安価とコンマで異世界転生!その10

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

415 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/06(月) 03:34:53.07 ID:wNIHbh6C0
そこまで言われると、
思い出したように表情を変えて炎魔は語りかけた


炎魔「そう、それです!外に出るつもりはありませんか!?」

少女「……うぅん……出てみたい気持ちもありますが……怖いですね……外……」

炎魔「確かに、あなたは外では魔神として恐れられていますが……その姿を知る者はいません。少なくとも、討伐されるようなことはないはずです!」

少女「そうですか……?」

炎魔「まぁ、かわいいですから……変なのに絡まれたりするかもしれません。だけど、私たちがいれば絶対安心です!守ってみせますよ!」
416 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/06(月) 03:36:32.63 ID:wNIHbh6C0
本日はここまでです
ありがとうございました
417 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/06(月) 19:54:57.41 ID:wNIHbh6C0
少女「……強いんですか……?」

炎魔「そりゃ強いですよ!フェニックスの力がありますからね!」

少女「ふふ……面白い人ですね」


どう見ても信じていないが、
個人的な信用の方は勝ち取れたと見える
やや不服ながらも炎魔はそれを受け入れた


炎魔「……ま、それでいいでしょう!では、私たちと行きますよ!」
418 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/06(月) 20:40:36.17 ID:wNIHbh6C0
それから、炎魔は待機しているメンバーの元へ少女を連れていった


怪盗「どうなりました?」

炎魔「ついてきてくれるみたいです」

狙撃少女「それはよかったです。じゃ、外に出ましょうか」

少女「あの……私封印されてるはずなんですけど……出られるのでしょうか?」

男「それに関しては、市長が解除してくれているはずだ。安心してくれ」
419 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/07(火) 01:24:35.02 ID:hhSZ5+6q0
入ってきた扉をまた押し開けると、
そこでは市長が待っていた


市長「お久しぶりです」

少女「……え……っと……誰ですか?」

市長「やはり、この姿では分かりませんでしたか」

少女「もしかして……前に来たAIさん?」

市長「ご明察、随分お待たせしましたね……」

少女「なにか、ありましたっけ?」
420 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/07(火) 02:31:51.09 ID:hhSZ5+6q0
本日はここまでです
ありがとうございました
421 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/07(火) 19:41:45.96 ID:hhSZ5+6q0
市長「個人的に、待たせたのです。あなたが無害であると確信してから、問題なくあなたを外界に出す方法を模索していたもので」

少女「ええっと……ありがとうございます?」

市長「礼は不要です、私はAIなので」


そう言う市長だったが、
その笑顔にはかつてなく人間味があったように思われる


中華「いやぁ、本当によかった……」
422 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/07(火) 21:00:56.65 ID:hhSZ5+6q0
それから全員で市庁舎の応接間に通された


市長「……というわけで、あなたたちが悪人ではないことが示されましたね」

氷魔「……分かっていたんでしょうに……」

市長「まぁ、そう気を悪くなさらず。地下の探索については協力致しますので」

やる気「頼んでおいてなんなんすけど……職務は大丈夫なんすか?」

市長「ご心配なく、ここ数日はタスクが少ないのです」
423 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/08(水) 02:15:40.48 ID:ja/I8XdY0
ぶりっ子「それならよかったですぅ」

怪盗「……聞いてませんでしたが、どうやって地下を調べるんですか?」

市長「無論、出向いて実地調査です。人間には備わっていない感知機能があるので、多くのことが分かるか、なにが分からないかは分かります」

狙撃少女「ええっと、さっき連れてきた女の子はどうしましょうか?」

少女「………………」

市長「別の私と一緒にいてもらいましょう。彼女には知るべきことが多すぎますから、ある程度は伝えねばなりません」
424 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/08(水) 02:16:35.26 ID:ja/I8XdY0
本日はここまでです
ありがとうございました
425 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/08(水) 19:03:58.80 ID:ja/I8XdY0
それから一行は市長を連れ、地下に戻ってきた


炎魔「私の探知によれば、あっちのほうに魔力が流れてくる根源があるんですけど」

市長「確かにそのようです。しかし、そこに辿り着くことだけができないのですよね?」

男「その通り」

市長「ということは……結界でしょうか」
426 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/08(水) 21:00:41.47 ID:ja/I8XdY0
中華「結界だと、なにかあるのかい?」

市長「結界は魔力を発さないので、あることを確定させるのは難しいのです」

氷魔「……しかし……触媒がありますよね……」

市長「そうです、結界を解除するには、結界を貼るための触媒をいくつか破壊するなり、動かすなりしなければなりません」

ぶりっ子「触媒って、どんなものなんでしょう?」

市長「多くの場合は紙切れですが、複数の魔法陣で強力な結界を構成していたり、岩が触媒だったりすることもあります」
427 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/09(木) 01:46:02.46 ID:euoXpo0E0
怪盗「なるほど、どうにか探り当てられませんかねぇ?」

市長「これほど大きな地下空間ですから、一人でやった可能性は低いはずです。誰かから聞き出せればよいですが、そうでなければ地道に探すほかないでしょう」


となれば、思い当たる存在がいるだろう
そう、小屋の鉱夫である


狙撃少女「鉱夫には会いましたね。彼がその作業に従事したかどうかは分かりませんが、情報は得られそうです」
428 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/09(木) 02:56:23.69 ID:euoXpo0E0
本日はここまでです
ありがとうございました
429 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/09(木) 18:52:20.62 ID:euoXpo0E0
市長「では、会いに行ってみましょうか」


一行は前日と同じ時間帯に小屋を訪ねた
すると、やはりそこには鉱夫がいた


鉱夫「どうした、二日連続で」

男「聞きたいことがあって……」

鉱夫「なんでぇ」

中華「なんか、結界を貼るための触媒が地下にある可能性が高いらしいんですけど、そういう変なもの知りませんか?」

鉱夫「>>下1」
430 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/09(木) 20:18:35.31 ID:uD0P5k4DO
そういや虹色に光る変な石を見かけたな
431 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/10(金) 02:15:18.91 ID:8r4iBx8E0
鉱夫「そういや虹色に光る変な石を見かけたな」

氷魔「……回収しなかったのですか……?」

鉱夫「若造ならやりかねんが、俺はやらんさ。派手な鉱石にゃ、きつい毒があるのも多いからな」


それは、多くの犠牲者を見てきた眼だった


ぶりっ子「ちなみに、どこにあるかは分かりますかぁ?」

鉱夫「そうだな……分からん。だが、ここの地下は広いようで狭いし、狭いようで広い。歩き回ればいずれ見つかるんじゃないかと俺は思うぜ」
432 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/10(金) 03:09:18.43 ID:8r4iBx8E0
得られたヒントは、触媒の見た目だけだった
しかし、確実に前進している
一行は小屋から出て、地下水道の探索に戻った


市長「石が触媒とは、面白いですね。なぜ光っているのかは分かりませんが」

怪盗「気を隠すなら森の中……地下なら石があっても普通ですからね」

狙撃少女「絶対見つけます」
433 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/10(金) 03:22:10.61 ID:8r4iBx8E0
本日はここまでです
ありがとうございました
434 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/10(金) 19:19:38.02 ID:W0d7aHJMO
だが、地下の地図があるわけではない
市長もその全貌を解析できていないので、
闇雲に歩き回ることだけが、今できることだった


男「あれ、もしかして……」


だが、意外にも一つめのそれは見つかったらしい
そこに現れたのは、虹色の石を持ったゴブリンだった


中華「ちょっといいかい?」

ゴブリン「オマエラ ダレ」
435 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/10(金) 21:52:12.98 ID:W0d7aHJMO
彼は両手で大きなそれを抱えながら聞いてくる


氷魔「……私たちは……冒険者です……」

やる気「で、さっきゴブリンに話しかけたのが魔王っすよ」

中華「やる気もでしょ」

ゴブリン「ソウカ」

ぶりっ子「で、今私たちはその虹色の石を探してるんです!どうにか譲ってくれませんかねぇ」

ゴブリン「>>下1」
436 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2024/05/10(金) 22:29:13.92 ID:ASbnfUWW0
やってもいいがその代わり処女をよこせ
437 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/10(金) 22:30:48.53 ID:OVBZKhm70
「コトワル、アイテガマオウドノデモオオカシラサマカラソムクリユウニナラン」
438 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/11(土) 04:57:45.84 ID:uTLNDPyc0
ゴブリン「やってもいいがその代わり処女をよこせ」


彼はゴブリンの言葉でそう喋った


ぶりっ子「え?なんですかぁ?」

中華「ひどいねこりゃ」


しかし、魔王の力を持っている中華とやる気には聞き取ることができた
言わぬが花ということもあるので、よほどぶりっ子が聞きたがらなければ二人はその発言について教えることはないだろう
439 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/11(土) 05:01:27.13 ID:uTLNDPyc0
本日はここまでです
ありがとうございました
440 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/11(土) 19:55:08.13 ID:uTLNDPyc0
怪盗「無理そうなんですか?困りましたね」

やる気「なんならぶんどってもいい気がするっすね」

狙撃少女「え……今日はなんだか暴力的ですね」

中華「まぁ、やむなしかな……」

男「だが、強奪というのはやはり傲慢な気もするな……」
441 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/12(日) 04:04:59.52 ID:TvumZdZm0
ゴブリン「コレ タイセツ」

ぶりっ子「そうなんですねぇ」

市長「……仕方ありませんね。ゴブリンさん」

ゴブリン「?」


市長は一歩、歩み出てゴブリンに話しかける


市長「確かにその石……大変価値のあるものです。ですが、その状態ではまったくもって高級ではありません」
442 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/12(日) 04:10:50.40 ID:TvumZdZm0
ゴブリン「ホントウカ?」

市長「ええ、それは破砕して、粉末にしたときに価値が出るのです」

ゴブリン「フーン」

市長「ですから、私たちがそれを破壊して差し上げます」

ゴブリン「……ワカッタ」


彼女はうまくゴブリンを言いくるめられたようだ
443 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/12(日) 04:16:54.80 ID:TvumZdZm0
本日はここまでです
ありがとうございました
444 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/12(日) 18:02:38.85 ID:wIbl4kIWO
炎魔「よし、任せてください!」


すると、突然炎魔が市長の隣に歩み出た
腕を組んで自信ありげだが、
なにを考えているのだろうか


市長「え、どうされました?」

炎魔「私が破壊します!さぁ、その石を固定しておいて下さい!」
445 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/12(日) 18:04:43.60 ID:wIbl4kIWO
ゴブリン「ア アア……」


彼も若干引いている様子だが、
虹色のそれを地面に立てて抑えてくれた


炎魔「よし、いいですね……ちぇあああああっ!!!」


腰を深く落とし、綺麗な瓦割りのフォームでその拳を石に叩きつけた


>>下1……どうなった?
1.無事破壊される
2.無傷
3.自由安価
446 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/12(日) 18:06:17.52 ID:C0f3FthDO
2
447 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/12(日) 19:22:47.34 ID:wIbl4kIWO
金属がぶつかるような、
乱暴な音が地下空間に反響する


怪盗「おおっ……!?」

炎魔「っっ……たぁ〜〜!!痛すぎです!」


ただし、石は全くの無傷だったし、
炎魔は真っ赤になった右手を抑えながらその場で羽ばたくのみだった


狙撃少女「かなり硬いようですね。石をいただけていたとしても、これでは……」
448 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/13(月) 02:40:24.09 ID:KcSvMLi00
男「明らかに人間の手で出せない音出してたし、炎魔が非力って訳でもなさそうだしな」

市長「硬いものを壊すなら、いい方法があります」

中華「へぇ、どうするんだい?」

市長「なるべく熱してから、強く冷やすのです。これでものは脆くなります」


流石にAIだけあって、
課題を打開する能力が非常に高い
彼女の言うことに従ってみるべきだろう
449 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/13(月) 02:49:24.21 ID:KcSvMLi00
本日はここまでです
ありがとうございました
450 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/13(月) 19:21:33.56 ID:KcSvMLi00
氷魔「……ということは……炎魔さん……」

炎魔「なっ、なんですか?すみません、痛くて聞いてませんでした」

氷魔「……構いません……とにかく……あの石を熱してください……」

炎魔「分かりました!いきますよ!!」

やる気「待つっす、炎出されると酸素がなくなっちゃうっすから、炎は出さずに温めて欲しいっす」

炎魔「それもそうでしたね、では……」
451 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/14(火) 03:09:25.69 ID:dJcEX4nv0
炎魔は我が子を温める鳥のように、石を抱き抱える
そして、体温を上げられるだけ上げ始めた
すぐさま周りには陽炎が上ったので、かなりの温度になっていることが分かる


ぶりっ子「ひぃ……とんでもないパワーがありますねぇ」

怪盗「店売りのパンが冷えてたら、焼き直してくれそうでいいですね」

狙撃少女「もっとまともな運用を考えませんか……?それじゃ道具ですよ」

怪盗「冗談です。極北の寒さもマシになりそうで嬉しいですよ、私は」
452 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/14(火) 03:11:22.58 ID:dJcEX4nv0
本日はここまでです
ありがとうございました
453 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/14(火) 19:56:33.74 ID:dJcEX4nv0
炎魔「この辺でいいんじゃないでしょうか?」


そのまま地面に石を置く
湯気すら立ち上るそれの前に、氷魔が立つ


氷魔「……それでは……いきます……極大氷魔法……!!」


彼女の両手から氷の波動が迸る
石だけでなく、洞窟の中じゅうに氷が張っていく
454 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/14(火) 23:46:57.99 ID:dJcEX4nv0
男「相変わらず、すごい衝撃だな……!」

氷魔「……今です……もう一度……!」


彼女がそう合図すると、炎魔が後ろから現れる


炎魔「今度こそ!ぶっ壊れなさーい!」


高跳びの選手のように全身をしならせ、
回転のねじりを加えて全力で石を殴った
455 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/15(水) 02:23:29.78 ID:npjJz9RU0
本日はここまでです
ありがとうございました
456 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/15(水) 19:03:21.38 ID:npjJz9RU0
すると、石は見事に破砕され、弾け飛んだ


中華「やった!」

炎魔「ゴブリンさん!壊せました……よ……?」


ゴブリンはといえば、
先程の氷魔の魔法によって凍りついていた


やる気「ま、あんなやつは放っておくっすよ。しかし、なんなんすかね?この石は」
457 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/15(水) 19:05:58.65 ID:npjJz9RU0
市長「解析してみましょう」


彼女は粉々になったそれのかけらや粉末を手に取って調べている
手触りを確かめたり、硬度を検討したり、
果ては口に入れたりもした


ぶりっ子「うひぃ、なんてことしてるんですかぁ」

市長「大丈夫です。私はただのAIなので」

怪盗「……そういうことにしておきましょう。それで、その虹色の石がなんなのか分かりましたか?」

市長「>>下1」
458 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/15(水) 20:21:40.44 ID:/iY1WrMDO
極僅かに生命反応が感じられますね
何らかの生物が生きたまま加工された魔道具でしょう
459 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/16(木) 00:16:03.19 ID:pkyAqKrY0
市長「極僅かに生命反応が感じられますね」

狙撃少女「ということは……」
 
市長「何らかの生物が生きたまま加工された魔道具でしょう」


鉱物かと思ったが、どうやら鉱物ではなかったらしい
あるいは、鉱物のような生物か


男「残酷なもんだな」

市長「結界の構成に使うアイテムとしてはとても利にかなっていると思います。霊的ですし、丈夫ですし、小さい」
460 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/16(木) 02:32:15.43 ID:pkyAqKrY0
本日はここまでです
ありがとうございました
461 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/16(木) 19:51:46.47 ID:pkyAqKrY0
中華「これはかなりいい手がかりだね」

市長「ええ、生体反応を探ることで結界の触媒を見つけられそうです」

氷魔「……できそうですか……?」

市長「今すぐは無理そうです。あらゆる生体反応が反応してしまいます。さっきの鉱夫さんのような人や、そこのゴブリンにも」

やる気「じゃ、一回帰るっすかね」
462 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/16(木) 21:07:59.27 ID:pkyAqKrY0
一行は元来た道を戻り、
市長のオフィスへと帰ってきた


少女「あ……お帰りなさい」

ぶりっ子「なにか困ってることはありませんかぁ?」

少女「今は特にありません」


彼女は先ほどに比べればかなりリラックスした様子で、
心から休息できていることが分かる
463 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/17(金) 03:08:21.95 ID:vIj4zjlg0
怪盗「彼女も、ここのホテルに泊めるんですか?」

市長「はい、お金もないでしょうし、行くあてもないので……今のうちはそのつもりです」

少女「すみません、私からもなにかしてあげられればよいのですが……」

市長「あなたは施す側ではなく、施される側ですよ。そのことを覚えておいてください」

狙撃少女「罪悪感に潰された人間は、見ていて辛いものがありますしね」
464 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/17(金) 03:09:29.00 ID:vIj4zjlg0
本日はここまでです
ありがとうございました
162.23 KB Speed:4.5   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 新着レスを表示
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)