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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part2

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313 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/18(土) 20:07:24.32 ID:f3ahBr7DO
フメイとアリシラの話とセインに友達がいるかどうか
314 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/18(土) 20:16:39.36 ID:gowG+LT+0
―小さな無人島
 海岸

 ザッザッザッ…

セイン「……」スタスタ

クロシュ「……」トコトコ

セイン「……!」

クロシュ「?」

 砂浜に埋まった棺桶「」

セイン「……棺桶だな」

クロシュ「かんおけ……」

セイン「……離れていろ。中を確かめる」

クロシュ「ほえ……」

セイン「……」

 砂浜に埋まった棺桶「」ギイー…


↓1コンマ
01-05 アークリッチ
06-35 骸骨戦士
36-65 スケルトン
66-95 ただの白骨
96-00 金銀財宝を抱えた白骨
315 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/18(土) 20:17:50.91 ID:as511o/Ro
316 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/18(土) 20:20:43.06 ID:f3ahBr7DO
>>1に安価の連取りは禁止でコンマの連取りは可とあるけど、>>304の多数決安価を取って>>311は連取りはセーフになるのか
(間にコンマ判定あるけど、それも3Ud3/1lc0が取ってるから少し気になった)
317 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/18(土) 20:58:42.08 ID:gowG+LT+0
すみません、>>1も今気付きました。申し訳ありません。また、安価とコンマのルールも曖昧だったようです

いろいろ考えましたがややこしくなりそうだったため、今後は安価もコンマも多数決も一律で連取り禁止とします
ただし最後のレスから30分経過しても安価が踏まれなかった場合は連取り可とします

今回はルールが曖昧だったり見落としたりしていた>>1に責任がありますので、親睦深め行動は>>311>>312>>313の3つ全てを採用とします。申しわけありませんでした。よろしくお願いいたします
318 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/18(土) 20:59:51.17 ID:gowG+LT+0
 ギイー…

 白骨死体「」

セイン「……」スッ

 セインの持った木の棒「」ツンツン
 白骨死体「」

セイン「返事がない。ただの屍だ」

クロシュ「しかばね……」

セイン「この仰々しい服装は……多分何かの船の船長だったんだろう。そうなると、この近辺にこいつの乗っていた船もあるかもしれない」

クロシュ「ふね……」

セイン「……少し探してみるか。待っていろ」トンッ

 ザブンッ

クロシュ「わ、わたしも……!」

 デロデロ…ポン!

ウミガメクロシュ「〜〜」ノソノソ

 *
319 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/18(土) 21:01:18.24 ID:gowG+LT+0
―小さな無人島
 沿岸の海中

 光「」パァッ

セイン(夜の海は暗いな。光も遠くまでは届かないか)

セイン(……ん?)

ウミガメクロシュ「」スイスイ

セイン(……ウミガメに擬態したのか。器用なものだ)

ウミガメクロシュ「〜〜」モニョモニョ

セイン(……? 掴まれ、と?)

ウミガメクロシュ「〜〜」コク

セイン(……確かに、夜の海を一人で探索するのは危険か……)

 ガシッ

 *

ウミガメクロシュ「」スイスイ

 光「」パァッ

セイン(……ん、あれは……)


 沈没船「」


セイン(! やはりあったか、船……)

ウミガメクロシュ「〜〜?」モニョモニョ?

セイン(探索していこう。引き続き潜水を頼む)

ウミガメクロシュ「〜〜」モニョニョ コク


↓1コンマ
01-05 アークリッチ・ドザエイモン
06-35 ボーンクラーケン
36-65 大したものはなかった
66-95 錆びた財宝
96-00 金銀財宝
320 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/18(土) 21:03:10.74 ID:WALI7Mz5o
こんま
321 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/18(土) 21:48:54.05 ID:gowG+LT+0
―沈没船

 泡「」コポコポ

ウミガメクロシュ「」スイスイ

 ひしゃげた扉「」

セイン(……あの扉をくぐってみてくれ)

ウミガメクロシュ「」コク スイスイ

 ひしゃげた扉「」バキャッ…


セイン(船倉か。箱や樽がある)

 朽ちた樽「」
 朽ちた木箱「」

セイン(大したものはないか……?)

ウミガメクロシュ「!」クイクイ

セイン(ん……?)

 錆びた宝箱「」

セイン(これは……宝箱!)

ウミガメクロシュ「〜〜」モニョモニョ

セイン(ああ、持って帰ろう――)

 *
322 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/18(土) 21:49:21.54 ID:gowG+LT+0
―小さな無人島 海岸

 ザバァン

セイン「ふう……。すまない、また頑張らせてしまった」

クロシュ「ん……へーき……」

 錆びた宝箱「」

セイン「早速開けてみよう――」スッ

 カチャッ…キィ…

 錆びた財宝「」サビサビ

セイン「……当然だが錆びているな。これでは大した価値は……ん?」

 埋もれていた金貨「」キラキラ

クロシュ「わあ……!」

セイン「……金貨が……数枚程度か」

クロシュ「んへへ……はんぶんこ……」

セイン「いや、全て君が受け取ってくれ。命の恩としては、まだまだ足りないだろうが……」

クロシュ「ふえ……でも……」

セイン「気にするな。僕に金は必要ない」

クロシュ「ん……わかった……」

 ☆お金が少し増えました

 *
323 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/18(土) 21:51:05.64 ID:gowG+LT+0
セイン「……そういえば、友とはまだ仲直りできていないのか?」

クロシュ「……喧嘩してるわけじゃ、ないもん……」

セイン「そうか。すまない、勘違いしていた」

クロシュ「ん……。フメイちゃんたちとは……いつか、一緒に帰る……」

セイン「……。君と、フメイという少女と……あの薄茶色の髪の者は……同郷の出身なのか?」

クロシュ「薄茶色……アリシラさんのこと……? うん……みんな……あの集落に、いた……」

セイン「そうなのか……」

クロシュ「うん……」

セイン「……フメイという少女はともかく……あのアリシラという者は危険な気配がする。気を付けろ」

クロシュ「え……」

セイン「……魔王そのものではないが、近い気配を感じる。アレは破滅をもたらす者だ」

クロシュ「で、でも……アリシラさんは……良い人で……」オロオロ

セイン「……すまない。しかしこの世界では……何らかの切っ掛けで、生命が魔王化してしまうこともある」

クロシュ「んゅ……」

セイン「……すまない」

クロシュ「……みんなで、帰るもん……」

セイン「……ああ。友達は……大切にするのが良いだろう」

クロシュ「うん……」

セイン「……」

クロシュ「……」

セイン「……」

クロシュ「……えと……セインさんは……友達、いるの……?」

セイン「……」


↓1コンマ(連続クリティカルボーナスと交流により+50)
01-60 いません
61-90 わからない
91-00 クロシュ
324 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/18(土) 21:51:32.02 ID:f3ahBr7DO
325 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/18(土) 21:56:01.50 ID:8xClO39vo
ガードが硬ぁい
326 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/18(土) 22:06:49.12 ID:WALI7Mz5o
爬虫類かってくらい懐いてくれない
327 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/18(土) 22:37:18.20 ID:gowG+LT+0
セイン「僕に友はいない」

クロシュ「ふぇ……」

セイン「……僕に友という存在は不要だ。むしろいない方が良いだろう。僕のような殺戮兵器に、友情を分かち合う仲間などいてはならない」

クロシュ「うゅ……」

セイン「……そろそろ戻ろう。哨戒と言いながら遊びすぎてしまった。君はもう休息に専念した方が良い」

クロシュ「うん……」

 ◆
328 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/18(土) 22:38:51.20 ID:gowG+LT+0
―朝
 小さな無人島 野営テント

イリス「ふわあ……。んん〜、久しぶりのテント起床……旅って感じがする……」

魔女っ子クロシュ「すう、すう」スヤスヤ
 精霊樹の杖「」ダキッ

イリス「ん、んん!? クロシュちゃん……!!?」

 *

魔女っ子クロシュ「ごめんなさい……寝ぼけて、同化してた……」

イリス「や、それは別に良いんだけどさ! そういえば前に、杖とかでも同化できるって言ってたもんねえ」

魔女っ子クロシュ「うん……」

イリス「ねね、せっかくだし軽く魔法の練習してみない? その杖使っていいからさ」

魔女っ子クロシュ「ふえ……?」

 *

―小さな無人島 海岸

カモメ「クゥー、クゥー」

カニ「チョキチョキ」


魔女っ子クロシュ「えいっ!」ブンッ

 つむじ風「」ビュオオオオ

イリス「ほ、本当に精霊魔法だ……! 妖精やエルフみたいに、精霊を知覚できる種族じゃないと使えないはずなのに……!」

魔女っ子クロシュ「ん……!」

セイン「だが威力は貧弱だ。この程度のそよ風では幼子を転ばせるのが関の山だろう」

魔女っ子クロシュ「んゆ……。ブラッドちゃんだって、よろけたもん……」

イリス「だ、だからこそ練習しよう! せっかく使えるなら伸ばさなきゃ! 才能を!」



ミスティ「ところで精霊魔法って、自然の精霊の力を借りて現象を引き起こす魔法なのよね? 妖精の自然魔法とは何が違うの?」

妖精「精霊魔法の方が、精霊の力を借りる分引き起こせる現象の力や規模をより大きなものにできるよ。でも精霊依存になっちゃうから小回りや応用は効きにくい。自然魔法はその逆。力や規模は大きくしづらいけど、術者の意思である程度現象を操れるから小回りや応用も効きやすいって感じかな」

エバンス「へえ、魔法もいろいろあるんだな……」

ローガン「エバンスくんも、戦い以外の魔法について勉強してみてはどうだ?」


↓1コンマ 練習の成果
01-60 魔法経験[1/3]
61-90 魔法経験[2/3]
91-00 魔法練度上昇
329 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/18(土) 22:44:13.56 ID:rC1m09x4o
330 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/18(土) 22:57:53.63 ID:gowG+LT+0
イリス「精霊魔法の指南はしてあげられないけれど、魔力の込め方とか流し方についてはいろいろ教えてあげられそうだね。クロシュちゃん、まず体の中の魔力をね……」

魔女っ子クロシュ「うん……」

 *

 つむじ風「」ヒュルヒュル…

魔女っ子クロシュ「んゆゆ……」

イリス「あはは、いきなりいろいろ言われても難しいよね。でもちょっとづつ魔力の流れが良くなってきてるよ! これからも少しづつがんばっていこうね!」

魔女っ子クロシュ「うん……!」

 ☆クロシュの魔法経験が[1/3]になりました。[3/3]に到達するとレベルが上がります

 ◆
331 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/18(土) 22:59:05.76 ID:gowG+LT+0
というわけで本日はここまでです。次回はトコナツ火山島への海路、2日目のランダムイベントからです

旅は道連れ(稀)を連続で引き当ててセインくんが道連れになるという驚きの初日でした。まさかこんなことになるとは>>1も全く予想しておらず、驚くばかりであります
そしてクリティカルボーナスをものともせず鉄壁の態度を取り続けるセインくん自身にも驚くばかりであります。簡単に心を許してはくれないようです
また、今回は全く戦闘をする機会がありませんでしたが、もし戦闘が発生した場合はセインくんも当然参戦してくれるため、セインくんの戦闘力を考えると大抵の戦闘は殆どボーナスステージとなります。もし強敵に出くわしてしまっても今なら安心です

それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
332 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/18(土) 23:18:02.39 ID:f3ahBr7DO
乙乙
333 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/18(土) 23:25:08.15 ID:WALI7Mz5o
これでトコナツ火山島のラスボス戦余裕ね
334 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/19(日) 00:29:11.98 ID:maNt7Qqeo
おつー
今!今強敵の襲撃が欲しい!w
最良コンマでクロシュというあたり、ガチで友達いないんじゃないかセインくん……
335 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/19(日) 00:45:10.92 ID:gIj3Ktv10

まさか旅の道中の間だけセインと一緒に行動する事になるとはびっくりです。
336 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/19(日) 13:54:37.95 ID:SmQUD2+s0
セインくんが同行してくれるのはこの船旅が終わるまでなので、トコナツ島に着いたらお別れとなります……。トコナツ島での戦いはクロシュちゃんたち自身の力でがんばりましょう

セインくんは自分には友達がおらず、必要ないとも思っているようです。以前に守るべきものがいるとは言っていましたが、心を許せる対等な仲間と言えるような人はいないのかもしれません。なおクロシュのことはまあまあ嫌いではなさそうに見えます

今回の旅の道中だけですが、セインくんと行動を共にする機会はあまりないかと思いますので、この機会にいろいろ親睦を深めていただければと思います
337 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/19(日) 13:55:12.24 ID:SmQUD2+s0
―トコナツ火山島への海路 2日目

 ◇クロシュ [赤ちゃんスライム]
 武:メイドブレード  盾:ウニ盾      飾:くすんだ耳飾り
 武:         防:ゴスロリエプロン 飾:

 ◇妖精   [世話焼き妖精]
 武:         盾:         飾:くすんだ耳飾り
 武:         防:精霊のレオタード 飾:

 ◇イリス  [星の魔法使い]
 武:精霊樹の杖    盾:         飾:くすんだ耳飾り
 武:         防:魔術師のローブ  飾:

 ◇ミスティ [氷の魔法使い]
 武:魔銀の短剣    盾:         飾:くすんだ耳飾り
 武:         防:精霊のローブ   飾:

 ◇ローガン [鋼の戦士]
 武:鋼の剣      盾:鋼の盾      飾:くすんだ耳飾り
 武:鋼の回転ノコギリ 防:革の鎧      飾:

 ◇エバンス [地の傭兵]
 武:鉄の剣      盾:         飾:くすんだ耳飾り
 武:         防:革の鎧      飾:

 ◇セイン  [勇者?]
 武:木の棒      盾:         飾:
 武:         防:旅人の服     飾:

◯所持アイテム
・鉄鍋+携帯調理器具
・蜘蛛絹の下着
・ザリガニのお守り
・魔術書「星の魔力」
・魔族国永久旅券*5
・マジカルブラッドワイン
・反魂丹*2
・運命賽*3
・雨乞い傘
・フメイの服の切れ端
・精霊の印*5
・精霊樹の実のジャム
・精霊樹の鉢植え
・フメイとアリシラの人形
・お宿の焼き菓子
・お宿の妖精の織物
・メルルの帽子
・魔導飯盒
・妨害魔力波発生装置
・属性大全

◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[0/5]
・魔法の練習[1/3]

◯仲間の目標
・ブラッドを倒す(ミスティ)
・星属性の練習[2/4](イリス)
338 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/19(日) 13:56:31.42 ID:SmQUD2+s0
―海上

大亀クロシュ「」スイスイ


セイン(木の棒装備)「……」

ローガン「セインくん、武装はやはり漂流中に手放してしまったのか」

セイン「ああ。生存を優先した」

イリス「でも、セインくんならその気になれば光になって一気に移動できたんじゃないの?」

セイン「あの技はそんなに便利なものじゃない」

ミスティ「万能ではないのね……」

エバンス「だからって一週間も海を漂い続けるのもヤバイだろ……普通の人間ならとっくに死んでるぞ」

セイン「耐久力には自信があった。救助を待った方が賢明だと判断したまでだ」

妖精「一週間呑まず食わずで特に異常もなさそうだもんね……ひょっとして一ヶ月くらいは大丈夫だったんじゃないの」

セイン「試したことはないが、恐らく生きられると思う」

エバンス「おかしいだろ……」


↓1〜2コンマ ランダムイベント
01-05 強敵
06-20 敵襲
21-40 食料発見(コンマ)
41-60 物品発見(コンマ)
61-80 場所発見(コンマ)
81-00 良いこと(自由安価)
339 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/19(日) 14:01:26.56 ID:tvblR38B0
340 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/19(日) 14:14:21.20 ID:v2AUMCCqO
こんま
341 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/19(日) 14:23:26.36 ID:SmQUD2+s0
このあと敵襲ですが先に見つけたものの処理を行います

↓1コンマ 見つけた物品
01-05 樽……?
20-35 大きな巻き貝
36-65 大きな軽石
66-95 エンシェントシャコ真珠
96-00 海竜の宝玉
342 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/19(日) 14:29:00.17 ID:cd+kSKf8O
343 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/19(日) 14:32:33.82 ID:PodU5msi0
06〜19ないけどどうなるの?
344 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/19(日) 14:32:39.59 ID:SmQUD2+s0
あっ、コンマ表がおかしいですね。正しくは

01-05 樽……?
06-35 大きな巻き貝
36-65 大きな軽石
66-95 エンシェントシャコ真珠
96-00 海竜の宝玉

でした。すみません

↓1〜3多数決
1.巻き貝をてにいれる
2.再安価する
345 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/19(日) 14:33:31.71 ID:PodU5msi0
346 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/19(日) 14:33:39.12 ID:o/AMkY7VO
2
347 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/19(日) 14:36:33.70 ID:GJaezk0to
1
348 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/19(日) 14:37:14.88 ID:SmQUD2+s0
多数決ありがとうございます。ちなみにこの多数決は>>1のふてぎわによるものなので、連取り対象とはなりません
349 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/19(日) 15:13:46.07 ID:SmQUD2+s0
―海

大亀クロシュ「」スイスイ

大亀クロシュ「?」


セイン「? 何かあったか?」

大亀クロシュ「〜〜」モニョニョ

ローガン「む……? アレは……」

 小さな岩礁「」
 大きな巻き貝「」

イリス「わあ、おっきな巻き貝!」

ミスティ「岩礁に引っかかっているわね……。中身はもういないみたいだけれど……」

エバンス「しかし本当にでかいな。小さい子供くらいなら入れるんじゃないか?」

妖精「あれはオオキイウミタニシの貝殻だね。真珠ほどではないけれど水属性の触媒になるよ、多分」

エバンス「イリスちゃんがアレを背負ったりすれば水属性魔法のパワーが上がったりする……ってことか?」

イリス「な、なんですかその理解の仕方……。いやまあ、あながち間違ってもいないですけれど……」

ミスティ「まあ、せっかくだし拾っていってみる……? もちろん、クロシュの負担にならなければ、だけれど……」

大亀クロシュ「〜〜」モニョモニョ

妖精「ぜんぜんへーきだってさ。せっかくだしもらってこうよ、海岸沿いでオオキイウミタニシを見つけるのは難しいし」

 ☆大きな巻き貝を手に入れました
 ☆イリスとクロシュが装備可能です

 ◇
350 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/19(日) 15:15:53.74 ID:GJaezk0to
イリスつむりも可能か……いや草
351 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/19(日) 15:16:18.39 ID:SmQUD2+s0
―海上

大亀クロシュ「」スイスイ

 グワンッ
大きく揺れる大亀クロシュ「!!?」モニャニャ!!?

 *

―大亀クロシュの小屋

 グワンッ

イリス「うわわわああ!?」ドテッ

エバンス「うおああ!?」ドテッ

ローガン「何だ!? クロシュくん何があった!?」

クロシュ「し、下から……たたかれてる……!」ズズッ

ミスティ「何者だか知らないけれど、クロシュを傷付けたら許さないわよ……!」バッ

妖精「あっバカ! ミスティは泳ぐの苦手なんだから冷静になって!」パタパタ

セイン「……!」タッ

 *

―海上

大亀クロシュに巻き付くタコ触手「」ギチギチ
大亀クロシュ「〜〜!!」ジタバタ


ミスティ「こ、こいつは……!?」ザッ

 何かの骨を持ったタコ触手「」ウネウネ

妖精「骨を持ったタコ足……ボーンクラーケンだ!」

イリス「ええっボーンクラーケンって、あの南の海の暴れん坊タコの……!?」

妖精「そう! くっそぉ、なんて奴の縄張りに入っちゃったんだ……! クロシュ、なんとか持ちこたえて……!!」

エバンス「とにかくこいつの足を斬るぞ! クロシュちゃんを助けるんだ!」

ローガン「海に落ちるな! 海中は奴の独壇場だ!」


セイン「……」ザッ


 ――戦闘開始 ボーンクラーケン――

↓1
01-05 痛恨
06-50 優勢
51-00 会心
352 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/19(日) 15:16:34.49 ID:SZD8eETDO
はい
353 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/19(日) 15:30:15.55 ID:SmQUD2+s0
 氷の刃「」ヒュンヒュンッ
 タコ触手「」ズバババッ

ミスティ「堅い……! 足の一本程度……!」

エバンス「だが隙ができた! オラァ!」ブンッ

 タコ/触手「」ズバッ

エバンス「よしっ! だが足は斬れても水中の本体にゃ攻撃できねえ……!」

ローガン「だが地道に削るしかない……! 奴が諦めるまで――」

妖精「くうう、波が穏やかなこの海域じゃタコを押し流すほどの水流なんてとても……!」ググッ

イリス「海中に電気を……だめ、クロシュちゃんまで感電しちゃう……! ううう、どうすれば……!」


 ザブンッ

イリス「えっ!? せ、セインくん!?」

妖精「ま、まさか……!? いくら強いセインでも水中じゃ――」

 *

―海中

セイン「」スイスイ

ボーンクラーケン「」ギロッ

セイン「」クイクイ

 タコ触手「」ギュオオオオッ
 タコ触手「」ギュオオオオッ

セイン「」ギラッ
 光を纏う木の棒「」ブンッ

 ちぎれ飛ぶタコ触手「」ヘニャヘニャ
 ちぎれ飛ぶタコ触手「」フニャフニャ

ボーンクラーケン「!?」

セイン「……」


↓1
01-05 痛恨
06-00 勝利
354 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/19(日) 15:32:32.24 ID:cd+kSKf8O
355 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/19(日) 15:32:35.66 ID:GJaezk0to
つよい
356 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/19(日) 16:36:13.05 ID:SmQUD2+s0
―海上

 タコ触手「」ヘニャニャ…

エバンス「なんだ? 触手の様子が……」

ミスティ「勢いを失った……?」

ローガン「この機を逃すな! 一気に押し返すぞ!」

イリス「は、はい……! 炎よ……!」ゴオッ

妖精「まさか、セインが……?」

 *

―海中

セイン「」ブンッ

 ちぎれ飛ぶタコ触手「」
 ちぎれ飛ぶタコ触手「」

ボーンクラーケン「〜〜!!」

セイン「――」
 光の残像「」パヒュンッ


セイン「」ヌッ
ボーンクラーケン「!!?」っっっ

 光を纏う木の棒「」ブンッ

ボーンクラーケン「」パギュッ

 *

―海上

大亀クロシュに巻き付いていたタコ触手「」ヘニャヘニャ…

大亀クロシュ「……!」モニョニョ

 ――戦闘終了

 ◆
357 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/19(日) 16:37:03.13 ID:SmQUD2+s0
―夕
 小高い岩礁

 ザァーン ザパァーン…

 焚き火「」パチパチ
 ボーンクラーケンの触手焼き「」ジュワッ

クロシュ「わあ……!」ジュルリ

イリス「今日もお疲れ様、クロシュちゃん! はい、さっきのボーンクラーケンの触手焼き!」スッ

クロシュ「うん……!」

 デロデロ
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ モグモグ


ミスティ「ふう……一件落着ね……。んっ……美味しいわ……」モグモグ

エバンス「南方じゃ人気食材として使われてるだけあるな、こりゃ」モグモグ

ローガン「うむ……! セインくんが仕留めてくれたお陰だ」

イリス「はい! 本当にありがとう、セインくん!」

セイン「……命を恩を返しているだけだ。礼はいらない」モグモグ

スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ

セイン「……言いたいなら、好きにしても良いが」


船旅2日目の夜です。丁度良い岩礁があったのでそこで野営します
↓1〜3 野営中何をする?
358 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/19(日) 16:38:51.57 ID:PodU5msi0
イリス、セインと模擬戦をする。
359 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/19(日) 16:39:41.29 ID:5YSS3ZgdO
イリスちゃんとセインくんの料理談義
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/19(日) 16:41:42.13 ID:zbppxD25o
海竜化やってみる
361 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/19(日) 17:11:33.29 ID:SmQUD2+s0
 焚き火「」パチパチ

スライムクロシュ「……」

セイン「……」

イリス「……セインくん、ちょっといい?」

セイン「?」

スライムクロシュ「?」

イリス「えっとね……マーベルさんのこと、覚えてる?」

セイン「ああ」

イリス「そのマーベルさんから伝言っていうか……もしセインくんと会ったらやって欲しいことがあるって言われてて」

セイン「……?」

イリス「セインくんを一発ぶん殴ってくれって」

セイン「……」

スライムクロシュ「〜〜…」モニョニョ…

セイン「殴られてやってもいいが……いや、ただ殴られるだけというのもつまらないな」スクッ

イリス「へっ?」

セイン「……僕に攻撃を当てるか、海へ落とすことができたら――殴られてやってもいい」スッ

イリス「え!?」

セイン「だが、できなければ――次に君がマーベルと会った時、マーベルを殴ってもらう。それでどうだ?」

イリス「え、ええ!?」

 ポイッ
 木の棒「」ポテッ

セイン「武器と魔法は使わないでおこう。君相手ならそれで十分だろう」

イリス「」カチン

イリス「へえ……。武器も魔法も使わないなら、セインくんなんてただのかわいい男の子じゃない」

セイン「そうなのか」

スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ オロオロ

イリス「いくら勇者でも、未来の大賢者を舐めてると痛い目に遭うってことを教えてあげる……!!」ゴゴゴ

セイン「ああ」

 ――模擬戦闘開始――

↓1
01-05 イリス無様
06-85 イリス敗北
86-95 相打ち
96-00 イリス大勝利
362 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/19(日) 17:12:56.90 ID:W+2Zc8yvO
やったらあ!
363 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/19(日) 18:25:06.93 ID:SmQUD2+s0
セイン「」タンッ

イリス「!!」バッ

 ガガガッ

イリス「ううっ……!?」ズザザッ

イリス(魔法による強化なしでこの速度と重さ……!? 咄嗟に受けた杖が折れるかと思った……!)

イリス(いや、でも……多分これも、本気じゃない……! くそお、バカにして……!!)

イリス「水!」

 大量の泡「」ポワポワ

セイン「!」キキッ

イリス「一発当てれば勝ちなら、これでどう!?」

セイン「」ブンッ

 大量の泡「」パチンパチン

イリス「ええ!? 腕を振った風圧で……!?」

セイン「」タンッ

イリス「くううっ!」

 ◇
364 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/19(日) 18:25:35.83 ID:SmQUD2+s0
イリス「うぐぐう……」ボロッ

セイン「降参するか?」

イリス「ま、まだあ……!」



妖精「もうやめときなよ〜。マーベルなんて私が代わりに殴っとくからさあ〜」

スライムクロシュ「〜〜…」モニョモニョ

エバンス「しかしイリスちゃんは近接戦の心得もあるんだな。並の戦士くらいなら接近戦でも十分戦えるんじゃないか?」

ローガン「うむ……冒険者ランクこそ低いが、実力はかなりあるぞ。我がパーティの魔法使いたちは」

ミスティ「まあ……弱いつもりはないわね……。強くもないけれど……」



イリス「もう一回、水!」

 大量の泡「」ポワポワ

セイン「無駄だと――」

イリス「地!」カッ

 穴「」ボゴンッ

セイン「!!」サッ

イリス「風!!」ヒュオオオッ

 大量の泡「」フヨフヨ

セイン「くっ」タンッ



妖精「セインが跳んだ!」

エバンス「だが空中ではもう避けられないぞ!」



イリス「もらっ――」コォォォ―

 ズキッ

イリス(う、うそ……魔力が……もう……)

イリス(こ、こうなったら……!!!)ザッ


イリス「う、うあああああ!!!」ダダダッ

セイン「!!?」ヒューン

 ガッ

ミスティ「い、イリスが落ちてくるセインに体当たりを――」

ローガン「ぶちかまして――」


イリス「わああああ!!」ヒューン
セイン「――」ヒューン

 ボチャンッ…


妖精「海に落ちちゃった!」

 ◇
365 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/19(日) 18:28:09.59 ID:SmQUD2+s0
 焚き火「」パチパチ

イリス「う、ううう〜……あたまいたいぃ〜……」グッタリ

ミスティ「魔力切れの寸前まで魔力を使い続けたのよ、あなた……。ほら、あの子の精霊樹ジャムを溶かしたホットエードよ……ゆっくり飲みなさい……」

イリス「うう……甘くて優しい味がするぅ……」ゴクゴク

妖精「全くもう……無茶しすぎだよ、こんな海のど真ん中で。セインも変に煽らないでよ」

セイン「……悪かった」

イリス「せ、セインくん……えっと、今の勝負は――」

セイン「引き分け……と言いたいところだが、一発でも攻撃を当てられたら、という条件だった。つまり君の勝利だ」

イリス「……!! やっ……たぁ……!! あいたたた……」ズキズキ

セイン「……驚いたな。武器と魔法は使わなかったが、それでも負けるつもりなどなかった。未来の大賢者たる君を侮ったことを詫びさせてもらう……」

イリス「え、えへへえ〜……セインくんに認められちゃった……!」

 ☆イリスがセインくんに辛勝を収めました
 ☆イリスの根性が上がりました

 ◆
366 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/19(日) 20:19:42.50 ID:SmQUD2+s0
―早朝
 小高い岩礁

 ザァーン ザパァーン…

 焚き火「」パチパチ

イリス「〜〜♪」


セイン「……もう起きていたのか」ヌッ

イリス「あ、セインくんおはよう! 昨日は付き合ってくれてありがとうね」

セイン「いや……おはよう。それは……スープ? 朝食か」

イリス「うん。昨日のボーンクラーケンの足を使った海鮮スープ。ミスティに凍らせてもらったから、しばらく食べる分は困らなくなったの。もちろん持ちきれない分は海に還したけどね」

セイン「海に還す……なるほど」

イリス「セインくん一人が増えてちょっとカツカツだったけれど、ボーンクラーケンのお肉が入ったからお釣りが来るくらいになっちゃった」

セイン「それなら良かった」

イリス「セインくんは、好きな食べ物とかは特にないんだっけ?」

セイン「好き嫌いは特にない。自由に作って欲しい」

イリス「そっか……。でも、もし好きな食べ物ができたら教えてね。その時は作ってあげるから」

セイン「……覚えておく」

 ◇
367 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/19(日) 20:20:29.32 ID:SmQUD2+s0
―朝

ウミヘビクロシュ「」スイスイ

妖精「うわ、どうしたのクロシュ? そんな変な姿で泳いだりして」パタパタ

ウミヘビクロシュ「〜〜」モニョモニョ

妖精「えっ、昨日の骨ダコにやられたのが嫌だったから、もっと強い姿になりたいって? う〜ん……でもみんなを乗せられる大きな姿なんて大亀くらいだしなあ……」

ウミヘビクロシュ「〜〜」モニョモニョ

 割れた海竜の頭骨「」ガラン

妖精「あっ、それは昨日の骨ダコがかぶってた骨! 見た感じ、多分海竜の頭骨だと思うけど……」

ウミヘビクロシュ「〜〜」モニョニョ

妖精「まあ確かに、海竜なら大きいし強いけれど……。食材として扱われたりもしてるけど、曲がりなりにも竜だよ? 簡単には擬態できないんじゃないかなあ……」

ウミヘビクロシュ「〜〜!」モニョニョ!

妖精「まあ挑戦するのは自由だけど、あんまり無理しないようにね」


↓1コンマ
01-80 大亀状態が強化されました
81-00 海竜
368 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/19(日) 20:21:30.35 ID:PodU5msi0
369 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/19(日) 20:28:59.92 ID:SmQUD2+s0

 大きな巻き貝「」

 デロデロ モニョモニョ…

大亀クロシュ「」ポン!


妖精「見た目は変わってないけど水属性の力を感じる。もしかしてあの巻き貝と同化したの?」

大亀クロシュ「〜〜」モニョモニョ

妖精「やっぱり! それじゃあ早速泳いでみよう!」



大亀クロシュ「」スイー

妖精「おおーちょっと速くなった! 水属性のお陰かな?」

大亀クロシュ「〜〜」モニョモニョ

 ☆大亀状態が強化されました

 ◆
370 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/19(日) 20:54:35.47 ID:SmQUD2+s0
―トコナツ火山島への海路 3日目

 ◇クロシュ [赤ちゃんスライム]
 武:メイドブレード  盾:ウニ盾      飾:くすんだ耳飾り
 武:         防:ゴスロリエプロン 飾:

 ◇妖精   [世話焼き妖精]
 武:         盾:         飾:くすんだ耳飾り
 武:         防:精霊のレオタード 飾:

 ◇イリス  [星の魔法使い]
 武:精霊樹の杖    盾:         飾:くすんだ耳飾り
 武:         防:魔術師のローブ  飾:

 ◇ミスティ [氷の魔法使い]
 武:魔銀の短剣    盾:         飾:くすんだ耳飾り
 武:         防:精霊のローブ   飾:

 ◇ローガン [鋼の戦士]
 武:鋼の剣      盾:鋼の盾      飾:くすんだ耳飾り
 武:鋼の回転ノコギリ 防:革の鎧      飾:

 ◇エバンス [地の傭兵]
 武:鉄の剣      盾:         飾:くすんだ耳飾り
 武:         防:革の鎧      飾:

 ◇セイン  [勇者?]
 武:木の棒      盾:         飾:
 武:         防:旅人の服     飾:

◯所持アイテム
・鉄鍋+携帯調理器具
・蜘蛛絹の下着
・ザリガニのお守り
・魔術書「星の魔力」
・魔族国永久旅券*5
・マジカルブラッドワイン
・反魂丹*2
・運命賽*3
・雨乞い傘
・フメイの服の切れ端
・精霊の印*5
・精霊樹の実のジャム
・精霊樹の鉢植え
・フメイとアリシラの人形
・お宿の焼き菓子
・お宿の妖精の織物
・メルルの帽子
・魔導飯盒
・妨害魔力波発生装置
・属性大全
・大きな巻き貝

◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[0/5]
・魔法の練習[1/3]

◯仲間の目標
・ブラッドを倒す(ミスティ)
・星属性の練習[2/4](イリス)
371 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/19(日) 20:56:19.17 ID:SmQUD2+s0
―海上

大亀クロシュ「」スイスイ


ミスティ「……なんか、暑くないかしら……」

ローガン「かなり南の方まで来たのだろう」

エバンス「てことはトコナツ島も近いか?」

妖精「うん。精霊たちによるとあと少しみたい。今日の夕方には着くよ」

イリス「……トコナツ島に着いたらセインくんともお別れかあ……。そういえば、セインくんは今何をしようとしてるの?」

セイン「……恐らく、お前たちと同じだ」

妖精「や、やっぱり……。ねえ、こんなことを言うのもなんだけど……助けてあげた代わりに、今回は見逃してくれない……?」

セイン「……お前たちこそ……今回は、退いてくれないか? 僕は……命の恩人に刃を向けたくない」

イリス「セインくん……」


妖精(……セインのやつ……初めは無機質で無感情でつまんない勇者モドキだと思ってたけど……)

クロシュ(セインさん……)


↓1〜2コンマ ランダムイベント
01-05 強敵
06-30 食料発見(コンマ)
31-55 物品発見(コンマ)
56-80 場所発見(コンマ)
81-00 良いこと(自由安価)
372 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/19(日) 20:59:37.68 ID:cd+kSKf8O
373 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/19(日) 21:00:42.36 ID:zbppxD25o
コンマ
374 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/19(日) 21:01:11.60 ID:YZHa50sGO
良いことこい
375 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/19(日) 21:04:13.43 ID:SmQUD2+s0
↓1コンマ 見つけた場所
01-10 幽霊船
11-40 浮島スライム
41-70 小さな温泉島
71-95 伝説の海賊の洞窟
96-00 古代遺跡?

↓2コンマ 見つけた物品
01-05 樽……?
06-50 大きな軽石
51-95 エンシェントシャコ真珠
96-00 海竜の宝玉
376 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/19(日) 21:04:41.08 ID:PodU5msi0
377 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/19(日) 21:04:45.31 ID:YZHa50sGO
うい
378 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/19(日) 21:13:10.37 ID:SmQUD2+s0
―海上

大亀クロシュ「」スイスイ

 大きな軽石「」コツン

大亀クロシュ「?」モニョニョ?


 大きな軽石「」ザバンッ

エバンス「おお、でっけえ軽石だ!」

イリス「軽石が流れてきたってことは、火山島が近いんですねきっと!」

ミスティ「そうなの?」

ローガン「ああ。軽石は火山で採れることが多い鉱物だ。トコナツ火山島のものかはわからんが、遠くない場所に火山がある可能性は高い」

セイン「……」

 大きな軽石「」コンコン


エバンス「……軽石か……待てよ、これを地属性魔法で再現できないか……?」

イリス「あ、なるほど……! これを地属性魔法で出せれば――」

エバンス「おう! 水に浮く石なら、泥舟の強化に使えるぞ!」

イリス「確かに!!」

 ☆大きな軽石を手に入れました
 ☆エバンスとイリスが軽石魔法を閃きました

 ◇
379 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/19(日) 21:24:03.83 ID:SmQUD2+s0
―海上

 濃霧「」モワモワ

大亀クロシュ「〜〜…」モニョニョ…


イリス「なんか……霧が濃くなってきた……?」

エバンス「……んん? そろそろ着くはずじゃないのか……?」

妖精「お、おかしいなあ……。そのはずなんだけど……さ、さっきから精霊たちの気配がなくて……」

ローガン「なんだと……?」

セイン「……遭難か」

エバンス「し、自然魔法でこの霧を追い払えないのか?」

妖精「さっきからやってるよぉ……」

イリス「むむ……そ、それなら私も風魔法で――えい!」ブンッ

 風「」ビュオオオオッ

 濃霧「」モワモワ

イリス「ぜ、全然飛ばない……」


セイン「……光で霧に穴を開ける。全員、直視するな」コォォ―

妖精「げっ、その技は――」

 光「」キラッ

 バシュウゥゥゥン――
380 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/19(日) 21:24:47.64 ID:SmQUD2+s0
 濃霧「」モワモワ

セイン「……!?」

イリス「う、うそ……!? あの光魔法ですら……!?」

妖精「これ……もしかしたら……物理的な霧じゃなくて……」

セイン「……呪いの霧か」

ミスティ「の、呪いの……」

エバンス「霧……!?」

 *
381 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/19(日) 22:07:02.24 ID:SmQUD2+s0

大亀クロシュ「〜〜…」モニョモニョ…

妖精「ごめんね、クロシュ……大丈夫、私たちが一緒だからきっと出られるよ」

大亀クロシュ「〜〜」モニョモニョ


ローガン「しかし……なんだろうか……。薄っすらとした寒気と……この倦怠感は……」

セイン「正体はわからないが、恐らくこの海域は呪われている。僕たちは心身を呪いに蝕まれ始めている……」

イリス「え、ええ……どうすればいいの……!?」

セイン「呪いを祓うには専門家を呼ぶか、あるいは――」

エバンス「あるいは……?」

セイン「呪いの根源を、破壊するしかない」

ミスティ「……で、でも……もし呪いの根源が深海にあったら打つ手なしになってしまうわ……」

セイン「いや……その心配はいらないらしい」

イリス「えっ……?」

セイン「……お出ましだ。呪いの元が」


 幽霊船「」ゴゴゴゴゴ…


イリス「あ、あれって……まさか……」

エバンス「幽霊船か!!?」

 *
382 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/19(日) 22:08:08.77 ID:SmQUD2+s0
 幽霊船「」ゴゴゴゴゴ…


大亀クロシュ「……」


イリス「どど、どうするの……!? あれに乗り込むの……!?」

ローガン「現状、そうする以外の選択肢はあるまい。このまま濃霧の海域を闇雲に漂い続けるわけにもいかん」

エバンス「外からぶっ壊すんじゃダメなのか? ほら、さっきセインが撃った光魔法とかで」

セイン「……それで霧が晴れれば良いが……もし晴れなかった場合、僕たちは最大の手がかりを失うことになる」

エバンス「げ、確かに……」

ミスティ「壊すにしても、中を探索してからってことね……」

セイン「そうだ」

イリス「い、行くしかないんだ……」

妖精「まあ大丈夫でしょ、セインがいれば」

セイン「……最悪、魔王が潜んでいる可能性もある。そうであれば僕一人でも対処は難しい。気を抜くな」

妖精「わ、わかってるよ……悪かったね」

 *
383 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/19(日) 22:09:23.53 ID:SmQUD2+s0
―幽霊船 踏破率[0/???]

 ギィー… ギギ…

イリス「ひ、ひいい……!!」ガタガタ

クロシュ「イリスさん……」ギュッ

イリス「く、クロシュちゃん……ありがとう……」ギュッ

ミスティ「……」

妖精「ミスティも手を繋ぐ?」

ミスティ「えっ……いや、私は……」

イリス「つ、繋ごうよ! その方がいいよ!」

ミスティ「まあ……いいけれど……」ギュッ

クロシュ「妖精さんも……」

妖精「じゃあ私はいつも通りクロシュの懐に入ってようかな」スポッ


エバンス「しかしボロボロだな……。いつ床が抜けるかわからん。呪いも怖いが、物理的な怪我も怖いぞこりゃ」

セイン「ああ。だが恐らくそれも奴らも狙いだ。気を付けろ」

ローガン「うむ……。皆、気をつけて進もう――」

 ――探索開始 幽霊船――
384 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/19(日) 22:10:44.18 ID:SmQUD2+s0
というわけで本日はここまでです。次回は幽霊船探索から始まります

今回はセインくんがタコ相手に活躍したり、イリスさんがセインくん相手に辛勝をもぎ取ったりと、戦いが多い日となりました
ボーンクラーケンさんは平和に暮らしていただけなのですが、縄張り争い、そして生存競争とはかくも哀しいものなのです。彼の命はクロシュちゃんたちに食べられ、海の命たちに食べられ、また星へ還るのでしょう。星の海は、遥かな昔からそのように巡っているのです――
そして次回はついにクロシュちゃん初めてのダンジョンアタックです。がんばりましょう

それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
385 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/19(日) 22:25:00.08 ID:zbppxD25o
乙乙
386 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/19(日) 23:53:18.79 ID:7rwEQdPLO

前評判通りセインくんめっちゃ頼りになるな
コンマ表にある樽?とか古代遺跡?とかが地味に気になる
387 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/20(月) 12:25:44.94 ID:9r9PBd1/O
おつ
要するにダンジョン探索は魔王さんの自宅訪問ってコト…!?
388 : ◆eAA16RTlRw2e [sage saga]:2024/05/25(土) 18:16:37.85 ID:i4aeuoNu0
セインくんは敵の時はいきなり死亡判定をぶちこんでくるなど恐ろしいことをしてきますが、味方の時は実際とても頼もしい味方だと思います
樽と古代遺跡が何だったのかはわかりません。樽はファンブルのようなので、見つけてしまったらろくでもないことになっていた可能性があります。一体何が入っていたのでしょうか……
そして古代遺跡は逆にクリティカルだったようなので、もし見つけられれば良いことがあった可能性があります

ダンジョンの奥に何がいるかはわかりませんが、危険度の高いダンジョンの奥には実際魔王が潜んでいる可能性があります。本来であればそのような危険なダンジョンはよほどの実力者か命知らずでもない限りは避けて通るべきなのですが、今回は避けることができませんでした。しかし幸いなことに今回はセインくんがいるので、多分大丈夫でしょう

なお本日は急用が入ってしまったため、更新できません。申し訳ありません。明日は更新いたしますので、よろしくお願いいたします
389 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/25(土) 18:36:26.62 ID:cD+zu4Bfo
報告ありがとうございますー
390 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/25(土) 18:44:41.87 ID:vpMux/y60
りょ乙
ダンジョン探索は前作で散々やってたから今回は新鮮
391 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/26(日) 14:27:13.12 ID:IiH/KRqG0
こちらこそありがとうございます。おまたせいたしました

前作ではステータスやスキルなどの数値計算がけっこう大変になってしまったので、今回はシンプルにやろうと思います

◯ダンジョン探索のルール
ダンジョン探索では、「踏破率」と「持久力」という数値が登場します。
「踏破率」は毎ターン行われるコンマ判定によって上昇し、最大値まで上がればダンジョン探索成功となります。
「持久力」は毎ターン1減少し、0になると探索失敗となります。また、持久力が少ない状態で戦闘に突入した場合、戦闘コンマにマイナス補正がかかるので注意が必要です。
392 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/26(日) 14:28:17.06 ID:IiH/KRqG0
―幽霊船 上甲板 踏破率[0/6] 持久力[10/10]

 ギギッ… ギギギッ…

妖精「下の方に嫌な気配がある。何かいるとしたら船の中だと思う」

ミスティ「船の中にはどこから入れるのかしら……」キョロキョロ

エバンス「真っ当な船なら簡単に見つかるはずだぜ」


↓1
↓1コンマ
01-05 ??
06-35 踏破率+2、敵襲
36-65 踏破率+2、??発見
66-95 踏破率+3、友好的な船幽霊
96-00 踏破率+4、宝箱だ!
393 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/26(日) 14:31:24.65 ID:4S2yjvY2O
394 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/26(日) 15:30:34.10 ID:IiH/KRqG0
―幽霊船 踏破率[2/6] 持久力[9/10]

 船扉「」ガチャッ ギィ……

エバンス「簡単に入れたな。どうする? 船室を一つ一つ調べて回るか?」

イリス「あ、あんまり時間をかけない方が……あれっ?」

クロシュ「?」

イリス「あ、あの船室から……この船とは少し違う魔力の気配を感じるというか……」

ローガン「なんだと? もしや我々と同じ遭難者か?」

イリス「と、とにかく開けてみましょう! もし遭難者なら助けてあげなきゃ!」

妖精「他人を助ける余裕なんてあるのかなあ」


 船室の扉「」ガチャッ…


イリス「大丈夫ですか!?」バッ


暗黒行商少女「やめて……もうお腹は殴らないでェ……」ガタガタ


イリス「え、えええ!? あなたは……!!」

エバンス「いつぞやの詐欺師のガキじゃねえか!」

 *
395 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/26(日) 15:31:57.93 ID:IiH/KRqG0
ミスティ「……落ち着いた?」

暗黒行商少女「はあ、はあ……あ、アンタたちは……どうしてここに……?」

エバンス「こっちのセリフだ。なんでお前がこんなとこにいる?」

暗黒行商少女「し、知らないわよ……飛行するメイド人形に船を壊されて、無我夢中で泳いでたら……」

ローガン「この船を見つけて慌てて飛びついたということか? 凄まじい悪運だな……」

暗黒行商少女「大不幸よ!! せっかく九死に一生を得たと思ったら幽霊船で、たちの悪い幽霊に捕まってお腹を殴られて、必死に逃げ込んで震えるしかなかったのよ!? うう、思い出したら気持ち悪くなってきた……」

妖精「因果応報でしょ」

イリス「うう〜ん……」

暗黒行商少女「……そ、その……先日は本当に悪かったわ。あのことは謝るし、今はもう手持ちがないけれどまた稼いだらちゃんと差額分は返すから、助けて! 私一人じゃ出られないの!」

エバンス「人を騙して違うものを売りつけておいて、差額分を返せば済むと本気で思ってんのか……?」

ミスティ「ケチすぎるわ……」

妖精「……こいつ助ける必要ある? 私たちだって余裕がないのに」

セイン「話が見えないが、もしこいつが詐欺師だというのなら救助には賛成しかねる」

エバンス「……ちょっとかわいそうだが、いつ裏切るかわからんしなあ」

暗黒行商少女「ちょ、ちょっとちょっと!! 流石に助けてもらう立場で騙したり裏切ったりなんてしないわよ!!? 全額返すしオマケも付けるから見捨てないでよぉ!!」

ローガン「……と言っているが……騙されたイリスくんはどう思う?」


イリス(助けてあげたいけど……もしこの子を助けたせいで、また騙されたりして、みんなを危険な目に遭わせちゃったら……)

イリス(うわあああどうしよう〜〜!!)グニャァ


ミスティ「……悩んでるわね。イリスなら即決で助けると思ってたわ」

妖精「イリスは良い子だけど、頭は悪くないからねえ。今は状況が状況だし」

暗黒行商少女「お願いします、何でもするので助けてください……」ドゲザ

エバンス「うっ……流石に心が痛いぞ……」


セイン「……」ジッ

クロシュ「……?」

セイン「……君は、どうしたい?」

クロシュ「……」


↓1
1.見捨てられない
2.見捨てた方が良さそう……
396 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/26(日) 15:34:45.02 ID:3MIKKXSiO
1
397 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/26(日) 15:59:12.68 ID:IiH/KRqG0
クロシュ「……助ける」

セイン「……!」

暗黒行商少女「……え? い、今なんて?」

クロシュ「……助ける」

暗黒行商少女「!!!」パァァァ

イリス「クロシュちゃん……!」

妖精「う〜ん……まあこのパーティなら、こいつ一人が変なことしてもなんとか対応できると思うけど……」

ローガン「だがこの海域を脱出できるかどうかも未だわからん。余計なリスクは増やさないに越したことはないぞ?」

クロシュ「でも……この人……ちゃんと、反省してるから……。嘘じゃなければ……大丈夫……」

エバンス「まあそうだが……嘘だったらどうするって話なんだ、クロシュちゃん……」

クロシュ「うゅ……」

イリス「……わ、私も覚悟を決めました! 助けましょう!!」

暗黒行商少女「!!!!」

ミスティ「ふふ……イリスも吹っ切れたみたいね」

イリス「うん! ここで見捨てたら……私、一生後悔するもん……!!」

妖精「こいつに裏切られた場合も一生後悔しない?」

イリス「大丈夫、彼女が裏切らないようにしっかり見張るから……! ね、クロシュちゃん!」

クロシュ「うん……」

ローガン「フッ……どうやら決まったようだな」

エバンス「だな」

セイン「……? 救助賛成派はまだ二名だけだが……」

ミスティ「イリスとクロシュがこう言い出すと、なんだかそういう方向で決まっちゃうのよね……。ふふ、なんでかしら……」

妖精「あはは、ほんとなんでだろうね?」

 ☆暗黒行商少女を連れて行くことになりました
 ☆ちょっとだけ戦えますが、弱っているので弱いです

↓1コンマ
01-05 ??
06-50 踏破率+2、敵襲
51-95 踏破率+3、友好的な船幽霊
96-00 踏破率+4、宝箱だ!
398 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/26(日) 16:00:06.94 ID:2xBvAAlDO
はい
399 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/26(日) 16:58:43.80 ID:IiH/KRqG0
―幽霊船 踏破率[5/6] 持久力[8/10]

 ギシッ ギシギシッ…

幽霊A「暗いよォ……暗いよォ……」

幽霊B「帰りたい……帰りたい……」

幽霊C「アバッアバッ…」


イリス「ぎゃあああ!! 出たァァァァ!!!!」ジタバタ

暗黒行商少女「お、落ち着きなさい! アレは無害な幽霊よ!」

イリス「む、無害……?」

暗黒行商少女「ええ。逃げ回っている時に気付いたけれど、幽霊には無害な奴と害のある奴がいるわ。そして有害な奴は実はそれほど多くない……と思う」

妖精「……ということは、この呪いの領域を形成してるのはその辺の低級霊じゃないってことか」

ミスティ「低級霊じゃこれほどの領域は作れないんじゃないの?」

妖精「ううん。低級霊でも寄り集まればものすごい領域を形成できることもあるんだよ。でもそういう怨霊の集合体が生まれる場合だと、ああいった無害な低級霊も一緒に取り込まれるだろうから、ここは違うんだと思う」

ローガン「単独で強力な一個の霊がいる、ということか?」

妖精「あるいは――」

船幽霊「生きた術者がいるか――」ヌッ

妖精「おわあああ!?」クルクル

ローガン「……! あなたは……話せるのか?」

船幽霊「そうですね。ここの幽霊たちの中ではまあまあ自我が残っている方だと思います」

セイン「……この海域から出る方法はわかるか?」

船幽霊「領域を形成した術者を倒せば、霧も晴れると思いますよ。そうすれば、おそらく我々も自由になれます」

エバンス「……なるほどな。その術者ってのは、一体どんな奴なんだ? まさか魔王だったりはしないよな?」

船幽霊「はて……多分魔王ではなかったと思いますが、どうだったかな。すみません、生前より記憶力が乏しいんですよね」

セイン「……最悪の事態は想定しておこう」

ミスティ「……それで、そいつはどこにいるの?」

船幽霊「たぶん船倉です。記憶が間違っていなければ」

ローガン「船倉か。承知した、情報提供感謝する」

船幽霊「いえいえ、我々としてもいつまでもこの暗く寒い海を彷徨い続けるのは嫌なのでね。お願いしますよ、冒険者の方々」


↓1コンマ
01-05 ??
06-50 敵襲
51-95 船倉へ
96-00 宝箱
400 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/26(日) 16:59:35.23 ID:Xgm7C3VY0
401 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/26(日) 17:12:56.62 ID:IiH/KRqG0
―幽霊船 踏破率[5/6] 持久力[7/10]

 船倉の扉「」ゴゴゴ…

妖精「あれか……。異様な気配を感じる……中に何かいるね」

イリス「よおし、早く悪者を倒してこの霧を――」

セイン「……!」タッ


 ガッ―!!


巨躯の怨霊「オアァ……殴ル……奴隷女ノ腹……殴ル……」ヌオッ

イリス「なっ……な、なに………!!?」

暗黒行商少女「ひっ……や、やだ……もう殴らないでェ……」ジワワ

エバンス「商人の嬢ちゃんの腹を殴り続けた悪霊ってやつか……!」


 木の棒「」ギギギギ…ボキッ

セイン「チッ……」シュタッ

クロシュ「セインさん……!」

セイン「問題ない。滅する」タッ


 ――戦闘開始――


↓1コンマ
01-05 痛恨 持久力-3
06-00 会心 勝利
402 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/26(日) 17:14:17.11 ID:At2FH1yEO
403 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/26(日) 17:27:56.38 ID:IiH/KRqG0
巨躯の怨霊「殴ル……殴ル……」グオオオ

 ブンッ
 ズガンッ!!
 壁に空いた穴「」シュウウウ…

セイン「」シュッ

巨躯の怨霊「オァ……」

セイン「消えろ」コォォォ―

 光「」バシュウウン―


クロシュ「ほえ……いなくなっちゃった……」

妖精「アンデッドは光に弱いからねえ」

ローガン「う、うむ……。セインくんがいてくれて本当に助かるな」



暗黒行商少女「お願いします、何でもしますから、もう殴らないで……」

イリス「だ、大丈夫だよ! あいつ、消えちゃったよ!」

暗黒行商少女「へ……?」

セイン「消した」

暗黒行商少女「え、ええ……うそぉ……」


 ――戦闘終了

 *
404 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/26(日) 17:28:25.52 ID:IiH/KRqG0
―幽霊船 踏破率[6/6] 持久力[7/10]

 船倉の扉「」ゴゴゴ…

イリス「じゃあ気を取り直して……」

セイン「僕が開けよう。その方が安全だろう」

イリス「えっ!? で、でもセインくんに頼り切りすぎじゃ……」

セイン「島に着けば恩を返す機会がなくなる。今返させて欲しい」

イリス「そ、そっか……そういうことなら……」


セイン「開けるぞ」スッ

妖精「うん……」

クロシュ「……」


 船倉の扉「」ガチャッ ギィィ―


↓1コンマ 幽霊船の主
01-05 邪神の器〈魔王化〉
06-00 邪神の器
405 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/26(日) 17:28:47.34 ID:2xBvAAlDO
はい
406 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/26(日) 17:54:05.33 ID:IiH/KRqG0
 闇球「」ヴン

セイン「!」サッ

妖精「待ち伏せ!?」

セイン「問題ない。敵は――」


「どうして……こんなとこまで来るの……?」


ミスティ「生きた……人間……!?」

ローガン「あれは、もしや――」


灰髪の陰鬱な女「どうして……放っておいてくれないの……!?」


ローガン「指名手配犯の、レイ・アンバー!?」

イリス「えっ!? それって……邪教の儀式のために何人もの命を奪って、その後も何百人もの人の命を奪いながら逃亡を続けてるっていう、大量殺人犯の――!?」

エバンス「おいおい嘘だろ……!? なんでそんな奴がこんなとこに……!」


レイ「わ、私じゃない……私は何も悪くないのに……あなたたちが、追ってくるからァァァ!!!」ゴォォォ―


クロシュ「!」ザッ

セイン「来るぞ、構えろ!」


 ――ボス戦闘 邪神の器レイ・アンバー――


↓1コンマ
01-05 痛恨
06-15 劣勢
16-57 優勢
58-00 会心
407 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/26(日) 17:56:08.06 ID:0lj+2jBZo
コンマ
408 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/26(日) 18:13:12.38 ID:IiH/KRqG0
レイ「ああああああ!!!」グオオオッ

 闇の眷属「」ポンッ
 闇の眷属「」ポンッ 闇の眷属「」ポンッ
 闇の眷属「」ポンッ 闇の眷属「」ポンッ 闇の眷属「」ポンッ


エバンス「なんだこりゃ! 黒い……影の魔物……!?」

イリス「召喚術……!? でも、こんな生き物見たことも聞いたことも……!」

妖精「せ、精霊……!? いや、違う……精霊じゃない……何アレ……!?」



闇の眷属「」ヌオッ

セイン「チッ……!」サッ

ローガン「セインくん、これを!」ブンッ

 鋼の剣「」ヒュンッ

セイン「助かる!」パシッ

ローガン「私は……これだ!!」
 鋼の回転ノコギリ「」ギュイイイイイ!!



闇の眷属「」シャッ

クロシュ「……!」
 ウニ盾「」ガガガッ

ミスティ「切り裂け!」

 氷の刃「」シュババッ
闇の眷属「」ズバババッ

ミスティ「クロシュ、大丈夫!?」

クロシュ「うん!」

ミスティ「数が多いわ! 前に出過ぎないで!」


↓1コンマ
01-05 痛恨
06-15 劣勢
16-57 優勢
58-00 会心
409 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/26(日) 18:14:03.69 ID:1LtxogCo0
410 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/26(日) 18:24:23.06 ID:IiH/KRqG0
セイン「お前たち、伏せろ」コォォォ―


イリス「えっ、うん!」サッ

妖精「うわわっ」サッ


セイン「――」
 光を纏う鋼の剣「」シャッ

 ギュオアアアアアアアア!!

 闇の眷属「」ジュッ 闇の眷属「」ジュッ 闇の眷属「」ジュッ
 闇の眷属「」ジュッ 闇の眷属「」ジュッ 闇の眷属「」ジュッ

 消滅していく闇の眷属たち「」シュウウウウ…


クロシュ「わあ……」

エバンス「えげつねえ……」

ミスティ「す、凄いわね……」

ローガン「流石だな……」


レイ「あ、あ……」

セイン「残るはお前一人だ」シャキン


↓1コンマ
01-05 痛恨
06-15 劣勢
16-00 勝利
411 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/26(日) 18:25:43.48 ID:3MIKKXSiO
412 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/26(日) 18:53:39.09 ID:IiH/KRqG0
レイ「ご、ごめんなさいごめんなさい!! 私が悪かったですう!! 許してください許してください!!」ドゲザ

セイン「……」

イリス「え、えと……」

ローガン「イリスくん。レイ・アンバーは先ほどの詐欺師の少女とは違う、正真正銘の大量殺戮者だ。生かせばさらなる悲劇を生む。温情をかけてはならない」

イリス「でも……」

レイ「本当にごめんなさい!! 本当に、本当に、もう何もしないので……どうか命だけは……」ガクブル

暗黒行商少女「うええ……さっきまでの私を見ているようだわ……」

エバンス「……気は進まねえが、ローガンの旦那の言う通りだ。こいつはここで始末した方が良い。安全に連行する手段もねえし」

イリス「……」

ミスティ「……イリス……」

イリス「……わかってます。例えどんな事情があっても……指名手配されるくらい、多くの命を奪った人です」

レイ「あ……そん、なぁ……」ジワワ

イリス「うっ……」

レイ「わ、私……何も悪いこと、してないのに……。みんなが追ってくるから……仕方なく追い払っただけなのに……どうして……。どうして……」ポロポロ

イリス「ううっ……」

妖精「イリス、耳を貸さないで。犯罪者の言葉なんて嘘かもしれないけど、それでも優しいあなたは聞けば聞くだけつらくなってしまう。だから、耳を塞ぎなさい」

イリス「そ、そういうわけには……」


セイン「……話がまとまったらなら始末するが、問題ないか?」


クロシュ「……」


↓1〜5多数決 クロシュはどう思う?
1.殺していいと思う
2.それでも殺したくない
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