営業職自体が衰退しているから、レベルも落ちているのだろうな。 そりゃあ昔は情報と言っても紙媒体のカタログくらいしかなく、売り手側が一方的に知識を持っており、訪問してくる営業から情報を得るしか無かったので、羽振りも良くまともな人材も多かっただろう。 しかし、今はすでにB to CはAmazonやら楽天やらネットショップが主流だし、B to Bもよっぽど特殊なワンオフやサービスでない限り、価格・性能・納期・評判などすべてがネットで出てくる時代で、顧客も大抵下調べしてから商談に臨む。下手すると顧客の方が営業より知識を持っている時代なのだ。それにもかかわらず、いまだにセールストークだけで販売していたり、顧客と自社内をつなぐただのメッセンジャーのような営業が多いこと。お付き合いで仕方なく相手しているだけで、正直ウザいと思っている人の方が多いんじゃないだろうか。コロナ禍真っ最中の頃なんか「営業マンが来ないから仕事がはかどる」とよく聞いたが。 今の顧客が本当に求めているのは、顧客すら気づいていなかったニーズや課題を見つけ出して、解決するための緻密な提案ができ、実際に社内調整して対応してくれるコーディネーターのような営業。例を挙げると、メーカーなどでは専門知識や技術的なバックグラウンドを活かして、商品やサービスの提案だけでなく、顧客からの技術的な質問に対応したり、技術サポートやカスタマイズまで行ったりする、セールスエンジニア(営業技術)という職種があるが、それに近い存在が求められている。 そのうち顧客がAIに要望を入力すれば、AIがぴったりな商品なりサービスなりを見つけて、見積・発注・請求まで全部AIがやる時代がすぐそこまで来ていて、そうなればセールストークだけの営業やメッセンジャーみたいな営業は不要になるだろう。