このスレッドは1000レスを超えています。もう書き込みはできません。次スレを建ててください
【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part3
- 358 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/08/10(土) 16:58:51.60 ID:IQrI1aXU0
- リアンノン「あ、あのクロシュちゃん! 良かったらこの後、一緒に練兵場に行きませんか!?」
クロシュ「ほえ?」
妖精「まあ……まだ周囲もざわついてて地下探索も難しそうだし、行っても良いと思うよ」
クロシュ「うん……」
リアンノン「じゃあ行きましょう!」
*
―練兵場
トカゲリアンノン「えへへ……ど、どうかな……? か、かわいい……?」
クロシュ「うん……」
トカゲリアンノン「えへへへ……」
妖精「え、ええと……あれ、どうしたの……?」
黒髪ロングの女性→ベスティア「多分、リアンノンはトカゲの姿をかわいいと言われたのが初めてで……。それで、気を良くしているのだと思います……」
妖精「……」
ベスティア「仕方ないのです……。いつもいつも、あの子はトカゲ人と蔑まれ、石を投げられて……。それでも、尊敬するお父様から受け継いだトカゲの血を憎むこともできず、苦しんで来たのです……。だから……トカゲの姿をかわいいと、肯定してくれたのが……本当に、嬉しかったのだと……」
妖精「そっか……」
クロシュ「わたしも……トカゲ、なれる」
トカゲリアンノン「えっ!?」
デロデロ…ポン!
トカゲクロシュ「」ピョコン
トカゲリアンノン「わあ! ちっちゃくてかわいい!」
トカゲクロシュ「」シュタタタタタッ
トカゲリアンノン「わわっ! 速いよ!!?」ノシノシ
ベスティア「少し不思議な力を感じていましたが……あの子、スライムだったのですね……」
妖精「うん。出自はよくわかんないんだけどね。あの子も覚えてないみたいだし」
ベスティア「……しかしあの擬態は……もしかして、反映魔法……?」
妖精「え、知ってるの?」
ベスティア「…………いえ、詳しくは……」
妖精「そっか。私もよく知らないんだよね。クロシュ以外の使い手は見たことないし――」
妖精(いや……そういえばブラッドの擬態ってクロシュと同じく、普通のスライムよりもかなり高度だったし、もしかして……。いや考えすぎか……)
ベスティア「……昔、反映魔法を使って擬態するスライムの知り合いがいたのです。当時はユニーク属性だと思っていたのですが、他にも使い手がいたのですね……」
妖精「へえ、そうなんだ。まあこの星の長い歴史を辿れば、完全なユニーク属性なんてのはほとんどいないのかもね。同じ時代に生まれていないだけで」
ベスティア「そうですね……。ふふ……まだ生きているかどうかもわかりませんが……きっとクロシュちゃんを見たら、気に入っていたと思います……」
妖精「あはは、そりゃ良かった」
◇
- 359 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/08/10(土) 18:31:28.68 ID:IQrI1aXU0
- ―テラヌス・ウルス市場
ミスティ「さて、買い出しはこれくらいで良いのかしら」
フードの猫耳の褐色少女「はい……。あの、お手伝いしていただいて……」
ミスティ「いいのよ。あなたのお姉さんからはとても貴重なものを頂いているから、この程度じゃお返しにもならないわ」
イリス「うんうん! 遠慮なく頼ってよ!」
フードの猫耳の褐色少女「は、はい――」
子供D「あ、おい! あいつ猫野郎の癖に人間のフリなんかしてやがるぞ!」
子供E「マジだ! ふざけてんな!」
子供F「お姉さん! そいつ薄汚い猫野郎です! 離れた方が――」
ミスティ「は?」ギロッ
子供D-F「!!?」ビクッ
イリス「……キミたち……同じように自分が言われたら、どう思う?」
子供D-F「……」
エバンス「お〜い、こっちは済んだぞ――ん?」
ローガン「何やら不穏な雰囲気だな……」
*
- 360 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/08/10(土) 18:31:56.23 ID:IQrI1aXU0
- ―月明かりのオアシス ロビー
エバンス「なるほど……。そりゃまあ……」
猫耳の褐色少女「ごめんなさい……わたしなんかが、一緒にいたせいで……」
ミスティ「気にしないで。あなたの買い出しに付いていったのは私たちだもの。それに悪いのはあのクソガキ共よ」
ローガン「いや……子供は自分で物事の是非を判断する力が弱い。この国に蔓延している魔族や少数部族への差別意識が、彼らをそうさせているに過ぎぬ」
イリス「大人たちが差別してれば、子供たちがそれに倣うのは当然かもしれませんね……」
エバンス「……胸糞悪い話だな。なんか俺たちにできることはないのか?」
イリス「迫害をやめろって言うとか……?」
ローガン「……外様の我々がそんなことを言えば、厄介な活動家と認識されて追い出されてしまうかもしれん……」
ミスティ「だからって放っておけないわ……!」
ローガン「うむ……」
↓1〜3多数決 どうする?
1.倫理・道徳を説く穏健な運動を行う(イリス案)
2.過激な差別主義者を叩きのめす(ミスティ案)
3.王国のネガティブキャンペーンを行う(ローガン案)
4.魔族や少数部族の良さをアピールする(エバンス案)
5.その他(自由安価)
- 361 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/10(土) 18:33:30.99 ID:DY9St6a30
- 3
- 362 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/10(土) 18:42:26.43 ID:+jckd+teo
- 3
- 363 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/10(土) 18:42:53.05 ID:/bJTA2ZV0
- 5 1+4複合案
- 364 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/10(土) 19:31:40.37 ID:/rzvoxt/o
- 狂犬ミスティお姉さん草
- 365 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/08/10(土) 20:13:39.56 ID:IQrI1aXU0
- ―月明かりのオアシス ロビー
妖精「え、王国のネガティブキャンペーン?」
ローガン「うむ。それにあたって、クロシュくんと妖精くんの力をお借りしたいのだが――」
クロシュ「?」
◇
―テラヌス・ウルス市街
ザワザワ ナンダナンダ
謎の幼い踊り子「はっ、はっ――」タンッタンックルッ
謎の踊り子妖精「――」シャランシャラン
市民の男性C「おほっ! かわいい踊り子さんたちだねえ」
市民の女性B「ほう、ちょいと拙いが悪くないね。ありゃどこの娘だい?」
ローガン「彼女たちは芸術都市ミュージアで修行をしていた踊り子見習い……命からがらここまで逃げてきたのだそうだ」
市民の女性B「ミュージアって王国の? そういや先日とんでもないテロがあったらしいが……」
ローガン「ああ。世間じゃシノホシというテロリストの仕業にされているが、実はあれは王国の新兵器の実験だったらしい」
エバンス「あっそれ聞いたことあるぜ! 王国ってなんかヤバイ兵器を造ってるらしいな!」
ミスティ「自国民を巻き込んだ実験を行ったってこと? 狂っているわ……」
市民の女性B「まさか……それ本当かい?」
ローガン「あくまで噂だがな。しかし王国はそういう黒い噂が絶えぬ」
イリス「でも、あの子たちはどうして王国から逃げてきたの?」
ローガン「……見ての通り、彼女たちは片方が妖精だろう? そのせいで……彼女たちはテロリストの仲間だと疑われ、酷い差別を受けたらしい……」
市民の男性C「なんだと……!」グッ
市民の女性B「お、おいおい……でも片方は人間の子だろ?」
ローガン「むしろ人間だからこそ、非人間と仲良くする裏切り者とされて苛烈なバッシングを受けたのだそうだ」
市民の女性B「そんな……」
ローガン「ゆえに……遠路はるばる砂漠を越え、平穏を求めてここまで逃げてきたというわけだ……」
市民の女性B「身寄りは、なかったのかい……?」
ローガン「……人間の子の方にはただ一人の姉がいたそうだが……その姉は例のテロによって吹き飛んできた瓦礫から彼女を守り……その命を落としてしまったのだという……。そんな事情があるのだから、テロリストの仲間であるはずなど絶対ないだろうにな……」
市民の女性B「……」グッ
市民の男性C「ちくしょうっ……! そんな、そんな重い過去があったなんて……! えっちでかわいくて良いねえなんて思っちまった少し前の俺をぶん殴ってやりてえ……!!」ググッ
エバンス「いや、違うぞ。あんたは悪くない……あの子たちにそんな運命を背負わせた、極悪非道の差別主義国家の王国ってやつが諸悪の根源なんだ!!」
ローガン「うむ……。全て、王国が悪いのだ……」
ミスティ「王国……許せないわ……」
イリス「ひ、酷い国だよね……!」
市民の男性D「なあ、横から聞いてたんだが……それじゃあもしかして、王国と手を結ぼうとしてる今のこの国ってけっこうヤバかったりするのか……?」
ローガン「なにっ!? 王国と手を結ぼうとしているだと!?」
市民の男性D「あ、ああ……。王国と手を結ぶために、非人間を追い出す法案が今議会で審議されてて……」
エバンス「おいおいざけんじゃねえぞ……! それじゃあ、せっかくここまで逃げてきたあの子たちはまた――」
ミスティ「これ以上酷い目に遭わせられるなんて、絶対に許さないわよ……!!」
市民の男性D「い、いや審議してんのは俺じゃないんだから勘弁してくれよ! お、俺だって……あの小さい子たちを苦しめたかねえし……」
市民の女性B「……議会の連中は、王国の悪逆を知ってやがんのかね」
市民の男性C「俺はあの子たちをいじめた王国の奴らを許さねえ……! そんな国と手を組むなんて絶対反対だ!!」
- 366 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/08/10(土) 20:14:58.18 ID:IQrI1aXU0
- ザワザワ オウコクヒドイ ヨウセイサンカワイイ ヨウジョカワイイ
謎の幼い踊り子「はっ、はっ――」タンッタンックルッ
謎の踊り子妖精(私たちの幼くて弱々しい見た目を利用して庇護欲を掻き立て、王国の悪性を強調し、この国の方針を不安にさせる……)シャランシャラン
謎の踊り子妖精(しかも、私たちの正体以外は大体本当のことっていうのがまた……)シャランシャラン
謎の踊り子妖精(こりゃ上手いこと考えたなあ、ローガン……)シャランシャラン
↓1コンマ(テラヌス風踊り+10、テラヌス産の踊り子の双剣+10)
01-60 王国の評価ダウン中
61-90 王国の評価ダウン大
91-00 王国の評価ダウン特大
- 367 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/10(土) 20:17:07.97 ID:VC75XFjyO
- 王
- 368 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/10(土) 20:40:41.89 ID:/rzvoxt/o
- クリティカル!
- 369 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/08/10(土) 20:59:58.05 ID:IQrI1aXU0
- 97クリティカル!
ワイワイ ガヤガヤ
ハーピィ記者「おやおや、やり方がダークヒーローらしくなってきましたねえ!」
ハーピィ記者「ふふ、ここはダークヒーローの生みの親たる私も力添えして差し上げなければ!」バッ
シャシャシャッ カキカキカキッ
◆
- 370 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/08/10(土) 21:01:59.85 ID:IQrI1aXU0
- ―翌明け方
月明かりのオアシス 客室
チュンチュン
ガラッ バサッ
スライムクロシュ「?」モニョ…
妖精「んん……? 今何か……」ムニャムニャ
風雪新聞号外「」バサッ
妖精「こ、これは……」
風雪新聞号外「悲劇!! 芸術都市を追われた踊り子たち!!!!」
風雪新聞号外「極悪非道!!! 血も涙もない王国民!!!!」
風雪新聞号外「恐怖!!!! 王国が開発中の大量破壊兵器の正体に迫る!!!!」
イリス「うひゃあ……」
ミスティ「この新聞のせいで私たちの活動に変なケチが付いたりしないかしら……」
◇
―テラヌス・ウルス市街
ザワザワ…
市民の男性F「聞いたか……? 踊り子たちの話……」
市民の女性C「ええ……。王国って最低の国なのね……」
市民の男性G「そんな国と手を組んだりして大丈夫なんかね……」
ミラ「な、なによこれ……! どこの誰だか知らないけどふざけた真似を……!」
ラハニ四世「……」
◇
―テラヌス・ウルス宮殿
黒髪褐色の女性「ヨードリー、もう聞いた?」
ヨードリー「うむ……。どこの活動家か知らんが、強烈なのをかましてくれたようだ……」
風雪新聞号外「」バサッ
黒髪褐色の女性「この新聞……魔族国お抱えの捏造新聞だけど、この踊り子たちは実在してるみたいよ。目撃情報がかなり出てる」
ヨードリー「……うむ……」
黒髪褐色の女性「ヨードリー……」
ヨードリー「……大丈夫だ。この国は、私が守る……」
◇
―テラヌス・ウルス
リアンノンの家(ホトルス族の拠点)
ベスティア「リアンノン! リアンノンいますか!」
リアンノン「ベスティアさん!」
ベスティア「リアンノン……! 朝早くにごめんなさい、例の新聞は読みましたか……?」
リアンノン「は、はい……。街中も少々沸き立っているみたいですね……」
ベスティア「……良くも悪くも、状況が動きます……。ここでしっかり、私たちの有用性を示していきましょう! そうすれば――」
リアンノン「はい……! どこの誰だかは知りませんが、このチャンスを無駄にはしません!」
ベスティア「次の議会は3日後……恐らくそこで決着が付きます。それまでに、民意を掴みましょう……!」
☆テラヌス・ウルス国内における王国の評判が強烈に下がりました
☆テラヌス・ウルス民の非人間への認識が少し良くなりました
◆
- 371 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/08/10(土) 21:11:33.93 ID:IQrI1aXU0
- ―テラヌス・ウルス 滞在6日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード 盾:ウニ盾 飾:くすんだ耳飾り
武:竜珠の杖 防:ゴスロリエプロン 飾:
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のレオタード 飾:
◇イリス [星の魔法使い]
武:精霊樹の杖[改] 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:魔術師のローブ 飾:
◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:魔銀の短剣 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のローブ 飾:
◇ローガン [鋼の戦士]
武:鋼の剣 盾:鋼の盾 飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:鎖帷子 飾:
◇エバンス [地の傭兵]
武:魔銀の剣 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:革の鎧 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽*2 蜘蛛絹の下着 魔族国永久旅券
会心賽*1 ザリガニのお守り フメイの服の切れ端
反魂丹*2 雨乞い傘 精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具 大きな巻き貝 精霊樹の実のジャム
魔術書「星の魔力」上 大きな軽石 精霊樹の鉢植え
お宿の焼き菓子 闇の欠片 フメイとアリシラの人形
お宿の妖精の織物 フリルワンピ水着 メルルの帽子
魔導飯盒 魔法学園のスク水 溶岩石のアミュレット
妨害魔力波発生装置 炎鉱石 暗黒優待券
属性大全 ガラスのザリガニ
魔王図鑑 踊り子の双剣
氷精の魔導書
マジカルブラッドワイン
吸血鬼殺ブラッドワイン
綺麗な砂
魔術書「正負の属性」
魔術書「星の魔力」中
吸血鬼の日焼け止め
日蝕の傘
◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[0/5]
・テラヌス・ウルス地下の水源を調べる
◯仲間の目標
・ブラッドを倒す(ミスティ)
◯経験値
・風になる[3/12](クロシュ)
・魔法[1/6](ミスティ)
・氷属[2/8](ミスティ)
・剣技[1/8](エバンス)
・魔法[1/4](エバンス)
……………………………………………………………………………………
□テラヌス・ウルス首都 主要施設
中央区:宿屋、噴水広場、市場、武具屋、酒場、浴場、冒険者ギルド、商人ギルド、宮殿、神殿、他
外周区:宝飾店、劇場、図書館、博物館、鍛冶工房、娼館、兵舎、練兵場、他
- 372 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/08/10(土) 21:12:25.42 ID:IQrI1aXU0
- ―朝
月明かりのオアシス ロビー
エバンス「な、なんかけっこうすごいことになってるらしいな……」
ローガン「うむ……私自身、ここまでになるとは考えていなかった……」
ミスティ「どこぞの悪徳記者が追い風を吹かせてくれたお陰かしら……」
イリス「あ、あはは……まあでも、これで王国と協定を結ぶ方針に疑問を持つ人も増えるよね」
妖精「ただ、そうなると今度はこの国の水不足問題がやっぱり立ち塞がってくるんだよね……」
イリス「あっ……」
妖精「もしこの国が王国と協定を結ばない選択をしたら、そう仕向けた私たちは水不足を解決する責任がある……」
ミスティ「……世界樹の光を回収すれば、解決したりしない……?」
妖精「前にも言ったけど、干ばつは以前から発生してたんだよ。世界樹の光がそれを後押ししてるのも事実だろうけど、例え光を回収しても根本的解決には至らないと思う」
エバンス「俺たち、めちゃくちゃ責任重大じゃねえか」
妖精「うん。この街の地下に、解決の手がかりがあれば良いんだけど……」
スライムクロシュ「〜〜」モニョニョ
テラヌス・ウルス滞在6日目です。9日目に非人間排斥法案の決議が出ます
↓1〜3 自由安価 何をする?
- 373 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/10(土) 21:13:49.37 ID:2JxoK33yO
- エバンス 修練場で魔法の練習をして経験値を上げる。ついでにヨードリーと話しをする
- 374 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/10(土) 21:14:17.26 ID:ktpgvbcwO
- ギルドで水路に関する依頼探し
- 375 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/10(土) 21:15:26.13 ID:+0PlCpiDO
- 図書館で地下を含む地理について資料が何かないか調べる
- 376 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/08/10(土) 21:51:35.80 ID:IQrI1aXU0
- ―練兵場
エバンス「さて、この練兵場は……流石に水源とは関係ないか……」スタスタ
エバンス「ここまで来て帰るのも勿体ないし、魔法の練習でもしていくか」ググッ
ヨードリー「……ん? 貴殿は……」
黒髪褐色の女性「あら、この街の防衛に協力していただいた旅人さんですね〜」
エバンス「おう。そっちのあんたは――」
黒髪褐色の女性→アニス「私はアニス・スターグラス……ヨードリーと同じテレス族の末席に身を置かせていただいております」ペコ
ヨードリー「末席などとよくいう。この国の商業――経済活動を実質的に支配しているのはお前だろう。テラヌス商会の長よ」
アニス「あらあら、支配だなんて人聞きの悪い……。あんまり真に受けないでくださいね、この人は大げさなんですから〜」
エバンス「お、おう……」
ヨードリー「しかし貴殿はまた修行か? 精が出るな」
エバンス「いや……まあ、そうだな。今日は魔法の練習をしようかと思っていたところだ」
ヨードリー「ほう。せっかくだし私が見てやろう。やってみよ」
アニス「私も拝見させていただいてよろしいですか〜?」
エバンス「あ、ああ……。なんかやりづれえな……」
↓1コンマ
01-60 まあまあ+1[2/4]
61-90 そこそこ+2[3/4]
91-00 良い感じ+4[4/4]
- 377 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/10(土) 21:54:15.59 ID:DY9St6a30
- あ
- 378 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/08/10(土) 22:21:13.93 ID:IQrI1aXU0
- 土塊「」ボゴンッ
ヨードリー「魔力の流れがイマイチだな……」
アニス「あら、でもお上手ですよ〜」
エバンス「世辞はよしてくれ。イマイチなのは俺自身もわかってるんだ。身近に優秀な魔法使いが二人いるからな」
ヨードリー「彼女たちは大したものだぞ。あの若さであれだけ使いこなせているのだからな」
エバンス「だからこそ、俺も負けてられねえってことよ」
ヨードリー「ふむ……では、私が手本を見せよう。魔力の流れを見てみよ」スゥー
土塊「」ボゴンッ
ヨードリー「……」
アニス「ヨードリー……地属性は専門外でしょ?」
ヨードリー「……すまん。そうだった」
エバンス「……あんた……調子悪いのか?」
ヨードリー「そんなことはない。私はいつでも万全だぞ」
エバンス「……少し顔色も悪いようだが……」
ヨードリー「気のせいだろう」
アニス「…………ヨードリー、そろそろ時間ですよ」
ヨードリー「おっと、すまん。では私たちはこれで失礼する。貴殿も頑張りすぎは体に毒だぞ。適度に休息を挟むが良い。ではさらばだ」スタスタ
アニス「お元気で〜」
エバンス「あ、ああ……。じゃあな……」
◇
- 379 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/08/10(土) 22:21:46.64 ID:IQrI1aXU0
- ―冒険者ギルド
テラヌス・ウルス支部
ローガン「さて、地下に潜れない私にできることは限られるが……」スタスタ
受付嬢「こんにちは! どのようなお仕事をお探しですか?」
ローガン「うむ。この街の水路……それに関わる仕事などはあるだろうか?」
受付嬢「水路に関わるお仕事ですか……? 少々お待ちくださいね〜」
↓1コンマ
01-05 水道工事(報酬:極高)
06-35 地下水路のスライム退治(報酬:並)
36-65 地下水路の掃除(報酬:並)
66-95 地下水路の点検(報酬:高)
96-00 ちかすいろにきて(報酬:時価)
- 380 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/10(土) 22:23:39.20 ID:qrepQXAK0
- あ
- 381 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/08/10(土) 22:35:52.95 ID:IQrI1aXU0
- 受付嬢「それでしたら……あ、丁度昨日入った新鮮なお仕事がありますよ!」
依頼書『地下水路から薄汚いスライムの気配がするわ。退治して頂戴』
ローガン「……」
受付嬢「まあ……依頼文はともかく、仕事内容はただのスライム退治です。受けられますか?」
ローガン(……これを受ければ……旅人の私でも、合法的に地下水路へ降りることができるだろう……。そうすれば、クロシュくんたちの水源探しを手伝えるが……)
ローガン(しかし依頼内容が問題だ。クロシュくんと親しくさせてもらっている身で、地下水路に隠れているであろう無害なスライムをわざわざ見つけ出して殺すというのは……道義に反する……)
ローガン(受けるだけ受けて、スライムは発見できなかったとするか? もしくは、スライムを退治したと虚偽の報告をするか――)
ローガン(まあ……もしこれで私の冒険者ランクが下がっても問題はないか。受けるだけ受けるとしよう)
ローガン「承知した。これを受けさせていただく」
受付嬢「ありがとうございます!」
受注印「」ポン!
ローガン(さて……エバンスくんは足で水源探し、イリスくんとミスティくんは図書館で地下の文献漁りをしていたはず……。ひとまず今回は私一人で地下に向かい、クロシュくんたちとの合流を図るか)スタスタ
☆地下水路のスライム退治を受注しました
◆
- 382 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/08/10(土) 22:45:42.60 ID:IQrI1aXU0
- ―テラヌス・ウルス図書館
石造りの本棚「」
石造りの本棚「」
石造りの本棚「」
ミスティ「さて……調べるわよ、イリス」
イリス「うん! この街の水道設備についてとか、周辺地域の地理についてだよね!」
ミスティ「ええ。地下に直接向かえない分、私たちは知識で戦うのよ」
↓1コンマ
01-60 地下および周辺の地理について
61-90 ↑+近年の地下水の利用状況について
91-00 ↑+近年出没している砂漠の巨大流砂について
- 383 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/10(土) 22:47:10.90 ID:iM9T3zziO
- 流砂
- 384 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/08/10(土) 23:02:42.58 ID:IQrI1aXU0
- テラヌス砂漠周辺地理「」ペラッ
イリス「ふむふむ……」
*
地下水利用状況調査報告「」ペラッ
ミスティ「……頭が痛くなってきたわ」
◇
イリス「――というわけでつまり、ここの地下水は少し離れたところにあるテラヌス高地に源泉があるみたい」
ミスティ「なるほど……」
イリス「一応テラヌス・ウルスの人たちも調査に向かったらしいんだけど、テラヌス高地の源泉が枯渇してたわけではないみたい。だから考えられるのは、水脈の途中で水の流れが断たれたか、あるいは別のとこに流れるようになっちゃったか――」
ミスティ「……どこで流れが変わったかは、まだわかっていないということね……」
イリス「テラヌス高地まではけっこう距離があるし、地下水脈も深くて調査も難しいみたい……。ミスティは地下水の利用状況を調べてたんだよね?」
ミスティ「ええ……。状況調査によると、水は段階的に供給量が減っていったみたいよ……」
イリス「それなら、地震とか地殻変動で一気に流れが変わっちゃったっていう線は薄そうだね。でもそうなると、原因は何だろう……」
ミスティ「使いすぎによる枯渇もなさそうよ。過剰な汲み上げが行われた形跡もないみたい」
イリス「う〜ん……私たちもテラヌス高地に行ってみる? ミスティのソリなら1日かければいけると思う」
ミスティ「決議の日まで時間があまりないし……確証もないうちに1日かけて遠出するのはちょっと怖いわね……。でも行くなら早い方が良いかしら……」
☆地下水脈の情報と地下水利用状況の情報を得ました
◆
- 385 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/08/10(土) 23:09:23.28 ID:IQrI1aXU0
- ―テラヌス・ウルス地下水路
ローガン「おーい」スタスタ
スライムクロシュ「!」モニョ!
妖精「ローガン! どうやってここに!?」
ローガン「うむ……ギルドに仕事があってな。合法的に侵入したのだ」
依頼書『地下水路から薄汚いスライムの気配がするわ。退治して頂戴』ピラッ
妖精「うぇ、何これ……スライム退治?」
スライムクロシュ「……」モニョ…
ローガン「安心して頂きたい。この地下水路に入るために受けただけだ、退治する気はない」
スライムクロシュ「!」モニョッ!
妖精「まあそりゃそうだよね。ていうかこれ、こんな依頼があるってことは――」
ローガン「うむ! ここにスライムがいる可能性は高いぞ!」
スライムクロシュ「!!」モニョニョ!
↓1コンマ
01-70 さらなる地下への水路
71-00 砂漠スライム長老
- 386 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/10(土) 23:10:34.81 ID:+jckd+teo
- あ
- 387 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/10(土) 23:10:53.06 ID:VOzuGomvO
- あ
- 388 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/08/10(土) 23:44:29.86 ID:IQrI1aXU0
- ローガン「ふむふむ……む?」ガサゴソ
隙間風「」ヒュルル―
ローガン「ふむ……この瓦礫をどかせば――」グイッ
隠し地下水路「」ポン!
妖精「わ! ローガン、これって――」
ローガン「うむ、見つけたぞ! 恐らく、さらなる地下へ降りるための通路だ。既に使われなくなって久しいようだが」
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
妖精「うん、降りてみよう!」
*
ピチョン ピチョン
地下水路「」サラサラ
スライムクロシュ「〜〜!」ピョンピョン モニョモニョ!
妖精「うん! 流れてるよ、水が!」
ローガン「だが……これでも、この街の人々全てに行き渡らせるには到底足りぬ」
妖精「そうだね……。これだけじゃ、最低限を賄えるかどうかってとこかな……?」
砂漠スライム長老「わわ、珍しいお客さんぢゃ」モニョモニョ
スライムクロシュ「!」モニョニョ
妖精「わ、あなたは?」
砂漠スライム長老「わちはこの地下水脈で暮らしているスライムぢゃ!」モニョモニョ
砂漠スライムA「〜〜」モニョモニョ!
砂漠スライムB「〜」モニョ
砂漠スライムC「〜〜」モニョニョ?
スライムクロシュ「〜〜〜!」モニョモニョ!
ローガン「おお……スライムが大勢いるな」
妖精「もしかして、噴水広場にいたっていう?」
砂漠スライム長老「それはこの子たちぢゃ! わちはずっとここにおったのぢゃ! 上の方からノドが乾いたよ〜って聞こえてきたから、みんなをここに呼んだのぢゃ!」
砂漠スライムA「〜〜!」モニョモニョ!
妖精「そうだったんだ……。でも、スライムはみんな無事だったんだね」
砂漠スライム長老「無事なのぢゃ!」
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョニョ
ローガン「フッ……良かったな、クロシュくん」
- 389 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/08/10(土) 23:45:46.70 ID:IQrI1aXU0
-
妖精「そうだ、ここで暮らしてたんなら、水が減ったことについて何か知らない?」
砂漠スライム長老「季節が一巡りするくらい前に、減り始めたのぢゃ!」
ローガン「ふむ……減った原因について、何か心当たりはないだろうか?」
砂漠スライム長老「わからないのぢゃ!」
妖精「そ、そう……」
砂漠スライム長老「でも減り始めてから、ときどき水にスライムの欠片が混じってることがあるのぢゃ!」
妖精「!」
砂漠スライム長老「川上の方から、スライムの声が聞こえてくることもあるのぢゃ!」
スライムクロシュ「!」
地下水路「」サラサラ
地下水路の遥か向こう「」モニョ…モニョ…
砂漠スライム長老「今まさに聞こえたのぢゃ!」
妖精「ほ、本当だ……。一体水路の先で何が……?」
スライムクロシュ「?」モニョニョ?
砂漠スライム長老「きっと水好きなスライムが水を独り占めしてるのぢゃ!」
ローガン「いやまさか……一つの街を賄うほどの大量の水を独り占めなど、いくらなんでも……」
妖精「いや……そういうことができるスライムも全く実在しないわけじゃないよ。島かと思ったら丸ごとスライムだったなんてこともあるから……。まあでも滅多にいるもんじゃないし、多分違うと思うけど……」
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
妖精「まあそうだね。とりあえず地下水脈と不思議現象のことはわかったし、今日はこれくらいで一旦帰ろうか」
ローガン「うむ……」
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
砂漠スライム長老「うむ! なのぢゃ! クロシュちゃんも元気で暮らすのぢゃ!」
☆地下水脈の情報を得ました
◆
- 390 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/08/10(土) 23:46:34.81 ID:IQrI1aXU0
- というわけで本日はここまでとなります。次回はテラヌス・ウルス滞在7日目からとなります
いろいろありましたが、テラヌス・ウルス内の王国評価を地の底に叩き落とし、地下水脈の調査を進めたクロシュ一行でした
王国評価が落ちたテラヌス・ウルスは、議会でどのような決議がなされるのか――。そして地下水脈の向こうに潜む者とは――。限られた時間の中で、クロシュが導かれる運命は――
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
- 391 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/11(日) 00:02:59.60 ID:77FfDTbZo
- 乙
スライムって長老でもなんか性格ほわほわしてるのね
- 392 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/11(日) 00:48:37.47 ID:PoaOzh8zO
- 乙
シノホシやセイン、フメイ、クロシュヴィアはまだ入国してないんかね
- 393 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/11(日) 01:36:36.99 ID:GmECsmLBo
- 乙です
かなり色々繋がったな
あとは水涸れの原因対処と……ミラ様をどうにか出来るといいかな
- 394 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/08/11(日) 16:52:27.06 ID:pblQBzNj0
- 砂漠スライム長老は長生きの砂漠スライムですが、人間の言語についてはやや癖のある言葉遣いを覚えてしまったようです
スライム類は温厚でのんびりした性格の者が多いようです。そして実は妖精類の性格傾向もこれに近いという変わった相似点があります
なお外向性に関しては妖精類の方が高く、他種族との関わりにも積極的のようです
シノホシメンバー、セインくん、フメイちゃんたち、クロシュヴィアさんが入国しているかどうかは現時点ではまだわかりません。探せば見つかるかもしれません
シノホシメンバーであれば誰かが来ている可能性はあります。セインくんはまだ怪我の治療中かもしれません。フメイちゃんたちは遭難していたようですが、今どこにいるかは判明していないようです。クロシュヴィア氏は……実のところ既に風になって漂っている可能性もありますが、なんとも言えません
地下水が枯渇した原因まで、あと一歩といったところです。クロシュちゃんたちのがんばりにご期待くださいませ
ミラ氏は……魔族がお嫌いなようです。実際のところ、リアリストで実利重視のラハニお祖父さんよりも、感情的で魔族嫌いをこじらせている孫のミラ氏の方が厄介かもしれません
- 395 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/08/11(日) 16:53:43.45 ID:pblQBzNj0
- ―テラヌス・ウルス 滞在7日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード 盾:ウニ盾 飾:くすんだ耳飾り
武:竜珠の杖 防:ゴスロリエプロン 飾:
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のレオタード 飾:
◇イリス [星の魔法使い]
武:精霊樹の杖[改] 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:魔術師のローブ 飾:
◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:魔銀の短剣 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のローブ 飾:
◇ローガン [鋼の戦士]
武:鋼の剣 盾:鋼の盾 飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:鎖帷子 飾:
◇エバンス [地の傭兵]
武:魔銀の剣 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:革の鎧 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽*2 蜘蛛絹の下着 魔族国永久旅券
会心賽*1 ザリガニのお守り フメイの服の切れ端
反魂丹*2 雨乞い傘 精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具 大きな巻き貝 精霊樹の実のジャム
魔術書「星の魔力」上 大きな軽石 精霊樹の鉢植え
お宿の焼き菓子 闇の欠片 フメイとアリシラの人形
お宿の妖精の織物 フリルワンピ水着 メルルの帽子
魔導飯盒 魔法学園のスク水 溶岩石のアミュレット
妨害魔力波発生装置 炎鉱石 暗黒優待券
属性大全 ガラスのザリガニ
魔王図鑑 踊り子の双剣
氷精の魔導書
マジカルブラッドワイン
吸血鬼殺ブラッドワイン
綺麗な砂
魔術書「正負の属性」
魔術書「星の魔力」中
吸血鬼の日焼け止め
日蝕の傘
◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[0/5]
・テラヌス・ウルスの水不足を解決する
◯仲間の目標
・ブラッドを倒す(ミスティ)
◯経験値
・風になる[3/12](クロシュ)
・魔法[1/6](ミスティ)
・氷属[2/8](ミスティ)
・剣技[1/8](エバンス)
・魔法[2/4](エバンス)
……………………………………………………………………………………
□テラヌス・ウルス首都 主要施設
中央区:宿屋、噴水広場、市場、武具屋、酒場、浴場、冒険者ギルド、商人ギルド、宮殿、神殿、他
外周区:宝飾店、劇場、図書館、博物館、鍛冶工房、娼館、兵舎、練兵場、他
- 396 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/11(日) 16:55:16.47 ID:pblQBzNj0
- ―朝
月明かりのオアシス 客室
テラヌス砂漠周辺地図「」パサッ
砂漠スライム長老の証言メモ「」ピラッ
イリス「妖精さんたちが聞いてきた砂漠スライムさんのお話と、私たちが調べた地理の情報を整理すると――」
ミスティ「浮かび上がって来たわ……」
クロシュ「……?」
エバンス「つまり……どういうことだ?」
イリス「……砂漠に、でっかいスライムがいる!!」
クロシュ「!」
ローガン「なんと……」
妖精「いやいや……まさか……」
ミスティ「でっかいスライムがいるかどうかはともかく、スライムが何らかの形で関与している可能性は高いと思うわ……」
イリス「そのスライムさんを探し出して、お話を聞いてみようよ!」
妖精「……まあ、とにかく探し出すしかないか」
クロシュ「うん……!」
テラヌス・ウルス滞在7日目です。9日目に非人間排斥法案の決議が出ます
↓1〜3多数決
1.地下水枯渇の原因を突き止めに出発する
2.もう少し情報収集(本日の自由行動安価へ)
- 397 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/11(日) 16:56:39.72 ID:A8ovyWy2O
- 2
- 398 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/11(日) 16:57:13.28 ID:ByelOJtkO
- 1
- 399 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/11(日) 17:07:37.35 ID:RWb7y6+jO
- 1
そういや正負の魔翌力と星の魔翌力って、テラヌス・ウルスで読みきらないと駄目なんだろうか
- 400 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/11(日) 17:44:58.47 ID:pblQBzNj0
- 借りている本については、もし読みきれなかった場合でも、写本を作成して持って行くことが可能です。写本作成は自由行動で宣言する必要はなく自動的に行われますので、本の期限についてはお気になさらずにいただいて大丈夫です(せっかくのクリティカルで出た本なので、慌てずにゆっくり読みましょう)
- 401 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/11(日) 17:46:17.03 ID:pblQBzNj0
- ―テラヌス砂漠 発見率[0/10] 持久力[10/10]
ヒュオオオオオ―
日蝕の傘「」バサッ
闇の領域「」フォン―
強化ソリ「」シャーッ
クロシュ「わあ……」
エバンス「こりゃ快適だ!」
ミスティ「良いわね、これ……。氷魔法の調子も良いわ……」
ローガン「頭上の闇は濃度が高く直射日光を遮断するが、周囲の闇は薄いために視界は遮られん……よく考えられている!」
妖精「これなら西の砂漠に行く時も安心できそうだね」
イリス「えへへ、さっすがフラナ先生! それじゃあ水枯れの原因を突き止めに行こう!」
☆日傘と日焼け止めの効果により、持久力減少が半減します(毎ターン1減少)
↓1コンマ
01-10 発見率+2、強敵
11-30 発見率+2、敵襲
31-50 発見率+3、砂爆弾(次回戦闘コンマ+10)
56-70 発見率+3、テラヌスアロエ(持久力+3)
71-90 発見率+4、砂竜の砂団子(戦闘コンマ+20)
91-00 発見率+4、???
- 402 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/11(日) 17:46:44.30 ID:5qktugPM0
- あ
- 403 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/11(日) 18:11:43.31 ID:pblQBzNj0
- ―テラヌス砂漠 発見率[2/10] 持久力[10/10]
強化ソリ「」シャーッ
イリス「……ん? あ、待ってミスティ! 人が倒れてる!」
ミスティ「!」
強化ソリ「」キキッ!
行き倒れ人A「」
行き倒れ人B「」
妖精「ん……?」
ローガン「行き倒れか……?」
エバンス「おいあんた、生きて――」スッ
妖精「まずい! エバンスだめ!」
エバンス「!!」シャキンッ
巨大な鉤爪「」シャッ
魔銀の剣「」ガギンッ
エバンス「くっ!」シュタッ
黒翼の鳥人A「チッ……いけたと思ったのに」シュタッ
黒翼の鳥人B「どん臭すぎ。人間相手に不意打ち避けられるとか雑魚でしょ」バサッ
黒翼の鳥人A「っせーな。あの羽虫に邪魔されなきゃ殺れてたっつーの」
イリス「い、生き倒れてた人が……」
ミスティ「黒い翼のハーピィに化けた……!?」
ローガン「いや、逆だ! あれは砂漠の化け烏、シャークロウ! 行き倒れた人間に化けていたのだ!」シャキンッ
空を飛ぶシャークロウC「ガァー!」バサッバサッ
空を飛ぶシャークロウD「ガァー、ガァー!」バサッバサッ
妖精「上からも来る! 気を付けて!!」
メイド剣士クロシュ「ん!」シャキンッ
↓1コンマ
01-05 痛恨
06-25 劣勢
26-95 優勢
96-00 会心
- 404 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/11(日) 18:13:26.25 ID:GmECsmLBo
- お
- 405 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/11(日) 18:25:50.11 ID:pblQBzNj0
- 劣勢 持久力-2
―テラヌス砂漠 発見率[2/10] 持久力[8/10]
黒翼の鳥人A「シャッ!!」シュバッ
羽根の弾丸「」シュバババッ
メイド剣士クロシュ「んゅゅ!」ガガガッ
妖精「クロシュ!」
メイド剣士クロシュ「だ、だいじょぶ!!」
黒翼の鳥人B「遅い遅い遅ーい!」シュババッ
ローガン「ぬうう!」ガギギンッ
飛行するシャークロウC「ガァー!」バサッバサッ
イリス「は、速い!! 狙いが定まらな――」
急接近するシャークロウD「」グオオオ――
ミスティ「イリス!!」
イリス「!!? わ、わあああああ!!!!」
エバンス「させねえ!!」シュバッ
ガギンッ!!
一撃離脱するシャークロウD「」シュバッ
エバンス「ち、くしょう……!」
イリス「え、エバンスさん! 血が――」
エバンス「なんてことねえ! だがあの大きさと速度、厄介だぜ……!」
↓1コンマ
01-05 痛恨 持久力-4
06-25 劣勢 持久力-2
26-95 優勢
96-00 会心
- 406 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/11(日) 18:26:12.82 ID:Nwj7w5x2O
- かい
- 407 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/11(日) 18:45:08.39 ID:pblQBzNj0
- ―テラヌス砂漠 発見率[2/10] 持久力[8/10]
急接近するシャークロウD「」グオオオ――
ミスティ「また来てる……! 動きが速い相手には――これよ!」カッ―
氷の刃「」ヒュンッ
氷の刃「」ギャルルッ
急接近するシャークロウD「!」サッ
イリス「避けた先! 痺れて!!」カッ―
雷撃「」バリリッ
感電するシャークロウD「ガァァァァー!!!?!?!?」バリバリバリ
黒焦げになったシャークロウD「」ドサッ
シャークロウC「ガァァー!!!」ジワワ
黒翼の鳥人A「な……!!」
黒翼の鳥人B「お前たち……よくも!!」
ミスティ「先に襲って来たのはあなたたちよ!!」
妖精「狩りをする者なら狩られる覚悟くらいあるでしょ!」
黒翼の鳥人A「ねえよそんなもん!!」
黒翼の鳥人B「絶対に許さない……!! 殺してやる!!!」
黒焦げになったシャークロウD「」
シャークロウC「ガァ……ガァ……」ポロポロ
↓1コンマ
01-05 痛恨 持久力-4
06-15 劣勢 持久力-2
16-00 勝利
- 408 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/11(日) 18:45:36.77 ID:QTlsHdIDO
- はい
- 409 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/11(日) 19:09:06.90 ID:pblQBzNj0
- ―テラヌス砂漠 発見率[2/10] 持久力[8/10]
シャークロウA「ガァー!!!」バサッ
シャークロウB「ガァァー!!!」バサッ
イリス「人型形態から――カラス形態になった!!」
エバンス「気を付けろ!! こいつらカラス形態の方が強いぞ!!」
ミスティ「また迎撃するだけよ!!」
*
――戦闘終了――
斃れたシャークロウA「」
斃れたシャークロウB「」
焼き鳥になったシャークロウC「」
黒焦げになったシャークロウD「」
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ モグモグ
イリス「…………シャークロウの、一匹……泣いていました……」
ミスティ「そうね……」
エバンス「おう……」
ローガン「シャークロウは知能が高く……そして、仲間思いの生き物だ。生かしておけば必ず報復に来る。禍根は絶っておかなければならん」
イリス「はい……わかっています」グッ
妖精「イリス……」
イリス「……私も、食べます。クロシュちゃんと一緒に……シャークロウたちの命を――」
☆シャークロウを食べたことにより、次回戦闘コンマ+10
↓1コンマ
01-10 発見率+2、強敵
11-30 発見率+2
31-50 発見率+3、砂爆弾(次回戦闘コンマ+10)
56-70 発見率+3、テラヌスアロエ(持久力+3)
71-90 発見率+4、砂竜の砂団子(戦闘コンマ+20)
91-00 発見率+4、???
- 410 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/11(日) 19:10:21.16 ID:5qktugPM0
- む
- 411 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/11(日) 19:10:42.89 ID:GmECsmLBo
- いただきます
ごちそう様でした
- 412 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/11(日) 19:32:36.27 ID:pblQBzNj0
- ―テラヌス砂漠 発見率[4/10] 持久力[7/10] [次回戦闘コンマ+10]
強化ソリ「」シャーッ
一面の砂景色「」ヒュオオオオ――…
ミスティ「……どう?」
妖精「水の気配も、スライムの声も聞こえない……。クロシュは?」
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ フルフル
妖精「クロシュも同じだってさ」
イリス「まあまだ探索は始まったばかりだもん! 大丈夫だよ!」
ミスティ「そうね……。私もまだまだ余裕があるわ……。日傘のお陰で消耗も少ないし」
↓1コンマ
01-10 発見率+2、強敵
11-30 発見率+2、敵襲
31-50 発見率+3、砂爆弾(次回戦闘コンマ+10)
56-70 発見率+3、テラヌスアロエ(持久力+3)
71-90 発見率+4、砂竜の砂団子(戦闘コンマ+20)
91-00 発見率+4、???
- 413 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/11(日) 19:33:59.10 ID:4P55BNj+O
- あ
- 414 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/11(日) 20:01:16.95 ID:pblQBzNj0
- ―テラヌス砂漠 発見率[4/10] 持久力[6/10] [次回戦闘コンマ+10]
強化ソリ「」シャーッ
スライムクロシュ「――!!」モニョニョ!!
妖精「え、どうしたのクロ――」
クロシュ「み、みんな! せんとうたいせい!!!」ポン!!
イリス「!」バッ
ミスティ「!」バッ
ローガン「!」シャキン
エバンス「!」シャキン
ウニ盾クロシュ「!」バッ!!
降り注ぐ何か「」ビュオオオオッ
ウニの大盾「」ガガガガガッ
妖精「こ、こいつは――!!」
「へぇ、前よりこっそり奇襲したのに」デロデロ モニョモニョ
ポン!!
分体ブラッド「未だにペット続けてるんだ、お前」スタッ
ウニ盾クロシュ「……」ジャキッ
ミスティ「お前は……!!」ギリリ
ローガン「指名手配スライムの、ブラッド!!」
分体ブラッド「あ? お前たち人間が勝手に付けた名前でしょ、それ」
イリス「……じゃあ、なんて呼べばいいの?」
分体ブラッド「呼ぶなって言ってんだよ!」シュバッ
――遭遇戦 分体ブラッド・中位――
↓1コンマ(シャークロウ+10)
01-10 痛恨
11-40 劣勢
46-95 優勢
- 415 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/11(日) 20:03:02.97 ID:77FfDTbZo
- こんま
- 416 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/11(日) 20:08:09.44 ID:GmECsmLBo
- (多分会心)やったぜ
- 417 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/11(日) 20:25:04.52 ID:pblQBzNj0
- 分体ブラッド「」ズズ―
ローガン「同化か!」
イリス「させない! ここは属性攻撃で――!」カッ
炎弾「」バンッ!!
炎弾に貫かれる分体ブラッド「」バギュゥゥゥン――
エバンス「やったか!?」
砂塵分体ブラッド「あっはははは!! 砂程度も溶かせないボヤしか出せないの!?」サラサラ
ミスティ「こいつ、砂に――!?」
エバンス「砂だと!?」
地を走る砂刃「」シャッ
地を走る砂刃「」シャッ
地を走る砂刃「」シャッ
ガギンッ
ローガン「ぬううう!!」ガガッ
イリス「ローガンさん!!」
砂塵分体ブラッド「ほらほら余所見してる場合!?」ザザッ
ウニ盾クロシュ「!」シュバッ
ガギンッ
ウニ盾クロシュ「んゅっ……!」
砂塵分体ブラッド「チッ……! お前、スライムの癖にまた人間なんかを庇って!! 目障りなんだよ!!!」グオオオオオッ!!!
砂嵐「」ギュオアアアアア!!!!!
ウニ盾クロシュ「ふゃっ……」
妖精「クロシュ!!!」
ミスティ「そこよ!!! 凍てつけ!!!!」ヒュオ―
砂塵分体ブラッド「え――」ヒュオ―
〈会心の一撃!!〉
凍結する砂塵分体ブラッド「ぎっ……!!!?」ガギンッ
ミスティ「……あなた、分体よね」スタスタ
凍結する砂塵分体ブラッド「な、なん、だ……お前……!!」
ガンッ!!
凍結する砂塵分体ブラッド「ぎゃっ……!」
ミスティ「分体でもいいわ……。洗いざらい吐いてもらうわよ……!! あの日のことを――!!!」
クリティカルボーナス 分体ブラッドに尋問を行うことができます
↓1〜3 ブラッドに何を聞く? or 何をする?(分体なのでちゃんと答えてくれるかはわかりません)
- 418 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/11(日) 20:27:07.26 ID:5qktugPM0
- クロシュに食わせる
- 419 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/11(日) 20:40:45.72 ID:yNRjAQtMO
- なぜ人間を毛嫌いする
なぜミスティの故郷を襲った
- 420 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/11(日) 20:41:13.26 ID:GmECsmLBo
- どこで生まれたの
- 421 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/11(日) 21:58:08.25 ID:pblQBzNj0
- ミスティ「10年前……北部地方の街、スノウタウンが滅んだわ……。魔物の襲撃でね……」
凍結した分体ブラッド「はあ……?」
ミスティ「その中の一匹があなただということはわかっている! なぜ襲った!?」
凍結した分体ブラッド「知るか。そんな大昔のことなんて覚えてるわけ――」
ガッ
凍結した分体ブラッド「ぎゃっ!」
ミスティ「分体にも痛みはあるのでしょう? 凍らせていれば、体組成の変更も自爆もできないはずよね」
凍結した分体ブラッド「チッ……。だから覚えてないって――」
ガッ
凍結した分体ブラッド「うぐっ……! お前は……自分が幼児だった頃のことなんていちいち覚えてるの……!?」
ミスティ「え……?」
凍結した分体ブラッド「まだ自我も芽生えてない頃のことだよ! あたしは……あたしたちは――」
凍結した分体ブラッド「…………チッ……」
ミスティ「……」
妖精「……あなたは、どこで生まれたの?」
凍結した分体ブラッド「知らない。さっきと同じ。生まれて間もない頃のことなんて覚えてるわけない」
妖精「じゃあ質問を変える。あなたは、どこで育ったの?」
凍結した分体ブラッド「……さあ。この大陸のどこかでしょ」
妖精「……反映魔法の使い方はどこで学んだの?」
凍結した分体ブラッド「自己流だけど」
クロシュ「!」
妖精(! やっぱり反映魔法なんだ!)
- 422 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/11(日) 22:00:18.88 ID:pblQBzNj0
- クロシュ「えと……わたしのこと……知ってるの……?」
凍結した分体ブラッド「は……?」
クロシュ「えと……前に……同類、って……」
凍結した分体ブラッド「……お前は、何も覚えてないんだ」
クロシュ「……?」
凍結した分体ブラッド「一応言っておくけど、あたしはお前に面識があるわけじゃない。まあ……親戚みたいなもんだよ、多分ね」
クロシュ「……? えっと……」
凍結した分体ブラッド「……あたしとお前のことが知りたかったら、あたしを吸収してみなよ。そうすりゃ全部わかる」
クロシュ「!」
妖精「待ってクロシュ! だめ! 罠だよ!」
クロシュ「でも……」
凍結した分体ブラッド「あたしを吸収すれば、あたしの知識と記憶だけでなくあたしの培ってきた技術や能力も身に付けられるかもよ? そうすればお前は晴れてこの大陸でニ番目に強いスライムになれる。一番はもちろんあたしの本体だけどね」
クロシュ「……」
ミスティ「クロシュ、やめなさい。こいつの知識と記憶が欲しいのは確かだけど、あなたがそんな危険を冒すのは絶対にだめよ……」
クロシュ「……」
凍結した分体ブラッド「今の弱っちいペットスライムのままで、この先お前は誰を守れるの? 誰も彼もを見殺しにしていく未来が望みなの?」
妖精「クロシュ、耳を貸さないで! ミスティ、こいつを黙らせ――」
凍結した分体ブラッド「ばーか! もう十分なんだよ!!」
バギャッ
ミスティ「しまっ――」
分体スライムブラッド「」ピョンッ
クロシュ「!」
モニョッ デロデロ…
スライムクロシュ「」モニョニョニョ
妖精「わああああ!! 吐き出して!! クロシュ吐き出して!!!」
↓1コンマ
01-05 乗っ取られる
06-15 混沌化
16-85 吐き出す
86-95 スライム能力+
96-00 スライム能力++、ブラッドの知識+記憶を獲得
- 423 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/11(日) 22:02:40.58 ID:77FfDTbZo
- スライムとしての格を見せてやる
- 424 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/11(日) 22:27:51.30 ID:pblQBzNj0
- スライムクロシュ「」モニョモニョ…ペッ
分体スライムブラッド「」ベチャッ モニョニョ…
ミスティ「凍れ!!」カッ
凍結分体スライムブラッド「」ガギンッ
ローガン「やはり危険生物か! トドメを刺すが構わんな!?」ジャキッ
ミスティ「ええ! 生かしておく方がリスクがある!」
ローガン「ぬんっ!!」
回転ノコギリ「」ギャリギャリギャリ―
凍結分体スライムブラッド「」モニャニャニャッ!
バギャァン―
イリス「念の為、破片もしっかり燃やしとくね!」カッ
炎「」ゴウッ メラメラ…
――戦闘終了――
*
- 425 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/11(日) 22:28:34.50 ID:pblQBzNj0
- ―テラヌス砂漠 発見率[6/10] 持久力[6/10]
強化ソリ「」シャーッ
スライムクロシュ「」モニョニョ…
妖精「クロシュ、大丈夫? 変なとこない?」
ミスティ「まさかクロシュを乗っ取ろうとするなんて……。油断も隙もないわね……」
イリス「でも……結局、よくわかんなかったね……。ブラッドがどうしてミスティの故郷を襲ったのかも……」
ローガン「うーむ……しかしあのブラッドと言えど、物心つく前の幼い時期に街を滅ぼすほどの力などあったのだろうか……」
エバンス「他にいたっていう仲間頼りだったんじゃないか?」
ミスティ「……」
ミスティ(……私の復讐は……ブラッド一匹を目の敵にするのが、本当に正しいのかしら……)
↓1コンマ
01-10 発見率+2、強敵
11-30 発見率+2、敵襲
31-50 発見率+3、砂爆弾(次回戦闘コンマ+10)
56-70 発見率+3、テラヌスアロエ(持久力+3)
71-90 発見率+4、砂竜の砂団子(戦闘コンマ+20)
91-00 発見率+4、???
- 426 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/11(日) 22:33:35.22 ID:QTlsHdIDO
- はい
- 427 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/11(日) 22:40:34.53 ID:/Y9hQcFgo
- 敵が多い、流石に行くのおすすめされない場所って感じだ
- 428 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/11(日) 22:44:12.97 ID:pblQBzNj0
- ―テラヌス砂漠 発見率[8/10] 持久力[5/10]
強化ソリ「」シャーッ
エバンス「……ん? お、あれは――」
遠くに見えるオアシス「」ユラユラ
ローガン「オアシスか!」
妖精「てことか、この辺には地下水が来てるってことかな?」
ミスティ「そうみたいね。これは良い指標になるわ」
イリス「やったね! せっかくだし休憩してこうよ!」
ミスティ「ええ」
イリス(よーし、ここに来てようやく良い感じになってきたなあ……)
テラヌス砂漠周辺地図「」パサッ
イリス(……ん? でも、あの位置って推定地下水脈からちょっと離れすぎてないかな……?)
イリス(いや、つまり地下水脈が逸れてあっちの方へ流れちゃってるってことかな?)
イリス(どっちにしてもオアシスに行って調査しなきゃ!)
*
- 429 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/11(日) 22:45:24.15 ID:pblQBzNj0
- ―オアシス? 発見率[8/10] 持久力[5/10]
水「」キラキラ
生い茂るヤシの木「」サワサワ
エバンス「おおー! すっげー良いオアシスだな!」
ローガン「うむ! 休憩にはぴったりだ!」
妖精「あ、れ……? なんだろ……目眩、が……」フラフラ
クロシュ「妖精さん!」ダキッ
妖精「あ……クロシュ……。ごめんね……ちょっと、休ませて……」ボー
イリス「よ、妖精さん大丈夫!?」
ミスティ「丁度良いところにオアシスがあって良かったわね……。ここで休んでいきましょう……」
↓1コンマ
01-05 痛恨 持久力-4
06-25 劣勢 持久力-2
26-90 優勢
91-00 会心
- 430 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/11(日) 22:47:23.18 ID:5qktugPM0
- あ
- 431 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/11(日) 22:56:40.81 ID:pblQBzNj0
- ―オアシス? 発見率[8/10] 持久力[3/10]
エバンス「おお……このオアシスの水、美味すぎるぞ!!」グビグビ
ローガン「おお……アムリタだ、これは……」グビグビ
ミスティ「何かしら……ここで休憩していると、ものすごく疲れが取れていくわ……」グッタリ
イリス「あ、れ……? 私……えっと、何を調べようと、してたんだっけ……」グルグル
妖精「はあ、はあ……」グッタリ
クロシュ「妖精さん……! えと、えと……」オロオロ
↓1コンマ
01-05 痛恨 持久力-4
06-25 劣勢 持久力-2
26-90 優勢
91-00 会心
- 432 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/11(日) 22:57:25.84 ID:pHhmnPubO
- 気付いて
- 433 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/11(日) 23:02:56.29 ID:pblQBzNj0
- ―オアシス? 発見率[8/10] 持久力[3/10]
エバンス「〜〜」グルグル
ローガン「〜〜」グルグル
ミスティ「〜〜」グルグル
イリス「〜〜」グルグル
巨大なアリジゴク「キシャアア」
クロシュ「!!」
巨大なアリジゴク「!!」シャキンッ
ゴウッ
炎メイド剣士クロシュ「みんなは……食べさせない……!」チリチリ
↓1コンマ
01-05 痛恨 持久力-4
06-25 劣勢 持久力-2
26-90 勝利
- 434 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/11(日) 23:04:20.08 ID:VccVC7NpO
- や
- 435 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/11(日) 23:07:55.94 ID:pHhmnPubO
- 手強いなオアシスモドキ
作ったの自分だけど
- 436 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/11(日) 23:14:49.87 ID:pblQBzNj0
- ―オアシス? 発見率[8/10] 持久力[1/10]
イリス「あ……お師匠さま……! イリスね、イリスね……やっとイリスの属性、わかったんだよ!」グルグル
ミスティ「あ、れ……ママ……? あ……そっか……私……ずっと、悪い夢を、見て……」グルグル
ローガン「はっはっは、パパが帰ってきたぞ〜! はい、これは何でしょう!? 誕生日ケーキだぞ〜!」グルグル
エバンス「おう! 俺が来たからにはもう大丈夫だぜ、イーシャさん! 大船に乗ったつもりでいてくれよな!」グルグル
巨大なアリジゴク「」シュバッ
バシンッ!
炎メイド剣士クロシュ「ぁっ!フラッ
巨大なアリジゴク「」ドガッ
炎メイド剣士クロシュ「ふあっ!」ドガンッ ゴロゴロ
クロシュ「はあ、はあ……ん、んゅ……」ググ
クロシュ(みんなを……まもらなきゃ……)グググ
↓1コンマ
01-05 痛恨 持久力-4
06-25 劣勢 持久力-2
26-00 勝利
- 437 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/11(日) 23:15:39.57 ID:5qktugPM0
- たまにあるコンマが全く振るわない日
- 438 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/11(日) 23:36:21.55 ID:pblQBzNj0
- メイド剣士クロシュ「ん、んゅゅ……」グググ
巨大なアリジゴク「キシャキシャ」シャキン
メイド剣士クロシュ「んゃぁぁぁぁ!!」シュバッ
ズバァッ!!
巨大なアリ/ジゴク「キ シャ…」
ドズウン――…
――戦闘終了――
*
- 439 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/11(日) 23:36:53.36 ID:pblQBzNj0
- 焼きアリジゴク「」コンガリ
スライムクロシュ「〜〜!」ガツガツモグモグモニョモニョ!
イリス「はっ! こ、ここは……」
ミスティ「う……私、は……」
ローガン「…………ああ……」
エバンス「……嘘だろ…………」
妖精「みんな、気が付いた……?」
イリス「よ、妖精さん……!」
妖精「あれ……この砂漠に棲む、ある意味最も危険な魔物……オアシスモドキ……。そいつにやられたんだよ、私たち……」
ローガン「なんだと……」
妖精「クロシュがいなかったら、私たち……みんな、あいつの胃袋の中だった……」
エバンス「なんてことだ……」
ミスティ「……ごめんなさい……不甲斐ないわ……」
妖精「……一番不甲斐ないのは、私……。心属性魔法に唯一耐性があるのは私のはずなのに……対応できなかった……」
イリス「……みんな助かったんだから、大丈夫! えへへ……私も……幻覚だけど、久しぶりにお師匠様に会えたから……結果オーライだよ!」グスッ
ミスティ「……ふふっ……そうね……。私も……良い、夢を見れたわ……」グシグシ
ローガン「うむ……。クロシュくんには最大限の感謝をせねばな……」
エバンス「おう……。はあ……また、助けられちまったのか……」
☆オアシスモドキを食べたことにより、持久力が3回復しました
*
- 440 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/11(日) 23:37:58.26 ID:pblQBzNj0
- というわけで少し中途半端ですが、本日はここまでとなります。次回、水枯れ原因探しの最終コンマから開始となります
今回の行軍では相次ぐ敵襲によりものすごく疲弊しているクロシュ一行であります。シャークロウの襲撃に始まり、分体ブラッド、オアシスモドキと連戦が続いて体力自慢のクロシュ氏も流石に疲労困憊の様子です
そして次回ついに相まみえるであろう水枯れの原因とは一体何なのか――。少し疲れているクロシュ一行は無事に街へ帰ることができるのでしょうか。どうかクロシュちゃんたちの無事をお祈りくださいませ
それでは本日もありがとうございました。次回、明日も可能であれば更新いたしますので、よろしくお願いいたします
- 441 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/12(月) 01:39:58.40 ID:U+HiWouYO
- 乙
シャークロウCくん…
クロシュちゃんにペッてされてベチャッモニョニョ…ってなるブラッドちゃんがちょっとかわいい
- 442 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/12(月) 06:04:19.10 ID:47O6aScMo
- おつおつ
油断も隙もないなブラッドちゃん
イリス意外幻覚内容を言わないの、まだ整理完了できてない感が
- 443 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/12(月) 12:30:02.57 ID:DVD7a1ee0
- 乙
もしブラッドに乗っ取られていたら「ブラッドクロシュ」みたいな感じで今後敵対して最悪そのままメンバーから脱退する感じになっていたのかな?
- 444 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/12(月) 12:38:37.56 ID:0PrBTIAaO
- 最近仲間があっけなくやられてクロシュちゃんが孤軍奮闘するシーンが多い気がする
それほど実力が開いてきているのかな、もっと仲間鍛えるべきか
- 445 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/12(月) 13:15:20.62 ID:YjjyMxZTo
- クロシュを大陸最強のスライムにする
- 446 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/12(月) 15:46:36.34 ID:IhrrimSF0
- シャークロウCくんは、鳥一倍仲間思いで、そして心が強くない個体だったのでしょう。戦意を喪失して泣き崩れていたところをイリス氏に焼かれてしまったようです
分体ブラッド氏は、クロシュさんにペッと吐き出された時には既に弱っていたため、その後なすすべなく凍らされてやっつけられてしまったようです。いかに強いスライムと言えど、凍らされて回転ノコギリでギャリギャリされればモニョモニョ言う間もなくやられてしまいます
ブラッド氏は悪賢く狡猾なスライムなため、やられたフリをして反撃の隙を伺ったりもするようです。そういえば前回も、分体がやっつけて勝利したと思いこんでいたクロシュ一行を本体が奇襲してくるというずるい戦術を取っていたような気がします
イリスはお師匠様と悔いの残るお別れをしたわけではないため、元から気持ちの整理が付いていたのでしょう。それゆえに、このような幻覚を見せられてしまってもメンタルへのダメージは少なかったようです。しかし他のパーティメンバーはそれぞれ後悔があるようで、今回の幻覚で受けたダメージは小さくなかったのかもしれません
ブラッド氏は人間と徒党を組むことは許容できないため、もしクロシュ氏が乗っ取られていた場合はこのパーティから離脱していた可能性は実際高いです。それは実際のところ運命賽案件でもありました。そしてパーティから離脱した場合は、乗っ取られたクロシュ視点で進めるか、クロシュのいなくなったパーティの視点で進めるかを選択することになっていたかと考えられます
ちなみに混沌化していた場合は、最近はすっかり鳴りを潜めている混沌クロシュが活性化し、戦闘力が増加すると共にクロシュの性格が混沌に傾いたものとなっていたと思われます。直ちに離脱することはありませんが、現パーティの方針とはかなり合わないため、良からぬ不和を招いていた可能性があります(逆に、ブラッド本人やシノホシの人々とは相性が良くなります)
クロシュ氏が一人でがんばるシーンは確かに以前より増えてきていますが、それはクロシュ氏の実力が突出しているわけではなく、どちらかというとスライムゆえの耐久力・適応力・各耐性の高さによるものが大きいです。逆に、シャークロウなどの高速連携攻撃を仕掛けてくる相手や、魔法主体で攻めてくる相手は苦手なので、あまり役に立てないかもしれません(耐久力は高いので、すぐにやられることもないのですが)
クロシュが最強のスライムになれるかどうかはわかりませんが、ポテンシャルで言えば輝きを秘めうると思われます。ちなみに我こそは大陸最強のスライムであると粋がっているブラッド氏ですが、根拠は特にないようです(とても強いのは確かです)
- 447 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/12(月) 15:47:04.97 ID:IhrrimSF0
- ―テラヌス砂漠 発見率[8/10] 持久力[4/10]
強化ソリ「」シャーッ
スライムクロシュ「!」モニョ!
イリス「クロシュちゃん、何か気付いた?」
半スライムクロシュ「あっちの……方から……スライムの、気配がする……!」ビシッ
ヒュオオオオオ――
モニョ… モニョ…
妖精「本当だ……微かだけど、声が聞こえる」
エバンス「ついに発見か!?」
ミスティ「行ってみましょう」
ローガン「うむ……気を付けて進もう」
↓1コンマ
01-30 発見率+2
31-50 発見率+2、砂爆弾(次回戦闘コンマ+10)
56-70 発見率+2、テラヌスアロエ(持久力+3)
71-90 発見率+2、砂竜の砂団子(戦闘コンマ+20)
91-00 発見率+2、???
- 448 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/12(月) 15:54:05.84 ID:vzXHgOcf0
- あ
- 449 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/12(月) 16:36:42.99 ID:IhrrimSF0
- 強化ソリ「」シャーッ
大きな砂団子「」
エバンス「……ん? ありゃなんだ?」
ミスティ「大きな……砂の塊?」
妖精「あれは……多分、砂竜の子供が遊びで作る砂団子だと思う。見た目はただの大きな砂団子だけど、中には砂属性の魔力が凝縮されてるよ」
イリス「え、そうなの!? ミスティ、拾ってこうよ!」
ミスティ「いいけど……」
妖精「でも砂だから長くはもたないよ。帰る頃には崩れちゃうと思う」
イリス「そ、そうなんだ……。でもせっかくだし、見てみたい!」
エバンス「俺もちょっと気になるぜ!」
*
大きな砂団子「」ポン
イリス「わあ……! 大きめのココナッツくらいはあるなあ」
エバンス「大地の魔力を感じるぜ!」
☆砂竜の砂団子を手に入れました。今回の探索中、戦闘コンマが+20されます
◆
- 450 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/12(月) 16:38:16.89 ID:IhrrimSF0
- ―テラヌス砂漠 発見率[10/10] 持久力[3/10]
夕日「」キラキラ
ミスティ「日が沈んできたわ……」
イリス「もう日傘は閉じても良さそうだね」
日蝕の傘「」バサッ
闇の領域「」シュウン―
ローガン「クロシュくん、スライムの気配はどうか?」
クロシュ「えと……あ、ち、近い!」
強化ソリ「」グラッ
イリス「わああ!?」グラッ
エバンス「うおお!?」
ローガン「こ、これは――」
巨大な流砂「」ゴゴゴゴゴ――
妖精「巨大な……流砂!!?」
ミスティ「ごめんなさい、大きすぎて気付けなかった! なんとか……脱出させないと――」
強化ソリ「」ググググ…
イリス「か、風よ!」カッ
帆「」バサッ ビュオオオオッ
巨大な流砂「」ズゴゴゴゴ!!
イリス「だ、だめだあ! 吸い込まれる!!」
ローガン「真っ直ぐに逃げようとしても角度に抗えん! 円を描くように周りながら中心と距離を取っていくんだ!!」
ミスティ「わ、わかったわ!」
強化ソリ「」グイッ シャァァァ――
エバンス「おお! なんとか建て直した!」
ミスティ「でもこの流砂、普通じゃない! まさか――」
クロシュ「……!! これ……スライム!!!」
ローガン「なんだと!?」
流砂の中心「」ズズ…
巨大なスライム「〜〜」ヌッ モニョモニョ
イリス「え、ええ!!?」
ミスティ「あ、あれが……スライム……!!?」
エバンス「で、でかすぎるだろ!!?」
ローガン「なんてことだ……!!」
- 451 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/12(月) 16:40:16.95 ID:IhrrimSF0
-
巨大なスライム「〜〜」モニョモニョモニョ
巨大な流砂「」ズゴゴオオオオ!!!!
強化ソリ「」ガクンッ!!
ミスティ「!! す、砂の速度が!!」
妖精「このままじゃ吸い込まれる! あいつをどうにかして大人しくさせないと!!」
――戦闘開始 アリジゴクモドキ――
↓1コンマ(砂竜の砂団子+20)
01-40 劣勢 持久力-2
41-90 優勢
91-00 会心
- 452 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/12(月) 16:41:29.31 ID:YjjyMxZTo
- あ
- 453 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/12(月) 16:51:34.17 ID:IhrrimSF0
- ―テラヌス砂漠 発見率[10/10] 持久力[3/10]
ミスティ「くっ、凍れ!」コォォォ―
巨大なスライム「〜〜」パキンッ モニャニャ
ミスティ「だめだわ! 中心に出てるのは氷山の一角でしかない――一部だけ凍らせても効き目が薄いわ!」
ローガン「ならば外側からだ! 鋼の槍よ!!」バッ
炎魔女クロシュ「ん! えいっ!」カッ
鋼の槍「」バシュンバシュンッ!
炎弾「」バシュン!
ドスドスッ ドガァン!
巨大なスライム「〜〜!」モニョニョ!
ローガン「効き目は薄いか……!?」
妖精「ちゃんと効いてる! 攻撃を続けて!」
エバンス「! そうだ、この砂団子の力を使えば――」
砂竜の砂団子「」ギュオオオオッ
エバンス「う、うおおお!!? せ、制御し切れ――」
イリス「わ、私も手伝います!」バッ
砂竜の砂団子「」ゴゴゴゴゴッ
エバンス「お、おお……! いけるぜ!!」ゴゴゴ―
イリス「はい! いっけぇぇぇ!!」カッ―
巨大な砂の刃「」バシュンッ!!
ズバァンッ!!
巨大なスライム「〜〜!!」モニャニャ!!
妖精「いい感じ! かなり効いてるみたい!」
↓1コンマ(砂竜の砂団子+20)
01-40 劣勢 持久力-2
41-00 勝利
- 454 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/12(月) 16:52:51.74 ID:VHL20nhDO
- はい
- 455 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/12(月) 17:19:30.79 ID:IhrrimSF0
- ―テラヌス砂漠 発見率[10/10] 持久力[3/10]
エバンス「よし! この調子でいくぜ、イリスちゃん!」
イリス「はい! それっ!!」
巨大な砂の刃「」バシュンッ!!
巨大な砂の刃「」バシュンッ!!
ズバンッ!! ズバンッ!!
巨大なスライム「〜〜!!!」モニャニャニャ!!!
ローガン「我々も攻め続けるぞ!」
ミスティ「ええ!」
炎魔女クロシュ「ん!」
鋼の槍「」バシュンッ
巨大な氷柱「」ビュンッ
炎弾「」バギュンッ
ドスドスッ ドガァアン!!
巨大なスライム「〜〜〜!!」モニャニャ!!っっっ
流砂「」ズズズッ――
イリス「流砂の下に引っ込んでく!」
ミスティ「……! 砂の流れも止まった!」
エバンス「とりあえず……危機は去ったか!?」
ローガン「警戒は怠れんがな……」
――戦闘終了――
*
- 456 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/12(月) 17:37:43.16 ID:IhrrimSF0
- 流砂の中心「」
イリス「も、もう引きずり込まれたりしないよね?」
ミスティ「安全な場所に置いたソリから命綱を引っ張ってきてるから、もし引きずり込まれても……多分大丈夫よ……」
エバンス「こいつが犯人なのかどうか、とにかく話を聞いてみないとな」
ローガン「うむ……。クロシュくん、妖精くん、対話を頼めるか?」
妖精「うん、わかった」
スライムクロシュ「〜!」モニョ!
妖精「お〜い、そこのでっかいスライム! 聞こえる!?」
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
巨大なスライム「〜〜…」モニョニョ…
スライムクロシュ「! 〜〜?」モニョニョ?
巨大なスライム「〜〜…」モニョモニョ…
妖精「人間の言葉はわからないみたい。クロシュ、対話をお願い」
スライムクロシュ「!」モニョ!
*
- 457 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/12(月) 17:43:57.84 ID:IhrrimSF0
- クロシュ『……さっきはごめんね。わたし、クロシュ……』モニョモニョ
巨大なスライム『いたかった……。クロシュちゃん、ひどいよぉ……』モニョモニョ…
クロシュ『ごめんね……。でも、どうして吸い込もうとしたの……?』モニョモニョ
巨大なスライム『だって、おもしろいんだもん……』モニョモニョ…
クロシュ『そうなの?』モニョニョ?
巨大なスライム『うん……。もぐもぐすると、もぐもぐしてるもののことがわかるから、おもしろいの』モニョモニョ
クロシュ『そうなんだ……』モニョモニョ
巨大なスライム『うん……。あ、もぐもぐしても食べちゃわないよ……? お礼に垢だけ食べて、お外に出してあげてるの……』モニョモニョ
クロシュ『そうなの?』モニョニョ?
巨大なスライム『うん……。ほんとだよ……?』モニョモニョ
クロシュ『そうなんだ……』モニョニョ
巨大なスライム『うん……』モニョ
クロシュ『えっと……あ、そうだ……お水、流れてない……?』モニョモニョ
巨大なスライム『おみず……?』モニョニョ…?
クロシュ『うん……。えと、砂漠の街の……テラヌス・ウルスで、お水が、足りなくなってて……。この辺の地下に、お水の流れがあるそうなんだけど……』モニョモニョ
巨大なスライム『あ、うん……。お水、あるよ。おいしいよ?』モニョモニョ
クロシュ『! え、えと……その……。ここで、あなたがお水を全部飲んじゃうと……街の人たちが、飲めなくて、困っちゃうから……』モニョモニョ
巨大なスライム『そうなの?』モニョニョ?
クロシュ『うん……。だから……全部は……飲まないでおいて、欲しいの……』モニョモニョ
巨大なスライム『えー……。でも、ノド乾く……』モニョモニョ
クロシュ『んゅ……』モニョ…
巨大なスライム『クロシュちゃんが、お水を出してくれるなら、いいよ……?』モニョモニョ
クロシュ『んゅゅ……』モニョニョ…
↓1〜3 どうしよう
1.雨乞い傘をあげる
2.大きな巻き貝をあげる
3.他の提案をする(自由安価)
822.62 KB Speed:4.1
↑
VIP Service
SS速報VIP
更新
専用ブラウザ
検索
全部
前100
次100
最新50
続きを読む
スポンサードリンク
Check
荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service)
read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)