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【安価コンマ】オリウマ娘と共に season2
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229 :
◆b0/EDFEyC136
[saga]:2025/02/05(水) 22:14:52.28 ID:jplc7LC/0
ユメノツキ「んっ……ふっ、んぁ……」
『よーしよしよしよし』
優しくこちょこちょと、フェザータッチのように顎を指先で撫でる。動かすたびにユメちゃんの口から小さく甘い声が漏れ、くすぐったそうに体をもじもじと動かしている。
……うん、なんだか良い感じっぽいな。傍から見たらなんとも言えない場面だが……ユメちゃんも気持ちよさそうだし良いか。
『こちょこちょこちょこちょ、どうだどうだ』
ユメノツキ「ん〜……んぅ、ん〜……っ」
目を瞑って何も言ってこないってことは、もしかして俺にはそういう才能があるのかもしれないな……!
とりあえず彼女が嫌がるまで続けるか。ほーれ、こちょこちょこちょ。
230 :
◆b0/EDFEyC136
[saga]:2025/02/05(水) 22:16:10.55 ID:jplc7LC/0
――――――――――――――――
――――――――
――――
――
ユメノツキ「なんですかいきなりふざけないでください誰に聞いたんですか変態変態変態!!!」
『お、落ち着いて。落ち着いて』
数十分ほど擽ってあげると、流石にもう嫌になったのかユメちゃんが俺の指から離れて、顔を真っ赤にしながら叫んだ。早口で。
……流石にやりすぎたか。
ユメノツキ「オウカお姉ちゃんですよね絶対オウカお姉ちゃんですよね???はーあの人は意味の分からない情報ばかりトレーナーに共有して……!三冠ウマ娘のトレーナーがこんなバカげたセクハラ行為をしていいと思ってるんですか???」
『……な、撫でてあげるとユメちゃんは言うことを聞いてくれるって、オウカさんが』
ユメノツキ「貴方までユメちゃんと呼ばないでください!三冠ウマ娘のボクにそんな子供みたいな呼び方は許されません!!!」
とにかく!怒りましたから今日はもう話しかけないでください!と、彼女はぷりぷりと怒って部屋から出て行こうとする。
『で、でもほら。気持ちよさそうだったじゃないか』
ユメノツキ「まったく気持ちよくありませんでしたけど!?あー、ストレスには甘いもの!ボクは爆食いしに行きますから!」
…………うーん、流石に失敗だったか。結構上手くやれた自信はあるんだが……ただ、方向性は悪くない気がする。要練習だな。
『オウカさんにもう少し色々訊いてみるか』
あの我儘三冠ウマ娘に練習させるためならこっちはなんでもするぞ。
231 :
◆b0/EDFEyC136
[saga]:2025/02/05(水) 22:22:25.32 ID:jplc7LC/0
次芙蓉ステークスです。だいぶ時間がかかって申し訳ないです。
安価コンマ無しですがこれだけです。続きは明日か明後日に、おやすみなさい。
ユメにゃん。
232 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/05(水) 23:30:03.26 ID:oXyJN9Dxo
あぁ^〜
猫やんけ!
堪能しきってから怒るの微笑ましいっ
おつー
233 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/06(木) 11:31:23.08 ID:FoOnaRfZO
猫にそってけないのは自分が猫みたいに扱って欲しいからだった……
?
234 :
◆b0/EDFEyC136
[saga]:2025/02/07(金) 00:17:04.24 ID:pCEmZD580
――OP戦、芙蓉ステークス。当日。
【貴方】は担当ウマ娘の控室にいた、担当ウマ娘――キリシロユメノツキに今回のレースについての情報を共有するためだ。
『ユメノツキ、以前にも話したが今回のレースは8人立てだ。1番のウマ娘から簡単に説明をするが――』
ユメノツキ「しつこいですよトレーナーさん?興味ないって言ってるじゃないですか」
『……聞くだけ聞いてくれよ』
しかし当の担当ウマ娘は全くその話には興味がないようで、体操服姿のままめんどくさそうにスマホをいじいじと触っていた。
……これがこれからレースで走るウマ娘の姿だろうか?殆どの人間は首を傾げるだろうが――一番人気の実力は伊達ではない。
キリシロユメノツキ、デビュー前から界隈を沸かせる今世代の中心になりうる存在――と、噂されるウマ娘である。
ユメノツキ「はいはい、三冠ウマ娘のボクが余裕で一着。他のウマ娘がそれより下、ですよね?」
『ユメちゃんいつか本気で怒られるからな』
【貴方】がこの我儘ウマ娘を担当した時から決めていることが一つある、それは絶対にSNSをさせないということだ。
……炎上対応なんかがやりたくてトレーナーになったわけではないのだ。
ユメノツキ「あの???ですからその呼び方は止めてくださいと何度も言っていますよね?ユメちゃんユメちゃんと、ボクをそんな子供みたいな呼び方で呼んで、流石に温厚なボクでもこれ以上は」
オウカ「――ユメちゃんユメちゃんユメちゃん!!!三!冠!ウマ娘の!この私が!応援に来ましたよ!!!」
『うわびっくりした!』
235 :
◆b0/EDFEyC136
[saga]:2025/02/07(金) 00:17:53.99 ID:pCEmZD580
――その声の主はユメノツキの親戚にあたるウマ娘であり――三冠の称号を持つウマ娘、オウカソウジョウだった。
その小さな体に似合わない大音声が、控室に響き渡る。元気に、溌剌と、やる気満点自信満々なウマ娘である彼女。
ユメノツキ「……んんっ。オウカさん、うるさいです止めてください」
オウカ「あっ、ごめんごめんユメちゃん!ちょっとうるさかったね声」
と、申し訳なさそうに気持ち小さな声で謝る三冠ウマ娘。しゅん……と、その体がより一層小さく見える。
『お疲れ様です、オウカさん。すみませんわざわざ応援に来てもらって』
オウカ「いいんですよトレーナーさん!私が応援したいと思ったから応援しに来ただけですし――それに!三!冠!ウマ娘!はこういうのを大事にします!」
ユメノツキ「……ボクのメイクデビューには来てくれませんでしたよね?」
オウカ「あうっ。ごめっ、ごめんねぇユメちゃん……!その、本当に応援に行きたかったんだけど、テレビの取材が断れなくて……!」
ユメノツキ「別に、気にしてませんけど?まあデビューくらいオウカさんの応援がなくても余裕でしたけどね?応援があったから勝てたなんて思われたくないですし」
『……』
こういうのをツンデレと呼ぶのだろうか。声に出して指摘してしまっても良いが、なんだか蹴られそうだから口を真一文字に結ぶ【貴方】。
オウカ「あ!私知ってるよユメちゃん!そういうのツンデレって――ひぃん!!!」
デコピンだった。
ユメノツキ「……はぁああ。全く、三冠ウマ娘のレース前ですよ?ほらトレーナー、そんな変な資料捨てて地下バ道にレッドカーペットとか敷いてきてください、それかソフトクリーム買ってきてください、食べたいので」
『……まあ、緊張とかはしてないようで安心してるよ、担当トレーナーとしてはね』
思えばこのウマ娘は緊張とは程遠いウマ娘だった。"三冠ウマ娘"という折れない軸が存在する彼女にとって、レースの一つや二つの重圧がメンタルに与える影響なんて些細なものなのだ。
ユメノツキ「――三冠ウマ娘は緊張なんてしません、ただただ走り、圧倒し、魅了して――勝利を獲るだけですから」
――そうだ、このウマ娘はこれが強い。【貴方】は確信する。
236 :
◆b0/EDFEyC136
[saga]:2025/02/07(金) 00:19:07.97 ID:pCEmZD580
オウカ「んー、ユメちゃんはメンタル凄い強いねぇ、これは私も安心しちゃうかも!」
よしよし、頭を撫でてあげようお姉ちゃんが。と嬉しそうにユメちゃんの頭に手を伸ばす――が、その手は届かない。
ユメノツキ「撫でようとしないでください、子供じゃないんですから」
『……ユメノツキ、そろそろ時間だぞ』
ユメノツキ「はいはい分かっていますよ。それじゃあトレーナー、レースが終わったら」
『……スイーツだろ』
ユメノツキ「ふふっ、三歩歩けば忘れる頭でなくて安心しましたよ!では、クレープですからねクレープ!」
そして、そのスイーツウマ娘はご機嫌に控室を去っていった。その勢いでレース場を飛び出しクレープ屋に突撃していくんじゃないかと心配になるが、そこまでではないと【貴方】は信じていた。
オウカ「ユメちゃんは相変わらずですね、大丈夫ですか?レース」
『大丈夫ですよ、あの子は』
――彼女の強さは誰よりも分かっているつもりだ。彼女はこんなところで躓くウマ娘じゃない。
しかし――何が起きるか分からないのがレースというものだ。絶対はない――が、三冠ウマ娘が言った。
オウカ「ユメちゃんは信じてますよね、絶対があるって」
『前にもそんなことを話していましたよ、では行きましょうか」
オウカ「はい!!!この三冠ウマ娘が!!!精一杯応援しますよ!!!ユメちゃん!!!」
『声を、声をもう少しだけ小さく……』
237 :
◆b0/EDFEyC136
[saga]:2025/02/07(金) 00:25:13.05 ID:pCEmZD580
OP芙蓉ステークス――結果は?:コンマ直下
1-3:世代の中心
4-8:一着一着!
9:あ……
0:おおっと
238 :
◆b0/EDFEyC136
[saga]:2025/02/07(金) 00:27:44.27 ID:pCEmZD580
寝ます!
コンマは下にずらして下さい!
239 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/07(金) 00:39:18.86 ID:22d1hL27o
コンマが暴君
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