らき☆すたSSスレ 〜そろそろ二期の噂はでないのかね〜
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130:こなたの旅D 5/5[saga sage]
2013/05/12(日) 12:42:15.04 ID:viSuFd2o0
 私が部屋に入ると神崎さんは扉を閉めた。
あやめ「ふぅ、まったく、煩くてしょうがない」
うんざりしたような表情だった。
こなた「帰ってくるなり親子喧嘩なんて……」
あやめ「恥かしい所を見られた、でも、悪いのは向こうの方だから」
こなた「うんん、正子さんは神崎さんを心配して」
あやめ「何が心配だ、知った風に、貴女も親子喧嘩くらいしてるでしょ、分からないの」
少し興奮気味だった。私は普段通りの口調で答えた。
こなた「お母さんは生まれて直ぐに亡くなった……喧嘩どころか話しすらした事ない」
あやめ「え……ご、ごめんなさい……」
驚いた。すぐに謝ってくるとは思わなかった。この人、見栄は張らないタイプなのか。かがみとは違うな。
こなた「別に気にしていないから、それより話しを聞きたいな、明日は仕事だから手短に」
あやめ「えっ、あっ、そ、そうだった」
神崎さんは私を椅子に座らすと立ったまま話し始めた。
あやめ「二人の失踪事件、未だに二人の消息は分かっていない、私も個人的に調べた限りでは拘置所から消えてからの足取りは全く分からない、まさに蒸発の文字通り
    気体にになって消えたとしか思えないほど見事に証拠がない、ここからは私の推測なんだけど、これはそうとう大きな組織が絡んでいる」
あらら、話が大きくなってしまっている。でも記者らしい推測かもしれない。
あやめ「これを見て」
本棚からA4サイズの数枚の紙を私に渡した。そこには表があり数字が書き込まれている。私にはさっぱり分からない。
こなた「何これ?」
あやめ「貿易会社で過去十年に取得した特許の数……もう一方はワールドホテルの会長が取得した十年分の特許数……
    どう、数がほぼ同じでしょ」
こなた「うん……」
あやめ「ワールドホテルの従業員は殆ど解雇されているのにも関わらずこの高水準を維持できるのは不自然、、私はね二人は貿易会社に誘拐されたと思っている、
    あのくらい大きな組織なら証拠を残さずに拉致することくらい簡単に出来ると思う」
私は書類を彼女に返した。
こなた「大胆な推理だね、でも……飛躍しすぎだよ……」
あやめ「そうかしら、あの会社は最近あまり良くない噂があってね、闇の商売……兵器の開発や売買に関与していると言う、それが明るみにできれば二人を救出できる
    私は二人を救い出したい、貴女もそう思うでしょ?」
まるで映画の世界のような話だ。
こなた「……それで、私にどうしろって言うの」
あやめ「貿易会社に潜入取材をする、それを手伝って欲しい」
こなた「ほぇ?」
何を言い出すと思えば私にスパイをしろってか。しかし彼女目は真剣そのものだった。
こなた「ちょ、ちょっと待って、いきなり潜入だななて、神崎さんはあの神社を取り戻した人を探しているんじゃないの?」
あやめ「そう、だからあの二人がそれをしたと思う、あの会社が簡単に一度取得した土地を手放すとは思えない、何か交渉したに違いない」
こなた「わ、私はスパイなんか出来ないよ」
あやめ「安心して、取材は全て私がする、貴女はサポートしてくれるだけで良いから」
私の手を握って来た。目がマジになっている。
この人本気だ、本気で私を巻き込もうとしている。ダメだよそんな事をしても意味ないよ……
こなた「実はね、あの神社を買収したのは私だから……」
あやめ「ん、なに?」
あっ、しまった。彼女の迫力に押されてつい言ってしまった。神崎さんは私をじっと観察するような目つきで見ている。
どうしよう。もうおしまいだ。バレてしまった

つづく



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