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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part4

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683 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/10(日) 20:57:39.39 ID:3EAE7nsYO
血分身フラナが飛んでくる
684 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/10(日) 20:57:50.46 ID:fmI19breO
天空でおこる良いこととは難しい。

取り敢えず手付かずの空中遺跡(という名のダンジョン)を見つけた。
685 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/10(日) 20:58:41.25 ID:qUQupyBcO
浮いている島に大地のメイスを発見。(できればエバンスがそれを魅了し入手するで)
686 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/10(日) 21:23:12.30 ID:VZIZ+WDKo
あっフメイちゃんん!
687 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/11/10(日) 21:31:25.09 ID:AE52Po4N0
風船気球クロシュ「」フヨフヨ


妖精「……!? 何かが高速で接近してくる!?」

ミスティ「えっ!?」

ローガン「何!?」


??????「」バサバサバサバサ!!!!

 ヒュンッ―


エバンス「…………今、何かが通り過ぎていったな」

イリス「う、うーん……今の魔力……まさか……」


 バサバサバサバサ!!!!


ミスティ「引き返してきたわ!」

ローガン「あれは……」


血分身フラナ「」バサバサバサバサ!!!!


イリス「フラナ先生の……血分身!!」

妖精「ええ……」

 *

血分身フラナ「」ストッ

妖精「何してるの……こんな空の上で」

血分身フラナ「フレメアヲ見カケナカッタカシラ」

イリス「あー、なるほど……フレメアさんを……」

血分身フラナ「フレメアヲ殺スワ」

ローガン「もしや……この血分身魔法を開発している理由は、フレメア氏を殺す為なのか……?」

血分身フラナ「企業秘密ヨ」

ミスティ「血で分身を作るなんて、滅茶苦茶ね……」

血分身フラナ「私ハ天才ナノヨ」

エバンス「なんというか……フラナって吸血鬼が面白い人物だってことしかわからんぜ!」

妖精「本人が聞いたらキレそう……」

血分身フラナ「ソウイウワケダカラ失礼スルワ。ツイデニコレヲアゲル」スッ

 日蝕の傘修理キット「」ポン

血分身フラナ「ソレデマジカルパラソルヲ修理シナサイ。デハサヨウナラ」バサッ

 ヒュンッ バサバサバサバサッ!!!!

ミスティ「行ってしまったわ……」

イリス「あはは……。でもこれをわざわざ渡してくれたってことは……私たちと会う可能性も考慮してくれてたのかも!」

 ☆日蝕の傘を修理しました

 ◇
688 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/11/10(日) 21:34:15.65 ID:AE52Po4N0
―空

 遠くに見える雲塊「」モクモク

イリス「だいぶ近づいてきたね……!」

妖精「うん。周辺の気流は安定してるし、突入にはちょうど良さそう。クロシュは――」


風船気球クロシュ「……!!」モニョニョ!!

妖精「え、どうしたのクロシュ? 何か変なものでも――」


「わあああああああ!!!!」

「助けてええええええ〜〜〜!!!!」


ミスティ「ええ!? こんな空の上で悲鳴が!?」

ローガン「あれは……」


 穴の空いた熱気球「」ボシュッ…
フメイ「わあああああ!!」
アリシラ「ああああああああ!!!」


妖精「フメイに……アリシラ!?」

エバンス「ありゃ、熱気球か!? 穴が空いて空気が抜けて――」

イリス「落ちていってます!!」

風船気球クロシュ「!!」モニョニョ!!

 モニョモニョポン!!

分体ワイバーンクロシュ「」シュバッ!! バサバサッ

イリス「わっ! クロシュちゃんの気球から、ワイバーンが飛び出してった……!?」

エバンス「あれは……ワイバーンに擬態したクロシュちゃんだ!」

 ◇
689 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/11/10(日) 21:35:12.87 ID:AE52Po4N0

 バサッバサッ モニョモニョ…

風船気球クロシュ「〜〜!」モニョモニョ!

アリシラ「ひい、ひい……し、死ぬかと思ったぁ……」グデッ

フメイ「クロシュ……クロシュなの……?」

風船気球クロシュ「〜〜♪」モニョニョ

フメイ「クロシュ……!」ギュッ


イリス「わあ……」

妖精「……ええと……一応聞いておくけど、なんであんなところに?」

アリシラ「自分で聞いて愚問だと思ったりしない?」

妖精「まあ、うん……。はあ……助けない方が良かったんじゃないの、こいつら……」

フメイ「む……。クロシュの優しさを愚弄するの……?」ジト

妖精「そうじゃないけど。競争相手だし……」

アリシラ「まあ助けてもらったから今回は譲る、なんて言う気もないしねえ。ね、フメイちゃん?」

フメイ「……でも、それはちょっとズルな気がする……」

アリシラ「フメイちゃん!?」

フメイ「だって……クロシュがいなきゃ、フメイたち落っこちてたし……」

アリシラ「も〜フメイちゃん真面目すぎ! ケースバイケースだよ!」

フメイ「むむう……」


風船気球クロシュ「〜〜…」モニョニョ…


↓1〜 先取2票
1.フメイちゃんたちを地上に降ろして一泊してから雲塊に突入する
2.フメイちゃんたちを連れて雲塊に突入する
0.自由安価(票数は内容ごと)
690 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/10(日) 21:37:34.35 ID:u7BIj1s/0
0ワイバーンの群れを呼び戻して地上に降ろさせる
691 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/10(日) 21:48:10.28 ID:VZIZ+WDKo
1
692 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/10(日) 21:51:13.72 ID:08mXunMDO
1
693 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/11/10(日) 22:02:59.74 ID:AE52Po4N0
―夕方
 テラヌス砂漠 小さなオアシス

 オアシス「」ユラユラ
 ヤシの木「」ポン

風船気球クロシュ「」フヨフヨ…モニョモニョ…

 トスン…


アリシラ「結局地上に降りちゃった……」

妖精「だってあなたたちに横取りされたら困るし……」


 モニョモニョ…ポン!

クロシュ「フメイちゃん!」トテトテ

フメイ「クロシュ……!」

クロシュ「んへへ……」モニョモニョ

フメイ「ふふ……無事で、良かった……」

クロシュ「うん……。フメイちゃんも……」



イリス「フメイちゃんたちをおろしたから突入は明日かあ」

ミスティ「まあ仕方ないわ。突き落とすわけにもいかないし」

エバンス「かといって一緒に突っ込むのは怖いからな」

ローガン「うむ。明日出発でも問題はなかろう。今日はゆっくり休んで英気を養うのが良い」


空の旅3日目の夜です。フメイちゃんたちと一緒に地上のオアシスで一泊します。この行動終了後、翌日に雲塊へ突入します
↓1〜3 自由安価 野営中何をする?
694 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/10(日) 22:04:01.96 ID:u7BIj1s/0
クロシュ、フメイアリシラ妖精と食事作り
695 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/10(日) 22:05:14.55 ID:kxf5TlBT0
エバンスとローガン ミスティの短剣の修行に付き合う
696 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/10(日) 22:06:14.83 ID:08mXunMDO
クロシュ、フメイ、アリシラが寄り添って就寝
三人とも平和な頃の村の夢を見た
697 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/11/10(日) 22:19:35.45 ID:AE52Po4N0
―夜
 小さなオアシス

 焚き火「」パチパチ

イリス「え、今日はクロシュちゃんたちが料理を?」

クロシュ「うん……!」

フメイ「まあ……一応、世話になる立場だし……」

アリシラ「毒を盛る絶好のチャンスだからねえ」

フメイ「……」ゲシッ

アリシラ「いたっ! 冗談だよぉ冗談! フメイちゃんがクロシュちゃんと一緒に料理したいって駄々をこねたの!」

フメイ「……」ゲシゲシッ

アリシラ「いたいいたい! これは本当のことなのに!」

妖精「本当のことだからじゃないの……」

クロシュ「わたしも……フメイちゃんと料理、したい……!」

フメイ「クロシュ……!」

アリシラ「ほーらまたそうやってすぐいちゃつくんだから」

イリス「あはは……。必要なものがあれば言ってね、すぐに取り出すから」


↓1〜2 食材を1〜2つ選択
肉類:トリ肉、サバクイナゴ、オオキイスナミミズ
野菜:枯れ草、乾燥植物、ウチワサボテン、テラヌスアロエ
穀物:マジカルイモ、マジカル米、マジカル小麦
果実:精霊サボテンの実、ウォータースイカ、マジカルどんぐり
卵乳:スナニワトリの卵、マジカルチーズ
特殊:スライムゼラチン、ブラッドワイン、精霊樹のジャム、お宿の焼き菓子、マジカルシュガー、マジカルスパイス
698 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/10(日) 22:23:28.28 ID:W6Z0VhOyo
トリ肉 マジカルイモ
699 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/10(日) 22:23:32.98 ID:3EAE7nsYO
スナミミズ
焼き菓子
700 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/11/10(日) 22:59:10.23 ID:AE52Po4N0
 ガサゴソ…

 お宿の焼き菓子「」ポン!

アリシラ「お、これ美味しそ〜」

イリス「みんなで少しづつ夜食とかに食べてるんだけどまだけっこう残ってますね。少しくらいなら料理に使っても良いかもしれません」

フメイ「……こういうの、細かく砕いてお肉とかにまぶす料理……あった気がする……」

イリス「わあ、クッキーフライ?」

フメイ「クッキーフライって言うの……?」

アリシラ「クッキーフライ……そういえば、以前の私はそういう料理も作ってたっけ」

クロシュ「アリシラさん……覚えてるの……?」

アリシラ「私自身のことなんだから覚えてるに決まってるじゃない。ふふ、クロシュちゃんたら変なこと言うなあ」

クロシュ「んゅ……」


エバンス「おーい、トリ肉とミミズ肉獲って来たぞ〜」スタスタ


アリシラ「ふむふむ、お肉もあると……。それじゃあ久しぶりに作ってみようかな、クッキーフライ。妖精さんも手伝ってね?」

妖精「えっ、私もなの……」

 *

 トリ肉とミミズ肉のクッキーフライ with マジカルハッシュドポテト「」ポン!

アリシラ「はい、どうぞ!」

クロシュ「わああ……!」

フメイ「……!!」

イリス「すごく美味しそう……!」

エバンス「これ、あんたが……?」

アリシラ「フメイちゃんとクロシュちゃんにも手伝ってもらったよ。あと妖精さんにも」

妖精「疲れた……。まあ人間用料理の勉強にはなったかな……」

フメイ「早く食べよ、クロシュ」

クロシュ「あ、うん……!」

 デロデロ…モニョモニョ…

スライムクロシュ「〜〜♪♪」モニョモニョ モグモグ

フメイ「もぐもぐ……。うん……我ながら火加減完璧……」モグモグ

ミスティ「これは……美味しいわ……!」モグモグ

ローガン「うむ……! 砂漠でこのような手のかかった料理を食べられるとは、ありがたいものだ……!」モグモグ

 ☆美味しい料理を食べて元気になりました
  本日のコンマ判定に+5が加算されます

 ◇
701 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/11/10(日) 22:59:43.17 ID:AE52Po4N0
―夜
 小さなオアシス

 焚き火「」パチパチ

ミスティ「ふっ、たっ!」シュッシュッ!

ローガン「うむ、少しづつ上達している!」

エバンス「よし、せっかくだから俺のも見てくれ旦那」シャシャッ!

ローガン「エバンスくんには私が教えられることなどない……。既に君の力量は私に匹敵している」

エバンス「そ、そうか……まあそんなような気はしていた」

ローガン「うむ。自分の実力を正しく把握することもまた重要なことだ。互いにさらなる高みを目指そう」

エバンス「おう!」

ミスティ「……この二人に追いつくのは流石に厳しそうね。まあ私は私のペースで行きましょう……」

 シュッシュッ!
  シャシャシャッ!

↓1コンマ(料理+5)
01-60 全員剣技+1
61-90 全員剣技+2
91-00 全員剣技+8
702 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/10(日) 23:00:37.84 ID:u7BIj1s/0
703 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/11/10(日) 23:25:30.53 ID:AE52Po4N0
ミスティ「たっ!」シュッ!

エバンス「!」ギンッ!

ミスティ「むう……! 何度やっても弾かれてしまう……!」

エバンス「はは、年季が違うからな。でもこれは剣技だけの練習だし、ミスティちゃんが本気で魔法のエンチャントとかをしたら弾いてなんていられないぜ」

ローガン「うむ……魔法剣士の最大の強みはそこにある。例え剣技では勝てぬ相手でも、魔法を組み合わせることでその戦技も先述も大幅に広げることができるのだ。私の見立てでは、氷属性のミスティくんなら特にその恩恵を得られそうに思える」

ミスティ「おだてても何も出ないわ……」

ローガン「ふむ……。剣技も魔法も上向きに見えるが、何か気がかりなことがあるのか」

ミスティ「気がかり……そうね……。私とブラッドのことは知っているでしょ?」

エバンス「ああ……。結局、本当に復讐すべきだった相手は――」

ミスティ「ええ。カリス・ノーランドだった。ブラッドも多分……あの外道に苦しめられている、被害者に過ぎない……」

ローガン「だが……ブラッドは既に多数の冒険者を殺害している。もはや無垢なる被害者とは言えまい」

ミスティ「それもそれで、私としてはちょっと納得できないのよね。冒険者だって辻斬り感覚で野生に生きるスライムを狩ったりするでしょう? それなのに冒険者は許されて、冒険者を狩ったブラッドが許されない理由は何? 人間は許されてスライムは許されないなんておかしいんじゃないかしら」

ローガン「ふむ……。それは、現状この星の地上のほとんどを支配している種が、人間やそれに近い種だから……としか言えぬ。冒険者ギルドも表向きは人間も非人間も平等に扱っているが、実際の魔族や魔物に対する扱いは人間より悪いと言える」

ミスティ「……支配種だから、多種への横暴も許されるということなら……私はそんな在り方を認めたくないわ……。まあ、人間である私が言っても薄っぺらいかもしれないけれど……」

エバンス「いや、俺も気持ちはわかるぞ。特にクロシュちゃんと出会ってからはそうだ。他の種に対する見方が少し変わったというか……他種の立場に立つってことを初めて意識するようになった」

ミスティ「エバンス……」

エバンス「まあ俺も人間だから、こんなことブラッドに言ったら安い同情をするなって逆に激昂されそうだけどな。結局、人間である以上完全に人間以外の立場に立つことなんてできないんだ……」

ローガン「うむ……。だが、全く考えないのとは雲泥の差でもある。剣が鈍るほど考えすぎるべきではないが、そうならない範囲で思索を深めるのは決して悪いことではないだろう」

ミスティ「……そうね。自分がやろうとしていたこと……そしてこれからやるべきことを、もっと考えてみようと思うわ……。もちろんカリス・ノーランドは必ず殺す」

 ☆ミスティ、ローガン、エバンスが剣経験を2獲得しました

 ◆
704 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/11/11(月) 00:46:11.87 ID:AUjtgR6h0
―テント

 ランプ「」ユラユラ

スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ

フメイ「うん……。一緒に寝るの、久しぶりだね……」

スライムクロシュ「〜〜♪」モニョニョ

アリシラ「フメイちゃんとクロシュちゃんは、村に来る前からずっと一緒だったんだもんね。そういえば聞いたことなかったけど……二人は、どこで出会ったの?」

スライムクロシュ「〜〜…」モニョニョ…

フメイ「クロシュは……覚えてないよね。あの頃のクロシュは、まだ本当に生まれたての赤ちゃんだったし……」

スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ

フメイ「えっ……カリス・ノーランドに会った……!?」

アリシラ「カリス・ノーランド……?」

スライムクロシュ「〜〜」モニョニョ

フメイ「……クロシュ、何か変なことされなかった? 怖い目に遭わなかった……?」

スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ

フメイ「大魔女に……? そうなんだ……良かった……。大魔女には、感謝しなきゃ……」

スライムクロシュ「〜〜…」モニョモニョ…

フメイ「……うん。フメイも……あいつに造られた命の一つ……。見た目は人間だけど、中身が何なのかはフメイ自身にもわかんない……」

スライムクロシュ「〜〜…」モニョニョ…

フメイ「……わかった。フメイも大魔女帝国に行って、大魔女にその洗脳魔法を除去してもらうよう頼んでみる」

スライムクロシュ「〜〜」モニョ

フメイ「うん……ありがと……。クロシュの名前、出してみる……」

スライムクロシュ「〜〜♪」モニョニョ

アリシラ「ああ……クロシュちゃんとフメイちゃんの過去にそんなことがあったなんて……。そのカリス・ノーランドとかいう悪鬼羅刹鬼畜外道のクソゴミゲロカス女、絶対に許せないね……」

フメイ「アリシラ、言葉遣い汚い……」

アリシラ「てへへ、ごめん。でもフメイちゃん、よくスライム語がわかるねえ……」

フメイ「……? むしろなんでアリシラはわかんないの……?」

アリシラ「そりゃまあ、私は人間だし……。まあとにかく今日はもう寝よ! 明日でもうお別れなのは寂しいけど、おねんねは大事だよ!」

フメイ「そうだね……。それじゃあ……おやすみ、クロシュ……」

スライムクロシュ「…♪」モニョニョ…

 ◆
705 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/11/11(月) 00:47:08.32 ID:AUjtgR6h0
―集落の広場

スライムクロシュ「……」ボー

集落のスライム「〜〜」モニョモニョ

スライムクロシュ「!」モニョ!

集落のスライム「〜?」モニョニョ?

スライムクロシュ「〜〜…」モニョ…モニョニョ…

 ジワワ…ポロポロ…

スライムクロシュ「……」ポロポロ

集落のスライム「〜〜!?」モニョニョ!?


集落の子供「どうしたの〜!?」タッタッタッ

魔族の医者「何があった? 具合が悪いのか?」タッタッタッ



クロシュ(……夢だ……)

クロシュ(みんな……もう……。この世には……)

クロシュ(だから、これは………きっと、夢…………)

 *

―集落の焼却炉

 燃える焼却炉「」メラメラ

フメイ「……」チリチリ

若者「お〜やっぱりフメイちゃんがいると助かるな〜」

老婆「本当にねえ……。このままずっと、この村にいてくれると嬉しいねえ……」

フメイ「…………うん」


集落の子供「あ〜フメイちゃんここにいた〜!」タッタッタッ

フメイ「あ……」

集落の子供「クロシュちゃんがいきなり泣き出しちゃってぇ……! フメイちゃん来てくれる!?」

フメイ「う、うん……!」


フメイ(……フメイも……ずっとこのまま……みんなと、一緒に……いたかった………!)ジワワ…

 *
706 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/11/11(月) 00:48:21.47 ID:AUjtgR6h0
―集落の診療所

アリシラ「……」

アリシラ「……夢、なの?」

アリシラ「……」

アリシラ「どっちが……夢……? こっち……それとも――」


 診療所の扉「」ガラッ


魔族の医者「急患だ」ノシノシ

抱えられたスライムクロシュ「」ポロポロ

集落のスライム「〜〜!」ピョンピョン! オロオロ


アリシラ「あ……クロシュ、ちゃん……?」


スライムクロシュ「……」ポロポロ


アリシラ「泣いて……。どう、して……」


 ――燃える集落「」


アリシラ(ああ……そうか……)

アリシラ(やっぱり……こっちが、夢なんだ……)
707 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/11/11(月) 00:48:47.25 ID:AUjtgR6h0

スライムクロシュ「」ポロポロ

魔族の医者「ふむ……身体的な異常はないようだが」

集落のスライム「〜〜…」オロオロ

 診療所の扉「」ガラッ

集落の子供「フメイちゃん連れてきた!」トテトテ

若者「クロシュちゃんが泣いてるって!?」ザッ

老婆「おお、どうしたんだい……。どこか痛いんかい……」ヨタヨタ

フメイ「クロシュ……みんな……」

クロシュ「フメイ、ちゃん……。みんな……」モニョモニョ


クロシュ(……夢の、中だけど……。みんなに……心配、させたくない……。笑って、欲しい……)

クロシュ(わたしは、大丈夫だって……伝えたい……。伝えなきゃ……)


クロシュ「んへへ……みんな……久しぶり……」ポロポロ

集落のスライム「?」モニョニョ?

集落の子供「んえ? 久しぶりなの?」

若者「んん? なんか悪い夢でも見たのか?」

老婆「ほっほ……大丈夫じゃ。みんな、一緒におる……」

魔族の医者「……ふむ。記憶に混乱が見られるな。だが、これは――」

クロシュ「……みんな……あり、がと……。だいすき……!」ニコッ ポロポロ

集落のスライム「……!」モニョニョ!

集落の子供「わっ……えへへ、あたちもだいすき! クロシュちゃんも、フメイちゃんも、みんなも!」

若者「ははっ、おれも大好きだぞ!」

老婆「うむ……」ニッコリ

フメイ「フメイ、も……みんなの、こと…………だいすき、だった……!!」ジワワ…ポロポロ…

集落の子供「きゃーっ!」ダキッ

フメイ「ふゃっ」

 ぎゅっ!

若者「あははは!」

老婆「ほっほっほ……」

集落のスライム「〜〜♪」モニョモニョ

クロシュ「んへへ……」ポロポロ
708 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/11/11(月) 00:50:58.02 ID:AUjtgR6h0

魔族の医者「フッ……そういうことか」

アリシラ「……」

魔族の医者「……君の夢に、巻き込まれてしまった――いや、吸収されてしまったのだな。我々は」

アリシラ「……!?」

魔族の医者「仕方のないことだ。如何に上手く隠れ里を作ろうと、世は儚い。一切は過ぎゆく……廻り続ける運命の車輪を止めることは、誰にもできない……」

アリシラ「あなたは……運命を、識っているの……?」

魔族の医者「状況から推測したまでだ。間違っていたら笑いものにしてくれて構わない」

アリシラ「……生きて、いるの……? 私の……中で……」

魔族の医者「肉体が消滅している以上、一般的な意味で生きているとは言えないだろう」

アリシラ「……」

魔族の医者「だが――」

 診療所の扉「」ガラッ

アリシラ「え――」

アリシラの父「アリシラ!」タタッ

アリシラの母「大丈夫!? 苦しいところはない!?」タタッ

アリシラ「あ……お父さん……お母さん……!!」ポロポロ


魔族の医者「……我々はこれからも、君たちを見守っている。いつまでこの意識の残り火を保てるかはわからんがな」


クロシュ「」ニコニコ ポロポロ
フメイ「」ポロポロ ギュッ
集落のスライム「」モニョモニョ!
集落の子供「」キャッキャ
若者「」ニコニコ
老婆「」ニッコリ
アリシラ「」ポロポロ ニコニコ
アリシラの父「」ニコニコ
アリシラの母「」ナデナデ
魔族の医者「」フッ…



――――――――

――――

――
709 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/11/11(月) 01:00:36.14 ID:AUjtgR6h0
―朝
 テント

 チュンチュン

スライムクロシュ「」zzz…ポロポロ…

フメイ「」zzz…ポロポロ…


アリシラ「……」

アリシラ「……私の、中に……」ギュッ


アリシラ「…………」

アリシラ「でも……やっぱり……」

アリシラ「……みんなを奪った、この世界を……許すわけには、いかないよね……」ポロポロ…

 ◆
710 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/11/11(月) 01:02:34.08 ID:AUjtgR6h0
というわけで本日はここまでとなります。次回、ついに雲塊突入編となります

空の上の旅を経て、ついに雲塊の間近にまで迫ったクロシュ一行。そして突入の直前に、フメイちゃんたちを助けて一泊を挟むのでした
ゴーレムの過去、そしてクロシュとフメイとアリシラの過去……無数の運命が交錯し、涙を乗り越えて、舞台は空の上。謎めいた雲塊の奥へ。いにしえの伝説に触れし時、新たなる出会いと次なる巡礼譚が幕を開ける――

それでは本日もありがとうございました。次回は土日となります、よろしくお願いいたします
711 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/11(月) 01:52:36.94 ID:hWlFJmeco
おつでした
ゴーレムの差し替えでめっちゃうるってきたし、隠れ里の夢はこれもうすき…だいすき…
さらっとフメイちゃんも悪鬼(略)が造った生命体って知りたかった情報出てきたし、真アリシラもまだ健在っぽいし今回の更新かなり満足度が高い!
712 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/11(月) 12:20:20.41 ID:j3Hg+MP6O
「〜氷の魔法戦士にジョブチェンジする事を決意する」と安価で書いてあるけど>>667>>674はジョブチェンジの事を書いてなかったり、「氷の魔法使い」のままになっているけどもしかして忘れてる?
713 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/11(月) 12:31:54.07 ID:I+XkH9zko
出てくる度に株が上がり続けるイーシャさん
もう亡くなってるの惜しい過ぎる
714 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/11(月) 15:19:27.10 ID:Upl7ryWWo
おつ
この泡沫の夢は二人の問題解決に繋がりそうな重要情報だな
715 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/11(月) 19:29:40.50 ID:9FFNMQpDO
乙です
ゴーレムの過去も3人の夢も悲しくも優しい話だった
このあとフメイとアリシラは大魔女帝国に行くみたいだし、クローディアやクロ達との交流で運命がより良いものになることを願う
716 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/16(土) 08:31:57.99 ID:b/ZVvn1Z0
おつ
フラナ氏魔法の歴史書にそのうち載りそう
717 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/11/16(土) 18:39:45.28 ID:FMJvOPPn0
ゴーレムさんには不思議な過去があったようです。そしてクロシュさんたちが暮らしていた集落の住民たちは、今でもクロシュさんたちを応援しているのかもしれません
フメイ氏もあの悪名高き犯罪者の手によって造られた生命のようでした。そしてアリシラさんの人格は今でも生きているようです。今後それがどのようになっていくかは未知数です

本作にジョブチェンジという概念はないため、職業が変わったというよりできることが増えたと考えて頂いた方がわかりやすいかと思います。ミスティ氏は魔法の専門ですが、今後は近接戦闘もそれなりに学べるようになりました

イーシャさんは医者を名乗っていますが、医術以外に関しても優れた知識を有していたそうです。彼が元々どういった人物であったのかは闇に包まれていますが、実のところ初めに村を興したのは彼だったようです。実質的には集落の長のような役割を持っていたとも言えるでしょう

この夢で得たものが今後どのように影響してくるかはわかりませんが、フメイさんとアリシラさんに何らかの影響を及ぼしたことは間違いないと考えられます(もちろんクロシュ氏もです)。クロシュ氏が今後フメイちゃんとアリシラさんに対してどうするか、考えるべきことはありますが、村の皆はきっとそれを応援してくれていることでしょう

ゴーレム氏の過去も集落の夢も、何もかもが幸福に終わる大団円とはならなかったようです。それでも、残された者たちの心に灯る何かはあったかもしれません
フメイ氏とアリシラさんはこのあと大魔女帝国に行き、邪悪な魔法を解除してもらうそうです。クローディア氏とはちょっと喧嘩になりそうな二人ですが、クロさんとの交流は興味深いかもしれません

フラナ氏は薬師であり、様々な魔法を生み出す魔法研究者でもあるようです。歴史書に載るかはわかりませんが、吸血鬼用の魔導書であれば既に何冊も書けるくらいの知識があると言っても良いでしょう(実際に何冊か書いていたような気がします)
718 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/11/16(土) 18:40:13.58 ID:FMJvOPPn0
―朝
 小さなオアシス

 チュンチュン

風船気球クロシュ「〜〜」モニョモニョ

フメイ「うん……ありがと、クロシュ」

アリシラ「ねえ、やっぱり私たちも一緒に連れてってよぉ」

妖精「だめ。それに今のフメイはカリス・ノーランドに出くわした時が危なすぎるんだから、あなたたちは大魔女に会いに行くべき」

アリシラ「はいはいわかってるってば。まあ確かにそれも問題だし」

フメイ「……大丈夫。炎の星の力はフメイの中にある。一つや二つくらい取られちゃっても平気」

妖精「むぐぐ……それもいつかは返してもらうから! クロシュの友達だからって容赦しないからね!」

フメイ「そっちこそ……クロシュに可愛がられてるからって、邪魔するなら容赦しない……」

妖精「は!? 誰が誰に可愛がられてるって!? クロシュを可愛がってるのは私の方だけど!!」

フメイ「妖精は、弱っちい生き物……。クロシュに守られてる分際でよく吠える……」

妖精「〜〜!!」プンスコ

風船気球クロシュ「〜〜…」モニョニョ…オロオロ…

 *

フメイ「いってらっしゃい、クロシュ。気を付けてね」

アリシラ「ばいば〜い、また会おうね〜」ヒラヒラ


風船気球クロシュ「〜〜!」モニョモニョ! フワフワ

イリス「そちらも気を付けてね〜!」フリフリ

妖精「ふんっ……! 今度会ったら言い負かしてやる……!」プンプン


 ☆フメイちゃんとアリシラさんと別れました
  彼女たちは地上に落ちた大魔女帝国に向かうそうです

 ◇
719 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/11/16(土) 18:40:53.45 ID:FMJvOPPn0
―空


 巨大な雲塊「」ゴゴゴゴゴ…

 雷「」カッ!

 ゴロゴロゴロ…


エバンス「うおお……間近で見ると圧倒されるぞ……!」

ミスティ「こ、こんな巨大な雲に突っ込んで本当に大丈夫なの……!?」

風船気球クロシュ「〜〜…」モニョニョ…

妖精「大丈夫! 私が守るから、あとは自分を信じてクロシュ……!」

風船気球クロシュ「……!」モニョ…!

ローガン「もし仮に不測の事態が起きたとしても、我々は簡単には死なん。気を張る必要はない」

イリス「そうだよ! 気楽に行こう、クロシュちゃん!」

風船気球クロシュ「……!」モニョニョ…!


 巨大な雲塊「」ゴゴゴゴゴ…


妖精「よし……突入だ!!」

 *

―雲塊

 暴風「」ゴオオオオッ!!!
 豪雨「」ドザァァァァァッ!!
 無数の雷「」カッ!! カッ!! カッ!!
 ゴロゴロゴロゴロ――

風船気球クロシュ「〜〜!!」グラグラ モニャニャニャ!!

妖精「お、落ち着いてクロシュ! あなたの力なら安定して飛べるはず!! 私の力で、雷は絶対に近寄らせないから……!!」

風船気球クロシュ「……!」モニョニョ…!! グググ…

妖精「そう、その調子……! 大丈夫、あなたは姿勢の維持に全力を傾けて!」

イリス「風除けと推力は私たちに任せて!」

風船気球クロシュ「〜〜!」モニョ!


 ゴロゴロゴロ――


エバンス「雷の音は絶えないが、ひとまず落ち着いて進めそうか……?」

妖精「うん。あとは星の力を目指して飛ぶだけ。居場所は、多分この雲塊の中心だと思う」

ミスティ「中心……」

イリス「星の力がこの乱気流を生み出してるのかな……? でもこの雲塊自体は、ずっと昔からここに停滞してるんだよね……?」

ローガン「……この雲塊の中には何があるのだろうか」

妖精「それも確かめる為にも、今は進もう……!」

 *
720 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/11/16(土) 18:41:21.58 ID:FMJvOPPn0
 ドザァァァァ!!!!
 ゴロゴロゴロ――

風船気球クロシュ「〜〜」フヨフヨ モニョモニョ


  バチッ――


エバンス「……ん? 今向こうの方で何か光らなかったか?」

ミスティ「雷じゃないの?」

エバンス「まあ雷っちゃ雷っぽかったんだが……少し違うような気もする。魔力感知的にはどうだ?」

ミスティ「私は氷以外の魔力はそれほど明瞭に感じ取れるわけではないから……」

イリス「うーん……風と水と雷の魔力が激しく入り乱れてて、見極めにくいですね……」ムム

ローガン「妖精くんはどう――」

妖精「……何か、いる!! 自然に属さない……何者かが……!!」

イリス「えっ――」


雲の向こうで光る雷球「……」バチバチ…


エバンス「……あれだ! さっき微かに見えた――」

ミスティ「球状の……雷!?」


 雷の残像「」パリッ


ローガン「!? 消え――」

妖精「違う! あれは雷速――」

間近に出現した雷球「……」ヌッ バチバチ…

全員「!!?」

謎の雷球「……」バチバチバチッ!!

 雷球から放たれる雷「」カッ!!!!

イリス「くっ!! 雷耐性バリア!!」バッ
 雷耐性バリア「」ヴォン!

風船気球クロシュ「〜〜!」モニョニョ!
 ゴムの幕「」バサッ!!

妖精「外れろぉー!!!」

 バリバリバリバリ!!!!
 砕け散る雷耐性バリア「」バリンッ!!
 焼け飛ぶゴムの幕「」バシュンッ!!

風船気球クロシュ「〜!!?」バリバリバリ モニャニャニャニャ!!
妖精「ぎゃああああ!!!」バリバリバリ
イリス「わああああ!!?」バリバリバリ
ミスティ「あっ、うあああっ!!」バリバリバリ
ローガン「ぬうう!!?」バリバリバリ
エバンス「おあああ!!?」バリバリバリ

 ◆
721 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/11/16(土) 18:41:51.08 ID:FMJvOPPn0
―??

 雲の壁「」ゴゴゴゴゴ…

 ボシュッ

黒焦げ風船気球クロシュ「」フヨフヨ…デロデロ…


「わっ!? 雲の中から、スライムさんの気球が……!?」パタパタ

「ええっ!? あの雲を抜けて来たの!?」パタパタ

「ボロボロだよ!! 助けてあげなきゃ!!」パタパタ

 ◆
722 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/11/16(土) 19:00:32.68 ID:FMJvOPPn0
―??

スライムクロシュ「!」モニョ!

妖精「クロシュ! 良かった、気がついた……!」パタパタ

スライムクロシュ「〜〜?」モニョニョ? ピョンッ!

妖精「わわ、ばか! まだ動いちゃだめだよ!」パタパタ

 *

 扉「」ガチャッ

クロシュ(外に出てみると、そこは小高い丘の上だった)


 遠くに見える廃墟の街「」
 廃墟の街の向こうにそびえる大きなお城「」

 四方を覆う高く厚い雲の壁「」ゴゴゴゴ…


クロシュ(ここは……あの、雲塊の内側みたい……)

クロシュ(雲塊の中に……こんな大きな陸地が、浮いていたんだ……)


「もう気が付かれましたか?」スタスタ


スライムクロシュ「!」モニョ!

人形「こんにちは、初めまして。そして……ようこそ」ペコリ

人形「雲に閉ざされた浮島の国、ラティア・ヘイヴンへ――」


 四方を覆う高く厚い雲の壁「」ゴゴゴゴ…


 ――浮島国編 開幕
723 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/11/16(土) 19:01:14.36 ID:FMJvOPPn0
―浮島国ラティア・ヘイヴン 1日目

◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード  盾:ウニ盾      飾:くすんだ耳飾り
武:竜珠の杖     防:ゴスロリエプロン 飾:

◇妖精   [世話焼き妖精]
武:         盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:         防:精霊のレオタード 飾:

◇イリス  [星の魔法使い]
武:精霊樹の杖[改] 盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:         防:魔術師のローブ  飾:

◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:魔銀の短剣    盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:         防:氷竜革のローブ  飾:

◇ローガン [鋼の戦士]
武:鋼の剣      盾:鋼の盾      飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:鎖帷子      飾:

◇エバンス [地の傭兵]
武:魔銀の剣     盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:         防:硬質革鎧     飾:

◯所持アイテム
[道具]        [装備品]       [大事なもの]
運命賽*4       蜘蛛絹の下着      魔族国永久旅券
会心賽*0       ザリガニのお守り    フメイの服の切れ端
反魂丹*2       大きな巻き貝      精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具   大きな軽石       精霊樹の実のジャム
「星の魔力」上中    闇の欠片        精霊樹の鉢植え
お宿の焼き菓子     フリルワンピ水着    フメイとアリシラの人形
お宿の妖精の織物    魔法学園のスク水    メルルの帽子
魔導飯盒        炎鉱石         溶岩石のアミュレット
妨害魔力波発生装置   ガラスのザリガニ    暗黒優待券
属性大全        踊り子の双剣      冒険者証(ランク1)
魔王図鑑        サボテンドラゴンの花  大魔女帝国渡航権
氷精の魔導書      精霊のローブ      かたたたきけん
ブラッドワイン*3               大魔女帝国滞在許可証
マッスルワイン*1               風船パラシュート
吸血鬼殺ワイン*1
綺麗な砂
魔術書「正負の属性」
吸血鬼の日焼け止め
日蝕の傘
雷スライムの欠片
大魔女サイン*1
不死鳥の羽根

◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[1/5]

◯仲間の目標
・ブラッドを倒す(ミスティ)

◯経験値
・風に[11/12](クロシュ)次回☆
・剣技[1/6](クロシュ)
・魔法[1/6](クロシュ)
・飛行[3/8](イリス)
・魔法[6/8](イリス)
・剣技[1/4](ミスティ)
・魔法[6/8](ミスティ)
・剣技[1/16](エバンス)
・魔法[5/6](エバンス)
・剣技[1/16](ローガン)
・魔法[5/6](ローガン)
……………………………………………………………………………………
□浮島国
お城:未探索
廃都:未探索
辺境:寂れた家、平原、森林、他
……………………………………………………………………………………
724 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/11/16(土) 19:01:59.87 ID:FMJvOPPn0
―浮島国 辺境
 寂れた家

妖精「こらクロシュ! まだ安静にしてろって言ったでしょ!」パタパタ

スライムクロシュ「〜〜!」モニョニョ!

人形「ご安心くださいませ、妖精さま。クロシュさまの怪我はほとんど治っています。流石はスライム類のお方です」

妖精「そ、そうなの? でも大怪我したのは事実なんだし……」

 モニョモニョ…ポン!

クロシュ「えと……わたし、大丈夫……。みんなは……?」

妖精「みんななら――」


イリス「クロシュちゃん!」

ミスティ「気がついたのね……!」

エバンス「おお……良かった、安心したぜ……」

ローガン「うむ……!」


クロシュ「わあ……!」

妖精「見ての通り無事だよ」

イリス「うん……クロシュちゃんが一番外側で、体積も一番大きかったから、あの雷で受けたダメージも一番大きくなっちゃったの……」

ローガン「うむ……クロシュくんが皆を庇ってくれた、と言い換えることもできよう」

クロシュ「そうなの……?」

イリス「うん。雷のエネルギー量は無限ではないから、クロシュちゃんが受けた分だけ他の人に流れる量は少なくて済んだんだよ。お陰で私たちは大した怪我もせずすぐに復帰できたの」

妖精「まあ……今回は無茶な庇い方をしたとかじゃないから仕方ない。あの雷をきっちり均等に分けてたら、間違いなく私は黒焦げになって死んでたし……」

エバンス「ありゃ一体何だったんだろうな……?」

人形「皆さまは、あの雲塊の中で意思を持ったように動く雷球に遭遇したのですか?」

ミスティ「ええ、そうなのよ。あなたは何か知っているかしら?」

人形「それはもしかしたら、雷霆の魔王の眷属かもしれません」

妖精「えっ!!? 雷霆の魔王の……眷属!!?」

人形「はい。雷霆の魔王はここに封印されて久しいですが、時折外へ眷属を放つことがあるのです」

妖精「ちょ、ちょっと待って! 情報が多いよ情報が! 整理させてもらいたいんだけど――」

人形「――あ、定期メンテナンスの時間なので失礼いたします。地下室におりますので、緊急のご用がありましたらお呼びくださいませ」トコトコ

妖精「あ、ちょっ……」

エバンス「行っちまったな……」

イリス「私たちの手当をしてくれたのはありがたいけれど……」

ミスティ「いろいろと、謎がありすぎるわね……」

クロシュ「……」


浮島国滞在1日目です
↓1〜3 自由安価 何をする?
725 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/16(土) 19:04:38.50 ID:b/ZVvn1Z0
廃都を探索してみる
726 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/16(土) 19:14:29.13 ID:lIAASGEhO
クロシュ、電気吸収の特訓
727 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/16(土) 19:28:59.26 ID:mwAmsIJaO
エバンス 大地のメイスを発見し新たな武器として入手する。
728 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/11/16(土) 21:05:02.16 ID:FMJvOPPn0
―寂れた家

イリス「それじゃああの廃墟の街を探索してみよう!」

ミスティ「賛成。ここが何なのかも調べたいしね」

エバンス「じゃあ俺も行くぜ!」


妖精「クロシュはお留守番。大怪我だったんだから、見かけは治ってても安静にしてなきゃだめ」

クロシュ「んゅ……」

ローガン「であれば私も残ろう。この周辺も見ておきたい」

 ◇

―廃都

 朽ちた廃墟「」
 崩れた廃墟「」
 破壊された廃墟「」

イリス「ここは……人が住んでいた街、なのかな……?」スタスタ

エバンス「サイズ感は人間の街だな。小人や妖精ではなさそうだ」


  ワイワイ キャッキャ


ミスティ「……向こうの方から声が聞こえるわ。子供……というか、妖精の声じゃないかしら」

エバンス「えっ」

イリス「と、とりあえず行ってみましょう!」

 *

―廃都 市場

 ワイワイ キャッキャ

妖精のごはん屋「ごはん屋さんだよ〜トビウオの丸焼きだよ〜」

妖精のどうぐ屋「じゃじゃーん! 妖精のウチワだよ〜!」

妖精のわたあめ屋「わたあめだよ〜あまあまでおいしいよ〜」


空妖精A「わ〜おいしそう〜」パタパタ

空妖精B「ウチワ……おしゃれ……」パタパタ



ミスティ「これは……!」

イリス「妖精さんが……いっぱい……!?」

エバンス「まさか……妖精の街だったのか……!?」
729 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/11/16(土) 21:05:37.76 ID:FMJvOPPn0

空妖精A「わっニンゲン!?」パタパタ

空妖精B「人間……初めて見た……」パタパタ

ミスティ「人間が珍しいの……?」

空妖精A「うん! どこから来たの!?」

エバンス「地上からだな」

空妖精B「え……どうやって……?」

イリス「スライムさんの気球に乗って来たの」

空妖精A「……あっ! 今朝、スライムさんの気球の噂、聞いた……!」

ミスティ「噂……?」

空妖精A「うん! あなたたちが乗ってたんだ!!」

空妖精B「……スライムさんは、大丈夫だったの……?」

イリス「うん、大丈夫だよ! あっちの……お医者さんに診てもらってるの」

空妖精A「ほえ〜良かったねえ〜!」


ミスティ「ところで、この街について聞きたいのだけれど……いいかしら?」

空妖精A「いいよ!」

ミスティ「ここって、何の街なの?」

空妖精A「街は街だよ!」

空妖精B「えと……ラティア・ヘイヴンの城下町……。もう、滅んだのはずっと昔だけど……」

イリス「滅んだ……いつ、どうして滅んだの?」

空妖精B「わかんない……ずっと、昔……。雷の災いが降り掛かったって……」

空妖精A「ほえ〜そうなんだあ〜」

空妖精B「詳しく知りたければ……工房にいる人形に聞いたり、図書館に行ってみたり、すると良いかも……」

エバンス「工房に図書館か!」

空妖精A「工房はあっち! 図書館はあっちだよ!」

ミスティ「ありがとう……お礼にわたあめを買ってあげるわ……。あ、でも地上のお金は使えるのかしら……?」

空妖精A「おかね?」

空妖精B「おかね……本当に取引で使われてるんだ……」

ミスティ「……もしかして、ここでは取引にお金を使わないのかしら?」

空妖精B「うん……。あれは……商売じゃなくて、遊びだから……」


 ☆廃都のマップに以下のポイントが追加されました
 ・広場、市場、どうぐ屋、ごはん屋、工房、図書館、他

 ◆
730 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/11/16(土) 21:07:30.07 ID:FMJvOPPn0
―寂れた家

スライムクロシュ「……」

スライムクロシュ「!」ピコン

 荷物「」

スライムクロシュ「」ガサゴソ

 雷スライムの欠片「」ポン!

妖精「クロシュ……もしかして、今からそれと同化する練習を始める気?」

スライムクロシュ「〜〜」モニョニョ

ローガン「なるほど……。理屈はわかるが、大丈夫か? 軽症で済んだ我々と違い、クロシュくんは丸一日寝込んでいたのだぞ」

スライムクロシュ「!?」モニョ!?

妖精「そういえば言ってなかったね……。クロシュ以外は昨日のうちに目を覚ましたんだけど、クロシュだけは一日中寝込んでたんだよ」

スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ

妖精「はあ、わかったよ。やるだけやってみよう。もし危なくなったら止めるから」

ローガン「うむ。私も見ていよう」

スライムクロシュ「〜〜!」モニョニョ!

 雷スライムの欠片「」バチバチ

スライムクロシュ「……」モニョニョ…

 デロデロ…モニョモニョ…

↓1コンマ(感電経験により+20)
01-40 びりびり(1/3)
41-90 むむむ…(2/3)
91-00 雷霆の如し(☆)
731 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/16(土) 21:08:13.68 ID:ofV+SLUEo
雷霆
732 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/11/16(土) 22:36:40.55 ID:FMJvOPPn0
 ビリビリ…バチバチ…

帯電スライムクロシュ「……!」モニョニョ…!

 バチバチバチッ!

感電スライムクロシュ「〜〜っ!!」モニャニャ!!

 デロデロ…

スライムクロシュ「」デロロ…

ローガン「む、大丈夫か……!?」

妖精「もう……病み上がりなんだから無理しちゃだめだよ。大丈夫……?」

スライムクロシュ「〜〜…」モニョニョ…

妖精「うん……。でもけっこういいところまではできてたと思う。前よりも同化が上手くなってるんじゃない?」

スライムクロシュ「〜〜!」モニョ!

 ☆クロシュの雷化経験が[2/3]になりました

 ◆
733 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/11/16(土) 22:37:09.44 ID:FMJvOPPn0
―廃都 工房

 コンコン

工房人形「はーいどうぞ」

 ガラッ

エバンス「こんにちは」スタスタ

イリス「お邪魔します」スタスタ

ミスティ「失礼するわ」スタスタ

工房人形「えっ……!? に、人間……!!?」

 *

工房人形「なるほど……地上からここまで……」

イリス「はい。あの分厚い雲塊のことなんですけど……」

工房人形「……約一万年ほど前、雷霆の魔王にこの島が滅ぼされた話はご存知でしょうか?」

ミスティ「雷の災いが舞い降りた、という話ならさっき聞いたわ」

工房人形「恐らくそのことです。当時、僅かに生き残った島民と人形とゴーレムは総力を結集し、雷霆の魔王を封印することに成功しました。しかし奴を封印してからしばらくの後、あの巨大な雲塊が現れ……この島を覆い隠すように、取り囲んでしまいました」

エバンス「ということは……あの雲塊も、雷霆の魔王が作り出したものってことか?」

工房人形「その可能性は非常に高いかと思われます。専門ではないので、断定はできませんが……」

エバンス「おいおいマジか……」

ミスティ「雷霆の魔王……あの本には、史上最も危険とされる魔王だと書かれていたわ……。まさか、こんなところに現存していたなんて……」

 *

エバンス「ところでここは工房なんだよな? 一体何を作っているんだ?」

工房人形「ここでは、かつてゴーレムや魔導人形を製造していました。現在はそれらの製造は一切行わず、もっぱらこの島に住み着いた妖精たちのおもちゃや生活用品を作る為に稼働しております」

ミスティ「妖精たちの……。ふふ、優しいのね……」

工房人形「私たち人形の存在意義は、誰かの役に立つことですから」

エバンス「そういうものなのか。じゃあ武器とか防具は作ってなさそうか」

工房人形「武器や防具は――」


↓1コンマ
01-40 ありません
41-70 鋼のハンマー
71-00 大地のメイス
734 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/16(土) 22:39:25.51 ID:+yzQxAIJ0
735 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/16(土) 22:40:13.65 ID:vJhKfWf9O
雰囲気が良い!
736 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/11/16(土) 23:16:33.43 ID:FMJvOPPn0
工房人形「こちらにあるものが最後の一本となっております」スッ

 鋼のハンマー「」ポン

イリス「わ、重そう……!」

ミスティ「見た感じサビとかもなさそうな良品ね……。でもエバンスの武器なら業物の魔銀の剣があるんじゃないの?」

エバンス「いや、それがだな……」スッ

 ヒビの入った魔銀の剣「」ボロッ

イリス「えっ……!? ヒビが入ってる……!?」

エバンス「ああ……。実はあのワイバーンの首輪を叩っ斬る時に……ビキッとな」

ミスティ「嘘……魔銀って普通の鋼よりも強靭なはずじゃないの?」

エバンス「使い方が悪かったとしか言えん……。多分、剣へのダメージはあの大気球に登った時の攻撃でかなり溜まっちまってたんだと思う……。ローガンの旦那は戦闘時、いつも自然に鋼属性エンチャントして強度を高めてるし、使用後の手入れも欠かしてない。だが俺はこの剣の強度にかまけてそういうのを怠っちまった……。その結果がこれだ……。この剣を格安で売ってくれたドワーフの職人にも面目が立たないが……折れかけた剣じゃ戦えるもんも戦えないんだ」

イリス「な、なるほど……私も杖の手入れは念入りにやろう……」

ミスティ「武器の消耗……魔法一本でやってきた今までならともかく、今後は私にも関わってくる問題ね……。意識する必要があるわ……」

エバンス「つーわけでこれを売ってくれ! いくらだ?」

工房人形「差し上げます。今やこの島で金銭は何の意味もなしませんし、この槌を必要とする人もきっとあなたの他には二度と現れないでしょうから」

エバンス「え、いや……しかしタダで貰うってのも気が引けるな……」

イリス「わかります……!」

工房人形「お気になさらないでください。どうしても気になるというのであれば……何か一つ、妖精たちが喜ぶことをしていっていただければ良いです。すぐにとは言いませんので」

エバンス「妖精たちが喜ぶことか……よし、わかった! この島を出ていくまでに、絶対に何かすると約束しよう!」

工房人形「ありがとうございます。それでは、どうぞお受け取りくださいませ」スッ

 鋼のハンマー「」ポン!

 ☆古代の鉄槌を手に入れました。エバンスが装備します
  折れた魔銀の剣は所持品に入りました

 ◆
737 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/11/16(土) 23:16:58.89 ID:FMJvOPPn0
というわけで本日はここまでとなります。次回は滞在2日目からとなります

雲塊の向こうにあったのは、宙に浮く大きな島と、廃墟となった街並み、そして住み着いた空妖精たちでした。世界樹の光を追いつつも、島は謎に包まれており、今回もどうやら簡単にはいかなそうな様子です。厚く重苦しい雲塊に閉ざされたこの地で、クロシュは何を為すのか――

それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
738 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/17(日) 00:16:24.77 ID:kvzCRfz8o
おつおつ
この世界色んな所に局所的楽園ができてるのかな
ローガンさん、流石の歴戦の兵(ツワモノ)だった
739 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/17(日) 01:27:00.25 ID:IAHUpUjSo
おつ
封印かぁ…こういう時危険なやつの封印って大抵解けちゃうものだよね…
740 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/11/17(日) 15:42:07.44 ID:iHcI7KoD0
この浮島は、厚く重い雲の壁に囲まれている為ほとんどの人は出ることも入ることもできませんが、それを気にしなければ平穏で安らかな地であると言えるかもしれません。実際、ほとんどの空妖精は現状に不満を持たず、日々のんきに遊んで暮らしているようです
ローガン氏は軍属としての訓練を積んでおり、実践経験も豊富なため、継戦能力で言えばパーティ内で最も高いと言えるかもしれません。同化のような反則技こそ持っていませんが、戦いに関わる道具の扱いについてはパーティ内で最も長けていると言って良いでしょう

雷霆の魔王が封印されているそうです。形あるものはいつか必ず壊れてしまうように、封印もまた永遠ではありません。その解ける時がいつになるかは今のところわかりませんが、それは一万年後かもしれませんし、あるいは明日かもしれません。ただ、雲や眷属を放つなど、外に干渉できていることを考えるとあまり良い状況ではないかもしれない……と妖精は思ったそうです
741 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/11/17(日) 15:42:40.85 ID:iHcI7KoD0
―辺境
 寂れた家

 ガチャッ

イリス「ただいま戻りました!」

妖精「おかえりー」

人形「おかえりなさいませ、皆さま」ペコリ

エバンス「……当たり前のようにここに戻ってきたわけだが、居座ってもいいのか?」

人形「はい。空き室の掃除と整備は済ませてありますので、心ゆくまでおくつろぎくださいませ」

ミスティ「ええと……どうしてそこまでしてくれるの? 私たちはただの旅人なのに」

人形「ラティア・ヘイヴンでは国籍や思想を問わず、全ての知的種族が文化的な生活を送る権利を有しています。そしてわたしたち人形の存在意義は、誰かのお役に立つことなのです」

エバンス「工房にいた人形も同じことを言っていたな……」

イリス「貰ってばかりなのはやっぱり気が引けますし、何かお返ししたいですね」

ローガン「うむ……。我々にできることがあれば手伝おう」

妖精「そうだね。ここの人形たちは妖精の面倒も見てくれてるみたいだし、私もできることをしたい」

スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ

 ◆
742 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/11/17(日) 15:43:28.36 ID:iHcI7KoD0
―浮島国ラティア・ヘイヴン 2日目

◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード  盾:ウニ盾      飾:くすんだ耳飾り
武:竜珠の杖     防:ゴスロリエプロン 飾:

◇妖精   [世話焼き妖精]
武:         盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:         防:精霊のレオタード 飾:

◇イリス  [星の魔法使い]
武:精霊樹の杖[改] 盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:         防:魔術師のローブ  飾:

◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:魔銀の短剣    盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:         防:氷竜革のローブ  飾:

◇ローガン [鋼の戦士]
武:鋼の剣      盾:鋼の盾      飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:鎖帷子      飾:

◇エバンス [地の傭兵]
武:古代の鉄槌    盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:         防:硬質革鎧     飾:

◯所持アイテム
[道具]        [装備品]       [大事なもの]
運命賽*4       蜘蛛絹の下着      魔族国永久旅券
会心賽*0       ザリガニのお守り    フメイの服の切れ端
反魂丹*2       大きな巻き貝      精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具   大きな軽石       精霊樹の実のジャム
「星の魔力」上中    闇の欠片        精霊樹の鉢植え
お宿の焼き菓子     フリルワンピ水着    フメイとアリシラの人形
お宿の妖精の織物    魔法学園のスク水    メルルの帽子
魔導飯盒        炎鉱石         溶岩石のアミュレット
妨害魔力波発生装置   ガラスのザリガニ    暗黒優待券
属性大全        踊り子の双剣      冒険者証(ランク1)
魔王図鑑        サボテンドラゴンの花  大魔女帝国渡航権
氷精の魔導書      精霊のローブ      かたたたきけん
ブラッドワイン*3               大魔女帝国滞在許可証
マッスルワイン*1               風船パラシュート
吸血鬼殺ワイン*1
綺麗な砂
魔術書「正負の属性」
吸血鬼の日焼け止め
日蝕の傘
雷スライムの欠片
大魔女サイン*1
不死鳥の羽根
折れた魔銀の剣

◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[1/5]

◯仲間の目標
・ブラッドを倒す(ミスティ)

◯経験値
・風に[11/12](クロシュ)次回☆
・雷化[2/3](クロシュ)
・剣技[1/6](クロシュ)
・魔法[1/6](クロシュ)
・飛行[3/8](イリス)
・魔法[6/8](イリス)
・剣技[1/4](ミスティ)
・魔法[6/8](ミスティ)
・剣技[1/16](エバンス)
・魔法[5/6](エバンス)
・剣技[1/16](ローガン)
・魔法[5/6](ローガン)
……………………………………………………………………………………
□浮島国
お城:未探索
廃都:広場、市場、どうぐ屋、ごはん屋、工房、図書館、他
辺境:寂れた家、平原、森林、川、他
……………………………………………………………………………………
743 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/11/17(日) 15:43:56.58 ID:iHcI7KoD0
―朝
 寂れた家

 チュンチュン

スライムクロシュ「…」zzz


イリス「ふわあ……。やっぱりベッドで眠るのは良いね」ググッ

ミスティ「そうね……。でも、この家具や内装って……一体いつのものなのかしら……?」

 年季の入った机「」
 年季の入った椅子「」
 年季の入ったクローゼット「」
 褪せた写真「」

イリス「かなり年季が入ってるけれど……一万年前なのかな? でももし一万年前なら原型は留められないよね……?」

妖精「……いや、多分一万年前だよ。この家全体が、特殊な結界に覆われてる。多分、時間経過による物質の劣化を防止する結界だと思う」

ミスティ「劣化防止の結界……じゃあもしかして、私たちが昨日訪れた工房も――」

妖精「多分そうなんじゃないかな。他の建物が軒並み朽ち果てた廃墟になってるのに、人形が住んでいるところだけほとんど当時の原型を保ってるのはその効果だと思う」

イリス「凄い……!」

妖精「でも……そんな結界でも、劣化を完全に防ぐことはできないみたい」

 褪せた写真「」

イリス「この写真……色褪せて、もう何が写っていたのかわからないね……」

ミスティ「ここの人形の子と一緒に暮らしてた人の写真……なのかしら……」

イリス「……しばらくお世話になります。このおうちと、人形さんに……」


浮島国滞在2日目です
↓1〜3 自由安価 何をする?
744 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/17(日) 15:45:17.26 ID:uOhNwsWN0
妖精、妖精たちと語らう
745 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/17(日) 15:55:13.42 ID:kvzCRfz8o
工房で武器とか防具をみて見る
746 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/17(日) 15:59:44.41 ID:UCdjq9RDO
図書館に行ってみる
747 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/11/17(日) 18:19:39.68 ID:iHcI7KoD0
―廃都 市場

 ワイワイ キャッキャ

妖精のわたあめ屋「わたあめだよ〜」

空妖精A「わたあめ〜」パタパタ

空妖精B「ふわあ……ねむい……」パタパタ


妖精「妖精が大勢いる……」パタパタ

クロシュ「わあ……」


空妖精A「ん〜? あっ! 知らない妖精がいる〜!」

空妖精B「……本当だ……」

 パタパタ キャッキャ

妖精「うげ、見つかった……」

空妖精A「ねえねえ、あなたたちもしかして!」

空妖精B「地上から……来たの……?」

クロシュ「うん」

空妖精A「わあ〜!」

空妖精B「……地上にも、いるんだ……妖精……」

妖精「そりゃいるよ」

空妖精A「ねえねえ、地上の妖精ってどんな妖精なの?」

妖精「変わんないよ。まあ風の扱いについては多分あなたたちの方が得意だと思うけど」

空妖精B「……ということは……地上の妖精は、風以外の扱いが上手……?」

妖精「住んでる地域によるかな。あなたたちはずっとここで暮らしているの?」

空妖精A「そうだよ! 生まれも育ちもここだよ!」

空妖精B「雲の外の世界……本に書いてあることしか、知らない……」

妖精「そうなんだ……。ねえ、この雲って魔王の影響だって聞いたんだけど……」

空妖精B「……私たちも……詳しくは、知らない……。昔、雷の災いが舞い降りて……それを鎮めたら、今度は雲に覆われるようになったって……聞いた、くらい……」

妖精「雷の災い……。雷の眷属が現れるって話は聞いたことある?」

空妖精A「けんぞく……?」

妖精「うーんと……ビュンビュン飛び回る球状の雷みたいなやつ」

空妖精A「びりびりだまのこと!?」

妖精「えっ、そういう名前なの」

空妖精B「……私たちは、その球状の雷のことを……びりびりだまって呼んでる……。時々、雲に近付いた迂闊な子がそいつに雷を撃たれて黒焦げにされたりするから……みんな、雲には近付かないようにしてる……」

クロシュ「……!」

空妖精A「うん、本当に危ないから気を付けた方が良いよ! 最近は数も増えてるから!」

妖精「えっ、数が増えてる……?」

空妖精B「うん……。けっこう前に、ものすごく雲が荒れた日があって……。島の周りだけじゃなくて、島の全体……この廃都にまで雲に覆われちゃったの……。大雨と暴風と雷で、怖くて……みんな、人形さんたちが用意してくれた地下壕に避難して……そのうちに収まった……。それ以来……雲は島の外側にまで戻ったけど……びりびりだまは前よりも増えた……気がする……」

空妖精A「あの時は本当にすっごく怖かったよ! でもあれから、びりびりだまは絶対に増えたよ! 前は雲から飛び出して来ることもほとんどなかったのに、最近は雲を見てるとけっこうバチバチ言いながら飛び出てくるもん!」

空妖精B「うん……。だから……前から雲の近くは危なかったけど……最近は、もっと危ない……。旅人さんたちも……近付かない方が、いいよ……」

妖精(……けっこう前に雲が荒れた日……。それってもしかして……世界樹の光がここに飛んできた日……?)

妖精(世界樹の光の影響で雲が一時的に活性化して、勢力を島を覆うほどに広げた……でも元に戻って、今度は雷球の数が増えた……。雷球は魔王の眷属……これって、もしかして……)

妖精(封印されてる雷霆の魔王に、星の力が利用されてる……!?)

妖精(そうだとしたらかなりまずい状況だ……。いやでもまだそうと決まったわけじゃないし、もっと調査しないと……!)

 ◆
748 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/11/17(日) 18:20:14.66 ID:iHcI7KoD0
―廃都
 工房前

 スタスタ

エバンス「ここだ。この工房でこれを貰ったんだ」スッ

 古代の鉄槌「」ポン

ローガン「うむ……無骨だが優れた鋼の力を感じる。良い品を貰ったな」

エバンス「おう。大事に使わねえと」


工房人形「あら……こんにちは、旅人様。そちらの方は初めまして」ペコリ

エバンス「うお、外に出てたのか。こんにちは」

ローガン「お初にお目にかかる。私は彼の旅仲間の一人、ローガンと言う者だ」

工房人形「はい、よろしくお願い致します。もしよろしければ、何か見ていかれますか?」

エバンス「まあ……でも武器や防具はもうないんだろ?」

工房人形「はい。しかし昨日のこともあって点検を行ったところ、鍛造機を用いて既存の武具を強化したり、新規に武具を製造したりすることは可能だとわかりました」

エバンス「マジか!」

工房人形「ただ、素材となる物質はほとんど残っていないため、強化でも新規作成でも、必要な素材はご用意していただく必要があります」

ローガン「なるほど……。鋼であれば私の魔法で創れないこともないが……」

エバンス「素材か……」


↓1〜2選択 何をするのか
1.折れた魔銀の剣を打ち直す(素材不要)
2.古代の鉄槌に地属性付与(綺麗な砂を消費)
3.鋼の剣を強化する(素材不要)
4.鋼の盾を強化する(素材不要)
5.鎖帷子を強化する(素材不要)
0.新規作成(自由安価。作るもの、使う素材を記載。大事なものや素材に向かないものは使えません。失敗することもあります)
749 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/17(日) 18:34:53.76 ID:Yr7Z5bR60
1
750 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/17(日) 18:38:05.10 ID:9KqSAFM2O
0
炎鉱石で盾強化というか属性耐性付与とかできます?
751 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/11/17(日) 21:16:52.50 ID:iHcI7KoD0
エバンス「……これを打ち直すことはできるか?」スッ

 折れた魔銀の剣「」ポン

工房人形「はい。大きな欠損は見られないので、問題ありません。当鍛造機であれば99.99%の精度で新品に近い状態に復元することが可能です」

エバンス「本当か! それじゃあ頼む!」

工房人形「かしこまりました。少々お待ちください……」

 鍛造機「」ウィーン…
 ガションガションガション―
 ジュウウウウウ――

 ポン!

 魔銀の剣「」キラキラ

エバンス「おおお……! もう治ったのか……!?」

工房人形「はい。まだ少し熱いので、お確かめの際はご注意ください」

 魔銀の剣「」キラキラ

エバンス「すげえ……本当に新品同然だ!」

ローガン「うむ……! 元と遜色のない冷厳な魔力が過不足なく刀身に行き渡っている……素晴らしい技術だ」

工房人形「鍛造機の調子を見たところ、あと一回程度であれば何らかの鍛造を行うことが可能です。何か鍛えたいものはございますか?」

ローガン「ふむ……それなら、一つお聞きしたい。例えばこの炎鉱石を用いて、この鋼の盾に熱耐性を付与したりはできるだろうか?」

工房人形「炎鉱石は極めて融点の高い物質であるバニングステンを主成分とする鉱石ですので、それを用いることで高い耐熱性を盾に付与することは可能です」

ローガン「そ、そうなのか……」

エバンス「何を言っているのか全然わからなかったが、とにかく付与はできるってことなんだな!」

工房人形「はい。そのように強化致しますか?」

ローガン「ではお願いする」スッ

 鋼の盾「」ポン

工房人形「かしこまりました。少々お待ちください……」

 鍛造機「」ウィーン…
 ガションガションガション―
 ジュウウウウウ――

 ポン!

 灼鋼の盾「」キラキラ

ローガン「おお……!」

エバンス「赤金色になったぞ!」

ローガン「うむ……! 鋼の魔力に混じり、温かな炎鉱石の鼓動も感じられる気がする……」

工房人形「合成が完了いたしました。細かな傷や負荷も取り除いておきましたが、鉱石を付与した分重量および重心も多少変化しておりますので、実戦の前に慣らしておくことを推奨いたします」

ローガン「うむ、承知した……! 感謝しよう、工房の人形殿……!」

 ☆魔銀の剣を打ち直しました。エバンスが第二武器として装備します
 ☆鋼の盾が炎鉱石で強化され、灼鋼の盾になりました

 ◆
752 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/11/17(日) 21:17:17.23 ID:iHcI7KoD0
―図書館

 ガラッ

イリス「こんにちは〜」スタスタ

ミスティ「お邪魔するわ……」スタスタ


司書妖精「……」zzz


イリス「……ええと……この妖精さんが司書さんかな?」

ミスティ「どうなのかしら……。ん、これは――」

 張り紙『ごじゆうにおよみください』

ミスティ「……だそうよ」

イリス「わかりました……! それじゃあこの子を起こさないように、静かにいこう……!」

 *

 妖精用本棚「」ポン
 妖精用本棚「」ポン
 妖精用本棚「」ポン

 人間用本棚「」ドン
 人間用本棚「」ドン
 人間用本棚「」ドン

ミスティ「人間用の本だけじゃなくて、妖精用の本もかなりたくさんあるわ……」

イリス「みたいだね。装丁もすごくしっかりしてるし、もしかしたらあの工房で妖精さんたち用の本を作ってるのかも……?」

ミスティ「かもしれないわね。とりあえず今回は人間用の本を中心に探していきましょう」

イリス「うん!」

↓1コンマ
01-70 ラティア史
71-90 ↑+雷霆の魔王
91-00 ↑+星の魔力(下)+魔導書「絶対零度」
753 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/17(日) 21:17:53.06 ID:uOhNwsWN0
754 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/11/17(日) 21:54:37.84 ID:iHcI7KoD0
 本『ラティア史』ポン

ミスティ「歴史書があったわ」

イリス「ラティア史……ラティア・ヘイヴン史ではなくて?」

ミスティ「略語かしら……? とりあえず中身を見てみましょう」

 ◇

 ペラッ…ペラッ…

ミスティ「世界規模の大洪水から逃れる為、古ラティア国が空へ打ち上げた人類最期の楽園――それがこの浮島国、ラティア・ヘイヴン――」

イリス「洪水の神話や伝承は数多く存在しているけれど……この本によると、それは本当にあったことみたい……」

ミスティ「洪水が収まっても島民は地上に戻らず、空での平穏な暮らしを選択した……。差別や憎悪、血で血を洗う闘争に疲れ果てたラティアの民は、穏やかな空での暮らしを選んだのね……」

イリス「……少し、大魔女帝国に似ているかも……。大魔女帝国は危機から逃れる為に空に浮いたわけではないけれど……その国の在り方は、地上での諍いから逃れて平穏な暮らしを得る為のものだったわけだし……」

ミスティ「いつの時代の人類も、同じように考えて同じような救いを求めてしまうのかもしれないわね……」

イリス「……うーん……でもこの本だと、肝心な滅亡の原因とか雷霆の魔王のこと、封印のことが書かれてないや。まあ滅亡したら書き残す人だって残らないんだから当然だし仕方ないんだけど……」

ミスティ「そうね……。人形たちから話を聞くのが良いのかもしれないわ……」

 ☆古代ラティア国の歴史についての知識を得ました

 ◆
755 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/11/17(日) 22:14:14.72 ID:iHcI7KoD0
―浮島国ラティア・ヘイヴン 3日目

◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード  盾:ウニ盾      飾:くすんだ耳飾り
武:竜珠の杖     防:ゴスロリエプロン 飾:

◇妖精   [世話焼き妖精]
武:         盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:         防:精霊のレオタード 飾:

◇イリス  [星の魔法使い]
武:精霊樹の杖[改] 盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:         防:魔術師のローブ  飾:

◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:魔銀の短剣    盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:         防:氷竜革のローブ  飾:

◇ローガン [鋼の戦士]
武:鋼の剣      盾:灼鋼の盾     飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:鎖帷子      飾:

◇エバンス [地の傭兵]
武:古代の鉄槌    盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:魔銀の剣     防:硬質革鎧     飾:

◯所持アイテム
[道具]        [装備品]       [大事なもの]
運命賽*4       蜘蛛絹の下着      魔族国永久旅券
会心賽*0       ザリガニのお守り    フメイの服の切れ端
反魂丹*2       大きな巻き貝      精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具   大きな軽石       精霊樹の実のジャム
「星の魔力」上中    闇の欠片        精霊樹の鉢植え
お宿の焼き菓子     フリルワンピ水着    フメイとアリシラの人形
お宿の妖精の織物    魔法学園のスク水    メルルの帽子
魔導飯盒        炎鉱石         溶岩石のアミュレット
妨害魔力波発生装置   ガラスのザリガニ    暗黒優待券
属性大全        踊り子の双剣      冒険者証(ランク1)
魔王図鑑        サボテンドラゴンの花  大魔女帝国渡航権
氷精の魔導書      精霊のローブ      かたたたきけん
ブラッドワイン*3               大魔女帝国滞在許可証
マッスルワイン*1               風船パラシュート
吸血鬼殺ワイン*1
綺麗な砂
魔術書「正負の属性」
吸血鬼の日焼け止め
日蝕の傘
雷スライムの欠片
大魔女サイン*1
不死鳥の羽根
折れた魔銀の剣

◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[1/5]

◯仲間の目標
・ブラッドを倒す(ミスティ)

◯経験値
・風に[11/12](クロシュ)次回☆
・雷化[2/3](クロシュ)
・剣技[1/6](クロシュ)
・魔法[1/6](クロシュ)
・飛行[3/8](イリス)
・魔法[6/8](イリス)
・剣技[1/4](ミスティ)
・魔法[6/8](ミスティ)
・剣技[1/16](エバンス)
・魔法[5/6](エバンス)
・剣技[1/16](ローガン)
・魔法[5/6](ローガン)
……………………………………………………………………………………
□浮島国
お城:未探索
廃都:広場、市場、どうぐ屋、ごはん屋、工房、図書館、他
辺境:寂れた家、平原、森林、川、他
……………………………………………………………………………………
756 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/11/17(日) 22:15:51.06 ID:iHcI7KoD0
―寂れた家
 リビング

 どんぐりパン「」ポン
 野草のスープ「」ポン
 蒸しヤマイモ「」ポン

スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ モグモグ

人形「おかわりはたくさんありますので、遠慮なくお申し付けくださいませ」

スライムクロシュ「〜〜!」モニョニョ!


妖精「もぐもぐ……美味しい。でもなんというか……私が言うのも何だけど、妖精向きじゃない? この献立」

イリス「確かにフォレスティナっぽさを感じるかも。でも人間にとっても美味しいよ! 特にこの野草のスープ、えぐ味が全然なくて野草とは思えない。食用の野菜って言われたら信じちゃいそうだよ」

ミスティ「……まあ、美味しいものは美味しい、で良いんじゃないかしら……」モグモグ

ローガン「私も不満はない。味も良く、健康への配慮も感じられる優れた献立のように思う」モグモグ

エバンス「ホクホクのヤマイモも美味い! 欲を言えばバターも付けたいところだが――」

人形「申しわけありません……この島では乳を出す家畜動物は既に残っておらず……バターをご用意することも、非常に困難な状況となっております……」ペコリ…

エバンス「あ、いや良いんだ謝らないでくれ! こっちこそ我儘を言って悪かった!」

妖精「妖精向きっぽい献立は、人間向きの食料供給が絶えて久しいからか……」


浮島国滞在3日目です
↓1〜3 自由安価 何をする?
757 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/17(日) 22:16:41.28 ID:m4YjA/YmO
城を探索
758 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2024/11/17(日) 22:20:30.15 ID:ft1IMRkG0
ミスティとエバンス 短剣と鉄槌の修行をする
759 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/17(日) 22:20:46.20 ID:UCdjq9RDO
工房にいる人形に昔の事を聞いてみる
760 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/11/17(日) 23:27:35.41 ID:iHcI7KoD0
―工房

工房人形「昔のこと、ですか」

イリス「うん。一万年前……雷霆の魔王がこの国を襲った原因とか、封印の方法とか……。あっ思い出したくないこととかだったら別に言わなくても良いんだけど……!」

工房人形「いえ、問題ありません。一万年前のことですし、私たち人形は人間よりも感情のコントロールに長けています。ご心配ありがとうございます」

イリス「う、うん」

工房人形「そして質問への回答ですが……雷霆の魔王がこの国を襲った原因については、わからないとしか言えません。雷霆の魔王は雷雲と共にどこにでも移動し、出現した場所で破壊の限りを尽くすと言われていますが、その破壊目標となる基準は不明です」

イリス「そっか……まあそりゃそうだよね。それじゃあ封印についてだけど――」

工房人形「雷霆の魔王は、生き残った民や人形、ゴーレムたちの手でラティア・ヘイヴン城の地下深くに封じられました」

ローガン「城の地下深く……!」

工房人形「はい。王族までもが参加したその封印作戦は熾烈を極めたと思われ……最終的に生還した者は一人としていませんでした。待機を命じられていた私は、国と共に命を燃やすことさえできなかったのです……」

イリス「……」

ローガン「そうだったのか……」

工房人形「はい。そして少し以前から、雷霆の魔王が放つ眷属の数が増え、島を取り囲む雷雲が活性化していることはわかっております。この島も……恐らくもう、長くありません」

イリス「そ、そんな……! 封印をかけ直すとかはできないの……!?」

工房人形「封印の術式を知る者は既に亡く、外部から手を加えることは不可能となっています。もはや、滅亡を待つ以外に道は残されていないのかもしれません」

ローガン「……どうにもならんのか」

工房人形「………はい。しかし……私のような過去の遺物はもう終わっても構わないのですが……妖精たちのことは、気がかりです。あの子たちは、元々この島とは関係のない自由な空の妖精たちだったはずですから……この島と運命を共にする必要などないのです」

ローガン「……あの雲に囲まれていては、外へ逃げることもできんな」

工房人形「はい……」

 *

イリス「……魔王の封印……なんだか大事になってしまいましたね、今回は……」

ローガン「うむ……。少し前に大魔女帝国でクロ教授を助けたばかりだと言うのに、また魔王とはな……」

イリス「雷霆の魔王……一体、どんな魔王なのでしょうか……」

ローガン「史上最も危険と考えられる魔王らしいな。できることなら一生関わり合いになりたくない存在だが、そうも言ってられんようだ」

イリス「はい……。……もし、雷霆の魔王も……クロ教授と同じように、苦しんでいる存在だったら……」

ローガン「……そのことは、考えない方が良いだろう。クロ教授を救えたのは、大魔女殿の類稀なる手腕あっての奇跡なのだ。大魔女殿のいないこの地で、奇跡を期待してはならぬ」

イリス「……はい」

 ◆
761 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/11/17(日) 23:28:19.45 ID:iHcI7KoD0
―寂れた家
 庭

エバンス「ふんっふんっ!」
 古代の鉄槌「」ブンッブンッ

エバンス「ふう……丁度良い重量感だ。これがあれば斬撃に強い相手でも叩き潰せるな」グッ


ミスティ「鉄槌の練習?」スタスタ

エバンス「おう。実戦でぶっつけ本番ってわけにもいかないからな。多少は慣らしとかんと」

ミスティ「ハンマーを使った戦いの経験もあるの?」

エバンス「そりゃああるさ。鈍器ってのは剣よりも遥かに身近でありふれた武器だからな」

ミスティ「それはまあ確かに……」

エバンス「ミスティちゃんの短剣は……近接武器の中じゃ扱いが難しい方だと俺は思っている。初心者ならそれこそ鈍器とか槍の方が良いが――」

ミスティ「えっそうなの」

エバンス「ミスティちゃんは初心者じゃないからな。もう長年、魔法も戦技も短剣でやってきたんだろ? ならそれを極めた方が早い」

ミスティ「まあ……そういうものかしら」

エバンス「おう。それにまあ、ミスティちゃんは氷の武器を生み出して空中でブンブン振り回せるからな。一般的な短剣術を学ぶ必要もあまりないかもしれん」

ミスティ「いや、それはどうなのかしら……」

エバンス「要は勝てりゃ良いんだ。勝つ為なら何をしても良い。戦いってのはそういうもんだろ?」

ミスティ「なるほどね……そういうことならわかりやすいわ」

エバンス「おう! というわけでやるか! 訓練!」

ミスティ「お手柔らかに頼むわよ」


↓1コンマ
01-60 剣経験+1
61-90 剣経験+2
91-00 剣経験+4
762 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/17(日) 23:29:35.89 ID:uOhNwsWN0
763 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/11/17(日) 23:48:54.33 ID:iHcI7KoD0
エバンス「行くぜ! おりゃっ!」シュバッ
 古代の鉄槌「」ブォンッ!

ミスティ「ちょっ、加減しろって言ったでしょ!」サッ!

エバンス「実戦じゃ相手は加減してくれないぞ!」ブンブンッ

ミスティ「そうだけど……!!」サッサッ

エバンス「取った!」ザッ
 古代の鉄槌「」グオオッ!!

ミスティ「ちいっ!」カッ!!

 氷塊「」ガギンッ!!

 古代の鉄槌「」ドゴンッ!!

 砕け散る氷塊「」バギャンッ!!

エバンス「氷塊で防いだか! だがまだ終わりじゃな――うおっ!?」
 凍り付く古代の鉄槌「」カチコチ
  凍り始めるエバンスの手「」カチコチ

エバンス「おわっ!!?」シュバッ

ミスティ「判断が早いわね……あと一瞬飛び退くのが遅れていたら腕全体が氷漬けだったわよ……」コォォ―

エバンス「か、加減しろ! 俺の腕を殺す気か!!?」

ミスティ「あら……実戦じゃ相手は加減なんてしてくれなんじゃないの?」

エバンス「へ、へへっ……こりゃ近接戦闘だけならともかく、魔法を織り交ぜられたら分が悪いかもな……!」

 ガギンッ!!
  ドゴォッ!! ドグシャアッ!!
     ドゴオォンッ!!

 ◆

人形「戦闘訓練、お疲れさまです。そろそろ休憩なさってはいかがでしょうか」

エバンス「お、おお……そうするか……」フラフラ

ミスティ「そうね……。流石に……疲れたわ……」フラフラ

人形「お二人とも、少しお体を冷やしてしまっているご様子ですので、温かいものをご用意させていただきました。よろしければ、お召し上がりくださいませ」スッ

 フェアリーレモネード「」ポン

エバンス「おお……レモネードか!」

ミスティ「ありがとう……。いただきます……」

 ゴクッゴクッゴクッ―

エバンス「――うまい!」

ミスティ「――暖かく甘酸っぱいレモネードが……疲れた体に染み渡るわ……。それにこれは……もしかして、フェアリーシロップが入っている……?」

人形「はい。このレモネードには、親切な妖精の方々より頂いたフェアリーシロップを使わせていただいております。お気に召されたのでしたら幸いです」

エバンス「おお……これがフェアリーシロップなのか……。魔力を失った体に染みるわけだ……」

ミスティ「ええ……ありがたいわ……」

 ☆ミスティとエバンスがそれぞれ剣経験を2獲得しました

 ◆
764 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/11/18(月) 00:19:30.65 ID:DZyl9CTI0
というわけで本日はここまでとなります。次回、お城探索編からとなります

浮島国ラティア・ヘイヴンを巡りながら情報収集を続ける一行。穏やかで平和な島でありつつも、先に待つのは滅びの未来。何も知らない妖精たちは今日も朗らかに笑い合い、恵みある日々を送っています。ラティア国が遺した理念は、僅かに生き残った人形たちに引き継がれ――今を生きる妖精たちや訪れた旅人へ、しあわせを贈り続けているようです。しかしいつかは、それも潰えてしまう運命なのか。城の地下深くで拍動する憎しみは、決して絶えず――

それでは本日もありがとうございました。次回は土日となります、よろしくお願いいたします

また、平日中に何らかの告知または募集を行う可能性があります。もし何かあればお知らせしますので、よろしくお願いいたします
765 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/18(月) 07:32:39.63 ID:mt2FHyhWo
おつでした
めっちゃヘルシーな食事いいな
人形や封印や前に出てきたゴーレムとかロストテクノロジーかなり進んでいた模様だな
766 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/11/23(土) 17:00:11.17 ID:Qb4R5+110
クロシュたちを泊めてくれている人形さんは、その辺の空妖精たちにご飯を作ってあげたりすることもあるらしく、料理のレパートリーも妖精向けに偏っているのかもしれません。なお妖精類は大気中の魔力を吸収しているだけで生きられるので、実のところ妖精類は生命維持の為に食事を摂る必要はないそうです。彼女らにとって、食事は趣味のようなものなのかもしれません。

古代ラティア国のテクノロジーはものすごく進歩していたようです。王国のセイントレア・メカニクス社が製造している魔導機械は、古代ラティア国のテクノロジーを発掘・解析して再現したものなのではないか……と妖精は疑っています。しかし以前空中庭園のゴーレム氏が述べたように、ラティア国で製造されていた人工精核は妖精や精霊を原料としていないため、その点で異なると言えましょう



そして本日の更新ですが、体調が悪く頭が働かないためできそうにありません。申し訳ありません
明日の更新も未定ですが、できない可能性が高いです

そういうわけなので、本日はお城探索で出会うことになる何者かの募集についての告知だけ行いたいと思います
767 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/11/23(土) 17:00:56.78 ID:Qb4R5+110
次回のお城探索に向けて、お城で出会う、または出遭う存在を募集します

〈浮島国ラティア・ヘイヴンの中央に立つお城〉
■概要
ところどころ崩れているが本丸は概ね原型を保っている。
人形たちの話によると、元は国家運営の中枢であり王族たちの住居でもあったという。
現在はそれらの機能は失われており、ただの巨大建造物としての形しか残っていない。
主のいなくなった城の中には、かつて栄華を極めた古代ラティア国の遺産や財宝が今もなお残っている可能性がある。
また、城内には古代の亡霊やクリーチャーや警備ゴーレムが暗闇の中を徘徊しているという噂もあり、一時空妖精たちの間で肝試しが流行ったことがある。

 *

(お城で出会う何者かのテンプレート)
【名前】
【種族】
【性別】
【年齢】
【容姿】
【性格】
【魔法】
【備考】

 *

〈今回のルール〉

・登場するキャラクターは設定等が若干変更される可能性があります。ご了承ください

・原則として採用はコンマが最も大きいものですが、コンマの数値に関わらず作中に登場する可能性はあります

・お城で出会う人物なのでお城に在住している可能性が高いですが、必ずしもお城に在住していなければならないわけではありません。また、対話可能であればクリーチャーやゴーレムでも良いです

 *

募集期間は、明日の [ 00:00:00 〜 14:59:59 ] となります
ご質問やご感想などありましたらお気軽にどうぞ
768 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/23(土) 17:10:57.04 ID:OXL6B9u1o
急に冬になったのでお大事に……
769 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/24(日) 00:06:44.44 ID:IdugvPWg0
【名前】テイル・S・ナナエルス
【種族】ハーフエルフ
【性別】女
【年齢】214歳
【容姿】青髪ロングの少女。エルフの特徴はあまり出ていない。
【性格】自由奔放な性格だがややM気質で殴られたり罵倒されると喜ぶ。
【魔法】浮翌遊魔法(人や物を浮かせて操れる)が得意。更に風属性を帯びた魔法剣を所持しているが剣術は我流で振り回すだけ。
【備考】王家の血をひいているが堅苦しいのに嫌気がさし200年前に旅に出て最近ラティア・ヘイブンを訪れ、城で無断キャンプ中。
770 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/24(日) 00:09:20.35 ID:vnVKlWeao
【名前】ロムリン・ライト・ドン・ラティア
【種族】亡霊
【性別】男
【年齢】享年24歳
【容姿】蒼い目の茶長髪の青年。眼鏡を掛けている。ちょっとおでこが広い。宝石の装飾されたローブ、冠を着用。足元は薄くなってて見えない
【性格】努めて厳格であるようにしているが、本来は穏やかな性格。
【魔法】延命魔法。物であれ生命であれ現状を維持する事が出来る。自分にも行使しているが、流石に永遠にとはいかないらしく、最近は体が透けてきている
【備考】古代ラティア国最後の王様。雷霆の魔王の脅威に対し、残った人員を奮い立たたせて封印までこぎ着けた立役者。
散っていった命に対する責任として、自身を生きているとも死んでいるとも言えない有様にし封印を延命している。
雷霆の魔王の封印を守るため、そして封印の強化もしくは魔王討伐を託せる者か判別するために幾つかの侵入者用試練を城の中に用意している。
長いことお城に妖精しか入ってこない、それも深層までは到達しないので会話に飢えている
771 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/24(日) 00:26:59.40 ID:F3Tv5YCS0
(お城で出会う何者かのテンプレート)
【名前】ポーラー・ドロリッチ
【種族】ゴーレム
【性別】男
【年齢】500歳
【容姿】身長が2m。人型でレンガが積み重ねたような見た目。腕が太い。ドンエテコウの毛皮を被っている。無表情で糸目。対話も可能。
【性格】無表情だが誰にでも優しい。
【魔法】泥魔法 泥を操れることができ、さらに泥人形も作れる。
【備考】元々は国の財宝を守る番人だった。初めは感情がなくロボットのようにただ使命だけで生きていたが心優しい王子と出会い言葉や心について学ぶ事ができ、王子と友達になる。その時に王子から名前やドンエテコウの毛皮を貰った。城が崩れかけてもなお守りたいと管理している。一部の肝試しにきた空妖精達とは仲良しになっている。ゴーレムなのでかなりの怪力でもある。戦闘時は泥魔法で人形を作り一緒に戦ったり、底なし沼を作ることができる。武器は持たず拳や太い腕での打撃で相手を倒している。
772 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/24(日) 02:20:34.28 ID:F3Tv5YCS0
すいません>>771で容姿と備考で書き忘れがありましたのでそれも追加でお願いします。
容姿は「赤茶色のレンガが積み重ねたような見た目で所々にひびがある」
備考は「泥団子状に作りマシンガンのように何個も飛ばしたり、さらに大きく大砲みたいに飛ばしたりする事が可能。昔、雷霆の魔王との戦いに参戦した事がある」
773 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/24(日) 04:59:27.87 ID:jahP5p4zo
【名前】ベルトーネ・ゴールドフェルド
【種族】悪魔(自称) 【性別】女 【年齢】不明
【容姿】黒の長髪に紅い瞳を持つ身長140cm程の小柄で平坦な少女。容姿は整えられておらず、いつもジャージを着用している芋女子スタイル。
【性格】受動的かつ内向的。属性は混沌・中立。悠々自適にして和光同塵。毎日を怠惰に過ごしたいマイペースな怠け者。何よりも自分の自堕落生活を優先するが、他を害してまでは望まない。
【魔法】闇属性全般を高い練度で扱える。特に相手を惑わし、弱らせ、掌握する分野が得意。
【備考】
いつの間にか城の隅っこの空き部屋に居座っていた自称悪魔のぐうたら娘。略称はベル。
「大昔にこの世界に召喚されて主と契約したが、完遂前に主が死亡して失効。自力での帰還は望めず、しかし死んで戻るのも嫌なのでそのまま現界し続けている。」……と語るが真偽は不明。証明する手段もなく、本人も疲れるのを理由にあまり話したがらない。突然現れた事といい素性は怪しいものの、害意(とやる気)は感じられないので黙認されている。
怠惰な生活をする為に頑張るタイプ。いつもの怠けっぷりからは想像が付かないが、実はどんな事でも完璧に熟せる器用万能型。かつての"契約"も悪魔の仕事として真面目に取り組んでいたらしく、やらなきゃいけない事はちゃんとやる人物。
彼女曰く、自分は怠惰を司っていて、同輩の悪魔が6人いるらしいが、当然真偽不明である。
774 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/24(日) 06:32:09.70 ID:wyLxJdb2O
【名前】ヒナ・ナイテンゲール
【種族】不良天使
【性別】女
【年齢】不明
【容姿】黒髪ロングの少女で背中から左が黒、右が白の羽が生えている。服装は黒のワンピース。
【性格】明るい性格でややいい加減だが戦い好きな戦闘狂でもある。
【魔法】天候操作魔法で気象を操れる。他にも光属性の魔法剣を持ちビームサーベルのようにして振るう。
【備考】元は地上を見守る天使の一族だったが飽きて旅に出てこの里にやってきた。現在城の探索中。戦い好きなので強い奴も探している。
775 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/24(日) 09:41:16.50 ID:ER3cglcDO
【名前】セイラ
【種族】亡霊(?)
【性別】女
【年齢】不明だが外見年齢は二桁いくかいかないか
【容姿】緑髪のロングを後ろで一本の三つ編みお下げに纏めている小柄で華奢な少女。常に巨大な盾に隠れている
【性格】気弱で臆病で泣き虫
【魔法】守護魔法(盾の前方だけでなく側面や背後等の死角含めて、彼女への物理・魔法攻撃をシャットアウトする。彼女自身の魔法か盾に付与された効果かは不明)
【備考】
勝手に動く盾型のゴーレム……と肝試しをした空妖精達には認識されているが、実際は上記の様に彼女が盾に隠れているだけである。
気が付いたらお城にいた記憶喪失の女の子。食べ物や睡眠を取らなくても死なないので、自分は亡霊なのかと思っているが本当かどうかは分からない。
一応城の外には出られるが、怖くて中々出られない
776 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/24(日) 11:47:21.43 ID:VDUyXdDlO
【名前】ジェミニ・クリスト
【種族】エルフ
【性別】男
【年齢】約2500歳
【容姿】見た目は20代の青年。白髪で天然パーマ。長い耳
。左耳にイヤリングをしている。星座が描かれている紫色のローブを着ている。先端に水晶玉がついている杖を持っている。古風な口調。
【性格】おおらかで落ち着いている。知識と経験が豊富。面倒見がいい。
【魔法】・水晶魔法(水晶を生み出し水晶の武器、防具を作りだすことができる。他にも様々な攻撃ができる。)
・風魔法
【備考】昔は城の宮廷魔術士を勤めていた。今は城から少し離れた所に住んでいる(一度移住も考えたがここが落ち着くためここに住んでいる)。古風な口調の為か近くに住んでいる空妖精から「おじいちゃん」と呼ばれている。魔術も優れておりすべてのエルフ界でもその名を知らない者はいないくらいかなり有名な人物。高い魔翌力なのか精霊も見えている。杖の先端にある水晶を使った占いが得意で99,99%の確率であてることができる。雷霆の魔王の戦いと封印に参加した経験がある。水晶魔法での攻撃と竜巻やかまいたちなどの風魔法を主にしている。風魔法を利用して空も飛べる。
777 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/24(日) 13:35:26.58 ID:J9CVGHcqo
【名前】ゼーレシルト・フォルカロス
【種族】スフィア
【性別】なし
【年齢】不明
【容姿】幾何学模様の球体
【性格】冷淡
【魔法】殲滅魔法
【備考】ラティア全体を司る人工生命。
太陽からのエネルギーを動力に活動する。緊急事態用に殲滅エネルギーをチャージし続けており、ラティアを犯す敵が出現すればこの星ごと破壊するつもりである。
言葉を介し愛や友情を理解できる生命であるがそれを分かち合う住民たちが消えた今、彼らとの思い出だけを抱いて浮翌遊島を維持し続けている。
778 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/24(日) 14:04:39.26 ID:TXZiHp3j0
【名前】ゴライアス
【種族】大剣(元ゴーレム)
【性別】男
【年齢】もはや数えるのも面倒なので覚えていない
【容姿】青白く輝く美しさと剛健さを兼ね備えた大剣。所々機械的な部分もあり、ゴーレムだった頃の名残を感じさせる
【性格】口調は丁寧だが、どことなく誇り高き武人の様な雰囲気を漂わせている
かつては他のゴーレム同様機械的だったが、城の者たちと触れ合ううちに「彼らを守りたい」という意志と戦士としての自覚が芽生えた結果だと思われる
【魔法】無し
【備考】かつて城を守護していた戦闘用ゴーレムの一体で圧倒的な強さを誇っていたが、雷霆の魔王との戦いで修復不可能なほどの損傷を負ってしまう
当時の王がそれを哀れに思い機能停止しようとしたが、「このまま機能停止されるより、もう一度生まれ変わって誰かの為に戦いたい」という彼の想いを受け、
ラティア・ヘイヴンの技術を総動員して強力な大剣へと生まれ変わらせた
現在はお城の宝物庫に沢山の財宝と共に保管されており、自分の使い手に相応しい戦士が訪れる時を待っている
また柄の中央には彼の人格を司っていたコアがはめ込まれており、それを通じて使い手やその仲間達とも会話する事が出来る
779 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/24(日) 14:56:16.58 ID:vPaYXmpPo
【名前】ジアース
【種族】星精霊
【性別】なし
【年齢】星と同じ
【容姿】特定の形を持たない
【性格】無為自然
【魔法】The Almighty/ジ・オールマイティ
【備考】全てを眺める者。この星そのもの。虐殺も救世も全て等しく感じており、基本は星の生命に対し非干渉というスタイル。栄えるも滅ぶも好きにするが良い。
星の魔翌力や生命の管理は世界樹の精霊に丸投げしている。
780 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2024/11/24(日) 14:59:33.67 ID:08cY5AjWo
【名前】ミーティア
【種族】人間→リビングアーマー(?)
【性別】女
【年齢】27(人間時代の享年)
【容姿】年代物の全身鎧。古ぼけているが錆などはなく骨董品としての価値かありそうだ
「頭部」の中にぼんやりと光る人魂のようなものがあり、これが今の彼女の本体と思われる
【性格】気さくでおしゃべり。もう長いこと人と話していなかったらしく、自身の容姿を活かした驚かせをするなど構ってちゃんな面も
【魔法】後述の魔術の影響か一般的な魔法を使うことができないが、宙に浮いたり自身を構成するアーマーの一部分を分離させ独立して動かすことができる
【備考】かつてラティアに仕えていた宮廷魔術師
密かに研究していた「魂を非生物に定着させる魔術」を自身に施しており、死後成功していたことを数百年経ってから知る
記憶の一部が欠落しており(恐らく術になんらかの不備があったのだろうとは彼女の見立て)、自身の名前しか思い出せないのもその一環のようだ
781 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/30(土) 13:23:34.77 ID:w1dtvCufO
今回、フメイ達は大魔女帝国に行く事になったけどセイン達やシノホシのメンバーが浮島国にいたりするのかな
782 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/30(土) 15:29:01.11 ID:sOexDPUF0
フレメアは魔法店に普通に入ってきそう
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