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【安価コンマ】オリウマ娘と共に

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526 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/12(日) 22:24:17.16 ID:sAgW740n0
なかなか見れなくて遅れてしまいました、すみませんありがとうございました。

テンプレで書いてきてもらったものを採用するつもりだったんですけど、何か分かりにくかったのか来ないで終わっちゃいました……申し訳ないです。

今日は更新できないので、もう少しだけ時間延長してみたいと思います。明日の21時までで。

来なかったら>>524,525から予定通り選びたいと思います。
527 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/12(日) 22:33:12.95 ID:VV51EV380
次走はエルムSあたりかな

最終目標はフェブラリーSか、いっそBCスプリントとか
528 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/13(月) 12:50:36.20 ID:NgVQ7RY7O
案外海外の方が上手く走れたりするかもだし海外行くか
ただ今年一杯は国内で走って来年からになりそうそうすると

血統分からないけどそういう血が混ざっててもおかしくはないし
529 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2024/05/13(月) 18:21:47.05 ID:baB4dCIF0
いつかアメリカ行ってメトロポリタンハンディキャップ(アメリカの6月開催G1、ベルモントパーク競馬場ダート1600m)かブリーダーズカップ・ダートマイル(アメリカの10月末or11頭開催G1、開催地は持ち回りダート1600m)出たいとか言っても良いと思う

因みにどっちも凱旋門賞やドバイシーマクラシックなんかも入ってるような世界のトップ100G1レースに乗ってる(国際競馬統括機関連盟なるwikiページ参照)


差し当たりは夏合宿挟んでオープンのながつきステークスかG2東京杯、年末にG3カペラステークスorチャンピオンズカップ、シニア級入ってからコーラルステークスって感じに
530 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/13(月) 22:27:33.24 ID:WKyf6WzJ0
時間過ぎましたがこれで終わりたいと思います、ありがとうございました。

次走は「エルムステークス」「クラスターカップ」「ながつきステークス」「東京盃」ですかね。障害レースはちょっとお留守番!

最終目標は国内G1だったり国外G1だったり、まだ決めませんが候補には上がってくる感じで。パピヨンに意識だけさせておきましょう。

では、早速次走決めます。
531 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/13(月) 22:31:59.22 ID:WKyf6WzJ0
ではおやすみなさい。



次走は――:安価下3までで一番コンマが大きいもの

1 8月前半に札幌で行われるG3「エルムステークス」
2 8月後半に盛岡で行われるG3「クラスターカップ」
3 9月後半に中山で行われるOP「ながつきステークス」
4 10月前半に大出行われるG2「東京盃」
532 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/13(月) 22:43:00.44 ID:kwgpzOzA0
1
533 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2024/05/13(月) 22:47:07.15 ID:baB4dCIF0
4
534 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/13(月) 22:58:10.42 ID:9rS2Fg0io
1
535 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/13(月) 23:13:10.31 ID:WKyf6WzJ0
次走は「エルムステークス」です。1700mの今まで最長距離ですが、何とか頑張りましょう!

そして札幌でデートです。ありがとうございました。
536 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/14(火) 15:40:45.48 ID:BsqSSE0+0
???「札幌デートか……塩ラーメンが旨いと聞くぞ」
537 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/14(火) 22:51:38.09 ID:hywWUxnU0
パピヨンなんか惜しいとこで毎回勝てないキャラな気がする
シニアが終わるまでにG1勝てなさそうだけど最後に勝ってハッピーでも楽しそう
538 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/19(日) 22:51:03.79 ID:Oqm+6HQRo
エタ?
539 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2024/05/20(月) 23:35:18.34 ID:IClHYhfbO
あーあもうやる気なくなっちゃったか
すぐエタるよな安価やる奴ってゴミばっかり
540 : ◆OX0aJKbZO.0H [sage]:2024/05/21(火) 23:09:59.14 ID:H7a23omZ0
生きてます、すみませんもう少し待ってください。
541 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/21(火) 23:17:49.16 ID:LycZD2yqo
変な人に返事せんでええよ
542 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/21(火) 23:24:41.20 ID:eX4p3ltXo
報告おつー
おけおけ
543 : ◆OX0aJKbZO.0H [sage]:2024/05/25(土) 05:01:23.22 ID:1knW09Ei0
「エルムステークスにしよう」

8月前半に札幌で行われるエルムステークス。距離は1700mと少し長いが、時期も丁度いい。

パピヨン「エルムステークス、エルムステークスかぁ……えっ。ってことはもしかして夏合宿途中で抜け出す感じ?」

「まあ、そうなるな」

パピヨン「えぇ〜!?アタシ、合宿中の夏祭りとか楽しみにしてたんですけど!」

「……札幌にも夏祭りはあるさ、ただまあ友達と行ったりは出来ないかもしれないが……」

確かに夏祭りに友達と遊びに行く予定が合ったりしたのかもしれない、だったらエルムステークスではなく少し後の――。

パピヨン「はぁ〜……いや、いいよ。別にそういう予定があったわけじゃないし、ちょっと気になってたな〜くらいの気持ちだったし」

そう言うと、彼女はプイっとそっぽを向いてしまった。何かまずい事を言ってしまったかと不安になるが、きっと大丈夫だろう。

「……そうか?じゃあ、予定通りエルムステークスで行こう。札幌だし美味しいものも沢山あるだろうな」

パピヨン「お、そういう話題出したってことは全部お兄さんの奢りだかんね?」

「えっ」

パピヨン「ぷぷぷっ。ごちそうさまで〜す!」

――と、いう訳で次走は札幌で行われるエルムステークスに決まった。

とりあえずはエルムステークスを勝つことを目指して、そこから先は――どこまで羽ばたけるか、ゆっくり相談して考えていこう。
544 : ◆OX0aJKbZO.0H [sage]:2024/05/25(土) 05:02:53.52 ID:1knW09Ei0
パピヨン「うっわ〜!綺麗な海!え、すご。滅茶苦茶夏じゃん!」

夏合宿初日、パピヨンが海を見てキラキラと目を輝かせている。

「海は初めてか?」

パピヨン「うん!始めて来た!うわ、砂浜とかこんな感じなんだ……わ〜……!」

……やっぱり年頃の女の子っぽい所はあるんだよな、この子。しかし、予定だと初日は簡単なトレーニングで終わらせる予定だったし。うん、そうしよう。

「……よし、パピヨン!今日はトレーニング無し!海で思いっきり遊んで来い!」

パピヨン「えっ!?いいのお兄さん!?」

「ああ、まあ初日くらい大丈夫さ。それに他のウマ娘も、結構遊んでるみたいだし、良かったら友達でも誘って遊んできな」

パピヨン「お兄さんやさし〜!え、なんか別人みたい!あとで変な事とかするつもりでしょお兄さん!」

「酷い言い草だな……はあ、けどあまり遠くまで行ったりするんじゃないぞ、あと適度な水分補給と休憩を――」

パピヨン「はいはい分かってるって!じゃあちょっと、行ってきます!」

――そして彼女はぴゅーんと飛び出していった。
545 : ◆OX0aJKbZO.0H [sage]:2024/05/25(土) 05:11:21.75 ID:1knW09Ei0
夏だ、海だ!(初日):自由安価下2まで。

絡みたいキャラとのイベントや、【貴方】とのイベントとか、それ以外にもそれっぽいイベントです。



お久しぶりなのにこんな時間で申し訳ないです。




546 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/25(土) 09:02:16.69 ID:/cczzHeIo
他の娘がサンオイルを塗っているのを見てトレーナーにイタズラしようと思いつくパピヨン
547 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/25(土) 09:47:01.54 ID:cemcgW4DO
遊びとトレーニングも兼ねてオリウマ娘(パヒヨン・シルフィー・ライム・マンティ)+担当トレーナーのペアでビーチバレーをする

トレーナー参加が厳しそうならオリウマ娘四人だけでビーチフラッグとかスイカ割り
548 : ◆OX0aJKbZO.0H [sage]:2024/05/25(土) 20:13:40.49 ID:1knW09Ei0
水着:安価直下
1 スク水
2 >>490
549 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/25(土) 20:52:32.37 ID:1knW09Ei0
今気づきましたすみません上げてなかったですね。

サンオイルイタズラパッと思いつくの塗って貰うやつだけなんですけどそれですよね多分。

安価は下でお願いします。
550 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/25(土) 21:24:41.43 ID:cYJjnpaGO
2
551 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/26(日) 00:42:13.18 ID:XGMLnMWp0
モブ「はー、ちゃんと塗っておかないと痕になっちゃうし、塗っとかないと……」

水着に着替えようと脱衣所に向かうと、知らない子がせっせとサンオイルを塗っていた。

あー、確かにアタシも塗っておかないと日焼けになっちゃうし塗っておかないとなぁ。

パピヨン「…………!!!」

その瞬間、アタシの頭に電撃が奔る!天才的な閃き!

そうだ、アタシの水着を見ても全然慌てなかったお兄さん。そのお兄さんを慌てさせる絶好のチャンス!顔をまーっかにさせて、あの別に興味ないですけど〜?みたいな表情、ぐちゃぐちゃにさせちゃう……!

パピヨン「じゃあ早速準備準備〜」

スク水……じゃなくて今日はあの水着でもいっか。練習の時だけスク水にすれば問題ないでしょ〜。

――あの日のリベンジ!しちゃうぞ!
552 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/26(日) 00:44:34.65 ID:XGMLnMWp0
パピヨンが飛び出して行ってから数分後、彼女は小走りに何かを抱えながらこちらに向かって来た。

パピヨン「ねえお兄さーん?ちょっとお願いあるんだけど」

「……キミ、学校指定の水着はどうしたんだい」

パピヨン「今日は休憩って言うからこっちにしちゃった。あれ、もしかしてダメだった?」

「全く……練習の時は着替えるんだぞ」

あの日トレーナー室でお披露目してくれたワンピースの水着。青い空の下、海で見るその姿はとても眩しくて、なんだか一段と似合っているように見えた。

「それで?お願いって」

パピヨン「実はサンオイル塗るの忘れちゃって〜、だからお兄さんに背中塗って欲しいんだ〜」

「…………は?」

思わずそんな声が出てしまった、いや。なんでそんな……。

「別に自分じゃなくても良いだろう、ライムとかシルフィーとか知り合いのウマ娘に……」

パピヨン「え〜?でもライムもシルフィーもまだ荷物の準備とかしてるっぽいし、早く塗らないとアタシの肌に染みとかできちゃうよ〜」

ねえねえお兄さん塗ってよ〜。と、上目遣いでお願いをしてくるパピヨン。普段我が儘を言う時の声、こうなったらこの担当ウマ娘は引き下がらない。

「…………はぁ。分かったよ、けどあんまり文句言わないでくれよ」

パピヨン「っ!やったぁ!お兄さんやっさし〜!」
553 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/26(日) 01:07:25.55 ID:XGMLnMWp0
砂浜に広げられたビーチシートと、大きなパラソル。そこに仰向けに寝そべったパピヨンと対峙する【貴方】。

……とても丁寧に手入れされた尻尾が、フリフリと嬉しそうに揺れている。

パピヨン「それじゃあ背中、お願いね?ぷぷ、ちょっと際どいところ触ってもバレないかもよ?」

「からかわない。ほら、こっちも塗るのなんて初めてなんだから、ジッとしてなさい」

パピヨン「はいはーい」

サンオイルを適当な量手の平に出してみて、馴染ませてみる。さて……どうしたものか。

……取り合えず、背中にそっと触れてみる。

パピヨン「ひゃっ……!?」

「っ!?だ、大丈夫か!?」

パピヨンの口から出た声に、反射的に手を放してしまう。

パピヨン「だ、大丈夫大丈夫……ぷ、ぷぷ。お兄さんってば恐る恐るしすぎでしょ。ほんっと女性経験とかないんだ〜?」

「……あんまりトレーナーにそんなこと言わない。ほら、塗らないと染みになっちゃうんだろ」

パピヨン「あっ、話しそらした。やんやん、お兄さんに身体まさぐられちゃ〜う」

「…………」

後でちょっとデコピンでもしてやろうかと思った。


サンオイルぬりぬりイベント:安価直下
1 パピヨンの方が恥ずかしくなってくる
2 パピヨン「こ、今度は、ま、前も塗って欲しいんだけど〜……」
3 めっちゃ知り合いに見られる。
4 自由安価
554 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/26(日) 01:11:05.24 ID:2xBvAAlDO
3
555 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/26(日) 01:21:58.37 ID:XGMLnMWp0
めっちゃ知り合いに見られました、その知り合いは――:安価直下
1 オリウマ娘勢ぞろい(ライムシルフィーマンティ)
2 ウオダス
3 自由安価



今日はこれだけです、お疲れさまでしたおやすみなさい。

一人だけスク水じゃないのもあれなので、オリウマ娘ちゃんたちの水着募集を少しだけします。

次の更新まで募集するので、こういうのが良いって人は送ってくれると嬉しいです。
556 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/26(日) 08:24:49.09 ID:6lfLFfgjo
1

ライムは白地の花柄ビキニ
557 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/26(日) 14:23:45.18 ID:bO9Cl3Amo
おつ 
また誤解が……もう誤解じゃないかもなあ

シルフィーは水着は任せるけど髪はポニテしてると好き
558 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/26(日) 15:59:15.89 ID:fXEkfKZao
マンティは黒のパレオタイプとかどうでしょ
559 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/26(日) 19:24:27.49 ID:XGMLnMWpo
シルフィーは控え目な子だし肌見せるのも得意じゃないかなってスク水着てる気もするし

結構フリフリのオフショルダーみたいなのも着てるような気もします

悩みますね
560 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/26(日) 19:49:31.29 ID:K8gznU0ho
フリフリありのライトグリーンワンピースタイプなどどう?
561 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/26(日) 20:17:25.74 ID:XGMLnMWpo
ワンピ良いですねぇ

ライムとマンティはすぐ着てそう!となったのでみ水着募集これで終わりたいと思います、ありがとうございました!

幼馴染み君にビキニ姿に自撮りプレゼントしてライム。
562 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/27(月) 00:38:52.78 ID:gccZXveTo
ステラライムそんな大胆なことするかな…するかも
幼馴染みくんが悶々としちゃうよ
563 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/28(火) 22:40:48.55 ID:LTvs1gXd0
パピヨン「…………」

『……』

最初は【貴方】をからかっていたパピヨンだがその口数もだんだん減ってくる。サンオイルを馴染ませた手で背中の肌をヌルヌルと触られて、くすぐったいような恥ずかしいようなそんな感覚。

そして思う「あれアタシちょっとやりすぎた?」

パピヨン「……っ」

……お兄さん、すっごい優しい手つき。アタシの肌に傷つけないように〜とか考えてるんだろうな〜。

それに、ちょっと気持ち良いかも……あれかな、なんかツボとかあってそこが刺激されてるみたいな?マッサージとかもちょっと勉強してみたら――。

『……ほら、背中は塗り終わった。もう大丈夫だぞ』

パピヨン「ぇ〜?もう終わり?お兄さん、アタシの肌をもっと触れるチャンスだよ?もっと丹念に塗り広げても良いんだよ〜」

『変なことを言うな!それに……結構人の目がな』

パピヨン「……へ?」

そう言われて気付く。そうだったここって夏合宿の砂浜。そこでアタシはお兄さんに背中を見せてサンオイルを塗って貰って――。

そして、アタシはうつぶせの状態から顔を上げて――。

ライム「あっ……!ど、どうもー……あはは……」

シルフィー「わっ、わぁ……!」

マンティ「ひゃぁあ……」

パピヨン「…………」

――見知った3人がそこにいた。
564 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/28(火) 22:42:29.93 ID:LTvs1gXd0
パピヨン「っ!?な、なんでそこに居るの!?」

顔が一気に熱くなる、ボンっと爆発するみたいに、夏の暑さじゃ誤魔化しきれないほどの熱。

な、なにアタシがお兄さんに塗って貰ってるところ見てるのこの――!?

マンティ「あっ!?やっ、その、パピヨンさ――!」

ライム「やっぱり来た!ほら逃げますよ!」

シルフィー「あ、あのぉ!わ、私は、男の人とそういうのは……!」

パピヨン「あっこら逃げるな!こらぁ!」

『…………行ってしまった』

……まあサンオイルは塗り終わったし大丈夫か。

それに、なんだ。と【貴方】は思う。

『……楽しそうで何よりだな、うん』

自分じゃできない、同期でライバルの彼女たちだからこそパピヨンのあんな表情を引き出せたのだろう。

……それがなんだか嬉しくて。【貴方】は荷物を持って宿舎に戻った。
565 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/28(火) 23:10:16.11 ID:LTvs1gXd0
パピヨン「むむむ……」

シルフィーはイメージに合ったフリル付きのワンピ。髪もポニテに束ねちゃったりして、とても夏って感じの水着姿。

マンティは黒いパレオタイプの水着。結構肌見せるの嫌なタイプかな〜とか考えてたけど、これまた結構肌色多めで。大人っぽいかも?

ライムは……。

パピヨン「幼馴染くんの趣味?」

ライム「怒りますよ!?」

花柄があしらった白いビキニ。いやぁ、水着としては王道と言っても良いそんな水着。むむ、やっぱりアタシもこれくらいストレートな水着の方が良かったかも……。

パピヨン「ま、アタシの方がデカいけどね」

ライム「パ、パピヨンさん結構そういうところありますよね……」

マンティ「……あ、あの。幼馴染って……?」

シルフィー「そういえばマンティさんは知りませんでしたね。実は……ごにょごにょごにょ」

ライム「あっ、あー!シルフィーさん拡散しないでください!やめっ、こらぁ!」

――最近はよくライムの幼馴染関係を弄りがちなアタシたち。まさか委員長みたいなライムがこういう立場になるとは……分からないねぇ。

まあちょっとLANEとかのグループでもからかい過ぎな気もするけど、ライムも本気で怒ったりして来ないし多分大丈夫。

……それに年頃の女の子にそういう話題は必要不可欠!気になって気になってしょうがない!。

マンティ「わっ、わぁ……!!!お、おめでとうございます?」

ライム「止めてくださいよありがとうなんて!だ、だから私は別にそういう仲じゃ――だ、だったら先のパピヨンさんだって!」

んー?
566 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/28(火) 23:26:49.68 ID:LTvs1gXd0
ライム「あんなにトレーナーさんにオイルを塗って貰って、幸せそうな表情で!しかも、なんな場所で!」

パピヨン「は、はぁ!?」

マンティ「あ、あれ凄いですね!パピヨンさん!わ、私じゃあんな大胆な……は、恥ずかしくて!」

シルフィー「しかもトレーナーさんとだなんて、不健全ですよ!あんな、男の人のごつごつした手で……!」

う"〜!こっちに矛先がきたぁ!アタシはこういう弄られるタイプじゃないんですけど!

パピヨン「ち、違いますけどぉ?ア、アタシのあれは……ご褒美!そうご褒美だから!キモいお兄さんにアタシにオイルを塗る権利をプレゼントしてあげただけだから!」

マンティ「……そ、それ、も、もっと凄い……!?」

シルフィー「は、はー!だ、だめ……!だめですよパピヨンさん!」

あれ、ちょっと間違えたかも?

ライム「ふふふ、どうですかパピヨンさん!これが弄られる側の気持ちですよ!」

くっ……何を勝ち誇った顔を!しかしこの状況はまずい、お兄さんとそういう関係なんでしょ?みたいな雰囲気になるのだけは避けないと……!

何か、何か手は――!はっ、これだ!

パピヨン「あ、アタシとお兄さんのことが知りたくば――あれで勝ってからにして!」

そしてアタシは、それを指差す。そう、ビーチフラッグ!!!
567 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/28(火) 23:38:14.87 ID:LTvs1gXd0
――――という訳でビーチフラッグ競争が始まった。正直凄い雑な展開な気がしなくもないけど、気にしない気にしなーい。

マンティ「……あ、あのぉ。パピヨンさんのお兄さんも気になるんですけど……えっと、勝った人に何か、ご褒美みたいな……」

ライム「あ、いいですねそれ!んー、海の家のご飯を奢るとか……でもあまりこういうお金の問題は好きではないんですよね」

パピヨン「――勝った人のお願いを何でもきくとか」

シルフィー「い、言いましたね!?」

ふふん、これくらいしないとね。流石にライン越えてるお願いとかはしないだろうし、まあまあ遊び程度にね、遊び程度に。

シルフィー「……ま、負ける気は勿論ないんですけど。私だけ芝メインなんですよね……」

ライム「でもシルフィーさんはオークス勝ってるじゃないですか!そんな関係ありませんよ!」

……そうだ、あそこの二人はG1ウマ娘。実績的にはこのメンツで群を抜いている――けど、アタシだって負ける気はない。

マンティ「…………」

……うん、マンティもばちばちにオーラ放ってる。分かるよ、遊びだけど――勝ちたくなっちゃうよね。競争、なんだから。

――――一番に旗を取って、あんな命令やこんな命令しちゃうぞ!いやお願い!お願いしちゃう!

旗を刺して距離を取り、四人でうつぶせになる。

――近くにいた子に合図のお願いをして貰う。その子が合図をしたらその瞬間、駆ける。

モブ「よーい……ドン!」

そして、ビーチフラッグ競争が始まった!一気に起き上がり一直線に駆ける!
568 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/28(火) 23:39:09.37 ID:LTvs1gXd0
誰が勝った?:コンマ直下
1-25 パピヨン
26-50 ライム
51-75 シルフィー
76-00 マンティ
569 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/28(火) 23:44:13.29 ID:i4mwTXMv0
せい
570 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/28(火) 23:59:29.95 ID:LTvs1gXd0
ライムはビーチフラッグでも強かった。

ちょっと先の安価ですがライムの命令(お願い)安価もしちゃいます。

では、今日はこれで終わりにしたいと思います。おやすみなさい。



ライムの命令(お願い):安価下3まで

パピヨンに洗いざらい全部話してもらうとか、○○と○○でハグとか。なんでも。

571 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/29(水) 00:04:23.37 ID:PraMaSZro
パピヨンに:ユニコーンSでレース後、トレーナーさんと何かありましたよね?それを教えて下さい!

おつー
この同期達の会話好き好き大好き
ライムちゃんから覇王味を感じる
572 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/29(水) 18:56:09.29 ID:RciKseVDO
乙です
(半ばパピヨンに誘導される形で)シルフィーとマンティに恋人にしたいタイプの人間を発表してもう
573 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/29(水) 19:08:10.74 ID:19YKgSzv0
こんばんは、安価残り一つです。

上げます。
574 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/29(水) 19:12:57.00 ID:qEHqJmVJO
自分だけなのは不公平なので、三人にも気になる人がいるかを言ってもらう
拒否権あり
(ただし、言外に自分は拒否したのに今後ライムに色恋関係でつっついてくるのはどうなのと含ませる)
575 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/29(水) 19:25:54.20 ID:19YKgSzv0
ライムはのお願いは――:コンマ直下
1〜3 >>571
4〜6 >>572
7〜9 >>574
576 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/29(水) 19:37:41.87 ID:RciKseVDO
はい
(てっきり3つ全部採用だと思って>>571に合わせてパピヨン除外してしまった)
577 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/29(水) 19:40:07.28 ID:PraMaSZro
(むしろシルフィーもマンティもいるのに個人ロックオンした安価投げたのすまんかった)
578 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/29(水) 22:07:26.44 ID:19YKgSzv0
ライム「――――っやったぁ!」

パピヨン「……っ!」

マンティ「くぁ……!」

――あと一歩のところ、あと少しでフラッグに手がかかる瞬間アタシの後ろからグイっと腕が伸びて、ライムがフラッグを手にした。

スタートダッシュも上手くいったし、こんな短い距離ならアタシが勝つ――そう思っていたのに。負けた。

シルフィー「はぁ、はぁ……ふぅ、私が一番最後ですかぁ……せめて、もう少し勝負できたらよかったんですけど……」

3人がフラッグに辿り着いてから少しして、シルフィーが到着する。悔しそうな視線をライムに向けて、それに応えるようにライムは、笑った。

ライム「ふふ、シルフィーさんもバチバチでしたね。勿論パピヨンさんもマンティさんも」

マンティ「わ、わたしも、負けるつもりはなかったので……さ、流石ですね、ライムさん……」

ライム「……そんなこと言いながら、目が賞賛する感じじゃありませんよ?」

マンティ「へっ?えっ、あ、ご、ごめんなさい……!」

ライム「あ、いえいえ!そんな気にしていませんから!でも――」

――私、ちょっと最近そういう視線を沢山浴びてるので、敏感なんです。

なんてことを、当たり前みたいにライムは言ってのける。

パピヨン「……っ。言ってくれるじゃん、なに?それ、もしかして――勝者の自慢?私に負けた子からそういう視線沢山浴びちゃう、みたいな」

ライム「考えすぎですよ、パピヨンさん。でも、そういう風に取らえてくれるなら――こう言った甲斐があったかもしれませんね」

……あーもう!むかつくむかつく!
579 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/29(水) 22:19:25.92 ID:19YKgSzv0
ライム「さて、パピヨンさんが言った事ですから当然。約束は守りますよね?」

パピヨン「うっ……」

――にやり、とライムはアタシを見ながら言う。だ、大丈夫。ライムならそんな酷いこと言わない、そこは大丈夫、だ、だよね?

マンティ「も、もしかして私にも何か酷い事を……!?」

シルフィー「え、ええっ!?ライムさんってそんな……!?」

ライム「な、なんで酷いこと言う前提なんですか!や、やりませんからね!?」

まあでも、少しは仕返しがしたいというのも、本音で……と。ちょっと恥ずかしそうにしながら、ライムは口を開く。

ライム「――三人にもいるんですか?気になる人が」

「「「――――!」」」

アタシたち三人の息を飲む音が聞こえる。

パピヨン「で、でもそれって」

ライム「勿論、拒否権はあります!けど……ねぇ?」

――好きな人がいない場合はどうすればいいの、という質問をしようとした瞬間。被せるようにライムはそう答えた。

しかしこの圧、そして笑顔。皆して私の事弄っといて拒否するのはどうなの?拒否したらもう二度とさせないからね?という、オーラ!

マンティ「ふぇ、ぁ、そのぉ……」

シルフィー「す、好きな人……ですかぁ……」

ライム「ふっふっふ。あ、でもパピヨンさんは分かり切ってますから、言わなくても良いですよ?」
580 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/29(水) 22:28:30.59 ID:19YKgSzv0
パピヨン「は、はぁ!?なにそれ、どういうこと!?」

ライム「だってもう分かり切ってるじゃないですか。私もシルフィーさんもマンティさんもお互い理解してるので、無理して言わなくても良いですよ」

――あったまきた!なにそれ勝手に分かった風なこと言って!

パピヨン「別にお兄さんの事とか全然好きじゃないんだけど!?バカ?バカでしょバカ!勝手に勘違いしないで!」

マンティ「……あ、あのぉ。今、自分で」

パピヨン「好きじゃない!誰があんな臭くてキモい変態!」

シルフィー「お、おぉ……!見てくださいマンティさん……!今どきネット小説でも見ないくらいテンプレみたいな……!」

マンティ「ひ、ひぅう……」

ライム「じゃあとりあえず誰から発表して貰うかなー、ふふふ。今度は私が攻める番ですからね」


シルフィーの好きな人:安価下3まで募集。

好きな人の名前でも、好きなタイプでも多分ライムは優しいので許してくれそうです。
581 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/29(水) 22:50:37.85 ID:PraMaSZro
コテコテの白バの王子様タイプに憧れてて欲しい
582 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/29(水) 23:00:26.45 ID:19YKgSzv0
すみませんなんも考えないで安価してました。

23:10になったら締め切ろうと思います。安価は下にずらして下さい
583 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/29(水) 23:00:37.83 ID:eEGmF4J+0
地元の家の近所に住んでる、二つ年上の優しい先輩
584 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/29(水) 23:09:54.58 ID:RciKseVDO
幼少の時からシルフィーにプロポーズしてきている親友の弟
最初は実の弟のように思っていたけど、だんだん好きになっていった感じで
585 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/29(水) 23:24:05.90 ID:19YKgSzv0
次!マンティ!

マンティの好きな人:安価下2まで。50分で締め切り。
586 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/29(水) 23:41:51.50 ID:/qE/xYdCO
同じ歳の真っ直ぐなサッカー少年
自作の絵本を褒めてくれた
なおマンティは夢を追いかけるライバルだと言い張っている模様
587 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/29(水) 23:49:28.56 ID:RciKseVDO
穏やかで優しい師匠的な10歳年上の絵本作家(独身)
588 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/30(木) 00:39:32.63 ID:rpK0aRrr0
すみません凄い遅れました、最後にパピヨンだけやって終わります。おやすみなさい。

お兄さんではないんですけど、嘘っぱちで答えさせたりとかやっぱりお兄さん要素が滲み出てるとか、結構自由で大丈夫です。よろしくお願いします。



パピヨンの好きな人?:安価下2まで。
589 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2024/05/30(木) 00:41:35.16 ID:uLEYRuWF0
古谷徹
590 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/30(木) 00:44:07.74 ID:ncaPtGOlo
はじめ全然お兄さんじゃない特徴を上げるが、だんだん普段のお兄さんじやんそれ〜とパピヨン以外はわかるやつ

おつー
591 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/31(金) 00:41:25.91 ID:X4coU6UUO
ライム「はいじゃあシルフィーさんから!」

シルフィー「え、ええっ!?わ、私からですか!?」

名前を呼ばれビクッと体を震わせて驚くシルフィー。その様子にライムはにやりと笑う。

ライム「ほらほら、早く言ったほうが楽ですよ?勿論黙秘権はありますが――」

シルフィー「わ、分かってますからぁ!うぅ、今までからかってすみませんでしたぁ……」

恥ずかしそうになんだか両手の指先を重ね合わせ、もじもじと動かす。

シルフィー「…………え、えっとぉ。そのぉ……し、親友の……お、弟くんなんですけど……」

パピヨン「弟!?」

やば、思わず声が出ちゃった。落ち着こう落ち着こうと、とりあえず立ち上がってしまったので座る。

シルフィー「ず、ずっと前からその……こ、好意は伝えられてたんです。凄いストレートに、でも、やっぱり親友の弟くんだし、冗談というか、今だけなんだろうなって思って流してたんですけど……」

ライム「……責められ過ぎて意識しちゃったんですか?」

シルフィー「っ!あ、あぅあぁあぁ……!!!」

顔を真っ赤にしてその場にしゃがみ込む。耳をぺたんと倒して、悲鳴みたいな情けない鳴き声を漏らしながら。

だってだってしょうがないじゃないですかぁ……会うたび会うたび好き好き言われたら意識しちゃいますよぉ……!

パピヨン「し、シルフィー……!」
592 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/31(金) 00:42:21.28 ID:X4coU6UUO
ライム「それでは次はマンティさんですよ!存在を何とか隠していたのかもしれませんけどしっかりバレてますから!」

マンティ「ひっ、ひやぁああああ!?」

シルフィーがやられていた時一言も喋らなかったマンティに矛先が向く。まあ人数も少ないし正直意味ないと思うけど……まあ、でも、分かる。

マンティ「え、い、いやわたし、その……」

ライム「もうダメです、私はもう止まれませんよ!マンティさんだって居るでしょう!好きな人くらい!」

マンティ「そ、それは……ぅ。ぁ……ふぇ……」

眼をぐるぐると回しながら、手をわたわたと動かして滅茶苦茶に慌てている。

マンティ「…………ひぅ、あぅ、その……」

――――わ、私と同じくらいの。年齢の……男の子が、居るんです。

マンティ「トレセン学園に入学する前に、学校で……ぁぅ、作った絵本を、ほ、褒めてくれて」

凄い明るくて、クラスの中心みたいな男の子で。サッカーが凄い上手で……わ、私の事を夢を追いかけるライバル同士だって……言ってくれて……。

パピヨン「……うわ、凄いラブコメの主人公みたいなの」

マンティ「学校が離れてしまったのでもう会えないかなーって思ったんですけど……メ、メイクデビューの時に観に来てくれて……!あの、すごい、嬉しくて……!」

言葉から嬉しさが伝わってくるなぁ。というか喋ってる時声も身体もプルプル震えててなんだかこっちも恥ずかしくなってきちゃう。

マンティ「……い、以上、です……ぁ、あぅあぅぁぅ……」

あぁ、マンティもシルフィーと一緒にしゃがみ込んで震えだしちゃった。
593 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/31(金) 01:02:05.34 ID:X4coU6UUO
ライム「――ふぅん。お二人もちゃーんと好きな人いるんじゃないですか。好きな人がいるのに、私の事をそんな風に……」

シルフィー「ご、ごめんなしゃぃ……」

マンティ「か、顔が、顔が熱いよぉ……!ふぇ、ふぇぁぁ……」

――よし、矛先が二人に向いてる間に逃げよ。

ライム「おおっと逃がしませんよパピヨンさん。ほらほら、言っちゃいましょうよ好きな人。誰なんです?その人のどういうところがどんなふうに好きなんですか?」

パピヨン「うがぁぁ!か、肩を掴むなぁ!」

ああもう逃げられない!滅茶苦茶力強く掴まれてる!こんのぉ……予測してたな逃げることを……!

……はぁ。仕方ない、なんかめっちゃニヤニヤされてるけど、ちゃっちゃと適当なこと言って終わらせよ。

パピヨン「……ええっとぉ、そうだなぁ。アタシが好きな人は……まずアタシより年下でぇ」

ライム「ん?」

パピヨン「身長は勿論アタシより低くて、アタシがリードしてあげれるような人でぇ。あとそうだなぁ……」

ライム「いやいやパピヨンさん!それは――!」

やっば、適当言ってるのがバレた?けどこれがアタシの好きな人だもんねー、嘘かほんとかなんて分かんないでしょ?ぷぷぷー。

パピヨン「あ!勿論アタシ一筋!絶対浮気とか許さないし、後は……お金沢山持ってて、優しくて……ちょっと苦労してる雰囲気とかあると嬉しいかも?大人っぽいし」

しかも、アタシの我が儘も許してくれて、案外ノリも良くて。でもちゃんと真面目な時は真面目で……書類作業とかしてる時の横顔とか雰囲気が、ちょっとカッコよかったりして。

ライム「……おおっと?」

パピヨン「アタシの走りが好きなのは当然で、ずっとずっと応援してくれて……アタシがヘマしちゃって泣いてる時もゆっくり待ってくれて、そんで頭とか撫でてくれて……あ、後はこれは絶対!」

――どんなアタシも絶対に受け入れてくれる人!どんなヘマしても絶対見捨てないで、見守っててくれる包容力のある男の人!

パピヨン「……が、アタシの好きな人でーす。はい、終わり終わり〜」

あー、適当言ったけどちょっと恥ずかしいかも。慣れないことするもんじゃないねー。
594 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/31(金) 01:17:43.80 ID:X4coU6UUO
「「「…………」」」

パピヨン「……え、なに。みんなしてそんな目で見て……べ、別におかしくないでしょ!もしかして
アタシの好きな人にケチつける気!?」

別に文句ないでしょ!?具体性がないといけないわけじゃないし、ほらほら嘘じゃない嘘じゃない!

ライム「……へぇ、ほぉ、ふぅん……成程……実は一番やられてるのはパピヨンさんかもしれませんね」

パピヨン「……はぁ?」

シルフィー「こ、こういうの聞くのって、やっぱり恥ずかしいですね……ちょ、ちょっと控えます、私


マンティ「パ、パピヨンしゃん!わ、私……お、応援、してますから!」

パピヨン「ねえ待って、何その優しい眼!は、はぁ!?なに、ちょっと言いたいことがあるなら言ってよ!ねえ!きもいきもいきもい!」

――はー!?むかつくむかつくむかつく!意味わかんない!

ライム「……私も二人の恋応援していますよ!」

シルフィー「あ、ありがとうございます……私、でもどうしたらいいか……」

マンティ「わ、わたしも、その。連絡とかも来るんですけど、全然どう返したらいいのか……分からなくて」

ライム「きっとその人なら素直に返せば大丈夫ですよ!最近こういうことがあったとか、自然な日常会話を――」

パピヨン「無視しないでよ!はー!?ちょ……じ、自分がやられたからってやり返すのズル!なんでアタシだけ……!こらぁ!」

――――ほんっとー意味わかんない!頭来た!これからも弄る!!!
595 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/31(金) 01:19:04.61 ID:X4coU6UUO
今日はこれだけ、おやすみなさい。

この子たちちゃんと同い年くらいの男の子好きになってて青春してる。
596 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/31(金) 06:22:15.84 ID:UO2zU82p0
乙でした

青春ですねぇ、良いですねぇ
597 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/31(金) 07:43:58.40 ID:7M0sVeiyo
脳が回復するんじゃ^〜

おつおつ
598 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/31(金) 20:03:22.50 ID:rPTWnsWS0

パピヨン「ん〜……まだまだだなぁ、40点をあげよう弟子」

『はいはい、師匠の評価は厳しいですね……っと。ほら、終わったよ』

夏合宿が始まって数日、砂浜でのトレーニングや遠泳によってぐしゃぐしゃになったパピヨンの尻尾を自分が手入れするというのもすっかり日課になってしまった。

……毎日やってる分上手くはなっているはずなんだが、中々彼女からの点数は増えない。やはり自分みたいなのが完璧に満足させるというのはまだまだ無理なんだろうか。

『……自分は練習できるから嬉しいけどさ、キミが自分で手入れをしても良いだろう?キミがやったほうが上手く出来るんだし』

パピヨン「え〜?お兄さん、こっちは練習でへっとへとなんだよ?その上手入れも自分でやれって酷くな〜い?」

『……そういうものかい』

パピヨン「そういうものそういうもの!あーお兄さん、ついでに肩揉んでよ。アタシおっぱいでっかいから激しく運動するとこっちゃって――あいたっ!?」

年頃の女の子がそんなこと言うんじゃありません、の意思を込めたチョップを軽く喰らわせる。そういうことを軽々しく言うと変な輩に変なことされるぞ。

……まあ肩は揉んであげよう。疲れているのは本当だろうし、これで疲労が取れるならいくらでもしてあげよう。

パピヨン「担当トレーナーに暴力振るわれたぁ……うぅ、色んな人に言いふらしてお兄さんの人生滅茶苦茶にしちゃう……」

『こらこら、止めてくれ本当に……悪かったって。でもキミみたいな可愛い子が……自分の身体で、そう言うこと言うもんじゃないよ』

パピヨン「へっ?」

『……悪い大人は沢山いるんだ、そういう言葉一つ一つから危険な目に遭う可能性も――痛っ、痛い。ちょっとパピヨン、尻尾――』

肩を揉みながらそう忠告してあげると、手入れをしたばかりの尻尾でぺしぺしと叩かれる。

パピヨン「…………かき氷食べたい、後で奢って」

見るとパピヨンの頬っぺたがまたぷっくりと膨らんでいる。しまった、またなにか機嫌を損ねてしまったか。しかし原因が分からない……注意されたことが、好きじゃないのか?いや、しかしなぁ。

『かき氷くらいならいくらでも奢るよ。でもなパピヨン、自分は本当にキミのことを心配して――あ、こら!』

パピヨン「お兄さんキモい!肩揉む手がイヤらしいから逃げる!かき氷はやっぱ明日!」

……行ってしまった。

ちょっと説教臭かったかもしれない。パピヨンは頭が良い子だ、あの子が軽率にそんな行動を……しないはずだ。けど、それでも不安になってしまうのがトレーナー、いや大人というもので……。

『……ちょっと過保護なのか?うーん』
599 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/31(金) 20:03:56.33 ID:rPTWnsWS0
パピヨン(可愛いって言われた可愛いって言われた可愛いって言われた……!!!)

駆け足で【貴方】の元から離れるパピヨン。その頭の中には言われたその言葉が繰り返されていた。

魅力的だ、とかは言われたことがあっても――可愛い、なんてことは言われたことがなかった。

パピヨン(やば、やばい。顔、あつ、あっつい……!)

――パピヨンは自分が可愛い事をしっかり理解していた。だからある程度そういうことを言われていたし、言われる事にも慣れている、と思っていた。

しかし実際はこれである。真っ赤になった顔を見られたくなくて必死に【貴方】から逃げている女の子。嬉しくて尻尾が揺れてしまうのも抑えきれないくらい、気持ちが揺さぶられてしまう。

パピヨン「うっ、うぅうぅう〜〜〜……!!!」

どれもこれも――あれだ、お兄さんとライムのせいだ。ライムがあんな恋愛話とかしてくるから、シルフィーもマンティもあんな恥ずかしそうに好きな人とか……!いや!面白かったけど!けど!

身近のそういう話を聞いてしまったから……意識しちゃう!本当に良くない!全然お兄さんとか好きじゃないのに!ほんっと最悪!

あーイライラする!特にお兄さん!当然みたいにあんなこと言って、どうせ可愛いとか魅力的とか、他の女の子にも言って――。

パピヨン(……いや、それは嫌!お兄さんにはアタシだけ!アタシだけ可愛いとか言って欲しい!)

自分勝手すぎる独占欲。彼女は我が儘で、自分のトレーナーには自分だけを見ていてほしい。そう考えるのが当然だと思うウマ娘だ。

アタシ一筋、絶対浮気とか許さない――これが。彼女の求める好きな人の要素の一つ。だからそれを【貴方】に求めるのはごく普通の事。

パピヨン「……別に普通だよね、普通。好きとかじゃなくても、これくらい……おかしくないよね」

――結局そう言い聞かせてもなんだかモヤモヤが晴れず、砂浜を一人で走り始めるパピヨンだった。
600 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/31(金) 20:04:47.45 ID:rPTWnsWS0
パピヨン「ふんっ!ぬっ、ぬぬ……ぬぁあああ!!!」

『よし良いぞ!足のつま先にまで力を入れて、弾いて進むのを意識して!」

腰のあたりに結んだロープの先にはそれはそれはとても大きなタイヤ。人間では数十人いてようやく押して進めそうなものを、ウマ娘は一人でずるずる引きずって進むことが出来る。

【貴方】はこういう光景を見るたびに「やっぱりウマ娘って凄いんだなぁ」と思わざるを得ない。

……腕相撲とかしたらこっちの腕が凄いことになりそうだ。

パピヨン「ふっ!ふぅ!ふあぁああああああああ!!!」

『……よし後少し!もう少し進んだら休憩しよう!』

――――夏合宿は進んでいく。トレーニングは勿論、息抜きも必要だ。

息抜きが少し多すぎるような気もするが、まあ彼女にはこれでも少ないくらいかも……しれない。

それにもう数日で自分たちは北海道に飛ばなければならない。

――最後の追い込みも、忘れずに頑張ろう。
601 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/31(金) 20:08:49.05 ID:rPTWnsWS0
夏だ、海だ!(エルムステークス前):自由安価下2まで。
602 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/31(金) 20:12:39.40 ID:etMjkUC1O
海の家でトレーナー同士の懇親会
603 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/31(金) 20:15:59.97 ID:rIA8QklDO
夜に皆で花火をして、改めて未来に向けて決意を固める
604 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/31(金) 22:36:17.89 ID:rPTWnsWS0
ライトレ「はい、それでは――乾杯!」

宿舎から少し離れたところにある海の家。ライムのトレーナーさんに誘われて懇親会に参加することになった。

結構な人数のトレーナーがこの海の家にいる。知っているトレーナーさん、知らないトレーナーさんで半々くらいか……こういう機会にでも自分のような新米は交友関係を広げておくべきだろう。

シルトレ「どうしましたか。何やら緊張しているような顔をして」

『……どうも、シルフィーのトレーナーさん。いやぁ、恥ずかしながら交友関係がまだ狭いもので』

シルトレ「ああ、そういえば貴方はまだ新米、に当たりますもんね……こういう時にでも沢山色んな人と話してみてください』

……お酒があればいいんですけど、まだ仕事中ですから全員お茶とかソフトドリンクですね。と、悲しそうな顔をしながら彼女は行ってしまった。

表情は変わっていないけど。なんというか、オーラが哀愁漂っていた。

「――失礼、貴方がシルヴァーパピヨンさんのトレーナーさんでよろしいですか?」

『んっ……はい、そうですけど――ぉ?』

後ろから声を掛けられて振り返ると、誰も居ない――いや、居た。自分よりもだいぶ低い背丈の……少年?

マントレ「はっは。私はブラックマンティスのトレーナーをやっています、マンティスさんからは噂はかねがね」

『ぇ、あ……は、初めまして。パピヨンのトレーナーをやっています――貴方が、マンティスのトレーナーさんですか』

――知らなかったら迷子とかだと思ってしまうかもしれない。いや、溢れ出るオーラが老成しすぎている。それはないか?

……この人年齢は幾つだろう?見た目なら自分よりも明らかにしただけど、しかしこれは……。

マントレ「まあ、色々と思うこともあると思いますが。折角の機会ですから、まずは楽しんでいってくださいね?まだまだ若いんですから、まずはそれが一番ですよ」

『は、はい』

い、行ってしまった……な、なんかおじいちゃんみたいだったな……あの人。
605 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/31(金) 22:38:04.97 ID:rPTWnsWS0
『……ええっと』

さて、どうしよう……とりあえず知っている人と話をしてみようか。

折角の機会だし、色々と……話してみたいこともある。


誰と話してみよう……:安価直下
1 ライトレ
2 シルトレ
3 マントレ
606 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/31(金) 22:51:13.38 ID:7M0sVeiyo
3
607 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/31(金) 23:59:19.14 ID:rPTWnsWS0
『……すみませんここ良いですか?」

マントレ「はい?……はい、大丈夫ですよ」

マンティのトレーナーさんの正面が空いていたので一言言って座らせてもらう。

マントレ「それにしても私と同席で大丈夫ですか?もっと同期との仲を築いたほうがいいと思うのですが……」

『ああ、いえ。マンティスとはうちのパピヨンが仲良くして貰っているのでそれのお礼もかねて……というのもありますけど、やはり一度話しておきたくて』

マントレ「ふふ、そうですか。そう言われてしまうと……なんだか小恥ずかしいですね。ふぅ……」

と、言いながら扇子を取り出してパタパタと扇ぎ始めた。何処から取り出した……?

マントレ「……では気兼ねなく何でも話しましょうか。私自身、貴方の期待する回答を得られるかどうか分かりませんが……やはり他のトレーナーの力にはなりたいですから」

にこりと笑いながら、マンティスのトレーナーさんはジーっと自分を見つめてきた。

608 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/01(土) 00:06:31.93 ID:vZ/xIU9L0
マンティスのトレーナーと何かお話:安価下2まで



これで終わりにします。おやすみなさい。
609 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/01(土) 00:56:10.92 ID:Hl62zWwF0
効果的なトレーニング方法について
610 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/01(土) 11:40:09.28 ID:2pXqfBviO
上げます。残り一つ!

効率の良いトレーニングってなんですかね…なんだろ…
611 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/01(土) 11:50:23.13 ID:7euIeBn1O
失礼ですがおいくつですか
612 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/01(土) 23:41:26.25 ID:vZ/xIU9L0
こんばんは、すみません一週間くらいお休みかもしれません。

【貴方】パピヨンのイチャつきが足りてないので何か書いてくると思います。パピヨンに耳かきして貰うやつか、パピヨンが抱き枕になる奴。
613 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/01(土) 23:42:11.92 ID:DnPH2REDo
報告乙
オッケー待ってます
614 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/03(月) 21:51:44.89 ID:cqVmfOeTo
パピヨンが無意識にべったり甘えてるのも好きだったけどそれを意識するようになっちゃって恥ずかしがっちゃってるのも良いなぁ

でも尻尾は手入れさせるし肩とかも揉ませるしボディタッチは案外平気なのかなそうでもないか?
615 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2024/06/04(火) 18:02:13.50 ID:J+DOWYFxO
てかずっとオリキャラと走ってるけどこれウマ娘である必要ある?
他のスレ見習えよ興味もないオリキャラばっか擦って
616 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/04(火) 18:52:24.63 ID:1l0KTCoDO
じゃあ目障りな愚痴なんて吐かずに別のスレだけ見てろとしか言えない
617 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2024/06/04(火) 20:39:56.10 ID:DeNlx3ARO
>>616
おっ>>1の自演か?
普段レス無いくせにこういうときだけレス来るんだから分かりやすいよなw
618 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2024/06/04(火) 21:06:01.18 ID:sZJfuGsJO
まあこのスレのレスみんな似たキモさだから3人くらいで自演しながら回してんだろうな
他のウマ娘スレは普通なのにここはどうしてキモいんだ?
619 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/04(火) 21:10:49.88 ID:1l0KTCoDO
飛行機でIDコロコロ変えないと荒らすことすらできないヘタレな荒らしが読んでるゴミ作品なんて読みたくないわ
どうせID変えまくって安価コンマ独占して私物化してるだろうし
620 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/04(火) 21:46:56.82 ID:u9QA7pm60
同類になっちゃってるじゃん
やっぱIDがOで終わってる人たちは駄目だわ喧嘩は他所でやってどうぞ

話題変えるためにパピヨンの可愛い所について語れよボクはまだ【貴方】のことが好きになってないとまだギリギr思って良そうなところが好きです
621 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/04(火) 21:55:28.77 ID:3tpiqqfso
同期とは普通に交流できるくらいの分かりやすい虚勢メスガキムーブですね
622 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/04(火) 23:04:46.41 ID:Pupwt0pfO
荒らしてた奴大人しくて草
おっぱいでっかくてちゃんとそれが武器になることが分かってるところ!
それでそれがあんま通用してないところ!
623 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2024/06/05(水) 21:49:46.96 ID:GdnsVZaOo
くっそ誘い受けしてきて一瞬でふにゃふにゃのとろとろになりそうなところ
お兄さんになにされても頭の中が好きで埋め尽くされてそうな癖に口では好きじゃなさそうなこと言ってるところが好きです
624 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/10(月) 02:07:52.25 ID:oJ/bhrfl0
パピヨン「――お兄さん、もしかして寝不足?」

ミーティングの最中、【貴方】の担当ウマ娘シルヴァーパピヨンが突然そんなことを訊ねられ、心の中で「しまった」と呟いてしまう。

別にそんなことはない、と返すも彼女の眼はジトーっと疑いの視線を向けている。こういう時の彼女は勘が鋭いし、頑固だった。おそらく誤魔化すことはできないだろう。

パピヨン「目の下のくま、隠せてないよ〜?それになんか最近ウトウトしてる気がするし〜……ぷぷ、夜遅くまで熱心に何をやってるのかなぁ。アタシに言えないようなことですか〜?」

――事実、最近は夜更かしが、徹夜が多くなっている。パピヨンの為の新しいトレーニングメニューを考えたり、今後のレースで戦うことになるだろう相手のレースを研究したり、その他大量の書類作業。それらを全てこなそうとすると自然とこのような生活になってしまった。

トレーナー寮にはここ一週間帰れていない、もっぱらソファで横になって仮眠をとるくらいで。それも最近はしていない。若いうちからこんな生活はよろしくないと分かっていても、担当ウマ娘を思うとこれでも足りないくらいだと【貴方】は思う。

パピヨン「お兄さんいけないんだ〜。眠い時は寝ないといけないし、疲れたときは休まないといけないんだよ?お兄さん、アタシには自己の管理が〜とか言っておいて、自分の事全然出来てないじゃーん」

ニヤニヤニマニマぷぷぷと笑われながら、眉間のところを人差し指でグリグリ通される。止めなさい、と一言言うと彼女はや〜ん怒った、なんて言いながらその人差し指を引っ込めた。

パピヨン「ほらほら、今日のミーティングは終わり終わり。お兄さんは寮に帰って、あったか〜いお風呂に入って体ポカポカにしてぐっすり寝な〜?」

お兄さんはもーっとアタシに尽くさないといけないんだから、寝不足で倒れられても困るんですけど〜?と、【貴方】を心配するような言葉。彼女は我が儘で自分大好きで周りを誤解させるような言葉を沢山言うが――こういうところは、とても優しい子なのだ。

『――ああ、そうだな。今日は久しぶりに戻ってぐっすり寝ることにするよ。パピヨンもごめんな、心配させてしまって』

パピヨン「んも〜、お兄さんったらアタシに言われないと睡眠も取れないの〜?ぷぷぷ、ほんっとダメダメだねお兄さん!これからはアタシが命令してあげないといけないかな〜?」

それじゃ、また明日お兄さん!アタシからの命令、ちゃんと守るんだよ〜?【貴方】に釘を刺すようにそう言い残して、、彼女は勢いよくトレーナー室から出て行った。まだミーティングの途中だったんだが……まあ、明日話せばいいか。

……さて。

『ちゃっちゃと終わらせるか』

…………まだ仕事は終わっていない。今ある仕事を終わらせて、彼女の命令通り早く眠ることにしよう。

パピヨン「…………」
625 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/10(月) 02:08:23.57 ID:oJ/bhrfl0
パピヨン「ね〜お兄さん?ちょっとお耳貸してくれない?」

『……は?』

命令を聞いてから数日後、パピヨンから急にそんなお願いをされた。耳を貸してほしい?なにかこっそり話したいことでもあるのかと考えるが、どうもそんな雰囲気ではない。

パピヨン「実は最近、ヒト向けのお耳マッサージの道具を貰っちゃったんだ〜。折角貰ったんなら誰かに使ってみたいし、それならお兄さんが実験……じゃない、やらせてくれるかな〜って」

とても聞き慣れたおねだりをするときの声色で上目遣いで、パピヨンがその道具を見せてくる。

……耳かきに、綿棒。あと……白いふわふわ。それに何やらオイル?随分と沢山貰ったものだなと驚くが……まあ、大体何をするかは察しが付く。

『パピヨンのお願いなら聞いてあげたいが……悪い、今は少し忙しいんだ。また今度、時間に余裕があるときに――』

パピヨン「え〜!?ダメダメ!今、アタシがやりたいの!ねーねー!ちょっとだけちょっとだけだから〜!おーにーいーさーん−!」

両手をぎゅうっと握りしめられ、そのままゆさゆさと揺さぶられる。参ったな、これはいけない。パピヨンのお願いならできるだけ聞いてあげたいが……仕方がない。

『……ちょっとだけだぞ。それで、自分はどうすれば?』

パピヨン「!!!さっすがお兄さんやっさし〜!それじゃあ、そこのソファにアタシが座って……はい、どーぞお兄さん?」

嬉しそうに小走りでソファに向かって、彼女はぽんぽんとそのよく鍛えられた脚を、太腿を叩いた。ぺちぺちと肌を叩く音が聞こえてきて、なんだかそれも耳に心地よかった。

じーっと、綺麗な目がこちらを見ている。

『……いや、それは駄目だ。他の方法で頼む』

パピヨン「え〜?でもアタシ、この方法しか知らないんだけど?」

そんな目で見られても駄目なものは駄目だ。年頃の女の子がそうやすやすと大人の自分に肌の触れ合いを許すものじゃない。例えば自分がパピヨンの隣に座って耳をマッサージして貰うとか、せめてタオルを挟むとか――うわぁ!?

パピヨン「はいはい、お兄さんは女の子の生太腿の膝枕とか体験した事無いからドキドキしちゃったんだよね〜。はーい、もう逃げられませ〜ん。お兄さんはアタシの膝枕の虜で〜す」

……体を引っ張られて無理やり膝枕させられてしまった。日々のトレーニングでしっかりと鍛えられた脚。しかし硬いわけではなく、しっかりとした柔らかさも感じる。上からパピヨンに押さえつけられていて、自分の頬っぺたがむにゅうと押し付けられて……なんだか、より一層太腿の触感を感じてしまっている。

『分かった、分かったから。はぁ……すぐに終わらせてくれよ。こんなところ誰かに見られたら……』

パピヨン「他の色んな人にお兄さんが変態のロリコン脚フェチトレーナーってことがバレちゃうね〜?ぷぷ、じゃあ観念してアタシのお耳マッサージにお耳かきかきの実験台になってね〜?」

……もう隠さなくなったな。この子は。
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