らき☆すたSSスレ 〜そろそろ二期の噂はでないのかね〜
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こなたの旅H 1/4
[saga sage]
2013/06/29(土) 21:07:11.41 ID:yEHDPHfR0
H
あやめ「サイン会……?」
私は大きく頷いた。神崎さんは何も言わず目を大きく見開いたまま招待状を見ていた。
こなた「開催日は私の雇用期限日と同じ、しかもその日は休日で事実上もうあの店とは縁が切れるから私も自由に動けるよ、35階の資料室まで案内してあげる」
『ヒュ〜♪』
神崎さんは口笛を吹いた。
あやめ「やるじゃない、私が見込んだ通りの仕事じゃない、非の打ち所がない、よくやってくれた」
こなた「……まだ終わっていないよ、それを言うなら全部終わってからにして……」
神崎さんは微笑んだ。
あやめ「ポーカーフェイスのその冷静さも良い、レストランのホールをさせるには勿体無いくらい」
これほど褒められるなんて。言われているこっちが恥かしくなるくらいだ。
さて、今度は私から言わせて貰うかかな。私はゆたかに聞いて裏をとった。やっぱりゆたかは招待状を神崎さんに送っていた。
こなた「貞子麻衣子ってそれほどマイナーな漫画家じゃないよ……なんで神崎あやめともあろう人が見落とすなんて……」
神崎さんの微笑が止まった。
あやめ「……まさかそんなイベントがあるとは思わなかったから……」
こなた「ところでこの三週間で三日の休暇があったけど、神崎さんちゃんと家に帰ってたの?」
あやめ「そ、それは……」
その先は何も言わない。この人って自分が責められると弱くなるタイプなのかな。言い訳が出来ないなんて……
こなた「私は言ったよね、帰ってねって……」
あやめ「あ、貴女には関係ない事でしょ、私が帰ろうが帰るまいが」
こなた「関係ないけど……私が何故帰って言ったか、その意味は分かったつもりでいたけど……どうして上京しないであんな遠くに住んでるの、
お母さんを一人残せないからじゃないの、この取材ってお母さんをすっぽかしても良い程大事なの?」
神崎さんの体が震えはじめた。
あやめ「……さっきから母さん母さんって、いつから私の母は泉さんの母になった、一回しか会っていないくせに」
声を荒げて怒り始めた。
こなた「なんで嘘を付いたの、帰っていないならあの時そう言えば良かったのに……」
あやめ「はぁ、貴女からそんな台詞が出るとは思わなかった、嘘はそっちが先だったでしょ」
こなた「会ってから一度も嘘なんか付いていないもん」
あやめ「あんな大法螺吹いておいてよく言えたものね、それに何を根拠に私が帰っていないなんて言うの」
私も頭に血が上ってきた。
こなた「この招待状は神崎さんにも届いているはずだよ、二週間前、私が帰れって言った日だよ、帰っていれば気付いてた、私なんて必要なかった」
あやめ「……え、な、何故私に送られているなんて分かるの」
私は立ち上がった。
こなた「記者なんだから調べれば……もう知らない、あとは神崎さんで勝手にやって……さようなら……」
部屋を飛び出すように出た。
あと少しだった。あと少しで一緒に資料室に潜入できたのに。
なぜあんなに怒ったのだろう。自分でも分からなかった。
私があの神社を寄付した本人だと気付いてくれなかったから。違う。気付いていないのは私にとっては好都合だよ。
神崎さんにお母さんがいるから羨ましかったから。違う。彼女も父親を早くから亡くしているから状況は似たようなもの。
帰ったなんて言わなければ私だってあんなに怒らなかった。
そういえば神崎さんも怒っていた。何故だろう……
もうそんなのどうでもいい。どうせあと三日でサイン会。
あの店も二日働けば契約が切れる。その後、彼女は勝手に潜入取材をする。
彼女の言うように潜入取材の手伝いを果たした。
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