【シンフォギア】少女「転生したから安価とコンマで月を破壊する」 女神「CBA」

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682 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2024/05/28(火) 05:02:54.19 ID:L6b87rHZ0
声のする方向に目を向けると、ライブ会場に続く長蛇の列の中にこの記憶の響さんの姿が見えました
ガラケーを片手に大きな声を出してしまい、若干周りから注目を集めてしまっています

園子「ダメとは言わないけど、メリットは少ないかな〜」

翠「デメリットならある、と」

園子「さっき話していた通り現実や夢の主に影響は出ない、影響が出るのは今私達が見て体験している夢の世界だけ...でもここから早く出るためには少しでもこの夢の世界、深層世界の端がどこなのかを探さなきゃいけない...夢の輪郭を大きく変えてしまうのは上手くいけば早く夢を終わらせられるけど、下手をするとより長く広くなってしまうかもしれない」

今のままでも端がどこなのかははっきりとはしていませんが、確かにそれでも推測すら出来なくなるよりは今の方がマシなのかもしれません
それとなく幼い響さんの姿を視線で追いつつ、私達はこの世界の端の探し方について今一度作戦を練ることにしました

『翠』「えっと、その『端』が実はよくわからないんだけど...」

未来「目で見える境界なの?」

園子「基本的には少し違うんよ...本人の認識している範囲の限界というのは1つは想像の限界...さっきも言った通り想像出来るものは例え正しくなくともその通りに構築されるし、想像出来ないものは構築されない、そこの境界は本人にもわからない」
683 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2024/05/28(火) 05:03:25.80 ID:L6b87rHZ0
園子「眠った時や意識が完全に他のものに移った時かなぁ、連想出来る意識同士や次にこれが来ると予めわかってる意識だとそうでもないかもしれないけど」

千景「結局虱潰しをしながらいつ来るかわからない時間切れを待つしかない、ということね...厄介な所に閉じ込められたものだわ」

ざっくりとわかりやすく千景ちゃんがまとめたその一言に私達は揃って肩を落としてしまいます
効果的な脱出の仕方は存在しない...いえ、だからこそシェム・ハさんはこのやり方を実行したのかもしれませんが
その時、ここまでほとんど会話に参加していなかった響さんと友奈ちゃんがより一層困った顔をして目配せしていることに気付きました

友奈「あはは...その虱潰しも私が結構やってみて失敗続きだったりするよ...」

あっ...それはそうですよね
ここまでの会話、私達はともかく響さんと友奈ちゃんはずっとここから出ようと実践してきたはずです
言われるまでもなく、やるまでもなく何が上手くいかないのかも知っているはず
あれ?でもそれなら

翠「記憶の終わりの方はどうだったんですか?この記憶以外も体験したんですよね?」

響「うん...何度か記憶の終わり...景色がガラッと変わって別の世界になるのは体験したよ」

未来「その時境界から出ようとはしなかったの?」

響「ううん、そこから本当に世界から出られるっていうのは知らなかったけど、何となくそんな気はしたから出ようとはしたんだ!したんだけど...」
684 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2024/05/28(火) 05:04:32.43 ID:L6b87rHZ0
友奈「その度にどこからともなく荒魂が道を塞いで来るんだよ...」

・・・

詰んだ

またしても思ったことが一致してしまった私達は、こうしていても仕方がないととりあえずこの世界の端を探すことにしました

翠「時間切れの際に道を塞ぐ荒魂は恐らくタギツヒメかそれを操るシェム・ハさんの仕業...姿を隠していながらこちらのことは監視しているということでしょうが...」

友奈ちゃんが境界となる世界の端を探している最中は出てこなかったそうですが、それはシェム・ハさんも世界の端がどこあるいはどれなのか知らないのか、正解とは程遠かったのか

『翠』「...この人数で団体行動してもアレだし、『私』は別行動するね!」

翠「へ?あっちょっと」

『翠』「端見付けたら念話するから!じゃ!」

言うが早いか突然走り出してしまう『翠』
確かに虱潰しなら別行動は効果的ですし、時間切れの場合でも恐らく戦場で再会出来るとはいえ
この状況で勝手に...こういう時に説明を省くのを私が好んでいないことは『翠』も『私』なのだからわかっているはずですが

若葉「追うか?あの様子、ただ手分けするのが目的ではなさそうだが」

翠「私なら何かしら考えあっての行動だと思いたいですが、うーん...」

千景「いいえ、そっとしておいてあげなさい」

既に動こうとしていた若葉ちゃんととりあえず追い付いてから考えようかと思っていた私を制止したのは、意外にも千景ちゃん
685 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2024/05/28(火) 05:05:31.37 ID:L6b87rHZ0
千景「何となく察しが付くわ、例えここが過去ではなく記憶の世界だとしても、それが自分勝手な動きだとしても、そこまで大人になれないものよ」

未来「うん...私も、わかる気がする...『翠』ちゃんのことは、多分大丈夫だよ」

千景ちゃんに続き未来さんによる援護射撃とは

翠「まぁ...後で問い詰めるので許しますか」

千景「ふふっ、貴女は大人になれるのかしら?」

翠「多くを聞かずに察したつもりになってる大人にはなるつもりがないだけですよ」


コンマ下
ゾロ目 境界発見
ゾロ目以外 時間切れ
686 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/28(火) 12:47:16.45 ID:g/qeA/4I0
ゾロ目来てくれ
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