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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part2

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480 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/02(日) 17:36:31.49 ID:Bbt80XCuo
うしろ
481 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/02(日) 19:16:58.18 ID:b/3OqX820
黒っぽいスライム「」モニョモニョ


クロシュ「!」

妖精「あれは……ストーンスライムかな? 黒っぽい色のは珍しいけど」

クロシュ「聞き込み、してみる……!」

 *

スライムクロシュ「〜〜?」モニョモニョ

黒っぽいスライム「?」モニョ?

妖精「うん。何日か前の夜に向こうの方の空から光が飛んできたと思うんだけど、見なかった?」

黒っぽいスライム「わっ! 妖精さん、ボクたちの言葉がわかるの?」

妖精「ちょっとだけね。自分では喋れないよ」

黒っぽいスライム「じゃあボクもこっちで話した方がいいかな?」

 デロデロ…ポン!

クロシュ「うん……じゃあこっちで、話そ……?」

黒っぽいスライム「わあ。クロシュちゃん、その姿もかわいいね」

クロシュ「えへへ……これ、フメイちゃん……わたしの、友達……」

黒っぽいスライム「捜してる人だよね。ごめん、ボクは見てないや……」

妖精「そういえばあなたは? 見た感じはストーンスライムっぽいけれど」

黒っぽいスライム「ボクはレッド。バーニングスライムだよ」

妖精「えっバーニングスライム!? 全然燃えてないというか……そもそもバーニングスライムはずっと前に絶滅したはずじゃ――」

黒っぽいスライム→レッド「うん……。たぶん、ボクが最期の生き残り……」

クロシュ「……」

妖精「そんな……」

レッド「でも寂しくないよ。こうやって体を冷ましてれば、異種族のみんなとも普通に触れ合えるもの」

妖精「そ、そういうことだったの……。でもバーニングスライムが体を冷やすなんて自殺行為なんじゃないの……?」

レッド「大丈夫。冷やしてるのは表面だけだから、ちょっと冷たいけど全然平気だよ」

妖精「そ、そう……。あなたが良いなら、それで良いけれど……」


レッド「えっとそれで、何日か前に夜空を飛んだ光のことだったよね。それなら……たぶん、見たと思う」

妖精「えっ!? それじゃあ、それがどこに飛んでいったかわかる!?」

レッド「うん。あの光、火山の方に飛んでいったよ。火山活動が活発になったのもあれからだから、みんなはあれが火神の逆鱗に触れたんじゃないかって怖がってる……」

妖精「火山か……なるほどね、ありがとう」

レッド「うん。妖精さんとクロシュちゃんは、あの光を追っているの?」

クロシュ「うん……」

妖精「うん。まあいろいろあって」

レッド「えっ、じゃあこれから火山に行くの? 危ないよ、今の火山は……」

妖精「大丈夫大丈夫。例えどれほど荒れ狂っていようと、自然の力は私の味方だもの」

レッド「でも、クロシュちゃんは……」

クロシュ「……」

妖精「ま、まあ……私が一緒に付いていれば大丈夫でしょ」

レッド「万が一ってこともあるし……。もしクロシュちゃんに氷魔法の適性があるなら、ボクが教えてあげられるよ」

クロシュ「……えと……わたし、反映魔法の適性しか……ない……」

レッド「反映魔法……?」

 *
482 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/02(日) 19:17:57.72 ID:b/3OqX820
レッド「へえ、凄い魔法だね! その力なら、氷魔法を覚えなくてもマグマへの耐性を付けられるかも……!」

妖精「そ、そうなの?」

レッド「うん! その反映魔法を使えば普通のスライムよりも高度な同化ができるみたいだから、ボクの……バーニングスライムの欠片を同化素材にすれば、マグマも平気になるはずだよ。あ、その……もちろん、クロシュちゃんが嫌じゃなければ……だけど……」

クロシュ「いいの……?」

レッド「うん。ちょっとくらい全然いいよ」

クロシュ「わあ……」

レッド「ここじゃちょっと危ないから、海の方で練習しようよ」

クロシュ「うん」

 *

―トコナツビーチ

カモメ「クゥー、クゥー」

カニ「チョキチョキ」


レッド「ここなら多分大丈夫かな。それじゃあ――」

 ゴウッ

レッド「」メラメラ

妖精「うう、熱い……! これは、確かに……異種族には厳しい熱だ……!」

クロシュ「……」

レッド「えへへ、けっこうすごいでしょ? いつもこれだけの熱を冷ましてるんだよ」

妖精「な、難儀なもんだねえ……。クロシュ、平気……?」

クロシュ「うん。大丈夫……」

レッド「良かった。それじゃあ今のボクの体を、少し分けるから……火傷しないように、ゆっくり同化してみて」メラメラ

クロシュ「うん……」

レッド「でも熱かったらすぐにやめるんだよ。下手したら大火傷だからね」

クロシュ「う、うん……」


↓1コンマ
01-60 あちち!(経験1/3)
61-90 むむむ…(経験2/3)
91-00 心頭滅却(経験☆)
483 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/02(日) 19:19:57.58 ID:LgA6WZW50
484 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/02(日) 20:13:34.16 ID:b/3OqX820
 バーニングスライムの欠片「」メラメラ

スライムクロシュ「……」モニョニョ…


 デロデロ…モニョモニョ…


スライムクロシュ「〜〜!!」モニャニャッ!


レッド「わわ、ご、ごめん! やっぱり熱かったよね……ごめんね……」シュン

スライムクロシュ「」デロデロ…

妖精「なかなか簡単にはいかなそうだね……」


 ☆クロシュの炎熱経験が[1/3]になりました

 ◆
485 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/02(日) 20:38:26.16 ID:b/3OqX820
―夜
 トコナツシーサイドホテル

妖精「へー、あのモーリィ相手に善戦したんだ! すごいじゃんエバンス!」

エバンス「や、でも実力差は歴然だ。模擬戦だから良いが、実践だったら手も足も出なかったと思うぜ……」

ローガン「我々人間とは生物としての強さが根底から違うのだ。あまり気負いすぎるな」

エバンス「いやまあ、それはわかってるが……。しかし、人間にも強い奴はいるだろ? 例えばウチの傭兵団の団長なら、勝てるかどうかは別として、モーリィ相手でもかなり戦えるはずだ。それに、セインの奴なら――」

妖精「……人間って基本的には他の種族よりも弱いけど、時々すんごい規格外が出てくるんだよね。それが人間の強さというか、怖さというか……」

暗黒行商少女「アンタたちも人間の中じゃ上澄みの部類よ? 上には上がいるってだけでしょ」

妖精「あなたいたの……。昼間は見かけなかったけど何してたの?」

暗黒行商少女「それは……」

↓1
01-10 詐欺紛いだけど適法な商売
11-30 売春スレスレの危険な商売
31-00 シーサイドホテルで雑用係
486 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/02(日) 20:42:10.43 ID:1qVNq6EDO
はい
487 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/02(日) 20:42:11.86 ID:SzCwi4S5o
!
488 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/02(日) 20:59:03.13 ID:b/3OqX820
暗黒行商少女「このホテルで雑用係として真面目に働いていたわ……」

妖精「えっ! ほ、本当に真面目に働いてたんだ……」

暗黒行商少女「真面目に働けって言ったのはアンタたちでしょうが! はあ……あんなチマチマした作業は性に合わないわ……」ゲッソリ

ローガン「フッ……だがある意味では個人事業主よりも気楽だろう? 被雇用者の立場で働くというのも」

暗黒行商少女「まあ、いろいろ考える必要がないのは確かに気楽ね。稼ぎは少ないけれど……」

エバンス「おっ、それならウチの傭兵団の備品管理とか会計事務でもやるか? 商人経験有りなら歓迎されると思うぜ」

暗黒行商少女「横領してもいいならね」

 ☆暗黒行商少女が真面目に働き始めました

 ◆
489 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/02(日) 21:13:13.66 ID:b/3OqX820
―トコナツ火山島 滞在3日目

 ◇クロシュ [あかちゃんスライム]
 武:メイドブレード  盾:ウニ盾      飾:くすんだ耳飾り
 武:         防:ゴスロリエプロン 飾:

 ◇妖精   [世話焼き妖精]
 武:         盾:         飾:くすんだ耳飾り
 武:         防:精霊のレオタード 飾:

 ◇イリス  [星の魔法使い]
 武:精霊樹の杖    盾:         飾:くすんだ耳飾り
 武:         防:魔術師のローブ  飾:

 ◇ミスティ [氷の魔法使い]
 武:魔銀の短剣    盾:         飾:くすんだ耳飾り
 武:         防:精霊のローブ   飾:

 ◇ローガン [鋼の戦士]
 武:鋼の剣      盾:鋼の盾      飾:くすんだ耳飾り
 武:鋼の回転ノコギリ 防:革の鎧      飾:

 ◇エバンス [地の傭兵]
 武:鉄の剣      盾:         飾:くすんだ耳飾り
 武:         防:革の鎧      飾:

◯所持アイテム
・鉄鍋+携帯調理器具
・蜘蛛絹の下着
・ザリガニのお守り
・魔術書「星の魔力」
・魔族国永久旅券*5
・マジカルブラッドワイン
・反魂丹*2
・運命賽*3
・雨乞い傘
・フメイの服の切れ端
・精霊の印*5
・精霊樹の実のジャム
・精霊樹の鉢植え
・フメイとアリシラの人形
・お宿の焼き菓子
・お宿の妖精の織物
・メルルの帽子
・魔導飯盒
・妨害魔力波発生装置
・属性大全
・大きな巻き貝
・大きな軽石
・闇の欠片
・暗黒行商少女の契約書

◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[0/5]
・魔法の練習[1/3]
・熱耐性を身に付ける[1/3]
・溶岩対策を探す

◯仲間の目標
・ブラッドを倒す(ミスティ)
・星属性の練習[2/4](イリス)
……………………………………………………………………………………
□トコナツ火山島
沿岸部:シーサイドホテル、トコナツビーチ、海の家、海市、港、灯台、他
市街地:武具屋、雑貨屋、お土産屋、服飾屋、宝石屋、食材屋、食事処、酒場、浴場、冒険者ギルド、他
山間部:旧トコナツ村、果樹園、神殿、温泉、溶岩川、溶岩沼、トコナツ火山
490 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/02(日) 21:14:26.80 ID:b/3OqX820
―朝
 シーサイドホテル 庭

 チュンチュン

ローガン「というわけで、光を探しに行くとしても、我々はまず熱への耐性を付けなければならん」

エバンス「この前食った溶岩魚のカレーで熱耐性が付いたんじゃなかったのか?」

若女将「溶岩魚を食べて付く熱耐性は、気休め程度の僅かなものなんです。溶岩地帯に向かうなら、本格的な準備が必要になりますよ〜」

妖精「私の自然魔法が届く範囲なら守ってあげられるけど、万が一私がヘマをしてみんな焼け死ぬなんて事態は避けたいからね」

ミスティ「私の氷魔法でもある程度は熱に対抗できると思うけれど……常に全力で冷やし続けるのは魔力量的に無理があるわ……」

イリス「むむ……水魔法も多少の気休めくらいにはなるかな……? でもミスティと同じく魔力量に限界があるからなあ……」

スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ

妖精「ひとまず目先の目標は定まったね」


 ☆目標:熱耐性を身に付ける(クロシュ)[1/3]
 ☆目標:溶岩対策を探す


トコナツ火山島滞在3日目です
↓1〜3 自由安価 何をする?
491 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/02(日) 21:15:35.88 ID:BB9xOURUO
武具屋で耐熱装備を探す
492 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/02(日) 21:15:36.80 ID:OxU6SrN4o
防具店で溶岩対策装備探し
493 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/02(日) 21:16:11.27 ID:n4/CM6PPO
ミスティ 猫人と模擬戦をする
494 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/02(日) 21:18:53.88 ID:b/3OqX820
皆さんありがとうございます
>>491さんと>>492さんがほとんど同じ内容のため、↓1に追加で募集します
495 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/02(日) 21:25:33.75 ID:Bbt80XCuo
今日も熱耐性を得る
496 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/02(日) 21:31:37.27 ID:OxU6SrN4o
すまんありがとう
497 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/02(日) 22:01:08.92 ID:b/3OqX820
―トコナツ火山島 武具店

 ガララッ

イリス「こんにちは〜」スタスタ

エバンス「邪魔するぜ」スタスタ

スキュラの店員「あらぁ、いらっしゃぁい……何をお探しかしらぁ……?」

イリス「え、ええとですね……」

スキュラの店員「ウフフ……アナタのようなかわいい女の子にピッタリの水着があるんだけれど、試着していかない……?」ニコニコ

イリス「み、水着……!?」

エバンス「見たいか見たくないかで言えば、見たいと言わざるを得ない」

スキュラの店員「オスはすっ込んでなさい……」

エバンス「お、おう……すまん」

イリス「……き、興味はありますけど、今日は水着を探しに来たんじゃないんです!」

スキュラの店員「あら、残念……。それじゃあ何をお探しかしらぁ……?」

イリス「えっと、炎や熱……溶岩地帯を探索するのに必要な装備ってありますか?」

スキュラの店員「なるほどねぇ……」


↓1コンマ
01-70 ゴテゴテ耐熱鎧
71-90 サラマンダーの革衣
91-00 マジカルハイレグ水着
498 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/02(日) 22:02:14.61 ID:1qVNq6EDO
はい
499 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/02(日) 22:22:11.61 ID:b/3OqX820
 ゴテゴテ耐熱鎧「」

イリス「わあ、すっごい無骨……!」

スキュラの店員「う〜ん……やっぱりダサくて格好悪いわよねぇ……」

エバンス「そうか? これはこれで格好良いだろ」

スキュラの店員「アナタのようなむさ苦しいオスが着るならピッタリだわぁ……。でもカワイイ女の子にはちっとも似合わないでしょぅ……」

エバンス「でも、こういったゴテゴテの全身鎧を脱いだら中身は可憐な美少女だった……ってのも良くねーか?」

スキュラの店員「……一理あるわねぇ……。でも、オスのアナタがそれを言うのはやっぱりキモいわぁ……」

エバンス「そ、それは差別だろ!」

イリス「あ、あはは……。とりあえず、これがあれば溶岩も平気ってことですか?」

スキュラの店員「足元程度の溶岩なら多少は大丈夫よぉ……。でも例えこれを身に着けても、深いところには絶対入っちゃダメ……。鎧の中で蒸し焼きになって死ぬわぁ……」

イリス「むむ、蒸し焼きっ……」

エバンス「うげげっ……」

スキュラの店員「基本的には、例えこれを着ても溶岩には入らないことよぉ……。もし入るとしても、絶対に足元以上は入らないこと……。わかったぁ……?」

イリス「わっ、わかりましたっ……!」

エバンス「蒸し焼きは勘弁だぜ……!」


スキュラの店員「ああ、それとぉ……多分、この島以外でこれを着る機会はないだろうからぁ……レンタルの方が良いと思うわぁ……」

エバンス「なるほどな。確かに、今回の滞在中しか使うことはないだろうし、レンタルで済ませられるならレンタルの方が良さそうだな」

イリス「出費もなるべく抑えたいですもんね」

スキュラの店員「ウフフ、それじゃあレンタルのお代だけれどぉ……」


 ☆ゴテゴテ耐熱鎧を人数分レンタルしました
 ☆溶岩地帯に進む際、自動で装備します

 ◆
500 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/02(日) 22:41:31.23 ID:b/3OqX820
―島長の家

ミスティ「……あら? モーリィさんは?」

猫人の男「モーリィは今日は商会の方に顔を出しているよ。彼女は島長だから、ずっと火山の調査にかかりきりというわけにもいかないんだ」

ローガン「そうか……。それならば仕方がないな」

猫人の男「一応火山の調査主任は僕ということになっているから、何かあれば僕が聞こう」

ミスティ「それじゃあ……私は氷魔法が使えるのだけれど、火山の魔物には通用するかしら……?」

猫人の男「氷魔法か。出力によっては焼け石に水ということになりかねないけれど、もし通じるのなら火山調査においては非常に頼もしい属性だ。早速見せてもらっても良いかな?」

ミスティ「ええ。昨日のように、模擬戦形式で良いのかしら……?」

猫人の男「そうだね。それじゃあ庭に出ようか」


 ――模擬戦闘開始――


↓1
01-05 だめだめ
06-35 敗北
36-65 善戦
66-00 勝利
501 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/02(日) 22:41:53.46 ID:jhON/RkS0
502 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/02(日) 23:20:08.60 ID:b/3OqX820
―島長の家 庭

ミスティ「氷よッ!」コォォ―

 氷の刃「」ヒュンヒュン

猫人の男「」シャッ

 レイピア「」ビビビッ
 氷の刃「」パリンパリン

ミスティ「速いわね……なら全方位から!」ゴゴゴ

 猫人の男を取り囲む氷柱の群れ「」ゴゴゴゴ

猫人の男「! これほどに大量生成できるとは――!」

ミスティ「逃げ場はないわよ!」グッ

 猫人の男に殺到する氷柱の群れ「」ビュンビュンビュンッ

猫人の男「なら僕も使わせてもらおう、魔法を――」コォォ―

 猫人の男を中心に渦巻く砂嵐「」ザアアアア―
 砂嵐に突っ込んで砕ける氷柱「」パキンパキンッ…

ミスティ「す、砂嵐の魔法……!?」


ローガン「砂属性……! 地属性の亜種か……!」


猫人の男「さあ、今度はこちらの番だ。受けられるかい?」

 砂嵐から飛び出す砂の刃「」シャシャッ

ミスティ「くっ……!」サッサッ

猫人の男「避けるばかりではジリ貧だよ。どこかで反撃しないと」

ミスティ「う、うるさいわね……!」


ミスティ(とは言ってもジリ貧なのは確か……。どこかで反撃に転じなければ実際押し負けるわ……)

ミスティ(こういう時イリスなら多彩な手札で対応できるし、クロシュなら持ち前の打たれ強さと擬態や同化みたいな反則技で無理矢理突破できる……)

ミスティ(ローガンさんはああ見えて魔法の腕前もかなりのものだから、魔法で対応しつつ近接戦に持ち込める……。エバンスも魔法で身を守りつつ攻めていけるだけの身軽さがある……)

ミスティ(……くっ……やっぱり、私……このままじゃお荷物じゃない……!! このザマで、パーティを離れて一人で復讐に行くなんて本気で考えていたの!?)

ミスティ(くそっ……くそっ……!! こんなんじゃ、あのブラッドの奴どころか、あいつの分体一匹にすら敵わない……!!!)
503 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/02(日) 23:22:44.67 ID:b/3OqX820

猫人の男「ふむ……出力は悪くないけれど、戦闘経験が不足しているな。でもこれだけ戦えるなら、火山でも十分――」

ミスティ「くっ……うぁああああああ!!!」ダダッ

猫人の男「ええ!? 氷の障壁を纏って、突っ込んで――」

 砂の刃「」シャシャッ
 氷の障壁「」バギャギャッ
 ミスティの肌「」スパスパッ ブシュッ

ミスティ「そこ!!!!」ダンッ

 ミスティの掌「」コォォォ

猫人の男「くっ……ニャオオン!!!」

 猫の爪「」シャシャシャッ
 氷の障壁「」バギャッ…

ミスティ「はうっ……」

 ドサッ…


猫人の男「は、はあ、はあ……!」ダラダラ


ローガン「ミスティくん!」タタッ

猫人の男「あっ……す、すまない! 大丈夫だろうか!」


ミスティ「」


ローガン「……気を失っているだけのようだ」

猫人の男「と、とにかくすぐに手当しよう……すまない、やりすぎてしまった……!」

ローガン「フッ……むしろ貴殿に本気を出させたことこそが何よりの誉れだろう」

猫人の男「……き、聞かなかったことにしてくれるかい? さっきの声は……」

ローガン「う、うむ……。貴殿がそう望むのであれば……」


 ☆猫人の男との模擬戦に善戦しました
 ☆猫人の男からの評価が上がりました

 ◆
504 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/02(日) 23:32:51.89 ID:b/3OqX820
というわけで本日はここまでとなります。次回はクロシュちゃんの熱耐性特訓からとなります

ここまで書いてから気付いてしまったのですが、猫人のおじさんの備考欄に「どんな方でも敬語で話す」という一文があったのをすっかり見落としてしまっていました……。非常に申し訳ないのですが、今までに書かれたものは敬語で喋っているものとして脳内変換していただけると幸いでございます……

そして火山探索の準備が着々と進みつつあります。火山の内側でクロシュたちを待ち受けているものとはン何か。フメイちゃんとアリシラさんの行方も、暗躍するセインと原理派も、未だその尻尾を見せてはいません。クロシュちゃん、どうか慎重にお進みくださいませ――

それでは本日もありがとうございました。次回も土日となります、よろしくお願いいたします
505 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/02(日) 23:58:39.94 ID:ypXXByxPO
乙です
猫人の男だけどてっきり本名(コルト・キャトル)を教えてくれると思ったけど名前を教えないから「猫人の男」しか表記されてない。どうすれば「猫人の男」から「コルト・キャトル」に変わるの?
506 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/03(月) 01:45:56.63 ID:4EPcwiFOo
おつです
2/3でヤバそうなことするコンマを切り抜けた暗黒行商ちゃんこのまま更生してくれー
507 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/03(月) 02:34:46.97 ID:DZF0MzFFo
乙乙
バーニングスライム絶滅種なんだな
自然に絶滅したのかそれとも
クロシュのシャドースライムもどうなのかな同種が出たりするかな
508 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/03(月) 06:20:04.93 ID:A00hMPmDO
乙です
セイン君の事があったから、フメイちゃんやアリシラさんにも会えるかなと思ったけど難しい
509 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/08(土) 18:31:41.90 ID:WYP3n+Hh0
猫人の男氏についてですが、彼は緑の国編で登場した紫髪のエルフ幼女さんと同じくネームドキャラとサイドキャラの中間のような立場のキャラクターとなりますため、もし名前が判明したとしても表記が変わることは多分ありません。これについては募集安価から外れたキャラクターを本編に登場させる際の>>1なりの流儀のようなものですので、ご理解いただければと思います

暗黒行商少女はろくでもない詐欺師ですが、根っからの極悪人というわけでもないため、更生の余地はあるかもしれません。いちおう恩人であるクロシュたちの言うことはちゃんと聞くようです

バーニングスライムの方々が絶滅した理由については、当人であるレッド氏や妖精が何か知っているかもしれません
シャドースライムについては、クロシュ本人も妖精も特に何も知らないようです

フメイちゃんとアリシラさんに会う場合も、旅は道連れ(稀)のような低確率判定をくぐり抜ける必要があります。ただ、彼女らはクロシュちゃんのことを気にかけているため、今後もずっと会えないということはないと思います
510 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/08(土) 18:32:15.39 ID:WYP3n+Hh0
―トコナツビーチ

レッド「昨日はごめんね。体は大丈夫……?」

クロシュ「うん」

妖精「クロシュは怪我の治りが早いみたい。過信は禁物だけどね」

レッド「そうなんだ……! そういえばクロシュちゃんは何ていう種族のスライムなの? 黒いスライムってあんまり見たことないけど」

クロシュ「……? わかんない」

妖精「私も知らないんだよねえ。反映魔法以外には特徴らしい特徴もないし」

レッド「そうなんだ……」

クロシュ「うん」

妖精「まあ本人は特に気にしてないみたいだし、別に良いんじゃないかな。スライム類って括りで見れば仲間はいっぱいいるわけだし」

レッド「そうだね! ボクたちは同じスライムの仲間だもんね!」

クロシュ「うん!」



レッド「それじゃあ早速、昨日の続きをやっていこう!」

クロシュ「う、うん……!」


↓1コンマ
01-60 むむむ…(経験2/3)
61-90 めらめら(経験3/3)
91-00 心頭滅却(経験☆)
511 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/08(土) 18:35:44.97 ID:+cCgX+DcO
512 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/08(土) 19:45:16.94 ID:/j/lsFn9o
習得!
513 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/08(土) 19:47:41.12 ID:oaAkZGmfo
黒いスライムはレアなのか
514 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/08(土) 19:57:38.04 ID:WYP3n+Hh0
 バーニングスライムの欠片「」メラメラ

スライムクロシュ「……」モニョモニョ


 デロデロ…モニョモニョ…


妖精「……今回はいけそう?」

レッド「あんまり、無理はしないで――」


 カッ――


妖精「わっ!」

レッド「えっ……!?」


 シュゥゥゥ――…


炎クロシュ「……」チリチリ…


レッド「わあ……炎みたいに、髪が赤く輝いて……」

妖精「クロシュ……! その姿は……」

炎クロシュ「……フメイちゃん……」チリチリ…


 ☆クロシュが炎属性に変化できるようになりました
 ☆炎化している時はお腹がすごく減ります

 ◇
515 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/08(土) 19:58:48.83 ID:WYP3n+Hh0
―夕方
 トコナツビーチ

炎クロシュ「……」チリチリ


イリス「クロシュちゃん、妖精さん、そろそろ夕飯――フメイちゃん!?」バッ

炎クロシュ「あっ、えと……」

妖精「イリス。クロシュだよ、フメイじゃなくて」

イリス「え、ええ!? でもその、混じり気のない綺麗な炎属性は、まるで――」

妖精「やっぱり、イリスもフメイみたいだって思う?」

イリス「う、うん……。えっと、確かバーニングスライムに擬態しようとしてたんだよね……?」

レッド「うん。きっとこれがクロシュちゃんにとって、一番炎属性に適した姿なんだと思う!」

イリス「そ、そういうものなんだ……。凄いなあ、スライムって……」

妖精「クロシュの擬態能力には驚かされることばっかりだよ。私はてっきり、レッドみたいにメラメラデロデロしてるバーニングスライムみたいになるかと思ってたもん」

炎クロシュ「あ、それなら……」

 デロデロ…ポン!

バーニングスライムクロシュ「〜〜」メラメラ モニョモニョ

レッド「わあ……!!」

妖精「あ、バーニングスライムの姿にもなれるんだね……」

 ◆
516 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/08(土) 21:56:33.31 ID:WYP3n+Hh0
―トコナツ火山島 滞在4日目

 ◇クロシュ [あかちゃんスライム]
 武:メイドブレード  盾:ウニ盾      飾:くすんだ耳飾り
 武:         防:ゴスロリエプロン 飾:

 ◇妖精   [世話焼き妖精]
 武:         盾:         飾:くすんだ耳飾り
 武:         防:精霊のレオタード 飾:

 ◇イリス  [星の魔法使い]
 武:精霊樹の杖    盾:         飾:くすんだ耳飾り
 武:         防:魔術師のローブ  飾:

 ◇ミスティ [氷の魔法使い]
 武:魔銀の短剣    盾:         飾:くすんだ耳飾り
 武:         防:精霊のローブ   飾:

 ◇ローガン [鋼の戦士]
 武:鋼の剣      盾:鋼の盾      飾:くすんだ耳飾り
 武:鋼の回転ノコギリ 防:革の鎧      飾:

 ◇エバンス [地の傭兵]
 武:鉄の剣      盾:         飾:くすんだ耳飾り
 武:         防:革の鎧      飾:

◯所持アイテム
・鉄鍋+携帯調理器具
・蜘蛛絹の下着
・ザリガニのお守り
・魔術書「星の魔力」
・魔族国永久旅券*5
・マジカルブラッドワイン
・反魂丹*2
・運命賽*3
・雨乞い傘
・フメイの服の切れ端
・精霊の印*5
・精霊樹の実のジャム
・精霊樹の鉢植え
・フメイとアリシラの人形
・お宿の焼き菓子
・お宿の妖精の織物
・メルルの帽子
・魔導飯盒
・妨害魔力波発生装置
・属性大全
・大きな巻き貝
・大きな軽石
・闇の欠片
・暗黒行商少女の契約書

◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[0/5]
・魔法の練習[1/3]
・熱耐性を身に付ける[3/3☆] 達成!
・溶岩対策を探す 達成!

◯仲間の目標
・ブラッドを倒す(ミスティ)
・星属性の練習[2/4](イリス)
……………………………………………………………………………………
□トコナツ火山島
沿岸部:シーサイドホテル、トコナツビーチ、海の家、海市、港、灯台、他
市街地:武具屋、雑貨屋、お土産屋、服飾屋、宝石屋、食材屋、食事処、酒場、浴場、冒険者ギルド、他
山間部:旧トコナツ村、果樹園、神殿、温泉、溶岩川、溶岩沼、トコナツ火山
517 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/08(土) 21:57:47.67 ID:WYP3n+Hh0
―朝
 シーサイドホテル 庭

 溶岩釜「」ジュウウゥ―

スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ モグモグ

暗黒給仕少女「ちょ、ちょっと昨日から食べ過ぎじゃないの? どれだけ私に朝飯を焼かせる気よ……!」セカセカ

妖精「いやまあ、昨日頑張ったせいかお腹が空くみたいで……」

ミスティ「炎属性化……クロシュは凄いわね、次から次に新たな力を身に着けていく……」

ローガン「だがミスティくんも、昨日の気迫は凄まじかったぞ」

ミスティ「気迫で強くなれたら苦労しないわ……」



モーリィ「おはよう。溶岩対策は進んでいるか?」スタスタ

妖精「モーリィ」

エバンス「おう! 耐熱鎧を人数分と、クロシュちゃんは炎属性に変化できるようになったぜ!」

モーリィ「もうそこまで準備できていたのか? 少々お前たちを侮っていたかもしれん」

イリス「はい! 私たちも火山に向けて出発できますよ!」

モーリィ「では早速火山探索へ――と言いたいところだが……実は状況が変わった」

ローガン「状況が?」

モーリィ「ああ。先日、今の火山は危険な状態だと言ったが、危険度の段階が更に増した。例え装備を整えたとしても、お前たちのような火に属さない者たちが出歩けるような環境ではない」

イリス「え、ええ……!?」

モーリィ「……迅速に準備を進めてくれたところで悪いが、手を引いてくれて良い。世界樹の光は私が見つけ出す」

妖精「ちょ、ちょっとちょっと! それは私の責任だって言ったでしょ!」

モーリィ「ああ。だから、後で緑の国には損害賠償をたっぷり請求させてもらう」

妖精「う、うぐ……」

モーリィ「光の扱いに関しては心配無用だ。星属性の塊であれば、私も心得ている。適切に回収した後、緑の国へ送り届けよう」

妖精「むむう……」

モーリィ「後はこの国で観光するなり、次の光の回収に向かうなり、好きにすると良い。私としては、観光して金を落としていってくれた方が嬉しいがな」

妖精「……」

モーリィ「では、縁があればまた会おう。緑の国の使者たちよ」スタスタ バサッ

 *
518 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/08(土) 21:59:10.95 ID:WYP3n+Hh0
妖精「……」

ミスティ「妖精……どうするの?」

妖精「もし火山の状況があいつの言う通りなんだったら、確かに私たちの出る幕はない……」

イリス「ええ!? せっかく海を渡ってここまで来て、準備も進めたのに……!」

妖精「でも、無理して誰かを死なすような結果にはしたくない。ここまで来て、ってのは確かに悔しいけど……」

エバンス「だが……ここにはセインの奴も来ている。いくらモーリィでも、奴とかち合えば……」

妖精「……」

ローガン「しかしそれは我々にも言えることだ。セインくんは、次に会う時は敵同士と言った。恐らく、容赦してはくれぬだろう。そんな彼と、危険な溶岩地帯でもし出会ってしまったら――」

ミスティ「……命がいくつあっても足りない……でしょうね……」

イリス「……」

暗黒給仕少女「ふうん……いろいろ大変なのね、あんたたち。でも人間じゃ厳しい環境だってんなら、どの道無理なんじゃないの?」

クロシュ「あの……」

暗黒給仕少女「おん?」

 ボッ

炎クロシュ「わたし……たぶん、大丈夫……」チリチリ

妖精「クロシュ……」

イリス「クロシュちゃん……! でも、クロシュちゃん一人じゃ……」

ミスティ「そうよ……! クロシュ一人で行くなんてダメよ!」

炎クロシュ「んゅ……」シュウウ…


↓1〜5多数決 どうしよう
1.クロシュと妖精だけで行く
2.みんなで行く方法を探す
3.次の光へ向かう
4.自由安価
519 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/08(土) 22:00:48.88 ID:uhQhe+Do0
520 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/08(土) 22:01:12.14 ID:/j/lsFn9o
2
521 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/08(土) 22:09:24.59 ID:oaAkZGmfo
1
522 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/08(土) 22:16:44.05 ID:uocVv31DO
2
523 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/08(土) 22:48:16.52 ID:WYP3n+Hh0
炎クロシュ「でも……モーリィさん……心配……」

イリス「うん……。心配だよね……」

エバンス「……なあ! それなら、俺たち人間でも今の火山に行ける方法を探そうぜ! 何かあんだろ、ここが火山の島なら!」

ミスティ「そんな都合の良いものがあるかしら……」

妖精「いや……意外とあるかも」

ミスティ「えっあるの?」

妖精「ちょっとうろ覚えだけど、ここの島の伝承に火口の内側へ人の民が巡礼する節があったような気がするんだよね。伝承は伝承だけど、それが過去の事実だったとすれば、人間が火口の内側みたいな灼熱地帯を通る方法があったんじゃないかと思う」

ローガン「ほう……。なら、その方法がわかれば――」

妖精「うん。まあ実在するかどうかはわかんないし、実在しても現存はしてないかもしれないから、期待はしない方が良いけど」

エバンス「いや、十分だ。探してみる価値あると思うぜ!」

炎クロシュ「うん……!」

 ☆新たな目標「灼熱を制する方法を探す」が発生しました

トコナツ火山島滞在4日目です
↓1〜3 自由安価 何をする?
524 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/08(土) 22:50:31.44 ID:/j/lsFn9o
モーリィに巡礼の道について聞く
教えてもらえなくても反応からあるかないかわかれば…
525 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/08(土) 22:50:43.22 ID:+cCgX+DcO
ギルドで依頼探し
526 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/08(土) 22:55:43.29 ID:uocVv31DO
フメイとアリシラの協力がほしい
ビラ配り出来るなら緑の国でフメイとアリシラが食べ歩きしていたことがあったから、海市でビラ配りしつつ食事や情報収集
527 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/08(土) 23:01:25.69 ID:WYP3n+Hh0
というわけで、あまり進まず申しわけありませんが本日はここまでとなります

黒いスライムは全くいないわけではないようですが、他の色よりも珍しいようです。なおクロシュちゃんは素では黒色ですが、実は反映魔法によって外見の色を自在に変えることができたりします。光学迷彩も使えるので透明にもなれます

そしてクロシュちゃんが外見のみならず属性までフメイちゃんの真似ができるようになりました。レッドさんの欠片はクロシュちゃんに取り込まれたため、今後は特に装備変更などなしにいつでも炎化できます。なお説明でもあった通り炎化状態ではとてもお腹が減るため、多用は禁物です

それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
528 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/08(土) 23:21:18.77 ID:/j/lsFn9o
おつです
イリスちゃんが「属性が見える」様な事できるのは星属性なの関係してる?
529 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/09(日) 01:10:44.67 ID:A7klz3iDO
乙です
530 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/09(日) 06:32:15.16 ID:im2mL5/+O

モーリィさん不器用なのか頑固なのか・・・
531 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/09(日) 17:03:17.72 ID:FZ4ZafN30
イリスさんの優れた魔力感知能力については、実際のところ星属性が関係しています。たいていの人は自分の得意属性と同じまたは近い属性の魔力を感知するのが得意なのですが、イリスさんは星属性なので、星属性から派生した属性の魔力感知に関しても優れているということになるのです。同様に、ミスティは氷、ローガンは鋼、エバンスは地の魔力を感知するのが得意であると考えられます
なお言葉の上では属性が見えているかのようなことを言っていますが、実際には視覚とはまた別の感覚で魔力を認識しているようです。その感覚を魔力を持たない人に説明するのはとても難しいため、今回は省略させていただきます

モーリィ氏はあまり器用な方ではないようです。本人もそれを自覚していますが、特に問題だとも思っていないようです。でも頑固というわけではないので、話があればちゃんと聞いてくれると思います
532 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/09(日) 17:03:50.13 ID:FZ4ZafN30
―島長の家

妖精「お〜いモーリィ〜」パタパタ

モーリィ「なんだ? 観光案内なら他を当たれ」ヌッ

エバンス「いや、この島の伝承について聞きに来たんだ」スタスタ

モーリィ「観光案内じゃないか」

エバンス「……確かに。いやでも、こういうのはあんたが一番詳しいだろ?」

モーリィ「それはそうだが……仕方ない、手短に聞け」

妖精「ありがと。えっとさ、確かこの島の伝承に、火山の内側へ人が巡礼する話があったと思うんだけど……それの詳しい内容について教えて欲しい」

モーリィ「……それを聞いてどうするつもりだ?」

エバンス(!)

妖精「か、観光だよ」

モーリィ「まだ火山探索を諦めていないのか……。無茶をするものではない。お前も一国の頂に立つ者なら、自身の命の重みくらい理解できているはずだ」

妖精「そっくりそのまま返してやる。今この島には私たち以外にも光を狙ってる奴らがいるんだよ。王国の勇者の話くらい聞いたことあるでしょ? モーリィ一人じゃ危ないよ」

モーリィ「この火山島は私の庭だ。例え勇者と言えど、ここで私が遅れを取るなどありえん」

エバンス「……確かにあんたは強いが、あいつも強い。ここがあんたのフィールドだとしても、万が一ってこともあるだろ? それに俺たちはあいつの動きを見たことがある……もし争うことになった時、俺たちがいれば危険は大きく減ると思うぜ」

モーリィ「……」


↓1コンマ
01-30 帰れ
31-60 他をあたれ
61-90 昔話なら旧トコナツ村で聞け
91-00 案内してやろう
533 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/09(日) 17:12:59.60 ID:im2mL5/+O
534 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/09(日) 19:21:37.81 ID:FZ4ZafN30
モーリィ「火に弱いお前たちを気にかけながら戦う方が遥かに危険だ。足手まといと言った方がわかりやすいか?」

エバンス「む……」

モーリィ「どうしても死にたいというのなら止めはせんが、私からお前たちに教えてやれることはない。他を当たれ」

妖精「はいはい、じゃあいろいろ調べさせてもらうよ。死なないためにね」

モーリィ「そうしろ。ついでに観光して金を落としていけ」スタスタ バサッ



エバンス「くそ……悔しいが言い返せなかった」

妖精「まあ、実際もし灼熱地帯で戦いになったら、今の私たちは足手まといどころじゃないだろうからねえ……」

エバンス「こうなったらなんとしても火への対策を見つけるぞ! ここまで見下されたままで終われるかよ!」

 ◆
535 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/09(日) 19:22:21.79 ID:FZ4ZafN30
―冒険者ギルド トコナツ支部

 ワイワイ ガヤガヤ

受付嬢「こんにちは〜。当ギルドのご利用は初めてですよね〜?」

イリス「はい! これ冒険者証です!」

受付嬢「どうも〜」

イリス「あの、この島の伝承について少々お聞きしたいんですけど」

受付嬢「あ〜、私は本部からの派遣なのでちょっと詳しくないんですよね〜。そういうのなら、現地の人とかに聞いた方が詳しいと思いますよ〜」

イリス「そ、そうでしたか。失礼しました」

 *

ミスティ「イリスが受付を済ませてる間に……私はこのギルドの依頼傾向でも見てようかしら……」

 依頼書「果樹園の害獣駆除 報酬:中」
 依頼書「海の家の臨時従業員募集 報酬:中」
 依頼書「美少女限定!水着のモデル大募集! 報酬:高」
 依頼書「活性化して麓に降りてきた火山の魔物退治 報酬:高」
 依頼書「急募!溶岩ダムの建設作業員 報酬:高」

ミスティ「……」

イリス「ミスティ! 受付済ませてきたよ!」トタトタ

ミスティ「イリス。こんな感じの依頼があるみたいだけれど……どう思う?」

イリス「ふむふむ……溶岩ダムの建設作業員以外ならやれそうかな?」

ミスティ「……水着のモデルも?」

イリス「えっ!? あ、い、いやそれは……」

ミスティ「美少女限定、ですって……。イリス、容姿に自信があるのね」

イリス「あ、ああ〜! 見落としてたんだよお!」

ミスティ「ふふ……でもイリスなら、けっこう映えると思うわよ……水着……」

イリス「いやいや、それを言うならミスティだって……!」

ミスティ「どうあがいても貧相でみすぼらしい印象にしかならないわ。間違いなく」

イリス「ど、どうしてそういう方向にだけそんなに凄い自信なの……」


↓1 何か受けてみる?
1.果樹園の害獣駆除
2.海の家の臨時従業員
3.水着のモデル
4.降りてきた火山の魔物退治
5.帰る
536 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/09(日) 19:23:22.79 ID:13qDnagG0
537 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/09(日) 19:44:02.04 ID:3U0NDXfg0
イリスさんの性格上、立候補はしないだろうから、パーティの誰かに推薦されたか、もしくは報酬に旅に役立つor火山で活動できる道具でもあったか
538 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/09(日) 20:03:21.83 ID:FZ4ZafN30
ミスティ「……でも報酬は良いわね。危険もなさそうだし、もし受けられればかなり美味しいわ。水着モデル」

イリス「いやまあ、それはそうだけど……。ミスティ、受けるの……?」

ミスティ「いや、イリスが」

イリス「ええ!?」

ミスティ「大丈夫よ……イリスならスタイルも良いし、きっといけるわ……」ニヤニヤ

イリス「あ、あうう……で、でもお……///」

ミスティ「旅の資金はいくらあっても困らないでしょう? 大丈夫よ、私も付き添うわ……」ニヤニヤ

イリス「う、うう〜……それはそうだけどお……///」

ミスティ「さあ、この依頼書を取って……」

イリス「……///」

 依頼書「」ベリッ…

 *

受付嬢「わお! 水着のモデルさんですね〜」

イリス「は、はい……///」

ミスティ「ええ……。こちらの、イリス・プラネ――」

受付嬢「こんな美少女が二人も一緒に受けてくれるなんて〜!」

ミスティ「えっ……い、いや私はちが――」

イリス「そそ、そうなんです〜!! 私たち二人で受けるので、よろしくお願いします!!!!」

ミスティ「!!?」アタフタ

受付嬢「うふふ、依頼主さんも大喜びでしょうね〜」

 受注印「」ドンッ!!!

ミスティ「」

 ◆
539 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/09(日) 20:04:39.36 ID:FZ4ZafN30
―武具屋

スキュラの店員「あらあ、誰かと思えば……」

イリス「せ、先日はどうも!///」

ミスティ「ど、どうも……///」

スキュラの店員「これは素敵なモデルさんが来てくれたわねえ……。ウフフ……類は友を呼ぶ……美少女の友は美少女なのねえ……」

イリス「ほら! ミスティも美少女なんだよ!///」

ミスティ「嘘でしょ……///」

スキュラの店員「さあさあどうぞ中へ、お嬢様がた……。私が繕った珠玉の水着のモデルさんになってもらうわよぉ……」


↓1コンマ イリスの水着
01-05 謎の光
06-20 マイクロビキニ
21-50 競泳水着
51-80 フリルワンピース水着
81-95 魔法学園のスクール水着
96-00 マジカルハイレグ競泳水着

↓2コンマ ミスティの水着
01-05 謎の光
06-20 マイクロビキニ
21-50 競泳水着
51-80 フリルワンピース水着
81-95 魔法学園のスクール水着
96-00 マジカルハイレグ競泳水着
540 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/09(日) 20:05:26.53 ID:A7klz3iDO
はい
541 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/09(日) 20:06:02.94 ID:im2mL5/+O
542 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/09(日) 20:57:57.03 ID:FZ4ZafN30
イリス(フリルワンピ水着)「わ……これ、かわいい……!」フリフリ

スキュラの店員「でしょう? うふふ、かわいい系のあなたにピッタリの水着のはずよぉ……」

イリス「フリフリのワンピースだからあんまり恥ずかしくないし……こんな水着もあるんだ……!」フリフリ

スキュラの店員「水着文化はまだまだ大陸の子たちに知られてないわあ……。これを機に知っていってねぇ……」


イリス「ところでミスティは?」

スキュラの店員「もう着替え終わっているはずだけれど……。出て来ないわねえ……」

 更衣室「……」

イリス「ミスティ〜。私もう着替えたよ〜」

 更衣室「……わ、わかったわよ……」


 更衣室のカーテン「」シャッ

ミスティ(スク水)「……///」ヨタヨタ

イリス「わ……そ、その水着は……!!」

スキュラの店員「魔法国の国立魔法学園で指定されている、スクール水着よぉ……。うふふ……この出来栄えなら入学希望者増加は確実ねえ……」

ミスティ「あ、あんまり見ないで……///」

イリス「かわいい〜〜!!!」

 *

 パシャッ パシャッ パシャッ…

イリス「……///」

ミスティ「……//////」

スキュラの店員「うふふ……ありがとう、撮影はこれで十分よお……」

イリス「あ、ありがとうございました……!」

ミスティ「や、やっと終わったのね……」

 *

スキュラの店員「はい、これが本日のお給金……」

 金袋「」ズシッ

イリス「わあ、こんなに……!」

スキュラの店員「カワイイお二人にサービスよぉ……。その水着も記念に差し上げるわぁ……」

ミスティ「あ、ありがとうございます……」

スキュラの店員「うふふ、機会があったらまたモデルをやってねぇ……。いつでも待ってるわぁ……」


 ☆お金をたくさん稼ぎました
 ☆フリルワンピース水着とスクール水着を手に入れました

 ◆
543 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/09(日) 20:59:31.92 ID:FZ4ZafN30
―海市

 ワイワイ ガヤガヤ

ローガン「このビラの女の子たちを見かけたら、シーサイドホテルの妖精一行へ連絡をお願いします」ピラッ

クロシュ「お、お願いしますっ……」ピラッ

レッド「お願いします!」ピラッ

 フメイちゃんとアリシラさんが描かれたビラ「」ピラッ



サハギンの男「おーわかったぜー」ピラッ

海妖精「わ〜かわいい絵〜」ピラッ

犬耳の少女「わかりましたッ! 見かけたら連絡しますッ!」ピラッ

くすんだ銀髪の少女「うん……見たら、連絡スル……」ピラッ

 *

レッド「それにしてもクロシュちゃん、絵がすっごい上手なんだね」

ローガン「クロシュくんの絵の上手さには目を見張るものがある。王国の芸術都市でも通用するかもしれん」

クロシュ「えへへ……。ローガンさんと、レッドちゃんも、ありがと……。手伝ってくれて……」

ローガン「フメイくんの捜索もパーティの重大な任務の一つだからな」

レッド「クロシュちゃんはボクたちバーニングスライムの力を継いでくれたんだもの。何かあれば力になるよ」

ローガン「フッ……良き友ができたようだな、クロシュくん」

クロシュ「うん……!」

レッド「友……えへへ……」

ローガン「よし! ビラ配りもあと少しだ、頑張るぞ二人とも!」

クロシュ「うん……!」

レッド「うん!」


↓1コンマ ビラ配り結果
01-50 目撃情報
51-80 目撃情報+
81-00 うしろうしろ
544 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/09(日) 21:01:19.35 ID:46aIw0iZo
後ろ
いや前だ
545 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/09(日) 21:49:00.40 ID:FZ4ZafN30
―海市 屋台

黒丸メガネのタコ人おじさん「おっ、この二人組ならこの前ウチに来たよ!」

クロシュ「!」

黒丸メガネのタコ人おじさん「3日くらい前だったかね。あれこれ話しながら海市で食べ歩いてたよ」

ローガン「どんなことを話していたかはわかるだろうか?」

黒丸メガネのタコ人おじさん「さあ、そこまでは聞こえなかったなぁ」

レッド「とにかくここに来てたんだね……!」

黒丸メガネのタコ人おじさん「そっちのお嬢さんは、その子の双子ちゃんなのかい?」

クロシュ「ん……えと……うん……」

黒丸メガネのタコ人おじさん「そっか、大変だなぁ……。よっし、そんじゃあ姉妹思いのお嬢さんに大サービスだ!」バッ

ローガン「お、おお……?」

黒丸メガネのタコ人おじさん「好きなものを好きなだけ食べていきなさい! おじさんの奢りだ!」

レッド「いやいや……おじさん、そんなことして大丈夫なの?」

黒丸メガネのタコ人おじさん「おうとも! おじさんのお店は、お嬢さんみたいながんばりやさんにお腹いっぱい食べさせてあげるためにあるんだからね!」

ローガン「そ、そうなのか……。いやしかし、流石にタダというのは怪しいが……」

レッド「このおじさんはちょっと女の子に甘いだけで悪い人じゃないから大丈夫だよ。おじさんの家計は大丈夫じゃないかもしれないけど……」

黒丸メガネのタコ人おじさん「大丈夫! おじさんの懐は無限大だからね!」

レッド「また奥さんに怒られちゃうよ? 採算が合わなかったら……」

黒丸メガネのタコ人おじさん「はっはっは、お嬢さん一人分のご飯くらいどうとでもなるよ! 大船に乗ったつもりで食べていきなさい!」

クロシュ「えと……それじゃあ……」


↓1〜2 食材を1〜3つ選択
肉類:トリ肉、ケモノ肉
野菜:食べられる野草、海藻類、マンドラ大根、ゴボウの根っこ、トコナツマメ
穀物:ヤマイモ、パラパラ米、甘もろこし、ナッツ
魚介:カニ、ウミザリガニ、フヨフヨクラゲ、ウミタニシ、ウマアジ、マグロ、溶岩魚
果実:トコナツバナナ、トコナツドリアン、トコナツココナッツ、ウォータースイカ、ファイアメロン
卵乳:トリの卵、ミルク、チーズ、バター
特殊:スライムゼラチン、きび砂糖、激辛香辛料
546 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/09(日) 21:51:01.78 ID:13qDnagG0
フヨフヨクラゲ・ファイアメロン
547 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/09(日) 21:52:33.29 ID:A7klz3iDO
きび砂糖 トコナツバナナ
548 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/09(日) 22:48:51.69 ID:FZ4ZafN30
 フヨフヨフルーツポンチ「」ポン!!

黒丸メガネのタコ人おじさん「お待ちどう! フヨフヨフルーツポンチ一丁!」

クロシュ「わあ……! いただきます……!」

黒丸メガネのタコ人おじさん「つるつるのフヨフヨクラゲにアチアチのファイアメロン、そしてあまあまのトコナツバナナにきび砂糖をたっぷりまぶした至高のデザートでっせ!」

ローガン「ほう、クラゲか……。味はほとんどないが、だからこそつるつるの食感がフルーツポンチによく合うな」

レッド「ファイアメロンはこの島の特産品の一つだよ。みずみずしく甘い果肉に炎魔力が染み込んでいて、炎のような熱さも感じられる変わったメロンなんだ。好みは分かれるけれど、ボクは大好き」

黒丸メガネのタコ人おじさん「そしてトコナツバナナは、果物界最甘と言われるほどの激甘フルーツだよ! そこにさらに、トコナツ産の砂糖きびから絞り出したきび砂糖を加えれば……最強ってワケさ!」

ローガン「な、なんと暴力的なデザートなのだ……!」

黒丸メガネのタコ人おじさん「はっはっは、是非ご賞味いただきたい――」

スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ モグモグ

黒丸メガネのタコ人おじさん「えっスライム!!?」

スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ

レッド「おかわりだって、おじさん!」

黒丸メガネのタコ人おじさん「お、おお! かわいいスライムのお嬢さんだったんだね! もちろんおかわりも自由だよ!」

 ◇

 積み上がったフヨフヨフルーツポンチの皿「」ギシッ

スライムクロシュ「〜〜♪♪」モニョモニョ モグモグ

レッド「お、おじさん。おかわりだって」

黒丸メガネのタコ人おじさん「ひえ……ま、まだ食べるのかい……!?」

スライムクロシュ「〜〜…」モニョニョ…

レッド「あ……食べ過ぎてごめんなさい、だって……」

黒丸メガネのタコ人おじさん「……いいや! 好きなだけ食べていいと言ったのはおじさんだからね! 男に二言はないよ!」

スライムクロシュ「!」モニョ!

ローガン「だ、大丈夫か……?」

 ◇

 さらに積み上がったフヨフヨフルーツポンチの皿「」ギシシッ

スライムクロシュ「〜〜♪♪♪」モニョモニョ

レッド「ごちそうさまでした、だって……」

黒丸メガネのタコ人おじさん「はっはっは! 良い食べっぷりだったよ、クロシュちゃん!」

スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ

ローガン「う、うむ。流石にお代を支払わせてもらおう……」

黒丸メガネのタコ人おじさん「いやいや、大丈夫。男に二言はないと言ったからね。クロシュちゃんにいっぱい食べてもらえておじさんも嬉しいよ!」

ローガン「いや、しかしだな……」

黒丸メガネのタコ人おじさん「はっはっは、大丈夫だとも。双子ちゃん探し、がんばってね!」

スライムクロシュ「〜!」モニョ!

 ☆フメイとアリシラがこの島に来ていることを知りました
 ☆いっぱい食べて元気になりました

 ◆
549 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/09(日) 22:49:57.47 ID:FZ4ZafN30
―トコナツ火山島 滞在5日目

 ◇クロシュ [あかちゃんスライム]
 武:メイドブレード  盾:ウニ盾      飾:くすんだ耳飾り
 武:         防:ゴスロリエプロン 飾:

 ◇妖精   [世話焼き妖精]
 武:         盾:         飾:くすんだ耳飾り
 武:         防:精霊のレオタード 飾:

 ◇イリス  [星の魔法使い]
 武:精霊樹の杖    盾:         飾:くすんだ耳飾り
 武:         防:魔術師のローブ  飾:

 ◇ミスティ [氷の魔法使い]
 武:魔銀の短剣    盾:         飾:くすんだ耳飾り
 武:         防:精霊のローブ   飾:

 ◇ローガン [鋼の戦士]
 武:鋼の剣      盾:鋼の盾      飾:くすんだ耳飾り
 武:鋼の回転ノコギリ 防:革の鎧      飾:

 ◇エバンス [地の傭兵]
 武:鉄の剣      盾:         飾:くすんだ耳飾り
 武:         防:革の鎧      飾:

◯所持アイテム
・鉄鍋+携帯調理器具
・蜘蛛絹の下着
・ザリガニのお守り
・魔術書「星の魔力」
・魔族国永久旅券*5
・マジカルブラッドワイン
・反魂丹*2
・運命賽*3
・雨乞い傘
・フメイの服の切れ端
・精霊の印*5
・精霊樹の実のジャム
・精霊樹の鉢植え
・フメイとアリシラの人形
・お宿の焼き菓子
・お宿の妖精の織物
・メルルの帽子
・魔導飯盒
・妨害魔力波発生装置
・属性大全
・大きな巻き貝
・大きな軽石
・闇の欠片
・暗黒行商少女の契約書

◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[0/5]
・魔法の練習[1/3]
・灼熱を制する方法を探す

◯仲間の目標
・ブラッドを倒す(ミスティ)
・星属性の練習[2/4](イリス)
……………………………………………………………………………………
□トコナツ火山島
沿岸部:シーサイドホテル、トコナツビーチ、海の家、海市、港、灯台、他
市街地:武具屋、雑貨屋、お土産屋、服飾屋、宝石屋、食材屋、食事処、酒場、浴場、冒険者ギルド、他
山間部:旧トコナツ村、果樹園、神殿、温泉、溶岩川、溶岩沼、トコナツ火山
550 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/09(日) 22:52:07.84 ID:FZ4ZafN30
―朝
 シーサイドホテル 庭

暗黒給仕少女「えっ水着のモデルやっただけでそんなに!? ズルじゃないの!?」

イリス「ギルドの契約に則ったお給金だよ!」

ミスティ「まさかあなたにズル呼ばわりされるとはね……」

暗黒給仕少女「むむう……」

妖精「まああなたも素材はいいし、やろうと思えばやれるんじゃない?」

暗黒給仕少女「それなら私も―――……」

暗黒給仕少女「……」

ミスティ「……?」

暗黒給仕少女「……やっぱやめとくわ。衆目に肌を晒して銭を得るなんて性に合わないし」

イリス「うっ……そう言われるとやっぱりちょっと恥ずかしいな……」

ミスティ「ここの雑用の方が性に合ってるってことね」

暗黒給仕少女「うっさいわね! これはあんたたちへの債務を完済するまでの仮の姿よ!」


トコナツ火山島滞在5日目です
↓1〜3 自由安価 何をする?
551 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/09(日) 22:53:30.09 ID:im2mL5/+O
ローガン、酒場でモーリィと相席して飲む
552 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/09(日) 22:53:57.88 ID:46aIw0iZo
レッドとスライム談義でも
553 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/09(日) 22:54:23.19 ID:0ScExDbTO
猫人に島の伝承や火山の周辺にいる生物など色々聞いてみる
554 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/09(日) 22:54:40.51 ID:ztAh1lCFO
火山への道を探す
555 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/09(日) 23:10:44.11 ID:FZ4ZafN30
というわけで本日はここまでとなります。次回はローガン氏とモーリィ氏のサシ飲み編、レッドちゃんとスライムトーク編、猫人おじさんと島のお話編です

レッドさんはアラサウの長寿スライムですが、クロシュさんにちゃん付けで呼ばれてしまっています。これはクロシュちゃんがレッドさんを舐めているとかではないのですが、どうにもクロシュさんはスライム類の者をちゃん付けで呼んでしまう癖があるようです(実はブラッドのこともちゃん付けで呼んでいたりします)。スライム類はみんな対等な仲間だと思っているのかもしれません

そしてついにイリスさんとミスティさんが水着を手に入れました。水着を手に入れたからと言って何か役に立つわけではないのですが、トコナツ島を満喫するにあたってやはり水着は外せない物品だったのかもしれません。ちなみに魔法学園のスクール水着は着用者の魔力効率を向上させる効果があったりしますが、ミスティさんはあまり着たくないようです

それでは本日もありがとうございました。次回も土日となります、よろしくお願いいたします
556 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/09(日) 23:12:48.26 ID:13qDnagG0


銀髪少女とか魔法学園とか前作要素が・・・
557 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/10(月) 01:24:55.74 ID:84aKOJujo
乙です
クロシュちゃんがどんどん大食いスライムに、いっぱい食べるきみがすき

料理錬成毎回美味しそうなの出てきて楽しい
558 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/10(月) 12:16:09.41 ID:ZIUZLDI6O

魔法学園とか今後の舞台になりそうな場所が・・・
559 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/15(土) 18:28:36.39 ID:bn+1G9FY0
ちょっとした賑やかし程度に前作要素が出たり出なかったりすることがあります。銀髪の子と犬耳の子は、この世界では初めから仲が良いのかもしれません

クロシュが擬態や同化などで特殊な力を行使する場合、魔力やカロリーを消費します。いっぱい食べて力を蓄えるのが良いでしょう

魔法学園と聞くと確かに物語の舞台になりそうなのですが、実のところクロシュ一行が魔法学園のある魔法国に立ち寄る予定は今のところないため、特に関わることはないかもしれません……
560 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/15(土) 18:29:24.60 ID:bn+1G9FY0
―酒場

 ワイワイ ガヤガヤ

ローガン(賑わっているな。情報収集の為とは言え、私一人で来たのは正解だったかもしれん)スタスタ

ローガン(さて、とりあえずカウンターに……む?)


モーリィ「……」グビグビ


ローガン(島長のモーリィ氏? 今日は休みなのか)

ローガン(それならば……休みのところを悪いが、酒の力を借りさせてもらおう)


ローガン「隣、よろしいか?」

モーリィ「……妖精の手下か。好きにしろ」グビグビ

ローガン「では失礼」スッ

竜人の看板娘「何にいたしますか?」ニコニコ

ローガン「おすすめはどれだろうか。この島の酒は初めてなもので」

竜人の看板娘「人間のお客様にはトコナツビールが人気ですねえ」

ローガン「ではそれを一杯もらおう」

竜人の看板娘「はぁい、少々お待ち下さいね」

 *

モーリィ「それで、何の用だ? ただ隣で飲みに来たわけでもあるまい」

ローガン「うむ……いや、酒を飲みに来たというのも半分は当たっている。最近飲めていなかったものでな」

モーリィ「パーティ内では飲まんのか」

ローガン「酒好きは私くらいしかいないのだ」

モーリィ「妖精とあの二人の人間の子供は仕方ないとして……エバンスという男とスライムも酒は飲まないのか?」

ローガン「エバンスくんも酒は嫌いではないはずなのだが、パーティに入ってからは全然飲んでいないようだ。クロシュくんは……多分飲んだこと自体がないのではないだろうか」

モーリィ「スライムはあらゆる毒物に強い。当然酒にも強い。今度誘ってみたらどうだ?」

ローガン「いやしかし、クロシュくんはまだ子供であるし……」

モーリィ「人間の感覚を当てはめるな。例え子供であろうとスライムが酒で健康を損なうことはない」

ローガン「……考えておこう」


↓1コンマ
01-30 普通に飲んだ
31-60 火山について
61-90 巡礼について
91-00 教えてやろう
561 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/15(土) 18:30:46.66 ID:OC3NB0wFO
562 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/15(土) 20:44:22.66 ID:bn+1G9FY0
 グビグビ…

ローガン「ところで巡礼についてなのだが」

モーリィ「やはりまだ諦めていないか……」

ローガン「元より我々の仕事だ。危険は承知している」

モーリィ「はぁ、仕方ない……。どうしてもというのなら旧トコナツ村へ行って調べてみろ」

ローガン「旧トコナツ村……というと、山間部にあるという……?」

モーリィ「そうだ。昔ながらの生活を続けている、この島本来の集落……そこにお前たちの求めているものがあるかもしれん」

ローガン「!」

モーリィ「歓迎されるかどうかは知らんがな」

ローガン「ありがたい。だが、どうして今になってそれを?」

モーリィ「誤ったやり方で焼け死なれても寝覚めが悪いからな」

ローガン「……もちろん、死ぬ気は一切ない」

 ☆旧トコナツ村に何らかの情報があるという情報を得ました

 ◆
563 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/15(土) 20:49:30.55 ID:bn+1G9FY0
―トコナツビーチ

 ザァーン ザザァーン…

カモメ「クゥー、クゥー」

カニ「チョキチョキ」


炎クロシュ「……」チリチリ

 デロデロ…

バーニングスライムクロシュ「」メラメラ モニョモニョ


レッド『完璧だよ! 完全に炎の力をコントロールできてる』モニョモニョ

バーニングスライムクロシュ『うん』モニョ

レッド『もうボクから教えられることはなさそうかな……? よくがんばったね、クロシュちゃん』

バーニングスライムクロシュ『えへへ……』モニョニョ

 *
564 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/15(土) 20:51:40.83 ID:bn+1G9FY0
レッド『クロシュちゃんたちは、あの光を追ってるんだよね?』モニョモニョ

クロシュ『うん』モニョ

レッド『それで、友達のフメイちゃんも、その光を追ってるから――光を追えば友達にも会えるってことなんだね』モニョモニョ

クロシュ『うん……』モニョ…

レッド『すごいや……ボクよりずっと若いのに、そんな苦労を背負ってるのに……諦めないで、がんばり続けるクロシュちゃんは……」モニョモニョ

クロシュ『そうなの……?』モニョニョ?

レッド『うん。すごいことだよ。自信を持っていいことだよ」モニョモニョ

クロシュ『そうなんだ……』モニョニョ

レッド『そういえばクロシュちゃんの名前って、もしかしてクロシュヴィアから取ってるの? 伝説のスライムの』モニョモニョ

クロシュ『くろしゅびあ?』モニョニョ?

レッド『えっと、正しくはクロシュヴィア・ビターエンド。でもその反応からすると……クロシュちゃんは知らないみたいだね』モニョモニョ

クロシュ『うん』モニョ

レッド『えっとね、クロシュヴィアは……ボクたちスライム族に伝わるお伽噺に登場する、伝説のスライムの名前なんだよ』モニョモニョ

クロシュ『でんせつ……』モニョニョ

レッド『とっても強くて、賢くて、誰よりも優しい、凄いスライムだったんだって』モニョモニョ

クロシュ『わあ……』モニョニョ

レッド『凄い擬態能力でどんな姿にもなれて、誰とでも仲良くなれたクロシュヴィアは、種族を問わずたくさんの人たちを救ったけれど……。どれだけ救い、愛し、慈しんでも、一向に変わらず憎み合い、争い続ける生き物たちの姿に絶望して……最期には、風の中に溶けていっちゃったんだって……』モニョモニョ

クロシュ『……』モニョ…

レッド『……あ……ご、ごめんね! クロシュヴィアがクロシュちゃんの名前の由来だなんて、ちょっと縁起が悪かったよね! ごめん!』モニョニョ!

クロシュ『あ、ううん……。わたし……クロシュヴィアちゃんの、気持ち……ちょっと……わかる、かも……』モニョモニョ

レッド『え……?』モニョ…?

クロシュ『ちょっと……妖精さんみたいだなあって……思って……。妖精さんも……前に、似たようなこと……言ってて……わたしも……同じ気持ちに……なったこと……あった、から……』モニョモニョ

レッド『そうなの……?』モニョニョ?

クロシュ『うん……。命は……生きるために、死ぬまで苦しめ合い続ける、どうしようもない存在だって……。それで……わたしも、諦めたこと……あった……』モニョモニョ

レッド『……』モニョ…

クロシュ『……今も……その思いが、完全になくなったわけじゃないけど……。それでも、がんばり続ける人はいて……。わたしも……やっぱり、フメイちゃんと一緒に……帰りたいから……』モニョモニョ

レッド『クロシュちゃん……』モニョニョ

クロシュ『だから……わたし……まだ、諦めない』

レッド『……うん! 応援する……!』モニョモニョ

クロシュ『えへへ……ありがと……』モニョモニョ

レッド『ボクに手伝えることがあれば、何でも言ってね。クロシュちゃんの力になるから』モニョモニョ

クロシュ『うん……!』モニョ!

 ◆
565 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/15(土) 21:23:24.95 ID:T/DpY8iro
でもクロシュヴィア敵なんだよな
566 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/15(土) 22:18:00.84 ID:bn+1G9FY0
―島長の家

妖精「お〜い、モーリィ〜」パタパタ

イリス「こんにちは〜」

猫人の男「モーリィは留守ですよ」ヌッ

ミスティ「どうも……」

猫人の男「あ、どうも……。お怪我の具合は大丈夫ですか?」

ミスティ「ええ、お陰様で」

猫人の男「そうですか。それならば良かったです。ところでモーリィなら、恐らく今日は酒場にいるかと思いますが」

エバンス「酒場だと? ローガンの旦那が単身情報収集に行くって息巻いてたし丁度良いな」

猫人の男「貴方がたは行かないのですか?」

妖精「まあ、ここに来た目的の半分はモーリィじゃないからね」

猫人の男「?」

ミスティ「あなたに話があって来たのよ。島の名士さん」

 ◆
567 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/15(土) 22:18:29.95 ID:bn+1G9FY0
―猫人の家

 ココナッツドリンク「」カラン

猫人の男「なるほど……モーリィに追い払われたから、僕にいろいろ聞きに来たということですか」

妖精「そういうこと。あなたはあいつと違って頑固じゃなさそうだし」

エバンス「今の火山に入る方法を知っているなら教えてくれ。俺たちもこのままじゃ引き下がれねえんだ」

猫人の男「……」

ミスティ「……あなただって、猫人であるのなら灼熱は耐えられないはず。何か方法があるんでしょう?」

猫人の男「……」

イリス「お願いします! あなたが知っている方法を――」

猫人の男「……調査から追い払われたのは君たちだけではありません」

ミスティ「え……?」

猫人の男「僕も、モーリィから調査の任を外されました」

エバンス「なんだと……?」

猫人の男「理由は貴方がたと同じ……ミスティさんの言う通り、猫人である僕も灼熱は耐えられないからです」

イリス「そ、そんな……」

猫人の男「モーリィは、一人で全てを片付けるつもりです」

妖精「ふうん……あいつ……。悪癖は昔から変わってないみたいだね」

猫人の男「悪癖……?」

妖精「あいつ、自分にできることだったら全部自分でやろうとするとこがあるんだよ。多少無茶でもね」

猫人の男「……昔からなのですね」

妖精「……あなたはそれで良いの? モーリィに戦力外通告されたままで」

猫人の男「モーリィの判断は合理的です。彼女から見れば、実際僕は足手まといでしかないでしょう」

エバンス「だからって悔しくないのか?」

猫人の男「……」

ミスティ「……人のことを火山で戦えるかどうか上から目線で査定しておいて、自分がダメだったら簡単に引き下がるの? 許さないわよ……」

猫人の男「いえ、その節は……誠に申し訳なく思っています……。大変な失礼を致しました」

ミスティ「だったら……意地を見せなさいよ……! 自分こそが、誰よりも一番火山で戦えると……!!」

猫人の男「……誰が、諦めたと言いましたか?」

ミスティ「……!」

猫人の男「仰る通り、僕にも意地があります。このまま引き下がるつもりはありません」

エバンス「おお……!」

猫人の男「むしろこちらから、貴方がたにお願い申し上げたい。僕の作戦に付き合っていただけませんか?」

妖精「そういうことならもったいぶらずに早く言ってよもう!!」

 *
568 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/15(土) 22:20:06.74 ID:bn+1G9FY0
―夜
 シーサイドホテル 庭

クロシュ「!」

ローガン「む、あなたは……」

レッド「モーリィさんの腹心の……猫のおじさん!」

猫人の男「どうも。皆さん、お集まり頂けたようですね」

エバンス「おう! それで、作戦ってのはどんなやつだ?」

猫人の男「はい。簡単に言うと、古代トコナツ伝承にある人間の火山巡礼を我々も行いたいと思っています」

妖精「あ、やっぱり! 私もそれが良いんじゃないかって思ってたんだよ!」

猫人の男「ええ。かつて古代トコナツでは、人の身でありながら火口内部へ進入し、その奥深くの炎の神殿へと巡礼していたと言います。その方法さえ使えれば、僕たちでも熱に耐えられるかと」

イリス「えっと、当時の人たちがどうやって火に耐えてたのかはわかってるんですか?」

猫人の男「エイです」

ミスティ「え?」

猫人の男「エイに乗り、灼熱の溶岩を渡ったという言い伝えが残っています」

ローガン「エイとは……あのエイか?」

猫人の男「はい。通常であれば、深海などに生息するあのエイです」

クロシュ「えい……」

レッド「溶岩を渡るエイ……あ! もしかして……!」

猫人の男「はい。火神の使いと言われる伝説のエイ――彼の協力を得ることができれば」

妖精「居所はわかってるの?」

猫人の男「いいえ。まずは、この島の伝承を再精査する必要があるのですが……」

ローガン「酒場でモーリィ氏に、伝承を調べたければ旧トコナツ村へ向かえと言われたのだが、どうか?」

猫人の男「モーリィに……!? なるほど……ではここは、彼女の言に従って旧トコナツ村に向かいましょう」

 ☆明日、旧トコナツ村へ出発することに決定しました
 ☆移動には1日かかります

 ◆
569 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/15(土) 22:39:10.24 ID:bn+1G9FY0
―トコナツ火山島 滞在6日目

 ◇クロシュ [あかちゃんスライム]
 武:メイドブレード  盾:ウニ盾      飾:くすんだ耳飾り
 武:         防:ゴスロリエプロン 飾:

 ◇妖精   [世話焼き妖精]
 武:         盾:         飾:くすんだ耳飾り
 武:         防:精霊のレオタード 飾:

 ◇イリス  [星の魔法使い]
 武:精霊樹の杖    盾:         飾:くすんだ耳飾り
 武:         防:魔術師のローブ  飾:

 ◇ミスティ [氷の魔法使い]
 武:魔銀の短剣    盾:         飾:くすんだ耳飾り
 武:         防:精霊のローブ   飾:

 ◇ローガン [鋼の戦士]
 武:鋼の剣      盾:鋼の盾      飾:くすんだ耳飾り
 武:鋼の回転ノコギリ 防:革の鎧      飾:

 ◇エバンス [地の傭兵]
 武:鉄の剣      盾:         飾:くすんだ耳飾り
 武:         防:革の鎧      飾:

 ◇猫人の男 [砂の学士]
 武:鋭いレイピア   盾:         飾:
 武:         防:硬質革鎧     飾:

 ◇レッド  [最後のバーニングスライム]
 武:         盾:         飾:異国の溶岩
 武:         防:         飾:

◯所持アイテム
・鉄鍋+携帯調理器具
・蜘蛛絹の下着
・ザリガニのお守り
・魔術書「星の魔力」
・魔族国永久旅券*5
・マジカルブラッドワイン
・反魂丹*2
・運命賽*3
・雨乞い傘
・フメイの服の切れ端
・精霊の印*5
・精霊樹の実のジャム
・精霊樹の鉢植え
・フメイとアリシラの人形
・お宿の焼き菓子
・お宿の妖精の織物
・メルルの帽子
・魔導飯盒
・妨害魔力波発生装置
・属性大全
・大きな巻き貝
・大きな軽石
・闇の欠片
・暗黒行商少女の契約書

◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[0/5]
・魔法の練習[1/3]
・灼熱を制する方法を探す

◯仲間の目標
・ブラッドを倒す(ミスティ)
・星属性の練習[2/4](イリス)
……………………………………………………………………………………
□トコナツ火山島
沿岸部:シーサイドホテル、トコナツビーチ、海の家、海市、港、灯台、他
市街地:武具屋、雑貨屋、お土産屋、服飾屋、宝石屋、食材屋、食事処、酒場、浴場、冒険者ギルド、他
山間部:旧トコナツ村、果樹園、神殿、温泉、溶岩川、溶岩沼、トコナツ火山
570 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/15(土) 22:40:04.72 ID:bn+1G9FY0
―朝
 シーサイドホテル

暗黒給仕少女「へえ、旧トコナツ村へ? まあ気を付けて行ってきなさいよ」

妖精「私たちがいない間にモノを盗ったりしないでよ?」

暗黒給仕少女「さあどうしよっかね〜?」ニヤニヤ

若女将「この子のことはしっかり監督していますので、安心して行ってらっしゃいませ」

ミスティ「ええ、お願いね……」

 ◆

―トコナツ火山島 山道

 ギーッ! ギーッ! コケーコッコッコッ!!

イリス「うひゃあ、これが熱帯雨林……!」

ミスティ「蒸し暑いわね……。屋外なのに浴場みたいな湿度だわ……」

猫人の男「虫には気を付けて。刺されたら、最悪死にます」

エバンス「うげえ、噂には聞いてたがマジで死ぬのか……」

ローガン「極めて危険な病原菌を保有した吸血虫がいるのだそうだ……。気を付けねばな」

猫人の男「虫除けの魔法を使っていますから、よほどのことがない限りは大丈夫だと思いますが」


レッド「ねえ、本当にボクも一緒に来て良かったの?」

クロシュ「うん……。レッドちゃん……なんでも手伝ってくれるって……」

妖精「それにあなたがいれば、最悪エイが見つからなくても、私とクロシュとあなたの三人で火山に潜れるでしょ?」

レッド「そっか……! わかった、ボクがんばるよ!」

 ☆猫人のおじさんとレッドちゃんが一時的に仲間に加わりました


↓1〜2コンマ ランダムイベント
01-05 強敵
06-20 敵襲
21-40 食料発見(コンマ)
41-60 物品発見(コンマ)
61-80 場所発見(コンマ)
81-00 良いこと(自由安価)
571 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/15(土) 22:40:55.92 ID:T/DpY8iro
こんま
572 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/15(土) 22:42:21.44 ID:KjiMlxBp0
573 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/15(土) 23:03:21.22 ID:bn+1G9FY0
↓1自由安価 起こった良いこと


↓2コンマ 見つけた物品
01-05 ふわふわきのこ
20-35 炎鉱石
36-65 熱帯妖花
66-95 タマムシビートルの甲殻
96-00 トコナツグレンガニ
574 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/15(土) 23:04:59.79 ID:OC3NB0wFO
隠れ温泉宿発見
575 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/15(土) 23:05:32.27 ID:K0Trh5hDO
はい
576 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/15(土) 23:13:57.57 ID:bn+1G9FY0
ランダムイベントの内容が決定したところで本日はここまでです。次回は温泉宿で休憩編、炎鉱石発見編からとなります

今気付いたのですが、↑のコンマ表がまたおかしな数値を示しています。今回は実際に出たコンマが範囲内に収まっているので問題なかったのですが、>>1の注意力がここ最近の暑さでデロデロになり始めているのかもしれません。申し訳有りませんが、ご容赦のほどよろしくおねがいします

レッドちゃんとクロシュちゃんのスライムトークの中でちらっと出てきたクロシュヴィア・ビターエンド様ですが、その正体は実のところ闇に包まれています。ただのお伽噺の存在なのか、実在したスライムなのか、なぜクロシュちゃんと名前が似ているのか。わからないことばかりですが、今のところクロシュ氏にはクロシュヴィアちゃん呼ばわりされているようです。いつか出会うことがあるのでしょうか。

それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
577 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/15(土) 23:26:39.64 ID:KjiMlxBp0

何気に妖精ちゃんも適応力高いよね
578 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/16(日) 01:18:22.00 ID:yPnUYdpso

暗黒給仕という字面が面白い
まさかここまで長く登場し続けるとはなあ
579 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/16(日) 02:03:16.01 ID:1NPXBvwLo
乙乙
クロシュちゃんも風に溶けれないか
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