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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part6
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43 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/15(土) 22:35:54.60 ID:uQlfAxuF0
―隠れ里の貸家
囲炉裏「」メラメラ パチパチ
ユキ母「ひとまず、しばらくはここに身をお隠しください。雪解けと比べるとだいぶ手狭になってしまって申し訳ないですが……」
イリス「わ、わっ……! これって、イロリ!? イロリですか!!?」
エバンス「イロリだ!! イロリがある!!!」
ユキ母「え、ええ。囲炉裏だけど……」
イリス「わあ〜!! ありがとうございます!!」
エバンス「最高です!!」
ユキ母「??」
ミスティ「……何から何まで……ありがとうございます」ペコ
ユキ母「いえいえ、雪解けのサービスの一貫よ。例え朝廷が相手でも、お客様の秘密と安全をお守りする……それが私たちの職務なの」
妖精「ひとまず、しばらくはここをクロシュ勢力の拠点として活動しよう」
クロシュ瓶「〜〜」モニョモニョ
シズク「こっちでも、精一杯お世話させていただきます!」
妖精「シズク、無理してない……? つらい時はクロシュみたいに瓶に入ったりしてても……」
シズク「泣いてても、仕方ないので……!! わたしにできること、精一杯やります!!」
ローガン「フッ……良い子だな、シズクくんは」
シズク「えへへ……よく言われますっ!!」
☆クロシュ勢力の拠点が霊峰の隠れ里に移りました
……………………………………………………………………………………
□オノゴロ諸島 霊峰の隠れ里
隠れ里:貸家、広場、市、茶屋、食堂、温泉、鍛冶屋、道場、神社、他
離れ山:未探索(今日は疲れてるので探索できない……)
……………………………………………………………………………………
オノゴロ諸島滞在7日目。ここは霊峰の隠れ里です
↓1〜3 自由安価 何をする?
44 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/15(土) 22:36:30.58 ID:CZ5Somqs0
フラナとパティから支援物資が届く
45 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/15(土) 22:37:31.56 ID:JMHr9iTGo
世界中のスライムたち、おらに元気を分けてくれスタイルで回復に努める
46 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/15(土) 22:37:35.10 ID:Wf9Yj2zhO
隠れ里で情報収集
47 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/15(土) 22:37:36.67 ID:mt8kvz2k0
反朝廷勢力に傀儡に仕立て上げられている偽姫巫女(?)について知ってる人がいないか調べる
48 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/15(土) 23:01:54.89 ID:uQlfAxuF0
―霊峰の隠れ里
ホーホケキョ ポーポーポッポー
イリス「それにしても……んん〜! のどかで良いとこだね!」ググッ
妖精「空気も澄んでるし、自然の力も豊富に感じられる。妖精の私にとってかなり心地良い環境だから、オノゴロの妖怪っていうのはやっぱり精霊とか妖精に近い生き物なのかも」
イリス「隔絶した島国で独自に進化した種かあ。なんだか夢が広がるね……ん?」
ギュオオオオンッ!!!!
妖精「あ、あれは……」
イリス「まさか……!!」
シュタッ!!!!
血分身フラナ「久しぶりね。イリス、妖精」ファサッ
イリス「フラナ先生……の分身!!」
妖精「なんか言葉が流暢になってる!?」
血分身フラナ「良いモノをあげるわ」スッ
イリス「あ、でもこの会話が成立しそうでしない感じはやっぱり血分身の先生かも……」
↓1コンマ
01-50 いつものブラッドワイン
51-90 ↑+ビターチョコスムージー(油揚げフレーバー)
91-00 ↑+そしてこの血分身たる私よ
49 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/15(土) 23:03:11.31 ID:oMZRagyh0
あ
50 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/15(土) 23:21:28.57 ID:uQlfAxuF0
マジカルブラッドワイン「」ポン!
妖精「いつものやつだ」
イリス「ありがとうございます!」
血分身フラナ「それとパティから手紙を預かってるわ」スッ
イリス「え、パティさんから!?」
パティの手紙『狐はチョコレートを食べると中毒症状を起こして死ぬ。オノゴロには危険な妖狐が数多く潜んでいるから、覚えておいて損はないわ。以上』ペラッ
イリス「ええ……」
妖精「狐ってチョコ食べると死ぬんだ……」
血分身フラナ「ところでフレメアを見なかったかしら」
イリス「オノゴロ諸島では見てないですね……」
血分身フラナ「わかったわ。頑張りなさい」タンッ
ギュオオオオッ!!!
イリス「あ、ありがとうございましたー!!」
妖精「凄い速さで飛んでいった……。なんか血分身の性能が上がってきたね」
イリス「流石フラナ先生です!」
☆ブラッドワインを一本いただきました
☆狐がチョコに弱いという情報を得ました
◇
51 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/15(土) 23:22:20.75 ID:uQlfAxuF0
というわけで本日はここまでとなります。次回はクロシュの元気回復編、隠れ里で情報収集編となります
突然の襲撃やアウル氏の追撃を躱して霊峰の隠れ里に身を寄せたクロシュ一行。のどかで穏やかなこの地で、クロシュ勢力として決起を図るべく次の手を模索する。血分身のフラナ氏からまたブラッドワインを頂いたり、パティ魔術顧問から突然の狐毒殺知識を教わったり、ひとまず初日の成果は良い感じになりそうに思える。そして瓶の中でデロデロになっているクロシュは、元気を取り戻せるか。世界中のスライムたちは、黒いあかちゃんスライムを応援してくれるのか――
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
52 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/16(日) 03:22:08.89 ID:yV8oTq6po
乙でした
フラナ先生の毒殺提案理にかなってるけど無慈悲でなんというかこう、手心というものは……
53 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/16(日) 11:22:33.85 ID:i/PONkGAO
乙
パティ先生の図書館にはそれこそ禁書級の本とかたくさんありそう。
好奇心で読もうとした使い魔ちゃんとかも過去にいてお仕置きしてそう。
54 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/16(日) 12:27:12.62 ID:hUkylx4Y0
乙
>>42
でアウルがこの里出身じゃないと言っているけど猫の獣人みたいに狐の獣人もオノゴロ諸島に残っている者と別の国に行っている者がいるという事なのかな。
55 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/16(日) 12:32:09.50 ID:/KtlJDBcO
立て乙更新乙
ブラッドさんのクロシュ評が軟化してきててワロタ
イヌ科にチョコは禁忌っすね…
56 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/16(日) 14:34:08.37 ID:Jo3NV4yW0
単に忘れてるだけかそれとも何か意図があっての事なのかは分からないけど、ユーシリア帝国市民の紹介でフレンだけ抜けてるのちょっと可哀想
57 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/16(日) 14:34:08.31 ID:Jo3NV4yW0
単に忘れてるだけかそれとも何か意図があっての事なのかは分からないけど、ユーシリア帝国市民の紹介でフレンだけ抜けてるのちょっと可哀想
58 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/16(日) 14:36:08.49 ID:Jo3NV4yW0
すみません、何故か二重投稿になってしまいました
59 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/16(日) 20:32:48.86 ID:2l8oHCgp0
竜にとってアボカドが毒になるように、狐にとってはチョコレートが毒になるようです。もちろんイリスたちは問答無用で毒殺するような無慈悲な方々ではないので、今後の状況を注視していくのが良いと思われます
ユーシリア帝都大図書館には様々な本があり、一般の方には公開されていないスゴイ本やヤバイ本もあったりするかもしれません
使い魔にもいろいろいるようですが、迂闊な者は実際そういう本を勝手に読んだりして大変な目に遭ったりすることもあったかもしれません
猫又や妖狐はオノゴロの妖怪ですが、大陸にいる狐や猫の獣人と同一視されたりされなかったりすることがあります。彼らが同一の種族なのかは有識者の間でも意見が分かれていますが、見た感じはほとんど同じようです
ブラッド氏はクロシュさんのことをのろまなあかちゃんだと思っているようです。あかちゃん相手に目くじらを立てても仕方がないので、変なことをしても大目に見てくれるかもしれません
申し訳ありません、忘れていました。登場人物が増えるとこのようなミスも増えるので、やっぱり縮小した方が良かったかもしれません
60 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/16(日) 20:35:19.84 ID:2l8oHCgp0
―霊峰の隠れ里 貸家
クロシュ瓶「……」
クロシュ(……不死鳥になると……怪我とか、傷は治るけど……すごく、疲れちゃう……)
クロシュ(……もっと早く、回復できないかな……?)
クロシュ瓶「……」モニョモニョ
元気回復したい
↓1コンマ
01-60 レッサースライムたち『〜〜』モニョモニョ
61-90 白銀スライムちゃん『無理しないで』モニョモニョ
91-00 ブラッド『食い貯めとけ』モニョモニョ
61 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/16(日) 20:35:53.42 ID:JAvVCj7p0
あ
62 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/16(日) 20:44:54.67 ID:2l8oHCgp0
―??
遥か彼方の空に浮かぶ白い光「」ユラユラ
地上に瞬く無数の光「」チカチカ
クロシュ『〜〜』モニョモニョ
レッサースライムたち『わ〜』モニョモニョ
レッサースライムたち『こんにちは〜』モニョモニョ
クロシュ『ん……こんにちは……』モニョモニョ
レッサースライムたち『くろいスライムだ〜』モニョモニョ
レッサースライムたち『ねえ、たべてもいい? たべてもいい?』モニョニョ?
クロシュ『ほえ……どうやって食べるの……?』モニョモニョ
レッサースライムたち『あえ? たべらんない?』モニョニョ?
レッサースライムたち『んわ〜ここどこ〜?』モニャニャ
レッサースライムたち『へんなとこ〜』モニョモニョ
クロシュ『んへへ……』モニョニョ
◇
―霊峰の隠れ里 貸家
クロシュ瓶「……♪」モニョモニョ
シズク『クロシュちゃん何してるの?』モニョッ
クロシュ瓶『わ、シズクちゃん……! えっと……遠くの、レッサースライムさんたちと……お話、した……!』モニョモニョ
シズク『んええ!? ど、どーやって!?』モニョニョ!?
クロシュ瓶『えっとね――』モニョモニョ
☆レッサースライムたちとお話して少し元気になりました
63 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/16(日) 21:09:18.06 ID:2l8oHCgp0
―霊峰の隠れ里 市
ワイワイ キャッキャ
茶屋の看板『美味しいお茶・お団子・お饅頭』
食堂の看板『食材豊富』
粉焼き屋妖精「粉焼きだよ〜」
油揚げ屋妖狐「油揚げじゃぞ〜」
ワイワイ キャッキャ
ミスティ「市は賑わってるわね」
ローガン「温泉街とはまた違った趣があるな」
エバンス「よし、そんじゃあ地道に情報収集でもするか」
↓1コンマ
01-60 今の姫巫女は狐っぽいらしい
61-90 離れ山には廃村があるらしい
91-00 里外れに傷だらけの女の子が倒れてるぞ!!
64 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/16(日) 21:10:52.89 ID:i/PONkGAO
あ
65 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/16(日) 21:59:39.66 ID:2l8oHCgp0
粉焼き屋妖精「離れ山には村の跡があるんだよ!」
ミスティ「村の跡……?」
エバンス「廃村ってことか?」
粉焼き屋妖精「わかんない! 何年か前に探検した時に見つけただけだもん!」
ローガン「ふむ……飢饉か、災害か……?」
エバンス「少し気にならんでもないが、俺たちの事情とは関係なさそうか」
粉焼き屋妖精「そんなことより買ってってよ! 粉焼き!」
ミスティ「……粉焼きって、何?」
エバンス「……小麦粉の生地を球状にして焼いたもの……か?」
ローガン「トコナツ島で見たたこ焼きに似ているな」
粉焼き屋妖精「タコは入ってないよ! だから粉焼き!!」
エバンス「なるほどな。じゃあ情報提供のお礼に買ってくか」
粉焼き屋妖精「まいど〜! 熱いうちに食べてね〜」
☆廃村の情報を得ました
◆
66 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/16(日) 22:28:20.87 ID:2l8oHCgp0
―オノゴロ諸島トウゲン温泉 滞在8日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード 盾:ラティアの大盾 飾:くすんだ耳飾り
武:竜珠の大杖 防:竜のエプロン 飾:不死鳥の羽根
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のレオタード 飾:
◇イリス [星の魔法使い]
武:蒼き星の杖 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:魔術師のローブ 飾:
◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:氷の短刀 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:氷竜革のローブ 飾:
◇ローガン [鋼の戦士]
武:蜥蜴一文字 盾:灼鋼の盾 飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:オリハル鎖帷子 飾:
◇エバンス [地の傭兵]
武:古代の鉄槌 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武:魔銀の刀 防:硬質革鎧 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽*6 蜘蛛絹の下着 魔族国永久旅券
会心賽*0 ザリガニのお守り フメイの服の切れ端
反魂丹*2 大きな巻き貝 精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具 闇の欠片 精霊樹の実のジャム
「星の魔力」上中 フリルワンピ水着 精霊樹の鉢植え+赤雷球
お宿の妖精の織物 魔法学園のスク水 フメイとアリシラの人形
魔導飯盒 ガラスのザリガニ メルルの帽子
妨害魔力波発生装置 踊り子の双剣 溶岩石のアミュレット
属性大全 サボテンドラゴンの花 太陽のメダリオン
魔王図鑑 精霊のローブ 暗黒優待券
氷精の魔導書 精霊樹の杖[改] 冒険者証(ランク1)
ブラッドワイン*3 大魔女帝国渡航権
マッスルワイン*1 かたたたきけん
吸血鬼殺ワイン*1 大魔女帝国滞在許可証
魔術書「正負の属性」 風船印のパラシュート
吸血鬼の日焼け止め ラティア勲章
日蝕の傘 ユーシリア王家の紋章
大魔女サイン*1
古代のセラミック
ステライト鉱石
晴れ乞い傘
◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[3/5]
◯仲間の目標
・カリス・ノーランドを討つ(ミスティ)
◯経験値
・クロシュ 剣技[05/06] 魔法[05/06] 防御[04/06]
・イリス 杖術[02/04] 魔法[04/16]
・ミスティ 剣技[00/07] 魔法[05/16]
・ローガン 剣技[13/16] 魔法[04/08] 防御[02/08]
・エバンス 剣技[12/16] 魔法[02/08]
……………………………………………………………………………………
□オノゴロ諸島 霊峰の隠れ里
隠れ里:貸家、広場、市、茶屋、食堂、温泉、鍛冶屋、道場、神社、他
離れ山:未探索(廃村があるらしい?)
……………………………………………………………………………………
67 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/16(日) 22:29:24.81 ID:2l8oHCgp0
―霊峰の隠れ里 貸家
粉焼き「」ポン
朝ごはん「」ポン
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ モグモグ
イリス「クロシュちゃんすっかり元気になったねえ」
シズク「よかったです!」
妖精「うんうん。それに――」
柱の陰に隠れているイヨ「……」ジッ
ミスティ「改めて見ると……公家のイヨって、こんなに小さい子だったのね……」
アキト「かような幼子を無惨に毒殺しようとするとは……毒狐アウル、許せぬ悪でござる」
イヨ「……! 私は18歳です……! 幼子でも小さい子でもありません!」ズイッ
ミスティ「えっ年上……!?」
アキト「なんと……拙者の一つ下だと……!?」
イヨ「……」プンスコ
妖精「まあ、とりあえず無事に目が覚めたようで良かったよ。それで今の状況なんだけど――」
イヨ「……わかっております。姫巫女がついに乱心……いえ、元からそのように企てていたのやもしれません。そして私の目論見も露見して……今はこうしてあなた方に命を救われ、匿われている……」
妖精「そういうこと。ついでに言えば私たちは、朝廷と反朝廷の両方に喧嘩を売る第三勢力を結成するつもりでいる。できればあなたにも協力して欲しいんだけど……」
イヨ「……朝廷と反朝廷が手を組んでしまった以上、もはや私はあなた方に縋る以外の術を持ちません。不肖の身ではありますが、どうかお役立てください」
☆クロシュ勢力にイヨが加入しました
オノゴロ諸島滞在8日目。ここは霊峰の隠れ里です
↓1〜3 自由安価 何をする?
68 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/16(日) 22:29:37.51 ID:JAvVCj7p0
派閥の仲間探し
69 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/16(日) 22:30:05.90 ID:M4tMgbFuO
アウルについて何か弱みになるような情報等がないかハーピィ記者に手紙で聞いてみたり、他の住人に聞き込み調査する
70 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/16(日) 22:30:34.81 ID:HJvVXrFW0
反朝廷勢力に傀儡に仕立て上げられている偽姫巫女(?)について会う方法や知ってる人がいないか調べる
71 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/16(日) 23:07:39.00 ID:2l8oHCgp0
―霊峰の隠れ里 貸家
妖精「ねえ、クロシュ勢力に加入してくれそうな人っていない?」
イヨ「……リュウトウ……前に私と共にあなた方を襲った剣士のことを覚えていますか?」
ローガン「おお、あの凄腕の剣士殿か! もちろん覚えている!」
イヨ「彼女なら……事情を話せば、朝廷を抜けてこちらに付いてくれると思います。ただ……彼女は今、恐らくトウゲン国政区の警備を任されているはずなので……接触すること自体が大きなリスクになってしまいます……」
エバンス「なるほど……難しいな」
イリス「北方開拓に派遣された人たちを呼び戻すことは?」
イヨ「……北方開拓団も、荒れ波によって身動きが取れないという連絡が先日入りました。援軍は期待できません」
ミスティ「むう……このオノゴロ本島でどうにか戦力を集めなければどうにもならないということね……」
エバンス「ひとまずこの辺りで味方になってくれそうな奴を探してみるか!」
*
戦力探し結果
↓コンマ
01-60 サララ
61-70 メルル
71-80 デュア
81-90 リュアン+??
91-94 レイ
95-97 フメイ+アリシラ
98-00 セイン
72 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/16(日) 23:10:07.95 ID:XBaSTS23O
カモンフレンズ
73 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/16(日) 23:15:00.14 ID:yV8oTq6po
フメイちゃーん!
74 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/16(日) 23:53:23.25 ID:2l8oHCgp0
―だいぶ前
海
イカダ「」ザパァァァン!!!
フメイ「わあああああ!!!!」アタフタ
アリシラ「いやああああああ!!!!」アタフタ
転覆するイカダ「」ベシャーンッ!!
フメイ「がぼっ、がぼぼっ!!」アップアップ
アリシラ「フメイちゃあん!!!」バシャバシャ
◆
―けっこう前
謎の海域
爆炎噴射イカダ「」ボシュウウウウッ!!!
アリシラ「すごい、すごいよフメイちゃん!! ジェットエンジンイカダだ!!!」
フメイ「波なんかに、絶対に負けない!!!」
幼い少女の影「」ヌッ
アリシラ「はえ……」コテッ
フメイ「わ、わ、わああああああ!!!!?!?!?」
爆炎噴射イカダ「」ボシュウウウウッ!!!
◆
―少し前
オノゴロ本島海岸
ザァーン… ザザァーン…
カモメ「クゥー、クゥー」バサバサ
カニ「」チョキチョキ
イカダの残骸「」ボロボロ
フメイ「う……こ、ここは……」
アリシラ「フメイちゃん!! 気が付いた!! 私たち、辿り着いたんだよ!!」
フメイ「え……!」
アリシラ「オノゴロ島に!!!」
◆
―今
オノゴロ山中
フメイ「……ここ……どこ……?」ヨタヨタ
アリシラ「え、ええと……この辺りに、温泉街があるはずでぇ……」ヨタヨタ
フメイ「フメイ……疲れた……」ヨタヨタ
アリシラ「……あっ! 見て、家がある! 集落だ――」
クロシュ「?」ヒョコ
フメイ「えっ……クロシュ!?」
アリシラ「クロシュちゃん!?」
クロシュ「フメイちゃん……アリシラさん……!?」
◇
75 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/16(日) 23:54:19.22 ID:2l8oHCgp0
―霊峰の隠れ里 貸家
囲炉裏「」パチパチ
フメイ「お、お邪魔します……」トコトコ
アリシラ「お邪魔しま〜す」ノシノシ
イリス「……!!? ふ、フメイちゃんに、アリシラさん!?」
ミスティ「えっ……!? い、一体どういうこと!?」
クロシュ「迷子……だった!」
*
妖精「な、なるほど……イカダで海を……」
アリシラ「結果オーライ! こうしてクロシュちゃんにも会えたしね」
フメイ「……ん」
クロシュ「……♪」ニコニコ
アリシラ「そんで……話を聞く限りだと、ここの世界樹の光はけっこう困ったことになってるんだね?」
妖精「まあ、そうだけど……。あなたたちはどうするの? 正直私たちだけじゃ戦力不足だから、もし手伝ってくれるなら手伝って欲しいけど……」
アリシラ「私たちは――」チラッ
フメイ「……」ウツラウツラ
クロシュ「……フメイちゃん……疲れてる……」
フメイ「…んーん……。ちょっと……眠いだけ……」
クロシュ「……寝よ。あっち……お布団の、お部屋……」
フメイ「クロシュ……」
クロシュ「……昔みたいに……クロシュたんぽ、つかう……?」
フメイ「……うん………」
クロシュ「ん……!」
おてて「」ギュッ
ヨタヨタ… トコトコ… モニョモニョ…
アリシラ「……いいよ。手伝ってあげる。光は譲らないけど」
妖精「……ふふ。けっこう優しいとこあるんだ」
アリシラ「もうすぐ終わるんだもの。最期の思い出くらいはね」
妖精「……」
☆クロシュ勢力にフメイちゃんとアリシラさんが加入しました
◇
76 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/16(日) 23:55:20.28 ID:2l8oHCgp0
というわけで本日はここまでとなります。次回はアウル氏の弱点調査編、偽姫巫女について調べよう編です
隠れ里に到着し、レッサースライムたちとお話したり、離れ山の廃村の噂を聞いてみたり、イヨさんが目を覚ましてクロシュ勢力に加入したり、フメイちゃんとアリシラさんがクロシュ勢力に加入したりしました
長旅で疲れ切ったフメイちゃんは、クロシュたんぽを抱きしめて柔らかな眠りにつく。抱きしめられたクロシュも、久しぶりの温もりと懐かしさに包まれて意識を手放した。運命に翻弄されし無垢なる幼子たちに、しばしの安息を――
それでは本日もありがとうございました。次回は土日の予定ですが、土曜日がちょっと不明瞭なのでもしかしたら更新できないかもしれません。よろしくお願いいたします
77 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/17(月) 00:36:58.47 ID:PZji/qc4o
おつでしたー
オノゴロの近海はイカダで漕ぎ出したい衝動に駆らせるナニカがあるのか…w
勢力の戦力的には申し分ないフメイちゃん、クロシュたんぽでぬくぬくかわいい
78 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/17(月) 02:31:03.17 ID:VeNj4gw0o
おつ
リュウトウちゃん今の所良いとこなし
これから逆転できるか
79 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/17(月) 07:56:17.61 ID:qKCsVgq30
乙です
アリシラちゃんも昔はクロシュたんぽ使ってたのかな
80 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/20(木) 12:16:07.78 ID:FULdYdulO
乙
サララちゃんもクロシュ勢力とガッツリ接触しちゃったし追っ手とかないといいけど
81 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/22(土) 18:04:36.66 ID:/b2lvrsv0
オノゴロへの近道は東ユーシリア港なのですが、現在東ユーシリア港ではオノゴロ行きの船は出ておらず、船の貸出なども行われていません。そのため、オノゴロに行くにはイカダを使うしかない――とイカダで海渡りを敢行する旅人が後を絶たないようです
フメイちゃんは実際とても強いので、クロシュ勢力としては大幅な戦力の拡大ができました。クロシュ氏も久しぶりにフメイちゃんに会えて嬉しそうです。フメイちゃんも久しぶりにクロシュたんぽでぬくぬくできて良かったと思います
リュウトウ氏は信念と命令の板挟みになっていてとてもつらい状況かもしれません。現朝廷で働くよりはクロシュ勢力に引き抜かれてしまった方が気持ち良く働けると思いますが、彼女はとても真面目なので簡単には引き抜かれてくれないかもしれません。しかし逆転の機会はきっとあるかと思います。自由行動などで上手く接触を図っていくのが良いでしょう
アリシラ氏はフメイちゃんのようにクロシュさんと一緒に旅をしたり、一緒のおうちに住んでいたりしたわけではないので、クロシュたんぽを使う機会は滅多になかったものかと思われます。でももしかしたら、お泊り会のようなことをした時にクロシュたんぽを使わせてもらうこともあったかもしれません(でもあまり独占しすぎるとフメイちゃんが拗ねるので注意が必要です)
サララ氏はクロシュ勢力に限りなく近い一般人なので、温泉街に居続けるよりは一緒に隠れ里へ避難した方が良いかもしれません。しかし実は彼女の家では優れた隠密の技が伝えられているため、もし命を狙われるような立場となっても意外としぶとく逃げ回れる可能性が高いです。心配しなくともきっと大丈夫でしょう
82 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/22(土) 18:05:09.70 ID:/b2lvrsv0
―霊峰の隠れ里 貸家の縁側
アリシラ「ふむふむ……つまりまずはその毒狐をどうにかする方法を考えないといけないわけだ」
妖精「この前は風でも打ち払えない毒霧を広範囲にばら撒いたんだ。対策してないとまともに戦うことすらできないと思う」
イリス「風で払えないってところが厄介だなあ……。妖精さんたちの耐毒結界を人間用に変換するのは難しいんだよね?」
妖精「まあうん……。どっかに人間魔法と妖精魔法の両方に精通してる奴でもいれば違ったかもしれないんだけど……」
イリス「人間魔法と妖精魔法の両方に精通してる人物……フラナ先生やパティさんも流石に妖精魔法は専門外だろうしなあ」
ミスティ「毒を出させる前に一気に倒してしまうのはどうかしら?」
エバンス「無茶言うなよ! 相手はあのシノホシの構成員だぞ!?」
ローガン「いや、しかし相手に何かをさせる隙を与えずに倒してしまうというのは悪くない発想だと思う。流石に正面突破でそうするのは難しいだろうから、何らかの搦手か罠が必要だろうが……」
↓1コンマ
01-50 廃村で見慣れない妖狐の目撃情報
51-90 ↑+チョコスムージーのお届けです!
91-00 ↑+人間用耐毒結界のお届けだよ〜
83 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/22(土) 18:24:03.96 ID:+VYuCF+Uo
はい
84 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/22(土) 20:05:22.71 ID:/b2lvrsv0
―霊峰の隠れ里 広場
ワイワイ キャッキャ
仔猫又「すたれ村に変な狐がいたニャ!」
ミスティ「え、すたれ村?」
ハーピィ記者「この隠れ里の子供たちは、離れ山にある廃村のことをすたれ村と呼んでいるみたいですよ」
イリス「へぇ〜そうなんですね……えっ風雪新聞の記者さん!?」
ハーピィ記者「どもども! いつもお世話になっております!」
ミスティ「唐突に出てきたわね……まあいつものことか。あなた、その狐のこと詳しく教えてくれる?」
仔猫又「銀色の毛並みだったニャ! 初めて見たニャ! 綺麗だったニャ!」
イリス「銀色の綺麗な毛並み……。この辺にはそういう毛並みの狐はいないの?」
仔猫又「いないと思うニャ!」
ミスティ「そうなのね。ありがとう、教えてくれて」
仔猫又「言葉より現ナマが欲しいニャ!」
イリス「げ、現ナマ……」
ミスティ「……この冷凍イクラマスでどうかしら」スッ
冷凍イクラマス「」ポン
仔猫又「ニャ……! 商談成立ニャ!!」パクッ シュタタタタッ
85 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/22(土) 20:07:50.10 ID:/b2lvrsv0
イリス「エバンスさんが獲ってくれたイクラマスが役に立ったね」
ミスティ「ええ。瞬間冷凍は普通の冷凍より旨味が損なわれないから、あの子の舌も満足させられるはずよ」
ハーピィ記者「すばらしい商談でした! ダークヒーローたちの新たな一面、記事にさせていただきますよ!」パチパチパチ
イリス「あ、はい……。ところでルフさん、銀色の狐について何かご存知ですか? 生息地とか」
ハーピィ記者「ええもちろん。銀狐はかつて、このオノゴロ諸島に生息していた生物種の一つです」
ミスティ「……かつて? 今は?」
ハーピィ記者「ここ十数年、生存個体は確認されていません」
イリス「え、ええっ……!」
ハーピィ記者「昔はこの里の近くや離れ山にもたくさんいたんですけどね。すたれ村というのも、かつては銀狐の妖狐たちがまとまって暮らす集落だったんですよ」
イリス「……どうしていなくなっちゃったんですか?」
ハーピィ記者「乱獲です」
イリス「そ、そんな……」
ハーピィ記者「銀狐の毛皮はさっきの仔猫ちゃんが言っていた通りとても美しく、主に人間たちにとってとても価値の高い物品でした。そんな銀狐が大量に暮らしている場所や村があれば……もうおわかりですね?」
ミスティ「……反吐が出るわ」
ハーピィ記者「そんなこんなでオノゴロ諸島の銀狐は絶滅……。あのすたれ村が焼き討ちされたのは大体20年くらい前だったでしょうか。仔猫ちゃんが銀狐を見たことがなかったというのも無理はありませんね」
イリス「……あれ? じゃああの子が見たっていう銀狐は……」
ハーピィ記者「さあ。生き残りか、もしくはシノホシのテロリストのどちらかでしょう」
ミスティ「……アウル・フォクシーも銀狐なの?」
ハーピィ記者「見た目は完全に銀狐の妖狐ですね。もちろんそのように化けているだけの可能性もありますけど」
イリス「……」
ハーピィ記者「おやや、だめですよ同情なんかしちゃ! アウル・フォクシーはオノゴロ諸島転覆を目論む危険なテロリストなのです! ダークヒーローなら涙を飲んで敵を討たなきゃ!」
ミスティ「同情するなと言いつつ涙を流すなとは言わないのね……」
ハーピィ記者「ダークヒーローイリスのことなら詳しいですからね、私。そしてそんなあなた方にプレゼントがあります!」スッ
チョコスムージー「」ポン!
イリス「これは……スムージー?」
ハーピィ記者「はい、チョコレートスムージーです。対狐用毒物ですね。引きこもりの魔女に頼まれまして、危険な妖狐と戦う際はまずこれを飲ませると良いとのことです」
ミスティ「……ありがたいと言えばありがたいけれど……大喰らいの悪竜ならともかく、用心深いアウルにこれを飲ませる機会なんてあるかしら……」
ハーピィ記者「さあ……それはあなた方次第ですね。まああなた方の誰かやクロシュちゃんが飲んじゃっても良いと思いますよ。中身は本当に普通のチョコスムージーなので。フレーバーは油揚げですけど」
イリス「油揚げフレーバー……」
☆チョコスムージーを1つ手に入れました
*
86 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/22(土) 20:09:24.99 ID:/b2lvrsv0
―霊峰の隠れ里 貸家の縁側
妖精「うーん……いっそ人間用の魔法についてちゃんと勉強してみるか……。いやでも今から勉強したら何年かかるか……」
アリシラ「大変だね〜」
妖精「あ、そういえばアリシラって吸収魔法が使えるんでしょ? ならアリシラが毒魔法を片っ端から吸収すれば良いんじゃない?」
アリシラ「え〜無理無理、毒魔法なんて吸収したら毒で死んじゃうよ〜」
妖精「炎魔法とかを吸収しても焼け死なないのに毒魔法を吸収したら毒で死ぬっていうのはおかしい」
ヒュルルル――
風の精霊「お届け物だよ〜!!」ヒュルルッ
妖精「あ、風の精霊」
アリシラ「風の精霊さんだね」
風の精霊「ティセリアさんから!」スッ
巻物「」ポン
妖精「ティセリアから? なんだろう」
風の精霊「それじゃあまたね〜」ヒュオオオッ
アリシラ「とりあえず中を見てみたら?」
妖精「うん」
巻物「」バラッ
妖精「こ、これは――!!」
巻物『妖精用中和結界を人間向けに転用する手順』
巻物『毒を使う敵との戦いに備えてお役立てください。絶対無事に帰ってきてね。ティセリアより』
妖精「ティセリア……」ウルウル
アリシラ「ものすごく良いタイミング……」
☆妖精が人間用耐毒結界を習得しました。戦闘時、妖精が健在の場合に相手の毒を無効化します
◇
87 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/22(土) 20:33:23.49 ID:/b2lvrsv0
―霊峰の隠れ里 市
エバンス「そういえば反朝廷勢力は偽の姫巫女を擁立してるとかいう話を聞いたが、偽の姫巫女ってのはどんなやつなんだ?」
アキト「病や傷を治す不思議な力を持っている……と聞いた。拙者も本人や現場を直接見たことがあるわけではござらんゆえ、真偽はわからぬが……」
ローガン「病や傷を……? 治癒魔法とは異なるのか?」
アキト「治癒魔法であっても、即時に病や傷を治してしまえるわけではなかろう? しかしその姫巫女は、その場で直ちに治してしまうらしいのでござる」
エバンス「……てことは、不死鳥の炎みたいな超パワーの持ち主ってことか!?」
アキト「……どうであろうな。もし不死鳥の如き力を持っているのであらば、もっと有名であってもおかしくはない。拙者は、その治癒の力には何らかのカラクリがあるものと睨んでいる」
ローガン「でっち上げ、あるいは自作自演か」
アキト「もしくは……重い代償がある、など」
エバンス「実際に会えれば聞けるんだがな」
アキト「反朝廷勢力の重要人物でござる。簡単には会えなかろう……」
↓1コンマ
01-60 サララ「その子のこと、知ってるかもしれません」ヌッ
61-90 サララ「居場所もわかるかもしれません」
91-00 サララ「だ、誰か〜!!」
88 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/22(土) 20:35:39.00 ID:2eAGHDcDO
あ
89 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/22(土) 20:41:07.57 ID:LLF8QBN30
今日はだいぶコンマが荒ぶっている
90 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/22(土) 21:18:24.00 ID:/b2lvrsv0
サララ「だ、誰か〜〜!!」バタバタ
エバンス「ん……? ありゃ、サララちゃんじゃないか!?」
ローガン「誰か背負っているが……」
サララ「助けてください!!! 大怪我してるんです!!!」
サララに背負われた傷だらけの女の子「」グッタリ
アキト「サララ、この子は……!?」
エバンス「怪我人だと!? 任せろ!!」バッ
ローガン「ここからならクロシュ勢力の貸家が最も近い! 治癒魔法の心得のあるイリスくんに診てもらおう!」
サララ「み、皆さんこちらにいらしたんですね……お願いします!!」
◇
91 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/22(土) 21:21:09.17 ID:/b2lvrsv0
―貸家
ドタドタドタ
傷だらけの黒髪ロングの女の子「はあ、はあ、はあ……」グッタリ
シズク「え……と、トキワちゃん!? トキワちゃんですか!?」モニャニャ!?
サララ「シズクちゃん! うん……隠れ里に来る途中で、倒れてるのを見つけたの……!」
妖精「……!!? な、なにこの子……!? 死と病の気配が……」
アリシラ「うわ……命がかすれてる。生きてるのが不思議だよ、その女の子……」
ミスティ「どういうこと……?」
サララ「……この子、昔温泉街に住んでたんです。旅館とか道具屋のお手伝いをしながら暮らしてたんですけど、ある日急に行方不明になっちゃって……。怪我とか病気を肩代わりできる力を持ってたから……もしかしたら……」
アリシラ「へえ……怪我とか病気を吸い取るってこと……。命を吸い取る私とは真逆だね……」
サララ「……どうにか、なりませんか……!? このままじゃ、トキワちゃん……!!」
イリス「こ、こんなにも傷だらけじゃ……私の治癒魔法でも……。しかも病気の治し方なんて……」
分体スライムクロシュ「!」モニョッ
シズク「クロシュちゃん……!? あれ、フメイちゃんと一緒に寝てたんじゃ……」
モニョモニョ…ポン!
分体クロシュ「わたし……分体」
不死鳥の羽根「」キラキラ…
モニョモニョ…ポン!!
分体不死鳥クロシュ「コッコッコッ……」トコトコ
妖精「えっ……!? 分体なのに……不死鳥の羽根と同化した!?」
分体不死鳥クロシュ「コッコッコッコ……」バサッ
明るい炎「」メラメラ…
炎に包まれる傷だらけのトキワ「ん……ぁ……」メラメラ…
シズク「んわあああ!!? クロシュちゃん何してるのお!!?!?」モニャニャニャ!!?
イリス「ま、待ってシズクちゃん! クロシュちゃんの炎は――」
炎に傷を癒やされていくトキワ「ぁ……」メラメラ…
アリシラ「……命が………満ちていく…………」
完治したトキワ「すう……すう……」zzz
サララ「トキワちゃん……!!」
シズク「クロシュちゃん、すごい……! すごい、すごい……!!」ピョンピョン
デロデロ…
分体スライムクロシュ「」デロロ…
妖精「ああっ! はい、瓶! これに入って休んで!」スッ
空き瓶「」ポン
デロデロ
分体クロシュ瓶「」ポン
☆00クリティカルにより分体のクロシュも同化が使えるようになりました
☆謎の少女トキワを保護しました
◆
92 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/22(土) 21:46:39.29 ID:/b2lvrsv0
……………………………………………………………………………………
―オノゴロ諸島トウゲン温泉 滞在9日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード 盾:ラティアの大盾 飾:くすんだ耳飾り
武:竜珠の大杖 防:竜のエプロン 飾:不死鳥の羽根
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のレオタード 飾:
◇イリス [星の魔法使い]
武:蒼き星の杖 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:魔術師のローブ 飾:
◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:氷の短刀 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:氷竜革のローブ 飾:
◇ローガン [鋼の戦士]
武:蜥蜴一文字 盾:灼鋼の盾 飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:オリハル鎖帷子 飾:
◇エバンス [地の傭兵]
武:古代の鉄槌 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武:魔銀の刀 防:硬質革鎧 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽*6 蜘蛛絹の下着 魔族国永久旅券
会心賽*0 ザリガニのお守り フメイの服の切れ端
反魂丹*2 大きな巻き貝 精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具 闇の欠片 精霊樹の実のジャム
「星の魔力」上中 フリルワンピ水着 精霊樹の鉢植え+赤雷球
お宿の妖精の織物 魔法学園のスク水 フメイとアリシラの人形
魔導飯盒 ガラスのザリガニ メルルの帽子
妨害魔力波発生装置 踊り子の双剣 溶岩石のアミュレット
属性大全 サボテンドラゴンの花 太陽のメダリオン
魔王図鑑 精霊のローブ 暗黒優待券
氷精の魔導書 精霊樹の杖[改] 冒険者証(ランク1)
ブラッドワイン*3 大魔女帝国渡航権
マッスルワイン*1 かたたたきけん
吸血鬼殺ワイン*1 大魔女帝国滞在許可証
魔術書「正負の属性」 風船印のパラシュート
吸血鬼の日焼け止め ラティア勲章
日蝕の傘 ユーシリア王家の紋章
大魔女サイン*1
古代のセラミック
ステライト鉱石
晴れ乞い傘
◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[3/5]
◯仲間の目標
・カリス・ノーランドを討つ(ミスティ)
◯経験値
・クロシュ 剣技[05/06] 魔法[05/06] 防御[04/06]
・イリス 杖術[02/04] 魔法[04/16]
・ミスティ 剣技[00/07] 魔法[05/16]
・ローガン 剣技[13/16] 魔法[04/08] 防御[02/08]
・エバンス 剣技[12/16] 魔法[02/08]
……………………………………………………………………………………
□オノゴロ諸島 霊峰の隠れ里
隠れ里:貸家、広場、市、茶屋、食堂、温泉、鍛冶屋、道場、神社、他
離れ山:未探索(廃村があるらしい?)
……………………………………………………………………………………
93 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/22(土) 21:50:01.54 ID:/b2lvrsv0
―朝
貸家 寝室
チュンチュン
スライムクロシュ「……」デロデロ
フメイ「……? なんで疲れてるの……?」
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
フメイ「えっ寝てる間に分体で不死鳥の力を使って、その分体を自分に戻したから反動で疲れた……!?」
スライムクロシュ「〜〜」モニョニョ…
フメイ「む〜……フメイと一緒に寝てる時に、分体を出して他のことしてたなんて……」ジト
スライムクロシュ「〜〜っ」モニャニャ
フメイ「……まあ、いいよ。クロシュがそうしたいって思ったことなら……」
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
フメイ「睡眠は足りてるだろうから、いっぱいごはん食べよ」
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョニョ
◇
―朝
貸家 居間
囲炉裏「」パチパチ
アキト「……それは真か?」
トキワ「は、はい……。私……反朝廷勢力の人たちに捕まって……姫巫女の役を、させられてて……」
アキト「場所や人数などは――」
扇子「」ビシッ!
ユキ母「はいそこまで。トキワちゃんは病み上がりなのですから、朝早くから質問攻めにしないの」
アキト「む……すまぬ。拙者としたことが気を逸らせてしまった」
ユキ母「ふふ、すぐに謝れて偉いわ」
アキト「そんなことで褒められたくないでござる……」
襖「」スッ
シズク「トキワちゃん……」モニョニョ
サララ「もう大丈夫なんですか……?」
ユキ母「ええ、しばらくは要観察だけどもう命に別状はないわ」
シズク「わあ……!」モニョニョ!
サララ「良かった……!」
トキワ「シズクちゃん……サララちゃん……!」
アキト「ふう……幼子を相手に血相を変えてしまうなど、不甲斐なし……。まだまだ修行が足りぬな……」
エバンス「はは、もう焦ることもないだろ。重要人物がこっちに付いてくれて、しかも悪意がないこともわかったんだ」
ローガン「うむ。クロシュ勢力としてこれほど喜ばしいこともないのではないか」
アリシラ「ええ〜私たちの加入より喜ばしいの〜?」
ローガン「い、いやそういうことを言ったわけでは……」
イリス「……昨日はすごかったですね。フメイちゃんたちが加入してくれて、毒狐対策が完璧になって、トキワちゃんを助けることができた……」
ミスティ「奇跡みたいな一日もあるものね……」
オノゴロ諸島滞在9日目。ここは霊峰の隠れ里です
↓1〜3 自由安価 何をする?
94 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/22(土) 21:50:23.93 ID:gbyxATpDo
すたれ村に潜伏し、アウルが来ようものなら全員で囲んで叩く
95 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/22(土) 21:50:24.39 ID:0aQKh4R50
サララにスーパー迷彩アイテムをつくってもらう
96 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/22(土) 21:50:44.97 ID:LLF8QBN30
トキワのお見舞い
差し入れとして何か料理を作って持っていく
97 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/22(土) 21:50:53.67 ID:VzmXB/fNO
イリス、ミスティ ハーピィ記者に教えてもらった銀狐についてクロシュ達や他のメンバーにも伝える
98 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/22(土) 22:12:58.34 ID:/b2lvrsv0
―貸家 台所
かまど「」パチパチ
イリス「というわけで、トキワちゃんにお見舞い料理を作ってあげよう!!」
クロシュ「わ〜」パチパチ
シズク「わ〜!」ピョンピョン
サララ「わ、わ〜…!」パチパチ
フメイ「わ〜……」パチパチ
エバンス「料理はいつも通り俺とイリスちゃんが主導でやるが、子供たちも手伝えたら手伝ってくれよな!」
シズク「はいっ! お水のことならお任せくださいっ!」
サララ「わ、私も簡単なお料理なら……!」
フメイ「……丸焼きなら」
クロシュ「わたし……味見、できる……!!」
妖精「こら、クロシュが味見したら全部なくなっちゃうでしょ」ペシッ
↓1〜2 追加の食材を1〜2つ選択
肉類:トリ肉、ケモノ肉
魚介:サワガニ、ザリガニ、タニシ、イセエビ、イクラマス、マグロ
野菜:野草、ドラ大根、ゴボウの根っこ、フキノトウ、タケノコ
穀物:お米、ウドン麦、ソバ麦、ヤマイモ、オオキイ豆
果実:どんぐり、リンゴ、ミカン、ナシ、ブドウ、カキ、クリ
卵乳:トリの卵、ミルク、チーズ、バター
特殊:スライムゼラチン、ブラッドワイン、精霊樹のジャム、お宿の焼き菓子、上白糖、香辛料
99 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/22(土) 22:14:45.48 ID:2eAGHDcDO
ブラッドワイン、タケノコ
100 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/22(土) 22:20:56.33 ID:eIN2YibRo
マグロとお米
101 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/22(土) 22:56:51.59 ID:/b2lvrsv0
マグロとタケノコのワイン照り焼き丼「」ポン!
イリス「ブラッドワインを使った和洋折衷料理を目指しました!」
エバンス「まあ洋要素はワインだけなんだが」
ローガン「おお……マグロにこのような調理方法があるとは……!!」
ミスティ「マグロってスシとかサシミ専用の魚だと思ってたわ……」
イヨ「それはいくらなんでも偏見すぎます、ミスティさん……。まあ私も、テリヤキというものを食すのは初めてなのですが」
ユキ母「イヨちゃんテリヤキ初めてなの? ふふ、庶民の味は美味しいわよ〜」
トキワ「わわ……! こ、これ……私のお見舞いに……?」
シズク「はいっ! トキワちゃん、食べられそうですか?」モニョニョ
トキワ「え、えと……でも、本当に良いのでしょうか……? 私なんかが……こんなに豪華なお料理を……」
サララ「いいんだよ! 今まで大変だった分、食べて取り戻さなきゃ!」
クロシュ「うん!」
トキワ「み、みなさん……ありがとう、ございます……!」ジワワ
*
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ モグモグ
イヨ「……!! お……おいしい……!!」モグモグ
ローガン「うむ……マグロの力強さを一身に受け止めるかの如き料理だ! しかも白米とタケノコが大きな相乗効果を生み出している!」モグモグ
ミスティ「タケノコ……タケノコと言うのね、これ……。美味しいわ……」モグモグ
ユキ母「この隠れ里ではタケノコがよく採れるのよ。竹林の拡大には少々手を焼いているのだけどね」
アリシラ「お米も美味しいですね、これ」モグモグ
エバンス「オノゴロの米は世界内でもかなり人気がある食材なんだ。農業国のウルティ米も、オノゴロの米を元にして品種改良したものなんだぜ」
妖精「へえ〜。私、こっちの米の方が好きかも」モグモグ
トキワ「……」モグモグ ポロポロ
シズク「わ、わわ……!?」モニャニャ オロオロ
サララ「トキワちゃん……!?」
エバンス「……舌に合わなかったか……?」
トキワ「ち、違うんです。美味しくて……ほんとに、美味しくて……」ポロポロ
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
フメイ「うん……。おいしい……」モグモグ
イリス「ふふ……おかわりもあるから、いっぱい食べてね」
トキワ「はいっ……」
☆美味しい料理を食べて元気になりました
明日の終わりまで、戦闘時コンマに+20が加算されます
◇
102 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/22(土) 23:11:34.41 ID:/b2lvrsv0
というわけで本日はここまでとなります。次回はサララちゃんに道具作成依頼編、すたれ村を探してあわよくばアウルくんを囲んで叩こう編となります
銀狐にまつわる悲しみの物語……。果たしてアウル・フォクシーは、滅びた銀狐の生き残りなのか。もしそうだとして、人類に対する彼の復讐は正当と言えるのか。故郷を失った狐と相対す時、故郷を失ったあかちゃんスライムは、何を思う――何を祈る――
チョコスムージーを手に入れたり、銀狐の悲劇の歴史を聞いてしまったり、妖精が毒対策結界を習得したり、偽姫巫女のトキワちゃんを救助したり、クロシュ氏の分体が同化を使えるようになったり、美味しいテリヤキドンを食べたりしました
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
103 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/23(日) 00:26:26.28 ID:Q/Ul1aLso
おつ
今日はえらくコンマが強かったな…
隠れ里は平穏だけど町の方はどうなってるのか気になる
104 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/23(日) 01:23:25.62 ID:Oypo+uiJo
おつでした
シノホシメンバーは全員クロシュと腹割って対話して欲しさ出てきた…あわよくば敵対回避してえ
105 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/23(日) 03:18:44.44 ID:773FGedyo
乙
ローガンはいつも食レポに力が入ってる印象あるけどけっこうグルメなのかな
106 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/23(日) 12:38:45.75 ID:g/4sSmKDO
乙
味見に自信クロシュちゃんかわよい
分体も同化できるならいろいろできること増えそう
107 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/23(日) 14:22:32.13 ID:/uh7Byto0
乙
>>97
を書いた者ですけど書いた後、ふと思ったのだけどハーピィ記者が言っていた銀狐の件はあとでクロシュ達にもすで聞いていたりしているのかな。
108 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/23(日) 18:04:24.81 ID:OA68lb0X0
今回はコンマがとても高かったようです。そういう日もあるのかもしれません
隠れ里は平穏そのものですが、温泉街の方が今どうなっているのかはわかりません。一度見に行ってみても良いかもしれません
シノホシの方々は、お話できそうな人もいればできなさそうな人もいるようです。今後の行動次第では、もしかしたら戦わずに済む運命もあるかもしれません。クロシュ氏が良い運命を歩むことができれば良いと思います
ローガン氏は食べるものについて詳しくレポーティングする癖があったりなかったりするのかもしれません。なお彼自身は食に特別なこだわりがあるわけではないそうなので、焼きムカデのような豪華ではない料理もちゃんと食べてくれます
クロシュ氏は食べることが大好きなので、イリス氏やエバンス氏が料理をしている最中に味見できないかと後ろでコソコソしていることがあるようです。なおクロシュ氏はなんでも美味しく食べてしまうため、味見役としてはちょっと不適格だったりします
パーティメンバーの誰かが聞いた話や情報は、特別な事情などがない限りパーティ内で自動的に共有されるようです。今回のことで言えば、ハーピィ記者から聞いた銀狐のお話も既に共有されたものと見て問題ないでしょう
109 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/23(日) 18:06:09.38 ID:OA68lb0X0
―貸家
イヨ「……」ウロウロ
イリス「どうしたの? イヨちゃん」
イヨ「あ、イリスさん。その……隠密行動を取る為の方法を考えていたのですが、良い案が浮かばないのです」
ミスティ「隠密行動……。クロシュ、いる?」
スライムクロシュ「!」モニョッ
サララ「クロシュちゃんに何か用ですか?」
ミスティ「ああ、いえ。隠密行動なら、クロシュの得意分野かもと思って」
イリス「なるほどね。クロシュちゃん、光学迷彩と魔力迷彩を使ってみて!」
スライムクロシュ「〜」モニョ
モニョモニョ…スゥー…
透明スライムクロシュ「」モニョニョ
イヨ「わ……!? 視覚だけでなく、魔力探知にも引っかからない……!?」
サララ「!? クロシュちゃん、その技どこで……!?」
イリス「光魔法の光学迷彩と、とある旅人の技を真似してみた……てところかな?」
サララ「とある旅人……」
ミスティ「マントにもなれるわよね」
透明スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
透明マントクロシュ「」ポン! バサッ
透明イヨ「わっ!? こ、これは一体なんですか……!?」
透明イリス「クロシュちゃんは透明化するマントにもなれるんです!」
透明ミスティ「隠密行動なら、クロシュの分体をお供に連れて行くというのも良いんじゃないかしら」
透明イヨ「なるほど……。でもクロシュさんの負担にならないでしょうか」
透明マントクロシュ「……分体、作ると……ちょっと疲れる、かも……。でも……たぶんだいじょうぶ!」
透明イヨ「しかしクロシュさん自身にも危険が及ぶかもしれませんし……」
透明サララ「……そうだ! それなら私がお作りします!」
透明ミスティ「えっサララが?」
透明サララ「ものづくりは得意なんです! それにその……隠密の技術にもちょっと心得があるので!」
透明イリス「そうなんだ! それじゃあお願いしてみようよ、イヨちゃん!」
透明イヨ「は、はい。では無理のない範囲で」
透明サララ「はい! クロシュちゃん、少し調べさせてもらっても良いかな?」
透明マントクロシュ「〜〜」モニョモニョ
↓1コンマ
01-60 光学迷彩マント改
61-90 ↑+無音機能追加
91-00 ↑+認識阻害機能追加
110 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/23(日) 18:14:44.69 ID:Usy7xpCo0
あ
111 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/23(日) 19:08:35.30 ID:OA68lb0X0
サララ「できました!」
光学迷彩マント改「」ポン!
クロシュ「わあ!」
サララ「クロシュちゃんが化けてた光学魔力迷彩マントを模倣して、さらにうちの秘伝の無音技術を追加しました!」
イヨ「ということは……目に見えず、耳にも聞こえず、魔力探知にも引っかからないということ?」
サララ「はい! どうぞ!」
光学迷彩マント改「」ポン
イヨ「ありがとう……! これでリュウトウに接触できれば――」
イリス「ちょ、ちょっと待ってイヨちゃん! 一人で温泉街に向かう気……!?」
イヨ「はい。このマントがあれば隠密行動できるんですよね?」
サララ「そ、それはそうですけど……絶対に見つからない保証はできません!」
イヨ「……すみません。焦っているようです」
ミスティ「リュウトウ……確か友達なのよね」
イヨ「はい。ただ、歳は少し離れているのでどちらかと言うと妹のような存在なのです。この時勢に中将という重責を担わされ、きっと今もまだ一人ぼっちで踏ん張っているはず……。早く解放してあげないと……」
イリス「それなら、私たちみんなで助けに行けば……!」
イヨ「……しかし彼女は姫巫女にとても大きな忠誠心を持っているのです。下手に大人数で行けば警戒されて、対話の機会も得られず戦いになってしまうかもしれません」
ミスティ「……なるほど。だから一人で隠密行動を取ろうとしたのね……」
イヨ「ごめんなさい……。もう少しやり方を考えてみます。リュウトウは今の姫巫女のお気に入りでもあるみたいなので、きっと毒狐でも迂闊に手出しすることはできないはずです」
クロシュ「……でも……この前、蹴っ飛ばしてた……」
イヨ「……やっぱり、危ないかもしれません」
サララ「う〜……なんだかもどかしいです。こうなったら人数分作って――あっ材料がもうない……!」
イヨ「すみません、私の我儘で貴重な材料を……」
サララ「い、いいんです! 私も……昔リュウトウさんに助けてもらったこと、あります。一つ目だからっていじめられてた時に、リュウトウさんが割って入ってドカドカッていじめっ子たちを追い払ってくれたことがありました」
イヨ「えっ、そんなことが……!」
サララ「なので、リュウトウさんを助ける為に是非お役立てください。お願いします……!」
☆サララが光学迷彩マント改を作りました
☆クロシュの隠密レベルが上がりました
◆
112 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/23(日) 19:47:13.74 ID:OA68lb0X0
―離れ山
ホーホケキョ ポッポホーホー
ザッザッ トコトコ
ローガン「銀狐の暮らしていたすたれ村、か……」
イリス「はい……。後でユキちゃんのお母さんにも聞いてみましたけど、事実みたいです」
エバンス「……じゃああいつは、家族と故郷と……同族を滅ぼされた復讐に、シノホシでテロをやってるってことなのか」
フメイ「……」
クロシュ「……」
妖精「まだアウルが銀狐と決まったわけじゃないし、銀狐だったとしてもすたれ村の出身かどうかまではわかんないよ。いや……すたれ村の出身じゃなかったとしても、どちらにしろ同族を滅ぼされたんなら復讐の理由としては十分すぎるけど……」
ミスティ「……それなら銀狐の乱獲に関わった者だけを狙えば良い。オノゴロ全てを滅ぼすのはお門違いよ」
アリシラ「それはどうかな? もし当時の姫巫女や朝廷が密猟の取り締まりに力を入れていれば、銀狐は滅びなかったかもしれないよ? オノゴロ全体が銀狐の乱獲を黙認していた……とも言えるんじゃない?」
エバンス「そりゃまた露悪的な解釈……と言いたいところが、銀狐たちからすりゃそうとしか言えないかもな……」
イリス「……アウルさんがもし復讐の為に動いているのだとしても……それで罪のない大勢の人たちまで巻き込むつもりなら、止めなければなりません」
エバンス「ああ。復讐を否定する気はないが、それで大勢を巻き込むつもりだってんなら話は別だ。こっちだって生きてんだ、全力で抵抗させてもらうさ」
アリシラ「結局はそういう面白くもない生存競争の話になっちゃうわけだね〜。フメイちゃんはどう思う?」
フメイ「………知らない。狐の気持ちなんて……」
アリシラ「わわあ、冷たい……。でも私そんなクールなフメイちゃんが好き!」
フメイ「うるさい……」
アリシラ「フラレちゃった。じゃあクロシュちゃんはどう思う?」
クロシュ「……」
↓1〜 先取3票
1.わかんない
2.かわいそう
0.自由安価(票数は内容ごと)
113 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/23(日) 19:48:26.76 ID:TUsQM1Ga0
1
114 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/23(日) 19:49:44.31 ID:Oypo+uiJo
1
115 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/23(日) 20:15:03.36 ID:xZWf2IadO
2
116 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/23(日) 20:16:54.75 ID:mQea7mETo
2
117 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/23(日) 20:21:09.67 ID:akwN0f6A0
2
118 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/23(日) 21:14:32.86 ID:OA68lb0X0
クロシュ「……狐さん……かわいそう……」
フメイ「クロシュ……」
アリシラ「だよね〜。人間なんかに殺されて、毛皮にされて……。これがかわいそうでなかったら何なのってくらいかわいそう!」
クロシュ「……うん………」
イリス「あ、あ〜……確かにかわいそうなんだけど……もしアウルさんに出くわした時には、本人にはかわいそうって言わない方が良いかも……」
クロシュ「そうなの……?」
ローガン「うむ……。かわいそうという言葉は、時として相手を傷付ける場合がある……。アウルくんがもしその言葉で傷付く性格の者だった場合、余計な怒りを買うことになりかねん」
アリシラ「私、それってちょっとよくわかんないんだよね。かわいそうならかわいそうで良くないかな? 私は村を滅ぼされたけど、そのことでかわいそうって言われても何とも思わないよ。実際かわいそうだもん、私」
ミスティ「うーん……私は自分をかわいそうだとはあまり思わないけれど、私も言われても気にならないわ。気にならない……というより、どうでも良いという方が正しいかも」
イリス「そ、そうなんだ……」
エバンス「……旦那は、ムカつくか?」
ローガン「……私か? うむ、そうだな……状況や相手によるかもしれん。もしクロシュくんや君たちに私の境遇についてかわいそうと言われれば、本心から同情してくれているのだとわかる。だが例えば悪竜などがそのような発言をすれば、それは明確な悪意と蔑みの意図で発せられたものと感じられて憤りを覚えるだろう」
ミスティ「あ、確かに……。もしカリス・ノーランドにそういう風に煽られたら腸が煮えくり返りそう……」
妖精「……つまり、親しくない間柄では迂闊に使わない方が良いということだね。わかった? クロシュ」
クロシュ「ん……!」
エバンス「……いや、でも待てよ。一応アウルとは敵対関係にあるわけだから、挑発として使うのはアリじゃないか?」
イリス「え、ええ……」
ローガン「うむ……怒りを誘うことができれば、戦いを有利に進めることもできるかもしれん。あまり気分の良い手ではないがな」
アリシラ「だってさフメイちゃん! 狐さんと戦うことになったら使ってみよう!」
フメイ「アリシラがそうしたいだけでしょ……」
◆
119 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/23(日) 21:15:11.57 ID:OA68lb0X0
―すたれ村
ヒュオオオオオ…
揺れる雑草「」
草木に覆われた家屋「」
荒れた畑「」
枯れた井戸「」
イリス「ここがすたれ村……」
ミスティ「自然に呑まれているわね……」
エバンス「銀狐は……まあ、いるわけないか」
妖精「とりあえずいろいろ見て回ってみよう。もしかしたら銀狐の手がかりがあるかも」
ローガン「アウル・フォクシーに関係するものが見つかれば役に立つかもしれんな」
クロシュ「ん……」
アリシラ「……」
フメイ「……フメイたちの、集落も……いつか……こんな風に、なるのかな……」
アリシラ「そうだね。誰も住まなくなれば、その土地は自然に還る。別に……悪いことではないよ」
フメイ「………でも……フメイたちの……みんなの、家も……」
アリシラ「……」
フメイ「……ごめん。今更……フメイに、こんなこと言う資格……なかった」
アリシラ「フメイちゃん」
フメイ「……行こ」
↓1コンマ
01-05 銀狐の仔狐だ!
06-50 野良狐だ!
51-80 野良九尾だ!
81-95 アウルを一方的に発見
96-00 ??
120 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/23(日) 21:17:51.26 ID:1BQ8VwulO
??こい
121 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/23(日) 21:33:30.97 ID:OA68lb0X0
クロシュ「……」トコトコ
ガサッ
野良狐「」ヒョコッ
クロシュ「!」
野良狐「!」
野良狐「っっっ」トタタタッ
ガサガサッ…
クロシュ「……」
*
妖精「え、野良の狐がいた?」
クロシュ「うん……」
エバンス「そうだったのか。もしかして銀色だったりは――」
クロシュ「……すぐ逃げちゃって……よく見えなかった……」
ローガン「ふむ……まあ、恐らく普通の狐だろう。野狐であればこの山にも多数暮らしているそうだ」
イリス「普通の狐はまだまだ暮らしてるんですねえ」
ミスティ「狐……見てみたかったわ……」
フメイ「……つかれた」
アリシラ「そろそろ帰ろうよ〜。私もフメイちゃんも疲れちゃいました〜」
妖精「とりあえず今日のところはこれくらいで帰ろうか」
◇
122 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/23(日) 21:34:40.29 ID:OA68lb0X0
―離れ山
野良狐「っっっ!」トタタタッ
ガササッ
アウル「っと、どうしたんだい? そんな血相を変えて――えっ!? 村に人間が……!!?」
野良狐「〜〜!!」
アウル「……クソ……ゴミクズどもが……!!」シュバッ!!
*
―すたれ村
アウル「」シュタッ
揺れる雑草「」
草木に覆われた家屋「」
荒れた畑「」
枯れた井戸「」
アウル「……」
アウル「人間たちの匂いが微かに残ってる……クソっ、何のつもりでまたここに来た……? まさか――」
野良狐「コーン…」ガクブル
アウル「……やっぱり、この島の奴らは一人残らず殲滅しないといけないみたいだね。そうでなきゃ……オレたちは、永遠に安らげない」グッ
◆
123 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/23(日) 21:48:48.02 ID:OA68lb0X0
―オノゴロ諸島 霊峰の隠れ里 滞在10日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード 盾:ラティアの大盾 飾:くすんだ耳飾り
武:竜珠の大杖 防:竜のエプロン 飾:不死鳥の羽根
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のレオタード 飾:
◇イリス [星の魔法使い]
武:蒼き星の杖 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:魔術師のローブ 飾:
◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:氷の短刀 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:氷竜革のローブ 飾:
◇ローガン [鋼の戦士]
武:蜥蜴一文字 盾:灼鋼の盾 飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:オリハル鎖帷子 飾:
◇エバンス [地の傭兵]
武:古代の鉄槌 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武:魔銀の刀 防:硬質革鎧 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽*6 蜘蛛絹の下着 魔族国永久旅券
会心賽*0 ザリガニのお守り フメイの服の切れ端
反魂丹*2 大きな巻き貝 精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具 闇の欠片 精霊樹の実のジャム
「星の魔力」上中 フリルワンピ水着 精霊樹の鉢植え+赤雷球
お宿の妖精の織物 魔法学園のスク水 フメイとアリシラの人形
魔導飯盒 ガラスのザリガニ メルルの帽子
妨害魔力波発生装置 踊り子の双剣 溶岩石のアミュレット
属性大全 サボテンドラゴンの花 太陽のメダリオン
魔王図鑑 精霊のローブ 暗黒優待券
氷精の魔導書 精霊樹の杖[改] 冒険者証(ランク1)
ブラッドワイン*3 大魔女帝国渡航権
マッスルワイン*1 かたたたきけん
吸血鬼殺ワイン*1 大魔女帝国滞在許可証
魔術書「正負の属性」 風船印のパラシュート
吸血鬼の日焼け止め ラティア勲章
日蝕の傘 ユーシリア王家の紋章
大魔女サイン*1
古代のセラミック
ステライト鉱石
晴れ乞い傘
チョコスムージー
◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[3/5]
◯仲間の目標
・カリス・ノーランドを討つ(ミスティ)
◯経験値
・クロシュ 剣技[05/06] 魔法[05/06] 防御[04/06]
・イリス 杖術[02/04] 魔法[04/16]
・ミスティ 剣技[00/07] 魔法[05/16]
・ローガン 剣技[13/16] 魔法[04/08] 防御[02/08]
・エバンス 剣技[12/16] 魔法[02/08]
……………………………………………………………………………………
□オノゴロ諸島 霊峰の隠れ里
隠れ里:貸家、広場、市、茶屋、食堂、温泉、鍛冶屋、道場、神社、他
離れ山:森林、沢、廃村
……………………………………………………………………………………
124 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/23(日) 21:49:42.99 ID:OA68lb0X0
―朝
貸家 お風呂
ひのき風呂「」カポーン…
スライムクロシュ「〜〜…♪」デロデロ
トキワ「ほわぁ……こんなに素敵なお風呂に入れるなんて……」ポカポカ
シズク「トキワちゃん、それ昨日も言ってました!」モニョモニョ
トキワ「えっ、あっ、確かに言ったかも……!///」
シズク「いろいろ終わったら、雪解けで働きませんか? 雪解けなら三食寝床とお昼寝がついて、おっきなお風呂にも入り放題です!」モニョモニョ
トキワ「え、でも……私なんかがいたら……迷惑に……」
シズク「なりません! むしろ人手不足で大変なんです!」モニョモニョ
トキワ「そ、そうなんだ……」
シズク「雪女さんも、おじいちゃんも、きっと歓迎してくれると思います!」モニョモニョ
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
シズク「クロシュちゃんもそう言ってます!」モニョニョ
トキワ「わ、わかった……。考えてみるね……」
カポーン…
オノゴロ諸島滞在10日目。ここは霊峰の隠れ里です
↓1〜3 自由安価 何をする?
125 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/23(日) 21:49:52.78 ID:mQea7mETo
クロシュ銀狐化してオノゴロの狐コミュニティに潜入
126 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/23(日) 21:50:09.66 ID:TxIW1t2JO
イリス、迷彩魔法の特訓
127 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/23(日) 21:50:16.10 ID:DkviXgPFO
朝廷の人達に銀狐の乱獲について聞いてみる
128 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/23(日) 21:54:05.76 ID:DkviXgPFO
>>127
すいません少し変更
朝廷にいたイヨやアキトなどに銀狐の乱獲について聞いてみる
129 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/23(日) 22:16:04.78 ID:OA68lb0X0
―霊峰の隠れ里
クロシュ「!」ピコン!
デロデロ…モニョモニョ…
銀狐クロシュ「」ポン!
妖精「クロシュ……まさか……」
銀狐クロシュ「〜〜」モニョモニョ
妖精「だめ! もしアウルが出てきてクロシュの擬態が見破られたらどうするの!」
銀狐クロシュ「……」モニョニョ…
妖精「わかった? 無茶なことは……」
銀狐クロシュ「!」ピコン!
銀狐クロシュ「〜〜」モニョモニョ
妖精「は、はあ……!? 妖精さんが一緒に来てくれれば安心だって!?」
銀狐クロシュ「〜〜」モニョニョ
トタタタタッ
妖精「あ、こらーっ!! ったくもう、最近調子に乗って来てない!?」パタパタ
◇
―すたれ村
銀狐クロシュ「」トコトコ
妖精「……昨日と変わりない……いや」
野良狐「」ヒョコ
野良仔狐「」ヒョコ
妖精「……狐が出てきたね。こっちを訝しげに見てる」
銀狐クロシュ「〜〜」モニョモニョ
妖精「そうだね。とりあえず接触してみよう」
野良狐「……」ジー
↓1コンマ
01-05 「そこで何をしているんだい? 薄汚い粘体生物が」
06-35 狐語がわからなかった……
36-65 狐語、わかる!
66-95 野良九尾
96-00 ??
130 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/23(日) 22:18:20.75 ID:YnJLQUTYO
高く
131 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/23(日) 22:18:50.90 ID:TlsgVakUO
とう
132 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/23(日) 22:46:29.63 ID:OA68lb0X0
良狐『キミは……誰? どこから来たの?』
銀狐クロシュ『わたし……クロシュ……。ほんとは……スライム……』
野良仔狐『えっスライムなの!?』
銀狐クロシュ『うん……』
妖精『擬態してることを初手で明かすかなあ普通……』パタパタ
銀狐クロシュ『あっ……えっと、今の、誰にも言わないでね……?』
野良狐『う、うん。わかった』
野良仔狐『クロシュちゃん、おもしろい!』キャッキャ
*
銀狐クロシュ『えっと……銀色の、狐さんのこと……知ってる……?』
野良狐『銀色の狐……昔、ここにそういう色の狐が住んでたって話は聞いたことあるよ。ボクが生まれた時にはもういなくなってたみたいだけど』
野良仔狐『そうなんだ!?』
野良狐『うん。でもね……最近、すごく強い銀狐の妖狐さんが――』
謎の駆動二輪車「」ブォォォォンッ!! キキーッ!!
銀狐クロシュ「〜〜!?」モニャニャ!?
妖精「な、何!?」
野良仔狐『九尾さまだ!!』キャッキャ
野良狐『九尾様!!』
スタッ
九尾「元気にしとったか、主ら。土産に油揚げを……む?」スタスタ
銀狐クロシュ「……」
九尾「ほう……スライムとは、面白い。今はもういない銀狐に擬態などして、何とする?」ニヤリ
妖精(げげっ、バレてる!? ていうかあれ、ものすごく長生きした妖狐が成る九尾っていうかなり高位の妖怪だよ!! や、やばい……アウルじゃないけどやばい!!)
銀狐クロシュ(ど、どうしよう……!?)
妖精(ど、どうするったって、逃げるしか……)
九尾「カッカッカ、そう慄くでない。スライムや妖精を取って食おうなどとは思わぬ。じゃが理由くらいは聞かせてもらおうかの。何ゆえ銀狐の似姿を模し、この地の狐と戯れる?」
妖精(……正直に言おう。下手な嘘を言う方が危ない気がする)
銀狐クロシュ(う、うん)
妖精「え、ええっと……最近銀狐を見たって話を聞いて、ここの狐たちに話を聞きに来たんだ。銀狐に擬態したのは……その方が説明しやすいかと思って……」
銀狐クロシュ「」コクコク
九尾「この者どもの話は真か?」
野良仔狐『うん! クロシュちゃん、自分のこと、スライムって言った!』
野良狐『はい。クロシュちゃんに騙す意図はなかったと思います』
九尾「うむ……まあ見るからに気の抜けたあかちゃんスライムじゃからな」
銀狐クロシュ『ほえ……わかるの?』
九尾「当然じゃ。伊達に長生きしとらんからな。せっかくじゃ、儂が主らの質問に答えてやろうぞ。何でも聞いてみるが良い」
妖精「え、本当? それじゃあせっかくだし……」
↓1〜2 九尾とお話する内容
133 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/23(日) 22:48:52.19 ID:TUsQM1Ga0
一つ目小僧一族の秘伝について
134 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/23(日) 22:51:41.37 ID:Oypo+uiJo
アウルについて聞く
135 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/23(日) 23:32:46.80 ID:OA68lb0X0
銀狐クロシュ『えっと……アウルさんって、知ってる……?』
九尾「アウル……なるほど、お主らは彼奴のことを探っておったのか」
妖精「……うん。ちょっといろいろあって、アウルを止めたいんだ」
九尾「とはいえ儂もこの村の出身というわけではないし、アウルが銀狐の生き残りということや、国際的に有名なテロリストだということや、オノゴロに出戻って反朝廷勢力として暴れたことや、今の姫巫女に取り入って大出世したことくらいしかわからぬなあ」
妖精「いやだいぶ知ってるじゃん!」
九尾「カカカ、面白い生き方をしておるなあと思ってな。お主らは何じゃ、国際警察か何かか?」
妖精「いや……世界樹の果実を元に戻す使命を帯びた、緑の国の者だよ。アウルとはちょっと目的の競合で相争う関係なんだ」
九尾「なるほど、世界樹の光か……。であればこの国は、姫巫女が光を独占してる上に、アウルが姫巫女の駄狐として駆けずり回っておってなかなか大変じゃろう」
妖精「本当に大変だよ……。まあこれまでも大変だったけどね」
九尾「つまりアレじゃな、アウルの弱点を知りたいということじゃな?」
妖精「まあ……そういうことかな?」
九尾「ふむ……であれば、や〜い雑魚人間なんかに皮を剥がされた滅ぼされた駄狐一族の末裔〜などと煽ってみるのはどうじゃ? 気取ってはおるが、中身はまだまだ若造じゃ。頭に血が上りやすかろう」
妖精「え、ええ……あなた同じ狐としての良心とかないの……」
九尾「カカカ、なくもないが比重が低いだけじゃ。強ければ生き、弱ければ死ぬ。世の理じゃろう? かようなくだらぬ挑発に乗る駄狐であれば、どの道長くはもたぬ」
妖精「うへぇ……長生きの大妖怪なのに、性根は完全に野生のままだね、あなた……」
九尾「法だの秩序だのは弱者の理じゃからな。儂のような強者は、さような軟弱な理屈など必要ないのじゃ」カカカ
銀狐クロシュ『えっと……アウルさんの、好きな食べ物とか……好きな生き物とかは……?』
九尾「アウルの好きな食べ物に生き物……? お主、あやつとお見合いでもする気かえ?」
銀狐クロシュ『ほえ……?』
妖精「いや……クロシュは、アウルともお話したいと思ってるんだ。できれば、戦わないに越したことはないからさ」
九尾「ふむう、変わった奴らじゃのう……。まあ彼奴も狐じゃし、油揚げが好きなんじゃないかのう? 好きな生き物は……検討も付かんなあ」
銀狐クロシュ『……かたつむりとか、好きだと思う……?』
九尾「かたつむり……? どうであろう、全くわからん。ちなみに儂はかたつむり、嫌いではないぞ?」
銀狐クロシュ『わあ……!』パァァァ
九尾「なんじゃ、お主かたつむりが好きなのか? カカカ、変なスライムじゃ」
野良狐『ところでアウルさんなら、時々この山にお墓参りに来るよ。ついでにボクたちの為に油揚げを置いてってくれるんだ』
野良仔狐『アウルの油揚げ、おいしい!』
九尾「なんじゃと!? 儂の油揚げとどっちが美味い!?」
野良狐『え、ええと……』
野良仔狐『おんなじ味だよ!』
妖精「結局ここの狐たちが一番有益な情報をくれた……」
銀狐クロシュ『んへへ……』
☆アウルの情報を少し得ました
*
136 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/23(日) 23:33:14.63 ID:OA68lb0X0
九尾「むむ、儂の情報が無益だったというのは聞き捨てならぬ。お主ら、もっと知りたいことを聞いてみよ」
妖精「え、ええと……何かある?」
銀狐クロシュ『……』
九尾「……ふむ、お主らから微かに一つ目小僧の気配が感じられるな。ではせっかくじゃから、彼奴らの秘伝について教えてやろう」
妖精「え、一つ目小僧の秘伝?」
九尾「うむ。それはな――」
↓1コンマ
01-60 目潰しの極意
61-90 目隠れの極意
91-00 心眼の極意
137 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/23(日) 23:34:47.52 ID:Usy7xpCo0
あ
138 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/23(日) 23:45:13.36 ID:OA68lb0X0
九尾「――目潰しの極意じゃ」
妖精「ええ……それって一つ目小僧の秘伝じゃなくて、一つ目小僧をやっつける為の秘伝じゃないの……」
九尾「いいや。一つ目小僧は大きな一つ目の妖怪じゃが、じゃからこそ目に対する造詣、意識は他の種族よりも大きい。そしてあの大きな目からは、相手の目を潰す死の視線を放つことができるのじゃ。本気で怒った一つ目小僧とは決して目を合わせてはならぬぞ……」
妖精「わ、わかった……。サララは怒らせないようにしよう」
銀狐クロシュ『う、うん……』
◆
139 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/23(日) 23:45:39.89 ID:OA68lb0X0
というわけで本日はここまでとなります。次回はイリスの特訓編、銀狐乱獲について元朝廷の人たちに聞いてみよう編となります
すたれ村で狐たちとお話したり、通りすがりの九尾から役に立つのか立たないのか微妙な話を聞かされたり、のんびりしたクロシュ一行でした。穏やかな空気の流れる霊峰の隠れ里にいると、オノゴロが危機にひんしていることを忘れそうになってしまいます。まあ、少しくらいはのんびりしても良いかもしれません。フメイちゃんたちと一緒に数日過ごせる機会など、滅多にないのですから――
それでは本日もありがとうございました。次回は土日となります、よろしくお願いいたします
140 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/24(月) 07:46:05.85 ID:P6GFz/Coo
気さくな九尾さんで助かったぜ
アウルにクロシュの思いは届くのか
おつ
141 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/24(月) 13:19:56.80 ID:nvDsBO+1O
乙
初手で正体明かすのは草
でもそういう正直さのお陰で九尾さんの信頼を得られたとも思えるし結果オーライやね
142 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/24(月) 23:36:44.93 ID:1MftngjeO
乙
妖精が「アウルが銀狐と決まったわけじゃない」とか言っていたけど、今回の九尾さんの発言でアウルが銀狐の生き残りだと判明したね。
143 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/25(火) 15:05:48.42 ID:U8Z1z24+0
最初から読んでやっと追いついた!
もしよろしければ前作のタイトルを教えてください…検索しても出てこなくて。
144 :
◆eAA16RTlRw2e
[sage saga]:2025/03/25(火) 23:05:05.47 ID:Bwc0Ly9v0
九尾氏は尻尾の数が多いですが、性格は割とフランクだったようです。無礼な態度を取る等の変なことをしなければ、怒られたりすることもないかと思われます。なお彼女の乗っている二輪車は、非自律型の魔導機械のようです
クロシュ氏は優しいスライムですが、アウル氏があかちゃんスライムなどの同情を受け入れられるかは未知数です。慎重に対応していくのが良いでしょう
クロシュ氏は迂闊なところがあるらしく、ついうっかり自分の正体を明かしてしまったようです。擬態を生業とする生き物としてはあまり相応しくない態度ですが、まだあかちゃんスライムなので大目に見てあげて欲しいところであります
そしてそういう正直さが九尾氏のお気に召したというのは恐らく事実です。結果良ければ全て良し、としていくのが良いでしょう
アウル氏はどうやら銀狐の生き残りのようです。銀狐の復讐の為に、恐るべき企てを行っているのかもしれません
なお妖精さんは確定していない情報を断定的に扱うことを嫌う性格なので、確定していない情報を断定的に扱いたがらないようです。そのような慎重さが、妖精という迂闊なかよわい種族でありながら長生きしていられる理由かもしれません
思ったよりだいぶ長くなっているこのスレをここまで読んでいただきありがとうございます。今後とも動向を注視していただければ幸いに思います
なお前作は「【安価・コンマ】離島の魔法女学院でダンジョン探索【百合】」というタイトルのスレになります。タイトルからもわかる通り百合なのでちょっと毛色は違うかと思いますが、このスレと同じ人が書いているんだろう感はあると思います。もしよろしければ楽しんでいただけると幸いでございます
前作【安価・コンマ】離島の魔法女学院でダンジョン探索【百合】
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1682162106/
145 :
◆eAA16RTlRw2e
[sage saga]:2025/03/25(火) 23:05:48.08 ID:Bwc0Ly9v0
―番外―
―海
魔導クルーザー「」シャーッ
暗黒行商クーちゃん「ふう〜、やっぱり魔導クルーザーの乗り心地は最高ね! 大枚はたいた甲斐があったわ!」
クーちゃん「そして次なる目的地はオノゴロ諸島! 謎の荒れ波で貿易が途絶えているとかいう今がチャンス! 中級品でも海外の品なら高値で売り捌けるに違いない! うっひひひひ……!!」
クーちゃん「しかし……」
遥か遠くまで広がる大海原「」
クーちゃん「暇ね……。目的地さえ設定しちゃえばほとんど自動で運転してくれるし……」
水の精霊『ちなみにこの魔導クルーザーは精核不使用だよ〜。暇な精霊が航行を手伝ってあげる契約になってるんだ〜』
クーちゃん「……そもそも自動運転って何なのかしら。機械都市の自律型魔導機械は精核とかいうパーツを使って実現してるらしいけど、これはそういうのも使ってないみたいだし……」
水の精霊『クーちゃんはそこまで感覚が鋭くないみたいだから私たちの姿や声は知覚できないみたいだね〜』
クーちゃん「……まあいいか! イスファハーンで買った映像水晶で録画演劇でも見てましょう」
水の精霊『私も見てみよ〜』
◇
映像水晶『金糸の姉妹人形に愛されすぎて夜も眠れない 中編に続く!』ポン
クーちゃん「ああ〜!! なんでそこで終わっちゃうのよおお〜!!」
水の精霊『続きは!? 続きはどこで見れるの!!?』
クーちゃん「はあ……きっと原作か脚本の人がものすごく遅筆なんでしょうね……。仕方ない、中編が出るまで大人しく待とう……」
水の精霊『そんなあ〜待てないよお〜〜!!』
クーちゃん「ひとまず今はオノゴロでの商売に備えて――ん?」
凪いだ海「」――
クーちゃん「……あれ? おかしいな……もうオノゴロの近海に入ったはずなのに、なんで波が荒れてるどころか、こんなに……」
水の精霊『ああああ〜〜しまった〜〜!!! 演劇に夢中でこの海域に入っちゃった〜〜!!!』
クーちゃん「ここは一体――」
幼い少女の影「」ヌッ
クーちゃん「……ひっ!!?!?」
幼い少女の影「……」スッ
クーちゃん「はぐっ……」コテッ
水の精霊『わあああああ!!!!! クーちゃん耐えて耐えて〜〜!!!!』アタフタ
魔導クルーザー「」シャァァァァ――ッ!!
☆錯乱した水の精霊により、魔導クルーザーは大陸方面に引き返していきました……
◆
146 :
◆eAA16RTlRw2e
[sage saga]:2025/03/25(火) 23:08:07.72 ID:Bwc0Ly9v0
というわけで突然の番外編、暗黒行商少女クーちゃんの臨死クルージング編でした
本編は予定通り土日に更新する予定です。よろしくお願いいたします
147 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/27(木) 06:23:53.78 ID:SaybjszbO
更新気付かなかった…クーちゃん中々目的地に行けないの可哀想だけど可愛い
148 :
◆eAA16RTlRw2e
[sage saga]:2025/03/29(土) 17:56:25.21 ID:Rayd8UPW0
申し訳ありません、すごく体調が悪いので本日と明日の更新はお休みさせていただきます
クーちゃん氏はちょっと運が悪いようです。しかし今回は転覆とまではいかず商品も無事だったようなので、きっと大丈夫でしょう。いつかまたクロシュたちと会う機会もあるかもしれません
それでは申し訳ありませんが、次回更新の予定は来週の土日となります。よろしくお願いいたします
149 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/29(土) 17:57:31.70 ID:3I6auw/io
お休み了解
お大事に
150 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/29(土) 21:19:10.70 ID:Rayd8UPW0
ありがとうございます、寒暖差に気を付けて過ごしたいと思います
次回まで何もないというのも残念なので、次の更新まで汎用魔法などの募集をしたいと思います。よろしくお願いいたします
(テンプレ)
【名称】
【属性】
【効果】
【備考】
(例1)
【名称】火球
【属性】炎
【効果】火の球を生成して放つ
【備考】初歩的な炎属性魔法。炎属性適性があれば簡単に習得できる
(例2)
【名称】カニギロチン
【属性】物理
【効果】大きな鋏で対象を切断する
【備考】ギロチンガニの得意技。オリハルコンでさえ断ち切ることができると言われている
↓1〜 次の更新まで
151 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/29(土) 21:37:30.73 ID:53fVUjZE0
【名称】スキャン
【属性】無
【効果】相手の心理状態を把握できる。
【備考】一つ目小僧や三つ目の魔族など目に特徴のある種族が覚えられるが、稀にエルフにも習得者がいる。
152 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/30(日) 01:05:18.16 ID:iBX1NkoIO
【名称】魔翌力砲
【属性】無
【効果】溜めた魔翌力をビームにして解き放つ
【備考】理論は簡単だが魔翌力のコントロールが非常に難しく、放つまでに時間もかかる。扱う魔翌力量によっては術者が命を失う可能性もあり、使い手は稀。
極めれば国一つを消しとばすことも可能になるが、そこまでの使い手は大魔女や魔王など人智を超えた存在くらいである。
153 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/30(日) 20:21:22.42 ID:Yj3dHbwRo
【名称】スターバースト
【属性】星
【効果】星に連なる様々な魔法を一気に放出する。疑似他属性魔法となり防いだりする事は困難
【備考】長い詠唱を間違えずに唱える必要がある。威力は申し分ないが、発動まで長時間掛かる取り回しの悪さや極悪の燃費、星魔法習得者の減少により今では幻の魔法とされている
154 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/31(月) 03:09:34.37 ID:huapLEtd0
【名称】パワーグラウンド
【属性】土
【効果】地面に向かって拳を打つと相手の地面の下から地面でできた拳を出現し攻撃する。同様に剣とかにすると相手の下から地面でできた剣が伸びて相手を刺す事ができる。
【備考】少し難しい魔法だが土属性適性と筋肉を鍛えていれば習得が可能(少し練習は必要)。
155 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/01(火) 00:12:37.48 ID:GJEWVGat0
【名称】硫酸
【属性】毒
【効果】何でも溶かす酸を生成し放つ
【備考】クロシュなど毒がきかない者や耐毒結界の対策として編み出された魔法で毒魔法を扱う者なら簡単に習得できる。酸のため毒がきかない者や耐毒結界でも普通にダメージを与える事ができる。毒魔法を使う人が少ないので、毒魔法に酸が含まれている事は毒魔法を扱う者以外は知らない。
156 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/02(水) 02:30:28.24 ID:EEajNM6Oo
お大事に…
【名称】サンダーボウ
【属性】雷属性
【効果】一方向に雷を放って攻撃する。消費マナによって増減するが、基本的に射程は約5m、一般成人や低級魔獣なら一撃で気絶させられる。耐性がある者でも痺れにより動きや思考を一瞬止められる。
【備考】雷属性の初級魔法。雷属性に適正がある者なら自然に扱え、そうでない者も少し学べば習得出来る。"雷属性故の高弾速" "命を奪わずに無力化出来る威力" "射程が短い分、避雷針の影響を受け辛い" "簡単に覚えられる"と使い勝手が良く、護身術・獣の狩猟・相手の鎮圧など幅広い場面で活用される。魔法戦でも敵の行動を止めるスタン技として使われる。
157 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/02(水) 07:36:04.10 ID:/BVTda5n0
【名称】フラッシュオーバー
【属性】炎
【効果】自身の体から爆発するかのように1000度以上の炎を放出し周りを焼き尽くす。
【備考】上級魔法で炎属性適性のある人でも練習しないと習得は難しいが習得すれば結構強い魔法。全身で魔翌力を限界まで溜め最後に炎を放出する。溜める魔翌力によって炎の範囲が変わる。放出した後は、魔翌力が無くなってしまいしばらく魔法が使えなくなり、動きも鈍くなる。敵、味方関係なく周囲を炎で消し炭にしてしまうので、使う際は周りを気を付けないといけない。
158 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/02(水) 19:27:51.50 ID:b0DYG1y6o
【名称】アイスボム
【属性】氷
【効果】氷の球を飛ばしてはじけさせ、破片で広範囲に攻撃
【備考】氷に意図的に不純物や空気を混ぜることで割れやすい球を作る中級レベルの技
159 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/02(水) 22:41:55.14 ID:3tQjH1seO
【名称】メタルコーティング
【属性】鋼
【効果】一定時間、物理耐性と魔法耐性を上昇させる。
【備考】鋼の上級魔法。術者の精神力によって能力は変動し、強い心を持てば更に強固に、弱い心では軟弱になってしまう。強固なメタルコーティングはかけた対象の見た目がメタリックになる副作用がある
160 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/02(水) 23:26:24.45 ID:H+4fIHclo
【名称】ティアードロップ
【属性】心属性
【効果】涙の数だけ強くなれるよ
【備考】皆の持つ哀しみや絶望を織り合わせて特大のエネルギー球を作る。涙の後には希望の明日がやってくる。
161 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/03(木) 03:58:43.23 ID:1ajjAoeuo
【名称】小吹雪
【属性】氷
【効果】手のひらから無数の小さな氷の粒を飛ばし、ごく小規模な擬似的吹雪を起こす
【備考】目くらましに使えるほか、長く浴びせ続けると相手は徐々に衰弱し、凍り付いていく
初級〜中級の間くらいの技
162 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/03(木) 09:41:11.55 ID:A/r3S5RjO
【名称】チェーンロック
【属性】闇
【効果】相手の周りに5個の魔方陣が現れ、そこから5本の紫色の鎖で相手を拘束&相手の力を封印する。
【備考】闇の上級魔法。この鎖は特殊な鎖で拘束だけではなく少しでも鎖に触れると相手の魔法、戦闘技術など最大5つ封じることができる(クロシュの場合はメゾンドクロシュも含む)。封印された相手は体の周りに鎖の刺青ができ、拭いたり、洗っても落ちない。解くには魔法を使った本人に解除するしかなく浄化や解呪も効果がない。その為、魔法を使った本人が亡くなってしまうと封印は一生そのままになる。闇の魔法だがどちらかというと呪いに近い魔法。
163 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/03(木) 17:00:10.95 ID:mpyIpg5F0
【名称】ライトバリア
【属性】光
【効果】ドーム状のバリアを生成し攻撃を防ぐ。
【備考】自分を中心にバリアを生成して、どんな攻撃も防ぐ事が出来るが生成時に大量の魔翌力を消費してしまうので、長時間の使用は難しい。さらにドーム状の為、真下からだと攻撃を受けてしまう。生成前に本人の近く寄れば他の人もバリアの中に入れて防ぐ事が可能。光属性の中級魔法で光属性適性があれば習得出来る。
164 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/03(木) 22:06:54.00 ID:2+EEIawv0
【名称】リプレイスゲート
【属性】空間
【効果】自身と相手の位置を入れ替える。
【備考】自身と相手が同じ空間内にいる時に限り、両者の足元に空間魔法によるゲートを開いて互いの位置を入れ替えてしまうという術。
位置を入れ替えるだけなら大して害が無いように思えるが、例えば高所で戦っている際に空間魔法の術者がわざとそこから飛び降りたとする。
そしてその際にこの術を使えば落ちているのは自分ではなく相手という事になり、相手が空を飛べたり落下のダメージを無効化できるような手段を持たない限
り、難なく勝利できるというわけである。
そもそも空間魔法の使い手自体が貴重なわけだが、これはその中でも特に高度な術の一つであり扱える者はほんの一握りと言えるだろう。
165 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/04(金) 14:01:35.28 ID:m1mD2+yC0
【名称】ミスト
【属性】水
【効果】濃霧を発生させて相手の視界を奪う
【備考】水属性の中級魔法。水属性適性があれば習得出来る。煙幕のようにして使うので、逃走や相手の隙をつくのに使われている。
166 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/04(金) 14:52:31.04 ID:cwNEzJFuO
【名称】ボラー
【属性】大地
【効果】大地に穴をあける
【備考】
大地属性の初歩的な魔法。魔翌力を込めるほど大きな穴があけられる。山菜や薬草の採取、雨宿りなどに役立つ。極めた術者なら山にトンネルを作ることもできる。
【名称】エインヘリヤル
【属性】反映・心の複合
【効果】スライム族しか使えない魔法で、作り出した分体に同化した人物を憑依させる。分体が倒されても同化している魂には影響はない。
【備考】
一時的に故人を復活させられるように見えるが、あくまで体はスライムの分体に過ぎず何もかもが再現できるわけではない。
100%の力を発揮するには術者であるスライム自体の能力が高くないといけない。
汎用っぽくない気もする。
167 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/04(金) 19:13:11.49 ID:EhSqH28C0
【名称】氷受け
【属性】氷
【効果】相手の攻撃を受けるように氷を発生させ、滑らせて受け流す
【備考】相手の攻撃にあわせて位置、角度を調整し、氷の表面を可能な限り完全なつるつるに近づけなければならないので
とても繊細な技術が要求される応用技
168 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/04(金) 22:05:40.01 ID:O7StiQYNO
【名称】咆哮
【属性】物理
【効果】大声を出して相手を怯ませる
【備考】ドンエテコウが使う技。大声を出すことで相手は耳を塞いでしまうくらい爆音である。近くで咆哮を受けると最悪鼓膜が破れてしまう可能性がある。
169 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/04(金) 22:29:56.58 ID:SbEagkVoo
【名称】カラオケ
【属性】音
【効果】みんなで楽しめる
【備考】どこからともなく音楽を正確に再生することができる。応用で誰かの声真似もできる。
170 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/05(土) 01:44:30.82 ID:XuBChnwtO
すいません
>>154
書いたものですが今更ながら属性の変更します。
【名称】パワーグラウンド
【属性】地
【効果】地面に向かって拳を打つと相手の地面の下から地面でできた拳を出現し攻撃する。同様に剣とかにすると相手の下から地面でできた剣が伸びて相手を刺す事ができる。
【備考】少し難しい魔法だが地属性適性と筋肉を鍛えていれば習得が可能(少し練習は必要)。
171 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/05(土) 08:53:46.21 ID:4IdjcCes0
【名称】ブラッド・エクスプロージョン
【属性】血
【効果】体内の血液を放出し、爆発させる。
【備考】吸血鬼一族のみに伝わる禁術の1つ。その気になれば体内の血液を全て起爆できるが使用者の死を意味する禁じ手としてこの術の魔術書は封印されている。
172 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/05(土) 13:58:09.87 ID:cYLLMVJA0
【名称】毒の巨兵(ベノムジェネラル)
【属性】毒
【効果】毒を纏った巨大で鎧を着た骸骨の将軍を召喚し一緒に戦う。
【備考】毒属性の禁術。「毒の巨兵」の毒は特殊で、毒に効果がない相手やスライムでも毒に触れれば動けなくなるくらい全身に激痛がはしりその痛みは永遠に続く。もちろんそうじゃない相手も触れれば苦しみながら亡くなってしまう。毒は人や物などにすぐに纏ってしまう特性がある。「毒の巨兵」は武器や魔法を受けてもすぐに再生できる。逆に武器だとすぐに毒を纏ったしまうので、使えなくなる。相手が耐毒結界だと効果は発揮出来ないが毒に纏ってしまうので、相手とって毒の牢屋に入ったようになる。使用者が止めれば「毒の巨兵」は消える。周囲の環境に影響を及ぼすので、禁術とさせている。
173 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/05(土) 15:15:39.54 ID:N9RqDkWJo
【名称】スライム化
【属性】スライム
【効果】スライムに変身する
【備考】何でも変身できるスライムに変身できる。楽しいよ。
174 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/05(土) 15:51:19.91 ID:6ia1Ywoh0
【名称】サイズ変化
【属性】妖精魔法
【効果】人間に強い憧れを持った妖精が作りだしたとされる魔法。人間サイズに大きくなったり、妖精サイズに小さくなれる(それ以上に巨大化することや小さくなることも可能)
【備考】扱いかたさえ学べば妖精以外の人間や魔族も使える
175 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/05(土) 16:12:13.81 ID:WJuVyd2V0
皆さんありがとうございました。機会があれば是非とも使わせていただきたいと思います
(例3)
【名称】ハイパーカニゼイション
【属性】不明
【効果】自身の全ての能力とあらゆる攻撃に対する耐性を大きく上昇させる
【備考】古代アーケオガニが用いた能力。その効力は現代における最先端の強化技術・魔法を大きく超えるものとされ、戦術的価値を見込まれて研究が進められている。しかし今のところどの国や研究機関も目立った成果を上げられていない
176 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/05(土) 16:13:18.88 ID:WJuVyd2V0
―霊峰の隠れ里
光学迷彩マント「」バサッ
イリス「ふむふむ……」
エバンス「何をしてるんだ?」
イリス「あ、エバンスさん。このマントの光学迷彩を研究してるんです」
エバンス「へえ、光学迷彩を……。もしかして光魔法で光学迷彩をする為にか?」
イリス「いやまあ……できたら良いなって程度ですけどね。光学迷彩はかなり繊細な魔力操作が要求される魔法らしいですし、光属性の専門家じゃない私には難しいかもしれません」
エバンス「でも専門家じゃないクロシュちゃんはできるんだよな?」
イリス「擬態を生業にするスライムのクロシュちゃんを例に挙げるのは酷いですよ! しかもクロシュちゃんの中には光の精霊が住み着いてるらしいですし」
エバンス「す、すまん」
イリス「まあでも有事の際の隠密行動にクロシュちゃんだけに押し付けるのは良くないですし、私も使えたら良いかなとも思いまして。もし私も隠密行動できれば、イヨさんの友達のリュウトウ中将と接触する際に一緒に行けますから」
エバンス「なるほどな。器用なイリスちゃんが一緒にいれば実際安心できそうだ」
イリス「できるかどうかもまだわからないですけどね……」
↓1コンマ
01-60 難しい(魔法経験+1)
61-95 できた(魔法経験+2)
96-00 光化 (魔法経験+4、五大属性レベル+1)
177 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/05(土) 16:14:55.71 ID:4IdjcCes0
あ
178 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/05(土) 16:42:35.21 ID:WJuVyd2V0
光学迷彩マント「」ヒラヒラ
イリス「ふむふむ……形状に合わせて光の通り道も柔軟に変えられるように……」
エバンス「何を言ってるのか全然わからん……」
◇
スゥー…
透明イリス「……」
エバンス「……ん? あれっイリスちゃんどこ行った?」キョロキョロ
透明イリス「ここです、ここ!」
エバンス「……! 成功したのか!」
透明イリス「そうみたいです! エバンスさんの反応を見る限り」
エバンス「凄いじゃないか! 光学迷彩ってかなり難しい魔法なんだろ?」
透明イリス「ええまあ……実際かなり神経を使いますね……。ちょっとでも集中が途切れたら――」
スズメバチ「」ブンブン
スズメバチ「」ブンブンブン
スズメバチ「」ブンブンブンブン
透明イリス「……と、途切れたら……」アセアセ
エバンス「……追い払おうか?」
透明イリス「い、いえ……! 集中力を鍛える良い機会です! あ、でも解毒剤の用意はしといてください……!」
☆イリスは蜂にまとわりつかれても集中を切らせず、無事に光学迷彩を身につけることができました
◇
179 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/05(土) 17:51:21.20 ID:WJuVyd2V0
―霊峰の隠れ里 貸家
ミスティ「イヨ、少し良い?」
イヨ「はい、なんですか?」
ミスティ「銀狐についてなんだけど……」
イヨ「銀狐、ですか?」
ミスティ「ええ。20年ほど前に乱獲されて絶滅したと聞いたわ。その時朝廷は……どうしていたのかしら?」
イヨ「……20年前というと……先代巫女の時代ですね。記録によると銀狐などの密猟を厳しく取り締まるお触れを出したり、当局による警備を強化したりといった施策は行っていたようです。残念ながら銀狐は守れなかったようですが……」
ミスティ「そうだったのね……」
アキト「先代朝廷の話でござるか?」ヌッ
イヨ「アキトさん……」
ミスティ「ええ。銀狐の絶滅について、朝廷が当時どんな手立てを講じたか聞いていたの」
アキト「ふむ……拙者も物心が付いた時分には既に銀狐が滅びていたゆえ、直接見聞きしてきたわけではござらんが……。先代の巫女殿は、銀狐の絶滅に大層御心を痛めていらっしゃった……」
ミスティ「そうだったのね……」
アキト「だが数年ほど前、オノゴロ当局は密猟組織の検挙に成功した。国際的に密猟を働く巨大組織であったようだが、既に解体され、構成員は軒並み刑罰を受けている」
ミスティ「!」
イヨ「例のお触れも銀狐は守れませんでしたが、他の希少生物たちを密猟から守ることはできたようです。だから決して無意味だったわけではなくて……。先代巫女様は、できる限りのことをしたと私は思っております」
アキト「うむ……」
ミスティ「わかったわ。ありがとう……」
イヨ「……もしかして、アウル・フォクシーが銀狐の生き残りではないかと考えておられるのですか?」
ミスティ「……そうね。でももしそうだとして、手心を加えるつもりなんてないから安心して。奴の動機が同族を滅ぼされた憎しみだとしても、無差別攻撃に走るのであればそれは正当な復讐ではなくただの八つ当たり。同情の余地はないわ……」
アキト「であるな。少々気の毒ではあるが、オノゴロを脅かす敵となるのであれば手加減する道理もなし」
イヨ「……はい。私も、私自身だけでなくリュウトウにまで酷い目に遭わされているので、あの狐は許しません」
☆当時の朝廷の施策についての情報を得ました
◇
180 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/05(土) 18:47:17.53 ID:WJuVyd2V0
―オノゴロ諸島 霊峰の隠れ里 滞在11日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード 盾:ラティアの大盾 飾:くすんだ耳飾り
武:竜珠の大杖 防:竜のエプロン 飾:不死鳥の羽根
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のレオタード 飾:
◇イリス [星の魔法使い]
武:蒼き星の杖 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:魔術師のローブ 飾:
◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:氷の短刀 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:氷竜革のローブ 飾:
◇ローガン [鋼の戦士]
武:蜥蜴一文字 盾:灼鋼の盾 飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:オリハル鎖帷子 飾:
◇エバンス [地の傭兵]
武:古代の鉄槌 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武:魔銀の刀 防:硬質革鎧 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽*6 蜘蛛絹の下着 魔族国永久旅券
会心賽*0 ザリガニのお守り フメイの服の切れ端
反魂丹*2 大きな巻き貝 精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具 闇の欠片 精霊樹の実のジャム
「星の魔力」上中 フリルワンピ水着 精霊樹の鉢植え+赤雷球
お宿の妖精の織物 魔法学園のスク水 フメイとアリシラの人形
魔導飯盒 ガラスのザリガニ メルルの帽子
妨害魔力波発生装置 踊り子の双剣 溶岩石のアミュレット
属性大全 サボテンドラゴンの花 太陽のメダリオン
魔王図鑑 精霊のローブ 暗黒優待券
氷精の魔導書 精霊樹の杖[改] 冒険者証(ランク1)
ブラッドワイン*3 大魔女帝国渡航権
マッスルワイン*1 かたたたきけん
吸血鬼殺ワイン*1 大魔女帝国滞在許可証
魔術書「正負の属性」 風船印のパラシュート
吸血鬼の日焼け止め ラティア勲章
日蝕の傘 ユーシリア王家の紋章
大魔女サイン*1
古代のセラミック
ステライト鉱石
晴れ乞い傘
チョコスムージー
◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[3/5]
◯仲間の目標
・カリス・ノーランドを討つ(ミスティ)
◯経験値
・クロシュ 剣技[05/06] 魔法[05/06] 防御[04/06]
・イリス 杖術[02/04] 魔法[06/16]
・ミスティ 剣技[00/07] 魔法[05/16]
・ローガン 剣技[13/16] 魔法[04/08] 防御[02/08]
・エバンス 剣技[12/16] 魔法[02/08]
……………………………………………………………………………………
□オノゴロ諸島 霊峰の隠れ里
隠れ里:貸家、広場、市、茶屋、食堂、温泉、鍛冶屋、道場、神社、他
離れ山:森林、沢、廃村
……………………………………………………………………………………
181 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/05(土) 18:48:33.34 ID:WJuVyd2V0
―朝
霊峰の隠れ里 貸家
囲炉裏「」パチパチ
妖精「今の状況はこんな感じだよ」
◯世界樹の光
・荒れ波の原因
・姫巫女が保持し、荒れ波を起こしているらしい
◯わらわじゃ巫女
・歴代の姫巫女?
・元のイクセちゃんが夢の中にいた?
・姫巫女という仕組みを破壊しようとしている?
◯反朝廷勢力
・朝廷の破壊が目的
・テロリストの毒狐アウルが加入した
・反朝廷組織なのに朝廷と手を組んでいる
・反朝廷の巫女であるトキワちゃんはこっちで保護してる
◯朝廷
・わらわじゃ巫女の支配下
・毒狐アウルになぜか大きな裁量権が認められている
・国政区の警備はリュウトウ中将が担当している
◯毒狐アウル
・絶滅した銀狐の生き残りらしい
・チョコレートに弱い
・挑発が有効かもしれない
・耐毒結界があるので気体の毒は大丈夫
ミスティ「……どうすれば良いのかしら?」
イリス「やっぱりリュウトウ中将を引き込みたいですよね。私も光学迷彩できるようになったので、もし接触するなら一緒に行けます!」
アキト「わらわじゃ巫女の正体も気になるなでござる。どうにかしてイクセ殿と話をできれば……」
クロシュ「……がんばれば……夢の中で、会えるかも……」
エバンス「アウル対策は十分か? チョコレートスムージーを飲ませられれば……ん? 気体の毒?」
妖精「うん。妖精の耐毒結界は気体状の毒しか防げないよ。液体や固体の毒をぶつけられたら防げないから注意してね」
エバンス「ま、マジか……」
イヨ「気体状の毒が空気中に充満すれば避けようがありませんから、妖精さんの耐毒結界もものすごくありがたいです」
エバンス「まあそうだな。液体とか固体を避けりゃ良いってことは普段通りの戦闘と変わらないってことだしな」
妖精「そういうこと。ローガンのオリハル鎖帷子なら大抵の液体毒や固体毒も無効化できるだろうから、前衛はクロシュとローガンに務めてもらうのが良いかな?」
ローガン「うむ……。実はこっそり練習している鋼の防御魔法もあるのだ。毒への備えはクロシュくんの次くらいに万全と言えるかもしれん」
クロシュ「わあ……!」
フメイ「……クロシュを矢面に立たせるの?」ジト
妖精「適材適所だよ。クロシュなら毒を受けたって効かないし」
フメイ「絶対にどんな毒も効かないって言い切れるの?」
妖精「う……スライムでも消化し切れない呪毒とかだと、一時的に気持ち悪くなったりするかもしれないけど……。それでも他の人よりはずっと平気なはずだよ。その隙にフメイが後ろから炎で敵を焼いちゃえばクロシュだって安全なんだから」
フメイ「むー……もしクロシュが苦しい目に遭ったら標本にしてやる……」
妖精「標本はやめて……」
☆目標が追加されました
・わらわじゃ巫女の企みを阻止する
☆努力目標が追加されました
・わらわじゃ巫女の正体を探る
・リュウトウ中将をクロシュ勢力に引き込む
・偽姫巫女の正体を調べる(達成済)
・アウルの出自を調べる(達成済)
オノゴロ諸島滞在11日目。ここは霊峰の隠れ里です
↓1〜3 自由安価 何をする?
↓4コンマ 残り日数
01-75 3日
76-00 4日
182 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/05(土) 18:48:50.19 ID:lbeuawGRO
クロシュ、オノゴロの酒を堪能
183 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/05(土) 18:48:56.31 ID:wlOH+tTLO
クロシュ シズクとおしゃべりする
184 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/05(土) 18:48:57.07 ID:6ia1Ywoh0
クロシュ、フメイ、アリシラ再び3人で一緒に寝る
今度はクロシュの夢の中のメゾンドクロシュにお邪魔する(アリシラの夢の中の村の村人も何人かクロシュの夢の中に来ること出来るのかな?)
185 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/05(土) 18:51:56.36 ID:uyILu3Z8O
はい
186 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/05(土) 19:46:47.09 ID:WJuVyd2V0
―霊峰の隠れ里 貸家
シズク「んしょ、んしょ」モニョモニョ
酒樽「」ユサユサ
クロシュ「わあ……!」
ローガン「酒か……!?」
シズク「はい、お酒です!」モニョニョ
酒樽「」ポン!
シズク「いっぱい仕入れたので、お飲みできます!」モニョモニョ
ローガン「おお……では早速頂いても?」
シズク「もちろんです!」モニョニョ
スライムクロシュ「〜〜!」モニョニョ
シズク「えっクロシュちゃんも飲むの!?」モニャニャ
スライムクロシュ「〜!」モニョ
↓1コンマ
01-60 大吟醸
61-90 鬼ころし
91-00 ヤシオリ
187 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/05(土) 19:50:14.14 ID:3cl144sto
ゴッキュゴッキュ
188 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/05(土) 20:22:04.65 ID:WJuVyd2V0
一升瓶「」トクトク
徳利「」ポン!
クイッ… ゴクッ…
ローガン「瑞々しい果実を思わせる華やかな香りに、やや辛口ながらもさっぱりとした滑らかな味わい……。仄かな甘みと酸味がまた心地良く、後には爽やかな余韻が残る……。素晴らしいオノゴロ酒だ」
シズク「そ、そうなのですか……? でも美味しかったなら良かったです!」モニョニョ
グビグビ
ローガン「……!?」
シズク「えっ!?」モニョ!?
酒樽「」グイッ
スライムクロシュ「〜〜♪♪」モニョニョ グビグビ
シズク「わ、わわわ……!!? クロシュちゃん!!?」モニャニャ
ローガン「クロシュくん!!? なんという飲み方をしているのだ!!?」
スライムクロシュ「〜〜♪♪♪」モニョモニョ
ローガン「いくら酒に強いからと言って、これほど良い酒をそのように飲むのはだな……」
一升瓶「」グイ
フメイ「どうせお腹に収まるんだから、どんな飲み方でも同じ……」グビグビ
ローガン「フメイくんもか!!?」
フメイ「アルコールは魔力効率が良い……。何本か貰ってく……」グビグビ
シズク「え、あ、ええっと……」アタフタ モニョニョ…
ユキ母「はあ、困ったお客様ねぇ……。まあでもこんな時だから、好きなだけ飲んでもらって大丈夫よ」
シズク「雪女さん……!」モニョニョ
ユキ母「だからちゃんとオノゴロを守って頂戴ね。クロシュちゃん、フメイちゃん」
スライムクロシュ「〜〜!」モニョニョ
フメイ「……善処する」グビ
☆美味しいお酒を飲んで元気になりました
◇
189 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/05(土) 20:24:21.85 ID:3cl144sto
酒豪赤ちゃんズ
190 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/05(土) 20:41:18.37 ID:WJuVyd2V0
―霊峰の隠れ里 貸家
シズク『クロシュちゃんお酒飲めるんだねぇ』モニョモニョ
スライムクロシュ『うん……。シズクちゃんは……飲まないの……?』モニョニョ
シズク『わたし、お酒飲むと気分がぶわぶわ〜ってなっちゃうの。汚れた水を取り込んだ時に比べれば全然良いんだけど、それでもぶわぶわになっちゃうとお仕事ができないから……』モニョニョ
スライムクロシュ『ぶわぶわ……。ぶわぶわになったシズクちゃん、見たい……』モニョモニョ
シズク『だ、だめだよ! わたし、飲まないもん!』モニョニョ
↓1〜2 シズクとおしゃべりする内容
191 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/05(土) 20:42:35.96 ID:cYLLMVJA0
銀狐乱獲についてシズク的にはどう思っているか
192 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/05(土) 20:42:55.29 ID:4IdjcCes0
サララの家族について
193 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/05(土) 21:28:02.89 ID:WJuVyd2V0
クロシュ『シズクちゃんは……狐さんのこと、どう思う……?』
シズク『狐さん……あっ、悪い毒狐さんのことだよね。銀狐さんの生き残りの』
クロシュ『うん……』
シズク『うーん……どうって言われても、わかんないや……。かわいそうだとは思うけど、あんまりよく知らないし……』
クロシュ『えっと……20年前、だもんね』
シズク『うん……。わたしなんかがかわいそうなんて言ったら、きっとあの狐さん、怒ると思うから……直接は言えないけど……』
クロシュ『きつねごころ……むずかしい……』
*
シズク『そういえばサララちゃんにはお姉さんがいるんだよ』
クロシュ『ほえ、そうなの?』
シズク『うん。今は大陸で冒険者をやってるんだって。もしかして会ったことあるんじゃないかな?』
クロシュ『ん〜……でっかいおめめの人、サララちゃん以外に見たことない……』
シズク『サララちゃんのお姉さんは3つ目なんだよ! おでこにもう一つのおめめがあるの!』
クロシュ『ほえ……』
シズク『ちょうどそこにあるみたいな帽子をいつもかぶってたの』
メルルの帽子「」ポン
クロシュ『! もしかして……メルルさん?』
シズク『わあ! やっぱり会ったことあったんだ!』
クロシュ『うん……。時々……一緒になった……!』
シズク『世間は狭いんだねえ』
*
クロシュ『シズクちゃんは、どんなスライムなの?』
シズク『えっ、わたしのお話……!? え、えっと……ウォータースライムって、知ってる……?』
クロシュ『ウォータースライム……!』
シズク『うん。霊峰の周りには綺麗な泉とか地底湖があちこちにあってね、そういうところで暮らしてるスライムなんだぁ。わたしも、人里離れた山奥の小さな泉で生まれたの』
クロシュ『わあ……!』
シズク『クロシュちゃんは、何のスライムなの?』
クロシュ『……えっと………』
シズク『うん……!』
クロシュ『………カリス・ノーランドっていう悪者が作った、変なスライム……?』
シズク『……え? そ、それって……どういう……』
クロシュ『わたしも……よくわかんない……。でも、困ってないから、たぶんだいじょうぶ!』
シズク『そっか! 大丈夫なら大丈夫だね』
クロシュ『ん!』
☆シズクちゃんとおしゃべりして親交を深めました
◇
194 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/05(土) 22:57:46.73 ID:WJuVyd2V0
―夜
貸家 寝室
クロシュたんぽ「」zzz
フメイ「」zzz
アリシラ「」zzz
◆
―クロシュの夢
集落
クロシュ「……」
メイ841「クロシュ、今日も一日お疲れさまです。そちらの方々は……」
クロシュ「……ほえ?」
フメイ「……えっ?」
アリシラ「……あれ? ここ……どこ?」
◇
夢の女神「稀に、強い結び付きを持った者同士の夢が混線してしまうことがあります。恐らく、フメイちゃんとアリシラさんがクロシュちゃんの夢に入り込んでしまったのもそれと同様のケースでしょう」
フメイ「ふうん……。じゃあここはクロシュの夢の中なんだ……」
アリシラ「へ〜面白い! クロシュちゃんの夢の中にはこんなに大勢の人が住んでるんだねえ」
クロシュ「んへへ……」
光の精霊「あっフメイちゃん! 久しぶりだね〜」
フメイ「お前は……テラヌス砂漠の遺跡にいた光の精霊?」
光の精霊「覚えててくれたんだ〜。あれからいろいろあって、分霊をクロシュちゃんの中に派遣したんだよ〜」
フメイ「そんなことできるんだ、精霊って……」
炎スライムの欠片「初めまして、フメイちゃん!」
フメイ「炎の、スライム……?」
炎スライムの欠片「バーニングスライムだよ! フメイちゃんに負けないくらい熱いクロシュちゃんの炎はボクの力でもあるんだ〜」
フメイ「そういうことだったんだ……。まあ、クロシュの力になってるなら良いけど……」
セレナディア「……だあれ? 食べても良い人?」ノッシノッシ
アリシラ「うわあ! ドラゴンまでいるの!?」
クロシュ「んへへ……セレナディアさん」
夢の女神「クロシュちゃんのお客様だから食べちゃだめですよ、セレナディア」
セレナディア「え〜」
ヴァン「よし、それじゃあ俺がこの夢の中で栽培しているリンゴを食え!」ヌッ
カゴいっぱいのリンゴ「」ドッサリ
セレナディア「しょうがないなあ〜」ペロッシャクシャク
ヴァン「まだまだたくさんあるので、お客様たちもどうぞ!」
カゴいっぱいのリンゴ「」ポン
カゴいっぱいのリンゴ「」ポン
カゴいっぱいのリンゴ「」ポン
フメイ「わあ」
*
195 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/05(土) 22:58:57.23 ID:WJuVyd2V0
シャクシャク モグモグ
フメイ「……集落なのに……住んでる住民が全然違うから、なんだか不思議……。でも、嫌じゃない……」
アリシラ「そうだねえ……。もし全然知らない奴らがあの集落に住み着いてたら嫌だけど、ここはクロシュちゃんの夢で、クロシュちゃんが住んで良いと思ってる人たちだからねえ」
クロシュ「んへへ……」
不死鳥の羽根「……ねえ、あなたたち考え直す気はない? こうして、元の集落に暮らしていた三人でのんびりしていればそれで十分ではないかしら」
フメイ「あっ性悪魔女……!」
不死鳥の羽根「……私の本体と何かあったのね……」
アリシラ「何にしても考え直す気はないねえ。ここはクロシュちゃんの中だから平和そのものだけど、外の世界にはどうしようもない最悪な奴らが蛆虫みたいに湧いてくるんだよ。全部まとめて焼き尽くさなっきゃ綺麗にならないでしょ?」
不死鳥の羽根「はあ……わかったわよ。ここで議論をする気はないから、せめて平和に過ごして頂戴」
アリシラ「ふふ、ありがと」
*
―クロシュの夢
集落の広場
ワイワイ キャッキャ
クロシュ「――」キャッキャ
フメイ「――」キャッキャ
ウニ大盾「――」キャッキャ
炎スライムの欠片「――」キャッキャ
雷スライムの欠片「――」キャッキャ
風船スライムの欠片「――」キャッキャ
光の精霊「――」キャッキャ
踊り子の双剣・妹「――」キャッキャ
ワイバーンの鱗「――」ギャオギャオ
パラサイトソード「――」シャキーン
アリシラ「ふふ、すっかり馴染んじゃって」
夢の女神「良い場所ですよね。私も……人生の最期にこんな素敵なところに辿り着けるなんて、夢にも思っていませんでした」
アリシラ「……本当に、良い場所。あの人たちも……私なんかの中より、こっちに連れて来られたら良かったのに……」
夢の女神「あの人たち……?」
アリシラ「……あなたは夢の力を持つ女神様なんだっけ?」
*
夢の女神「私の力で、あなたの内側に閉じ込められている者たちの魂をこちらへ連れていって欲しい、と……?」
アリシラ「うん。私の中にいたんじゃ、いつ消えるかもわからないらしいから。こっちなら、ずっとここで平穏に暮らせるんでしょ? だったら……」
夢の女神「……危険です。夢の住人とは、既にその人の心の一部ともなっている存在。無理にあなたから引き剥がせば、あなた自身に重大な問題が発生する可能性があります」
アリシラ「別にいいよ。どうせもう魔王が混ざり込んでおかしくなってるんだもん」
夢の女神「……」
アリシラ「……お願いします。みんなを……お父さんと、お母さんを……」
↓1コンマ
01-05 ??
06-65 慎重にやりましょう(1/4)
66-95 思ったよりいけそう(2/4)
96-00 ??
196 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/05(土) 23:04:19.08 ID:6ia1Ywoh0
あ
197 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/05(土) 23:35:23.19 ID:WJuVyd2V0
アリシラ「……ど、どう?」
夢の女神「……アリシラさんとクロシュちゃんの心の波長を合わせて、慎重にやっていく必要があります。今日一日では難しいので、またクロシュちゃんと一緒に寝てくれますか? こんな風にあなたとクロシュちゃんの夢が交わった時に、また続きをしましょう」
アリシラ「わかった……。お願いします」ペコリ
◇
―クロシュの夢
集落
白んでいく空「」
フメイ「……あれ? なんか空が明け方みたいになってる……?」
炎スライムの欠片「もう朝が来るみたい。そろそろお別れだね」
アリシラ「へえ〜さっきまで夜って感じじゃなかったのに、朝は明け方になるんだねえ。なんだか不思議……」
夢の女神「クロシュちゃんの心象が反映されるので、現実で眠っているクロシュちゃんの体が朝の光を感知したりすると夢の中でもこんな風にそれが現れるんですよ。目覚めが近い証でもあります」
ウニ大盾「また来てね、フメイちゃん……。クロシュちゃんと、ずっと一緒に……」
フメイ「うん……」
メイ841「クロシュを泣かせたら承知しません」
フメイ「な、泣かせたことなんてないもん」
不死鳥の羽根「あら? クロシュの記憶によれば、人間を滅ぼすと言ってクロシュを置いて去った時に泣かせているみたいよ?」
フメイ「〜〜!! こ、この性悪魔女……!!」チリリッ
ヴァン「これから泣かせなければ良いんだよ。それなら問題なくできるだろう? クロシュちゃんの親友のフメイちゃんなら」
フメイ「……当然」
ヴァン「よし! クロシュちゃんも、フメイちゃんを泣かせちゃだめだよ? はは、クロシュちゃんなら言うまでもないかな?」
クロシュ「ん!」
踊り子の双剣・姉「いつまでも仲良くね。悔いのないように……」
踊り子の双剣・妹「そうだよ! 死ぬまで仲良くして、死ぬ時も一緒に死ぬのが一番!」
踊り子の双剣・姉「こら、何てこと言うのこの子は……」
踊り子の双剣・妹「……置いてかれる側の苦しみなんて、絶対に味わわせちゃだめなんだから」
踊り子の双剣・姉「………そうね」
フメイ「置いてかれる側の……」
クロシュ「フメイちゃん……」
おてて「」ギュッ
フメイ「クロシュ……」
クロシュ「……」
フメイ「……うん。置いてかない……フメイ、クロシュのこと……」
クロシュ「……!」パァァァ
アリシラ「……ふふ」
アリシラ(……私とフメイちゃんの二人旅も……もしかしたら、ここで終わりなのかも……)
アリシラ(そんで……私の中にいるみんなをクロシュちゃんに送れたら……)
アリシラ(…………一人で、行かなきゃ)
☆アリシラの夢の住民引っ越し計画が始まりました(1/4)
☆フメイちゃんの心境に変化の兆しがあります
☆アリシラさんの心境に変化の兆しがあります
◆
198 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/06(日) 00:21:07.89 ID:5DJi5qRE0
―オノゴロ諸島 霊峰の隠れ里 滞在12日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード 盾:ラティアの大盾 飾:くすんだ耳飾り
武:竜珠の大杖 防:竜のエプロン 飾:不死鳥の羽根
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のレオタード 飾:
◇イリス [星の魔法使い]
武:蒼き星の杖 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:魔術師のローブ 飾:
◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:氷の短刀 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:氷竜革のローブ 飾:
◇ローガン [鋼の戦士]
武:蜥蜴一文字 盾:灼鋼の盾 飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:オリハル鎖帷子 飾:
◇エバンス [地の傭兵]
武:古代の鉄槌 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武:魔銀の刀 防:硬質革鎧 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽*6 蜘蛛絹の下着 魔族国永久旅券
会心賽*0 ザリガニのお守り フメイの服の切れ端
反魂丹*2 大きな巻き貝 精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具 闇の欠片 精霊樹の実のジャム
「星の魔力」上中 フリルワンピ水着 精霊樹の鉢植え+赤雷球
お宿の妖精の織物 魔法学園のスク水 フメイとアリシラの人形
魔導飯盒 ガラスのザリガニ メルルの帽子
妨害魔力波発生装置 踊り子の双剣 溶岩石のアミュレット
属性大全 サボテンドラゴンの花 太陽のメダリオン
魔王図鑑 精霊のローブ 暗黒優待券
氷精の魔導書 精霊樹の杖[改] 冒険者証(ランク1)
ブラッドワイン*3 大魔女帝国渡航権
マッスルワイン*1 かたたたきけん
吸血鬼殺ワイン*1 大魔女帝国滞在許可証
魔術書「正負の属性」 風船印のパラシュート
吸血鬼の日焼け止め ラティア勲章
日蝕の傘 ユーシリア王家の紋章
大魔女サイン*1
古代のセラミック
ステライト鉱石
晴れ乞い傘
チョコスムージー
◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[3/5]
・アリシラの夢引っ越し[1/4]
・わらわじゃ巫女の企みを阻止する
◯努力目標
・わらわじゃ巫女の正体を探る
・リュウトウ中将をクロシュ勢力に引き込む
・偽姫巫女の正体を調べる(達成済)
・アウルの出自を調べる(達成済)
◯仲間の目標
・カリス・ノーランドを討つ(ミスティ)
◯経験値
・クロシュ 剣技[05/06] 魔法[05/06] 防御[04/06]
・イリス 杖術[02/04] 魔法[06/16]
・ミスティ 剣技[00/07] 魔法[05/16]
・ローガン 剣技[13/16] 魔法[04/08] 防御[02/08]
・エバンス 剣技[12/16] 魔法[02/08]
……………………………………………………………………………………
□オノゴロ諸島 霊峰の隠れ里
隠れ里:貸家、広場、市、茶屋、食堂、温泉、鍛冶屋、道場、神社、他
離れ山:森林、沢、廃村
……………………………………………………………………………………
199 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/06(日) 00:21:36.03 ID:5DJi5qRE0
―クロシュの夢
集落
ブラッドの欠片「ふわあ……よく寝た……」モニョモニョ
光の精霊「あ、ブラッドおはよ〜。もうクロシュちゃんたち起きちゃったよ〜?」
ブラッドの欠片「ん? クロシュ以外にも誰か来てたの?」
光の精霊「クロシュちゃんの友達の、フメイちゃんとアリシラちゃん!」
ブラッドの欠片「ああ……この集落に暮らしてた本当の住人だっけ。腐れカリスノーランドに造られた仲間でもあるっていう……」
光の精霊「そうそう。アリシラちゃんはカリスと関係ないと思うけど」
ブラッドの欠片「……あの腐れ外道とは遠くない内にぶつかることになる気がする。あたしもクロシュの内側でできるだけのことはしておくか」グッグッ
光の精霊「おお、頼りになるゥ〜」
ブラッドの欠片「クロシュがあたしの本体と同盟でも結んでくれれば心強いんだけどなあ。あたしの本体は人間嫌いだろうし難しいか……」
光の精霊「ここにいるあなたは人間嫌いじゃないの?」
ブラッドの欠片「どちらかと言えば嫌いだけど、ここに住んでいる内にどうでも良くなった」
光の精霊「なるほど」
◇
200 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/06(日) 00:22:48.23 ID:5DJi5qRE0
―朝
霊峰の隠れ里 貸家
チュンチュン
クロシュたんぽ「……」zzz
フメイ「ん……」パチ
窓の外を見つめるアリシラの後ろ姿「……」
フメイ「アリシラ……?」
アリシラの後ろ姿「おはよ、フメイちゃん」
フメイ「あ、うん。おはよ……。えっと……アリシラは、覚えてる……? 今朝の、夢……」
アリシラの後ろ姿「うん」
フメイ「……そうなんだ」
アリシラの後ろ姿「……うん」
フメイ「……」
アリシラの後ろ姿「……」
フメイ「……」
アリシラの後ろ姿「……私のことなら、気にしなくて良いよ。元から私が始めたことだもん」
フメイ「……」
アリシラの後ろ姿「………今まで、付き合わせて、ごめん」
フメイ「……違う。フメイは……自分の、意思で……」
アリシラの後ろ姿「でももう……クロシュちゃんと一緒にいたい。離れたくない。そうでしょ」
フメイ「……でも……フメイには……そんな資格……」
アリシラの後ろ姿「……あるよ。だってみんな……私の中で、生きてる……」
フメイ「……!」
アリシラの後ろ姿「前にフメイちゃんも、会ったでしょ? 私、今……みんなを、クロシュちゃんの中に引っ越しさせようとしてるの」
フメイ「え……」
アリシラの後ろ姿「そしたら……フメイちゃんは、クロシュちゃんと一緒に寝ればいつでもあの集落のみんなと会える。みんなも、クロシュちゃんの中でずっと平和に暮らしていける……。誰も、犠牲になんかならなかった……しあわせな結末なの」
フメイ「……アリシラは……?」
アリシラの後ろ姿「……あははっ、そしたら……私も諦めようかな? みんながしあわせに生きてるなら、世界に復讐する意味もないしね」
フメイ「じゃあ……」
クルッ
アリシラ「……私たちの旅は……ここで、終わりにしよう」ニコッ
フメイ「……ん」コク
オノゴロ諸島滞在12日目。ここは霊峰の隠れ里です。14日目に何かが起こります
↓1〜3 自由安価 何をする?
201 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/06(日) 00:23:08.37 ID:rQp7ZWLk0
ローガン エバンスとイリスに協力してもらい鋼の防衛魔法の強化
202 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/06(日) 00:23:25.37 ID:kymc+32/0
再びクロシュの夢の中でアリシラの夢の住人引っ越し計画の続き
(可能なら再び元のイクセが現れてお話し)
203 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/06(日) 00:23:56.83 ID:uCzFrlnWo
取り敢えずアウルを遠くから観察してみる
204 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/06(日) 00:40:06.28 ID:5DJi5qRE0
本日はここまでとなります。次回はローガン氏の新防御魔法鍛錬編、アリシラの夢引っ越し計画+イクセちゃんとお話しよう編、アウル氏を探して観察してみよう編となります
クロシュの夢の中で過ごし、それぞれの思いを巡らせる集落の三人。罪ある限り、共に生きられぬ。ならば罪をなくせば、共に生きられるはず。幼い少女たちの罪を、悲しみを、空へ昇華せしめんとするは如何なる想いか。共に旅したフメイちゃんの心を欺いて突き進む、魔王もどきの少女が目指す未来は――
本日はイリスさんが光学迷彩を使えるようになったり、当時の朝廷の密猟対策について聞いてみたり、オノゴロの大吟醸を美味しく頂いたり、シズクちゃんとお話して親交を深めたり、クロシュちゃんの夢の中で楽しく遊んだり、アリシラ氏が夢の住人の引っ越し計画を始めたりしました
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
205 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/06(日) 01:09:28.88 ID:tC/pfWqIo
おつでしたー
ここまで出会ってきた魔王達を見るに、魔王だからって一緒に居られないなんて事はないと思うんだけどな…
クロシュちゃん、アリシラさんもつなぎとめてくれ!
ブラッドと同盟はフメイちゃんが一緒であればなんか突破の糸口になりそう
206 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/06(日) 02:01:53.05 ID:4T1d9wULO
乙です
結構汎用魔法の募集が来たけど汎用魔法もキャラ安価みたいに少し設定変えたりするのかな。
207 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/06(日) 07:05:12.27 ID:0lFFQii70
乙
メルルちゃん三つ目だしサララちゃん以上にいじめられてそう。
そんな妹を置いて旅に出た背景も気になる・・・
三つ目はハーフだし特殊個体かな?
208 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/06(日) 15:06:51.53 ID:joZrDM4uO
乙
シズクちゃんともっと仲良くなればウォータースライムの欠片をもらえたりするんかな?
なお残り日数
209 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/06(日) 17:44:23.85 ID:5DJi5qRE0
アリシラ氏はとても特殊なケースなので、今のところどのようにするのが彼女にとって最も良い選択となるかはわかりません。慎重に考えていかなければならないかもしれません。クロシュ氏の言葉が届くかどうかもまた未知数であります
ブラッド氏の視点からは、クロシュは人間に良いように騙されているのろまなペットスライムのように見えているのかもしれません。そしてフメイちゃんもブラッド氏の同郷と言えるので、もし対話の機会があれば良い方に働く可能性があります
投下された案は形式に関わらず世界観や設定に沿うように修正される可能性があります。もし修正してほしくない場合はその旨を宣言して頂ければ修正いたしません(でもその場合、世界観にそぐわないと判断されると劇中に出せなくなります)
メルル氏は攻撃されたらやり返すタイプなので、いじめの標的になることはあまりなかったかと思われます。また、旅をしている理由については実のところスレ冒頭の登場人物紹介を読めばわかるかもしれません
一つ目小僧やその混血児の生態については未だ解明されていない点が多く、今のところ熱心に調べている研究者もいないため、姉妹で目の数や大きさが異なる理由は不明のようです
シズクちゃんともっと仲良くなると実際良いことがあるかもしれません。そして欠片については、実のところもう既にだいぶ仲良しなので、自由行動などで欲しい旨を伝えれば割とあっさりくれるかと思います。なお実際残り日数は少ないので、いろいろ終わってからゆっくりお話するのも良いかと思います
規定の日になれば自動的に話が進みますが、それまでに達成した努力目標の項目によっていろいろな運命が変わる可能性があります。クロシュちゃんたちには悔いのないように過ごして頂きたく思います
210 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/06(日) 17:44:55.60 ID:5DJi5qRE0
―霊峰の隠れ里
里外れ
ホーホケキョ ポッポホーホー
エバンス「思いっきり攻撃すりゃ良いのか?」
ローガン「ああ。手加減無用で頼む」
イリス「手加減無用……あの、本当に大丈夫ですか……?」
ローガン「君たちの攻撃にやられてしまうようでは、前衛は務まらんからな」
イリス「まあそういうことなら……」
エバンス「無茶はすんなよな」
イリス「じゃあいきますよ……!」コォォォ――
↓1コンマ
01-05 負傷した……
06-60 普通(魔法+1、防御+1)
61-90 良い(魔法+1、防御+2)
91-00 会心(魔法+2、防御+4、鋼属性レベルUP)
211 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/06(日) 17:45:46.83 ID:CucO16h1o
やあああ!
212 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/06(日) 18:19:23.74 ID:5DJi5qRE0
エバンス「とうっ!」バッ
魔銀の刀「」シャッ!
ローガン「むんっ!」
灼鋼の盾「」ギンッ!
イリス「はああっ!!」カッ
星光の奔流「」ドギュウウウンッ!!
ローガン「!!」バッ!
ドガァァァァンッ!!
モクモクモク…
エバンス「お、おいやりすぎじゃないか!?」
イリス「だ、だって本気でって……」
エバンス「いや確かにそうだが……とにかく大丈夫か、旦那!」
モクモク…
ガションガション―
イリス「えっこの足音は……」
エバンス「な、な……」
ガションガション―
メタルローガン「問題ない」ギラン
イリス「う、うわあああ!!?!? ろろ、ローガンさんが!!?!?」
エバンス「ぎ、銀ピカの鉄人になっちまった!!?!?」
*
メタルローガン「メタルコーティングという魔法でな。全身を鋼の魔力で硬質化させるという術なのだ」ギラギラ
イリス「メタルコーティング……!! 聞いたことがあります。鋼属性の上級術師が使うという、世界的に見ても屈指の堅さを得られるという強力な防護魔法……!!」
エバンス「そんな隠し技を持ってたなんて……やるじゃないか、旦那!!」
メタルローガン「ユーシリア大図書館に滞在していた時、隙間時間に教本を読んで勉強していたのだ。この魔法があれば物理的な攻撃のみならず、魔法や毒に対しても優位に立ち回れるはずと思ってな」
イリス「なるほど……鋼の力で体を包めば大抵の毒も効かなくなりますね!」
メタルローガン「うむ。問題は呼吸によって取り込んでしまう気体毒だったのだが、それも妖精くんの耐毒結界で無効化できる。我ながら毒対策は万全にできているのではないかと思う」
エバンス「確かに、鋼に毒って効かなそうだが……実際効かないもんなのか?」
メタルローガン「雨風に晒された鋼が錆びて腐蝕するように、全く効かないとは言い切れないだろう。だがそれでも生身でいるよりは毒の侵食をかなり防げるはずだ」
エバンス「まあそりゃそうか」
メタルローガン「妖精くんも言っていたように、強力すぎる毒を浴びればスライムであっても無事では済まないかもしれん。そんな危険な戦いの前衛をクロシュくんだけに押し付けるわけにはいかんしな」
イリス「ですね……。私もできる限り早く戦いを終わらせられるよう頑張ります!」
メタルローガン「うむ、頼んだぞ」
☆ローガンが経験を積みました(魔法+1、防御+2)
さらに戦闘中、必要に応じてメタル化するようになりました
◇
213 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/06(日) 18:39:36.92 ID:5DJi5qRE0
―霊峰の隠れ里 貸家
オフダ「」ヒラヒラ
イヨ「……」ムム…
妖精「何してるの?」
イヨ「オフダで温泉街の様子を探っています。警備もかなり強まっているので、遠くから観察するくらいしかできませんが……」
ミスティ「今の温泉街の状況はどんな感じなの?」
イヨ「……国外から来た旅行者や冒険者たちは捕縛されて牢に入れられてしまったようで、先日までの賑わいが嘘のように閑散としています。それに抗議した商人や手工業者も、朝廷反逆罪で捕らえられてしまうようです」
妖精「……本気でオノゴロを壊す気なんだ」
イヨ「はい。ああ、あと……私たちの人相書きが掲示板などに貼られています。けっこうな懸賞金がかけられているみたいです」
ミスティ「……ついにお尋ね者になってしまったのね」
妖精「今までにも何度かお尋ね者になりそうな事態はあったけど、実際にお尋ね者になったのは初めてな気がする……」
イヨ「……あっ! アウルです! あの毒狐の姿を発見しました!」
妖精「えっ、それ大丈夫?」
↓1コンマ
01-05 逆探知されてしまった!
06-35 オフダを破壊された
36-65 リュウトウを叱っている
66-95 大掛かりな方陣を作っている
96-00 リュウトウがオフダに気付いた
214 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/06(日) 18:42:50.50 ID:0lFFQii70
あ
215 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/06(日) 20:14:17.60 ID:5DJi5qRE0
イヨ「……リュウトウを叱っているようです。何と言っているかまでは聞き取れませんが……」
ミスティ「リュウトウ中将もいるのね」
妖精「やっぱりアウルの方が立場が上なんだ」
ミスティ「……叱っているということは、リュウトウ中将は何かの失敗をしたということ?」
イヨ「……もしくは、アウルの意に沿わない発言をした……でしょうか。リュウトウは真面目で曲がったことが嫌いですから、あの毒狐の横暴に耐えられず何らかの反抗を行った可能性もあります……」
妖精「……でも、叱られてるだけで捕まったり連行されたりしてるわけじゃないんでしょ? それなら……きっと大丈夫だよ。イヨがアウルに殺されそうになってる時に、反逆じゃなくて土下座っていう行動を選択できた子だもん。感情に任せて無茶な行動に走ったりはしないはずだよ」
イヨ「そう、ですね……。そう信じます……」
妖精「でも、リュウトウが叱られるに至った経緯は気になるね……。一体何があったんだろう」
ミスティ「……まだ14歳なのよね……。それなのに朝廷軍の重責を負わされて、しかも外患そのものな毒狐に嫌味を言われながら働かせられるなんて……気の毒だわ……」
イヨ「…………」
◇
216 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/06(日) 21:41:09.18 ID:5DJi5qRE0
―クロシュの夢
集落診療所
夢の女神「ゆっくり、深く呼吸をして……」
アリシラ「すぅー……はぁー……」
夢の女神「そう、そのままリラックスして……」
フメイ「アリシラ……ほんとに、引っ越ししてもらうつもりなんだ……」
クロシュ「うん……」
フメイ「クロシュも知ってたんだ……引っ越し先の当事者なんだから、知ってて当然……?」
クロシュ「うん……なんとなく……わかった……」
*
―クロシュの夢
集落
クロシュ「……あ、やらなきゃいけないこと……あるんだった……」
フメイ「え、やらなきゃいけないこと?」
クロシュ「えっと……姫巫女の、イクセちゃんと……お話……」
フメイ「姫巫女の……? どうやって……?」
クロシュ「女神さまに……あっ、今お引っ越しで忙しいから……えっと……」モニョニョ…
ヴァン「夢の力が必要なんだね? 俺に任せてくれ!」ヌッ
クロシュ「ヴァンさん……!」
フメイ「昨日リンゴをくれた人……?」
ヴァン「また会ったねフメイちゃん! 俺は女神の騎士ヴァン・アナザールート! 女神ほどじゃないけど、生前は夢の魔法が使えたんだ! クロシュちゃんの道は俺が切り開こう!」
クロシュ「わあ……!」
ヴァン「姫巫女さんとは一度夢が交わってる仲だから、俺の力でも繋げられると思う!」
フメイ「……フメイも、いける?」
ヴァン「フメイちゃんはお客さんだから、たぶん行けると思うよ!」
フメイ「わかった……クロシュはフメイが守るから、安心して」
ヴァン「ははっ、心強いなあ。それじゃあ道を繋げるよ」スッ
ポワン!
夢の境界「」ユラユラ
フメイ「わ……空間が、水面みたいにゆらゆらしてる……!?」
ヴァン「夢と夢の境界だよ。この向こうが姫巫女さんの夢の世界に繋がってる」
クロシュ「ヴァンさん、すごい……!」
ヴァン「女神の騎士だからね! 俺たち夢住人は向こう側には行けないから、もし向こうで何かあったら急いで帰っておいで」
クロシュ「ん……!」
フメイ「……いってきます」
夢の境界「」トプン…
◇
217 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/06(日) 21:46:32.31 ID:5DJi5qRE0
―イクセの夢
トウゲン城 縁側
お花畑「」ソヨソヨ
ちょうちょ「」ヒラヒラ
イクセ「……」ボー…
クロシュ「」ヒョコ
フメイ「ここが……姫巫女の……?」ヒョコ
イクセ「……あっ……この前の、スライムさん……? でも……二人……?」
クロシュ「わたし……クロシュ……。この前の、スライム……。えと、こっちの……フメイちゃんは……」
フメイ「……フメイは、フメイ……。クロシュの……友達……」
イクセ「そうなんだ……。クロシュちゃんに、フメイちゃん……」
クロシュ「ん……!」
フメイ「あなたが……姫巫女の、イクセ……?」
イクセ「……ううん。わたしは……ただの、イクセだよ……?」
フメイ「え、そうなの?」
イクセ「うん……」
フメイ「そうなんだ……」
*
イクセ「今日は……どんな、ご用で来たの……?」
クロシュ「えっと……先代の、姫巫女さまのこと……イヨちゃんと……ござるのおじさんから、聞いた……」
イクセ「ござるのおじさん……あっ、アキトおにいちゃん……!?」
クロシュ「知ってるの……?」
イクセ「うん……! イヨおねえちゃんも、アキトおにいちゃんも、知ってる……!」
クロシュ「わあ……! えっとね……イヨちゃんと、ござるのアキトさんが……先代の姫巫女さまは、すごく優しくて、いい人だったって……言ってた……!」
イクセ「……うん……」
クロシュ「だから……えっと……」
イクセ「……でも……優しかったお母さまは……姫巫女なんかになったせいで、死んじゃった……」
クロシュ「んゅ……」
イクセ「……だから、姫巫女さえなくなっちゃえば……もう誰も……ひどい目に、あわない……」
フメイ「……」
↓1コンマ
01-05 「わらわの心に土足で上がり込む不届き者はどこの誰じゃ?」ヌッ
06-60 フメイの反論
61-90 霊媒スライム
91-00 夢想スライム
218 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/06(日) 21:49:02.48 ID:QcRWGm2JO
あ
219 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/06(日) 23:14:09.89 ID:5DJi5qRE0
フメイ「……じゃああなたのお母さまは……あなたも一緒に死ねって、思ってるの?」
イクセ「えっ……」
フメイ「だって……そういうことになる。わらわじゃの姫巫女が、歴代の姫巫女の総意だって言うなら……あなたのお母さまは、あなたが死んでも良いって思ってるってこと……」
イクセ「あ……」ジワ…
クロシュ「〜〜…!」モニャニャ アタフタ
フメイ「……でも……フメイは、違うと思う」
イクセ「……ふえ……」ジワワ
フメイ「……フメイ……お母さまっていうのは、正直、よくわかんないけど……。大切な人のことなら……わかるから……。大切な人が泣いたり、死んだりして良いなんて……絶対、望まない……」
クロシュ「!」パァァァ
イクセ「で、でも……お母さまの、声が……」
フメイ「……声真似が上手いのも、たまにいる……。クロシュだって、フメイの声真似……上手いし……」
クロシュ「〜〜///」モニョニョ
イクセ「……じゃあ……誰かが、お母さまの声真似……してたの……?」
フメイ「……確証、ないけど。たぶんそう」
イクセ「うぅ……」
フメイ「……きっと、悪霊みたいのが……」
「わらわのイクセを泣かせる不届き者はどこのどいつじゃ?」ヌッ
クロシュ「!」
フメイ「お前が……」
イクセ「あ……御代表さま……」
半透明の狐巫女「おお、よしよし……かわいそうに、わらわのかわいいイクセ……」ヨシヨシ
イクセ「……あ、あの……! お、お母さまは……わたしが、死んでも良いって……」
半透明の狐巫女「……かような悪童共の戯言に耳を傾けてはならぬ」
イクセ「で、でも……御代表さまの言う通りなら……お母さまは……」ジワワ…
半透明の狐巫女「……そうじゃ。お主の母は、お主が死んでも構わぬと言った」
いク世「」グニャァァ
クロシュ「!!?」
フメイ「い、イクセの姿形が歪んで……」
半透明の狐巫女「はぁ〜あ。お主らが変なことを吹き込むから、イクセが壊れてしもうた。お主らのせいじゃ」
フメイ「お前っ……! イクセに、何した……!!」
半透明の狐巫女「まこと、幼子の心は儚く脆い……。こうなってしまっては姫巫女としての力も半減じゃが……まあ反抗されるよりはマシじゃからな。はぁ〜こんな幼い子の心を壊してしまうなんて、お主らは血も涙もない冷血漢じゃのお〜」
フメイ「違うっ! お前が……嘘を、言った……!!」
半透明の狐巫女「どちらにしろ手遅れじゃ。わらわの言葉が真であれば、イクセの母は娘と国を破滅に追いやる畜生。わらわの言葉が偽であれば、イクセは正体不明の悪霊に言いくるめられて体を明け渡し国を破滅させた史上最悪の姫巫女。どっちに転んでも、幼いイクセのひわひわな心では耐えられん」
220 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/06(日) 23:15:09.01 ID:5DJi5qRE0
クロシュ「……あなたは……誰なの……?」
半透明の狐巫女「わらわは――銀狐の怨嗟を受けて表象した、姫巫女の罪過。オノゴロを滅ぼす魔性の者。名前は特にないゆえ、好きに呼ぶが良い」
クロシュ「銀狐の……呪い……」
半透明の狐巫女「ま、そういうわけじゃ。お主らに恨みはないゆえ、速やかに島を出ていくなら追いはせぬ。もっとも……オノゴロを沈めた後、星の力を有したわらわがどう動くかは未定じゃがな?」ニヤニヤ
フメイ「……星を滅ぼすの?」
半透明の狐巫女「未定と言ったじゃろ! まあそれも楽しそうじゃが」
クロシュ「……」
半透明の狐巫女「ふわあ……昼間に引き続き夢の中でも働くと流石に眠くなるのう……。お主らもそろそろ帰るのじゃ」シッシッ
クロシュ「……イクセちゃん……治して」
いくせ「」デロデロ
半透明の狐巫女「無理じゃ。壊れた心を治す術などない」
フメイ「……」
半透明の狐巫女「おおっと、ここで暴れるのは止すんじゃな。壊れたとはいえ、ここはイクセの夢。下手に暴れればトドメを刺すことになるぞ? それはわらわも困るしの」
フメイ「………」
半透明の狐巫女「自分の足で帰れないというなら――わらわが送っていってやろう」ズオッ!
半透明の狐「」ピョンッ!
フメイ「!」
クロシュ「わ、狐さん……!」
パクッ!
狐に咥えられたフメイ「わわあ!?」ジタバタ
狐に咥えられたクロシュ「んわわ……!!」ジタバタ
クロシュたちを咥えた半透明の狐「」シュタタタタッ
夢の境界「」トプン…
◆
221 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/06(日) 23:16:20.11 ID:5DJi5qRE0
―クロシュの夢
集落
夢の境界「」ポヨン
フメイ「んぐっ!」ドテッ
クロシュ「んゅっ!」ドテッ
ヴァン「クロシュちゃん、フメイちゃん!」
*
―クロシュの夢
診療所
ヴァン「姫巫女の正体は銀狐の呪いで表出した姫巫女たちの罪悪で、当代の姫巫女であるイクセちゃんはデロデロに溶けてしまっただって……!!?」
アリシラ「そんなことになってたんだあ……」
フメイ「うん……」
クロシュ「女神さま……イクセちゃん、治せる……?」
夢の女神「……呪いの影響で壊されてしまった心は、まず呪いを祓わないとどうしようもないかも……。治せるかどうかさえ、現時点ではわからないとしか言えない……。ごめんね」
クロシュ「……じゃあ、わらわじゃ巫女をやっつければ……いいの……?」
夢の女神「そういうこと」
フメイ「……わかった。あいつ……むかつくから、やっつける」
アリシラ「それでこそだよフメイちゃん! まあ私はちょっと状況を飲み込めてないんだけどね」
フメイ「……アリシラの方は、引っ越し、どうだったの?」
↓1コンマ
01-65 まあまあ(2/4)
66-95 良い感じ(3/4)
96-00 ??
222 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/06(日) 23:19:15.30 ID:0lFFQii70
あ
223 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/06(日) 23:52:25.90 ID:5DJi5qRE0
夢の女神「引っ越しの準備は順調に進んでいます。上手くいけば、あと一晩か二晩でできるかと思います」
アリシラ「だそうです。よろしくね〜クロシュちゃん」
クロシュ「うん!」
フメイ「……」
☆姫巫女の正体を突き止めました
☆アリシラさんの夢引っ越し準備が進みました(2/4)
◆
224 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/07(月) 00:00:46.98 ID:JBC8PCf70
―オノゴロ諸島 霊峰の隠れ里 滞在13日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード 盾:ラティアの大盾 飾:くすんだ耳飾り
武:竜珠の大杖 防:竜のエプロン 飾:不死鳥の羽根
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のレオタード 飾:
◇イリス [星の魔法使い]
武:蒼き星の杖 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:魔術師のローブ 飾:
◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:氷の短刀 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:氷竜革のローブ 飾:
◇ローガン [鋼の戦士]
武:蜥蜴一文字 盾:灼鋼の盾 飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:オリハル鎖帷子 飾:
◇エバンス [地の傭兵]
武:古代の鉄槌 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武:魔銀の刀 防:硬質革鎧 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽*6 蜘蛛絹の下着 魔族国永久旅券
会心賽*0 ザリガニのお守り フメイの服の切れ端
反魂丹*2 大きな巻き貝 精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具 闇の欠片 精霊樹の実のジャム
「星の魔力」上中 フリルワンピ水着 精霊樹の鉢植え+赤雷球
お宿の妖精の織物 魔法学園のスク水 フメイとアリシラの人形
魔導飯盒 ガラスのザリガニ メルルの帽子
妨害魔力波発生装置 踊り子の双剣 溶岩石のアミュレット
属性大全 サボテンドラゴンの花 太陽のメダリオン
魔王図鑑 精霊のローブ 暗黒優待券
氷精の魔導書 精霊樹の杖[改] 冒険者証(ランク1)
ブラッドワイン*3 大魔女帝国渡航権
マッスルワイン*1 かたたたきけん
吸血鬼殺ワイン*1 大魔女帝国滞在許可証
魔術書「正負の属性」 風船印のパラシュート
吸血鬼の日焼け止め ラティア勲章
日蝕の傘 ユーシリア王家の紋章
大魔女サイン*1
古代のセラミック
ステライト鉱石
晴れ乞い傘
チョコスムージー
◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[3/5]
・アリシラの夢引っ越し[2/4]
・わらわじゃ巫女の企みを阻止する
◯努力目標
・リュウトウ中将をクロシュ勢力に引き込む
・わらわじゃ巫女の正体を探る(達成済)
・偽姫巫女の正体を調べる(達成済)
・アウルの出自を調べる(達成済)
◯仲間の目標
・カリス・ノーランドを討つ(ミスティ)
◯経験値
・クロシュ 剣技[05/06] 魔法[05/06] 防御[04/06]
・イリス 杖術[02/04] 魔法[06/16]
・ミスティ 剣技[00/07] 魔法[05/16]
・ローガン 剣技[13/16] 魔法[05/08] 防御[04/08]
・エバンス 剣技[12/16] 魔法[02/08]
……………………………………………………………………………………
□オノゴロ諸島 霊峰の隠れ里
隠れ里:貸家、広場、市、茶屋、食堂、温泉、鍛冶屋、道場、神社、他
離れ山:森林、沢、廃村
……………………………………………………………………………………
225 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/07(月) 00:01:34.00 ID:JBC8PCf70
―朝
霊峰の隠れ里 貸家
妖精「姫巫女が、銀狐の呪いだって!?」
クロシュ「えっと……銀狐の呪いで、罪悪感が……いっぱいになって……わらわじゃに、なったんだって……」
イリス「……つまり、姫巫女ではある?」
クロシュ「うん……たぶん……」
エバンス「アウルが妙に高い地位に就いてたのも、憎き朝廷や姫巫女の元で動いていたのもこれで説明がつくな。銀狐の恨みに端を発する話だったってわけだ……!」
ミスティ「……ままならないものね。当時の朝廷は、決して銀狐を見捨てたわけではなかったのに……」
イヨ「……結果として、銀狐は滅びてしまいました。当人たちからすれば……当時どれほど朝廷が努力していたとしても、全て無意味でしょう。もちろん、だからと言って銀狐の恨みを受け入れるわけには参りませんが」
アキト「……イクセ殿は……無事なのだろうか」
クロシュ「えっと……わたし、心の力が……少し使えるから……わらわじゃをやっつけたら、がんばってみる……!」
アキト「……すまぬ。お願い申し上げる……」
トキワ「……不死鳥の炎じゃ、心の傷は治せないの……?」
妖精「不死鳥の炎は命の熱そのものだから、心の負傷にも多少は効くよ。病気の時とかは心も弱くなりがちでしょ? そういう場合には効く。でもイクセの場合は、たぶん体の不調に関係した心の痛みではないと思うから……不死鳥の炎でもちょっと難しいかも」
トキワ「……そうなんだ」
運命賽「」コロン
クロシュ「……?」ヒョイ
運命賽「」グォン―
『明日、運命が大きく動きます……。クロシュさん……どうか、悔いのないように……』
運命賽「」シュゥン…
クロシュ「??」キョロキョロ
妖精「クロシュ、どうしたの?」
クロシュ「……今……声が、聞こえた……」
妖精「え、声? 誰の?」
クロシュ「…………わかんない。でも……聞き覚え……あった、ような……」
妖精「なんて言ってたの?」
クロシュ「明日……運命が、おおきく動くって……」
妖精「運命が大きく動く……? どういう意味だろう……。ま、まさかアウルたちが何かするとか!?」
クロシュ「……わかんない……。でも……準備、しといた方が良いかも……」
オノゴロ諸島滞在13日目。ここは霊峰の隠れ里です。明日何かが起こります
↓1〜3 自由安価 何をする?
226 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/07(月) 00:02:04.76 ID:KblKq4Lso
セレナディアの夢を喰う力をクロシュが顕現させ、わらわじゃ巫女を喰ってしまおう
227 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/07(月) 00:02:21.17 ID:DJb/zW4m0
クロシュ 温泉でフメイとお話しする
228 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/07(月) 00:03:04.94 ID:mtq0i5lnO
シズクとおしゃべり
229 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/07(月) 00:07:13.64 ID:mtq0i5lnO
>>228
ごめん訂正します
シズクとおしゃべりして可能ならウォータースライムの欠片貰えるか聞いてみる
230 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/07(月) 00:15:14.03 ID:JBC8PCf70
というわけで本日はここまでとなります。次回は夢喰いスライム強襲編、温泉でフメイちゃんとカポーン編、シズクちゃんとモニョモニョしよう編です
ついに明かされるわらわじゃ巫女の真実。それは銀狐の呪いと罪悪感によって変質した姫巫女たちの闇の側面だった。砕かれたイクセの心は、デロデロに溶けて夢の中に沈み――暗黒のわらわじゃ巫女が、オノゴロの歴史に終止符を打たんと動き出す。クロシュは、幼い巫女のかなしみを救うことができるのか――
それでは本日もありがとうございました。次回は土日となります、よろしくお願いいたします
231 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/07(月) 00:17:27.53 ID:mVAQ6C+K0
乙です
フメイの反応見てるともしかしてアリシラの引っ越し計画を止めたほうが良いのかな?
232 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/07(月) 03:07:38.10 ID:POy9v4ivo
おつ
もう最終日だが準備不足が否めない
メイン組は最悪運命賽使えばいいけど…
233 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/07(月) 07:18:59.59 ID:KaM2sqHGo
おつです
こんな時にあれですが運命賽さんが意外と律儀でニッコリした
234 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/07(月) 13:14:23.22 ID:uShQziTvO
乙
フメイちゃんが話してる横でクロシュさんの表情が忙しくてかわいい
火力と毒対策にはだいぶ恵まれたけどりゅうとう
当日どうなるか
235 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/07(月) 13:17:18.27 ID:uShQziTvO
途中送信スマソ
火力と毒対策にはだいぶ恵まれたけどリュウトウ中将を引き込めなさそうなのがどう響くか心配ではある…
236 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/12(土) 03:54:11.91 ID:pqPzEe0X0
乙
わらわじゃ巫女の正体が銀狐の怨嗟だったのか。個人的にわらわじゃ巫女とアウルのやり取りはちょっと見てみたいところはある。
あと、準備不足なところはあるけどチートの不死鳥の力と運命賽があるからなんとかなりそう。
237 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/12(土) 18:04:35.00 ID:bqA4B6C70
アリシラさんの引っ越し計画は順調に進んでいる最中なので、ここから止めようとするのは難しいでしょう。いちおう夢の女神様が細心の注意を払って準備を進めているため、精神的に大きな問題が発生するリスクは低いと思われます
実のところ今回の行動ではどう動いてもリュウトウ氏をこちらに引き込めないため、努力目標が一つ達成できていない状態で明日を迎えることとなります。それがどのような運命をもたらすかは今のところ闇に包まれています。慎重に行くのが良いでしょう
運命賽さんは、クロシュちゃんをさん付けで呼ぶようです。増えたり減ったりを繰り返してはいますが、実のところ魔族国からの長い付き合いのようです。どのような考えかはわかりませんが、クロシュたちの味方だという点ははっきりしているかもしれません
クロシュ氏は口下手ですが感情は豊かなので、表情がコロコロ変わることがあるようです
実のところ単純な火力と毒対策でいえばものすごく強いと言えますが、リュウトウ中将を引き込めなかった点がどのように作用するかは今のところ未知数です
わらわじゃ巫女とアウル氏がどのような関係かは今のところはっきりしていませんが、目的を同じくしていることは恐らく確かでしょう
また、クロシュ一行が生き残ることに関しては実際かなり優位であると思われますが、他の点は闇に包まれています
238 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/12(土) 18:05:09.23 ID:bqA4B6C70
―霊峰の隠れ里
ひのき風呂
カポーン
フメイ「ふう……」チャプン
スライムクロシュ「〜〜…♪」デロデロ
フメイ「クロシュ、お風呂の時にデロデロになるのは相変わらずだね」
スライムクロシュ「〜〜」モニョニョ
フメイ「うん……」
フメイ「……」
スライムクロシュ「……」デロデロ
フメイ「……」
スライムクロシュ「……」デロデロ
フメイ「……クロシュは……フメイのこと、止めたがってたよね」
スライムクロシュ「……」モニョ
フメイ「………アリシラの中でみんな生きてて……クロシュの中に引っ越しせば、みんなずっとしあわせにいられるなら…………フメイ……もういいのかな……」
スライムクロシュ「――」モニョ―
フメイ「…………なんでもない。クロシュに聞いて良いことじゃなかった」
スライムクロシュ「〜〜…」モニョニョ…
フメイ「……」
スライムクロシュ「……」
↓1〜3 フメイちゃんと話すこと
1.これからのこと
2.アリシラのこと
3.集落のみんなのこと
0.自由安価(内容により部分採用または不採用となる場合もある)
239 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/12(土) 18:06:47.64 ID:8DIYxv9b0
2
240 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/12(土) 18:07:44.52 ID:MOnyR0tC0
3
241 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/12(土) 18:08:32.12 ID:M9uPOAKpO
2
242 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/12(土) 18:15:18.12 ID:bqA4B6C70
少しわかりにくいですが実はこれは多数決ではないので、2と3は確定としてもう1つ話す内容を選ぶことができます
↓1
1.これからのこと
0.自由安価(内容により部分採用または不採用となる場合もある)
243 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/12(土) 18:17:14.75 ID:5HkfY+Q6o
0
ブラッドという同じカリスに創られたスライムのこと
244 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/12(土) 19:40:01.29 ID:bqA4B6C70
フメイ「……クロシュ……アリシラのことなんだけど……」
スライムクロシュ「?」モニョ
フメイ「……アリシラ……もう終わりにするって、言ったの」
スライムクロシュ「!」モニョ!
フメイ「みんながクロシュの中でしあわせに生きられるなら、それでもういいって……」
スライムクロシュ『わあ……!』モニョニョ!
フメイ「でも……本当に本気で言ってるのか、わかんない……」
スライムクロシュ『そうなの……?』モニョニョ…
フメイ「うん……。みんながしあわせにいられるなら……復讐する理由も、あんまりない……。でも……フメイも、そうわかってるはずなのに……人間とか、悪い奴らを許せない気持ちは……消えない……」
スライムクロシュ『……』モニョ…
フメイ「……アリシラは……フメイ以上に、そういう気持ちが大きい気がする……。だから……諦めるっていうのは、嘘で……。フメイを遠ざけて、自分だけで世界樹の光を集めに行こうとしてるんじゃないかって……」
スライムクロシュ『……』モニョニョ…
フメイ「自分の中にいるみんなをクロシュに引っ越させるのも、巻き込まない為なんじゃないかって思う……。今のアリシラ、ふざけてるように見えて、お布団の中で泣いてたりするし……」
スライムクロシュ『……それなら……わたし、説得、する……!』モニョニョ…!
フメイ「うん……。まあ、アリシラの本心がそうだって決まったわけじゃないけど……。もしそうだったら、フメイも説得する。お引越しが終わるまでは一緒にいると思うから、猶予はあると思う」
スライムクロシュ『フメイちゃんも、これから、一緒……?』モニョニョ
フメイ「……クロシュが、それでもいいなら……そうする」
スライムクロシュ『わあ……!』モニョニョ!
フメイ「だから、アリシラがもし変なこと考えてたら……ちゃんと、止めよ」
スライムクロシュ『うん……!』モニョ!
*
フメイ「ところで、集落のみんなのことなんだけど……クロシュの中に入ったら、あの夢で見た世界で暮らすことになるの?」
スライムクロシュ『うん。たぶん、そうだと思う……』モニョモニョ
フメイ「そうなんだ。まあクロシュが大丈夫なら、大丈夫かな……?」
スライムクロシュ『うん』モニョ
フメイ「……クロシュの中で生きられるなら……それで、良いんだよね……」
↓1コンマ
01-70 うん
71-90 分体にすればお外に出せるかも
91-00 ??
245 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/12(土) 19:41:43.61 ID:3yqhzA8/O
あ
246 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/12(土) 20:31:54.33 ID:bqA4B6C70
スライムクロシュ『うん……たぶん、いいと思う』モニョモニョ
フメイ「わかった」
スライムクロシュ『……でも……えっと……』モニョニョ
フメイ「?」
スライムクロシュ『もっと良い考えが……あるような気もする……』モニョモニョ
フメイ「そうなの?」
スライムクロシュ『……気がするだけ、かも……』モニョニョ…
フメイ「……気になる」
スライムクロシュ『んゅ……お、思いついたら……言う……』モニョモニョ
*
スライムクロシュ『そういえば……フメイちゃんは、ブラッドちゃんって、知ってる……?』モニョモニョ
フメイ「ブラッド……?」
スライムクロシュ『えっとね……。カリス・ノーランドに造られた、赤いスライムさん……』モニョモニョ
フメイ「あ……! し、知ってるかも……」
スライムクロシュ『わあ……!』モニョ…!
フメイ「……フメイが生まれたばかりの頃……血みたいに赤いスライムが、いろいろ教えてくれた……」
スライムクロシュ『そうだったの……!?』モニョニョ
フメイ「うん……。すごく厳しくて、何回もべちべち叩かれたけど……でも、フメイに生き方とか心構えとかを叩き込んでくれた……とも思う……」
スライムクロシュ『わあ……』モニョニョ
フメイ「フメイが、一人で戦えるようになった頃……何かの任務で戦死したって、聞いた……。でもフメイ、あの人が簡単に死ぬとは思えなかったから……もしかしたら、って思ってて……」
スライムクロシュ『うん……!』モニョ
フメイ「もしそのブラッドが、あの人なら……お礼、言いたい」
スライムクロシュ『うん!』モニョニョ
フメイ「………でも、その……クロシュは、大丈夫なの?」
スライムクロシュ『ほえ……?』モニョニョ
フメイ「……えっと……言っては何だけど……あの人、クロシュみたいな子には特に厳しかったから……」
スライムクロシュ『う、うん……。ブラッドちゃん……いつも、わたしに怒ってるかも……』モニョニョ…
フメイ「やっぱり……」
スライムクロシュ『で、でもね……前に、わたしの言うこと、聞いてくれた……! だから、お話、できる……!』モニョモニョ
フメイ「そうなんだ……けっこう丸くなったのかなあ」
◆
247 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/12(土) 21:08:28.15 ID:bqA4B6C70
―夕方
霊峰の隠れ里 貸家の縁側
カー… カー…
スライムクロシュ「……」ノンビリ
シズク『お疲れさまです、クロシュちゃん。今日はゆっくりだね』モニョモニョ
スライムクロシュ『うん。妖精さんに……今日は明日に備えてゆっくりするよう、言われた……』モニョモニョ
シズク『明日何かあるの?』モニョニョ
スライムクロシュ『えっと……わかんない。でも……何かあるって……声が、聞こえた……』モニョモニョ
シズク『わ! それってもしかして、お告げっていう……!?』モニョニョ
スライムクロシュ「わ、わかんないけど……。念の為……。明日、もし誰かが大怪我とかした時……わたしがデロデロだと、治せないかもしれないから……」モニョニョ
シズク『不死鳥さん! ……今更だけど、クロシュちゃんの不思議な力って一体どうやってるの?』モニョモニョ
スライムクロシュ『えっとね――』モニョニョ
*
チリッ
炎スライムクロシュ『〜〜』チリチリ
パチッ
雷スライムクロシュ『〜〜』パチチッ
フワッ
風船スライムクロシュ『〜〜』フヨフヨ
シズク『わわわ、わわ〜!! すごい、すごい! クロシュちゃんなんでもできるんだあ!!』キャッキャ
スライムクロシュ『えっと……これが、同化……。もらったもの次第だから……なんでもは、できないよ……?』モニョモニョ
シズク『ねえねえ、それじゃあわたしの欠片があれば、ウォータースライムにもなれるの!?』モニョニョ!
スライムクロシュ『うん……たぶん……』モニョニョ
シズク『わあ……! じゃあ、はいっ!』モニョニョニョ―
プチッ
ウォータースライムの欠片「」プルプル
スライムクロシュ『ほえ……?』
シズク『同化! 同化!』キャッキャ
スライムクロシュ『う、うん……! んへへ……』モニョモニョ
☆スライム技能が高いため自動成功します
デロデロ…モニョモニョ…ポン!
水スライムクロシュ「!」モニョン プルプル
シズク『んわわ〜!!』キャッキャ
水スライムクロシュ『んへへ……今度は、シズクちゃんと、おそろい……!』モニョニョ
☆シズクからウォータースライムの欠片をもらいました
☆クロシュがウォータースライムに同化擬態できるようになりました
↓1〜2選択 シズクちゃんと話すこと
1.明日のこと
2.ウォータースライムのこと
3.この世界のこと
0.自由安価(内容により部分採用または不採用となる場合もある)
248 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/12(土) 21:09:34.53 ID:MOnyR0tC0
0、ユキとは仲良しだったのか
249 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/12(土) 21:13:21.51 ID:iqWrqR8pO
0トキワちゃんについて
昔から知り合いだったぽいし
250 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/12(土) 22:46:22.65 ID:bqA4B6C70
シズク『そういえばクロシュちゃんたちって、ユキちゃんとも知り合いなんだよね?』
水スライムクロシュ『うん! 雪女の、ユキさん!』
シズク『わあ……! ユキちゃん、元気だった?』
水スライムクロシュ『うん! えっと……魔法、学園ってとこで……お勉強、してた……!』
シズク『わわぁ……! 大魔女帝国の魔法学園だよね! わたしも行ってみたいなぁ……お空の上に浮かぶ街の、魔法の学校……』
水スライムクロシュ『あ……えっと……』
シズク『?』
水スライムクロシュ『……大魔女帝国の、街は……落っこちちゃった……』
シズク『ふぇ……えええええええ!!!?!?』モニャニャニャニャ!!?!?
水スライムクロシュ『えっと……いろいろ、あって……』
シズク『そ、そうだったんだあ……。あんまり新聞とか読まないから、知らなかったよぉ……』
水スライムクロシュ『うん……。でも……ユキさんは、元気だと思う……!』
シズク『えへへ、そっかぁ! それなら大丈夫だね!』
水スライムクロシュ『シズクちゃんは、ユキさんと仲良しだったの?』
シズク『うん! ユキちゃんが留学に行く前は、雪解けで一緒に働いてたの! わたしに掃除の仕方とか、言葉遣いとか、いろいろ教えてくれたんだぁ』
水スライムクロシュ『わぁ……!』
シズク『えへへ、次に帰ってきた時はきっとびっくりするよ! わたし、言葉が上手になったし、お掃除も浄水もできるもん!』
水スライムクロシュ『うん!』
*
水スライムクロシュ『トキワちゃんも……雪解けで、働く……?』
シズク『そうしてくれたら嬉しいなあ……。ユキちゃんがいなくて、おじいさんも開拓に行っちゃったから本当に人手不足で……』
水スライムクロシュ『トキワちゃんって……怪我の、肩代わりが……できるんだっけ……?』
シズク『うん。相手の怪我とか病気を自分に移せるんだけど……その代わりに、自分が怪我や病気を負うことになっちゃう変な魔法なんだぁ……。わたしは、あんまり使わない方がいいよって言ったんだけど……トキワちゃんは、昔からしょっちゅう使ってボロボロになってた……』
水スライムクロシュ『そうなんだ……』
シズク『うん……。人や妖怪だけじゃなくて、野良の動物とかが怪我をしててもすぐに肩代わりしちゃうから……ほんとにいつもボロボロだったの……。わたしも水属性の簡単な治癒と浄化の魔法が使えるから、肩代わりしてきたトキワちゃんに応急手当をしてあげたりしたよ……』
水スライムクロシュ『んわ……。え、えと……大怪我とか、大丈夫だったの……?』
シズク『酷いときは、骨折とか、壊死とかしてることもあった……。でもなんでか、どう見ても死ぬような大怪我でも死ぬことはなくて、頑張ればなんとか動いたりもできたみたい……。普通の生き物って、骨が折れたらその部分はちゃんと動かなくなる、よね……?』
水スライムクロシュ『う、うん……。トキワちゃんは……動けたの……?』
シズク『うん……。折れてる足で歩いたりしてた……。ただ、折れてるのは折れてるから凄く痛くて歩きにくそうだったけど……』
水スライムクロシュ『んわわ……』
シズク『だから……えっと、トキワちゃんには、みんなの目の届くとこにいて欲しいっていうか……。そういう心配な気持ちもあるから、旅館で働いて欲しいなあって思うの。みんなが一緒にいれば、もし無茶をしてもすぐに診てあげられるもん……』
水スライムクロシュ『うん……』
◆
251 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/12(土) 23:26:39.78 ID:bqA4B6C70
―深夜
クロシュの夢
クロシュ「……」
セレナディア「クロシュちゃん、お困りごと〜?」ズシン ズシン
クロシュ「セレナディアちゃん」
セレナディア「セレナちゃんでいいよ〜」ズシン
クロシュ「セレナちゃん。えっと……わらわじゃ巫女を、どうやって追い出そうかなって……考えてるの」
セレナディア「食べちゃえば?」
クロシュ「食べちゃうの?」
セレナディア「うん。邪魔者はみ〜んなバックン!」
クロシュ「でも……夢の中で、できる……?」
セレナディア「んふふ……前に、ミスティちゃんが見てた悪い夢をもぐもぐしたことあったよね?」
クロシュ「そういえば……そんなこと、したような気がする……」
セレナディア「うん。クロシュちゃんはもうできるよ。夢の魔王と、夢喰い竜の力を併せ持つクロシュちゃんなら――食べらんない夢なんて、ない!」
クロシュ「わあ……!」
セレナディア「だから食べちゃえ! 悪い狐の夢は、バックン!」
クロシュ「ん! じゃあ、行ってきます!」ピョンッ
夢の境界「」トプン
ヴァン「……ん? クロシュちゃんはどこだ?」スタスタ キョロキョロ
セレナディア「クロシュちゃんならまた狐巫女のとこに行ったよ〜」
ヴァン「……え!? ど、どうやって!?」
セレナディア「自分で夢境を開いて、ポワーンって」
ヴァン「な、なんだって……昨日までは自分で開けられなかったのに……!?」
セレナディア「んふふ……ここの主はクロシュちゃんだよ? ここの住人ができることならクロシュちゃんもできて当然じゃん〜」
ヴァン「いや、それはそうなんだが……。それで、今日は何をしに行くとかは聞いてるかい?」
セレナディア「悪い狐巫女をバックンしにいくって〜」
ヴァン「ええ……えええっ!?」
◇
252 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/12(土) 23:29:05.76 ID:bqA4B6C70
―いク世の夢
トう原じョウ 縁gaわ
真っ黒い空「」ヌヌヌヌ
血の涙を流す月「」シクシク
極彩色の花畑「」グニャグニャ
ちょうちょうちょ「」バタバタ
銀狐の死骸で積み上げられた城「」
いくせ「」デロデロ
いくせを踏みつける狐たちの影「」ベチッベチッ
クロシュ「……!?」モニャニャ!?
半透明の狐巫女「なんじゃお主、また来たのか」ヌッ
クロシュ「わらわじゃ……! これ……何……!?」キッ
半透明の狐巫女「先に言っておくが、この状況はわらわが意図して創ったものではない。歴代の罪悪感がイクセという一個人にのしかかって生まれた……言わば悪夢じゃ」
クロシュ「………」
半透明の狐巫女「実際に人間に捕まり、皮を引っ剥がされてむごたらしく殺され続けた狐たちに比べれば、夢の中で足蹴にされる程度どうということもないじゃろ? 狐を見殺しにした巫女一族への罰としては軽すぎるくらいじゃ」
クロシュ「…………」
どうする
↓1〜 先取3票
1.わらわじゃ巫女を食う
2.悪夢を食う
0.自由安価(票数は内容ごと)
253 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/12(土) 23:32:03.00 ID:fMbKb54oO
0 全て食べる
254 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/12(土) 23:34:30.40 ID:Lol0qXBTo
↑
255 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/12(土) 23:39:46.26 ID:vD5EEFNrO
2
食あたり(混沌クロシュ化)がこわいけど
256 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/12(土) 23:42:23.17 ID:8DIYxv9b0
2
257 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/13(日) 00:03:33.14 ID:ngcFqyHe0
少し半端ですが本日はここまでです。次回はイクセの悪夢編、そして運命が大きく動く日編です
わらわじゃ巫女を食べちゃおうと勇んでイクセの夢に突入したクロシュを待ち受けていたのは、地獄のような光景だった。溶けるイクセ。足蹴にする狐の幻影。冷酷に見下ろす狐巫女。狐の憎悪が、巫女たちの罪過が、無垢なる幼巫女を押し潰す。あかちゃんスライムの静かな怒りは、どこへ向かう――
今回はクロシュちゃんとフメイちゃんがいろいろなお話をしたり、クロシュちゃんとシズクちゃんがいろいろなお話をしたり、クロシュちゃんが水スライム化できるようになったり、クロシュちゃんがイクセちゃんの夢に入って
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
なおこのレスは安価に含まれません
258 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/13(日) 00:23:00.81 ID:/6nQOzUSo
安価は2
おつです
決戦前の掘り下げ回
これは上からブラッド-フメイ-クロシュ姉妹ってことでいいですよね!
そしてドリームハンタークロシュちゃんになってきたな…あの夢魔に作法とかお勉強しに行けたらいいなあ
259 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/13(日) 15:57:58.16 ID:ngcFqyHe0
その三人の中ではブラッドちゃんが一番年上で、クロシュちゃんが一番年下で、フメイちゃんが間に入っているため、そのご理解でお間違いないかと思います
クロシュ氏はユーシリア編で手に入れた心属性や夢の力をすっかり使いこなしているようです。そして実のところセレナちゃんと女神さまは心や夢に関して優れた力を持っていますが、彼女たちの作法は直感頼りな点も多いため、夢魔などの専門的な知識を持つ方に教えてもらうと実際より効果的かもしれません
260 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/13(日) 15:58:38.82 ID:ngcFqyHe0
クロシュ「……」
クロシュ(……わらわじゃごと……全部、食べる……?)
クロシュ(………食べきれないかも……)
クロシュ(悪夢だけ、食べよう)
巨大スライムクロシュ「!」ドン! モニョモニョ
半透明の狐巫女「ぬわっ! 何のつもりじゃ!」
巨大スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョモニョ…モグモグモグ…
真っ黒い空「」モグモグ
血の涙を流す月「」モグモグ
極彩色の花畑「」モグモグ
ちょうちょうちょ「」モグモグ
銀狐の死骸で積み上げられた城「」モグモグ
狐たちの影「」モグモグ
半透明の狐巫女「悪夢を喰っておるのか……?」
巨大スライムクロシュ「〜〜」モグモグモグ…ゴックン
半透明の狐巫女「あれほどの悪夢を平らげるとは、末恐ろしいスライムじゃ! じゃが――歴代姫巫女と狐たちの積もり積もった怨念、果たして消化できるかのお?」ニヤニヤ
巨大スライムクロシュ「〜〜…」モニョニョ…
↓1コンマ
01-05 ねじふせた(呪属性適性獲得)
06-25 気持ち悪くなった……
26-75 分解した
76-00 吸収した(呪属性適性獲得)
261 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/13(日) 15:59:20.31 ID:g5MyiYtK0
あ
262 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/13(日) 16:05:41.04 ID:/6nQOzUSo
セレナ因子のお陰だな!
263 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/13(日) 16:43:14.54 ID:ngcFqyHe0
巨大スライムクロシュ「――」モニョニョニョ…ポワポワ…
半透明の狐巫女「む、思ったより平気そうじゃな……。悪食スライムめ!」
いくせ「――」
巨大スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
横たわるイクセ「すう……すう……」
巨大スライムクロシュ「!」モニョニョ!
半透明の狐巫女「ほう……壊れかけていたイクセの形が元に戻ったようじゃ。やるではないか、わっぱスライムよ」
巨大スライムクロシュ「〜〜!」モニョモニョ
半透明の狐巫女「じゃが、イクセの精神を破壊せしめた根本的な原因は解決しておらぬ。それをどうにかせぬ限り、たとえ夢の中といえどイクセが目覚めることはないじゃろう……」
巨大スライムクロシュ「〜〜!?」モニャニャ!?
半透明の狐巫女「わはは、徒労であったなわっぱスライムよ! 今宵はもう帰るが良い、明日はわらわも忙しいのじゃ」
巨大スライムクロシュ「〜〜っ!」モニョニョ! プンスコ
半透明の狐巫女「怒っても無駄じゃ。そら帰れ帰れ」シッシッ
霊撃「」バシュッ!!
ベチッ!!
ふっとばされる巨大スライムクロシュ「〜〜〜……!!」モニャニャニャニャ――!!
夢の境界「」ドボンッ
◇
半透明の狐巫女「……」
イクセ「すう……すう……」
半透明の狐巫女「………まあ、イクセをいたずらに苦しめたところで何の意味もないしの……」
イクセ「…………おかあ……さま……」
半透明の狐巫女「……」
半透明の狐巫女「姫巫女という胸糞の悪い仕組みは壊さねばならぬ。それだけじゃ」
◆
264 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/13(日) 17:10:29.29 ID:ngcFqyHe0
―オノゴロ諸島 霊峰の隠れ里 滞在14日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード 盾:ラティアの大盾 飾:くすんだ耳飾り
武:竜珠の大杖 防:竜のエプロン 飾:不死鳥の羽根
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のレオタード 飾:
◇イリス [星の魔法使い]
武:蒼き星の杖 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:魔術師のローブ 飾:
◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:氷の短刀 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:氷竜革のローブ 飾:
◇ローガン [鋼の戦士]
武:蜥蜴一文字 盾:灼鋼の盾 飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:オリハル鎖帷子 飾:
◇エバンス [地の傭兵]
武:古代の鉄槌 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武:魔銀の刀 防:硬質革鎧 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽*6 蜘蛛絹の下着 魔族国永久旅券
会心賽*0 ザリガニのお守り フメイの服の切れ端
反魂丹*2 大きな巻き貝 精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具 闇の欠片 精霊樹の実のジャム
「星の魔力」上中 フリルワンピ水着 精霊樹の鉢植え+赤雷球
お宿の妖精の織物 魔法学園のスク水 フメイとアリシラの人形
魔導飯盒 ガラスのザリガニ メルルの帽子
妨害魔力波発生装置 踊り子の双剣 溶岩石のアミュレット
属性大全 サボテンドラゴンの花 太陽のメダリオン
魔王図鑑 精霊のローブ 暗黒優待券
氷精の魔導書 精霊樹の杖[改] 冒険者証(ランク1)
ブラッドワイン*3 大魔女帝国渡航権
マッスルワイン*1 かたたたきけん
吸血鬼殺ワイン*1 大魔女帝国滞在許可証
魔術書「正負の属性」 風船印のパラシュート
吸血鬼の日焼け止め ラティア勲章
日蝕の傘 ユーシリア王家の紋章
大魔女サイン*1
古代のセラミック
ステライト鉱石
晴れ乞い傘
チョコスムージー
◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[3/5]
・アリシラの夢引っ越し[1/4]
・わらわじゃ巫女の企みを阻止する
◯努力目標
・わらわじゃ巫女の正体を探る
・リュウトウ中将をクロシュ勢力に引き込む
・偽姫巫女の正体を調べる(達成済)
・アウルの出自を調べる(達成済)
◯仲間の目標
・カリス・ノーランドを討つ(ミスティ)
◯経験値
・クロシュ 剣技[05/06] 魔法[05/06] 防御[04/06]
・イリス 杖術[02/04] 魔法[06/16]
・ミスティ 剣技[00/07] 魔法[05/16]
・ローガン 剣技[13/16] 魔法[05/08] 防御[04/08]
・エバンス 剣技[12/16] 魔法[02/08]
……………………………………………………………………………………
□オノゴロ諸島 霊峰の隠れ里
隠れ里:貸家、広場、市、茶屋、食堂、温泉、鍛冶屋、道場、神社、他
離れ山:森林、沢、廃村
……………………………………………………………………………………
265 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/13(日) 17:12:45.94 ID:ngcFqyHe0
―朝
霊峰の隠れ里 貸家
チュンチュン
スライムクロシュ「……」
イヨ「今日何かあるかもという話ですが……一体何が起きるのです?」
妖精「ごめん、そこまでは……。あの石の立方体から声が聞こえたとなると、ちょっと無視はできないし――ん?」
ダカダカダカッ
戸「」ガラッ!!
アキト「クロシュ殿!! クロシュ殿はおられるか!!?」バッ
イヨ「アキトさ――!!!」
血まみれリュウトウ「げほっ……ごぼっ……」ドクドク
イヨ「リュウトウ!!?」バッ
クロシュ「!!!」
妖精「血が……!! これ、致命傷じゃ……!!?」
アキト「明け方近く、満身創痍でこの里を目指していたようだ! クロシュ殿、不死鳥の炎を――」
血まみれリュウトウ「い、いいえ……。その炎は……これから後の、為に……まだ……」ドクドク
イヨ「何言ってるの!!? クロシュさん、お願いです!! 不死鳥の炎でリュウトウを治してください!!」
血まみれリュウトウ「だ、だめ、で……」ガクッ
イヨ「リュウトウ!!!」
トキワ「な、ならわたしが肩代わりします!!」ガラッ
イヨ「えっ……と、トキワさん……!?」
トキワ「今日大変なことが起きるなら、クロシュちゃんの炎はやっぱりとっておいた方が良いです……! わたしは……きっと、ここくらいでしかお役に立てないから……」
シズク「と、トキワちゃん!! でもそうしたら、トキワちゃんが……!」
トキワ「だ、大丈夫! わたし、死なないから!」
シズク「そうだけどぉ……」
スライムクロシュ「〜〜!」モニャニャ
どうしよう!
↓1〜 先取3票
1.不死鳥の炎で治療する
2.トキワに任せる
3.反魂丹を1つ使う
0.自由安価(票数は内容ごと)
266 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/13(日) 17:14:06.29 ID:ljOGa0Jzo
2
267 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/13(日) 17:14:28.99 ID:/6nQOzUSo
3
268 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/13(日) 17:14:29.53 ID:g5MyiYtK0
0,サララの店秘蔵の万能治療薬を使う。
269 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/13(日) 17:18:37.57 ID:VHWWgwVA0
3
270 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/13(日) 17:20:20.28 ID:BSz7h0d3O
1
271 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/13(日) 17:23:09.90 ID:5jY04I7SO
3
272 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/13(日) 19:27:57.02 ID:ngcFqyHe0
イリス「そ、そうだ!! こんな時は――」ガサゴソ
反魂丹「」ポン!
アキト「それは……丸薬?」
イリス「とある薬師の先生が作った反魂丹です!」
トキワ「反魂丹!?」
イリス「飲ませます! 頭に風穴が開いてても、これを使えば――!!」
ポイ ゴクン
血まみれリュウトウ「………げほっげほっ!!」
アキト「息を吹き返した!!」
トキワ「す、すごい……傷が、ゆっくり塞がってく……! こんなお薬があるなんて……!」
リュウトウ「はあ、はあ……」
イヨ「リュウトウ! だ、大丈夫ですか!?」
リュウトウ「ま、まさか不死の炎を私に……?」
イリス「違うよ! ちょっと、まあ……良い薬があっただけだよ! 大丈夫!」
リュウトウ「そ、そうですか……」
アキト「しかしお主は朝廷軍の中将であったはず……。一体何があったのか、教えてもらっても構わぬでござるか」
リュウトウ「……はっ! そうでした……こうしてはおれません!! ここにイヨたちが隠れていると聞いて、助力を求めに急いで来たところなのです……! 早くトウゲンに戻らなければ……ぐっ!」ズキッ
イリス「ああっ、無理しないで! すぐには動けないよ!」
リュウトウ「で、ですが……」
妖精「何があったのか教えて。私たちだけで向かうことだってできるからさ」
リュウトウ「……はい」
*
アキト「何……トウゲン温泉を致死毒で汚染するだと!!?」
リュウトウ「はい……。最終的にはその毒を海に放出し、周辺海域もろとも毒で完全に破壊する計画だと……」
イヨ「そ、そんな馬鹿なことを……!? 本当なの……!?」
リュウトウ「……姫巫女様と、アウルが話しているのを耳にしました。流石に私も看過できず、反対の意を表明したのですが……牢に入れられてしまい……。なんとか脱獄して、ここまで逃げて来たのです」
エバンス「その計画は一体いつから始まるんだ……!?」
リュウトウ「今日です……! だから早く――」
ドゴオオンッ!!!
ビリビリビリ……
ローガン「地響き……!? まさか――」
戸「」ガラッ
サララ「み、皆さん大変です!! トウゲン温泉の方角に――」
◆
273 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/13(日) 19:29:51.30 ID:ngcFqyHe0
―トウゲン温泉
ズシンズシン
巨大毒骸骨将軍「」ガシャガシャ
ベチャッ
潰れた人間たちの死体「」グチャッ
キャアアアアア!!!! タスケテクダサイ!!! タスケテクダサイ!!!!
アウル「ヒァーッハッハッハ!! 屑人間共め、薄汚い血を撒き散らして死ねェ!!」ゲラゲラ
巨大毒骸骨将軍「」ガシャガシャ ズシン
毒に濁る温泉「」ドロドロ…
ハゲ鉢巻職人「なんだありゃ……俺ァ変な夢でも見てんのか……?」ゴシゴシ
さらし美女職人「馬鹿言ってんじゃねェ!! ぼけっとしてっとテメェも踏み殺されんぞ!!」ベシンッ!
◆
―トウゲン温泉 空
ジェット気球クロシュ「〜〜!」ボシュウウウッ
イリス「すごい……フメイちゃんの炎でこんなに加速するなんて!」
フメイ「急いだ方が良いんでしょ」
ローガン「うむ……! 感謝するぞ、フメイくん」
ミスティ「……シズク、大丈夫? 本当に危険なのよ……?」
シズク「だ、大丈夫です! 毒の汚染なら……きっと、わたしの浄化の力がお役に立ちます!」
エバンス「無理はするなよ。危ない時はすぐに下がるんだぞ」
シズク「は、はい!」
アリシラ「……あっ! ねえなんかすっごいでかいガイコツがいるよ!?」
トウゲン温泉の街を破壊する巨大毒骸骨「」ズシンズシン
妖精「あ、あれは……がしゃどくろ!?」
アリシラ「がしゃどくろ?」
イヨ「がしゃどくろとは、埋葬されず野ざらしにされた死者たちの怨念から生まれるという巨大な骸骨の妖怪です。しかし近年はがしゃどくろが発生するような大量死などは――はっ!?」
巨大毒骸骨から生える複数の骨尻尾「」ユラユラ
妖精「……銀狐!!」
イヨ「なんてこと……同胞の怨念を、利用して……」
毒色に染まった温泉「」ドロドロ…
シズク「んわわ……!! 温泉が……どろどろに……」
アキト「くっ……! トウゲン諸島一帯を汚染し尽くす気か……!!」
◇
274 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/13(日) 19:33:28.64 ID:ngcFqyHe0
―トウゲン温泉街
破壊された街並み「」ドシャッ
踏み潰された死体「」グチャッ…
立ち上る煙「」モクモク…
汚染された水源「」ドロドロ…
ジェット気球クロシュ「」ズンッ!
シュタッ
イリス「ま、街が……!!」
エバンス「くそっ……!」
アウル「おやおや、遅かったねェ君たち。今までどこに隠れていたんだい?」ヌッ
275 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/13(日) 19:33:55.33 ID:ngcFqyHe0
イヨ「アウル!!」
アキト「……」グッ
アウル「あぁ……たまらないよ、その怒りと憎しみに満ちた表情! お前たち屑人間にも護りたいものがあるんだねェ」
ミスティ「……あなたにはなかったの?」
アウル「お前たちに奪われたのさ。でもまだまだ、この程度じゃオレたちの苦しみには程遠い――」スタスタ
潰された子供の死体「」グイッ
イヨ「……!? な、何を――」
アウル「くくく……まあ見てなよ」ズッ
ベリベリバリッ
妖精「!!? し、死体の……」
イリス「な、生皮を、剥いで……」ゾゾ
フメイ「うわ……」
アリシラ「……」
イヨ「…………うっ……げえっ……!!」ゲロゲロ
アキト「貴様……アウル貴様ァァァ!!!」シャキンッ!!!
ギンッ!!
毒骸骨兵「」ギギギ
アキト「ぬうう……!!」
妖精「普通の大きさの骸骨兵……!!」
アウル「はあ、人間ってのは本当に野蛮で暴力的だ。すぐ怒りに任せて力で解決しようとする」
ローガン「この惨状を作り出した貴様に言えたことか?」ギロッ
アウル「先にやったのはお前たち人間だろ?」
エバンス「……その子供が……お前たちに、何をしたんだ?」ググッ
アウル「子供だから甘く見ろって? オレたちを殺した奴らだって初めは子供だったんだ。年齢は免罪符にならない」
エバンス「この糞野郎が……!!」シャキン!!
アウル「ヒハッ……! そうだ怒れ、憎め……!! 守れなかった無力さを思い知れよ、屑共!!!」ジャキンッ!!
――戦闘開始 毒狐アウル――
★アウルが〈狐毒〉を発動!
敵陣のコンマが半減!!
☆妖精が〈耐毒結界〉を発動!
相手の〈狐毒〉を無効化!!
☆ローガンが〈メタルコート〉を発動!
劣勢・痛恨を1回まで無効化!!
◇自陣(戦力差+40、万全の毒対策+40、温泉+20)
・不死鳥化できる(1/1)
◇敵陣(毒骸骨将軍+40、汚染+30)
↓1コンマ(合計+30)
01-10 痛恨
11-50 劣勢
51-90 優勢
91-00 会心
276 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/13(日) 19:35:32.33 ID:g5MyiYtK0
あ
277 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/13(日) 20:13:52.10 ID:ngcFqyHe0
妖精「エバンス、前に出過ぎないで! 作戦通り前衛はクロシュとローガンに!」
エバンス「わかってる!」バッ
メタルローガン「むんっ!」ギン!
クロシュ「ん!」シャキン!
アウル「ハッ、バカ正直にお前たちの戦法に付き合うわけないだろ!」シュバッ
巨大毒骸骨将軍「」ガシャガシャ ズシンズシン
毒骸骨兵「」ガショガショ
毒骸骨兵「」ガショガショ
毒骸骨兵「」ガショガショ
アキト「チイッ! 骸骨兵がたくさん集まって――」
フメイ「消えろ」チリッ
爆炎「」ドゴォンッ!!!
爆散する毒骸骨兵たち「」ガッシャアアアンッ
アウル「なに……!?」
アリシラ「やっちゃえフメイちゃん!」
フメイ「アリシラも戦ってよ」
アリシラ「え〜……やっぱり毒属性の魔力って吸収したくないし……」
巨大骸骨将軍「」カタカタ ブオンッ!!
ガギンッ!!
メタルローガン「ぬぬう、凄まじい毒だ……! メタル化していなければ即死していたかもしれん!」ギギギ
クロシュ「ローガンさん!」
メタルローガン「私は大丈夫だ! 君は――」
アウル「鉄屑野郎が!!」バッ!!
硫酸「」バシュンッ!!
メタルローガン(!!? あの液体はなんだ!? ただの毒ではない――あたればメタル化していても無事では済まん――)
大盾クロシュ「!!」シュバッ!!
大盾「」ガシン!!
守護結界「」シュインッ!!
硫酸「」バシャアッ!!
アウル「魔力障壁……!?」
妖精「あれは……硫酸の魔法!」
シズク「りゅうさん……?」
妖精「強酸性の化合物を生成して撃つ魔法! 他の毒魔法と違って物理的な破壊をもたらすから、盾や鎧で防御するのは危険なの! でも魔力障壁なら物理的に溶かせないから問題なく防げる!」
シズク「わあ!」
妖精「クロシュ、今の液体を防御する時は必ず大盾の結界を展開して! ローガンは――即席の鉄板とかで受けて!」
大盾クロシュ「ん!」
ローガン「承知した!」
アウル「あの妖精……!! 妖精の癖になんで硫酸のことを……!?」
妖精「妖精は毒が嫌いなんだよ! 嫌いなものの対策は怠らないの!」
↓1コンマ(合計+30)
01-10 痛恨
11-50 劣勢
51-90 優勢
91-00 会心
278 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/13(日) 20:16:16.34 ID:JFbiR7dqO
あ
279 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/13(日) 20:16:46.24 ID:+43jluheO
補正があるうちに勝ちたい。
280 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/13(日) 20:24:19.83 ID:/6nQOzUSo
妖精は妖精でも太母様だぞ、年の功やぞ
281 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/13(日) 21:13:32.38 ID:ngcFqyHe0
イヨ「はぁ、はぁ……い、けっ!」バッ
オフダ「」シュバッ!
ボガンッ!!
砕け散る毒骸骨兵「」ガッシャァン!
アキト「イヨ殿、大丈夫でござるか!? まだ下がっていても――」
イヨ「いいえ……! 下がってなどいられません……!! 絶対に許さない……!!」
潰された人間たちの死体「」グチャッ
アキト「……であるな。拙者も少々――」スッ
霊気を纏う刀「」ユラッ
ギュンッ!!
毒骸/骨兵「」スパッ
アキト「――頭に、血が上っている」チャキン
ギンッ!
ガギンッ!! ドゴッ!!
竜角の大槍「」ブオンッ!!
ドガァッ!!
砕け散る巨大毒骸骨将軍の腕「」ガッシャァンッ!!
巨大毒骸骨将軍「」ヨロヨロ
竜メイドクロシュ「」ババッ
竜角の大槍「」シュビビッ!!
アウル「くっ……! お前、その槍は――!」ガガガッ!
竜メイドクロシュ「セレナちゃんの!」チリッ
竜角の大槍・炎「」ゴウッ!!
アウル「ぐあああっ!!」ドガアッ!! ゴロゴロ
アウル「はぁ、はぁ……くそっ、ふざけるなよ……!! これほど準備したのに……!! なんでこいつら……!!」ググ
狐巫女の幻影「苦戦しておるようじゃの」ヌッ
アウル「姫巫女……君の出る幕はないと言ったはずだけど」
狐巫女の幻影「まあそうじゃな。既に大勢は決しておるし、お主をここで見殺しにしても何の問題もないのじゃ。しかし……しかしなあ……」
アウル「なんだよ」
狐巫女の幻影「……わらわたちに、また銀狐を見殺しにしろと言うのか?」
アウル「はっ……お前の贖罪ごっこなんかどうでも良い……。むしろ、薄汚い姫巫女なんかの手で生かされるなんて恥も良いところだ」
狐巫女の幻影「うむう……」
アウル「だからとっとと――」
狐巫女の幻影「えいっ」パッ!
282 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/13(日) 21:14:34.81 ID:ngcFqyHe0
パシュウウウンッ
妖精「えっ……!? た、耐毒結界……が……」フラッ
妖精「」ポテッ
シズク「よ、妖精さん!? わっ……こ、この空気は……!?」
エバンス「おらぁっ!」
古代の鉄槌「」ブオンッ!
砕かれる毒骸骨兵「」ガッシャァン!!
エバンス「おらっ、次は――ぐおっ!? げほっげほっ!!?」
吐血「」ベシャッ
イリス「ごほっ……!! こ、これは……」フラッ
ミスティ「げほっ……。まさか……」フラ
イヨ「ど、毒が……」フラフラ
アキト「よ、妖精……殿……!」フラッ
アリシラ「うわうわうわ〜〜!? 毒魔力を吸収しまくればなんとか――げぼおっ!」ガクッ
フメイ「アリシラ!?」
メタルローガン「……!! なんてことだ……耐毒結界が、解除されてしまったのか……!!」
竜メイドクロシュ「ろ、ローガンさん……!」
メタルローガン「私はメタル化のお陰でなんとか持ちこたえられているが、先程までよりもかなり身体的負荷が大きい……! 早く奴を倒さなければまずいぞ、クロシュくん……!」
竜メイドクロシュ「う、うん……!!」
アウル「チッ……余計な真似を……」
狐巫女の幻影「じゃ、わらわはこの辺で……」スゥー…
アウル「……まあいい。屑人間共を屠れるなら、生き恥くらいいくらでも晒してやる……」スクッ
メタルローガン「クロシュくん、来るぞ……!」
竜メイドクロシュ「ん……!」
★狐巫女の介入により耐毒結界が解除されてしまいました
アウルの〈狐毒〉の効果によりコンマ値が半減します
↓1コンマ(コンマ1/2+30)
01-10 痛恨
11-50 劣勢
51-00 勝利
283 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/13(日) 21:15:15.53 ID:BSz7h0d3O
はい
284 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2025/04/13(日) 21:25:32.88 ID:T9sZMawDo
あぶねえなんとか勝てたか
285 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/13(日) 21:53:13.83 ID:ngcFqyHe0
イリス「あうぅ……」バタッ
ミスティ「く、そ……」バタッ
イヨ「こんな……ところ、で……」バタッ
毒骸骨兵「」カタカタカタ
毒骸骨兵「」カタカタカタ
毒骸骨兵「」カタカタカタ
毒骸骨兵「」カタカタカタ
エバンス「げぼっ……や、やべえな……目がかすんできやがった……」
アキト「ぐふっ……せめて、女子たちだけでも守らねば……」ググ
フメイ「ちっ……!」チリッ
爆炎「」ドガァンッ!!
砕け散る毒骸骨兵「」ガシャァン!!
フメイ「フメイ一人じゃ抑えきれない……! なんでみんなこの程度で倒れてるの!?」チリチリ
水刃「」ヴンッ!!
毒骸/骨兵「」スパッ
フメイ「水の魔法……!? 誰!?」
シズク「そんなこともわかんないのですか? 水属性なんてわたししかいないのに……」モニョッ
フメイ「えっ……シズク……?」
シズク「ほんとさいあくです……こんな臭くて汚い毒を吸わされるなんてなんて……。へどがでそうです……」モニョモニョ
フメイ「……え、えっと……どうしたの……?」
シズク「ぼけっとしてないで敵を焼いてください。わたしの水だけじゃ対処し切れないです……」モニョモニョ
フメイ「う、うん」チリリッ
爆炎「」ドガンッ!!
水刃「」ズバババッ
砕かれ裂かれる毒骸骨兵たち「」グシャシャシャ
286 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/13(日) 21:54:45.51 ID:ngcFqyHe0
メタルローガン「……! 後ろではフメイくんとシズクくんが踏ん張ってくれているようだ! 我々も行くぞ!」
竜メイドクロシュ「ん!」
アウル「死ねェ!!」シュバッ
巨大毒骸骨将軍「」ガシャガシャ
ガギンッ!! ドゴッ!!
ボギョム!! ベゴギイッ!!
アウル「ぐううっ!!」ギギギギ
竜メイドクロシュ「……!!」ギギギギ
アウル「今だ将軍!!」
爆発する巨大毒骸骨将軍「」ボガンッ!!!!
メタルローガン「なっ!? 巨大骸骨が爆発した!?」
吹っ飛ぶ巨大骸骨の骨「」ドギュウウウンッ!!
竜メイドクロシュ「!!」
メタルローガン「まずい!! クロシュくん避けろ!!」
アウル「ヒァーハハハもう遅い!! この位置と距離じゃ絶対に避けきれ――」
雷の残像「」バチッ―
アウル「なっ」
背後に立つ雷竜メイドクロシュ「」パリッ―
アウル「馬鹿な――」
雷閃「」バヂィッ!!!!
アウル「があああっっ!!!」ババリバリバリ
黒焦げアウル「」プスプスプス
ドサッ…
――戦闘終了――
287 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/13(日) 23:09:58.24 ID:ngcFqyHe0
―トウゲン温泉街
黒焦げアウル「」プスプス
シズク「〜〜」モニョモニョ
浄化魔法「」ポウ…
エバンス「はっ……た、戦いはどうなったんだ!?」キョロキョロ
シズク「もう終わりました……。皆さんがげぼげぼ言いながらおねんねしてる間に……」モニョモニョ
妖精「ごめん……なんか、いきなり耐毒結界が破壊されちゃって……。ほ、本当にごめん……」
ローガン「まあ……結果的に勝利できたのだから、気に病むこともなかろう……。シズクくんも、ありがとう」
シズク「こういう時の為に付いてきたのです……。それより――」モニョニョ
黒焦げアウル「」プスプス
シズク「これはどうするのですか」モニョモニョ
イリス(うわ……シズクちゃんがを汚物を見るような冷ややかな目で、黒焦げになったアウル・フォクシーを見下ろしてる……! こんな目つきができるスライムの子がいるなんて……!)
ミスティ(シズクは……確か汚い水が嫌いなのよね……。この毒狐がやったことを思えば、妥当か……)
イヨ「……この大事件の重要参考人として、牢に……」
アキト「これだけのことをしたのだ。即刻打ち首にすべきでござろう」
イヨ「ですが……正当な手続きによらず処罰を下すことはできません」
アキト「今の朝廷を思えば、もはやこの国の司法は機能しておらぬ」
イヨ「うっ……それはまあ、そうなのですが……」
黒焦げアウル「」プスプス
クロシュ「……」
妖精「……アウルは、取り返しのつかないことをした。例え動機が銀狐の復讐だったとしても、もう情状酌量の余地は一切ない」
クロシュ「……うん」
妖精「あとの処遇は……オノゴロの民に任せる他ない。このテロリストについて……私たちにできることは……もう、ない」
クロシュ「………うん」
フメイ「クロシュ……この狐のこと、憐れんでるの?」
クロシュ「あっ……フメイちゃん」
フメイ「……まあ、ちょっと他人事ではないよね。フメイたちも……一歩間違えば、こいつと同じことをしてたかもしれない……」
アリシラ「…………」
フメイ「………ねえ、アリシラ。フメイたち……」
アリシラ「……うん。わかってる……」
288 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/13(日) 23:11:07.38 ID:ngcFqyHe0
イヨ「では……アウル・フォクシーはこの場で処分、ということで……」
アキト「すまぬな……このようなことに付き合わせてしまって……」
イヨ「いえ……どの道、彼に打ち首以外の未来はありません……」
アキト「うむ……。では……斬首人は拙者がつかまつろう。諸外国の者に任せるわけにもゆかぬ」スッ
掲げられる霊気を帯びた刀「」スッ―
黒焦げアウル「」プスプス
クロシュ(アキトさんの持った刀が……高く掲げられる……)
クロシュ(黒焦げになった、銀狐の妖狐の首を……落とすために……)
クロシュ(……)
クロシュ(妖精さんの言った通り……もう……許されない……)
クロシュ(……)
――野良狐『アウルさんなら、時々この山にお墓参りに来るよ。ついでにボクたちの為に油揚げを置いてってくれるんだ』
――野良仔狐『アウルの油揚げ、おいしい!』
クロシュ(………)
クロシュ「」ジワワ
振り下ろされる刀「」ブンッ
↓1〜 先取3票
1.どうにもならない
2.運命賽を1つ使って良いことを思いつく
0.自由安価(票数は内容ごと)
289 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/13(日) 23:12:23.18 ID:JFbiR7dqO
0、食べてメゾンドクロシュに入れて矯正させる
290 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/13(日) 23:14:26.54 ID:VHWWgwVA0
2
291 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/13(日) 23:14:28.58 ID:vLNY+thXO
2
292 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/13(日) 23:22:40.96 ID:/6nQOzUSo
>>289
簡単な死よりも長い苦痛(思考矯正)を味合わせる事が出来ると言って
293 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/13(日) 23:31:27.42 ID:ljOGa0Jzo
2
294 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/14(月) 00:54:32.29 ID:PeZFX90o0
シュバッ
メイドブレード「」キンッ
アキト「!?」
イヨ「クロシュさん……!?」
クロシュ「……」
妖精「ちょ、ちょっとクロシュ! もうどうにもならないって言ったよね!?」
アキト「クロシュ……すまぬが、この狐に情状酌量の余地はない……。君が優しいスライムだということは知っているが……」
クロシュ「……んーん」
アキト「……?」
クロシュ「わたし……考え、ある!!」
妖精「ええ……?」
アリシラ「考え……?」ワクワク
クロシュ「不死鳥の炎で……みんな、生き返らす……!! それで……取り返し、付く……!! だから……殺さないで、良い……!!!!」バン!
妖精「えええ!?」
アキト「いやいや……待ってくれ! そういう問題ではないのだが……! そもそもそんなこと可能なのでござるか!?」
クロシュ「……きっと……たぶん…………できる!!!」
イヨ「……もし生き返らせたとしても、この毒狐がやったことが消えるわけではありません。彼は明確な殺意をもって……」
クロシュ「……銀狐が滅びなかったら……アウルさんも……こんなこと、しなかった……」
アキト「うっ……」
イヨ「それは、そうなのですけど……」
シズク「……わたしも、クロシュちゃんに賛成です」モニョッ
クロシュ「シズクちゃん!」
シズク「……死んで終わりなんて、だめです。一生かけてでも、汚した水を綺麗にしてもらわなきゃ……許さないです……」モニョニョニョ…
クロシュ「……う、うん!! 生きて……償わなきゃ、だめ……!!!」
フメイ「……フメイも、いいと思う」
クロシュ「フメイちゃん!」
フメイ「不死鳥の力は炎の力……。たぶん、フメイなら……クロシュの負担を軽減させられると思うし……。もしかしたら、フメイの持ってる星の炎をクロシュの炎に転換できるかもしれない」
クロシュ「わあ……!」
妖精「世界樹の精霊がまた激怒しそうな……。ま、まあいいか……」
アリシラ「……」
フメイ「アリシラも……いいよね?」
アリシラ「う、うん! いいと思う!」
フメイ「うん……」
フメイ(……復讐に狂ったこいつを……見捨てるのは……)
フメイ(………フメイたち自身を、殺すのと……同じな気がするから……)
フメイ(アリシラ……あなたにも、わかるよね……?)
*
295 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/14(月) 00:56:11.60 ID:PeZFX90o0
妖精「死んだ魂は、放っておくとすぐに星に還っちゃう! やるなら早い内にやろう!」
クロシュ「うん!」
デロデロ…モニョモニョ…ポン!!
不死鳥クロシュ「コケコッコー!!」ゴオオオッ!!!
再生の炎「」メラメラメラ
潰れた子供の死体「」シュワシュワ…
生き返った子供「……うわあああ!!?」ガバッ
アキト「!!! 完全に潰れて、しかもアウルに無惨に皮を剥がされていたのに……皮もちゃんと再生している……!!!」
イヨ「確かに、これを続ければ――」
不死鳥クロシュ「コッコッコ……」グググ
フメイ「クロシュ……」チリリッ
不死鳥クロシュ「コッコッ……!」メラメラ
フメイ「一緒にいこ。フメイの炎、使って」
不死鳥クロシュ「コケーッ!」バサバサッ
妖精「待って、私も行く!」パタパタッ
バサッバサッ
ミスティ「私たちは生きている人の救出に向かいましょう」
エバンス「おう! 犠牲者はクロシュちゃんたちに任せるしかないが、まだ生きてる人なら俺たちで助けられるはずだ!」
ローガン「うむ……! 私はまだメタル化できるゆえ、汚染された場所での行動は任せていただこう!」
シズク「……汚染が深刻な場所は、わたしがお掃除します……。でも……浄化はすごく疲れちゃうから……あんまり、期待しないで欲しいです……」モニョモニョ
イリス「それなら、シズクちゃんの浄化は私が手伝うよ! 私も水魔法使えるんだよ?」
シズク「えっあっ、あっ……そ、そうだったのですか……。ごめんなさい……」モニャニャ…
イリス「い、いやそんな深刻に謝らなくても大丈夫だよ!? でも……シズクちゃんって、汚れを取り込むと本当に性格が変わっちゃうんだねえ……」
シズク「……自分でも……やだなって、ちょっと思っているのです……」
イリス「でも私はいいと思う! なんて言うんだっけ……ギャップ! ギャップがあってかわいいと思う!」
シズク「ぎゃっぷ……?」
☆トウゲン温泉の再生・浄化作業を開始します
◇
296 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/14(月) 00:56:54.67 ID:PeZFX90o0
―トウゲン城 天守閣
狐巫女「最期の銀狐、アウル……。彼奴の生は……満足のいくものだったのじゃろうか……」
狐巫女「……そんなわけはあるまいな。許せ……いや、許さずとも良い。歴代の姫巫女を、オノゴロを……存分に恨め」
星の力・水「」コォォォ
狐巫女「主らの恨みが、やがて海流に乗り――オノゴロを滅ぼすのじゃ」
コケッコッコーッ
狐巫女「……なんじゃ? 明朝でもないのにやかましい鶏じゃな」スクッ スタスタ
窓戸「」ガラッ
コケコッコォーッ!! バサッバサッバサッ
狐巫女「……えっ!!? ふ、不死鳥!? 本物の不死鳥じゃと!!!?!?」
狐巫女「いや、違う……あの気配、あのわっぱスライムじゃ!!」
狐巫女「まさか……この大被害を、不死鳥の炎で再生させようと……!!?」
狐巫女「いやいや……本物の不死鳥だってこれほどの犠牲者を蘇らすのは手に余るぞ……」
コケコッコォォォーッ!!! バサッバサッバサッ
狐巫女「……嘘じゃろ?」
◆
297 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/14(月) 00:58:12.83 ID:PeZFX90o0
というわけで本日はここまでです。次回は特殊ダンジョン・トウゲン再生大作戦編です
恨みと憎しみに囚われて狂いし、哀しき銀狐アウル。慕う者たちの姿も、声も、聞こえていたはずなのに――それでもアウルは、狂わずにいられなかった。壊さずにいられなかった。やがてその狂気は、取り返しのつかない破滅を引き起こし。一片の救いもない結末を迎えて幕を閉じる――はずだった。しかし、そうならなかった。常識外れに甘々なあかちゃんスライムが、その悲劇を拒絶したゆえに。
あかちゃんスライムは、火の鳥となって飛ぶ。未来を夢見て、希望を信じて。炎と共に、空を飛ぶ――
それでは本日もありがとうございました。次回は土日となります、よろしくお願いいたします
298 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/14(月) 09:10:09.50 ID:WDvTghABo
おつ
芸術都市の二の舞は御免だものね
彼等としても私等としても
299 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/14(月) 12:56:27.58 ID:kQ9Us3GOO
乙
そんな気はしてたけどやっぱりフメイちゃんも毒耐性持ちだった
そして毒を吸ったシズクちゃんが思ったより大分辛辣でワロタ……ワロタ……
頼むぞ常識外れに甘々なあかちゃんスライム
300 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/15(火) 22:20:03.20 ID:hVUyK9ifo
毒吸ったから毒吐きスライム化ということか!
やっぱりクロシュはフメイが隣にいればめっちゃ高みに翔べるって感じ
301 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/19(土) 00:51:37.76 ID:PPCaSbiO0
乙
確認なんだけど反魂丹と運命賽使ったから1つ減って(反魂丹2→1、運命賽6→5)、不死鳥の力を使ったから特殊ダンジョンでの戦闘では使えなくなるのかな?
302 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/19(土) 17:50:29.24 ID:U7rMku9j0
芸術都市での出来事は、クロシュたちにとってもつらいものでした。そして今のトウゲン温泉は、実のところ芸術都市での大破壊よりもなお深刻と言えるかもしれません。どうにかしたいと思う心は、きっとクロシュだけでなく皆が共通して抱いていることでしょう
果たしてクロシュたちは、運命を変えることができるのか――
フメイ氏は毒に強いようです。カリス・ノーランドに造られたという経緯が関係しているのかもしれません
シズク氏は汚い水などを取り込むと性格が悪くなるようですが、どうやら空気中にある毒素もだめだったようです。実のところウォータースライムは取り込んだ物質の影響を受けやすいという変わった特性を持っているようです
シズク氏は毒を取り込むと毒を吐くようになってしまうため、実際毒吐きスライムと言っても良いかもしれません。しばらく放って置くか綺麗な水をたくさん飲ませれば、元に戻るかと思います
クロシュ氏はフメイちゃんと一緒だと、実際パフォーマンスが向上する傾向があります。一緒に飛べば、一人では届かない運命を掴むこともできるかもしれません
現在の手持ち反魂丹は[1],と運命賽は[5]となっております。今回のステージでは常時不死鳥パワーを解放し続ける必要があるため、進行および戦闘は少し特殊なものとなります。具体的には、不死鳥化は持久力(=クロシュ氏のお腹)を凄い勢いで減らすので、お腹が尽きると行き倒れてしまいます。逆に言えば、お腹が空っぽにならない限り不死鳥パワーで無敵です
303 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/19(土) 17:51:07.93 ID:U7rMku9j0
―トウゲン温泉街 救命率[0/10] 持久力[10/10]
立ち上る毒煙「」モクモク
倒壊した家屋「」ゴシャッ
汚染された水源「」ドロドロ
踏み潰された遺体「」グチャッ
バサッバサッ
フメイ「クロシュ、あそこ! 大勢の人が倒れてる!」
不死鳥クロシュ「コッコッ……!」
バササッ スタッ
不死鳥クロシュ「コケーッ!」カッ
再生の炎「」メラメラメラ
生き返る人々「アアアアアア!!!!」ガババッ
ウワアアアア!!! オレタチハイッタイ… シンダハズジャ…
妖精「ここに、あなたたちの他に倒れた人はいない!?」パタパタ
生き返った男「え? あ、ああ……他に倒れてる奴はいるか!?」
生き返った猫又「いないと思うニャ!」
妖精「わかった! もし遺体が見つかったら一箇所に集めて、私たちを呼んで! この温泉街を飛び回ってるから!」
生き返った男「わかった! ……あんたたちが助けてくれたってことだよな?」
妖精「そう! ゆっくり説明してる暇はないけど!」
生き返った猫又「わかったニャ! ありがとニャ、がんばるニャ!」
*
バサッバサッ
不死鳥クロシュ「……」バサッバサッ
フメイ「……この街も、人と魔族……妖怪が、一緒に暮らしてるんだ」
妖精「そうみたい。オノゴロは大陸ほど偏見や対立があるわけじゃないから、この温泉街以外もそんな感じだと思うよ」
フメイ「……」グッ
不死鳥クロシュ『フメイちゃん……』モニョモニョ
フメイ「……うん。助けよう……必ず……!」
・不死鳥の力により毎ターン持久力−6!
・深刻な汚染により毎ターン持久力−2!
☆フメイの炎により毎ターン持久力+3!
☆妖精の補助により毎ターン持久力+1!
◇合計:毎ターン持久力−4
↓1コンマ
01-10 救命率+3 いきぐるしい(持久力-1)
11-30 救命率+3 綺麗な天然水(持久力+1)
31-50 救命率+3 カニカマボコ(持久力+2)
51-70 救命率+3 温泉まんじう(持久力+3)
71-90 救命率+3 トキワちゃん(持久力+3、救命率さらに+3)
91-00 救命率+3 ヒヒイロガニ(持久力+30、救命率さらに+3)
304 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2025/04/19(土) 17:51:53.20 ID:WmTkXRr90
あ
305 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/19(土) 18:19:12.97 ID:U7rMku9j0
―トウゲン温泉街 救命率[3/10] 持久力[7/10]
不死鳥クロシュ「コッコーッ!」カッ
再生の炎「」メラメラメラ
生き返る人々「おああああ!!!」ガババッ
*
バサッバサッ
妖精「クロシュ、大丈夫……!?」
不死鳥クロシュ『うん……! フメイちゃんと、妖精さんの、おかげ……!』モニョモニョ
フメイ「でもこれ、ものすごい勢いで熱を消耗する……! このままじゃ長くは保たないよ……!」
妖精「フメイの炎と合わせても厳しいか……! 何か手は――ん?」
イリス「おーい!!」ブンブン
シズク「〜〜」モニョモニョ
フメイ「シズクと、イリス……?」
*
イリス「喉乾いてるでしょ! これ、見つけたから飲んで!」スッ
水甕「」ポン!
綺麗な天然水「」トプン
不死鳥クロシュ『わ……! でも……綺麗なお水は……シズクちゃんが飲んだ方が……』モニョモニョ
シズク『優先順位を考えてください……。わたしより、今はクロシュちゃんたちが飲むべきです……』モニョモニョ
不死鳥クロシュ『わかった……!』モニョニョ
グイッ ゴキュゴキュ
空っぽの水甕「」カラッポ
不死鳥クロシュ「〜〜♪」モニョニョ
フメイ「……ふう。………ありがと」
イリス「……! えへへ……お互いにがんばろう!」
☆綺麗な天然水を飲んで持久力が1回復しました
◇毎ターン持久力−4
↓1コンマ
01-10 救命率+3 いきぐるしい(持久力-1)
11-30 救命率+3 フキノトウ (持久力+1)
31-50 救命率+3 カニカマボコ(持久力+2)
51-70 救命率+3 温泉まんじう(持久力+3)
71-90 救命率+3 トキワちゃん(持久力+3、救命率さらに+3)
91-00 救命率+3 ヒヒイロガニ(持久力+30、救命率さらに+3)
306 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/19(土) 18:21:01.40 ID:Gw5mprxnO
救う力を!
307 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/19(土) 18:49:59.23 ID:U7rMku9j0
―トウゲン温泉街 救命率[6/10] 持久力[5/10]
再生の炎「」メラメラメラ
生き返るオークの冒険者「うおおおお!!」ガバッ
生き返るコボルトの冒険者「アオーン!!」ガバッ
フメイ「生き返った……!」
不死鳥クロシュ「〜〜!」モニョニョ
和装受付嬢「危ないところを助けていただき、なんとお礼をしたら良いか……」
妖精「あなたは冒険者ギルドの人だよね!? それならギルドの力を貸してもらえないかな!?」
和装受付嬢「かしこまりました。ギルドの人員や冒険者たちに、不死鳥の手伝いをするよう伝えましょう」
妖精「ありがとう!」
和装受付嬢「それとこちらを――」スッ
カニカマボコ「」ポン!
妖精「これは――カニカマボコ!」
フメイ「かにかまぼこ……?」
不死鳥クロシュ『かにかまぼこ……?』モニョモニョ
和装受付嬢「本物のカニには及びませんが、それでも大きな活力を得られる食品です。どうかお役立てください」
妖精「わかった、ありがとう!」
*
モニョモニョ モグモグ…
不死鳥クロシュ「〜〜♪」モニョニョ モグモグ
フメイ「おいしい……! でもなんでカニカマボコっていうの?」
妖精「カニの風味を模した魚のすり身なんだって」
フメイ「フメイ、サワガニなら食べたことある」
☆カニカマボコを食べて持久力が2回復しました
◇毎ターン持久力−4
↓1コンマ
01-10 救命率+3 いきぐるしい(持久力-1)
11-30 救命率+3 フキノトウ (持久力+1)
31-50 救命率+3 ヤマイモ (持久力+2)
51-70 救命率+3 温泉まんじう(持久力+3)
71-90 救命率+3 トキワちゃん(持久力+3、救命率さらに+3)
91-00 救命率+3 ヒヒイロガニ(持久力+30、救命率さらに+3)
308 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/19(土) 18:51:48.74 ID:4BNyt2Z7O
あ
309 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[age]:2025/04/19(土) 19:44:00.72 ID:op0rafM1o
「楽天カップ Warlander2
チョイワル with ネオポルテ
MCおにや、ゲスト呂布カルマ」
▽Steam(PC)Warlander/ウォーランダー
×もこう×おおえのたかゆき×柊ツルギ
(17:51〜)
ttps://www.twitch.tv/kato_junichi0817
310 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/19(土) 20:37:01.20 ID:U7rMku9j0
―トウゲン温泉街 救命率[10/10] 持久力[4/10]
人々の遺体「」
不死鳥クロシュ「コッコッコ……」
再生の炎「」メラメラ
人々の遺体「」シュワシュワ
途切れる再生の炎「」フッ…
不死鳥クロシュ「コッ……」フラッ
フメイ「クロシュ!」ギュッ
妖精「クロシュ……!」
不死鳥クロシュ「〜〜…」モニョニョ…
羽根の先「」デロデロ…
妖精(まずい……食べたり飲んだりしながらなんとかやってきたけど、クロシュがそろそろ限界だ……! でも……ここでクロシュが倒れたら、この街は――)
「――すべての痛みを、私に!」カッ!!
ギュオオオオンッ!!
妖精「えっ、この声は――」
トキワ「――」ギュオオオンッ!!
人々の遺体「」シュワシュワ
遺体から吸い上げられていく傷病「」ギュオオオッ
フメイ「えっ……? トキワ、何をしてるの……?」
妖精「ちょっと待って、トキワの魔法は――」
不死鳥クロシュ「〜〜…!!?」モニャニャ!?
ドッギャァァァァァァン!!!!
デロデロトキワ「」デロデロ…
フメイ「!!?」
妖精「トキワーッッッ!!!!」
不死鳥クロシュ「…!!!」モニョニョ…ググググ
デロデロトキワ『待って……クロシュちゃん……』
不死鳥クロシュ「!?」モニャ
デロデロトキワ『不死鳥の炎は、わたしに使わないで……。他の……もっと危ない人たちの為に……使って……』
不死鳥クロシュ「!」
デロデロトキワ『わたしはこう見えて……死んでないから、大丈夫……』
不死鳥クロシュ「〜〜…!」モニョモニョ
デロデロトキワ『……明日でも、明後日でも……余裕のあるときに……不死鳥の炎で、あっためてくれたら……嬉しいな……』
不死鳥クロシュ「……!!」
デロデロトキワ『あ、それと……クロシュちゃんに、おまんじゅうを持ってきたから……お腹の、足しにしてね』
温泉まんじうの箱「」ポン
不死鳥クロシュ「……!!!」ジワワ… コクッ
バックンッ!! モニョモニョモグモグ…!!
☆トキワの活躍により救命率がさらに3上がりました
☆温泉まんじうを食べて持久力が3回復しました
◇
311 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/19(土) 20:40:47.57 ID:U7rMku9j0
猫又「西の区画はこれで全員ニャ!」
和装受付嬢「東も全員回収済みです」
ローガン「南もこれで全員になる」
エバンス「北は被害が少なく死者もなかった。通常の治癒術で対応できそうだ」
アキト「国政区の方も被害は軽微であった」
妖精「みんなありがとう! クロシュ……最後の一踏ん張り、できる?」
不死鳥クロシュ「…!」モニョ
フメイ「うん……フメイも、最後まで手伝う」
不死鳥クロシュ「〜〜!」モニョニョ!
カッ!!
再生の炎「」メラメラ―
☆救命率が最大になりました
☆全ての死者および致命的な重症者の治療が完了しました
――救命完了――
☆迅速救命ボーナス
↓1コンマ
01-70 運命賽
71-90 ↑+ヒヒイロガニ
91-00 ↑+アマノムラクモ
312 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2025/04/19(土) 20:41:20.15 ID:WmTkXRr90
あ
313 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/19(土) 20:42:25.94 ID:tu9eTv8Eo
よく頑張った………!
314 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/19(土) 22:42:09.63 ID:U7rMku9j0
―トウゲン温泉街
再生の炎「」メラメラ
デロデロトキワ「」シュワシュワ…
ポン!
トキワ「………う……」
サララ「トキワちゃん!」
シズク「……よかった」
トキワ「あ……ま、街は!? クロシュちゃんは――」
デロデロ…
スライムクロシュ「」デロロ…
トキワ「ああっ……ご、ごめんね……わたしなんかの為に、無理を……」
妖精「いや……トキワ一人をあのままにしておいたら、クロシュもゆっくり休めなかっただろうからさ。大丈夫、ごはんと休憩を挟んであるから無理をしたわけじゃない……」
トキワ「でも、不死鳥化は一日に一回までなんだよね……? 無理してないわけが……」
妖精「うっ……そ、それはまあ……」
フメイ「……でも、トキワがいなかったら本当に危なかった。あの時は……ありがと……」
*
縛られアウル「……っ………なぜ、生きてる……?」ググッ
アキト「クロシュ……いや、救命の英雄クロシュ殿に感謝するのだな」ヌッ
縛られアウル「……?」
イヨ「あなたが殺めた人々は、彼女の不死鳥の力によって全員がその命を吹き返しました」
縛られアウル「なっ……!? なん、だって……!!?」
アキト「これから貴様には、オノゴロの司法制度に則って裁きを受けてもらう。国家転覆および大量殺人未遂の容疑者として、な」
縛られアウル「馬鹿な!! ふざけるな、ふざけるな……!! オレが一体どれだけの思いで――」
ベチンッ!!
縛られアウル「ぐあっ!」
シズク「お前の都合など知らないのです……。クロシュちゃんの優しさも、綺麗な水の大切さもわからないなら……檻の中で、わかるまでしっかり反省するのです……」
縛られアウル「こ、この……! 人間なんぞにヘコヘコするくそったれの裏切りスライムが……!」
ベチンッ!!
縛られアウル「ぐあっ!!」
スライムクロシュ「……」ジッ
妖精「……この島には、人間だけが住んでるわけじゃない。犬も、猫も、狸も……そして、狐も……。たくさんの、人間以外の生き物が住んでる。それなのにあなたは、人間への復讐なんてお題目を掲げて、無関係の人間どころか無関係のたくさんの生き物もまとめて滅ぼそうとしたんだ。あなたこそ、この地に生きる全ての命を裏切ろうとしたんだよ」
縛られアウル「……!」
妖精「狐たちに聞いたよ。あなたはお墓参りをするついでに、野狐たちに油揚げをあげていたんでしょ? そんな優しさを持つあなたが……どうして、その野狐たちまでまとめて滅ぼすようなことをしたの」
縛られアウル「…………知った風なことを」
妖精「……思うところ、ないわけじゃないんでしょ。檻の中でしっかり反省しな。まあやったことがやったことだから、結局打ち首か、あるいは二度と外に出られないかもしれないけどね」
縛られアウル「チッ……今ここで殺せよ」
アキト「お主に自身の処遇を決める権利はない。それに、死にたがりを殺してしまうのは刑にならんでござる」
イヨ「……国家転覆は重罪です。裁き次第で望み通りになるかもしれませんね」
縛られアウル「……」
315 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/19(土) 22:42:39.43 ID:U7rMku9j0
パチパチパチ…
イヨ「……拍手?」
イリス「……あっ!」
狐巫女「面白い見世物であったぞ、わっぱスライムたちよ」スタスタ
アキト「イクセ殿……ではないな。貴様が――」
狐巫女「イクセの体ではあるぞ?」
アキト「……」
狐巫女「あれほどの被害を覆すとは、敵ながら天晴じゃ。もしかしたらお主、伝説スライムの株分けかもしれんのう」
スライムクロシュ「……?」
狐巫女「口惜しいのう。今のこの国にさえ来なければ、お主もまた歴史に名を刻む伝説となれたかもしれぬのになあ」
スライムクロシュ「……」
狐巫女「じゃがお主らが如何なる手練れであろうと――精根尽き果てて満身創痍の今、星の力を制したわらわの暴虐に為す術はあるまい」スッ
星の力・水「」ポウ…
妖精「あっ!!!」
イリス「ほ、星の……世界樹の光……!!」
ミスティ「くっ……イヨの言った通りだったわけね……!」
イヨ「はい……! しかし……」
エバンス「や、やべえぞ……今は……」
ローガン「くっ……私も人命救助の為に力をほとんど使い果たしている……! メタル化ももうできそうにない……!」
アキト「くそっ……ここで終わるのか……!」
狐巫女「あ〜あ、本当に残念じゃ……。わらわの姫巫女として微かに残っている部分が、お主らのような優秀人材を葬らねばならぬことを嘆いておるわ……」
スライムクロシュ「……!!」モニョニョ…グググ…
フメイ「くそお……フメイも、もう……」ググ…
狐巫女「くく……くっくっく……わーっはっはっはっはあうっ!?」ドテッ
星の力・水「」ギュオオオオオッ!!
アリシラ「ぐうっ……こ、これが星の力かぁ……!!」ギュオオオッ
フメイ「アリシラ!?」
狐巫女「き、貴様!? この距離から星の力を奪おうなどと――」バッ
毒煙「」ボフンッ!!
狐巫女「ぬわあ!?」ゲホゲホ
縛られアウル「……」
狐巫女「アウル……!? お主、一体何を――」
縛られアウル「……うるせえ。少し……気が変わったんだ」
狐巫女「………そうか――ならば致し方なし!」
縛られアウル「……ああ」
316 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/19(土) 22:44:00.96 ID:U7rMku9j0
星の力・水「」ギュオオオオッ
アリシラ「うっ、ううっ……こんなに大きな力……吸収し切れな――」
ドクン―
アリシラ(いや……できる……。私が、魔王としての私に完全に身を委ねれば――)
アリシラ(でも――そうしたら、私は―――)
フメイ「アリシラ!!」
アリシラ「……フメイちゃん!?」
イリス「アリシラさん! この杖に、力を!!」
蒼き星の杖「」コォォォ―
アリシラ「――わ、わかった!」
星の力・水「」ギュオオオオッ
蒼き星の杖「」ズギュウウウウウッ!!
イヨ「星の力が……あの杖に、吸い込まれていく……!?」
妖精「あれは星の力を扱う神杖! あの杖なら――」
ギュオオオオオッ ポン!!
蒼き星の杖・水「」コォォォォ…
イリス「……よ、よし! なんとかなった!」
狐巫女「ぬう……まさか星の力を奪うことのできるほどの吸収魔法と、それを保持することのできる魔器がそちらにあったとは。少々予想外じゃった」
妖精「残念だったね! これで形勢逆転だよ、あなたも大人しくお縄に――」
狐巫女「形勢逆転? お主らが満身創痍であることは未だ変わっておらぬのにか?」
妖精「うっ……で、でも星の力はこっちにあるんだぞ!」
イリス「そ、そうだそうだ! 諦めて降伏してよ!」
狐巫女「今さっき奪ったばかりの大きな力をもう安全に使いこなす自信があるなんて凄いのう?」
イリス「うっ……」
狐巫女「ククク……わーっはっはっは! 星の力を奪われた程度で、わらわがお主らごときわっぱ共に敗北を喫するとでも? わらわも舐められたものじゃ!」
ゴゴゴゴゴ…
怨念の渦「」ドドドド
ローガン「こ、これは……!?」
妖精「膨大な……呪属性の、波……!! ま、まずいかも……状況は、あんまり好転してない……!!」
ミスティ「でも……ここまで来たら、やるしかないでしょ!? あの馬鹿巫女を殴り倒して、正気に戻して、解決よ!!」
エバンス「おう……! 腹ァ括るぞ!!」
狐巫女「死にたい者から前に出よ!! わらわ自ら引導を渡してやろう!!」ズオッ!!
――ボス戦闘開始 怨嗟の狐巫女――
★狐巫女が〈悔恨〉を発動!
敗北時、一度だけ耐えて戦闘続行!!
☆クロシュが〈夢喰い〉を発動!
自陣のコンマ+50!!
◇自陣(夢喰い+50、満身創痍-30)
・もう不死鳥化できない(0/1)
◇敵陣
・耐える(1/1)
↓1コンマ(合計+20)
01-10 痛恨
11-50 劣勢
51-90 優勢
91-00 会心
317 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/19(土) 22:44:50.01 ID:4BNyt2Z7O
あ
318 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/19(土) 23:08:09.17 ID:U7rMku9j0
銀狐の影「」ズモモモ
銀狐の影「」ズモモモモ
トキワ「わわっ!?」
妖精「怨念で形作ったただの影法師だよ! 実体はないから属性攻撃で倒して!」
エバンス「おうよ! 地属性エンチャントだ!」シュバッ ギュオオ
地の鉄槌「」ブォンッ!!
ドガンッ!
砕け散る銀狐の影「」パシュウン―
飛び散る血液のようなもの「」ブシャァ
エバンス「うげっ……!? 実体がない癖になんで血みたいのが出るんだよ!?」
狐巫女「実体なき者には血など通っておらぬと? ククク、人間らしい傲慢さじゃ」
妖精「悪趣味な演出だよ! 無視して無視!」
エバンス「お、おう!」
狐巫女「ふんっ!」
怨念の尻尾「」ブオンッ!!
ドガッ!!
ローガン「ぬうう……! なんと重い一撃だ……!!」ズザザッ
アキト「まともに受ければ身がもたぬが、後方への被害を考えると受けぬわけにもゆかぬ……!」
トキワ「うぅ……す、すみません……私が、動けないせいで……。でも私、叩かれても死なないので――」
アキト「死ななければ叩かれても良いということは決してないであろう!」
トキワ「……!」
アキト「……すまぬ、声を荒げるつもりはなかった。シズク、サララ、隙を見てトキワとクロシュ殿を後方へ――」
スライムクロシュ「」デロロ…
サララ「はっ、はいっ!」
シズク「……待ってください。クロシュちゃんは――」
アキト「ん?」
シズク「寝ているように見えますが、戦っているのです」
◇
319 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/19(土) 23:08:39.25 ID:U7rMku9j0
―イクセの夢
怨念の渦「」ゴゴゴゴゴ
クロシュ「!」シュタッ
イクセ「……」zzz
クロシュ「イクセちゃん! 起きて……!!」
イクセ「……」zzz
狐巫女「このドサクサに紛れてまたもここに入り込むとは、油断ならぬスライムじゃ」ヌッ
クロシュ「わらわじゃ……!」
狐巫女「現実と夢、双方で戦を繰り広げるのは少々忙しないが――お主はここで相手してやろう」
モニョモニョポン!
メイドブレード「」シャキン!
メイドクロシュ「……」ジリ
狐巫女「安心せい、お主は面白いわっぱスライムじゃ。全てが終わったらペットとして飼ってやらんこともないぞ?」
↓1コンマ(合計+20)
01-50 敗北
51-90 優勢
91-00 会心
320 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/19(土) 23:10:09.77 ID:DxONWoPLO
女神様、力をお貸しください
321 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/19(土) 23:51:02.42 ID:U7rMku9j0
狐巫女「せえい!」
怨球「」ギュオン!
メイドクロシュ「」サッ
狐巫女「ちょこまかと!」バッ
怨球「」ギュオン!
怨球「」ギュオン!
メイドクロシュ「」サッサッ
メイドブレード「」シャィンッ!!
狐/巫女「ぬおわあっ!?」スパッ
真っ二つ狐巫女「」ボテッ
メイドクロシュ「……」ジッ
真っ二つ狐巫女「」ボテッ
炎魔女クロシュ「……」チリチリ…
爆炎「」ゴウッ!!
真っ二つ狐巫女「うぎゃあああ!!?!? お、おぬし鬼か!!? 真っ二つになった死体に火を放つなど……!!?」ジタバタ
炎魔女クロシュ「死んだふり……ばればれ……」
焦げ狐巫女「ぬうう、やりおるな……! ここまで世界樹の光を集めてきた者は伊達ではないということか」
炎魔女クロシュ「……」
狐巫女「じゃがここはイクセの――つまりわらわの世界も同然。万に一つとして、お主に勝ち目は――」
イクセ「……う…。おかあ……さま……?」グシグシ
322 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/19(土) 23:52:25.66 ID:U7rMku9j0
狐巫女「……!!」
炎魔女クロシュ「イクセちゃん……!!」
イクセ「あえ……クロシュちゃんに……あっ――」
ボンッ!
イクセ母に化けた狐巫女「イクセ、あなたはもうお休みなさい。姫巫女の時代は終わったの」
イクセ「あっ……お、おかあ……」
イクセ母に化けた狐巫女「あなたも、私も……もう、生きていてはいけな――」
モニョモニョポン!!!!
分体アキトクロシュ「イクセ殿!!」
分体イヨクロシュ「イクセ様!!」
イクセ「えっ……アキトおにいちゃん、イヨおねえちゃん……?」
分体イヨクロシュ「皆、イクセ様のお目覚めをお待ちしておりますよ」ニコニコ
分体アキトクロシュ「また一緒に遊びたいでござるなあ! 拙者、イクセ殿が眠ったままでは寂しいでござる!」
イクセ「……!! み、みんな……」
イクセ母に化けた狐巫女「イクセ、騙されてはいけません。この者たちは、あなたを誑かす悪いもがっ!?」
狐巫女の口に詰まった分体ちびクロシュ「〜〜!」モニョニョニョ!
分体アキトクロシュ「イクセ殿、拙者最近かたつむりごっこにはまっているでござる! イクセ殿も一緒にどうでござろう?」
イクセ「えっ……かたつむりごっこ?」
分体イヨクロシュ「はい! 大きな殻を背負って、かたつむりになりきるのです! きっと楽しいですよ!」
イクセ「そ、そうなんだ……えっと……」
カタツムリクロシュ「〜〜」モニョモニョ モゾモゾ
イクセ「わっ! クロシュちゃん……? ほんとだ……ふふっ、楽しそう……!」
カタツムリクロシュ「〜〜」モニョニョ
分体アキトクロシュ「イクセ殿! では――」
イクセ「……でも……おかあさまは……」
分体イヨクロシュ「イクセ様のお母さまも、イクセ様が健やかに生きて、かたつむりごっこをすることを望んでおられました。私がこの耳で直接聞いたのですから、真実です」
分体アキトクロシュ「拙者も同様のことを聞いたでござる。もし何か別のことをイクセ殿が聞いているのだとしても、それはきっと悪い夢……。悪い夢は、通りすがりのスライムにでも食べていってもらうのが良いでござろう」
イクセ「そっか……悪い夢、だったんだ……」
カタツムリクロシュ「〜〜!」モニョニョ
イクセ「……うん。ありがとう……わたし……起きてみる……!」
狐巫女「もがが……!!」ジタバタ
巨大スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
狐巫女「もが……!?」
巨大スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ ズズッ
狐巫女「〜〜〜!!!」ジタバタ
モニョモニョ…モグモグ…
〈会心の食撃!〉
◇
323 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/19(土) 23:54:31.38 ID:U7rMku9j0
―トウゲン温泉街
狐巫女「――」
バタッ
エバンス「……? 急に倒れたぞ?」
妖精「……! もしかして、クロシュが――」
イクセ「……うっ……。こ、ここ……は……?」パチッ
アキト「……! その、雰囲気は……イクセ殿……!!」
イヨ「イクセ様!!」
イクセ「アキトおにいちゃん……イヨおねえちゃん……?」
ミスティ「姫巫女が……正気に戻った……?」
イリス「てことは……勝ったの!?」
スライムクロシュ「……!」モニャ!
シズク「クロシュちゃん?」
スライムクロシュ「〜〜…!!」モニョモニョ
シズク「えっ……み、皆さん! まだ――わらわじゃ巫女は、消えていないのです!!!」
ローガン「なに!?」
妖精「……あれは!!」
ズモモモモ……
空中に浮かび上がる黒い狐の影『まだじゃ……まだ、終わっておらぬ……。わらわの……わらわたちの罪を……雪がなければ……』ズモモモ
★狐巫女が〈悔恨〉を発動! 一度だけ耐える!
スライムクロシュ「……!!」モニョニョ…グググ…
黒い狐の影『わらわたちのせいで、苦しみ……滅んでいった全ての者たちに……この島の死を……捧げねば……』ズモモモ
妖精「……狂っている。あれは……もう、救われないものだ」
スライムクロシュ「……」
妖精「みんな、最後の力を振り絞って……! あの救われない魂に……せめて、安らかな終わりを」
アリシラ「……うん」
フメイ「ん……」
縛られアウル「……」
↓1コンマ(合計+20)
01-50 敗北
51-90 勝利
91-00 会心
324 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/19(土) 23:55:09.42 ID:PPCaSbiO0
あ
325 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/20(日) 00:41:19.59 ID:wa8VY9/90
ズドドドドッ
ドゴォッ ボムギッ
ギュオオオオオオッ
ドッギャァァァァァァン!!!!
散っていく狐の影『……わらわたちの、せいじゃ………わらわたちさえ……いなければ……』
縛られアウル「……」ズリズリ
散っていく狐の影『……許しておくれ……許さないでおくれ……わらわたちのことを……どうか、どうか……』
縛られアウル「……なんでだよ……」
散っていく狐の影『すまぬ………』
縛られアウル「なんで………オレみたいなイカれた復讐者に便乗して、この島を壊そうとしてんだよ……。アンタは……人間の巫女だったんだぞ……!!」
散っていく狐の影『すまぬ…………』
縛られアウル「わかってるよ……どの口が言ってんだってことくらい……!! でもおかしいだろ!! なんでだよ……なんで、オレと一緒に人間ごとこの島を滅ぼそうとしてんだよ!! なんで……人間の巫女で、いてくれなかったんだよ……。そんなんじゃ……気持ち良く、復讐できないじゃねえかよ……」
散っていく狐の影『すまぬ………すまぬ…………』
縛られアウル「……もう、いいよ。もう……。とっとと、星にでも還っちまえ……」
散っていく狐の影『すま……ぬ…………』スゥゥ――…
パシュウン――……
――戦闘終了――
326 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/20(日) 00:44:03.55 ID:wa8VY9/90
本日の更新はここまでとなります
大きな功績を挙げたクロシュは、少しばかり感傷的な気分だった。正しいことをしたという自負はある。自分の活躍でいろいろ良くなったという自信もある。しかし、それでも――。あかちゃんスライムの小さな体で救うには、この星はあまりに大きく――命の悲しみは、あまりに深い――
今はただ……疲れ切った体を瓶に潜めて、眠ろう―――……
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
327 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/20(日) 04:19:52.78 ID:x/C04xAao
おつでした
まっぷたつ狐巫女からちゃんとキルチェックするクロシュ、同化住民の経験値かな?
アウル…シノホシメンバーで一番若いというか青い印象だったので取り返しのつかない復讐を止めてあげられたのは良かったな…
328 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/20(日) 08:41:46.29 ID:mT0h6KT6o
おつ
無事に終わったか
しかしリュウトウ殿は結局最後まで活躍無しだったな…
353.30 KB
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