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そこそこアホの俺が阪大に合格した話
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12 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2020/12/18(金) 08:50:15.36 ID:x94Z/eLdO
>>11
理系か人科かな?
吹田は通わなかったからあんまりイメージないけど天麻丼を初めて食ったのは吹田だった
13 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[saga]:2020/12/18(金) 17:16:13.30 ID:x94Z/eLdO
「お前、志望大学はどこだ」
「いや、あの、はい」
地元の国立です、とは言えなかった。言ったら「お前そんな低い志で姉ちゃんのリベンジできんのか」と怒られそうな気がした。
「阪大か」
「ああ、はぁ、まぁ」
「頑張らないと厳しいぞ」
厳しいも何も目指してないんですが、とももちろん言えない。冷や汗をダラダラ流してた。というか、なぜ俺が弟だということを知っているのかも謎だった。
「一年の時の成績を見たけど、お前は典型的な文系だな。国立目指すなら理系科目もちゃんとやれよ。赤本はまだ解かなくていいけど、最終的にこのレベルの問題を解けないといけないことは理解しろ」
そう言って、机の上の赤本を押し付けられた。学校から貸し出される赤本だと、通常は「〇〇高校」のスタンプが押されているのに、それには何もついていなかった。
「それは俺が買ったやつだ。お前にやるから、ちょっとやってみろ」
そう言うと「あと二年、俺がお前を伸ばしてやる」とちょっとかっこつけて先生は笑った。
「先生、俺の授業受け持ちじゃないじゃないですか」とも、俺は突っ込めなかった。
ちなみに、俺が弟だということは、受験結果が出た後に先生から姉に確認が入っていたらしい。同じ苗字が何人かいたから、学生証の写真を見せられて「どれがお前の弟だ」って聞かれたと笑いながら電話で教えられた。
14 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[saga]:2020/12/18(金) 17:16:59.50 ID:x94Z/eLdO
先生にも典型的な文系と言われたが、二年生に進級する際にうちの学校は文理選択を行う。
俺は理系科目がからっきしで、国英の文系二教科は好きだったから文系を選ぶのに迷いはなかった。姉ちゃんも文系だったしね。
そして、ちょうど先生に呼び出されたあたりから、俺は色んな影響で進路を見直すことになった。
まずは大学も地元に残ってしまうと、就職も地元になる可能性がある程度出てくるということ。一生のうち、地元の外に出ていくとしたら、大学受験が一番狙いやすいタイミングではないのかと思った。
次に、周囲の人間の存在。子どもの頃からインターネット囲碁をやっていたんだけど、よく対局をしていたライバル的存在が東工大を志望に定めるという話を聞いた。姉も阪大志望だったし、難関大に行くことってそんなに魅力的なことなのかなっていうことが脳裏をよぎった。
そして最後、あまり関係なく聞こえるかもしれないけれど、子どもの頃の俺の夢はサッカー選手と小説家になることだった。ただ、高校二年にもなると、だんだん自分で自分のことが分かってくる。もしかしたら、サッカー選手にはなれないかもしれない。
そんな時に、俺はある漫画でこんなセリフを見る。正確ではないけど、ネット界では有名な漫画だからきっとピンとくる人もいると思う。
「高名な小説家は、得てして難関大学を出ているものだよ」
確かに言葉の響きは良いし、言われてみるとそんな気もしてしまう。
そういうものか、と主人公と同じく俺も思った。
それならば、受験勉強とやらに真剣に向き合うのも悪くないと。
15 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[saga]:2020/12/18(金) 17:19:15.66 ID:x94Z/eLdO
先生にも典型的な文系と言われたが、二年生に進級する際にうちの学校は文理選択を行う。
俺は理系科目がからっきしで、国英の文系二教科は好きだったから文系を選ぶのに迷いはなかった。姉ちゃんも文系だったしね。
そして、ちょうど先生に呼び出されたあたりから、俺は色んな影響で進路を見直すことになった。
まずは大学も地元に残ってしまうと、就職も地元になる可能性がある程度出てくるということ。一生のうち、地元の外に出ていくとしたら、大学受験が一番狙いやすいタイミングではないのかと思った。
次に、周囲の人間の存在。子どもの頃からインターネット囲碁をやっていたんだけど、よく対局をしていたライバル的存在が東工大を志望に定めるという話を聞いた。姉も阪大志望だったし、難関大に行くことってそんなに魅力的なことなのかなっていうことが脳裏をよぎった。
そして最後、あまり関係なく聞こえるかもしれないけれど、子どもの頃の俺の夢はサッカー選手と小説家になることだった。ただ、高校二年にもなると、だんだん自分で自分のことが分かってくる。もしかしたら、サッカー選手にはなれないかもしれない。
そんな時に、俺はある漫画でこんなセリフを見る。正確ではないけど、ネット界では有名な漫画だからきっとピンとくる人もいると思う。
「高名な小説家は、得てして難関大学を出ているものだよ」
確かに言葉の響きは良いし、言われてみるとそんな気もしてしまう。
そういうものか、と主人公と同じく俺も思った。
それならば、受験勉強とやらに真剣に向き合うのも悪くないと。
16 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[saga]:2020/12/18(金) 18:09:47.79 ID:x94Z/eLdO
とは言え、まだ阪大を目指すなんてレベルではなかった。せいぜい、MARCHの上位を目指そうかなってくらい。
とにかく致命的なまでに、数学や生物(理系選択)に対しての興味が持てなかった。私文なら国英歴の三教科で受験できるし、俺のスタイルには合っていたと思う。
事実、高校二年の夏休みは東京にいる姉のところに遊びに行くのと合わせて、青学のオープンキャンパスに行っていた。好きなタレントの出身大学ということもあり、印象も良かった。親からも、「そこなら(受験傾向的にも親の学歴厨的思考からも)いいんじゃない」って感じ。
高校二年の模試から志望大学を書けるようになっていたんだけど、その時は千葉大、青学、明治、滑り止めで地域の私大って感じで書くことが多かった。四校しか書けなかったしね。
当時の判定は千葉D、青学明治C、滑り止めの私大Bって感じ。頑張れば青学明治は狙えなくはないかなと。偏差値(〇研模試)は合計で55前後。文系だけなら60。理系だけなら50切るくらい。
とりあえずはこんなもんかなってくらいで、親も姉と比べて俺には最初から過剰な期待はしていなかったから、「今2校ともCならどっちかには受かるかもね〜」くらいの感じだった。
高校二年の秋、高校サッカー選手権予選。県のベスト8で当たったのは、その年の全国大会出場校だった。後にプロサッカー選手になるやつも相手チームにはいて、ボコボコにやられて負けた。気持ちよく負けた。
サッカー選手になるのはこういうやつなんだな、って思ったね。
欠片ほど残っていた「サッカー選手になりたい」って気持ちが、そこで折れてしまったと思う。別に、サッカーを諦めたとか嫌いになったとかでは一切ない。ただ、「サッカー選手になること」ではなく、「サッカーを上手くなること」を目指すようになった。
サッカー選手としては飯を食っていけないなら、他のことをしながらサッカーは続けようってね。
17 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[saga]:2020/12/18(金) 18:10:20.78 ID:x94Z/eLdO
そんなわけで、勉強は相変わらず理系以外の科目を自分なりにやっていた。
少しずつ現実を知って、少しずつちゃんと勉強をしないと自分のやりたい生き方(=サッカーや書籍に関係する)ができないってことも分かってきたつもりだった。
高校2年の冬になると、志望校を書く欄が8校まで増えた。この頃になると、地元の大学に進学する気はなくなっていた。都市圏のどこか、関東か関西が良いなとは漠然と思っていた。
姉からは「青学は入るのは難しいけど実際の評価はそれほどなのかなってイメージがあるし、あんたの(陰キャな)キャラには向いてない」って言われていた。合わせて、「文筆家を志すならせっかくだし早稲田を目指してみれば?」と親からは提案された。
MARCHですらC判定なのに早稲田なんて、と思いはしたけれど、志望校を書く欄が増えたこともあってそこを候補に入れるようになった。そして、それと同じタイミングで、本当に興味本位から、阪大も志望の中に入れるようになった。
冗談半分だったから、志望は第八志望。試しに書いてみるか、くらいのものだった。
結果はともにD判定。高2から高3に上がる直前、最後の模試だった。
18 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[saga]:2020/12/18(金) 18:11:07.38 ID:x94Z/eLdO
そしてここから、このスレの本題である三年生編に入る。
進級してすぐに、クラス担任との二者面談が開かれた。彼女は1,2年時にもうちの学年の国語を担当していて、俺も指導を受けていたうちの一人だった。
「で、
>>1
は阪大志望ってことでいいの?」
「え?」
「A先生がそう言ってた」
彼はこの年からは俺たちの学年の教師陣に含まれることになっていた。というか、彼は進路指導の担当であり、ずっと三年生を担当するようになっていたのだと、後で知った。
国語については、担任が現代文、A先生が古文漢文の担当になっていた。
「えーっと……まぁ、はい。行ければいいなとは」
「相当に頑張らないと厳しいけど」
「できるだけ頑張ります」
そう言って、その場は凌ぎきった。俺は国立文系コースに所属していたので、心の中では私大を目指していたとしても、国公立も何かしら受ける必要があった。そうであれば、とりあえずの目標はそう設定してもいいだろうと軽く思っていた。
19 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[saga]:2020/12/18(金) 18:11:43.13 ID:x94Z/eLdO
家に帰ると夕飯を食べながら二者面談の報告を両親にした。
「とりあえず志望は阪大で……って話をしてきた」
この一言で、いきなり父親が激高した。「俺に恥をかかせるな!」ってね。はっきり覚えてるよ。そう言われた。明確に覚えている。
父は当時教育委員会で働いていて、学校の先生にも知り合いが多かった。要するに、「息子がバカみたいな志望を掲げて、結局落ちて恥をかくのは自分だ」ということらしい。
元々不仲というか、衝突することはよくあったんだけど、その一言で俺もキレた。
「受かったら自分の学力の低さを恥じて詫びろよ!」ってね。父親は国立のなかではかなり偏差値が低い大学の出身、ちなみに学歴厨の母は国立中堅の出身だった。たぶん両親ともに、「あいつ(=俺)が家族の中で姉を含めて一番バカ」と思ってたんだと思う。
そんなかで、馬鹿だと思ってた俺が「阪大目指すわ」って言ってきたなんて報告したもんだから、お前そんなん無理でしょうということでキレたらしい。
面談の時は「とりあえず阪大受かるように頑張ります(でも実際はそうでもないです)」みたいな状況だったのが一変した。
絶対に阪大に受かってこいつらを見返してやる。
それが俺の高校三年のスタートだった。
20 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(長屋)
:2023/02/24(金) 11:46:49.15 ID:T3dhwyTHO
続いてたけど続きがない
すげぇ学力重視一家だな
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[ Aramaki★
クオリティの高いサービスを貴方に
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