ここだけ男子高校ただしPCは男装少女PART47

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149 : ◆RYO/n8uupE [sage]:2024/04/28(日) 05:17:01.93 ID:jqe6/795o
>>148

「ありがとうございます……。
 その時はぜひお願いします……」
去っていくところにもう一度頭を下げる。

「走って帰ろっかな」
朝のジョギングの帰りだったのを思い出しながら学校から去っていくのだった。
150 :柊宇都 綾 ◆RYO/n8uupE [sage]:2024/05/02(木) 01:25:08.03 ID:eFwYlKvko
「んー」
自動販売機の前でディスプレイをぼーっと見たまま突っ立ている。
151 :霜月 ◆f7JK9RIN.g :2024/05/02(木) 22:56:52.94 ID:T7iy9J9wo
>>150
「あっ、綾さんいいところに!
全然身に覚えがないんですけど昭和のレディースみたいなDQN女に追っかけられてるんですよ!」

困惑した表情で走ってくる汚い忍者。
珍走団特有のやかましいエンジンとパラリラパラリラというホーンの騒音も近付いてくる。

「いかにもな人が来たらそのまままっすぐ行ったって言っといてくれませんか?
あ、これで好きなの飲んで下さいね。それじゃ!」

綾の手に500円玉を握らせると屋上のフェンスにワイヤーを引っ掛けて去っていった。
伊織か見えなくなったと思ったら本当に昭和からタイムスリップしてきたような走りにくそうないかにもなバイクに乗った
白のいわゆる特攻服を着た金髪ロングヘアーのいかにもなDQN女がやってきた。

「おいコラァ!テメェ霜月知らねえか?ナメてっとぶっ[ピーーー]ぞ?ああん?」

バイクを降り、綾を睨む……いわゆるメンチを切りながら至近距離まで寄ってきた。
152 :柊宇都 綾 ◆RYO/n8uupE [sage]:2024/05/03(金) 00:33:41.71 ID:b78GZfXlo
>>151

「???
 あ、うん……わかった」
よくわからないままに押し寄せてくる情報量の塊。
つい頷いてしまい手には500円玉。段々と近づいてくる聞きなれない音。いなくなる伊織。

いかにも過ぎる見た目の女に凄まれるが表情は一切崩れることなく。
「あっち」
と、伊織が指し示したまっすぐの方向に顔を向けて。
153 :霜月  鈴 ◆f7JK9RIN.g :2024/05/03(金) 23:48:27.46 ID:rV7zO+bFo
>>152
「あァん?なんだその目は……ナメやがって……」

綾の胸ぐらを掴んできた!
154 :柊宇都 綾 ◆RYO/n8uupE [sage]:2024/05/04(土) 08:35:50.39 ID:iKLQ41npo
>>153

「?」
ちゃんと答えたのに怒っているのが理解できずに首を傾げ。

「あっち」
聞こえてなかったのかな……とか考えた結果、今度は指で嘘の方向を示す。
至近距離まで顔が寄ってきても表情の変化は僅かに眉をひそめるのみ。
155 :霜月 ◆f7JK9RIN.g :2024/05/04(土) 23:05:44.95 ID:eMFpPu67o
>>154
「テメェは一発ヤキ入れててててぎゃっ!」
「なに!やってんだっ!」

スッと現れた鈴がサッと胸ぐらをつかむ手をひねって関節を極めながら外し、そのまま自販機にどーん。

「てっ、テメェ!不意打ちなんて……あっ霜月じゃねェか!」
「?なんだよキレちらかしたあげく思いどーりにならないとさらに当たりちらかすようなヤツなんて知らないぞ?誰だよお前」
「んだとコラァ!!」
「だからお前誰だって聞いてるんだろ!そっちだけこっちの名前知ってるの気持ち悪いだろ!」
「なっ……アタイのことを知らないってのかい!」
「知らないから聞いてるんだろ!」

昭和不良女は最初からキレ散らかしているが鈴も鈴で綾が胸ぐらをつかまれていたのを見たせいか明らかに苛ついている。

「なるほど……やっぱり心当たりないなあと思えば鈴の方だったみたいですねやれやれ」

綾の横でスポーツドリンクを飲みながら他人事のように呟く伊織。
156 :柊宇都 綾 ◆RYO/n8uupE [sage]:2024/05/10(金) 06:00:55.65 ID:ApoONC/6o
>>155

「!」
突如現れた鈴が不良女を自販機に叩きつけるという珍しい怒り姿に驚いた。

ぴっ、がしゃこんっ。
自販機は既に硬貨を入れた状態だったので不良女が押し付けられた時に何かが購入されてしまったらしい。
「んー……」
鈴側に心当たりが無いのも変な話だと思いつつも、特に声に出すわけでもなく伊織と一緒にやり取りを見つめる。
157 :霜月 ◆f7JK9RIN.g :2024/05/10(金) 23:13:22.21 ID:juqTy/hLo
>>156
「じゃあこれでどうだ!」

金髪のカツラと黒マスクを外す不良女。
少し茶色がかったボブカットでかわいい系の顔だ。

「……なんだ、かわいい顔してるじゃないか。そんな変なカッコやめときゃいいのに」
「うっ……うるさい!」

相変わらずピンときていないしおまいうなことを言う鈴となんかまんざらでもなさそうな不良女。

「あっ……僕はちょっと用事を思い出したので……」

急にいそいそとその場を離れようとする伊織。怪しすぎる。


158 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2024/05/11(土) 04:16:21.38 ID:kDSUmuKe0
子役時代にちやほやされてたり親からお金貰ってたりして感覚がおかしいタイプだろ
真面にちゃんと育てられてたら周りがチヤホヤしても地に足付けた生活してると思う
それに自分の意志で芸能の仕事をやってなかったと思うぞ
親がやらせたとか切っ掛けが自分の選択じゃないから中途半端になって
子供じゃ無くなった途端に使えなくなっちゃう
芸能の仕事を自分で選択しているなら将来はこんな役者になりたいとか
こんな芸能の仕事をしたいとか目標をもってスキルを積み重ねるだろ
それもなくただ漫然と向こうから来る子役の仕事をやってただけだろ
その結果、芸能関係者がしてた派手な事が忘れられずに次の仕事とか
人生の目標を見つけることができずに時間だけが過ぎて金がなくなって
まともな人脈がなくなってろくでもない人間とつながりができて・・・
っていう転落人生なんじゃねーの?
159 :柊宇都 綾 ◆RYO/n8uupE [sage]:2024/05/26(日) 08:35:34.81 ID:53xicGSTo
>>157

「……???」
不意に正体を現した不良女。
鈴とのやり取りの間も首をかしげていたが。

「どうしたの?」
あまりにも怪しい伊織の態度に、なんとなく今までの経験から手を掴んで引き留める。
160 :霜月 ◆f7JK9RIN.g :2024/05/30(木) 07:13:15.04 ID:zT8cFas7o
>>159
「とりあえず全部説明してくれ、バイクも音で聞こえにくいからエンジン止めて」

「わたしは!別に助けてくれなくたってあんな気合の入ってないセイコーのヤツなんて倒せたんだ!だから霜月を倒してそれを証明しないとダメなんだ!
それと!ちょっとしてから街で会ったときに声かけたらホテルに連れ込もうとしたでしょ!」

「うん……うん……セイコー……世紀末高校……あー、あの時の……うん?倒す?
ホテル……」

鈴に言われた通りエンジンを止めて説明。
言っている内容はDQNだが、話は通じるらしい。

「ハハハやだなあ綾さん、離してくださいよー、僕は無関係ですってー。
やだなあ兄さん人違い!人違いですって!」

鈴の冷たい視線を受けじたばたともがき逃げようとする動きに力が入る伊織だったが綾の腕力の前には通用しない。
掴まれている場所が腕なので得意の関節外しも使えないようでひとしきりもがいた後、諦めた様子で肩を落とす。

「イオリ、本当は?」
「ハイ、メスの顔でこっち見てる女の子がいたのでヤれると思って声をかけました!
でも未遂!未遂です!」
161 :柊宇都 綾 ◆RYO/n8uupE [sage]:2024/06/19(水) 06:35:16.00 ID:cZ4POHa4o
>>160

「……」
どうやら彼女は鈴と伊織を見間違えていた(?)よう。
良くない話を聞いていくうちに伊織を掴んでいる力が自然と籠っていく。

それよりも、綾の知らない内になにかまた危ないことに首を突っ込んでいた鈴の方が気になって、
後ろからとことこと(伊織を引っ張りながら)近寄ると鈴の腕も取った。
162 :霜月 ◆f7JK9RIN.g :2024/06/22(土) 11:49:41.61 ID:l4DlFw2zo
>>161
普通の格好の時に絡まれる
→鈴に助けられてしまったので鈴に勝って助けは必要なかったことを証明しなければならない
それはそれとしてときめいてしまった自分も許せない
→そのせいでホテルに連れ込まれそうになった自分が許せないし連れ込もうとしたこいつはとりあえず[ピーーー]

とりあえずこういうことだったらしい。


「あっ、綾さん腕が……あの腕が!それ以上はいけませんって!」

徐々に己の腕をつかむ手に込められる力が増していくことに恐怖を覚え青ざめる伊織。

「……言ってることの大半はよくわかんなかったけどとりあえずイオリがまたケダモノだったことでやらかしたってことはわかったぞ……
うーっ……弟がすみません。私も突き飛ばしてすみません。また後日ちゃんと謝罪に行くのでお名前とご住所を……」
「天愛羅(てぃあら)、田中天愛羅!よろしく!あとそういうのはいらないからちゃんと私と闘え!
あとそいつはぶっ[ピーーー]!霜月、お前がいくら守ろうとしてもな!」
「別にこいつならいくらでもつきだすけど……ん?どうしたリョウ?」
163 :柊宇都 綾 ◆RYO/n8uupE [sage]:2024/08/01(木) 08:39:49.92 ID:lJbvXKZyo
>>162

「?」
なんだかフクザツな乙女心(?)というやつなのだろう。
綾にはよくわからないままだった。

「……ん、これ」
ちょうど手元の伊織を突き出そうと差し出すのと同時、
無意識に力を込めていた手を指摘されて思わず離してしまった。
164 :霜月 ◆f7JK9RIN.g :2024/08/02(金) 06:56:56.41 ID:H+b1BA6so
>>163
「えいっ!」「ぎゃっ!」

どうせやられるならその前にせめて胸のひと揉みでも……その決死の思いで腕を伸ばした伊織は鈴の中段後ろ回し蹴りで吹っ飛ばされ自販機の横、校舎を支える頑丈な柱にどーん。その手は夢を掴むことなく地面に落ちた。

「が……はっ……」
「あんまり罪を重ねるんじゃないぞまったく……しばらく変なコトできないようにその指へし折ってやろうか」
「わー!それ以上いけない!落ち着いて下さい!」


「ね、ねえ……あの人達っていつもああなの……?あとさっきはごめん……」

ケダモノ全開で突っ込んできた伊織、途中で制裁する鈴。綾の袖をつまんで軽く引っ張りながら圧倒された様子でティアラは尋ねた。
165 :柊宇都 綾 ◆RYO/n8uupE [sage]:2024/09/08(日) 08:30:47.49 ID:ERNSRKXYo
>>164

一部始終をぼんやりと眺めている綾。
表情の変化が一切ないのは、元々変化に乏しいのもあるが、見慣れているせいで何の感情も湧いていないからでもある

「ん……そうかな」
袖を摘ままれ僅かに顔を向けながら。
166 :霜月 ◆f7JK9RIN.g :2024/09/23(月) 09:57:35.05 ID:Ip0hfL8Mo
>>165
「そっか……セイコーと違って校舎に落書きもないし窓も割れてなくてきれいだしぼっちゃんばっかのもっと治安のいい学校なんだと思ってたからちょっとビックリしちゃったよ……」

基本昭和のヤンキーみたいなのや北◯の拳に出てきそうなのしかいない、DQN高校として名高い?世紀末高校に対し、この高校のヤバさは全然外には伝わっていないらしい。
そのギャップで

「ふう……まったく、家族としてはずかしいだろ……いい加減にしろよなー……
さて、待たせたなティアラ。いつでもいいぞ?」

動かなくなった伊織を端っこの方に蹴っ飛ばし、天愛羅に声をかける鈴。
集まりかけていた野次馬も伊織が成敗されたのを見てなんだいつものかと満足した様子で帰っていく。

「えっ、あっ、お、おう!ぶっ殺してやらァ!オラァアアア!」

声をかけられ少しキョドってしまったがカツラを被り直し、気合を入れ直して鈴に殴りかかる天愛羅。

「霜月いいいイイっ!こんのおおおお゛ほっ!オラァアアあぐ……んっ……」

殴りかかってはカウンター、殴りかかってはカウンター、殴りかかってはカウンター。
喘ぎ声みたいな声を出しながらも気合で2回は耐えた天愛羅だったが3回目で膝から崩れ落ちた。

「なんだったんだ……?とりあえず保健室つれてくか……一応リョウも診てもらっとく?」

気を失った天愛羅をかつぎ、綾に声をかける。1番重傷の伊織は放置だ。
167 :柊宇都 綾 ◆RYO/n8uupE [sage]:2024/11/09(土) 04:23:53.27 ID:0X/U5oL0o
>>166

「たしかに……」
ぼそりと呟く。
鈴や雪というお金持ちが通う一方で、ガラの悪い生徒が多い(らしい)
最近、この学校がおかしいということを理解してきた綾だった。

僅かに顔を動かして伊織を追うものの、視界の端から消える方が早くそれ以上追うこともなく。
野次馬達が帰っていく中でも二人のことをじっと見ていたが殴り合いが始まるとつい目を逸らして。
直視しないように経過を追いつつ、早々に決着がついたのを見てから近づいていく。

「ん、ついてく。……僕が運ぼうか? 怪我、してない?」
鈴の隣に並びながら様子を伺い。
168 :霜月 ◆f7JK9RIN.g :2024/11/19(火) 23:54:42.56 ID:4Jd1mgsqo
>>167
「イッポー的に突き飛ばしたりぶん殴ったりしただけでこっちは無傷だしなあ……
リョウの方こそスレて痛いとかボタンとれたとかない?大丈夫?」

気を失ったティアラを背負って歩きながら、鈴は逆に綾の心配をする。


(霜月には失望したな……汚い忍者の弟と違って男前だと思ってたのに……)
(可愛い顔してかっこいいと思ってたのに女子殴って保健室連れ込むなんて……)

綾の耳に入ってくる一部の生徒の声。

実際は女同士、
挑んできたヤンキー女に付き合ってあげた上、
手当てのために親切に保健室に運んであげているだけで、
そしてそのヤンキー女も不良校で有名な世紀末高校の女番長なのだが、なにやら一部生徒に悪い印象を持たれてしまったらしい。

「しっかしこいつも大変だなあ。たぶん家族もこういうのばっかで仕方なく不良やってんじゃないかな」

そんなことを言われてるとも知らずにのんきにティアラの心配をしていた。
169 :柊宇都 綾 ◆RYO/n8uupE [sage]:2024/12/17(火) 03:47:18.12 ID:TMk2R9Nbo
>>168

「……」
大変いい気分がしない。
表情に変化はないながらも頬が膨れている。

「僕が運ぶ」
鈴が背負っていたティアラを強引に引きはがし、
抱きかかえたまま走り出してしまった。
170 :霜月 ◆f7JK9RIN.g :2024/12/25(水) 23:29:42.03 ID:8PkYNuvqo
>>169
「ん?どうした?なんかあったかいものでも飲む?」

綾の変化には気付くがその気を悪くした理由には気付けない。

「え?……わっ?!」

純粋な力で綾にかなう筈もなく、人間離れしたパワーであっさりとティアラを引き剥がされる。

「どうしたんだろ、リョウ……」

呆気にとられているうちに見失ってしまった。


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