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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part3

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817 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/09/01(日) 18:27:51.02 ID:vQTQk5vx0
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ


赤髪の女性研究者(スライムは……変化なしか。成分的には人間用の数十倍のものを用意したのだが……やはりスライムの分解能力は驚異的だな……)カキカキ


幼イリス「わ、わぁ〜! ほ、ほんとにちっちゃくなっちゃった!」

幼ミスティ「むう……なんだか、へんなかんじだわ……」

少年エバンス「おお……!? なんだこりゃあ!?」

若ローガン「なるほど……一律で幼児化するわけではなく、一定程度若返るのか」

幼イリス「わっ……! ローガンさん、すっごいいけめん……!」

少年エバンス「ま、まじだ……! ローガンの旦那、若い頃はこんなにカッコ良かったのかよ!?」

若ローガン「……少々むず痒いな」

幼ミスティ「クロシュと、ようせいは……?」


スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
あかちゃん妖精「すう……すう……」スヤスヤ…


幼イリス「わぁ……」

少年エバンス「クロシュちゃんに寄りかかって眠ってるな……」

幼ミスティ「ふふ……かわいいわね……」

若ローガン「フッ……面白いものが見れたな」



赤髪の女性研究者(妖精は……実年齢を無視して幼体化する現象が起きた。眠っているため確認はできないが、恐らく精神も赤子程度の水準に戻っている。やはり、ある程度元の人格が保持される人間の幼体化とは異なる点が多い)

赤髪の女性研究者(妖精類自体、薬毒への抵抗力が極めて弱い種ではある。それに合わせて成分量も他の種族用のものよりかなり抑えたが……それでも尚、妖精類には顕著な反応が現れてしまうらしい)

赤髪の女性研究者(まあ……妖精用の薬品研究をしたところで、私の目標には恐らくほとんど関係がないが……。多少の予算獲得には繋がるか……)

 ◇

―1時間後

イリス「そろそろ戻ったかな……?」

ミスティ「戻ったわね」

エバンス「やっぱ元の年齢の方がしっくり来るな」ググッ

ローガン「……」

イリス「ローガンさん、どうしたの? もしかして具合悪い!?」

ローガン「いや……。問題ない。久しぶりに若い体になって、少々浮かれていたようだ」

ミスティ「そうは見えなかったけれど……」


妖精「……あれ? 治験はどうなったの?」

スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ

妖精「え、終わった!? 全然記憶にないんだけど……」

スライムクロシュ「〜〜」モニョニョ

妖精「寝てたんだ……。まあ私は十数年程度若返ったところで変わんないだろうし、面白くもない結果だっただろうね」

スライムクロシュ「……♪」モニョニョ


 ☆治験のお仕事をやり遂げ、たくさんの報酬を得ました

 ◆
818 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/09/01(日) 19:58:29.82 ID:vQTQk5vx0
―冒険者ギルド イスファハーン支部

受付嬢「お疲れ様でした! こちらが報酬になります!」

 金貨の入った袋「」ズシッ!

エバンス「うおっ……! わかってはいたがなかなか良い額だ……!」

ローガン「だがこれでも、例の闇オークション競り合うには到底足りんらしい……。どうしたものか……」

イリス「とりあえず今はご飯にしましょう! このギルドは酒場も併設されてるみたいですし」

ミスティ「そうね……。体に大きな変化があったからか、いつもよりお腹が空いている気がするわ……」

 *

―昼
 ギルド酒場

 ワイワイ ガヤガヤ

クロシュ「……」トコトコ

妖精「さて、空いてるテーブルは――」


リチャード「……ん?」

妖精「げっ!」

クロシュ「!!」

リチャード「おや……これはこれは」ニコニコ


エバンス「ん? なんだ、おっさん」

リチャード「フフフ……彼女たちとは少々縁がありましてね。お昼がまだのようなら、ご一緒に如何です?」

妖精「うぐっ……! わ、わかったよ……」

ミスティ「ええっ? なんでこんなハゲ頭と……!?」

妖精「ちょ、ちょっとワケがあるんだよ……。ごめん、私とクロシュ以外は他の席に行ってて良いから……」

ローガン「……いや、それなら我々も同席させてもらいたい。構わないだろうか?」

リチャード「ええ、もちろんです。是非皆さんご一緒に!」ニコニコ

 *
819 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/09/01(日) 20:02:39.60 ID:vQTQk5vx0
妖精「それで……一体何の用……?」

リチャード「まあまあそう警戒なさらず。まずは再会できた幸運に感謝の乾杯といきましょう」ニコニコ

妖精「うへぇ……」

エバンス「昨日何があったんだ……?」

リチャード「フフフ……そこのお嬢様方にちょっとした粗相をされてしまいましてね。まあ大した被害があったわけではないのですが……」

ミスティ「ちょ、ちょっと……妖精、何をしたの……?」

妖精「不法侵入……」

イリス「ああ……」

ミスティ「何してるのよ……」

クロシュ「わ、わたしが……しようって、言った……! 妖精さんは……わるく、ない……!!」ガタッ

妖精「……いいよ、クロシュ。慎重に動かなかった私が迂闊だったの」

クロシュ「んゅ……」

妖精「それで、何? 責任を取ってあなたの奴隷になれとでも言うの?」

リチャード「まさか、とんでもない! むしろあなた方の優れた隠密能力を見込んで、一つお伺いしたいのです」ニコニコ

妖精「はあ?」

リチャード「私の元で働く気はありませんか?」ニコニコ

妖精「……断ったら、治安組織にでも突き出すの?」

リチャード「まさか。厳重な警備を掻い潜り、魔封の縄からも容易く抜け出すような方々を捕らえようなどと無謀なことは考えません。このイスファハーンに損害を与えない限り、スカウトを受けるも断るもあなた方の自由です」ニコニコ

妖精「へえ。懐の広さをアピールってわけ?」

リチャード「ハハハ、可憐な姿に似合わぬ剣呑さですな! まあそういった気取りが一切なかったなどと言えば嘘になりましょう!」HAHAHA

妖精「うへぇ、食えない奴……」

クロシュ「あの、でも……わたしたち……行かなきゃいけないとこ、あって……」

リチャード「直近でやって頂きたい仕事が一つかあるいは二つほどあるのですが、それらさえこなして頂ければいつでも退職していただいて構いません。優秀な人材は一つ所に留まるべきではありませんからね」ニコニコ

妖精「ふうん……」

リチャード「報酬は弾みますよ。普通に働く程度では一生手に入らない大金を約束致しましょう」ニコニコ

妖精「じゃあさ、報酬の前払いってできる?」

リチャード「無条件の前払いはできかねますな。何度かお仕事をこなして頂ければ、あなた方の職務姿勢を信用し前払いに対応することも可能なのですが」ニコニコ

妖精「そりゃそうだ」

リチャード「フフフ……前払いはできませんが、報酬と同程度のまとまったお金をお貸しすることは可能ですよ。もし私の元で働くならね」ニコニコ

妖精(こいつ……)

クロシュ「……」


↓1〜3多数決 クロシュはどうする?
1.隠密の仕事を受ける
2.隠密の仕事を受けない
3.その他(自由安価)
820 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/01(日) 20:03:46.37 ID:B1iUN21p0
821 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/01(日) 20:07:01.19 ID:y2F+iewl0
1
822 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/01(日) 20:21:01.17 ID:MVpO2xLDO
2
823 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/09/01(日) 21:07:02.05 ID:vQTQk5vx0
エバンス「妖精、クロシュちゃん。やめとけ。きな臭すぎる」

クロシュ「!」

妖精「エバンス!」

エバンス「重要な諜報任務をわざわざ素性もよくわからん奴らにやらせるのはなぜか? もし成功すりゃ儲けものだが、失敗して死なれてもこのオッサンは痛くも痒くもないだろ。素性不明なら繋がりを追求されてもいくらでも躱せるからな。つまり――このオッサンは都合の良い鉄砲玉が欲しいだけなんだ」

リチャード「なんと、これはまた人聞きの悪いことを言うお兄さんですな! 彼らをスカウトしたのは、ウチの乏しい人材では少々荷が重い任務だからなのです。決して鉄砲玉にしようなどとは――」ニコニコ

エバンス「自分とこの乏しい人材が大事だから、外様のクロシュちゃんたちを使い捨てようってんだろ?」

リチャード「ハハハ、これは何を言っても悪いように受け取られてしまいそうですな」ニコニコ

エバンス「ま、俺も商売柄雇われの身になることが多かったからな。雇う側を見る目は多少あるつもりだぜ」

リチャード「ふむ……では、スカウトは辞退でよろしいですかな?」ニコニコ

妖精「まあ、うん」

クロシュ「えと……ごめんなさい」ペコ

リチャード「ハハ、妖精さんや傭兵のお兄さんと違って君は優しい子ですな。しかし謝る必要はありません。最初に言った通り、スカウトを受けるも断るも自由なのです。この国では、労働する者の自由意思こそが最も尊重されるのですから」ニコニコ


妖精「……私って、あんまり優しくない?」

イリス「ど、どうだろ……。まあまあ優しいと思うけど、辛辣な時は辛辣だよね」

ミスティ「エバンスは……相手による感じよね」

エバンス「まあ大体の人はそんなもんだろ」

ローガン(……クロシュくんは、相手によらず優しすぎるかもしれんな)


 ☆リチャードのスカウトを断りました

 ◆
824 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/09/01(日) 22:36:43.40 ID:vQTQk5vx0
―学術区 公園

 噴水「」シャワシャワ

妖精「うへぇ〜……疲れた……」ゲッソリ

イリス「お疲れ様、妖精さん」

妖精「本当に疲れたよ……。ああいう手合はやっぱり苦手だ……」

ミスティ「でも……結局、お金はどうしましょうか……」

エバンス「その問題は未解決なんだよな……」

ローガン「今からこれ以上稼ごうにも限界はある……。今回はオークションの様子を見学しに行く程度のつもりで臨むのが良いかもしれん」

妖精「まあ見学するのも一つの手だよね。闇オークションは毎月開催されてるっていうし……運が良ければ、大魔女帝国への渡航権も来月また出てくるかも……」

ミスティ「でもこの先何ヶ月も出てこなかったら……」

妖精「うっ……まあ、とりあえず今夜オークションを見に行ってから考えよう……」


マリッサ「……あら、あなたたちは……」スタスタ

クロシュ「!!」

妖精「げっ!!?」

イリス「あっ……! 図書館で会った――」

ミスティ「怪しいおばさん……!」

マリッサ「……ふふ……まさかあなたたちが仲間同士だったなんて。こんなに面白い巡り合わせがあるかしら……」

エバンス「お、おい今度は何だ?」

妖精「……私たちが侵入した塔で、さっきのハゲ男と一緒に会合してたんだよ、この人」

ローガン「……なんと間の悪い……」

マリッサ「立ち話も何ですし、うちにいらっしゃらない? すぐそこなのよ」

妖精「やだ。あなた、私たちを使って研究がどうとか言ってたでしょ。そんな危なそうな奴の誘いになんて乗るもんか」

イリス「え、ええ……!?」

マリッサ「あらあら、不法侵入の証拠を持って当局に届けた方が良いかしら?」

妖精「うぐっ……!」

マリッサ「うふふ……今回は本当にちょっとお話したいだけだから。ね、来て頂戴」

クロシュ「んゅ……」

 ◇
825 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/09/01(日) 22:38:09.66 ID:vQTQk5vx0
―マリッサの邸宅
 応接室

妖精「それで……私たちをこんな場所に連れ込んで、どうするつもり?」

マリッサ「まあまあ、そんなに気を尖らせないで。今紅茶を淹れてるから」

イリス「え、紅茶を……?」

ミスティ「使用人か何かがいるのかしら……」

 ガチャッ

小さなメイド人形たち「オマタセシマシタ! オマタセシマシタ!」パタパタ
小さなメイド人形たち「オコウチャニナリマス! オコウチャニナリマス!」パタパタ

クロシュ「わあ……!」

エバンス「な、なんだこりゃ!?」

マリッサ「これは私の魔法で作った人形たち。邸宅内の雑用はこの子たちに任せているの」

ローガン「……パペットマスターくんのような、傀儡魔法の使い手か」

マリッサ「ええ、その通り。パペットマスターというのは、確か芸術都市の傀儡魔法使いね。一度見たことがあったけれど、彼の腕前も見事なものだったわ」

小さなメイド人形たち「ゴヨウイイタシマス! ゴヨウイイタシマス!」シュババッ
小さなメイド人形たち「オチャカイ! オチャカイ!」シュバババッ

 テーブルの上に綺麗に並べられた紅茶と茶菓子「」ポン!

マリッサ「……私よりは劣っていたけれどね」ニヤリ

 *
826 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/09/01(日) 22:38:45.72 ID:vQTQk5vx0

イリス「え、ええと……」

ミスティ「それで……なぜ私たちをここに?」

マリッサ「気の短い子たちね……」

妖精「言っとくけど、あなたの研究とやらに使われてやる気はないからね」

マリッサ「もう、わかってるわ。今回は別の提案をしようと思ったのよ」

ローガン「別の提案、とは……?」

マリッサ「あなたたち……私の元で働いてみる気はない?」

妖精「げ……」

エバンス(こっちもか……)

マリッサ「希少な星属性を秘めし魔法使いの少女に、イスファハーンタワーの警備を掻い潜って私とリチャードの目をも欺いた隠密の技を持つ少女と妖精……逃すには惜しい人材だわ。もちろん報酬はたっぷり用意できるし、お仲間もまとめて雇用してあげても良い。どう?」

妖精「ついさっき黒メガネハゲの男にもスカウトされたばっかりだよ」

マリッサ「リチャードに!? 承諾したの!?」ガタッ

妖精「しなかったよ」

エバンス「あんたも同じ魂胆だろ? 俺たちゃ使い捨ての鉄砲玉になる気はない」

マリッサ「むっ……リチャードがあなたたちを使い捨ての鉄砲玉にしようとしたのは事実でしょうね。でも私は違うわ。社交界で外面ばかり取り繕う無様な金の亡者でしかないあんな男とは断じて違う。私は人も物も学問も芸術も、全てを等しく大切に育てるイスファハーンの良心よ。当然、雇用した労働者の安全や生活の質にも気を配るわ」

ミスティ「な、なんだか随分とご立派なことを言うわね……」

マリッサ「当然のことを言ったまでよ」


イリス(よ、妖精さんどうするの?)

妖精(……あのハゲは利益追求の商業主義者って点ではある意味すごく信用できそうだったけど……この女は、何か違う。上手く言えないけど、なんかヤバイ気がする……!)

ローガン(同感だ。彼女には……何やら底知れぬ不穏な気配を感じる。受けるべきではない)

ミスティ(でも、不法侵入の証拠を握られているのよね?)

エバンス(この女のテリトリーに入っちまったのは完全に失策だったな……。どうする……?)

クロシュ(……)


↓1〜3多数決 どうしよう
1.マリッサの元で働く
2.粘り強く断る
3.暴れて逃げる
4.その他(自由安価)
827 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/01(日) 22:42:04.31 ID:ziQho+xEO
2
828 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/01(日) 22:54:52.73 ID:tOiq5LqBo
3
829 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/01(日) 23:13:54.51 ID:OsjNbmIcO
2
830 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/09/02(月) 00:15:04.53 ID:nx4y5CLj0
マリッサ「高待遇を約束するわ。私の元で働きなさい」

クロシュ「……んーん」フルフル


妖精(クロシュ!)

エバンス(断るのは良いとして……どうやって切り抜ける……!?)


マリッサ「……聞き分けのない子ね。あなたたちを当局に突き出しても良いのよ?」

クロシュ「……それも、だめ」

マリッサ「あなたに私の行動を制限する権利はないわ」

妖精「行動を制限する……権利……あっ! そ、それなら……! あなただって、あの塔の持ち主でもないのにその不法侵入の被害を届け出る権利なんてないんじゃないの!?」

妖精(この国の法律がどうなってるかはわかんないけど、緑の国じゃ不法侵入は親告罪だった! お願い、ここもそうであって!)

マリッサ「……リチャードに届け出させれば良いだけでしょう?」

妖精(! よし、当たった!!)

妖精「あのハゲ……リチャードとはお昼に会ったけど、私たちの不法侵入は告発しないって言ってたもん」

マリッサ「チッ、あのハゲ……!」

クロシュ「……リチャードさんは……働く人の自由意思こそが、この街では最も尊重されるって……言ってた……。だから……わたしたちは、わたしたち自身の意思で……働く……!」

マリッサ「あーはいはい、わかったわよ。引き下がるわ」

妖精「!」

マリッサ「ま、気が向いたらいつでもここに来なさい。下々の暮らしでは決して味わえない豪奢な報酬と、最先端研究の恩恵を与えてあげるから」

妖精「気は向かないと思うけど覚えとくよ」


 ☆マリッサのスカウトを断りました

 ◆
831 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/09/02(月) 00:15:33.02 ID:nx4y5CLj0
というわけで本日はここまでとなります。次回は闇オークション編です

大富豪たちのスカウトを跳ね除けて突き進むクロシュ一行でした。どこかの勢力に肩入れするということは、どこかの勢力を敵に回すということ。まだこの街に着いて間もなく、具体的な情勢もわかっていない段階で特定の勢力に付くのは怖いことであったのかもしれません。もしどこかに肩入れすることになるとしても、その見極めはしっかり行うのが良いでしょう

そして次回は闇オークション編です。欲望渦巻く競りの社交場――そこで一行が目にするものとは。狂気の狭間に見え隠れする哀しみに、クロシュはどう立ち向かう――

それでは本日もありがとうございました。次回は恐らく土日となります。よろしくお願いいたします
832 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/02(月) 00:21:53.04 ID:e2DfNgIUo
乙乙
今回特に現地トップ層がクセ強で変に肩入れすると何されるか分からない怖さが大きいのがね……
833 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/02(月) 07:53:24.06 ID:wGQgWZTDO

あかちゃん妖精とあかちゃん妖精相手に母性(?)が芽生えているあかちゃんスライムクロシュ可愛い

……とはいってられない状況
834 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/04(水) 01:00:58.06 ID:w2ynKsEK0
アイテム安価を見直して思ったけど武器系のアイテムって手にいれてもクロシュに吸収されてしまうのかな出来ればクロシュ以外のメンバーに装備して欲しいな。(武器手に入れても全然装備しなく回転ノコギリ以外全部クロシュに吸収されているから)
835 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2024/09/07(土) 12:34:22.65 ID:FYSrZtD7O

他のシノホシメンバーもそろそろ動くかな
836 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/09/07(土) 17:46:10.93 ID:uheU/YAW0
国際商業都市イスファハーンの御三家は都市国家の運営に携わる名士でもありますが、デンネル家は違法な希少品や人身売買、オーデルシュタイン家は他国への工作や紛争地への独断的武力介入、マガジン家は当主のマリッサの強権的な勧誘や怪しい研究など、クロシュたちにとってあまり好ましくない面があります。もし今後協力関係を築くことがあるとしても、深入りは禁物かもしれません

クロシュ氏が抱いた感覚が母性だったかどうかはわかりませんが、あかちゃん化した妖精さんはクロシュにとってとてもかわいい存在だったようです
妖精さんにあかちゃんと呼ばれるクロシュ氏ですが、実際のところは平均的な人間の未就学児よりも多くの知識や経験を持ち、自分で考える力も多少はあるため、幼女スライムと言った方が正確であるかもしれません。しかし妖精さんにとってはクロシュちゃんはあかちゃんスライムなので、恐らく今後もあかちゃん呼ばわりされ続けると思われます

今後登場する装備系アイテムを誰が装備することになるかは、そのアイテムの分類や特性次第であります
クロシュ氏は同化という能力を持っているため、パーティの誰も装備できないような物品でもクロシュ氏なら装備できるといった事態が起こりやすいのかもしれません
また、自由行動で市場や武具店などに行って新しい装備を購入し、パーティメンバーの装備を変更することは可能です。もし装備を変更したい場合は活用してみると良いかもしれません(なお当人にとって思い入れの深い装備は変更できないことがあります)

シノホシの方々が今どこで何をしているかはわかりませんが、翼を持つ者が多いシノホシの方々でも例の世界樹の光がある上空までは届かない可能性が高いです。しかしそれで諦めるような方々でもなさそうなので、彼らは彼らで上空への移動手段を模索しているかもしれません。気を付けましょう
837 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/07(土) 17:46:40.99 ID:uheU/YAW0
―夜
 イスファハーン中央区
 高級ホテル「プラチナコイン」ロビー

 ワイワイ ガヤガヤ

ミスティ(ネイビーのドレス)「……私、場違いじゃないかしら……」

イリス(ワインレッドのドレス)「ううん、似合ってるしすっごい美人だよ!」

ミスティ「そ、そう……? イリスはこういう服、慣れてるの……?」

イリス「ううん、私も初めて……! でもこんな綺麗な服着れるなんて考えたこともなかったからちょっと楽しいかも……!」


妖精(ひらひらドレス)「……」ヒラヒラ

クロシュ(ジャンパードレス)「わあ……。妖精さん、ひらひら……」

妖精「人間が作った妖精用の服って、なんだか変な感じ……。なんかあったら隠れさせてね?」

クロシュ「うん……」


エバンス(タキシード・髪型オールバック)「……なんでこんな堅苦しい格好しなきゃならないんだ……?」

イリス「でもすっごい似合ってますよ! 髪型もキマってます!」

エバンス「そ、そうか……?」


ローガン(タキシード・髪型七三分け)「……」

妖精「お、ローガンは見違えたね」

ローガン「そうだろうか」

ミスティ「……服装はともかく、ヒゲと髪はいつもそれくらい整えた方が良いと思うわ」

エバンス「旦那に関しては俺もそう思うぜ。清潔感が違う」

ローガン「……まさか、いつもの私は不潔に見えるのか……?」

妖精「まあ、少し……」

ローガン「」ガーン

イリス「これを機にイメチェンしましょう!」

ローガン「うむ……」


暗黒行商少女(暗黒のドレス)「ふふ、みんな似合ってるじゃない。まあ私が選んだのだから当然だけど」

イリス「ありがとう! でもかなり高いよねこの服……」

暗黒行商少女「別に良いわよ。あんたたちには返し切れない借りがあるし……クロシュが自分で泳がなくても良い船旅をまだ味わわせてやれてないし……」

クロシュ「んへへ……」

暗黒行商少女「ま、まあとにかくお代は別に良いってこと! あ、でも本当にけっこう良い服だからあんまり雑に使わないでよね!」

 ☆全員分の正装を手に入れました

 ◇
838 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/07(土) 17:47:31.33 ID:uheU/YAW0
―高級ホテル「プラチナコイン」高層階
 ホール

 ワイワイ ガヤガヤ

初老の男性「今日の目玉は不死鳥の羽根だそうだ」
初老の女性「不死鳥の羽根があれば、若さと美しさを取り戻せるのかしら?」

貴族の娘「お父様ぁ〜、あたしも不死鳥の羽根が欲しい〜」
貴族の男「はは、君にはまだ必要ないだろう」

身なりの良い男性A「そういえば今回はまだ未公開の品があるんだよな」
身なりの良い男性B「何が飛び出すんだろうな?」

サラサラ金髪の少年「……」

影の薄い人「……」

灰髪オールバックの中年男性「……」




イリス「すごい……お金持ちっぽい人がいっぱいいる……」

暗黒行商少女「あんまりキョロキョロしてるとナメられるわ。堂々としていなさい」

クロシュ「なめられる……」

妖精「……ペロペロされるって意味じゃないよ?」

クロシュ「あ、うん」

ミスティ「……開幕までまだ少し時間がありそうね。少し情報収集でもする?」


↓1選択
1.サラサラ金髪の少年に話しかける
2.影の薄い人に話しかける
3.灰髪オールバックの中年男性に話しかける
4.開幕まで待つ
5.その他(自由安価)
839 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/07(土) 17:48:51.11 ID:5U7vEvIn0
840 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/07(土) 19:48:19.83 ID:uheU/YAW0
影の薄い人「……」


クロシュ「……?」

妖精「クロシュ、どうしたの?」

クロシュ「あの人……なんか……」


影の薄い人「……」


妖精「え? あの人って誰? どこ?」キョロキョロ

クロシュ「……」


影の薄い人「……」ジッ


クロシュ「!」


妖精「クロシュ、あの人って誰の――」

影の薄い人「……」ヌッ

妖精(……ん? なんだこいつ……)

クロシュ「あ、えと……こんばんは……」

影の薄い人「こんばんは」

妖精「こんばんは」

影の薄い人「お嬢様方は、どちらからここへ?」

妖精「え、私たち? 私たちは……とある商人の紹介で見学に来た旅人だよ」

影の薄い人「旅人の身でこの会場まで辿り着くとは、素晴らしいですね」

妖精「運が良かっただけだよ」

影の薄い人「ご謙遜を。そちらのお嬢様も、素晴らしい眼をお持ちのようだ」

クロシュ「ほえ……?」

妖精「どういうこと?」

影の薄い人「そのままの意味です」

妖精「??」

影の薄い人「是非楽しんでいってください。この街のオークションを――」

クロシュ「あ、うん」


妖精「行っちゃった。何だったんだろ」

クロシュ「……」


クロシュ(あれ……今の人……どんな顔で、どんな声だったっけ……?)

 ◇
841 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/07(土) 20:05:10.87 ID:uheU/YAW0
リチャード「レディース&ジェントルメン! 今宵はお集まりいただきありがとう! 今回の司会もこの私リチャード・デンネルが務めさせていただく!」

 ワーワー!! パチパチパチ


妖精「げっ、司会ってあいつ自ら!?」

ミスティ「堂々としたものね……」


リチャード「そして早速オークションに移ろう! まずはこの『幻影の魔鏡』から――」

 ◆

身なりの良い男性「2億だ!」

貴族の男「ならば私は3億出そう」

身なりの良い男性「なにィ!?」


リチャード「おおっと! 3億を超える者がいなければ決定だが――いないようだ! それではこの『大魔女帝国渡航パスポートファミリーセット』はオトーコ・キゾック氏の落札で決定!」

貴族の男「フッ……美容なら不死鳥の羽根より大魔女帝国のスキンケアグッズが良いだろう」キラキラ

貴族の娘「きゃああ!! お父様だぁい好き!」キャッキャ



ミスティ「さ、さんおく……?」

イリス「無理だ……こんなの勝てるわけがない……」グニャァ

エバンス「まあ、今回は見学だけだし……」

ローガン「だが……普通の稼ぎでは一生身を粉にして届くかどうかの額だ。妖精くん、どうする……?」

妖精「ど、どうするったって……なんとかして稼ぐしか……」

暗黒行商少女「……何か手はないかしら……」



リチャード「それでは次に移らせていただこう! 次の品物は本邦初公開――」

 布をかぶせられたカート「」ガラガラ…



ローガン「む……?」

イリス「あれ……? あのカートから……星属性の気配が……?」

妖精「まさか――」

クロシュ「……!!」



リチャード「あの伝説の、スピリチュアルジェルだァァァ!!!!」バッ

 取り払われる布「」バサッ

檻に入れられた白銀のスライム「…」モニョ…

 ザワザワ


貴族の娘「きゃあああ! スピリチュアルジェル!!?」
貴族の男「な、なんと……私も初めて見た」

身なりの良い男性B「うおおお!? あれが今回のシークレットか!?」
身なりの良い男性A「お、おお……! こりゃ大魔女帝国を負けといて正解だったぜ! こっちに全力だ!!」

初老の男性「おお……あれがスピリチュアルジェル……」
初老の女性「美しいわ……。あれが手に入れば若さと美しを取り戻せるのかしら?」



ミスティ「あれが……ステラスライム……!」

エバンス「チッ……胸糞悪いな……」

暗黒行商少女「仕方ないわ。ここはそういう街だもの」
842 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/07(土) 20:06:33.47 ID:uheU/YAW0
檻に入れられた白銀のスライム「…」モニョ…


リチャード「それでは早速入札に移ろう!」

身なりの良い男性A「4億だ!!」

リチャード「おおっと! いきなり4億――」

貴族の男「5億!」

身なりの良い男「て、テメェ……また……!」

貴族の男「フッ……美しきジェルは我が愛娘にこそふさわ――」

初老の男性「10億!」スッ

貴族の男「!」

リチャード「おおっと! 早くも10億代に突入だ!!」

貴族の男「ならば私は12億だ!」

初老の男性「15億!」

貴族の男「じ、18億!!」

初老の男性「25億!」

貴族の男「に、にじゅ……アバッ……」バタッ

貴族の娘「お父様ぁ!」


初老の男性「少し早いが、君との結婚記念プレゼントといこうじゃないか」

初老の女性「まあ、素敵……。わたくし、あなたの為に若さと美しさを取り戻すわ」


リチャード「ここでキゾック氏がノックアウト! 伝説のスピリチュアルジェルは25億で決まりか――」


灰髪オールバックの中年男性「50億」スッ

初老の男性「なに……!?」


リチャード「おおっと、ここで大富豪ロスチャイルドのソーリス氏が参戦だァァァ!!」


初老の男性「ならば、60億……!」

ソーリス氏「90億」

初老の男性「オゴッ……」ブクブク バタッ

初老の女性「あらあら、こんなところで泡噴いちゃって。カニさんみたいねぇ」


リチャード「ショロウ氏、カニの如く泡を噴いて退散! これは90億で決まりと――」


サラサラ金髪の少年「待った。100億」スッ

ソーリス氏「!」


リチャード「なんとなんと、ここに来て最大富豪デンネルの分家、ゲンズブール家当主のエミリオくん参戦だァァァ!!」

エミリオ氏「……」

ソーリス氏「120億」

エミリオ氏「じゃあ200億」

ソーリス氏「……!!」ガクッ


リチャード「おおっと〜!! エミリオくんの暴力的提示額に大富豪ソーリス氏が膝を付いたァァァァ!」

エミリオ氏「決まりでいいですか?」

リチャード「ほぼ決まりだと思われますが、念の為聞いておきましょう! 200億のエミリオくんに挑む猛者はいるかァァァ!!?」
843 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/07(土) 20:07:32.32 ID:uheU/YAW0
檻に入れられた白銀のスライム「…」モニョ…



イリス「に、ひゃくおく……?」グルグル

エバンス「嘘だろ……わけがわからねえ……」

ミスティ「……目の前で起きている、下劣な催しに……何もできない自分が、腹立たしいわ……」

クロシュ「……」

妖精「……クロシュ……気持ちはわかるけど、だめ……。この警備と衆人環視の中で、あのスライムを助けて逃げるのは不可能だから……下手なことをしても、何も救えずに殺されるだけ……」

クロシュ「…………」



↓1〜3多数決
1.どうにもならない
2.白銀のスライムを逃がす
3.その他(自由安価)
844 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/07(土) 20:08:05.72 ID:HuochME1o
2
845 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/07(土) 20:09:49.47 ID:FYSrZtD7O
1
846 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/07(土) 20:09:53.08 ID:jP/anD+5O
2
847 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/07(土) 20:11:13.63 ID:WzS0epd1O
1
848 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/07(土) 20:30:27.82 ID:uheU/YAW0
光学迷彩クロシュ「」スゥ―…


妖精「あ……ば、ばかばかばか!!」パタパタ

ミスティ「クロシュ……!?」

エバンス「お、おい嘘だろ!? クロシュちゃんまさか――」



光学迷彩クロシュ「……」スッ

 檻「」ガション

白銀のスライム「……?」モニョ…?

光学迷彩クロシュ『今……出してあげる……』モニョモニョ

白銀のスライム『え……?』モニョ…?

 カチャカチャ…



リチャード「ん……? 何の音だ……?」


影の薄い人「……」


↓1コンマ
01-30 ??
31-50 救出失敗、クロシュ捕縛
51-70 救出成功、クロシュ捕縛
71-90 救出成功、バレるが離脱成功(クロシュお尋ね者化)
91-00 救出成功、バレずに離脱成功(クロシュ無罪)
849 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/07(土) 20:34:58.59 ID:WzS0epd1O
850 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/07(土) 21:32:58.76 ID:uheU/YAW0
エミリオ氏「……!! 檻の前に何かいます!!」

リチャード「なんだって!? だが何も見えないぞ!!」

エミリオ氏「僕は魔眼持ちです! あなたたちとは見えている世界が違う!!」

 ザワザワ…


イリス「えっ、えっ……!?」

ミスティ「くっ……! こうなったら――」

妖精「ミスティやめて! みんなはここで待機! 勝手な真似は絶対しないで!!」ヒュンッ

エバンス「お、おい妖精!」


光学迷彩クロシュ『んゅ……』カチャカチャ モニョモニョ

白銀のスライム『だめ……早く離れて……。あなたまで、檻に入れられちゃう……』モニョモニョ

光学迷彩クロシュ『んゅゅ……』カチャカチャ

妖精『ばかクロシュ! 鍵開けなんかやったことないでしょ! だったら熱で焼き切れ!』ヒュンッ!

光学迷彩クロシュ『妖精さん……!』モニョ…!

妖精『私も短時間なら誤魔化しが効くの! 一旦あなたの中に入れて!』

光学迷彩クロシュ『う、うん!』モニョッ!

 モニョン!

バーニング光学迷彩クロシュ『んゅゅ……!』チリッ

 溶かされる檻「」ジュッ…


貴族の男「お、檻が溶けた!? 本当に何かいるのか!?」


白銀のスライム『……!?』

光学迷彩クロシュ『逃げる……! 早く……!!』モニョモニョ…!

白銀のスライム『あ、え、えと……』モニョニョ…


身なりの良い男性B「おい、スピリチュアルジェルが逃げちまうぞ!」


妖精(くそ、あのガキ魔眼持ちだって……!? ならどうやって逃げれば――)


ミスティ「曲者よ!! 氷の魔法で曲者を捕らえるわ!!」
 氷霧「」サァァァ――

イリス「なら私は炎の魔法で!!」
 炎「」ボンッ!!
  煙「」モクモク――

エバンス「俺は土魔法で泥棒の動きを阻害するぞ!! 警備員、頼む!」
 土塊「」ボゴンッ!
  土埃「」モワモワ――

ローガン「この手口はシノホシのテロか!!? ここは危険だ!!」

 ザワザワ キャアアアアア!!! テロ!? シノホシ!!?


妖精『あいつら……! ばか……! とにかくもう逃げるしかない! クロシュ、逃げ――』

 ドシュッ!

妖精『えっ……』
851 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/07(土) 21:34:04.61 ID:uheU/YAW0
 デロデロ…

光学迷彩スライムクロシュ「」デロロ…

妖精『クロシュ!?』

白銀のスライム『え、え……!?』モニョモニョ


警備魔導人形「ターゲットに命中。捕縛に移行します」ジャキッ


妖精「こ、こいつ……!」

光学迷彩スライムクロシュ『ん、んゅ……』ググ…

 モニョニョ…ポン!

光学迷彩白銀スライム『わ……!?』ポン!

妖精『そ、それ……相手を擬態させる魔法!』

光学迷彩スライムクロシュ『……にげ、て……』モニョ…

光学迷彩白銀スライム『で、でも……!』モニョモニョ オロオロ

 モニョモニョ ポン!

白銀クロシュ『妖精、さんも……!!』モニョ…!!

妖精『そ、それ……あなたがステラスライムに擬態なんて、したら……!!』

白銀クロシュ『はやく……! わたし……もう……うごけな……』

 ドシュドシュッ!

白銀クロシュ「」デロロ…


妖精(あ、ああ……だめだ……私には……クロシュを連れて逃げるだけの力が……)

妖精(ならせめて……クロシュと一緒に……)

妖精(………だめだ……。私が、ここでクロシュと一緒に捕まって、殺されたら……世界樹の光が……。クロシュ一人の為に、世界の危機を放るわけには……)

妖精(…………)

妖精(…………ごめん、ね……)



光学迷彩白銀スライム『〜〜』オロオロ モニョモニョ

妖精『……逃げるよ』

光学迷彩白銀スライム『えっ……。で、でも……このスライムさんが……』

妖精『つべこべ言うな!! 逃げるんだよ!!!』

 ◆
852 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/07(土) 21:39:38.04 ID:uheU/YAW0
―夜
 シルバーコイン 客室


白銀スライム「……」モニョ…


ミスティ「……」

イリス「え、ええと……クロシュ、ちゃんは……?」

妖精「クロシュは……そのスライムの代わりに、捕まった」

ローガン「……」

エバンス「……くそっ……! 俺は……また……」

暗黒行商少女「……」


白銀スライム「……」モニョ…

ミスティ「……あなたが気に病むことはない……なんて……無理よね……」

白銀スライム「……」モニョニョ…

 ※クロシュが捕まりました
  パーティから離脱します

 ◆
853 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/07(土) 21:48:20.95 ID:ILUOpQVao
ひょっとしてピンチか?
854 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/07(土) 22:11:16.17 ID:lshPv41rO
白銀スライムちゃんかわいい
855 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/07(土) 22:13:28.08 ID:+sGVpQPG0
イリスの使い魔的なポジションになれたりしないかな
856 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/07(土) 22:24:56.51 ID:uheU/YAW0
―深夜
 イスファハーン・ピラー

リチャード「フゥ〜……一時はどうなるかと思いましたが、無事にスピリチュアルジェルを確保できましたね」ニコニコ

エミリオ氏「貸し一つだよおじさん。僕がいなかったらまんまと奪われてたんだから」

リチャード「ええ、もちろんですよ。事情聴取が終わったら例のスピリチュアルジェルは君に差し上げましょう」ニコニコ

エミリオ氏「へえ、太っ腹だね」

リチャード「感謝の印ですよ。しかしオーデルシュタインかマガジンが仕掛けてくるかとは思っていましたが、まさかあんな露骨な手で来るとは。彼奴らもよほど切羽詰まっていると見えますな」クックック

エミリオ氏「下手人は見つかったの?」

リチャード「恐らくはオーデルシュタインのハイド・ストークか……もしくは、最近現れた黒髪の少女と妖精の二人組かもしれません」ニコニコ

エミリオ氏「え? でもそいつらって旅人なんでしょ?」

リチャード「オーデルシュタイン……にはハイドがいますが、マガジンには有用な諜報員がいないので、マガジンが彼らを雇う可能性があります。いや、マリッサなら雇うのではなく脅迫して無理矢理従わせるかもしれません」ニコニコ

エミリオ氏「なるほど。マガジンに捕まったんなら死ぬまで使い潰されて最期には実験台だね、可哀想に」

リチャード「そうでないことを祈ってますよ。さあて、それじゃあお待ちかねの事情聴取タイムといきましょう」ニコニコ


白銀スライムクロシュ「……」モニョ…


エミリオ氏「見てっても良い?」

リチャード「構いませんよ。面白いものでもないと思いますが」ニコニコ

エミリオ氏「内容が知りたいだけだよ」

リチャード「なるほど。それでは哀れなスライムちゃんにすこーしインタビューといきますか」ニコニコ


白銀スライムクロシュ「……」モニョ…


エミリオ氏「おじさんの頭脳魔法なら相手の記憶とかも読み取れるんでしょ? なら尋問も拷問もインタビューもいらないんじゃないの?」

リチャード「エミリオくんは風情というものを解しませんね……」ニコニコ

エミリオ氏「風情で金が稼げるの?」

リチャード「身も蓋もありませんね……。まあいいでしょう、せっかちなエミリオくんのためにさっさと終わらせて差し上げます」スッ


白銀スライムクロシュ「……」モニョニョ…

リチャード「さあ、知っていることを洗いざらい私に見せなさい――」

 リチャードの手「」ピト キュオオオオ――

白銀スライムクロシュ「〜〜!!」モニャニャニャニャ!!!


リチャード「……ん? これは……どういう……なっ……!!」

エミリオ氏「おじさん?」


 クロシュの記憶「」デロデロデロ――
  クロシュの記憶「」デロデロデロデロ――
   クロシュの記憶「」デロデロデロデロデロ――
857 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/07(土) 22:27:18.99 ID:uheU/YAW0

リチャード「のあああああああ!!!?!!?!??」ガクガク

エミリオ氏「お、おじさん!?」

 *

スライムクロシュ「」デロデロ…


リチャード「ぐふぅ……取り乱してすみません、エミリオくん……」

エミリオ氏「い、一体何を見たって言うのさ」

リチャード「それがですね……。結論から言うと、やらかしました」

エミリオ氏「え?」

リチャード「このスライム……例のスピリチュアルジェルではありません」

エミリオ氏「ええっ!?」

リチャード「見てみなさい。そのスライムを」


スライムクロシュ「」デロ…


エミリオ氏「あっ! 色が……黒くなってる!?」

リチャード「擬態を維持できないほどに疲弊したのでしょう」

エミリオ氏「ぎ、擬態だって!? じゃあこのスライムは一体――」

リチャード「……昨日、この塔に侵入してきた黒髪の少女の……真の姿のようです」


スライムクロシュ「」デロロ…

 ◆
858 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/07(土) 22:28:33.23 ID:aT4GMiLZ0
これからは白銀スライム、妖精、イリス、ミスティ、ローガン、エバンスで旅する事になるのかな
859 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/07(土) 22:31:01.33 ID:+sGVpQPG0
白いから……シロシュちゃん?(安直)
860 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/07(土) 22:43:31.76 ID:uheU/YAW0
―国際商業都市イスファハーン 滞在4日目

◇妖精   [世話焼き妖精]
武:         盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:         防:精霊のレオタード 飾:

◇イリス  [星の魔法使い]
武:精霊樹の杖[改] 盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:         防:魔術師のローブ  飾:

◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:魔銀の短剣    盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:         防:精霊のローブ   飾:

◇ローガン [鋼の戦士]
武:鋼の剣      盾:鋼の盾      飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:鎖帷子      飾:

◇エバンス [地の傭兵]
武:魔銀の剣     盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:         防:革の鎧      飾:

◇暗黒行商少女[闇の商人]
武:魔銀のナイフ   盾:         飾:貝殻の髪飾り
武:         防:闇のエプロン   飾:

◯所持アイテム
[道具]        [装備品]       [大事なもの]
運命賽*2       蜘蛛絹の下着      魔族国永久旅券
会心賽*1       ザリガニのお守り    フメイの服の切れ端
反魂丹*2       大きな巻き貝      精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具   大きな軽石       精霊樹の実のジャム
魔術書「星の魔力」上  闇の欠片        精霊樹の鉢植え
お宿の焼き菓子     フリルワンピ水着    フメイとアリシラの人形
お宿の妖精の織物    魔法学園のスク水    メルルの帽子
魔導飯盒        炎鉱石         溶岩石のアミュレット
妨害魔力波発生装置   ガラスのザリガニ    暗黒優待券
属性大全        踊り子の双剣      亡国王のペンダント
魔王図鑑        サボテンドラゴンの花  冒険者証(ランク1)
氷精の魔導書
マジカルブラッドワイン
吸血鬼殺ブラッドワイン
綺麗な砂
魔術書「正負の属性」
魔術書「星の魔力」中
吸血鬼の日焼け止め
日蝕の傘(破損)

◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[1/5]

◯仲間の目標
・ブラッドを倒す(ミスティ)

◯経験値
・風になる[3/12](クロシュ)
・魔法[5/6](イリス)
・魔法[3/6](ミスティ)
・氷属[6/8](ミスティ)
・剣技[2/8](エバンス)
・魔法[1/6](エバンス)
……………………………………………………………………………………
□国際商業都市イスファハーン 主要施設
中央区:イスファハーンピラー、高級ホテル、黄金市場、高層住宅、他
商業区:宿、市場、食事処、酒場、浴場、娼館、冒険者ギルド、他
学術区:劇場、闘技場、美術館、図書館、学校、病院、研究所、他
貧民街:怪しい露店、怪しい娼館、薄暗い路地裏、他
沿岸部:港、造船所、コンテナ港、工場地帯、軍港、灯台、他
861 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/07(土) 22:44:19.15 ID:uheU/YAW0
―朝
 シルバーコイン 客室

白銀スライム「…」モニョ…

ミスティ「……」

イリス「ねえ……クロシュちゃんを、助けに行こうよ」

ミスティ「イリス」

イリス「だって……クロシュちゃんが間違ったことをしたなんて私は思わないもん!」

妖精「でも……クロシュは、この国の法律的には完全に犯罪者なんだ。その脱獄を幇助したら、私たちまでお尋ね者になる……。そうなれば……世界樹の光を追うどころじゃ……」

イリス「うっ……」

ミスティ「……じゃあ、私一人でやるわ」

イリス「ミスティ!」

ミスティ「私一人程度が抜けても、世界樹の光探索に支障は出ないでしょう。ここの法がクロシュを許さないとしても、私はそんな悪法認めないわ」

暗黒行商少女「……私も付き合うわよ。元はと言えば、優しいクロシュをあんな場に連れ出した私の責任だもの」



妖精「……」グニャァ…


白銀スライム「……」


イスファハーン滞在4日目です
↓1〜3 自由安価 何をする?
862 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/07(土) 22:44:57.45 ID:5U7vEvIn0
フラナに救出作戦相談の手紙
863 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/07(土) 22:46:12.14 ID:FYSrZtD7O
ギルドで救出作戦の協力者を探す
864 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/07(土) 22:46:50.00 ID:HuochME1o
イスファハーン中のスライムの力を借りる
865 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/07(土) 22:49:14.56 ID:IoduLC3+O
ローガン リチャードとユーシリア魔法騎士団時代の話しやユーシリアの現在の話など和ませてからクロシュを解放出来るか交渉してみる。
866 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/07(土) 23:08:34.25 ID:uheU/YAW0
 窓「」ガラッ

ハーピィ記者「話は聞かせてもらいましたよ!」ヌッ

イリス「うわあ!」ドテッ

暗黒行商少女「なな、何!?」

ハーピィ記者「街中の大富豪が集う闇オークションで強盗だなんて、クロシュちゃんもなかなかやりますね! ますますダークヒーローらしくなってきて執筆者として鼻が高いです!」

ミスティ「何よ……茶化しに来たの?」

ハーピィ記者「昨夜のことがあまりにも衝撃的だったので急いでフラナ大将に報告したら、速達を頼まれたんです。はいどうぞ」スッ

 フラナからの手紙「」ポン

イリス「えっ!」


↓1コンマ
01-05 残念だけど自然の摂理よ……
06-35 名案は思い付かないけど頑張りなさい。日傘は修理しておいたわ
36-65 日傘の代わりにバイオレット印のハーミットローブを付けておいたわ
66-95 力こそ全てよ。マジカルブラッドワインを飲んで強行突破しなさい
96-00 ハーピィ記者を貸してあげるわ
867 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/07(土) 23:11:29.02 ID:ILUOpQVao
記者さんタスケテ!
868 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/07(土) 23:22:24.78 ID:IoduLC3+O
フラナってイリス関連なのか魔族の国関連かは分からないけどリチャードに知恵(たぶん頭脳魔法の力)をかりる為に相談しに来た事があると書いてあるから一応二人は知り合いなんだよね。
869 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/07(土) 23:55:48.18 ID:uheU/YAW0
―フラナからの手紙

 残念だけど自然の摂理よ。強者に抗えば、弱者は踏み砕かれる。クロシュの気持ちは理解できるけれど、思慮は足りなかったとしか言えないわ。
 そしてそこは国際商業都市イスファハーンなのでしょう。それならばあなたも無茶をしてはいけない。そこに住まう富豪たちは王国の悪鬼羅刹にも比肩する経済修羅ばかり。クロシュを助けようとして、あなたまで同じ末路を辿るなんてことになったら目も当てられない。賢明な判断をしなさい。

 追伸:指名手配犯レイ・アンバーの体表に刻まれていたという魔法陣についてはまだ解読中よ。続報を待ちなさい。

 ◆

―シルバーコイン 客室

 フラナからの手紙「」

イリス「フラナ先生……」

ミスティ「冷静な意見ね……。反論は特にないわ……」

妖精「……」

ハーピィ記者「ありゃりゃ、最近のフラナさんにしちゃ珍しくヒエヒエなご意見ですねえ。まあそれだけイリスちゃんたちが大事ということでもあるのかな?」

イリス「でも……クロシュちゃんだって、魔族国の為に戦った仲間です……」

ハーピィ記者「フラナさんって元々はこういう性格だったんですよ。最近がホカホカすぎただけで、魔族革命の前はやらかした仲間とかは簡単に見捨てるタイプの恐ろしい吸血鬼でした」

イリス「そ、そうだったんですか……」

ハーピィ記者「姉がまた出てきたとかなんとかでピリピリしてるので、そのせいかもですねえ。フフ、私はピリピリキレキレのフラナ将軍も嫌いじゃないんですけどね」

 ◆
870 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/07(土) 23:56:37.83 ID:uheU/YAW0
―シルバーコイン 客室

イリス「……そういえば、作戦とかはあるの?」

ミスティ「……これから考えるわ。あなたは何かある?」

暗黒行商少女「……まずギルドの力を借りようと思う」

イリス「え、ギルド? でも脱獄の協力依頼なんて……」

暗黒行商少女「ただの冒険者ギルドじゃないわ。闇の冒険者ギルドよ」

イリス「えっ……!?」

ミスティ「闇の……冒険者ギルド……!?」

 ◇

―商業区地下街
 闇の冒険者ギルド本部

 松明「」メラメラ

エバンス「商業区の地下に、こんなところが……!」

イリス「え、ええと……ここ、本当に大丈夫なの?」

暗黒行商少女「表向きは異系列の冒険者ギルドってことになってるから大丈夫よ。それにここの運営にも闇オークションと同じくデンネルが一枚噛んでるし」

ローガン「……いや、それこそ本当に大丈夫なのか?」

暗黒行商少女「だからこそよ。デンネルの事情を知るならここが一番手っ取り早いわ」

 *

闇の受付嬢「はぁ〜い、当ギルドのご利用は初めてですかぁ〜? 当ギルドの冒険者証があればぁ〜」

暗黒行商少女「はい」

 闇の冒険者証「」ポン

闇の受付嬢「はぁ〜い確認しましたぁ〜。本日はどのようなご用件ですかぁ〜?」

暗黒行商少女「昨日のオークションで落札されたスピリチュアルジェルの行方と、もし例の強盗犯が確保されているならその情報が知りたいわ。あと、諜報や工作に長けた人材がいれば雇いたい」

闇の受付嬢「それでしたらぁ〜」


↓1コンマ 情報
01-30 エミリオ氏に無事落札された以上のことはわかりませんね〜
31-60 イスファハーンピラーに運ばれていったそうです〜
61-90 リチャード氏とエミリオ氏は裏で結託していたようですね〜
91-00 イスファハーンピラーの内部構造と脆弱性はこちらになります〜

↓2コンマ 人材
01-05 影の薄い人
06-35 いないですね〜
36-95 メルル
96-00 クロシュヴィア
871 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/07(土) 23:59:12.71 ID:+sGVpQPG0
えい
872 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/08(日) 00:00:05.27 ID:0OJY7+vjO
んあ
873 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/08(日) 00:00:28.57 ID:DSr32jRWo
こんま
874 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/08(日) 00:10:02.19 ID:kr/G9W+wo
…………運命賽って能動使用できましたっけ……?
875 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/08(日) 00:29:08.68 ID:jQcDcW/m0
というわけで本日はここまでとなります。次回はスライムの力を借りてみたい編からとなります

白銀スライムさんを救う為に無茶をした結果、捕まってしまったクロシュさんでした……。この先一体どうなってしまうのか、クロシュ氏が完全にパーティ離脱となってしまうかどうかは今後の展開次第となります。なおクロシュ氏がパーティを離脱した場合、多方面に大きな影響を及ぼす可能性があります(特にセインくんとクロシュヴィアとフメイちゃん。特にフメイちゃん。特にフメイちゃん)。ご注意ください
スピリチュアルジェルことステラスライムこと白銀スライムさんにも何か秘密があるようです。助かりこそしたもののクロシュちゃんが代わりになってしまったことを酷く気に病んでいるようですが、何かお話してみるといろいろ情報が手に入るかもしれません

フラナ氏とリチャード氏は個人的な親交があるようです。しかし残念ながら、フラナ氏の口利きでリチャード氏に融通を効かさせるというようなことは難しいかもしれません。リチャード氏は骨の髄までビジネスな男なので、相応の利益を提示する必要があります

そして運命賽ですが、あれは死や再起不能などの不可逆的な酷い結末を招いた時か、あるいは良い運命と悪い運命が明確に決まっている時の選択肢で使用の可否が出現することがありますが、それ以外の場面では使えないようです。もしもっと使いたいという意見がありましたら、このスレの終わり辺りにでも使い方のご意見募集をしたいと思います。よろしくお願いします

それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
876 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/08(日) 00:31:25.77 ID:jQcDcW/m0
闇の受付嬢「落札されたスピリチュアルジェルはイスファハーン・ピラーに運ばれたようです〜。リチャード氏とエミリオくんは裏で結託していたようですね〜。周知の事実ですが〜」

イリス「周知の事実なの……!?」

暗黒行商少女「昨日リチャード自身が、デンネルの分家の当主って言ってたし、隠す気なんてないと思うわ」

闇の受付嬢「強盗は未だ正体がわからないようです〜。怖いですね〜」


ミスティ(……ということは、クロシュは強盗として逮捕されたのではなく、スピリチュアルジェルとして連れていかれたまま正体を隠し続けているということ……?)

エバンス(……クロシュちゃんの擬態がバレたら治安組織に突き出されて一気に厳しくなるってことか……)

暗黒行商少女(……どうかしら。逮捕された状態も、イスファハーンピラーに囚われている状態も、救出難度としては似たようなものだと思う。あのイスファハーンピラーの警備は留置所や刑務所に並ぶくらい厳しいわ)

ローガン(……正体がバレた際にリチャード氏やエミリオ氏に殺されることの方が恐ろしい。何せ200億積んだのだ、偽物のスライムだったと知れば……)


暗黒行商少女「……それで、人材の方はどう?」

闇の受付嬢「今は動ける人がいませんね〜」

暗黒行商少女「そう……わかったわ。ありがとう。お代は引き落としでよろしく」

闇の受付嬢「はい〜ご利用ありがとうございました〜」

 ☆クロシュの居所を掴みました
 ☆リチャード氏とエミリオ氏の結託を知りました

 ◆
877 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/08(日) 00:32:08.86 ID:jQcDcW/m0
順番を間違えました。それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
878 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/08(日) 00:56:13.11 ID:kr/G9W+wo
おつでした
取り敢えずまだどっちに転ぶか分からないという所で、運命賽の使用条件は了解です

あークロシュになにかあったら一番ヤバい人いましたね……
879 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/08(日) 07:34:39.63 ID:0Y0R81QU0

今回はコンマ大荒れの日だったか・・・
ここでまさかの主人公交代?
これは敵勢力乱入してでも助けるべきか・・・
880 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/08(日) 10:15:38.16 ID:8wWjD4Vh0
白スラちゃんは助けなかったら殺されて鉱石にさせられてたんだろうか
881 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/08(日) 13:02:29.65 ID:4+EmC/BtO

妖精さんメンタルボロボロそう…
882 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/08(日) 14:36:04.68 ID:F2364gZcO
個人的に頭脳魔法って自分のIQを上げてまるでAIのように答えを出す以外に「相手の分析」、「相手の行動を予測する」、「相手の記憶を見る事が出来る」など便利だと思ったけど光学迷彩クロシュを2回も見抜けていないのは意外だった。
883 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/08(日) 16:40:27.28 ID:jQcDcW/m0
クロシュ氏の運命がどうなるかはまだ決まっておりませんが、もし致命的な事態になった場合はもちろん運命賽を使うことができます。賢明な判断をしていくのが良いでしょう
クロシュ氏が大変なことになった場合、様々な影響があります。それはセインくんとクロシュヴィア氏とフメイちゃんだけに留まらず、レイさんやリュアンちゃんなど、今までに関わってきた多くの人々に何らかの変化が起きることが予想されるでしょう。特にフメイちゃんに関しては、ものすごく大変な方向に気持ちがこじれてしまう可能性が高いと言えます

実のところクロシュ氏以外の誰かが主人公になることはあまり想定していなかったので、もしクロシュ氏が主人公を続けられなくなってしまった場合どうするかはちょっと未定だったりします。とはいえまだ交代が確定したわけでもないので、確定したらその後のことはその時に考えれば良いかとも思います

白銀スライムさんがお買い上げされていた場合にどういう運命を辿っていたかは今のところわかりません。リチャード氏は愛玩や鉱石化ではない別の目的があるかのようなことを言っていましたが、それが何なのかもまた判明はしていないようです

妖精さんは、クロシュ氏を見捨てたことをものすごく気に病んでいるようです。クロシュ氏自身が見捨てて逃げろと言ったので仕方ないのですが、妖精さんはそう簡単に割り切れるほど器用な性格ではなかったのかもしれません

頭が良くなっても視覚などの感覚器官が鋭敏になるわけではないので、光学迷彩だけでなく魔力的にも高度な隠蔽を行っているクロシュの隠密を看破するのは実は非常に難しいです(いつも失敗している印象がありますが、相手が悪いのです)。なおリチャード氏はそういった隠密能力者の対策を全く立てていなかったわけではなく、魔眼持ちのエミリオ氏や優秀な警備魔導人形を多数配置するなどして万全の対策を立てています。必ずしもリチャード氏自身が隠密を看破する必要はないのです
884 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/08(日) 16:41:26.65 ID:jQcDcW/m0
―シルバーコイン 客室

妖精「」グッタリ

白銀スライム「……」モニョ…

妖精「」グッタリ


白銀スライム『あの……妖精さん……』モニョモニョ

妖精「なに……」

白銀スライム『……クロシュちゃんを助けるの……私も、手伝いたい……』モニョモニョ

妖精「……」

白銀スライム『私の……せいだから……』モニョニョ…

妖精「……好きにしたら……」

白銀スライム『うん……』モニョ

妖精「……」グッタリ



白銀スライム『あの……よ、妖精さんも……クロシュちゃんのこと、助けたいんじゃ……』

妖精「何もできないよ。あの時……私は自分の使命を優先して、クロシュを見捨てたんだ」

白銀スライム『でも、まだ間に合うかも……。他の人たちも……クロシュちゃんを助ける為に、動いてる……』

妖精「そうだよ。結局、我が身可愛さに動けてないのは私だけ……。最低の薄情妖精なんだよ。放っておいてよ……」グッタリ

白銀スライム『………』

 *
885 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/08(日) 16:43:36.64 ID:jQcDcW/m0
―??

 ピー… ピピピ… キュオンキュオン…


 遥か彼方の空に浮かぶ白い光「」ユラユラ


 地上に瞬く無数の光「」チカチカ


『〜〜〜……〜〜〜〜……〜〜〜〜〜……』モニョモニョ…

『〜〜、〜〜〜〜……』モニョニョ…

『〜〜〜〜〜〜〜〜……〜〜〜〜……?』モニョモニョ…

『〜〜〜〜〜〜〜〜――――』モニョモニョ―

 *

↓1コンマ
01-01 クロシュヴィア『……悪い街は、溶かしちゃわなきゃね……』モニョニョ
02-05 シュヴィア『見つけた……』モニョ
06-10 ブラッド『へえ、あのバカ捕まったんだ』モニョッ
11-40 レッサースライムたち『〜〜』モニョモニョ
41-70 シティスライムたち『そうなんだ〜』モニョモニョ
71-95 シティスライムたち『わかった〜』モニョモニョ
96-00 クロシュヴィア『助けてあげるね……』モニョニョ
886 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2024/09/08(日) 16:45:05.45 ID:FXRcU5J5O
887 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/08(日) 17:45:16.46 ID:jQcDcW/m0
―シルバーコイン 客室

白銀スライム「――」

妖精「……何してるの?」

白銀スライム『あっ! え、えと……』モニョッ!

妖精「……まあ、なんでもいいけど……。クロシュが助けたあなたの命……無駄にしないでね……」

白銀スライム『……うん……』モニョ…

 ☆イスファハーンのスライムたちがなぜか状況を把握しました

 ◆
888 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/08(日) 17:57:35.09 ID:jQcDcW/m0
―夜
 イスファハーン・ピラー 座敷牢

 魔封の檻「」ガシャン

スライムクロシュ「……」モニョ…

リチャード「まさか、ただの義侠心で強盗を働いたとはね。面白いスライムです、君は」ニコニコ

スライムクロシュ「……」モニョニョ…

リチャード「しかしそのお陰で、我が一族は200億の大損をしたわけですが……どう落とし前を付けてくれるのですか?」ニコニコ

スライムクロシュ「……」モニョ…

リチャード「君の選択肢は二つ。私の下で必死に働いて200億の借金を返済するか、あのスピリチュアルジェルを見つけ出して私たちに差し出すしかありません。どうしますか?」ニコニコ

スライムクロシュ「……」デロ…

リチャード「黙っていてもわかりませんよ。君は人の言葉を話せるでしょ?」ニコニコ

スライムクロシュ「……」デロロ…

 ガラッ

エミリオ氏「おじさん、そのスライムをくれるって約束は結局ナシになったの?」スタスタ

リチャ―ド「外で話しましょうか」ニコニコ

 ガラッ バタン

 *

―イスファハーンピラー ペントハウス

 グラス「」カラン

エミリオ氏「それで、例の約束は?」

リチャード「それはスピリチュアルジェルについてです。あの黒いスライムについて私はエミリオくんと何の契約もしていません」ニコニコ

エミリオ氏「ふうん。でも僕も欲しいんだよね、有能な諜報員がさ」

リチャード「あのスライムが落とし前を付けたら、後は自分で交渉してみると良いでしょう。あるいは、君が200億であのスライムを買い取りますか?」ニコニコ

エミリオ氏「おじさんの目を欺くほどの腕前なら200億出す価値はある気がするんだよね。少なくとも僕にとってはステライトより有用だよ」

リチャード「流石に目ざといですね。しかし残念ながら今あのスライムは私の所有物。実を言うと例え200億積まれても手放す気はありません」ニコニコ

エミリオ氏「だと思った。ねえ、あのスライムの記憶で何を見たの?」

リチャード「フッ……非常に興味深く面白いものです。あのスピリチュアルジェルを逃したのはかなり痛いですが、あのスライムはそれに匹敵するほど価値のある情報や技能を有している。完全に飼い馴らせば――ククク」ククク

エミリオ氏「うわ、悪い顔……」

リチャード「しかしなかなか強情なようで、簡単に従わせられてはくれないようです。だからこそ――あのスピリチュアルジェルの力が必要なのですが……」ニコニコ

エミリオ氏「ふうん。二匹揃ったらどうなるの?」

リチャード「無敵ですね。この星の全てを支配することすら――おっと、今のはナシでお願いしますよ」ニコニコ

エミリオ氏「へえ……。そんなトンデモ発言簡単にナシにできると思う?」

リチャード「エミリオくん。私は君を信頼≠オています」

エミリオ氏「……はいはい。信頼には応えますよ」

リチャード「フフフ、物わかりの良い子は好きですよ」ニコニコ

エミリオ氏「……」

 *
889 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/08(日) 17:58:51.79 ID:jQcDcW/m0
―イスファハーン・ピラー 座敷牢

 魔封の檻「」ガシャン

スライムクロシュ「……」

スライムクロシュ(みんな……大丈夫かな……)

 ガラッ

エミリオ氏「こんばんは」スタスタ

スライムクロシュ「!」

エミリオ氏「そんなに身構えないで欲しいですね。僕はおじさんと違って、君を無理矢理従わせようとか思ってませんから」

スライムクロシュ「……」

エミリオ氏「もし協力関係を築けるならお互いに気持ちよく働きたいでしょう? おじさんは少し性急すぎるんですよね」

スライムクロシュ「……」

エミリオ氏「とりあえずいろいろ持ってきたので、食べながらお話しましょう」

 茹でカニ「」ポン
 マグロの刺身「」ポン
 精霊樹の実「」ポン

スライムクロシュ「!!」モニョニョ…!!

エミリオ氏「お腹、空いてるでしょ? 毒とかは入ってません……というかスライムなら毒は効かないでしょうし」


↓1選択 出された料理を食べる?
1.食べる
2.食べない
3.その他(自由安価)

↓2 どんな話をする?(自由安価。黙秘も可)
890 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/08(日) 18:03:13.96 ID:EmNzuR3DO
2
891 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/08(日) 18:04:30.40 ID:0Y0R81QU0
あのスライムと仲良くしてくれるなら連れてきてもいいと話す
892 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/08(日) 18:28:31.73 ID:jQcDcW/m0
スライムクロシュ「……」モニョニョ…

エミリオ氏「食べないんですか? こんなに美味しいのに」ヒョイパク モグモグ

スライムクロシュ「…………」グググ… モニョモニョ…

エミリオ氏「まあ無理に食べろとは言いません。ですが僕としてはあなたに空腹で苦しんで欲しいわけではないので、ずっと食べないままでいるのはやめてくださいね」

スライムクロシュ「……」モニョ…

エミリオ氏「そういえばあなたは、あのスピリチュアルジェルとどういう関係だったのですか?」モグモグ

 モニョモニョ…ポン!

クロシュ「……全然、知らない……。あの会場で……初めて、会った……」

エミリオ氏(! これがこのスライムの擬態……! 凄い……スライムの擬態はどこかしらスライム的な部分が残りがちなのに、これはまるで本物の人間の女の子みたいだ……! ますます欲しいな……)

エミリオ氏「全然知らないのに助けたのですか?」

クロシュ「うん……」

エミリオ氏「なぜ?」

クロシュ「えと……。つらそう、だったから……」

エミリオ氏「つらそう……?」

クロシュ「うん……」

エミリオ氏「……ふむ………」

クロシュ「…………あの……。あなたたちは……どうして、あの銀色のスライムさんが……欲しいの……?」

エミリオ氏「僕たちがあのスピリチュアルジェルを欲する理由ですか?」

クロシュ「うん……」

エミリオ氏「……綺麗なスライムですからね。可憐で美しいものは手元に置いておきたい……人間のサガですよ」

クロシュ「そうなの……?」

エミリオ氏「ええ、そうです」

クロシュ「…………じゃあ……あの子に、酷いこと……しない……?」

エミリオ氏「する理由はありませんね」

クロシュ「…………仲良く、してあげられるの……?」

エミリオ氏「もちろんです。先程も言いましたが、僕はお互いに気持ちよくいられる関係を望みます」

クロシュ「…………」


 クロシュの想像のフメイ『クロシュ、よく知らない人の言葉は簡単に信じちゃだめ』
 クロシュの想像の妖精『ばかクロシュ! 自分一人で軽率に判断しないで!』


クロシュ「…………」

エミリオ氏「……あのスライムの居所を教えてくれる気になったのですか?」

クロシュ「…………信用、できない」

エミリオ氏「そうですか」

クロシュ「……」

 ☆エミリオ氏の甘言を退けることができました

 ◆
893 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/08(日) 18:40:56.35 ID:kr/G9W+wo
やはり甘言か…、!っ
894 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/08(日) 18:51:01.82 ID:jQcDcW/m0
―国際商業都市イスファハーン 滞在5日目

◇妖精   [世話焼き妖精]
武:         盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:         防:精霊のレオタード 飾:

◇イリス  [星の魔法使い]
武:精霊樹の杖[改] 盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:         防:魔術師のローブ  飾:

◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:魔銀の短剣    盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:         防:精霊のローブ   飾:

◇ローガン [鋼の戦士]
武:鋼の剣      盾:鋼の盾      飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:鎖帷子      飾:

◇エバンス [地の傭兵]
武:魔銀の剣     盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:         防:革の鎧      飾:

◇暗黒行商少女[闇の商人]
武:魔銀のナイフ   盾:         飾:貝殻の髪飾り
武:         防:闇のエプロン   飾:

◯所持アイテム
[道具]        [装備品]       [大事なもの]
運命賽*2       蜘蛛絹の下着      魔族国永久旅券
会心賽*1       ザリガニのお守り    フメイの服の切れ端
反魂丹*2       大きな巻き貝      精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具   大きな軽石       精霊樹の実のジャム
魔術書「星の魔力」上  闇の欠片        精霊樹の鉢植え
お宿の焼き菓子     フリルワンピ水着    フメイとアリシラの人形
お宿の妖精の織物    魔法学園のスク水    メルルの帽子
魔導飯盒        炎鉱石         溶岩石のアミュレット
妨害魔力波発生装置   ガラスのザリガニ    暗黒優待券
属性大全        踊り子の双剣      亡国王のペンダント
魔王図鑑        サボテンドラゴンの花  冒険者証(ランク1)
氷精の魔導書
マジカルブラッドワイン
吸血鬼殺ブラッドワイン
綺麗な砂
魔術書「正負の属性」
魔術書「星の魔力」中
吸血鬼の日焼け止め
日蝕の傘(破損)

◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[1/5]

◯仲間の目標
・ブラッドを倒す(ミスティ)

◯経験値
・風になる[3/12](クロシュ)
・魔法[5/6](イリス)
・魔法[3/6](ミスティ)
・氷属[6/8](ミスティ)
・剣技[2/8](エバンス)
・魔法[1/6](エバンス)
……………………………………………………………………………………
□国際商業都市イスファハーン 主要施設
中央区:イスファハーンピラー、高級ホテル、黄金市場、高層住宅、他
商業区:宿、市場、食事処、酒場、浴場、娼館、冒険者ギルド、他
学術区:劇場、闘技場、美術館、図書館、学校、病院、研究所、他
貧民街:怪しい露店、怪しい娼館、薄暗い路地裏、他
沿岸部:港、造船所、コンテナ港、工場地帯、軍港、灯台、他
895 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/08(日) 18:52:11.21 ID:jQcDcW/m0
―朝
 シルバーコイン 客室

ミスティ「イスファハーンピラーにはいつ突撃するの?」

暗黒行商少女「ちょ、突撃って! 流石に無策に突っ込む気はないわよ!?」

ミスティ「む、無策に突っ込むなんて言ってないじゃない……。でも、こうしている間にもクロシュは酷い目に遭わされているかもしれないのよ。救出は早ければ早いほど良いでしょう」

暗黒行商少女「それはそうだけど……。でもまだ潜入ルートも構築できてないし……できればもっと情報と人材が欲しいんだけど……」

イリス「……他の御三家……マガジン家は当主が怖いからあれだけど、例えばオーデルシュタイン家の力を借りたりとかはできないかな……?」

暗黒行商少女「……どうかしら……。下手に弱みを見せれば、クロシュを奪還できたとしてもその後オーデルシュタインに骨の髄までしゃぶり尽くされる未来が待っているかもしれないし……。だからこそフリーの人材が欲しかったんだけど、今はいないのよね……」

エバンス「マガジン家を頼れば間違いなく弱みを握られてしゃぶり尽くされるだろうな。あの女は完全にそういうタイプだ」

ローガン「オーデルシュタイン家は……あそこも過剰な私兵増強や他国への工作など、黒い噂が絶えん。あまり頼りたくはないが……」



白銀スライム「……」モニョ…

妖精「……」グッタリ


ミスティ(……隠密行動なら、妖精もできるはずよね……。でも……妖精には、世界樹の光を追うという大事な使命があって……クロシュの為に、そこまでの危険を冒すわけにはいかないと言っていたし……。実際、それはその通りだと思うのだけれど……)

ミスティ(あなたは、それで良いの……? 妖精……)


イスファハーン滞在5日目です
↓1〜3 自由安価 何をする?
896 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/08(日) 18:52:30.96 ID:EmNzuR3DO
白銀スライムとお話しして、クロシュ救出に役立つ情報が無いか調べてみる
897 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/08(日) 18:53:07.22 ID:FXRcU5J5O
マリッサの研究を手伝う代わりに救出作戦に協力してもらう
898 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/08(日) 18:53:45.48 ID:JFiEKqyaO
シュヴィアにスライムを助けたいんだよスライムをスライムと情に訴える
899 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/08(日) 20:38:41.65 ID:jQcDcW/m0
白銀スライム「……」

妖精「……そういえば……あなた、ステラスライムの癖にどうして人間なんかに捕まったの?」

白銀スライム『……私……生まれた時から、檻の中だから……』モニョモニョ

妖精「え……? どういうこと……?」

白銀スライム『……私は……マガジン家の施設で造られた、人工のスピリチュアルジェルなの……』

妖精「え……!?」

白銀スライム『他のスピリチュアルジェルがどうかは知らないけど……私、この星に住む他のスライムと交信できる力があって……。強い念を込めれば、スライムたちを操ったりすることもできるの……。マガジン家の人たちは……私のその力を、研究したかったみたい……』モニョモニョ

妖精「ほ、本当……!?」

白銀スライム『うん……。私は……気持ちを勝手に操ったりするのは、嫌だから……遠くのスライムとお話するくらいにしか、使わないようにしてるけど……』モニョモニョ


妖精(……星の魔力……ステライト……星脈の流れ……荒唐無稽なようだけれど、条件が噛み合えば確かに理論上はあり得る……!? いや、でも……)


妖精「……マガジンの奴らは、その力を研究してどうするつもりだったかはわかる?」

白銀スライム『……えと……詳しくは……わかんない……。でも……ちらっとだけど、イスファハーン洗脳支配計画≠チて資料が……見えたこと、ある……』

妖精「イスファハーン洗脳支配計画……!?」

白銀スライム『……あ、でも……この街にもスライムはいるけれど、街の運営にはあんまり関わってないはず……。だから、私の力を使ってもこの街は支配できないと思う……。ごめんなさい、関係ない資料だったかも……』モニョモニョ

妖精「いや……奴らの研究によって、もしスライム以外の生き物も操れるようになったら――」

白銀スライム『あっ……で、でも……そんなこと、できるの……?』モニョニョ

妖精「できたらお終いだよ! この街どころか、下手すればこの大陸を越えて世界中が洗脳支配されちゃうかもしれない!」

白銀スライム『……!!』


妖精(……デンネル家は、それを承知の上でこのステラスライムを競り落とした? 目的はマガジン家への妨害か、あるいは自分たちが都市の洗脳支配をするため? いや、そもそもどうしてこのステラスライムはオークションに出品されたの? 出品者は誰? 何の目的で――)


白銀スライム『あの……皆さんは、大丈夫……?』モニョ

妖精「え……?」

白銀スライム『さっき……マガジン家に、協力を仰ぎに行く、って……』モニョニョ

妖精「あっ……!!」

 ◆
900 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/08(日) 20:41:56.89 ID:jQcDcW/m0
―マガジン邸
 応接室

マリッサ「なに? 要件は手短に」

エバンス「お、おう……」

ミスティ「今日は自慢の人形たちを出さないの?」

マリッサ「今の私は忙しいのよ。商談でもなければ勧誘にも応じない奴らへの対応なんてこれで十分。聞いてあげるだけありがたく思いなさい」

ローガン「む……仕事の話をしに来たのだが」

マリッサ「仕事?」

ローガン「まず、こちらの身の安全は保証していただきたい。その上で、こちらには貴女の要請に応じて働く用意がある」

マリッサ「ふうん……どういう風の吹き回し?」

ローガン「我々の仲間の一人が、デンネル家に捕らえられた。見返りに、その救出を手伝って欲しいのだ」

マリッサ「……へえ。経緯を聞いても良いかしら?」


↓1〜3多数決
1.知っていることを全て話す
2.オークションで強盗を働いて捕まったと言う
3.適当な嘘話をでっち上げる
4.話せないので帰る
5.その他(自由安価)
6.運命賽を使う(所持2)
901 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/08(日) 20:43:50.33 ID:B7r6gbCp0
2
902 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/08(日) 20:45:17.12 ID:KF4daj24O
1
903 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/08(日) 20:45:46.00 ID:kr/G9W+wo
6
904 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/08(日) 20:47:17.89 ID:jQcDcW/m0
↓1
1.知っていることを全て話す
2.オークションで強盗を働いて捕まったと言う
6.運命賽を使う(所持2)
905 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/08(日) 20:50:34.91 ID:WtPfgn580
6
906 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/08(日) 21:13:59.81 ID:jQcDcW/m0
ローガン「……以前、リチャード・デンネル氏からも勧誘を受けた話を覚えているだろうか?」

マリッサ「そういえばそんなこと言ってたわね」

ローガン「あの時我々は断ったのだが、彼は諦めていなかったらしく……。先日の夜、我々の仲間のクロシュくんが突然誘拐されてしまったのだ」

マリッサ「なぜそれがデンネル家の仕業だと?」

ローガン「クロシュくんは、緑の国の精霊たちが拵えた特性の印を持っている。それがあれば我が仲間の妖精が居場所を探知することが可能なのだ。そしてクロシュくんが現在いた場所は……イスファハーン・ピラーだった」

マリッサ「なるほどね……。それにしてもらしくない手ね、リチャードの奴。もしかしてエミリオ坊やの独断かしら?」

ローガン「わからぬ。この街の情勢には疎いのだ」

マリッサ「……でも丁度良いわ。私たちもあの象牙の塔に攻め入る戦力が欲しかったところなのよ」

イリス「えっ? それってどういう――」

マリッサ「奴らが先日オークションで落札したスピリチュアルジェル……あれは元々ウチの所有物だったのよ。どこぞの賊かは知らないけれど、盗まれてオークションに出品されてしまった。大方、盗品という事実をロンダリングする為にデンネルのクズ共が仕組んだ自作自演でしょうけどね」

エバンス「なんだそりゃ……盗まれたんなら当局に届け出れば良いんじゃないのか?」

マリッサ「……事情があるのよ。いろいろとね」


暗黒行商少女(……公にできないような非人道的な研究に使っていたとかでしょうね)

エバンス(……なるほど。そりゃ当局に届けられないわけだ)


マリッサ「まあそういうわけだからとっても都合が良いわ! 私たちはあなたたちの仲間の救助に協力し、あなたたちはスピリチュアルジェルの奪還に協力する――これ以上ないくらい完璧な利害の一致ね」ニッコリ

ローガン「うむ。話が綺麗にまとまりそうでこちらもありがたい。感謝する」


 握手「」ガシッ!!


イリス(う、うわあああ!! こ、この罪悪感は……!!)グルグル

エバンス(マリッサ……恐ろしい女だが、流石に同情するぜ……)

暗黒行商少女(騙される方が悪い……イスファハーンの掟よ)

ミスティ(恐ろしい街だわ……)


 ☆イスファハーン・ピラー攻略にマガジン家の協力を取り付けました
  運命賽を1つ消費しました

 ◆
907 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/08(日) 22:43:11.11 ID:jQcDcW/m0
―イスファハーン学術区
 公園

イリス「ふぅ〜、どうなるかと思ったけど上手くいきましたね」

ローガン「うむ……少々肝が冷えたがな」


妖精「み、みんな!」パタパタ


ミスティ「妖精。どうしたの、血相を変えて……」

妖精「良かった、間に合った! マガジン家には近づかいちゃだめ! あいつら、ものすごく怖い研究をしてるって――」パタパタ

エバンス「あー……たった今、協力を取り付けてきたとこだ」

妖精「え、えっ!?」

 *

妖精「そ、それじゃあ……弱みを握られて酷い約束を結ばされたとか、そういうのは……?」

イリス「大丈夫だよ! ローガンさんが上手いこと言ってギブアンドテークの関係を築けたから!」

妖精「ほ、本当に……? 本当に、大丈夫……?」

暗黒行商少女「完全に油断はできないけど、相手からすればかなり悪くない条件の利害の一致を提示できたし大丈夫だと思うわ。安心しなさい」

妖精「そ、そっか……良かった……」ヘナヘナ

ミスティ「妖精……」

妖精「…………ごめんね……。私……何もできなくて……クロシュが、酷い目に遭ってるかもしれないのに………」

イリス「そ、そんなことないよ! だって妖精さんは一番責任重大で、簡単に倒れちゃいけない身なんだもん! 慎重になるのは当然だよ!」

ミスティ「そうよ……。身動きが取れない妖精が一番苦しんでることくらい、私たちもわかってるわ……」

妖精「…………ふふ……泣き言を言えば、こうやって優しい言葉を返してくれることも……わかってたんだ……」グスッ

エバンス「……いいじゃねえか。わかってるならどんどん甘えろよな」

ローガン「うむ……。人もスライムも妖精も……つらい時は、甘やかされるのが良いのだ」

妖精「みん、な……ぐすっ……う、ううっ…………ま、まだ……クロシュを助けるまでは……!!」ググッ

ミスティ「……そうね。それじゃあ……一緒に、行きましょう。クロシュを助けに――」

妖精「うん……!」

 *
908 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/08(日) 22:43:50.33 ID:jQcDcW/m0
暗黒行商少女「さて、マガジン家の協力は得られたわけだけど……オーデルシュタイン家はどうする?」

ローガン「オーデルシュタインの協力まで得られれば戦力的には最強だが……」

ミスティ「……確か、オーデルシュタイン家はオリハルスライムの……家系? なのよね?」

暗黒行商少女「ええ。だから他の御三家に比べれば、スライムであるクロシュを助けることに協力的な姿勢を見せてくれる可能性はある。けど……」

エバンス「……黒い噂か」

暗黒行商少女「そう。異常な軍備の増強とか、凄腕揃いの諜報機関が暗躍してるって噂もあるし……下手に関わるのは危険かもしれないのよ」

イリス「……えっと、マガジン家の協力が得られたんならオーデルシュタイン家の協力までは必要ないんじゃ……?」

暗黒行商少女「それもそうね。深入りはしないでおいた方が――」

 ピピピ

妖精「ひゃっ! な、何の音……!?」

ローガン「これは……作戦行動の為にマリッサ氏から渡された無線機というアイテムだ。確か……このボタンを押すと――」

 ピッ

無線機『こちらマリッサ・マガジン。こちらの声はちゃんと聞こえているかしら? どうぞ』

ローガン「こちらローガン。問題なく聞こえている。どうぞ」

無線機『良かったわ。少し急なのだけれど、またこちらへ来てもらっても構わないかしら? どうぞ』

ローガン「少し待ってくれ、皆に確認を取る。皆、マリッサ氏が話があるから一旦また来て欲しいとのことだが、問題ないか?」

イリス「え? えっと、私は大丈夫ですけど……」

暗黒行商少女「……まさか、嘘がバレたから粛清する為に呼び出したとかじゃないわよね?」

エバンス「一応、退路の確保はしておいた方が良さそうだな」

ミスティ「そうね……。妖精も、問題ない?」

妖精「う、うん。大丈夫……」

ローガン「うむ、了解した。こちらローガン、問題なしだ。これより再びそちらに向かわせていただく。どうぞ」

無線機『待っているわ。よろしく』

 ブツン

 ◇
909 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/08(日) 22:45:05.38 ID:jQcDcW/m0
―マガジン邸
 応接室

 ガチャッ

ローガン「失礼する」スッ

妖精「どうも……」フヨフヨ

ミスティ「どんな用件なのかしら?」


マリッサ「来たわね。イスファハーン・ピラー攻略戦の戦力について、新情報よ。あなたたち、入りなさい」


赤肌の阿修羅→グラドス「失礼! 某(それがし)はイスファハーン・ピラー攻略戦に馳せ参じる次第となった戦士が一人、オーデルシュタイン軍警のグラドスと申す!」ヌッ

青髪リーゼントの男→シモンズ「同じくオーデルシュタイン軍警のシモンズだ!」ヌッ


イリス「あっ! 街に入る前に飛び乗ってきたリーゼントの人!」

シモンズ「おう、久しぶりだな! 楽しんで……はいねえよなあ! 仲間がデンネルに捕まっちまったんじゃなあ!」

マリッサ「ごめんなさい、勝手に情報共有してしまったわ。彼らも攻略戦に参加してくれる仲間だから」

エバンス「……!? だが今、オーデルシュタイン軍警って――」


「そうだ。無辜の民を脅かすデンネルの卑劣なやり方を、許すわけにはいかない」ツカツカ


妖精「お、お前は――」

黄銅髪の青年→シュヴィア「久しぶりだね、軽挙妄動の妖精」

暗黒行商少女「シュヴィア・オーデルシュタイン!」


マリッサ「まあそういうわけで、今回のイスファハーン・ピラー攻略にはオーデルシュタイン家も参加してくれることとなったわ。ふふ、完璧な布陣でしょう」

ローガン「あ、ああ……。だが、なぜオーデルシュタインが?」

シュヴィア「今言っただろう。僕たちはデンネルの卑劣を許さない」

グラドス「聞くところによると、罪なき旅の少女を無理矢理拐かしたとか。そのような暴挙、この都市の治安を守る者として決して見逃せぬ」ヌン!

シモンズ「おうよ! 前々から嫌らしい奴らだとは思ってたが、まさかここまで露骨な悪事に手を染めるたあな! 年貢の納め時だぜ!」

エバンス「お、おお……マジか……」

シモンズ「大マジだぜ!!」

シュヴィア「そういうわけで、当日は僕たちも攻略戦に参加させてもらう」

ローガン「うむ……承知した。共に戦おう」


 握手「」ガシッ!!


妖精「……」

イリス「妖精さん……?」

妖精(……クロシュ救出に追い風が吹いている……けれど……いくらなんでも、上手くいきすぎじゃない……?)

妖精(でも……話はもうまとまってしまっているみたいだし……後は、気を付けるしかない……?)


ここで誰かとお話をすることができます
↓1〜2 自由安価 誰とどんな話をする?
910 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/08(日) 22:48:44.22 ID:0Y0R81QU0
グラドスとオーデルシュタイン家の交友関係について
911 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/08(日) 22:54:22.79 ID:jMC+c5YIO
マリッサ、シュヴィア リチャードについて過去など何か知っているのか聞いてみる(弱みを握るために)
912 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/08(日) 23:35:06.65 ID:jQcDcW/m0
エバンス「オーデルシュタイン軍警ってのは、軍や警察とは違うのか……?」

グラドス「うむ、違う。オーデルシュタイン軍警とは、シュヴィア殿が経営している民間軍事会社の名称である」

シモンズ「早い話が私兵だな!」

エバンス「お、おお……」

グラドス「まさしく私兵ではあるが、職務のほとんどは正規軍から委託された都市の警備や治安維持なのだ」

シモンズ「おう! 俺があんたらの身分証を確認したのも仕事の一環だったってわけだ!」

ローガン「なるほど……」

シモンズ「俺ァ指揮とか官僚にゃ興味がねえからな。この仕事の方が性に合ってるってわけだぜ」

グラドス「某は一族ぐるみでシュヴィア殿と縁があり、入隊に至ったのだ」

ローガン「一族ぐるみ? それではシュヴィア・オーデルシュタイン殿とは長い付き合いなのか」

グラドス「うむ。シュヴィア殿の掲げる理想は、この救いがたき世に咲いた一輪の気高き華であると言える。某は生涯をかけてそれを支えていく所存だ」

エバンス「おお……忠ってやつか」

 *

ミスティ「……リチャードって、どんな人なの?」

マリッサ「あら、リチャードのことが知りたいの?」

シュヴィア「これから殺しに行く相手のことなど知ってどうする?」

イリス「えっ、こ、殺しに行くんですか!?」ガタッ

シュヴィア「……ちゃんと説明してないのか?」

マリッサ「彼らの任務は、スピリチュアルジェルの奪還と仲間の救助よ。ハゲの始末は私たちで十分でしょう?」

シュヴィア「そうか。じゃあ大して役にも立たないと思うけど、あの男について教えてあげるよ」


↓1コンマ
01-05 あのハゲ頭は頭脳魔法と雷魔法の使いすぎによる副作用だと思う
06-35 ↑+筋トレが好きらしい
36-65 ↑+かつてユーシリアの魔法騎士団に所属していたらしい
66-95 ↑+頭脳魔法と雷魔法を組み合わさえた電脳魔法なるものがあるらしい
96-00 ↑+電脳魔法で創り出した電脳生命体なるものが存在するらしい
913 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/08(日) 23:36:22.40 ID:EmNzuR3DO
はい
914 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/08(日) 23:50:14.52 ID:jQcDcW/m0
シュヴィア「まず奴のあの頭だが……あれは、雷魔法と頭脳魔法の使いすぎによる頭皮の損耗が原因ではないかと僕は思っている」

ミスティ「そ、そう……」

暗黒行商少女「それあなたの想像じゃ……?」

シュヴィア「そうかもしれない。じゃあ今のはナシ」

イリス「え、ええ……」

マリッサ「……あ、そういえばリチャードって筋トレが好きらしいわよ」

妖精「それはまあ、見ればわかるというか……」

イリス「すごいムキムキですもんね」

暗黒行商少女「なんかこう……もうちょっと、弱みになりそうな情報とかないの?」

マリッサ「あら、そんな重要情報はタダでは教えられないわね」

シュヴィア「良いんじゃないの、教えても。どうせもうすぐ使い道のなくなる弱みだ」


イリス(ひええ……シュヴィアさん、さっきからすごい物騒だよ……。今まで会ってきたスライムの子たちがほわほわしてる子ばっかりだったから、この人もスライムだなんて信じらんない……)

ミスティ(ブラッドのことを忘れてないかしら、イリス)

イリス(あ、そうだった……)


マリッサ「んーそうねえ……。ああ、あいつ以前はユーシリア帝国の魔法騎士団で参謀やってたらしいわ」

妖精「えっ、そうなの? じゃあなんで今はここに?」

マリッサ「さあ? 斜陽国家の参謀なんかやるより家業を継いだ方が遥かに稼げるからじゃないの?」

シュヴィア「あの銭ゲバハゲならその可能性は高いと言える」


イリス(うう……ハゲとか銭ゲバとか、酷い言われようすぎてリチャードさんが気の毒になってきた……)

妖精(まあ……ハゲなのは間違いないからねえ……)

 ☆リチャードの情報を得ました

 ◆
915 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/08(日) 23:57:04.34 ID:jQcDcW/m0
というわけで本日はここまでとなります。次回はイスファハーン滞在6日目、自由行動を行うか早速イスファハーンピラー攻略に移るかの選択肢から開始となる予定です

捕まってしまったクロシュちゃんを助けるために奔走し、ついに他の御三家と協力することとなった一行です。マガジン家は上手い具合にだまくらかして協力を取り付けた一行ですが、急に現れて協力を申し出てきたオーデルシュタインの方々が少し不気味でもあります。この先、どのような事態が待ち受けているのか。クロシュは無事に塔から脱出することができるのか――

>>1個人としては、クロシュちゃんに主人公を続けて欲しい気持ちがあるため、シビアな展開であります。がんばりたいところであります

それでは本日もありがとうございました。次回は恐らく土日となります、よろしくお願いいたします
916 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/09(月) 00:07:26.89 ID:6CKFmQioO
おつ。
土日が仕事だからほぼROM専だけど楽しんでます。次回も楽しみ。
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