らき☆すたSSスレ 〜そろそろ二期の噂はでないのかね〜
1- 20
159:こなたの旅G 5/5[saga sage]
2013/06/16(日) 07:55:04.87 ID:xTUnpMLR0
 D神崎さんを35階に入る方法……かがみやみゆきさんの知恵を借りても難しい、それよりも資料室にどうやって入るのか。こっちの方が10倍くらい難しい。
資料室の場所は直ぐに分かった。防犯カメラが3つもその部屋の扉に向けられている。それに特別なカードか何かがないと鍵を開けられないようだ。
こなた「大企業の秘密を知ろうなんて、やっぱり無理がありすぎ、私もこれ以上調べたらバレそう……今朝警備員に呼び取れられたから怪しい怪しまれているかも」
あやめ「もう少し……もう少しなの、35階にさえ行ければ……」
こなた「35階に入れても資料室にどうやって……?」
神崎さんは鞄からカードを取り出した。そして不敵な微笑を浮かべる。
あやめ「ふふ……資料室のカードキー……」
こなた「え?」
あやめ「このカードキーがあれば資料室のドアを開けてしかもセキュリティを解除できる、しかも防犯カメラも停止する」
こなた「そんな物を何時の間に?」
あやめ「もう数年前から手に入れてある、あとは潜入するだけ、場所もある程度までは分かっていた、あとは潜入方法を探していた……
    入るチャンスは一回きり、このキーを使えば泉さんがこの前言った通り履歴が残る、だから二回目はない……泉さんが怪しまれているならもう
    無理はしなくていい、これ以上調べる必要はないから、あとは私が何とかする、残りの日数はそのままあの店で働くのもよし、レストランかえでに戻るのもいい、好きにして」
あの店と資料室が近かったのは偶然じゃなかったのか。この人は数年前から資料室の場所を調べていた。何故、この人はここまでして調べようとしているのかな。
囚われている人を助けるためだけでこんなに時間とお金を掛けるなんて。プロの記者だから……それだけなのかな……
うんん、それはどうでもいい。私も知りたい。囚われているのがお稲荷さんかどうか。そしてその人が真奈美なのかどうか。やっぱりここで止めるなんて出来ない。
こなた「ここまで私を使っておいてそれはないよ、最後までやらせて」
あやめ「……でも危険な事はさせない約束だから」
こなた「それは神崎さんとかえで店長の約束でしょ、私は安全じゃないと嫌だなんて一言も言ってないよ、それにそのカードキーがあるならもう35階を調べる必要はないよね、
    部屋に入れるチャンスだけ探せば危険はないよ」
神崎さんは考え込んだ。
あやめ「……そうね、確かにそれだけ探すなら危険はない、当初の約束通りの期間は続ける」
こなた「うん、それでいい」

 残り一週間。
お店は休日。特に用がなければつかさの店にでも遊びに行くのだが、半月以上も店に出ないでいきなり訪ねたら理由を聞かれるに決まっている。
それにかえでさんが終わるまで来るなって言っていたっけ。
でも……休日とは言えソワソワして何も手につかない。漫画を読んでもすぐに飽きるし、ゲームをする気にもなれなかった。
かと言って取材の続きなんて出来るわけない。もうこのまま一週間が過ぎてしまうのだろうか。
『コンコン!』
ドアのノックする音。
こなた「ほーい?」
そうじろう「かがみさんがお見えだが……」
かがみが私に……わざわざ家に来るなんて。なんの用だろう。アポも取らないなんて珍しいな。
こなた「部屋に通してくれるかな」
そうじろう「分かった」
暫くするとまたノックの音が聞こえた。
こなた「開いてるよ」
勢い良くドアが開いた。
かがみ「おっス、こなた!」
なんだ、珍しくテンションが高い。
こなた「連絡くらいしてよ、もし出かけていたらどうするの」
かがみ「どうせ出かける気もないくせに」
高校時代のノリそのままだな……かがみは私の座っている椅子の前に座った。
かがみ「どうなの、こなた、進展はあったの?」
こなた「そんな事話せる訳ないじゃん……まったく、何しに来たの、冷やかしなら帰ってよ……」
かがみ「そうね、機密事項だったわね、それなら尚更ぞんざいな態度はできない」
こなた「え?」
私が少し驚いた顔をすると不敵な笑みを浮かべ鞄から何かを出した。
かがみ「あんたの働いている店の同じ階に本屋さんがあるでしょ、そこでサイン会があるのよ」
こなた「サイン会……そんなの聞いてない、誰のサイン会なの、よっぽどマイナーなんだろうね……」
かがみ「……貞子麻衣子って言っても分からない?」
こなた「さだこまいこ……それって、ゆたかとひよりのペンネームじゃ……も、もしかして……」
かがみ「ふふ、灯台下暗しってこの事ね……招待状が私に届いてね……会場を見てビックリした、あんたも招待状着てない?」
しまった。郵便物はノーチェックだ。机の横に積まれた郵便物をひっくり返して調べるとかがみの持っている物と同じ郵便が出てきた。
こなた「テヘッ!!」
舌を出しててへぺろをした。かがみは呆れた様に溜め息をつく。
かがみ「ふぅ……やっぱりこんな事だろうと思った、電話で教えても渡せないから来たのよ」
かがみは招待状を私に差し出した。
こなた「え、何?」
かがみ「何、じゃないわよ、使いなさいよ、どうせ裏で神崎あやめが居るのは分かってるから、こなた一人であの店に雇ってもらえるとは思えない、履歴書とかどうやって書いた?」
こなた「ぐっ!」
何も反論出来なかった。
かがみ「私も貿易会社に興味がある、きっと何か大きな陰謀があるに違いない、それにお稲荷さん……真奈美さんが絡んでいるとしたら見過ごせない、何か証拠を掴めば
    ひとしも動いてくれる、きっとすすむさんやまなぶさん……ひろしもね」
私は招待状を受け取った。
用を終えるとかがみは忙しそうに帰って行った。きっと仕事に子育てに忙しいのだろう……

 かがみが帰ると部屋はし〜んと静まり帰った。
招待状をじっと見た。神崎さんはゆたかを取材している。コミケで漫画を買うくらいなのに本屋さんでサイン会をするなんてすぐに調べられそうな気がするのに何故知らない?。
いや、ゆたかの事だから神崎さんに招待状を送ったかもしれない。郵便の消印は丁度二週間前になっている。神崎さんの家にも同じくらいの日に届いているに違いない。
神崎さんは家に帰っていない。だから知らないのかも。
すると神崎さんは正子さんに会っていない……嘘をついていたのか。どうして……。
こっちの方も問い質さないといけない。

つづく




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
728Res/1149.80 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice