らき☆すたSSスレ 〜そろそろ二期の噂はでないのかね〜
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135:こなたの旅E 2/5[saga sage]
2013/05/18(土) 22:48:38.08 ID:e8omPb0q0
 居間に入ると正子さんが居た。私に気付くと席を立った。
こなた「神崎さんが此処で待って欲しいと言われまして……」
正子「そうですか、どうぞ座ってください」
こなた「はい……」
席に座った。なんか緊張するな。正子さんはそのまま台所の方に向かった。
正子「お茶を入れましょうね」
こなた「あ、ありがとうございます……」
正子「……部屋から聞こえましたよ、あの子があんなに笑うなんて……暫く聞いていなかった、あやめの笑い声」
お茶を入れながら話す正子さんだった。居間と台所は仕切りがないので様子が見える。
こなた「そんなに毎回喧嘩しているの?」
正子「ふふ、喧嘩も久しぶり、滅多に喧嘩なんかしない、よほど貴女が来るのが嬉しかったようね、子供の頃からそうだった、あやめは親しい友達がくると
   気持ちが高ぶるみたい」
こなた「そうなんですか〜」
あんな喧嘩を毎回やっていたら大変だ。少し安心した。でも、神崎さんの話しをしている正子さんのあの顔はなんだろう。微笑んでいるようにも見えるし。安らかにも見える。
喧嘩していた時と違う。お母さん……か。
正子「どうぞ」
お茶を私の目の前に置いた。
こなた「あ、どうも……」
正子さんは私の目の前に座り私をじっと見つめた。ちょっと恥かしかった。
正子「ふふ、可愛らしいわね、こんな年下の友達なんて珍しい」
こなた「可愛らしいって、私、神崎さんと同じ歳です」
正子「え、あ、そうだったの、ごめんなさいね、あまりに……その、若く見えるものですから」
驚いて私を見ている。普通ならあまり良い気はしないのだけど。でも、何故か正子さんの言葉が自然に受け入れられる。
こなた「いいですよ、背も低いし、子供体形ですし、童顔ですし」
正子「本当にごめんなさい」
頭を深く下げてしまった。あ、少ししつこかったかな。
こなた「あ、あ、そそれより、あやめさんってどんな人なんですか、実は会ってからそんなに経っていなくて」
正子「あやめ……見たままの子ですよ、正義感が強いのか、あんな職業に就くなんて、何度か危険な目にも遭っているみたいで」
正子さんの顔が曇った。
こなた「……それは心配ですよね……」
正子「まさか、泉さんにも何か強要していないかしら」
私を心配そうに見ている。何だろうそんな目で見られるとこっちが心配になってしまう。
あやめ「おまたせ……母さん、泉さん、な、何を話していたの」
正子「さて、何かしらね」
私を見てにっこり微笑んだ。
こなた「さて」
これは正子さんに合わせよう。それしか思い浮かばなかった。
あやめ「まったく、二人して……話している内容は想像がついたよ」
呆れ顔で台所に向かう神崎さん。正子さんが立ち上がり台所に向かおうとした。
あやめ「私一人でするからいいよ、泉さんの相手をしていて」
正子さんは席に戻った。
正子「そういえばこの町は初めてではないって聞きましたけど」
こなた「はい、以前この近くに住んでいました、レストランかえでって知っています?」
正子「……あ、ああ、ありましたね、温泉宿と一緒だった」
こなた「はい、そうです、そこのホール長を務めてます」
正子「一度は行こうとしていたのですが……」
……
……
 神崎さんのお母さんか……
お母さんが生きていたらこの位の歳になっていたかもしれない。容姿も多分性格も違うのに何故かとても親近感が湧く。もちろん今までも他人の母親を見てきている。
つかさやかがみの母親みきさん。みゆきさんの母親ゆかりさん。みなみの母親ほのかさん……
その中でもみきさんが一番会う機会が多いかもしれない。それでもこんな感じになった事なんかなかった。
もしかして正子さんはお母さんに似ている所があるのかもしれない。そんな気がしてきた。幼い頃の僅かな記憶がそうさせているのかも……
 こうしているうちに神崎さんの料理が出来た。




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