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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part6
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23 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/15(土) 15:56:42.56 ID:uQlfAxuF0
◇登場人物:シノホシその2◇
【名前】セレスティア・ベールグラッド
【種族】ドラゴン
【性別】女
【年齢】1800(享年)
【容姿】赤いドレスと赤い眼、金髪、立派な龍角を持つ妖艶美人で真の姿は赤いドラゴン。龍角から加工した大業物の槍を持つ。
【性格】面白いものが何より好きで、退屈が何より嫌いな気分屋。自由人。基本は気さくだが、心から誰かを愛さないし心から憎むこともないどこまでいっても爬虫類。仲良くなった相手でも必要があれば敵対するし、その逆もある。
【魔法】ドラゴンとしての溢れる魔翌力を魔法というよりドラゴンブレスとして雑に魔翌力の塊をぶつけるだけのストロングスタイル。変身魔法も使えるが杜撰。
【備考】国際テロ組織「シノホシ」のメンバー。面白そうというだけで特に目的意識も忠誠心もない。組織のメンバーになれるだけにかなりの実力者。組織の任務以外には傭兵業をこなして生計を立てている。世界でも稀な純正純粋のドラゴンだが、めんどくさいいざこざに巻き込まれないため普段は人間の姿をしている。しかし度々龍角が生えちゃうくらい爪の甘い変身っぷりで、その度にファッションだからと変な言い訳をしている。空を飛べ、普段はフワフワ空中で揺られながら昼寝してる。気に入った相手は背に乗せてくれる。気に入った相手でも必要であれば躊躇なく殺す。空から不法入国を繰り返す常習犯。本質はどこまでも冷めた人であり、戦いの中で、唯一ひりつく感情の中で死にたい。
実のところシノホシの理念や目的には一切興味がないが、強者が集い強者と戦えるシノホシでの仕事にはかなり満足している
ユーシリア編にて、自らが撒いた因果の報いを受け、戦いの中で生を終えた。その最期が満足のいくものだったかどうかは誰にもわからない。
死後強烈な呪いを放つ遺骸は、通りすがりの赤いスライムに食べられた。
【名前】ザイル
【種族】魔族
【性別】男
【年齢】1000歳
【容姿】銀の長髪、中肉中背
頭にある二本の角、背中には黒い翼を持つ。それ以外は特徴を持たない普通の青年
【性格】泰然自若。知識を尊び、色んな物事に興味を示し、他者の話に良く耳を傾け、良く喋る。だが自身の価値観は頑なに譲らない。力こそ全てとし、力で意志と矜持を貫き通す。一方で身体が弱くても、強き心を持つものには敬意を払う
【魔法】圧倒的な出力の光魔法
【備考】産まれてから暫くの間、非力でそこらの村人より弱かった魔族
力なき故に他の魔族から虐げられ、飢えと渇きに苦しみながら、死にたくない一心で生き続け、鍛え続けてきた
ある時、長年自身を虐げてきた魔族を殺害。その魔族が貯め込んだ食料を喰らうことで、生まれて初めてのまともな食事にありつく
かつて自分より遥かに強かった魔族を倒し、飢えから解放されたことにより、力さえあれば飢えることもなく、尊厳も守れると力に執着していった
研鑽の日々の中、滅ぼされた村の生き残りの少女を虐げて楽しむ魔族を見つける
力こそ全て。ならば、少女が虐げられるのも弱いが故
そう考えるも怒りを覚えたザイルは魔族を屠り、少女を助けた
その後、助けた者の義務として少女を養う。始めは義務感のみで少女と接していたが、次第に情が移り兄妹のように仲良くなる
しかし、かつて虐げていたザイルが自分達より遥かに強くなったことを妬んだ魔族達が義妹(少女)が連れ去る
だがザイルの実力を見誤った魔族達は、義妹を人質にザイルを脅す間もなく皆殺しにされる
このことから、大切なものを守り通すにも力が必要と信じるようになる
やがて圧倒的な力と知識を手に入れたザイルは、繁栄も豊かさも平和も、人材すらも力で得られると、周辺の者を種族関係なく従える
そして自分の思う通りの法を整え、思い通りの国を作らせ、その国を亡き義妹の名前からリーリアと名付けた
かつての飢えの経験から、食事がなによりの楽しみ。一番の好物は義妹の得意料理だったシチュー
しかし国は、王国から放たれた一筋の光に焼かれ、呆気なく滅んだ
国を包んでいた、民の笑い声。平穏な日常。明日への希望。どれもが、燃えて灰となった
力こそ全て。国が滅んだのもまた、自身の弱さ故
されどこの怒りは。この哀しみは。この苦しみは。力なき者として当然の末路を、なぜ受け入れられぬ
灰の中に燻る激情の熱が、決意と共に蘇る
王国を滅ぼし、国を再興せん
光を――。義妹と同じ力を放つ世界樹の光を、我が手に――
セレスティアの訃報を聞いた際は、彼なりの方法で静かに祈りを捧げた。戦力の喪失は痛いが、立ち止まることはできない
24 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/15(土) 16:00:16.35 ID:uQlfAxuF0
◇登場人物:その他◇
【名前】レイ・アンバー
【種族】人間
【性別】女性
【年齢】18
【容姿】長身だが猫背で地面につくほど長い灰色の髪をした陰鬱なオーラを醸し出してる女性 体中にタトゥーのように無数の魔法陣が刻まれている
【性格】根暗で対人恐怖症で常に不安と恐怖に囚われている
【魔法】体中に刻まれた魔法陣の影響でによって禁呪扱い・あるいは歴史の中で忘れ去られた魔法や呪術を含めて多数の魔法を使える
【備考】かつてはとある国(どの国かは作者に任せます)の孤児院で暮らしていた普通の少女だったが、その孤児院は邪神(とロイエ教では扱われている)を信仰するカルト教団が運営しており、彼女は邪神の器として選ばれてしまいその際に魔法陣が刻まれる。そして邪神を彼女に憑依させる儀式の直前にカルト教団を滅ぼすためにロイエ教原理派が襲撃。その混乱に乗じる+魔法陣によって使えるようになった魔法を駆使して脱走に成功したものの、カルト教団とロイエ教原理派双方によって全世界の冒険者ギルドに捕獲や討伐の依頼が出されお尋ね者になってしまい、常に怯えながら逃走生活を続けている。しかしお尋ね者でまっとうな職に就けないとはいえ盗みを働いて金や食糧を得たり、不安と恐怖が強すぎるあまり追手と勘違いして無関係の一般人を攻撃したりと単純な被害者とは言えない行動をしてしまっている。過去のことで善良な心が歪んでしまったのか、あるいは元から邪神の器に相応しい素質を持っていたのか……
密航した貿易船を紆余曲折あって幽霊船と化させ、その奥に引きこもっていたところをクロシュ一行に叩きのめされた。その後彼女の処遇について紛糾していたところ、クロシュの進言によって命を救われ(?)、クロシュのことが気になり始める
逃亡生活は現在も続いており、少し前に海上を漂流していたところを再びクロシュ一行に見つかって救助される。そこでまたクロシュやクロシュの仲間たちの優しさに触れ、久しぶりの安らぎを得た
その後国際商業都市イスファハーンに到着する前にクロシュたちの迷惑にならないようひっそりと一行から離れ、孤独な逃亡生活に戻っていった
少し前にユーシリア帝国領に入り、シワシワカボチャを盗み食いしているところを騎士に発見されて追い回された。シワシワなやつくらい分けてくれても良いじゃん……と思ったりしたが、その当時ユーシリアカボチャのほとんどがシワシワで大変だったということをレイは知らなかった
【名前】ブラッド(冒険者ギルド命名)
【種族】スライム
【性別】♀
【年齢】不明
【容姿】血のように赤いスライム。人間に擬態する時は、真紅の髪を足元の辺りまで無造作に伸ばした幼子の姿を取る
【性格】わがまま。感情の起伏が激しく、気に入らないことがあるとすぐに癇癪を起こす
【魔法】詳細は不明だが、通常のスライムとは一線を画す卓越した擬態能力と同化能力を有する
【備考】幼い外見とは裏腹に異常な力を有しており、何人もの冒険者を血の海に沈めている
単純な戦闘能力も高いが、擬態能力を活かして不意打ちや騙し討ちをする等の狡猾さもあり、危険
過去に起きた災害級の事件に関与している疑いがあり、冒険者ギルドは調査を進めている
ここ最近にわかに動乱の気配が沸き起こっているのを感じ、多数の分体を大陸中に放って動向を観察している
カリス・ノーランドによって造られた命である可能性がある
嫌いな食べ物は特になく、毒物だろうと鉱物だろうとなんでも食べることができる。強いて言えば人間は種族的な意味で嫌いなので食べたくない
未だに人間のペットをやめない黒いのろまスライムのことが気に入らないが、あかちゃんなのだから仕方ないかとも思い始めている
【名前】クロシュヴィア・スウィートエンド
【種族】スライム
【性別】なし
【年齢】2000
【容姿】特に一つの姿に頓着せず、様々な姿に変身する。普段は風になって漂っている。
【性格】姿形を変えられるように性格もいくらでも変えられる。普段は朗らか風。しかし本質はことなかれ主義の悲観論者。
【魔法】体積も質量も材質もエネルギーも無視して何にでもなれる。コピーした相手の能力魔法すら使いこなせる。
【備考】人間が魔物を嫌うようにどんな種族でも別の種族を嫌ったり好いたりと差別心を心に抱えている。そんな世界でもみんなから好かれるため嫌われないため、相対する種族に合わせて姿を変え偽り生きてきた(人間相手には人間として振る舞うなど)。伝説のスライムだがスライムとしての本来の姿にはもう長いこと戻っていない。
どうにもならない現実を目の当たりにしすぎた結果、最期には生命の在り方に絶望して風の中に溶けていったと言われている
それから千と数百年後。芸術都市での大破壊の後、彼女は再び人々の前に現れた。全ての生命を救う、真の正しい世界の導師として――
デロデロ思想の布教活動は、ゆっくりとではあるが着実に進行している。最近は新しく導師になってくれた僧侶の活動もあってロイエ教からデロデロ派に入る者も増えてきており、クロシュヴィアとしてはとても嬉しいらしい
25 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/15(土) 16:00:59.99 ID:uQlfAxuF0
◇登場人物:その他その2◇
【名前】リリーツィア・ハッピーエンド
【種族】夢魔
【性別】女
【年齢】2000
【容姿】普段は帝国貴族服に身を包んだ中性的な人間である宰相の身体を使用している。本体はナイトキャップを被ったすんごい美人の半透明夢魔で現実世界には身体を持っていない。
【性格】世界平和を本気で願う正義感が暴走した理想主義者。
【魔法】憑依魔法と夢魔法
【備考】強力な憑依能力を以て帝国宰相を乗っ取っている。文字通り帝国の影の支配者。宰相の権力を使い星の力を探索し、魔族たちを使い魔王の力を探索をしている。
かつてクロシュヴィアやベスティア、クローディアと語り合った理想郷を最も諦めなかった者。皆が諦め去っていく中、誰一人取りこぼすことのない世界平和を本気で願い続けている。しかし建国する度に何度も何度も滅ぼされてきたため、地上ではなく夢の世界にこそ絶対の楽園を作ることを目的にユーシリアにやってきた。
ユーシリアにある魔王の力と星の力を取り込むことでこの星のあらゆる生命を幸福の夢の中に落とそうと企んでいる。すべての生命は永遠の夢の中で何もかも思いどおりに過ごす、これこそが世界平和。これこそが絶対的幸福。だから誰も抵抗するな。私が世界の全てを幸せにする。今度こそ暖かい微睡みの中でハッピーエンドに至ってやる。
ユーシリア編にて彼女の計画は失敗し、今はクロシュヴィアに捕まって分体の一つに閉じ込められている。クロシュヴィアのデロデロ思想は、全てが溶け合った最期のデロデロに対するサポートが不十分ではないかと思っている
【名前】カリス・ノーランド
【種族】エルフ
【性別】女性
【年齢】400
【容姿】
身長145cm。小柄で華奢な体格やショートカットにしたサラサラの金髪、青い瞳、白い肌など。幼く活発そうな可愛らしい顔立ち。
顔立ちは幼く小柄で華奢な体格だが、その幼さとは裏腹にバストは大人顔負けに実っている。どこがとは言わないが生えてない。白衣を着た医者のような服装。
【性格】一見陽気で無邪気だが、道徳や人道といった倫理観に理解を示さない狂人。
【魔法】生命・魂に干渉する魔法。
【備考】
魔王化を研究し、自身も魔王になろうとしているマッドな研究者。
過去に様々な動植物を魔王化させようと自身の魔法で実験を繰返し凶悪な怪物を誕生させ続けたことから指名手配されている。
彼女自身の戦闘能力は未知数だが、実験で怪物と化した者達は一様に彼女に従順で護衛をしているため、彼女を倒すことは困難を極めるだろう。
ガッタ・ファーブのことは品性のないイカれたマッドサイエンティストだと思っている
26 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/15(土) 16:02:00.90 ID:uQlfAxuF0
◇登場人物:クロシュの心の住人◇
【名前】メイ841
【種族】メイド型オートマトン(機械人形)
【外見】メイド服を着た黒髪ロングの15歳くらいの少女
【年齢】不明
【性格】無機質で機械的な喋り方をする
【魔法】魔法は使えないが護衛用に右手にブレード、左手にマシンガンを仕込み、両足にローラー、背中にジェットエンジンを備える。
【備考】かつて機械都市で量産されたメイドロボの一体。その核には妖精類を加工して造られた精核が使われている
何らかの不具合により精核が元となった妖精の自我を半端に取り戻し、人間たちへの復讐と同胞の救出を目的に機械都市と港湾都市で殺戮と破壊を繰り広げた
最期にはクロシュに精核を呑み込まれ、対話の後にブレードを遺して吸収された
吸収された後もその遺志の断片はクロシュの中で生き続けており、クロシュが魔剣に乗っ取られた時はブレードにその遺志が宿り、クロシュ救出の為に魔剣と激しい戦いを繰り広げた
元となった妖精はフォレスティナの出身だったとされる
自分のメイドブレードこそが最もクロシュの役に立っていると思っている
最近、クロシュが装備できるようになった竜角の大槍の強さに危機感を抱いている
【名前】ヴァン・アナザールート
【種族】 人間/魔王
【性別】 男
【年齢】 224
【容姿】 黒色の鎧で全身を覆い、兜で顔を隠している。赤髪を後ろでまとめていて、優しげな青い目をしている。
【性格】 真面目な堅物に見えて、意外とノリがいい性格だった。
【魔法】 炎魔法/闇魔法/夢魔法
【備考】帝国から少し離れた湖にある高度な魔法で隠蔽された小さな墓を守る騎士。かつて夢想の魔王により夢の世界へ引き込まれたが、そこで夢想の魔王の本来の人格と邂逅して惹かれ合う。夢想の魔王は自身の命を奪うよう頼み、彼を現実へ帰還させて自身を倒させた。魔王を倒して帰還した彼は英雄の再来と持て囃されるが、彼はそれを望まず、夢想の魔王の亡骸と共に人々の前から姿を消した。
愛する者を手にかけた絶望と夢想の魔王の残滓の影響から魔王になりかけ、年を取らず、簡単には死ななくなっていた。更に精神を蝕まれて自我を失いつつあった。
ユーシリアで最近流行り始めた眠りの病の元凶。だが本人に自覚はない。
紆余曲折あって今は力を失った夢想の魔王(今は夢の女神と呼ばれている)と共にクロシュの心の中に住み、穏やかに暮らしている
【名前】セレナディア・ベールグラッド
【種族】ドラゴン
【性別】雌
【年齢】1900
【容姿】赤黒い鱗に立派な竜角を持つ巨大なドラゴン。家くらいデカイ。
【性格】食べることが大好きで、それ以外はまるで興味がない。好物は魔翌力がふんだんに染み込んだ魔鉱物や幸福に溢れた夢。
【魔法】暴食。どんなものでも食べることができ、概念や魔翌力、夢、記憶など形のないものすら食うことができる。
【備考】かつては傭兵をしており、とある者の依頼を受け妹と共にユーシリアに進攻した過去がある。国中でひと暴れした後は飽きたのか妹はどっかに消えてシノホシするわ、本人は好みの鉱山を見つけたので依頼者を無視して占領するわ、帝国の多くの勢力から邪魔に思われているはた迷惑ドラゴン。ちなみに妹はローガンの家族の仇その人である。
占領地から全然退いてくれないが、食べ物をくれるなら多少の相談には応じてくれる。結局善悪などなく食欲でしか物事を判断しない。強力なドラゴンブレスは数里先にも届く。
紆余曲折あってクロシュに食べられ、今はクロシュの心の中に住んでいる。クロシュが美味しいものを食べるとセレナディアも美味しさを感じられる為、クロシュにはもっとたくさんの美味しいものを食べて欲しいと思っている
27 :
◆eAA16RTlRw2e
[sage saga]:2025/03/15(土) 16:28:51.26 ID:uQlfAxuF0
新スレです。本編の更新はもうしばらくお待ちください
>>前スレ995
思ったより備考欄の更新を楽しみにしていた人がいたようなので、ひとまず更新を続けることとしました。今後は状況を見つつ、偶数スレでのみ更新するとかいろいろ考えていきたいかもしれません
>>前スレ996
悪の狐が何を企んでいるかはわかりませんが、どうやら今はオノゴロ島にいて、反朝廷勢力に加担しているようです。クロシュ勢力の結成が今後どのような影響を及ぼすかはわかりませんが、もしかすると良案であるかもしれません
>>前スレ997
本編に登場していないキャラクターもちゃんと生きていて、その動向が少しくらい見えたら面白いかなあと思って始めたことなので、需要や余力がある内は更新したいと思います。ただ、余力の方はカツカツかもしれません
>>前スレ998
朝廷や反朝廷の戦力を引っ張ってくることができれば、クロシュ勢力は強く大きくなれるかもしれません
また、反朝廷勢力に祭り上げられている偽巫女の情報は闇に包まれていますが、もし接触することができれば良いことがあるかもしれません
>>前スレ999
毒狐氏はシノホシでは最年少のショタ狐扱いされていましたが、本来の姿は人間憎悪を滾らせた恐ろしい妖狐のようです。シノホシの年上のお姉様方には可愛がられてしまう彼ですが、人間に従う童妖怪などに甘くしてやる義理はないようです
>>前スレ1000
リュウトウ氏は朝廷軍の中将殿なので、もし引き込むことができれば大きな力となってくれるでしょう。彼女は姫巫女への忠誠心を持っていますが、同時にオノゴロ島を愛する心もあるので、付け入る隙はあるかもしれません
28 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/15(土) 17:12:06.06 ID:JMHr9iTGo
ちゃんとセレスティアの死に動揺してくれるくらいの仲間意識はあったのね
たぶん1番無いのは死んだ本人か
29 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/15(土) 18:51:22.22 ID:bejVJrRco
たておつー
備考欄更新ありがとう…!!!
ヴァンとかセレナディアの力を引き出すにはまだまだクロシュは赤ちゃん過ぎるかな
30 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/15(土) 20:52:47.07 ID:uQlfAxuF0
お待たせしてしまいました。本編開始です
セレスティア氏の死は、シノホシのメンバーにとっては驚愕の事実だったようです。仲間意識がないわけでもなかったのもあり、そしてあの頑強な悪竜がやっつけられたという事実がやはりびっくりだったようです
実際のところ、シノホシに対して最も仲間意識がなかったのはたぶんセレスティア氏だと思います
ヴァン氏やセレナディア氏の力については、今のところ心属性部分や夢喰いスライムという形で引き出せていますが、その全てを引き出せているかというと実際まだ難しいと言わざるを得ないかもしれません。仰る通りクロシュ氏はあかちゃんなので、長い目で成長を見守って頂けたらと思う所存です
31 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/15(土) 20:53:16.86 ID:uQlfAxuF0
―オノゴロ諸島トウゲン温泉 滞在7日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード 盾:ラティアの大盾 飾:くすんだ耳飾り
武:竜珠の大杖 防:竜のエプロン 飾:不死鳥の羽根
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のレオタード 飾:
◇イリス [星の魔法使い]
武:蒼き星の杖 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:魔術師のローブ 飾:
◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:氷の短刀 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:氷竜革のローブ 飾:
◇ローガン [鋼の戦士]
武:蜥蜴一文字 盾:灼鋼の盾 飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:オリハル鎖帷子 飾:
◇エバンス [地の傭兵]
武:古代の鉄槌 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武:魔銀の刀 防:硬質革鎧 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽*6 蜘蛛絹の下着 魔族国永久旅券
会心賽*0 ザリガニのお守り フメイの服の切れ端
反魂丹*2 大きな巻き貝 精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具 闇の欠片 精霊樹の実のジャム
「星の魔力」上中 フリルワンピ水着 精霊樹の鉢植え+赤雷球
お宿の妖精の織物 魔法学園のスク水 フメイとアリシラの人形
魔導飯盒 ガラスのザリガニ メルルの帽子
妨害魔力波発生装置 踊り子の双剣 溶岩石のアミュレット
属性大全 サボテンドラゴンの花 太陽のメダリオン
魔王図鑑 精霊のローブ 暗黒優待券
氷精の魔導書 精霊樹の杖[改] 冒険者証(ランク1)
ブラッドワイン*3 大魔女帝国渡航権
マッスルワイン*1 かたたたきけん
吸血鬼殺ワイン*1 大魔女帝国滞在許可証
魔術書「正負の属性」 風船印のパラシュート
吸血鬼の日焼け止め ラティア勲章
日蝕の傘 ユーシリア王家の紋章
大魔女サイン*1
古代のセラミック
ステライト鉱石
晴れ乞い傘
◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[3/5]
◯仲間の目標
・カリス・ノーランドを討つ(ミスティ)
◯経験値
・クロシュ 剣技[05/06] 魔法[05/06] 防御[04/06]
・イリス 杖術[02/04] 魔法[04/16]
・ミスティ 剣技[00/07] 魔法[05/16]
・ローガン 剣技[13/16] 魔法[04/08] 防御[02/08]
・エバンス 剣技[12/16] 魔法[02/08]
……………………………………………………………………………………
□オノゴロ諸島 トウゲン温泉〜他
国政区:御所、審議場、武家道場、蔵書庫、神社、他
温泉街:広場、茶屋、お土産屋、湯治場、露天風呂、足湯、他
宿場町:旅館、市場、食事処、酒場、遊郭、鍛冶屋、冒険者ギルド、他
街の外:田園、農村、山々、他
沿岸部:漁場、漁村、港、他
32 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/15(土) 20:54:18.83 ID:uQlfAxuF0
―朝
旅館雪解け
チュンチュン
妖精「……」
イリス「……来ないね」
妖精「まあまだ朝の内だし、もう少し待っていよう。私たちの方針を伝えないと」
ミスティ「……第三勢力……クロシュ勢力を結成するのよね」
クロシュ「ん……!」
イリス「クロシュ勢力……ちょっと可愛すぎない?」
妖精「……クロシュが狙われるようなことになるのは困るし、名称は変えた方が良いと私も思う」
クロシュ「……でも、わかりやすい……!」
妖精「それはまあわかりやすいけどさぁ……」
煤けたオフダ「」フラフラ
妖精「あ、来た! でもなんかいつもと違うような……」
イリス「いつもは人型の紙だよ! でもこれは人型じゃないオフダってやつで……しかも煤けてる……?」
ミスティ「……何か書いてあるわ」
ペラッ
煤けたオフダ『今すぐそこから離れ』
イリス「!?」
ミスティ「!?」
妖精「……み、みんなすぐに荷物をまとめ――」
ドガァンッ!!
「んわあああああ!!!!」モニャニャニャ!!
クロシュ「シズクちゃん!!」シュバッ
ミスティ「くそっ……!! イリス、荷物をお願い!!」シュバッ!!
イリス「わかった! そっちは任せたよ!!」
*
33 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/15(土) 20:54:59.19 ID:uQlfAxuF0
―旅館雪解け 玄関
破壊された木彫りのオオキイクマ「」グシャッ
吹き飛んだ掛け軸「」ビリビリ
悪鬼「おらァ! 早くしねェと宿ごとぶっ壊しちまうぞ!!」ドガンッ!!
シズク「や、やめてください! やめてぇ……!」モニャニャ…
悪鬼「やめて欲しかったら早く連中を差し出すんだな!」
シズク「だ、だめです! お客さまを、わるい人たちに引き渡すなんて……」モニャモニャ
悪鬼「ならば死ね!!」ブンッ!!
ギンッ!!
ユキ母「……白昼堂々強盗とは、当宿も舐められたものね。あなたたち、お縄に付く覚悟はできているの?」ザッ
悪鬼「お縄だ? 俺たちゃ朝廷≠フ命でここに来てんだぜ?」
ユキ母「えっ……!?」
悪鬼「抵抗する従業員は例の外観共と同罪だからしょっぴいて良いとのお達しだ。お前ら、このスライムと雪女を捕らえろ!!」
雑兵たち「えやーっ!」ババッ
ユキ母「こいつら……!!」コォォォ―
竜角の大槍「」ブンッ!!
ドゴンッ!!
雑兵たち「グワーッ!!」ドガァンッ!!
悪鬼「!」
竜メイドクロシュ「!」シュタッ
ミスティ「凍れ!!」バッ!!
凍り付く雑兵たち「グワワーッ!!」カチンコチン
*
―旅館雪解け 廊下
ローガン「イリスくん! 妖精くん!」タタッ
エバンス「何があった!?」タタッ
妖精「今はとにかく逃げるよ! 荷物は……まとめてあるね!」
イリス「玄関で戦ってるクロシュちゃんたちに加勢して……シズクちゃんとユキちゃんのお母さんも一緒に連れてった方が――」
アキト「イリス上!!」バッ
イリス「えっ、アキトさ――」
ローガン「!」シュバッ
ヒュンッ!
キンッ!!
忍者「!!」シュバッ!!
イリス「えっ……に、ニンジャ!!?」
ローガン「すまぬ、間一髪だった。アキト殿の声掛けがなければ――」
アキト「礼はいい!! とにかく急いでここから離れるでござるよ!!」
◇
34 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/15(土) 20:57:29.22 ID:uQlfAxuF0
―旅館雪解け 玄関
雑兵たち「こ、こんなの聞いてねえ!! 勝てるわけねえよ!!」スタコラ
悪鬼「チッ、雑魚共が……! 仕方ねえ、退却するぞ!」スタコラ
ミスティ「逃がすか!」バッ
氷柱「」ヒュンッ!!ドスッ!!
悪鬼「ぐおおっ! これしき!!」シュババッ!!
ユキ母「ミスティちゃん、深追いは禁物よ! 鬼の耐久力を侮ってはだめ!」
ミスティ「雪女さん……。はい……」
クロシュ「シズクちゃん……!」
シズク「……宿が……宿が……」モニャニャ…
壊された玄関「」
破壊された木彫りのオオキイクマ「」
破られた掛け軸「」
ひしゃげた灯籠「」
タカタカタカッ
イリス「ミスティ! クロシュちゃん!」タタッ
妖精「急いでここから……あっ」
シズク「」デロロ…
クロシュ「……ごめんなさい……。わたしたちが……」モニョニョ…
ユキ母「いいえ。当宿はこういった事態も想定した宿ですから……どうかお気になさらないで」
クロシュ「……ん………」
ユキ母「……しかし朝廷直々に狙われたのは流石に初めてのこと。皆様をこのままここにお泊めし続けるわけには参りません」
妖精「う、うん……。すぐに離れるよ……」
ユキ母「私の住む隠れ里にご案内致します。そこでなら朝廷からの追跡も躱せるはずですから」
シズク「」デロロロ…
ユキ母「シズクちゃんも、良いわね? ここにいたら危ないから……」
シズク「はい……」モニョ…
イリス「ねえ、妖精さん……ちょっといい?」
妖精「ん?」
イリス「これ……公家のイヨさんは大丈夫なのかな?」
煤けたオフダ『今すぐそこから離れ』ペラッ
妖精「……大丈夫ではない可能性の方が高いと思う」
イリス「……!! えっと……」
クロシュ「……助けに、行く」
イリス「クロシュちゃん!」
エバンス「でも、公家のイヨの住んでるとこってどこなんだ……?」
ユキ母「公家のイヨ……ツクヨミ家のことならわかるけど……状況から考えるとかなり危険だし……」
クロシュ「でも……酷い目に、遭ってるかも……」
ユキ母「うーん……」
妖精「……私とクロシュなら、隠れ潜んだまま高速移動できる。だから場所だけ教えてもらえれば、私たちだけで救助に行けるよ」
ユキ母「……わかりました。でもくれぐれも無茶はしないで」
妖精「大丈夫、無茶させない為に私が付くんだもん」
ユキ母「では合流地点を決めておきましょう。温泉街を出たら――」
35 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/15(土) 20:58:54.90 ID:uQlfAxuF0
―トウゲン国政区
ヒュオオオオ――
風クロシュ「」ヒュルルル
妖精「よし、完璧に風になってるよクロシュ!」パタパタ
風クロシュ「」ヒュルヒュル
妖精「それでユキのお母さんに教えてもらった住所は――ああっ!?」
遠くに見える火の手「」ゴオオッ
空に上がる煙「」モクモク
風クロシュ「〜〜!?」モニャニャ!?
妖精「ま、まずい!! 探すまでもなくて助かるとか言いたくないけど、急ごう!!」パタタッ
◇
―トウゲン国政区
炎上するツクヨミ邸
ゴオオオオッ!!
メラメラ パチパチ
イヨ叔母「ああっ……!? アウル様、なぜこのようなことを!!?」
アウル「どうしてだって? 君がそうしてくれって頼んだんじゃないか」ニヤニヤ
イヨ叔母「ち、違います!! 私は……あの憎きイヨめを殺して欲しいと――」
アウル「そうしてるけど?」
アウルに首を掴まれて持ち上げられるイヨ「かっ……は……」ガクガク
アウル「朝廷への謀反を企てる愚か者を密告してくれたことには感謝してるよ。オバサン。でもねェ……反逆者は一族郎党皆殺しなんだ」ニヤニヤ
イヨ叔母「そ、そんな……!!」
アウル「ヒアーッハッハッハッ!! 下らない家系内権力闘争なんかに現を抜かした愚か者の末路には相応しいんじゃない? 安心しなよ、あの家が焼け落ちてこの小娘を縊り殺したらアンタは苦しまないよう殺してやるからさァ」
イヨ叔母「あ、ああ……姫巫女様……どうか、御慈悲を……」ガクッ
リュウトウ「アウル殿!! これは一体どういうことです!!?」ザザッ
36 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/15(土) 21:02:29.59 ID:uQlfAxuF0
アウル「おやおや遅い到着だねえ中将殿。見ての通り、謀反を企てた愚かな一族を粛清してるところだけど?」
リュウトウ「ここまでする必要はないはずです! 捕らえて牢にでも入れておけば……」
アウル「はァ? オレは姫巫女直々に独自の裁量で焼き討ち・粛清を許可されてるんだけど?」
リュウトウ「……っ!!」
アウル「わかってるよね? オレに逆らうってことは姫巫女に逆らうのと同義。アンタも反逆者として粛清してやっても――」
バッ!!
土下座リュウトウ「……お願い申し上げます。どうか、ツクヨミ家の者に慈悲を。このリュウトウの首であれば、撥ねて頂いて構いませぬ……!」ドゲザ
アウルに首を掴まれたイヨ「リュウ……ト……ウ……!!!」ブンブン
アウル「……チッ。何だそれ、自己陶酔でもしてんの?」ゲシッ
リュウトウ「うぐうっ……!」ゴロゴロ
アウルに首を掴まれたイヨ「〜〜〜……!!」ジタバタ
アウル「……なるほどね。お前たち、お友達同士か何かなんだ。ならこうしよう。謀反を企てたこいつはここで粛清する。他のツクヨミ家の者は豚箱。それでどうかな?」ニヤリ
リュウトウ「……っっ!! な、何卒……!!!」
アウル「口答えするな」ドガッ
リュウトウ「うああっ」ゴロゴロ
アウルに首を掴まれたイヨ「〜〜〜〜……!!」ジタバタ
アウル「反逆者は楽に殺さないのが人間流だろ? だからこいつも、オレの毒でじわじわと時間をかけて――」
メイドブレード「」ヒュッ!!!
アウル「っ!?」サッ
アウルが放したイヨ「っ……」パッ
ギュッ!
イヨを抱きかかえたクロシュ「!」スタッ
アウル「君は……昨日温泉街にいた」
妖精「ま、まさかアウルがいたなんて……! クロシュ、急いで逃げるよ!!」パタパタ
イヨを抱きかかえたクロシュ「ん!」
アウル「……妖精? まさかお前たち……セレスティアを殺ったっていう――」
妖精「ひ、人違い!!」パタパタ
アウル「逃がすかッ!! オレたちの障害となるならここで殺すッ!!!」
――戦闘開始 妖狐アウル――
★アウルが〈狐毒〉を発動!
相手のコンマが半減!!
☆クロシュが〈毒無効〉を発動!
相手の〈狐毒〉を無効化!!
◇自陣(温泉+20、イヨ庇う-20)
・不死鳥化できる(1/1)
◇敵陣(力量差+20)
↓1コンマ(合計-20)
01-10 痛恨
11-50 劣勢
51-90 優勢
91-00 会心
37 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/15(土) 21:04:44.59 ID:Wf9Yj2zhO
負けバトルかな
38 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/15(土) 21:04:56.81 ID:gU+eFlUF0
はい
39 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/15(土) 21:26:18.98 ID:uQlfAxuF0
アウル「はあッ!」バッ
毒霧「」モクモクモク!!
妖精「うわっ毒霧!?」
クロシュ「!!」
アウル「アッハハハハハ!!! 毒にのたうって死ね!!」
クロシュ「!」シュタタタタッ
アウル「は!? なんで効いてないんだよ!!?」
妖精(クロシュはスライムだから毒が効かない……なんてわざわざ教えてやる必要はない! でも――)
クロシュに抱えられたイヨ「ごぼっ……!!」
妖精「クロシュ、このままだとイヨが……!」
クロシュ「う、うん!!」タタタッ
妖精「でもこの毒霧……風を吹かせても飛んでいかない……!! どうなってるの……!?」パタパタ
アウル「毒が効かないなら、直接殺すだけだ!!」シュバッ!!
鎌槍「」ビュンッ!!
クロシュ「!!」ササッ
アウル「ほらどうしたどうした!! お荷物を抱えたまま串刺しになりたいかい!?」
鎌槍「」ビビビッ!!
クロシュ「っ!!」サササッ
アウル「そこだ!!」
鎌槍「」ヒュンッ!!
ドスッ!!
クロシュ「んゅっ……!!」
傷口「」デロデロ…
アウル「……!! 思い出した。お前……芸術都市にいた黒いスライム!!」
↓1コンマ(合計-20)
01-10 痛恨
11-50 劣勢
51-90 優勢
91-00 会心
40 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/15(土) 21:30:14.09 ID:UAlA60JOO
あ
41 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/15(土) 21:39:26.05 ID:uQlfAxuF0
アウル「……まあどうでも良い。お前はここで死ぬんだからな!!」
クロシュ「!!」
アウル「死ねェ!!」
鎌槍「」ドスドスドスッ!!!
妖精「クロシュ!!!」
デロデロ…
スライムクロシュ「」デロロ…
アウル「フン、スライムなのに人間なんかに与するからだ。来世があったら精々慎ましく――」
カッ!!!!
不死鳥クロシュ「コケコッコォォー!!」ゴオオオッ!!!
アウル「なっ炎のニワトリ!!?」
妖精「てやっ!!」バッ
砂「」ボフンッ!!
アウル「ぐあっ!? 目潰しなんて姑息な……!」
妖精「クロシュ、そのまま飛んで逃げよう!!」
不死鳥クロシュ「コケーッ!!!」バサバサバサッ
抱えられたイヨ「……あ……あった、かい……?」
――撤退――
42 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/15(土) 22:34:23.36 ID:uQlfAxuF0
―霊峰の隠れ里
ホーホケキョ ポーポーポッポー
小さな川「」サラサラ
小さな橋「」
茅葺き屋根の家々「」
イリス「わあ……! ここがユキちゃんの故郷の隠れ里……!」
ユキ母「ええ。ここまで来ればもう安心よ」
ミスティ「ここは、雪女の集落なのですか?」
ユキ母「雪女だけの集落というわけではないけれど、ここら辺の雪女はみんなこの里に住んでいるのではないかしら。他には猫又とか妖狐とか……いろいろいるわ」
妖精「よ、妖狐……」
ユキ母「……大丈夫。アウル・フォクシーはこの里の出身ではないから、ここの場所も知らないはずよ」
エバンス「それなら安心だな……」
シズク「クロシュちゃん……大丈夫……?」モニョモニョ
クロシュ瓶「……」モニョニョ…
妖精「不死鳥の力を使ってものすごく疲れちゃったみたい……。今日はゆっくり休ませよう」
イリス「イヨさんの容態はどう……?」
ソリに寝かせられたイヨ「すう、すう……」
アキト「ぐっすり眠っておるな……。しかしアウルの毒を浴びたというのに、命に別状がないとは……」
妖精「クロシュの不死鳥の炎を間近で浴びたから、体内の毒素は浄化されてるはず。しばらく様子見は必要だけど、きっと大丈夫だと思うよ」
エバンス「不死鳥の炎ってかなりインチキだよな……」
イリス「真面目に医療魔法を勉強してる人が見たらひっくり返ると思いますよ」
ローガン「イリスくんは真面目に医療魔法の勉強をしているのではなかったか?」
イリス「はい。だからひっくり返りました」
◇
43 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/15(土) 22:35:54.60 ID:uQlfAxuF0
―隠れ里の貸家
囲炉裏「」メラメラ パチパチ
ユキ母「ひとまず、しばらくはここに身をお隠しください。雪解けと比べるとだいぶ手狭になってしまって申し訳ないですが……」
イリス「わ、わっ……! これって、イロリ!? イロリですか!!?」
エバンス「イロリだ!! イロリがある!!!」
ユキ母「え、ええ。囲炉裏だけど……」
イリス「わあ〜!! ありがとうございます!!」
エバンス「最高です!!」
ユキ母「??」
ミスティ「……何から何まで……ありがとうございます」ペコ
ユキ母「いえいえ、雪解けのサービスの一貫よ。例え朝廷が相手でも、お客様の秘密と安全をお守りする……それが私たちの職務なの」
妖精「ひとまず、しばらくはここをクロシュ勢力の拠点として活動しよう」
クロシュ瓶「〜〜」モニョモニョ
シズク「こっちでも、精一杯お世話させていただきます!」
妖精「シズク、無理してない……? つらい時はクロシュみたいに瓶に入ったりしてても……」
シズク「泣いてても、仕方ないので……!! わたしにできること、精一杯やります!!」
ローガン「フッ……良い子だな、シズクくんは」
シズク「えへへ……よく言われますっ!!」
☆クロシュ勢力の拠点が霊峰の隠れ里に移りました
……………………………………………………………………………………
□オノゴロ諸島 霊峰の隠れ里
隠れ里:貸家、広場、市、茶屋、食堂、温泉、鍛冶屋、道場、神社、他
離れ山:未探索(今日は疲れてるので探索できない……)
……………………………………………………………………………………
オノゴロ諸島滞在7日目。ここは霊峰の隠れ里です
↓1〜3 自由安価 何をする?
44 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/15(土) 22:36:30.58 ID:CZ5Somqs0
フラナとパティから支援物資が届く
45 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/15(土) 22:37:31.56 ID:JMHr9iTGo
世界中のスライムたち、おらに元気を分けてくれスタイルで回復に努める
46 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/15(土) 22:37:35.10 ID:Wf9Yj2zhO
隠れ里で情報収集
47 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/15(土) 22:37:36.67 ID:mt8kvz2k0
反朝廷勢力に傀儡に仕立て上げられている偽姫巫女(?)について知ってる人がいないか調べる
48 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/15(土) 23:01:54.89 ID:uQlfAxuF0
―霊峰の隠れ里
ホーホケキョ ポーポーポッポー
イリス「それにしても……んん〜! のどかで良いとこだね!」ググッ
妖精「空気も澄んでるし、自然の力も豊富に感じられる。妖精の私にとってかなり心地良い環境だから、オノゴロの妖怪っていうのはやっぱり精霊とか妖精に近い生き物なのかも」
イリス「隔絶した島国で独自に進化した種かあ。なんだか夢が広がるね……ん?」
ギュオオオオンッ!!!!
妖精「あ、あれは……」
イリス「まさか……!!」
シュタッ!!!!
血分身フラナ「久しぶりね。イリス、妖精」ファサッ
イリス「フラナ先生……の分身!!」
妖精「なんか言葉が流暢になってる!?」
血分身フラナ「良いモノをあげるわ」スッ
イリス「あ、でもこの会話が成立しそうでしない感じはやっぱり血分身の先生かも……」
↓1コンマ
01-50 いつものブラッドワイン
51-90 ↑+ビターチョコスムージー(油揚げフレーバー)
91-00 ↑+そしてこの血分身たる私よ
49 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/15(土) 23:03:11.31 ID:oMZRagyh0
あ
50 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/15(土) 23:21:28.57 ID:uQlfAxuF0
マジカルブラッドワイン「」ポン!
妖精「いつものやつだ」
イリス「ありがとうございます!」
血分身フラナ「それとパティから手紙を預かってるわ」スッ
イリス「え、パティさんから!?」
パティの手紙『狐はチョコレートを食べると中毒症状を起こして死ぬ。オノゴロには危険な妖狐が数多く潜んでいるから、覚えておいて損はないわ。以上』ペラッ
イリス「ええ……」
妖精「狐ってチョコ食べると死ぬんだ……」
血分身フラナ「ところでフレメアを見なかったかしら」
イリス「オノゴロ諸島では見てないですね……」
血分身フラナ「わかったわ。頑張りなさい」タンッ
ギュオオオオッ!!!
イリス「あ、ありがとうございましたー!!」
妖精「凄い速さで飛んでいった……。なんか血分身の性能が上がってきたね」
イリス「流石フラナ先生です!」
☆ブラッドワインを一本いただきました
☆狐がチョコに弱いという情報を得ました
◇
51 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/15(土) 23:22:20.75 ID:uQlfAxuF0
というわけで本日はここまでとなります。次回はクロシュの元気回復編、隠れ里で情報収集編となります
突然の襲撃やアウル氏の追撃を躱して霊峰の隠れ里に身を寄せたクロシュ一行。のどかで穏やかなこの地で、クロシュ勢力として決起を図るべく次の手を模索する。血分身のフラナ氏からまたブラッドワインを頂いたり、パティ魔術顧問から突然の狐毒殺知識を教わったり、ひとまず初日の成果は良い感じになりそうに思える。そして瓶の中でデロデロになっているクロシュは、元気を取り戻せるか。世界中のスライムたちは、黒いあかちゃんスライムを応援してくれるのか――
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
52 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/16(日) 03:22:08.89 ID:yV8oTq6po
乙でした
フラナ先生の毒殺提案理にかなってるけど無慈悲でなんというかこう、手心というものは……
53 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/16(日) 11:22:33.85 ID:i/PONkGAO
乙
パティ先生の図書館にはそれこそ禁書級の本とかたくさんありそう。
好奇心で読もうとした使い魔ちゃんとかも過去にいてお仕置きしてそう。
54 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/16(日) 12:27:12.62 ID:hUkylx4Y0
乙
>>42
でアウルがこの里出身じゃないと言っているけど猫の獣人みたいに狐の獣人もオノゴロ諸島に残っている者と別の国に行っている者がいるという事なのかな。
55 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/16(日) 12:32:09.50 ID:/KtlJDBcO
立て乙更新乙
ブラッドさんのクロシュ評が軟化してきててワロタ
イヌ科にチョコは禁忌っすね…
56 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/16(日) 14:34:08.37 ID:Jo3NV4yW0
単に忘れてるだけかそれとも何か意図があっての事なのかは分からないけど、ユーシリア帝国市民の紹介でフレンだけ抜けてるのちょっと可哀想
57 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/16(日) 14:34:08.31 ID:Jo3NV4yW0
単に忘れてるだけかそれとも何か意図があっての事なのかは分からないけど、ユーシリア帝国市民の紹介でフレンだけ抜けてるのちょっと可哀想
58 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/16(日) 14:36:08.49 ID:Jo3NV4yW0
すみません、何故か二重投稿になってしまいました
59 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/16(日) 20:32:48.86 ID:2l8oHCgp0
竜にとってアボカドが毒になるように、狐にとってはチョコレートが毒になるようです。もちろんイリスたちは問答無用で毒殺するような無慈悲な方々ではないので、今後の状況を注視していくのが良いと思われます
ユーシリア帝都大図書館には様々な本があり、一般の方には公開されていないスゴイ本やヤバイ本もあったりするかもしれません
使い魔にもいろいろいるようですが、迂闊な者は実際そういう本を勝手に読んだりして大変な目に遭ったりすることもあったかもしれません
猫又や妖狐はオノゴロの妖怪ですが、大陸にいる狐や猫の獣人と同一視されたりされなかったりすることがあります。彼らが同一の種族なのかは有識者の間でも意見が分かれていますが、見た感じはほとんど同じようです
ブラッド氏はクロシュさんのことをのろまなあかちゃんだと思っているようです。あかちゃん相手に目くじらを立てても仕方がないので、変なことをしても大目に見てくれるかもしれません
申し訳ありません、忘れていました。登場人物が増えるとこのようなミスも増えるので、やっぱり縮小した方が良かったかもしれません
60 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/16(日) 20:35:19.84 ID:2l8oHCgp0
―霊峰の隠れ里 貸家
クロシュ瓶「……」
クロシュ(……不死鳥になると……怪我とか、傷は治るけど……すごく、疲れちゃう……)
クロシュ(……もっと早く、回復できないかな……?)
クロシュ瓶「……」モニョモニョ
元気回復したい
↓1コンマ
01-60 レッサースライムたち『〜〜』モニョモニョ
61-90 白銀スライムちゃん『無理しないで』モニョモニョ
91-00 ブラッド『食い貯めとけ』モニョモニョ
61 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/16(日) 20:35:53.42 ID:JAvVCj7p0
あ
62 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/16(日) 20:44:54.67 ID:2l8oHCgp0
―??
遥か彼方の空に浮かぶ白い光「」ユラユラ
地上に瞬く無数の光「」チカチカ
クロシュ『〜〜』モニョモニョ
レッサースライムたち『わ〜』モニョモニョ
レッサースライムたち『こんにちは〜』モニョモニョ
クロシュ『ん……こんにちは……』モニョモニョ
レッサースライムたち『くろいスライムだ〜』モニョモニョ
レッサースライムたち『ねえ、たべてもいい? たべてもいい?』モニョニョ?
クロシュ『ほえ……どうやって食べるの……?』モニョモニョ
レッサースライムたち『あえ? たべらんない?』モニョニョ?
レッサースライムたち『んわ〜ここどこ〜?』モニャニャ
レッサースライムたち『へんなとこ〜』モニョモニョ
クロシュ『んへへ……』モニョニョ
◇
―霊峰の隠れ里 貸家
クロシュ瓶「……♪」モニョモニョ
シズク『クロシュちゃん何してるの?』モニョッ
クロシュ瓶『わ、シズクちゃん……! えっと……遠くの、レッサースライムさんたちと……お話、した……!』モニョモニョ
シズク『んええ!? ど、どーやって!?』モニョニョ!?
クロシュ瓶『えっとね――』モニョモニョ
☆レッサースライムたちとお話して少し元気になりました
63 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/16(日) 21:09:18.06 ID:2l8oHCgp0
―霊峰の隠れ里 市
ワイワイ キャッキャ
茶屋の看板『美味しいお茶・お団子・お饅頭』
食堂の看板『食材豊富』
粉焼き屋妖精「粉焼きだよ〜」
油揚げ屋妖狐「油揚げじゃぞ〜」
ワイワイ キャッキャ
ミスティ「市は賑わってるわね」
ローガン「温泉街とはまた違った趣があるな」
エバンス「よし、そんじゃあ地道に情報収集でもするか」
↓1コンマ
01-60 今の姫巫女は狐っぽいらしい
61-90 離れ山には廃村があるらしい
91-00 里外れに傷だらけの女の子が倒れてるぞ!!
64 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/16(日) 21:10:52.89 ID:i/PONkGAO
あ
65 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/16(日) 21:59:39.66 ID:2l8oHCgp0
粉焼き屋妖精「離れ山には村の跡があるんだよ!」
ミスティ「村の跡……?」
エバンス「廃村ってことか?」
粉焼き屋妖精「わかんない! 何年か前に探検した時に見つけただけだもん!」
ローガン「ふむ……飢饉か、災害か……?」
エバンス「少し気にならんでもないが、俺たちの事情とは関係なさそうか」
粉焼き屋妖精「そんなことより買ってってよ! 粉焼き!」
ミスティ「……粉焼きって、何?」
エバンス「……小麦粉の生地を球状にして焼いたもの……か?」
ローガン「トコナツ島で見たたこ焼きに似ているな」
粉焼き屋妖精「タコは入ってないよ! だから粉焼き!!」
エバンス「なるほどな。じゃあ情報提供のお礼に買ってくか」
粉焼き屋妖精「まいど〜! 熱いうちに食べてね〜」
☆廃村の情報を得ました
◆
66 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/16(日) 22:28:20.87 ID:2l8oHCgp0
―オノゴロ諸島トウゲン温泉 滞在8日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード 盾:ラティアの大盾 飾:くすんだ耳飾り
武:竜珠の大杖 防:竜のエプロン 飾:不死鳥の羽根
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のレオタード 飾:
◇イリス [星の魔法使い]
武:蒼き星の杖 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:魔術師のローブ 飾:
◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:氷の短刀 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:氷竜革のローブ 飾:
◇ローガン [鋼の戦士]
武:蜥蜴一文字 盾:灼鋼の盾 飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:オリハル鎖帷子 飾:
◇エバンス [地の傭兵]
武:古代の鉄槌 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武:魔銀の刀 防:硬質革鎧 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽*6 蜘蛛絹の下着 魔族国永久旅券
会心賽*0 ザリガニのお守り フメイの服の切れ端
反魂丹*2 大きな巻き貝 精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具 闇の欠片 精霊樹の実のジャム
「星の魔力」上中 フリルワンピ水着 精霊樹の鉢植え+赤雷球
お宿の妖精の織物 魔法学園のスク水 フメイとアリシラの人形
魔導飯盒 ガラスのザリガニ メルルの帽子
妨害魔力波発生装置 踊り子の双剣 溶岩石のアミュレット
属性大全 サボテンドラゴンの花 太陽のメダリオン
魔王図鑑 精霊のローブ 暗黒優待券
氷精の魔導書 精霊樹の杖[改] 冒険者証(ランク1)
ブラッドワイン*3 大魔女帝国渡航権
マッスルワイン*1 かたたたきけん
吸血鬼殺ワイン*1 大魔女帝国滞在許可証
魔術書「正負の属性」 風船印のパラシュート
吸血鬼の日焼け止め ラティア勲章
日蝕の傘 ユーシリア王家の紋章
大魔女サイン*1
古代のセラミック
ステライト鉱石
晴れ乞い傘
◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[3/5]
◯仲間の目標
・カリス・ノーランドを討つ(ミスティ)
◯経験値
・クロシュ 剣技[05/06] 魔法[05/06] 防御[04/06]
・イリス 杖術[02/04] 魔法[04/16]
・ミスティ 剣技[00/07] 魔法[05/16]
・ローガン 剣技[13/16] 魔法[04/08] 防御[02/08]
・エバンス 剣技[12/16] 魔法[02/08]
……………………………………………………………………………………
□オノゴロ諸島 霊峰の隠れ里
隠れ里:貸家、広場、市、茶屋、食堂、温泉、鍛冶屋、道場、神社、他
離れ山:未探索(廃村があるらしい?)
……………………………………………………………………………………
67 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/16(日) 22:29:24.81 ID:2l8oHCgp0
―霊峰の隠れ里 貸家
粉焼き「」ポン
朝ごはん「」ポン
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ モグモグ
イリス「クロシュちゃんすっかり元気になったねえ」
シズク「よかったです!」
妖精「うんうん。それに――」
柱の陰に隠れているイヨ「……」ジッ
ミスティ「改めて見ると……公家のイヨって、こんなに小さい子だったのね……」
アキト「かような幼子を無惨に毒殺しようとするとは……毒狐アウル、許せぬ悪でござる」
イヨ「……! 私は18歳です……! 幼子でも小さい子でもありません!」ズイッ
ミスティ「えっ年上……!?」
アキト「なんと……拙者の一つ下だと……!?」
イヨ「……」プンスコ
妖精「まあ、とりあえず無事に目が覚めたようで良かったよ。それで今の状況なんだけど――」
イヨ「……わかっております。姫巫女がついに乱心……いえ、元からそのように企てていたのやもしれません。そして私の目論見も露見して……今はこうしてあなた方に命を救われ、匿われている……」
妖精「そういうこと。ついでに言えば私たちは、朝廷と反朝廷の両方に喧嘩を売る第三勢力を結成するつもりでいる。できればあなたにも協力して欲しいんだけど……」
イヨ「……朝廷と反朝廷が手を組んでしまった以上、もはや私はあなた方に縋る以外の術を持ちません。不肖の身ではありますが、どうかお役立てください」
☆クロシュ勢力にイヨが加入しました
オノゴロ諸島滞在8日目。ここは霊峰の隠れ里です
↓1〜3 自由安価 何をする?
68 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/16(日) 22:29:37.51 ID:JAvVCj7p0
派閥の仲間探し
69 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/16(日) 22:30:05.90 ID:M4tMgbFuO
アウルについて何か弱みになるような情報等がないかハーピィ記者に手紙で聞いてみたり、他の住人に聞き込み調査する
70 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/16(日) 22:30:34.81 ID:HJvVXrFW0
反朝廷勢力に傀儡に仕立て上げられている偽姫巫女(?)について会う方法や知ってる人がいないか調べる
71 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/16(日) 23:07:39.00 ID:2l8oHCgp0
―霊峰の隠れ里 貸家
妖精「ねえ、クロシュ勢力に加入してくれそうな人っていない?」
イヨ「……リュウトウ……前に私と共にあなた方を襲った剣士のことを覚えていますか?」
ローガン「おお、あの凄腕の剣士殿か! もちろん覚えている!」
イヨ「彼女なら……事情を話せば、朝廷を抜けてこちらに付いてくれると思います。ただ……彼女は今、恐らくトウゲン国政区の警備を任されているはずなので……接触すること自体が大きなリスクになってしまいます……」
エバンス「なるほど……難しいな」
イリス「北方開拓に派遣された人たちを呼び戻すことは?」
イヨ「……北方開拓団も、荒れ波によって身動きが取れないという連絡が先日入りました。援軍は期待できません」
ミスティ「むう……このオノゴロ本島でどうにか戦力を集めなければどうにもならないということね……」
エバンス「ひとまずこの辺りで味方になってくれそうな奴を探してみるか!」
*
戦力探し結果
↓コンマ
01-60 サララ
61-70 メルル
71-80 デュア
81-90 リュアン+??
91-94 レイ
95-97 フメイ+アリシラ
98-00 セイン
72 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/16(日) 23:10:07.95 ID:XBaSTS23O
カモンフレンズ
73 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/16(日) 23:15:00.14 ID:yV8oTq6po
フメイちゃーん!
74 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/16(日) 23:53:23.25 ID:2l8oHCgp0
―だいぶ前
海
イカダ「」ザパァァァン!!!
フメイ「わあああああ!!!!」アタフタ
アリシラ「いやああああああ!!!!」アタフタ
転覆するイカダ「」ベシャーンッ!!
フメイ「がぼっ、がぼぼっ!!」アップアップ
アリシラ「フメイちゃあん!!!」バシャバシャ
◆
―けっこう前
謎の海域
爆炎噴射イカダ「」ボシュウウウウッ!!!
アリシラ「すごい、すごいよフメイちゃん!! ジェットエンジンイカダだ!!!」
フメイ「波なんかに、絶対に負けない!!!」
幼い少女の影「」ヌッ
アリシラ「はえ……」コテッ
フメイ「わ、わ、わああああああ!!!!?!?!?」
爆炎噴射イカダ「」ボシュウウウウッ!!!
◆
―少し前
オノゴロ本島海岸
ザァーン… ザザァーン…
カモメ「クゥー、クゥー」バサバサ
カニ「」チョキチョキ
イカダの残骸「」ボロボロ
フメイ「う……こ、ここは……」
アリシラ「フメイちゃん!! 気が付いた!! 私たち、辿り着いたんだよ!!」
フメイ「え……!」
アリシラ「オノゴロ島に!!!」
◆
―今
オノゴロ山中
フメイ「……ここ……どこ……?」ヨタヨタ
アリシラ「え、ええと……この辺りに、温泉街があるはずでぇ……」ヨタヨタ
フメイ「フメイ……疲れた……」ヨタヨタ
アリシラ「……あっ! 見て、家がある! 集落だ――」
クロシュ「?」ヒョコ
フメイ「えっ……クロシュ!?」
アリシラ「クロシュちゃん!?」
クロシュ「フメイちゃん……アリシラさん……!?」
◇
75 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/16(日) 23:54:19.22 ID:2l8oHCgp0
―霊峰の隠れ里 貸家
囲炉裏「」パチパチ
フメイ「お、お邪魔します……」トコトコ
アリシラ「お邪魔しま〜す」ノシノシ
イリス「……!!? ふ、フメイちゃんに、アリシラさん!?」
ミスティ「えっ……!? い、一体どういうこと!?」
クロシュ「迷子……だった!」
*
妖精「な、なるほど……イカダで海を……」
アリシラ「結果オーライ! こうしてクロシュちゃんにも会えたしね」
フメイ「……ん」
クロシュ「……♪」ニコニコ
アリシラ「そんで……話を聞く限りだと、ここの世界樹の光はけっこう困ったことになってるんだね?」
妖精「まあ、そうだけど……。あなたたちはどうするの? 正直私たちだけじゃ戦力不足だから、もし手伝ってくれるなら手伝って欲しいけど……」
アリシラ「私たちは――」チラッ
フメイ「……」ウツラウツラ
クロシュ「……フメイちゃん……疲れてる……」
フメイ「…んーん……。ちょっと……眠いだけ……」
クロシュ「……寝よ。あっち……お布団の、お部屋……」
フメイ「クロシュ……」
クロシュ「……昔みたいに……クロシュたんぽ、つかう……?」
フメイ「……うん………」
クロシュ「ん……!」
おてて「」ギュッ
ヨタヨタ… トコトコ… モニョモニョ…
アリシラ「……いいよ。手伝ってあげる。光は譲らないけど」
妖精「……ふふ。けっこう優しいとこあるんだ」
アリシラ「もうすぐ終わるんだもの。最期の思い出くらいはね」
妖精「……」
☆クロシュ勢力にフメイちゃんとアリシラさんが加入しました
◇
76 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/16(日) 23:55:20.28 ID:2l8oHCgp0
というわけで本日はここまでとなります。次回はアウル氏の弱点調査編、偽姫巫女について調べよう編です
隠れ里に到着し、レッサースライムたちとお話したり、離れ山の廃村の噂を聞いてみたり、イヨさんが目を覚ましてクロシュ勢力に加入したり、フメイちゃんとアリシラさんがクロシュ勢力に加入したりしました
長旅で疲れ切ったフメイちゃんは、クロシュたんぽを抱きしめて柔らかな眠りにつく。抱きしめられたクロシュも、久しぶりの温もりと懐かしさに包まれて意識を手放した。運命に翻弄されし無垢なる幼子たちに、しばしの安息を――
それでは本日もありがとうございました。次回は土日の予定ですが、土曜日がちょっと不明瞭なのでもしかしたら更新できないかもしれません。よろしくお願いいたします
77 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/17(月) 00:36:58.47 ID:PZji/qc4o
おつでしたー
オノゴロの近海はイカダで漕ぎ出したい衝動に駆らせるナニカがあるのか…w
勢力の戦力的には申し分ないフメイちゃん、クロシュたんぽでぬくぬくかわいい
78 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/17(月) 02:31:03.17 ID:VeNj4gw0o
おつ
リュウトウちゃん今の所良いとこなし
これから逆転できるか
79 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/17(月) 07:56:17.61 ID:qKCsVgq30
乙です
アリシラちゃんも昔はクロシュたんぽ使ってたのかな
80 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/20(木) 12:16:07.78 ID:FULdYdulO
乙
サララちゃんもクロシュ勢力とガッツリ接触しちゃったし追っ手とかないといいけど
81 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/22(土) 18:04:36.66 ID:/b2lvrsv0
オノゴロへの近道は東ユーシリア港なのですが、現在東ユーシリア港ではオノゴロ行きの船は出ておらず、船の貸出なども行われていません。そのため、オノゴロに行くにはイカダを使うしかない――とイカダで海渡りを敢行する旅人が後を絶たないようです
フメイちゃんは実際とても強いので、クロシュ勢力としては大幅な戦力の拡大ができました。クロシュ氏も久しぶりにフメイちゃんに会えて嬉しそうです。フメイちゃんも久しぶりにクロシュたんぽでぬくぬくできて良かったと思います
リュウトウ氏は信念と命令の板挟みになっていてとてもつらい状況かもしれません。現朝廷で働くよりはクロシュ勢力に引き抜かれてしまった方が気持ち良く働けると思いますが、彼女はとても真面目なので簡単には引き抜かれてくれないかもしれません。しかし逆転の機会はきっとあるかと思います。自由行動などで上手く接触を図っていくのが良いでしょう
アリシラ氏はフメイちゃんのようにクロシュさんと一緒に旅をしたり、一緒のおうちに住んでいたりしたわけではないので、クロシュたんぽを使う機会は滅多になかったものかと思われます。でももしかしたら、お泊り会のようなことをした時にクロシュたんぽを使わせてもらうこともあったかもしれません(でもあまり独占しすぎるとフメイちゃんが拗ねるので注意が必要です)
サララ氏はクロシュ勢力に限りなく近い一般人なので、温泉街に居続けるよりは一緒に隠れ里へ避難した方が良いかもしれません。しかし実は彼女の家では優れた隠密の技が伝えられているため、もし命を狙われるような立場となっても意外としぶとく逃げ回れる可能性が高いです。心配しなくともきっと大丈夫でしょう
82 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/22(土) 18:05:09.70 ID:/b2lvrsv0
―霊峰の隠れ里 貸家の縁側
アリシラ「ふむふむ……つまりまずはその毒狐をどうにかする方法を考えないといけないわけだ」
妖精「この前は風でも打ち払えない毒霧を広範囲にばら撒いたんだ。対策してないとまともに戦うことすらできないと思う」
イリス「風で払えないってところが厄介だなあ……。妖精さんたちの耐毒結界を人間用に変換するのは難しいんだよね?」
妖精「まあうん……。どっかに人間魔法と妖精魔法の両方に精通してる奴でもいれば違ったかもしれないんだけど……」
イリス「人間魔法と妖精魔法の両方に精通してる人物……フラナ先生やパティさんも流石に妖精魔法は専門外だろうしなあ」
ミスティ「毒を出させる前に一気に倒してしまうのはどうかしら?」
エバンス「無茶言うなよ! 相手はあのシノホシの構成員だぞ!?」
ローガン「いや、しかし相手に何かをさせる隙を与えずに倒してしまうというのは悪くない発想だと思う。流石に正面突破でそうするのは難しいだろうから、何らかの搦手か罠が必要だろうが……」
↓1コンマ
01-50 廃村で見慣れない妖狐の目撃情報
51-90 ↑+チョコスムージーのお届けです!
91-00 ↑+人間用耐毒結界のお届けだよ〜
83 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/22(土) 18:24:03.96 ID:+VYuCF+Uo
はい
84 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/22(土) 20:05:22.71 ID:/b2lvrsv0
―霊峰の隠れ里 広場
ワイワイ キャッキャ
仔猫又「すたれ村に変な狐がいたニャ!」
ミスティ「え、すたれ村?」
ハーピィ記者「この隠れ里の子供たちは、離れ山にある廃村のことをすたれ村と呼んでいるみたいですよ」
イリス「へぇ〜そうなんですね……えっ風雪新聞の記者さん!?」
ハーピィ記者「どもども! いつもお世話になっております!」
ミスティ「唐突に出てきたわね……まあいつものことか。あなた、その狐のこと詳しく教えてくれる?」
仔猫又「銀色の毛並みだったニャ! 初めて見たニャ! 綺麗だったニャ!」
イリス「銀色の綺麗な毛並み……。この辺にはそういう毛並みの狐はいないの?」
仔猫又「いないと思うニャ!」
ミスティ「そうなのね。ありがとう、教えてくれて」
仔猫又「言葉より現ナマが欲しいニャ!」
イリス「げ、現ナマ……」
ミスティ「……この冷凍イクラマスでどうかしら」スッ
冷凍イクラマス「」ポン
仔猫又「ニャ……! 商談成立ニャ!!」パクッ シュタタタタッ
85 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/22(土) 20:07:50.10 ID:/b2lvrsv0
イリス「エバンスさんが獲ってくれたイクラマスが役に立ったね」
ミスティ「ええ。瞬間冷凍は普通の冷凍より旨味が損なわれないから、あの子の舌も満足させられるはずよ」
ハーピィ記者「すばらしい商談でした! ダークヒーローたちの新たな一面、記事にさせていただきますよ!」パチパチパチ
イリス「あ、はい……。ところでルフさん、銀色の狐について何かご存知ですか? 生息地とか」
ハーピィ記者「ええもちろん。銀狐はかつて、このオノゴロ諸島に生息していた生物種の一つです」
ミスティ「……かつて? 今は?」
ハーピィ記者「ここ十数年、生存個体は確認されていません」
イリス「え、ええっ……!」
ハーピィ記者「昔はこの里の近くや離れ山にもたくさんいたんですけどね。すたれ村というのも、かつては銀狐の妖狐たちがまとまって暮らす集落だったんですよ」
イリス「……どうしていなくなっちゃったんですか?」
ハーピィ記者「乱獲です」
イリス「そ、そんな……」
ハーピィ記者「銀狐の毛皮はさっきの仔猫ちゃんが言っていた通りとても美しく、主に人間たちにとってとても価値の高い物品でした。そんな銀狐が大量に暮らしている場所や村があれば……もうおわかりですね?」
ミスティ「……反吐が出るわ」
ハーピィ記者「そんなこんなでオノゴロ諸島の銀狐は絶滅……。あのすたれ村が焼き討ちされたのは大体20年くらい前だったでしょうか。仔猫ちゃんが銀狐を見たことがなかったというのも無理はありませんね」
イリス「……あれ? じゃああの子が見たっていう銀狐は……」
ハーピィ記者「さあ。生き残りか、もしくはシノホシのテロリストのどちらかでしょう」
ミスティ「……アウル・フォクシーも銀狐なの?」
ハーピィ記者「見た目は完全に銀狐の妖狐ですね。もちろんそのように化けているだけの可能性もありますけど」
イリス「……」
ハーピィ記者「おやや、だめですよ同情なんかしちゃ! アウル・フォクシーはオノゴロ諸島転覆を目論む危険なテロリストなのです! ダークヒーローなら涙を飲んで敵を討たなきゃ!」
ミスティ「同情するなと言いつつ涙を流すなとは言わないのね……」
ハーピィ記者「ダークヒーローイリスのことなら詳しいですからね、私。そしてそんなあなた方にプレゼントがあります!」スッ
チョコスムージー「」ポン!
イリス「これは……スムージー?」
ハーピィ記者「はい、チョコレートスムージーです。対狐用毒物ですね。引きこもりの魔女に頼まれまして、危険な妖狐と戦う際はまずこれを飲ませると良いとのことです」
ミスティ「……ありがたいと言えばありがたいけれど……大喰らいの悪竜ならともかく、用心深いアウルにこれを飲ませる機会なんてあるかしら……」
ハーピィ記者「さあ……それはあなた方次第ですね。まああなた方の誰かやクロシュちゃんが飲んじゃっても良いと思いますよ。中身は本当に普通のチョコスムージーなので。フレーバーは油揚げですけど」
イリス「油揚げフレーバー……」
☆チョコスムージーを1つ手に入れました
*
86 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/22(土) 20:09:24.99 ID:/b2lvrsv0
―霊峰の隠れ里 貸家の縁側
妖精「うーん……いっそ人間用の魔法についてちゃんと勉強してみるか……。いやでも今から勉強したら何年かかるか……」
アリシラ「大変だね〜」
妖精「あ、そういえばアリシラって吸収魔法が使えるんでしょ? ならアリシラが毒魔法を片っ端から吸収すれば良いんじゃない?」
アリシラ「え〜無理無理、毒魔法なんて吸収したら毒で死んじゃうよ〜」
妖精「炎魔法とかを吸収しても焼け死なないのに毒魔法を吸収したら毒で死ぬっていうのはおかしい」
ヒュルルル――
風の精霊「お届け物だよ〜!!」ヒュルルッ
妖精「あ、風の精霊」
アリシラ「風の精霊さんだね」
風の精霊「ティセリアさんから!」スッ
巻物「」ポン
妖精「ティセリアから? なんだろう」
風の精霊「それじゃあまたね〜」ヒュオオオッ
アリシラ「とりあえず中を見てみたら?」
妖精「うん」
巻物「」バラッ
妖精「こ、これは――!!」
巻物『妖精用中和結界を人間向けに転用する手順』
巻物『毒を使う敵との戦いに備えてお役立てください。絶対無事に帰ってきてね。ティセリアより』
妖精「ティセリア……」ウルウル
アリシラ「ものすごく良いタイミング……」
☆妖精が人間用耐毒結界を習得しました。戦闘時、妖精が健在の場合に相手の毒を無効化します
◇
87 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/22(土) 20:33:23.49 ID:/b2lvrsv0
―霊峰の隠れ里 市
エバンス「そういえば反朝廷勢力は偽の姫巫女を擁立してるとかいう話を聞いたが、偽の姫巫女ってのはどんなやつなんだ?」
アキト「病や傷を治す不思議な力を持っている……と聞いた。拙者も本人や現場を直接見たことがあるわけではござらんゆえ、真偽はわからぬが……」
ローガン「病や傷を……? 治癒魔法とは異なるのか?」
アキト「治癒魔法であっても、即時に病や傷を治してしまえるわけではなかろう? しかしその姫巫女は、その場で直ちに治してしまうらしいのでござる」
エバンス「……てことは、不死鳥の炎みたいな超パワーの持ち主ってことか!?」
アキト「……どうであろうな。もし不死鳥の如き力を持っているのであらば、もっと有名であってもおかしくはない。拙者は、その治癒の力には何らかのカラクリがあるものと睨んでいる」
ローガン「でっち上げ、あるいは自作自演か」
アキト「もしくは……重い代償がある、など」
エバンス「実際に会えれば聞けるんだがな」
アキト「反朝廷勢力の重要人物でござる。簡単には会えなかろう……」
↓1コンマ
01-60 サララ「その子のこと、知ってるかもしれません」ヌッ
61-90 サララ「居場所もわかるかもしれません」
91-00 サララ「だ、誰か〜!!」
88 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/22(土) 20:35:39.00 ID:2eAGHDcDO
あ
89 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/22(土) 20:41:07.57 ID:LLF8QBN30
今日はだいぶコンマが荒ぶっている
90 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/22(土) 21:18:24.00 ID:/b2lvrsv0
サララ「だ、誰か〜〜!!」バタバタ
エバンス「ん……? ありゃ、サララちゃんじゃないか!?」
ローガン「誰か背負っているが……」
サララ「助けてください!!! 大怪我してるんです!!!」
サララに背負われた傷だらけの女の子「」グッタリ
アキト「サララ、この子は……!?」
エバンス「怪我人だと!? 任せろ!!」バッ
ローガン「ここからならクロシュ勢力の貸家が最も近い! 治癒魔法の心得のあるイリスくんに診てもらおう!」
サララ「み、皆さんこちらにいらしたんですね……お願いします!!」
◇
91 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/22(土) 21:21:09.17 ID:/b2lvrsv0
―貸家
ドタドタドタ
傷だらけの黒髪ロングの女の子「はあ、はあ、はあ……」グッタリ
シズク「え……と、トキワちゃん!? トキワちゃんですか!?」モニャニャ!?
サララ「シズクちゃん! うん……隠れ里に来る途中で、倒れてるのを見つけたの……!」
妖精「……!!? な、なにこの子……!? 死と病の気配が……」
アリシラ「うわ……命がかすれてる。生きてるのが不思議だよ、その女の子……」
ミスティ「どういうこと……?」
サララ「……この子、昔温泉街に住んでたんです。旅館とか道具屋のお手伝いをしながら暮らしてたんですけど、ある日急に行方不明になっちゃって……。怪我とか病気を肩代わりできる力を持ってたから……もしかしたら……」
アリシラ「へえ……怪我とか病気を吸い取るってこと……。命を吸い取る私とは真逆だね……」
サララ「……どうにか、なりませんか……!? このままじゃ、トキワちゃん……!!」
イリス「こ、こんなにも傷だらけじゃ……私の治癒魔法でも……。しかも病気の治し方なんて……」
分体スライムクロシュ「!」モニョッ
シズク「クロシュちゃん……!? あれ、フメイちゃんと一緒に寝てたんじゃ……」
モニョモニョ…ポン!
分体クロシュ「わたし……分体」
不死鳥の羽根「」キラキラ…
モニョモニョ…ポン!!
分体不死鳥クロシュ「コッコッコッ……」トコトコ
妖精「えっ……!? 分体なのに……不死鳥の羽根と同化した!?」
分体不死鳥クロシュ「コッコッコッコ……」バサッ
明るい炎「」メラメラ…
炎に包まれる傷だらけのトキワ「ん……ぁ……」メラメラ…
シズク「んわあああ!!? クロシュちゃん何してるのお!!?!?」モニャニャニャ!!?
イリス「ま、待ってシズクちゃん! クロシュちゃんの炎は――」
炎に傷を癒やされていくトキワ「ぁ……」メラメラ…
アリシラ「……命が………満ちていく…………」
完治したトキワ「すう……すう……」zzz
サララ「トキワちゃん……!!」
シズク「クロシュちゃん、すごい……! すごい、すごい……!!」ピョンピョン
デロデロ…
分体スライムクロシュ「」デロロ…
妖精「ああっ! はい、瓶! これに入って休んで!」スッ
空き瓶「」ポン
デロデロ
分体クロシュ瓶「」ポン
☆00クリティカルにより分体のクロシュも同化が使えるようになりました
☆謎の少女トキワを保護しました
◆
92 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/22(土) 21:46:39.29 ID:/b2lvrsv0
……………………………………………………………………………………
―オノゴロ諸島トウゲン温泉 滞在9日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード 盾:ラティアの大盾 飾:くすんだ耳飾り
武:竜珠の大杖 防:竜のエプロン 飾:不死鳥の羽根
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のレオタード 飾:
◇イリス [星の魔法使い]
武:蒼き星の杖 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:魔術師のローブ 飾:
◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:氷の短刀 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:氷竜革のローブ 飾:
◇ローガン [鋼の戦士]
武:蜥蜴一文字 盾:灼鋼の盾 飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:オリハル鎖帷子 飾:
◇エバンス [地の傭兵]
武:古代の鉄槌 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武:魔銀の刀 防:硬質革鎧 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽*6 蜘蛛絹の下着 魔族国永久旅券
会心賽*0 ザリガニのお守り フメイの服の切れ端
反魂丹*2 大きな巻き貝 精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具 闇の欠片 精霊樹の実のジャム
「星の魔力」上中 フリルワンピ水着 精霊樹の鉢植え+赤雷球
お宿の妖精の織物 魔法学園のスク水 フメイとアリシラの人形
魔導飯盒 ガラスのザリガニ メルルの帽子
妨害魔力波発生装置 踊り子の双剣 溶岩石のアミュレット
属性大全 サボテンドラゴンの花 太陽のメダリオン
魔王図鑑 精霊のローブ 暗黒優待券
氷精の魔導書 精霊樹の杖[改] 冒険者証(ランク1)
ブラッドワイン*3 大魔女帝国渡航権
マッスルワイン*1 かたたたきけん
吸血鬼殺ワイン*1 大魔女帝国滞在許可証
魔術書「正負の属性」 風船印のパラシュート
吸血鬼の日焼け止め ラティア勲章
日蝕の傘 ユーシリア王家の紋章
大魔女サイン*1
古代のセラミック
ステライト鉱石
晴れ乞い傘
◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[3/5]
◯仲間の目標
・カリス・ノーランドを討つ(ミスティ)
◯経験値
・クロシュ 剣技[05/06] 魔法[05/06] 防御[04/06]
・イリス 杖術[02/04] 魔法[04/16]
・ミスティ 剣技[00/07] 魔法[05/16]
・ローガン 剣技[13/16] 魔法[04/08] 防御[02/08]
・エバンス 剣技[12/16] 魔法[02/08]
……………………………………………………………………………………
□オノゴロ諸島 霊峰の隠れ里
隠れ里:貸家、広場、市、茶屋、食堂、温泉、鍛冶屋、道場、神社、他
離れ山:未探索(廃村があるらしい?)
……………………………………………………………………………………
93 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/22(土) 21:50:01.54 ID:/b2lvrsv0
―朝
貸家 寝室
チュンチュン
スライムクロシュ「……」デロデロ
フメイ「……? なんで疲れてるの……?」
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
フメイ「えっ寝てる間に分体で不死鳥の力を使って、その分体を自分に戻したから反動で疲れた……!?」
スライムクロシュ「〜〜」モニョニョ…
フメイ「む〜……フメイと一緒に寝てる時に、分体を出して他のことしてたなんて……」ジト
スライムクロシュ「〜〜っ」モニャニャ
フメイ「……まあ、いいよ。クロシュがそうしたいって思ったことなら……」
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
フメイ「睡眠は足りてるだろうから、いっぱいごはん食べよ」
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョニョ
◇
―朝
貸家 居間
囲炉裏「」パチパチ
アキト「……それは真か?」
トキワ「は、はい……。私……反朝廷勢力の人たちに捕まって……姫巫女の役を、させられてて……」
アキト「場所や人数などは――」
扇子「」ビシッ!
ユキ母「はいそこまで。トキワちゃんは病み上がりなのですから、朝早くから質問攻めにしないの」
アキト「む……すまぬ。拙者としたことが気を逸らせてしまった」
ユキ母「ふふ、すぐに謝れて偉いわ」
アキト「そんなことで褒められたくないでござる……」
襖「」スッ
シズク「トキワちゃん……」モニョニョ
サララ「もう大丈夫なんですか……?」
ユキ母「ええ、しばらくは要観察だけどもう命に別状はないわ」
シズク「わあ……!」モニョニョ!
サララ「良かった……!」
トキワ「シズクちゃん……サララちゃん……!」
アキト「ふう……幼子を相手に血相を変えてしまうなど、不甲斐なし……。まだまだ修行が足りぬな……」
エバンス「はは、もう焦ることもないだろ。重要人物がこっちに付いてくれて、しかも悪意がないこともわかったんだ」
ローガン「うむ。クロシュ勢力としてこれほど喜ばしいこともないのではないか」
アリシラ「ええ〜私たちの加入より喜ばしいの〜?」
ローガン「い、いやそういうことを言ったわけでは……」
イリス「……昨日はすごかったですね。フメイちゃんたちが加入してくれて、毒狐対策が完璧になって、トキワちゃんを助けることができた……」
ミスティ「奇跡みたいな一日もあるものね……」
オノゴロ諸島滞在9日目。ここは霊峰の隠れ里です
↓1〜3 自由安価 何をする?
94 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/22(土) 21:50:23.93 ID:gbyxATpDo
すたれ村に潜伏し、アウルが来ようものなら全員で囲んで叩く
95 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/22(土) 21:50:24.39 ID:0aQKh4R50
サララにスーパー迷彩アイテムをつくってもらう
96 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/22(土) 21:50:44.97 ID:LLF8QBN30
トキワのお見舞い
差し入れとして何か料理を作って持っていく
97 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/22(土) 21:50:53.67 ID:VzmXB/fNO
イリス、ミスティ ハーピィ記者に教えてもらった銀狐についてクロシュ達や他のメンバーにも伝える
98 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/22(土) 22:12:58.34 ID:/b2lvrsv0
―貸家 台所
かまど「」パチパチ
イリス「というわけで、トキワちゃんにお見舞い料理を作ってあげよう!!」
クロシュ「わ〜」パチパチ
シズク「わ〜!」ピョンピョン
サララ「わ、わ〜…!」パチパチ
フメイ「わ〜……」パチパチ
エバンス「料理はいつも通り俺とイリスちゃんが主導でやるが、子供たちも手伝えたら手伝ってくれよな!」
シズク「はいっ! お水のことならお任せくださいっ!」
サララ「わ、私も簡単なお料理なら……!」
フメイ「……丸焼きなら」
クロシュ「わたし……味見、できる……!!」
妖精「こら、クロシュが味見したら全部なくなっちゃうでしょ」ペシッ
↓1〜2 追加の食材を1〜2つ選択
肉類:トリ肉、ケモノ肉
魚介:サワガニ、ザリガニ、タニシ、イセエビ、イクラマス、マグロ
野菜:野草、ドラ大根、ゴボウの根っこ、フキノトウ、タケノコ
穀物:お米、ウドン麦、ソバ麦、ヤマイモ、オオキイ豆
果実:どんぐり、リンゴ、ミカン、ナシ、ブドウ、カキ、クリ
卵乳:トリの卵、ミルク、チーズ、バター
特殊:スライムゼラチン、ブラッドワイン、精霊樹のジャム、お宿の焼き菓子、上白糖、香辛料
99 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/22(土) 22:14:45.48 ID:2eAGHDcDO
ブラッドワイン、タケノコ
100 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/22(土) 22:20:56.33 ID:eIN2YibRo
マグロとお米
101 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/22(土) 22:56:51.59 ID:/b2lvrsv0
マグロとタケノコのワイン照り焼き丼「」ポン!
イリス「ブラッドワインを使った和洋折衷料理を目指しました!」
エバンス「まあ洋要素はワインだけなんだが」
ローガン「おお……マグロにこのような調理方法があるとは……!!」
ミスティ「マグロってスシとかサシミ専用の魚だと思ってたわ……」
イヨ「それはいくらなんでも偏見すぎます、ミスティさん……。まあ私も、テリヤキというものを食すのは初めてなのですが」
ユキ母「イヨちゃんテリヤキ初めてなの? ふふ、庶民の味は美味しいわよ〜」
トキワ「わわ……! こ、これ……私のお見舞いに……?」
シズク「はいっ! トキワちゃん、食べられそうですか?」モニョニョ
トキワ「え、えと……でも、本当に良いのでしょうか……? 私なんかが……こんなに豪華なお料理を……」
サララ「いいんだよ! 今まで大変だった分、食べて取り戻さなきゃ!」
クロシュ「うん!」
トキワ「み、みなさん……ありがとう、ございます……!」ジワワ
*
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ モグモグ
イヨ「……!! お……おいしい……!!」モグモグ
ローガン「うむ……マグロの力強さを一身に受け止めるかの如き料理だ! しかも白米とタケノコが大きな相乗効果を生み出している!」モグモグ
ミスティ「タケノコ……タケノコと言うのね、これ……。美味しいわ……」モグモグ
ユキ母「この隠れ里ではタケノコがよく採れるのよ。竹林の拡大には少々手を焼いているのだけどね」
アリシラ「お米も美味しいですね、これ」モグモグ
エバンス「オノゴロの米は世界内でもかなり人気がある食材なんだ。農業国のウルティ米も、オノゴロの米を元にして品種改良したものなんだぜ」
妖精「へえ〜。私、こっちの米の方が好きかも」モグモグ
トキワ「……」モグモグ ポロポロ
シズク「わ、わわ……!?」モニャニャ オロオロ
サララ「トキワちゃん……!?」
エバンス「……舌に合わなかったか……?」
トキワ「ち、違うんです。美味しくて……ほんとに、美味しくて……」ポロポロ
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
フメイ「うん……。おいしい……」モグモグ
イリス「ふふ……おかわりもあるから、いっぱい食べてね」
トキワ「はいっ……」
☆美味しい料理を食べて元気になりました
明日の終わりまで、戦闘時コンマに+20が加算されます
◇
102 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/22(土) 23:11:34.41 ID:/b2lvrsv0
というわけで本日はここまでとなります。次回はサララちゃんに道具作成依頼編、すたれ村を探してあわよくばアウルくんを囲んで叩こう編となります
銀狐にまつわる悲しみの物語……。果たしてアウル・フォクシーは、滅びた銀狐の生き残りなのか。もしそうだとして、人類に対する彼の復讐は正当と言えるのか。故郷を失った狐と相対す時、故郷を失ったあかちゃんスライムは、何を思う――何を祈る――
チョコスムージーを手に入れたり、銀狐の悲劇の歴史を聞いてしまったり、妖精が毒対策結界を習得したり、偽姫巫女のトキワちゃんを救助したり、クロシュ氏の分体が同化を使えるようになったり、美味しいテリヤキドンを食べたりしました
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
103 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/23(日) 00:26:26.28 ID:Q/Ul1aLso
おつ
今日はえらくコンマが強かったな…
隠れ里は平穏だけど町の方はどうなってるのか気になる
104 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/23(日) 01:23:25.62 ID:Oypo+uiJo
おつでした
シノホシメンバーは全員クロシュと腹割って対話して欲しさ出てきた…あわよくば敵対回避してえ
105 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/23(日) 03:18:44.44 ID:773FGedyo
乙
ローガンはいつも食レポに力が入ってる印象あるけどけっこうグルメなのかな
106 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/23(日) 12:38:45.75 ID:g/4sSmKDO
乙
味見に自信クロシュちゃんかわよい
分体も同化できるならいろいろできること増えそう
107 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/23(日) 14:22:32.13 ID:/uh7Byto0
乙
>>97
を書いた者ですけど書いた後、ふと思ったのだけどハーピィ記者が言っていた銀狐の件はあとでクロシュ達にもすで聞いていたりしているのかな。
108 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/23(日) 18:04:24.81 ID:OA68lb0X0
今回はコンマがとても高かったようです。そういう日もあるのかもしれません
隠れ里は平穏そのものですが、温泉街の方が今どうなっているのかはわかりません。一度見に行ってみても良いかもしれません
シノホシの方々は、お話できそうな人もいればできなさそうな人もいるようです。今後の行動次第では、もしかしたら戦わずに済む運命もあるかもしれません。クロシュ氏が良い運命を歩むことができれば良いと思います
ローガン氏は食べるものについて詳しくレポーティングする癖があったりなかったりするのかもしれません。なお彼自身は食に特別なこだわりがあるわけではないそうなので、焼きムカデのような豪華ではない料理もちゃんと食べてくれます
クロシュ氏は食べることが大好きなので、イリス氏やエバンス氏が料理をしている最中に味見できないかと後ろでコソコソしていることがあるようです。なおクロシュ氏はなんでも美味しく食べてしまうため、味見役としてはちょっと不適格だったりします
パーティメンバーの誰かが聞いた話や情報は、特別な事情などがない限りパーティ内で自動的に共有されるようです。今回のことで言えば、ハーピィ記者から聞いた銀狐のお話も既に共有されたものと見て問題ないでしょう
109 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/23(日) 18:06:09.38 ID:OA68lb0X0
―貸家
イヨ「……」ウロウロ
イリス「どうしたの? イヨちゃん」
イヨ「あ、イリスさん。その……隠密行動を取る為の方法を考えていたのですが、良い案が浮かばないのです」
ミスティ「隠密行動……。クロシュ、いる?」
スライムクロシュ「!」モニョッ
サララ「クロシュちゃんに何か用ですか?」
ミスティ「ああ、いえ。隠密行動なら、クロシュの得意分野かもと思って」
イリス「なるほどね。クロシュちゃん、光学迷彩と魔力迷彩を使ってみて!」
スライムクロシュ「〜」モニョ
モニョモニョ…スゥー…
透明スライムクロシュ「」モニョニョ
イヨ「わ……!? 視覚だけでなく、魔力探知にも引っかからない……!?」
サララ「!? クロシュちゃん、その技どこで……!?」
イリス「光魔法の光学迷彩と、とある旅人の技を真似してみた……てところかな?」
サララ「とある旅人……」
ミスティ「マントにもなれるわよね」
透明スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
透明マントクロシュ「」ポン! バサッ
透明イヨ「わっ!? こ、これは一体なんですか……!?」
透明イリス「クロシュちゃんは透明化するマントにもなれるんです!」
透明ミスティ「隠密行動なら、クロシュの分体をお供に連れて行くというのも良いんじゃないかしら」
透明イヨ「なるほど……。でもクロシュさんの負担にならないでしょうか」
透明マントクロシュ「……分体、作ると……ちょっと疲れる、かも……。でも……たぶんだいじょうぶ!」
透明イヨ「しかしクロシュさん自身にも危険が及ぶかもしれませんし……」
透明サララ「……そうだ! それなら私がお作りします!」
透明ミスティ「えっサララが?」
透明サララ「ものづくりは得意なんです! それにその……隠密の技術にもちょっと心得があるので!」
透明イリス「そうなんだ! それじゃあお願いしてみようよ、イヨちゃん!」
透明イヨ「は、はい。では無理のない範囲で」
透明サララ「はい! クロシュちゃん、少し調べさせてもらっても良いかな?」
透明マントクロシュ「〜〜」モニョモニョ
↓1コンマ
01-60 光学迷彩マント改
61-90 ↑+無音機能追加
91-00 ↑+認識阻害機能追加
110 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/23(日) 18:14:44.69 ID:Usy7xpCo0
あ
111 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/23(日) 19:08:35.30 ID:OA68lb0X0
サララ「できました!」
光学迷彩マント改「」ポン!
クロシュ「わあ!」
サララ「クロシュちゃんが化けてた光学魔力迷彩マントを模倣して、さらにうちの秘伝の無音技術を追加しました!」
イヨ「ということは……目に見えず、耳にも聞こえず、魔力探知にも引っかからないということ?」
サララ「はい! どうぞ!」
光学迷彩マント改「」ポン
イヨ「ありがとう……! これでリュウトウに接触できれば――」
イリス「ちょ、ちょっと待ってイヨちゃん! 一人で温泉街に向かう気……!?」
イヨ「はい。このマントがあれば隠密行動できるんですよね?」
サララ「そ、それはそうですけど……絶対に見つからない保証はできません!」
イヨ「……すみません。焦っているようです」
ミスティ「リュウトウ……確か友達なのよね」
イヨ「はい。ただ、歳は少し離れているのでどちらかと言うと妹のような存在なのです。この時勢に中将という重責を担わされ、きっと今もまだ一人ぼっちで踏ん張っているはず……。早く解放してあげないと……」
イリス「それなら、私たちみんなで助けに行けば……!」
イヨ「……しかし彼女は姫巫女にとても大きな忠誠心を持っているのです。下手に大人数で行けば警戒されて、対話の機会も得られず戦いになってしまうかもしれません」
ミスティ「……なるほど。だから一人で隠密行動を取ろうとしたのね……」
イヨ「ごめんなさい……。もう少しやり方を考えてみます。リュウトウは今の姫巫女のお気に入りでもあるみたいなので、きっと毒狐でも迂闊に手出しすることはできないはずです」
クロシュ「……でも……この前、蹴っ飛ばしてた……」
イヨ「……やっぱり、危ないかもしれません」
サララ「う〜……なんだかもどかしいです。こうなったら人数分作って――あっ材料がもうない……!」
イヨ「すみません、私の我儘で貴重な材料を……」
サララ「い、いいんです! 私も……昔リュウトウさんに助けてもらったこと、あります。一つ目だからっていじめられてた時に、リュウトウさんが割って入ってドカドカッていじめっ子たちを追い払ってくれたことがありました」
イヨ「えっ、そんなことが……!」
サララ「なので、リュウトウさんを助ける為に是非お役立てください。お願いします……!」
☆サララが光学迷彩マント改を作りました
☆クロシュの隠密レベルが上がりました
◆
112 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/23(日) 19:47:13.74 ID:OA68lb0X0
―離れ山
ホーホケキョ ポッポホーホー
ザッザッ トコトコ
ローガン「銀狐の暮らしていたすたれ村、か……」
イリス「はい……。後でユキちゃんのお母さんにも聞いてみましたけど、事実みたいです」
エバンス「……じゃああいつは、家族と故郷と……同族を滅ぼされた復讐に、シノホシでテロをやってるってことなのか」
フメイ「……」
クロシュ「……」
妖精「まだアウルが銀狐と決まったわけじゃないし、銀狐だったとしてもすたれ村の出身かどうかまではわかんないよ。いや……すたれ村の出身じゃなかったとしても、どちらにしろ同族を滅ぼされたんなら復讐の理由としては十分すぎるけど……」
ミスティ「……それなら銀狐の乱獲に関わった者だけを狙えば良い。オノゴロ全てを滅ぼすのはお門違いよ」
アリシラ「それはどうかな? もし当時の姫巫女や朝廷が密猟の取り締まりに力を入れていれば、銀狐は滅びなかったかもしれないよ? オノゴロ全体が銀狐の乱獲を黙認していた……とも言えるんじゃない?」
エバンス「そりゃまた露悪的な解釈……と言いたいところが、銀狐たちからすりゃそうとしか言えないかもな……」
イリス「……アウルさんがもし復讐の為に動いているのだとしても……それで罪のない大勢の人たちまで巻き込むつもりなら、止めなければなりません」
エバンス「ああ。復讐を否定する気はないが、それで大勢を巻き込むつもりだってんなら話は別だ。こっちだって生きてんだ、全力で抵抗させてもらうさ」
アリシラ「結局はそういう面白くもない生存競争の話になっちゃうわけだね〜。フメイちゃんはどう思う?」
フメイ「………知らない。狐の気持ちなんて……」
アリシラ「わわあ、冷たい……。でも私そんなクールなフメイちゃんが好き!」
フメイ「うるさい……」
アリシラ「フラレちゃった。じゃあクロシュちゃんはどう思う?」
クロシュ「……」
↓1〜 先取3票
1.わかんない
2.かわいそう
0.自由安価(票数は内容ごと)
113 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/23(日) 19:48:26.76 ID:TUsQM1Ga0
1
114 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/23(日) 19:49:44.31 ID:Oypo+uiJo
1
115 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/23(日) 20:15:03.36 ID:xZWf2IadO
2
116 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/23(日) 20:16:54.75 ID:mQea7mETo
2
117 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/23(日) 20:21:09.67 ID:akwN0f6A0
2
118 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/23(日) 21:14:32.86 ID:OA68lb0X0
クロシュ「……狐さん……かわいそう……」
フメイ「クロシュ……」
アリシラ「だよね〜。人間なんかに殺されて、毛皮にされて……。これがかわいそうでなかったら何なのってくらいかわいそう!」
クロシュ「……うん………」
イリス「あ、あ〜……確かにかわいそうなんだけど……もしアウルさんに出くわした時には、本人にはかわいそうって言わない方が良いかも……」
クロシュ「そうなの……?」
ローガン「うむ……。かわいそうという言葉は、時として相手を傷付ける場合がある……。アウルくんがもしその言葉で傷付く性格の者だった場合、余計な怒りを買うことになりかねん」
アリシラ「私、それってちょっとよくわかんないんだよね。かわいそうならかわいそうで良くないかな? 私は村を滅ぼされたけど、そのことでかわいそうって言われても何とも思わないよ。実際かわいそうだもん、私」
ミスティ「うーん……私は自分をかわいそうだとはあまり思わないけれど、私も言われても気にならないわ。気にならない……というより、どうでも良いという方が正しいかも」
イリス「そ、そうなんだ……」
エバンス「……旦那は、ムカつくか?」
ローガン「……私か? うむ、そうだな……状況や相手によるかもしれん。もしクロシュくんや君たちに私の境遇についてかわいそうと言われれば、本心から同情してくれているのだとわかる。だが例えば悪竜などがそのような発言をすれば、それは明確な悪意と蔑みの意図で発せられたものと感じられて憤りを覚えるだろう」
ミスティ「あ、確かに……。もしカリス・ノーランドにそういう風に煽られたら腸が煮えくり返りそう……」
妖精「……つまり、親しくない間柄では迂闊に使わない方が良いということだね。わかった? クロシュ」
クロシュ「ん……!」
エバンス「……いや、でも待てよ。一応アウルとは敵対関係にあるわけだから、挑発として使うのはアリじゃないか?」
イリス「え、ええ……」
ローガン「うむ……怒りを誘うことができれば、戦いを有利に進めることもできるかもしれん。あまり気分の良い手ではないがな」
アリシラ「だってさフメイちゃん! 狐さんと戦うことになったら使ってみよう!」
フメイ「アリシラがそうしたいだけでしょ……」
◆
119 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/23(日) 21:15:11.57 ID:OA68lb0X0
―すたれ村
ヒュオオオオオ…
揺れる雑草「」
草木に覆われた家屋「」
荒れた畑「」
枯れた井戸「」
イリス「ここがすたれ村……」
ミスティ「自然に呑まれているわね……」
エバンス「銀狐は……まあ、いるわけないか」
妖精「とりあえずいろいろ見て回ってみよう。もしかしたら銀狐の手がかりがあるかも」
ローガン「アウル・フォクシーに関係するものが見つかれば役に立つかもしれんな」
クロシュ「ん……」
アリシラ「……」
フメイ「……フメイたちの、集落も……いつか……こんな風に、なるのかな……」
アリシラ「そうだね。誰も住まなくなれば、その土地は自然に還る。別に……悪いことではないよ」
フメイ「………でも……フメイたちの……みんなの、家も……」
アリシラ「……」
フメイ「……ごめん。今更……フメイに、こんなこと言う資格……なかった」
アリシラ「フメイちゃん」
フメイ「……行こ」
↓1コンマ
01-05 銀狐の仔狐だ!
06-50 野良狐だ!
51-80 野良九尾だ!
81-95 アウルを一方的に発見
96-00 ??
120 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/23(日) 21:17:51.26 ID:1BQ8VwulO
??こい
121 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/23(日) 21:33:30.97 ID:OA68lb0X0
クロシュ「……」トコトコ
ガサッ
野良狐「」ヒョコッ
クロシュ「!」
野良狐「!」
野良狐「っっっ」トタタタッ
ガサガサッ…
クロシュ「……」
*
妖精「え、野良の狐がいた?」
クロシュ「うん……」
エバンス「そうだったのか。もしかして銀色だったりは――」
クロシュ「……すぐ逃げちゃって……よく見えなかった……」
ローガン「ふむ……まあ、恐らく普通の狐だろう。野狐であればこの山にも多数暮らしているそうだ」
イリス「普通の狐はまだまだ暮らしてるんですねえ」
ミスティ「狐……見てみたかったわ……」
フメイ「……つかれた」
アリシラ「そろそろ帰ろうよ〜。私もフメイちゃんも疲れちゃいました〜」
妖精「とりあえず今日のところはこれくらいで帰ろうか」
◇
122 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/03/23(日) 21:34:40.29 ID:OA68lb0X0
―離れ山
野良狐「っっっ!」トタタタッ
ガササッ
アウル「っと、どうしたんだい? そんな血相を変えて――えっ!? 村に人間が……!!?」
野良狐「〜〜!!」
アウル「……クソ……ゴミクズどもが……!!」シュバッ!!
*
―すたれ村
アウル「」シュタッ
揺れる雑草「」
草木に覆われた家屋「」
荒れた畑「」
枯れた井戸「」
アウル「……」
アウル「人間たちの匂いが微かに残ってる……クソっ、何のつもりでまたここに来た……? まさか――」
野良狐「コーン…」ガクブル
アウル「……やっぱり、この島の奴らは一人残らず殲滅しないといけないみたいだね。そうでなきゃ……オレたちは、永遠に安らげない」グッ
◆
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