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【安価コンマ】オリウマ娘と共に season2
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251 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/10(月) 20:48:20.20 ID:jyBs3WzpO
待ってるから納得いくようにやってくれー
252 :
◆b0/EDFEyC136
[saga]:2025/02/10(月) 23:10:45.17 ID:xhRDY5Fc0
『ほらペースが遅くなってきてるぞ!もう一周!』
ユメノツキ「はいはい分かってますよ。はー、めんどくさいですね」
『聞こえてるからな!』
うるさいですね、いちいちそんなこと伝えなくていいんですけど???と、ブツブツ文句を言いながらターフを走る。
今日は珍しく真面目に練習をしてくれるようなので、こちらとしても気合が入る。ダイエットが目的なのかそれともただの気まぐれなのか、理由はなんにせよ真面目にやってくれるのなら大助かりだ。
『トレーニングを始めてから、もうそこそこ走ってるはずなんだがな』
俺の近くを通るたびに文句を言いながら走る、これを何セット繰り返しただろうか。彼女の息はいまだに切れてすらいない。
今回の目的としてはスタミナが切れた状態からどれだけスピードを維持して走ることが出来るか――それを記録するためにもまずユメノツキのスタミナを枯らす必要があったわけだが……。
『……このやり方は失敗だったか』
ただただ走らせて負担をかけてしまった。しょうがない、根性を鍛えるために使用するタイヤを使って今度は――ん?
?「…………」
『……』
木陰から顔を覗かせたウマ娘が、こちらのトレーニングをじーっと見つめていた。
遠目から見ても目立つ、あちこちにぴょこぴょこと毛が跳ねているくせっ毛の金髪ロング、そして少し大きめの丸眼鏡。
……どこかで見た記憶はあるんだがな、あの姿は……ええっと確か未勝利戦だったか……?
?「……!」
あ、目が合った。
253 :
◆b0/EDFEyC136
[saga]:2025/02/10(月) 23:11:30.92 ID:xhRDY5Fc0
?「す、すみません……!ぬ、盗み見をするわけじゃなかったんですけど……!」
『いやいや、そんなに謝らなくても大丈夫ですよ』
目が合うと彼女はこちらに向かって小走りで近づいてきて、大きく頭を下げて謝り始めた。
……ええっと、この子は確かユメノツキの同期の……あ!
『ええっと、もし間違えていたら申し訳ないんだが……エクラドゥソレイユさん、かな?』
ソレイユ「へっ……?え、は、はい。エクラドゥソレイユと申します。私の名前、知ってたんですか……?」
『ああよかった。いや、自分の担当ウマ娘の同期のレースは出来るだけ見るようにはしてるんだ。と言っても、思い出すまでに時間がかかってしまって申し訳ない』
ソレイユ「そ、そんなしょうがないですから!わ、私……まだ未勝利ですし、むしろ覚えてくれている方が凄いです!」
申し訳なさそうに喋り始めるソレイユ。いやいや、トレーナーならばウマ娘の名前くらいすぐに出て来るべきで。
ユメノツキ「トレーナーさん?このボクのトレーニングを放置して仲良くお喋りとはいい御身分ですね?」
『うおわぁ!?あぁ、ユメノツキか……悪い、もう終わったか?』
ユメノツキ「とっくに終わっていますよ?ボクは三冠ウマ娘なんですけど?ところで……」
ソレイユ「……三冠ウマ娘」
トレーニングを終えたばかりだというのに余裕そうな表情で、ユメノツキはちらりとソレイユの方を見る、何とも興味のなさそうな顔で。
ユメノツキ「……なんですか?ボクの顔に何か付いていますか?それとも……ふふっ、もしかしてボクのファンだったりするんでしょうか。最近はボクのファンクラブが秘密裏に結成されているとも聞きますしね」
『初めて聞いたな、それ』
254 :
◆b0/EDFEyC136
[saga]:2025/02/10(月) 23:12:19.82 ID:xhRDY5Fc0
ソレイユ「は、初めまして。キリシロユメノツキさん……私、エクラドゥソレイユと申します」
ユメノツキ「……そうですか、こちらこそよろしくお願いします――――トレーナーさん、この人ボクの同期ですか?」
『キミはもっと同期に興味を持て……!』
こそこそと小さな声で聞いてくるな!
ソレイユ「あ、あの。ユメノツキさん……同じ同期として、貴女にお聞きしたいことがあるんですけど……大丈夫、ですか?」
ユメノツキ「えっ……ふむふむ、ボクに質問ですか。強さの秘訣やあふれ出る三冠のオーラに関してはお答えできませんが?」
ソレイユ「あっ、その、そうじゃなくて……ごめんなさい。えっと……ですね」
本当に聞いてしまっても良いんだろうか、という葛藤が見える。もじもじと少しの時間が経過して、ソレイユがゆっくりと口を開く。
ソレイユ「ユメノツキ、さんは……どうして、三冠を目指そうと思ったんですか?」
ユメノツキ「……はあ、なるほど?貴女もまた、このボクの三冠を疑いの目で見ているわけですね?」
ソレイユ「え?」
ユメノツキ「ボクが三冠を獲るのは確定した出来事なんですよ?なので三冠路線を進むことは目指すとかそういうのじゃなくて……当たり前、なんです」
この世代の三冠はボクのためのものなんですから、当然出場しますよね?最初から勝ちが決まっているんですから出走しない理由がありません。
ソレイユ「――――は、?」
ユメノツキ「ですからボクは三冠ウマ娘なんです。最強の実力で、王道を突き進み、輝く三つの冠を戴冠する……ふふっ。まあこの世代はパっとしないのでなにをどうしても――」
ソレイユ「ふざけないでください!!!」
255 :
◆b0/EDFEyC136
[saga]:2025/02/10(月) 23:12:49.74 ID:xhRDY5Fc0
――瞬間。ソレイユが吠える。
シーン……と、その場が静まり返る。俺も、そしてユメノツキもギョッとした目で彼女を見つめる。
ソレイユ「ええ、ええ!そうなんですねそうなんですか!嘘だと思いたかった、思いたかったのに……!ユメノツキさんはそんな……軟派な気持ちで……!」
ユメノツキ「軟派とは失礼ですね?ボクは――」
ソレイユ「三冠はそんな軽々しく口にするものじゃない!!!なんですか、三冠は当たり前、獲って当然って……三冠という名誉に、どれだけのウマ娘が思い焦がれて……!他のウマ娘の気持ちとか、考えないんですか!?」
ユメノツキ「……はぁ」
この人は何を言っているんですか?という視線をこちらに向けてくるユメノツキ。そんな彼女に目もくれず、ソレイユはまくし立てる。
ソレイユ「貴女なんかが三冠を獲れるわけがない!三冠はもっと色んなウマ娘の夢であって、貴女みたいな軽々しいふざけた理由で挑もうとするべきじゃない!!!」
ユメノツキ「……えっと。あー、その?いったん落ち着いてもらえますか?三冠って――別に夢とか想いとか理由で獲れるものでもないでしょう?」
ソレイユ「!」
ユメノツキ「強いウマ娘が勝つんです、強くて速くて運が良い――つまりボクですね?そこまでは理解できますか?ソレイユさん。それとも――――走りますか?ボクと?」
『えっ』
ソレイユ「……っ」
ユメノツキ「やっぱり疑いの眼でしか見れないウマ娘もいますからね、そういう人には――一発分からせてあげるのが一番なんですよ。その身をもって体験すれば分かるでしょう。三冠に必要なのはただただ実力だと――ウマ娘なら、レースで決着をつけるべきですよね?」
ソレイユ「わっ……!分かりました、分かりましたよ!やってやります!私が……私が貴女の――壁になってあげます!」
――喧嘩を売るとはまさにこういうシーンを言うんだろう。途中からなんと声を掛けてあげればいいのか分からなくなってしまった。
……キリシロユメノツキとエクラドゥソレイユ。ソレイユの方の走りはビデオでみただけだが――だが。
…………いや、まずは見よう。ウマ娘二人が走るのだから、まずは――その走りを。
ソレイユ「…………っ!」
256 :
◆b0/EDFEyC136
[saga]:2025/02/10(月) 23:14:39.00 ID:xhRDY5Fc0
エクラドゥソレイユの脚質は:コンマ直下
1-2 逃げ
3-5 先行
6-8 差し
9-0 追い込み
257 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/10(月) 23:15:01.45 ID:fuU5CwFRo
ヌッ
258 :
◆b0/EDFEyC136
[saga]:2025/02/10(月) 23:16:37.39 ID:xhRDY5Fc0
先行だ先行だ、同じ脚質でですね。
★
レースの結果は――:
コンマ0でエクラドゥソレイユが良い所見せる。
259 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/10(月) 23:42:16.73 ID:JsMEjnFjo
やー!
260 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/10(月) 23:47:58.31 ID:OCrkAwEIO
さすがにこんな所で負けないよなユメちゃんは
261 :
◆b0/EDFEyC136
[saga]:2025/02/11(火) 01:07:16.58 ID:pfdEJz4b0
――――――――――――――――
――――――――
――――
――
ソレイユ「っやぁあああああああああ!!!!!」
最初に仕掛けたのはソレイユだった。最終コーナーでスパートを掛け、一気にユメノツキとの差を広げに行こうとする。
見事なスパートだった。走りのフォームも、コーナリングも。脚の動かし方も、一つ一つが丁寧で彼女の性格を表しているようだった――が。
ユメノツキ「あ、今行くんですね。じゃあボクも一緒に行きます」
ソレイユ「――っ!?」
――それだけだった。一つ一つの丁寧な動きも、しっかりとトレーニングをしてきたと誰が見ても分かる走りも――キリシロユメノツキには何も関係のない話だった。
レースの勝敗には、何も関係のない要因だった。
ソレイユ「っな、んでぇ……!っ、ぁ、ああああああああああ!!!」
ユメノツキ「っと」
先にスパートを掛けたのはソレイユの方だったはず、しかしその差は一気に縮まり。当然のようにユメノツキはソレイユを躱して先頭に躍り出る。
一バ身、二バ身と……明確に差が露になる。そして、最初にゴールをしたのは当たり前のようにキリシロユメノツキだった。
ユメノツキ「ふぅ……――お疲れ様でした。ソレイユさん」
ソレイユ「っはぁ、はぁ……はぁ……っ!くっ、ぅうううううう……!!!」
少し遅れてゴールするソレイユに手を差し伸ばす。その手のひらを強く睨みつけて、歯ぎしりのような音を響かせてソレイユは……。
ソレイユ「まだ、負けていませんから!絶対、絶対分からせてあげますから……!余裕で勝てますみたいな面した貴女の壁になって……全部全部拒んであげますから……!レースありがとうございましたっ!」
手の甲で汗を拭い、ソレイユはぺこりと挨拶だけして行ってしまった……。
262 :
◆b0/EDFEyC136
[saga]:2025/02/11(火) 01:08:13.06 ID:pfdEJz4b0
『レースお疲れ様、大丈夫か?』
ユメノツキ「全然大丈夫ですよ?それにしても……なんだったんですかねあの人、ボクのファンでもないですし」
全く、この三冠ウマ娘であるこのボクと走れたんですからもっと喜ぶべきでしょうに……。
……エクラドゥソレイユの言っていたことは理解できる。実際ユメノツキの三冠への想いは……傍から見たらめちゃくちゃだ。親戚に三冠がいるからと言う理由で、ならば自分も三冠だと信じ切っているウマ娘。
そんなウマ娘に怒るのも無理はない……が、三冠は結果にのみ付いてくる。
夢も想いも信念も努力も――全部ひっくるめて、結果を出さなければいけない。
『……とりあえず今日はこれで終わりにしよう、お疲れ様ユメノツキ』
ユメノツキ「はい、お疲れさまでした。次はもう少し良いトレーニングを持ってきてくださいね。さて、ボクはこの前制覇できなかった分のクレープを……」
『あんまり食べ過ぎるなよ本当に』
……エクラドゥソレイユ。彼女については、もう少し調べておこうかな……。
263 :
◆b0/EDFEyC136
[saga]:2025/02/11(火) 01:13:43.07 ID:pfdEJz4b0
改めまして、ホープフルステークス前イベント:自由安価下2まで。
★
結局もっかいやることにします。エクラドゥソレイユちゃん追加したかっただけです。
今日はこれで終わりです。お疲れさまでした、おやすみなさい。
264 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/11(火) 05:43:50.71 ID:Zi2E3v3Wo
ユメちゃん、アオゾラとソレイユと食堂同席になって胸囲の格差社会を目の当たりにする
おつおつ
三冠三冠!!!ってなってる娘がログインしました
265 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/11(火) 10:21:18.47 ID:WbZe833VO
ユメノツキのカロリーコントロールのため、ヘルシースイーツ作りに調整するトレーナー
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