屋根裏天体観測-AA独り言

屋根裏天体観測

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50:以下、名無しにかわりまして一人でお送りします(北海道)[sage]
2012/08/07(火) 15:21:19.62 ID:iEXf5Hba0
　　　　　　　　　　　　　　　_
　　　　　　　　　　　 , -= ´
　　　　　　　　　　 r:::/´ 　　　　　　　　　　　　　　　　　さっきのの続き。
　　　　　　　　　　ヾ:|　／:´:＞-.、
　　　　　　　　　／^:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.丶　　　　　　　　男は悩んだ。
　　　　　　　　 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀ヽ　　　　　女は近頃幸せそうだった。
　　　　　　　 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.i:.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
　　　　　　 i:.:.:.:.:.:.:.:i:.:.:.:.,;.:./'|:.:.:.ﾊ:.:.:|:.:.:.:.:.:.:i 　　　　昔は何かと青春の悩みを抱え、
　　　　　　 |:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:./|:/ ｜:.ｿ　',:.ﾄ:.:.:.:.:.:.ﾊ　　　　男に悩み事を吐き出していた彼女も、
　　　　　　,|:.:.:.:.:.:.:.|:.:/-ﾒ,,_　|:./ ,,_-!:ﾊ:.:.:.:.:.:.:', 　　　　成長して、大人になり
　　　　　 /:./:.:.:.:.:.:|/,ｚｔー　 |/　ﾔﾁｔ-|:.:.:.:.:.:.:', 　　　　充実した中で、男に言うことも少なくなっていた
　　　　 /／:.:.:.:.:.:.:.i　ﾞ-´　　　　　｀ﾞ　ﾄ、ﾄ:.:.|ヾ!
　　　　　ﾉ.ｲ:.:.:.:.〉;'i　　　　　　,　　　　 iノ｀iヾ| 　　　　男には、彼女が救われていることが許せない
　　　　_ノ´ |:.:.:.:.:ゝヽ　　　　　　_　　　 ,!:.:.:ﾍ　　　　　女は、男が救わなければならなかったのだ
　　　　　　 |:/|:i:.:.:.｀:.＼　　´　　　／:.:|｀-ゝ　　　　　そうでなければ、男は幸せになれなかった
　　　　　　　ﾘ丿ヾ|ヽ:.:.:卜、 _ イ:.:|＼i 　　　　　　　　　女を救うことが男の使命だった
　　　　　　　　　　　!　ﾘ_i　　　　 |_v 　　　　　　　　　　　それは勝手な思い込みに過ぎなかったし、
　　　　　　　　　　　　ｒ´　|　　　　ヽゝ- 、_ 　　　　　　　本当は自分がそんな役割が出来ないことは、
　　　　　_　　-=≡三| 　ﾄ　ー＝- ヽﾍ三三≡-、_ 　　　重々承知していたのだけれど。
　　　　/三三三三= |　　ﾄー、__ , -ﾍ　ヽ三三三≡i
　　　　|三三三三三|　　ゞ- _　　_ノ´|　ヽ三三三=| 　　　女は、自分の幸福を極力黙っている
　　　　|三三三三≡|　　ゝ_　 ∀　ノi　　ﾍ三三三,i 　　　自分に恋人が出来たことなど教えない
　　　 }三三三三三|　　　i　　ー ´　|　　　|三三三ゝ　　　自分に依存したその男が、
　　　/三三三三三=i　　　i　　　　　　 i　　 i三三三≡| 　　どうするのか予想が出来なかったから
　　　ヾ三三ミ三三=ヽ　　|　　　　　　 |　　|三三三三| 　　死んでしまうのではないか
　　　 |三三＞-｀,三≡ﾍ　 |　　　　　　 |　　i三三三三| 　　誰か[ﾋﾟｰｰｰ]のではないか
　　　 |三三毛ニヽ三≡ゝ　i　　　　　　 |_　|三三三三ゝ　　そんなことを心配していた。
　　　 |三三ミゝ- 、ヽ三=i　|　　　　_,, - ﾍﾍ,^ヘ_三三≡i
　　　 |三三三三ミヽ|三=ﾍ_|,　- ´　　　　_ヾ- ー´三三ゝ　　男は欝の気があった
　　　 |三三三三彡´　　　　　　　　　　／ゝﾉ　ヽ三三三ｿ　　女の幸福を感じ取ってか、
　　　 }三三三三 /　　　　　　　_ , -´　　　　　　 |三三≡/ 　　男の口から呪詛の言葉が増えて行く
　　　ゝ三三三 /　　　　_ , -´ー─　─ 、＿ノ三三三i 　　　　女は戸惑う
　　　　＼三三ゝ-=≡´三 |　　　　　　　 |三三ミ三三 / 　　　　男を自分はどうしたいのか、と
　　　　　　＼三三三三三 |　　　　　　　 |三三三｀-´

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