このスレッドは1000レスを超えています。もう書き込みはできません。次スレを建ててください
【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part4
- 733 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/11/16(土) 22:37:09.44 ID:FMJvOPPn0
- ―廃都 工房
コンコン
工房人形「はーいどうぞ」
ガラッ
エバンス「こんにちは」スタスタ
イリス「お邪魔します」スタスタ
ミスティ「失礼するわ」スタスタ
工房人形「えっ……!? に、人間……!!?」
*
工房人形「なるほど……地上からここまで……」
イリス「はい。あの分厚い雲塊のことなんですけど……」
工房人形「……約一万年ほど前、雷霆の魔王にこの島が滅ぼされた話はご存知でしょうか?」
ミスティ「雷の災いが舞い降りた、という話ならさっき聞いたわ」
工房人形「恐らくそのことです。当時、僅かに生き残った島民と人形とゴーレムは総力を結集し、雷霆の魔王を封印することに成功しました。しかし奴を封印してからしばらくの後、あの巨大な雲塊が現れ……この島を覆い隠すように、取り囲んでしまいました」
エバンス「ということは……あの雲塊も、雷霆の魔王が作り出したものってことか?」
工房人形「その可能性は非常に高いかと思われます。専門ではないので、断定はできませんが……」
エバンス「おいおいマジか……」
ミスティ「雷霆の魔王……あの本には、史上最も危険とされる魔王だと書かれていたわ……。まさか、こんなところに現存していたなんて……」
*
エバンス「ところでここは工房なんだよな? 一体何を作っているんだ?」
工房人形「ここでは、かつてゴーレムや魔導人形を製造していました。現在はそれらの製造は一切行わず、もっぱらこの島に住み着いた妖精たちのおもちゃや生活用品を作る為に稼働しております」
ミスティ「妖精たちの……。ふふ、優しいのね……」
工房人形「私たち人形の存在意義は、誰かの役に立つことですから」
エバンス「そういうものなのか。じゃあ武器とか防具は作ってなさそうか」
工房人形「武器や防具は――」
↓1コンマ
01-40 ありません
41-70 鋼のハンマー
71-00 大地のメイス
- 734 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/16(土) 22:39:25.51 ID:+yzQxAIJ0
- あ
- 735 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/16(土) 22:40:13.65 ID:vJhKfWf9O
- 雰囲気が良い!
- 736 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/11/16(土) 23:16:33.43 ID:FMJvOPPn0
- 工房人形「こちらにあるものが最後の一本となっております」スッ
鋼のハンマー「」ポン
イリス「わ、重そう……!」
ミスティ「見た感じサビとかもなさそうな良品ね……。でもエバンスの武器なら業物の魔銀の剣があるんじゃないの?」
エバンス「いや、それがだな……」スッ
ヒビの入った魔銀の剣「」ボロッ
イリス「えっ……!? ヒビが入ってる……!?」
エバンス「ああ……。実はあのワイバーンの首輪を叩っ斬る時に……ビキッとな」
ミスティ「嘘……魔銀って普通の鋼よりも強靭なはずじゃないの?」
エバンス「使い方が悪かったとしか言えん……。多分、剣へのダメージはあの大気球に登った時の攻撃でかなり溜まっちまってたんだと思う……。ローガンの旦那は戦闘時、いつも自然に鋼属性エンチャントして強度を高めてるし、使用後の手入れも欠かしてない。だが俺はこの剣の強度にかまけてそういうのを怠っちまった……。その結果がこれだ……。この剣を格安で売ってくれたドワーフの職人にも面目が立たないが……折れかけた剣じゃ戦えるもんも戦えないんだ」
イリス「な、なるほど……私も杖の手入れは念入りにやろう……」
ミスティ「武器の消耗……魔法一本でやってきた今までならともかく、今後は私にも関わってくる問題ね……。意識する必要があるわ……」
エバンス「つーわけでこれを売ってくれ! いくらだ?」
工房人形「差し上げます。今やこの島で金銭は何の意味もなしませんし、この槌を必要とする人もきっとあなたの他には二度と現れないでしょうから」
エバンス「え、いや……しかしタダで貰うってのも気が引けるな……」
イリス「わかります……!」
工房人形「お気になさらないでください。どうしても気になるというのであれば……何か一つ、妖精たちが喜ぶことをしていっていただければ良いです。すぐにとは言いませんので」
エバンス「妖精たちが喜ぶことか……よし、わかった! この島を出ていくまでに、絶対に何かすると約束しよう!」
工房人形「ありがとうございます。それでは、どうぞお受け取りくださいませ」スッ
鋼のハンマー「」ポン!
☆古代の鉄槌を手に入れました。エバンスが装備します
折れた魔銀の剣は所持品に入りました
◆
- 737 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/11/16(土) 23:16:58.89 ID:FMJvOPPn0
- というわけで本日はここまでとなります。次回は滞在2日目からとなります
雲塊の向こうにあったのは、宙に浮く大きな島と、廃墟となった街並み、そして住み着いた空妖精たちでした。世界樹の光を追いつつも、島は謎に包まれており、今回もどうやら簡単にはいかなそうな様子です。厚く重苦しい雲塊に閉ざされたこの地で、クロシュは何を為すのか――
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
- 738 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/17(日) 00:16:24.77 ID:kvzCRfz8o
- おつおつ
この世界色んな所に局所的楽園ができてるのかな
ローガンさん、流石の歴戦の兵(ツワモノ)だった
- 739 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/17(日) 01:27:00.25 ID:IAHUpUjSo
- おつ
封印かぁ…こういう時危険なやつの封印って大抵解けちゃうものだよね…
- 740 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/11/17(日) 15:42:07.44 ID:iHcI7KoD0
- この浮島は、厚く重い雲の壁に囲まれている為ほとんどの人は出ることも入ることもできませんが、それを気にしなければ平穏で安らかな地であると言えるかもしれません。実際、ほとんどの空妖精は現状に不満を持たず、日々のんきに遊んで暮らしているようです
ローガン氏は軍属としての訓練を積んでおり、実践経験も豊富なため、継戦能力で言えばパーティ内で最も高いと言えるかもしれません。同化のような反則技こそ持っていませんが、戦いに関わる道具の扱いについてはパーティ内で最も長けていると言って良いでしょう
雷霆の魔王が封印されているそうです。形あるものはいつか必ず壊れてしまうように、封印もまた永遠ではありません。その解ける時がいつになるかは今のところわかりませんが、それは一万年後かもしれませんし、あるいは明日かもしれません。ただ、雲や眷属を放つなど、外に干渉できていることを考えるとあまり良い状況ではないかもしれない……と妖精は思ったそうです
- 741 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/11/17(日) 15:42:40.85 ID:iHcI7KoD0
- ―辺境
寂れた家
ガチャッ
イリス「ただいま戻りました!」
妖精「おかえりー」
人形「おかえりなさいませ、皆さま」ペコリ
エバンス「……当たり前のようにここに戻ってきたわけだが、居座ってもいいのか?」
人形「はい。空き室の掃除と整備は済ませてありますので、心ゆくまでおくつろぎくださいませ」
ミスティ「ええと……どうしてそこまでしてくれるの? 私たちはただの旅人なのに」
人形「ラティア・ヘイヴンでは国籍や思想を問わず、全ての知的種族が文化的な生活を送る権利を有しています。そしてわたしたち人形の存在意義は、誰かのお役に立つことなのです」
エバンス「工房にいた人形も同じことを言っていたな……」
イリス「貰ってばかりなのはやっぱり気が引けますし、何かお返ししたいですね」
ローガン「うむ……。我々にできることがあれば手伝おう」
妖精「そうだね。ここの人形たちは妖精の面倒も見てくれてるみたいだし、私もできることをしたい」
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
◆
- 742 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/11/17(日) 15:43:28.36 ID:iHcI7KoD0
- ―浮島国ラティア・ヘイヴン 2日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード 盾:ウニ盾 飾:くすんだ耳飾り
武:竜珠の杖 防:ゴスロリエプロン 飾:
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のレオタード 飾:
◇イリス [星の魔法使い]
武:精霊樹の杖[改] 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:魔術師のローブ 飾:
◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:魔銀の短剣 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:氷竜革のローブ 飾:
◇ローガン [鋼の戦士]
武:鋼の剣 盾:鋼の盾 飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:鎖帷子 飾:
◇エバンス [地の傭兵]
武:古代の鉄槌 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:硬質革鎧 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽*4 蜘蛛絹の下着 魔族国永久旅券
会心賽*0 ザリガニのお守り フメイの服の切れ端
反魂丹*2 大きな巻き貝 精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具 大きな軽石 精霊樹の実のジャム
「星の魔力」上中 闇の欠片 精霊樹の鉢植え
お宿の焼き菓子 フリルワンピ水着 フメイとアリシラの人形
お宿の妖精の織物 魔法学園のスク水 メルルの帽子
魔導飯盒 炎鉱石 溶岩石のアミュレット
妨害魔力波発生装置 ガラスのザリガニ 暗黒優待券
属性大全 踊り子の双剣 冒険者証(ランク1)
魔王図鑑 サボテンドラゴンの花 大魔女帝国渡航権
氷精の魔導書 精霊のローブ かたたたきけん
ブラッドワイン*3 大魔女帝国滞在許可証
マッスルワイン*1 風船パラシュート
吸血鬼殺ワイン*1
綺麗な砂
魔術書「正負の属性」
吸血鬼の日焼け止め
日蝕の傘
雷スライムの欠片
大魔女サイン*1
不死鳥の羽根
折れた魔銀の剣
◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[1/5]
◯仲間の目標
・ブラッドを倒す(ミスティ)
◯経験値
・風に[11/12](クロシュ)次回☆
・雷化[2/3](クロシュ)
・剣技[1/6](クロシュ)
・魔法[1/6](クロシュ)
・飛行[3/8](イリス)
・魔法[6/8](イリス)
・剣技[1/4](ミスティ)
・魔法[6/8](ミスティ)
・剣技[1/16](エバンス)
・魔法[5/6](エバンス)
・剣技[1/16](ローガン)
・魔法[5/6](ローガン)
……………………………………………………………………………………
□浮島国
お城:未探索
廃都:広場、市場、どうぐ屋、ごはん屋、工房、図書館、他
辺境:寂れた家、平原、森林、川、他
……………………………………………………………………………………
- 743 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/11/17(日) 15:43:56.58 ID:iHcI7KoD0
- ―朝
寂れた家
チュンチュン
スライムクロシュ「…」zzz
イリス「ふわあ……。やっぱりベッドで眠るのは良いね」ググッ
ミスティ「そうね……。でも、この家具や内装って……一体いつのものなのかしら……?」
年季の入った机「」
年季の入った椅子「」
年季の入ったクローゼット「」
褪せた写真「」
イリス「かなり年季が入ってるけれど……一万年前なのかな? でももし一万年前なら原型は留められないよね……?」
妖精「……いや、多分一万年前だよ。この家全体が、特殊な結界に覆われてる。多分、時間経過による物質の劣化を防止する結界だと思う」
ミスティ「劣化防止の結界……じゃあもしかして、私たちが昨日訪れた工房も――」
妖精「多分そうなんじゃないかな。他の建物が軒並み朽ち果てた廃墟になってるのに、人形が住んでいるところだけほとんど当時の原型を保ってるのはその効果だと思う」
イリス「凄い……!」
妖精「でも……そんな結界でも、劣化を完全に防ぐことはできないみたい」
褪せた写真「」
イリス「この写真……色褪せて、もう何が写っていたのかわからないね……」
ミスティ「ここの人形の子と一緒に暮らしてた人の写真……なのかしら……」
イリス「……しばらくお世話になります。このおうちと、人形さんに……」
浮島国滞在2日目です
↓1〜3 自由安価 何をする?
- 744 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/17(日) 15:45:17.26 ID:uOhNwsWN0
- 妖精、妖精たちと語らう
- 745 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/17(日) 15:55:13.42 ID:kvzCRfz8o
- 工房で武器とか防具をみて見る
- 746 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/17(日) 15:59:44.41 ID:UCdjq9RDO
- 図書館に行ってみる
- 747 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/11/17(日) 18:19:39.68 ID:iHcI7KoD0
- ―廃都 市場
ワイワイ キャッキャ
妖精のわたあめ屋「わたあめだよ〜」
空妖精A「わたあめ〜」パタパタ
空妖精B「ふわあ……ねむい……」パタパタ
妖精「妖精が大勢いる……」パタパタ
クロシュ「わあ……」
空妖精A「ん〜? あっ! 知らない妖精がいる〜!」
空妖精B「……本当だ……」
パタパタ キャッキャ
妖精「うげ、見つかった……」
空妖精A「ねえねえ、あなたたちもしかして!」
空妖精B「地上から……来たの……?」
クロシュ「うん」
空妖精A「わあ〜!」
空妖精B「……地上にも、いるんだ……妖精……」
妖精「そりゃいるよ」
空妖精A「ねえねえ、地上の妖精ってどんな妖精なの?」
妖精「変わんないよ。まあ風の扱いについては多分あなたたちの方が得意だと思うけど」
空妖精B「……ということは……地上の妖精は、風以外の扱いが上手……?」
妖精「住んでる地域によるかな。あなたたちはずっとここで暮らしているの?」
空妖精A「そうだよ! 生まれも育ちもここだよ!」
空妖精B「雲の外の世界……本に書いてあることしか、知らない……」
妖精「そうなんだ……。ねえ、この雲って魔王の影響だって聞いたんだけど……」
空妖精B「……私たちも……詳しくは、知らない……。昔、雷の災いが舞い降りて……それを鎮めたら、今度は雲に覆われるようになったって……聞いた、くらい……」
妖精「雷の災い……。雷の眷属が現れるって話は聞いたことある?」
空妖精A「けんぞく……?」
妖精「うーんと……ビュンビュン飛び回る球状の雷みたいなやつ」
空妖精A「びりびりだまのこと!?」
妖精「えっ、そういう名前なの」
空妖精B「……私たちは、その球状の雷のことを……びりびりだまって呼んでる……。時々、雲に近付いた迂闊な子がそいつに雷を撃たれて黒焦げにされたりするから……みんな、雲には近付かないようにしてる……」
クロシュ「……!」
空妖精A「うん、本当に危ないから気を付けた方が良いよ! 最近は数も増えてるから!」
妖精「えっ、数が増えてる……?」
空妖精B「うん……。けっこう前に、ものすごく雲が荒れた日があって……。島の周りだけじゃなくて、島の全体……この廃都にまで雲に覆われちゃったの……。大雨と暴風と雷で、怖くて……みんな、人形さんたちが用意してくれた地下壕に避難して……そのうちに収まった……。それ以来……雲は島の外側にまで戻ったけど……びりびりだまは前よりも増えた……気がする……」
空妖精A「あの時は本当にすっごく怖かったよ! でもあれから、びりびりだまは絶対に増えたよ! 前は雲から飛び出して来ることもほとんどなかったのに、最近は雲を見てるとけっこうバチバチ言いながら飛び出てくるもん!」
空妖精B「うん……。だから……前から雲の近くは危なかったけど……最近は、もっと危ない……。旅人さんたちも……近付かない方が、いいよ……」
妖精(……けっこう前に雲が荒れた日……。それってもしかして……世界樹の光がここに飛んできた日……?)
妖精(世界樹の光の影響で雲が一時的に活性化して、勢力を島を覆うほどに広げた……でも元に戻って、今度は雷球の数が増えた……。雷球は魔王の眷属……これって、もしかして……)
妖精(封印されてる雷霆の魔王に、星の力が利用されてる……!?)
妖精(そうだとしたらかなりまずい状況だ……。いやでもまだそうと決まったわけじゃないし、もっと調査しないと……!)
◆
- 748 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/11/17(日) 18:20:14.66 ID:iHcI7KoD0
- ―廃都
工房前
スタスタ
エバンス「ここだ。この工房でこれを貰ったんだ」スッ
古代の鉄槌「」ポン
ローガン「うむ……無骨だが優れた鋼の力を感じる。良い品を貰ったな」
エバンス「おう。大事に使わねえと」
工房人形「あら……こんにちは、旅人様。そちらの方は初めまして」ペコリ
エバンス「うお、外に出てたのか。こんにちは」
ローガン「お初にお目にかかる。私は彼の旅仲間の一人、ローガンと言う者だ」
工房人形「はい、よろしくお願い致します。もしよろしければ、何か見ていかれますか?」
エバンス「まあ……でも武器や防具はもうないんだろ?」
工房人形「はい。しかし昨日のこともあって点検を行ったところ、鍛造機を用いて既存の武具を強化したり、新規に武具を製造したりすることは可能だとわかりました」
エバンス「マジか!」
工房人形「ただ、素材となる物質はほとんど残っていないため、強化でも新規作成でも、必要な素材はご用意していただく必要があります」
ローガン「なるほど……。鋼であれば私の魔法で創れないこともないが……」
エバンス「素材か……」
↓1〜2選択 何をするのか
1.折れた魔銀の剣を打ち直す(素材不要)
2.古代の鉄槌に地属性付与(綺麗な砂を消費)
3.鋼の剣を強化する(素材不要)
4.鋼の盾を強化する(素材不要)
5.鎖帷子を強化する(素材不要)
0.新規作成(自由安価。作るもの、使う素材を記載。大事なものや素材に向かないものは使えません。失敗することもあります)
- 749 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/17(日) 18:34:53.76 ID:Yr7Z5bR60
- 1
- 750 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/17(日) 18:38:05.10 ID:9KqSAFM2O
- 0
炎鉱石で盾強化というか属性耐性付与とかできます?
- 751 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/11/17(日) 21:16:52.50 ID:iHcI7KoD0
- エバンス「……これを打ち直すことはできるか?」スッ
折れた魔銀の剣「」ポン
工房人形「はい。大きな欠損は見られないので、問題ありません。当鍛造機であれば99.99%の精度で新品に近い状態に復元することが可能です」
エバンス「本当か! それじゃあ頼む!」
工房人形「かしこまりました。少々お待ちください……」
鍛造機「」ウィーン…
ガションガションガション―
ジュウウウウウ――
ポン!
魔銀の剣「」キラキラ
エバンス「おおお……! もう治ったのか……!?」
工房人形「はい。まだ少し熱いので、お確かめの際はご注意ください」
魔銀の剣「」キラキラ
エバンス「すげえ……本当に新品同然だ!」
ローガン「うむ……! 元と遜色のない冷厳な魔力が過不足なく刀身に行き渡っている……素晴らしい技術だ」
工房人形「鍛造機の調子を見たところ、あと一回程度であれば何らかの鍛造を行うことが可能です。何か鍛えたいものはございますか?」
ローガン「ふむ……それなら、一つお聞きしたい。例えばこの炎鉱石を用いて、この鋼の盾に熱耐性を付与したりはできるだろうか?」
工房人形「炎鉱石は極めて融点の高い物質であるバニングステンを主成分とする鉱石ですので、それを用いることで高い耐熱性を盾に付与することは可能です」
ローガン「そ、そうなのか……」
エバンス「何を言っているのか全然わからなかったが、とにかく付与はできるってことなんだな!」
工房人形「はい。そのように強化致しますか?」
ローガン「ではお願いする」スッ
鋼の盾「」ポン
工房人形「かしこまりました。少々お待ちください……」
鍛造機「」ウィーン…
ガションガションガション―
ジュウウウウウ――
ポン!
灼鋼の盾「」キラキラ
ローガン「おお……!」
エバンス「赤金色になったぞ!」
ローガン「うむ……! 鋼の魔力に混じり、温かな炎鉱石の鼓動も感じられる気がする……」
工房人形「合成が完了いたしました。細かな傷や負荷も取り除いておきましたが、鉱石を付与した分重量および重心も多少変化しておりますので、実戦の前に慣らしておくことを推奨いたします」
ローガン「うむ、承知した……! 感謝しよう、工房の人形殿……!」
☆魔銀の剣を打ち直しました。エバンスが第二武器として装備します
☆鋼の盾が炎鉱石で強化され、灼鋼の盾になりました
◆
- 752 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/11/17(日) 21:17:17.23 ID:iHcI7KoD0
- ―図書館
ガラッ
イリス「こんにちは〜」スタスタ
ミスティ「お邪魔するわ……」スタスタ
司書妖精「……」zzz
イリス「……ええと……この妖精さんが司書さんかな?」
ミスティ「どうなのかしら……。ん、これは――」
張り紙『ごじゆうにおよみください』
ミスティ「……だそうよ」
イリス「わかりました……! それじゃあこの子を起こさないように、静かにいこう……!」
*
妖精用本棚「」ポン
妖精用本棚「」ポン
妖精用本棚「」ポン
人間用本棚「」ドン
人間用本棚「」ドン
人間用本棚「」ドン
ミスティ「人間用の本だけじゃなくて、妖精用の本もかなりたくさんあるわ……」
イリス「みたいだね。装丁もすごくしっかりしてるし、もしかしたらあの工房で妖精さんたち用の本を作ってるのかも……?」
ミスティ「かもしれないわね。とりあえず今回は人間用の本を中心に探していきましょう」
イリス「うん!」
↓1コンマ
01-70 ラティア史
71-90 ↑+雷霆の魔王
91-00 ↑+星の魔力(下)+魔導書「絶対零度」
- 753 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/17(日) 21:17:53.06 ID:uOhNwsWN0
- あ
- 754 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/11/17(日) 21:54:37.84 ID:iHcI7KoD0
- 本『ラティア史』ポン
ミスティ「歴史書があったわ」
イリス「ラティア史……ラティア・ヘイヴン史ではなくて?」
ミスティ「略語かしら……? とりあえず中身を見てみましょう」
◇
ペラッ…ペラッ…
ミスティ「世界規模の大洪水から逃れる為、古ラティア国が空へ打ち上げた人類最期の楽園――それがこの浮島国、ラティア・ヘイヴン――」
イリス「洪水の神話や伝承は数多く存在しているけれど……この本によると、それは本当にあったことみたい……」
ミスティ「洪水が収まっても島民は地上に戻らず、空での平穏な暮らしを選択した……。差別や憎悪、血で血を洗う闘争に疲れ果てたラティアの民は、穏やかな空での暮らしを選んだのね……」
イリス「……少し、大魔女帝国に似ているかも……。大魔女帝国は危機から逃れる為に空に浮いたわけではないけれど……その国の在り方は、地上での諍いから逃れて平穏な暮らしを得る為のものだったわけだし……」
ミスティ「いつの時代の人類も、同じように考えて同じような救いを求めてしまうのかもしれないわね……」
イリス「……うーん……でもこの本だと、肝心な滅亡の原因とか雷霆の魔王のこと、封印のことが書かれてないや。まあ滅亡したら書き残す人だって残らないんだから当然だし仕方ないんだけど……」
ミスティ「そうね……。人形たちから話を聞くのが良いのかもしれないわ……」
☆古代ラティア国の歴史についての知識を得ました
◆
- 755 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/11/17(日) 22:14:14.72 ID:iHcI7KoD0
- ―浮島国ラティア・ヘイヴン 3日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード 盾:ウニ盾 飾:くすんだ耳飾り
武:竜珠の杖 防:ゴスロリエプロン 飾:
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のレオタード 飾:
◇イリス [星の魔法使い]
武:精霊樹の杖[改] 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:魔術師のローブ 飾:
◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:魔銀の短剣 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:氷竜革のローブ 飾:
◇ローガン [鋼の戦士]
武:鋼の剣 盾:灼鋼の盾 飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:鎖帷子 飾:
◇エバンス [地の傭兵]
武:古代の鉄槌 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武:魔銀の剣 防:硬質革鎧 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽*4 蜘蛛絹の下着 魔族国永久旅券
会心賽*0 ザリガニのお守り フメイの服の切れ端
反魂丹*2 大きな巻き貝 精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具 大きな軽石 精霊樹の実のジャム
「星の魔力」上中 闇の欠片 精霊樹の鉢植え
お宿の焼き菓子 フリルワンピ水着 フメイとアリシラの人形
お宿の妖精の織物 魔法学園のスク水 メルルの帽子
魔導飯盒 炎鉱石 溶岩石のアミュレット
妨害魔力波発生装置 ガラスのザリガニ 暗黒優待券
属性大全 踊り子の双剣 冒険者証(ランク1)
魔王図鑑 サボテンドラゴンの花 大魔女帝国渡航権
氷精の魔導書 精霊のローブ かたたたきけん
ブラッドワイン*3 大魔女帝国滞在許可証
マッスルワイン*1 風船パラシュート
吸血鬼殺ワイン*1
綺麗な砂
魔術書「正負の属性」
吸血鬼の日焼け止め
日蝕の傘
雷スライムの欠片
大魔女サイン*1
不死鳥の羽根
折れた魔銀の剣
◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[1/5]
◯仲間の目標
・ブラッドを倒す(ミスティ)
◯経験値
・風に[11/12](クロシュ)次回☆
・雷化[2/3](クロシュ)
・剣技[1/6](クロシュ)
・魔法[1/6](クロシュ)
・飛行[3/8](イリス)
・魔法[6/8](イリス)
・剣技[1/4](ミスティ)
・魔法[6/8](ミスティ)
・剣技[1/16](エバンス)
・魔法[5/6](エバンス)
・剣技[1/16](ローガン)
・魔法[5/6](ローガン)
……………………………………………………………………………………
□浮島国
お城:未探索
廃都:広場、市場、どうぐ屋、ごはん屋、工房、図書館、他
辺境:寂れた家、平原、森林、川、他
……………………………………………………………………………………
- 756 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/11/17(日) 22:15:51.06 ID:iHcI7KoD0
- ―寂れた家
リビング
どんぐりパン「」ポン
野草のスープ「」ポン
蒸しヤマイモ「」ポン
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ モグモグ
人形「おかわりはたくさんありますので、遠慮なくお申し付けくださいませ」
スライムクロシュ「〜〜!」モニョニョ!
妖精「もぐもぐ……美味しい。でもなんというか……私が言うのも何だけど、妖精向きじゃない? この献立」
イリス「確かにフォレスティナっぽさを感じるかも。でも人間にとっても美味しいよ! 特にこの野草のスープ、えぐ味が全然なくて野草とは思えない。食用の野菜って言われたら信じちゃいそうだよ」
ミスティ「……まあ、美味しいものは美味しい、で良いんじゃないかしら……」モグモグ
ローガン「私も不満はない。味も良く、健康への配慮も感じられる優れた献立のように思う」モグモグ
エバンス「ホクホクのヤマイモも美味い! 欲を言えばバターも付けたいところだが――」
人形「申しわけありません……この島では乳を出す家畜動物は既に残っておらず……バターをご用意することも、非常に困難な状況となっております……」ペコリ…
エバンス「あ、いや良いんだ謝らないでくれ! こっちこそ我儘を言って悪かった!」
妖精「妖精向きっぽい献立は、人間向きの食料供給が絶えて久しいからか……」
浮島国滞在3日目です
↓1〜3 自由安価 何をする?
- 757 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/17(日) 22:16:41.28 ID:m4YjA/YmO
- 城を探索
- 758 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2024/11/17(日) 22:20:30.15 ID:ft1IMRkG0
- ミスティとエバンス 短剣と鉄槌の修行をする
- 759 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/17(日) 22:20:46.20 ID:UCdjq9RDO
- 工房にいる人形に昔の事を聞いてみる
- 760 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/11/17(日) 23:27:35.41 ID:iHcI7KoD0
- ―工房
工房人形「昔のこと、ですか」
イリス「うん。一万年前……雷霆の魔王がこの国を襲った原因とか、封印の方法とか……。あっ思い出したくないこととかだったら別に言わなくても良いんだけど……!」
工房人形「いえ、問題ありません。一万年前のことですし、私たち人形は人間よりも感情のコントロールに長けています。ご心配ありがとうございます」
イリス「う、うん」
工房人形「そして質問への回答ですが……雷霆の魔王がこの国を襲った原因については、わからないとしか言えません。雷霆の魔王は雷雲と共にどこにでも移動し、出現した場所で破壊の限りを尽くすと言われていますが、その破壊目標となる基準は不明です」
イリス「そっか……まあそりゃそうだよね。それじゃあ封印についてだけど――」
工房人形「雷霆の魔王は、生き残った民や人形、ゴーレムたちの手でラティア・ヘイヴン城の地下深くに封じられました」
ローガン「城の地下深く……!」
工房人形「はい。王族までもが参加したその封印作戦は熾烈を極めたと思われ……最終的に生還した者は一人としていませんでした。待機を命じられていた私は、国と共に命を燃やすことさえできなかったのです……」
イリス「……」
ローガン「そうだったのか……」
工房人形「はい。そして少し以前から、雷霆の魔王が放つ眷属の数が増え、島を取り囲む雷雲が活性化していることはわかっております。この島も……恐らくもう、長くありません」
イリス「そ、そんな……! 封印をかけ直すとかはできないの……!?」
工房人形「封印の術式を知る者は既に亡く、外部から手を加えることは不可能となっています。もはや、滅亡を待つ以外に道は残されていないのかもしれません」
ローガン「……どうにもならんのか」
工房人形「………はい。しかし……私のような過去の遺物はもう終わっても構わないのですが……妖精たちのことは、気がかりです。あの子たちは、元々この島とは関係のない自由な空の妖精たちだったはずですから……この島と運命を共にする必要などないのです」
ローガン「……あの雲に囲まれていては、外へ逃げることもできんな」
工房人形「はい……」
*
イリス「……魔王の封印……なんだか大事になってしまいましたね、今回は……」
ローガン「うむ……。少し前に大魔女帝国でクロ教授を助けたばかりだと言うのに、また魔王とはな……」
イリス「雷霆の魔王……一体、どんな魔王なのでしょうか……」
ローガン「史上最も危険と考えられる魔王らしいな。できることなら一生関わり合いになりたくない存在だが、そうも言ってられんようだ」
イリス「はい……。……もし、雷霆の魔王も……クロ教授と同じように、苦しんでいる存在だったら……」
ローガン「……そのことは、考えない方が良いだろう。クロ教授を救えたのは、大魔女殿の類稀なる手腕あっての奇跡なのだ。大魔女殿のいないこの地で、奇跡を期待してはならぬ」
イリス「……はい」
◆
- 761 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/11/17(日) 23:28:19.45 ID:iHcI7KoD0
- ―寂れた家
庭
エバンス「ふんっふんっ!」
古代の鉄槌「」ブンッブンッ
エバンス「ふう……丁度良い重量感だ。これがあれば斬撃に強い相手でも叩き潰せるな」グッ
ミスティ「鉄槌の練習?」スタスタ
エバンス「おう。実戦でぶっつけ本番ってわけにもいかないからな。多少は慣らしとかんと」
ミスティ「ハンマーを使った戦いの経験もあるの?」
エバンス「そりゃああるさ。鈍器ってのは剣よりも遥かに身近でありふれた武器だからな」
ミスティ「それはまあ確かに……」
エバンス「ミスティちゃんの短剣は……近接武器の中じゃ扱いが難しい方だと俺は思っている。初心者ならそれこそ鈍器とか槍の方が良いが――」
ミスティ「えっそうなの」
エバンス「ミスティちゃんは初心者じゃないからな。もう長年、魔法も戦技も短剣でやってきたんだろ? ならそれを極めた方が早い」
ミスティ「まあ……そういうものかしら」
エバンス「おう。それにまあ、ミスティちゃんは氷の武器を生み出して空中でブンブン振り回せるからな。一般的な短剣術を学ぶ必要もあまりないかもしれん」
ミスティ「いや、それはどうなのかしら……」
エバンス「要は勝てりゃ良いんだ。勝つ為なら何をしても良い。戦いってのはそういうもんだろ?」
ミスティ「なるほどね……そういうことならわかりやすいわ」
エバンス「おう! というわけでやるか! 訓練!」
ミスティ「お手柔らかに頼むわよ」
↓1コンマ
01-60 剣経験+1
61-90 剣経験+2
91-00 剣経験+4
- 762 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/17(日) 23:29:35.89 ID:uOhNwsWN0
- え
- 763 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/11/17(日) 23:48:54.33 ID:iHcI7KoD0
- エバンス「行くぜ! おりゃっ!」シュバッ
古代の鉄槌「」ブォンッ!
ミスティ「ちょっ、加減しろって言ったでしょ!」サッ!
エバンス「実戦じゃ相手は加減してくれないぞ!」ブンブンッ
ミスティ「そうだけど……!!」サッサッ
エバンス「取った!」ザッ
古代の鉄槌「」グオオッ!!
ミスティ「ちいっ!」カッ!!
氷塊「」ガギンッ!!
古代の鉄槌「」ドゴンッ!!
砕け散る氷塊「」バギャンッ!!
エバンス「氷塊で防いだか! だがまだ終わりじゃな――うおっ!?」
凍り付く古代の鉄槌「」カチコチ
凍り始めるエバンスの手「」カチコチ
エバンス「おわっ!!?」シュバッ
ミスティ「判断が早いわね……あと一瞬飛び退くのが遅れていたら腕全体が氷漬けだったわよ……」コォォ―
エバンス「か、加減しろ! 俺の腕を殺す気か!!?」
ミスティ「あら……実戦じゃ相手は加減なんてしてくれなんじゃないの?」
エバンス「へ、へへっ……こりゃ近接戦闘だけならともかく、魔法を織り交ぜられたら分が悪いかもな……!」
ガギンッ!!
ドゴォッ!! ドグシャアッ!!
ドゴオォンッ!!
◆
人形「戦闘訓練、お疲れさまです。そろそろ休憩なさってはいかがでしょうか」
エバンス「お、おお……そうするか……」フラフラ
ミスティ「そうね……。流石に……疲れたわ……」フラフラ
人形「お二人とも、少しお体を冷やしてしまっているご様子ですので、温かいものをご用意させていただきました。よろしければ、お召し上がりくださいませ」スッ
フェアリーレモネード「」ポン
エバンス「おお……レモネードか!」
ミスティ「ありがとう……。いただきます……」
ゴクッゴクッゴクッ―
エバンス「――うまい!」
ミスティ「――暖かく甘酸っぱいレモネードが……疲れた体に染み渡るわ……。それにこれは……もしかして、フェアリーシロップが入っている……?」
人形「はい。このレモネードには、親切な妖精の方々より頂いたフェアリーシロップを使わせていただいております。お気に召されたのでしたら幸いです」
エバンス「おお……これがフェアリーシロップなのか……。魔力を失った体に染みるわけだ……」
ミスティ「ええ……ありがたいわ……」
☆ミスティとエバンスがそれぞれ剣経験を2獲得しました
◆
- 764 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/11/18(月) 00:19:30.65 ID:DZyl9CTI0
- というわけで本日はここまでとなります。次回、お城探索編からとなります
浮島国ラティア・ヘイヴンを巡りながら情報収集を続ける一行。穏やかで平和な島でありつつも、先に待つのは滅びの未来。何も知らない妖精たちは今日も朗らかに笑い合い、恵みある日々を送っています。ラティア国が遺した理念は、僅かに生き残った人形たちに引き継がれ――今を生きる妖精たちや訪れた旅人へ、しあわせを贈り続けているようです。しかしいつかは、それも潰えてしまう運命なのか。城の地下深くで拍動する憎しみは、決して絶えず――
それでは本日もありがとうございました。次回は土日となります、よろしくお願いいたします
また、平日中に何らかの告知または募集を行う可能性があります。もし何かあればお知らせしますので、よろしくお願いいたします
- 765 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/18(月) 07:32:39.63 ID:mt2FHyhWo
- おつでした
めっちゃヘルシーな食事いいな
人形や封印や前に出てきたゴーレムとかロストテクノロジーかなり進んでいた模様だな
- 766 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/11/23(土) 17:00:11.17 ID:Qb4R5+110
- クロシュたちを泊めてくれている人形さんは、その辺の空妖精たちにご飯を作ってあげたりすることもあるらしく、料理のレパートリーも妖精向けに偏っているのかもしれません。なお妖精類は大気中の魔力を吸収しているだけで生きられるので、実のところ妖精類は生命維持の為に食事を摂る必要はないそうです。彼女らにとって、食事は趣味のようなものなのかもしれません。
古代ラティア国のテクノロジーはものすごく進歩していたようです。王国のセイントレア・メカニクス社が製造している魔導機械は、古代ラティア国のテクノロジーを発掘・解析して再現したものなのではないか……と妖精は疑っています。しかし以前空中庭園のゴーレム氏が述べたように、ラティア国で製造されていた人工精核は妖精や精霊を原料としていないため、その点で異なると言えましょう
そして本日の更新ですが、体調が悪く頭が働かないためできそうにありません。申し訳ありません
明日の更新も未定ですが、できない可能性が高いです
そういうわけなので、本日はお城探索で出会うことになる何者かの募集についての告知だけ行いたいと思います
- 767 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/11/23(土) 17:00:56.78 ID:Qb4R5+110
- 次回のお城探索に向けて、お城で出会う、または出遭う存在を募集します
〈浮島国ラティア・ヘイヴンの中央に立つお城〉
■概要
ところどころ崩れているが本丸は概ね原型を保っている。
人形たちの話によると、元は国家運営の中枢であり王族たちの住居でもあったという。
現在はそれらの機能は失われており、ただの巨大建造物としての形しか残っていない。
主のいなくなった城の中には、かつて栄華を極めた古代ラティア国の遺産や財宝が今もなお残っている可能性がある。
また、城内には古代の亡霊やクリーチャーや警備ゴーレムが暗闇の中を徘徊しているという噂もあり、一時空妖精たちの間で肝試しが流行ったことがある。
*
(お城で出会う何者かのテンプレート)
【名前】
【種族】
【性別】
【年齢】
【容姿】
【性格】
【魔法】
【備考】
*
〈今回のルール〉
・登場するキャラクターは設定等が若干変更される可能性があります。ご了承ください
・原則として採用はコンマが最も大きいものですが、コンマの数値に関わらず作中に登場する可能性はあります
・お城で出会う人物なのでお城に在住している可能性が高いですが、必ずしもお城に在住していなければならないわけではありません。また、対話可能であればクリーチャーやゴーレムでも良いです
*
募集期間は、明日の [ 00:00:00 〜 14:59:59 ] となります
ご質問やご感想などありましたらお気軽にどうぞ
- 768 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/23(土) 17:10:57.04 ID:OXL6B9u1o
- 急に冬になったのでお大事に……
- 769 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/24(日) 00:06:44.44 ID:IdugvPWg0
- 【名前】テイル・S・ナナエルス
【種族】ハーフエルフ
【性別】女
【年齢】214歳
【容姿】青髪ロングの少女。エルフの特徴はあまり出ていない。
【性格】自由奔放な性格だがややM気質で殴られたり罵倒されると喜ぶ。
【魔法】浮翌遊魔法(人や物を浮かせて操れる)が得意。更に風属性を帯びた魔法剣を所持しているが剣術は我流で振り回すだけ。
【備考】王家の血をひいているが堅苦しいのに嫌気がさし200年前に旅に出て最近ラティア・ヘイブンを訪れ、城で無断キャンプ中。
- 770 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/24(日) 00:09:20.35 ID:vnVKlWeao
- 【名前】ロムリン・ライト・ドン・ラティア
【種族】亡霊
【性別】男
【年齢】享年24歳
【容姿】蒼い目の茶長髪の青年。眼鏡を掛けている。ちょっとおでこが広い。宝石の装飾されたローブ、冠を着用。足元は薄くなってて見えない
【性格】努めて厳格であるようにしているが、本来は穏やかな性格。
【魔法】延命魔法。物であれ生命であれ現状を維持する事が出来る。自分にも行使しているが、流石に永遠にとはいかないらしく、最近は体が透けてきている
【備考】古代ラティア国最後の王様。雷霆の魔王の脅威に対し、残った人員を奮い立たたせて封印までこぎ着けた立役者。
散っていった命に対する責任として、自身を生きているとも死んでいるとも言えない有様にし封印を延命している。
雷霆の魔王の封印を守るため、そして封印の強化もしくは魔王討伐を託せる者か判別するために幾つかの侵入者用試練を城の中に用意している。
長いことお城に妖精しか入ってこない、それも深層までは到達しないので会話に飢えている
- 771 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/24(日) 00:26:59.40 ID:F3Tv5YCS0
- (お城で出会う何者かのテンプレート)
【名前】ポーラー・ドロリッチ
【種族】ゴーレム
【性別】男
【年齢】500歳
【容姿】身長が2m。人型でレンガが積み重ねたような見た目。腕が太い。ドンエテコウの毛皮を被っている。無表情で糸目。対話も可能。
【性格】無表情だが誰にでも優しい。
【魔法】泥魔法 泥を操れることができ、さらに泥人形も作れる。
【備考】元々は国の財宝を守る番人だった。初めは感情がなくロボットのようにただ使命だけで生きていたが心優しい王子と出会い言葉や心について学ぶ事ができ、王子と友達になる。その時に王子から名前やドンエテコウの毛皮を貰った。城が崩れかけてもなお守りたいと管理している。一部の肝試しにきた空妖精達とは仲良しになっている。ゴーレムなのでかなりの怪力でもある。戦闘時は泥魔法で人形を作り一緒に戦ったり、底なし沼を作ることができる。武器は持たず拳や太い腕での打撃で相手を倒している。
- 772 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/24(日) 02:20:34.28 ID:F3Tv5YCS0
- すいません>>771で容姿と備考で書き忘れがありましたのでそれも追加でお願いします。
容姿は「赤茶色のレンガが積み重ねたような見た目で所々にひびがある」
備考は「泥団子状に作りマシンガンのように何個も飛ばしたり、さらに大きく大砲みたいに飛ばしたりする事が可能。昔、雷霆の魔王との戦いに参戦した事がある」
- 773 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/24(日) 04:59:27.87 ID:jahP5p4zo
- 【名前】ベルトーネ・ゴールドフェルド
【種族】悪魔(自称) 【性別】女 【年齢】不明
【容姿】黒の長髪に紅い瞳を持つ身長140cm程の小柄で平坦な少女。容姿は整えられておらず、いつもジャージを着用している芋女子スタイル。
【性格】受動的かつ内向的。属性は混沌・中立。悠々自適にして和光同塵。毎日を怠惰に過ごしたいマイペースな怠け者。何よりも自分の自堕落生活を優先するが、他を害してまでは望まない。
【魔法】闇属性全般を高い練度で扱える。特に相手を惑わし、弱らせ、掌握する分野が得意。
【備考】
いつの間にか城の隅っこの空き部屋に居座っていた自称悪魔のぐうたら娘。略称はベル。
「大昔にこの世界に召喚されて主と契約したが、完遂前に主が死亡して失効。自力での帰還は望めず、しかし死んで戻るのも嫌なのでそのまま現界し続けている。」……と語るが真偽は不明。証明する手段もなく、本人も疲れるのを理由にあまり話したがらない。突然現れた事といい素性は怪しいものの、害意(とやる気)は感じられないので黙認されている。
怠惰な生活をする為に頑張るタイプ。いつもの怠けっぷりからは想像が付かないが、実はどんな事でも完璧に熟せる器用万能型。かつての"契約"も悪魔の仕事として真面目に取り組んでいたらしく、やらなきゃいけない事はちゃんとやる人物。
彼女曰く、自分は怠惰を司っていて、同輩の悪魔が6人いるらしいが、当然真偽不明である。
- 774 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/24(日) 06:32:09.70 ID:wyLxJdb2O
- 【名前】ヒナ・ナイテンゲール
【種族】不良天使
【性別】女
【年齢】不明
【容姿】黒髪ロングの少女で背中から左が黒、右が白の羽が生えている。服装は黒のワンピース。
【性格】明るい性格でややいい加減だが戦い好きな戦闘狂でもある。
【魔法】天候操作魔法で気象を操れる。他にも光属性の魔法剣を持ちビームサーベルのようにして振るう。
【備考】元は地上を見守る天使の一族だったが飽きて旅に出てこの里にやってきた。現在城の探索中。戦い好きなので強い奴も探している。
- 775 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/24(日) 09:41:16.50 ID:ER3cglcDO
- 【名前】セイラ
【種族】亡霊(?)
【性別】女
【年齢】不明だが外見年齢は二桁いくかいかないか
【容姿】緑髪のロングを後ろで一本の三つ編みお下げに纏めている小柄で華奢な少女。常に巨大な盾に隠れている
【性格】気弱で臆病で泣き虫
【魔法】守護魔法(盾の前方だけでなく側面や背後等の死角含めて、彼女への物理・魔法攻撃をシャットアウトする。彼女自身の魔法か盾に付与された効果かは不明)
【備考】
勝手に動く盾型のゴーレム……と肝試しをした空妖精達には認識されているが、実際は上記の様に彼女が盾に隠れているだけである。
気が付いたらお城にいた記憶喪失の女の子。食べ物や睡眠を取らなくても死なないので、自分は亡霊なのかと思っているが本当かどうかは分からない。
一応城の外には出られるが、怖くて中々出られない
- 776 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/24(日) 11:47:21.43 ID:VDUyXdDlO
- 【名前】ジェミニ・クリスト
【種族】エルフ
【性別】男
【年齢】約2500歳
【容姿】見た目は20代の青年。白髪で天然パーマ。長い耳
。左耳にイヤリングをしている。星座が描かれている紫色のローブを着ている。先端に水晶玉がついている杖を持っている。古風な口調。
【性格】おおらかで落ち着いている。知識と経験が豊富。面倒見がいい。
【魔法】・水晶魔法(水晶を生み出し水晶の武器、防具を作りだすことができる。他にも様々な攻撃ができる。)
・風魔法
【備考】昔は城の宮廷魔術士を勤めていた。今は城から少し離れた所に住んでいる(一度移住も考えたがここが落ち着くためここに住んでいる)。古風な口調の為か近くに住んでいる空妖精から「おじいちゃん」と呼ばれている。魔術も優れておりすべてのエルフ界でもその名を知らない者はいないくらいかなり有名な人物。高い魔翌力なのか精霊も見えている。杖の先端にある水晶を使った占いが得意で99,99%の確率であてることができる。雷霆の魔王の戦いと封印に参加した経験がある。水晶魔法での攻撃と竜巻やかまいたちなどの風魔法を主にしている。風魔法を利用して空も飛べる。
- 777 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/24(日) 13:35:26.58 ID:J9CVGHcqo
- 【名前】ゼーレシルト・フォルカロス
【種族】スフィア
【性別】なし
【年齢】不明
【容姿】幾何学模様の球体
【性格】冷淡
【魔法】殲滅魔法
【備考】ラティア全体を司る人工生命。
太陽からのエネルギーを動力に活動する。緊急事態用に殲滅エネルギーをチャージし続けており、ラティアを犯す敵が出現すればこの星ごと破壊するつもりである。
言葉を介し愛や友情を理解できる生命であるがそれを分かち合う住民たちが消えた今、彼らとの思い出だけを抱いて浮翌遊島を維持し続けている。
- 778 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/24(日) 14:04:39.26 ID:TXZiHp3j0
- 【名前】ゴライアス
【種族】大剣(元ゴーレム)
【性別】男
【年齢】もはや数えるのも面倒なので覚えていない
【容姿】青白く輝く美しさと剛健さを兼ね備えた大剣。所々機械的な部分もあり、ゴーレムだった頃の名残を感じさせる
【性格】口調は丁寧だが、どことなく誇り高き武人の様な雰囲気を漂わせている
かつては他のゴーレム同様機械的だったが、城の者たちと触れ合ううちに「彼らを守りたい」という意志と戦士としての自覚が芽生えた結果だと思われる
【魔法】無し
【備考】かつて城を守護していた戦闘用ゴーレムの一体で圧倒的な強さを誇っていたが、雷霆の魔王との戦いで修復不可能なほどの損傷を負ってしまう
当時の王がそれを哀れに思い機能停止しようとしたが、「このまま機能停止されるより、もう一度生まれ変わって誰かの為に戦いたい」という彼の想いを受け、
ラティア・ヘイヴンの技術を総動員して強力な大剣へと生まれ変わらせた
現在はお城の宝物庫に沢山の財宝と共に保管されており、自分の使い手に相応しい戦士が訪れる時を待っている
また柄の中央には彼の人格を司っていたコアがはめ込まれており、それを通じて使い手やその仲間達とも会話する事が出来る
- 779 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/24(日) 14:56:16.58 ID:vPaYXmpPo
- 【名前】ジアース
【種族】星精霊
【性別】なし
【年齢】星と同じ
【容姿】特定の形を持たない
【性格】無為自然
【魔法】The Almighty/ジ・オールマイティ
【備考】全てを眺める者。この星そのもの。虐殺も救世も全て等しく感じており、基本は星の生命に対し非干渉というスタイル。栄えるも滅ぶも好きにするが良い。
星の魔翌力や生命の管理は世界樹の精霊に丸投げしている。
- 780 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2024/11/24(日) 14:59:33.67 ID:08cY5AjWo
- 【名前】ミーティア
【種族】人間→リビングアーマー(?)
【性別】女
【年齢】27(人間時代の享年)
【容姿】年代物の全身鎧。古ぼけているが錆などはなく骨董品としての価値かありそうだ
「頭部」の中にぼんやりと光る人魂のようなものがあり、これが今の彼女の本体と思われる
【性格】気さくでおしゃべり。もう長いこと人と話していなかったらしく、自身の容姿を活かした驚かせをするなど構ってちゃんな面も
【魔法】後述の魔術の影響か一般的な魔法を使うことができないが、宙に浮いたり自身を構成するアーマーの一部分を分離させ独立して動かすことができる
【備考】かつてラティアに仕えていた宮廷魔術師
密かに研究していた「魂を非生物に定着させる魔術」を自身に施しており、死後成功していたことを数百年経ってから知る
記憶の一部が欠落しており(恐らく術になんらかの不備があったのだろうとは彼女の見立て)、自身の名前しか思い出せないのもその一環のようだ
- 781 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/30(土) 13:23:34.77 ID:w1dtvCufO
- 今回、フメイ達は大魔女帝国に行く事になったけどセイン達やシノホシのメンバーが浮島国にいたりするのかな
- 782 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/30(土) 15:29:01.11 ID:sOexDPUF0
- フレメアは魔法店に普通に入ってきそう
- 783 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/30(土) 16:04:49.31 ID:XF3pyF9jo
- シノホシは飛行能力持ちが多くてズルいな
- 784 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/11/30(土) 17:12:51.21 ID:jm5GTy300
- セインくんやシノホシの方々がいるかどうかは今のところわかりませんが、可能性でいえばいる可能性はあると言えるでしょう。シノホシの方々は空を飛べる方が多く、セインくんも王国の支援で飛行手段を得ることができます
フレメア氏が現在どこにいるかはわかりませんが、今フラナ氏と出会ったら大変な喧嘩になる可能性が高いです。イリス氏は穏便になって欲しいと思っているようですが、吸血鬼姉妹の家庭の問題なので口を出すのも憚られるようです
シノホシのメンバーは翼を持つ種族の方が多いため、移動については困らなそうです。狐のアウルさんも浮雲の練習をして最近は空を移動できるようになったそうなので、移動がますます楽になっているかもしれません
- 785 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/11/30(土) 17:13:18.11 ID:jm5GTy300
- ―廃都 城門前
そびえ立つ城「」
閉ざされた城門「」
クロシュ「わあ……」
妖精「大きなお城……。ラティア・ヘイヴンの王族が住んでいたらしいけど」
クロシュ「……入る……?」
妖精「入ってみよう。空妖精たちも勝手に出入りしてるらしいから危険もないだろうし」
クロシュ「わかった」
閉ざされた城門「」
の脇にある古びた小さなドア「」
ガチャッ――
◆
- 786 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/11/30(土) 17:13:55.02 ID:jm5GTy300
- ―浮島の古城 踏破率[0/10] 持久力[10/10]
暗い回廊「」
トコトコ… パタパタ…
クロシュ「……」トコトコ
妖精「入ってみたは良いけど、暗いしどこに何があるかもわからない……。事前に何か知ってそうな人形に聞いておけば良かったかも……」
クロシュ「!」ピコン
モニョモニョ…ポン!
光クロシュ「!」ピカピカ
妖精「明るい! でもお腹が減ったりしない?」
光クロシュ「んと……暗いのを照らすくらいなら、そんなに……。戦い用に、もっと強い光を出したり……光になって動いたりすると……すごくお腹が減るけど……」
妖精「そうなんだ……。けっこう融通が効くんだねえ」
光クロシュ「うん……」
↓1コンマ
01-10 踏破率+3、強敵
11-30 踏破率+3、敵襲
31-60 踏破率+3、壊れたゴーレム
61-90 踏破率+3、良いこと発生(自由安価)
91-00 踏破率+3、???
- 787 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/30(土) 17:15:02.28 ID:wcmXIqSOO
- あ
- 788 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/11/30(土) 17:24:25.85 ID:jm5GTy300
- ―浮島の古城 踏破率[3/10] 持久力[9/10]
暗い回廊「」
光クロシュ「……」トコトコ
妖精「……待って! 何か、高速でこっちに――」
雷の残像「」バリッ―
雷球「」バチチッ!!
光クロシュ「!!?」ババッ
妖精「びりびりだま!?」
――戦闘開始 雷球――
↓1コンマ
01-10 痛恨 持久力-4
11-40 劣勢 持久力-2
41-90 優勢
91-00 会心
- 789 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/30(土) 17:25:06.02 ID:sOexDPUF0
- ん
- 790 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/11/30(土) 17:37:09.61 ID:jm5GTy300
- ―浮島の古城 踏破率[3/10] 持久力[5/10]
雷の残像「」パリッ
妖精「ら、雷速――」
雷撃「」バリバリバリッ!!
クロシュ「〜〜!!」モニャニャニャニャ!! バチバチバチ!!!
妖精「ぎゃああああああ!!」バチバチバチ!!!
プスプス…
焦げ妖精「うぅ……」プスプス
焦げクロシュ「んゅゅ……」プスプス
雷球「」バチバチ…
妖精(ま、まずい……殺される……逃げないと……)
妖精(で、でも……雷速で動ける相手から、一体どうやって逃げれば……)グルグル
↓1コンマ
01-10 痛恨 持久力-4
11-40 劣勢 持久力-2
41-90 優勢
91-00 会心
- 791 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/30(土) 17:42:23.49 ID:XF3pyF9jo
- こ
- 792 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/11/30(土) 17:58:04.36 ID:jm5GTy300
- ―浮島の古城 踏破率[3/10] 持久力[5/10]
雷の残像「」パリッ
妖精「っ!! また――」
光クロシュ「んっ!!」ガシッ
クロシュに抱えられる妖精「えっ!?」
光の残像「」パヒュンッ!!
雷撃「」バリバリバリッ!!
砕ける床「」ドガァンッ!!
光メイド剣士クロシュ「!」パヒュンッ!!
光刃メイドブレード「」ヴンッ
雷球「!?」バチチッ!?
ズバァッ!!
斬られた雷球「〜〜…!!」バチ…チ…!!
光メイド剣士クロシュ「……!」ジリッ…
妖精「あ、あわ……クロシュが私ごと光速移動で雷撃を避けて、剣で反撃したけど――」
雷球「……!!」バチバチ…!!
妖精「浅い……! でも、ダメージは確実に与えたみたい……!!」
光メイド剣士クロシュ「……」ジリリッ
↓1コンマ
01-10 痛恨 持久力-4
11-40 劣勢 持久力-2
41-90 勝利
91-00 会心
- 793 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/30(土) 18:01:29.93 ID:beF3sfpDO
- ろ
- 794 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/11/30(土) 18:23:22.92 ID:jm5GTy300
- ―浮島の古城 踏破率[3/10] 持久力[5/10]
雷球「!!」カッ!!
雷の残像「」パリッ
雷の残像「」パリリッ
雷の残像「」パリリリッ
妖精「う、うわああ!!! 雷速で私たちの周りを激しく移動してる……!?」
光メイド剣士クロシュ「んゅ……!」
雷の残像「」パリリリッ
妖精「こ、これじゃあいつどこから襲ってくるかわかんないよ! 光速移動で逃げても、逃げた先を襲われたら……!!」
光メイド剣士クロシュ「……!!」ググッ
雷の残像「」パリリリリッ!!
カッ!!!
全方位雷撃「」ババリバリバリッ!!!!
妖精「わああああああ!!!!!」
妖精「……あれ? なんとも――」
雷クロシュ「……」バチバチ…
妖精「えっ……クロシュ、その姿は――」
雷クロシュ「……」モニョモニョ…モグモグ…
妖精「ま、まさか――食べた――じゃなくて、吸収したの!?」
雷の残像「」パリッ
雷クロシュ「!」ヌッ
雷球「!!?」バチチチッ!?
雷クロシュ「……妖精さんを、傷付けるのは……だめ……」
バックンッ
雷スライムクロシュ「」モニョモニョ…モグモグ…
――戦闘終了――
☆戦いの中で雷スライムの欠片と同化し、雷化できるようになりました
☆雷球を食べました
↓1コンマ
01-10 踏破率+3、強敵
11-50 踏破率+3、壊れたゴーレム
51-90 踏破率+3、良いこと発生(自由安価)
91-00 踏破率+3、???
- 795 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/30(土) 18:25:28.67 ID:wcmXIqSOO
- や
- 796 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/11/30(土) 18:28:21.25 ID:jm5GTy300
- 探索中に良いことがありました
↓1 良いこと(自由安価)
- 797 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/30(土) 18:30:01.05 ID:sOexDPUF0
- 城に勝手に住んでる人発見
- 798 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/11/30(土) 21:31:20.64 ID:jm5GTy300
- ―浮島の古城 踏破率[6/10] 持久力[4/10]
雷スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
妖精「ありがとう、お疲れさま……。この土壇場で雷属性を身につけるなんて……すごいよ、クロシュ」
雷スライムクロシュ「〜〜」モニョニョ
妖精「それにしても……なんで雷雲の中でもない城内にびりびりだまがいたんだろ……? 流石の雲の中じゃないからか、あの時ほどの威力じゃなかったのが幸いだったけど……」
ガタッ―
雷スライムクロシュ「!!」バチチ!!
妖精「! 誰かいる……!?」パタパタ
「……」
妖精「……何かが隠れ潜んでるみたい。クロシュ、あそこに遠隔攻撃できる?」
雷スライムクロシュ「!」モニョ!
モニョモニョ…ビリビリ…バチバチ…
「うわうわうわ……暴力はんた〜い」ドタドタ
妖精「出てきたな……。クロシュ、ストップ。いつでも撃てるようにはしてて」パタパタ
雷スライムクロシュ「〜〜」モニョニョ バチバチ
黒髪ロングの少女「いやほんとにやめてよぉ〜。敵意はないからぁ〜」ドタドタ
妖精「んん……? この感じ……悪魔!」
黒髪ロングの少女「はいはいそうです。回廊が騒がしいからちょっと覗きに来ただけだよぉ〜」
*
- 799 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/11/30(土) 21:31:48.95 ID:jm5GTy300
-
妖精「……ここに住み着いてるだけの無害な悪魔?」
黒髪ロングの少女→ベルトーネ「そうだよ〜。さっき見てたのだって、君たちが危なそうになったら助けてあげようと思ってただけなのに……」
クロシュ「わあ……」
妖精「……それならさっさと助けてくれても良かったんじゃないの?」
ベルトーネ「安易に助けたら成長できないでしょ〜。現に、そうしなかったお陰でその子は大きく成長できたわけだし〜」
妖精「まあ、それはそうだけど……」
ベルトーネ「それより、君たちこそ誰でどこから来たの〜? 私の覚えてる限り、この島にスライムはいなかったはず……」
クロシュ「えと……」
妖精「それは――」
*
ベルトーネ「へえ〜……世界樹の光……。最近妙に雷球が増えてるのはそれだったのか〜……」
妖精「何か知ってるの?」
ベルトーネ「さあ? 雷霆の魔王がここの地下に封印されてることくらいしか知らないかな〜」
妖精「ええっ!? こ、ここの地下!?」
ベルトーネ「え、知らないで入ってきたんだ……。までも、封印もそろそろやばいのかもね〜……」
妖精「封印のことも知ってるの? じゃあ再封印とかは……」
ベルトーネ「無理無理。私術式知らないし、結界術とか苦手だもん〜」
妖精「あ、そう……」
ベルトーネ「ここであれこれ言っても仕方ないし、封印の場所まで連れてってあげる。あ、お代とかは取らないからご心配なく〜」
クロシュ「わあ……」
妖精「う〜ん……まあいいか。とりあえず付いてってみよう」
☆ベルトーネが一時的に仲間に加わりました
↓1コンマ
01-10 踏破率+3、強敵
11-50 踏破率+3、壊れたゴーレム
51-90 踏破率+3、良いこと発生(自由安価)
91-00 踏破率+3、???
- 800 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/30(土) 21:32:36.48 ID:qF4vc5rS0
- あ
- 801 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/11/30(土) 22:03:57.54 ID:jm5GTy300
- ―浮島の古城 踏破率[9/10] 持久力[3/10]
地下への階段「」
トコトコ パタパタ スタスタ
光クロシュ「……」ピカピカ
妖精「クロシュ、大丈夫? お腹は減ってない?」
光クロシュ「んゅ……減ってきたかも……」
ベルトーネ「雷球ってあんまりお腹の足しにならなかったり?」
光クロシュ「……かみなり……ごはんにするの、難しかった……」
妖精「あれからしばらく放電が止まらなかったもんね。いきなりあんな土壇場で雷の力を使ったんだから、もし変なとことかがあったらすぐに言うんだよ」
光クロシュ「うん」
ベルトーネ「スライムって凄いんだねぇ……。いや、クロシュちゃんが凄いだけかな〜これは」
*
地下の回廊「」
ゴーレムの残骸「」ボロボロ
人形の残骸「」ボロボロ
ゴーレムの残骸「」ボロボロ
ゴーレムの残骸「」ボロボロ
人形の残骸「」ボロボロ
ゴーレムの残骸「」ボロボロ
妖精「これは……ゴーレムと、人形……?」パタパタ
ベルトーネ「そう。雷霆の魔王を封印する為に、命を捨てて戦った者たちの……骸だねぇ……」スタスタ
クロシュ「えと……ここで、雷霆の魔王と……戦ったの……?」
ベルトーネ「封印から逃れようとする雷霆の魔王を、この地下から逃さない為に……。封印が完成されるまでの時間を稼いだ……って聞いてるよ〜」
妖精「あなたは何をしてたの?」
ベルトーネ「ちょっとお手伝い。ま、大したことはしてないけどね〜」
クロシュ「……」
ゴトッ
クロシュ「!」
妖精「今音が……」
ベルトーネ「あー……中にはまだ生きてるのもいるのかもね〜……。当時のここのゴーレムって本当に頑丈だったから〜」
クロシュ「……」
↓1〜 先取2票
1.生きてそうなものを探してみる
2.先を急ぐ
0.自由安価(票数は内容ごと)
- 802 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/30(土) 22:07:03.82 ID:wcmXIqSOO
- 0、また誰かの気配がしたので牽制攻撃してみる
- 803 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/30(土) 22:09:06.38 ID:aG3901CH0
- 1
- 804 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/30(土) 22:09:52.50 ID:w1dtvCufO
- 1
- 805 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/11/30(土) 22:22:24.65 ID:jm5GTy300
- クロシュ「……」
デロデロ…モニョモニョ…
ポポポポポンッ!!
分体ちびスライムクロシュたち「〜〜!」モニョニョ!
ピョンピョンピョンピョン
ベルトーネ「わお! ちっちゃいスライムのクロシュちゃんがいっぱい跳んでった……!?」
クロシュ「ん……! 生きてるゴーレムさん……探す……!」
妖精「私も魔力の波長を探してみる」パタパタ
*
↓1コンマ
01-25 レンガのゴーレム
26-50 大盾のゴーレム?
51-75 大剣のゴーレム
76-00 彷徨う鎧
- 806 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/30(土) 22:23:01.11 ID:WILMPl0zo
- おー
- 807 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/11/30(土) 22:34:30.63 ID:jm5GTy300
- 分体ちびスライムクロシュ「〜〜!」モニョニョニョ! ピョンピョン!
クロシュ「あ、見つけたみたい……」トコトコ
ベルトーネ「どれどれ……」スタスタ
砕けているレンガのゴーレム「」ピコン…ピコン…
妖精「微かだけど、魔力の波長がある……! まだ生きてる!」
クロシュ「……えと……どうすれば……直せる……?」
ベルトーネ「知らないよ〜。私魔導機械なんてさっぱりだもん〜」
クロシュ「んゅ……」
妖精「持って帰って、廃都の工房で見てもらえばなんとかなりそうだけど……クロシュ、持ち帰れる……?」
クロシュ「……が、がんばる……」
デロデロ…モニョモニョ…
オオキイクロシュ「んゅゅ……」ズシン…
妖精「が、がんばって……!」
ベルトーネ「基幹部分だけ持ってけば……と思ったけど、どこがそうなのかもわかんないから何も言えないや……。がんばれ〜」
オオキイクロシュ(まだ、全部探せたわけじゃないから……。もっと探せば、生きてるゴーレムさんや人形さんがまだ見つかるかも……)
オオキイクロシュ(でも……今は……これ以上は、持てないかも……)
☆レンガのゴーレムを収納しました
とても大きくて重いため、これ以上探すことはできなさそうです
*
↓1コンマ
01-10 踏破率+3、強敵
11-90 踏破率+3、良いこと発生(自由安価)
91-00 踏破率+3、???
- 808 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/30(土) 22:38:49.44 ID:sOexDPUF0
- あ
- 809 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/11/30(土) 22:40:35.61 ID:jm5GTy300
- 最深部に到着する前に良いことがありました
↓1 自由安価 出来事
- 810 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/30(土) 22:41:48.49 ID:wcmXIqSOO
- 別の探索者を発見
- 811 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/11/30(土) 23:00:33.86 ID:jm5GTy300
- パタパタ スタスタ
ズシン…ズシン…
妖精「!」ピタッ
ベルトーネ「……めんど。先手撃っちゃう〜?」
オオキイクロシュ「?」
妖精「いや……あなたみたいに友好的な相手かもしれないし……」
ベルトーネ「え、じゃあどうして私には攻撃しようとしたの〜……!?」
妖精「あ、あの時は戦いの直後だったし……」
ザッザッザッ
ベルトーネ「うわうわ、来ちゃったじゃん〜! 友好的じゃなかったら妖精さん標本決定で〜す」
妖精「は、はあ!?」
オオキイクロシュ「」オロオロ
↓1現れた人物
01-30 青髪ロングの少女エルフ
31-60 黒髪ロングの天使
61-90 白髪天パの青年エルフ
91-92 レイン
93-94 ザイル
95-96 ブラッド
97-98 レイ
99-00 セイン
- 812 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/30(土) 23:01:17.90 ID:beF3sfpDO
- あ
- 813 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/11/30(土) 23:39:22.67 ID:jm5GTy300
- 白髪天パの青年エルフ「……」スタスタ
妖精「エルフだ」
ベルトーネ「あー……これは攻撃しなくて良かったかな〜……」
オオキイクロシュ「?」
白髪天パの青年エルフ「お主……ベルトーネ!」
ベルトーネ「久しぶり〜……ジェミニのじいさん……ていうか生きてたの〜?」
ジェミニ「封印の前に説明したはずじゃが……。再封印の時が来るまで眠りに就くと……」
ベルトーネ「そういえば言ってたっけ〜……」
ジェミニ「しかし何があった? 儂の予測では、封印が綻ぶまであと二千年程度は猶予があったはずじゃ」
ベルトーネ「それはね〜……」
*
ジェミニ「世界樹の光じゃと……!?」
ベルトーネ「そゆこと〜。こっちの妖精さんとスライムちゃんが、それの回収に来た地上人なんだって〜」
オオキイクロシュ「」ペコリ
妖精「……えーと……苦情なら、世界樹の果実を狙ってきた王国の奴らにお願い。あ、王国ってわかる?」
ジェミニ「いや。そちらも不測の事態に見舞われたのであろう。目的が一致しているのであれば、是非ともご協力願いたいところじゃ」
妖精「こっちこそ。雷霆の魔王が世界樹の光を手にしているのだとしたら、流石に私たちだけじゃ手に負えないし」
ジェミニ「うむ……であれば、まずは儂らと共に来て頂きたい。まずは封印の状況を確かめる必要がある」
妖精「だね。私も結界術は多少齧ってるけど、流石に一万年前のはちょっと自信がなかったから助かったよ」
☆エルフの魔法使いジェミニが一時的に仲間に加わりました
*
- 814 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/11/30(土) 23:43:48.03 ID:jm5GTy300
- というわけで本日はここまでとなります。次回、封印結界を見てみよう編からとなります。ボス戦闘とはならなそうです
お城を探索しつつ、雷スライムになって雷球を食べたり、悪魔のベルトーネさんとであったり、レンガのゴーレムを運ぶことになったり、見た目は青年中身はおじいさんのエルフ魔法使いジェミニ氏とであったりと、いつもとは様相の異なるダンジョン探索となっているようです。なおネタバレですが、この探索が終わると城内のマップが解放されて普段の自由行動でお城内を自由に歩き回ったり探索したりできるようになります
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
- 815 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/12/01(日) 01:17:56.79 ID:SB2WfUdzo
- おつおつ
燃費以外光クロシュ便利だな
- 816 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/12/01(日) 07:33:24.87 ID:rTQYDYnno
- おつ
格下相手なら捕食で倒せるのはスライムの特権だ
- 817 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/01(日) 17:36:00.78 ID:ACgbJP1G0
- 光属性は攻守のバランスが良く、光速移動という最速移動方法も有する優秀な属性です。暗闇も照らせるので、一家に一人は光属性持ちがいると良いかもしれません
炎属性は攻撃性能に優れ、単純な破壊力で言えばとても強い優秀な属性です。暗闇もてらせますが、光源としての使用は光属性よりも燃費が悪いです。熱が放出されるので温かいのが利点となることもあるかもしれません。なおフメイ氏がやっているような爆発を利用した高速移動は、燃費がとても悪く制御も難しいので推奨されていません
雷属性は攻撃および速さに優れ、雷速移動という光速に準ずる移動方法を備える優秀な属性です。雷速移動は光速移動と異なり、煙や霧を貫いて移動することもできますが、光速移動よりもかなり燃費が悪いため、使いすぎるとすぐにお腹が減ってしまうと思われます。雷属性は強力ですが相応に燃費が悪い属性と言えるかもしれません
スライムは大体なんでも食べられる生き物なので、相手の強さや大きさ次第では簡単に食べてしまえる可能性があります。厄介なのは属性を有した相手ですが、最近のクロシュ氏は炎、光、雷といった多くのスライム類が苦手とする属性を身に着けつつあり、食べられないものも減ってきています。尋常な生き物からすれば後天的に属性を身に着けるのは卑怯に思えそうですが、ほとんどのスライム類は一生のうちにそのポテンシャルを輝かせることなく死んでしまうため、スライムをずるいと思う人はあまり多くないようです
- 818 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/01(日) 17:38:39.64 ID:ACgbJP1G0
- ―浮島の古城 地下 踏破率[10/10] 持久力[2/10]
パタパタ スタスタ スタスタ
ズシン…ズシン…
ジェミニ「ここじゃ」ピタ
大きな扉「」ゴゴゴゴゴ…
妖精「うっ……扉越しからでも伝わってくるプレッシャー……!」
ベルトーネ「開けなくてもわかる……封印かなり限界っぽそう……」
オオキイクロシュ「……」
ジェミニ「では開くぞ」
大きな扉「」ギィィィィ――
*
―地下空洞
雷雲「」ゴロゴロゴロ…
雷「」カッ!!
オオキイクロシュ「わ……!」
妖精「地下なのに雲の中みたいだ……!」
ジェミニ「みたい、ではなく実際に雷雲が発生しているようじゃ。しかしここまで漏出しているとは……」
ベルトーネ「だから城の中でも雷球がビュンビュン飛んでるんだねえ……」
ジェミニ「中心部に結界の入口があるはずじゃ。向かおうぞ」
*
封印結界「」ビビ…バチバチ…
妖精「あれが……封印の結界!」
ジェミニ「これは……思っていた以上に――」
「遅かったではないか……ジェミニ、ベルトーネ……」
ジェミニ「!」
ベルトーネ「あんたは――」
妖精「え、誰」
茶長髪眼鏡の青年の亡霊?「私はラティア王ロムリン――待ちわびていたぞ、君たちの帰還を――」
オオキイクロシュ「わあ……。透けてる……」
ジェミニ「ロムリン王……延命魔法で永らえていたのですか」
ロムリン「いかにも。私は君たちと違ってここを離れるわけにはいかなかったのだ。いかなる事態が起きようとも、私にはこの封印を維持し続ける責務がある」
ベルトーネ「いや、ロムリンって人間だよね……? 人間の自我は一万年って時間に耐えられないと思うんだけど〜……」
ロムリン「私の延命魔法を見くびらないで頂きたいものだね」
ベルトーネ「こわ……バケモノじゃん……」
ジェミニ「ロムリン王……不測の事態には儂が対応すると申し上げたはずです。王がこのような……無間地獄の如き年月に身をやつすことなど……」
ロムリン「セーフティはいくつあっても困るものではないだろう? それに私がいなければ、既にこの結界は破れていたのだよ」
ジェミニ「……面目次第もありませぬ。ベルトーネ共々、些か惰眠を貪りすぎておりました」
ベルトーネ「えっ、私は悪くなくない〜? だって結界の維持管理なんて契約外だし、むしろ未だに残ってやってるのはサビ残っていうか〜……」
ロムリン「謝罪の言葉は後でいくらでも聞こう。今はこの壊れかけている封印を直してくれたまえ」
封印結界「」バチバチ…
ジェミニ「……」
妖精「えっと……これ、直せるの?」
- 819 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/01(日) 17:39:15.08 ID:ACgbJP1G0
-
ジェミニ「……限りなく不可能に近い、と言わざるを得ませぬ」
ロムリン「なに……!?」
ジェミニ「封印の要石が溶解……いえ、蒸発しております。もう既にこの結界は消滅する寸前のようです。ロムリン王の延命魔法によって消滅までの時間を稼げてはおりますが……文字通り、時間の問題かと」
ベルトーネ「あーあ、ジェミニ爺さんが寝坊したせいで大変なことになっちゃった〜」
ロムリン「新しく結界を作り直すことはできないのかね?」
ジェミニ「材料が足りませぬ。要石が残っていればやりようはありましたが……」
ロムリン「では他の方法は?」
ジェミニ「残された時間から考えた場合、もはや封印から脱した直後で弱っている雷霆の魔王を迎え撃ち、討伐するしかありませぬ」
ロムリン「勝算はどれほどかね?」
ジェミニ「……ここにいる我々を全戦力と仮定した場合……1割に満たないかと」
ロムリン「……」
ベルトーネ「流石に勝率1割未満の負け戦なんて御免だし、サビ残もここまでかな〜……」
妖精「……」
ロムリン「であれば……君たちはこの島から脱出するが良い。過去の遺物と共に心中することはない」
ジェミニ「王よ……! しかしそれでは――」
ロムリン「民は……もう残っていないのだろう……? ならば無理に戦う必要などない……。雷霆の魔王を世界に解き放ってしまうのは口惜しいが、あの暴虐を1万年も足止めできたのであればそれも快挙と言えよう」
ジェミニ「……」
妖精「ちょ、ちょっと待って! それは困る……! 雷霆の魔王をどうにかしないと世界樹の光が……」
ロムリン「……世界樹の光? そもそも、君たちは誰なのかね?」
オオキイクロシュ「えと……」
*
ロムリン「なるほど……突然魔王が活性化したのはそのような原因があったと……」
妖精「そう。ここで諦められちゃうとすごく困る。星の力を持った状態で雷霆の魔王が完全復活を果たしたら、どうしようもないことになるかもしれない」
ロムリン「この島の問題だけではないということか……」
妖精「……それにこの島にもまだ、何人かの人形と、国が滅んだ後に住み着いた空妖精たちが暮らしてるんだ。民とは言えないかもしれないけど……」
ロムリン「なに、そうなのか」
ベルトーネ「あ〜言わなきゃ良かったのに〜……。優しい優しい王様がそんなこと知ったら――」
ロムリン「前言を撤回する。まだこのラティアに住まう者がいるのなら、戦うしかあるまい……!」
ジェミニ「この老木も命を賭してお供致しますぞ……!」
ロムリン「この戦力での勝率が1割なら、その時までに少しでも多く戦力を拡充し勝率を引き上げよ……! 使えるものはなんでも使って構わん、勝て!」
ジェミニ「はっ!」
妖精「私たちにも他に仲間がいるし、1万年の間に魔法も発展した。勝率はもっとあるはずだよ、きっと」
オオキイクロシュ「ん……!」
ロムリン「君たちにも期待している。共に戦おう」
☆古城の地下でラティア王ロムリンと出会いました
◆
↓1コンマ 封印消滅まであと
01-30 6日
31-60 7日
61-90 8日
91-00 8日+??
- 820 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/12/01(日) 17:43:56.89 ID:l7uvL7lEO
- あ
- 821 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/01(日) 18:12:47.94 ID:ACgbJP1G0
- ―廃都 工房
砕けたレンガのゴーレム「」ピコン…ピコン…
クロシュ「えと……治せる……?」
工房人形「少々お待ちくださいね。これでしたら……はい、無事に治せそうです」
クロシュ「わあ……!」
工房人形「人工精核がほとんど無傷なのが幸いでした。ここまで丁寧に運んでいただき、ありがとうございます」ペコリ
クロシュ「ん……!」
工房人形「それでは修復作業に取り掛かりますので、少々お待ち下さいね――」
◇
ガションガションガション―
ジュウウウウウ――
ポン!
レンガのゴーレム「……! ここは――」キョロキョロ
工房人形「修復完了です。体の調子はどうですか?」
レンガのゴーレム「……以前よりも駆動が軽くなっていマス」ズシンズシン
クロシュ「わああ……!」
工房人形「良かったです。記憶は残っていますか?」
レンガのゴーレム→ポーラー「ワタシは……ポーラー・ドロリッチ。宝物庫の番を務めておりマシタ。最期には、死兵として雷霆の魔王の足止めを行い、討ち死にした覚えがありマス……。ワタシは……ナゼ生きているのデスカ?」
工房人形「こちらのスライムさんが、砕けて機能停止していたあなたを、この工房まで運んでくれたのです」
クロシュ「んへへ……」
ポーラー「かたじけナイ。感謝致しマス、異国のスライムサマ」ギギギ ペコ
妖精「良かったねえ」
ベルトーネ「お〜、これは頑丈そうなゴーレムだねぇ〜」
ジェミニ「うむ……! この調子で戦力を拡充していきたいところじゃ!」
☆レンガゴーレムのポーラーが戦力に加わりました
*
- 822 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/01(日) 18:39:24.83 ID:ACgbJP1G0
- ―浮島国ラティア・ヘイヴン 4日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード 盾:ウニ盾 飾:くすんだ耳飾り
武:竜珠の杖 防:ゴスロリエプロン 飾:
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のレオタード 飾:
◇イリス [星の魔法使い]
武:精霊樹の杖[改] 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:魔術師のローブ 飾:
◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:魔銀の短剣 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:氷竜革のローブ 飾:
◇ローガン [鋼の戦士]
武:鋼の剣 盾:灼鋼の盾 飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:鎖帷子 飾:
◇エバンス [地の傭兵]
武:古代の鉄槌 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武:魔銀の剣 防:硬質革鎧 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽*4 蜘蛛絹の下着 魔族国永久旅券
会心賽*0 ザリガニのお守り フメイの服の切れ端
反魂丹*2 大きな巻き貝 精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具 大きな軽石 精霊樹の実のジャム
「星の魔力」上中 闇の欠片 精霊樹の鉢植え
お宿の焼き菓子 フリルワンピ水着 フメイとアリシラの人形
お宿の妖精の織物 魔法学園のスク水 メルルの帽子
魔導飯盒 炎鉱石 溶岩石のアミュレット
妨害魔力波発生装置 ガラスのザリガニ 暗黒優待券
属性大全 踊り子の双剣 冒険者証(ランク1)
魔王図鑑 サボテンドラゴンの花 大魔女帝国渡航権
氷精の魔導書 精霊のローブ かたたたきけん
ブラッドワイン*3 大魔女帝国滞在許可証
マッスルワイン*1 風船パラシュート
吸血鬼殺ワイン*1
綺麗な砂
魔術書「正負の属性」
吸血鬼の日焼け止め
日蝕の傘
大魔女サイン*1
不死鳥の羽根
◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[1/5]
◯仲間の目標
・ブラッドを倒す(ミスティ)
◯経験値
・風に[11/12](クロシュ)次回☆
・剣技[1/6](クロシュ)
・魔法[1/6](クロシュ)
・飛行[3/8](イリス)
・魔法[6/8](イリス)
・剣技[3/4](ミスティ)
・魔法[6/8](ミスティ)
・剣技[3/16](エバンス)
・魔法[5/6](エバンス)
・剣技[1/16](ローガン)
・魔法[5/6](ローガン)
……………………………………………………………………………………
□浮島国
お城:中庭、回廊、大広間、王族の私室、地下回廊、地下空洞、他
廃都:広場、市場、どうぐ屋、ごはん屋、工房、図書館、他
辺境:寂れた家、平原、森林、川、他
……………………………………………………………………………………
- 823 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/01(日) 18:41:09.63 ID:ACgbJP1G0
- ―寂れた家 リビング
妖精「というわけで昨日も説明したけど、8日後くらいに封印が解けて雷霆の魔王が復活するから、それまでに対策と戦力拡充を図るよ!」
エバンス「……昨日も聞いたけど、本当に大丈夫なのか? 国一つを滅ぼすような魔王なんかに挑んで……」
妖精「……大丈夫か大丈夫じゃないかで言えば、間違いなく大丈夫じゃない。でも封印から脱した直後は弱体化しているはずだから、勝機はそこにしかないんだ」
イリス「世界樹の光を得た魔王……しかも史上最強と言われる……。確かに、時間をかけて完全復活されたら本当にどうしようもないことになりかねないんだ……」
妖精「そういうこと。弱っている内に叩いて倒す」
ローガン「フッ……世界の命運を賭けた戦いというわけか。面白くなってきたな」
エバンス「旦那……最近ノリが良すぎないか?」
ミスティ「まあ元々世界の命運を賭けた旅をしているのだから、やることはかわらないわね。立ちはだかる敵を倒す――シンプルで良いじゃない」
イリス「ミスティ、やっぱり脳き……」
クロシュ「……」ポケー
妖精「ん……? クロシュ、眠いの?」
クロシュ「……んーん……」
妖精「眠かったら無理しないで寝るんだよ? 昨日の戦いで疲れてるだろうし」
クロシュ「んへへ……だいじょうぶ……。顔、洗ってくる……!」
*
―寂れた家 洗面所
クロシュ「……」パシャパシャ
人形「クロシュさま。おはようございます」ペコリ
クロシュ「ほえ……おはよ、人形さん……」
人形「お御髪がかわいらしく跳ねてらっしゃいます。よろしければお梳かしいたしましょうか?」
クロシュ「わあ……うん……!」
人形「それでは、失礼いたします……」スッ
櫛「」サッサッ
クロシュの髪「」サラサラ
クロシュ「〜〜♪」モニョモニョ
人形「……小耳に挟んだのですが……雷霆の魔王が復活するというのは、本当なのでしょうか……」
クロシュ「ほえ……。えと……うん……」
人形「……そうであれば……わたしも、向かわなければなりません」
クロシュ「……?」
人形「わたしがいなくなっても、この家と備品はご自由にお使い頂いて構いません。あ、でも……皆さまが使われている寝室は……できれば、そのままの形を保っていただけると……」
クロシュ「……」
人形「……申し訳ありません、手が止まっておりました。再開いたします……」
櫛「」サッサッ
クロシュの髪「」サラサラ
クロシュ「……」モニョ…
浮島国滞在4日目です。12日目に封印が消滅します
↓1〜3 自由安価 何をする?
- 824 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/12/01(日) 18:41:58.88 ID:XNoZgmAX0
- 城で他に協力してくれそうな人がいないか探してみる
- 825 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/12/01(日) 18:43:32.18 ID:VIy4BFdB0
- 飛行練習
- 826 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/12/01(日) 18:44:14.15 ID:pynAtTADO
- 城を探索
その途中で大盾のゴーレム?と遭遇
- 827 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/01(日) 20:16:23.49 ID:ACgbJP1G0
- ―寂れた家 庭
風船クロシュ「〜〜」フヨフヨ モニョモニョ
空妖精A「わあ〜クロシュちゃんすご〜い!」パタパタ
空妖精B「これがスライムの……擬態能力……」パタパタ
妖精「風船スライムになるのはすっかり慣れたんだねえ」パタパタ
風船クロシュ「〜〜」モニョニョ フヨフヨ
妖精「そういえば、風になる練習はもういいの? 前はけっこう良いとこまでいってた気がするけど」
風船クロシュ「!」モニョ!
妖精「うん。見ててあげるから、やってみなよ」
風船クロシュ「〜〜!」モニョニョ!
デロデロ…モニョモニョ…
ヒュオッ
風クロシュ「」ヒュルヒュル
妖精「わっ……! クロシュ、もしかして――」パタパタ
空妖精A「わわあ!? クロシュちゃん、風になれるの!?」パタパタ
空妖精B「すごい……気体にも擬態できるんだ……」パタパタ
風クロシュ「」ヒュルル
妖精「すごい……風でありながら霧散せずに一定の形を保ってる……! 風の精霊みたいだ……!」
風クロシュ「」ヒュルッ
ヒュオオオオオッ
空妖精A「きゃ〜!」キャッキャ
空妖精B「んっ……きもちい、風……」パタパタ
☆クロさんとの交流や大魔女帝国での経験により、会心成功しました
☆クロシュが風になれるようになりました
◆
- 828 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/01(日) 20:16:51.11 ID:ACgbJP1G0
- ―古城 回廊
ミスティ「昨日クロシュと妖精が探索したお城……」スタスタ
イリス「明かりを点けるね」スッ
ポン!
光の玉「」ピカピカ
エバンス「おお、明るいな」
イリス「照明には光魔法が一番ですからね」
ローガン「複数属性使えるというのは本当に強いな」
ベルトーネ「ほんと昨日のクロシュちゃんといいズルすぎない〜?」ヒョコ
イリス「うわあ!?」
ローガン「何奴!?」シャキン!
ジェミニ「儂らはこの城に縁のある者じゃ。お主らはクロシュ殿らの仲間じゃろう?」
エバンス「……てことは、あんたらが悪魔のベルトーネとエルフの賢者ジェミニか?」
ジェミニ「いかにも。お主らのことは妖精殿から聞いておる」
*
ベルトーネ「なるほど〜。地下の戦場跡で戦力を増やそうと……」
ジェミニ「うむ……であれば是非とも頼もう。儂はこの怠惰悪魔から1万年分の歴史を引き出さねばならぬゆえ手伝えぬが、必要があれば上階の方に来て頂きたい」
ローガン「感謝する。それでは向かわせてもらおう」
ベルトーネ「私の記憶なんて、1万年くらいずっと部屋でゴロゴロしてたくらいしかないんだけどね〜」
*
―古城 地下回廊
ゴーレムの残骸「」ボロボロ
人形の残骸「」ボロボロ
ゴーレムの残骸「」ボロボロ
ゴーレムの残骸「」ボロボロ
人形の残骸「」ボロボロ
ゴーレムの残骸「」ボロボロ
イリス「うっ……」
ミスティ「これは……ちょっと、きついわね……」
エバンス「……どうやって見分けりゃ良いんだ? 生きてるかどうかを」
イリス「生きていれば魔力の波長が微かに出ているとのことなので、意識を集中すれば……」
エバンス「う、苦手なやつだ……」
ミスティ「世界の命運がかかっているんだもの、頑張りましょう」
ローガン「……シッ! 何者かがこちらに近付いてくる」
イリス「!?」
ミスティ「!?」
エバンス「……」スッ
スタスタ…
↓1コンマ 出てきた人
01-40 青髪ロングの少女エルフ
41-80 黒髪ロングの天使
81-84 レイン
85-88 ザイル
89-92 ブラッド
93-96 レイ
97-00 セイン
- 829 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2024/12/01(日) 20:23:27.72 ID:HdVFh8nXO
- ほい
- 830 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/01(日) 21:02:50.08 ID:ACgbJP1G0
- 黒髪ロングの天使「ちょっと良いですか? そこの方々」スタスタ
黒い翼「」バサッ
白い翼「」バサッ
イリス「……!!?」
ローガン「あれは――」
エバンス「お、おいあれって――」
ミスティ「白黒の……ハーピィ? 変わった色ね」
黒髪ロングの天使「いやハーピィじゃなくて天使ですけど」
*
ミスティ「へえ、天使って実在したのね」
黒髪ロングの天使→ヒナ「下界の方々が思っているのとは少し違うと思いますけどね。まあちょっと法則の異なる生き物だと思っていただければ」
イリス「てて、天使って……やっぱりロイエ教なんですか!?」
エバンス「いや、その質問は失礼な上に意味がわからないと思うぞ……」
ヒナ「ロイエ教……確か私たち天使を格付けした宗教でしたっけ? 私は下っ端だったんでその辺のことはよくわからないですね。まあ現在の天界が下界の宗教の在り方に口を出すことは多分ないのでご心配なく」
ローガン「聞いてはいけないことを聞いてしまっている気分だ……」
ヒナ「あ、確かに今のは言っちゃいけないことだったかも」
イリス「う、うーん……天界のこととかものすごく聞いてみたいけど……」
ヒナ「ごめんなさい、ちょっとこれ以上は言えないかもです。堕天使の身ではありますけど、コンプライアンス違反になっちゃうので」
エバンス「堕天使」
ヒナ「あ、やば……堕天使っていうのも聞かなかったことにしてくれます……?」
ローガン「う、うむ……天界が意外と世知辛い場所だというのはわかった」
*
ヒナ「まあそういうわけでして、この辺りから濃厚な混沌の香りがしたんですよ。でも来てみたら既に戦場跡……一体どういうことだ、と憤りながら散歩してたってわけです」
エバンス「わけがわからないが……」
イリス「ええと……つまり、ヒナさんは混沌が好きってことですか……?」
ヒナ「正確に言えば、血湧き肉躍る戦ですね。混沌あるところ戦あり、というわけでもし血で血を洗う争いが勃発しているなら殴り込んでやろうかと思いまして。まあアテは外れたんですけど」
ミスティ「ええ……狂っているわ……」
ヒナ「やだな、正気ですよ。武芸は天使の嗜みなので、ちょっとした腕試しです」
エバンス「腕試し感覚で殺し合いに殴り込むのか……」
ローガン「う、うむ……まあ価値観の違いだろう。しかしヒナ殿、あなたの認識には少々誤りがあるようだ」
ヒナ「え、誤り?」
ローガン「うむ。この戦場跡は1万年前のものだそうだが……これから約8日後、この地に封印されている雷霆の魔王が復活するそうだ」
ヒナ「えっ雷霆の魔王!? ……って何ですか?」
ローガン「……この星において、史上最強と名高い恐るべき存在だ。もし戦いがお好きなのであれば、その雷霆の魔王と世界の命運を賭けた戦に参加してみるのも一興ではないだろうか?」
ヒナ「史上最強の存在と世界の命運を賭けた戦……! とてもわくわくしてきます、そういうの! 是非参加させていただきますよ!」
ローガン「うむ。であれば、この城の上階にエルフの魔法使いと悪魔が作戦会議をしている。彼らにその旨を伝えてくるのが良いだろう」
ヒナ「了解です!」
光の残像「」パヒュンッ
イリス「当たり前のように光速移動してった……」
ミスティ「最近光速移動安売りしすぎじゃないかしら……」
☆堕天使のヒナが戦力に加わりました
*
- 831 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/01(日) 21:48:53.75 ID:ACgbJP1G0
- ―古城 地下回廊
イリス「それじゃあ気を取り直して……生きているゴーレムさんを探そう!」
エバンス「おう! 気合入れるぞ!」
ミスティ「集中するわ……」
ローガン「私の場合は金属の鳴動を感知――」
ズッズズッ
ローガン「するまでもなく、聞こえるこの音は……」
イリス「て、照らしてみます」スッ
光の玉「」ピカッ
這いずる大盾「」ズッズッ
イリス「で、で……出たぁぁぁぁ!!?!?」ガクガク
這いずる大盾「」ビクッ!
ミスティ「……あっちの盾の方もびっくりしてない……?」
エバンス「お、おお……そう見えるな……」
ローガン「うむ……近付いてみよう。生きたゴーレムかもしれぬ」スタスタ
縮こまる大盾「」ビクビク
ミスティ「亀みたいに縮こまっているわ……」
ローガン「意思を持って動く存在なのは間違いなさそうだ。なんとか対話できないだろうか」
イリス「わ、私……話しかけてみます! 私が驚かせちゃったかもしれませんし……」
エバンス「まあこの中じゃイリスちゃんが適任かもな。頼んだぜ」
*
- 832 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/01(日) 21:49:29.47 ID:ACgbJP1G0
-
縮こまる大盾「」ビクビク
イリス「え、えっと……さっきは大きな声を出してごめんね。私たちも、動いている盾を見たらびっくりしちゃって……」
縮こまる大盾「」
イリス「あなたは……ゴーレムさん?」
縮こまる大盾「…………い、いいえ……。わたしは……ゴーレムじゃ、ない、です……」
イリス「えっ! ゴーレムじゃないの!? じゃあ……自然に生きる大盾……!?」
縮こまる大盾「そ、それも……違くて……。わたし、は……」
モゾモゾ…
緑髪ロング三つ編みの女の子「ゆ……幽霊、です……」スッ
イリス「…………!! ……!!!!」グググググ
イリス(だ、だめだ……悲鳴を上げちゃ……。ここでびっくりしたら……また、この子が縮こまっちゃう……耐えろ、イリス……!!!!)ググググ
イリス「ゆ、ゆゆ……幽霊、なんだ……!! そう、なんだ……!!」
緑髪ロング三つ編みの女の子「うん……。お姉さん、は……?」
イリス「わ、わた……私は……に、人間だよ……! 人間の……イリス・プラネットだよ……!!!」
緑髪ロング三つ編みの女の子→セイラ「あ……えっと、わたしは……セイラ、です」
イリス「せ、セイラちゃんってゆーんだ!! かわいい名前だねえ!!!!」
セイラ「……イリスさんは……どこから、来たんですか……?」
イリス「私は地上から来たんだよ!!!!」
セイラ「ちじょう……?」
ミスティ「見てられないわ……。こんにちは」スッ
セイラ「わ……!?」ビクッ
イリス「みみ、ミスティ!!」ジワワ
ミスティ「イリスの友達のミスティよ。あなたは……セイラちゃんで良いのよね?」
セイラ「あ、はい……」
*
927.97 KB Speed:6.5
↑
VIP Service
SS速報VIP
更新
専用ブラウザ
検索
全部
前100
次100
最新50
続きを読む
スポンサードリンク
Check
荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service)
read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)