テイルズ・オブ・ユベル その2

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293 :ノベルドーパント [saga]:2024/10/04(金) 22:04:24.38 ID:3/QFuxsq0
>>292 89 伊右衛門


伊右衛門「……うむ、毒を食らわば皿までだ。もしも超古代遺跡で何かがあった時の為に、お前達に遺言を残しておきたいのだが、良いか?」

フリージア「ゆ、遺言!? ……まぁそりゃあ剣の超古代遺跡の試練を突破したとはいえ『冗談抜きで死ぬかも』ってぐらい追い詰められたけど……」

ローエン「……お前の娘に関する事か?」

伊右衛門「否。これは己の罪の告白だ…………誰にも告白出来ずに死ぬぐらいなら、誰かに聞いておいて欲しい」

テイシロウ「……分かった、聞くよ」


〜〜〜〜〜〜


あれはそう、私がまだ15の時の事だった……。私は生まれながらの病気で、ガリガリにやせ細り……分かりやすく言えば『筋肉が付きづらくなる病気』だなを患っていた。

今でも夢に見る。周りからの同情や哀れみの視線…………悔しくて悔しくて、自分の弱くて脆い体が憎くて憎くて仕方が無かった。……そんな心の闇を抱えてしまったからだろうな。私は禁忌の法に……『魔薬』に手を染めてしまったのだ。……驚いただろう? 『魔薬』は生きている人一人の魂を代償として作られる禁断の薬……。当然、三国でも使用は禁止されていて、使用した者は必ず10年以上の懲役を受けることになっている。

少しでも気分を明るく……ハイって奴になりたくて魔薬に手を染めた私だが、その魔薬が驚くべき変化を私の身体にもたらしたのだ。魔薬を血液から摂取した途端、今のような筋骨隆々の姿になった、嘘でも冗談でも無い。私は数億分の一の確立でありえると言われている『魔薬適合者』だったのだ。

それからの私の人生はうって変わった物になった。この国の最上級職の一つである「サムライ」の職にあっさりと就けて、あれよあれよという間に卑弥呼様の護衛隊長を務めることになった。気立ての良い妻も娶れて、子供にも恵まれた。……しかし、この世の人間は罪を犯して成功を手にすると、必ず天罰が下るようになっている物だ

そう──『私は魔薬を打ち続けないと生きていけない身体』になってしまったのだ。……もし投薬を止めれば、昔のガリガリのやせ細った餓鬼のような姿に戻ってしまうだろう……。最悪、即死するかもしれん。


〜〜〜〜〜〜


ローエン「…………今の話しを、卑弥呼様は?」

伊右衛門「見て見ぬふりをしてくれているのだろう……。それが最善だと信じてな」

シアン「…………でも、例えどんな理由があろうと──」

伊右衛門「分かっている。私は死んだ妻にも、そして最愛の娘にも顔向けできない犯罪者で、愚か者だ。……一年に一度、人一人の命を代償として生きているのだからな」

フリージア「テイシロウ、どうする? 私は西方の使者として、コイツを魔薬超多用中毒者としてマトライタの刑務所にぶち込むべきだと思うわ。15の時に使用して、今の年齢が35なんだから20人………それだけの人の魂を犠牲にして生きてきたというのなら、コイツはもう人間としての権利を──!!」

テイシロウ「…………落ち着けフリージア。↓1だ」


@全ては超古代遺跡の探索が全て終わってからだ。
Aなら、俺達全員で共犯者になろう。
B刑務所にぶち込むのは賛成だけど、それは楽園でマーリンに身体を治して貰ってからにしよう。
Cそれ以外の安価(即伊右衛門が離脱するような物はお止め下さい)
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