「……明日は行かない……」
そうじろう「顔色が悪いぞ、気分でも良くないのか?」
こなた「うんん、大丈夫、何でもない……」
そうじろう「そういえば最近帰りも遅かったな、ゆっくり休んでいなさい、私はゆいと行ってくる」
結い姉さんも行くのか……実の姉だし当たり前と言えば当たり前か。私が招待されているくらいなのだから。
こなた「ゆたかとひよりに謝っておいて……」
そうじろう「うむ」

 神崎さんはちゃんと35階に行けるのだろうか。私の案内がないと警備員に見つかっちゃうかもしれない。
それとも私が行ったら怒って追い返されるかな。それならそれで割り切られるから気が楽になる。
それにしても……
帰った帰らないであれほど言い合いになるなんて。つかさやかがみがみきさんと親しげにしている時だって羨ましいとは思ったけど二人にその事で言い争いなった事なんてなかったのに。
神崎親子……何だろう。何かが引っ掛かる……特に母親の正子さん。子供と同居しているのに何故あんなに淋しそうにしていたのだろう……
突然部屋の扉が開いた。
ゆい「やふ〜」
少し小さな声で入ってきた。お父さんに私が調子悪いと言われたのかもしれない。
こなた「いらっしゃい……」
ゆい「おやおや、寝ていなくていいのかな?」
少し心配そうな顔だった。
こなた「……なかなか眠れなくって……」
ゆい姉さんは手を私の額に触れた。
ゆい「う〜ん、熱がある訳でもなさそうだね……」
手を額に……ゆい姉さんにが私にそんな事をしたのは初めてかもしれない。
そうかゆい姉さんも子供が出来たからそんな動作が出てくるのかもしれない。
ゆい「もしかして恋の病なのかな」
こなた「……ちょっと、からかわないでよ!」
ちょっと怒ってみた。
ゆい「ふふ、まぁ、何にしても普段のこなたじゃないね、もしかして明日の事で悩んでる?」
こなた「まぁ……そんなところ、ゆたかやひよりとは全く関係ないけどね……」
ゆい姉さんも行く。となれば神崎さんは潜入取材で不法侵入……ゆい姉さんには見つかって欲しくない……
ゆい「どったの?」
私の表情に不思議そうに首を傾げるゆい姉さん。
こなた「うんん……なんでもない」
神崎さんを心配しているというのだろうか。まさか
どうして、もうどうなっても関係ないでしょ。だから……明日は行かないって決めたはずじゃなかったの。
ゆい「おっと、調子が悪いのにこんなに長居したらダメだよね、それじゃおやすみ……」
普段と違う私なのか。そのまま静かに部屋を出て行ってしまった。そして私は眠れぬ夜を過ごすのだった。




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