【安価コンマ】オリウマ娘と共に

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684 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/18(火) 22:43:57.65 ID:zvonbBpj0
――札幌の街並みをパピヨンと二人でぶらぶらと歩いていると、途中で水族館を見つけた。

まあ折角ならと水族館に立ち寄り。二人で色々と観れたら面白いだろう――そう思ったのだが。

パピヨン「わぁあああああ……!か、かわいっ……!」

『ああ、そうだな』

――丁度ペンギンが散歩をしている時間帯だったらしく、パピヨンがそれに釘付けになってしまった。目をキラキラと輝かせ、ぺたぺたと歩くペンギンを目で追い、そのまま一緒に向かって行きそうな勢い。

……彼女が普通に可愛いものとか相応に好きなのは知っていたけれど、こんなにハマるとは。まあ自分も初めて生でペンギンを見たが、ここまで夢中に……夢中になる可愛さだな。うん。

パピヨン「ちょ、お、お兄さん!お兄さん!ついて行こついて行こ!」

『はいはい、ちゃんと周り見てぶつからないようにな』

分かってるに決まってるじゃん!そう言ってペンギンの散歩について行くことになった。

……うん。これだけで今日は来てよかったな、水族館。
685 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/18(火) 22:44:32.42 ID:zvonbBpj0
パピヨン「…………別にそんな夢中になんかなってないけど。ちょっと珍しいな〜って思っただけですけど」

『うんうん』

パピヨン「は〜!?何その反応!なっ、別に、アタシ好きじゃないけど!?」

……キミは攻められる立場になると一転して弱くなるなぁ。と思わざるを得ない。実際他の魚とかには目もくれずペンギンにだけ夢中になっていたじゃないか、とは……言わないでおこうか。

……ちょっと心配になるが、まあ問題ないか。

『……自分もペンギンにちょっと夢中になっちゃったな。可愛いよな、ペンギン』

パピヨン「!へ、へ〜!お兄さんペンギンに夢中になっちゃったんだ!まるで子供みた〜い!ぷぷっ、あー情けなーい!」

『ところで本当にペンギン可愛かったから、ここで売られてるペンギンのぬいぐるみを買おうと思ってるんだが、流石にパピヨンは要らないか――』

パピヨン「えっ!?欲しい!お兄さん買って!」

……ちょっと大きい奴を買ってあげようかな。


何かイベント:安価直下
1 レースを見てくれたファンが……
2 他の魚とかショーとか見ようか
3 その他(自由安価)
686 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/18(火) 23:06:58.95 ID:GHigvqfn0
1
687 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/19(水) 00:05:35.50 ID:lJQh5VuP0
ファン「――あ、あの!もしかしてシルヴァーパピヨンさんですか!?」

パピヨン「……うん?」

水族館のベンチに腰を掛けて休んでいるとき、突然一人の女性が声をかけてきた。

――一瞬身構えるが、どうやら大丈夫そうな雰囲気。もしかして、これは……。

ファン「せ、先日のエルムステークス見てました!い、一着おめでとうございます!」

パピヨン「…………ぇ。何、もしかして……アタシのファン?」

ファン「は、はい!」

……困ったようにパピヨンが視線をこちらに向けてくる。裏表もなさそうな純粋な応援、全く慣れていなさそうだ。

…………ぷいっと視線を外す。

パピヨン「うぇ!?…………ぷ、ぷぷ。アタシのファンとか、ちょっと逆張りしすぎじゃな〜い?ほら、ライ……ステラライムとか応援しなよあっちの方が――」

ファン「わ、私!貴女の懸命に前を走る姿が好きで……!レース中も、全然目を離せなくて……!」

――体力が無くなるその瞬間まで!必死に全力で先頭を往くシルヴァーパピヨンさんの姿に、元気を貰ってるんです!ほんと、今ここで会えるなんて思えませんでした……!

『……』

…………正直、驚いた。こんなに熱心なファンが、パピヨンにいるなんて。ほら、パピヨンも珍しく狼狽えてる。

ファン「す、すみません!その……あ、握手して貰っても良いですか!?」

パピヨン「へっ!?ど、どうぞ!?」

あ、あーもう声がひっくり返ってる。
688 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/19(水) 00:06:26.91 ID:lJQh5VuP0
パピヨン「…………お、お兄さぁん」

『……嬉しいなら、何かファンサでもしてあげたらどうだ?」

パピヨン「ふぁ、ふぁんさぁ!?」

――――ちょっと面白いから見ていよう。


ファンサしてあげましょう:自由安価直下




今日はこれだけです。おやすみなさい。
689 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/19(水) 12:25:08.62 ID:Skh/pvDTo
ツーショットチェキ(パピヨンからは言えなさそうなので相手のお願いを許容する形かなぁ)
690 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/19(水) 16:19:27.39 ID:vXwTf22dO
ペンギン
691 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/19(水) 23:15:22.27 ID:lJQh5VuP0
パピヨン「あー……えっと、ねぇ」

……パピヨンの珍しい姿だ。ここまで困っているのは自分でも他の友達でもなかなかお目にかかれないだろうな。

普段あんな言動をしているパピヨンにとって、ファンからの純粋な好意は慣れていないのかもしれない。

ファン「じゃ、じゃあ!あの、握手もして貰って申し訳ないんですけど……!」

ファンの女性はそう言うと、カバンからカメラを取り出した。ずっと持っていたんだろうか……?

ファン「ツーショットお願いできますか!?」

パピヨン「しゃ、写真?ま、まあ、写真くらいなら全然……」

相手のお願いとその勢いに負けて、パピヨンはとてもぎこちない笑顔をしながらピースする。それに合わせるようにファンの女性もピースをして……。

……パシャリ。と、音が鳴る。

ファン「あ、ありがとうございます!ほんと、ほんと嬉しいです!」

パピヨン「あ、あはは……そっか。うん、お姉さんも嬉しいならアタシも嬉しいかも」

ファン「……!こ、この写真は一生大事にします!あ、もちろんSNSにあげたりとかもしませんから!」

ほんと、本当にずっと応援してます!だからこれからもレース頑張ってください!

……そう言い残して、ファンの女性はぺこぺこと頭を下げて行ってしまった。
692 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/19(水) 23:16:16.84 ID:lJQh5VuP0
『…………出来るじゃないか。ふふ、でもなんだ。ちょっと慌て過ぎだな』

パピヨン「……ねえ、お兄さん」

『ん?』

ぺたりとベンチに腰かけて、パピヨンは【貴方】に話しかける。

パピヨン「……居るんだね、アタシに。あんな、ファンとか」

『……そこだけ言われると凄い困っちゃうな……まあ言いたいことは分かる』

パピヨン「アタシ、昨日もあんなこと言ってるのに。ファンとか観客バカにしたし、普段もわざとあんな――なのに、あんな応援って」

『キミの走りはそれだけ人を夢中にさせるってことだよ。普段の言動とか、そういうのを全部無視して……走りには全部表れてしまうんだ』

――懸命に前に走る姿が好き。必至に全力で先頭を往く姿に元気を貰う。それがきっと、パピヨンの走りが周りに与える影響なんだろう。

『……これからも頑張ろうな、パピヨン』

パピヨン「…………あったりまえじゃん、お兄さん」

――やはり彼女の走りは人を魅了させる。普段の言動では誤魔化しきれない彼女の走り、それを応援してくれているファンの為にも――もっともっと頑張ろう。

パピヨン「あー……こういうの、嫌だったはずなんだけどなぁ……ぷぷ、ま、いっか」
693 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/20(木) 00:03:37.14 ID:Kn5Lwoak0
――――水族館を出ると良い感じに日が暮れ、そろそろ晩御飯を食べなくてはいけない時間だった。

……と、いう訳で。

『……すみません、この塩ラーメンと……ウマ娘用のこっちの塩ラーメンを一つ』

折角なので塩ラーメンを食べることにした。普通のヒトが食べるサイズと、ウマ娘用のお値段そのままにボリュームがだいぶアップされたもの。

『ま、ちょっと遅いけどエルムステークスお疲れさま会だな』

パピヨン「え、お兄さんそれ本気で言ってる?アタシの初重賞勝利を、こんなラーメン屋さんで!?」

『……ダメか、やっぱり』

パピヨン「はぁ〜〜〜……ほんっとお兄さんって女の子のこと分かってないよね。もっとムードというか、女の子が喜ぶようなところでやらないと」

叱られてしまった。確かに晩御飯と一緒にお祝い、というのはダメだったか……いや、そういう話じゃないのか、今は。

パピヨン「……ま、今回は許してあげる。アタシも勝てて嬉しいし……今日はビックリなサプライズもあったしね〜」

……水族館でファンの方に出会ってから、妙にパピヨンの機嫌がいい。やはりパピヨンは――そういう応援されるとか、期待されるとかそういうのが……嬉しいんだな。やっぱり。

パピヨン「ちょっと、何その顔。ジロジロ見ないでよ――あ、来た来た!うわでっか!」

『はは、悪い悪い――うわ、すっごいなそれ』

自分の目の前に置かれた普通のサイズと比べて、ウマ娘用のそのサイズは倍近くあった。

――す、凄いな。いやこのサイズも余裕で平らげるのは分かるが――にしても圧巻だ。

パピヨン「…………ま、行ける行ける。それじゃいただきまーす!」

『いただきます』
694 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/20(木) 00:13:37.02 ID:Kn5Lwoak0
パピヨン「――ねえ、もう一軒行こ」

『は?』

――塩ラーメンを食べ終わると同時に、パピヨンは満足そうな顔をしながらそう言う。いやいや、今ラーメンを食べたばかりじゃないか。

パピヨン「塩ラーメンは食べたし、次は味噌がいいな。ねえこの辺りで味噌ラーメンが美味しいお店調べてよ」

『いや、今ラーメン食べたばかり……』

パピヨン「アタシがまだ食べたいからハシゴしようって言ってるの!何回も言わせないでよ恥ずかしい!ほら、アタシのお祝いなんだからこれくらいいいでしょ!」

……いや、まあ。それはまだいいんだが……もう自分は結構満足してるんだよな。これ以上食べれるかどうか……。

パピヨン「…………ぷぷ、食べれないんだったらお兄さんはアタシがおいしそうにラーメン食べてる姿を見てても良いよ?貴重だよ〜?」

『……はあ、分かったよ。じゃあ歩きながら調べようか』

パピヨン「お兄さんわかってる〜!じゃ、行こ行こ!」

――結果、味噌ラーメンもしっかりと平らげスープまで飲み干したパピヨン。

……。やっぱりウマ娘の胃袋は凄いと思い知らされた。
695 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/20(木) 00:19:07.54 ID:Kn5Lwoak0
それじゃあ今日はこれだけです。すみません安価無しで終わりそうなので、札幌から帰って夏合宿合流後、最後のイベント募集安価をやってしまおうと思います。

夏合宿終了後、次レース決め、そしてライムのダートダービーです。忘れないようにしましょう。

ありがとうございました。



夏合宿最後の:自由安価下2まで。
696 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/20(木) 01:03:33.49 ID:Kn5Lwoako
あとごめんなさい、ずっと気になってたんですけど聞けなかったこと聞かせてください。

>>16これがパピヨンの設定なんですけど、髪型のフォーテールってどんな髪型なんですかね……?ツインテールの倍ですか?

安価中にすみません、安価は下にずらして下さい。
697 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/20(木) 11:05:53.78 ID:LocH0Qd4o
トレーナーとどこまで進んだんですかっ!?とダート色名娘達(シルフィー、ライム、マンティ)に質問責めされるパピヨン
698 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/20(木) 14:14:50.83 ID:4CXh5bs4o
札幌やっぱりすずしかったんだねぇーと胸元パタパタさせてお兄さんの反応をからかいたいパピヨン

フォーテールはツインテみたいな結んでるの4つ作ってる感じじゃないですかね
699 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/20(木) 21:18:05.90 ID:Kn5Lwoak0
――札幌から帰ってすぐに夏合宿に合流。アタシとしてはもっとゆーっくりのんびりしてから行きたかったけど、お兄さんがどうしてもというので仕方なくすぐ戻ることにしてあげた。

あーあ、もう少し札幌っぽいところ見ていきたかったんだけどなぁ。もっと二人きりで、お兄さんとぶらぶら……。

パピヨン「皆久しぶり〜。元気にやってた?」

シルフィー「あ、パピヨンさん……!」

おお、三人ともいた。このダート三人娘、いっつも一緒にいるじゃん。

ライム「パピヨンさん!エルムステークスはおめでとうございます!重賞初勝利ですね!」

パピヨン「む、この二人のG1勝利組に言われるのはなんか変な気持ち。ね〜マンティ〜?この二人、ちょっと圧が強いし一人で囲まれて怖かったよね〜?」

マンティ「わっ、ひゃ!?パ、パピヨンしゃん……!?」

あー落ち着く……やっぱマンティだよね一番は。ライムもシルフィーもなんかテンション高めで疲れちゃうよ。

マンティ「わ、私も早く重賞に勝利して……み、皆さんに追いついて……み、見せますから……!」

パピヨン「ぷぷぷ。おー頑張れ頑張れ〜。マンティのレースならアタシ絶対応援しに行くからね〜?」

ライム「パピヨンさんが明らかに調子に乗っています……!しかし、どうにもレースに勝っただけの雰囲気じゃないような……」

シルフィー「も、もしかして……そ、そういうことなんでしょうか!」

……ん。なんかシルフィーがあわあわしながらこっちに来る、アタシはいまマンティにハグするので精一杯なんだけど。
700 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/20(木) 21:26:23.87 ID:Kn5Lwoak0
シルフィー「パ、パピヨンさん!そ、その……さ、札幌で……と、トレーナーさんとはどこまで進んだんですか!?」

マンティ「!?」

パピヨン「なっ……は、はぁ!?ちょっとシルフィー、何言って――」

――あ、ま、まずい!この流れ――ライムもマンティも……!

マンティ「ど、どこまで……っていうのは。え、その……パ、パピヨンさん……!?」

ライム「パピヨンさんの事ですから、ちょっとは攻めたんですよね!?」

パピヨン「ちょ、ちょっと待って!は、なに!?その、あ、アタシがお兄さんの事……意識してるみたいな言い方!なんでアタシがあんなお兄さんを!」

この色ボケ恋愛脳ウマ娘三人組!すぐに恋だのトキメキだのに持って行って……!はーやだやだ!そう言うのは好きな男の子にすればいいのに!

全員揃って好きな子がいるのに!なんで別に誰も好きじゃないアタシを!

パピヨン「別になんもないです〜。はー、お兄さんとかそういう対象じゃないんですけど」

シルフィー「て、手とか繋いだりしましたか!?」

マンティ「お、同じ屋根の下で何かトラブルとか……!」

ライム「もしかして安易に人には言えないような……!?」

あー!もう!同期の脳がこんなだとアタシが苦労する!

…………まあ、でも。いや……。


何かこの三人組にお話を:安価直下
1 …………キスとかしたよ〜(嘘)
2 ぷぷぷ、やんやんアタシの口からは言えないから……お兄さんに聞いてね?
3 自由安価(嘘でもほんとでも)
701 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/20(木) 21:41:16.37 ID:fPOjn0Lno
2
702 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/20(木) 23:12:53.23 ID:Kn5Lwoak0
パピヨン「…………ぷぷ、どんなことしたと思う?」

「「「!!!」」」

パピヨン「えっとぉ……ちょっとアタシの口からは言えないかも。お兄さんも新米トレーナーで、緊張してたのもあったと思うけど、同じ部屋、同じベッド……やんやん」

――アタシの口からはちょっと恥ずかしくて言えないからぁ……お兄さんに聞いてね?

シルフィー「……ライムさん、マンティさん。こ、これは……」

マンティ「そ、そんな、ほ、本当に……!?パ、パピヨンさん……!」

パピヨン「でも、学校には秘密にしてね?アタシも……退学とか嫌だな」

ライム「パピヨンさん……!よし行きますよ二人とも!真偽を確かめに今!」

――ライムに引っ張られるようにシルフィーとマンティも行った。あの三人、やっぱりこういう話題になるとちょっとテンションおかしくなるよね。

パピヨン「ぷ、ぷぷっ……ぷはははは!」

あーおもしろ!お兄さんどうなっちゃうんだろ!
703 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/20(木) 23:16:23.51 ID:Kn5Lwoak0
ライム「失礼します!」

『んあぁ!?す、ステラライム……?』

――パピヨンのこれからのローテを考えようと資料とにらめっこしていると、突然ステラライムが勢いよく入ってくる。

……そして後ろからブラックマンティスに、グリーンシルフィー……パピヨンと仲良くしてくれているいつものメンバー。

『ど、どうしたんだ。パピヨンならキミたちに会いに――』

マンティ「と、とト、トレーナーさん!?あ、あのあのあの……!」

シルフィー「パ、パピヨンさんと何やったんですか……!?」

ライム「う、嘘だとは思います!けど……もし本当に何かしてたら――!」

『なになになに!?は!?は!?』

め、滅茶苦茶グイグイくる!?怖い怖い!何がどうなってこんな――!?

――――結局、三人に事情を聴いて全て彼女の嘘だと教えてあげた。そ、そうですよね〜……みたいな反応をしていたが、半分くらい本気だと思っていた気がする。

……後で呼び出して一回本気で怒らないといけないような気がする。まかり間違って本当にクビとかになったらどうしようか……。
704 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/20(木) 23:34:29.61 ID:Kn5Lwoak0
パピヨン「あ"〜……っつい!お兄さん暑い!」

『……練習でもすれば少しは暑さも紛れるんじゃないか』

パピヨン「だから今は休憩だって言ってるでしょ!メリハリが大事だってお兄さんそんなことも知らないの?」

……そう言ってもうだいぶここで休んでいるような気もするが、まあ……トレーニングメニューはしっかりこなしているようだし自分が何か言うことでもないか。

パピヨン「札幌も暑かったけど、それでもこっちに比べるとだいぶ涼しかったんだねぇ〜……はー、あっつ」

『……』

……暑そうにしながら胸元をパタパタと動かすパピヨン。取り合えず見ないように目線を逸らしておく。

パピヨン「……ん〜?どしたのお兄さん……あっ」

しまった、パピヨンに感づかれた。にやぁ……っと笑みを浮かべて、彼女はそこからとてとてとこちらに歩いてきて、空いている椅子に腰を掛け隣に座る。

パピヨン「いやぁ〜、ほんと〜に暑いねお兄さん?こうも暑いと、汗かいちゃって……は〜、困っちゃう困っちゃう」

『キミなぁ……はぁ、そういう事は止めた方が良いと何度も』

パピヨン「え〜?アタシは暑いからちょっと服をパタパタしてるだけなんですけど?むしろこんな当たり前なことをそんな風に言うお兄さんの方が……よーっぽどアレじゃない?ぷぷ」

より激しくぱたぱたぱたぱた動かすパピヨン。おそらくちょっとでも視線を戻せば色々と見えてしまうくらい近い場所で。本当にこの担当ウマ娘の活力は何処から来ているのか……少しでもトレーニングにそれを活かして欲しいと思わざるを得ない。

パピヨン「あ〜。暑すぎるし、いったん着替えちゃったりしようかなぁ〜……汗でビショビショだしぃ……」

『…………』

……どうしたものか。

【貴方】は……:コンマ直下。

1 そそくさと逃げる。逃げられるかは分からない。
2 ちゃんと叱ろう。彼女はまだまだ子供だしよろしくない。
3 ……ちょっと驚かすか。
4 自由安価
705 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/20(木) 23:49:38.40 ID:mwaZ3+EDO
2
706 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/20(木) 23:53:46.95 ID:Kn5Lwoako
今日もこれだけです、お疲れさまでした。

安価じゃないですが何て言って叱るか内容募集中です。中学生で誘惑してくる悪い子に色々言ってあげてください。
707 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/21(金) 16:43:36.10 ID:0BThiByBo
(自分は担当トレーナーなので多めに見るけど対外的にはやっぱり失礼なので)そういうのは俺にだけしろって強めに

なお()内を言わないので誤解パピヨン
708 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/21(金) 23:33:52.54 ID:LpGt2Um00
……やはりここは少し強めに言っておくべきだ。彼女のこういった態度も、人を驚かせてしまうような行為も、自分だから大目に見ているが他の人からしたら失礼で迷惑だ。

無論、レース後にやっているあの見てくれているファンへの態度――それもいずれはどうにかしなくてはいけない。

『パピヨン!』

パピヨン「ひゃっ!?」

肩をがっしりと掴んでパピヨンを逃げられないようにする、流石の行動に驚いたのかパピヨンは驚いたまま固まってしまったが――ハッキリと言ってあげよう。

『――そう言うのは俺だけにしろ!分かったな!』

パピヨン「――ふぇ!?」

……しまった、流石に言い過ぎたか。しかし何度言っても聞いてくれないのだから一度はこれくらい言っても……だがどうしよう。パピヨンが何も言えなくなってしまった。

パピヨン「ぁ、ぇ……?ちょ、いや、そ、ど、どういう……」

顔が真っ赤で、目がぐるぐると回っていて……ウマ耳もへたりと倒れてしまっている。む、ちょっと大声を出し過ぎたか……いや、どっちかというと思いっきり肩を掴んでしまっているのも……。

『わ、悪かったよパピヨン。ちょっと強く言い過ぎた……』

肩を離す、もっと優しく言ってあげるべきだったか……この辺りはマンティスのトレーナーさんとかに訊けば
いい方法を教えてくれたりするか――。

パピヨン「ご、ごめっ……ち、ちがっ……!バ、バカーっ!!!」

『!?』

考え事をした瞬間、パピヨンは大きな声でそう言って廊下に飛び出して行ってしまった。咄嗟の出来事に全く反応も出来ず、パピヨンの姿はもう一瞬で見えなくなってしまった。

『……ば、バカって』

……はぁ、後で謝っておかないとな。この辺りって何か美味しいスイーツとかって売ってたりするんだろうか……。
709 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/21(金) 23:36:24.47 ID:LpGt2Um00
パピヨン「……! っ!……!!!」

「――俺だけにしろ!分かったな!」その言葉がアタシの頭の中から離れない。

肩をがっしりと掴まれて、とても真剣な表情を真っすぐぶつけてきて――俺だけにしろ。

パピヨン「お、俺だけにって……なにぃ!」

お、お兄さんが俺とか言うの初めて聞いたんだけど!し、しかもあれ……アタシを独占したいってこと!?

アタシがぱたぱたしてお兄さんを煽って、それを俺だけにって……!?お、おに、お兄さん……!?

パピヨン「う、うう、うううぅうううう〜!!!」

――顔が熱い、全部熱い。お兄さんにちょっと言われただけで、頭が意味わかんなくなっちゃって、まともに考えられない。

違う、好きじゃない。絶対好きじゃない!あ、アタシがお兄さんの事好きとか……あの色ボケ恋愛脳ウマ娘三人組と同じみたいじゃん!

パピヨン「お兄さんのバカー!アホー!うわぁん!!!」

お兄さんが変なこと言わなければ意識もしなかったのに!あんな肌パタパタとか、お兄さん以外にするつもりもないのに、言われるから意識しちゃうじゃん!お兄さんばかばかばかばかばか!まぬけ!

――あ、明日からどうやってお兄さんと顔合わせればいいの!?絶対また顔合わせたら思い出しちゃう……!

「――俺だけのパピヨン」

パピヨン「っ!?」

ち、ちがっ!俺だけのパピヨンじゃない!いや、意味は、似た感じだけど!あ、あ〜!も〜……やだぁ!お兄さんのクソボケぇ!
710 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/21(金) 23:38:29.27 ID:LpGt2Um00
全然書けませんでした。暫くはこんな一安価とか安価無しが多くなりそうです。すみません。

おやすみなさい。
711 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/21(金) 23:47:45.37 ID:cupwrxQXo
乙乙
あぁ^〜防御よわよわパピヨンいいっすね〜
712 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/21(金) 23:52:03.65 ID:n9D+BWtH0
ゲレちゅう
713 : ◆OX0aJKbZO.0H [sage]:2024/06/22(土) 00:03:59.18 ID:PZMJ393ko
ゲレちゅうってなんすか…?
隠語?
714 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/22(土) 09:48:37.49 ID:YzqpgW3fO
get them ちゅー
キスさせろ、かもしれない
715 : ◆OX0aJKbZO.0H [sage]:2024/06/22(土) 16:11:15.45 ID:/bpKuO8PO
キスなのかなやっぱり
とても気になっちゃって調べたけどよく分からなかった……キスかな……

眼をギュッとつぶってプルプル唇をむっと前につきだすパピヨンですね。この子は弱いからそういう雰囲気になったらこんなことしか出来ないんだ……
716 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/22(土) 18:07:57.14 ID:w3zUljteo
ベストコンビだし意識せず色々飛び越える、けど意識したらクソ雑魚の部類だよなパピヨン
717 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/23(日) 01:34:52.22 ID:/6MaJ2q7O
この子弱すぎて攻めが全部自分に返ってきてるじゃんあまりにも雑魚
意識しなかったらトレーナー室でぐーたらしたり尻尾手入れもさせるのにもうこの調子じゃなんにもできなくなってそう
718 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/24(月) 00:53:25.53 ID:9zd8qTaz0
パピヨン「――はいっ、おーわり。どう?違和感とかない?」

シルフィー「いえ大丈夫です。すみませんパピヨンさん、今日もお願いしてしまって……」

パピヨン「良いの良いの、アタシがやりたいからやらせて〜って言ってるんだし。あ、今日使ったオイルは実は最近の新作なんだけど……大丈夫そうだね」

――シルフィーの緑色の尻尾がつやつやと輝いている。元からシルフィーは手入れも上手でアタシがわざわざやるほどでもないんだけど……それでもやっぱり、やりたくなってしまうのが性というもの。

だから時々、こうやってお風呂上りとか寝る前に尻尾の手入れをさせてもらっている。ん〜、ほんっとシルフィーの尻尾は綺麗で良いな〜。

シルフィー「自分でやるよりもパピヨンさんにやって貰うと気持ちが良いですね、手つきも凄い丁寧で、繊細で……今度改めて教えてもらえませんか?」

パピヨン「ん〜?でもシルフィーがアタシ並みに上手くなっちゃったらアタシがやれなくなっちゃいそうだし〜?ま、でも
オッケー。次の休みとかでしっかりとお手入れ教室開いちゃう」

アタシ先生が教えるウマ娘の尻尾手入れ教室〜……うん、中々いい響き。これは授業料でがっぽがっぽ!

シルフィー「……人はたくさん来ると思いますけど、あんまり悪いことは考えない方が良いですよ?たづなさんにも、トレーナーさんにも怒られちゃいますよ?」

パピヨン「むっ、別に考えてないけど〜?」

……なんでバレたんだろ。お兄さんはどうでもいいけど、たづなさんはちょっと嫌かも。めんどくさいし……あの人たまに凄い圧を感じるからな〜。

シルフィー「あ、そうだ。パピヨンさん、この間ライムさんが尻尾の手入れで悩んでいるって言っていましたよ。何でも、上手に出来ないんだとか」

パピヨン「むむむっ!?シルフィー、そういうのは早く言わないと〜!」

ほほう!ライムが尻尾の手入れで悩んでいる……!ライムめ、アタシが手入れ大好きなの分かっていてそういうの隠しちゃうんだ〜?こーれは、アタシがしっかり丁寧にお手入れしてあげなくては!

パピヨン「じゃあ明日早速やってあげないと〜。櫛とオイルとローションと……あ、折角ならお風呂上りに突撃して最高の状況で――」
719 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/24(月) 00:54:01.80 ID:9zd8qTaz0
と、いう訳でライムがお風呂から上がるのを監視――こほん。いいタイミングで発見したのでアタシの部屋に連行した。

……いやまあ、大体のウマ娘がお風呂に入る時間は同じ時間帯だし、監視とかしなくても大体予想は出来る。遅くまでトレーニングしてたとかなら、お風呂が遅くなったりもあるけど。

ライム「し、尻尾の手入れですか……?い、いえいえ、そんなパピヨンさんにして貰わなくても!わ、私は一人で出来ますから……!」

パピヨン「まあまあ遠慮しないでライム〜。それに聞いたよ?ライムって尻尾の手入れで悩んでるんでしょ?」

昨日シルフィーから聞いたんだ〜。というと、ライムは恥ずかしそうにぐぬぬ……みたいな顔をして、耳をぺたんと倒す。

……ぷぷっ。こういう表情、貴重かも。

ライム「し、シルフィーさん……!ぅ、も、もう……わ、分かりました。では……お、お願いします。出来れば、優しくお願いしますね……?」

パピヨン「待ってました〜!んもう、ライムももっと早く素直になればよかったのに、それじゃあ――あ、普段から使ってるオイルとかローションある?トリートメントとか……」

もしお気に入りとか、何かの成分で痒くなっちゃうとかそういうのがあるなら色々と考えなくちゃいけない。その辺りはちゃんと考えるべきだよね。。

ライム「い、いえ。そういうのは特にありませんし、お気に入りとかも……普通の市販の奴を使っていますから」

パピヨン「オッケー。じゃあアタシが持ってきた特製の奴を使っちゃうね。ほんと、なにか変な感じがしたら言ってね?すぐ拭いて別の奴を使うから」

――さて、それじゃあ早速始めちゃおう。お風呂上りなだけあってちゃんと尻尾はいい感じに湿っている。じゃあまずは櫛を入れて毛並みを……。

ライム「んっ……!」

パピヨン「んっ?」

櫛を軽く入れてスーッと撫でるように動かすと、ライムの口からそんな声が漏れて、体がビクンと震えた。

……もう一度、同じ場所からスーッと櫛で尻尾を撫でる。

ライム「んっ、ふっ、くっ……!ふはっ……!」

びくっ、びくっ……と、体が震える。びくびくと余韻でまだ身体が動いている。
720 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/24(月) 00:54:39.44 ID:9zd8qTaz0
パピヨン「――――なんだ、尻尾が弱いなら最初からそう言えばいいのに」

ライム「は、恥ずかしかったんですよ……!じ、自分でやろうとしても、くすぐったくて中々上手く出来なくて……!」

尻尾を触るとくすぐったくてまともに手入れが出来ない――成程、それは困る。アタシだったら悲しくてストレスが溜まっちゃう。

……それじゃあ人に頼むのも怖いはず。ちょっとミスしちゃったかも、そういう事情なら……もう少しやりようはあったかも?

パピヨン「ごめんごめん、それじゃあもう少し優しくやるから……くすぐったいって言うなら、細かい櫛よりも少し大きめの櫛でやった方が良いかも」

という訳で別の櫛に変えてチャレンジ。そして尻尾の根元にゆっくりと櫛を差し込んで……ゆっくりと、さっきよりも遅いスピードで、毛並みを整えていく。

パピヨン「はい、じゃあ今から行くよ〜。はい、すーっ……」

ライム「ふっ、ふふふふふ……っ!くっ、くふっ……ふはっ……!」

先ほどよりもマシだけど、やっぱりまだくすぐったそうで、笑い声が漏れている。

パピヨン「…………」

……どうしよう、ちょっと……ゾクゾクする。あのライムが、アタシの手で……体をビクビクさせて声を漏らしている。

…………ちょっとくらいなら。良いよね。

ライム「んっ……ふっ!くっ……ぁ!ひゃっ!?ちょ、ぱぴよんしゃん……!」

パピヨン「ごめんねライム。ちょっと念入りにやりたいから少しくすぐったくさせちゃうかも」

そう言って、櫛を尻尾に差し、ゆっくりと丁寧に撫でて毛並みを整えていく。すっ、すっ、すーっと、尻尾の表も裏も、一人じゃ上手く触ることのできない部分も念入りに櫛を入れていく。

ライム「……っ!ぁ、ふぁ……!くっ、ふふふっ……!ふはっ、あはははは……!そ、そこ、だめ……ですからぁ……!」

パピヨン「一人じゃできない部分だからね〜。少し我慢してね〜」
721 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/24(月) 00:55:32.83 ID:9zd8qTaz0
全体の毛並みを整えたので、次はオイルを広げていく。手で触ることになるから、櫛よりもくすぐったいし刺激も強いかもだけど……まあ、そこはアタシの手腕に任せて欲しい。

パピヨン「じゃ、根元から広げていくね。出来るだけ優しくするからね」

ライム「ほ、ほんと、ですか……?や、やさしくしてくださゃぁ!?」

ぬとぬとになった手で尻尾の根元に指を入れる、そして浸透させるために軽くわしゃわしゃと指を動かす。

ライム「あっ!ほ、ほんとっ、ぱ、ぱぴよんしゃ……!〜〜〜っ!」

……近くにあったアタシの枕に顔を埋め、へたりと上半身を倒す。必至にアタシの手入れの声を我慢しようとしているのか、より一層体がびくびくしている。

ま、アタシは続けていくだけだけど〜……ふふ。まさかこんな弱点があるなんて知らなかったな〜……でも安心してね?しっかり、尻尾の手入れはするしとっても気持ちよくしてあげるから……。

パピヨン「わしゃわしゃわしゃ〜……お痒いところはございませんか〜?」

ライム「ふっ、ふっ、ふぁ……!〜〜〜!〜〜〜!」

パピヨン「あ、ここかな?じゃあちょっとここをちょっと爪で引っ掻いて……かりかり」

ライム「〜〜〜〜〜!!!ふっ、ふーっ!ふぁ!?あっ、ひゃ……!も、いいかげんに……ひぅ!?」

パピヨン「じゃ、全体に広げちゃうね」

根元に入れた指を、尻尾の先までなぞるように動かしていく。尻尾の根元から先までを撫でて、終わったらもう一度根元から撫でる。尻尾全体にオイルが広がるように、光沢にムラが出ないように満遍なく撫でる。

ライム「ふぁ、ふはっ……!あっ、あはははは……っ!く、くふっ……!……っ!〜〜〜!」

パピヨン「ちょっと暴れないでよライム。危ないしムラが出来ちゃうから……ほらほら、あと少し、我慢我慢〜」

ライム「……ぁ〜〜〜〜っ!」
722 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/24(月) 00:56:06.83 ID:9zd8qTaz0
パピヨン「ごめんってライム〜!いや、結構絡まってたりしたから念入りにやりたくて……!」

ライム「あ、あれだけやっておいてなんですかそれは!」

――綺麗な毛並み、つやつやの青い光沢。とても満足のいく手入れだった――アタシにとっては。

しかしライムにとってはそうではなかったみたいで。顔を真っ赤にしながらアタシを睨み、プンプンと怒ってくる。こういうライムもまた珍しい。

ライム「も、もう二度と!二度とライムさんには頼みません!」

パピヨン「え〜!?そんな、もう今日みたいなことはしないってライム!優しくするから〜!でもほら!滅茶苦茶綺麗になったでしょ!?」

ライム「くっ……!ま、まあ、それはそうですけど……!」

パピヨン「次はもっと勉強して、滅茶苦茶気持ちよくしてあげるから!勿論くすぐったくはしない!ね、ね!?」

ライム「…………ほ、本当ですか?ま、まあ、私もこんなに綺麗にして貰ったのは、嬉しかったですし……こ、今回だけですからね」

――勝った!

と、いう訳で。アタシはこれから尻尾手入れをやらせてもらうことになった。あのライムがあんな、あんな声をあんな表情で……!

パピヨン(……アタシだけが独占しちゃってるんだよね、これを)

……罪悪感がないわけじゃない。でも、まあ……これもいいかなと思った。

取り合えずライムには後で尻尾手入れ教室に来てもらうことにしよう。自分で出来るようになった方が良いのはそうだしね。
723 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/24(月) 00:56:35.18 ID:9zd8qTaz0
お疲れさまです、00ボーナスの尻尾手入れです。

おやすみなさい。
724 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/24(月) 07:34:15.18 ID:2wtsC9/Co

たまらん
レースでは見せない表情を自分だけが知ってるなんて……最高!
725 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/24(月) 09:19:09.76 ID:dND+I8qsO

でも幼馴染み彼氏にいつか尻尾手入れの役目とかも奪われるんだよね…
726 : ◆OX0aJKbZO.0H [sage]:2024/06/24(月) 21:55:49.02 ID:9zd8qTaz0
流石に死ぬ
デュランダルデュランダルデュランダルデュランダルジャーニージャーニージャーニージャーニービリーヴビリーヴビリーヴ
727 : ◆OX0aJKbZO.0H [sage]:2024/06/24(月) 21:59:03.42 ID:9zd8qTaz0
は〜〜〜〜〜デュランダルデュランダル……は〜〜〜〜〜
728 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/24(月) 22:48:18.46 ID:9zd8qTaz0
落ち着いたのでやりまーす。これだけかも。



9月前半。

『……もう少し近くに来てくれないか』

パピヨン「べ、別にいいでしょこの距離でも。アタシは今この距離が良いの!」

次のレースの話をするためにパピヨンをトレーナー室へ呼び出したのだが、パピヨンが何故だが自分を警戒して全然近くに来てくれない。部屋の隅っこの方で、あの日水族館で購入したペンギンのぬいぐるみを抱きかかえながら睨みつけてくる。

……ま、また何かやってしまったか?まだあの時の注意が引いているか?はぁ……どうしたものか。

『……取り合えず話を始めるぞ。聞こえなかったらちゃんと近くに来てくれよ』

パピヨン「うるさーい!ばかばかばかばか!」

それになんだか妙に子供っぽいな……まあでも普段もこんな感じか?

『次走についてだが――』

エルムステークス、1700mをしっかりと走り切り一着を取ったパピヨン――夏の合宿を得て、しっかりとスタミナをつけた。これなら後はスタミナを維持しつつ走力を鍛えていくだけ。

――いや、話しはそう単純ではないが。今はとにかく、資格を得た――そう思うことにしよう。

(――短距離でG2東京盃、G1JBCスプリント、マイルならチャンピオンズカップ……いや)

パピヨンなら――もっと高みを目指せるんじゃないか。国内だけじゃない、海を越えて――そう考えてしまう。

『……』

パピヨン「ちょ、ちょっとなに。そんな見つめて……み、見つめないで!キモ!キモキモキモ!」

トレーナーとして。【貴方】は――。


次走は:安価下1〜3
1 10月前半、1200mG2東京盃(VSブラックマンティス)
2 11月前半、1200mG1JBCスプリント
3 12月前半、1800mG1チャンピオンズカップ(VSステラライム?)
4 世界へ視野を向けて。
729 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/24(月) 22:59:51.67 ID:ectNqJNOo
1
730 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/24(月) 23:01:17.80 ID:2wtsC9/Co
1
731 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/24(月) 23:29:25.64 ID:nJdki+940
一応1
732 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/24(月) 23:41:09.02 ID:9zd8qTaz0
『来月の東京盃――これに出よう』

エルムステークスからクラスが上がりG2、東京盃。マイルこそ走れるようになったが、パピヨンの真骨頂は短距離――きっとそこでも勝つことが出来るはずだ。

パピヨン「お、短距離じゃん。お兄さんもしかして――見たくなっちゃった?」

アタシがぶっちぎりで逃げ切って勝っちゃうところ?と、ニヤニヤ笑いながらパピヨンは自信たっぷりに言ってのけた。確かにそれだけ自信満々になる気持ちもわかる、しかし――久しぶりの実戦での短距離。そううまくいくとは思わない。

『……それに、東京盃と言ったら――ブラックマンティスも出走する』

パピヨン「……!」

あの日の模擬レース以来、たまに併走に付き合って貰ったりすることの多いブラックマンティスとは、ここが初めての対決。全てを切り裂く末脚と、圧倒的な迫力。あれを身をもって感じたことのあるパピヨンなら、その恐ろしさも分かっていることだろう。

パピヨン「ふーん……じゃ、アタシマンティに謝らないとじゃん」

『ん?』

パピヨン「アタシ、この前マンティに次のレース応援するね〜。とか言っちゃったけど、それは無理だなーって」

『……なるほどな。まあ、程々にな』

パピヨン「はいはーい。別に慢心はしないけど、ちょっと気合い入れて練習しなくちゃね」

――久しぶりの短距離だからか、気合も十分。これは良いトレーニングが出来そうだと、心の中で笑う。

パピヨン「ま、そのためにも英気を養わないとね。お兄さんちゃんと冷蔵庫にアイス入れてる?貰っちゃうねー」

『…………』

ダメかもしれないと、心の中で悲しくなった。
733 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/24(月) 23:58:44.03 ID:9zd8qTaz0
ごめんなさいちょっとだけ寝てました。



パピヨン「そろそろ始まるね〜」

『ああ、そうだな』

トレーナー室にあるテレビ、そこで【貴方】とパピヨンはレースを見る。ダートG1、ジャパンダートダービー。

――やはり本日の主役はこのウマ娘で間違いありません。これまで5戦5勝、無敗のウマ娘ステラライム。

ライム「…………」

――しかしこの距離は彼女にとっても初の挑戦。しかしそれを不安にさせない迫力と表情がうかがえます。

テレビにステラライムが映る。やはりステラライムの注目度は群を抜いており、大きな歓声が沸き上がる。

『……さて』

パピヨン「…………」

――さあ各ウマ娘ゲートイン完了。出走準備が整いました。

ライム「――!」

――さあジャパンダートダービー!スタートいたしました!

734 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/25(火) 00:06:25.20 ID:YDQ58vaT0
ステラライム、結果は……:コンマ直下
1〜4 一着!
5 二着
6 三着
7 掲示板
8〜9 あちゃぁ
0 おおっと
735 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/25(火) 00:16:27.87 ID:bVaemvkqo
さて
736 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/25(火) 00:29:22.27 ID:YDQ58vaT0
星、墜ちる。

それじゃあ今日はこれで終わりです。お疲れさまでした。おやすみなさい。
737 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/25(火) 00:33:48.97 ID:ZPveajbAo
おつ
距離が厳しかったか……
いけ!パピヨン!しっとり慰めタイムだ!!
738 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/25(火) 21:45:53.99 ID:YDQ58vaT0
すみません訂正させてもらいます。ステラライム5戦5勝と言いましたが4戦4勝にさせてもらいます。

見返したらちょっと厳しかった……日程が……。



――さあスタートしました!おおっと8番少々出遅れ!バ群から3バ身ほど後方からのスタートとなります!

スタートと同時に一人出遅れが発生。しかし他のウマ娘は好スタートを切り、各々の位置に陣取っていく。

ステラライムは前方集団に位置取りゆっくりと進んでいく。先頭を往く逃げウマ娘を見ながら、他のウマ娘に混ざる形。

――先頭を進む4番、そしてそこから5バ身ほど離れた位置に固まって10番1番、内に5番ステラライム、その後ろに11番――。

パピヨン「…………」

『……少し囲まれているな』

王道のレース展開だが、それ故に今のライムの位置取りは苦しそうだ。前にも後ろにも囲まれ、中々そこから出ることは出来ない。その表情からも苦しさが伺える。

パピヨン「まだ大丈夫でしょ、始まったばかりだし」

『まあ、それはそうだが……』

そこからというものの中々レース展開は動かず、そのまま最終直線。先頭を走る逃げウマ娘がバテはじめゆっくりとペースを落とし始めた瞬間。

――さあ最終直線!ここからレースはどう動くか!ステラライム来ないのか!少々苦しいか!

――逃げる4番!追う10番!リードは3バ身!しかしどんどん差が縮まっていく!大外からなんと2番!先頭へと迫る迫る!

ライム「…………っ!!!ああああああああああああ!!!」

――残り200!ここで先頭変わり10番!追う1番と2番!最後は三人の争いになる!そこから少し下がりステラライムも追うがこれはこれはもう無理か!

パピヨン「……っ」

――内10番、外2番!ここでゴールイン!少々真ん中1番は苦しいか、3人もつれ合っての同時ゴールイン!これは写真判定!そして4着にステラライム、5着に9番――。
739 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/25(火) 21:46:36.89 ID:YDQ58vaT0

パピヨン「――――」

『…………』

――ステラライムが負けた。当然レースに絶対はない、しかしあのステラライムがこうやって負けるさまを見てしまうと――【貴方】はパピヨンを見る。

パピヨン「…………」

『……パピヨン』

前に出ることが出来ず自分の走りが出来なかった、初めての距離でスタミナが足りなかった、純粋に力が足りなかった――負ける理由には色々な物がある、しかしステラライムの場合それは自分の走りが出来なかったことにある。

――もし、最後囲まれていなかったら?こういう考えは禁忌だが、それでも――【貴方】は考えてしまう。

パピヨン「……ちょっと、走ってくる」

『あ、おいパピヨン!』

――――行ってしまった。ライバルであるライムの初めての敗北を見て、思うところがないわけがない。今はそっとしておいてやるべきか――。

『……大丈夫かな』
740 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/25(火) 21:57:40.27 ID:YDQ58vaT0
パピヨン「…………ふぅ」

――9月の夜はまだまだ蒸し暑い。軽く走り込みをしただけなのにムワっと汗が籠り、気持ち悪い。

お兄さんの期待を裏切ってしまうんじゃないかと不安になったとき、ちょっとモヤモヤすることがあったとき――兎に角アタシは走る。走ればその瞬間だけでも気持ちをリセットできるから――けど、ちょっと今回のそれは普段とは違った。

走っても走っても、なんだか引っかかる。小さなモヤモヤが残って消えない。

パピヨン「嫉妬、ムカつき……違う、違うのかな」

アタシがライムに初黒星を付けてやる!そういう気持ちも確かにあった、だけどそんなことで――いや、ダメだ分かんない!アタシがライムをどう思っていたのかが今更分かんなくなってきた!

ライバル!そう、ライバルになりたかったの!だから――アタシはずっとライムを。

パピヨン「…………そろそろウイニングライブも終わったかな」

――スマホを取り出して、電話をかける。プルル、プルルとコール音が鳴って。

ライム「はい、もしもし。パピヨンさんですか?」

パピヨン「――んっ、んんっ。こんばんはライム」

自分からかけておいて、ライムが電話に出たことに驚いて咄嗟に声が出なかった。喉を鳴らして、声を整える。

パピヨン「レースお疲れさま〜。見てたよテレビで」

ライム「あ、あはは――そうですか、見てましたか……」

――恥ずかしそうに頬を指でかく姿が見える。


ライムは――:コンマ直下

コンマが高いほど全然気にしてない!低いほどめっちゃ落ち込んでるし泣いてる。
741 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/25(火) 22:07:56.56 ID:JkGDSsVDO
はい
742 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/25(火) 22:58:48.34 ID:YDQ58vaT0
ライム「――少し申し訳ないところを見せてしまいましたね。私としては、無敗のままパピヨンさんの挑戦を受け続ける予定だったのですが、それは叶いませんでしたね」

パピヨン「は〜?何その予定。ちょっと調子に乗り過ぎでしょ」

あはは、そうですよね――でも。と電話越しのライムが続ける。

ライム「――私はもっと強くなりますよ。この負けを糧に、私はより速く強く……ですから。もし私の今日のレースを見て勝てるなんて思っていたら……」

パピヨン「ぷっ、ぷふ、ぷはは!ちょっとライム、それはアタシを舐めすぎじゃない?」

負けた姿を見て、アタシなら行けるかも――そんな甘えた考え、してやるもんか。

パピヨン「あーあ、もっと落ち込んでたら慰めてあげる予定だったのに。負けたなら負けたらしく泣いてよね」

ライム「ふふ、泣いて勝ちに繋がるならいくらでも泣いてあげますよ。でも、そうじゃないでしょう?」

パピヨン「…………強すぎでしょ。ほんと」

ただただ圧倒される。このウマ娘は――ステラライム、ほんと……。

パピヨン「じゃ、また今度。次戦う時は黒星をもう一つ増やしてもらうから覚悟しといてね〜?」

ライム「――ええ、期待して待っていますよ。パピヨンさん」

――プツん、と電話が切れる。全く怖いウマ娘。ちょっと声が震えてたくせに、あんなこと言っちゃって。あーあ、まあ気持ちは分かるけど。

パピヨン「…………ま、安心だねとりあえず」

もしこれで本当に落ち込んで、うじうじしてたら――アタシどうしてたんだろ。アタシが言えたことじゃないのにね、同族嫌悪って奴?めっちゃイライラしてたかも。

あーあ、まあとりあえず良し!もうちょっと走って、部屋に戻ろーっと。
743 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/25(火) 23:25:39.24 ID:YDQ58vaT0
――――ニュースや新聞、雑誌ではジャパンダートダービーの事で持ち切りだった。

「ステラライム敗北。ダートの星ついに墜ちる」なんて、それらしい見出しでステラライムの敗因を語っていたり、勝利したウマ娘へのインタビューが乗っていたり。

パピヨン「めっちゃパピヨンのこと書かれてるじゃん。ほんっとよくやるよね」

『……不満か?』

パピヨン「別に?ただ――勝手にライムのこと、落ち込んでるとか悔しがってるとか、インタビューしてもないのに憶測で書くのは――ねぇ?」

『……キミ、そういうところちょっと怖いよな』

パピヨン「は?なにが?」

なんだかパピヨンの雰囲気が怖くなってきた。この話は少し止めておこう。

『さて、10月の東京盃に向けてトレーニングを続けていくべきだが――基本的には筋力トレーニングになる』

スタミナは十分、なら後は体を鍛えるだけ。

『ジムも坂路も使って、パワーを鍛えて力強いトモを手に入れる。あとは他のウマ娘の情報だが――』

パピヨン「はいは〜い。あとで適当に見ておくから資料置いておいてよ、それじゃ。ちゃちゃっとトレーニング始めよ、お兄さん?」

――ま、やる気は十分。あとはどれだけやれるかだな。
744 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/25(火) 23:38:04.54 ID:YDQ58vaT0
東京盃前イベント。:自由安価下2まで



今日はこれで終わりです。お疲れさまでしたおやすみなさい。

そろそろ自由安価厳しくなってきてそうなので、自分で色々イベント用意していった方が良いですかね?なんかあったら教えてください。
745 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/25(火) 23:56:48.62 ID:ZPveajbAo
東京盃勝ったらご褒美要求するんだー、どんなのかって?ヒ・ミ・ツ(まだ決めてない)みたいな内容をマンティに話して悶々とさせるパピヨン
本人はだから負けないよー位の軽い雑談の体

乙でした
ライムマジ強靭だな、バチバチに対策されて負けはしたけど全然折れてない
安価埋まらないようなら>>1イベントも見たい
746 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/26(水) 00:14:41.61 ID:E1CzQc6DO
芝が主戦場だった(はず)のシルフィーが>>697>>699でダート三人娘に入っているからその補足というか、ダートでも想定以上に活躍して今後の方針について改めて話し合うシルフィーとシルフィートレーナーみたいなのを
747 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/26(水) 00:46:06.48 ID:9CC6+x0Oo
シルフィーダート転向ルートちょっと面白いけどさすがに秋華賞終わってからですね……

そういうわけで再安価させて貰います。もう1個イベント募集、来なかったらなにか考えます。
748 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/26(水) 11:30:22.32 ID:0u+IcM2So
マンティとマントレ側のトレーニングの様子など
ここまでのマンティ戦績とかお出ししてくれると嬉しい
749 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/27(木) 00:37:56.10 ID:HIP2GiRR0
パピヨン「あ、マンティ。そういえばアタシも東京盃出ることになったからよろしくね〜」

マンティ「へ?は、はぃ……よ、よろしく、お願いします……」

――おかしい、思ってた反応と違う。アタシはマンティの反応にむむむとなる。

もっと「へ、へぇ!?そ、そうなん、ですかぁ!?」みたいな反応をしてくれると思ったのに……全然驚いてないじゃん!なんでなんで?昨日決まったばかりの話だから誰にも言ってないのに!

パピヨン「お、驚かないじゃん。もしかしてあれ?アタシなんて眼中にないみたいな?」

マンティ「えっ!?そ、そういう、意味じゃなくて……!ひぅう……パ、パピヨンさんは、で、出て来てもおかしくないと思っていたので……!」

パピヨン「なんか凄いアタシのこと意識してくれてる?やだ、ちょっと嬉しいかも」

――ま、いっか。どんだけ意識されてもアタシはいつも通り走るだけだし。どんなことしてくれるんだろ。

パピヨン「……あ、そうだ。実はアタシ、東京盃で勝ったらご褒美おねだりしちゃうんだ〜」

マンティ「ご、ご褒美、ですか?ど、どんな、ご褒美なんですか……?」

お、食いついてくる食いついてくる。このムッツリちゃんめ〜。興味津々のマンティに、にやりと笑って返す。

パピヨン「――ひ、み、つ!ちょっとマンティには教えられないかな〜、大事な大事なご褒美だからね。勿論お兄さんにはオッケー貰ってるんだけど」

マンティ「お、おおお……ふ、ふぇ。や、やっぱり凄いですね……!パ、パピヨンさんと、トレーナーさん……!」

まあお兄さんにはこんな話一切してないし、ご褒美の内容も全然考えてないけどね!ぷははのは。

パピヨン「んま、そういうわけだから!アタシは次負けないよ〜?」
750 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/27(木) 00:43:45.33 ID:HIP2GiRR0
マンティ「ご、ご褒美……わ、私も、そういうの……憧れます」

パピヨン「そうなの?じゃあねだっちゃえば?」

マンティ「…………へ?」

パピヨン「もしアタシに勝てたら、の話だけどね〜?重賞に勝ったんだし、それくらいあっても全然良いでしょ?」

マンティ「……そ、そう、かもしれませんね。そ、そっか。私も……それくらい……」

お、なんだかやる気出てきた感じ?ま、ちょっとの我が儘くらい叶えてくれるのがトレーナーだよね。お兄さんはそれやって当然だし。

――ま、アタシに勝てたら!の話なんだけど!




おやすみなさい、これだけです。

マンティ戦績はまだできてないので。とりあえずパピヨンとライムだけ載せときます。シルフィーはちょっと保留で。

シルヴァーパピヨン 5戦3勝
メイクデビュー 1着
Pre-OP_プラタナス賞 1着
G1_全日本ジュニア優駿 2着
G3_ユニコーンステークス 5着
G3_エルムステークス 1着


ステラライム 5戦4勝
メイクデビュー 1着
Pre-OP_カトレア賞 1着
G1_全日本ジュニア優駿 1着
G3_ユニコーンステークス 1着
G1_ジャパンダートダービー 4着
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