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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part2
- 759 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/30(日) 19:52:56.51 ID:R0+Uknd10
- ―大陸への海路
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード 盾:ウニ盾 飾:くすんだ耳飾り
武:竜珠の杖 防:ゴスロリエプロン 飾:
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のレオタード 飾:
◇イリス [星の魔法使い]
武:精霊樹の杖[改] 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:魔術師のローブ 飾:
◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:魔銀の短剣 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のローブ 飾:
◇ローガン [鋼の戦士]
武:鋼の剣 盾:鋼の盾 飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:革の鎧 飾:
◇エバンス [地の傭兵]
武:魔銀の剣 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:革の鎧 飾:
◇暗黒少女 [悪徳商人]
武:ステーキナイフ 盾: 飾:貝殻の髪飾り
武: 防:給仕のエプロン 飾:
◯所持アイテム
・鉄鍋+携帯調理器具
・蜘蛛絹の下着
・ザリガニのお守り
・魔術書「星の魔力」
・魔族国永久旅券*5
・マジカルブラッドワイン
・反魂丹*2
・運命賽*4
・雨乞い傘
・フメイの服の切れ端
・精霊の印*5
・精霊樹の実のジャム
・精霊樹の鉢植え
・フメイとアリシラの人形
・お宿の焼き菓子
・お宿の妖精の織物
・メルルの帽子
・魔導飯盒
・妨害魔力波発生装置
・属性大全
・大きな巻き貝
・大きな軽石
・闇の欠片
・暗黒行商少女の契約書
・フリルワンピース水着
・魔法学園のスクール水着
・炎鉱石
・魔王図鑑
・溶岩石のアミュレット*6
◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[0/5]
・魔法の練習[1/3]
◯仲間の目標
・ブラッドを倒す(ミスティ)
・氷属性の練習[2/4](ミスティ)
- 760 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/30(日) 19:53:27.28 ID:R0+Uknd10
- ―夕
小さな無人島
ザァーン ザザァーン…
カモメ「クゥー、クゥー」
カニ「チョキチョキ」
エバンス「薪取ってきたぞ〜」エッホエッホ
ローガン「足りるか?」エッホエッホ
イリス「はい、ありがとうございます! それじゃあ火を――」
溶岩エイ「キュウウ――」ボッ
焚き火「」メラメラ
イリス「わあ! つけてくれたの?」
溶岩エイ「キュゥン」
ミスティ「ふふ、ありがとう……」
妖精「……でも、そろそろ帰った方が良いんじゃないの? けっこう火山島から離れちゃったでしょ」
溶岩エイ「キュウ」
妖精「明日には帰る……? それならいいけど」
星竜の子供「ギャオ」
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
小さな無人島で野営します
↓1〜3 自由安価 野営中何をする?
- 761 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/30(日) 19:54:09.30 ID:NFBWb1XCO
- 水着で海水浴
- 762 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/30(日) 19:55:41.42 ID:9PkVY3Kho
- 星竜の子と交流
- 763 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/30(日) 19:57:56.07 ID:aEaYS/ldO
- 空気に溶けてみる
- 764 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/30(日) 19:58:04.87 ID:Ypb0NfHDO
- 釣りをしてみる
- 765 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/30(日) 20:50:28.97 ID:R0+Uknd10
- ―夜
小さな無人島
星竜の子供「〜〜」ガツガツ モグモグ
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ モグモグ
暗黒少女「体は小さいのによく食うわねえ」
エバンス「クロシュちゃん、なんか最近食べる量増えてないか?」
ローガン「それだけたくさん頑張っているということだな」
イリス「今日も一日中泳いでもらったもんね。本当にお疲れ様、クロシュちゃん」
ミスティ「……そういえば、星竜って本当は溶岩トカゲだったのよね? 子供まで星竜になっているのは変じゃない……?」
妖精「さあ……私にも何がなんだかわかんないよ」
溶岩エイ「キュウン」
妖精「えっ、そうなの?」
イリス「え、何? どういうこと?」
妖精「えと……あの星竜、死ぬ間際に全力を注いで卵を産んだんだって。それが孵ったのがあいつ……みたい」
ミスティ「ええっ!? でも卵なんて、あの時はどこにも……」
妖精「溶岩エイがすぐに隠しちゃったんだって。私たちだけならともかく、あの場にはアリシラもいたから。アリシラは多分、卵に分けた星の力も見逃してくれない」
溶岩エイ「キュウン……」
イリス「ああ……」
ミスティ「だから、あなたが面倒を見てあげているのね……」
*
星竜の子供『……』
スライムクロシュ『……』
星竜の子供『……』
スライムクロシュ『えと……。ごめんね……』
星竜の子供『……なぜ謝る?』
スライムクロシュ『……わたし……あなたの、お母さんを……食べちゃった……』
星竜の子供『……だから何だ。貴様が謝れば、ママが帰ってくるのか』
スライムクロシュ『……』
星竜の子供『謝罪などいらぬ……。貴様たちは、ママより強くて……ママは、貴様たちより弱かった……それだけのこと……』
スライムクロシュ『……』
星竜の子供『……まだ何かあるのか』
スライムクロシュ『……』
↓1〜3 多数決
1.ごめんなさい
2.復讐は受けて立つ
3.自由安価
- 766 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/30(日) 20:51:22.16 ID:CcaCExly0
- 2
- 767 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/30(日) 20:59:12.46 ID:+L6di7kro
- 2
- 768 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/30(日) 21:09:37.87 ID:R0+Uknd10
- スライムクロシュ『……もし……わたしが、憎いなら……』
星竜の子供『……』
スライムクロシュ『わたし……いつでも……受けて、立つ……』
星竜の子供『……』
スライムクロシュ『……わたし……あなたの、ママを……殺して……食べたもん』
星竜の子供『……』
スライムクロシュ『……』
星竜の子供『……』ジワワ
スライムクロシュ『……』
星竜の子供『……ギャオオッ!!』バッ
スライムクロシュ『……っ』ギュッ
ゲシッゲシッ ゲシッ…
◇
- 769 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/30(日) 21:58:14.75 ID:R0+Uknd10
- ―朝
小さな無人島
チュンチュン
イリス「……ねえ、ミスティ……私たち、すっごく大事なことを忘れてない……?」
ミスティ「な、何よ……? 私は思い当たることなんて特にないけど……」
イリス「これだよ!」
フリルワンピース水着「」ドン!
スクール水着「」ドン!
ミスティ「こ、これがどうしたって言うのよ」
イリス「私たち、泳いでない! せっかく水着をもらったのに、写真を撮られただけだよ!」
ミスティ「そ、そうね……。せっかくだし、泳いでくれば良いんじゃないかしら……。ほら、ここはまだ熱帯だし、きっと気持ち良いわ……」
イリス「……ミスティは?」
ミスティ「私は、別に……。水、苦手だし……」
イリス「大丈夫!! 私が手取り足取り教えてあげるから!! 一緒にいこ!」
ミスティ「い、嫌! みんなにあんな格好見られたら死ぬ……!!」
イリス「大丈夫だよ!! 絶対かわいいから絶対大丈夫!!!」
◇
―小さな無人島 海岸
バシャバシャ
イリス(フリルワンピ水着)「こうやって手を動かして――」
ミスティ(スク水)「こ、こう……?///」
エバンス「ふう……水着か……。俺も買っておくんだったぜ……」
妖精「イリスとミスティが記念にもらったやつだけだからねえ」
クロシュ「……妖精さんの格好も……ちょっと、水着っぽい……」
妖精「ああ、これ? そういえばそうかも? あんまり考えたことなかったなあ」
ローガン「言われてみれば、妖精たちの格好は一般的な人間のそれと比べると少々刺激的かもしれん」
妖精「えっそうなの!? けっこう恥ずかしい格好だったりするのこれ!?」
暗黒少女「妖精類がそういう格好してるのはそういうもんだと思うし全然気にならないわね。人間が同じ格好してたらたぶん二度見するけど」
妖精「……う、う〜ん……つまり、どうしよう……」グルグル
エバンス「まあ、いつも通りでいいんじゃないか?」
*
- 770 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/30(日) 21:59:19.72 ID:R0+Uknd10
- エバンス「女の子たちが泳いでる間に訓練でもしてるか! 魔銀の剣の重さに慣れとかねえとな!」ブンブンッ
ローガン「必要なら私が相手を務めよう」
クロシュ「……」
妖精「そういえばクロシュ……昨日、星竜の子供と喧嘩してたけど、大丈夫だった?」
クロシュ「うん……。喧嘩は……してない……。受けて、立ってた……だけ……」
妖精「そう……。でも、あんまり一人で抱えないでね。星竜を倒したのは、あなた一人じゃないんだから」
クロシュ「うん……」
クロシュ「……そういえば……昔、風に溶けたスライムがいたんだって……」
妖精「ん? あ、それってクロシュヴィアの伝説?」
クロシュ「うん。わたし……ちょっと、試してみる……」
妖精「ええ……? もし失敗したら風に溶けたまま二度と元に戻れなくなるって話だよ? 危ないよ」
クロシュ「だいじょうぶ……妖精さんが、風を集めて元に戻してくれるから……」
妖精「こらっ私をアテにするな! でもまあ、そうだね。私の見てるとこでなら試してみてもいいよ」
クロシュ「んへへ……ありがと……」
妖精「でも私の見てないとこじゃ絶対にだめだからね」
クロシュ「ん……わかりました……」
↓1コンマ
01-90 だめです[経験1/12]
91-98 霧散する[経験6/12]
99-00 風の如し[経験☆]
- 771 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/30(日) 22:01:05.28 ID:JEGXDS/5O
- あ
- 772 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/30(日) 22:14:46.66 ID:R0+Uknd10
- クロシュ「んん……風を……捕まえて……同化……」ムムム
妖精「どう? できそう?」
クロシュ「んむむ……」
妖精「やっぱ難しいんじゃない? あのブラッドだって、ミスティの出した冷気には咄嗟に同化できなかったんだもの。気体との同化はそれくらい難しいってことだよ」
クロシュ「んむ……」
妖精「まあ焦らずにやってこうよ。みんないるんだからさ、クロシュ一人が焦ってなんでもできるようになんなくても大丈夫だから」
クロシュ「うん……」
☆空気化経験が[1/12]になりました
◇
- 773 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/30(日) 22:16:19.31 ID:R0+Uknd10
- ―小さな無人島
溶岩エイ「キュウ〜ン」ヒラヒラ
星竜の子供「……」プイッ
エバンス「またなー! モーリィたちによろしくなー!!」
イリス「行っちゃったね……」
ミスティ「あの星竜の子供……昨日より大人しかったわね……」
ローガン「何かあったのだろうか……?」
クロシュ「……」
妖精「まあ、生きてればいろいろあるよ。あの子も、クロシュと同じでまだまだ赤ちゃんなんだもの……」
暗黒少女「ええっ、クロシュってまだ赤ちゃんなの!? 子供だとは思ってたけど……」
イリス「でもクロシュちゃんはすっかり頼もしくなったよ!」
ミスティ「同感ね……。海は渡れるし、同化でなんでもできる……」
エバンス「クロシュちゃんを守るためにこのパーティに入ったってのに、このままじゃ名折れだ! 俺も強くなるぞ……!」
ローガン「うむ……私も気を引き締めよう」
◆
- 774 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/30(日) 23:13:30.01 ID:R0+Uknd10
- ―港湾都市ウォーターポート
海岸
ザァーン ザザァーン…
暗黒少女「ああ……懐かしのウォーターポート!」
妖精「お疲れ様。あなたともお別れだね」
暗黒少女「あっ……」
イリス「短い間だったけど、一緒にいれて楽しかったよ! もう悪いことはしないでね!」
ミスティ「……真っ当に働け……なんて、言っても聞かないかもしれないけど……。危ないことはするんじゃないわよ……」
ローガン「フッ……君を心配する者もいるということを、覚えておいてくれたまえ」
エバンス「うちの傭兵団に入りたかったら気軽に応募してくれよ。前も言ったが、商人経験ありなら歓迎だぜ」
クロシュ「えと……お元気で……」
暗黒少女「あんたたち……うう……ぐすっ……。こんな、詐欺師の私なんかを……見捨てないで、ここまで連れてきてくれて……。本当に……本当に、ありがとう……!!」ジワワ
イリス「……!」
暗黒少女「私……やれるだけ、やってみるわ……! 法に触れない範囲で、どでかい収益を出して……いつかあんたたちに、この借りを返す!!」
ミスティ「……」
暗黒少女「だから待ってなさいよね! こんどは豪華客船にあんたたちを乗せて海の向こうに連れてってやるわ! クロシュにも、自分が泳がない船旅ってもんを味わわせてやるんだから!」
クロシュ「わあ……。うん……」
暗黒少女「それじゃあ、また会いましょう! 死ぬんじゃないわよ!!」
☆暗黒少女と別れました
☆暗黒優待券を手に入れました
◆
- 775 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/30(日) 23:15:56.86 ID:R0+Uknd10
- というわけで本日はここまでとなります
いろいろありましたが無事に大陸に戻ってきました、クロシュ一行です
星竜の子からの憎しみを受け止めたクロシュ氏は、またひとつ成長しました。奪われる側の苦しみは、本当にどうしようもなく、どうにもならないものです。クロシュさんは主人公ですが、奪う側に回ってしまうこともあります。こればかりは、憎しみを受け止めながら進んでいくしかないのかもしれません。謝っても救われず、謝らなくても救われません。どうしようもないのです
なお、今回の選択で星竜の子供くんは、ちょっとだけクロシュへの好感度が上がったようです。もちろん憎しみが消えたわけではありませんが、少しは見方を変えてくれるかもしれません
そして長い間苦楽をともにした暗黒行商少女さんともついにお別れです。いろいろありましたが、人に優しくされて、心配されるという経験をした彼女は、これからどう変わっていくのでしょうか。それは彼女次第ではありますが、願わくば、それがしあわせにつながるものでありますよう、と願わずにはいられないのかもしれません
それでは本日もありがとうございました。次回ですが、今度は日曜の更新がちょっと怪しいため、代わりにまた平日のどこかで更新するかもしれません。よろしくお願いいたします
(もし更新日を明確にして欲しいなどの要望がありましたら、なるべく早い段階でお知らせするようにいたします。特になければ前回同様いきなり更新し始めます)
- 776 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/30(日) 23:23:52.72 ID:+L6di7kro
- 乙乙
- 777 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/30(日) 23:28:21.84 ID:NFBWb1XCO
- 乙
妖精さん人間基準だと結構なナイスバディなのかな
- 778 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/01(月) 01:01:42.14 ID:oxsLu7YDO
- 乙です
更新日については出来れば知りたいかな
- 779 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/01(月) 01:43:44.27 ID:E73dHXaYO
- 乙です
更新日を明確にしてくれると助かります
- 780 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/01(月) 12:14:04.72 ID:q/AUtInNO
- 乙
暗黒少女から暗黒がとれる日は来るのか・・・?
- 781 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/01(月) 12:36:46.91 ID:iuoOhuupO
- 乙。
魔法の属性が暗黒だから暗黒少女なんだよ(でまかせ)
- 782 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/02(火) 21:48:03.99 ID:RCnGzwAu0
- 皆さんご反応ありがとうございます。それでは次回の更新予定は木曜日とさせていただきます。よろしくお願いします
妖精類のほとんどは、人間で言うところの二次性徴前くらいの体型です。つまりつるぺた幼女です。それはクロシュたちと一緒にいる建国の太母も同様です
また、妖精類は露出度が高めの格好をしがちなようです。妖精類は自然に満ちている魔力を全身から吸収することができるため、露出している方が実際都合が良く、ついつい薄着になってしまうのです。流石にお胸やお股は隠したがりますが、迂闊な妖精がノーパンスカートで飛んでいることは稀によくあります
クロシュ一行の妖精がよく身に付けているレオタードは、妖精の自然魔力吸収を阻害しない特殊な素材で作られているようです
暗黒少女から暗黒が取れる日が来るかは今のところわかりません。というのも、彼女自身が†暗黒†という肩書を気に入っているからです
ちなみに、実は彼女の得意属性も>>781さんの予想通り闇だったりします。練度は高くありませんが、最低限の護身術として使える程度には修めているようです
- 783 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [乙]:2024/07/04(木) 12:38:43.87 ID:fjnQ35SHO
- モーリィさんはジャージか拳法着っぽいの着てそう。
- 784 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/04(木) 19:01:24.44 ID:QpkMGIrO0
- モーリィ氏は動きやすい格好をしています。普段はトコナツ産の繊維で織られた作務衣を、戦いに赴く際は竜革のドレスを着ていくようです
また、旧トコナツ村で過ごす時は旧トコナツの伝統的な民族衣装を着ることがあるそうです
- 785 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/04(木) 19:01:50.45 ID:QpkMGIrO0
- ―夜
旅の船着場
看板娘「わあ〜お久しぶりです! お荷物はしっかり預かっておりましたのでご安心ください!」
妖精「ありがと。ついでに今日一泊してってもいい?」
看板娘「もちろんです!」
エバンス「なあ、ところでこの数日の間に何か変わったこととかなかったか? 情勢的な意味で」
看板娘「変わったことですか? う〜んそうですねえ……あ! そうだ、今年の芸術祭はアイドルの演目が追加されるそうですよ!」
ローガン「アイドルの……演目?」
看板娘「うふふふ、おじさんはあんまり興味ありませんか? アイドルっていうのは、最近ミュージアで生まれた新時代の文化ですよ!」
ローガン「む、むう……最近の流行りには少々疎いもので……」
エバンス「俺も聞いたことはあるが、詳しくは知らないな……。芸術の一種なのか?」
看板娘「そうです! かわいい女の子やかっこいい男の人が、ステージの上で歌って踊るっていう新時代の芸術文化です!」
妖精「なにそれ……? マーベルのアホがやってたダンスショーみたいなやつ……?」
イリス「あ、うん! マーベルさんがやってたやつが近いと思う!」
看板娘「わあ! あなたたち、マーベル様のライブショーを見たことがあるんですか!? いいなあ……!」
ミスティ「あ、あなたもしかしてマーベルのファンなの……?」
看板娘「様を付けてください! えへへ、ちょっと気になってるだけです。ファンってほどじゃないと思います」
ミスティ「そ、そう……。まあとりあえず、アイドルってのがどんなものなのかはわかったわ……。ていうかイリスは知ってるのね、アイドル……」
イリス「えっ!? ま、まあ……ちょっとだけね」
看板娘「うふふ。今年の目玉はアイドルですけれど、元々芸術祭は絵とか彫刻とか音楽とか、いろんな芸術が一挙に集まる凄い催しなんですよ。ここセイントレア王国の王族の方々も毎年ご観覧に訪れるくらいですし、皆さんももし良かったら是非見に行ってみてくださいね」
◇
―客室
イリス「芸術祭かあ……。ミュージアって今回の道程の途中にある街だよね、確か」
妖精「うん。日程的には、明日出発すれば芸術祭の期間中には着くと思う」
ミスティ「……寄り道している余裕はあるかしら……?」
妖精「まあ……旅に差し障らない程度なら良いと思う。どっちにしても補給の為に立ち寄る必要はあるし」
クロシュ「……」
妖精「それに、絵が得意なクロシュにとっても、良い学びが得られるかもしれないしね」
クロシュ「ほえ……?」
◆
- 786 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/04(木) 19:02:30.04 ID:QpkMGIrO0
- ―芸術都市ミュージアへの旅路 1日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード 盾:ウニ盾 飾:くすんだ耳飾り
武:竜珠の杖 防:ゴスロリエプロン 飾:
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のレオタード 飾:
◇イリス [星の魔法使い]
武:精霊樹の杖[改] 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:魔術師のローブ 飾:
◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:魔銀の短剣 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のローブ 飾:
◇ローガン [鋼の戦士]
武:鋼の剣 盾:鋼の盾 飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:革の鎧 飾:
◇エバンス [地の傭兵]
武:魔銀の剣 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:革の鎧 飾:
◯所持アイテム
・鉄鍋+携帯調理器具
・蜘蛛絹の下着
・ザリガニのお守り
・魔術書「星の魔力」
・魔族国永久旅券*5
・マジカルブラッドワイン
・反魂丹*2
・運命賽*4
・雨乞い傘
・フメイの服の切れ端
・精霊の印*5
・精霊樹の実のジャム
・精霊樹の鉢植え
・フメイとアリシラの人形
・お宿の焼き菓子
・お宿の妖精の織物
・メルルの帽子
・魔導飯盒
・妨害魔力波発生装置
・属性大全
・大きな巻き貝
・大きな軽石
・闇の欠片
・暗黒行商少女の契約書
・フリルワンピース水着
・魔法学園のスクール水着
・炎鉱石
・魔王図鑑
・溶岩石のアミュレット*6
・暗黒優待券
◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[0/5]
・魔法練習[1/3]
・風になる[1/12]
◯仲間の目標
・ブラッドを倒す(ミスティ)
・氷属性の練習[2/4](ミスティ)
- 787 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/04(木) 19:03:04.34 ID:QpkMGIrO0
- ―朝
王国平原 街道
帆「」バサッ
強化ソリ「」シャーッ
ビュオオオオ―
クロシュ「わぁ〜」
エバンス「うおお!? これが噂のミスティちゃんのソリか……!」
ローガン「おお……帆が付いたからか更に速度が増したな」
イリス「風は私が魔法で吹かせてます!」
ミスティ「助かるわ……。一人で動かすよりけっこう楽になるわね……」
妖精「この速度なら芸術祭が始まる直前くらいに着けるかも。帆付きのソリかあ、イリスも良いことを思いつくねえ」
イリス「大亀クロシュちゃんの背中に付けたのを見て思い付いたの! これならミスティの負担を減らせるかなって!」
↓1〜2コンマ ランダムイベント
01-05 強敵
06-20 敵襲
21-35 食料発見(コンマ)
36-50 物品発見(コンマ)
51-65 場所発見(コンマ)
66-80 良いこと(自由安価)
81-95 旅は道連れ
96-00 旅は道連れ(稀)
- 788 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/04(木) 19:04:00.14 ID:DT0Gn79po
- やー
- 789 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/04(木) 19:06:21.86 ID:fjnQ35SHO
- ん
- 790 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/04(木) 19:49:05.33 ID:QpkMGIrO0
- 先に道連れ判定を行います
↓1コンマ
11-25 メルル
26-50 黒髪の無愛想な青年
51-75 赤髪ロングポニテの女性冒険者
76-00 銀髪ウェーブセミロングお嬢様
- 791 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/04(木) 19:54:51.78 ID:km0yBjRa0
- あ
- 792 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/04(木) 21:01:00.59 ID:QpkMGIrO0
- 王国平原 街道
強化ソリ「」シャーッ
妖精「ん……?」
銀髪セミロングの少女「あああああああああ!!!」タタタタタッ
青触手「〜〜」ズモモモモ
イリス「小さい女の子が……触手に追われてる!!」
エバンス「助けよう!」
ミスティ「ええ……! それにしてもあの触手と女の子、かなり速いわね……」
ローガン「青い触手は触手内序列でも中位の実力派。普通の人間からすればかなりの脅威だが、我々なら勝てるはずだ!」
クロシュ「うん!」
*
銀髪セミロングの少女「ひい、ひい、もう足が……」フラッ
石「」ガッ
銀髪セミロングの少女「ひあっ……」
ビターン!
銀髪セミロングの少女「い、いたた……あっ」
青触手「〜〜」ヌッ
銀髪セミロングの少女「あ、ああ……」
伸ばされる青い触手「〜〜」ズズズッ
銀髪セミロングの少女「いやあああああ!!!」
強化ソリ「」シュバッ
ドガッ
青触手「!!?」グラッ
シュバッ
エバンス「かわいい女の子に無理矢理迫るたあ、礼儀のなってねえ触手だぜ!」ザッ
ローガン「今度は我々が相手だ、触手殿」ザッ
ウニ盾クロシュ「……」ザッ
青触手「〜〜!!」グオオオッ
――戦闘開始 青触手――
↓1コンマ
01-05 痛恨
06-20 劣勢
21-90 優勢
91-00 会心
- 793 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/04(木) 21:02:04.68 ID:fjnQ35SHO
- い
- 794 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/04(木) 21:12:12.91 ID:QpkMGIrO0
- 青触手「」ブォンッ
ガギンッ
ウニ盾クロシュ「わわっ……」ヨロッ
ローガン「クロシュくん! 奴は一撃が重い、正面から受けない方が良い!」
ウニ盾クロシュ「う、うん!」
エバンス「だがその隙は頂いたぜ! オラァッ」バッ
魔銀の剣「」シャッ
ズバァッ!!
触手の一本「」ボトッ
青触手「〜〜!!」ジタバタ
イリス「痛がってるとこ悪いけど、畳みかけさせてもらうよ! スゥー……星の光よ!!」カッ
星弾「」ピュンッ
青触手「!?」
星弾「」カッ
ドガアッ!!!!
青触手「」プスプス…
ミスティ「これが……星の魔法!!」
ローガン「このまま押し切れ!」
銀髪セミロングの少女「え、え……? あ、あなたたちは……?」
妖精「あー……通りすがりの旅人、かな」
↓1コンマ
01-05 痛恨
06-20 劣勢
21-00 勝利
- 795 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/04(木) 21:12:46.44 ID:lnbljYMDO
- あ
- 796 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/04(木) 22:12:00.19 ID:QpkMGIrO0
- ミスティ「レッドから教えてもらった技は……まだ使いこなせないから、今はこれで!!」カッ
氷の刃「」ヒュンヒュンッ
ズババババッ
青触手「〜〜!!」ジタバタ
妖精「クロシュ、炎の力は使える?」
ウニ盾クロシュ「あ、うん!」
妖精「じゃあ……あいつにトドメを刺してやって」
チリッ…
炎クロシュ「ん……」チリチリ
青触手「」グッタリ
炎クロシュ「……」トコトコ
青触手「」ググ…
炎クロシュ「……」グッ
赤熱メイドブレード「」シャッ
ズバアッ―
――戦闘終了――
◇
- 797 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/04(木) 22:12:51.43 ID:QpkMGIrO0
- 焼き青触手「」コンガリ
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ モグモグ
妖精「うへぇ、よくこんなの食べられるなあ……」
銀髪セミロングの少女「あの……助けていただいて、ありがとうございました」ペコリ
エバンス「いいってことよ!」
ローガン「うむ……。困っている者がいれば、身を投じて助けるのが騎士道というものだ」ムンッ
ミスティ「まあ、大きな怪我はなさそうで良かったわ……」
イリス「本当に! でも、ええと……あなたはどうしてこんな平原の真っ只中を一人で?」
銀髪セミロングの少女→リュアン「あ……えと、私リュアンって言います。えと……」
*
イリス「ええっ!? 触手に襲われて逃げてる内に、お付きの人とはぐれちゃった!?」
リュアン「はい……。あの、ここがどこだかわかりますか……?」
ローガン「ここは王国の中央平原。南下すれば港湾都市ウォーターポートがあるが……」
リュアン「ええっ!? そ、そんなとこまで戻ってきちゃったの……?」
ミスティ「戻って……?」
リュアン「あ、えと……私……ミュージアに向かってる途中だったんです。半分くらいまで行ったところで、あの触手に襲われちゃって……」
エバンス「ここまで走り続けてきたのか!? すげー健脚だな……」
ローガン「う、うむ……軍隊でも通用する足腰だぞ……」
リュアン「そうなんでしょうか……。と、とにかく早く戻って合流しなきゃ……ふゃっ!」コテッ
イリス「うわわ、無理しちゃだめだよ! ずっと走り続けて来たんなら、すごく疲れてるでしょ?」
リュアン「ですが……」
ミスティ「……ミュージアへ向かう途中で逸れたのでしょう? 私たちもミュージアに向かうところだから、ソリに乗せてあげるわ……」
リュアン「えっ……?」
ローガン「うむ……ソリの担い手であるミスティくんが言うのであれば、問題なかろう」
リュアン「あ、あの……私、お金持ちみたいに見えるかもしれませんが……少し事情がありまして、お返しできるものは、何も……」
ミスティ「……ああ、いや……対価が欲しいわけではないわ……。まあ、もらえるならもらいたいけれど、なくても別に構わない……」
リュアン「ええと……じゃあ、どうして……?」
ミスティ「単にその方が気持ち良いからよ。触手に追われるあなたを助けたのも、同じ」
リュアン「……」
ミスティ「まあ……そこの赤ポニテのお人好しが伝染しただけだけどね」ポリポリ
イリス「そこで私を出すの!? いや、確かに私も人助けは気持ち良いと思うけどさ!」
リュアン「……ふふ……わかりました。それじゃあ……お言葉に甘えさせていただいてもよろしいですか?」
ミスティ「ええ、もちろんよ」
☆謎のお嬢様?リュアンが一時的にパーティに加わりました
◆
- 798 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/04(木) 22:14:15.73 ID:QpkMGIrO0
- ―夕方
街道沿い 野営地
焚き火「」パチパチ
リュアン「世界樹の光を取り戻す旅だなんて……! あなたがたは救世主様であらせられたのですか!?」
妖精「違うよ! ただ光を世界樹に戻したいだけだし、既に光を一つ奪われてるからどちらかと言うと戦犯に近い」
クロシュ「せんぱん……」
リュアン「そ、そうなんですか……。でも、すごいです……世のために命を懸けて戦えるなんて……」
クロシュ「そうなの……?」
リュアン「はい、すごいです……!」
クロシュ「わあ……」
リュアン「ふふ……クロシュちゃんは偉いです。なでなでしてあげます」スッ
ナデナデ
クロシュ「ん……」
デロデロ…
スライムクロシュ「〜〜」モニョニョ
リュアン「わっ、スライムの姿になっちゃいました!」
妖精「なでなでされるのが気持ち良かったのかな……?」
ミュージアへの旅路初日の夜です
↓1〜3 野営中何をする?
- 799 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/04(木) 22:15:29.74 ID:km0yBjRa0
- リュアン、クロシュの変化特訓に付き合う
- 800 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/04(木) 22:18:46.65 ID:fjnQ35SHO
- リュアンとイリスとミスティでお料理
- 801 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/04(木) 22:20:00.76 ID:f1uscsL+o
- 勇者像の前になんか凄そうな剣が刺さってる
持っていこう
- 802 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/04(木) 22:53:38.79 ID:QpkMGIrO0
- ―夕方
野営地
焚き火「」パチパチ
イリス「ふんふふ〜ん〜今晩は青触手のお肉〜」
鉄鍋「」
魔導飯盒「」
リュアン「わあ! 調理器具があります!」
イリス「もちろん! 旅の途中でも美味しいものを食べたいからね!」
リュアン「私のお付きの人も、私に美味しいものを食べて欲しいからって調理器具を手放さないんです」
イリス「おお〜! 私、その人と気が合いそう!」
ミスティ「イリスと一緒になる前までは、旅中の食事なんて適当に焼いて食べられればそれで十分だと思ってたわ……」
リュアン「わあ……。私は、旅をしていますが実はそういう食生活をしたことがありません……」
イリス「まあこれでも街での料理に比べればかなり簡易的なんだけどね。やっぱり少しでも美味しく食べたいからさ」
ミスティ「そうね……。栄養補給だけではない……文化的な営みが必要なのよ……」
エバンス「お〜い追加の食材採って来たぞ〜!」タッタッタッ
イリス「あっ、ありがとうございます! ふふ、何が採れたのかな、何を作れるかな?」
リュアン「私もお手伝いします!」
↓1〜2 食材を1〜2つ選択(肉類は青触手のお肉を使用します)
野菜:食べられる野草、セイントレア草、トコナツマメ
穀物:パラパラ米、ヤマイモ、ナッツ、船旅ビスケット
魚介:サワガニ、ザリガニ、セイントレアバス、オオキイタニシ
果実:リンゴ、ナシ、野苺
卵乳:トリの卵、ミルク
特殊:スライムゼラチン、マジカルブラッドワイン、精霊樹の実のジャム、お宿の焼き菓子
- 803 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/04(木) 22:55:51.44 ID:ko89WxKWO
- オオキイタニシ
- 804 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/04(木) 23:01:02.20 ID:lnbljYMDO
- パラパラ米 トコナツマメ
- 805 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/04(木) 23:44:16.53 ID:QpkMGIrO0
- オオキイタニシ「」モゾモゾ
エバンス「オオキイタニシだ! 川で獲れたぜ!」
リュアン「ひぇっ……お、オオキイタニシって、農業国でウルティ米農家に大きな被害を与えてるっていうオオキイタニシですか!?」
エバンス「おう。オオキイタニシって言えばそいつだろ?」
ミスティ「これが水田にいると、大量発生してウルティ米が実る前に葉っぱを食べ尽くしちゃって大変……という話を聞いたことがあるわ……」
イリス「農業国じゃ悪魔の貝だとか、呪いの貝だとか散々に言われてるらしいね……」
妖精「ただの生存競争に悪魔だの呪いだの、馬鹿じゃないの?」
イリス「ま、まあまあ落ち着いて妖精さん。ほら、クロシュちゃんでも見て落ち着こうよ」
オオキイタニシ「」モゾモゾ
タニシクロシュ「」モゾモゾ
妖精「いつの間にタニシに擬態したの……」
リュアン「クロシュちゃんだと思うとけっこうかわいく見えます。不思議です……」
*
触手とタニシとマメのパラパラ炒飯「」ポン!
イリス「はい! 今日採れた食材と、トコナツ島で仕入れたパラパラ米と豆を使った炒めご飯です! 隠し味にトコナツの香辛料をちょっとだけ混ぜてあります!」
ローガン「おお! つまりチャーハンか!」
イリス「えっ? あ、確かにこれチャーハンだ!」
リュアン「えっと……チャーハン……?」
ミスティ「チャーハンって何かしら……」
イリス「チャーハンっていうのは、北のトウゲン帝国発祥……だったかな? 香辛料といっしょにご飯を炒めて作る料理なんだけど……私も今言われて初めて思い出した!」
エバンス「トウゲン帝国じゃないのに、図らずもそこの料理を作っちまうなんて不思議なこともあるもんなんだなあ」
スライムクロシュ「……」モニョモニョ
イリス「あ、クロシュちゃんごめんね! 早くいただきますしよっか!」
スライムクロシュ「!」モニョ!
*
ローガン「これは……! パラパラに炒められた米が、美味い!」モグモグ
エバンス「香辛料をまぶして炒めるだけでこんなに美味くなるのか……!」モグモグ
リュアン「お手伝いさせていただきながら半信半疑だったのですが……触手肉とタニシって、ちゃんと美味しかったんですね……。どちらもコリコリとした独特な弾力があって、パラパラの炒めご飯にとっても合ってる気がします……」モグモグ
ミスティ「この豆も美味しいわ……。野菜でありながら濃厚な旨味を含有していて、この料理にとても相応しい食材となっている……」
妖精「本当に料理上手だよねえ、イリスは」モグモグ
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ モグモグ
イリス「ふふ、褒めてもお代わりくらいしか出ないよ〜」
☆触手とタニシとマメのパラパラ炒飯を食べて元気になりました
◇
- 806 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/04(木) 23:44:56.17 ID:QpkMGIrO0
- というわけで本日はここまでとなります。次回はクロシュの訓練編と伝説の剣?編から開始となります
芸術都市への旅路でいきなり出会った謎の少女リュアンちゃん。その正体は、前スレの12に答えがあります
何やらクロシュちゃんたちとはまた別方向でいろいろな課題を抱えていそうな彼女ですが、ひとまず今は同じ釜の飯を呑気に食べていられる程度には平和なようです。お嬢様でありながら旅人でもある彼女は、育ちの良さを備えつつ旅の厳しさを知る珍しい人物であるのかもしれません。今回の道連れで、クロシュ氏は彼女から何を学ぶのでしょうか(必ずしも学ばなければならないというわけではありません。気楽にいきましょう)
それでは本日もありがとうございました。次回は土曜日の更新となります。また、日曜はまだ更新できるかはっきりしていないようです。よろしくお願いいたします
- 807 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/04(木) 23:48:33.52 ID:f1uscsL+o
- 乙乙
最初の募集キャラだいぶ登場してるな
- 808 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/05(金) 00:47:30.30 ID:P9RwrKGDo
- 乙です
貝類にはすぐ擬態できるクロシュちゃんかわよ
- 809 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/05(金) 19:53:59.03 ID:lYsW4wbX0
- 乙
服装といえばフラナ氏は黒ワンピースに黒マント(光耐性付き)着てそう。
- 810 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/06(土) 15:21:10.54 ID:CC8ixTyVO
- 勇者像漁ってたらまた来そう
- 811 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/06(土) 16:06:09.79 ID:DS9C2klF0
- 言われてみれば、最初に募集したキャラクターの方々はけっこう出てきたかもしれません
まだ登場していないキャラクターもいますが、まだまだ先は長いので登場する機会はあると思います。よろしくお願いします
クロシュ氏は貝類への擬態が得意なようです。恐らく既に会得している擬態に近いものであれば、それほど難なく擬態することができるのではないかと思われます
クロシュ氏は貝類を見るのも真似るのも食べるのも好きなのかもしれません。時々カタツムリなどに擬態してもぞもぞしている姿が目撃されています
フラナ氏は普段は襟付きのワンピースを着用しているようです
以前は光耐性など不要!と耐性防具を付けずにいたが、最近は外出する際に光耐性付きのローブを着用することが増えた。これは勇者モドキのセイン氏に焼かれたことが影響しているのではないかと推測される……という記事が風雪新聞に載ったことがありました
勇者像と言えばエルダーサキュバスの影あり……かどうかはわかりませんが、彼女が今どこで何を企んでいるのかは今のところわかりません。クロシュ氏らは彼女に嫌われているわけではないので、出くわしてしまってもすぐに危ないということはなさそうですが……
- 812 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/06(土) 16:06:35.49 ID:DS9C2klF0
- ―夜
野営地
クロシュ「……」ムムム
リュアン「えと、クロシュちゃんは何をしているんですか……?」
妖精「風になりたいんだって」
リュアン「ええっ……? それって、どういう……」
妖精「比喩的な意味じゃなくて、文字通り。スライムには同化っていう力もあって……まあ簡単に言えば、物質の力を取り込んでその物質の性質を得られるの」
リュアン「え、そんな力が……! じゃあクロシュちゃんは、風を取り込んで風になろうとしてるってことですか!?」
妖精「そういうこと。流石にかなり難しいみたいだけどね」
リュアン「そうなんですね……。クロシュちゃん、がんばって……!」
クロシュ「……! んへへ……ありがと、リュアンちゃん……」
↓1コンマ
01-80 だめです[経験2/12]
81-98 霧散する[経験6/12]
99-00 風の如し[経験☆]
- 813 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2024/07/06(土) 16:10:24.75 ID:q2KL78z7O
- あ
- 814 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/06(土) 17:32:58.96 ID:DS9C2klF0
- クロシュ「……」ムムム
デロデロ…
スライムクロシュ「」デロロ…
リュアン「わ、またスライムの姿になっちゃいました」
妖精「うーん、ちょっと限界みたい。今日はもう終わりかな」
スライムクロシュ「」デロロ…
リュアン「クロシュちゃん、お疲れさまでした。今日はもうお休みしましょう」
スライムクロシュ「〜〜」モニョニョ
☆風経験が[2/12]になりました
◇
- 815 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/06(土) 17:33:27.25 ID:DS9C2klF0
- ―朝
野営地
チュンチュン
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
リュアン「おはようございます、クロシュちゃん。疲れは取れましたか?」
スライムクロシュ「〜〜!」モニョニョ!
妖精「元気いっぱいだってさ」
リュアン「良かったです! 今日も一日、よろしくお願いします!」
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
*
リュアン「それにしてもここ……草木が生い茂っててわかりにくいですけど、人工物の残骸があちこちにありますね……」
ローガン「元は村か何かだったのかもしれぬ。既に遺棄されて久しいようだが」
リュアン「どのような事情で遺棄されてしまったのでしょうか……」
妖精「人に恨みを抱いてる魔族とかに滅ぼされたのかもね。魔族たちは王国騎士団に追いやられてるけれど、ゲリラ的に活動してる奴らもけっこういるみたいだし」
エバンス「ここは主要な都市からも遠いし、一気にやられたら救援も間に合わねえだろうな……」
リュアン「……誰が、悪いんでしょうか……」
妖精「さあね。もし下手人が魔族だとしたら、魔族を迫害した王国の人間……と言いたいところだけど、例え迫害されたとしてもこんな小さな村を滅ぼして良い理由にはならない」
ミスティ「でも、王国のやり方が魔族の憎悪を育てたのも事実よ……。もちろん、村を襲って良いわけではないけれど……」
エバンス「魔族の憎悪がなけりゃこんなことにはなってねえってのはその通りな気がするな」
妖精「まあつまり、全員悪い! 等しく打ち首が妥当だね」
リュアン「ええっ……!?」
ミスティ「そ、それは流石に乱暴すぎないかしら……」
妖精「冗談だよ。まあでも、リュアンは人間以外にも差別意識とかないんだね。私やクロシュとも普通に話せるみたいだし」
リュアン「あ、はい。えと、旅に出る前はなんとなく怖い印象を持っていました。でも旅をしている内に、魔族にも良い人はいるし、人間にも悪い人はいるっていう当たり前のことに気付きまして……」
妖精「おおー偉い! 何年旅をしても気付けないアホ冒険者なんてごまんといるのに、リュアンは大したもんだよ!」
リュアン「それを言うなら、皆さんもそうです。誰も妖精さんとクロシュちゃんを変な風に扱いません」
妖精「……それは確かに。まあ、やたらお人好しが集まる変なパーティだとは思ってるけどさ」
リュアン「ふふ、冒険者って普通荒くれ者ばっかりなのに、女の子がやたら多いし実際変なパーティだとは思います。あ、もちろん良い意味でです……あれ? そういえばクロシュちゃんは?」
妖精「ん? さっきスライムの姿でモニョモニョしてたけど……」
ミスティ「イリスの姿も見ないわね……散策でもしてるのかしら?」
*
- 816 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/06(土) 17:34:09.92 ID:DS9C2klF0
- 勇者の像「」
地面に刺さった剣「」ゴゴゴゴゴ
スライムクロシュ「〜〜!」モニョモニョ!
イリス「こ、これは……なんか凄そうな剣!」
スライムクロシュ「〜〜!」モニョニョ!
デロデロ…
クロシュ「わたし……抜いてみる……!」ザッ
イリス「ええっ!? で、でも大丈夫かなあ……泥棒になっちゃうんじゃ……」
クロシュ「こういうのは持ってっていいって、妖精さんが言ってた……!」
イリス「よ、妖精さん……!」
クロシュ「……」グッ
地面に刺さった剣「」ゴゴゴゴゴ
↓1コンマ
01-05 剣の魔王
06-35 パラサイトソードだ!
36-65 ただの錆びた剣
66-95 剣の精霊
96-00 聖剣
- 817 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/06(土) 17:46:35.12 ID:sYRqESbM0
- ん
- 818 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/06(土) 18:14:28.20 ID:DS9C2klF0
- 抜き放たれた剣「」ズッ
クロシュ「――」
剣から噴出する闇「」ゴウッ!!!!
イリス「……っ!? こ、この魔力は……!!? クロシュちゃん!!」
妖精「ちょ、ちょっと! 何があったの!? この魔力の波動は――」パタパタ
リュアン「い、一体何があったんです!?」タタタッ
エバンス「どうした!?」タタッ
ローガン「クロシュくん!? これは一体……」タタッ
ミスティ「な、何……この魔力は……!」
イリス「ご、ごめんなさい……私が、止めてれば……」
クロシュ「――」ユラッ
デロデロ… モニョモニョ…
剣鬼クロシュ「」ズッ
パラサイトソード「」シャキン
妖精「く、クロ――」
ローガン「来るぞ!! 構えろ!!」バッ
――戦闘 憑依剣鬼クロシュ――
↓1コンマ
01-10 痛恨
11-60 劣勢
61-90 優勢
91-00 会心
- 819 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/06(土) 18:16:26.18 ID:Q+P4YrvDO
- はい
- 820 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/06(土) 18:19:17.26 ID:D4HrzMZcO
- 優勢が4割とか苦しい戦いだな(有利だったのに負けた星竜戦を思いだしつつ)
- 821 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/06(土) 18:44:09.97 ID:DS9C2klF0
- 剣鬼クロシュ「」フッ
イリス「えっ、消え――」
ガギギギギンッ!!!
ローガン「ぬうううっ!!」ザザッ
剣鬼クロシュ「」シュタタンッ
シュビビビッ
ギギギギンッ
エバンス「くっ速すぎるッ!!」
剣鬼クロシュ「」シュバッ
ローガン「いかん! イリスくんミスティくん!!」
ミスティ「こ、氷の防壁を――」
イリス「クロシュちゃ――」
剣鬼クロシュ「」シャッ
ミスティ「!! 間に合わ――」
光「」カッ!!
剣鬼クロシュ「!!」ビクッ シュバッ
イリス「えっ!? い、今の光は――」
リュアン「私の魔法です! 目眩ましくらいにしか使えませんけど……クロシュちゃん……!!」
剣鬼クロシュ「……」ゴゴゴゴゴ
エバンス「おいおいおいおいヤバいぞ……!! 下手すると星竜よりヤバいんじゃねえのか!!? クロシュちゃんどうしちまったんだ!!?」
妖精「……わかった、あれパラサイトソードだ……! 持ち主を乗っ取って操る魔剣……! 道具と同化できるスライムとは、相性が最悪に良かったんだ……!!」
ローガン「なんてことだ……! どうすればクロシュくんを助けられる!?」
妖精「魔剣を折るしか……でも、魔剣を折るにはとんでもない馬鹿力か竜の炎でもなきゃ……」
剣鬼クロシュ「」ゴゴゴゴ
パラサイトソード「」シャキン
メイドブレード「」シャキン
エバンス「二刀流、だと……」
ローガン「くっ……ならば、命に替えてでも――」ザッ
◇
- 822 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/06(土) 18:45:00.25 ID:DS9C2klF0
- ―??
クロシュ「……」デロデロ…
魔剣「素晴らしいぞ、お前の力……! ただのスライムかと思ったら、まさかこれほどの逸材だったとは……!」ウキウキ
クロシュ「……」デロデロ…
魔剣「ククク、使いこなせていないようだから我が存分に使いこなしてやろう。貴様の体をな……!!」
クロシュ「……」デロデロ…
魔剣「ククク……フハハハ……フゥーッハッハッハ――」
ズバッ
魔剣「ぬわっ!?」
メイ841「同胞の危機を感知。救出を行う」シャキン
魔剣「貴様……このスライムが持っていたもう一つの剣の意志か。洗練された刀身とは不似合いな珍妙な格好よ」
メイ841「時代遅れの老害剣は最先端の衣装を知らないものと推測……。クロシュ、起きて……」
クロシュ「……」デロデロ
魔剣「無駄だ。そのスライムの意志は我が完全に掌握している。後は不純物たる貴様を下すだけよ……!」シャキン
メイ841「……」
魔剣「死ねい!」シュバッ
↓1コンマ
01-05 痛恨
06-40 劣勢
41-90 優勢
91-00 会心
- 823 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/06(土) 18:46:05.50 ID:D4HrzMZcO
- コンマ狙撃手ー!!!!はやくきてくれーっ!!!!
- 824 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/06(土) 19:07:04.15 ID:DS9C2klF0
- 魔剣「どうした! その程度か!?」シャシャシャッ
ガギンガギンッ
メイ841「敵性体の技量、極高。近接戦闘は不利」ズザザッ
魔剣「状況判断能力は優れているようだな? 大したカラクリ仕掛けよ!」シュバッ
メイ841「ジェットパック使用」ボッ
シュゴオオオオッ(メイ841が空を飛ぶ音)
魔剣「えっ?」
メイ841「遠距離戦闘に変更。射撃開始」ジャキッ
ズガガガガガッ
魔剣「オアアアア!!! 卑怯だぞ貴様!!? なぜ剣の癖にそのような武装を……!!!」
メイ841「メイは妖精。メイは魔導人形。メイはクロシュの友。剣は、武器の一つ」
魔剣「チイッ、剣が本質でないのか!! だが飛行は貴様の専売特許ではない!!」フワッ
メイ841「!」
魔剣「空中戦だ!!」シュビッ
メイ841「……っ! 状況……不利……」ガギギギンッ
◇
- 825 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/06(土) 19:07:43.88 ID:DS9C2klF0
- ―野営地
剣鬼クロシュ「」シュバッ
シュビビビッ
エバンス「くっ……! 押し負け――」ガギギギンッ
メイドブレード「」ブンッ
パラサイトソード「」ガギンッ
剣鬼クロシュ「!」バッ
エバンス「何っ!? 今何が――」
ローガン「クロシュくんの持ったメイドブレードが、魔剣を弾いた!?」
剣鬼クロシュ「……」
パラサイトソード「」グググ
メイドブレード「」グググ
妖精「違う……あれは二刀流じゃない! メイドブレードが抵抗してるんだ!」
エバンス「なにっ!?」
ローガン「そんなことが……!!」
↓1コンマ
01-05 痛恨
06-40 劣勢
41-90 優勢
91-00 会心
- 826 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/06(土) 19:09:07.52 ID:q2KL78z7O
- あ
- 827 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/06(土) 19:45:46.34 ID:DS9C2klF0
- 剣鬼クロシュ「」バッ
ローガン「させん!」バッ
ガギンガギンッ
エバンス「魔剣だか何だか知らねえが、クロシュちゃんを乗っ取るたあ許さん!!」シュバッ
魔銀の剣「」ヒュッ
パラサイトソード「」ガギンッ
ミスティ「ごめんなさいクロシュ、足を凍らせるわ!!」カッ
パキパキ―
剣鬼クロシュ「!」ググッ
イリス「そこだぁ!! ちゃんと魔剣で受け止めてよ!!」カッ
星弾「」バシュンッ
剣鬼クロシュ「!!」グッ
パラサイトソード「」シャキッ
ドガァンッ!!!!
剣鬼クロシュ「……」ググ
パラサイトソード「」パキッ…
リュアン「魔剣が……少し欠けました……!!」
妖精「目に見えて動きが悪くなってる……!! 中でものすごく抵抗してるのかも! みんな、今のうちに!!」
エバンス「おう!!!」
◇
- 828 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/06(土) 20:03:21.11 ID:DS9C2klF0
- ―??
魔剣「ぐおおっ!!」バキッ
メイ841「敵性体、現実体が損傷したものと推測。状況、好転の可能性あり」
魔剣「舐めるな……!! この程度損傷のうちに入らぬわ!!」
*
クロシュ「」デロデロ
バーニングスライムの欠片「クロシュちゃん、大丈夫?」
クロシュ「〜〜…?」モニョニョ?
バーニングスライムの欠片「うん……あいつが少し欠けたから、ボクも少しだけ自由になれたみたい」
クロシュ「〜〜…」モニョモニョ
星竜の珠「いつまで溶けている、馬鹿者」
クロシュ「〜〜…」モニョニョ
星竜の珠「我を喰らった貴様が、あの程度の下郎に敗北するなど許さぬぞ。立て。あの妖精の剣に報いよ」
クロシュ「〜〜…!」モニョ…!
ウニ盾「……立てる?」
クロシュ「〜〜!!」モニョニョ!!
ウニ盾「じゃあ、行こう……。大丈夫……背中はわたしが守るから……」
モニョモニョ ポン!!!!
*
魔剣「ぬおおおお!!」
分身剣「」ヴンッ
分身剣「」ヴンッ 分身剣「」ヴンッ
分身剣「」ヴンッ 分身剣「」ヴンッ 分身剣「」ヴンッ
メイ841「!」
魔剣「はあ、はあ……! これが我の奥の手……最早これまでだ、妖精の残滓!!」
メイ841「……救出、続行」ジャキッ
魔剣「フッ、健気なものよ。我が分身剣に刺し貫かれて果てるが良い!!」
分身剣たち「」シュバババババッ
メイ841「メイは……今度こそ……同胞を………助け――」
ズババババッ
- 829 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/06(土) 20:04:49.35 ID:DS9C2klF0
- 魔剣「ククク……フハハハ……フゥーハッハッ……は?」
炎ウニ魔法剣士クロシュ「……」シュタッ
熱で両断された分身剣たち「」ボトボトボト
メイ841「……あ…」フラッ
炎ウニ魔法剣士クロシュ「……」ダキッ
妖精メイ「……えへへ……やっと……救出、成功……した……」ニコッ スゥー…
炎ウニ魔法剣士クロシュ「うん……。ありがと……」
魔剣「なにィ!!? 貴様なぜ……!? 例え多少我の身が欠けたとしても、独力で支配を脱するのは不可能な――」
炎ウニ魔法剣士クロシュ「一人じゃ……ないもん!」
メイドブレード「」シャキンッ
魔剣「チィッ……! いいだろう、ならば我が手ずから貴様を躾けてやる!! 覚悟しろ、スライム!!!」バッ
↓1コンマ
01-90 勝利
91-00 会心
- 830 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/06(土) 20:06:01.11 ID:D4HrzMZcO
- ……クロシュちゃん分からせだと!?
- 831 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/06(土) 20:32:08.43 ID:DS9C2klF0
- 魔剣「小細工なしに切り刻む!! いくぞ!!」バッ
炎ウニ魔法剣士クロシュ「!」バッ
ギンギンギンガギンッ!!
炎ウニ魔法剣士クロシュ「!!」ズザザッ
魔剣「フハハハ!! 粋がったところで技量はやはり私の方が圧倒的に上のようだな!! このまま両手両足を落として惨めな格好に――」
炎ウニ魔法剣士クロシュ「ほのお!!!」チリッ
カッ!!!!
ドガアアアアンッ!!!!
魔剣「馬鹿な……炎魔法だと……」プスプス
炎ウニ魔法剣士クロシュ「」シュバッ
魔剣「だがまだだ!! 我を鍛えた炎はこの程度ではなかった!!!」シュバッ
ギンギンギン
ドスドスッ
ウニ棘「」ジャキンッ
魔剣「馬鹿な……なぜ、体から棘が……」
炎ウニ魔法剣士クロシュ「……」ギラッ
魔剣「ぬおおお!! 長年雨風に晒されながら待ち続けた好機、逃してなるかァァァァ!!!!」グオオオッ
赤熱メイドブレード「」ゴウッ
バキャッ――
砕けた魔剣「馬鹿な……量産品如きに……この、我が……」パラパラ
炎ウニ魔法剣士クロシュ「……」
メイドブレード「」スチャッ
◇
- 832 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/06(土) 20:32:47.47 ID:DS9C2klF0
- ローガン「ぬう……うおおおおおっ!!」
剣鬼クロシュ「!!」ガギインッ!!
パラサイトソード「」クルクル
妖精「ローガンが魔剣を弾いて――」
リュアン「魔剣がクロシュちゃんの手から吹っ飛びました!!」
イリス「もう一度!! 星の力よ!!」ググググッ
カッ
星弾「」バシュウウウンッ!!!
パラサイトソード「」クルクル
星弾「」ガッ
ドガアアアアアアアンッ!!!!
リュアン「やった!!」
イリス「まだ生きてる!!」
リュアン「ええ!?」
ヒビが入ったパラサイトソード「」グググッ
エバンス「なんてしぶとさだ! だがクロシュちゃんの手を離れた今なら――」
シュバッ
エバンス「えっ今のは――」
パラサイトソード「!!!!」グググググッ
炎ウニ魔法剣士クロシュ「こっちでも……終わり……!!!」ゴオオオオッ
赤熱メイドブレード「」ゴウッ
バキャッ――
砕け散るパラサイトソード「」
炎ウニ魔剣士クロシュ「」シュタッ
メイドブレード「」スチャッ
パラサイトソードの破片「」ボトボト
――戦闘終了――
- 833 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/06(土) 21:36:16.08 ID:DS9C2klF0
- イリス「クロシュちゃん!!」タッタッタッ
炎ウニ魔法剣士クロシュ「……」
デロデロ…
スライムクロシュ「」デロロ…
リュアン「スライムの姿に……」
妖精「……きっと、魔剣との戦いの中でいろいろあったんだろうね」
ローガン「……クロシュちゃんは大丈夫なのか?」
妖精「うん。もう魔力も安定してるし、今は本当に疲れて眠ってるだけだと思う」
イリス「良かったぁ……。私のせいでクロシュちゃんが二度と戻らないなんてことになったら……」グスッ
エバンス「だがやるじゃねえか! どれだけ打ち合っても傷一つ付かなかった魔剣が、イリスちゃんの魔法でならダメージが入ったんだぜ!」
ミスティ「ええ……。お手柄じゃないかしら……」
イリス「えへへ、そうかな……?」
◇
- 834 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/06(土) 21:37:24.63 ID:DS9C2klF0
- 強化ソリ「」
妖精「いろいろあったけど出発しようか」
ミスティ「ええ。みんな忘れ物はない?」
スライムクロシュ「〜〜…」モニョ
イリス「あっ、クロシュちゃん! 目を覚ましたんだね、大丈夫?」
スライムクロシュ「〜〜」モニョニョ ピョンッ
妖精「え、忘れ物?」
*
砕けたパラサイトソード「」
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
妖精「ええ……? 砕けたとはいえ危ないよ、放っておきなよこんなの……」
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
妖精「ええっ!? ばっ馬鹿やめときなよ! お腹壊すよ!!」
リュアン「えっと……クロシュちゃんは何て?」
妖精「これ食べるって!!!」
リュアン「ええっ!?」
砕けたパラサイトソード「!」ググッ
スライムクロシュ「〜〜」バックン モニョモニョ
呑まれたパラサイトソード「〜〜!」ジタバタ
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ モグモグ
消化されるパラサイトソード「〜〜!!」ジュワワワ
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ モグモグ
☆パラサイトソードの能力を一部吸収し、クロシュの剣技レベルが上がりました
☆魔法を使った経験を重ね、クロシュの魔法レベルが上がりました
☆同化したものとの対話により、クロシュの同化能力が向上しました
◇
- 835 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/06(土) 21:50:47.65 ID:DS9C2klF0
- ―芸術都市ミュージアへの旅路 2日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード 盾:ウニ盾 飾:くすんだ耳飾り
武:竜珠の杖 防:ゴスロリエプロン 飾:
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のレオタード 飾:
◇イリス [星の魔法使い]
武:精霊樹の杖[改] 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:魔術師のローブ 飾:
◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:魔銀の短剣 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のローブ 飾:
◇ローガン [鋼の戦士]
武:鋼の剣 盾:鋼の盾 飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:鎖帷子 飾:
◇エバンス [地の傭兵]
武:魔銀の剣 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:革の鎧 飾:
◇リュアン [旅のお嬢様]
武:黒耀鋼のナイフ 盾:魔導障壁 飾:守りのペンダント
武: 防:旅人のドレス 飾:
◯所持アイテム
・鉄鍋+携帯調理器具
・蜘蛛絹の下着
・ザリガニのお守り
・魔術書「星の魔力」
・魔族国永久旅券*5
・マジカルブラッドワイン
・反魂丹*2
・運命賽*4
・雨乞い傘
・フメイの服の切れ端
・精霊の印*5
・精霊樹の実のジャム
・精霊樹の鉢植え
・フメイとアリシラの人形
・お宿の焼き菓子
・お宿の妖精の織物
・メルルの帽子
・魔導飯盒
・妨害魔力波発生装置
・属性大全
・大きな巻き貝
・大きな軽石
・闇の欠片
・暗黒行商少女の契約書
・フリルワンピース水着
・魔法学園のスクール水着
・炎鉱石
・魔王図鑑
・溶岩石のアミュレット*6
・暗黒優待券
◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[0/5]
・風になる[2/12]
◯仲間の目標
・ブラッドを倒す(ミスティ)
・氷属性の練習[2/4](ミスティ)
- 836 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/06(土) 21:51:17.34 ID:DS9C2klF0
- ―王国平原 街道
強化ソリ「」シャーッ
スライムクロシュ「」zzz
妖精「ひとまずミュージアまでの道のりは半分くらいまで来たかな?」
リュアン「はい……。この辺りで、付き人さんとはぐれちゃったんです……」
ミスティ「それなら、この先は探しながら進んだ方が良いかしら……?」
リュアン「いえ、はぐれる間際にミュージアで落ち合う約束をしたような気がします……。必死に逃げながらだったのでちょっとうろ覚えなのですが……」
妖精「うろ覚え……」
リュアン「と、とにかく今のペースのままで進んでもらって大丈夫です!」
ミスティ「わかったわ……。でももしミュージアにいなかったら……」
リュアン「その時は……なんとかします。ありがとうございます、気にかけていただいて……」
エバンス「目的地が同じなら街道から離れることもないだろうし、どのみち進めば落ち合えるさ」
リュアン「エバンスさん……」
妖精「そうだね。前向きに考えていこうよ、道は一つしかないんだから」
リュアン「はい……ありがとうございます」
↓1〜2コンマ ランダムイベント
01-05 強敵
05-30 食料発見(コンマ)
31-55 物品発見(コンマ)
56-80 場所発見(コンマ)
81-00 良いこと(自由安価)
- 837 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/06(土) 21:52:35.16 ID:q2KL78z7O
- あ
- 838 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/06(土) 21:52:43.43 ID:voAFM/dx0
- や
- 839 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/06(土) 21:58:25.65 ID:DS9C2klF0
- 食べ物とアイテムを見つけたようです
↓1コンマ 見つけた食料
01-10 デカムカデ
11-20 食べられる野草
21-30 セイントレア草
31-40 ヤマイモ
41-50 オオキイタニシ
51-60 セイントレアバス
61-70 ザリガニ
71-80 コガネリンゴ
81-90 スカイマグロ
91-00 セイントレアシロガニ
↓2コンマ 見つけた道具
01-35 マジカルペンライト
36-65 風の塊
66-95 氷精の魔導書
96-00 クロシュヴィアの欠片
- 840 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/06(土) 21:59:02.55 ID:sYRqESbM0
- お
- 841 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/06(土) 22:01:36.76 ID:ESpiw8sOo
- ん
- 842 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/06(土) 22:48:10.69 ID:DS9C2klF0
-
川「」サラサラ
エバンス「おっ川だ! ちょっと休憩してかねえか?」
ミスティ「そうね……お昼も近いし、あの川沿いに一旦停めましょう……」
*
強化ソリ「」キキッ
イリス「さーて今日のお昼ご飯は〜」フンフン
エバンス「魚獲って来たぞ〜」スタスタ
イリス「はやっ!?」
エバンス「どうだ、なかなかじゃないか?」
桶に入った数匹のセイントレアバス「」
ローガン「ほう、これはセイントレアバスか。川魚だが身には油がよく乗っていて美味い」
クロシュ「わぁ……」
イリス「じゃあ今日のお昼は簡単に焼き魚にしましょう!」
*
焚き火「」パチパチ
串焼きセイントレアバス「」コンガリ
リュアン「わ……! 丸焼きです!」
イリス「凝った料理も美味しいけれど、こういう素材を生かした食べ方もこれはこれで美味しいんだよね。この前言ったことと矛盾するような気もするけど」
エバンス「流石に昼休憩でまで凝った料理を作ってたら時間がかかっちまうからな。昼は簡単に美味しく済ませるのが良い」
ミスティ「……塩をまぶしてるだけ凝ってると思うわ……。私一人だったら、塩すらかけずに単品で焼いて食べてしまうもの……」
ローガン「ミスティくんは意外と料理に無頓着だったりするのか……?」
ミスティ「そんなことはないわ……。イリスの作る料理は本当に美味しいと思うし……。ただ、自分で手間をかけて作るのが苦手なだけよ……」
イリス「ミスティを一人にするとものすごく適当な食事をし始めそうで心配かも……」
ミスティ「そんなことは……ないわ……。それにどちらかと言うとクロシュの方が、一人にしたらいい加減な食生活になりそうじゃないかしら……」
スライムクロシュ「??」モニョニョ?
イリス「そ、それは確かに……。クロシュちゃんなんでも食べちゃうからなあ……」
妖精「パラサイトソードまで食べるとは思わなかったよ……。あの後お腹は大丈夫なの?」
スライムクロシュ「!」モニョ!
妖精「そ、そう……。変な感じがしたらすぐ言うんだよ?」
☆セイントレアバスの串焼きを食べてお腹いっぱいになりました
☆この行軍中の次の戦闘コンマに+10の補正が入ります
◇
- 843 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/06(土) 22:50:30.66 ID:DS9C2klF0
- ミスティ「さて、腹ごしらえも済んだところで……あら? これは……」
イリス「これは……ええと、氷の魔力だよね?」
ミスティ「ええ……川上の方から……こっちに流れてくるわね……」
川「」
氷の塊「」ドンブラコドンブラコ
リュアン「うわわ! なんですかあれ!」
妖精「ありゃ……なんか精霊の気配がするような……」
ミスティ「気になるわね。拾ってみましょう」スッ
*
氷の塊「んあ〜何〜?」
リュアン「喋った!?」
妖精「あなた、どこから来たの?」
氷の塊「ほえ〜? どこって、大山脈だけど〜」
ミスティ「大山脈……!? ずっと北の方じゃない……川を流れてここまで……!?」
氷の塊「ん〜? ここどこ〜?」
妖精「ここはセイントレア王国だよ。妖精が呑気にしてられる場所じゃない、さっさと帰りな」
氷の塊「うええ!? そんなとこまで来ちゃったの!?」
バキャッ
氷妖精「あわわ、大変だ! 早く帰らなきゃ! ありがとね、起こしてくれて!!」
妖精「寝てたのか……。まあでも、本当に危ない場所だから気を付けて帰りなよ」
氷妖精「うん! あそうだ、そこのお姉さん氷属性の人だよね? 私を起こしてくれたお礼に、これあげる」スッ
氷精の魔導書「」ポン
ミスティ「あ、ありがとう……」
氷妖精「妖精用のやつだから、人間には小さくて読みにくくてごめんね! そこの妖精に読んでもらって!」
妖精「ええ……まあいいけど……」
氷妖精「ふっふっふ、でも人間の氷魔法ってヘタクソばっかりだから、それを読んでマスターすれば一気に世界一になれるよ!」
ミスティ「そうなの……? でも妖精の魔法が私に学べるかしら……」
氷妖精「妖精用の部分は飛ばしちゃっても大丈夫! 基本的なとこは人間も妖精もたぶんおんなじだから!」
ミスティ「そ、そう……。ならありがたく頂くわね……。妖精、後で頼んでもいい……?」
妖精「うん……」
氷妖精「それじゃありがと! 縁があったらまたね〜」パタパタ
☆氷精の魔導書を手に入れました。自由行動で読むことができます
効率的に氷属性の経験を積むことができます
◆
- 844 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/06(土) 23:08:29.64 ID:DS9C2klF0
- ―夕方
街道沿い 野営地
焚き火「」パチパチ
リュアン「いろいろありましたが、今日も皆さん全員がご無事で良かったです……」
イリス「ええ、ご無事だなんて大げさな……いや、今朝のパラサイトソードの一件を考えるとあんまり大げさじゃないかも……」
エバンス「いやあ、マジで死ぬかと思ったぞ……。単純比較はできねえが、個人的には星竜よりヤバかったぜ……」
ローガン「例え片時でも気を抜けば、盾ごと両断されて命を落としていた確信がある……。人数の上ではこちらの方が圧倒的に有利だったにも関わらずだ……」
ミスティ「あれが魔剣の力なのかしら……」
クロシュ「ご、ごめんなさい……」ショボン
エバンス「ああ、違うんだクロシュちゃん。むしろ、そんなことがあったのに全員無事で良かったぜって話なんだこれは」
ローガン「うむ……。むしろ今後の課題を教えてくれたと言っても良い。感謝するぞ」
クロシュ「うん……」
妖精「でも、魔剣と言えど宿主の身体的な限界を越えることは不可能のはずなんだよね。だから、あの時のクロシュの実力って……」
イリス「クロシュちゃんも、あれくらいの動きができるってこと!?」
クロシュ「……なんか……わたしの体、わたしより使いこなせるって、言ってた……」
ローガン「ということは……クロシュくんには、あれだけの剣の才が眠っているかもしれんのか!!」
妖精「剣技は流石に魔剣の力だろうけれど、あの異常な力や速さはクロシュのポテンシャルってことだろうね」
エバンス「おお……こりゃ将来が楽しみだな」
リュアン「そういえば、魔剣を叩き折る時の一瞬だけ見せた、あの不思議な格好のクロシュちゃんは一体何だったのですか?」
ミスティ「そういえば……剣士っぽい格好でありながら三角帽子をかぶっていたり背中にウニ盾を背負っていたりメラメラ燃えてたり、ちょっと面白い格好だったわね……」
クロシュ「んと……わかんない……。でも……みんなが、力を貸してくれたから……できたんだと、思う……」
ミュージアへの旅路2日目の夜です
↓1〜3 野営中何をする?
- 845 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/06(土) 23:10:30.36 ID:q2KL78z7O
- クロシュ、酒をガブ飲み
- 846 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/06(土) 23:10:35.08 ID:Q+P4YrvDO
- 魔王図鑑の続きを読んでみる
- 847 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/06(土) 23:12:36.08 ID:D4HrzMZcO
- 早速氷精の魔導書を読んでみる
- 848 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/06(土) 23:16:21.11 ID:DS9C2klF0
- というわけで本日はここまでとなります。次回は酒飲みクロシュ編、魔王図鑑の続き編、氷精の魔導書を読んでみよう編となります
突然の強敵パラサイトソード氏との死闘に打ち克ち、クロシュさんはまた強くなりました
クロシュ氏はポテンシャルで言えばやはりすごい輝きを秘めうるのかもしれません。そして最近はその才覚をすこしづつ発揮し始めており、もはや穀潰しと言われていた過去が遥か遠い昔のことのようです。クロシュ氏の今後の活躍にご期待くださいませ
それでは本日もありがとうございました。次回ですが、明日の日曜は結局更新できそうなので更新することになりました。よろしくお願いいたします
- 849 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/06(土) 23:36:37.76 ID:ESpiw8sOo
- 乙でした
ヌルっと人格ついたメイドブレードちゃん…って今まで同化したものいっぱい出てきた!
これはパラ剣オジもクロシュの家族だ!されるか?
ミスティお姉さんがさt、いや逞しさがどんどん判明していくぅ
- 850 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/06(土) 23:47:32.17 ID:voAFM/dx0
- 乙です
ちょっと前から思っていたけど、クロシュちゃんすでに実力だけならパーティーで一番?
まあ知識とか常識面はまだまだ妖精さんとかのサポートが必要だろうけど
- 851 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/06(土) 23:59:32.09 ID:N5cXJPhVO
- 乙
生前?は同胞を救えず介錯するしかなかったメイさんが、今度はちゃんと救えて良かった
- 852 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/07(日) 16:07:59.77 ID:mXFlx71k0
- クロシュ氏が食べたものは、今もなおクロシュ氏の中に息づいているのかもしれません
メイドブレードさんの人格は、厳密にはメイ841氏そのものではないのですが、限りなく近いものではあるようです。彼女もまた、クロシュ氏の中で今でも生き続けているのかもしれません
ミスティさんは見た感じはクールでスマートなお姉さんですが、考え付く問題解決法が過激だったり、一人の時の食事が適当だったりと、意外な一面があるのかもしれません
クロシュ氏は実力をものすごく付けてきていますが、魔法に関してはイリスやミスティにはまだ及ばず、近接戦闘に関してはローガンやエバンスにまだ及ばないというバランスであります
しかし全ての要素を加味した総合的な実力で言えば、もしかしたらパーティいちと言えるかもしれません。もちろん知識や常識はだいぶ不足しているため、仲間がいないと危ういところはかなりあると思われます。得手不得手は上手に補い合いましょう
精核にされた同胞を砕いて介錯するしかなかった元妖精で魔導人形のメイ氏ですが、今度こそは救いたいものをちゃんと救えたのかもしれません。これからもクロシュちゃんに力を貸してあげてくれたら良いと思います
- 853 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/07(日) 16:09:06.56 ID:mXFlx71k0
- ―夜
野営地の外れ
クロシュ「……」トコトコ
リュアン「く、クロシュちゃん! あんまり離れすぎると、また変な剣とか抜いたら大変です……!」トテトテ
クロシュ「ん……今度は、気をつける……」
リュアン「うう……。で、でもどうしてこんなとこに来たのですか……?」
クロシュ「……いい匂いがする……」
リュアン「え……?」
クロシュ「……! これ……!」ガサッ
朽ちた荷馬車「」ドン!
リュアン「え、ええと……暗くてよく見えません……。それは……なんですか? 何か大きいものみたいですが……」
クロシュ「あ、えと……じゃあ」チリッ
クロシュの指先に点いた炎「」ボッ
炎クロシュ「これで、見える……?」チリチリ
リュアン「あ、はい! ありがとうございます、クロシュちゃん。すごいです、その力……!」
炎クロシュ「んへへ……。レッドちゃんの、おかげ……」
リュアン「それで……これは、荷馬車ですか……? 随分ボロボロみたいですが……」
炎クロシュ「うん……。この中から、美味しい匂いがする……」
リュアン「うーん、でもものすごく古いみたいですけど……。保存食か何かでしょうか……」
炎クロシュ「探してみる」トコトコ
*
ガサゴソ…
酒樽「」ドン!!
炎クロシュ「これ……!」
リュアン「これ……樽、ですか……? 私には匂いは感じ取れません……」
酒樽「」チャプン
炎クロシュ「おいしい水が入ってる!」
リュアン「何かの液体が入ってるのは間違いなさそうですが……」
炎クロシュ「わたしが見つけたから、わたしが飲む……!」ガシッ
酒樽の蓋「」ポコン
ワインの香り「」フワ〜
リュアン「うっ……こ、これお酒ですクロシュちゃん! 子供は飲めないんです!」
炎クロシュ「んへへ……スライムは、飲める……!」ガシッ グイッ
リュアン「あ、あわわ! クロシュちゃんが酒樽ごと抱えて……!!」
炎クロシュ「いただきます……」
グビグビグビ
↓1
01-30 流石に酔った
31-90 酔わずに飲み干した
91-00 覚醒
- 854 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/07(日) 16:11:06.49 ID:p/mt8FuJO
- あ
- 855 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/07(日) 16:14:07.68 ID:f+39JrSoo
- うわーっバミスライム!
- 856 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/07(日) 16:59:09.62 ID:mXFlx71k0
- *
酒樽「」グイッ
スライムクロシュ「〜〜♪♪」モニョモニョ グビグビ
酒樽「」グイッ グイッ ピチョン…
スライムクロシュ「〜〜〜♪♪♪」モニョニョニョ ケプッ
リュアン「の、飲み干しちゃった……! 自分の体よりおっきい樽の中身を……!」
モニョモニョ ポン!
クロシュ「ん……おいしかった……」
リュアン「ほ、本当に酔ってない……。スライムってすごいなあ……」
クロシュ「……リュアンちゃんは……飲まなくて、よかったの……?」
リュアン「だ、だから人間の子供は飲めないの! お酒!」
クロシュ「んゅ……」
◇
- 857 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/07(日) 17:10:54.43 ID:mXFlx71k0
- ―夜
野営地 テント
ランプ「」ユラユラ
魔王図鑑「」
妖精「さて……」
ミスティ「妖精。早速だけど……あ、それを読んでたの?」
妖精「あいや、まだ読んでない。氷精の魔導書の件でしょ? いいよ、読んであげる」
ミスティ「……それなら、まずは私がその魔王図鑑のページをめくってあげるわ。妖精には読みにくいでしょう?」
妖精「いいの?」
ミスティ「ええ……。氷精の魔導書を読んでもらうのだもの、私にもそれくらいの手伝いはさせて欲しいわ……」
妖精「ありがとう。じゃあお願いしようかな」
*
ペラッ
「目次」
・絶望の魔王 済
・狂気の魔王 済
・暗黒の魔王 済
・虚無の魔王
・夢想の魔王
・旋律の魔王
・記憶の魔王
・雷霆の魔王
・巨樹の魔王
・海難の魔王
・吹雪の魔王
・双子の魔王
・憑霊の魔王
・永遠の魔王
・水底の魔王
ペラッ
「虚無の魔王」
生前は、とある国の哲学者だったと言われている。
出現地域一帯に住む知性ある生命体の意識を、あらゆる意味が失われる虚無≠ノ陥れた。虚無≠ノ陥った者は、生命活動の意味をも失って衰弱死していったとされる。
しかしある日を境に、その影響及び存在が確認されなくなった。
余談だが、後に光の聖女と呼ばれる子が誕生したのもその日である。
ペラッ
「夢想の魔王」
生前の姿は不明。
出現地域一帯に住む生命体を深い眠りの底へ陥れた。夢想の魔王に眠らされた者は、その者が望む最も幸せな夢に沈み、ほとんどは二度と目覚めることなく死亡したとされる。
最期には、とある一人の男が眠りから脱し、単身挑んで討伐を果たした。男は称賛を望まず、夢想の魔王の亡骸を抱えたまま何処かへと去っていったと伝えられている。
ペラッ
「旋律の魔王」
生前は、一人の音楽家だったと言われている。
日夜破滅的な音波を伴う楽曲を演奏し続け、周辺一帯を破壊し尽くした。
当時の魔術師たちが総力を結集して作り上げた完全無音結界により無力化され、討伐された。
*
- 858 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/07(日) 17:13:45.80 ID:mXFlx71k0
- ミスティ「……アリシラの状態に似た魔王は見つからないわね……」
妖精「まあそんなに簡単に見つかるとも思ってないしね。ゆっくり探してくしかないよ」
ミスティ「それにしても……この『光の聖女』って、前のとこにも登場してたわね……。確か、暗黒の魔王を滅ぼした人物……」
妖精「そうみたい。この本、時系列とか関係なく適当な順番で魔王を載せてるんだなあ……。でも、魔王を滅ぼすほどの光の魔法か……」
ミスティ「……勇者に匹敵……あるいは勇者を越えるほどの規格外の人物よね……。一体何者なのかしら……」
妖精「光の聖女については私もよく知らないんだよね。私が生まれるよりももっと前の人物みたいだし、伝わってる情報も少なくてね」
ミスティ「そうなのね……」
妖精「まあとりあえず今回はこれくらいにして、氷精の魔導書を読もう」
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