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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part6
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189 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/05(土) 20:24:21.85 ID:3cl144sto
酒豪赤ちゃんズ
190 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/05(土) 20:41:18.37 ID:WJuVyd2V0
―霊峰の隠れ里 貸家
シズク『クロシュちゃんお酒飲めるんだねぇ』モニョモニョ
スライムクロシュ『うん……。シズクちゃんは……飲まないの……?』モニョニョ
シズク『わたし、お酒飲むと気分がぶわぶわ〜ってなっちゃうの。汚れた水を取り込んだ時に比べれば全然良いんだけど、それでもぶわぶわになっちゃうとお仕事ができないから……』モニョニョ
スライムクロシュ『ぶわぶわ……。ぶわぶわになったシズクちゃん、見たい……』モニョモニョ
シズク『だ、だめだよ! わたし、飲まないもん!』モニョニョ
↓1〜2 シズクとおしゃべりする内容
191 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/05(土) 20:42:35.96 ID:cYLLMVJA0
銀狐乱獲についてシズク的にはどう思っているか
192 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/05(土) 20:42:55.29 ID:4IdjcCes0
サララの家族について
193 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/05(土) 21:28:02.89 ID:WJuVyd2V0
クロシュ『シズクちゃんは……狐さんのこと、どう思う……?』
シズク『狐さん……あっ、悪い毒狐さんのことだよね。銀狐さんの生き残りの』
クロシュ『うん……』
シズク『うーん……どうって言われても、わかんないや……。かわいそうだとは思うけど、あんまりよく知らないし……』
クロシュ『えっと……20年前、だもんね』
シズク『うん……。わたしなんかがかわいそうなんて言ったら、きっとあの狐さん、怒ると思うから……直接は言えないけど……』
クロシュ『きつねごころ……むずかしい……』
*
シズク『そういえばサララちゃんにはお姉さんがいるんだよ』
クロシュ『ほえ、そうなの?』
シズク『うん。今は大陸で冒険者をやってるんだって。もしかして会ったことあるんじゃないかな?』
クロシュ『ん〜……でっかいおめめの人、サララちゃん以外に見たことない……』
シズク『サララちゃんのお姉さんは3つ目なんだよ! おでこにもう一つのおめめがあるの!』
クロシュ『ほえ……』
シズク『ちょうどそこにあるみたいな帽子をいつもかぶってたの』
メルルの帽子「」ポン
クロシュ『! もしかして……メルルさん?』
シズク『わあ! やっぱり会ったことあったんだ!』
クロシュ『うん……。時々……一緒になった……!』
シズク『世間は狭いんだねえ』
*
クロシュ『シズクちゃんは、どんなスライムなの?』
シズク『えっ、わたしのお話……!? え、えっと……ウォータースライムって、知ってる……?』
クロシュ『ウォータースライム……!』
シズク『うん。霊峰の周りには綺麗な泉とか地底湖があちこちにあってね、そういうところで暮らしてるスライムなんだぁ。わたしも、人里離れた山奥の小さな泉で生まれたの』
クロシュ『わあ……!』
シズク『クロシュちゃんは、何のスライムなの?』
クロシュ『……えっと………』
シズク『うん……!』
クロシュ『………カリス・ノーランドっていう悪者が作った、変なスライム……?』
シズク『……え? そ、それって……どういう……』
クロシュ『わたしも……よくわかんない……。でも、困ってないから、たぶんだいじょうぶ!』
シズク『そっか! 大丈夫なら大丈夫だね』
クロシュ『ん!』
☆シズクちゃんとおしゃべりして親交を深めました
◇
194 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/05(土) 22:57:46.73 ID:WJuVyd2V0
―夜
貸家 寝室
クロシュたんぽ「」zzz
フメイ「」zzz
アリシラ「」zzz
◆
―クロシュの夢
集落
クロシュ「……」
メイ841「クロシュ、今日も一日お疲れさまです。そちらの方々は……」
クロシュ「……ほえ?」
フメイ「……えっ?」
アリシラ「……あれ? ここ……どこ?」
◇
夢の女神「稀に、強い結び付きを持った者同士の夢が混線してしまうことがあります。恐らく、フメイちゃんとアリシラさんがクロシュちゃんの夢に入り込んでしまったのもそれと同様のケースでしょう」
フメイ「ふうん……。じゃあここはクロシュの夢の中なんだ……」
アリシラ「へ〜面白い! クロシュちゃんの夢の中にはこんなに大勢の人が住んでるんだねえ」
クロシュ「んへへ……」
光の精霊「あっフメイちゃん! 久しぶりだね〜」
フメイ「お前は……テラヌス砂漠の遺跡にいた光の精霊?」
光の精霊「覚えててくれたんだ〜。あれからいろいろあって、分霊をクロシュちゃんの中に派遣したんだよ〜」
フメイ「そんなことできるんだ、精霊って……」
炎スライムの欠片「初めまして、フメイちゃん!」
フメイ「炎の、スライム……?」
炎スライムの欠片「バーニングスライムだよ! フメイちゃんに負けないくらい熱いクロシュちゃんの炎はボクの力でもあるんだ〜」
フメイ「そういうことだったんだ……。まあ、クロシュの力になってるなら良いけど……」
セレナディア「……だあれ? 食べても良い人?」ノッシノッシ
アリシラ「うわあ! ドラゴンまでいるの!?」
クロシュ「んへへ……セレナディアさん」
夢の女神「クロシュちゃんのお客様だから食べちゃだめですよ、セレナディア」
セレナディア「え〜」
ヴァン「よし、それじゃあ俺がこの夢の中で栽培しているリンゴを食え!」ヌッ
カゴいっぱいのリンゴ「」ドッサリ
セレナディア「しょうがないなあ〜」ペロッシャクシャク
ヴァン「まだまだたくさんあるので、お客様たちもどうぞ!」
カゴいっぱいのリンゴ「」ポン
カゴいっぱいのリンゴ「」ポン
カゴいっぱいのリンゴ「」ポン
フメイ「わあ」
*
195 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/05(土) 22:58:57.23 ID:WJuVyd2V0
シャクシャク モグモグ
フメイ「……集落なのに……住んでる住民が全然違うから、なんだか不思議……。でも、嫌じゃない……」
アリシラ「そうだねえ……。もし全然知らない奴らがあの集落に住み着いてたら嫌だけど、ここはクロシュちゃんの夢で、クロシュちゃんが住んで良いと思ってる人たちだからねえ」
クロシュ「んへへ……」
不死鳥の羽根「……ねえ、あなたたち考え直す気はない? こうして、元の集落に暮らしていた三人でのんびりしていればそれで十分ではないかしら」
フメイ「あっ性悪魔女……!」
不死鳥の羽根「……私の本体と何かあったのね……」
アリシラ「何にしても考え直す気はないねえ。ここはクロシュちゃんの中だから平和そのものだけど、外の世界にはどうしようもない最悪な奴らが蛆虫みたいに湧いてくるんだよ。全部まとめて焼き尽くさなっきゃ綺麗にならないでしょ?」
不死鳥の羽根「はあ……わかったわよ。ここで議論をする気はないから、せめて平和に過ごして頂戴」
アリシラ「ふふ、ありがと」
*
―クロシュの夢
集落の広場
ワイワイ キャッキャ
クロシュ「――」キャッキャ
フメイ「――」キャッキャ
ウニ大盾「――」キャッキャ
炎スライムの欠片「――」キャッキャ
雷スライムの欠片「――」キャッキャ
風船スライムの欠片「――」キャッキャ
光の精霊「――」キャッキャ
踊り子の双剣・妹「――」キャッキャ
ワイバーンの鱗「――」ギャオギャオ
パラサイトソード「――」シャキーン
アリシラ「ふふ、すっかり馴染んじゃって」
夢の女神「良い場所ですよね。私も……人生の最期にこんな素敵なところに辿り着けるなんて、夢にも思っていませんでした」
アリシラ「……本当に、良い場所。あの人たちも……私なんかの中より、こっちに連れて来られたら良かったのに……」
夢の女神「あの人たち……?」
アリシラ「……あなたは夢の力を持つ女神様なんだっけ?」
*
夢の女神「私の力で、あなたの内側に閉じ込められている者たちの魂をこちらへ連れていって欲しい、と……?」
アリシラ「うん。私の中にいたんじゃ、いつ消えるかもわからないらしいから。こっちなら、ずっとここで平穏に暮らせるんでしょ? だったら……」
夢の女神「……危険です。夢の住人とは、既にその人の心の一部ともなっている存在。無理にあなたから引き剥がせば、あなた自身に重大な問題が発生する可能性があります」
アリシラ「別にいいよ。どうせもう魔王が混ざり込んでおかしくなってるんだもん」
夢の女神「……」
アリシラ「……お願いします。みんなを……お父さんと、お母さんを……」
↓1コンマ
01-05 ??
06-65 慎重にやりましょう(1/4)
66-95 思ったよりいけそう(2/4)
96-00 ??
196 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/05(土) 23:04:19.08 ID:6ia1Ywoh0
あ
197 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/05(土) 23:35:23.19 ID:WJuVyd2V0
アリシラ「……ど、どう?」
夢の女神「……アリシラさんとクロシュちゃんの心の波長を合わせて、慎重にやっていく必要があります。今日一日では難しいので、またクロシュちゃんと一緒に寝てくれますか? こんな風にあなたとクロシュちゃんの夢が交わった時に、また続きをしましょう」
アリシラ「わかった……。お願いします」ペコリ
◇
―クロシュの夢
集落
白んでいく空「」
フメイ「……あれ? なんか空が明け方みたいになってる……?」
炎スライムの欠片「もう朝が来るみたい。そろそろお別れだね」
アリシラ「へえ〜さっきまで夜って感じじゃなかったのに、朝は明け方になるんだねえ。なんだか不思議……」
夢の女神「クロシュちゃんの心象が反映されるので、現実で眠っているクロシュちゃんの体が朝の光を感知したりすると夢の中でもこんな風にそれが現れるんですよ。目覚めが近い証でもあります」
ウニ大盾「また来てね、フメイちゃん……。クロシュちゃんと、ずっと一緒に……」
フメイ「うん……」
メイ841「クロシュを泣かせたら承知しません」
フメイ「な、泣かせたことなんてないもん」
不死鳥の羽根「あら? クロシュの記憶によれば、人間を滅ぼすと言ってクロシュを置いて去った時に泣かせているみたいよ?」
フメイ「〜〜!! こ、この性悪魔女……!!」チリリッ
ヴァン「これから泣かせなければ良いんだよ。それなら問題なくできるだろう? クロシュちゃんの親友のフメイちゃんなら」
フメイ「……当然」
ヴァン「よし! クロシュちゃんも、フメイちゃんを泣かせちゃだめだよ? はは、クロシュちゃんなら言うまでもないかな?」
クロシュ「ん!」
踊り子の双剣・姉「いつまでも仲良くね。悔いのないように……」
踊り子の双剣・妹「そうだよ! 死ぬまで仲良くして、死ぬ時も一緒に死ぬのが一番!」
踊り子の双剣・姉「こら、何てこと言うのこの子は……」
踊り子の双剣・妹「……置いてかれる側の苦しみなんて、絶対に味わわせちゃだめなんだから」
踊り子の双剣・姉「………そうね」
フメイ「置いてかれる側の……」
クロシュ「フメイちゃん……」
おてて「」ギュッ
フメイ「クロシュ……」
クロシュ「……」
フメイ「……うん。置いてかない……フメイ、クロシュのこと……」
クロシュ「……!」パァァァ
アリシラ「……ふふ」
アリシラ(……私とフメイちゃんの二人旅も……もしかしたら、ここで終わりなのかも……)
アリシラ(そんで……私の中にいるみんなをクロシュちゃんに送れたら……)
アリシラ(…………一人で、行かなきゃ)
☆アリシラの夢の住民引っ越し計画が始まりました(1/4)
☆フメイちゃんの心境に変化の兆しがあります
☆アリシラさんの心境に変化の兆しがあります
◆
198 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/06(日) 00:21:07.89 ID:5DJi5qRE0
―オノゴロ諸島 霊峰の隠れ里 滞在12日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード 盾:ラティアの大盾 飾:くすんだ耳飾り
武:竜珠の大杖 防:竜のエプロン 飾:不死鳥の羽根
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のレオタード 飾:
◇イリス [星の魔法使い]
武:蒼き星の杖 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:魔術師のローブ 飾:
◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:氷の短刀 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:氷竜革のローブ 飾:
◇ローガン [鋼の戦士]
武:蜥蜴一文字 盾:灼鋼の盾 飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:オリハル鎖帷子 飾:
◇エバンス [地の傭兵]
武:古代の鉄槌 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武:魔銀の刀 防:硬質革鎧 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽*6 蜘蛛絹の下着 魔族国永久旅券
会心賽*0 ザリガニのお守り フメイの服の切れ端
反魂丹*2 大きな巻き貝 精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具 闇の欠片 精霊樹の実のジャム
「星の魔力」上中 フリルワンピ水着 精霊樹の鉢植え+赤雷球
お宿の妖精の織物 魔法学園のスク水 フメイとアリシラの人形
魔導飯盒 ガラスのザリガニ メルルの帽子
妨害魔力波発生装置 踊り子の双剣 溶岩石のアミュレット
属性大全 サボテンドラゴンの花 太陽のメダリオン
魔王図鑑 精霊のローブ 暗黒優待券
氷精の魔導書 精霊樹の杖[改] 冒険者証(ランク1)
ブラッドワイン*3 大魔女帝国渡航権
マッスルワイン*1 かたたたきけん
吸血鬼殺ワイン*1 大魔女帝国滞在許可証
魔術書「正負の属性」 風船印のパラシュート
吸血鬼の日焼け止め ラティア勲章
日蝕の傘 ユーシリア王家の紋章
大魔女サイン*1
古代のセラミック
ステライト鉱石
晴れ乞い傘
チョコスムージー
◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[3/5]
・アリシラの夢引っ越し[1/4]
・わらわじゃ巫女の企みを阻止する
◯努力目標
・わらわじゃ巫女の正体を探る
・リュウトウ中将をクロシュ勢力に引き込む
・偽姫巫女の正体を調べる(達成済)
・アウルの出自を調べる(達成済)
◯仲間の目標
・カリス・ノーランドを討つ(ミスティ)
◯経験値
・クロシュ 剣技[05/06] 魔法[05/06] 防御[04/06]
・イリス 杖術[02/04] 魔法[06/16]
・ミスティ 剣技[00/07] 魔法[05/16]
・ローガン 剣技[13/16] 魔法[04/08] 防御[02/08]
・エバンス 剣技[12/16] 魔法[02/08]
……………………………………………………………………………………
□オノゴロ諸島 霊峰の隠れ里
隠れ里:貸家、広場、市、茶屋、食堂、温泉、鍛冶屋、道場、神社、他
離れ山:森林、沢、廃村
……………………………………………………………………………………
199 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/06(日) 00:21:36.03 ID:5DJi5qRE0
―クロシュの夢
集落
ブラッドの欠片「ふわあ……よく寝た……」モニョモニョ
光の精霊「あ、ブラッドおはよ〜。もうクロシュちゃんたち起きちゃったよ〜?」
ブラッドの欠片「ん? クロシュ以外にも誰か来てたの?」
光の精霊「クロシュちゃんの友達の、フメイちゃんとアリシラちゃん!」
ブラッドの欠片「ああ……この集落に暮らしてた本当の住人だっけ。腐れカリスノーランドに造られた仲間でもあるっていう……」
光の精霊「そうそう。アリシラちゃんはカリスと関係ないと思うけど」
ブラッドの欠片「……あの腐れ外道とは遠くない内にぶつかることになる気がする。あたしもクロシュの内側でできるだけのことはしておくか」グッグッ
光の精霊「おお、頼りになるゥ〜」
ブラッドの欠片「クロシュがあたしの本体と同盟でも結んでくれれば心強いんだけどなあ。あたしの本体は人間嫌いだろうし難しいか……」
光の精霊「ここにいるあなたは人間嫌いじゃないの?」
ブラッドの欠片「どちらかと言えば嫌いだけど、ここに住んでいる内にどうでも良くなった」
光の精霊「なるほど」
◇
200 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/06(日) 00:22:48.23 ID:5DJi5qRE0
―朝
霊峰の隠れ里 貸家
チュンチュン
クロシュたんぽ「……」zzz
フメイ「ん……」パチ
窓の外を見つめるアリシラの後ろ姿「……」
フメイ「アリシラ……?」
アリシラの後ろ姿「おはよ、フメイちゃん」
フメイ「あ、うん。おはよ……。えっと……アリシラは、覚えてる……? 今朝の、夢……」
アリシラの後ろ姿「うん」
フメイ「……そうなんだ」
アリシラの後ろ姿「……うん」
フメイ「……」
アリシラの後ろ姿「……」
フメイ「……」
アリシラの後ろ姿「……私のことなら、気にしなくて良いよ。元から私が始めたことだもん」
フメイ「……」
アリシラの後ろ姿「………今まで、付き合わせて、ごめん」
フメイ「……違う。フメイは……自分の、意思で……」
アリシラの後ろ姿「でももう……クロシュちゃんと一緒にいたい。離れたくない。そうでしょ」
フメイ「……でも……フメイには……そんな資格……」
アリシラの後ろ姿「……あるよ。だってみんな……私の中で、生きてる……」
フメイ「……!」
アリシラの後ろ姿「前にフメイちゃんも、会ったでしょ? 私、今……みんなを、クロシュちゃんの中に引っ越しさせようとしてるの」
フメイ「え……」
アリシラの後ろ姿「そしたら……フメイちゃんは、クロシュちゃんと一緒に寝ればいつでもあの集落のみんなと会える。みんなも、クロシュちゃんの中でずっと平和に暮らしていける……。誰も、犠牲になんかならなかった……しあわせな結末なの」
フメイ「……アリシラは……?」
アリシラの後ろ姿「……あははっ、そしたら……私も諦めようかな? みんながしあわせに生きてるなら、世界に復讐する意味もないしね」
フメイ「じゃあ……」
クルッ
アリシラ「……私たちの旅は……ここで、終わりにしよう」ニコッ
フメイ「……ん」コク
オノゴロ諸島滞在12日目。ここは霊峰の隠れ里です。14日目に何かが起こります
↓1〜3 自由安価 何をする?
201 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/06(日) 00:23:08.37 ID:rQp7ZWLk0
ローガン エバンスとイリスに協力してもらい鋼の防衛魔法の強化
202 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/06(日) 00:23:25.37 ID:kymc+32/0
再びクロシュの夢の中でアリシラの夢の住人引っ越し計画の続き
(可能なら再び元のイクセが現れてお話し)
203 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/06(日) 00:23:56.83 ID:uCzFrlnWo
取り敢えずアウルを遠くから観察してみる
204 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/06(日) 00:40:06.28 ID:5DJi5qRE0
本日はここまでとなります。次回はローガン氏の新防御魔法鍛錬編、アリシラの夢引っ越し計画+イクセちゃんとお話しよう編、アウル氏を探して観察してみよう編となります
クロシュの夢の中で過ごし、それぞれの思いを巡らせる集落の三人。罪ある限り、共に生きられぬ。ならば罪をなくせば、共に生きられるはず。幼い少女たちの罪を、悲しみを、空へ昇華せしめんとするは如何なる想いか。共に旅したフメイちゃんの心を欺いて突き進む、魔王もどきの少女が目指す未来は――
本日はイリスさんが光学迷彩を使えるようになったり、当時の朝廷の密猟対策について聞いてみたり、オノゴロの大吟醸を美味しく頂いたり、シズクちゃんとお話して親交を深めたり、クロシュちゃんの夢の中で楽しく遊んだり、アリシラ氏が夢の住人の引っ越し計画を始めたりしました
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
205 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/06(日) 01:09:28.88 ID:tC/pfWqIo
おつでしたー
ここまで出会ってきた魔王達を見るに、魔王だからって一緒に居られないなんて事はないと思うんだけどな…
クロシュちゃん、アリシラさんもつなぎとめてくれ!
ブラッドと同盟はフメイちゃんが一緒であればなんか突破の糸口になりそう
206 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/06(日) 02:01:53.05 ID:4T1d9wULO
乙です
結構汎用魔法の募集が来たけど汎用魔法もキャラ安価みたいに少し設定変えたりするのかな。
207 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/06(日) 07:05:12.27 ID:0lFFQii70
乙
メルルちゃん三つ目だしサララちゃん以上にいじめられてそう。
そんな妹を置いて旅に出た背景も気になる・・・
三つ目はハーフだし特殊個体かな?
208 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/06(日) 15:06:51.53 ID:joZrDM4uO
乙
シズクちゃんともっと仲良くなればウォータースライムの欠片をもらえたりするんかな?
なお残り日数
209 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/06(日) 17:44:23.85 ID:5DJi5qRE0
アリシラ氏はとても特殊なケースなので、今のところどのようにするのが彼女にとって最も良い選択となるかはわかりません。慎重に考えていかなければならないかもしれません。クロシュ氏の言葉が届くかどうかもまた未知数であります
ブラッド氏の視点からは、クロシュは人間に良いように騙されているのろまなペットスライムのように見えているのかもしれません。そしてフメイちゃんもブラッド氏の同郷と言えるので、もし対話の機会があれば良い方に働く可能性があります
投下された案は形式に関わらず世界観や設定に沿うように修正される可能性があります。もし修正してほしくない場合はその旨を宣言して頂ければ修正いたしません(でもその場合、世界観にそぐわないと判断されると劇中に出せなくなります)
メルル氏は攻撃されたらやり返すタイプなので、いじめの標的になることはあまりなかったかと思われます。また、旅をしている理由については実のところスレ冒頭の登場人物紹介を読めばわかるかもしれません
一つ目小僧やその混血児の生態については未だ解明されていない点が多く、今のところ熱心に調べている研究者もいないため、姉妹で目の数や大きさが異なる理由は不明のようです
シズクちゃんともっと仲良くなると実際良いことがあるかもしれません。そして欠片については、実のところもう既にだいぶ仲良しなので、自由行動などで欲しい旨を伝えれば割とあっさりくれるかと思います。なお実際残り日数は少ないので、いろいろ終わってからゆっくりお話するのも良いかと思います
規定の日になれば自動的に話が進みますが、それまでに達成した努力目標の項目によっていろいろな運命が変わる可能性があります。クロシュちゃんたちには悔いのないように過ごして頂きたく思います
210 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/06(日) 17:44:55.60 ID:5DJi5qRE0
―霊峰の隠れ里
里外れ
ホーホケキョ ポッポホーホー
エバンス「思いっきり攻撃すりゃ良いのか?」
ローガン「ああ。手加減無用で頼む」
イリス「手加減無用……あの、本当に大丈夫ですか……?」
ローガン「君たちの攻撃にやられてしまうようでは、前衛は務まらんからな」
イリス「まあそういうことなら……」
エバンス「無茶はすんなよな」
イリス「じゃあいきますよ……!」コォォォ――
↓1コンマ
01-05 負傷した……
06-60 普通(魔法+1、防御+1)
61-90 良い(魔法+1、防御+2)
91-00 会心(魔法+2、防御+4、鋼属性レベルUP)
211 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/06(日) 17:45:46.83 ID:CucO16h1o
やあああ!
212 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/06(日) 18:19:23.74 ID:5DJi5qRE0
エバンス「とうっ!」バッ
魔銀の刀「」シャッ!
ローガン「むんっ!」
灼鋼の盾「」ギンッ!
イリス「はああっ!!」カッ
星光の奔流「」ドギュウウウンッ!!
ローガン「!!」バッ!
ドガァァァァンッ!!
モクモクモク…
エバンス「お、おいやりすぎじゃないか!?」
イリス「だ、だって本気でって……」
エバンス「いや確かにそうだが……とにかく大丈夫か、旦那!」
モクモク…
ガションガション―
イリス「えっこの足音は……」
エバンス「な、な……」
ガションガション―
メタルローガン「問題ない」ギラン
イリス「う、うわあああ!!?!? ろろ、ローガンさんが!!?!?」
エバンス「ぎ、銀ピカの鉄人になっちまった!!?!?」
*
メタルローガン「メタルコーティングという魔法でな。全身を鋼の魔力で硬質化させるという術なのだ」ギラギラ
イリス「メタルコーティング……!! 聞いたことがあります。鋼属性の上級術師が使うという、世界的に見ても屈指の堅さを得られるという強力な防護魔法……!!」
エバンス「そんな隠し技を持ってたなんて……やるじゃないか、旦那!!」
メタルローガン「ユーシリア大図書館に滞在していた時、隙間時間に教本を読んで勉強していたのだ。この魔法があれば物理的な攻撃のみならず、魔法や毒に対しても優位に立ち回れるはずと思ってな」
イリス「なるほど……鋼の力で体を包めば大抵の毒も効かなくなりますね!」
メタルローガン「うむ。問題は呼吸によって取り込んでしまう気体毒だったのだが、それも妖精くんの耐毒結界で無効化できる。我ながら毒対策は万全にできているのではないかと思う」
エバンス「確かに、鋼に毒って効かなそうだが……実際効かないもんなのか?」
メタルローガン「雨風に晒された鋼が錆びて腐蝕するように、全く効かないとは言い切れないだろう。だがそれでも生身でいるよりは毒の侵食をかなり防げるはずだ」
エバンス「まあそりゃそうか」
メタルローガン「妖精くんも言っていたように、強力すぎる毒を浴びればスライムであっても無事では済まないかもしれん。そんな危険な戦いの前衛をクロシュくんだけに押し付けるわけにはいかんしな」
イリス「ですね……。私もできる限り早く戦いを終わらせられるよう頑張ります!」
メタルローガン「うむ、頼んだぞ」
☆ローガンが経験を積みました(魔法+1、防御+2)
さらに戦闘中、必要に応じてメタル化するようになりました
◇
213 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/06(日) 18:39:36.92 ID:5DJi5qRE0
―霊峰の隠れ里 貸家
オフダ「」ヒラヒラ
イヨ「……」ムム…
妖精「何してるの?」
イヨ「オフダで温泉街の様子を探っています。警備もかなり強まっているので、遠くから観察するくらいしかできませんが……」
ミスティ「今の温泉街の状況はどんな感じなの?」
イヨ「……国外から来た旅行者や冒険者たちは捕縛されて牢に入れられてしまったようで、先日までの賑わいが嘘のように閑散としています。それに抗議した商人や手工業者も、朝廷反逆罪で捕らえられてしまうようです」
妖精「……本気でオノゴロを壊す気なんだ」
イヨ「はい。ああ、あと……私たちの人相書きが掲示板などに貼られています。けっこうな懸賞金がかけられているみたいです」
ミスティ「……ついにお尋ね者になってしまったのね」
妖精「今までにも何度かお尋ね者になりそうな事態はあったけど、実際にお尋ね者になったのは初めてな気がする……」
イヨ「……あっ! アウルです! あの毒狐の姿を発見しました!」
妖精「えっ、それ大丈夫?」
↓1コンマ
01-05 逆探知されてしまった!
06-35 オフダを破壊された
36-65 リュウトウを叱っている
66-95 大掛かりな方陣を作っている
96-00 リュウトウがオフダに気付いた
214 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/06(日) 18:42:50.50 ID:0lFFQii70
あ
215 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/06(日) 20:14:17.60 ID:5DJi5qRE0
イヨ「……リュウトウを叱っているようです。何と言っているかまでは聞き取れませんが……」
ミスティ「リュウトウ中将もいるのね」
妖精「やっぱりアウルの方が立場が上なんだ」
ミスティ「……叱っているということは、リュウトウ中将は何かの失敗をしたということ?」
イヨ「……もしくは、アウルの意に沿わない発言をした……でしょうか。リュウトウは真面目で曲がったことが嫌いですから、あの毒狐の横暴に耐えられず何らかの反抗を行った可能性もあります……」
妖精「……でも、叱られてるだけで捕まったり連行されたりしてるわけじゃないんでしょ? それなら……きっと大丈夫だよ。イヨがアウルに殺されそうになってる時に、反逆じゃなくて土下座っていう行動を選択できた子だもん。感情に任せて無茶な行動に走ったりはしないはずだよ」
イヨ「そう、ですね……。そう信じます……」
妖精「でも、リュウトウが叱られるに至った経緯は気になるね……。一体何があったんだろう」
ミスティ「……まだ14歳なのよね……。それなのに朝廷軍の重責を負わされて、しかも外患そのものな毒狐に嫌味を言われながら働かせられるなんて……気の毒だわ……」
イヨ「…………」
◇
216 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/06(日) 21:41:09.18 ID:5DJi5qRE0
―クロシュの夢
集落診療所
夢の女神「ゆっくり、深く呼吸をして……」
アリシラ「すぅー……はぁー……」
夢の女神「そう、そのままリラックスして……」
フメイ「アリシラ……ほんとに、引っ越ししてもらうつもりなんだ……」
クロシュ「うん……」
フメイ「クロシュも知ってたんだ……引っ越し先の当事者なんだから、知ってて当然……?」
クロシュ「うん……なんとなく……わかった……」
*
―クロシュの夢
集落
クロシュ「……あ、やらなきゃいけないこと……あるんだった……」
フメイ「え、やらなきゃいけないこと?」
クロシュ「えっと……姫巫女の、イクセちゃんと……お話……」
フメイ「姫巫女の……? どうやって……?」
クロシュ「女神さまに……あっ、今お引っ越しで忙しいから……えっと……」モニョニョ…
ヴァン「夢の力が必要なんだね? 俺に任せてくれ!」ヌッ
クロシュ「ヴァンさん……!」
フメイ「昨日リンゴをくれた人……?」
ヴァン「また会ったねフメイちゃん! 俺は女神の騎士ヴァン・アナザールート! 女神ほどじゃないけど、生前は夢の魔法が使えたんだ! クロシュちゃんの道は俺が切り開こう!」
クロシュ「わあ……!」
ヴァン「姫巫女さんとは一度夢が交わってる仲だから、俺の力でも繋げられると思う!」
フメイ「……フメイも、いける?」
ヴァン「フメイちゃんはお客さんだから、たぶん行けると思うよ!」
フメイ「わかった……クロシュはフメイが守るから、安心して」
ヴァン「ははっ、心強いなあ。それじゃあ道を繋げるよ」スッ
ポワン!
夢の境界「」ユラユラ
フメイ「わ……空間が、水面みたいにゆらゆらしてる……!?」
ヴァン「夢と夢の境界だよ。この向こうが姫巫女さんの夢の世界に繋がってる」
クロシュ「ヴァンさん、すごい……!」
ヴァン「女神の騎士だからね! 俺たち夢住人は向こう側には行けないから、もし向こうで何かあったら急いで帰っておいで」
クロシュ「ん……!」
フメイ「……いってきます」
夢の境界「」トプン…
◇
217 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/06(日) 21:46:32.31 ID:5DJi5qRE0
―イクセの夢
トウゲン城 縁側
お花畑「」ソヨソヨ
ちょうちょ「」ヒラヒラ
イクセ「……」ボー…
クロシュ「」ヒョコ
フメイ「ここが……姫巫女の……?」ヒョコ
イクセ「……あっ……この前の、スライムさん……? でも……二人……?」
クロシュ「わたし……クロシュ……。この前の、スライム……。えと、こっちの……フメイちゃんは……」
フメイ「……フメイは、フメイ……。クロシュの……友達……」
イクセ「そうなんだ……。クロシュちゃんに、フメイちゃん……」
クロシュ「ん……!」
フメイ「あなたが……姫巫女の、イクセ……?」
イクセ「……ううん。わたしは……ただの、イクセだよ……?」
フメイ「え、そうなの?」
イクセ「うん……」
フメイ「そうなんだ……」
*
イクセ「今日は……どんな、ご用で来たの……?」
クロシュ「えっと……先代の、姫巫女さまのこと……イヨちゃんと……ござるのおじさんから、聞いた……」
イクセ「ござるのおじさん……あっ、アキトおにいちゃん……!?」
クロシュ「知ってるの……?」
イクセ「うん……! イヨおねえちゃんも、アキトおにいちゃんも、知ってる……!」
クロシュ「わあ……! えっとね……イヨちゃんと、ござるのアキトさんが……先代の姫巫女さまは、すごく優しくて、いい人だったって……言ってた……!」
イクセ「……うん……」
クロシュ「だから……えっと……」
イクセ「……でも……優しかったお母さまは……姫巫女なんかになったせいで、死んじゃった……」
クロシュ「んゅ……」
イクセ「……だから、姫巫女さえなくなっちゃえば……もう誰も……ひどい目に、あわない……」
フメイ「……」
↓1コンマ
01-05 「わらわの心に土足で上がり込む不届き者はどこの誰じゃ?」ヌッ
06-60 フメイの反論
61-90 霊媒スライム
91-00 夢想スライム
218 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/06(日) 21:49:02.48 ID:QcRWGm2JO
あ
219 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/06(日) 23:14:09.89 ID:5DJi5qRE0
フメイ「……じゃああなたのお母さまは……あなたも一緒に死ねって、思ってるの?」
イクセ「えっ……」
フメイ「だって……そういうことになる。わらわじゃの姫巫女が、歴代の姫巫女の総意だって言うなら……あなたのお母さまは、あなたが死んでも良いって思ってるってこと……」
イクセ「あ……」ジワ…
クロシュ「〜〜…!」モニャニャ アタフタ
フメイ「……でも……フメイは、違うと思う」
イクセ「……ふえ……」ジワワ
フメイ「……フメイ……お母さまっていうのは、正直、よくわかんないけど……。大切な人のことなら……わかるから……。大切な人が泣いたり、死んだりして良いなんて……絶対、望まない……」
クロシュ「!」パァァァ
イクセ「で、でも……お母さまの、声が……」
フメイ「……声真似が上手いのも、たまにいる……。クロシュだって、フメイの声真似……上手いし……」
クロシュ「〜〜///」モニョニョ
イクセ「……じゃあ……誰かが、お母さまの声真似……してたの……?」
フメイ「……確証、ないけど。たぶんそう」
イクセ「うぅ……」
フメイ「……きっと、悪霊みたいのが……」
「わらわのイクセを泣かせる不届き者はどこのどいつじゃ?」ヌッ
クロシュ「!」
フメイ「お前が……」
イクセ「あ……御代表さま……」
半透明の狐巫女「おお、よしよし……かわいそうに、わらわのかわいいイクセ……」ヨシヨシ
イクセ「……あ、あの……! お、お母さまは……わたしが、死んでも良いって……」
半透明の狐巫女「……かような悪童共の戯言に耳を傾けてはならぬ」
イクセ「で、でも……御代表さまの言う通りなら……お母さまは……」ジワワ…
半透明の狐巫女「……そうじゃ。お主の母は、お主が死んでも構わぬと言った」
いク世「」グニャァァ
クロシュ「!!?」
フメイ「い、イクセの姿形が歪んで……」
半透明の狐巫女「はぁ〜あ。お主らが変なことを吹き込むから、イクセが壊れてしもうた。お主らのせいじゃ」
フメイ「お前っ……! イクセに、何した……!!」
半透明の狐巫女「まこと、幼子の心は儚く脆い……。こうなってしまっては姫巫女としての力も半減じゃが……まあ反抗されるよりはマシじゃからな。はぁ〜こんな幼い子の心を壊してしまうなんて、お主らは血も涙もない冷血漢じゃのお〜」
フメイ「違うっ! お前が……嘘を、言った……!!」
半透明の狐巫女「どちらにしろ手遅れじゃ。わらわの言葉が真であれば、イクセの母は娘と国を破滅に追いやる畜生。わらわの言葉が偽であれば、イクセは正体不明の悪霊に言いくるめられて体を明け渡し国を破滅させた史上最悪の姫巫女。どっちに転んでも、幼いイクセのひわひわな心では耐えられん」
220 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/06(日) 23:15:09.01 ID:5DJi5qRE0
クロシュ「……あなたは……誰なの……?」
半透明の狐巫女「わらわは――銀狐の怨嗟を受けて表象した、姫巫女の罪過。オノゴロを滅ぼす魔性の者。名前は特にないゆえ、好きに呼ぶが良い」
クロシュ「銀狐の……呪い……」
半透明の狐巫女「ま、そういうわけじゃ。お主らに恨みはないゆえ、速やかに島を出ていくなら追いはせぬ。もっとも……オノゴロを沈めた後、星の力を有したわらわがどう動くかは未定じゃがな?」ニヤニヤ
フメイ「……星を滅ぼすの?」
半透明の狐巫女「未定と言ったじゃろ! まあそれも楽しそうじゃが」
クロシュ「……」
半透明の狐巫女「ふわあ……昼間に引き続き夢の中でも働くと流石に眠くなるのう……。お主らもそろそろ帰るのじゃ」シッシッ
クロシュ「……イクセちゃん……治して」
いくせ「」デロデロ
半透明の狐巫女「無理じゃ。壊れた心を治す術などない」
フメイ「……」
半透明の狐巫女「おおっと、ここで暴れるのは止すんじゃな。壊れたとはいえ、ここはイクセの夢。下手に暴れればトドメを刺すことになるぞ? それはわらわも困るしの」
フメイ「………」
半透明の狐巫女「自分の足で帰れないというなら――わらわが送っていってやろう」ズオッ!
半透明の狐「」ピョンッ!
フメイ「!」
クロシュ「わ、狐さん……!」
パクッ!
狐に咥えられたフメイ「わわあ!?」ジタバタ
狐に咥えられたクロシュ「んわわ……!!」ジタバタ
クロシュたちを咥えた半透明の狐「」シュタタタタッ
夢の境界「」トプン…
◆
221 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/06(日) 23:16:20.11 ID:5DJi5qRE0
―クロシュの夢
集落
夢の境界「」ポヨン
フメイ「んぐっ!」ドテッ
クロシュ「んゅっ!」ドテッ
ヴァン「クロシュちゃん、フメイちゃん!」
*
―クロシュの夢
診療所
ヴァン「姫巫女の正体は銀狐の呪いで表出した姫巫女たちの罪悪で、当代の姫巫女であるイクセちゃんはデロデロに溶けてしまっただって……!!?」
アリシラ「そんなことになってたんだあ……」
フメイ「うん……」
クロシュ「女神さま……イクセちゃん、治せる……?」
夢の女神「……呪いの影響で壊されてしまった心は、まず呪いを祓わないとどうしようもないかも……。治せるかどうかさえ、現時点ではわからないとしか言えない……。ごめんね」
クロシュ「……じゃあ、わらわじゃ巫女をやっつければ……いいの……?」
夢の女神「そういうこと」
フメイ「……わかった。あいつ……むかつくから、やっつける」
アリシラ「それでこそだよフメイちゃん! まあ私はちょっと状況を飲み込めてないんだけどね」
フメイ「……アリシラの方は、引っ越し、どうだったの?」
↓1コンマ
01-65 まあまあ(2/4)
66-95 良い感じ(3/4)
96-00 ??
222 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/06(日) 23:19:15.30 ID:0lFFQii70
あ
223 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/06(日) 23:52:25.90 ID:5DJi5qRE0
夢の女神「引っ越しの準備は順調に進んでいます。上手くいけば、あと一晩か二晩でできるかと思います」
アリシラ「だそうです。よろしくね〜クロシュちゃん」
クロシュ「うん!」
フメイ「……」
☆姫巫女の正体を突き止めました
☆アリシラさんの夢引っ越し準備が進みました(2/4)
◆
224 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/07(月) 00:00:46.98 ID:JBC8PCf70
―オノゴロ諸島 霊峰の隠れ里 滞在13日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード 盾:ラティアの大盾 飾:くすんだ耳飾り
武:竜珠の大杖 防:竜のエプロン 飾:不死鳥の羽根
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のレオタード 飾:
◇イリス [星の魔法使い]
武:蒼き星の杖 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:魔術師のローブ 飾:
◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:氷の短刀 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:氷竜革のローブ 飾:
◇ローガン [鋼の戦士]
武:蜥蜴一文字 盾:灼鋼の盾 飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:オリハル鎖帷子 飾:
◇エバンス [地の傭兵]
武:古代の鉄槌 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武:魔銀の刀 防:硬質革鎧 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽*6 蜘蛛絹の下着 魔族国永久旅券
会心賽*0 ザリガニのお守り フメイの服の切れ端
反魂丹*2 大きな巻き貝 精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具 闇の欠片 精霊樹の実のジャム
「星の魔力」上中 フリルワンピ水着 精霊樹の鉢植え+赤雷球
お宿の妖精の織物 魔法学園のスク水 フメイとアリシラの人形
魔導飯盒 ガラスのザリガニ メルルの帽子
妨害魔力波発生装置 踊り子の双剣 溶岩石のアミュレット
属性大全 サボテンドラゴンの花 太陽のメダリオン
魔王図鑑 精霊のローブ 暗黒優待券
氷精の魔導書 精霊樹の杖[改] 冒険者証(ランク1)
ブラッドワイン*3 大魔女帝国渡航権
マッスルワイン*1 かたたたきけん
吸血鬼殺ワイン*1 大魔女帝国滞在許可証
魔術書「正負の属性」 風船印のパラシュート
吸血鬼の日焼け止め ラティア勲章
日蝕の傘 ユーシリア王家の紋章
大魔女サイン*1
古代のセラミック
ステライト鉱石
晴れ乞い傘
チョコスムージー
◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[3/5]
・アリシラの夢引っ越し[2/4]
・わらわじゃ巫女の企みを阻止する
◯努力目標
・リュウトウ中将をクロシュ勢力に引き込む
・わらわじゃ巫女の正体を探る(達成済)
・偽姫巫女の正体を調べる(達成済)
・アウルの出自を調べる(達成済)
◯仲間の目標
・カリス・ノーランドを討つ(ミスティ)
◯経験値
・クロシュ 剣技[05/06] 魔法[05/06] 防御[04/06]
・イリス 杖術[02/04] 魔法[06/16]
・ミスティ 剣技[00/07] 魔法[05/16]
・ローガン 剣技[13/16] 魔法[05/08] 防御[04/08]
・エバンス 剣技[12/16] 魔法[02/08]
……………………………………………………………………………………
□オノゴロ諸島 霊峰の隠れ里
隠れ里:貸家、広場、市、茶屋、食堂、温泉、鍛冶屋、道場、神社、他
離れ山:森林、沢、廃村
……………………………………………………………………………………
225 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/07(月) 00:01:34.00 ID:JBC8PCf70
―朝
霊峰の隠れ里 貸家
妖精「姫巫女が、銀狐の呪いだって!?」
クロシュ「えっと……銀狐の呪いで、罪悪感が……いっぱいになって……わらわじゃに、なったんだって……」
イリス「……つまり、姫巫女ではある?」
クロシュ「うん……たぶん……」
エバンス「アウルが妙に高い地位に就いてたのも、憎き朝廷や姫巫女の元で動いていたのもこれで説明がつくな。銀狐の恨みに端を発する話だったってわけだ……!」
ミスティ「……ままならないものね。当時の朝廷は、決して銀狐を見捨てたわけではなかったのに……」
イヨ「……結果として、銀狐は滅びてしまいました。当人たちからすれば……当時どれほど朝廷が努力していたとしても、全て無意味でしょう。もちろん、だからと言って銀狐の恨みを受け入れるわけには参りませんが」
アキト「……イクセ殿は……無事なのだろうか」
クロシュ「えっと……わたし、心の力が……少し使えるから……わらわじゃをやっつけたら、がんばってみる……!」
アキト「……すまぬ。お願い申し上げる……」
トキワ「……不死鳥の炎じゃ、心の傷は治せないの……?」
妖精「不死鳥の炎は命の熱そのものだから、心の負傷にも多少は効くよ。病気の時とかは心も弱くなりがちでしょ? そういう場合には効く。でもイクセの場合は、たぶん体の不調に関係した心の痛みではないと思うから……不死鳥の炎でもちょっと難しいかも」
トキワ「……そうなんだ」
運命賽「」コロン
クロシュ「……?」ヒョイ
運命賽「」グォン―
『明日、運命が大きく動きます……。クロシュさん……どうか、悔いのないように……』
運命賽「」シュゥン…
クロシュ「??」キョロキョロ
妖精「クロシュ、どうしたの?」
クロシュ「……今……声が、聞こえた……」
妖精「え、声? 誰の?」
クロシュ「…………わかんない。でも……聞き覚え……あった、ような……」
妖精「なんて言ってたの?」
クロシュ「明日……運命が、おおきく動くって……」
妖精「運命が大きく動く……? どういう意味だろう……。ま、まさかアウルたちが何かするとか!?」
クロシュ「……わかんない……。でも……準備、しといた方が良いかも……」
オノゴロ諸島滞在13日目。ここは霊峰の隠れ里です。明日何かが起こります
↓1〜3 自由安価 何をする?
226 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/07(月) 00:02:04.76 ID:KblKq4Lso
セレナディアの夢を喰う力をクロシュが顕現させ、わらわじゃ巫女を喰ってしまおう
227 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/07(月) 00:02:21.17 ID:DJb/zW4m0
クロシュ 温泉でフメイとお話しする
228 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/07(月) 00:03:04.94 ID:mtq0i5lnO
シズクとおしゃべり
229 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/07(月) 00:07:13.64 ID:mtq0i5lnO
>>228
ごめん訂正します
シズクとおしゃべりして可能ならウォータースライムの欠片貰えるか聞いてみる
230 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/07(月) 00:15:14.03 ID:JBC8PCf70
というわけで本日はここまでとなります。次回は夢喰いスライム強襲編、温泉でフメイちゃんとカポーン編、シズクちゃんとモニョモニョしよう編です
ついに明かされるわらわじゃ巫女の真実。それは銀狐の呪いと罪悪感によって変質した姫巫女たちの闇の側面だった。砕かれたイクセの心は、デロデロに溶けて夢の中に沈み――暗黒のわらわじゃ巫女が、オノゴロの歴史に終止符を打たんと動き出す。クロシュは、幼い巫女のかなしみを救うことができるのか――
それでは本日もありがとうございました。次回は土日となります、よろしくお願いいたします
231 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/07(月) 00:17:27.53 ID:mVAQ6C+K0
乙です
フメイの反応見てるともしかしてアリシラの引っ越し計画を止めたほうが良いのかな?
232 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/07(月) 03:07:38.10 ID:POy9v4ivo
おつ
もう最終日だが準備不足が否めない
メイン組は最悪運命賽使えばいいけど…
233 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/07(月) 07:18:59.59 ID:KaM2sqHGo
おつです
こんな時にあれですが運命賽さんが意外と律儀でニッコリした
234 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/07(月) 13:14:23.22 ID:uShQziTvO
乙
フメイちゃんが話してる横でクロシュさんの表情が忙しくてかわいい
火力と毒対策にはだいぶ恵まれたけどりゅうとう
当日どうなるか
235 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/07(月) 13:17:18.27 ID:uShQziTvO
途中送信スマソ
火力と毒対策にはだいぶ恵まれたけどリュウトウ中将を引き込めなさそうなのがどう響くか心配ではある…
236 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/12(土) 03:54:11.91 ID:pqPzEe0X0
乙
わらわじゃ巫女の正体が銀狐の怨嗟だったのか。個人的にわらわじゃ巫女とアウルのやり取りはちょっと見てみたいところはある。
あと、準備不足なところはあるけどチートの不死鳥の力と運命賽があるからなんとかなりそう。
237 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/12(土) 18:04:35.00 ID:bqA4B6C70
アリシラさんの引っ越し計画は順調に進んでいる最中なので、ここから止めようとするのは難しいでしょう。いちおう夢の女神様が細心の注意を払って準備を進めているため、精神的に大きな問題が発生するリスクは低いと思われます
実のところ今回の行動ではどう動いてもリュウトウ氏をこちらに引き込めないため、努力目標が一つ達成できていない状態で明日を迎えることとなります。それがどのような運命をもたらすかは今のところ闇に包まれています。慎重に行くのが良いでしょう
運命賽さんは、クロシュちゃんをさん付けで呼ぶようです。増えたり減ったりを繰り返してはいますが、実のところ魔族国からの長い付き合いのようです。どのような考えかはわかりませんが、クロシュたちの味方だという点ははっきりしているかもしれません
クロシュ氏は口下手ですが感情は豊かなので、表情がコロコロ変わることがあるようです
実のところ単純な火力と毒対策でいえばものすごく強いと言えますが、リュウトウ中将を引き込めなかった点がどのように作用するかは今のところ未知数です
わらわじゃ巫女とアウル氏がどのような関係かは今のところはっきりしていませんが、目的を同じくしていることは恐らく確かでしょう
また、クロシュ一行が生き残ることに関しては実際かなり優位であると思われますが、他の点は闇に包まれています
238 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/12(土) 18:05:09.23 ID:bqA4B6C70
―霊峰の隠れ里
ひのき風呂
カポーン
フメイ「ふう……」チャプン
スライムクロシュ「〜〜…♪」デロデロ
フメイ「クロシュ、お風呂の時にデロデロになるのは相変わらずだね」
スライムクロシュ「〜〜」モニョニョ
フメイ「うん……」
フメイ「……」
スライムクロシュ「……」デロデロ
フメイ「……」
スライムクロシュ「……」デロデロ
フメイ「……クロシュは……フメイのこと、止めたがってたよね」
スライムクロシュ「……」モニョ
フメイ「………アリシラの中でみんな生きてて……クロシュの中に引っ越しせば、みんなずっとしあわせにいられるなら…………フメイ……もういいのかな……」
スライムクロシュ「――」モニョ―
フメイ「…………なんでもない。クロシュに聞いて良いことじゃなかった」
スライムクロシュ「〜〜…」モニョニョ…
フメイ「……」
スライムクロシュ「……」
↓1〜3 フメイちゃんと話すこと
1.これからのこと
2.アリシラのこと
3.集落のみんなのこと
0.自由安価(内容により部分採用または不採用となる場合もある)
239 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/12(土) 18:06:47.64 ID:8DIYxv9b0
2
240 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/12(土) 18:07:44.52 ID:MOnyR0tC0
3
241 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/12(土) 18:08:32.12 ID:M9uPOAKpO
2
242 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/12(土) 18:15:18.12 ID:bqA4B6C70
少しわかりにくいですが実はこれは多数決ではないので、2と3は確定としてもう1つ話す内容を選ぶことができます
↓1
1.これからのこと
0.自由安価(内容により部分採用または不採用となる場合もある)
243 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/12(土) 18:17:14.75 ID:5HkfY+Q6o
0
ブラッドという同じカリスに創られたスライムのこと
244 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/12(土) 19:40:01.29 ID:bqA4B6C70
フメイ「……クロシュ……アリシラのことなんだけど……」
スライムクロシュ「?」モニョ
フメイ「……アリシラ……もう終わりにするって、言ったの」
スライムクロシュ「!」モニョ!
フメイ「みんながクロシュの中でしあわせに生きられるなら、それでもういいって……」
スライムクロシュ『わあ……!』モニョニョ!
フメイ「でも……本当に本気で言ってるのか、わかんない……」
スライムクロシュ『そうなの……?』モニョニョ…
フメイ「うん……。みんながしあわせにいられるなら……復讐する理由も、あんまりない……。でも……フメイも、そうわかってるはずなのに……人間とか、悪い奴らを許せない気持ちは……消えない……」
スライムクロシュ『……』モニョ…
フメイ「……アリシラは……フメイ以上に、そういう気持ちが大きい気がする……。だから……諦めるっていうのは、嘘で……。フメイを遠ざけて、自分だけで世界樹の光を集めに行こうとしてるんじゃないかって……」
スライムクロシュ『……』モニョニョ…
フメイ「自分の中にいるみんなをクロシュに引っ越させるのも、巻き込まない為なんじゃないかって思う……。今のアリシラ、ふざけてるように見えて、お布団の中で泣いてたりするし……」
スライムクロシュ『……それなら……わたし、説得、する……!』モニョニョ…!
フメイ「うん……。まあ、アリシラの本心がそうだって決まったわけじゃないけど……。もしそうだったら、フメイも説得する。お引越しが終わるまでは一緒にいると思うから、猶予はあると思う」
スライムクロシュ『フメイちゃんも、これから、一緒……?』モニョニョ
フメイ「……クロシュが、それでもいいなら……そうする」
スライムクロシュ『わあ……!』モニョニョ!
フメイ「だから、アリシラがもし変なこと考えてたら……ちゃんと、止めよ」
スライムクロシュ『うん……!』モニョ!
*
フメイ「ところで、集落のみんなのことなんだけど……クロシュの中に入ったら、あの夢で見た世界で暮らすことになるの?」
スライムクロシュ『うん。たぶん、そうだと思う……』モニョモニョ
フメイ「そうなんだ。まあクロシュが大丈夫なら、大丈夫かな……?」
スライムクロシュ『うん』モニョ
フメイ「……クロシュの中で生きられるなら……それで、良いんだよね……」
↓1コンマ
01-70 うん
71-90 分体にすればお外に出せるかも
91-00 ??
245 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/12(土) 19:41:43.61 ID:3yqhzA8/O
あ
246 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/12(土) 20:31:54.33 ID:bqA4B6C70
スライムクロシュ『うん……たぶん、いいと思う』モニョモニョ
フメイ「わかった」
スライムクロシュ『……でも……えっと……』モニョニョ
フメイ「?」
スライムクロシュ『もっと良い考えが……あるような気もする……』モニョモニョ
フメイ「そうなの?」
スライムクロシュ『……気がするだけ、かも……』モニョニョ…
フメイ「……気になる」
スライムクロシュ『んゅ……お、思いついたら……言う……』モニョモニョ
*
スライムクロシュ『そういえば……フメイちゃんは、ブラッドちゃんって、知ってる……?』モニョモニョ
フメイ「ブラッド……?」
スライムクロシュ『えっとね……。カリス・ノーランドに造られた、赤いスライムさん……』モニョモニョ
フメイ「あ……! し、知ってるかも……」
スライムクロシュ『わあ……!』モニョ…!
フメイ「……フメイが生まれたばかりの頃……血みたいに赤いスライムが、いろいろ教えてくれた……」
スライムクロシュ『そうだったの……!?』モニョニョ
フメイ「うん……。すごく厳しくて、何回もべちべち叩かれたけど……でも、フメイに生き方とか心構えとかを叩き込んでくれた……とも思う……」
スライムクロシュ『わあ……』モニョニョ
フメイ「フメイが、一人で戦えるようになった頃……何かの任務で戦死したって、聞いた……。でもフメイ、あの人が簡単に死ぬとは思えなかったから……もしかしたら、って思ってて……」
スライムクロシュ『うん……!』モニョ
フメイ「もしそのブラッドが、あの人なら……お礼、言いたい」
スライムクロシュ『うん!』モニョニョ
フメイ「………でも、その……クロシュは、大丈夫なの?」
スライムクロシュ『ほえ……?』モニョニョ
フメイ「……えっと……言っては何だけど……あの人、クロシュみたいな子には特に厳しかったから……」
スライムクロシュ『う、うん……。ブラッドちゃん……いつも、わたしに怒ってるかも……』モニョニョ…
フメイ「やっぱり……」
スライムクロシュ『で、でもね……前に、わたしの言うこと、聞いてくれた……! だから、お話、できる……!』モニョモニョ
フメイ「そうなんだ……けっこう丸くなったのかなあ」
◆
247 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/12(土) 21:08:28.15 ID:bqA4B6C70
―夕方
霊峰の隠れ里 貸家の縁側
カー… カー…
スライムクロシュ「……」ノンビリ
シズク『お疲れさまです、クロシュちゃん。今日はゆっくりだね』モニョモニョ
スライムクロシュ『うん。妖精さんに……今日は明日に備えてゆっくりするよう、言われた……』モニョモニョ
シズク『明日何かあるの?』モニョニョ
スライムクロシュ『えっと……わかんない。でも……何かあるって……声が、聞こえた……』モニョモニョ
シズク『わ! それってもしかして、お告げっていう……!?』モニョニョ
スライムクロシュ「わ、わかんないけど……。念の為……。明日、もし誰かが大怪我とかした時……わたしがデロデロだと、治せないかもしれないから……」モニョニョ
シズク『不死鳥さん! ……今更だけど、クロシュちゃんの不思議な力って一体どうやってるの?』モニョモニョ
スライムクロシュ『えっとね――』モニョニョ
*
チリッ
炎スライムクロシュ『〜〜』チリチリ
パチッ
雷スライムクロシュ『〜〜』パチチッ
フワッ
風船スライムクロシュ『〜〜』フヨフヨ
シズク『わわわ、わわ〜!! すごい、すごい! クロシュちゃんなんでもできるんだあ!!』キャッキャ
スライムクロシュ『えっと……これが、同化……。もらったもの次第だから……なんでもは、できないよ……?』モニョモニョ
シズク『ねえねえ、それじゃあわたしの欠片があれば、ウォータースライムにもなれるの!?』モニョニョ!
スライムクロシュ『うん……たぶん……』モニョニョ
シズク『わあ……! じゃあ、はいっ!』モニョニョニョ―
プチッ
ウォータースライムの欠片「」プルプル
スライムクロシュ『ほえ……?』
シズク『同化! 同化!』キャッキャ
スライムクロシュ『う、うん……! んへへ……』モニョモニョ
☆スライム技能が高いため自動成功します
デロデロ…モニョモニョ…ポン!
水スライムクロシュ「!」モニョン プルプル
シズク『んわわ〜!!』キャッキャ
水スライムクロシュ『んへへ……今度は、シズクちゃんと、おそろい……!』モニョニョ
☆シズクからウォータースライムの欠片をもらいました
☆クロシュがウォータースライムに同化擬態できるようになりました
↓1〜2選択 シズクちゃんと話すこと
1.明日のこと
2.ウォータースライムのこと
3.この世界のこと
0.自由安価(内容により部分採用または不採用となる場合もある)
248 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/12(土) 21:09:34.53 ID:MOnyR0tC0
0、ユキとは仲良しだったのか
249 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/12(土) 21:13:21.51 ID:iqWrqR8pO
0トキワちゃんについて
昔から知り合いだったぽいし
250 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/12(土) 22:46:22.65 ID:bqA4B6C70
シズク『そういえばクロシュちゃんたちって、ユキちゃんとも知り合いなんだよね?』
水スライムクロシュ『うん! 雪女の、ユキさん!』
シズク『わあ……! ユキちゃん、元気だった?』
水スライムクロシュ『うん! えっと……魔法、学園ってとこで……お勉強、してた……!』
シズク『わわぁ……! 大魔女帝国の魔法学園だよね! わたしも行ってみたいなぁ……お空の上に浮かぶ街の、魔法の学校……』
水スライムクロシュ『あ……えっと……』
シズク『?』
水スライムクロシュ『……大魔女帝国の、街は……落っこちちゃった……』
シズク『ふぇ……えええええええ!!!?!?』モニャニャニャニャ!!?!?
水スライムクロシュ『えっと……いろいろ、あって……』
シズク『そ、そうだったんだあ……。あんまり新聞とか読まないから、知らなかったよぉ……』
水スライムクロシュ『うん……。でも……ユキさんは、元気だと思う……!』
シズク『えへへ、そっかぁ! それなら大丈夫だね!』
水スライムクロシュ『シズクちゃんは、ユキさんと仲良しだったの?』
シズク『うん! ユキちゃんが留学に行く前は、雪解けで一緒に働いてたの! わたしに掃除の仕方とか、言葉遣いとか、いろいろ教えてくれたんだぁ』
水スライムクロシュ『わぁ……!』
シズク『えへへ、次に帰ってきた時はきっとびっくりするよ! わたし、言葉が上手になったし、お掃除も浄水もできるもん!』
水スライムクロシュ『うん!』
*
水スライムクロシュ『トキワちゃんも……雪解けで、働く……?』
シズク『そうしてくれたら嬉しいなあ……。ユキちゃんがいなくて、おじいさんも開拓に行っちゃったから本当に人手不足で……』
水スライムクロシュ『トキワちゃんって……怪我の、肩代わりが……できるんだっけ……?』
シズク『うん。相手の怪我とか病気を自分に移せるんだけど……その代わりに、自分が怪我や病気を負うことになっちゃう変な魔法なんだぁ……。わたしは、あんまり使わない方がいいよって言ったんだけど……トキワちゃんは、昔からしょっちゅう使ってボロボロになってた……』
水スライムクロシュ『そうなんだ……』
シズク『うん……。人や妖怪だけじゃなくて、野良の動物とかが怪我をしててもすぐに肩代わりしちゃうから……ほんとにいつもボロボロだったの……。わたしも水属性の簡単な治癒と浄化の魔法が使えるから、肩代わりしてきたトキワちゃんに応急手当をしてあげたりしたよ……』
水スライムクロシュ『んわ……。え、えと……大怪我とか、大丈夫だったの……?』
シズク『酷いときは、骨折とか、壊死とかしてることもあった……。でもなんでか、どう見ても死ぬような大怪我でも死ぬことはなくて、頑張ればなんとか動いたりもできたみたい……。普通の生き物って、骨が折れたらその部分はちゃんと動かなくなる、よね……?』
水スライムクロシュ『う、うん……。トキワちゃんは……動けたの……?』
シズク『うん……。折れてる足で歩いたりしてた……。ただ、折れてるのは折れてるから凄く痛くて歩きにくそうだったけど……』
水スライムクロシュ『んわわ……』
シズク『だから……えっと、トキワちゃんには、みんなの目の届くとこにいて欲しいっていうか……。そういう心配な気持ちもあるから、旅館で働いて欲しいなあって思うの。みんなが一緒にいれば、もし無茶をしてもすぐに診てあげられるもん……』
水スライムクロシュ『うん……』
◆
251 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/12(土) 23:26:39.78 ID:bqA4B6C70
―深夜
クロシュの夢
クロシュ「……」
セレナディア「クロシュちゃん、お困りごと〜?」ズシン ズシン
クロシュ「セレナディアちゃん」
セレナディア「セレナちゃんでいいよ〜」ズシン
クロシュ「セレナちゃん。えっと……わらわじゃ巫女を、どうやって追い出そうかなって……考えてるの」
セレナディア「食べちゃえば?」
クロシュ「食べちゃうの?」
セレナディア「うん。邪魔者はみ〜んなバックン!」
クロシュ「でも……夢の中で、できる……?」
セレナディア「んふふ……前に、ミスティちゃんが見てた悪い夢をもぐもぐしたことあったよね?」
クロシュ「そういえば……そんなこと、したような気がする……」
セレナディア「うん。クロシュちゃんはもうできるよ。夢の魔王と、夢喰い竜の力を併せ持つクロシュちゃんなら――食べらんない夢なんて、ない!」
クロシュ「わあ……!」
セレナディア「だから食べちゃえ! 悪い狐の夢は、バックン!」
クロシュ「ん! じゃあ、行ってきます!」ピョンッ
夢の境界「」トプン
ヴァン「……ん? クロシュちゃんはどこだ?」スタスタ キョロキョロ
セレナディア「クロシュちゃんならまた狐巫女のとこに行ったよ〜」
ヴァン「……え!? ど、どうやって!?」
セレナディア「自分で夢境を開いて、ポワーンって」
ヴァン「な、なんだって……昨日までは自分で開けられなかったのに……!?」
セレナディア「んふふ……ここの主はクロシュちゃんだよ? ここの住人ができることならクロシュちゃんもできて当然じゃん〜」
ヴァン「いや、それはそうなんだが……。それで、今日は何をしに行くとかは聞いてるかい?」
セレナディア「悪い狐巫女をバックンしにいくって〜」
ヴァン「ええ……えええっ!?」
◇
252 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/12(土) 23:29:05.76 ID:bqA4B6C70
―いク世の夢
トう原じョウ 縁gaわ
真っ黒い空「」ヌヌヌヌ
血の涙を流す月「」シクシク
極彩色の花畑「」グニャグニャ
ちょうちょうちょ「」バタバタ
銀狐の死骸で積み上げられた城「」
いくせ「」デロデロ
いくせを踏みつける狐たちの影「」ベチッベチッ
クロシュ「……!?」モニャニャ!?
半透明の狐巫女「なんじゃお主、また来たのか」ヌッ
クロシュ「わらわじゃ……! これ……何……!?」キッ
半透明の狐巫女「先に言っておくが、この状況はわらわが意図して創ったものではない。歴代の罪悪感がイクセという一個人にのしかかって生まれた……言わば悪夢じゃ」
クロシュ「………」
半透明の狐巫女「実際に人間に捕まり、皮を引っ剥がされてむごたらしく殺され続けた狐たちに比べれば、夢の中で足蹴にされる程度どうということもないじゃろ? 狐を見殺しにした巫女一族への罰としては軽すぎるくらいじゃ」
クロシュ「…………」
どうする
↓1〜 先取3票
1.わらわじゃ巫女を食う
2.悪夢を食う
0.自由安価(票数は内容ごと)
253 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/12(土) 23:32:03.00 ID:fMbKb54oO
0 全て食べる
254 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/12(土) 23:34:30.40 ID:Lol0qXBTo
↑
255 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/12(土) 23:39:46.26 ID:vD5EEFNrO
2
食あたり(混沌クロシュ化)がこわいけど
256 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/12(土) 23:42:23.17 ID:8DIYxv9b0
2
257 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/13(日) 00:03:33.14 ID:ngcFqyHe0
少し半端ですが本日はここまでです。次回はイクセの悪夢編、そして運命が大きく動く日編です
わらわじゃ巫女を食べちゃおうと勇んでイクセの夢に突入したクロシュを待ち受けていたのは、地獄のような光景だった。溶けるイクセ。足蹴にする狐の幻影。冷酷に見下ろす狐巫女。狐の憎悪が、巫女たちの罪過が、無垢なる幼巫女を押し潰す。あかちゃんスライムの静かな怒りは、どこへ向かう――
今回はクロシュちゃんとフメイちゃんがいろいろなお話をしたり、クロシュちゃんとシズクちゃんがいろいろなお話をしたり、クロシュちゃんが水スライム化できるようになったり、クロシュちゃんがイクセちゃんの夢に入って
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
なおこのレスは安価に含まれません
258 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/13(日) 00:23:00.81 ID:/6nQOzUSo
安価は2
おつです
決戦前の掘り下げ回
これは上からブラッド-フメイ-クロシュ姉妹ってことでいいですよね!
そしてドリームハンタークロシュちゃんになってきたな…あの夢魔に作法とかお勉強しに行けたらいいなあ
259 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/13(日) 15:57:58.16 ID:ngcFqyHe0
その三人の中ではブラッドちゃんが一番年上で、クロシュちゃんが一番年下で、フメイちゃんが間に入っているため、そのご理解でお間違いないかと思います
クロシュ氏はユーシリア編で手に入れた心属性や夢の力をすっかり使いこなしているようです。そして実のところセレナちゃんと女神さまは心や夢に関して優れた力を持っていますが、彼女たちの作法は直感頼りな点も多いため、夢魔などの専門的な知識を持つ方に教えてもらうと実際より効果的かもしれません
260 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/13(日) 15:58:38.82 ID:ngcFqyHe0
クロシュ「……」
クロシュ(……わらわじゃごと……全部、食べる……?)
クロシュ(………食べきれないかも……)
クロシュ(悪夢だけ、食べよう)
巨大スライムクロシュ「!」ドン! モニョモニョ
半透明の狐巫女「ぬわっ! 何のつもりじゃ!」
巨大スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョモニョ…モグモグモグ…
真っ黒い空「」モグモグ
血の涙を流す月「」モグモグ
極彩色の花畑「」モグモグ
ちょうちょうちょ「」モグモグ
銀狐の死骸で積み上げられた城「」モグモグ
狐たちの影「」モグモグ
半透明の狐巫女「悪夢を喰っておるのか……?」
巨大スライムクロシュ「〜〜」モグモグモグ…ゴックン
半透明の狐巫女「あれほどの悪夢を平らげるとは、末恐ろしいスライムじゃ! じゃが――歴代姫巫女と狐たちの積もり積もった怨念、果たして消化できるかのお?」ニヤニヤ
巨大スライムクロシュ「〜〜…」モニョニョ…
↓1コンマ
01-05 ねじふせた(呪属性適性獲得)
06-25 気持ち悪くなった……
26-75 分解した
76-00 吸収した(呪属性適性獲得)
261 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/13(日) 15:59:20.31 ID:g5MyiYtK0
あ
262 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/13(日) 16:05:41.04 ID:/6nQOzUSo
セレナ因子のお陰だな!
263 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/13(日) 16:43:14.54 ID:ngcFqyHe0
巨大スライムクロシュ「――」モニョニョニョ…ポワポワ…
半透明の狐巫女「む、思ったより平気そうじゃな……。悪食スライムめ!」
いくせ「――」
巨大スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
横たわるイクセ「すう……すう……」
巨大スライムクロシュ「!」モニョニョ!
半透明の狐巫女「ほう……壊れかけていたイクセの形が元に戻ったようじゃ。やるではないか、わっぱスライムよ」
巨大スライムクロシュ「〜〜!」モニョモニョ
半透明の狐巫女「じゃが、イクセの精神を破壊せしめた根本的な原因は解決しておらぬ。それをどうにかせぬ限り、たとえ夢の中といえどイクセが目覚めることはないじゃろう……」
巨大スライムクロシュ「〜〜!?」モニャニャ!?
半透明の狐巫女「わはは、徒労であったなわっぱスライムよ! 今宵はもう帰るが良い、明日はわらわも忙しいのじゃ」
巨大スライムクロシュ「〜〜っ!」モニョニョ! プンスコ
半透明の狐巫女「怒っても無駄じゃ。そら帰れ帰れ」シッシッ
霊撃「」バシュッ!!
ベチッ!!
ふっとばされる巨大スライムクロシュ「〜〜〜……!!」モニャニャニャニャ――!!
夢の境界「」ドボンッ
◇
半透明の狐巫女「……」
イクセ「すう……すう……」
半透明の狐巫女「………まあ、イクセをいたずらに苦しめたところで何の意味もないしの……」
イクセ「…………おかあ……さま……」
半透明の狐巫女「……」
半透明の狐巫女「姫巫女という胸糞の悪い仕組みは壊さねばならぬ。それだけじゃ」
◆
264 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/13(日) 17:10:29.29 ID:ngcFqyHe0
―オノゴロ諸島 霊峰の隠れ里 滞在14日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード 盾:ラティアの大盾 飾:くすんだ耳飾り
武:竜珠の大杖 防:竜のエプロン 飾:不死鳥の羽根
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のレオタード 飾:
◇イリス [星の魔法使い]
武:蒼き星の杖 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:魔術師のローブ 飾:
◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:氷の短刀 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:氷竜革のローブ 飾:
◇ローガン [鋼の戦士]
武:蜥蜴一文字 盾:灼鋼の盾 飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:オリハル鎖帷子 飾:
◇エバンス [地の傭兵]
武:古代の鉄槌 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武:魔銀の刀 防:硬質革鎧 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽*6 蜘蛛絹の下着 魔族国永久旅券
会心賽*0 ザリガニのお守り フメイの服の切れ端
反魂丹*2 大きな巻き貝 精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具 闇の欠片 精霊樹の実のジャム
「星の魔力」上中 フリルワンピ水着 精霊樹の鉢植え+赤雷球
お宿の妖精の織物 魔法学園のスク水 フメイとアリシラの人形
魔導飯盒 ガラスのザリガニ メルルの帽子
妨害魔力波発生装置 踊り子の双剣 溶岩石のアミュレット
属性大全 サボテンドラゴンの花 太陽のメダリオン
魔王図鑑 精霊のローブ 暗黒優待券
氷精の魔導書 精霊樹の杖[改] 冒険者証(ランク1)
ブラッドワイン*3 大魔女帝国渡航権
マッスルワイン*1 かたたたきけん
吸血鬼殺ワイン*1 大魔女帝国滞在許可証
魔術書「正負の属性」 風船印のパラシュート
吸血鬼の日焼け止め ラティア勲章
日蝕の傘 ユーシリア王家の紋章
大魔女サイン*1
古代のセラミック
ステライト鉱石
晴れ乞い傘
チョコスムージー
◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[3/5]
・アリシラの夢引っ越し[1/4]
・わらわじゃ巫女の企みを阻止する
◯努力目標
・わらわじゃ巫女の正体を探る
・リュウトウ中将をクロシュ勢力に引き込む
・偽姫巫女の正体を調べる(達成済)
・アウルの出自を調べる(達成済)
◯仲間の目標
・カリス・ノーランドを討つ(ミスティ)
◯経験値
・クロシュ 剣技[05/06] 魔法[05/06] 防御[04/06]
・イリス 杖術[02/04] 魔法[06/16]
・ミスティ 剣技[00/07] 魔法[05/16]
・ローガン 剣技[13/16] 魔法[05/08] 防御[04/08]
・エバンス 剣技[12/16] 魔法[02/08]
……………………………………………………………………………………
□オノゴロ諸島 霊峰の隠れ里
隠れ里:貸家、広場、市、茶屋、食堂、温泉、鍛冶屋、道場、神社、他
離れ山:森林、沢、廃村
……………………………………………………………………………………
265 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/13(日) 17:12:45.94 ID:ngcFqyHe0
―朝
霊峰の隠れ里 貸家
チュンチュン
スライムクロシュ「……」
イヨ「今日何かあるかもという話ですが……一体何が起きるのです?」
妖精「ごめん、そこまでは……。あの石の立方体から声が聞こえたとなると、ちょっと無視はできないし――ん?」
ダカダカダカッ
戸「」ガラッ!!
アキト「クロシュ殿!! クロシュ殿はおられるか!!?」バッ
イヨ「アキトさ――!!!」
血まみれリュウトウ「げほっ……ごぼっ……」ドクドク
イヨ「リュウトウ!!?」バッ
クロシュ「!!!」
妖精「血が……!! これ、致命傷じゃ……!!?」
アキト「明け方近く、満身創痍でこの里を目指していたようだ! クロシュ殿、不死鳥の炎を――」
血まみれリュウトウ「い、いいえ……。その炎は……これから後の、為に……まだ……」ドクドク
イヨ「何言ってるの!!? クロシュさん、お願いです!! 不死鳥の炎でリュウトウを治してください!!」
血まみれリュウトウ「だ、だめ、で……」ガクッ
イヨ「リュウトウ!!!」
トキワ「な、ならわたしが肩代わりします!!」ガラッ
イヨ「えっ……と、トキワさん……!?」
トキワ「今日大変なことが起きるなら、クロシュちゃんの炎はやっぱりとっておいた方が良いです……! わたしは……きっと、ここくらいでしかお役に立てないから……」
シズク「と、トキワちゃん!! でもそうしたら、トキワちゃんが……!」
トキワ「だ、大丈夫! わたし、死なないから!」
シズク「そうだけどぉ……」
スライムクロシュ「〜〜!」モニャニャ
どうしよう!
↓1〜 先取3票
1.不死鳥の炎で治療する
2.トキワに任せる
3.反魂丹を1つ使う
0.自由安価(票数は内容ごと)
266 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/13(日) 17:14:06.29 ID:ljOGa0Jzo
2
267 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/13(日) 17:14:28.99 ID:/6nQOzUSo
3
268 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/13(日) 17:14:29.53 ID:g5MyiYtK0
0,サララの店秘蔵の万能治療薬を使う。
269 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/13(日) 17:18:37.57 ID:VHWWgwVA0
3
270 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/13(日) 17:20:20.28 ID:BSz7h0d3O
1
271 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/13(日) 17:23:09.90 ID:5jY04I7SO
3
272 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/13(日) 19:27:57.02 ID:ngcFqyHe0
イリス「そ、そうだ!! こんな時は――」ガサゴソ
反魂丹「」ポン!
アキト「それは……丸薬?」
イリス「とある薬師の先生が作った反魂丹です!」
トキワ「反魂丹!?」
イリス「飲ませます! 頭に風穴が開いてても、これを使えば――!!」
ポイ ゴクン
血まみれリュウトウ「………げほっげほっ!!」
アキト「息を吹き返した!!」
トキワ「す、すごい……傷が、ゆっくり塞がってく……! こんなお薬があるなんて……!」
リュウトウ「はあ、はあ……」
イヨ「リュウトウ! だ、大丈夫ですか!?」
リュウトウ「ま、まさか不死の炎を私に……?」
イリス「違うよ! ちょっと、まあ……良い薬があっただけだよ! 大丈夫!」
リュウトウ「そ、そうですか……」
アキト「しかしお主は朝廷軍の中将であったはず……。一体何があったのか、教えてもらっても構わぬでござるか」
リュウトウ「……はっ! そうでした……こうしてはおれません!! ここにイヨたちが隠れていると聞いて、助力を求めに急いで来たところなのです……! 早くトウゲンに戻らなければ……ぐっ!」ズキッ
イリス「ああっ、無理しないで! すぐには動けないよ!」
リュウトウ「で、ですが……」
妖精「何があったのか教えて。私たちだけで向かうことだってできるからさ」
リュウトウ「……はい」
*
アキト「何……トウゲン温泉を致死毒で汚染するだと!!?」
リュウトウ「はい……。最終的にはその毒を海に放出し、周辺海域もろとも毒で完全に破壊する計画だと……」
イヨ「そ、そんな馬鹿なことを……!? 本当なの……!?」
リュウトウ「……姫巫女様と、アウルが話しているのを耳にしました。流石に私も看過できず、反対の意を表明したのですが……牢に入れられてしまい……。なんとか脱獄して、ここまで逃げて来たのです」
エバンス「その計画は一体いつから始まるんだ……!?」
リュウトウ「今日です……! だから早く――」
ドゴオオンッ!!!
ビリビリビリ……
ローガン「地響き……!? まさか――」
戸「」ガラッ
サララ「み、皆さん大変です!! トウゲン温泉の方角に――」
◆
273 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/13(日) 19:29:51.30 ID:ngcFqyHe0
―トウゲン温泉
ズシンズシン
巨大毒骸骨将軍「」ガシャガシャ
ベチャッ
潰れた人間たちの死体「」グチャッ
キャアアアアア!!!! タスケテクダサイ!!! タスケテクダサイ!!!!
アウル「ヒァーッハッハッハ!! 屑人間共め、薄汚い血を撒き散らして死ねェ!!」ゲラゲラ
巨大毒骸骨将軍「」ガシャガシャ ズシン
毒に濁る温泉「」ドロドロ…
ハゲ鉢巻職人「なんだありゃ……俺ァ変な夢でも見てんのか……?」ゴシゴシ
さらし美女職人「馬鹿言ってんじゃねェ!! ぼけっとしてっとテメェも踏み殺されんぞ!!」ベシンッ!
◆
―トウゲン温泉 空
ジェット気球クロシュ「〜〜!」ボシュウウウッ
イリス「すごい……フメイちゃんの炎でこんなに加速するなんて!」
フメイ「急いだ方が良いんでしょ」
ローガン「うむ……! 感謝するぞ、フメイくん」
ミスティ「……シズク、大丈夫? 本当に危険なのよ……?」
シズク「だ、大丈夫です! 毒の汚染なら……きっと、わたしの浄化の力がお役に立ちます!」
エバンス「無理はするなよ。危ない時はすぐに下がるんだぞ」
シズク「は、はい!」
アリシラ「……あっ! ねえなんかすっごいでかいガイコツがいるよ!?」
トウゲン温泉の街を破壊する巨大毒骸骨「」ズシンズシン
妖精「あ、あれは……がしゃどくろ!?」
アリシラ「がしゃどくろ?」
イヨ「がしゃどくろとは、埋葬されず野ざらしにされた死者たちの怨念から生まれるという巨大な骸骨の妖怪です。しかし近年はがしゃどくろが発生するような大量死などは――はっ!?」
巨大毒骸骨から生える複数の骨尻尾「」ユラユラ
妖精「……銀狐!!」
イヨ「なんてこと……同胞の怨念を、利用して……」
毒色に染まった温泉「」ドロドロ…
シズク「んわわ……!! 温泉が……どろどろに……」
アキト「くっ……! トウゲン諸島一帯を汚染し尽くす気か……!!」
◇
274 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/13(日) 19:33:28.64 ID:ngcFqyHe0
―トウゲン温泉街
破壊された街並み「」ドシャッ
踏み潰された死体「」グチャッ…
立ち上る煙「」モクモク…
汚染された水源「」ドロドロ…
ジェット気球クロシュ「」ズンッ!
シュタッ
イリス「ま、街が……!!」
エバンス「くそっ……!」
アウル「おやおや、遅かったねェ君たち。今までどこに隠れていたんだい?」ヌッ
275 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/13(日) 19:33:55.33 ID:ngcFqyHe0
イヨ「アウル!!」
アキト「……」グッ
アウル「あぁ……たまらないよ、その怒りと憎しみに満ちた表情! お前たち屑人間にも護りたいものがあるんだねェ」
ミスティ「……あなたにはなかったの?」
アウル「お前たちに奪われたのさ。でもまだまだ、この程度じゃオレたちの苦しみには程遠い――」スタスタ
潰された子供の死体「」グイッ
イヨ「……!? な、何を――」
アウル「くくく……まあ見てなよ」ズッ
ベリベリバリッ
妖精「!!? し、死体の……」
イリス「な、生皮を、剥いで……」ゾゾ
フメイ「うわ……」
アリシラ「……」
イヨ「…………うっ……げえっ……!!」ゲロゲロ
アキト「貴様……アウル貴様ァァァ!!!」シャキンッ!!!
ギンッ!!
毒骸骨兵「」ギギギ
アキト「ぬうう……!!」
妖精「普通の大きさの骸骨兵……!!」
アウル「はあ、人間ってのは本当に野蛮で暴力的だ。すぐ怒りに任せて力で解決しようとする」
ローガン「この惨状を作り出した貴様に言えたことか?」ギロッ
アウル「先にやったのはお前たち人間だろ?」
エバンス「……その子供が……お前たちに、何をしたんだ?」ググッ
アウル「子供だから甘く見ろって? オレたちを殺した奴らだって初めは子供だったんだ。年齢は免罪符にならない」
エバンス「この糞野郎が……!!」シャキン!!
アウル「ヒハッ……! そうだ怒れ、憎め……!! 守れなかった無力さを思い知れよ、屑共!!!」ジャキンッ!!
――戦闘開始 毒狐アウル――
★アウルが〈狐毒〉を発動!
敵陣のコンマが半減!!
☆妖精が〈耐毒結界〉を発動!
相手の〈狐毒〉を無効化!!
☆ローガンが〈メタルコート〉を発動!
劣勢・痛恨を1回まで無効化!!
◇自陣(戦力差+40、万全の毒対策+40、温泉+20)
・不死鳥化できる(1/1)
◇敵陣(毒骸骨将軍+40、汚染+30)
↓1コンマ(合計+30)
01-10 痛恨
11-50 劣勢
51-90 優勢
91-00 会心
276 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/13(日) 19:35:32.33 ID:g5MyiYtK0
あ
277 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/13(日) 20:13:52.10 ID:ngcFqyHe0
妖精「エバンス、前に出過ぎないで! 作戦通り前衛はクロシュとローガンに!」
エバンス「わかってる!」バッ
メタルローガン「むんっ!」ギン!
クロシュ「ん!」シャキン!
アウル「ハッ、バカ正直にお前たちの戦法に付き合うわけないだろ!」シュバッ
巨大毒骸骨将軍「」ガシャガシャ ズシンズシン
毒骸骨兵「」ガショガショ
毒骸骨兵「」ガショガショ
毒骸骨兵「」ガショガショ
アキト「チイッ! 骸骨兵がたくさん集まって――」
フメイ「消えろ」チリッ
爆炎「」ドゴォンッ!!!
爆散する毒骸骨兵たち「」ガッシャアアアンッ
アウル「なに……!?」
アリシラ「やっちゃえフメイちゃん!」
フメイ「アリシラも戦ってよ」
アリシラ「え〜……やっぱり毒属性の魔力って吸収したくないし……」
巨大骸骨将軍「」カタカタ ブオンッ!!
ガギンッ!!
メタルローガン「ぬぬう、凄まじい毒だ……! メタル化していなければ即死していたかもしれん!」ギギギ
クロシュ「ローガンさん!」
メタルローガン「私は大丈夫だ! 君は――」
アウル「鉄屑野郎が!!」バッ!!
硫酸「」バシュンッ!!
メタルローガン(!!? あの液体はなんだ!? ただの毒ではない――あたればメタル化していても無事では済まん――)
大盾クロシュ「!!」シュバッ!!
大盾「」ガシン!!
守護結界「」シュインッ!!
硫酸「」バシャアッ!!
アウル「魔力障壁……!?」
妖精「あれは……硫酸の魔法!」
シズク「りゅうさん……?」
妖精「強酸性の化合物を生成して撃つ魔法! 他の毒魔法と違って物理的な破壊をもたらすから、盾や鎧で防御するのは危険なの! でも魔力障壁なら物理的に溶かせないから問題なく防げる!」
シズク「わあ!」
妖精「クロシュ、今の液体を防御する時は必ず大盾の結界を展開して! ローガンは――即席の鉄板とかで受けて!」
大盾クロシュ「ん!」
ローガン「承知した!」
アウル「あの妖精……!! 妖精の癖になんで硫酸のことを……!?」
妖精「妖精は毒が嫌いなんだよ! 嫌いなものの対策は怠らないの!」
↓1コンマ(合計+30)
01-10 痛恨
11-50 劣勢
51-90 優勢
91-00 会心
278 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/13(日) 20:16:16.34 ID:JFbiR7dqO
あ
279 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/13(日) 20:16:46.24 ID:+43jluheO
補正があるうちに勝ちたい。
280 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/13(日) 20:24:19.83 ID:/6nQOzUSo
妖精は妖精でも太母様だぞ、年の功やぞ
281 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/13(日) 21:13:32.38 ID:ngcFqyHe0
イヨ「はぁ、はぁ……い、けっ!」バッ
オフダ「」シュバッ!
ボガンッ!!
砕け散る毒骸骨兵「」ガッシャァン!
アキト「イヨ殿、大丈夫でござるか!? まだ下がっていても――」
イヨ「いいえ……! 下がってなどいられません……!! 絶対に許さない……!!」
潰された人間たちの死体「」グチャッ
アキト「……であるな。拙者も少々――」スッ
霊気を纏う刀「」ユラッ
ギュンッ!!
毒骸/骨兵「」スパッ
アキト「――頭に、血が上っている」チャキン
ギンッ!
ガギンッ!! ドゴッ!!
竜角の大槍「」ブオンッ!!
ドガァッ!!
砕け散る巨大毒骸骨将軍の腕「」ガッシャァンッ!!
巨大毒骸骨将軍「」ヨロヨロ
竜メイドクロシュ「」ババッ
竜角の大槍「」シュビビッ!!
アウル「くっ……! お前、その槍は――!」ガガガッ!
竜メイドクロシュ「セレナちゃんの!」チリッ
竜角の大槍・炎「」ゴウッ!!
アウル「ぐあああっ!!」ドガアッ!! ゴロゴロ
アウル「はぁ、はぁ……くそっ、ふざけるなよ……!! これほど準備したのに……!! なんでこいつら……!!」ググ
狐巫女の幻影「苦戦しておるようじゃの」ヌッ
アウル「姫巫女……君の出る幕はないと言ったはずだけど」
狐巫女の幻影「まあそうじゃな。既に大勢は決しておるし、お主をここで見殺しにしても何の問題もないのじゃ。しかし……しかしなあ……」
アウル「なんだよ」
狐巫女の幻影「……わらわたちに、また銀狐を見殺しにしろと言うのか?」
アウル「はっ……お前の贖罪ごっこなんかどうでも良い……。むしろ、薄汚い姫巫女なんかの手で生かされるなんて恥も良いところだ」
狐巫女の幻影「うむう……」
アウル「だからとっとと――」
狐巫女の幻影「えいっ」パッ!
282 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/13(日) 21:14:34.81 ID:ngcFqyHe0
パシュウウウンッ
妖精「えっ……!? た、耐毒結界……が……」フラッ
妖精「」ポテッ
シズク「よ、妖精さん!? わっ……こ、この空気は……!?」
エバンス「おらぁっ!」
古代の鉄槌「」ブオンッ!
砕かれる毒骸骨兵「」ガッシャァン!!
エバンス「おらっ、次は――ぐおっ!? げほっげほっ!!?」
吐血「」ベシャッ
イリス「ごほっ……!! こ、これは……」フラッ
ミスティ「げほっ……。まさか……」フラ
イヨ「ど、毒が……」フラフラ
アキト「よ、妖精……殿……!」フラッ
アリシラ「うわうわうわ〜〜!? 毒魔力を吸収しまくればなんとか――げぼおっ!」ガクッ
フメイ「アリシラ!?」
メタルローガン「……!! なんてことだ……耐毒結界が、解除されてしまったのか……!!」
竜メイドクロシュ「ろ、ローガンさん……!」
メタルローガン「私はメタル化のお陰でなんとか持ちこたえられているが、先程までよりもかなり身体的負荷が大きい……! 早く奴を倒さなければまずいぞ、クロシュくん……!」
竜メイドクロシュ「う、うん……!!」
アウル「チッ……余計な真似を……」
狐巫女の幻影「じゃ、わらわはこの辺で……」スゥー…
アウル「……まあいい。屑人間共を屠れるなら、生き恥くらいいくらでも晒してやる……」スクッ
メタルローガン「クロシュくん、来るぞ……!」
竜メイドクロシュ「ん……!」
★狐巫女の介入により耐毒結界が解除されてしまいました
アウルの〈狐毒〉の効果によりコンマ値が半減します
↓1コンマ(コンマ1/2+30)
01-10 痛恨
11-50 劣勢
51-00 勝利
283 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/04/13(日) 21:15:15.53 ID:BSz7h0d3O
はい
284 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2025/04/13(日) 21:25:32.88 ID:T9sZMawDo
あぶねえなんとか勝てたか
285 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/13(日) 21:53:13.83 ID:ngcFqyHe0
イリス「あうぅ……」バタッ
ミスティ「く、そ……」バタッ
イヨ「こんな……ところ、で……」バタッ
毒骸骨兵「」カタカタカタ
毒骸骨兵「」カタカタカタ
毒骸骨兵「」カタカタカタ
毒骸骨兵「」カタカタカタ
エバンス「げぼっ……や、やべえな……目がかすんできやがった……」
アキト「ぐふっ……せめて、女子たちだけでも守らねば……」ググ
フメイ「ちっ……!」チリッ
爆炎「」ドガァンッ!!
砕け散る毒骸骨兵「」ガシャァン!!
フメイ「フメイ一人じゃ抑えきれない……! なんでみんなこの程度で倒れてるの!?」チリチリ
水刃「」ヴンッ!!
毒骸/骨兵「」スパッ
フメイ「水の魔法……!? 誰!?」
シズク「そんなこともわかんないのですか? 水属性なんてわたししかいないのに……」モニョッ
フメイ「えっ……シズク……?」
シズク「ほんとさいあくです……こんな臭くて汚い毒を吸わされるなんてなんて……。へどがでそうです……」モニョモニョ
フメイ「……え、えっと……どうしたの……?」
シズク「ぼけっとしてないで敵を焼いてください。わたしの水だけじゃ対処し切れないです……」モニョモニョ
フメイ「う、うん」チリリッ
爆炎「」ドガンッ!!
水刃「」ズバババッ
砕かれ裂かれる毒骸骨兵たち「」グシャシャシャ
286 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/13(日) 21:54:45.51 ID:ngcFqyHe0
メタルローガン「……! 後ろではフメイくんとシズクくんが踏ん張ってくれているようだ! 我々も行くぞ!」
竜メイドクロシュ「ん!」
アウル「死ねェ!!」シュバッ
巨大毒骸骨将軍「」ガシャガシャ
ガギンッ!! ドゴッ!!
ボギョム!! ベゴギイッ!!
アウル「ぐううっ!!」ギギギギ
竜メイドクロシュ「……!!」ギギギギ
アウル「今だ将軍!!」
爆発する巨大毒骸骨将軍「」ボガンッ!!!!
メタルローガン「なっ!? 巨大骸骨が爆発した!?」
吹っ飛ぶ巨大骸骨の骨「」ドギュウウウンッ!!
竜メイドクロシュ「!!」
メタルローガン「まずい!! クロシュくん避けろ!!」
アウル「ヒァーハハハもう遅い!! この位置と距離じゃ絶対に避けきれ――」
雷の残像「」バチッ―
アウル「なっ」
背後に立つ雷竜メイドクロシュ「」パリッ―
アウル「馬鹿な――」
雷閃「」バヂィッ!!!!
アウル「があああっっ!!!」ババリバリバリ
黒焦げアウル「」プスプスプス
ドサッ…
――戦闘終了――
287 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/13(日) 23:09:58.24 ID:ngcFqyHe0
―トウゲン温泉街
黒焦げアウル「」プスプス
シズク「〜〜」モニョモニョ
浄化魔法「」ポウ…
エバンス「はっ……た、戦いはどうなったんだ!?」キョロキョロ
シズク「もう終わりました……。皆さんがげぼげぼ言いながらおねんねしてる間に……」モニョモニョ
妖精「ごめん……なんか、いきなり耐毒結界が破壊されちゃって……。ほ、本当にごめん……」
ローガン「まあ……結果的に勝利できたのだから、気に病むこともなかろう……。シズクくんも、ありがとう」
シズク「こういう時の為に付いてきたのです……。それより――」モニョニョ
黒焦げアウル「」プスプス
シズク「これはどうするのですか」モニョモニョ
イリス(うわ……シズクちゃんがを汚物を見るような冷ややかな目で、黒焦げになったアウル・フォクシーを見下ろしてる……! こんな目つきができるスライムの子がいるなんて……!)
ミスティ(シズクは……確か汚い水が嫌いなのよね……。この毒狐がやったことを思えば、妥当か……)
イヨ「……この大事件の重要参考人として、牢に……」
アキト「これだけのことをしたのだ。即刻打ち首にすべきでござろう」
イヨ「ですが……正当な手続きによらず処罰を下すことはできません」
アキト「今の朝廷を思えば、もはやこの国の司法は機能しておらぬ」
イヨ「うっ……それはまあ、そうなのですが……」
黒焦げアウル「」プスプス
クロシュ「……」
妖精「……アウルは、取り返しのつかないことをした。例え動機が銀狐の復讐だったとしても、もう情状酌量の余地は一切ない」
クロシュ「……うん」
妖精「あとの処遇は……オノゴロの民に任せる他ない。このテロリストについて……私たちにできることは……もう、ない」
クロシュ「………うん」
フメイ「クロシュ……この狐のこと、憐れんでるの?」
クロシュ「あっ……フメイちゃん」
フメイ「……まあ、ちょっと他人事ではないよね。フメイたちも……一歩間違えば、こいつと同じことをしてたかもしれない……」
アリシラ「…………」
フメイ「………ねえ、アリシラ。フメイたち……」
アリシラ「……うん。わかってる……」
288 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/04/13(日) 23:11:07.38 ID:ngcFqyHe0
イヨ「では……アウル・フォクシーはこの場で処分、ということで……」
アキト「すまぬな……このようなことに付き合わせてしまって……」
イヨ「いえ……どの道、彼に打ち首以外の未来はありません……」
アキト「うむ……。では……斬首人は拙者がつかまつろう。諸外国の者に任せるわけにもゆかぬ」スッ
掲げられる霊気を帯びた刀「」スッ―
黒焦げアウル「」プスプス
クロシュ(アキトさんの持った刀が……高く掲げられる……)
クロシュ(黒焦げになった、銀狐の妖狐の首を……落とすために……)
クロシュ(……)
クロシュ(妖精さんの言った通り……もう……許されない……)
クロシュ(……)
――野良狐『アウルさんなら、時々この山にお墓参りに来るよ。ついでにボクたちの為に油揚げを置いてってくれるんだ』
――野良仔狐『アウルの油揚げ、おいしい!』
クロシュ(………)
クロシュ「」ジワワ
振り下ろされる刀「」ブンッ
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