十二月の空
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434: ◆lu5mqPKdjRWD[sage saga]
2020/02/09(日) 03:12:59.68 ID:T0gKi6Zo0
1.

午前二時、暗い部屋
丸いテーブルの上には、ランタンの明かりと
ダークグレーの、猫のぬいぐるみのような、何者か

"きみは、行こうと思えば、あの世界に行けると思う"

無表情で、大きく青い瞳は、宝石のよう
小柄な私が、両手で抱き締めるのに、丁度良いくらいの
拡大すれば、ゆるキャラの着ぐるみで通りそうな姿
子供の頃に見ていたアニメの、マスコットキャラクターのような声と、しぐさ

"ただ、ね"

彼……もしかすると彼女なのかもしれない
わからないけど、特に訪ねる気にはならなかった

彼は続ける

"感じている孤独ゆえに"
"君はこの世界を離れようとしている"

正しい指摘だった

#創作メモ


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