【安価コンマ】オリウマ娘と共に

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759 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2024/06/30(日) 18:43:24.95 ID:xnEb7ibt0
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760 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2024/06/30(日) 18:44:10.89 ID:xnEb7ibt0
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761 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2024/06/30(日) 18:44:37.45 ID:xnEb7ibt0
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762 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2024/06/30(日) 18:45:17.71 ID:xnEb7ibt0
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763 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2024/06/30(日) 18:45:45.85 ID:xnEb7ibt0
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764 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/30(日) 23:47:58.64 ID:1nrOjH1Z0
マンティ「――――」

和室に置かれたテレビにはレースが流れています。先頭を往くのは銀色の髪をなびかせ、思うがままに逃げるウマ娘。それを追うのは栗毛のウマ娘と芦毛のウマ娘。

――叫び声と共にゴールした逃げウマ娘が、ゆっくりとスピードを落としながら息を整える。そして何度も聞いた口調で観客席に――。

マントレ「……どうですか。イメージは付きましたか?」

マンティ「ふぇぇ!?あ、と、とれーなーしゃん!?お、おつかれさまです!?」

マントレ「ほらほら落ち着いてください。今冷たいお茶を入れますから」

和室の奥からとれーなーしゃん……ち、違います!トレーナーさんがにこにこと笑いながら、お茶の準備をしてこちらに向かってきます。

……冷たい。美味しいです。

マントレ「今日は一段と暑いですから、熱中症には気を付けませんと。ゆっくり飲んでくださいね、お茶菓子に羊羹もありますよ」

マンティ「あ、ありがとうございます……」

――この和室は私のトレーナーさんのトレーナー室です。ちょっと学校とか寮からは離れた場所にあって、なんだか……そう。雰囲気のある所に、このトレーナー室はあります。

ちりんちりんと風鈴が鳴って、風情を感じます?その辺は、まだまだ分からないことばかりですけど……落ち着く場所で、気に入っています。

マントレ「――エルムステークス、標的は勿論シルヴァーパピヨンさんですか」

マンティ「は、はい。それ以外にも沢山……ユニコーンステークスも、全日本ジュニア優駿も。た、沢山、見ました」

パピヨンさんだけじゃありません、それ以外の出走者の今までのレースも何度も何度も繰り返しリピート。その走りを頭に刻みつける行為。目を瞑るだけで、その走りがイメージできるように、ただひたすらに観察をしました。

マントレ「貴女には実力がある、しかし中々差し切れない。それは単に――他を知らなかった為です」

他の走者の走りを知れば、どのような動きをしてくるかが分かる。どのタイミングでスパートをかけるか、仕掛けてくるかが分かる。勿論それは完璧じゃないし、当然トレーニングによって強くもなっている。

マントレ「獲物を知れば狩りやすくなります。ですから、しっかりと頭に刻み付けて――自信にしましょう。自分はこの自慢の末脚で絶対に刈り取れる――ハッキリとそう思えれば、もう貴女の独壇場です」

マンティ「ふぁ、ふぁぃ……が、がんばり、ます!」

ええ、その意気ですよ。と、優しく私のトレーナーさんは微笑んでくれました。背丈は私と同じ……いえ、ちょっと小さいくらい?なのに、まるでおじいちゃんみたいな安心感を与えてくれます。

……何歳なんでしょうか?
765 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/30(日) 23:49:36.11 ID:1nrOjH1Z0
マンティ「そ、それで。あの、と、トレーナーさん!その、お、お願いがあるんです!」

マントレ「はい?」

マンティ「も、もし私が東京盃を勝てたら――ご、ご、ご褒美を下さぁい!」

――は、はぅう。か、顔が熱いです!こ、こんなご褒美だなんて……わ、私らしくない。ひ、ひぁ。だ、ダメでしょうか……?

マントレ「……ふふ。はは、珍しいですねマンティスさんがそんなおねだりだなんて」

マンティ「ご、ごめっ!ごめんなしゃい!わ、わたし、と、とんだご迷惑を!」

マントレ「いえいえ構いませんよ、それじゃあもし一着で勝てたら――ご褒美をあげましょう。何かして貰いたいことなどはありますか?私に出来る範囲内ならいくらでも」

マンティ「へぇぁ!?あ、ぁ、ありがとうございます!ま、まだ考えてないんですけど……よ、よろしくお願いします!」

――――東京盃まであと少し!が、がんばり、ます!
766 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/30(日) 23:58:15.26 ID:1nrOjH1Z0
ブラックマンティス 5戦2勝
メイクデビュー 3着
ジュニア級未勝利戦 1着
Pre-OP_昇竜ステークス 1着
Pre-OP_端午ステークス 2着
Pre-OP_天保山ステークス 4着



ブラックマンティス成績になります。本編と食い違う部分があったら優しく見逃して下さい。

更新もう少しだけ続きます。
767 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/07/01(月) 00:20:17.80 ID:3YoYuToa0
――G2東京盃。JBCスプリントのトライアル競争に位置するそのレースには、自信のあるダートのスプリンターが集結していた。

ま、アタシもその一人なんだけど。一番人気らしく堂々とパドックに登場すると……おお、そこそこの歓声。

パピヨン「んま、よろしくね〜」

マンティ「――よぉ、パピヨン」

観客に向かってヒラヒラ手を振っていると、背後から声が。聞いたことのある声が、久しぶりの口調で。

パピヨン「お、マンティ。ぷぷ、もうやる気満々じゃん」

マンティ「前回の屈辱、敗北――きっちりと返させてもらうぜ。ヒラヒラ呑気に飛んでたら――俺様が刈り取るからな」

――いいかテメェら!この俺様の走り!その目ん玉に刻み込んでもらうぜぇ!

わぁあああああああああ……!!!と、アタシよりもデカい歓声。マンティってコアなファンが沢山居るんだよね。走りもハデだし、キャラも濃いし。

パピヨン「ま、そんなこと言って前にアタシに負けたのはマンティだけどね〜?ぷはは!そんな恥ずかしい事言わない方が良いよ?後で後悔しちゃうから〜?」

マンティ「言ってろ!」

――さぁて、初めての公式短距離レース。今までマイルでばっかり頑張ってたけど――一番気持ちよく走って、勝っちゃうから。

――――あー、楽しみ!
768 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/07/01(月) 00:26:35.25 ID:3YoYuToa0
G2東京盃、VSブラックマンティス――結果は:コンマ直下

1 余裕余裕!
2-5 何とか……でもそれでも!
6-7 ――瞬間、首を何かに斬られた
8 背後のプレッシャーにやられて
9 二人してダメじゃん!?
0 おおっと
769 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/01(月) 00:37:53.47 ID:VXx9k2PEo
勝て!
770 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/07/01(月) 00:55:03.31 ID:3YoYuToao
お疲れさまでした。今日はこれで終わりです。

自由安価不評のようなのでより一層減らしていきたいと思います。ただやりたいときにはやるのでよろしくお願いします。

マンティ、強い。
771 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/01(月) 02:12:37.12 ID:hDVBvzEKo

マンティご褒美やったぜ。
そして分からせ食らうパピヨンはもはや様式美、コイツ新聞読めるタイプだ
772 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/07/01(月) 22:06:00.85 ID:3YoYuToa0
――さあ各ウマ娘一斉にスタートいたしました。まずは一番人気シルヴァーパピヨンが先頭を取る。その後ろにピッタリとくっ付いて8番、そこから2バ身ほど離れて先行集団、その後ろにぽつぽつと並び最高峰ブラックマンティス。

パピヨン「――」

アタシの後ろにピッタリとくっ付いたもう一人の逃げウマ娘――今までは自分が先頭の立場だったけど今回はアタシに譲る感じ?ふぅん……別にいいけど。

パピヨン「最初から一番前が一番気持ちいと思うけどなぁ……!」

しかし先頭を争いがないならそれはそれで、アタシはどんどん前へと進んでいく。

最初から最後まで全力全速で、スタミナ切れも考えないで一心不乱に前へ。逃げる逃げる逃げる。

――第3コーナーを曲がり最終コーナー。依然として先頭は10番シルヴァーパピヨン!最後まで逃げ切ることはできるか!

そんなの当然――!そう思った瞬間。


マンティ「――――は、はは、はっ――ははは!!!」


嫌な笑い声、そして世界が揺れたように錯覚する足音が、アタシの世界にズカズカと入り込んできた。
773 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/07/01(月) 22:08:06.57 ID:3YoYuToa0
パピヨン「――――っ!」

――最終直線、8番はもう苦しいか……!?大外!大外から一気にブラックマンティス!ブラックマンティスがシルヴァーパピヨンに迫ってくる!?

マンティ「ぅおらぁあああああああああああああ!!!!!」

パピヨン「ふざけんっなぁ!!!」

脚を回す、腕を回す。大外から迫るそいつから逃げるために、必死に体を動かす。

まだまだ身体は動く。まだまだアタシは走れる。もっと、もっと早く――!もっともっともっと早く早く早く――!ここで負けたら、アタシだって――!

――残り200!シルヴァーパピヨン先頭シルヴァーパピヨン先頭!しかしブラックマンティスがもうすぐそこ!2バ身!1バ身!


パピヨン「ぁああああああああああああ!!!――っ!?」


マンティ「――並ばねぇよ、じゃあな」


――並ばない!ブラックマンティス大外から一気に先頭!そしてゴール!一着には2番ブラックマンティス!ブラックマンティス重賞初勝利!

――――一瞬で、アタシを抜かして背中を見せつけたマンティは。アタシを見て愉快そうに、笑った。

まるで、首をその鋭利な鎌で斬り落とされたみたいに。アタシは――負けた。速さで、負けた。

マンティ「は、はは、ははは――はははははははははっ!!!!見たかお前ら!これが俺様の走り!目に焼き付けたかぁ!」

――っわぁあああああああああああ!と、爆発みたいな歓声が、レース場に鳴り響く。
774 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/07/01(月) 22:12:18.69 ID:3YoYuToa0
パピヨン:コンマ直下

コンマが高いほど別に落ち込んでないですけど〜?低いととても落ち込んでる。
775 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/01(月) 22:20:38.13 ID:UXBpLJ2G0
はい
776 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/07/01(月) 22:27:06.46 ID:3YoYuToa0
しょうがないけどちょっと笑っちゃった
777 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/01(月) 22:48:43.06 ID:spf5m6fdo
防御力に全く振ってないウマ娘
778 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/07/01(月) 23:37:11.11 ID:3YoYuToa0
パピヨン「うっ……ぐっ、ず……!ぅあ……!」

『……ぱ、パピヨン』

――控室に戻ってきたパピヨンの様子はそれはそれは相当なものだった。

眼が真っ赤に腫れ、鼻水をずぴずぴとすすり、今はまだ我慢出来ているのかもしれないが――一瞬で崩壊してしまいそうなそんな危うさ。

『……お疲れさま。いい走りだった』

パピヨン「う"っ……も、もう少しだったのに、もう少しだったのにぃ……!うぁ、ぐす、ずび……!」

あと少しの所で、大外から一気に伸びてくる黒い影。観客席から見ていても今回のブラックマンティスの走りは――圧巻としか言いようがなかった。

よっぽど悔しかったんだろう。短距離で、しかも速さで――真正面から叩きのめされる。しかもその相手がブラックマンティスなのだからよっぽどだ。

パピヨン「次は……次は絶対に負けない……!次、あんな、絶対差せないくらい、早く逃げ切ってやる……ぅ、ぐすっ」

――。

どうしてあげよう:安価直下
1 ああ、次は頑張ろう。と言葉を投げかける。
2 ……頭を撫でてあげる。
3 自由安価
779 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/07/01(月) 23:54:08.73 ID:3YoYuToa0
寝ます、おやすみなさい。

安価は下にずらして下さい。
780 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/02(火) 00:01:00.59 ID:Q+3pFzhSo
2おつおつ
781 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/02(火) 10:42:37.58 ID:uKWR5BpTO
この子良い子なのは分かるんだけどやっぱクソガキだよな…
782 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/07/02(火) 23:38:09.79 ID:HroUrREj0
『…………よく頑張ったな』

パピヨン「ぁぅ」

ゆっくりと手をパピヨンの頭に持っていき、優しく撫でる。サラサラと青みがかった銀色の髪が流れ、指の間を通り、撫でている自分も心地いい。

いい走りだった、次も頑張ろう――なんて言葉、ただの自己満足かもしれない。

パピヨン「……ぐすっ。ほん、と、お兄さん……バカ。バカ、撫でないでよ、頭……セクハラなんですけど……」

――けど、パピヨンの表情はとても嫌そうには見えない。そのセリフも全然嫌がっているようには聞こえない。だからきっと、これは間違いじゃない。

パピヨン「…………もっと撫でて、撫でて、慰めて。アタシ、すっごい悔しいから」

『……ああ、そうだな。キミが落ち着くまでこうさせてもらうよ』

パピヨン「……〜♪」

彼女は嬉しそうに尻尾をゆさゆさと振って。結局ライブギリギリの時間まで頭を撫でる行為は続いた。

――負けた。しかし今までの努力がある。ゆっくりと積み重ねて、糧にして――勝ちにつなげる。

まだまだ先は長い、頑張ろう――【貴方】もシルヴァーパピヨンも。
783 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/07/02(火) 23:39:42.95 ID:HroUrREj0
マンティ「――す、すみ、すみません。トレーナーさん……えっと、その、あの」

マントレ「はは、忘れていませんよマンティスさん。ご褒美、ですよね」

――東京盃から数日。私の初の重賞勝利に、トレーナーさんはとても喜んでくれました。あんまり表情とか、仕草には現れませんけど……分かります。とてもとても、喜んでくれました。

その様子に、私はなんだか恩返しができたような。今までのお礼が言えたようなそんな気持ちになって、当日はちょっとはしゃいじゃいました……は、恥ずかしい……。

マントレ「では、何でもおっしゃってください。マンティスさんのお願いですから、出来る限り応えさせて頂きますよ」

マンティ「そ、そんな、わ、私は別に……!あ、あぅあぅぁ……」

こ、この日の為に色々と考えてきました……!け、けど本当に大丈夫でしょうか……?こ、こわい、けど、これはご褒美で……!

え、ええぃ、ま、ままよ!


マンティス渾身のご褒美:安価直下
1 な、なで、撫でて欲しいです……
2 こ、今度、い、一緒に……お出かけとか……
3 自由安価
784 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/02(火) 23:43:32.67 ID:4wJGWFyDO
2
785 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/07/03(水) 00:09:13.89 ID:c79P/Ug50
マンティ「こ、ここ!今度、い、一緒に……お、お出かけ……とか……」

マントレ「……はい?お出かけですか?」

マンティ「は、はい。す、すみませぇん!と、トレーナーさんと、二人で……お、お休みの日に……」

マントレ「…………構いませんが私とですか?面白くもないと思いますが」

マンティ「お、おお、お願いします……」

――トレーナーさんとはあんまりお休みの日に会ったりはしません。ですから、ずっと……のんびりお買い物とか、ご飯食べたりとかしてみたかったんです。

わ、私から言い出すのはなんだか迷惑かなとも思って……でも、今回。ご褒美という形なら――だ、大丈夫、ですよね?こ、これくらい……。

マントレ「はは、変わった人ですね。でも、分かりました。それではスケジュールを合わせますので、お出かけしたい日がありましたら事前に教えてくださいね?」

マンティ「よ、よろしくおねがいしまぁす……!」

や、やった。やった……!と、私は、小さくガッツポーズなんかしてしまった。
786 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/07/03(水) 00:18:02.20 ID:c79P/Ug50
ちょっと時を遡り、グリーンシルフィーの紫苑ステークス。

秋華賞トライアル、紫苑ステークス。シルフィーの結果は:コンマ直下
1-3 一着
4-5 二着
6 三着
7-8掲示板!
9 掲示板すら……
0 おおっと
787 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/03(水) 00:24:21.57 ID:d7y17p23o
ぬん
788 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/03(水) 00:30:16.31 ID:uDWw985So
勝敗コンマほんとリアル志向やんな
まあ重賞掲示板って上澄みだからシルフィーもようやっとる
789 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/07/03(水) 00:31:34.37 ID:c79P/Ug50
前哨戦は掲示板、それでは秋華賞本番は――:コンマ直下

1-2 ダブルティアラ!
3-5 二着!惜しい!
6-7 三着!
8 また掲示板……
9 掲示板も……
0 おおっと
790 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/03(水) 00:57:01.77 ID:uDWw985So
うりゃ
791 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/07/03(水) 01:06:22.05 ID:c79P/Ug50
秋華賞3着!

それじゃあ今日はこれで終わりです。お疲れさまでした。

シルフィーもオークスウマ娘だしようやっとる。もう少し全体的に1着確率上げても良いかなぁとも思いますが、まあこれはこれで。
792 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/03(水) 11:28:20.50 ID:0fWRpTN7O
ラッキーセブンゾロで1位とか…次のレースで補正とか…ダメ?
793 : ◆OX0aJKbZO.0H [sage]:2024/07/04(木) 00:12:01.30 ID:rb19XgCK0
>>792
1位は無理ですけど何か次のレースでシルフィーに補正上げますね……
ダートに挑戦するのか芝で頑張るのか分かりませんが、詳しいこと内容はきっとシルフィー担当トレーナーが頑張ってくれてます。
794 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/07/04(木) 22:56:13.19 ID:rb19XgCK0
――が1着でゴール!2着には――3着にはグリーンシルフィー……。

パピヨン「……シルフィー」

秋華賞。トリプルティアラ最後の冠――それを取ったのはグリーンシルフィーではなかった。

――悪くない展開だった。しかし最後の直線で中々伸びず終わってしまった。

『……惜しかったな。シルフィー』

パピヨン「うん、でも一着のあのウマ娘――強かったよね。着差はそんな離れてるわけじゃないけど、でも――」

『ああ、あの青鹿毛のウマ娘――今日に向けてだいぶ仕上げていた様子だった。しかしそれは一番シルフィーが、他の走者が分かっているだろう』

眼に見えて分かるほどのギラギラとしたオーラ、実際に肌で感じていた彼女たちはそのプレッシャーをより深く受けているだろう。感覚としてはそう――ブラックマンティスのあの追込みに近い。

パピヨン「ま、シルフィーなら大丈夫か。案外、もう次のレースのこと考えてたりして」

『そうか?』

パピヨン「アタシの周りのウマ娘はみーんなメンタル強めだからね〜。ほんっと、嫌になっちゃうくらい」

やれやれ怖い怖い〜、とポーズをとる。

『……キミも負けてられないな。さて、次のレースについて話そうか』

パピヨン「はいはーい」
795 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/07/04(木) 22:57:55.84 ID:rb19XgCK0
パピヨンの次走について考えているレース。

一つ目は数週間後に開かれる短距離G1「JBCスプリント」、二つ目は来月前半に開かれるマイルG1「チャンピオンズカップ」

三つ目にチャンピオンズカップと同じ時期に開かれるに開かれる短距離G3「カペラステークス」……この三つか、今のところは。

『JBCスプリントにはブラックマンティスが、チャンピオンズカップの方には――おそらくステラライムが来る』

パピヨン「……ライム、まだ次走の表明とかしてないよね?もしかしたら東京大賞典とかに行っちゃうかもだよね」

『そこはステラライム陣営の判断にもよるが――まあ想定しておくには越したことがない。他にも出走したいレースの案があるなら、自分はキミの意見を尊重させてもらうが――次のレースが、クラシック最後のレースのつもりだ』

まあ、日程的にも詰められないしな。と、言うとパピヨンはそりゃそうでしょ。みたいな顔をした。

『……』

そして――これはまだ考えているだけのことだが。一つの案として考えているレースがある。

――ドバイゴールデンシャヒーン。BCスプリント。メトロポリタンハンディキャップ――短距離、マイルの海外ダートレース。

パピヨンが本領を発揮できるのが――海外だったら?日本の砂ではなく、海外の土でこそパピヨンは羽ばたけるんじゃないか――そう、考えてしまう。

もし、パピヨンに今以上に地力がついて"――ライバルに。ライバルに、勝てた時には――。"

(まあ、まだそれは考えることじゃないか)

取り合えず今は目の前を考えよう、未来のレースより今のレース。そもそもパピヨンに意思確認もしないでこんなことを考えている暇なんてない。
796 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/07/04(木) 23:05:18.27 ID:rb19XgCK0
次走:安価直下
1 JBCスプリント(ブラックマンティス:リベンジ)
2 チャンピオンズカップ(ステラライム:リベンジ)
3 カペラステークス(地道な実績作り)
4 その他ダートレース(年内で良い感じのものがあれば)
797 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/04(木) 23:19:42.60 ID:lnbljYMDO
3
798 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/07/05(金) 00:30:54.20 ID:WdAq/ul40
『――カペラステークスに行くか』

パピヨン「えっ!?JBCスプリントとチャンピオンズカップは!?』

勿論リベンジの為にその二つのG1に出走するのも良い。パピヨンが出走したいというのなら勿論出走登録をする――しかし。

『ただ闇雲に、ライバルと同じレースを出ているだけではきっと……ダメだと思うんだ』

沢山レースに出て、レースに慣れる。そしてどんどん実力を付けて――それでようやく、リベンジに挑める。

『だから次はキミが力を付けるために走る。そして来年――分からせてやろう。キミというウマ娘の真価って奴を』

ステラライムにも、ブラックマンティスにも、他のウマ娘にも。キミを応援してくれているファンにも、キミに期待していない観客にも――度肝を抜いてやろう。

『……そういうの、大好きだろ』

パピヨン「――――ぷ、ぷは、ぷはは!お兄さんってそういうこと言うんだ!?ぷふはははは!ちょっと意外かも、お兄さんもそう言う年相応っぽいところあるんだ!?」

『……年早々って、別にいいだろう。普通だ普通』

パピヨン「だってお兄さん、いっつもムスっとしてるし〜?――でも、うん。良いね、お兄さん。それ、サイコー」

ぷはは、と笑いながらパピヨンは【貴方】に向けてサムズアップ。

パピヨン「アタシの走りを見た全ての人間に――期待させちゃうような、そんなレース。期待してない人間に、不意打ちで度肝を抜いて分からせる。うん、それっぽい。良い目標かもね?」

『ああ、その意気だパピヨン!やってやろう!

――ということで、次の目標はカペラステークス。着実に経験を積んでいこう。
799 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/07/05(金) 00:55:18.23 ID:WdAq/ul40
カペラステークス前イベント:安価下2まで
1 パピヨンのヒミツ
2 パピヨン、ライムと彼氏の為に――食べる。
3 グリーンシルフィー、ダートの可能性
4 自由安価



これだけです。お疲れさまでした、おやすみなさい。

海外に行く条件として、「ステラライム、ブラックマンティス、グリーンシルフィーの誰かにレースで勝つ」を設定させてもらいます。

もし勝てて海外旅行行きたいなってなったら、考えてみてください。勝てるかはコンマ次第で。
800 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/05(金) 01:03:01.61 ID:P9RwrKGDo
なんかわからなくて惹かれる2で
おつおつ
ライバルに勝っていざ!海外!してぇ!
801 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/05(金) 01:19:26.55 ID:O4fCA+7DO
3
802 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/07/05(金) 23:38:43.46 ID:WdAq/ul40
ライム「――お願いしますパピヨンさん!わ、私の料理の感想を教えてください!」

ある日の放課後、アタシはライムにそうお願いされて食堂の席に座っていた。周りにはちらほら生徒がいるけど、ちょっとお喋りをしていたりとかが主で、ご飯を食べる!みたいな雰囲気の子は誰もいなかった。

パピヨン「ねえ、なんでアタシなわけ?シルフィーとか、マンティとか……あ、ほら。食べるの大好きな葦毛のウマ娘とか日本総大将とか呼んでさ」

ライム「それも考えましたけど、出来るなら私。食べて満足して貰いたいんです……そ、その人たちの胃袋を満足に満たすとか出来ません!」

何とも言えない責任感。こういうところがライムらしいなぁと思う、いやそれの被害を受けているのはアタシなんだけど。

パピヨン「というか、ライムなんでいきなりこんな?料理に目覚めたとか?」

ライム「あ、いや、えっと、そのぉ……」

――あれあれ急に顔が真っ赤になったぞ?おやおやおやぁ……?

ライム「……ら、来月はクリスマスじゃないですか?ですからその、あの。パピヨンさんにも話したとは思うんですけど、○○くんに……」

パピヨン「あ、なるほどね。彼氏君に料理作ってあげたいんだ、クリスマスの」

ライム「で、ですから!そういう関係じゃないですから!パピヨンさん!」

手をぶんぶん振って否定するその姿、怪しい。怪しいぞぉライム〜?ニヤニヤと笑ってからかってやる。

――成程、はいはい。つまりアタシを彼氏君に提供できる料理かの判断材料にしたいわけね?というか練習台と。

……………………。

パピヨン「………んま、別にいいけど。ほら、作ってきなよ料理。食べてあげるから」

ライム「――!す、すみません!ありがとうございます!で、ではある程度準備は出来ているのでちゃちゃっと作ってきますね!」

ぱぁっと、明るい笑みを浮かべてライムはキッチンへと走って行ってしまった。はぁ、嫌な笑顔。彼氏君にそんな美味しいものを作ってあげたいの?

ケーキとか作ってあーんとかするつもり?はぁ、アタシの方が今は長く付き合ってると思うけどなぁ。

…………ぽっと出の彼氏君め。いや、ぽっと出はアタシか。なーんて。思いながら頬杖をついて料理を待つ。
803 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/07/05(金) 23:39:27.91 ID:WdAq/ul40
照り焼きのチキン、クリスマスリースみたいなサラダ、ブッシュドノエル――その他にも結構な量の料理。というか全体的に……豪華。

パピヨン「……というか、あと茶色くない?お肉多いね――あ、いいから。理由はなんとなくわかるから」

まあ男の子ってお肉好きだもんね、アタシも好きだけどさ。チキンとか。

ライム「あ、あはは……す、すみません。でも、無理して全部食べて貰わなくても大丈夫ですから!ちょっと張り切って作ってしまったなぁと思いましたので――」

パピヨン「は?残す?冗談でしょライム」

――全部平らげるから、ありえないんですけど。

コンマ6以上で太り気味。

コンマ直下
804 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/05(金) 23:57:05.35 ID:O4fCA+7DO
805 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/06(土) 00:55:30.52 ID:ESpiw8sOo
ちょいちょいしっとりしかけてるなw、一息つけるといいのですが
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