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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part2
- 567 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/15(土) 22:18:29.95 ID:bn+1G9FY0
- ―猫人の家
ココナッツドリンク「」カラン
猫人の男「なるほど……モーリィに追い払われたから、僕にいろいろ聞きに来たということですか」
妖精「そういうこと。あなたはあいつと違って頑固じゃなさそうだし」
エバンス「今の火山に入る方法を知っているなら教えてくれ。俺たちもこのままじゃ引き下がれねえんだ」
猫人の男「……」
ミスティ「……あなただって、猫人であるのなら灼熱は耐えられないはず。何か方法があるんでしょう?」
猫人の男「……」
イリス「お願いします! あなたが知っている方法を――」
猫人の男「……調査から追い払われたのは君たちだけではありません」
ミスティ「え……?」
猫人の男「僕も、モーリィから調査の任を外されました」
エバンス「なんだと……?」
猫人の男「理由は貴方がたと同じ……ミスティさんの言う通り、猫人である僕も灼熱は耐えられないからです」
イリス「そ、そんな……」
猫人の男「モーリィは、一人で全てを片付けるつもりです」
妖精「ふうん……あいつ……。悪癖は昔から変わってないみたいだね」
猫人の男「悪癖……?」
妖精「あいつ、自分にできることだったら全部自分でやろうとするとこがあるんだよ。多少無茶でもね」
猫人の男「……昔からなのですね」
妖精「……あなたはそれで良いの? モーリィに戦力外通告されたままで」
猫人の男「モーリィの判断は合理的です。彼女から見れば、実際僕は足手まといでしかないでしょう」
エバンス「だからって悔しくないのか?」
猫人の男「……」
ミスティ「……人のことを火山で戦えるかどうか上から目線で査定しておいて、自分がダメだったら簡単に引き下がるの? 許さないわよ……」
猫人の男「いえ、その節は……誠に申し訳なく思っています……。大変な失礼を致しました」
ミスティ「だったら……意地を見せなさいよ……! 自分こそが、誰よりも一番火山で戦えると……!!」
猫人の男「……誰が、諦めたと言いましたか?」
ミスティ「……!」
猫人の男「仰る通り、僕にも意地があります。このまま引き下がるつもりはありません」
エバンス「おお……!」
猫人の男「むしろこちらから、貴方がたにお願い申し上げたい。僕の作戦に付き合っていただけませんか?」
妖精「そういうことならもったいぶらずに早く言ってよもう!!」
*
- 568 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/15(土) 22:20:06.74 ID:bn+1G9FY0
- ―夜
シーサイドホテル 庭
クロシュ「!」
ローガン「む、あなたは……」
レッド「モーリィさんの腹心の……猫のおじさん!」
猫人の男「どうも。皆さん、お集まり頂けたようですね」
エバンス「おう! それで、作戦ってのはどんなやつだ?」
猫人の男「はい。簡単に言うと、古代トコナツ伝承にある人間の火山巡礼を我々も行いたいと思っています」
妖精「あ、やっぱり! 私もそれが良いんじゃないかって思ってたんだよ!」
猫人の男「ええ。かつて古代トコナツでは、人の身でありながら火口内部へ進入し、その奥深くの炎の神殿へと巡礼していたと言います。その方法さえ使えれば、僕たちでも熱に耐えられるかと」
イリス「えっと、当時の人たちがどうやって火に耐えてたのかはわかってるんですか?」
猫人の男「エイです」
ミスティ「え?」
猫人の男「エイに乗り、灼熱の溶岩を渡ったという言い伝えが残っています」
ローガン「エイとは……あのエイか?」
猫人の男「はい。通常であれば、深海などに生息するあのエイです」
クロシュ「えい……」
レッド「溶岩を渡るエイ……あ! もしかして……!」
猫人の男「はい。火神の使いと言われる伝説のエイ――彼の協力を得ることができれば」
妖精「居所はわかってるの?」
猫人の男「いいえ。まずは、この島の伝承を再精査する必要があるのですが……」
ローガン「酒場でモーリィ氏に、伝承を調べたければ旧トコナツ村へ向かえと言われたのだが、どうか?」
猫人の男「モーリィに……!? なるほど……ではここは、彼女の言に従って旧トコナツ村に向かいましょう」
☆明日、旧トコナツ村へ出発することに決定しました
☆移動には1日かかります
◆
- 569 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/15(土) 22:39:10.24 ID:bn+1G9FY0
- ―トコナツ火山島 滞在6日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード 盾:ウニ盾 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:ゴスロリエプロン 飾:
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のレオタード 飾:
◇イリス [星の魔法使い]
武:精霊樹の杖 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:魔術師のローブ 飾:
◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:魔銀の短剣 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のローブ 飾:
◇ローガン [鋼の戦士]
武:鋼の剣 盾:鋼の盾 飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:革の鎧 飾:
◇エバンス [地の傭兵]
武:鉄の剣 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:革の鎧 飾:
◇猫人の男 [砂の学士]
武:鋭いレイピア 盾: 飾:
武: 防:硬質革鎧 飾:
◇レッド [最後のバーニングスライム]
武: 盾: 飾:異国の溶岩
武: 防: 飾:
◯所持アイテム
・鉄鍋+携帯調理器具
・蜘蛛絹の下着
・ザリガニのお守り
・魔術書「星の魔力」
・魔族国永久旅券*5
・マジカルブラッドワイン
・反魂丹*2
・運命賽*3
・雨乞い傘
・フメイの服の切れ端
・精霊の印*5
・精霊樹の実のジャム
・精霊樹の鉢植え
・フメイとアリシラの人形
・お宿の焼き菓子
・お宿の妖精の織物
・メルルの帽子
・魔導飯盒
・妨害魔力波発生装置
・属性大全
・大きな巻き貝
・大きな軽石
・闇の欠片
・暗黒行商少女の契約書
◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[0/5]
・魔法の練習[1/3]
・灼熱を制する方法を探す
◯仲間の目標
・ブラッドを倒す(ミスティ)
・星属性の練習[2/4](イリス)
……………………………………………………………………………………
□トコナツ火山島
沿岸部:シーサイドホテル、トコナツビーチ、海の家、海市、港、灯台、他
市街地:武具屋、雑貨屋、お土産屋、服飾屋、宝石屋、食材屋、食事処、酒場、浴場、冒険者ギルド、他
山間部:旧トコナツ村、果樹園、神殿、温泉、溶岩川、溶岩沼、トコナツ火山
- 570 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/15(土) 22:40:04.72 ID:bn+1G9FY0
- ―朝
シーサイドホテル
暗黒給仕少女「へえ、旧トコナツ村へ? まあ気を付けて行ってきなさいよ」
妖精「私たちがいない間にモノを盗ったりしないでよ?」
暗黒給仕少女「さあどうしよっかね〜?」ニヤニヤ
若女将「この子のことはしっかり監督していますので、安心して行ってらっしゃいませ」
ミスティ「ええ、お願いね……」
◆
―トコナツ火山島 山道
ギーッ! ギーッ! コケーコッコッコッ!!
イリス「うひゃあ、これが熱帯雨林……!」
ミスティ「蒸し暑いわね……。屋外なのに浴場みたいな湿度だわ……」
猫人の男「虫には気を付けて。刺されたら、最悪死にます」
エバンス「うげえ、噂には聞いてたがマジで死ぬのか……」
ローガン「極めて危険な病原菌を保有した吸血虫がいるのだそうだ……。気を付けねばな」
猫人の男「虫除けの魔法を使っていますから、よほどのことがない限りは大丈夫だと思いますが」
レッド「ねえ、本当にボクも一緒に来て良かったの?」
クロシュ「うん……。レッドちゃん……なんでも手伝ってくれるって……」
妖精「それにあなたがいれば、最悪エイが見つからなくても、私とクロシュとあなたの三人で火山に潜れるでしょ?」
レッド「そっか……! わかった、ボクがんばるよ!」
☆猫人のおじさんとレッドちゃんが一時的に仲間に加わりました
↓1〜2コンマ ランダムイベント
01-05 強敵
06-20 敵襲
21-40 食料発見(コンマ)
41-60 物品発見(コンマ)
61-80 場所発見(コンマ)
81-00 良いこと(自由安価)
- 571 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/15(土) 22:40:55.92 ID:T/DpY8iro
- こんま
- 572 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/15(土) 22:42:21.44 ID:KjiMlxBp0
- ん
- 573 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/15(土) 23:03:21.22 ID:bn+1G9FY0
- ↓1自由安価 起こった良いこと
↓2コンマ 見つけた物品
01-05 ふわふわきのこ
20-35 炎鉱石
36-65 熱帯妖花
66-95 タマムシビートルの甲殻
96-00 トコナツグレンガニ
- 574 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/15(土) 23:04:59.79 ID:OC3NB0wFO
- 隠れ温泉宿発見
- 575 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/15(土) 23:05:32.27 ID:K0Trh5hDO
- はい
- 576 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/15(土) 23:13:57.57 ID:bn+1G9FY0
- ランダムイベントの内容が決定したところで本日はここまでです。次回は温泉宿で休憩編、炎鉱石発見編からとなります
今気付いたのですが、↑のコンマ表がまたおかしな数値を示しています。今回は実際に出たコンマが範囲内に収まっているので問題なかったのですが、>>1の注意力がここ最近の暑さでデロデロになり始めているのかもしれません。申し訳有りませんが、ご容赦のほどよろしくおねがいします
レッドちゃんとクロシュちゃんのスライムトークの中でちらっと出てきたクロシュヴィア・ビターエンド様ですが、その正体は実のところ闇に包まれています。ただのお伽噺の存在なのか、実在したスライムなのか、なぜクロシュちゃんと名前が似ているのか。わからないことばかりですが、今のところクロシュ氏にはクロシュヴィアちゃん呼ばわりされているようです。いつか出会うことがあるのでしょうか。
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
- 577 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/15(土) 23:26:39.64 ID:KjiMlxBp0
- 乙
何気に妖精ちゃんも適応力高いよね
- 578 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/16(日) 01:18:22.00 ID:yPnUYdpso
- 乙
暗黒給仕という字面が面白い
まさかここまで長く登場し続けるとはなあ
- 579 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/16(日) 02:03:16.01 ID:1NPXBvwLo
- 乙乙
クロシュちゃんも風に溶けれないか
- 580 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/16(日) 07:57:35.50 ID:j2wZm4g5o
- おつ
クロシュちゃん飲酒可か!
……妖精筆頭にパーティメンバーの目をどうにかする必要がありそう
- 581 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/16(日) 12:35:08.99 ID:FF4GGE/Do
- 三歳飲酒かクロシュ
というか三歳なのか
フメイと旅する前何してたかというよりフメイが旅中に生まれた可能性
- 582 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/16(日) 20:42:41.22 ID:6ExWnnbF0
- 妖精類はかよわい種族ですが、実は妖精類の誰もが自然の力を借りる能力を持っています。妖精類が通常の自然の脅威によって傷付けられることは滅多にないようです(迂闊な妖精がドジをして怪我をしたりすることは稀によくあります)
なお自然魔法というのは、その自然の力を借りる能力を魔術的に洗練させてより効率的に使えるようにしたものだと考えられています
暗黒給仕少女さんですが、実際今は商売によって生計を立てているわけではないため、その名称が暗黒給仕少女に変化してしまっているようです
今のところ彼女にトコナツ島を出ていくほどのお金はないため、少なくともトコナツ島編の間はしつこく登場し続けるかと思われます
風に溶けるには、空気と同化する必要があります。しかし空気との同化は非常に難易度が高く、さらに同化した後霧散してしまわないよう制御する必要まであるため、スライム類の中でも風になれるほどの技量を持つ者はほとんどいないと言われています
今のクロシュならがんばれば空気になれる可能性がありますが、空気になったあと霧散せずに自己を保ち続けるのは難しいかもしれません
クロシュ氏はスライムなので、恐らくお酒にも強いかと思われます
妖精はスライムの毒耐性について知っているため、もしクロシュが酒を飲もうとしてもそんなに反対はしないかもしれません(でもあまり良い顔もしないかもしれません。妖精類はとてもお酒に弱いのです)
妖精よりもエバンスとイリスの方が強く反対するかもしれません。なおミスティ氏はモーリィ氏と近い考えを示す可能性が高いです
クロシュは自分の年齢についてあまり考えたことがありませんが、大体二年くらいフメイちゃんと旅をし、一年くらいあの集落で過ごした記憶があるようです
なお自分がどういう場所で生まれ、どういう経緯でフメイちゃんと旅をし始めたのかはよく覚えていないそうです
- 583 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/16(日) 20:43:11.14 ID:6ExWnnbF0
- ―トコナツ火山島 熱帯雨林
ギーッ! ギーッ! コケーコッコッコッ!
ザッザッザッ…
イリス「うう、汗で体がベトベトする……。ミスティ〜、氷魔法でなんとかならない〜……?」
ミスティ「仕方ないわね……」キラキラ
てのひらサイズの氷塊「」ポン
ミスティ「はい、氷」
イリス「ありがと……つめたい……!」
妖精「氷があっても屋外じゃ焼け石に水だねえ……」
ミスティ「密閉空間なら存分に冷やせるんだけどね……」
エバンス「しかし暑すぎないか……? 湿度が高いとは言え、これは……」
猫人の男「火山活動の影響でしょうね。この密林でもあちこちで溶岩が噴き出している箇所があります。例えば、ここにも」スッ
溶岩の泉「」ボコッボコッ
クロシュ「わ……!」
ミスティ「こ、これが溶岩……! 凄まじい熱だわ……!」
ローガン「落ちればひとたまりもないな……」
レッド「……あ、みんなちょっと待って!」
クロシュ「?」
レッド「溶岩の中に良いものがある!」ピョンッ
ドボンッ!
イリス「うわわ、レッドちゃん!?」
ミスティ「さ、流石バーニングスライムね……」
ザバンッ
レッド「あったよ〜」モニョモニョ
赤熱する石「」チカチカ
猫人の男「これは……炎鉱石!」
エバンス「炎鉱石?」
猫人の男「主に火山地帯で採れる、炎の魔力を秘めた鉱石です。特別珍しいものではありませんが、炎魔法の触媒として優秀な適性を持っています」
イリス「でもお店で買うとけっこう高いですよねこれ!」
猫人の男「珍しくはなくとも、産出地が限られている上に採掘も簡単ではありませんからね。それがこうも簡単に採れるとは……」
レッド「えへへ、お手柄かな?」
クロシュ「うん……! おてがら……!」
☆炎鉱石を手に入れました
◇
- 584 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/16(日) 20:43:40.61 ID:6ExWnnbF0
- ―トコナツ火山島 熱帯雨林
ザッザッザッ…
イリス「ふう、ふう……あとどれくらいで着くんですか……?」
猫人の男「三分の二は越えました。もう少しです」
ミスティ「ソリ移動は楽だけれど、足腰が鍛えられないのは問題ね……」
妖精「飛べない種族は大変だねえ」パタパタ
イリス「妖精さんはずっとパタパタしてて羽が疲れたりしないの?」
妖精「ふふん、そんじょそこらの妖精とは鍛え方が違うからね」パタパタ
エバンス「……」ザッザッ
エバンスの背負った荷物「」ドッサリ
ローガン「……」ザッザッ
ローガンの背負った荷物「」ドッサリ
猫人の男「……」ザッザッ
猫人の男の背負った荷物「」ドッサリ
イリス「うひゃぁ……私たちの分の荷物まで背負ってもらってるのに……!」
ミスティ「肉体派の男は強いわね……」
クロシュ「……」トコトコ
レッド「……」モニョモニョ
イリス「クロシュちゃんとレッドちゃんも、荷物は少なめだけどちっともへばってないね……!」
ミスティ「クロシュはパーティを乗せて一日中泳ぎ続けられる程度の体力があるものね……」
妖精「スライムって種族自体が基本的に頑健でタフだからね。あの子たちと比べても仕方ないよ」
クロシュ「……!」ピコン
クロシュ「えと……じゃあ……わたしが、カタツムリさんになって、イリスさんとミスティさんを乗せるのは……」
妖精「カタツムリじゃ遅すぎるでしょ……」
クロシュ「……」ショボン
エバンス「……女の子陣が疲れてるようだ。どっかで休憩を取れないか?」
猫人の男「それでしたら、そろそろ丁度良い場所があります」
ローガン「丁度良い場所……?」
猫人の男「見えてきました」スッ
ザッザッザッ サァッ
温泉地「」モクモク
イリス「わあ……! 密林の中に、こんな開けた土地が……!」
ミスティ「シーサイドホテルに似た三角形の家と……湯けむりだわ!」
猫人の男「ここはトコナツ密林の隠れ家的温泉宿です。少し休憩していきましょう」
◇
- 585 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/16(日) 20:44:24.72 ID:6ExWnnbF0
- ―トコナツ密林の隠れ家温泉宿
熱帯アルラウネ「いらっしゃぁ〜い。旅人さんが来るなんて珍しいわねぇ〜」ニコニコ
イリス「わあ! 熱帯植物の……アルラウネさん!」
熱帯アルラウネ「うふふ、初めまして。皆さんお泊りかしら?」
猫人の男「いえ、休憩でお願いします。日が暮れるまでには旧トコナツ村に着きたいので」
熱帯アルラウネ「あらぁ、残念……。それじゃあしっかり疲れを取っていってね」
*
―女湯
カポーン…
イリス「んぅ〜生き返るぅ〜……」
ミスティ「はぁ……汗でべたついた体が、浄化されていくようだわ……」
スライムクロシュ「〜〜…」デロデロ
妖精「あんまり浸かりすぎないようにね。ここに泊まるわけじゃないんだから、のぼせたら大変だよ」
イリス「でも、気持ち良すぎてぇ……」
ミスティ「くっ……のぼせるまで浸かりたいのに……ある意味残酷な選択をしてくれたわね……」
スライムクロシュ「〜〜…?」モニョニョ?
妖精「え、レッド? あの子なら溶岩風呂じゃない?」
*
―男湯
カポーン…
エバンス「ふぅ……。仕事途中の風呂ってのもなかなか珍しい体験だぜ」
ローガン「だが、体の節々に溜まった疲れが取れていくようだ。もう一踏ん張りするのに丁度良い」
猫人の男「……」
ローガン「……む? どういたした? じっと目を瞑って」
猫人の男「……気にしないでください。これが私の入浴スタイルなので」
エバンス「……もしかしてアンタ、入浴が苦手だったり?」
猫人の男「は、はは……。この私が、水を苦手とするわけがないでしょう。猫畜生ではあるまいし」
エバンス「お、おう……」
ローガン「ところで、レッドくんはどこへ?」
エバンス「ん? レッドちゃんなら女湯じゃねえのか?」
ローガン「レッドくんは男だそうだぞ」
エバンス「えっそうなのか!? クロシュちゃんがレッドちゃんって呼んでるから、俺はてっきり女の子なのかと……」
猫人の男「レッドさんなら、溶岩風呂の方かと……。彼にとっては、この程度のお湯では冷水と変わらないでしょうから」
エバンス「あ、ああ……なるほどな……」
*
- 586 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/16(日) 20:45:52.51 ID:6ExWnnbF0
- ―溶岩風呂
レッド『はぁ〜……たまにはバーニングして溶岩に浸かるのも良いよね……』デロデロ…
炎スライムクロシュ『レッドちゃん』ヒョコッ
レッド『わっクロシュちゃん!』モニョッ!
炎スライムクロシュ『えと……一緒に、いい……?』モニョモニョ
レッド『あ、うん。でも、大丈夫かな……?』モニョモニョ
炎スライムクロシュ『うん。たぶん大丈夫』モニョモニョ
レッド『や、クロシュちゃん自身のこともだけど……。混浴って良いのかなあ……』モニョモニョ
炎スライムクロシュ『?』モニョ?
レッド『えっとね……。多くの知性を持つ種族には、オスとメスが一緒にお風呂に入っちゃダメって決まりがあるんだって』モニョモニョ
炎スライムクロシュ『……そういえば……ローガンさんとエバンスさんは、いつも別のお風呂に入ってた気がする……』モニョモニョ
レッド『うん。だから、ボクとクロシュちゃんが一緒に入ってたら、怒られちゃうかも』
炎スライムクロシュ『……』
↓1〜3多数決 どうしよう
1.他種族の決まりはスライムとは関係ないよね
2.他種族の決まりも守っておこう
- 587 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/16(日) 20:47:28.65 ID:MaPgTQEjO
- 2
- 588 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/16(日) 20:51:57.55 ID:Hn/hfZyUO
- 2
- 589 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/16(日) 21:36:33.92 ID:6ExWnnbF0
- 炎スライムクロシュ『じゃあ……やめる……?』モニョモニョ
レッド『うん。その方が良いよ。クロシュちゃんが怒られるのは、ボクも嫌だもん』モニョモニョ
炎スライムクロシュ『わかった……』モニョニョ
*
―夕方
トコナツ熱帯雨林
ギーッ ギーッ ホーウ ホーウ
ザッザッザッ
イリス「気持ちよかったねぇ〜。やっぱり温泉はどこにあってもいいね!」
ミスティ「そうね……。正直かなり助かったわ」
猫人の男「疲れが取れたようで何よりです。目的地ももうすぐそこですよ」
エバンス「旧トコナツ村ってのは、一体どういうとこなんだ?」
猫人の男「簡単に言えば、古来からこの島に住む民族の村ですね。元々、この島に人が住む場所は旧トコナツ村しかありませんでした」
ローガン「では、今現在最も栄えている麓の市街は?」
猫人の男「元は、島外との交易を行う為の拠点として作られた場所のようです。しかし村から移り住んで商う者が増え、さらに島外からの移住者も増えていき、いつしかあれほどの大きな市場を形成する観光街となった……と聞きます」
エバンス「なるほどな……。しかしそれなら、旧トコナツ村は観光向けじゃないってことだろ? 俺たち、厄介者扱いされないか?」
猫人の男「その点はご心配なく。旧トコナツ村へは僕も何度か足を運んでいますが、余所者を邪険に扱ったりするような方々ではありません」
ローガン「おお、そうなのか」
猫人の男「はい。こちらから害意を向けたりしない限り、おおらかで気の良い方々ですよ。なんて言っても、あのモーリィの故郷ですから」
エバンス「……それはむしろ説得力が下がったような……」
*
- 590 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/16(日) 21:37:27.86 ID:6ExWnnbF0
- ザッザッザッ
猫人の男「……! 見えてきました、あの木のアーチを抜ければ……!」
イリス「ついに旧トコナツ村……!」
エバンス「途中休憩を挟んだとは言え、久しぶりの徒歩行軍は効いたぜ……!」
ミスティ「今夜はゆっくり休みたいわね……」
ザッザッザッ
クロシュ(わたしたちは、木のアーチをくぐった)
木のアーチ「」サワサワ
クロシュ(そして、視界に入ったのは――)
焼け落ちた三角形の家々「」
焼け倒れたバナナの木々「」
焼け倒れたココナッツの木々「」
焼け崩れた畑「」
溶岩の沼「」ボコッボコッ
溶岩の川「」ボコッボコッ
猫人の男「なっ……こ、これ、は……!!」ブルブル
イリス「こ、これ……一体、何が……!?」
エバンス「……! 急いで人を探すぞ……! 生きている者を……!」ダッ
ローガン「うむ……! 疲労している者はこの場で警戒を!」ダッ
妖精「まさか……。ううん、まさかじゃない。考えられる理由なんて……一つしか……」
クロシュ「……」
ミスティ「……」
妖精「……はっ! クロシュ、ミスティ……!」
↓1コンマ クロシュメンタル
01-70 フラッシュバック
71-90 耐える
91-00 救援に向かう
↓2コンマ ミスティメンタル
01-20 フラッシュバック
21-50 耐える
51-00 救援に向かう
- 591 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/16(日) 21:38:01.79 ID:ifmm5XgK0
- あ
- 592 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/16(日) 21:38:25.33 ID:ACJRgXyDO
- はい
- 593 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/16(日) 21:48:08.17 ID:YLm4K/COo
- 耐えた、耐えてくれた…!
- 594 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/16(日) 22:13:24.40 ID:6ExWnnbF0
- ―燃える集落
ゴオオオ……
メラメラ… パチパチ…
燃える大人の死体『』メラメラ
燃える子供の死体『』メラメラ
燃えるスライムの死骸『』ジュクジュク…
クロシュ『……』
◆
―旧トコナツ村
クロシュ「……」フラッ
妖精「クロシュ!」パタパタ
レッド「クロシュちゃん!」モニョニョ!
クロシュ「……だい……じょう、ぶ……」ググッ
妖精「……無理はだめだよ。あなたはここで休んでいて」
レッド「ごめんね、ボクも人を探してくるから……クロシュちゃんは無理しないで」
クロシュ「うん……」
ミスティ「うっ……」フラッ
イリス「ミスティ……!」
ミスティ「大丈夫よ……。これは違うって……わかってる……」グッ
イリス「う、うん……」
ミスティ「っ……ごめんなさい……まだ、少し目眩がするわ……」
イリス「そ、それならここで休んでいよう……!」
ミスティ「……イリスは……救援に向かって。私は、大丈夫だから……」
イリス「ミスティ……」
ミスティ「お願い……」
イリス「わかった……! 生きてる人、見つけてくるから……!」ダッ
*
- 595 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/16(日) 22:15:22.02 ID:6ExWnnbF0
-
イリス「誰かいませんかー!!」タッタッタッ
エバンス「いたら返事をしてくれー!」タッタッタッ
ローガン「くっ……人っ子一人見当たらぬ……!」タッタッタッ
猫人の男「みんな……頼む、生きていてくれ……!!」タッタッタッ
レッド「溶岩の中も見てみる!」ドボンッ
妖精「くそっ……! 私は……どうすれば良かったの……!?」パタパタ
↓1コンマ
01-60 竜人の少女「ここにはもう誰もいませんよ」
61-90 モーリィ「ここにはもう誰もいないぞ」
91-00 伝説のエイ『……』フヨフヨ
- 596 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/16(日) 22:16:27.66 ID:BtVWpReuO
- あ
- 597 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/16(日) 22:51:21.81 ID:6ExWnnbF0
- モーリィ「お前たち、もうここに着いたのか」スタスタ
ローガン「モーリィ殿!」
モーリィ「ここにはもう誰もいないぞ」
エバンス「しかし、なぜあんたがここに……!」
モーリィ「故郷の危機なら駆け付けて当然だろう。私の飛行速度なら十数分の距離だ」
猫人の男「モーリィ、あなたは……いえ、今は安否確認を。ここにいないのなら、どこに?」
モーリィ「ついて来い」スタスタ
*
―旧トコナツ支神殿
エーンエーン… メシハマダカノウ…
若い村民「はぁ……」
老いた村民「畑の様子を……」
竜人の村民「ここにいなさい。人間が出歩ける環境じゃない……」
老いた村民「むむう……」
イリス「ここは……!?」
モーリィ「旧トコナツの支神殿だ。幸い、村民は全員ここに避難できている」
猫人の男「全員……! 全員、無事なんですね……!?」
モーリィ「ああ……。命だけはな……」
エバンス「……何があったんだ? 溶岩の噴出だけじゃ説明が付かないぞ、あれは……」
モーリィ「……火山の魔物だ。強烈に活性化した魔物が、集落を襲った」
妖精「え……。それって……」
モーリィ「ああ……。世界樹の光を喰った≠だ。そいつは」
◆
- 598 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/16(日) 23:30:45.41 ID:6ExWnnbF0
- ―トコナツ火山島 滞在7日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード 盾:ウニ盾 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:ゴスロリエプロン 飾:
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のレオタード 飾:
◇イリス [星の魔法使い]
武:精霊樹の杖 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:魔術師のローブ 飾:
◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:魔銀の短剣 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のローブ 飾:
◇ローガン [鋼の戦士]
武:鋼の剣 盾:鋼の盾 飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:革の鎧 飾:
◇エバンス [地の傭兵]
武:鉄の剣 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:革の鎧 飾:
◇猫人の男 [砂の学士]
武:鋭いレイピア 盾: 飾:
武: 防:硬質革鎧 飾:
◇レッド [最後のバーニングスライム]
武: 盾: 飾:異国の溶岩
武: 防: 飾:
◯所持アイテム
・鉄鍋+携帯調理器具
・蜘蛛絹の下着
・ザリガニのお守り
・魔術書「星の魔力」
・魔族国永久旅券*5
・マジカルブラッドワイン
・反魂丹*2
・運命賽*3
・雨乞い傘
・フメイの服の切れ端
・精霊の印*5
・精霊樹の実のジャム
・精霊樹の鉢植え
・フメイとアリシラの人形
・お宿の焼き菓子
・お宿の妖精の織物
・メルルの帽子
・魔導飯盒
・妨害魔力波発生装置
・属性大全
・大きな巻き貝
・大きな軽石
・闇の欠片
・暗黒行商少女の契約書
・フリルワンピース水着
・魔法学園のスクール水着
◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[0/5]
・魔法の練習[1/3]
・灼熱を制する方法を探す
◯仲間の目標
・ブラッドを倒す(ミスティ)
・星属性の練習[2/4](イリス)
……………………………………………………………………………………
□旧トコナツ村周辺
支神殿:避難所、簡易宿泊所、僧堂、書庫、食堂、大浴場、簡易商店
農村部:果樹園、宿屋、温泉、溶岩川、溶岩沼
山間部:熱帯雨林、溶岩川、溶岩沼、トコナツ火山
- 599 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/16(日) 23:32:16.68 ID:6ExWnnbF0
- ―朝
旧トコナツ支神殿 簡易宿泊所
猫人の男「皆さん、おはようございます」ヌッ
イリス「あ、おはようございます」
ミスティ「おはようございます……。モーリィさんは……?」
猫人の男「魔物を討伐しに行くと、単身火山に行きました」
妖精「あいつ……! 世界樹の光を喰った化け物を相手にたった一人でなんて……! バカ……!」
エバンス「くっ、だが俺たちはまだ伝説のエイを見つけてねえ……!」
ローガン「……昨日は疲れ切っていたのだ。仕方あるまいよ」
レッド「じゃあ、早く見つけて、モーリィさんを追いかけなきゃ……!」
クロシュ「……」
妖精「……」
妖精(私とクロシュとレッドの三人なら、今すぐにでもモーリィを追うことができる……でも……)
妖精(この三人が加勢して化け物相手に戦況が変わるかどうかは、なんとも言えない……)
妖精(でも、悠長に事を進めていたら……モーリィが危ない……)
妖精(うう、どうする……!?)
クロシュ「……」
クロシュはどう思う?
↓1〜3 多数決
1.三人で向かうのが良いと思う(居残り組も急いでエイを探す)
2.エイを見つけてからみんなで向かうのが良いと思う(本日の自由行動安価へ)
- 600 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/16(日) 23:33:26.32 ID:MaPgTQEjO
- 1
- 601 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/16(日) 23:33:56.54 ID:YLm4K/COo
- くっそ悩みどころさん……
1で
- 602 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/16(日) 23:58:56.33 ID:6ExWnnbF0
- クロシュ「……わたし、行ける」
妖精「!」
イリス「クロシュちゃん! まさか――」
レッド「ボクも、モーリィさんにはたくさんお世話になったから……あの人を助けに行きたい……!」
ミスティ「レッドも……!」
妖精「……そうだね。ここで日和ってたら……この島に一番必要な人を亡くしてしまうかもしれない。なら……」
ローガン「……クロシュくんたちがそう決めたのであれば、私は止めぬ。だが、絶対に無茶はしないでくれ」
ミスティ「……悔しいけれど、そうする他ないみたいね……。自分の弱さが恨めしいわ……」
エバンス「すぐにエイを見つけて追うから、それまで絶対に死なないでくれよ……!」
イリス「危ないと思ったら、本当に無理しないでね……! 妖精さん、お願い……!」
妖精「うん、わかってる。クロシュもレッドも、モーリィも、死なせないよ。でもまあ戦力に不安があるのも事実だから……あなたたちもすぐに追って来てよね、ほんと」
猫人の男「申し訳有りません……。モーリィのこと、お願い致します。僕たちもすぐに追いますので……!」
☆クロシュ、妖精、レッドの三人でトコナツ火山へ向かいます
◆
- 603 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/16(日) 23:59:32.71 ID:6ExWnnbF0
- というわけで本日はここまでとなります。次回、トコナツ火山へのダンジョンアタックとなります
クロシュちゃんとレッドちゃんの混浴展開は回避されてしまいました。女の子のクロシュちゃんと男の子のレッドちゃんが一緒にお風呂に入るというのは人間から見れば不健全なのかもしれません。なお当のクロシュちゃんは、他種族の決まりも一応守ろうとは思いつつも、どうしてそれが許されないことなのかはまだよくわかっていないようです
そしてやや急展開ぎみではありますが、ついにトコナツ火山へダンジョンアタックすることとなりました。三人だけなので少し心配ですが、居残り組もなるべく急いで追ってきてくれるでしょうし、たぶん大丈夫でしょう。クロシュちゃんたちのデロデロ溶岩の中での活躍をごきたいくださいませ
それでは本日もありがとうございました。次回も恐らく土日ですが、よろしくお願いいたします
- 604 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/17(月) 00:07:55.84 ID:RA91NrzPo
- 乙乙
スライムの性別って何なんだろうね
- 605 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/17(月) 03:07:31.02 ID:YjlQqzSzO
- 乙
正直この3人で行くのは不安しかないな…
- 606 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/17(月) 22:46:34.75 ID:uxQDwbipO
- 乙
クロシュちゃんカタツムリ好きなんかな?
- 607 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/18(火) 21:51:36.52 ID:YnUhLA2s0
- 確認だけどモーリィと猫人の関係って上司と部下のような関係でいいのかな?
- 608 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/22(土) 15:27:10.51 ID:LSsZ405p0
- スライムの性別については、今のところ詳しくわかっていません。オスを名乗る個体もメスを名乗る個体もいますが、身体構造や生理機能に関する差異は見つかっていないようです。また、自身をオスともメスとも考えない無性別のスライムもいます
クロシュ、妖精、レッドの三人だと確かに少し心配ですが、信じて見送る他ありません。まあレッドさんと妖精は長生きで、クロシュちゃんも最近めきめきと実力を付けてきているので、たぶん大丈夫でしょう
クロシュ氏はカタツムリのことが嫌いではないようです。スライムのようにモゾモゾと這って進む姿に親近感を覚えているのかもしれません
モーリィ氏と猫人のおじさんは、上司と部下というわけではありませんが、島長のモーリィ氏は島民を統括する立場でもあるため、上下関係ははっきりしているようです
猫人のおじさんは元は島外から来た方のようですが、長年島のために活動してきた功績もあり、モーリィ氏は猫人のおじさんを優秀な部下のように扱っている節はあります
- 609 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/22(土) 15:27:48.95 ID:LSsZ405p0
- ―トコナツ火山 踏破率[0/10] 持久力[10/10]
溶岩の川「」ドロドロ
クロシュ「んゅ……」
レッド「クロシュちゃん、そろそろ炎化した方が良いよ。ここから先はすごく熱い」
クロシュ「うん……」
デロデロ……カッ
炎クロシュ「……」チリチリ
レッド「わぁ……いつ見てもかっこいいなあ」
妖精「お腹は減ってない?」
炎クロシュ「うん……まだ大丈夫……」
☆炎化しているとお腹が減るため、毎ターン持久力が追加で[1]減少します
探索中の場合、通常の減少と合わせて合計で[2]減ることになります
↓1コンマ
01-10 踏破率+2、強敵
11-30 踏破率+2、敵襲
31-50 踏破率+3、野生のファイアメロン(持久力+2、戦闘コンマ+10)
56-70 踏破率+3、溶岩魚(持久力+4)
71-90 踏破率+4、炎精の加護(戦闘コンマ+20)
91-00 踏破率+4、???
- 610 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/22(土) 15:28:50.45 ID:eJRwGtu50
- あ
- 611 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/22(土) 16:08:09.66 ID:LSsZ405p0
- ―トコナツ火山 踏破率[3/10] 持久力[8/10]
溶岩「」ドロドロ
炎クロシュ「……」ツンツン
溶岩「」ドロドロ
炎クロシュ「わあ……」
レッド「溶岩、ドロドロでしょ。普段の姿で触っちゃだめだよ、絶対」
炎クロシュ「うん」
妖精「その姿だと熱くないの?」
炎クロシュ「んー……ぽかぽかする」
妖精「わからん……」
レッド「妖精さんは大丈夫なの?」
妖精「ん、まあね。無策にドボンって突っ込んだりしたらやばいと思うけど、ちゃんと力の流れを調整すれば平気だよ」
レッド「すごいなあ……」
妖精「自然の力は私たちの味方だもん。妖精特権だね」
*
トコトコ モニョモニョ パタパタ
炎クロシュ「!」
野生のファイアメロン「」メラメラ
レッド「あ、これファイアメロンの原種だよ!」
炎クロシュ「……ちっちゃくて、細長い……?」
妖精「麓で売られてるのは、食用として品種改良されたやつってこと?」
レッド「そういうこと。食味は劣るけれど、炎魔力はこっちの方がたっぷり詰まってるんだよね」
妖精「そうなんだ」
レッド「うん。せっかくだし食べていこうよ。今のクロシュちゃんなら、ファイアメロンの炎魔力を吸収できると思う」
炎クロシュ「うん……!」
モニョモニョ モグモグ ゴクン
☆野生のファイアメロンを食べました
持久力が2回復し、この探索における次回戦闘コンマが+10されます
*
―トコナツ火山 踏破率[3/10] 持久力[10/10]
↓1コンマ
01-10 踏破率+2、強敵
11-40 踏破率+2、敵襲
41-70 踏破率+3、溶岩魚(持久力+4)
71-90 踏破率+4、炎精の加護(戦闘コンマ+20)
91-00 踏破率+4、???
- 612 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/22(土) 16:12:45.57 ID:Wh+gu2m7O
- ん
- 613 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/22(土) 16:43:07.74 ID:LSsZ405p0
- ―トコナツ溶岩洞 踏破率[6/10] 持久力[8/10]
溶岩「」グツグツ
妖精「うひぃ、すごい熱気……!」
レッド「洞窟の中は熱がこもるから……。でも、ここも前はここまで熱くはなかったんだよ。人間の冒険者でも、耐熱鎧を着ていればなんとか耐えられるくらいの熱だったんだけど……」
妖精「今のここはあの耐熱鎧を着てても蒸し焼きになっちゃうよ……! 妖精の私ですらけっこうしんどいもん……!」
炎クロシュ「……わたしたちだけで来て、良かった……?」
妖精「そうだね……。戦力に不安はあるけれど、あの子たちを無理に連れて来なかったのは大正解。戦力に不安はあるけれど」
レッド「大丈夫。何かあっても、ボクが二人を守るよ」
*
溶岩「」グツグツ
魚影「」ドポンッ
炎クロシュ「!」
レッド「何かいるね。あれは……溶岩魚かな?」
炎クロシュ「……」ジュルリ
レッド「捕まえてみよう!」
*
レッド「クロシュちゃん!」
炎クロシュ「うん!」バッ
バシッ
溶岩魚「」ビチビチ
妖精「捕まえた!」
レッド「あ、クロシュちゃん気を付けて! 溶岩魚は危険を感じると――」
溶岩魚「」ジュッ…!
炎クロシュ「わわ……!」
レッド「自己発熱するんだ! 今のクロシュちゃんでも熱いかも……!!」
*
焼き溶岩魚「」シュウゥ…
炎スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ モグモグ
妖精「杞憂だったみたいだね……」
レッド「う、うん……。ボクたちバーニングスライムでさえ凄く熱く感じるほどの発熱なんだけど……」
☆溶岩魚を食べて持久力が4回復しました
*
―トコナツ溶岩洞 踏破率[6/10] 持久力[12/10]
↓1コンマ
01-10 踏破率+2、強敵
11-50 踏破率+2、敵襲
51-70 踏破率+3
71-90 踏破率+4、炎精の加護(戦闘コンマ+20)
91-00 踏破率+4、???
- 614 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/22(土) 16:44:21.19 ID:eJRwGtu50
- い
- 615 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/22(土) 17:28:16.45 ID:LSsZ405p0
- ―トコナツ溶岩洞 踏破率[8/10] 持久力[10/10]
溶岩の滝「」ドドドド…
溶岩の川「」ドロドロ…
炎クロシュ「……」ザブザブ
レッド「……」モニョモニョ ザブザブ
妖精「溶岩の中を進まなきゃいけないなんて、とことん普通の生き物には向いてない道だなあ……」
レッド「モーリィさんが一人で頑張ろうとした理由、ボクにはわかるよ。ここの環境は、妖精さんが言ったように、普通の生き物には厳しすぎるもの」
妖精「うん……」
レッド「でも、もうちょっと説明とか、相談とかしてくれたら良いのにって思うよ。ボクみたいに溶岩の中でも動けるのがいるんだから」
妖精「昔からなんだよ。誰の手も借りたがらないんだ、あいつ。危険が伴うことなら尚更ね。あいつなりにみんなを守ろうとしてるのはわかるんだけど――」
炎クロシュ「!」バッ
溶岩を纏う巨大ザリガニ「」ヌッ
妖精「えっザリガニ!?」
レッド「溶岩ザリガニ!? でもこんなに大きいのは――」
――戦闘開始 溶岩ザリガニ――
↓1コンマ(メロンにより+10)
01-10 痛恨 持久力-4
11-30 劣勢 持久力-2
31-90 優勢
91-00 ?? 勝利
- 616 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/22(土) 17:29:03.75 ID:HpcsJ4UDO
- はい
- 617 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/22(土) 17:34:56.85 ID:LSsZ405p0
- 溶岩ザリガニ「」ヌオッ
溶岩ハサミ「」シャッキン
妖精「ひゃああ!!」パタパタ
レッド「このお!」ピョンッ
ベチッ ジュッ
溶岩ザリガニ「!」アチチ
炎クロシュ「!」シュバッ
メイドブレード「」ギラッ
溶岩ザリガニ「!」
溶岩ハサミ「」シャキンッ
ガギンッ!!
炎クロシュ「……!!」ギギギ
溶岩ザリガニ「……!!」ギギギ
妖精「クロシュとザリガニの……鍔迫り合い!」
レッド「援護するよ!」ピョンッ
↓1コンマ(メロンにより+10)
01-10 痛恨 持久力-4
11-30 劣勢 持久力-2
31-90 勝利
91-00 ?? 勝利
- 618 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/22(土) 17:36:22.21 ID:ti7RhJVco
- 勝利
- 619 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/22(土) 17:59:02.13 ID:LSsZ405p0
- 炎クロシュ「……!!」ギギギ
溶岩ザリガニ「……!!」ギギギ
レッド「凍っちゃえ!」ギンッ
溶岩ザリガニ「!?」ガチンッ
妖精「えっ!? 溶岩を纏ったザリガニを、離れた距離から一瞬で凍らせた!?」
溶岩ザリガニ「――」グググ
レッド「まだ! 溶岩と共に生きる者はこの程度じゃ止まらない! クロシュちゃん、トドメを!」
クロシュ「!」コクッ
メイドブレード「」ブンッ
ズバッ
――戦闘終了――
- 620 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/22(土) 17:59:39.46 ID:LSsZ405p0
- 焼き溶岩ザリガニ「」ジュゥゥ…
炎スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ モグモグ
レッド「〜〜♪」モニョモニョ モグモグ
妖精「この熱いのに、よくもまあこんな溶岩まみれのザリガニを食べられるなあ……」
レッド「美味しいよ? 妖精さんは食べないの?」
妖精「じゃあ、少しだけ……」
焼き溶岩ザリガニ「」
モニョモニョ モグモグ…
☆溶岩ザリガニを食べました
持久力が3回復し、この探索における次回戦闘コンマが+10されます
*
―トコナツ溶岩洞 踏破率[8/10] 持久力[13/10]
↓1コンマ
01-10 踏破、強敵
11-70 踏破
71-90 踏破、炎精の加護(戦闘コンマ+20)
91-00 踏破、???
- 621 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/22(土) 18:00:59.25 ID:eJRwGtu50
- あ
- 622 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/22(土) 18:29:10.54 ID:LSsZ405p0
- ―トコナツ火山 山頂付近 踏破率[10/10] 持久力[10/10]
ヒュオオオオオ―
レッド「もうすぐ山頂だよ!」
ギンッ ギギンッ
ドゴオッ バシュンバシュンッ!!
妖精「! この音は――」
レッド「山頂で戦ってるんだ! たぶん、モーリィさんと――」
妖精「例の魔物!」
レッド「うん! 急ごう!」
*
- 623 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/22(土) 18:29:36.01 ID:LSsZ405p0
- ―トコナツ火山 山頂
火口「」ゴゴゴゴ…
火竜モドキ「ギャオオオオッ!!」バサッバサッ
火球「」ゴウッ!
モーリィ「チィッ!」タンッ
火竜モドキ「」シュバッ
火竜の爪「」グオオッ
モーリィ「くっ! この図体でなんて速さだ!」ガッ
火竜モドキ「ググググッ…」ギギギ
モーリィ「火トカゲ如きが、誇り高き火竜の猿真似など……!」ギギギ
火竜モドキ「ギャオオオオッ!!」グアアッ
ガシッ
モーリィ「ぐあああ!!」ミシミシ
火竜モドキ「ギャオオオンッ!!」
モーリィ「ぐ、う……!」ミシミシ
モーリィ(私は……こんなところで……何も守れず、無駄死にするのか……?)
モーリィ(ふざけるな……!! それなら――こいつの、手足や翼の一つ二つくらい、道連れに――)
火竜モドキ「!?」ガチンッ
モーリィ「なっ……私を押さえつけていた火竜の体が、突然凍結した!?」
妖精「モーリィーーっ!!!」パタパタ
炎クロシュ「!」トテトテ
レッド「長くはもたない! すぐに離れて、モーリィさん!」モニョモニョ!
モーリィ「お前たち!? なぜここに!?」
妖精「話はあと! 一緒に戦うよ!」
炎クロシュ「うん!」
モーリィ「……すまない、助太刀を頼む!」
火竜モドキ「グググ……ギャオオオオンッ!!」ピキピキ…ゴウッ!!
――ボス戦闘開始 火竜モドキ――
↓1コンマ(ザリガニにより+10)
01-10 痛恨
11-60 劣勢
61-75 優勢
76-90 人間組参戦
91-00 ??
- 624 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/22(土) 18:32:16.46 ID:Wh+gu2m7O
- や
- 625 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/22(土) 18:36:18.44 ID:ti7RhJVco
- ??はモーリィかと思ったら違うのか
- 626 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/22(土) 18:48:49.04 ID:LSsZ405p0
- 火竜モドキ「ギャオオオッ!」バッ
炎クロシュ「!」シュタタッ
メイドブレード「」ギラッ
ガギギンッ!
火竜モドキ「……」ジロッ
炎クロシュ「!」
モーリィ「避けろ!」
火竜モドキの爪「」グオオッ
炎クロシュ「!」
デロロッ!
炎スライムクロシュ「!」デロッ
火竜モドキの爪「」モニョッ
モーリィ「スライムの姿になって衝撃を緩和するとは……やるな!!」
レッド「氷よ!」ギンッ
火竜モドキ「!」サッ
火竜モドキのいた場所「」ガキンッ
レッド「うう、もう学習されちゃってる……!」
妖精「そっか! 一瞬で凍らせてるわけじゃないんだ、それ……!」
レッド「うん……! 魔力の流れを把握されると、簡単にバレちゃうんだ……!」
モーリィ「なら奴の動きを止めれば良いのだな!?」
レッド「うん! 動きを止めるための魔法なんだけどね!」
モーリィ「体を凍らせられるというのは、動きが止まるだけでなく体内へのダメージも大きい。積極的に狙え、隙は私が作る!」
レッド「う、うん! お願い!」
炎スライムクロシュ「!」モニョニョ!
レッド「うん、クロシュちゃんもお願い!」
↓1コンマ(ザリガニにより+10)
01-10 痛恨
11-60 劣勢
61-75 優勢
76-90 人間組参戦
91-00 ??
- 627 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/22(土) 18:51:22.87 ID:eJRwGtu50
- え
- 628 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/22(土) 18:55:07.56 ID:LSsZ405p0
- ザリガニパワーで不思議なことが起こります
↓1コンマ
01-30 人間組+レイ参戦
31-60 人間組+フメイ参戦
61-90 人間組+セイン参戦
91-00 全員参戦
- 629 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/22(土) 18:55:33.46 ID:ti7RhJVco
- おーるすたー
- 630 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/22(土) 19:03:33.23 ID:w3zUljteo
- フメイちゃんんんんん!!
待ってたよよよよ!
- 631 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/22(土) 20:50:55.91 ID:LSsZ405p0
- 妖精「風よ――クロシュたちの背を押せ!」ヒュルルッ
モーリィ「追い風の加護か……!」
炎スライムクロシュ「!」モニョモニョ
モーリィ「ああ。炎は風を受けて、さらに激しく燃え上がる……! 行くぞ!」バサッ
炎スライムクロシュ「!」シュバッ
火竜モドキ「……!」
モーリィ「ぬん!」シャッ
火竜モドキ「!」ガギンッ
炎クロシュ「!」バッ
メイドブレード「」ギラッ
火竜モドキの翼膜「」ズバァッ!!
火竜モドキ「ギャオオオオオっ!!!」
モーリィ「痛いか! だがお前の無益な手すさびで滅ぼされた草木の痛みはこんなものではないぞ……!!」
火竜モドキ「ググググッ……!!」
妖精「レッド!」
レッド「凍れえ!!」ギンッ
火竜モドキ「ギッ……」ガギンッ
モーリィ「今だ! 畳み掛けろ!」グオオッ
炎クロシュ「ん!」シャキンッ
ガッ ガガガッ
バゴンッ ドッギャァン!!
火竜モドキの残骸「」プスプス…
モーリィ「はあ、はあ……」
炎クロシュ「……」
モーリィ「……気を付けろ。似姿と言えど火竜。簡単に死ぬとは――」
妖精「危ない!! そいつの内側から、星の力が――」
炎クロシュ「!」
モーリィ「!」バッ
カッ
バシュウウウウウンン――…
- 632 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/22(土) 20:52:16.90 ID:LSsZ405p0
- 星竜モドキ「……」ゴゴゴゴゴ
炎クロシュ「ん、ゅ……」プスプス…
モーリィ「くっ……すまん……守り、切れ……」ガクッ
星竜モドキ「……」ズシッズシッ
レッド「あ、ああ……こ、凍れ! 凍れえ!!」ギンッギンッ
星竜モドキ「……」ペキン パキン
レッド「凍れえええ!!!」ギンッ
星竜モドキ「」ポキン… ゴウッ
星のブレス「」ゴオオッ
ブワッ
レッド「んぎゅっ……」キュウ…
妖精「そ、そんな……あいつ……星の力を……完全に使いこなして……」
星竜モドキ「……」ズシッズシッ
炎クロシュ「……」キッ
妖精「だ、だめ……クロシュ、逃げて……!!」
星竜モドキ「」ゴウッ
星のブレス「」ゴオオッ
炎クロシュ「……!!」ギュッ
カッ!!!!
炎の壁「」シュゴオオオオオ!!!!
炎の壁に阻まれる星のブレス「」ゴゴゴッ…!
炎クロシュ「ふぇ……」
- 633 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/22(土) 20:53:28.68 ID:LSsZ405p0
-
フメイ「クロシュ! 怪我、ない!?」タタタッ
炎クロシュ「フメイ、ちゃ……?」
アリシラ「うふふ、私もいるよぉ?」スタスタ
妖精「フメイ……アリシラ……!」
エバンス「俺たちもいるぞ!」シュバッ
ローガン「待たせたな……!」ダンッ
イリス「クロシュちゃん!」シュタッ
ミスティ「来たわよ……助けに……!」シュタッ
妖精「みんな……!!」
伝説の溶岩エイ「キュゥーン」フヨフヨ
妖精「あれが……伝説の、エイ……!?」
エバンス「おう! フメイちゃんがエイを連れてきてくれたんだ!」
フメイ「ふん……お前たちの為じゃない……。クロシュが危ないって言うから……お前たちの作戦に乗っただけ……。それより、今は――」
星竜モドキ「グググググ……ギャオオッ!!」バサッ
炎クロシュ「……!」
フメイ「クロシュ……危ないから、下がってて」
炎クロシュ「んーん……まだ……戦える……! フメイちゃんと……一緒に、戦う……!」チリッ
フメイ「……! その姿……フメイの……?」
炎クロシュ「うん……フメイちゃんの、炎……わたしも……近づきたかった、から……!」チリチリ
フメイ「……ふふ……それじゃあ、一緒にいこ!!」チリッ
↓1コンマ(星竜覚醒-100、ザリガニ+10、エイの加護+30、仲間+100)
01-10 痛恨
11-60 劣勢
61-00 勝利
- 634 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/22(土) 20:55:47.16 ID:Wh+gu2m7O
- な
- 635 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/22(土) 20:58:20.49 ID:w3zUljteo
- フメイちゃん……!
- 636 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/22(土) 21:22:07.28 ID:LSsZ405p0
- 星竜モドキ「ギャオオオンッ!!」
星のブレス「」ゴオオオオッ
炎の壁「」シュゴオオオオッ
フメイ「クロシュはこれ以上傷付けさせない……!!」チリッ
炎クロシュ「フメイちゃんも……傷付け、させない……!」シュタッ
*
イリス「あのブレス……まさか!!」
アリシラ「うふふ……あれこそが、世界の創造と破壊を司る純粋な力……星の魔力」
イリス「!! や、やっぱり……!」
アリシラ「ねえ、この戦いが終わったら……私たちに、あの力を譲ってくれない?」
イリス「え、そ、それはダメです! あれは、世界樹の大切な力で……」
アリシラ「ありがと! 世界をブッ壊したら改めて恩を返すね!」シュバッ
イリス「あああ!! ダメって言ったよね私!?」
*
レッド「きゅう……」
ミスティ「大丈夫!? ってあつっ! こ、これが本来のあなたの熱なのね……!」
レッド「ご、ごめんね……。あれ……どうして、キミたちが……」
ミスティ「助けに来たのよ! ごめんなさい、あなたのこと冷やしても良いかしら……!? このままじゃ持ち運べなくて……!」
レッド「あ、だ、大丈夫……自分のことは……自分で冷やすよ……」ギンッ
カチコチ…
レッド「いつつ……」
ミスティ(一瞬で、ムラなく全身を冷やした……。私の氷魔法とは練度が違う……いえ、練度だけの問題……? 根本的に、氷魔法の使い方が違っているような……)
レッド「こ、これで……持てる……?」
ミスティ「あ、え、ええ……。安全なところへ運ぶわ! 少し我慢して!」
レッド「うん……」
*
- 637 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/22(土) 21:23:14.35 ID:LSsZ405p0
- エバンス「モーリィ! 無事か!?」タタタッ
モーリィ「その、声……エバンスとかいう、小僧か……」
エバンス「どう見ても無事じゃねえな……! 悪いが背負うぞ!」グイッ
モーリィ「ぬう……どこを触っている……」
エバンス「んなこと言ってる場合か! 大体俺は年増は興味ねえよ!」
モーリィ「お前……後で、絶対に殺す……」
エバンス「ははっ割と大丈夫そうだな! しっかり掴まってろよ!」シュバッ
*
炎クロシュ「!」シュタッ
炎メイドブレード「」ゴウッ
ズバッ
星竜モドキ「!」チリッ
星竜モドキの尻尾「」ビュンッ
フメイ「クロシュ危ない!」
ローガン「させんっ!」バッ
星竜モドキの尻尾「」ガギンッ
炎クロシュ「ローガンさん……!」
ローガン「一人で前に出るのは危険だ。私が共に行こう……!」シャキン
フメイ「むう……フメイとクロシュの二人で戦ってたのに……」
炎クロシュ「あ、えと、フメイちゃん……ローガンさんは、とっても、いい人で……」オロオロ
ローガン「フッ……」
フメイ「むうう……!!」
妖精「いやそんな話してる場合じゃないでしょ!!?」
星竜「……」ゴゴゴゴ
↓1コンマ(星竜覚醒-100、ザリガニ+10、エイの加護+30、仲間+100)
01-10 痛恨
11-60 劣勢
61-00 勝利
- 638 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/22(土) 21:24:25.10 ID:HpcsJ4UDO
- はい
- 639 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2024/06/22(土) 21:27:11.06 ID:w3zUljteo
- 星の魔力やっべえな…
- 640 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/22(土) 21:27:16.56 ID:6h4gjxl0O
- コンマがふるわんなあ
- 641 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/22(土) 21:43:32.62 ID:LSsZ405p0
- 星竜モドキ「ギャオオオオオッ!!」ブンッブンッ
炎クロシュ「んゅ……!!」ガギンガギンッ
ローガン「くっ……! 攻撃が、苛烈さを増している……!?」ガギンッガギンッ
フメイ「こいつ……! 火の通りも悪くなってきてる……!」チリチリッ
妖精「星の力の使い方に磨きがかかってきてるんだ……! これ以上戦いが長引いたら……!!」
猫人の男「では、一気呵成に集中攻撃して仕留めるしかないということですね……!」シュバッ
妖精「あなたは……!」
猫人の男「申し訳ありません、到着が遅れました。行きますよ……!!」
レイピア「」シャッ
砂の刃「」バシュンッ
星竜モドキ「!」ズドドドッ ズバッ
猫人の男「まだまだ!」
砂嵐「」ザアアア!!!
流砂「」シャアアアア!!!
星竜モドキ「グオッ……!」グググッ
イリス「私も!! 雷撃よ!!」コオオオオ
雷「」バチバチッ
星竜モドキ「グオオッ……!!」ビリビリ
フメイ「効いてる……! このまま、押し切れ……!!」カッ
炎クロシュ「……!!」タンッ
↓1コンマ(星竜覚醒-100、ザリガニ+10、エイの加護+30、仲間+100)
01-60 敗北
61-00 勝利
- 642 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/22(土) 21:45:06.02 ID:Cbg6N+tU0
- 頼む!
- 643 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/22(土) 21:45:11.50 ID:eJRwGtu50
- たのむ
- 644 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/22(土) 21:48:38.06 ID:Wh+gu2m7O
- あと0.5で勝てたのに・・有利補正あってこれってどうなっちゃうの?
- 645 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/22(土) 21:49:36.54 ID:ti7RhJVco
- 星竜は強い
- 646 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/22(土) 21:49:48.93 ID:w3zUljteo
- くっ……運命賽!
- 647 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/22(土) 22:52:12.18 ID:LSsZ405p0
- フメイ「クロシュ、炎の魔法は使える!?」
炎クロシュ「あ、えと……」
星竜「ギャオオオンッ!」
イリス「きゃああああ!」バシッ
妖精「イリス!!」
精霊樹の杖「」クルクル…
炎クロシュ「!」パシッ
デロデロポン!!
炎の魔女クロシュ「……うん! 使える……!!」
フメイ「クロシュすごい! じゃあ、一緒にいこ!!」
炎の魔女クロシュ「うん……!」
フメイ「ようし……せーの――」
炎の魔女クロシュ「――」
カッ――
◆
- 648 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/22(土) 22:53:24.92 ID:LSsZ405p0
- ―トコナツ火山 山頂
ヒュオオオオオ…
スライムクロシュ「……?」モニョ
妖精「……クロシュ……」
スライムクロシュ「……?」モニョニョ?
妖精「……みんな、無事だよ……。大丈夫……」
スライムクロシュ「……」
妖精「私たちはさ……勝ったんだよ……。フメイと、クロシュの……炎の一撃で……。星竜には……」
スライムクロシュ「……?」
妖精「でも、その後……負けたんだ……」
スライムクロシュ「……??」
妖精「機会を伺ってたんだよ……アリシラが、ずっと……!」
◆
- 649 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/22(土) 22:57:04.39 ID:LSsZ405p0
- ―少し前
トコナツ山 山頂
カッ
ドオオオオオオオン――…
星竜モドキ「……」グラッ
ドズゥ…ン
フメイ「はあ、はあ……勝った……。勝ったよ、クロシュ……!!!」
炎クロシュ「んゅ……」フラッ
フメイ「クロシュ……?」
デロデロ…
スライムクロシュ「」デロロ…
フメイ「クロシュ……お疲れさま……。ゆっくりお休み……」
星竜モドキ「」
フメイ「さて……」スクッ
妖精(あれ……? フメイたちの助力はすっごい助かったんだけど……これって、実はかなりまずい状況なんじゃ……)
アリシラ「うふふ……それじゃあ悪いトカゲさんがおねんねしたところで、星の力をもらっていっちゃおっか」ニコニコ
イリス「……!! さ、させな」
アリシラ「約束、したでしょ?」シュウゥン―
イリス「ひゃうん……」ドサッ
ローガン「くっ……!」シャキンッ
フメイ「……いい人なんでしょ? なら、フメイたちの気持ち、わかって」
ローガン「……いい人だからこそ……世界を滅ぼす君たちを、止めねばならん」
アリシラ「本当にいい人なら……悲劇を再生産し続けるこんな世界の存続なんて……望むわけないよね?」シュウン―
ローガン「はうっ……」ドサッ
猫人の男「な、なんなのですか君たちは!? どうして、こんなことを――」
アリシラ「うふふ……猫さん、かわいい……。ああ……あの集落にいた野良猫さんたちは、あれからどうなったのかなあ……」シュウン―
猫人の男「ふにゃっ……」ドサッ
妖精「お前たちの言ってること……わからなくもない……けど……!!」
妖精「それでも……諦めずに、悲劇に抗い続ける奴らもいるんだよ!! だから……だから――」
アリシラ「抗うことすらできず、苦痛にまみれながら死んでいく者たちは捨て置けって?」
妖精「!!」
アリシラ「ふふ……反論できないでしょ? 妖精さんは、本心では私たちの正しさを誰よりも深く理解してしまっている……。生の苦しみと悲しみを知っているがゆえに、私たちの考え方を否定できない……」
妖精「でも……!!」
アリシラ「うふ……妖精さんの、そういう不器用なところ、とっても良い……。クロシュちゃんのこと、これからも守ってあげてね……」シュウン―
妖精「う……」トサッ
◇
- 650 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/22(土) 23:00:06.91 ID:LSsZ405p0
- ローガン「」
イリス「」
猫人の男「」
エバンス「」
ミスティ「」
妖精「」
アリシラ「ふう。一丁上がりっと。流石にこれだけの戦の後だから簡単だったねえ」
フメイ「……トドメは刺さなくていいの?」
アリシラ「およ? フメイちゃんは刺したいの?」
フメイ「……」
アリシラ「んふふ……どうせ世界が壊れちゃえばハッピーエンドなんだから、過程なんてどうでもいいの。それにこの人たちを殺したら……クロシュちゃんが苦しむでしょ?」
フメイ「……うん」
アリシラ「も〜、暗い顔しちゃって! クロシュちゃんと一緒に魔法を使ってた時はあんなにイキイキしてたのに!」
フメイ「……」
アリシラ「……やっぱり、クロシュちゃんと一緒にいたいの?」
フメイ「……んーん。クロシュと一緒にいると……腑抜けちゃいそうだから、だめ。フメイは……やらなきゃ、だめだもん」
アリシラ「そう……。はあーあ……クロシュちゃんが私たちに賛同して一緒に来てくれたら、フメイちゃんのつらみも取れるのになあ」
フメイ「……クロシュに、こんな汚れ仕事はさせない。世界を壊すのは、フメイとあなただけで十分」
アリシラ「はいはい。使命感に燃えちゃってまあ……うふふ……」
- 651 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/22(土) 23:01:40.28 ID:LSsZ405p0
- 星竜の骸「」キラキラ…
アリシラ「さあて、この星の力だけれど……」
フメイ「……? いつもみたいに、アリシラが魔力吸収で奪うんじゃないの?」
アリシラ「んやぁ……ちょっと相性が悪いんだよねぇ……。できないこともないんだけどねえ……」
フメイ「……」
アリシラ「というわけで、さ……フメイちゃん」
フメイ「……わかった」
フメイ「フメイが、もらう――」
アリシラ「んふふ、ありがと! それじゃあ、あの光に手を伸ばして……。フメイちゃんなら、きっと制御できるはずだから。なんてったって、あれは星の魔力の、炎の断片だもの」
フメイ「……」
アリシラ「さあ、奪いなさい。世界の為に――クロシュの為に――!!」
フメイ「――」スッ
星竜の骸「」キラキラ
ブワッ―
フメイ「ん、く……うあああああ!!!!」ビリビリビリ
アリシラ「フメイちゃん、大丈夫。意識を、自分の魔力に集中して……星の力は、あくまで星の力……あなた自身とは、違う力……」
フメイ「ん、んんん…………!!」ビリビリ
アリシラ「そう、そう……魔力のコントロールが上手なあなたなら、星の力も使いこなせる……」
フメイ「ん、うう……!」ビリビリ
アリシラ「大丈夫……その力で……クロシュちゃんを、守るの……。クロシュちゃんを、守るの……」
フメイ「クロシュを……まも、る……」ビリビリ
アリシラ「そう……。いけそうだね……?」
フメイ「……」ビリビリ ビビ…
シュンッ―
フメイ「……」コオオオ…
アリシラ「ふふ……うふふふふ……!! すごい……すごいよ、フメイちゃん……!! 5分の1とは言え……世界樹の果実の力を、自分のものにするなんて……!!」
フメイ「……クロシュの、ためだもん。クロシュのための……世界を、創るためだもん……」
アリシラ「ふふ……うふふふ……あはははははははは!!!!」
★フメイが星の力[炎]を獲得しました
◆
- 652 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/22(土) 23:03:00.38 ID:LSsZ405p0
- 本日はここまでとなります。最後の最後でコンマに見放され、敗北……そしてアリシラさん大勝利!!となってしまいました
今回、致命的な運命を辿ったというわけではありませんので、運命賽は発動しなかったようです。いつ発動するんだよって感じですが、基本的にはクロシュちゃんを初めとする主要キャラクターが死亡または再起不能に陥った場合にのみ発動するようです。今回は誰もそのようなことにはならなかったので、運命的にヨシ!と判断されたようです
例えどれほど有利な状況でも、コンマ次第で黒星をあげてしまうことはあります。世の中なかなか上手くはいかないものです。まあでも運命賽と反魂丹はいっぱいあるので、誰かが死ぬ事態はたぶんそうそうないと思います。これからもクロシュちゃんたちの活躍を見守っていきましょう
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
- 653 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/22(土) 23:31:20.55 ID:w3zUljteo
- おつでした
うぉん、今日はコンマ神すげー機嫌悪かった…運命賽発動する様なパーティの命の危機まで行かなかったからまだ良い
フメイちゃんと共闘は熱かった、星竜は倒せたんだしね
やっぱりアリシラさん?の方をどうかしないとだな、集落の野良猫のこと思い出したり完全に魔王の方に乗っ取られてはいないようにみえるが…
- 654 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/23(日) 00:03:04.85 ID:VdR7UaJB0
- おつ
コンマ次第では星の力×5フメイと戦うことになりかねないのか・・・
- 655 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/23(日) 00:37:03.31 ID:VFc4rwUDO
- 乙です
何とかアリシラの元々の人格と魔王の人格分離できないものか
- 656 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/23(日) 11:03:59.33 ID:ORGXz69vO
- 乙
まあ5番勝負に1回負けただけと考えれば気が楽かな。
少なくとも島は守れたわけだし。
- 657 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/23(日) 14:58:14.28 ID:yBwLXP0xO
- クロシュ一行、フメイ、セインと三つ巴の星の力争奪戦か
- 658 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/23(日) 16:16:29.24 ID:E7DB8GSf0
- 今のアリシラ氏は邪悪な存在ですが、猫をかわいいと思ったり、ヤマイモ餅に舌鼓を打ったり、クロシュを不必要に苦しませる選択はしないでおいたり等、人間らしさのようなものはあるように見えます。本当に人の心があるのか、それらしいことを言って人間らしさを演じているのか、それは一緒にいるフメイにもよくわからないようです
もしフメイちゃんが星の力を全て手にした場合、とても大変なことになります。クロシュちゃんたちには、そうならないようにがんばっていただきたいものです
なお星の光を狙っている者たちは他にもけっこういるため、実際にフメイちゃんに全ての力が集中するという事態にはならないと思います。多分
アリシラさんの魔王部分をひっぺがす方法は今のところわかりません。歴史上の魔王存在の中でも非常に珍しいケースかと思われます。アリシラさん自身と対話をはかってみたり、識者の意見を仰いでみたりするのも良いかもしれません
星の力はフメイちゃんたちにいただかれてしまいましたが、実際島の危機はこれで去ったかと思われます。活性化していた火山活動も次第に落ち着いていくことでしょう
フメイ氏とアリシラ氏以外に星の力を狙う有力な候補者としては、やはりセイン氏とロイエ教原理派が挙げられます
純粋な戦闘能力はセイン氏が最も高かったのですが、現在はフメイ氏が力を獲得したことにより、そのパワーバランスが変動したかもしれません。状況を注視していきましょう
- 659 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/23(日) 16:20:12.79 ID:E7DB8GSf0
- ◆幕間◆
―トコナツ火山島
武具屋
僧侶「この水着かわいくないですか? セインくんどう思います?」
セイン「さあ。僕に水着の良し悪しはわからない」
僧侶「もー、セインくん自身がどう思うかを聞きたいんです!」
セイン「……少し、破廉恥だと思う」
僧侶「きゃーっ! ハレンチ! セインくんもハレンチと思う感情があるんですねえ!」キャッキャ
スキュラの店員「……アナタ……いい加減にしなさい……。男の子相手だとしても、それはセクハラよぉ……」ヌッ
僧侶「はァ? タコ足店員風情が口出ししないでください。それともタコ足族の中では客を中傷して売上を下げるのが美徳とされてるんですか?」
スキュラの店員「こっちにだって客を選ぶ権利くらいあるわぁ……。差別主義者はお断りよぉ……」
僧侶「チッ、これだから未開の後進国は……。興が削がれました。こんな店の薄穢い水着なんて買うもんですか。行きますよ、セインくん」スタスタ
セイン「……」スタスタ
◇
―トコナツビーチ
僧侶「ふうん……このフルーツポンチってやつ、後進国のデザートにしては悪くないですね」モグモグ
セイン「……世界樹の果実の光を探さなくて良いのか?」
僧侶「聞くところによれば、光は火口の溶岩の中へ落ちたらしいじゃないですか。そんなとこセインくんだって探せないでしょ」
セイン「短時間なら可能だと思う」
僧侶「……まあ私にも考えがあるんですよ。先日、光を喰らった魔物が凶暴化して山間部の村を襲ったという話を聞きました」
セイン「そうらしいな」
僧侶「ええ。山の村を襲ったということは、麓のこの街も襲うはず……。そこであなたの出番というわけです、セインくん」
セイン「そいつが麓に降りてきたところを討伐し、世界樹の光を回収するということか」
僧侶「そういうことです。ついでにここの島民に恩も売れて一石二鳥ってわけですね。ふふ……どうです? 完璧な作戦でしょ?」
セイン「その前に誰かが火山で討伐する可能性は?」
僧侶「あはは、ないですないです! だって5分の1とはいえ世界樹の果実の力を喰らった魔物ですよ? そんな化け物、セインくん以外のザコに勝てるわけないじゃないですか」
セイン「……どうだろうな」
僧侶「ふふ、とにかく私たちはその時までこの島で優雅に観光してれば良いんです。たまにはバカンスってのも良いでしょ?」
◆
- 660 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/23(日) 16:24:19.84 ID:E7DB8GSf0
- ―トコナツ火山島 滞在8日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード 盾:ウニ盾 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:ゴスロリエプロン 飾:
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のレオタード 飾:
◇イリス [星の魔法使い]
武:精霊樹の杖 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:魔術師のローブ 飾:
◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:魔銀の短剣 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のローブ 飾:
◇ローガン [鋼の戦士]
武:鋼の剣 盾:鋼の盾 飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:革の鎧 飾:
◇エバンス [地の傭兵]
武:鉄の剣 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:革の鎧 飾:
◯所持アイテム
・鉄鍋+携帯調理器具
・蜘蛛絹の下着
・ザリガニのお守り
・魔術書「星の魔力」
・魔族国永久旅券*5
・マジカルブラッドワイン
・反魂丹*2
・運命賽*3
・雨乞い傘
・フメイの服の切れ端
・精霊の印*5
・精霊樹の実のジャム
・精霊樹の鉢植え
・フメイとアリシラの人形
・お宿の焼き菓子
・お宿の妖精の織物
・メルルの帽子
・魔導飯盒
・妨害魔力波発生装置
・属性大全
・大きな巻き貝
・大きな軽石
・闇の欠片
・暗黒行商少女の契約書
・フリルワンピース水着
・魔法学園のスクール水着
◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[0/5]
・魔法の練習[1/3]
・灼熱を制する方法を探す
◯仲間の目標
・ブラッドを倒す(ミスティ)
・星属性の練習[2/4](イリス)
……………………………………………………………………………………
□旧トコナツ村周辺
支神殿:避難所、簡易宿泊所、僧堂、書庫、食堂、大浴場、簡易商店
農村部:果樹園、宿屋、温泉、溶岩川、溶岩沼
山間部:熱帯雨林、溶岩川、溶岩沼、トコナツ火山
- 661 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/23(日) 16:24:47.60 ID:E7DB8GSf0
- ↓1コンマ トコナツ火山クリアボーナス
01-60 マグマザリガニの甲殻
61-90 火竜の鱗
91-00 星竜の珠
- 662 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2024/06/23(日) 16:26:03.98 ID:ORGXz69vO
- あ
- 663 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/23(日) 16:56:18.24 ID:E7DB8GSf0
- ―旧トコナツ村
ワイワイ ガヤガヤ
若い村民「これはあっちに運んでくれ!」エッサホイサ
クロシュ「ん!」エッサホイサ
ローガン「任せたまえ!」エッサホイサ
熱帯アルラウネ「熱帯妖花の花蜜ジュースですよぉ〜。水分はこまめに補給してくださいねぇ〜」
熱帯妖精「んぐ、んぐ」ゴクゴク
妖精「こら、お前何も働いてないだろ!」
熱帯妖精「えーいいじゃん、喉かわいたんだよぉ」
熱帯アルラウネ「うふふ、いっぱいあるから大丈夫よぉ」
ミスティ「こっちではかき氷を作ったわ……。暑さにやられる前にどうぞ……」
猫人の男「ふう……ではお一つ頂きましょう……。ん……美味しい……!」シャクシャク
ミスティ「ふふ……その美味しさの9割はこの島のきび砂糖よ……」
レッド「わあ……! 氷魔法にこんな使い方があったなんて……!」
ミスティ「……あなたほどの使い手でも、かき氷の作り方は知らなかったのね……」
エバンス「この冷えて固まった溶岩を、砕いてかき混ぜれば良いのか?」
老いた村民「うむ……。この島の溶岩には、豊富な魔力と栄養が含まれておる……。砕いて土壌に混ぜれば、植物たちが喜ぶ肥料となろう……」
イリス「へえ〜、溶岩にそんな効能が……! 勉強になります……!」
エバンス「へへ、地属性魔法の見せどころだな」
イリス「ですね!」
伝説の溶岩エイ「キュゥーン」ヒラヒラ
包帯グルグルのモーリィ「……久しぶりだな。昨日はみっともないところを見せちまった」
伝説の溶岩エイ「キュゥキュゥ」ヒラヒラ
包帯グルグルのモーリィ「ああ、ありがとな。お前のお陰で、誰も死なずに済んだみたいだ。島の代表として礼を言わせてくれ」
伝説の溶岩エイ「キュキュ?」ヒラヒラ
包帯グルグルのモーリィ「ん? ああ……あの炎の子は、もう行っちまったらしい。礼も文句も言えず仕舞いさ……」
伝説の溶岩エイ「キュゥ〜ン……」ヒラヒラ
◆
- 664 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/23(日) 16:57:07.27 ID:E7DB8GSf0
- ―旧トコナツ村
休憩所
妖精「ふい〜、疲れた疲れた……」
包帯グルグルモーリィ「すまないな、復興まで手伝わせてしまって」
妖精「前も言ったけど、これも私たちの責任だからさ。今のトコナツの現状と復興支援をするよう風の精霊に緑の国へ伝達を頼んだから、そう遠くないうちに物資が届くと思う」
包帯グルグルモーリィ「……先日ああ言ったが、世界樹の結界で出入りが厳しいんだろ? 大丈夫なのか?」
妖精「ま〜本音としては王国を排除したいだけだからね……ってやばっ、今のナシ! 鎖国はあくまで世界樹さんの都合でェ……」
包帯グルグルモーリィ「そんなことだろうとは思っていた。別に言いふらしたりする気はないから安心しろ」
妖精「うへえ、頼むよ……。まあ緑の国は、必需産業の自給率については十分すぎるくらいだから全然大丈夫だよ」
包帯グルグルモーリィ「そうか。ならば頼りにさせてもらうぞ」
*
星竜の珠「」キラキラ
イリス「……ん!? こ、これなに!? どこで拾ってきたの、クロシュちゃん!」
クロシュ「あ、えと……昨日の、竜さんを、食べてたら……体の中に……あって……。綺麗だから……食べないでおいた……」
イリス「そういえば、私が目覚めた時にはすっかり影も形もなくなってたけど……クロシュちゃんが食べちゃったんだ……」
クロシュ「うん……。美味しかった……」
イリス「そ、そっか……。でも、これは……」
星竜の珠「」キラキラ
猫人の男「……おや、これは……!」ヌッ
イリス「あ、猫人のおじさん!」
*
猫人の男「……あの、伝説の星竜に似た魔物が残した珠、ですと?」
イリス「は、はい! そうみたいなんです……!」
クロシュ「?」
猫人の男「元はただのトカゲだったらしいが……星の力によって、まさか珠を形成するに至るまで本物の星竜に近付いていたということなのか……? いやしかし、そんなことが現実に……」ブツブツ
イリス「え、ええと……?」
猫人の男「あ、ああ……すみません。何にせよ、これは星の魔力を秘めた非常に貴重な品なのは間違いありません」
イリス「星の魔力……! やっぱり……!」
☆星竜の珠を手に入れました
トコナツ火山島滞在8日目です。この行動が終わった後、麓の街へ戻ります
↓1〜3 自由安価 何をする?
- 665 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/23(日) 16:58:14.33 ID:VdR7UaJB0
- クロシュ、はじめてのお酒
- 666 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/23(日) 17:05:05.60 ID:yTlZl6BfO
- 星属性の練習
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