らき☆すたSSスレ 〜そろそろ二期の噂はでないのかね〜
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こなたの旅D 1/5
[saga sage]
2013/05/12(日) 12:36:29.98 ID:viSuFd2o0
車を走らせて数時間。もう目的地に着こうとしている。
結局ゆたかとひよりに会ったけどあの記者の対策はこれといって出なかったな〜
こなた「ふぅ〜」
思わず溜め息。
それにしても、あの町へ行くのは引っ越してから初めてかもしれない。つかさはあの神社に思い出がある。かえでさんは生まれ育った故郷。この二人は何度も行っている。
私は仕事であの町に引っ越して住んだだけ。特に思い入れもなければ親しい人が居るわけでもない。遠いし田舎だし……こんな事を言えばかえでさんが怒ってしまう。
そんな私がその町に行こうとしているなんて。
私の思い出と言えばお稲荷さんの出来事くらいか。
ふと車の時計を見た。約束の時間よりかなり前に到着しそうだった。そんなに飛ばして運転はしていないのに。
最近になって高速道路が整備されて近くにインターチェンジが出来た。それを計算に入れていなかったせいかもしれない。
みゆきさんが言っていたっけな。仕事関係以外で家を訪問する時は約束の時間より少し遅れて訪ねるのがエチケットだって。
まぁ、向こうもいろいろ準備があるだろうし。どうしたものかな……
こうなるのだったらもう少し遅く出ても良かった。そうすればゆたかからお弁当を受け取らなくても……あ、そうだったお弁当まだ食べてないや。
折角作ってくれたのだから食べないと悪いな……どこで食べよう。車の中で食べちゃおうか……
それだと時間が余りすぎちゃう。食べて一休みすると眠ってしまって今度は遅れ過ぎてしまうかもしれない。
あれこれ考えて……車を止めた所はあの神社の入り口の前だった。
あの時と変わっていない。それもそうだ。。それが条件で町に譲渡したのだったのだから。変わったといえばお参り用に駐車スペースが確保された所くかいかな。
その駐車スペースに停めて車から降りた。
こなた「う〜ん」
背伸びをして座って固まっていた身体を伸ばした。
ここまで来たからには……
神社の入り口を見上げた。
やっぱり頂上で食べないと意味ないかな……つかさもあの時同じように思って登ったに違いない。
『わっ!!!』
こなた「ひぃ!!」
突然後ろから声を掛けられた。私は跳びあがって驚いた。振り向くとフルフェイスのヘルメットを被った人が立っていた。
「驚いちゃった?」
この声は……その人はヘルメットを取った。ヘルメットから長い髪がふわっと零れ出た。彼女はその髪を手でさっと梳かした。
神崎あやめ……
あやめ「どうしたの、こんな所で」
こなた「そ、そっちこそなんでこんな所に……」
まだ驚いて心臓がドキドキしている。
あやめ「私? 私は買い物の帰り、それにしてもバイクで近づいたのに全く気付かなかったから……どうしたの物思いに耽っちゃって……」
こなた「べ、別に何でもない……」
神崎さんは私をじっと見た。
あやめ「その手に持っているのは……お弁当?」
こなた「そうだけど」
神崎さんは私の見ていた神社の入り口を見た。
あやめ「……あぁ、なるほど、神社の頂上でお弁当を食べようとしていたのか……そうそう、この神社の頂上はねとっても景色が良いからね……」
神崎さんはバイクを私が停めた車の横に置いた。
あやめ「案内するよ、絶景のポイントがあるから」
彼女は微笑んで神社の入り口に歩き出した。
こなた「え、い、良いよ、私は一人で……」
あやめ「いいから、いいから」
私の腕を掴むと神社の入り口まで引っ張った。
こなた「分かった、案内してもらうからその手を放して……」
手を放した。
あやめ「そうこなくっちゃ……ちょっと頂上までは体力要るから覚悟して」
神崎さんは神社の入り口に入り階段を登り始めた。
まぁいいか。どうせ私も登るつもりだったし。私は彼女の後を追った。
でも何だろう。さっきの彼女の笑顔……
取材に来た時や店に客として来た時だってあんな爽やかな笑顔は見た事ない。
どうもさっきから彼女のペースに押され気味。よーし、私がただのオタクじゃい所をみせてやる。一回大きく深呼吸した。
「3、2、1……」
こなた「ゴー!!」
全速力で階段を駆け登った。あっと言う間に神崎さんを追い抜いた。追ってくる気配はない。でも私はペースを落とさず頂上まで登った。
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