【進撃の巨人】俺「安価で巨人を駆逐する」 二匹目

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24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/01(水) 22:32:16.75 ID:Ns9oshkYO
少年期前半と後半があるみたいだから前のチュートリアルから幼年期まで制限なかったし今回も制限ないのでは?
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/01(水) 22:35:35.69 ID:Ns9oshkYO
制限になったらアニは諦めるしかないけど
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/05/01(水) 22:42:41.76 ID:iiJDb4My0
解散式会場

他の訓練兵達「「「」」」ガヤガヤ...

アニ「…折角上位10位に入ったのに、本当に憲兵団に入らないのか?」

俺「ああ。最初から決めてた事だからな…。アニは…」

アニ「私は憲兵団へ行く」

俺「そうか。なら、お別れだな…」

アニ「…ああ。これからは私が側に居ないが、ピーピー泣くんじゃ無いぞ」

俺「馬鹿か。泣くかよ。お前は俺の姉か何かか」

アニ「まぁ、それに近い存在だったな…」

俺「…。」

俺「…アニ、お前には感謝してる。俺は、お前が居たから一緒に───」

クリスタ「あ、俺君」

ユミル「こんな所居やがったのか」

俺「クリスタ?ユミル?…」クルッ

アニ「…。」

クリスタ「アニとお話し中?」

アニ「…いや、もういいよ。話は終わったから」

俺「あ…アニ…」

アニ「それじゃあね」スタスタ

俺「あ、ああ…」

アニ(…家族ごっこも、これで終わりか)

アニ(長かったようで、短かったようで……)

アニ(…いや、帰るんだ。私は、私の帰りを待っている父さんの所へ)スタスタ
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/02(木) 00:15:53.28 ID:w4tHx0pO0
これってエレンはアニとの訓練してるのかな?
原作だとエレンが格闘訓練の次席だったけど
キースの評価を見る限りアニが次席になってるように見える
巨人化時にアニの格闘技術使えないとなると所々結構キツそう(アニ戦やらライナー戦)
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/05/02(木) 00:42:51.71 ID:e7lv+Pir0
解散式会場

2階

俺「どうしたんだよ2人とも?」

クリスタ「あ、あの…俺君に話しがあって…//」

俺「話し?…」

クリスタ「う、うん…//」ドキッドキッ...

俺(クリスタからの話し…)

ユミル「おっと悪い。飲み物がキレちまった」

クリスタ「え?…ユミル?//」

ユミル「悪い。ちょっと取りに行ってくるわ」スタスタ

クリスタ「もう…自分がけしかけたのに、何で…」

俺「けしかけた?…」

クリスタ「なっ、何でも無い!///」ブンブン

俺「??」

ユミル(頼むぜクリスタ。お前から先にこいつに告らねえと、あたしが先にやったら絶対お前は遠慮して引っ込むだろう)

ユミル(…あたしの目的がどうなるかもお前にかかってんだから、しっかり勇気出してけ)スタスタ
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/05/02(木) 00:59:40.78 ID:e7lv+Pir0
解散式会場
2階

クリスタ「あっ、あの…ね?…//」

俺「あ、ああ…」

ユミル『クリスタはお前に恋してんだよ』

俺(クリスタが俺に…これって…)

俺(でも、俺は…クリスタに告られても困る…)

クリスタ「ッ…//」ゴクリ...

俺(特にその顔…。彼女の成長したかのような顔で言われるのが、俺には一番…)

クリスタ(ゆ、ユミルゥ〜…)目「」グルグル


数日前

クリスタ『はぁ…』

クリスタ(俺にとってあたしってどう映ってんだろ…。さっきのライナーを挟んでのやり取り、完全に脈無しじゃん…)スタスタ

ユミル『クリスタ、良い情報を聞かせてやる』スタスタ

クリスタ『ユミル?良い情報って?』

ユミル『耳貸せよ。お前の好きな俺の事だ』スッ

クリスタ『なっ…!?え?なん…えっ!?///』カアッ...

ユミル『あいつが近く来たらあんだけ目で追いかけてるのに、バレて無いとでも思ってたのか?』

クリスタ『あっ、やっ、ちっ、違っ!だから只の噂///』ブンブン

ユミル『安心しろ。別に誰にも言いふらしゃしねえよ』

クリスタ『ッ…///』

ユミル『寧ろあたしはお前の恋路を応援してる側だ』

クリスタ『応援してる?…』

ユミル『ああ、良かったなクリスタ。あいつもお前の事、女として一応気になってはいるみたいだぜ?』

クリスタ『ええっ!?///』

ユミル『ワンチャン、お前が押せば行けんじゃねえか?』

クリスタ『で、でも…そんな事したら…俺君に迷惑が…//』

ユミル『良いか?あいつは調査兵団に入る。お前に会えるのも、もう数日しか無いんだ』

クリスタ『う…』

ユミル『この世界じゃ一度失った物は基本的にもう戻って来ないんだ。後悔しないように生きなきゃだろ』

クリスタ(分かってる…。そんなの、私が一番分かってるけど…)
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/05/02(木) 01:45:41.72 ID:e7lv+Pir0
解散式会場
2階

クリスタ「…っ///」ドキッドキッドキッ

俺「…。」

クリスタ「俺…君…///」

俺「……。」

クリスタ「ッ…」グッ

クリスタ(俺…。私ね…あの日、貴方が私の家に来なくなった日から…毎月、決まった時に読んでくれって…貴方が残してくれてた手紙読んでたんだよ…?)

クリスタ(俺の残してくれた手紙だけが、動物しか話し相手が居なかった、私の生き甲斐だった…)

クリスタ(毎月毎月、貴方のくれた手紙を読むのだけを楽しみに生きて来て…)グッ

クリスタ(なのに、いつからか…その手紙を月に1回読む度に…逆にもっと寂しくなって行って…)

クリスタ(読む度にどんどんまた俺と会いたくなって行って…ずっと、胸がズキズキしてた…)

クリスタ(それが友達へと向ける感情じゃなくて、恋だって気付くのは割と直ぐだった…)

クリスタ(それからは、俺の手紙を読むのは辛くなった…)

クリスタ(…だって、手紙の中の俺は…私の事を友人としてしか見てなかったから)

クリスタ(それで数年振りに現れた怯えてたお母さんは目の前で殺されて…お父さんだって名乗る人は…)

クリスタ(私を名を変えて生きろと開拓地に…)

クリスタ(しかも、開拓地に来て1年で遂に俺が残してくれた手紙のストックも切れて…)

クリスタ(もう私には何も無かった…。きっともう…俺とも会う事は出来ないだろうし…)

クリスタ(それに絶望した私は…せめて、誰かの役に立ちたいと思ってここに来たら…)

クリスタ(巨人に両親を殺されて、復讐鬼となった俺と再会するし…)

クリスタ(せめて何か癒やしてあげたいと思ったら…隣りにはもう、アニが居たし…)

クリスタ(しかも俺は…。私なんかを置いて、どんどん強くなってくし…)

クリスタ「ッ…」

クリスタ(でも…それでも、私だって!!)グッ

クリスタ「俺君、私ね!?//」

俺「クリスタ…。ごめん…」フイッ

クリスタ「え?…」
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/05/02(木) 02:03:49.31 ID:e7lv+Pir0
解散式会場
2階

俺「俺さ…。気になってる子が居るんだ…」

クリスタ「えっ…」

俺「だから、嬉しいけど…クリスタの想いは受け取れない…」

クリスタ「あっ…そ、そう…なんだ…」ズキッ!

クリスタ(は…はは、何これ…?嘘…もう、遅過ぎたって事?…)ウルッ

クリスタ「ッ…」クルッ

俺「…ごめん」

クリスタ(やだ…やめてよ…。私から、生きる為の最後の希望を奪わないで…)ポロポロ...

クリスタ「いっ、一応聞いとく…。誰なの?…」グスッ...

俺「…。」

クリスタ「応援したいからさ…」ポロポロ...

クリスタ(嘘だよ…)

クリスタ(こんな事聞いたって、虚しいだけなのに…なんで私…)

俺「…ここには居ない」

クリスタ「え?…あ、故郷に居る子とか?…」

俺「…その子は、クリスタと顔や目が…とてもよく似てて…」

クリスタ(あ…)

俺「でもクリスタと違ってちょっと気が強くて、好奇心旺盛で、動物が友達とか言ってる変な子なんだけど…放っておけない子でさ…」

クリスタ「ッ…」ポロポロ...

俺「だから、クリスタの好意は受け取れない…ごめんな…」

クリスタ「…。」クルッ

俺「うん?クリスタ?…」

俺(あれ?なんか、泣いて…)

クリスタ「…。」スタスタ

俺「お?…」

クリスタ「このクソ鈍感野郎!」蹴り「」ビュンッ

俺右足「」バシイッ!!

俺「あっ、あたたたたたっ!?」ピョ-ンピョ-ン

クリスタ「もう…もう知らない!」タッタッタッ

俺「ええ?…」

クリスタ「」タッタッタッ

俺「クリスタって、あんな暴力振るう子だったんだ…しかも今の一瞬、雰囲気もちょっと、ヒストリアっぽかった…」

俺右足「」ジンジン...

俺(女振るのって、結構痛い想いする覚悟でしないとなんだな…)
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/05/02(木) 02:06:14.53 ID:e7lv+Pir0
解散式場外


クリスタ「はぁっはぁっ…」タッタッタッ

ユミル「お、おいクリスタ!?どうしたんだよ!?まさか上手く行かなかったのか?」タッタッ

クリスタ「…。」

クリスタ「フッ…ははっ!あははははっ!」

ユミル「クリスタ?…」

クリスタ「ユミル。思ってたようには全く上手く行かなかったけど、でも気分は悪くは無いよ」

ユミル「はぁ?…」

クリスタ「ユミル、私決めたよ」

ユミル「何が?」

クリスタ「私も調査兵団に入る」

ユミル「何!?お前、折角上位10位に入ったのに…何で?…」

クリスタ「私のやりたい事、見つけたから」

ユミル「…。」
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/05/02(木) 02:32:21.34 ID:e7lv+Pir0
数十分後
解散式場
2階

俺(とりあえず訓練兵時代に世話になった奴等大体と挨拶は出来たな…)

俺(そろそろ解散式もお開きか)


1階

エレン「俺は、巨人を1匹残らず駆逐して壁の中から出る!それがオレの夢だ!」

エレン「人類は未だ敗北した訳じゃ無い!」

エレン「くっ…!」タッタッタッ

アルミン「あ、エレン」タッタッタッ

ミカサ「エレン」タッタッタッ

扉「」バタンッ


俺(エレン…)

俺(ライナー達とも話したが、上位10名の内…調査兵団に入るのは今期だと俺とエレンだけっぽいな…)

俺(もしかしたらミカサとアルミンもエレンと一緒に入るかもしれないが…)

俺(俺もエレンも、シガンシナで親を巨人に殺された被害者だからそれが巨人を駆逐したい原動力になってるだけで…)

俺(…やっぱり実際に被害者になって無いと、あいつらと戦う気なんか起きる訳無いよな)

俺(問題は今の調査兵団がどれくらい強くなってるのか…父さんは死ぬ前、再編成は上手く行ってるって言ってたけど…)

俺(本当に上手く行ってたのか?…今期から入るの俺とエレンだけで、本当に大丈夫か?)

サシャ「あ、あの〜」

俺「お?サシャじゃないか。居たのか」

サシャ「居ましたよ!もうこんな御馳走食えないかもしれないから、ずっと食べてました!」

俺「あ…そっか、サシャって10位に入れなかったから憲兵団には入れないんだっけ」

サシャ「わー!わー!口に出して言わないで下さい!」耳「」グッ

サシャ「憲兵団に入って、毎日毎日お腹いっぱいになるまで食べるのが夢だったのに…まさか10位からギリギリ落選するなんて…」

サシャ「私これからどうしたら良いと思います!?どうやったら食べれますかね!?」

俺(相変わらず発想が食べ物中心で考えてて面白い奴だな)
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/05/02(木) 02:47:36.52 ID:e7lv+Pir0
解散式場2階

サシャ「私には今、3つの選択肢があります」

俺「あ?…」

サシャ「一つ目。壁の強化に努め、各町を守る駐屯兵団」

サシャ「細かい事は苦手なので、似合って無さそうですが…」

サシャ「2つ目、犠牲を覚悟して、壁外の巨人領域に挑む調査兵団」

サシャ「鈍臭い私なんかが役に立てると思いませんが…」

サシャ「3つ目、兵士になるのを諦めて村に帰る」

サシャ「巨人が内地に入って来てからと言う物、動物も食べられまくってひもじいんですよねえ、私の村…」

俺「……。」

俺「全部自分で否定するなよ…」

サシャ「うわああん。憲兵団に入れ無くて人生詰みましたぁ〜…」

俺「俺はサシャは憲兵団なったら絶対直ぐにクビになってたと思うが…」

サシャ「ど、どうしてですか!?私、こう見えて汚職は許しませんよ!」

俺「でもサシャって、腹減ったら人の物食べようとするじゃん…。絶対王の食糧庫荒らしてクビか死罪になって早死にだぞ…」

サシャ「確かに…そう考えると、憲兵団にならなくて正解だったかも…」

俺「結局どれもダメじゃん…」

サシャ「ですね…」

俺(…ですねじゃ無いが)
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/05/02(木) 03:01:04.67 ID:e7lv+Pir0
解散式場2階

俺「ところで何か俺に用があったんじゃ無いのか?」

サシャ「ああ、そうそう。例のアレ、考えてくれてました?」

俺「例のアレ?…」

サシャ「なっ…!?忘れてたんですか!?酷いですよ!」

俺「はぁ?…」

サシャ「1年前の体力テストで、私が開拓地行かないで済んだ時の借りです」

俺「あぁ…そんなんあったなぁ」

サシャ「あったなぁって、考えて無かったんですか?」

俺「んー…確か1つだけ何でもするって言ってたよな?」

サシャ「はい。何でも1つ。今日で私達訓練兵団で無くなるから今日使わないなら効果が無くなりますよ」

俺「別にそれで良く無いか?」

サシャ「駄目です!借りた恩は必ず返せって言うのが私の父の教えですから」

俺「でも何でもなぁ…」

サシャ「本当に何でも良いんですよ。何でも…」

俺「サシャにやって欲しい事か…」

サシャ身体「」ジロッ

サシャ「はっ!?で、でもエッチな事は駄目ですよ!?///」バッ

俺「あ?…」

サシャ「あ、いや…俺がそれを望むなら構いませんが…///」

俺「え?良いの?マジ?//」

サシャ「ただその場合は、1度じゃ無く一生責任取るって約束して貰いますからね!?//」カアッ!

俺「…。」

サシャ「な、何ですか?…//」

俺「いや、サシャも一応女の子なんだなって」

サシャ「一応って何ですか!?私もこう見えてもちゃんと女の子ですよ!?//」

俺「うーん…」

俺「何でも権利かぁ…」

サシャ「さぁどうします?」


1あっ、そうだサシャ。それじゃあ俺と一緒に調査兵団へ行こう!
2やっぱり、何にも使わないでいいや。俺達って友達だし
3……ちゃんと一生責任取るって約束したら、本当にサシャに手出して良いんだな?


多数決下3まで
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/02(木) 03:03:14.10 ID:gRT+w5XOo
1
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/02(木) 03:03:23.69 ID:g/K6kB/fO
1
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/05/02(木) 12:56:54.98 ID:e7lv+Pir0
解散式場2階

俺「あっ、そうだサシャ。それじゃあ俺と一緒に調査兵団へ行こう!」

サシャ「ええっ!?私も調査兵団に!?」

俺「ああ、何でも言う事聞くんだろ?」

サシャ「うっ…で、でも今の話しちゃんと聞いてました?…私、鈍臭いから調査兵団に入っても役に立たないかと…」

俺「200人超居る中で、あんだけ普段の手癖の悪さと頭の悪さで点数下げてたのにそれでも上位卒業の可能性が高かった時点でサシャの潜在能力は高いさ」

サシャ「いやあ、そうですか?俺にそこまで持ち上げられるとちょっと自信がついて来ました//」

俺「…いや、そんなに持ち上げてはないけど」

俺「でも能力よりもそう言う所かな」

サシャ「そう言う所?」

俺「一番は、やっぱりサシャが居ると調査兵団でもどんな場所でも職場が明るくなりそうだから一緒に入りたいと思ったんだが」

サシャ「俺…」

俺「まぁでも、調査兵団に入るのはある意味最も危険だ。それもサシャの事を抱くやるよりも…」

サシャ「私の事…。なんか安い女だって見てません?…」

俺「あ、いや…そ、そう言う訳じゃ無いが…」

サシャ「…別に俺なら良いかなって思ったからこそ私も言ったんですけどね//」コホンッ

俺「うん?…」

サシャ「まぁ、超鈍感野郎って言われてる俺に言っても分からないでしょうね」

俺「…。」

俺(…あれ?何か俺、逆に攻められてる?サシャに?いつの間に逆の立場に?)

サシャ「まぁいいです。分かりましたよ。では私も調査兵団に行きます」

俺「え?…本当に良いのか?…」

サシャ「何ですか?俺が誘ったんでしょう?」

俺「いや、そうだが…」

サシャ「だったら、自分の言葉には責任持って下さいよ」

俺「本当に良い…のか?…」

サシャ「ええ。もう決めました。私も、調査兵団に志願します!」

サシャ「どの道、憲兵団に入れなくても巨人から奪われた土地を取り返せば、また狩猟は出来る…」

サシャ「そうすればまた皆んな、お腹いっぱい食べれるようになりますから」

俺(結局そこか…)

サシャ「やっぱり私一人がお腹いっぱいになるより、皆んなでお腹いっぱいになった方が幸せですからね」

俺「ああ、そうだな」
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/05/02(木) 13:50:31.69 ID:e7lv+Pir0
解散式場前

俺(…解散式が終わった)

俺「…。」

訓練兵団場「」

俺(3年前、俺は最初ここへ来た時…父さんと母さんを殺した巨人を怨み…)

俺(あんな悲しみは、もう2度とごめんだ…。俺がこの世から、巨人全てを駆逐する…)

俺(…その為には、どんな犠牲も厭わないし…他人の事は全て踏み台にしてでも、俺は技術を身につける…)

俺(調査兵団に入って巨人を倒す事こそが俺の人生…。それに全て捧げるのが…親に血肉を与えられた、俺の役目だと思っていた…)

俺(でも…)


アニ『これからは私が側に居ないが、ピーピー泣くんじゃ無いぞ』


俺(今なら分かる…)

俺(…きっとアニは…俺が一人で暴走して間違った方向に進まないように…ずっと側で導いてくれていた)

俺(だからこそ俺は、ここでかけがえの無い仲間と呼べる存在が出来て…)


マルコ『今の僕は、俺と同じ部屋割りになれて良かったと思ってるよ』


俺(あんな風に言ってくれる、友達も出来たんだ…)

俺(そして、他にも…)


サシャ『私、俺があの時助けに戻って来てくれなかったら…きっと今頃開拓地行きを命じられて…』

ジャン『そういやお前、あんま喋った事なかったけどどの教科も生真面目に授業受けてるよな』

ミカサ『…私は、他の人達と違って自分の身体を完全にコントロール出来る』

ライナー『まぁまぁ。良いじゃねえか、そんな小さい事の犯人探しなんて戦士のする事じゃねえ』

ユミル『こんなクソッタレな御時世だからこそ、人は誰しも幸福な物を見たい』


俺(俺は色んな人と出会った…)
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/05/02(木) 13:56:42.15 ID:e7lv+Pir0
解散式場前

俺(色んな人との出会いがあって…俺は、一人なんかじゃ無い…)

俺(一人では生きていけないと気付かせてくれた…)


クリスタ『うっ…ごめん。でも、ごめんね…。少しだけ、こうさせて…』


俺(クリスタ…)


クリスタ『このクソ鈍感野郎!』


俺「…。」

俺右脚「」ジンジン...

俺「はは…あの時のクリスタ、怒った時の彼女に似てたなぁ…」

俺「…。」

俺「ヒス…トリア…」

俺(俺は10位以内に入って、憲兵団への道も出来た…)

俺(もし俺が憲兵団へ入れば、もう…きっと誰にも邪魔される事無く…君に会いに行く事も出来るだろう…)

俺「…。」


1でも俺は…やっぱり調査兵団になって、巨人を駆逐したい…(調査兵団ルート)
2……やっぱり俺は、ヒストリアと会いたい(憲兵団ルート。※トロスト区防衛戦で物語完結)


多数決下3まで
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/02(木) 14:08:10.34 ID:1P+FCpeO0
制限になる?
トロスト区で完結ならどんな特典になる?
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/02(木) 14:09:16.07 ID:e2jlklbVO
1
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/02(木) 14:29:36.51 ID:v/vU17epO
2
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/02(木) 15:33:13.12 ID:kcEY4CAko
2
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/02(木) 16:21:27.20 ID:RPxsacW0O
サシャ誘っといてそっち行くのか…
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/05/02(木) 16:36:32.52 ID:e7lv+Pir0
一応確認
完結したら初期設定変えて最初から、又は他作品へ行く可能性のどちらかになります

1それで良い
2やめておく

多数決下3まで
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/02(木) 16:38:02.89 ID:LsP1MovyO
途中から再開はないの?
2
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/02(木) 16:38:25.03 ID:v/vU17epO
アニが仲間にもう出来ないのに続ける意味ないし
1
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/05/02(木) 16:45:00.65 ID:e7lv+Pir0
>>47
完結だと無いです
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/02(木) 16:47:13.21 ID:AA2hDH3jO
少年期前半で制限になるの?
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/02(木) 16:49:08.98 ID:W0OvCMtPO
2
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/05/02(木) 16:53:21.76 ID:e7lv+Pir0
>>50
なります(少年期時代が前半後半共にかなり長いので)
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/02(木) 16:55:06.40 ID:AA2hDH3jO
決まってから答えるな卑怯者
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/02(木) 16:55:24.83 ID:W0OvCMtPO
少し前に手に入れたコンティニュー残機なるもので巻き戻しは出来ないのですか?
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/05/02(木) 17:03:43.12 ID:e7lv+Pir0
解散式場前

俺(でも俺は…やっぱり調査兵団になって、巨人を駆逐したい…)チラッ

俺(その為に俺は、ここへ来たのだから)クルヌ

扉「」バタンッ


───こうして、俺は訓練兵団を5位で卒業し…決意を固めた


俺「…。」スタスタ

俺(…俺が、巨人を駆逐してやる)



後は、調査兵団への配属日を待つのみになるのだった
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/05/02(木) 17:39:56.02 ID:e7lv+Pir0
トロスト区
兵士宿舎前

サシャ「ふわぁ…俺。こんな朝っぱらから何処行くんですかあ?」スタスタ

俺「今日は調査兵団が壁外調査へ行く日なんだ。この先俺達が所属する事になる兵団がこの3年でどんなもんになったのか見に行こうぜ」

サシャ「こんな朝早くから…仕方ありませんねえ」



街の中

街の人他「「「「」」」」ガヤガヤ...

俺「間に合ったか」

街の住人「おおーい、エルヴィン団長〜!巨人共を喰い殺して下さい!」

サシャ「うわ、こんな朝早くなのに凄い人だかりですね」スタスタ

俺「5年前までは調査兵団は税金泥棒だなんだってボロクソに言われてたのに、実際に巨人の脅威が自分達に迫るとこんなもんだ」スタスタ

サシャ「仕方ありませんよ。皆んなこの壁の中で100年間安全だったから、まさかこんな日が来るなんて考えても無かったでしょうし…」

サシャ「実際、私もこんなに食べるのに困る日が来るなんて全く考えてませんでした」

俺「言動力が相変わらず食べ物だなお前は…食欲に忠実過ぎる」

サシャ「そりゃあ、腹が減っては戦は出来ぬって言うでしょう?」

俺「未だ俺達戦して無いだろ…」

エレン「あ、おーい。こっちだ」

俺「おっ…うん?エレンは分かるが、アルミンとミカサも来てたのか」スタスタ

アルミン「うん。僕とミカサも調査兵団に行く事にしたから…」

俺「ああ、やっぱり…」

ミカサ「サシャも?」

サシャ「え、ええ。まぁ私も色々ありまして…」スタスタ

フランツ「僕達も調査兵団に行く事にしたんだ」

ハンナ「皆んなで力を合わせればきっと、巨人を倒す事が出来るって思ったから」

俺「フランツとハンナもか…」

エレン「何だ。思ってたより調査兵団の希望者って多かったんだな」

街の住人「見ろリヴァイ兵士長だ!一人で一個旅団並みの戦力があるってよ!」

俺(一人で一個旅団?ああ…父さんの跡を継いで、調査兵団のエースになった人か…)

俺(あの人か?…)


馬「」パッカパッカ...

リヴァイ「チッ、うるせえな…」



コンマ下二桁
31以上リヴァイ、俺達眼中に無し
30以下俺、リヴァイと目が合う


安価下
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/02(木) 17:46:27.29 ID:W0OvCMtPO
ぞろ
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/05/02(木) 18:34:59.31 ID:e7lv+Pir0
コンマ29
街の中

リヴァイ「…うん?」チラッ

俺「あ…」

俺(ぁ…やべ、目が合った)

リヴァイ(そこのガキ…。あいつの息子か…)

リヴァイ「…。」顎「」クイッ

俺「あ…」

俺(何だ?…俺に門の前まで来いってか?…)

俺(もしかして、父さんの事何か聞けるか?)スタスタ

アルミン「あれ?俺?…」

エレン「5年前とは全然違うな。調査兵団にこんなに期待する人達がいる」

ハンナ「皆んなの気分が明るくなって来てるんだよ。もう5年も何も無いし」

フランツ「固定砲台も改良されてるしな。もう大型巨人なんて来ないんじゃ無いか?」

エレン「何言ってんだよこの馬鹿夫婦!」

ハンナ「そんな、お似合い夫婦なんて…///」ブンブン

フランツ「未だ気が早いよエレン///」

エレン「こいつら…」グッ

アルミン「あはは…」
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/02(木) 18:40:25.22 ID:LW9aY8AuO
今の判定はどっちのが良かったんだ?
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/05/02(木) 21:48:21.98 ID:e7lv+Pir0
トロスト区門前

俺「はっ、はっ…」タッタッタッ

ハンジ「あれ?あの子…?」パカッパカッ

エルヴィン「うん?…」チラッ

リヴァイ「オレが話をする。直ぐ追いつく」ストッ

エルヴィン(あの少年の顔……。もしや…)

リヴァイ「おい、そこで止まれガキ」

俺「あ…」ビクッ

リヴァイ「これから壁外調査へ向かう調査兵団に何の用だ?」

俺「あ、あの…父さん…の、事で…」

リヴァイ「父さん?…フン、やはりお前あいつのガキだったか」

俺「あ…」

俺(やっぱり、この人…父さんの事を…)

リヴァイ「その服装…訓練兵団か?」

俺「はっ!第104期訓練兵団第5位卒業、俺です!」ビシッ

リヴァイ「5位?…」

俺「は、はい…5位です」ドキドキ...

リヴァイ「あいつのガキなのに、1位…いや、せめて2位でも無いのか?」

俺「えっ…」

リヴァイ「授業をサボっていたのか?」

俺「いえ、全て真面目に受け…て…」

リヴァイ「真面目に受けて5位か……チッ…」馬「」ストッ

俺「あ…」

リヴァイ「……フン、何が俺の息子が訓練兵団へ行けば1位か2位で卒業は確実だ」パカラッパカラッ

俺「ああ…」ドサッ

俺(200以上居る中の5位でも、十分上位だと思ってたけど…)

俺(父さんやあの人は、もっと俺に……期待してたのか…)

俺「はぁ…」

俺(クソ…もっと…もっと自分に厳しく訓練を受けとくべきだった…)グッ
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/05/02(木) 22:04:15.49 ID:e7lv+Pir0
兵舎

扉「」ガラッ

サシャ「あ、お帰りなさい。どうしたんですか?急に消え……て?…」

俺「はぁ…」ズ-ン...

サシャ「ほ、本当にどうしたんですか?らしく無いですよ?…」

俺「サシャ…俺、調査兵団に期待されてなかった…」

サシャ「え?…」

俺「父さんが、もし俺が訓練兵団に入ったら首席か最悪2位は硬いって触れ回ってたらしくて…」

俺「5位だって言ったら、鼻で笑われた…」

サシャ「な、何だそう言う事ですか。そんな順位なんて気にする必要無いでしょう。私なんて上位10位にすら入れなかったんですよ?」

俺「別に俺自身は気にしてなかったが、死んだ父さんの期待に応えてやれなかったのが悲しい…」

サシャ(俺って意外と、そう言うの気にするタイプなんだ…)

サシャ「ま、まぁまぁそう言う時は美味しい物でも食べて忘れましょう」

俺「美味しい物って…今日の昼飯はパンじゃないか…」

サシャ「あ…。あぁ、そうでした…」

俺「ハァ……固定砲の設置の準備してくる…」スタスタ

サシャ「あ…」

サシャ「…仕方無い。こんな日だし、久々にアレやりますか」
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/05/03(金) 01:35:25.66 ID:xfVdzj510
壁の上

固定砲台「」

俺「ハァ…」カチャカチャ...

エレン「おい、俺聞けよ。びっくりするぞ」

俺「んあ…?なんだエレン?」

エレン「ここに居る皆んなも、調査兵団に入るんだってさ!」

俺「そうなんだ…」カチャカチャ...

エレン「あれ?…」

コニー「どうしたんだよ俺の奴…?何かあったのか?…」

ダムエル「何かサシャと調査兵団の出発見に行ってからあんな感じなんだってさ」スタスタ

トーマス「調査兵団と何かあったのか?」

ミーナ「でも訓練兵時代にアニにボコボコにされても嬉しそうな顔してたあの俺も、あんな風に落ち込んだりするんだって新鮮じゃない?」

コニー「何かその言い方だと語弊がありそうだけどな…」

サシャ「ああ皆さん。ちょうど良かった…//」スタスタ

俺「サシャ?…何処行ってたんだ?…」

サシャ「上官の食糧庫から、お肉取って来ました」スッ

肉「」

エレン達「「「!?」」」

俺「お前…何処行ってたかと思ったら、また…」

エレン「サシャ!お前独房にぶち込まれたいのか!?」

サシャ「後で皆さんで分けましょう。スライスして、パンに挟んで…うへへへ///」涎「」ダラァ....

コニー「戻してこい!」

ミーナ「そうだよ。土地が減ってから肉なんてすっごく貴重になったんだから」

サシャ「大丈夫ですよ。土地を奪還すれば、また牛も羊も食えますから」

ダムエル「…っ」ゴクリ...

ダムエル「俺もその肉食う!//」

コニー「お、俺も食うんだから取っとけよ!」

ミーナ「当然、私もだからね!」

エレン「お前ら…」

サシャ「俺も食べましょうよ。皆んなで食べると、美味しいですよ」

俺「サシャ…」

ミーナ「俺が食べないなら、私がその分貰うよ?」

コニー「おいズルいぞ!オレにだって分けてくれよ俺」

俺「皆んな…」

俺(やっぱ同期って、良い奴等だよな…)

俺(調査兵団に期待されて無くても、こいつらと一緒なら…俺は…)

雷「」ドオ-ン!!

俺(なっ…!?この雷は!?)

俺(5年前と同じ────)

超大型巨人「」

俺「あ…ぁっ…」
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/05/03(金) 01:58:57.27 ID:xfVdzj510
壁の上

超大型巨人「」

エレン&コニー&ミーナ&ダムエル&トーマス&サシャ「「「ッ…」」」

俺「くっ…!」シャキンッ!!

エレン「あぁっ!?」

トロスト区壁「」ドオ-ン!!!
煙「」ドシュウッ!!!

俺「うっ!?」ブワッ!

ミーナ「ああっ!?」ブワッ!

エレン「何だ!?」ブワッ!

ダムエル「ッ…」ブワッ

超大型巨人「」

俺(超大型巨人!?まさか、このタイミングで…)

俺「くっ!」ワイヤー「」ドシュッ!

壁「」キンッ!

エレン「ダムエル!」

俺「はっ!?」チラッ

ダムエル「」ヒュ-ン

サシャ「はっはっはっ!」壁タッタッタッ

ワイヤー「ダムエル「」」ドシュッ!

サシャ「ダムエル!動いちゃダメですよ!」

俺「クソっ!」シャキンッ

エレン「あ…」

コニー「あぁ、壁が…破られた!」

エレン「なっ!?」


壁の上

超大型巨人「」

俺(こいつ、よく俺の目の前に…!)

俺「堂々と姿を現せたな!!」ドウッ

超大型巨人「」チラッ

俺(今の俺はもう5年前とは違う!!俺がこいつをやる!!)シャキンッ

超大型巨人「頸」

俺(巨人の弱点の頸、行ける!訓練の時と同じ感覚でやれば!)グッ

超大型巨人手「」スッ

俺「なっ!?」クルッ

俺(こいつ、今頸を狙った俺に対して防御姿勢を取った!?)ギュ-ン

超大型巨人腕「」

俺「チッ…!」ストッ


コンマ下二桁
61以上俺、壁を登って来たエレンと共に超大型巨人の頸に後一歩まで迫るが…
60以下俺、リヴァイに言われた事を思い出し一人で功を焦り過ぎた結果…

安価下
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/03(金) 02:05:35.25 ID:BHNoDoHf0
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/05/03(金) 04:47:24.83 ID:xfVdzj510
コンマ25
壁の上

超大型巨人腕「俺「」」ストッ

俺(こいつは明らかに他の巨人とは違う…)

俺(無理攻めはリスクがあるが…)


リヴァイ『……フン、何が俺の息子が訓練兵団へ行けば1位か2位で卒業は確実だ』


俺「ッ…」グッ

俺「うおおおおおおっ!」タッタッタッ

俺(順位なんか何の指標にもならない!俺が5位だったのは、運が悪かっただけだ!)

俺(俺がこいつを一人で倒して、それを証明してみせる!!)シャキンッ



壁の前

トロスト区門「穴「」」

コニー「まただ…また、巨人が入ってくる…」

エレン「あぁ…」

幼エレン『駆逐してやる…一匹残らず!』

エレン「一匹…残らず…」

エレン「はっ!!」

超大型巨人&俺「」ギュ-ン

エレン「ッ…固定砲整備4班、戦闘準備!目標目の前、超大型巨人!」ドシュッ!

エレン「あいつ一人だけで戦わせるな!」ギュ-ン!!

壁の上「エレン「」」ストッ

エレン(これはチャンスだ。偶然別の班の俺が整備を手伝いに来てくれていたお陰で、今は戦力が増してる)

エレン「こいつをやるには、今ここしかない!絶対逃すな!」
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/05/03(金) 04:48:09.60 ID:xfVdzj510
壁の上

超大型巨人肩「俺「」」タッタッタッ

超大型巨人左腕「」ブンッ

俺「くっ!?」足元「」ズルッ

俺「クソッ、未だだ!」ドシュッ

超大型巨人背中「俺「」」ビュオッ

エレン「俺、援護する!ここは連携して戦うぞ!」タッタッタッ

俺「おおおおっ!!」超大型巨人背中「」ザシュッ!!

エレン(俺!?あいつ、何焦ってんだ!?あんな直線的過ぎる動きじゃ、奴の頸に行く前に…)

超大型巨人右手「」ブオッ

エレン「はっ!?」バッ

超大型巨人右手「」ガガッ
固定砲「「」」ドオオンッ!!

エレン(こいつ、固定砲を狙いやがった!?開閉扉を狙ったのも偶然じゃ無い。やはり、こいつには知性が…)

エレン(だとしたら…!?)チラッ

俺「超大型巨人、お前はここで俺がっ!!」シャキンッ

エレン「よせっ!それは罠だ!?」

超大型巨人「煙」ドシュッ!!!

俺「何!?」ブワッ!!

エレン「うっ!?」ブワッ!!

俺(クソッ!?奴が放った煙の風圧で頸の位置が…いいや、目視できなくても俺なら勘で当てられる!)グッ

俺ワイヤー「」ググッ...スッ

俺「なっ!?」フワッ

俺(しまった!?超大型巨人にワイヤーを刺した位置が悪かった!?)ヒュ-ン

俺(このままでは落下死する!?)

トロスト区壁「」

俺(トロスト区への壁まで距離20メートル超…あそこへ刺せば助かるが、反動で俺の身体が…)

俺(しかし他に刺す場所も無い…)

俺「クソッ!やむを得ない!」ドシュッ!!

トロスト区壁「」ガッ!

俺身体「」ビュオンッ!!

俺「ッ!?」

壁「俺足「」」ガンッ!!

俺右足骨「」ピキッ!!

俺「ぐっ!?」

俺(いや、痛みを気にしてる場合じゃ無い…。超大型巨人は…)クルッ

煙「」フッ

俺「消えた!?……5年前と、同じ…」
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/05/03(金) 05:01:42.85 ID:xfVdzj510
壁の上

エレン「俺!?何で一人で無茶した!?」

俺「俺一人で行けると思ったんだ…」

エレン「何も行けてねえじゃねえか!」

俺「くっ…」

トーマス「ま、まぁまぁ…。僕等なんて動く事すら出来なかったんだから…」

トーマス「超大型巨人を見て直ぐに動けた二人は凄いよ。やっぱ上位卒業者なんだなって…」

エレン「討伐できなけりゃ、そんなの意味ねえよ」

俺「…。」

俺(…トーマスの言葉が、今の俺には皮肉の言葉過ぎる)

コニー「3人ともそんな話してる場合か!?もう壁は壊されちまったんだ。早く塞がないと、また巨人達が入って来るぞ!」

俺「あっ…」

俺(そうだ。このままじゃ、また5年前と同じ被害が…)

ギュ-ン

駐屯兵団先遣隊「何をしている!?超大型巨人出現時の作戦は既に開始してる!」

駐屯兵団先遣隊「直ちに本部へ戻れ!奴と接触した者は報告も忘れるな!」タッタッタッ

エレン「はっ!」

コニー「先遣班の健闘を祈ります!」

俺「…。」

俺(クソッ、これから俺達の力も必要になるだろうってのに…)

俺右足「」プルプル...

俺(さっきの戦闘で、多分右足の骨が……)
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/05/03(金) 05:24:33.24 ID:xfVdzj510
駐屯兵団本部

駐屯兵団兵士「では超大型巨人と遭遇したのは、固定砲整備4班のメンバーと3班から俺とサシャ・ブラウスの2名の計7名…」

駐屯兵団兵士「その内、超大型巨人と実際に戦闘を行ったのは俺とエレン・イェーガーの2名と言う事で良いな?」

俺「はっ!」

駐屯兵団兵士「超大型巨人が他の巨人とは違い、防御行動を取ったり先に固定砲を壊したと言う知性を持った巨人だったと言う事は司令にも報告しておこう」

エレン「宜しくお願いします!」

駐屯兵団兵士「ではこれで報告の件は終わりだ」

俺「…。」

駐屯兵団兵士「この後訓練兵卒業者も全員集められて改めて説明があるだろうが、対巨人に一番慣れている調査兵団が壁外調査へ出て行ってしまっていてトロスト区では戦力が足りない」

俺&エレン「「…。」」

駐屯兵団兵士「君達訓練兵団第104期生の上位卒業者にも、恐らくそのままそれぞれの班を率いて前線へと出て貰う可能性が高い」

エレン「はい!それは望む所です」

駐屯兵団兵士「ああ。だが、超大型巨人との戦闘で負傷したので有れば別の者に代理で班長を行って貰うが…」

エレン「あ、いえ。自分は大丈夫です!何も怪我はしておりません!俺は…」

俺「…。」

俺(…訓練兵卒業したばかりの俺達も出すって事は…今は少しでも、戦力が欲しいんだろう)

俺(経験者だったからその理由だって分かる…。また、5年前のようなシガンシナの悲劇はごめんだ…)

俺(しかし…)

俺右脚「」ジンジン...

俺「ッ…」


1…素直に超大型巨人との戦闘で、焦って右足を負傷してしまった事を申し出る
2脚の負傷の事は隠して、黙って戦闘に出る


多数決下3まで
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/03(金) 07:40:11.01 ID:Iqvj5wLFO
2
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/03(金) 08:20:26.59 ID:1KWwyBEYo
2
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/03(金) 08:58:21.44 ID:4akeQqcoo
死に急ぎ野郎
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/05/03(金) 17:01:28.26 ID:xfVdzj510
訓練兵団詰所

駐屯兵団兵士「お前達訓練兵も、卒業演習を合格した立派な兵士だ!本作戦での活躍を期待する!」

エレン「まさか調査兵団に入る前に、実戦の機会が来る事になるとはな…」スタスタ

俺「ああ…。だが、明日から内地で働くつもりの奴等だっていたから俺達とは違って、皆んな戦う覚悟なんか…」スタスタ 

訓練兵達「「「ワ-ワ-」」」タッタッタッ

フランツ「大丈夫だよハンナ。僕が君を守るから…」ギュウッ

ハンナ「フランツ…」ギュウッ

エレン「お前は、あいつらと同じ班だったよな?…」

俺「ああ…。だが今はそっとしといてやろう…」チラッ

アルミン「ッ…」ブルブル...
ガスボンベ「」カチャカチャ

エレン「ぁ…大丈夫か?アルミン」スッ

アルミン「だ、大丈夫だ…。こんなの、直ぐにはおさまる…」ブルブル...

アルミン「し、しかしマズイぞ…。現状では未だ縦8メートルの穴を、直ぐに塞ぐ技術は無い…」

アルミン「前門付近にあるあの大岩だって、結局掘り返すさえできなかった」

アルミン「穴を塞げない時点で…この町は放棄される!ウォールローゼが突破されるのも時間の問題だ!」ブルブル

ガスボンベ「」カタカタ...

アルミン「そもそも奴等は…その気になれば人類なんかいつでも滅ぼす事ができるんだ!」

俺「…。」

エレン「アルミン!」ガシッ

アルミン「あ…」

エレン「落ち着け。あの時とは違う…人類はもう、巨人なんかに負けない!!」

アルミン「…。」

アルミン「ご、ごめん…大丈夫…」

俺(…同期は殆ど皆んながパニックだ)

俺(こんな脚の痛みくらいで…今俺が、前線を離れてる場合なんかじゃ無い…)

俺右脚「」ジンジン...
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/05/03(金) 18:17:28.93 ID:xfVdzj510
駐屯兵団本部

キッツ「それでは訓練通りに各班ごとに分かれ、駐屯兵団の指揮の基、補給支援、情報伝達、巨人の掃討などを行なって貰う!」

キッツ「前衛部を駐屯兵団の迎撃班!中衛を支援班が率いる軍事兵団!後衛を駐屯兵団の精鋭班がそれぞれ受け持つ!」

俺(精鋭が一番後ろなのか…)

キッツ「また、伝令によると先遣班は既に全滅したとの事だ!」

エレン「あっ…」

俺(俺達に本部へ戻れって報せに来た人も…)

キッツ「外門が突破され、巨人の侵入を許した!」

キッツ「つまり、いつまた鎧の巨人が現れ…内門を破ってもおかしくは無いと言う状況にある!!」

ダズ「そんな…」

トーマス「嘘だろ…」

他の訓練兵「「ウォールローゼまで破られる事になったら…」」ザワザワ...

キッツ「静粛に!」

他の訓練兵「「…。」」

キッツ「現在は前衛で迎撃中だ!本防衛作戦の目的は一つ!」

キッツ「住民の避難が完了するまでウォールローゼを死守する事である!」

キッツ「尚、承知してるであろうが…敵前逃亡は死罪に値する!皆心して命を捧げよ!」

キッツ「解散!」

俺達「「「はっ!!」」」
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/05/03(金) 18:35:33.07 ID:xfVdzj510
駐屯兵団本部

他の訓練兵団達「「「ワ-ワ-」」」ドタドタ...

俺「サシャ、準備は出来てるか?…」スタスタ

サシャ「はい。私は大丈夫です…元々調査兵団に入るつもりでしたから、これくらいは…」

サシャ「と、とりあえず班員のフランツとハンナとウェンを探して来ますね!」タッタッタッ

俺「あ、ああ…」

俺(あのサシャでも流石に緊張してるが、俺の班は未だ成績上位のサシャが一緒で良かったな…)

ジャン「クソッ…」

俺「ジャン…」

ジャン「何で今日なんだ…明日から内地に行けたっつのに…」

ダズ「うおええっ!」ブシャッ!!

クリスタ「だ、大丈夫?…」

ダズ「ハァ…ハァ…うおええっ!」

クリスタ「あっ…」

俺(俺から上の順位で卒業したアニ、ベルトルト、ライナー、ミカサは俺も名前すら覚えてない…)

俺(と言うか訓練兵時代に話した事も無い、ギリギリ訓練兵団を卒業出来た不真面目な奴等4〜5人を率いる事になる)

俺(その負担を考えれば、俺の班は未だ…)スッ

俺右脚「」ビリッ!

俺「くっ…!」ピクッ

俺(…問題は、徐々に痛みが増して来てるこの痛みが実戦で何処まで響くかだが…)

クリスタ「俺…」スタスタ

俺「クリスタ…?クリスタも中衛の中の一つの班の班長として皆んなを率いる事になるんだな…」

クリスタ「あ…うん。でも私はユミルと一緒だから未だ…」

俺「ユミル…。正直あいつ、訓練で手抜いたりしなかったら5位か6位にはつけてたよな…」

クリスタ「うん…。多分…」

俺「ならある意味一番マシか。頑張れよ」

クリスタ「…。」スッ

俺服「」ギュッ

クリスタ「む、無理…しないでね?…俺なら、私なんかより全然大丈夫だと思うけど…」

俺(クリスタ…)


1…大丈夫だ。また生きて会おうな
2何も言わずに立ち去る


多数決下3まで
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/03(金) 18:38:33.79 ID:M1b3hggpO
1
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/03(金) 18:45:57.05 ID:PLLjX8pkO
1
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/05/04(土) 01:56:59.84 ID:yLSLBuvc0
駐屯兵団本部

俺「…大丈夫だ。また生きて会おうな」

クリスタ「うん!必ずだよ!」

俺「ああ…」

クリスタ(俺…)

俺(俺だって、むざむざ死ぬつもりなんか無い…。巨人を駆逐するまで…)スタスタ



トロスト区
屋根の上

フランツ「まさか調査兵団へ入る前に実戦の機会が来るとはね…」

ハンナ「大丈夫かしら…」

サシャ「きっと大丈夫ですよ。私達、多くの人が開拓地送りになった訓練兵団を卒業出来たんですから」コクッ

フランツ「そ、そうだよな…。サシャの言う通りだ。僕達は訓練通りやるだけだ!」

ハンナ「うん!」

ウェン「それに、オレ達の班には運良く立体機動ならミカサの次席の俺も居るし楽勝だよな…

俺「そうだ…。巨人なんて大した事ない。あの地獄の日々を生き抜き、卒業した俺達ならやれる」

俺「皆んな、自信を持て!」

ウェン「ああ!この戦いで戦果を挙げて調査兵団でスピード出世だ!」

サシャ「この戦いが終わったら、今度こそ肉食べましょうね…へへへ…//」

フランツ「え?肉って何?」

サシャ「あ、ああ…いや…」

ハンナ「まさかサシャ、また盗んだの!?」

サシャ「い、いやぁ…今回は盗んだと言うより、出世払いと言いますか…」

俺「土地を取り返せば、肉も食えるようになる…か。確かにその通りだ、人類は今日この日から巨人に反撃を行う!」

サシャ達「「「おおーっ!」」」

俺(…よし、班員達の気合いは十分。行ける)

駐屯兵団兵士「36班、前進!前衛の支援に就け!」

俺「よし、行くぞ!」ドシュッ
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/05/04(土) 02:30:07.02 ID:yLSLBuvc0
トロスト区

フランツ「僕達より2分先に、エレン達の班も前進してるんだよね?」タッタッタッ

ハンナ「ええ。もう巨人と戦い始めてるかも!」ドシュッ

ウェン「オレ達の分、未だ残ってるかな?」ドシュッ

フランツ「残ってたとしても、この班は俺が全て取ってしまうかもね…アレが俺か…」

俺「」ドシュッギュ-ン!

ウェン「流石、全科目でミカサに迫るくらいのトップレベルの成績を残した俺だ。あんなに自信に満ちた飛び方をしてる」

フランツ「ああ。レベルが違い過ぎて、実際に彼と一緒の立体機動訓練はした事無かったけど、流石に速いや!ねえサシャ!」タッタッタッ

サシャ「え?え、ええ…そう、ですね…」

俺「」ドシュッ

サシャ(あれ?…私は俺と立体機動訓練一緒の班でしたが…)

サシャ(あんな後先考えない無茶した飛び方、してたかな?…)ドシュッ

俺「ハァ…。ハァ…」ドシュッ

壁「」ストッ

俺「くっ!?」

俺右脚「」ズキッ!

俺(やべえ、右脚が……。この痛み、多分骨がいってるな…)

俺(ガスの消費がヤバい事は分かるが、セーブしても走る事は出来ない…)

俺(…こんなんで、次の補給まで耐えれるのか?)ドシュッ

俺「はっ!?」

街中「巨人「「「」」」」ズシ-ンズシ-ン
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/05/04(土) 02:35:05.48 ID:yLSLBuvc0
トロスト区

巨人「「」」ドシュッ

フランツ「はっ!?もうここまで巨人が!?」

ハンナ「前衛部隊は!?」

ウェン「まさか総崩れしたのか!?他の班は!?」

サシャ「俺!巨人が直ぐ近くまで来てます!」

俺「ああ、こっちからも見えてる!だが俺達の班の任務は巨人の討伐じゃ無い!前衛の支援だ!」

俺「巨人を相手するのは、今回の俺達のする事じゃ…何!?」

奇行種「」ズシンズシンズシン

サシャ「うわっ!?蜘蛛みたいな格好して走る巨人が!?」

フランツ「奇行種だ!」

ウェン「あいつ内門に向かおうとしてるぞ!」

俺「ッ…!?」

俺(マズイ!内門には未だ避難してる住民が…)

俺「全員!奴を全力で止めろ!」ドシュッ

サシャ「は、はい!」ドシュッ

奇行種「」ズシンズシンズシン!!

ハンナ「駄目!?速過ぎて追い付けない!」ドウッ

ウェン「いや、たかオレらに無理でも俺なら…!」

奇行種「」ズシンズシンズシンッ

俺「くっ…!」ドシュッ

俺(クソッ!普段通りなら行けるかもしれないが、飛ぶ時に無意識に足を庇ってしまってるからか、距離が縮まらない…!)


コンマ下二桁
26以上奇行種に時間をかけ過ぎたせいでフランツが…
25以下脚を庇って蒸し過ぎたせいで、俺のガスがもう切れた(死亡判定へ)


安価下
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/04(土) 02:43:00.93 ID:lNq99QvGO
エンジョイ!
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/05/04(土) 04:28:33.82 ID:yLSLBuvc0
トロスト区

「うわあぁぁぁっ!?」

俺「はっ!?」クルッ  

サシャ「えっ!?」クルッ

巨人手「フランツ「」」ガシッ
フランツ「たっ、助けてくれええっ!?痛い!ああぁぁっ!」

俺「ぁ…」ドクンッ

俺(やべえ。あの奇行種を追い過ぎて、フランツが巨人に捕まった…)

ハンナ「フランツ!?」ギュ-ン

俺「なっ…!よせハンナ!単独行動は!?」

ハンナ「フランツー!!」ギュ-ン

サシャ「ハンナ!戻って下さい!」

ハンナ「フランツ!今助けるわ!!」シャキンッ

フランツ「誰か!頼む!いやだあぁぁっ!」
巨人「フランツ下半身「」」バクッ!!

俺&サシャ「「ぁ…」」
フランツ「」ガクンッ!!

ハンナ「あ…ぁぁ…いやあぁぁぁっ!」ブワッ

俺「くっ!ハンナ!」ドシュッ

サシャ「ウェン!私達もハンナを助けに!」

ウェン「う…うわあぁぁぁっ!?」ドシュッ

サシャ「ウェン!駄目ですそっちは!?」

別の巨人手「」ブンッウェン「壁」グチャアッ!!

サシャ「あぁ…」

俺(ウェン!?…チッ!)ギュ-ン!!

巨人手「ハンナ「」」ガシッ

ハンナ「ふ、フラン…ツ……」ポロポロ...

俺「うあぁぁぁっ!!」ブウンッ!!

巨人指「」ザンッ!!

俺(クソッ、変な所斬ったせいで、一撃でブレードの刃が…)

俺「ハンナ、捕まれ!」ハンナ「うっ…」ガシッ
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/05/04(土) 04:46:43.75 ID:yLSLBuvc0
トロスト区
屋根の上

俺「クソッ、フランツとウェンがやられた!一旦立て直しを…」ストッ

ハンナ「フランツを!フランツを助けないと!」パシュッ

俺「よせハンナ!?フランツはもう…」

ハンナ「未だ息があるかもしれないでしょ!?」ギュ-ン

俺「地上へ降りるな!?お前まで巨人に喰われるぞ!?」


ハンナ「フランツ!しっかりして!フランツ!!」ストッタッタッタッ


俺「馬鹿野郎…」

地上「フランツ上半身「腸」」ドクドク...

俺(息がある訳が無い…。仮に未だあったとしても……あんなの、もう助かる見込みすら…)

俺「あ…」

巨人「」ズシンズシンッ

ハンナ「フランツ!駄目!息をして!」
フランツ「」ドクドク...

俺「ッ…」


1仲間を見捨てる
2…俺には、仲間の事を見捨てるなんて事はできない!


多数決下3まで
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/04(土) 05:47:37.23 ID:Gl9icKVUO
2
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/04(土) 06:26:05.39 ID:thmjHmp6O
2
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/05/04(土) 09:43:12.98 ID:yLSLBuvc0
トロスト区

俺「ああああぁっ!!」ドシュッ

巨人目の前「俺「」」

俺「こっちだ!お前の獲物はこっちに居るぞ!」ギュ-ン

巨人目の前「俺「」」

俺(俺には仲間の事を見捨てるなんて事はできない!例えどんな状態だろうと、これ以上目の前でむざむざ失ってたまるか!)

巨人手「」ブンッ
俺「くっ!」ビュオッ

巨人「」クルッ

俺「馬鹿め!俺がそう簡単に捕まるかよ!」ビュオッ

俺(よし、俺に喰いついてターゲットを変えた。後はこいつの頸を…)

ガスボンベ「」シュウゥ...

俺「あっ…」

俺(マズイ。ガスの音が弱くなってる…。後一回吹かせでもしたら、ガスが切れる…)

俺(一旦着地しないと…)ドシュッ

屋根の上「ワイヤー「」」パシュッ

俺「ッ…!」トンッ  

俺右脚「」パキッ!!

俺「なっ!?」ガクッ!!

俺(マズイ!?この最悪なタイミングで、ただのヒビだったの完全に割れた…)ガクッ!

俺「かはっ!?」ドサッ

巨人「」ズシ-ン

俺「ッ…」

俺(やべえ、何やってんだ俺!?早く動かないと俺が巨人の餌に…)

俺右脚「」

俺(脚に力が入らねえ…。た、立てない…)

巨人「」ズシ-ン

俺「く…そっ…」

巨人目の前「」
サシャ「俺!逃げて下さい!」ドシュッ

俺「サシャ!」

巨人「」
サシャ「この巨人は私が相手しますから今の内に体勢を直して!」ドシュッ

俺「あ……」
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/05/04(土) 10:03:38.88 ID:yLSLBuvc0
トロスト区

巨人「」
サシャ「」ギュ-ン

俺「…。」


俺(あの日、シガンシナに巨人が入って来た日……あれから5年で、巨人を倒す為の技術は進歩し…)

俺(人類も、巨人の脅威を目の当たりにした事で兵士一人一人の強さは格段に上がった…)


壁「」ウェン「」ドクドク...

フランツ上半身「」ドクドク...
ハンナ「フランツ!フランツ!いやぁ…」グッグッ

他の訓練兵や駐屯兵団兵士死体「「「」」」ドクドク...


俺(何も変わってねえじゃねえか!!!)

俺(何が巨人への反撃の日だ!?何が人類は巨人に勝てるだ!?)


巨人「駐屯兵団兵士「嫌だ!あたし死にたく無い!?いやぁぁっ!」」バクッ!!


俺(人類は、あの日から何も変わらない…。また巨人に負けて…全てを奪われている…)

俺(そして俺も、何も変わらない……)


巨人手「サシャ「」」ガシッ
サシャ「あぁっ!?」

俺「サシャ…」


俺(俺は、巨人を討つ技術を3年間血反吐を吐きながら訓練して…学んだんだよな?…)

巨人「」ア-ン
サシャ「私食べてもおいしくないですよ!?お腹壊しますよ!?」ジタバタッ

俺「あ…ぁぁ…」ゴクリッ...

俺(…あの日と一緒だ。俺はただ、巨人の前に無力で……)

俺母『逃げなさい俺!!』

俺「ッ…」

俺(俺にもっと、力が有れば……)グッ

巨人口「」
サシャ「ぁあっ…いやあっ!」スッ

俺(巨人と戦う勇気が有れば…)


コンマ下二桁
51以上俺覚醒(一時的に)
21〜50ライナーとアニが助けに来てくれた
20以下サシャ死亡

安価下
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/04(土) 10:04:03.59 ID:yuOmHbQRo
ほい
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/05/04(土) 10:41:39.48 ID:yLSLBuvc0
コンマ59
トロスト区

俺父『お前にも、俺の血は流れてるんだ…。未だ若いお前が、いつかその気になれば、巨人達も全部駆逐できるかもな…』

俺(……いいや、違う。もう今の俺は巨人を殺す力は既に手に入れてある)

俺(後は、俺自身の覚悟の問題だけ……)グッ

右脚「」

俺(右脚の感覚が無かろうと……)

ミカサ『私は、他の人達と違って自分の身体を完全にコントロール出来る』

俺(俺が身体をコントロールする…。右脚以外の、他の全筋肉を制御して、身体を支える……)スクッ

巨人口「サシャ「」」ア-ン

俺(そして残りのガス一吹かせのみで到達できる最短距離であの巨人を倒し、サシャを助ける!!)ビリッ

ワイヤー「」ドシュッ
巨人「頸」ガッ!

俺「うあぁぁぁあぁっ!!」グルグルッ


俺(そうだ…。この世界は、ただ泣いてたって何も変わらない……)

俺(自分自身で戦わないと、何も変えられない…。生き残れ無い!!!)グッ

巨人「頸」ザッ

俺(…この世界は、残酷なんだ!!)グリッ

巨人「頸「」」ザンッ!!



巨人「」フラッズシ-ン!!

サシャ「う…」パチリ...

サシャ「あ、あれ?…私、生きて…る?…」

巨人「」

サシャ「ひいっ!?巨人の方が死んでる!?」

サシャ「いったい誰が…?あ…」

俺「ハァ…ハァ…」

サシャ「俺?…」

俺「サシャ…良かった。無事……で…」フラッ

サシャ「あっ!?」サッ

俺「うっ…」ドサッ

サシャ「俺…」
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/05/04(土) 11:52:28.93 ID:yLSLBuvc0
ウォールローゼ

ヒストリア「ねえ俺、どうしてこの世界には壁があるの?」

俺「え?壁?」

ヒストリア「あれ。見えるでしょ?」スッ

ウォールローゼ「」

ヒストリア「あの壁は何の為にあるの?」

俺「あの壁は……」

ヒストリア「??」

俺「……弱い俺達を、巨人から守る為に」

大量の訓練兵死体「「「」」」ドクドク...

ヒストリア「じゃあもし巨人が壁を超えて来たら?」

俺「大丈夫さ。その時は、俺がヒストリアの事を……」

巨人手「ヒストリア「俺!?」」

俺「ヒストリア!?」

ヒストリア「ああーっ!?」

俺「ヒストリアーっ!!」



トロスト区
屋根の上

「俺───俺君!!」

俺「うっ…」スッ

ヒストリア?「しっかりして!」

俺「ヒス……トリア…?」パチリッ

クリスタ「あ……」

俺「あっ…」

クリスタ「……えっ…と…」ゴクリ...

俺「ごめん…。クリスタか…。何か、昔の夢見てて…」

クリスタ「そ、そう…なんだ…」

クリスタ「…。」

俺「ここは?」

クリスタ「トロスト区の屋根の上。サシャが俺君の事をここまで運んで来てくれたの」

俺「サシャ?…あっ、そうだ巨人は!?防衛戦は!?」

クリスタ「あ…」

俺「あれ?…」

訓練兵達「「「「…。」」」」

俺「何やってんだ皆んな?こんな屋根の上に集まって…?ここの住人はどうなったんだ?…」

クリスタ「大丈夫。トロスト区の住人の避難は完了したよ…。私達の撤退命令も出てる…」

俺「撤退命令が出てるなら、どうして皆んなこんな所で項垂れてんだよ…」

ユミル「壁の上に登りたくても登れねーんだよ」スタスタ

俺「あ…?」

クリスタ「ユミル…」

ユミル「本部の連中が前線で戦ってるあたし達の事を見捨てやがったからな」スッ

俺「ああ…」

駐屯兵団本部「巨人の群れ「」」
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/05/04(土) 13:15:13.56 ID:Vz5JBsk10
トロスト区
屋根の上

ユミル「アンタが2時間寝てた間に前衛班に居た駐屯兵団の先輩等方は既にほぼ全滅」

駐屯兵団死体「「「」」」ドクドク...

ユミル「中衛班のあたしら訓練兵団も約7割が死んで、既に他の班員同士が合流しなきゃ機能しなくなるくらいにほぼ壊滅状態…」

俺「あ…」

クリスタ「俺君の班だけじゃ無いんだ…。私の班もユミルだけだし、アニやライナーの班の人達の所も自分達以外は皆んなやられて…」

俺「未だ生き残ってるのは訓練兵の中でも自然と卒業成績が上だった奴等しか残らなかったのか…」

ユミル「ああ。そんで、挙げ句の果てに本部に居たお偉いさん方と精鋭班はあたしら置いて逸早くトロスト区からウォールローゼの壁を通って内地へと脱出」

ユミル「本部に取り残された補給班は戦意喪失して本部に籠城してあの有り様」

駐屯兵団本部「大量の巨人「」」

ユミル「あたしらはガスも刃の補給さえも受けれず、撤退命令の鐘が出てても壁の上まで登る事すらでき無い」

ユミル「そんでとりあえず絶望してここに集まってるだけ。これが今の状況さ」

俺「だからってここで縮こまっていたって何にも解決にはならないぞ。取り返しに行くしか無いだろ?俺達の手で本部を」

ユミル「本部の巨人をあたしらで掃討してか?」

俺「ああ…」

ユミル「フッ…」

俺「あ?…」

クリスタ「今、サシャとコニーが未だ諦めて無い人達を集めてるよ」

ユミル「まっ、集まらないだろうな」

クリスタ「え?…」



サシャ「やりましょうよ皆さん!ほら立って、私が先陣を引き受けますから!」

生き残りの訓練兵達「「…。」」

ジャン「ハァ…つまんねえ人生だった…。こんな事ならいっそ伝えとけば…」

コニー「ジャン…」
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/05/04(土) 13:31:29.83 ID:Vz5JBsk10
トロスト区
屋根の上

サシャ「駄目でした…」ストッ

コニー「クソッ、こっちもだ…」スタスタ

俺「サシャ…コニー…」

コニー「あ、俺。起きてるじゃないか」

サシャ「良かった。目が覚めたんですね俺」スタスタ

俺「ああ。迷惑かけたな…」

サシャ「迷惑だなんてそんな…俺が巨人を討伐してくれて無かったら、私は今頃巨人の胃袋の中でしたよ」

俺「…でも、未だ地獄は続いてるみたいだな」

サシャ「ええ…まぁ…」

ユミル「今生き残ってる奴等は全員、目の前で仲間が喰われて巨人の恐怖を目の当たりにしてるんだ」

ユミル「そんな中、誰があんな巨人の巣に突撃したいと思う?」

クリスタ&サシャ&コニー「…。」

俺「だったら、俺等だけでも…くっ!」スッ

クリスタ「あ…俺君駄目だよ!右脚の骨が折れてるんだから…」

俺「しかしこのままじゃ…」

ユミル「サシャに聞いたぜ?アンタも馬鹿だよな?出る前からそんな大怪我隠したまま、前線へ出て来てくんだから」

俺「…。」

コニー「俺の怪我って?…」

サシャ「巨人と戦う前から俺の飛び方は変だったんです…。地面を走る事を嫌って、ガスの消費が多くて…」

ユミル「超大型巨人との戦闘で負傷してたなら素直に言っとけば、同じく負傷したサムエルと一緒に今頃内地に避難できてたのにさ」

ユミル「これじゃエレンと同じとんだ死に急ぎ野郎だ」

クリスタ「ちょっとユミル!そんな言い方!」

俺「…いや、いいんだクリスタ」

クリスタ「俺…」

俺「俺のせいでフランツやシェンは死んだ…。俺じゃ無かったら、未だ生きてたかもしれないし…俺が馬鹿だったのは、もう分かってるから…」

クリスタ「そんな事…」

ユミル「…それも、どうだろうな?中途半端な実力じゃ余程運が無いとここまで辿り着けてないと思うぞ」

俺「…。」

コニー「お前、俺を責めたいのか擁護したいのかどっちなんだよ…」

ユミル「現実的なだけはあたしは」
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/05/04(土) 14:00:48.01 ID:Vz5JBsk10
トロスト区
屋根の上

俺「とりあえず今ここに残ってて、未だ戦う意思が残ってるのはここに居る俺、クリスタ、ユミル、コニー、サシャの5人だけか…」

ユミル(何か勝手にあたしも加えられてるけど…まぁいいか。この2人に死なれたら困るのはあたしの方だしな…)

俺「ミカサは駐屯兵団の精鋭班と一緒に市民の守りに連れてかれたから居ないとして…アニとライナーとベルトルトは?」

コニー「あの3人も何か呆然としてたけど、俺等が突撃かけるってんなら、一緒にやってくれんじゃねえか?」

コニー「何かずっと話し合ってて未だ考えてたみたいだし」

俺「よし。その3人が加わってくれるなら心強いな…」

ユミル「アンタ、まさか本当にやる気か?…」

俺「誰も何も抵抗すらせずここで黙ったまま死なんか迎えたく無いだろ…」

クリスタ「うん!」

マルコ「その案、僕も乗らせてくれ!」スタスタ

俺「うん?マルコ…?」

マルコ「僕だって死を覚悟して無かった訳じゃ無い…。だが、これでこのまま死ぬんじゃ、いったい何の為に死ぬのかも分からないから…」

俺「マルコ…」

マルコ「それに、僕等は友達だろ?」

俺「…ああ。助かる」コクッ

俺「これでワンチャンあるくらいの最低限の戦力は整ったな…。後は向こうに着いてから巨人からどう本部を取り返すかだが…」

サシャ「それはアルミンに聞くのが良いんじゃないですか?そこに居ますよ」

アルミン「…。」

俺「ちょうど良い。アルミンも生き残ってたのか」

クリスタ「あ…アルミンは…」

ユミル「使い物になるか?今のあいつ?」

俺「どう言う事だ?…そういやアルミンの班って、班長はエレンだった筈だよな?エレンは…」

クリスタ「エレンの班は…壊滅しちゃって…」

俺「え?…」

ミカサ「…。」ギュ-ン

クリスタ「え?ミカサ?後衛部隊の任務に就いてたんじゃ?…」

ミカサ「後衛部隊の任務は終わった」

クリスタ「終わったって…」

ミカサ「状況は分かってる。その上で、俺に聞きたい」

俺「俺?」

ミカサ「エレンの班を見なかった?俺の班はエレンの班の数分後に前線へ出たでしょう?」

俺「俺達は見てないが、向こうに同じ班だったアルミンが居る。一緒に聞きに行こう」
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/05/04(土) 14:50:38.73 ID:Vz5JBsk10
屋根の上

アルミン「僕達…訓練兵34班、トーマス・ワグナー、ナック・ティアス、ミリウス・ゼルムスキー、ミーナ・カロライナ…」

アルミン「エレン・イェーガー…以上5名は、自分の使命を全うし…壮絶な戦死を遂げました!」ポロポロ...

俺「え…」

サシャ「そんな…」

アニ&ライナー&ベルトルト「「「…。」」」

ジャン「…。」

他の訓練兵「「34班はほぼ全滅か…。俺達もマトモに巨人とやり合えばそうなる…」」

ミカサ「…。」

アルミン「ごめん、ミカサ…。エレンは、僕の身代わりに…僕は…何も出来なかった…」

アルミン「すまない…うっ…うっ…」ポロポロ...

ミカサ「…アルミン」

アルミン手「ミカサ手「」」スッ

ミカサ「落ち着いて、今は感傷的になっている場合じゃ無い…」グッ

アルミン「え…?」

ミカサ「さあ立って」スッ

アルミン「…?」

ミカサ「俺、本部に群がる巨人を排除すればガスの補給も出来て皆んなは壁を登れる。違わない?」

俺「ああ…その為に今、俺達もメンバーを募って突撃をかけようと話しあっていたんだ」

ミカサ「そう…。だったら、私が先陣を切る」

俺「待てミカサ。お前が先陣を切る必要は無い」

ミカサ「…。」

俺「今は皆んなと歩調を合わせるんだ。そうしなければ…」スッ

ミカサ肩「」グッ

俺右脚「」ピキッ!

俺「うっ!?」スッ

ミカサ「俺…。脚を怪我してるのね…」

俺「あ、ああ…」

ミカサ「そう…。ならやはり、先陣を切るのは私しかいない」スッ

俺「ミカサ!」

ミカサ「私は一人でもできる…。強い、凄く強い。ので」

ミカサ「私はあそこの巨人どもを蹴散らす事が出来る!」バッギュ-ン!

俺「くっ…あの馬鹿。普段全く話さないせいで言葉の遣い方おかしくなってんぞ…」

俺(だがこれでもう後には引き返せない…)
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/05/04(土) 14:59:57.36 ID:Vz5JBsk10
屋根の上

俺「ジャンも、他の訓練兵達もよく聞け!俺達はこれから本部へ突撃をかける!!」

ジャン「ああ?…」

他の訓練兵達「「「…?」」」

俺「この先俺達が生き残るには、本部に突撃して本部を奪還する!この作戦しか残されていない!」

俺「ここで絶望したまま惨めに巨人に殺されるのを待つか、それとも俺達と一緒に巨人と戦い、1%でも生き残る可能性がある方どちらに賭けるのか選べ!」

ジャン(あ、あいつ…!)

俺「アニ、ライナー、ベルトルト!」

アニ「あ…」

俺「俺達は同期をむざむざ死なせるような腰抜けじゃ無い筈だ!」

ライナー「そうだな…。俺達は腰抜けじゃ無い」クルッ

アニ「…。」コクッ

俺「よし、俺達も行くぞ皆んな!ミカサを追うんだ!」

クリスタ「うん!」

サシャ「はい!」

マルコ「ああ!」

ユミル「仕方ねえな」

アルミン(一度、僕と同じ絶望を味わった筈の俺なのに…僕と違って未だ諦めてない…)

アルミン(未だ、生きる事に希望を持っている…)スッ

コニー「お前、行くぞ!って気合い入れて言ったがガスの残量もう残ってないんじゃないか?」

俺「あ…そうだった」

クリスタ「なら、私が俺を背負って…」

ユミル「駄目だ。クリスタと俺とじゃそこそこ身長差がある。本部に行く前に途中で潰れるぞ」

クリスタ「う…」シュン...

アルミン「俺、それじゃあ僕のガスを使ってくれ」

俺「アルミン?…」

アルミン「…足を怪我してるって言っても、僕よりも君が使った方が効率が良い筈だ」

俺「アルミン…」


1分かった…。だが、アルミンの事も置いていかない。お前なら小回りも効くだろ頼むコニー!
2駄目だアルミン…。そうやって、不得意な分野から逃げ続けても成長は出来ない。お前のガスはお前自身で使うんだ


多数決下3まで
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/04(土) 15:03:28.83 ID:tAvcXVTUO
1
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/04(土) 15:04:14.36 ID:W+V6pyFVo
1
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/04(土) 15:06:12.57 ID:Ny2WN34u0
1
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/05/04(土) 15:25:52.02 ID:Vz5JBsk10
屋根の上

俺「分かった…」

アルミン「僕の分までミカサを頼むよ俺…」俺ボンベ「」カシャンッ

俺「…いいや、アルミンの事も置いていかないぞ」アルミンボンベ「」カシャンッ

アルミン「え?…」

俺「お前なら小回りも効くだろ?頼むコニー!」

コニー「あ、オレかよ!」

アルミン「いや、僕は…!」

コニー「クソッ!こうなりゃやってやる。しっかり捕まってろよアルミン!」アルミン「ああっ!?」ガシッ

俺「よしっ、俺も行くぞ!」ギュ-ン

アニ&ライナー&ベルトルト「「「」」」ギュ-ン

ジャン「クソッ、あの野郎…一番負傷してる癖に主人公気取りかよ!」

ジャン「お前等、本当に良いのか!?あいつらだけに行かせて!?」

他の訓練兵達「「「あ…」」」

ジャン「オレは奴等と行くぞ!オレは同期を見捨てるような、腰抜けなんかじゃねえッ!!」タッタッタッドシュッ

他の訓練兵達「「「クソッ!あいつ等上位卒業生だけが訓練兵じゃねえ!オレ達も行くぞ!オオ-!!」」」タッタッタッ


街の中

ミカサ「…。」ドシュッ

巨人「頸「」」バシュッ!!

俺(ミカサ、流石に首席なだけあって速いな…)ドシュッ

ジャン「おい!俺!」ドシュッ

俺「ジャン!?お前も来てくれたのか!?」ギュ-ン

ジャン「他の奴等も全員お前について来てる!」

俺「全員?…」

ジャン「本部への安全なルートは頭の中で考えてあるんだろうな!?」

俺「ああ、とにかくミカサの通ったルートを通るんだ!ガスが無くなる前に本部へ辿り着くしか無い!」

俺「目の前の巨人は全てミカサが…」

ミカサ「…。」ドシュッ


コンマ下二桁
21以上同じようなミスを先に経験したからこそ、俺はミカサがさっきの俺と同じ事をしてる事に気が付いた
20以下俺、ミカサの事には気が付かない(ミカサ死亡判定へ)

安価下
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/04(土) 15:34:47.31 ID:tt9vX4OmO
生きろ
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/04(土) 15:51:07.60 ID:tAvcXVTUO
俺の死亡判定じゃなくて他の奴らの死亡判定なのタチ悪いな
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/05/04(土) 16:09:19.18 ID:Vz5JBsk10
コンマ31
街の中

俺「あ…」

ミカサ腰「ガス」プシュ-

俺(何だあのガスの量?…本部へ急いでいると言っても、アレじゃ途中で持たなくなる…)

俺「…!」

ジャン「おい!」

俺(ミカサ、あれじゃあさっきの俺と同じで…何を焦って…?)

ミカサ「ッ…!」クルッ
巨人「頸「」」ズバアッ!


俺「ッ…」


ハンナ『フランツ!フランツが!』
フランツ『』ドクドク...

俺(そうか!エレンだ…。あいつ、エレンを失ってクールな風に見せかけても内心はあの時のハンナと同じ…)

俺「ジャン!お前が残りの奴を指揮してくれ!」ドウッ

ジャン「何!?お前は!?」

俺「俺はミカサの所へ行く!」ドウッ

ジャン「ミカサだと!?別に何の心配も…」

ミカサ「ガス「」」プシュッ

ジャン「なっ!?」

俺「頼んだぞジャン!」ドシユッ

ジャン「クソッ!」ドシュッ!

ミカサ「」クルッ
屋根「ミカサ「」」ガアンッ!

俺「ミカサ!」ギュ-ン!!
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/05/04(土) 18:47:09.44 ID:yLSLBuvc0
トロスト区街の上

俺「ミカサ、クソッ!何処へ落ちたんだ?」キョロキョロ

俺(もしかしたら既に屋根から落ちた衝撃で…)

俺(…いいや、悲観的になるのは未だだ)

巨人「」ズシンッズシンッ 

俺「くっ、マズイ。巨人が…」スッ

俺(いや、待てよ。巨人が向かう方向にもしかしたら…!)ギュ-ン


巨人「」
ミカサ「ッ…」折れたブレード「」カチヤッ


俺「あ、居た!ミカサ!」

長髪巨人「」ズシ-ンズシ-ン

俺(マズイ、反対側からも…。生命線はこの立体機動装置一本。飛び込むのは流石に意味が無い!)ギュ-ン

俺「ミカサ!背後からも巨人が迫ってる!」

ミカサ「…!」チラッ

長髪巨人「」ズシンッズシンッ

俺「どっちか片方の脚をすり抜けてくれ!必ず助ける!」

ミカサ「…!」コクッ

ミカサ(ごめんなさいエレン…。死んでしまったら、貴方の事も思い出せない…だから)グッ

ミカサ「何としででも勝つ!何としてもでも生きる!!」

ミカサ「うあああぁぁぁっ!!」

俺「ミカサ!」

ミカサ背後「巨人足「」」ズシ-ン
ミカサ「!?」ブワッゴロゴロ...

長髪巨人「拳」ブウンッ!!
巨人「」ドガンッ!!

俺「ミカサ!」ギュイ-ン

ミカサ身体「」ガシッ

長髪巨人「ウウオオオオオッ!!」

俺「くっ…」ビリビリ...

ミカサ「見て俺…」ガシッ

俺「えっ?…」チラッ


長髪巨人「踏み付け「」」ズシ-ンズシ-ンズシ-ン
巨人「」グシャッ!グシャッ!グシャッ!


ミカサ「巨人が…巨人を殺してる…」

俺「あ、ああ…。な…んだ…ありゃ…?」

俺(同士討ち?…巨人がそんな訳…)
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/05/04(土) 19:05:09.03 ID:yLSLBuvc0
トロスト区
屋根の上

俺「怪我は無いか?」ストッ

ミカサ「ええ。大丈夫」ストッ

ミカサ「…。」チラッ

長髪巨人「」

俺「何なんだあの巨人は…?」

コニー「俺!ミカサ!」

アルミン「2人とも無事か!?」ストッ

ミカサ「アルミン、コニー…」ストッ

俺「どうしてこっちに?…」

コニー「アルミン背負っててゆっくり行ってたからな。急に俺とミカサだけが本部へ向かう進路から外れたのが見えてたんだ」

長髪巨人「」
巨人「」ズシンズシン

コニー「マズイ!15メートル級が2体も…」

ミカサ「いや、あの巨人は…」

アルミン「あ…」

巨人の死体「骨」シュウウウ...

アルミン「えっ…」

長髪巨人「ウウオオオオオッ!」
巨人「オオオオオッ!」

長髪巨人「腕「」」スッ

ミカサ達「「あ…」」

俺「か、格闘術…か?…」

巨人「オオオオッ!」ダッ

長髪巨人「左手「」」ブウンッ!

巨人顔「」バキイッ!!!

巨人顔の破片「時計塔「」」バゴンッ!!

長髪巨人手「」シュウウゥ...

俺「またた…あいつ、また巨人を…」

顔の無い巨人「」シュウウ...
長髪巨人「踏み付け「頸」」ズドンッ!!
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/05/04(土) 19:35:47.70 ID:yLSLBuvc0
屋根の上

長髪巨人「」

アルミン「と、トドメを刺した!?弱点を理解して殺したのか!?」

コニー「とにかく移動するぞ!あいつがこっちに来る前に!」

アルミン「いや、僕達には無反応だ…。とっくに襲って来てもおかしく無いのに…」

俺「格闘術っぽい物も使ってたな…」

ミカサ「ええ。アレはいったい…」

コニー「奇行種って言うしかねえだろ!分かんねえ事の方が多いんだからよ」

コニー「とにかく本部へ急ぐぞ!」

俺「待ってくれ!ミカサもガスが空になったんだ…」

コニー「はぁ!?何やってんだよ、お前等立体機動の1位2位が揃って!」

俺「…。」

ミカサ「…。」

俺「ミカサを背負って行く事も出来るが、攻撃出来ない組2組が遅れて本部へ向かうのは、流石にマズ過ぎるな…」スッ

アルミン「あ…」

ミカサガス管「」

ミカサ「えっ!?俺!?何をして…」

俺「アルミンが言ってたんだ。自分より俺の方が立体機動を使えるから使ってくれと…」

俺「だとしたらここは、足を負傷してる俺よりもミカサに使うべきだろ…」

ミカサ「…。」

ミカサ(私は、皆んなの命を背負う覚悟も無いまま皆んなの代表だった彼の判断を急かした…)

ミカサ(その責任も感じない内に…一旦は命さえ放棄した…。それも自分の都合で…)

ミカサ(なのに…)

俺「俺も少し前にミカサと同じ間違いをして、仲間を死なせた…」

ミカサ「あ…」

俺「そんで、逆に頭が冷えたんだ…」

ミカサ「…。」

俺「ミカサは俺よりも優等生だ…。今度はもう間違えないだろ?後は俺の分まで…皆んなの事を頼むぞミカサ…」

ミカサ「ッ…」

ミカサ「本部でガスを補充したら必ず、直ぐに戻る…。何としてでも戻る。だからどうか、それまで死なないで…」

俺「ああ…。待ってるよ…」
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/05/04(土) 19:40:44.34 ID:yLSLBuvc0
屋根の上

コニー「俺…本当にここに残って大丈夫なのか?…」

俺「コニー、俺の事は意識するな。お前は引き続き、アルミンの事を本部まで無事に送り届けてくれ」

コニー「あ、ああ。任せてくれ…」

アルミン「あ…の…」

俺「アルミンが生き残ってくれた事には、ちゃんと意味がある」

アルミン「い、意味?…」

俺「本部じゃ必ず、アルミンの知恵が必要になる…。お前はビビって生き残った劣等生なんかじゃ無い…」

俺「その知恵で、皆んなの事を助けてやってくれ」

コニー&アルミン「「「…。」」」グッ

俺「心配すんなよ…。あの謎の巨人がここの周りの巨人を殺しまわってくれてる内は俺は生きてる…」

ミカサ「ッ…」

俺「早く行け!これ以上ここにとどまっていても意味は無い!あの巨人だって、いつまでもここの近くに居るかなんて分からないんだぞ!?」

ミカサ「くっ…!行こう!」タッタッタッ

コニー「アルミン!捕まれ!」スッ

アルミン「あ…ああ…」チラッ

俺「…。」

アルミン(俺…)

俺「…フッ」

俺(俺にしちゃ、ちょっとカッコつけ過ぎだな…)

俺(でも、今なら…。名前も知らない25万人の英雄になって、死んで行った父さんの気持ちも少しだけ分かるか…)



コンマ下二桁
31以上アルミン、知恵を出した
30以下3人とも行った

安価下

クリスタ
コンマ下二桁
41以上クリスタ、俺が居ない事が分かり戻って来た
40以下クリスタも余裕が無く本部へ向かっていた

安価下2(両方共範囲下なら俺死亡判定へ)
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/04(土) 19:41:28.08 ID:tAvcXVTUO
せい
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/04(土) 19:44:53.32 ID:tt9vX4OmO
ぞろ
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/05/04(土) 19:46:25.87 ID:yLSLBuvc0
連取りなので下
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/04(土) 19:49:10.27 ID:xotFUpj5o
\(^o^)/
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/05/04(土) 20:09:08.21 ID:yLSLBuvc0
コンマ08
コンマ27(クリスタ戻らず)
屋根の上

俺「…。」

長髪巨人「ウウゥッ!ヴェアアッ!」ブウンッ
巨人「」ドガッ!ドガッ!!

俺「ハァ…。あいつ、何なんだろ…」

俺(ここら一帯の巨人、全部ぶち殺しやがった…)

俺「お陰で助かったと言えば助かったが…」

長髪巨人「」チラッ
本部「大量の巨人「」」

長髪巨人「ウオオオオオッ!!」ズシンッズシンッ

俺(あいつ、本能のままに巨人を殺して回ってんのか?…)

俺(でも向こうへ移動されたら、俺もいよいよか…)



数十分後

俺屋根周り「大量の巨人「」」オオオツ

俺「まぁ、流石に…ミカサでも間に合わないわな…」

屋根「手「」」ガシッ

俺「はは、登って来やがった…。学習してやがんの…」

俺足「」

俺「…心配しなくても、逃げる為の足ももう潰れてるっての」

俺「…。」ミカサの持ってた折れた刃「」スッ

俺(父さんや母さんだけじゃ無く、ここで俺まで巨人に喰われるくらいなら…いっそこれで自分の首を…)

巨人「」ググッ

巨人顔「ニタアッ」

俺「よお、意外と遅かったじゃ無いか」

俺(父さん…母さん…。ヒストリア…)ポロッ

アニ『これからは私が側に居ないが、ピーピー泣くんじゃ無いぞ』

俺「アニの言った通りだったな…。あいつが離れた途端、俺…」グッ


コンマ下二桁
31以上今度は女型の巨人が現れ…
30以下俺死亡

安価下
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/04(土) 20:11:02.32 ID:Ny2WN34u0
連とりじゃないのか?
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/04(土) 20:12:10.59 ID:Ny2WN34u0
>>108は1だったか
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/04(土) 20:13:01.16 ID:tt9vX4OmO
全然ゾロ目出ないな
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/05/04(土) 21:11:49.58 ID:yLSLBuvc0
コンマ32
屋根の上

俺「…。」

巨人手「」スッ

俺「くっ…!」折れたブレード「」ブンッ

巨人手「」ザシュッ!

巨人「オオオオオッ」

俺「ヘッ…タダで飯にありつけるとでも思ったのかよ!俺はお前等には屈しない!!」

俺「この命が尽きるまで…最後の最後まで、お前達に抵抗してやる!!」

俺(そうだ…。俺は戦う!決して逃げない!それが人類の…いいや、俺の───)グッ

巨人「顔「蹴り「」」」グニャアッ!!
  
俺「なっ!?────」

巨人「」ドサッ!ゴロゴロ...

俺(まさか!?また巨人が巨人を攻撃した?…さっきの奴が戻って来たのか?…)

俺(いいや違う!?こいつは何だ!?)

巨人「ゴオオオオオッ!」
女型の巨人「」スッ

俺(こいつも格闘術を……)

女型の巨人「蹴り「」」ビュンッ!!

俺(しかも殴るとみせかけて蹴りだ!?)

巨人鼻から上「」バチイッ!!ヒュ-ン...

壁「」ドオ-ン

俺(何つー破壊力だよ!?)

女型の巨人「」

ミカサ「俺!!」バッ

俺「ミカサ!?」ガシッ

ミカサ「本部の制圧が終わったから、ボンベ1本だけ補充して迎えに来た。未だちゃんと生きていて良かった…」ギュッ

俺「生きていた…と言うより、俺も…巨人に助けられた…」ヒュ-ン

ミカサ「え?…」チラッ

俺「あいつ…」

ミカサ「あの巨人他の巨人を引き連れて、逆に壁の外へ走って行く?…」

女型の巨人「」ズシ-ンズシ-ンズシ-ン

ミカサ「巨人が自ら外へ出て行くと言う前例は無い…。どう言う事?…」ギュ-ン

俺「わ、分からない…」

俺(ただの奇行種…だったのか?…)ゴクリ...


コンマ下二桁
31以上しかしさっきの蹴り技はどっかで見たような気がした…(俺、女型の巨人と因縁)
30以下何も分からんまま、さっきの長髪の巨人の所へ戻って来た

安価下(トロスト区戦END。巻き戻し制限へ)
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/04(土) 21:14:14.06 ID:MD0GNPsuO
コンテニュー破棄で巻き戻せないかな
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/05/04(土) 23:10:27.10 ID:yLSLBuvc0
コンマ06
駐屯兵団本部
屋根の上

ミカサ「…。」ドシュ-!

アルミン「良かった俺。無事だったんだね!」

俺「ああ…。何とかな」

ライナー&ベルトルト「「…。」」

ミカサ「皆んなここで何を見ているの?」

ジャン「アレだ…」

俺「うん?…」

長髪の巨人「ウオオオオオッ!」

俺「あ、本部の方に向かった巨人を殺すあの巨人…」

ミカサ「両腕が無い…」

アルミン「再生し過ぎたのか、出来ないんだ…」

長髪の巨人「」ズシ-ン!!

俺「あ…。倒れたぞ…」

長髪の巨人「煙」プシュ-...

俺「どうなってんだ?…」

ジャン「な、何だ?頸の部分に…誰か、人が…」

俺「あ…」

ライナー「…!」

長髪の巨人「エレン「」」

俺「エレ…ン?…」

エレン「」ガバッ

ミカサ「…!」ドシュッ!!ギュ-ン!

アルミン「ミカサ!」

俺(巨人の体内から…人間が…エレン、が…)

ミカサ「エレン!」バッ
エレン「」ギュウッ

俺「どう、なってんだ?…」

俺(巨人は…人類の……俺達の敵、なんじゃ?…)

女型の巨人『蹴り』ブウンッ!!
巨人『』

俺(そういや、あの時の巨人も……)

ジャン「何でエレンが…」

俺「分かんねえ…」
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/05/04(土) 23:43:18.19 ID:yLSLBuvc0
ウォールローゼ内地

俺(ガスの補給が終わった俺達は、無事に壁を登りリフトでウォールローゼ内地へと入った)

俺(…だが、そこで待っていたのはさっきの巨人の中からエレンが出て来たのを同じく壁の上から目撃していた駐屯兵団の連中だった)

俺(俺達には緘口令を出され、エレンの幼馴染のミカサとアルミン以外はウォールローゼの野営地行きを命じられた)

クリスタ「ごめんね俺君…」

俺「え?…」

クリスタ「実は私とユミルは、未だガスが残ってたから…先に壁を登って隊長にガスの補給支援を頼んでたんだ…」

俺「ああ…。だから2人は本部には居なかったんだな…」

ユミル「お前は特に負傷が酷かったし、本当はクリスタと一緒にどさくさに紛れて、お前の事を連れてこうとしたんだけど…いきなりリーダー面しだして飛んでったからよ」

俺「はは…。あの時2人が俺を背負おうとしたのはそう言う事か…」

クリスタ「それにあの場で俺君だけを連れてくって訳にもいかなかったし…」

俺「そりゃそうだろ…。そんな事したら間違い無く背後から刺されてガスを奪われてる」

俺「でもまぁ、あそこから半分くらいの奴は無事に壁を登れたから大丈夫さ…」

クリスタ「たったの半分…」

ユミル「そういや、ミカサとアルミンは?…あの2人もまさか負傷でもしたのか?」

俺「ミカサとアルミンはこっちには来てるんだが……ごめん。俺の口からは言えない…」

クリスタ「え?…」

ユミル「じゃあジャンは?」

ジャン「…。」

ユミル「何だよ。どう言うこった?…」

俺(…巨人から人間が出て来たなんて、この壁の中じゃあんなの直ぐに皆んなに伝わる)

俺(エレンの処置、どうなるんだろうな…)
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/05/05(日) 00:04:37.14 ID:o9Nj0VN50
undefined
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/05/05(日) 00:05:58.77 ID:o9Nj0VN50
野営地

俺「そう…だな…。俺も支援くらいは…」

クリスタ「駄目だよ俺君!」

俺「あ…」

ユミル「やめとけ。さっきは状況が状況だったからお前の口車だけで上手く行ったが…下手をするとお前のせいでまた仲間が死ぬぞ」

俺「ッ……」

ライナー「そうだ。本当の兵士なら、規律は守らねばならん」

ライナー「負傷兵は素直に後退するのがルールだ」

俺「だったら、俺の代わりに皆んなが戦って死ぬってのか?…」

ライナー「そいつは…」

クリスタ「そんなの…俺君だけが兵士なんじゃ無いよ!」

俺「え?…」

クリスタ「俺君。私達の事、ちゃんと仲間だと思ってるんだよね?…」

俺「あ、当たり前だろ…」

クリスタ「だったら、少しくらい…信じてよ」ポロッ...

俺「あっ…」

クリスタ「今度は私達が戦って帰って来るから…俺君は休んでて」

クリスタ「ねえサシャ!大丈夫だよね!」

サシャ「うっ、そ、そりゃあ大丈夫に決まってますよ!俺が居なくても本部だって取り戻せましたし!あはは…」

俺「…。」

俺「…分かった。残りの戦いはお前達に任せる。でも皆んな無理はすんなよ」

クリスタ「うん…」コクッ

ユミル「お前の分もクリスタは私が守っておいてやるよ」


───こうして、俺は仲間達に残りの戦いを任せて重負傷兵として野戦病院へと運ばれるのだった
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/05/05(日) 00:48:22.95 ID:o9Nj0VN50
病院

俺(もっと大勢居るのかと思ったら、たったの3人だけって…)

駐屯兵団兵士A「司令はトロスト区奪還作戦にエレンとか言う訓練兵のガキを使うらしいぜ」

駐屯兵団兵士B「はぁ?何でそんなガキを?…」

駐屯兵団兵士A「何でも巨人化する力を持ってるらしい…」

駐屯兵団兵士B「はぁ?巨人化だと?意味分かんねえ、だって俺達の戦ってる相手は…」

俺「……。」

俺(戦場で負傷した兵士が送られる野戦病院はめちゃくちゃ静かだった)

俺(巨人と戦って負傷した場合、基本的に生き残れない…)

俺(立体機動か使えなくなってその場で喰われるか、もしくは動く事すら出来なくなってしまうのだから…)

俺(そりゃまぁ怪我する前にワンパンで死ぬんだから静かに決まってるわな…)

俺(仮に送られて来ても…)チラッ

駐屯兵団兵士「腕無し「」」

駐屯兵団兵士「全身包帯グルグル巻き「」」

俺(……アレに比べたら、全治1ヶ月なんてマシな方か)

俺(問題は今日の午後からの作戦だ…。未だ本人にも未知数のエレンの巨人を使った、極めて不安定な作戦だ…)

俺(あの巨人になったら敵の可能性すらあるのに、この作戦を立案した人は器が大きいか…とんだ変態だな…)

俺(でも、もし上手く行けば…今日人類は初めて巨人に勝つ日になる…)

俺(そんな重要な時なのに、俺は……)グッ

俺足「」

俺「クソッ…」

俺「…。」

俺(そういや、あの巨人を殺し回ってた巨人はエレンだったけど…)


女型の巨人「」


俺(…報告はしていないが、俺とミカサだけが見たあの巨人)

俺(奴もエレンと同じく巨人を殺してた…。アレにも、誰か入ってるのか?…)


───その後、作戦にトラブルはあったが…エレンの巨人と駐屯兵団は死力を尽くしてトロスト区の壁を塞いだが…


ジャン「マル…コ…」

マルコ身体半分「」ドクドク...



──俺の、運命の戦いは…もう直ぐそこまで迫っていた…


巻き戻し制限
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/05/05(日) 12:58:50.16 ID:o9Nj0VN50
後半のトロスト区攻防戦が無かった為、制限場所もう少し延長
ウォールローゼ内地
俺部屋

俺(トロスト区でのエレンの巨人を使った作戦は上手く行った)

俺(…しかし、無茶な作戦の強行により死傷者200人超、負傷者800人を出し…)

俺(今回の被害で人類は5年前のウォール・マリア奪還作戦から更にその数を減らした…)

俺(俺と同期の訓練兵も卒業時には200人超居た筈なのに、今や生存者は50人を割っている…)

俺(負傷者があまりに多く出たので、既に足の処置は済んでいた俺は病院から追い出され訓練兵の詰所のベッドで自然療養を待つ事になった)

俺「……にしても」

ベッド「「「「」」」」

俺(俺の部屋には2段ベッドが2つ有り、俺含み合計4人居たが作戦が2日経った今日も誰も帰って来ていない…)

俺(マルコ以外の他2人は多分生き残れ無かった可能性が高そうだが…)

俺「まさかあの後、マルコまで死んだのか?…」

俺(訓練兵の生存者の数で言えば生き残る確率は4分の1…ちょうどピッタリ当てはまるが…)

マルコ『俺、僕は君と会えて良かった』

俺「…。」

俺「…いや、マルコはジャンに続いて成績上位者だったんだ。そう簡単に死ぬ訳が無い」

俺「きっと未だ作戦後の後処理が忙しくて戻って来て無いだけだ…」

扉「」コンコンッ

俺「あ…」

俺(ほら、ちゃんと戻って来た)

俺「マル…」

俺卒業時(5位)
コンマ下二桁
81以上リヴァイだった
80以下アニだった

安価下

俺父
コンマ下二桁
81以上リヴァイ班とも面識有り
80以下リヴァイ班とは面識無し

安価下2
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/05(日) 13:15:29.32 ID:63edvx94o
へい
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/05(日) 13:16:02.51 ID:OK2vF9HyO
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