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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part3

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266 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/28(日) 21:44:45.62 ID:9rcZAn230
炎メイド剣士クロシュ「」シュバッ
 赤熱メイドブレード「」シュヴォンッ!!

 ズバアッ!!

光のミ/イラ「キェアアアアア!!!」メラメラメラ


イリス「見た目通り火に弱い! それなら――炎の剣よ!!」カッ

 炎の鋼の剣「」ゴウッ!
ローガン「おお! ありがたい!」シュバッ

 炎の魔銀の剣「」ゴウッ!
エバンス「助かる! いくぜ!」シュバッ


ミスティ「凍れ!」コォォ―

瞬間冷凍された光のミイラ「!!」ガギンッ!!

ミスティ「凍ってしまえば得意の光速移動もできないでしょう! 今よ!」

エバンス「おう! 氷ごと、焼き切る!」ダンッ

 ズバアッ!!

光の/ミイラ「キェアアアア!!!」メラメラメラ

妖精「エバンス後ろ!」

ローガン「任せろ!」シュバッ

 ズバァッ!!

光のミイ/ラ「キェアアアアア!!!」メラメラメラ

エバンス「すまん、助かった!」

ローガン「妖精くんのお陰だ!」


光のミイラ「」パヒュンッ
光のミイラ「」パヒュンッ
光のミイラ「」パヒュンッ
光のミイラ「」パヒュンッ
光のミイラ「」パヒュンッ
光のミイラ「」パヒュンッ


エバンス「だが……ちくしょう、数が多すぎる! キリがねえぞ!!」

ローガン「光速移動もセインくんの技を見慣れている我々にはそれほど脅威ではないが、この数の方が厄介だ!」

妖精「くそぉ、このままじゃジリ貧だ……! 何か策は――」


 闇球「」ヴォンッ!!

光のミイラたち「キェアアアアアア!!!」バタバタ ドサッ


イリス「い、今の闇魔法は……!?」
267 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/28(日) 21:45:53.21 ID:9rcZAn230
ヨードリー「怪我をしている者は急いで病院へ運べ! 戦える者は奴らを迎撃せよ!」バンッ!!

テラヌス兵士たち「はっ!!」ザザッ


エバンス「あんたは……! 議員って聞いてたが――」

ヨードリー「昨日の旅人! 戦ってくれているのか、すまない! 共に迎撃するぞ!」ジャキッ

エバンス「お、おう!」ジャキンッ



テラヌス兵士たち「うおおおお!! 民と街を守れ!!」ガギンッガギンッ

光のミイラたち「キェアアアアア!!!」パヒュンパヒュンッ



イリス「すごい気迫……! これが、テラヌス・ウルスの兵士たち!!」

ローガン「屈強な兵士たちがいるのは知っていたが、これほどまでとは!!」

ミスティ「私たちも負けてられないわよ!」

妖精「戦場の状況把握は任せて! 何かあれば指示を出すよ!」

炎メイド剣士クロシュ「うん!」


↓1コンマ
01-40 劣勢
41-90 優勢
91-00 会心
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/28(日) 21:46:30.74 ID:V1BW4aHDO
はい
269 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/28(日) 22:00:58.67 ID:9rcZAn230
炎メイド剣士クロシュ「」シュバッ

 ズバッズバァッ!!

光のミイラたち「キェアアアア!!!」メラメラ バタバタ

炎メイド剣士クロシュ「」クルクルッ

 ズバァッ!!

光のミイラたち「キェアアアアア!!!!」メラメラ バタバタ


妖精「クロシュ、前に出過ぎだよ! もっと下がって!!」


炎メイド剣士クロシュ「!」

 パヒュンパヒュンッ

クロシュを囲む光のミイラたち「キェアアアアア!!!!!」


妖精「あああ!! ばか!! だ、誰かクロシュを助け――」


 ドガァンッ!!!

吹っ飛ぶ光のミイラたち「キェアアアアア!!!!」ヒュウウウン―

炎メイド剣士クロシュ「わ……!」

緑色の大きなトカゲ「……大丈夫?」ヌッ

炎メイド剣士クロシュ「うん!」

金刺繍ターバンの老人「一人で出過ぎるのは危険じゃ。わしらが共に戦おう――」スッ
 金細工の双剣「」キラン

炎メイド剣士クロシュ「! うん!!」



妖精「あ、あの大きなトカゲと、老人は――?」


↓1コンマ
01-20 劣勢
21-00 勝利
270 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/28(日) 22:02:38.18 ID:S3tAo0/M0
271 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/28(日) 22:03:05.14 ID:fOB3Xz6cO
あと一息
272 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/28(日) 22:11:25.80 ID:9rcZAn230
緑色の大きなトカゲ「それっ!」
 尻尾「」ブオンッ!!

 ドガッ!!

吹っ飛ぶ光のミイラたち「キェアアアアア!!!」ヒュウウン


金刺繍ターバンの老人「まさかこの歳になって、これほどの大軍を相手取ることになろうとは!」シュバッ

 ズババババッ!!!

光/の/ミ/イ/ラ/た/ち「キェ ア …」バタバタバタ


妖精「つ、強い……! あのトカゲと老人、一体何者……!?」


 ドズン…!! ドズウン…!!!


エバンス「何の音だ!?」

ヨードリー「あれは……!!」


光の巨大ミイラ「ギェ゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!!!!」ドズン ドズン


ローガン「でかい……!」

ミスティ「親分のお出ましってわけね……」

イリス「でも大きいからって、やることは変わんないよね!」コオオオ―

炎メイド剣士クロシュ「うん!」シャキン!


↓1コンマ
01-10 ??
11-00 勝利
273 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/28(日) 22:14:20.45 ID:bMAaIaJNo
274 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/28(日) 22:43:43.18 ID:9rcZAn230
テラヌス兵たち「うおおおお!!」バババッ

 ドスドスドスッ!!

光の巨大ミイラ「ギェ゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!!!!」ドズン ドズン

エバンス「うおおおお!」シュバッ

ローガン「左右から――斬り貫く!」シュバッ

 ズバズバアッ!!

光の巨大ミイラ「ギェ゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!!!!」ドズン ドズン


妖精「だめだ……! 全然効いてない!」

ミスティ「私の氷も、奴を足止めできてないわ……!」

イリス「! クロシュちゃん――フメイちゃんの魔法は使える!?」

炎メイド剣士クロシュ「――うん!」

イリス「それじゃあ、一緒にやろう! あいつを焼き尽くすフメイちゃんの炎を――」

炎メイド剣士クロシュ「!」

 モニョモニョポン!!

炎魔女クロシュ「うん!」
 竜珠の杖「」ジャキンッ!



ヨードリー「!? あの剣士の少女……今どうやって魔女の姿に!? それにあの杖もどこから――」

緑色の大きなトカゲ「まさか、あの子……!」

金刺繍ターバンの老人「……」



イリス「それじゃあ一緒にいくよ!」チリチリッ

炎魔女クロシュ「うん!」

イリス&クロシュ「ほのお!!」

 カッ―
 ドガァァァァアン!!!!!

光の巨大ミイラ「」プスプス…

 グラッ… ドズゥゥゥン……


テラヌス兵士たち「――うおおおおおお!!!!」

 ワーワー!!! タオシタ!!! ホノオ!! ホノオ!!

 ――戦闘終了――

 ◆
275 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/28(日) 23:14:44.07 ID:9rcZAn230
―テラヌス・ウルス宮殿

ヨードリー「此度は、街の防衛に助力して頂きまことに感謝する。旅の者たちよ」

ローガン「……我々は、我々自身の身を守ったに過ぎませぬ。しかしもしそれが貴国の街を守ることに繋がったのであれば、幸いに思います」ペコリ

ヨードリー「そう謙遜するでない。貴殿らが街を守るために飛び出したという証言は既に得ている。貴殿らの宿泊している宿の従業員からな」

ミスティ「!」

ヨードリー「その働きに応じてこちらも報奨を出さねばならぬ……と言いたいところなのだが――」

エバンス「……?」

ヨードリー「……この街に来た貴殿らは既に見ていると思うが、我々には全く余裕がない……。街の防衛に尽力してくれた兵士たちにも、満足な食事さえ与えられておらぬ……。ゆえに……大した報奨を出すことができぬのだ……。恥の極みであることは承知だが……すまぬ……」ペコリ

妖精「こ、こらこら! 一国の一番偉いやつが旅人なんかにほいほい頭を下げるんじゃないよ! 出せないなら出せないでいいからもっと堂々としろ!」パタパタ

ヨードリー「そなたは……妖精か……」

妖精「ほんとは隠れてるつもりだったんだけど、戦いの最中でパタパタ飛び回っちゃったからね……」

ヨードリー「なるほど……。余裕のなさだけでなく、この国の現在の情勢も解しているということか」

妖精「まあね……。国の方針に口出しする気はないけど……。あの大きなトカゲとかも頑張ってたんだし……もうちょっと、人間以外も大事にしてやってくれると嬉しいかな……」

ヨードリー「……わかってはいるのだ。しかし民意というものは、議会の決定で変えることはできぬ……」

妖精「まあ……そりゃそう……」

ヨードリー「だが街の防衛に尽力してくれた英雄の助言だ。真摯に受け止めさせていただく――」

妖精「……そうだ、報奨はいらないから一つ聞きたいことがあるんだけど」

ヨードリー「答えよう。よほどの機密でもなければ話そうぞ」

妖精「あのミイラの魔物……。あれ、どこから来たか心当たりはある?」

ヨードリー「!」

妖精「私たち、今この地に強烈な光をもたらしている原因の……世界樹の光ってやつを探しに来たんだけど、あのミイラたちが帯びていた光の力は間違いなく世界樹の光由来のものだった。奴らの根っこを辿れば、見つけられる気がするんだよね」

ヨードリー「いや……わからぬ。すまぬ」

妖精「そっか……。わかったよ、ありがとう」

ヨードリー「すまぬな。この国が平常を取り戻した時にまた訪れてくれ。その時は我らが誠心誠意、此度の礼としてもてなさせて頂く」

妖精「だからいいってば。そのモテナシは民に分けてやりな」

 ◇
276 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/28(日) 23:15:50.50 ID:9rcZAn230
―テラヌス・ウルス首都
 大通り

イリス「ん〜、良いことすると気持ちいいね」

クロシュ「うん!」

エバンス「おう! 礼をもらう為にがんばったわけじゃねえしな!」

ミスティ「でも、結局手がかりは掴めなかったわね……」

ローガン「ふむ……。妖精くんは、どう思う?」

妖精「さあ……。心当たりが全くないわけじゃないみたいだったけど……」

ローガン「やはり妖精くんもそう感じたか。彼女、尊大に振る舞おうと努めているようだが、まだ首長に就任して日が浅いようだ。根は非常に真面目なのだろう」

妖精「だろうね。旅人にほいほい頭を下げようとしちゃうくらいだもん」

ローガン「うむ……。そして、旅人に頭を下げるほどの彼女が答えなかった理由は……何だと考える?」

妖精「――それこそよほどの機密≠セったとか?」

ローガン「やはりそうなるか……。いろいろ調べる必要があるな」

 ◆
277 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/28(日) 23:17:08.56 ID:9rcZAn230
というわけで本日はここまでとなります。次回は人助けしよう編、聞き込みしよう編となります

いろいろありましたが、ついにテラヌス・ウルス入りを果たして光探しを始めるクロシュ一行です。しかしテラヌス・ウルス国内はやはり干ばつの影響もあって疲弊しており、人と魔族の関係にも浅くない溝が入っているようです。果たしてクロシュは、この街の魔族たちを救うことができるのか――。それとも、今は世界樹の光を最優先に動くのか――。クロシュちゃんの今後の選択にご期待くださいませ

それでは本日もありがとうございました。次回ですが、日曜がまた少し怪しいため、代わりに平日のどこかで更新するかもしれません。その時は前日くらいにお知らせいたしますので、よろしくお願いいたします
278 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/29(月) 07:45:55.47 ID:/tcTHETJo

首長みんな武闘派なのね
テラヌス 内の情勢がかつての魔族国並に厳しそう
279 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/29(月) 13:03:56.38 ID:avDiuxseO

白昼に光の速さで襲撃してくるミイラ、ある意味ホラーだけどアンデッド感は欠片もなくて草
炎弱点ならフメイちゃんに来て欲しいとこだけど今のフメイちゃんの火力はちょっと怖いんだよな
280 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/29(月) 20:25:08.96 ID:0JdaGMvJO
乙です
猫耳の褐色少女が出たけど火山島にいた猫人のおじさんとは知り合いなのかな
後読んでいてもしかして猫人のおじさんは元々テラヌス・ウルス出身だったりしてと想像していた(砂魔法を扱っていたし説明文に「元々別の国の出身」と書いていたから)
281 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/30(火) 20:36:56.95 ID:zfHxHD330
テラヌス・ウルスは武を重んじる国でもあるため、上に立つ者は戦闘力が高い場合が多いようです。もちろん、腕っぷしの強さだけでのし上がれる単純な世界でもありません。それぞれ、戦い以外にも何らかの秀でた力を持っていると考えられます
魔族国が王国領魔族自治区だった頃は、完全に人間が魔族を支配し虐げていた状況だったため、今のテラヌス・ウルスはそれよりはまだマシと言えるかもしれません。まだ決定的に魔族を排斥する政策は可決されていないようです。しかしそれも時間の問題かもしれません

光のミイラは大きな脅威ですが、実のところ光速移動は連続で使用できず、そして光速移動していない時は動きが非常に遅いため、付け入る隙はかなりあるようです。ちなみに光速移動中は体が光子化して質量もゼロになるため、光速移動と攻撃を同時に行うことはできないようです
もし仮に今回の戦にフメイ氏が参戦していた場合、巨大ミイラを含めた全てのミイラを簡単に焼き払うことができたかもしれません。しかしそうなった場合、予後にどのような影響があるかは未知数です

猫耳の褐色少女さんが猫人のおじさんと知り合いであるかどうかはわかりませんが、種族は同じであるようです
そしてご推察の通り、猫人のおじさんの出身地は実はテラヌス・ウルスです。彼のレイピア術と砂魔法はテラヌス・ウルスで磨いた技であると考えられます
テラヌス砂漠には古くから猫人が住んでおり、一部の少数部族は猫人を神の使いと崇めていました。一方で猫人たちは大きなコミュニティを作らず、単独または小規模な家族単位で生活を営む場合がほとんどだったため、テラヌス・ウルスが発足するまで他の種族と直接的な関わりを持つことは多くなかったようです
しかしテラヌス・ウルス発足後は、その庇護下に入って豊かな暮らしを得ようと従来の生活を捨てる猫人たちが徐々に現れ始めました。彼らは他の種族や従来の生活を維持する猫人たちから、やや侮蔑的な意を込めてイエネコ≠ニ呼ばれたりもしました
猫耳の褐色少女さんや猫人のおじさんは、イエネコと嘲られながらもテラヌス・ウルスに移り住むことを選択した猫人族の末裔であると考えられます



そして日曜はやはり更新できない可能性が高いため、代わりに明日の夜くらいに少し更新しようと思います。よろしくお願いいたします
282 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/30(火) 21:34:43.71 ID:UpjYND7Ko
乙です
猫人に歴史あり
イエネコ……別の世界なら人間を下僕にしてるんだよなぁ
283 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2024/07/31(水) 12:12:36.00 ID:rEVdEaF4O

古代遺跡に実りがあったらまたメルルちゃんと協力するかな
284 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/31(水) 13:01:44.92 ID:4ocpYM/GO
乙。
テラヌス・ウルスは風俗が盛んとあるがそういうキャラの出番はあるのだろうか?
キャラ安価に参加できたらそういう方向性のキャラを投げるつもりだったんだが時間が合わなくてorzしていました。仕方ないね。
また、練兵場での修行に期待はできるのか?干ばつに特別な原因はあるのか?色々楽しみです。
285 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/31(水) 19:45:45.27 ID:4OoL/1qE0
現在のテラヌス・ウルスにおける猫人族は、特別崇められているわけでもなければ蔑まれているわけでもない、数いる非人間種族のうちの一つといった立場に落ち着いています

メルル氏が今現在どこにいるかはわかりませんが、機会があればまた会うこともあるかと思います。彼女は武闘派ではありませんが、もし協力することができればその迷彩能力で活躍してくれるかもしれません

テラヌス・ウルスでは風俗業が盛んらしく、堂々と表通りの方で営業や客引きが行われたりしています
しかし厳しい干ばつが続き水と食料が不足している現在は、営業を縮小または停止している店も多く、かつての華やかさは失われているようです
テラヌス兵たちは士気が高いですが、栄養は不足しているため、訓練は控えめになっているようです。そのため練兵場が空いていることも多く、ある程度は旅人も自由に使えるようです
元々の干ばつがどのような原因で引き起こったものなのかは不明ですが、現在の干ばつは世界樹の光によって引き起こされた光量の過剰増加によるものだと考えられます。元々干ばつだったため、世界樹の光を回収してもすぐに水が豊富になる可能性は低いかもしれません
286 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/31(水) 19:46:12.97 ID:4OoL/1qE0
―テラヌス・ウルス市街

ミスティ「数週間前の夜……夜空を光が飛んだりしたのを見なかったかしら……?」

ターバンの男性「そういえば不思議な光が飛んだ日があったな。あれは……いつだったか」

イリス「本当ですか!?」

エバンス「どっちの方角に飛んでいったとかはわかるか?」

ターバンの男性「さあ……そこまでは覚えていないな。すまんね」

ミスティ「いえ、十分よ……。ありがとう……」

イリス「ありがとうございます! 私、水魔法が使えるので、良かったらお水をどうぞ!」

ターバンの男性「ええ、水魔法を!? 少し待ってくれ、今壺を持ってくる!」ドタドタ

 *

↓1コンマ 聞き込みの成果
01-50 光が飛んだことだけ
51-90 光が飛んでいった方角
91-00 光が落ちた場所
287 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/31(水) 19:47:25.68 ID:JIkWMVW4O
288 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/31(水) 20:33:29.72 ID:4OoL/1qE0
フェイスベールの女性「そういえば、綺麗な明るい光が夜空を飛んだのを見ました」

クロシュ「!」

ローガン「それがどこへ向かったかわかるだろうか?」

フェイスベールの女性「……多分、西の方でしょうか……? すみません、しっかり見届けたわけではないので……」

クロシュ「西のほう……」

ローガン「ありがたい、助かる……!」

フェイスベールの女性「いえ……街の防衛に協力してくださった旅人の皆さんに、少しでもお返しできればと……」

 ☆世界樹の光がテラヌス・ウルスより西の方角に向かったことがわかりました

 *
289 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/31(水) 20:52:37.42 ID:4OoL/1qE0
クロシュ「ありがと……。えと……他に、何か……困ってることとか、ない……?」

フェイスベールの女性「困っていること……」

ローガン「うむ。我々の質問に答えてくれたお礼だ。あまりに無茶なことはできんが、可能なことであれば是非手伝わせてほしい」

フェイスベールの女性「そういえば……昨日から、街の子供たちが何人か行方不明になっているらしく……。兵士や自警団の方々が捜索を行っているそうなのですが……」

ローガン「未だ見つかっていない、ということか」

フェイスベールの女性「はい……。魔族の方々が誘拐したとの噂もあり……」

クロシュ「……」

ローガン「わかった。我々も捜索を手伝おう」

 *

エバンス「子供が行方不明?」

ローガン「ああ。しかも、魔族が誘拐したという噂も立ち始めているらしい」

妖精「真相が何であれ、放っておくとこの国における魔族の立場はさらに危ういものになる……。流石に看過できないよ」

ミスティ「でも……もし本当に魔族のせいだったら……?」

妖精「……その時は、しっかりその魔族に罪を償ってもらう他ない。魔族全体の連帯責任なんてことにされても困るからね」

イリス「ま、まあまあ! 誰かが悪いって決まったわけじゃないだし、今からそんな話しても仕方ないよ! 今は子供たちがどこに消えたのか考えないと!」

エバンス「そうだな……。しかし俺たちはこの街に詳しいわけじゃないし、いそうな場所はもう兵士や自警団が粗方探したんじゃないか?」

ローガン「だろうな。考えられるのは、何者かが何らかの意図を持って子供たちを略取して見つからない場所に隠したか――」

ミスティ「――街の外?」

ローガン「うむ。覚えているだろうか? 昨日、我々がテラヌス・ウルスの市内に足を踏み入れた時に聞こえた子供たちの会話を」

イリス「! そういえば、砂漠に出てミミズを捕まえるとか何とか――」

エバンス「ってことか、ミミズを捕まえに砂漠に出て遭難したってことか!」

ローガン「確実にそうとは言い切れないが、可能性はある」

イリス「それじゃあ、私たちは砂漠を捜しましょう!」

ミスティ「ええ、そうね……。街中は兵士や自警団の人たちで十分でしょうし、私たちは私たちの得意な場所に行くべきね……」

エバンス「よし、じゃあ早速向かおう! まだ1日しか経っていないとはいえ、子供の体力であの砂漠を彷徨うのはまずい!」

 *
290 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/31(水) 20:53:04.54 ID:4OoL/1qE0
―テラヌス砂漠 持久力[10/10]


 ヒュオオオオ――…


 強化ソリ「」シャーッ


ローガン「もし昨日街を抜け出したのなら、それほど遠くには行っていないはずだ。街の周辺を重点的に探そう」

妖精「私も精霊たちに聞いてみるよ。もしかしたら見かけた奴がいるかもしれないし」

イリス「……無事でいてくれれば良いけど……」

ミスティ「発見が遅れれば無事では済まないわ……。急ぎましょう……」


↓1コンマ
01-25 オアシス?
26-50 巨大なカラス?
51-75 巨大な流砂?
76-00 砂漠の猫人族
291 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/31(水) 20:53:45.79 ID:NWyLoifr0
292 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/31(水) 21:19:41.31 ID:4OoL/1qE0
―テラヌス砂漠
 大きな岩陰


 天幕「」


イリス「あっ! あの岩陰にテントがあるよ!」

ミスティ「近付いてみましょう……」


 強化ソリ「」スイー… キキッ


 天幕「」


ローガン「なかなか年季の入ったテントだな……」

エバンス「賊とかじゃなけりゃいいが……」

 バサッ!

猫人の女「誰?」シャキン

エバンス「おっと! ただの旅人だよ」

ミスティ「突然ごめんなさい。行方不明の子供たちを捜しているの。あなた、何か知らない……?」

猫人の女「行方不明の子供……。おい、お前たちのことだろ」


子供A「うぇ!?」

子供B「さ、捜しに来てくれたんですか……?」

子供C「うぐぅ……ひっぐ……!」


クロシュ「!」

妖精(昨日見かけた、腹を空かせていた子供たちだね……)

イリス「良かった! 無事だったんだね!」

ローガン「彼らを保護してくれていたのか。感謝する」

猫人の女「おっと。確かに保護してやったけど、タダなんて言った覚えはないよ? 砂漠で化け烏に襲われてたこいつらを助けた上にメシまで食わせてやったんだ、見返りくらいないと割に合わない」

エバンス「む……まあ、それはそうか……」

ローガン「いくら欲しいのだ?」

猫人の女「どうせなら旨いもんが良いね。金なんて貰っても街に行かなきゃ使い道がない」

イリス「うまいもの……」

ミスティ「どうするの……?」

猫人の女「まあ他に何もないってんなら金でもいいけど」


↓1〜3選択
1.ここで料理を作る
2.お金を払う
3.その他(自由安価)
293 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/31(水) 21:21:31.40 ID:ET1SUWctO
1
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/31(水) 21:27:33.21 ID:47ynrCLDO
1
295 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/31(水) 21:34:49.01 ID:4OoL/1qE0
イリス「――じゃあ、ここで料理を作って差し上げます!」バッ

クロシュ「!」

猫人の女「へ? いや、干し肉とかでいいんだけど……」

イリス「せっかく調理器具も持って来てますから、遠慮せず!」

エバンス「よし、じゃあ俺たちは食材を探して来るぜ!」タッ

ローガン「準備は頼んだぞ!」タッ

ミスティ「ええと……まあ、私も手伝うわ……」

猫人の女「まあ、なんでもいいけど……」


↓1〜2 食材を1〜2つ選択
肉類:サバクイナゴ、オオキイスナミミズ
野菜:枯れ草、乾燥植物、ウチワサボテン、テラヌスアロエ
穀物:カチカチパン、ナッツ、船旅ビスケット
果実:精霊サボテンの実
卵乳:スナニワトリの卵、カビチーズ
特殊:スライムゼラチン、マジカルブラッドワイン、精霊樹の実のジャム、お宿の焼き菓子
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/31(水) 21:35:41.78 ID:NWyLoifr0
オオキイスナミミズ、ウチワサボテン
297 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/31(水) 21:44:53.47 ID:47ynrCLDO
セイレイサボテンの実
スナニワトリの卵
298 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/31(水) 21:45:03.08 ID:FVPXRS5bo
カビチーズ、ナッツ
299 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/31(水) 23:15:32.62 ID:4OoL/1qE0
エバンス「オオキイスナミミズを捕まえてきたぜ!」

 オオキイスナミミズ「」ウネウネ

ローガン「私はウチワサボテンの葉を採取してきたぞ」

 ウチワサボテンの葉「」ピョコン

クロシュ「えと……こんなの、見つけた……」

 精霊サボテンの実「」キラキラ

猫人の女「へえ、やるじゃん。じゃああたしの飼ってるこいつの卵も使いな」

スナニワトリ「コッコッコ……」

 スナニワトリの卵「」ポン

イリス「わあ……! 皆さん、ありがとうございます!」

ミスティ「これだけあればいいものが作れそうね」

 *

 砂漠オムレツ「」ポン!

 剥き精霊サボテンの実「」ポン!


クロシュ「わあ……!」

子供たち「わああ……!」

猫人の女「これは?」

イリス「スナミミズとウチワサボテンを薄切りにして炒めて、それを卵で包みこみました! 題して、砂漠オムレツです!」

エバンス「精霊サボテンの実は、下手に一緒にするよりは単品で味わった方が美味いからそのまま剥いてデザートにしたぜ!」

猫人の女「味の方を確かめても良いかい?」

イリス「もちろん! どうぞどうぞ!」

クロシュ「……」

エバンス「クロシュちゃんもいいぞ!」

クロシュ「!」

ミスティ「あなたたちもいいわよ」

子供たち「い、いただきます!」

 モグモグ…

猫人の女「!! こ、これは……旨い!」

スライムクロシュ「〜♪」モニョモニョ モグモグ

子供A「なんだこれえ……!」モグモグ

子供B「う、うますぎる!」モグモグ

子供C「はむっ、はぐはぐっ!」モグモグ

猫人の女「街の方じゃこんな調理方法があるのか……。ちょっと悔しいな……」

スライムクロシュ「〜♪」モニョモニョ シャクシャク

 ☆砂漠オムレツと剥き精霊サボテンの実を食べて元気になりました

 *
300 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/31(水) 23:16:02.49 ID:4OoL/1qE0
猫人の女「ふう、食った食った。たまには街の料理を食うってのも悪くないね」

イリス「調理器具があればここでも作れますよ! ていうか実際ここで作りましたし!」

ローガン「子供たちは開放してもらえるってことでいいか?」

猫人の女「ああ、好きにしな」

エバンス「だそうだ。良かったなお前たち、帰れるぞ」

子供A「あ、うん……」

子供B「はい……」

子供C「……」

ミスティ「……? 浮かない顔ね……」

子供B「……帰ったら、もうこんな美味しいものは食えないのかなあって……」

子供C「……猫人のねーちゃんがくれた干し肉も……美味かったし……」

エバンス「あー……」

ローガン「……」スッ

猫人の女「……」スッ

ローガン「!」

猫人の女「あたしに任せな」スタスタ

ローガン「……」

 バシンッ バシンッ

子供B「ぎゃっ!」
子供C「いでっ!」

猫人の女「お前たち、甘えてんじゃないよ。あたしがお前たちを助けたのはオムレツを食うためだ。お前たちを食わせてやるためじゃない。そんなことしてもあたしにゃ何の得もないんだよ」

子供B「うっ……」
子供C「……」
子供A「」オロオロ

猫人の女「身の程を理解したらとっとと街に帰るんだね。たとえ干ばつで苦しかろうと、あそこならお前たちを襲う鳥も獣もいない。多少はメシも出るんだろ?」

子供C「うん……」

猫人の女「もう愚かな真似するんじゃないよ。もしまたお前たちが街の外をうろついていたら、今度はあたしがお前たちをオムレツの具にしてやる。わかったか?」

子供B「わ、わかりました」

 ◇
301 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/31(水) 23:16:51.22 ID:4OoL/1qE0
 強化ソリ「」シャーッ―


子供たち「……」


イリス「最初はちょっとびっくりしましたけど、けっこう良い人でしたね」

ローガン「うむ。野にいる猫人族は強く誇り高き者が多いと聞く」

エバンス「まあ……この砂漠で、街に入らずに生きていくのは生半可な強さや覚悟じゃ無理だろうからな。納得だ」

スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ

ミスティ「……クロシュ……今さらだけど、あなた……その姿は、ちょっとまずいんじゃないかしら……」

スライムクロシュ「!!」モニャッ!!

妖精「私は戦いの時に散々みられてるからいいとして……。あー……少年たち? この子の姿についてなんだけど……」

子供A「あ、ええと……」

子供B「だ、大丈夫です。言いふらしたりとかしません」

子供C「お、おー!」

妖精「そう? そうしてくれると助かるけど」


子供A「あの……魔族とか、人間じゃない人って……別に、悪い人じゃないの?」

妖精「!」

イリス「うん! そうだよ……! このクロシュちゃんだって、私たちと一緒にあなたたちを探そうとがんばってくれたんだよ。街の人たちに頼まれてさ」

子供B「えっ……!」

ミスティ「まあ、街の人たちにもスライムであることは隠してるけどね……。でも、人も魔族も同じなのよ。泣いたり、笑ったり、美味しいものを食べて嬉しくなったり……」

子供C「まじか……」

エバンス「おう。あの猫人のねーちゃんだって、お前たちを殴りはしたが……あれも優しさだってことくらい、もうわかるだろ? お前たちくらいの歳なら」

子供B「はい……」

子供C「干し肉、めっちゃうまかった!」

子供A「うん……!」

妖精「……魔族を好きになれとは言わないよ。今のテラヌス・ウルスで魔族に肩入れすれば、一緒に仲間外れにされる恐れもあるしね。でも……もし人間以外の種族の人たちを誤解してたと思うなら、いじめたり、石を投げたりとかはしないであげて欲しい。仲間外れにされる側は、ものすごくつらいから」

クロシュ「えと……。スライムたちのことも……いじめないで、あげてね……」

子供A「うん……!」

子供B「わかりました……!」

子供C「めっちゃわかった!」

 ◆
302 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/31(水) 23:17:19.43 ID:4OoL/1qE0
―テラヌス・ウルス市街


 強化ソリ「」キキッ


市民の女性「あ、ああ……! 無事に帰ってきて……!」

子供A「ただいま……」

市民の男性「どこに行ってたんだ! 心配したんだぞ……!」

子供B「ごめんなさい……。えっと……良い人たちに、助けてもらって……」

子供C「猫のねーちゃんすっげー良い人だったぞ!」

 ◆

―夜
 月明かりのオアシス

エバンス「ふう……一件落着だな!」

ミスティ「ええ。あっさり見つけられたし、怪我もなかったし」

イリス「あの子たちがしてた魔族への誤解も解けたしね!」

ローガン「うむ。今回は本当に良かったと思う。この調子でいきたいものだ」

妖精「この国の人々の認識も、少しでも変わっていってくれたら良いんだけどなあ」

クロシュ「うん……」

 ☆子供たちを発見し、無事に送り届けることができました
 ☆テラヌス・ウルスの人々の魔族認識が少し良くなりました
 ☆テラヌス・ウルスにおけるクロシュ一行の名声が上がりました

 ◆
303 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/31(水) 23:17:45.75 ID:4OoL/1qE0
というわけで本日はここまでとなります。次回はテラヌス・ウルス滞在3日目からとなります

無事に子供を送り届け、魔族の認識を改善しつつ自分たちの名声も獲得していくクロシュ一行の一日でした。世界樹の光の行方は未だ掴めていませんが、慌てず堅実に近付いていきたいところであります。

それでは本日もありがとうございました。次回は土曜日の予定です。よろしくお願いいたします
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/31(水) 23:36:13.35 ID:47ynrCLDO
乙です
子供達が無事に見つかって良かったです
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/01(木) 00:50:57.00 ID:rNY0E5DHo
乙です
猫人さんいい女で助かったな子供達!
306 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/01(木) 20:04:14.61 ID:wLEIl5EPO

捜索コンマ、砂漠の猫人族以外は大体どれも子供たちへの殺意が高そう
307 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/03(土) 15:43:39.44 ID:wFv9kyQZ0
子供たちを全員無事に見つけることができたのは実際とても良いことだったと考えられます。もし一人でも無事でなかったりすれば、とてもかなしいことになっていたかと思います

猫人の女氏は特別良い人というわけではありませんが、言葉の通じる種の子供を見捨てたり食ってしまったりするのはあまり気が進まなかったようです。またクロシュ一行にやったように、後で見返りを要求するために保護したという面もあります。しかしあえて言えば、帰りたがらない子供たちを叱ったのは彼女の善性の発露であったと言えるかもしれません

捜索コンマについてですが、実際のところ砂漠の猫人族以外を引くとまあまあ子供が死ぬ可能性はありました(コンマが低い結果ほど死亡率が上がります)。最も安全でご飯さえ食えれば簡単に開放してくれる猫人族を引けたのは、様々な観点から見て良い結果だったと言えるかもしれません
308 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/03(土) 15:44:07.96 ID:wFv9kyQZ0
―テラヌス・ウルス 滞在3日目

 ◇クロシュ [あかちゃんスライム]
 武:メイドブレード  盾:ウニ盾      飾:くすんだ耳飾り
 武:竜珠の杖     防:ゴスロリエプロン 飾:

 ◇妖精   [世話焼き妖精]
 武:         盾:         飾:くすんだ耳飾り
 武:         防:精霊のレオタード 飾:

 ◇イリス  [星の魔法使い]
 武:精霊樹の杖[改] 盾:         飾:くすんだ耳飾り
 武:         防:魔術師のローブ  飾:

 ◇ミスティ [氷の魔法使い]
 武:魔銀の短剣    盾:         飾:くすんだ耳飾り
 武:         防:精霊のローブ   飾:

 ◇ローガン [鋼の戦士]
 武:鋼の剣      盾:鋼の盾      飾:くすんだ耳飾り
 武:鋼の回転ノコギリ 防:鎖帷子      飾:

 ◇エバンス [地の傭兵]
 武:魔銀の剣     盾:         飾:くすんだ耳飾り
 武:         防:革の鎧      飾:

◯所持アイテム
[道具]        [装備品]       [大事なもの]
運命賽*2       蜘蛛絹の下着      魔族国永久旅券
会心賽*1       ザリガニのお守り    フメイの服の切れ端
反魂丹*2       雨乞い傘        精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具   大きな巻き貝      精霊樹の実のジャム
魔術書「星の魔力」上  大きな軽石       精霊樹の鉢植え
お宿の焼き菓子     闇の欠片        フメイとアリシラの人形
お宿の妖精の織物    フリルワンピ水着    メルルの帽子
魔導飯盒        魔法学園のスク水    溶岩石のアミュレット
妨害魔力波発生装置   炎鉱石         暗黒優待券
属性大全        ガラスのザリガニ
魔王図鑑        踊り子の双剣
氷精の魔導書
マジカルブラッドワイン
吸血鬼殺ブラッドワイン
綺麗な砂
魔術書「正負の属性」
魔術書「星の魔力」中

◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[0/5]
・風になる[3/12]

◯仲間の目標
・ブラッドを倒す(ミスティ)
・魔法の練習[1/4](エバンス)
……………………………………………………………………………………
□テラヌス・ウルス首都 主要施設
中央区:宿屋、噴水広場、市場、武具屋、酒場、浴場、冒険者ギルド、商人ギルド、宮殿、神殿、他
外周区:宝飾店、劇場、図書館、博物館、鍛冶工房、娼館、兵舎、練兵場、他
309 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/03(土) 15:44:45.08 ID:wFv9kyQZ0
―朝
 テラヌス・ウルス 市場

 ワイワイ ガヤガヤ

市民の男性A「おい聞いたか? ガキどもが見つかったらしいぞ」

市民の男性B「知ってるよ。旅の一行が街の外で見つけて連れ帰ってきたんだろ?」

市民の男性A「知ってたか。街の外で猫野郎に捕まってたところを助け出してくれたんだってな」

市民の男性B「え? 俺は猫人族に保護されてたって聞いたんだが……」

市民の男性A「はあ? 街の外で暮らしてるような野蛮な猫野郎が人間を保護なんてするわけないだろ……」

市民の男性B「いや、俺は子供たち本人がそう言ってるのを聞いたぞ」

市民の男性A「じゃあ猫野郎が嘘ついたんだろ。本当は食うために捕まえてたとこを、旅人が来たから慌てて保護なんて言い訳しやがったに違いない」

市民の男性B「ええ……」



フードをかぶった猫耳の褐色少女「……」

クロシュ「……」スッ

 おてて「」ギュッ

フードをかぶった猫耳の褐色少女「!」

クロシュ「……いい人……だった……」

フードをかぶった猫耳の褐色少女「うん……。ありがとう……」

 *

―朝
 月明かりのオアシス 客室

スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ

妖精「へえ、あの子と買い出しに行ったらそんなことが……」

スライムクロシュ「〜〜…」モニョニョ…

妖精「うん……。問題は根深いみたいだね」

スライムクロシュ「……」モニョ…

妖精「でも片方の人はちゃんと事実を理解できてたんでしょ? それなら全く悪い向きばかりじゃないよ」

スライムクロシュ「!」

妖精「こういうことが少しづつ積み重なっていけば、いつかは……」


テラヌス・ウルス滞在3日目です
↓1〜3 自由安価 何をする?
310 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/03(土) 15:46:19.38 ID:T4zMXJ9v0
エバンスとミスティ、ヨードリーに稽古をつけてもらう
311 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/03(土) 15:48:35.69 ID:ozPRtZ3DO
リアンノンが宿に訪れて色々とお話することに
312 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/03(土) 15:48:40.97 ID:3xctzJsyo
噴水広場でスライムの痕跡を探す
313 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/03(土) 16:39:39.56 ID:wFv9kyQZ0
―テラヌス・ウルス 練兵場

ミスティ「凍れ!」カッ

 凍りつく木人「」キンッ!

ヨードリー「おお、素晴らしい氷魔法の冴えだ! ここまでの使い手がこのテラヌス・ウルスにいたかどうか……」

ミスティ「……ミイラ相手じゃ足止めにしか使えなかったけれどね……。あの巨大な奴には足止めすらできなかったし……」

ヨードリー「氷魔法は砂漠に棲む多くの生き物に抜群の効果を発揮するのだが、ミイラとなると確かに少し相手が悪いな……。しかしあの光速移動を封じることができたのなら、実質的に撃破したも同然だろう」

ミスティ「前向きに考えればそうね……。ただ……この瞬間凍結、かなり集中する必要があるから、連続で使うとすごく疲れるのよね……」

エバンス「え、そうだったのか! けっこうバシバシ凍らせてたからかなり手軽で燃費の良い技だと思ってたぞ」

ミスティ「燃費は実際すごく良いわ。氷を成型する必要がない分、魔力配分を冷却に特化できるもの。だからこの問題は、単に私がまだ慣れてないだけってことだと思う……」

エバンス「そ、そうなのか……。魔法ってのも難しいんだな……」

ミスティ「前衛を務めるあなたたちに比べれば気楽なものよ……」

エバンス「そうか? 魔法が苦手な俺からすれば前衛で体を張る方が難しくないぜ」

ヨードリー「前衛には前衛の、後衛には後衛の難しさがある。それは比べるものではない」

ミスティ「それはまあ、そうね……」

エバンス「そうだな……。ところでヨードリー首長、もし良かったらもう一度俺と打ち合ってくれないか? 今度は模擬戦ってわけではなく、俺の動きを見て欲しいというか……」

ヨードリー「稽古を付けて欲しいということか? もちろん構わないが」

ミスティ「……そうだ。それなら、エバンスとの稽古に魔法も織り交ぜてみてくれる? あの時の闇魔法、見事だった。属性は異なるけれど魔力の動かし方を参考にしてみたいのよ」

ヨードリー「良いだろう。学べる部分があれば遠慮なく学んでいってくれ」


↓1コンマ エバンスの剣の修行
01-65 剣技経験[1/8]
66-95 剣技経験[2/8]
96-00 剣技レベル+1


↓2コンマ ミスティの魔法練習
01-65 魔法経験[1/6]
66-95 魔法経験[2/6]
96-00 魔法レベル+1
314 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/03(土) 16:42:42.47 ID:7YwQAh94O
315 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/03(土) 16:44:45.05 ID:yQvzdLIlO
316 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/03(土) 18:50:46.89 ID:wFv9kyQZ0
 キンッ ガキンッ

ヨードリー「はっ!」シャッ

エバンス「せやっ!」ギンッ

ヨードリー「甘い!」バッ

 闇球「」ヴォンッ!

エバンス「うおっ!」サッ


ミスティ「ふむふむ……」

 *

ヨードリー「ふむ……。剣技だけで見れば君と私はそれほど大きな差があるわけでないな。私の方が魔法に習熟している分、戦闘中にできることが多いというだけだ」

エバンス「ああ……。だがそのできることの多さが、俺とあんたの決定的な実力差だ」

ヨードリー「そうだな。風魔法が使える私の方が動きも速いし、闇魔法で防御が困難な不意打ちを繰り出すこともできる。君も地属性魔法を使って地面を隆起させたり、土塊を飛ばしたりといったことはできるようだが……」

エバンス「わかってるさ。あんたと比べれば練度が足りなすぎる。せいぜい一度だけ意表を突くくらいしかできん」

ヨードリー「そこまでわかっているなら大丈夫だろう。今後も励むが良い」

エバンス「おう!」


ヨードリー「そしてミスティは……」

ミスティ「ええ、ありがとう……。学ぶべきことは多かったわ」

ヨードリー「そうか。魔法は属性が異なれば教えられることも限られる……。是非今後も努力を続けてくれ」

ミスティ「ええ、もちろんよ……」

 ☆エバンスの剣技経験が[1/8]になりました
 ☆ミスティの魔法経験が[1/6]になりました

 ◆
317 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/03(土) 19:08:21.73 ID:wFv9kyQZ0
―月明かりのオアシス 客室

ローガン「さて、エバンスくんとミスティくんは訓練に行ってしまったが、今日はどうする?」

妖精「そうだねえ……。光の落ちた先を調べたいとこだけど、どう探るか……」

 扉「」コンコン

クロシュ「!」

イリス「は〜い!」トタトタ

 ガチャッ

緑髪三つ編みの少女「こんにちは……。あの、こちらに先日街の防衛に協力してくださった旅人の方が宿泊なさっているとお聞きしたのですが……」

イリス「ええと……」チラッ

妖精「いかにも、私たちがその街の防衛に協力した旅人の一行だよ」

緑髪三つ編みの少女「あなたは……あの時、宙を飛んで各地に指示や補助魔法を飛ばしていた妖精さんですね……!」

妖精「まあ、うん……。あなたは? ちょっと変わった気配がするけど」

緑髪三つ編みの少女「あ、この格好じゃわかりにくいですよね。ちょっと待ってくださいね、皆さんがお目にしたと思われる姿になりますから」

ローガン「ん? それはどういう――」

 ググググ…ポン!!

緑色の大きなトカゲ「」ヌッ

クロシュ「!!」

イリス「わあっ!」

ローガン「な、なんと……!」

妖精「ああーっ! その姿は!!」

緑色の大きなトカゲ→リアンノン「どうも……リアンノン・ルルゥと申します。一応この国の議員で……ホトルス族の首長ってことになってます」

クロシュ「わあ……!」

 *
318 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/03(土) 19:09:42.69 ID:wFv9kyQZ0
リアンノン「ふう……。トカゲの姿は大きいし、その、見た目もあれなので……こちらに戻りますね……」スン

クロシュ「……?」

妖精(トカゲの姿があんまり好きじゃないんだ……)

リアンノン「それでは改めまして……先日は、街を守るために戦っていただいてありがとうございました。ホトルス族を代表して、感謝を述べさせていただきます」ペコリ

妖精「あー、いやまあお礼ならもうヨードリー首長からも貰ってるから大丈夫だよ。そこまでペコペコ頭下げなくても」

リアンノン「いえ……! 皆様はさらに、街の外の猫人族の方と交渉して子供たちを連れ帰ってきていただいたりしたそうで……! 魔族の一人としても、お礼をさせていただかなければ気が済みません……!」

イリス「いやいや、人としてすべきことをしただけですよ!」

ローガン「うむ……。この国の現状が厳しいのもわかっている。物質的なお礼は不要だ」

リアンノン「うぅ……なんと謙虚で美しい方々なのでしょう……」

妖精「いや、今のこの国の、ましてや魔族から何かをもらおうだなんて気には到底なれないよ……。どっちかと言えばあなたたちの方がいろいろ欲しい立場でしょうに」

リアンノン「いや、まあ……」

妖精「ちょっとここの猫人の子から聞いたんだけど、あんまり状況は芳しくないらしいね。実際どうなの?」

リアンノン「……仰る通り、状況は良くありません。スピーゲル族の、王国の支援を受けるために異物である魔族を排除しようという動きがじわじわと広まってまして……。私たちホトルス族はもちろん、ホトルスに属していない魔族の方々も、日に日に立場が悪くなりつつあります……」

妖精「何か策はないの?」

リアンノン「もちろん、私たちもただ手をこまねいているわけではありません。先日のミイラの襲撃などでもホトルス族が率先して戦う姿を見せて、この街の役に立つことをアピールしたり……。ただ……」

妖精「ただ……?」

リアンノン「……私たち魔族がいなくなれば……少なくとも人間の国民の方々は、王国の支援でひとまず豊かな暮らしを取り戻せるのではないか……私たちが目の上のたんこぶになってしまっているのではないか……と、そう思ってしまう時もあり……」

妖精「馬鹿な! 人間の国民が助かるために、人間以外の国民は切り捨てるのが良いなんておかしいよ! 例えそれで人間だけが助かったとしても、水と食料の供給を依存すればこの国は王国に逆らえなくなる。その先にあるのは王国による支配と搾取……実質的な植民地化だよ!」

リアンノン「しかし……スピーゲル族首長のラハニ四世は、王国と交渉をする用意があるらしくて……」

妖精「片方が生殺与奪の権を握っている関係で対等な交渉なんて不可能だと思うけど……。うーん……何か秘策でもあるのかな」

リアンノン「……すみません。実質的な魔族の代表である私がこんなんじゃだめですよね……」

イリス「でもリアンノンさんすっごく真面目で頑張ってそうだし、信頼はできそうです!」

リアンノン「あ、ありがとうございます……」

妖精「そうだ。お礼とかはいらないから、ちょっと教えて欲しいことがある。数日前にこの辺りの夜空を光が飛んだりしたのを見なかった? もし見たなら、どっちに向かって飛んだか教えて欲しいんだけど」

リアンノン「夜空を飛ぶ光……」


↓1コンマ
01-60 西の方に飛んでいったと思います
61-90 西には古テラヌス王家の巨大墳墓があるんですけど……
91-00 その巨大墳墓に落ちるのを見ました
319 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/03(土) 19:12:59.39 ID:bYRC43MUO
320 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/03(土) 20:31:19.52 ID:wFv9kyQZ0
リアンノン「数週間前……夜空を彗星のような光が飛んでいくのを見ました。それは西の方へ飛んでいったと思いますが……具体的にどこへ落ちたかはわかりません。申し訳ないです……」

妖精「いやいや、ありがとう! やっぱり西みたいだね」

イリス「西かあ……。とにかく西へ行ってみます……?」

ローガン「それも一つの手か……」

リアンノン「あの……言いづらいのですが、今は西の方へ行くのは少し危険かもしれません」

イリス「え、どうしてですか?」

リアンノン「ええと、今この砂漠では西へ進むに連れて日中の気温が急上昇していくんです……。通常の砂漠用の装備で向かえば、恐らく途中で干からびて死んでしまいます……」

イリス「え、それって……」

ローガン「身に覚えのある展開だな……」

妖精「なるほど……。ますます西に落ちたっていう確信が深まったね。でもどうしようか、これは」

ローガン「レンタルの耐熱鎧は当然返却してしまったしな……いや、そもそも溶岩用の耐熱装備は砂漠では通用しないか」

イリス「多分、周囲が高温になりすぎて鎧の中で蒸し焼きになるとかそういう展開が待ってます……」

妖精「う〜ん……空から降り注ぐ光の対策も必要だね、こりゃ……。伝説の砂漠エイでもいたりしないかな……」

 ☆光が西に落ちたという確信が深まりました
 ☆砂漠の西方面は光が強まっていて通常の装備では生存不可という情報を得ました

 ◆
321 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/03(土) 20:58:25.07 ID:wFv9kyQZ0
―テラヌス・ウルス 噴水広場

 枯れた噴水「」カラカラ

クロシュ「……」

イリス「消えたスライムたちかあ……。生きてれば良いんだけど……」

ローガン「大抵のスライムは見た目通り水気や湿気を好む……。ここの水が枯れてしまったのであれば――」

妖精「水のあるところへ移動した……と考えたいところだけど、今のこの街に水のある場所なんて……」


クロシュ「……」ガサゴソ

妖精「何か見つけた?」

クロシュ「下の方から……ちょっとだけ、水の音が聞こえる……」

妖精「え……? あ、本当だ……微かに水の気配がする……」

イリス「……! 私も、微かな水の魔力を感知したよ!」

ローガン「なんと、本当か」

クロシュ「うん……。わたし……噴水の中を通って……地下に降りてみる……」デロデロ

妖精「あ、こら急に溶けるな! ごめん、クロシュ一人じゃ心配だから私も付いてく! ちょっと周りの目を逸らしてて!」ヒュンッ

イリス「ええ!? わ、わかった!」

ローガン「あーっ! あんなところにスカイマグロが!!」

 ザワザワ スカイマグロ!? スカイマグロ!!

 *
322 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/03(土) 20:58:54.01 ID:wFv9kyQZ0
―テラヌス・ウルス地下水路

 モニョニョニョニョ――
 スポンッ!

スライムクロシュ「!」モニョッ!

妖精「もう! 急に一人で先走らないで!」ヒュンッ

スライムクロシュ「!」モニョ!

妖精「ある程度の水や空気の通り道があれば私たちも通れるの。知らなかった?」

スライムクロシュ「♪」モニョモニョ

妖精「もう……とりあえず、ここはこの街の地下水路みたいだけど――」

 地下水路「」チョロチョロ

妖精「少しだけ流れてるね。でもこの程度じゃ生きていくには全然足りない……」

スライムクロシュ「〜〜?」モニョニョ?

妖精「スライムの姿も見えないね。もう少しじっくり探した方が良いかも」


↓1コンマ
01-60 さらに下の方からより強い水の気配
61-90 地下への水路
91-00 砂漠スライム長老
323 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/03(土) 20:59:27.47 ID:T4zMXJ9v0
324 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/03(土) 21:14:53.10 ID:wFv9kyQZ0
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ

 さらに地下の方「」チャポン チャポン…

妖精「うん。もっと深いところから、強い水の気配を感じる……。でも……」

 地下水路「」チョロチョロ

妖精「どこから落ちてるんだろう? この地下水路、けっこう広いから探すのが大変だなあ……」

スライムクロシュ「〜〜!」モニョモニョ!

妖精「うん。もしこの下に降りられたら、もしかしたら水不足を解決する手がかりを見つけられるかもしれない。がんばって探してみよう」

 ☆街の地下に水源の気配を感じ取りました

 ◆
325 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/03(土) 21:15:21.09 ID:wFv9kyQZ0
―テラヌス・ウルス 滞在4日目

 ◇クロシュ [あかちゃんスライム]
 武:メイドブレード  盾:ウニ盾      飾:くすんだ耳飾り
 武:竜珠の杖     防:ゴスロリエプロン 飾:

 ◇妖精   [世話焼き妖精]
 武:         盾:         飾:くすんだ耳飾り
 武:         防:精霊のレオタード 飾:

 ◇イリス  [星の魔法使い]
 武:精霊樹の杖[改] 盾:         飾:くすんだ耳飾り
 武:         防:魔術師のローブ  飾:

 ◇ミスティ [氷の魔法使い]
 武:魔銀の短剣    盾:         飾:くすんだ耳飾り
 武:         防:精霊のローブ   飾:

 ◇ローガン [鋼の戦士]
 武:鋼の剣      盾:鋼の盾      飾:くすんだ耳飾り
 武:鋼の回転ノコギリ 防:鎖帷子      飾:

 ◇エバンス [地の傭兵]
 武:魔銀の剣     盾:         飾:くすんだ耳飾り
 武:         防:革の鎧      飾:

◯所持アイテム
[道具]        [装備品]       [大事なもの]
運命賽*2       蜘蛛絹の下着      魔族国永久旅券
会心賽*1       ザリガニのお守り    フメイの服の切れ端
反魂丹*2       雨乞い傘        精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具   大きな巻き貝      精霊樹の実のジャム
魔術書「星の魔力」上  大きな軽石       精霊樹の鉢植え
お宿の焼き菓子     闇の欠片        フメイとアリシラの人形
お宿の妖精の織物    フリルワンピ水着    メルルの帽子
魔導飯盒        魔法学園のスク水    溶岩石のアミュレット
妨害魔力波発生装置   炎鉱石         暗黒優待券
属性大全        ガラスのザリガニ
魔王図鑑        踊り子の双剣
氷精の魔導書
マジカルブラッドワイン
吸血鬼殺ブラッドワイン
綺麗な砂
魔術書「正負の属性」
魔術書「星の魔力」中

◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[0/5]
・風になる[3/12]
・砂漠の光対策を考える
・テラヌス・ウルス地下の水源を調べる

◯仲間の目標
・ブラッドを倒す(ミスティ)
・魔法の練習[1/4](エバンス)
……………………………………………………………………………………
□テラヌス・ウルス首都 主要施設
中央区:宿屋、噴水広場、市場、武具屋、酒場、浴場、冒険者ギルド、商人ギルド、宮殿、神殿、他
外周区:宝飾店、劇場、図書館、博物館、鍛冶工房、娼館、兵舎、練兵場、他
326 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/03(土) 21:15:58.50 ID:wFv9kyQZ0
―朝
 月明かりのオアシス 客室

妖精「というわけで、新たに二つの目標ができたよ」ビシッ

 紙「砂漠の光対策」
 紙「地下の水源を調べる」

イリス「光対策と地下の水源かあ……」

ミスティ「地下は……旅人の身分じゃ正規ルートでは行けないわね……」

妖精「うん。だから地下については不正なルートを通れる私とクロシュで調べるしかないね」

スライムクロシュ「!」モニョ!

イリス「じゃあ私たちは光への対策を練るよ!」

ミスティ「光対策……砂漠エイでもいれば良いのだけれど……」

イリス「妖精さんと同じこと言ってる」

ミスティ「え、そうなの」

イリス「いや気持ちはわかるけどね!」

妖精「ついでに砂漠の西を行くにあたって、天候以外ではどんな障害があったりするかも知っておきたいな」

イリス「わかったよ! そっちについても調べてみる!」


テラヌス・ウルス滞在4日目です
↓1〜3 自由安価 何をする?
327 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/03(土) 21:16:18.53 ID:yQvzdLIlO
ラハニが偶然市場にいたので話しをする
328 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/03(土) 21:17:23.92 ID:vMcsPhH5O
フラナに光対策の手紙を出す
329 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/03(土) 21:17:53.81 ID:RLsXQ7WAo
魔術書「正負の属性」を読む
330 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/03(土) 21:22:17.55 ID:GckA3aU30
魔術書読むのって一つずつしか無理かな?
331 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/03(土) 22:42:04.35 ID:wFv9kyQZ0
上の方の安価でもあったように、一つの安価で複数人が何らかの行動をすることも可能です。ただし、一人分よりも少々効率は悪くなるかもしれません
332 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/03(土) 22:43:40.47 ID:wFv9kyQZ0
―テラヌス・ウルス市場

クロシュ「」トコトコ


金刺繍ターバンの老人「待たれよ」ヌッ

クロシュ「!」

妖精「わっ! あなたは……あの二刀流のおじいさん!」

金刺繍ターバンの老人「いかにも。ラハニ四世、という名を聞いたことはないかね? 旅人の少女と妖精よ」

妖精「えっ! じゃあ、あなたが――」

金刺繍ターバンの老人→ラハニ四世「うむ。わしがラハニ四世じゃ」

妖精(ラハニ四世だって? それじゃあ……この爺さんのいる場所じゃ下手なことはできない)

ラハニ四世「君たちの活躍でこの街の被害は最小限に抑えられたと言っても良いじゃろう。感謝するぞ」

妖精「まあ、うん……。お礼ならヨードリーからもらう約束を得てるから、大丈夫だよ」

ラハニ四世「ほう、そうであったか。じゃがこれはわしからの気持ちじゃ」スッ

 金細工のネックレス「」キラキラ

クロシュ「わあ……」

妖精「わわっ! だ、だからいいってば! 受け取れないよこんな高そうなもの!」

ラハニ四世「ほほ、謙虚じゃのう。別に詐欺とかではないぞ?」

妖精「詐欺じゃなくてもいらないって! ていうかあなた、ラハニ四世ならスピーゲル族の首長なんでしょ? 妖精の私なんかと話してて良いの?」

ラハニ四世「ほう、この国の事情は既知であるか」

妖精「そりゃあね。トップのあなたが妖精なんかと話してちゃ示しが付かないんじゃない?」

ラハニ四世「勘違いしておるようじゃが、わしは人間以外の種を嫌っておるわけではない。国を救うため、王国と手を結ぶ為にこうした立場を取っているだけじゃ」

妖精「え……!?」

ラハニ四世「大を救う為に小を切り捨てる……必要な犠牲じゃ。全員揃って餓死するよりは、多少の犠牲を払ってでも多くを生かす選択をするのが正しさだと思わぬか?」

妖精「……ふうん。でもそれなら、もっとマシな方法があるんじゃないの? こんな、魔族差別を煽るようなやり方しなくたって――」

ラハニ四世「どんなやり方であれ、この砂漠で国を追い出すともなればそれは死刑宣告に等しい。その過程に良いも悪いもなかろう。それに――今現在魔族排斥運動を苛烈に推し進めているのは、わしではなくわしの愚孫であり次期首長でもあるミラや、それに従うスピーゲル族の一部に過ぎぬ」

妖精「この差別はあなたが主導ではないってこと?」

ラハニ四世「いや。わしはその運動によって高まっている魔族嫌悪感情を、テラヌス・ウルス議会で法案を通す為に利用している。わし主導ではないとしても、利用する為に止めようともしていない時点で同罪であろう」

妖精「……罪であることは自覚してるんだ」

ラハニ四世「罪ではあろう。愚孫共は全く自覚がないようじゃがな」

妖精「あなたの孫がどれくらいの歳かは知らないけど、魔族にはまだ小さい子だっているんだよ。石を投げられて泣きながら、それでも外では生きられないからって必死にこの街にしがみついてる子たちが。あなたは――そういう子たちにすら、死刑宣告を突きつけるって言うの?」

ラハニ四世「それでより多くが助かるのであれば、わしは違えぬ。それとも妖精殿は、みんなまとめて仲良く餓死がお望みなのかね?」

妖精「詭弁だね。例え支援なんかなくたって直ちに全員死ぬと決まるわけじゃない。あなたは模索と努力を諦めて楽な方へ流されようとしているだけだ」

ラハニ四世「支援を受けずに努力を続けたところで、解決策を見つけられなければいずれは皆死ぬ。だが支援さえ受ければ、人間だけは確実に助かるのじゃ」

妖精「……平行線だね。多分、この言い合いは無意味」

ラハニ四世「うむ……。悪いが、この国にも、わしにも、もう努力する時間も余裕も残されておらぬのじゃ」
333 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/03(土) 22:44:07.95 ID:wFv9kyQZ0
妖精「……」

ラハニ四世「……もしお主らがこの国を案じるのであれば、一つ頼みがある。聞いてくれるか?」

妖精「なに? 内容による」

ラハニ四世「この国の魔族たちに、ラハニ四世こそ諸悪の根源であり王国と密接に繋がる拝金主義の老害大悪魔という悪評を流して欲しいのじゃ」

妖精「はあ!? な、なんで……?」

ラハニ四世「わしを黒幕ということにすれば、魔族からの憎悪はこの国や人間という種ではなく、わし個人に向けられるじゃろう。テラヌス・ウルスという国の未来を考えるならば、その方が良い」

妖精「いや、理屈はわかるけどさあ……。それじゃああなたの家族にも被害が――あっ」

ラハニ四世「わしの家族は孫のミラだけじゃ。そして愚孫ミラは苛烈な魔族差別主義者……悪評通りゆえ、何の問題もないというわけじゃ」

妖精「なんてこった」

ラハニ四世「国内の魔族はもちろん、仲間たるスピーゲル族の者たちにもこれは頼めぬ。外様の旅人であるお主らにしか頼めぬことなのじゃ。聞いてくれるかの?」

妖精「う、うう〜ん……」

クロシュ「……」


↓1〜3多数決 クロシュはどうする?
1.断る
2.別のことを言う、またはする(自由安価)
334 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/03(土) 22:45:43.00 ID:T4zMXJ9v0
335 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/03(土) 22:49:48.74 ID:sKpB4YWC0
2
336 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/03(土) 22:56:52.35 ID:dDek1QrEO
1
337 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/03(土) 23:19:13.55 ID:wFv9kyQZ0
クロシュ「……」フルフル

ラハニ四世「不服か……。それなら、この金細工のネックレスに金細工の腕輪も付けて――」

妖精「そういう問題じゃないってば! ったくもう、私たちにそんな嘘をつかせようとするなってことだよ」

ラハニ四世「むむ……」

クロシュ「うん……。わたし……そんなこと、しなくても……みんなが、生きられるように……したい、から……」

ラハニ四世「そんな良い未来があるならわしだってそうしたいがの……」

クロシュ「……世界樹の、光と……街の地下を、探せば……上手く、いくかも……」

ラハニ四世「世界樹の……なんじゃ? それに街の地下じゃと……? 地下水路は既に枯れかけて久しいが……」

妖精「私たちは私たちでやれることをやってるってこと」

ラハニ四世「ふむ……まあ、断られてしまったものは仕方がない。わしはわしで動くが、お主らも好きに動くが良い」

妖精「はいはい。お爺さんも歳なんだから無理しちゃだめだよ」

ラハニ四世「カカカカ! わしより遥かに齢を重ねている建国の太母にそう言われてしまうとは! わしもまだまだやれそうじゃな!」

妖精「わ、私のこと知ってたの!!? ていうかババアって言うな!!!」

ラハニ四世「言っておらんが……」

 ◆
338 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/03(土) 23:20:03.96 ID:wFv9kyQZ0
―月明かりのオアシス ロビー

イリス「お手紙お手紙♪」トタトタ

猫耳の褐色少女「あ、イリスさま。フラナさまからお手紙が届いております」トコトコ

イリス「ええ!? 今こっちから手紙を出そうとしてたのに!」

エバンス「というかなんでこっちの住所がわかったんだ?」

猫耳の褐色少女「えっと、ハーピィの方が、速達だって言って……」

イリス「あ、ああ……」

エバンス「え、誰……」

 *

――親愛なるイリス・プラネットへ

 砂漠の国テラヌス・ウルスへ向かったそうね。
 今のテラヌス砂漠は例年を遥かに越える以上な日射量で生物が死滅する死の領域と化していると聞くわ。
 私は陽の光をある程度克服しているけれど、そんな場所に行けば流石に耐えられないでしょうね。
 そういうわけで、砂漠を往くあなたに吸血鬼とっておきの光対策を教えてあげるわ。


↓1コンマ
01-40 バイオレット印の日焼け止め
41-80 ↑+マジカルパラソル
81-00 ↑+シャイニングスライムの欠片
339 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/03(土) 23:21:26.63 ID:ozPRtZ3DO
はい
340 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/03(土) 23:40:19.23 ID:wFv9kyQZ0
 バイオレット印の日焼け止め「」ポン
 マジカルパラソル「」ポン

エバンス「それは……傘と……何だ? 塗り薬か?」

イリス「日焼け止めと、日傘だそうです。この日焼け止めは強力な光耐性が込められていて、この日傘は――」

 マジカルパラソル「」バサッ!
 闇の領域「」フォン―

エバンス「うおっ!? 急に真っ暗になったぞ!!」

イリス「す、すごい! こんなマジックアイテムを作っちゃうなんて! 流石フラナ先生です!」

 ☆吸血鬼の日焼け止めを手に入れました
 ☆日蝕の傘を手に入れました

 ◆
341 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/03(土) 23:40:48.54 ID:wFv9kyQZ0
―月明かりのオアシス 客室

 魔術書「正負の属性」ペラッ

ミスティ「……」

 ペラッ
  ペラッ

ミスティ「…………」

   ペラッ
    ペラッ
     ペラッ

ミスティ「………………」

      ペラッ
       ペラッ
        ペラッ
         ペラッ

↓1コンマ
01-30 氷属性経験+2[2/8]
31-60 氷属性経験+3[3/8]、魔法経験+1[2/6]
61-90 氷属性経験+4[4/8]、魔法経験+2[3/6]
91-00 氷属性経験+8[8/8]、魔法経験+4[5/6]
342 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/03(土) 23:42:02.24 ID:890EHuKHO
343 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/03(土) 23:56:28.04 ID:wFv9kyQZ0
ミスティ(これは――!)

ミスティ(レッドの言っていたこと――そして氷精の魔導書に書かれていたことだわ!!)

ミスティ(それらの理論が人間の魔法使い向けに整理されて、体系的に理解できるように書かれている――)

ミスティ(この本――厳密には氷属性の本ではないのだけれど――結果的に、氷属性に応用できる!)

ミスティ(……もし、事前にレッドの教えや氷精の魔導書に出会っていなかったら……多分私は、この本に書かれている内容を正しく理解できなかったわ。そう考えると、彼らと先に出会えていたのは僥倖としか言いようがないわね)

ミスティ(これを読んで理解すれば、私はさらなる氷属性の高みに至れる気がするわ……!!)

 ☆ミスティの氷属性経験が[2/8]になりました
344 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/04(日) 00:02:04.50 ID:FnQXd8Cp0
というわけで本日はここまでとなります。次回はテラヌス・ウルス滞在5日めからとなります

大きなトカゲさんことリアンノンちゃんと出会ったり、金ピカお爺さんことラハニ四世氏と出会ったり、光対策を考えたり地下水路を見つけたりなど、いろいろと実りある二日間であったように思います
リアンノンさんはちょっと頼りなさそうな雰囲気ですが、トカゲの姿のときはとても力強くてかわいいので、クロシュ氏は自分のトカゲ姿が好きではないリアンノン氏のことを少し不思議に思っているようです。そしてラハニ四世お爺さんはいろいろと考えているようですが、クロシュちゃんにはよくわからなかったので、嘘をつくよりみんなで生きられる未来に進んだ方が良いと思った次第でありました

それでは本日もありがとうございました。次回、明日は多分更新できないので、来週の土日となります。よろしくお願いいたします(もしまた不規則な更新等があれば前日くらいにお知らせいたします)
345 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/04(日) 02:31:10.69 ID:dfQjBrz5o
おつでした
まったく意味はないけどトカゲリアンノンとトカゲクロシュでかけっこしたらどっちが速いのか気になる
太母さまの顔ひろいね本当に。そして妖精の隙間すり抜け術有能
346 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2024/08/05(月) 12:11:52.21 ID:smV4zUU1O

フレメアが差してたのもマジカルパラソルかな
347 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/10(土) 14:40:36.92 ID:IQrI1aXU0
クロシュが擬態する溶岩トカゲはすばしっこい種だったので、トカゲクロシュもそれに準じてすばしっこくなります
そしてリアンノン氏のトカゲ形態は、溶岩トカゲやトカゲクロシュよりも大きくて力強いですが、素早さはやや劣るようです。ヘビー級のトカゲなのかもしれません。トカゲにもいろいろな種があるようです
妖精氏はいちおう有名人なので、緑の国以外でも時々一方的に知られていることがあるようです
妖精のすり抜け術はほとんど全ての妖精が無意識・無自覚に使える技能のため、通常の手段で妖精を捕らえるのは難しいようです。はたから見ると瞬間移動のように見えます

フレメア氏がさしていた日傘も恐らくマジカルパラソルだと考えられます。彼女は使用したと思われる大規模な日蝕魔法は、その日傘による能力であった可能性があります
克服したとはいっても吸血鬼にとって陽の光は忌々しく有害なものなので、浴びないに越したことはありません。肌荒れの原因にもなります
348 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/10(土) 14:41:16.51 ID:IQrI1aXU0
―テラヌス・ウルス 滞在5日目

 ◇クロシュ [あかちゃんスライム]
 武:メイドブレード  盾:ウニ盾      飾:くすんだ耳飾り
 武:竜珠の杖     防:ゴスロリエプロン 飾:

 ◇妖精   [世話焼き妖精]
 武:         盾:         飾:くすんだ耳飾り
 武:         防:精霊のレオタード 飾:

 ◇イリス  [星の魔法使い]
 武:精霊樹の杖[改] 盾:         飾:くすんだ耳飾り
 武:         防:魔術師のローブ  飾:

 ◇ミスティ [氷の魔法使い]
 武:魔銀の短剣    盾:         飾:くすんだ耳飾り
 武:         防:精霊のローブ   飾:

 ◇ローガン [鋼の戦士]
 武:鋼の剣      盾:鋼の盾      飾:くすんだ耳飾り
 武:鋼の回転ノコギリ 防:鎖帷子      飾:

 ◇エバンス [地の傭兵]
 武:魔銀の剣     盾:         飾:くすんだ耳飾り
 武:         防:革の鎧      飾:

◯所持アイテム
[道具]        [装備品]       [大事なもの]
運命賽*2       蜘蛛絹の下着      魔族国永久旅券
会心賽*1       ザリガニのお守り    フメイの服の切れ端
反魂丹*2       雨乞い傘        精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具   大きな巻き貝      精霊樹の実のジャム
魔術書「星の魔力」上  大きな軽石       精霊樹の鉢植え
お宿の焼き菓子     闇の欠片        フメイとアリシラの人形
お宿の妖精の織物    フリルワンピ水着    メルルの帽子
魔導飯盒        魔法学園のスク水    溶岩石のアミュレット
妨害魔力波発生装置   炎鉱石         暗黒優待券
属性大全        ガラスのザリガニ
魔王図鑑        踊り子の双剣
氷精の魔導書
マジカルブラッドワイン
吸血鬼殺ブラッドワイン
綺麗な砂
魔術書「正負の属性」
魔術書「星の魔力」中
吸血鬼の日焼け止め
日蝕の傘

◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[0/5]
・砂漠の光対策を考える
・テラヌス・ウルス地下の水源を調べる

◯仲間の目標
・ブラッドを倒す(ミスティ)

◯経験値
・風になる[3/12](クロシュ)
・魔法[1/6](ミスティ)
・氷属[2/8](ミスティ)
・剣技[1/8](エバンス)
・魔法[1/4](エバンス)
……………………………………………………………………………………
□テラヌス・ウルス首都 主要施設
中央区:宿屋、噴水広場、市場、武具屋、酒場、浴場、冒険者ギルド、商人ギルド、宮殿、神殿、他
外周区:宝飾店、劇場、図書館、博物館、鍛冶工房、娼館、兵舎、練兵場、他
349 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/08/10(土) 14:41:49.68 ID:IQrI1aXU0
―月明かりのオアシス 客室

イリス「妖精さん! これどうかな!?」

 吸血鬼の日焼け止め「」ポン
 日蝕の傘「」ポン

スライムクロシュ「?」モニョ?

妖精「フラナから送られてきたの?」

イリス「うん! 光対策について聞こうとしたら、聞く前にあっちから届いたの!」

ミスティ「なんて親切な……」

妖精「それじゃあありがたく使わせてもらおっか。でも効果のほどはどうなんだろ?」

イリス「ちょっと広げてみるね」

 日蝕の傘「」バサッ
 闇の領域「」フォン――

スライムクロシュ「!」モニョ!

妖精「わあ!」

ミスティ「これ……闇属性のカーテンに覆われているみたい……」

イリス「この領域でソリごと覆っちゃえば、日差しはかなり緩和されると思う!」

妖精「うん、良さそう!」

ミスティ「これに日焼け止めまで塗っておけば万全ね……」


テラヌス・ウルス滞在5日目です
↓1〜3 自由安価 何をする?
350 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/10(土) 14:42:56.08 ID:DY9St6a30
クロシュ一行、街中でにらみ合ってる3首長を発見
351 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/10(土) 14:45:42.76 ID:+0PlCpiDO
クロシュとリアンノンが練兵場で一緒に訓練しつつ、互いの変身形態を誉めあう
352 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/10(土) 14:48:35.35 ID:/RVZrK6wO
少数部族迫害よくない運動をかます
353 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/08/10(土) 15:32:50.29 ID:IQrI1aXU0
―テラヌス・ウルス市街

妖精「さあて、今日こそは地下の探索を――んん?」

クロシュ「!」



 ザワザワ…

リアンノン「…………」

ラハニ四世「おや、ホトルス族の首長殿ではありませぬか。ご機嫌麗しゅう――」

リアンノン「……私たちのご機嫌が麗しいかって……本気で、言っているのですか」

ラハニ四世「おや、ただの挨拶のつもりでしたが」

リアンノン「……」キッ

黒髪ロングの女性「リアンノン、抑えましょう……。ここで彼に楯突いても、私たちの立場が悪くなるだけです……」

リアンノン「……ごめんなさい。そうですよね」

金髪の女性「フン、穢らわしい劣等種共が。まだ追い出されてないだけありがたく思いなさいよ」

リアンノン「なんですって……!!」ギリッ

ラハニ四世「……」

金髪の女性「アンタたちがいるせいで支援を受けられないのよ? 足引っ張ってる自覚くらい持ったら?」

リアンノン「…………!!」ギリリ

金髪の女性「大体アンタ、不潔でキモいトカゲ人の癖になに人間面してんの? そういうのマジで不快――」

黒髪褐色の女性「はいはいそこまで。天下の往来で喧嘩はご法度ですよ」スッ

金髪の女性「アンタたちは……チッ」

ヨードリー「議会に名を連ねる者がそのような態度は頂けないな。ラハニ四世、孫の監督が十分ではないようだが」

ラハニ四世「それは失礼致した。わしとしては特段止める必要もないと思っていたのじゃが」

 ザワザワ… ヤーネー… マゾクデテケヨ…



妖精「うへぇ……やなとこに出くわしちゃった……」

クロシュ「……」


↓1〜3 クロシュはどうする?
1.首を突っ込む(突っ込み方はクロシュの自主性に任せる)
2.首を突っ込まない
3.自由安価
354 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/10(土) 15:42:12.48 ID:JLdMGVYyO
1
355 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/10(土) 15:51:36.80 ID:C//cICvpO
1
356 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/10(土) 15:52:24.03 ID:/rzvoxt/o
1
357 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/08/10(土) 16:57:18.88 ID:IQrI1aXU0
クロシュ「……」トコトコ

妖精「うぇ!? な、何する気!?」パタパタ


金髪の女性「ん? 子供はあっち行ってなさい」シッシッ

クロシュ「トカゲは……かわいい……」

金髪の女性「はあ……?」

リアンノン「……!」

ラハニ四世「ほう……」

クロシュ「……トカゲは……おいしい……」

リアンノン「えっ」

金髪の女性「ええ……?」

ヨードリー「ふ……あっははは! うむ、私もそう思うぞ! トカゲのフォルムは美しく、栄養も豊富だ!」

クロシュ「だから……追い出すのは……良くないと、思う……」

金髪の女性「何よこの子供……! いきなり出てきて偉そうに――」

ラハニ四世「ミラ。政敵ならともかく、子供相手に声を荒げるのは止しなさい」

金髪の女性→ミラ「お祖父様……。チッ……わかってるわよ」

ラハニ四世「うむ。ではそろそろ行くぞ」

 スタスタ スタスタ



リアンノン「クロシュちゃん!」

クロシュ「リアンノンちゃん……」

リアンノン「えっと……庇ってくれたんだよね? ありがとう……」

クロシュ「……?」

黒髪ロングの女性「……庇ってくれたわけではないのですか?」

クロシュ「??」

ヨードリー「だが大したものだ。あの狂犬ミラを相手に物怖じせず突っ込んでいくとはな」

黒髪褐色の女性「ちょっと肝が冷えましたけどね。ラハニお爺さんが止めてくれて良かったわ」

妖精「はあ……本当びっくりしたよ」

 ザワザワ トカゲッテカワイイカ? カワイクハアル アジモウマイ

 ☆テラヌス・ウルスの人々の魔族認識が僅かに良くなりました

 *
358 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/08/10(土) 16:58:51.60 ID:IQrI1aXU0
リアンノン「あ、あのクロシュちゃん! 良かったらこの後、一緒に練兵場に行きませんか!?」

クロシュ「ほえ?」

妖精「まあ……まだ周囲もざわついてて地下探索も難しそうだし、行っても良いと思うよ」

クロシュ「うん……」

リアンノン「じゃあ行きましょう!」

 *

―練兵場

トカゲリアンノン「えへへ……ど、どうかな……? か、かわいい……?」

クロシュ「うん……」

トカゲリアンノン「えへへへ……」



妖精「え、ええと……あれ、どうしたの……?」

黒髪ロングの女性→ベスティア「多分、リアンノンはトカゲの姿をかわいいと言われたのが初めてで……。それで、気を良くしているのだと思います……」

妖精「……」

ベスティア「仕方ないのです……。いつもいつも、あの子はトカゲ人と蔑まれ、石を投げられて……。それでも、尊敬するお父様から受け継いだトカゲの血を憎むこともできず、苦しんで来たのです……。だから……トカゲの姿をかわいいと、肯定してくれたのが……本当に、嬉しかったのだと……」

妖精「そっか……」



クロシュ「わたしも……トカゲ、なれる」

トカゲリアンノン「えっ!?」

 デロデロ…ポン!

トカゲクロシュ「」ピョコン

トカゲリアンノン「わあ! ちっちゃくてかわいい!」

トカゲクロシュ「」シュタタタタタッ

トカゲリアンノン「わわっ! 速いよ!!?」ノシノシ



ベスティア「少し不思議な力を感じていましたが……あの子、スライムだったのですね……」

妖精「うん。出自はよくわかんないんだけどね。あの子も覚えてないみたいだし」

ベスティア「……しかしあの擬態は……もしかして、反映魔法……?」

妖精「え、知ってるの?」

ベスティア「…………いえ、詳しくは……」

妖精「そっか。私もよく知らないんだよね。クロシュ以外の使い手は見たことないし――」

妖精(いや……そういえばブラッドの擬態ってクロシュと同じく、普通のスライムよりもかなり高度だったし、もしかして……。いや考えすぎか……)

ベスティア「……昔、反映魔法を使って擬態するスライムの知り合いがいたのです。当時はユニーク属性だと思っていたのですが、他にも使い手がいたのですね……」

妖精「へえ、そうなんだ。まあこの星の長い歴史を辿れば、完全なユニーク属性なんてのはほとんどいないのかもね。同じ時代に生まれていないだけで」

ベスティア「そうですね……。ふふ……まだ生きているかどうかもわかりませんが……きっとクロシュちゃんを見たら、気に入っていたと思います……」

妖精「あはは、そりゃ良かった」

 ◇
359 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/08/10(土) 18:31:28.68 ID:IQrI1aXU0
―テラヌス・ウルス市場


ミスティ「さて、買い出しはこれくらいで良いのかしら」

フードの猫耳の褐色少女「はい……。あの、お手伝いしていただいて……」

ミスティ「いいのよ。あなたのお姉さんからはとても貴重なものを頂いているから、この程度じゃお返しにもならないわ」

イリス「うんうん! 遠慮なく頼ってよ!」

フードの猫耳の褐色少女「は、はい――」


子供D「あ、おい! あいつ猫野郎の癖に人間のフリなんかしてやがるぞ!」

子供E「マジだ! ふざけてんな!」

子供F「お姉さん! そいつ薄汚い猫野郎です! 離れた方が――」

ミスティ「は?」ギロッ

子供D-F「!!?」ビクッ

イリス「……キミたち……同じように自分が言われたら、どう思う?」

子供D-F「……」

エバンス「お〜い、こっちは済んだぞ――ん?」

ローガン「何やら不穏な雰囲気だな……」

 *
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/08/10(土) 18:31:56.23 ID:IQrI1aXU0
―月明かりのオアシス ロビー

エバンス「なるほど……。そりゃまあ……」

猫耳の褐色少女「ごめんなさい……わたしなんかが、一緒にいたせいで……」

ミスティ「気にしないで。あなたの買い出しに付いていったのは私たちだもの。それに悪いのはあのクソガキ共よ」

ローガン「いや……子供は自分で物事の是非を判断する力が弱い。この国に蔓延している魔族や少数部族への差別意識が、彼らをそうさせているに過ぎぬ」

イリス「大人たちが差別してれば、子供たちがそれに倣うのは当然かもしれませんね……」

エバンス「……胸糞悪い話だな。なんか俺たちにできることはないのか?」

イリス「迫害をやめろって言うとか……?」

ローガン「……外様の我々がそんなことを言えば、厄介な活動家と認識されて追い出されてしまうかもしれん……」

ミスティ「だからって放っておけないわ……!」

ローガン「うむ……」


↓1〜3多数決 どうする?
1.倫理・道徳を説く穏健な運動を行う(イリス案)
2.過激な差別主義者を叩きのめす(ミスティ案)
3.王国のネガティブキャンペーンを行う(ローガン案)
4.魔族や少数部族の良さをアピールする(エバンス案)
5.その他(自由安価)
361 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/10(土) 18:33:30.99 ID:DY9St6a30
362 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/10(土) 18:42:26.43 ID:+jckd+teo
3
363 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/10(土) 18:42:53.05 ID:/bJTA2ZV0
5 1+4複合案
364 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/10(土) 19:31:40.37 ID:/rzvoxt/o
狂犬ミスティお姉さん草
365 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/08/10(土) 20:13:39.56 ID:IQrI1aXU0
―月明かりのオアシス ロビー

妖精「え、王国のネガティブキャンペーン?」

ローガン「うむ。それにあたって、クロシュくんと妖精くんの力をお借りしたいのだが――」

クロシュ「?」

 ◇

―テラヌス・ウルス市街

 ザワザワ ナンダナンダ


謎の幼い踊り子「はっ、はっ――」タンッタンックルッ

謎の踊り子妖精「――」シャランシャラン


市民の男性C「おほっ! かわいい踊り子さんたちだねえ」

市民の女性B「ほう、ちょいと拙いが悪くないね。ありゃどこの娘だい?」

ローガン「彼女たちは芸術都市ミュージアで修行をしていた踊り子見習い……命からがらここまで逃げてきたのだそうだ」

市民の女性B「ミュージアって王国の? そういや先日とんでもないテロがあったらしいが……」

ローガン「ああ。世間じゃシノホシというテロリストの仕業にされているが、実はあれは王国の新兵器の実験だったらしい」

エバンス「あっそれ聞いたことあるぜ! 王国ってなんかヤバイ兵器を造ってるらしいな!」

ミスティ「自国民を巻き込んだ実験を行ったってこと? 狂っているわ……」

市民の女性B「まさか……それ本当かい?」

ローガン「あくまで噂だがな。しかし王国はそういう黒い噂が絶えぬ」

イリス「でも、あの子たちはどうして王国から逃げてきたの?」

ローガン「……見ての通り、彼女たちは片方が妖精だろう? そのせいで……彼女たちはテロリストの仲間だと疑われ、酷い差別を受けたらしい……」

市民の男性C「なんだと……!」グッ

市民の女性B「お、おいおい……でも片方は人間の子だろ?」

ローガン「むしろ人間だからこそ、非人間と仲良くする裏切り者とされて苛烈なバッシングを受けたのだそうだ」

市民の女性B「そんな……」

ローガン「ゆえに……遠路はるばる砂漠を越え、平穏を求めてここまで逃げてきたというわけだ……」

市民の女性B「身寄りは、なかったのかい……?」

ローガン「……人間の子の方にはただ一人の姉がいたそうだが……その姉は例のテロによって吹き飛んできた瓦礫から彼女を守り……その命を落としてしまったのだという……。そんな事情があるのだから、テロリストの仲間であるはずなど絶対ないだろうにな……」

市民の女性B「……」グッ

市民の男性C「ちくしょうっ……! そんな、そんな重い過去があったなんて……! えっちでかわいくて良いねえなんて思っちまった少し前の俺をぶん殴ってやりてえ……!!」ググッ

エバンス「いや、違うぞ。あんたは悪くない……あの子たちにそんな運命を背負わせた、極悪非道の差別主義国家の王国ってやつが諸悪の根源なんだ!!」

ローガン「うむ……。全て、王国が悪いのだ……」

ミスティ「王国……許せないわ……」

イリス「ひ、酷い国だよね……!」

市民の男性D「なあ、横から聞いてたんだが……それじゃあもしかして、王国と手を結ぼうとしてる今のこの国ってけっこうヤバかったりするのか……?」

ローガン「なにっ!? 王国と手を結ぼうとしているだと!?」

市民の男性D「あ、ああ……。王国と手を結ぶために、非人間を追い出す法案が今議会で審議されてて……」

エバンス「おいおいざけんじゃねえぞ……! それじゃあ、せっかくここまで逃げてきたあの子たちはまた――」

ミスティ「これ以上酷い目に遭わせられるなんて、絶対に許さないわよ……!!」

市民の男性D「い、いや審議してんのは俺じゃないんだから勘弁してくれよ! お、俺だって……あの小さい子たちを苦しめたかねえし……」

市民の女性B「……議会の連中は、王国の悪逆を知ってやがんのかね」

市民の男性C「俺はあの子たちをいじめた王国の奴らを許さねえ……! そんな国と手を組むなんて絶対反対だ!!」
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