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【安価コンマ】オリウマ娘と共に
- 331 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/03/29(金) 21:34:36.75 ID:PaYfBdJ50
- パピヨン「……!??!?!?」
顔が、ぼん、と熱くなる。耳の先までぽっぽと火照って、熱くて熱くて堪らない。
え、いや。いやいやいや!?アタシと、お兄さんがそんな……いや、そんな、えっ……!?
ダスカ「うわ、顔真っ赤。もしかして……」
パピヨン「う、うっさい!うっさいバカ!いや、意味わかんないんですけど!は〜!?」
ライムと幼馴染のアレ、と同じって……そんなわけ、ないでしょ!?
まあ、確かにトレーナー室で最近よくゴロゴロするし、尻尾の手入れも……まあそこそこやって貰ってるけど!距離感とか、別に普通……そう普通なんだけど!
まったく恋愛脳!なんでもかんでもキャーキャー騒いで、ほんっと頭悪い!
パピヨン「ふーんだ!勝手にそう言ってろ!あーもうそれじゃあアタシは用事あるからこれで!」
ダスカ「……はいはーい。それじゃ気を付けて〜」
あースカーレットのバカ!バカ!バーカ!
- 332 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/03/29(金) 21:35:19.47 ID:PaYfBdJ50
- 『それで、どうしたんだよ。いきなり』
パピヨン「うっさい、黙って仕事してろ」
『……はいはい』
カタカタとタイピング音。あー本当に仕事再開しちゃった、お兄さん。
……いや、別に。普通でしょ。普通、だよね?トレーナー室で横になるくらい、別に他の子もしてるし……うん、そう。普通普通、アタシが変に意識する必要なんてない、なーい。
スカーレットがちょっと頭の中お花畑で、恋に恋しちゃってる感じのそんなあれになっちゃってるだけで……。
…………。
パピヨン「ねえ、お兄さん」
『ん?』
パピヨン「その、えっと……こうやって担当ウマ娘が、トレーナー室でダラダラしたりするのって……変、というか普通じゃなかったりする、のかな?」
『?……いや、別に変ではないと思うぞ?』
パピヨン「!!!」
――だ、だよね〜!お兄さんがそう言うなら、全然普通だよね〜!
だからアタシの距離が近いとか、付き合ってないのが信じられないとか……変じゃありませ〜ん!普通で〜す!
はー焦った!ビックリした!全然お兄さんとか好きじゃないし!あー、意味わかんないわーほんとー!
パピヨン「ぷ、ぷぷ!だよね〜?一人ぼっちでお仕事してるお兄さんにとって、アタシみたいな花は目の保養になるもんね〜?」
ずっとずっとトレーナー室でアタシを見れるなんて……お兄さんもしかして超ラッキー!?
『な、なんだなんだ?いきなり……あ、そうだ。この前コンビニでおしるこ買っておいたから、レンジで温めて食べていいぞ』
パピヨン「え、ほんと!?わ〜い!お兄さん気が利くじゃーん!」
――これがアタシとお兄さんの普通。うんうん、普通普通。
- 333 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/03/29(金) 21:48:23.12 ID:PaYfBdJ50
- >>330
イベントとかで名前が出たらガッツリ邂逅しそうです。
デジたんならそのうちひょっこり出て来そうな気がしないでもないですけど。
これだけですけどちょっと時間空きます。日付変わるくらいになりそうです今日の更新。
- 334 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/30(土) 00:03:10.94 ID:W6O/AjCJo
- 普通だからもっとくっついたりメスガキムーブするんだぞ
- 335 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/03/30(土) 00:22:40.34 ID:L32qq5a00
- パピヨン「え、他の子も一緒……?」
『ああ、知り合いのトレーナーが担当している子なんだが、今日一日だけ面倒を見て欲しいそうなんだ』
自主トレーニング用のメニューは渡したが、一応。と、お兄さんがアタシに言うけど……ふーん。
パピヨン「ま、おっけおっけ〜。ぷぷ、お兄さんってキモいからその子に嫌われなように頑張りなよ〜?」
『はは……というかキミもだよ。いつもの感じでその子に話しかけるなよ?一応同い年なんだから、仲良くしような』
パピヨン「え、なにそれ?いつもの感じって、ん?」
『……』
さーて、その子はどんな子かな〜?面白い子だと良いけど〜……。
- 336 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/03/30(土) 00:28:18.64 ID:L32qq5a00
- モブ「えっと、こんな感じですか?」
『そうそう、そんな感じだ。ただもう少し手のふりを意識して、足首を――』
パピヨン「…………」
つまんない、つまんないつまんないつまんないつまんない!つまんない!!!
はー、なに!?アタシをほっといてあっちの子ばっかり構って……そっちはメニューあるんでしょ!?
……う"〜。
『……ん。どうしたんだパピヨン』
パピヨン「言われたトレーニングやったから来ちゃった〜。んで、どうどう?その子」
モブ「あ、パピヨンさん……お疲れさまです!」
『ああ、基礎もしっかりしているしフォームも綺麗だ。トレーナーの指導が丁寧なおかげだろうな……これでまだデビューしていないって言うんだから驚きだよ』
モブ「えへへ……そんなことありません!私なんてまだまだ……」
…………随分褒めるじゃん。随分嬉しそうじゃん。アタシの方が早いし走りも綺麗なんだけど。
モブ「……えっ?」
『それに見てくれ、このトモ!走り終わった後にも様子を見たが、あらためて見ても綺麗だ!』
このトモなら引き締まっていてあんな走りが出来るのも納得だ――いやぁ、芝適正だからパピヨンとは走ることはないかもしれないが。ダート適性があったらきっとライバルだったな。
……は?いや、そうじゃなくて――なに。なんでそんなトモとか見て、キモ。ほんと、キモ……!
パピヨン「え〜なにお兄さん、ほんとキモいよ?普通にセクハラだよ、ね〜?」
モブ「え、いやそんなことは……いや、あの、尻尾……」
『……う、そうかもしれないな。すまん……気を付けるよ』
- 337 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/03/30(土) 00:42:05.53 ID:L32qq5a00
- どうも、私○○です。デビュー前のウマ娘、やってます。
今。トレーナーさんの知り合いのトレーナーさん……に面倒を見てもらっているんですが――。
『というか、パピヨン。キミ早くトレーニングに』
パピヨン「え、何?聞こえな〜い」
――シルヴァーパピヨンさん。同い年でもう先にデビューをしている、私からすれば先輩みたいな凄いウマ娘、なんだけど……。
…………ずっとトレーナーさんに尻尾絡ませてる!右足に、尻尾がぐりんと!
しかも全然気にしてないし……え、無意識?トレーナーさんは何も言わないの?日常茶飯事?
パピヨン「ぷぷ、○○も言った方が良いよ〜?セクハラされてる〜って、キモいもんね。脚をペタペタ、キモい目でニヤニヤ見られてさ」
モブ「あ、はは……」
パピヨンさんあなたは今尻尾でトレーナーさんの右足をすりすりしてますよ!気づいて!いや、もしかして私が悪いの!?
――嫉妬ってこと!?うわ、やっぱりパピヨンさんとトレーナーさんって実は付き合ったりして……!?きゃーすご!
『よし、それじゃあ○○ちゃんも、もう一度走ってみようか。さっきのアドバイス通りに手のふりを意識して――』
モブ「あ、はい!分かりました!」
と、いう訳でコースを何回か走ってタイムを計測して貰ったのですが――いや、その時チラチラと私はトレーナーさんの方を見たんですが……。
……パピヨンさん距離近い!すごいもう密着ですよ!うわ〜……凄いなぁ、凄いなぁ……。
――結局、今日一日は私、付きっ切りで指導して貰って。パピヨンさん、時折凄い目で私のこと見てて……凄い経験でした。はい。
- 338 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/03/30(土) 01:05:32.41 ID:L32qq5a00
- パピヨン「ねえ、なんでアタシここにいるのかな?帰っていい?」
ナカヤマ「ククッ、まあいいじゃねぇか。付き合えよパピヨン……丁度人手も足りねぇんだ」
シリウス「まさかここまで来て逃げるなんて、白けた選択するんじゃねぇよな?」
いや、こっちは白けてるんだけど。なんかいきなり連れてこられて……なに?
ゴルシ「ふっ……いいぜ、出しなお前の超能力!ゴルシちゃんのゴルシプラチナでカード全部奪い去ってやるぜ!」
パピヨン「いや意味わかんないんですけど?ゴルシ先輩」
――しかもなんかゴルシ先輩いるし。ちょっと緊張するんだけど。
ナカヤマ「ルールは簡単なポーカー……しかしそれじゃつまらねぇ。賭けるのは明日の食券――」
ゴルシ「なっ……ナカヤマテメェ!奪い合おうってのか、アタシたちの胃袋を!」
ナカヤマ「当然だろう?負けたら明日の昼飯は無し。その分勝者が胃袋を満たす、当然の摂理だ――」
シリウス「ハハッ!良いぜ、かかってきな!あいにく腹は減っていないが、アンタらが空腹で顔を歪ませる様は拝んでおきたいな!」
パピヨン「なに?なんなのそのノリ。アタシ付いていけないんだけど」
――難しい。なんだか難しいよコレ。なんかゴルシ先輩の後ろがザワザワしてるし。
……え、というかアタシも賭けるの!?え〜……ええいままよ!アタシは強いから負けない!。
結果は:コンマ直下
1〜25 ゴルシさまの勝利
26〜50 ナカヤマの勝利
51〜75 シリウスの勝利
76〜00 パピヨンの勝利
- 339 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/03/30(土) 01:39:45.23 ID:L32qq5a00
- すみません今日はこれで終わりです。おやすみなさい。
コンマはこの下でお願いします。
- 340 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/30(土) 01:41:06.12 ID:VujD7bkx0
- ハピ! ヨン!
乙でした
- 341 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/03/30(土) 02:15:01.32 ID:L32qq5a00
- ダートでオリウマもう一人増やそうか悩みましたが、ライムとのライバルバチバチなってるときにもう一人追加はどうでしょうか。
募集するだけして採用出来ないのは、良くないですよね。
- 342 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/30(土) 06:54:24.86 ID:9D5YMI7u0
- >>341
それはそう
だけどグラスのシナリオでスペとイチャイチャしてたらエルが私を見ろ!するしカフェのシナリオでもタキオンとイチャイチャした後SS産駒達にちょっかいかけるしライスだってブルボン刺した後はマックイーンをストーキングするからスポット参戦やら怪我なりピーク時期が違うとかでやりようはある
- 343 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/30(土) 09:33:55.95 ID:hIneKyCSo
- 乙
これは噂絶えない
そして中心部分には何もわかってないクソボケ二人!
ライバルはなんぼおってもいいですからね(ウイポ脳)
負担にならないならネームド増えるの大歓迎
- 344 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/03/30(土) 15:56:13.17 ID:L32qq5a00
- 全然レースには出せてあげそうな気がしてきたのでもう一人ダートでキャラ募集したいですね。取り合えずパピヨンやってるときはこれが最後の募集のつもりで。
パピヨンと同じ適性の、短距離マイル走れそうな子を。今日の夜募集したいと思うので、よろしくお願いします。
- 345 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/03/30(土) 20:54:12.60 ID:L32qq5a00
- こんばんは、この時間ですが新キャラ募集したいと思います。とりあえずこれで暫くは募集はありません。
前回と同じように送ってくださると嬉しいです。
同期ダートウマ:安価下1〜3
よろしくお願いします。
- 346 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/30(土) 21:02:33.99 ID:VujD7bkx0
- 名前:ワンダーフラワー
性格:元気一杯、天真爛漫。なんでも楽しいお年頃
でもちゃんと気配りもできて常識もある良い子
レースやトレーニングでは何も考えてない行き当たりばったりに見えて、結構ちゃんと計算してる
口調:明るく元気な喋り方
見た目:茶髪のサイドテール
身長は平均より少し高めだが、無邪気で無垢な印象の少女
意外とスタイルは抜群
趣味:走ること、食べること、遊ぶこと、歌うこと!
レースにかける思いとか夢:レースを楽しんで勝って、皆で楽しくウイニングライブ!
- 347 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/30(土) 21:14:36.16 ID:kTp6qw+DO
- 名前:ミラクルシャドー
性格:内気で大人しく流されやすい
口調:声が小さいボソボソ声
見た目:黒髪の一つ編みの地味な雰囲気の小柄な少女
趣味:のんびりと景色を眺めながら本を読んだり釣りをする事
レースにかける思いとか夢:性格に反して才能は本物で周囲から期待や応援に断れなくて走り続けているが、出来れば早く引退してのんびりとした生活をしたい
- 348 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/30(土) 21:17:14.52 ID:eKteEMJVo
- 名前:ブラックマンティス
性格:びくびく小動物系、だけど緊張で吹っ切れるレース中ライブ中は俺様キャラになる
口調:言い淀み多く、ふぇぇ……やひぅぅ……など鳴き声も多い
見た目:黒髪を両サイドに長く垂らして、後ろはウルフカットのショート。赤い目の描かれた耳カバーを両方に着用。平均的な体型だが太腿がお太い
趣味:絵本作り
レースにかける思いとか夢:お家の期待に答えなきゃ答えなきゃ……と必死になってて、本当はただ風を感じていたいとの初心を忘れかけている
- 349 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/03/30(土) 23:06:04.10 ID:L32qq5a00
- ゴルシ「どうらっしゃーい!これがゴルシ様の実力じゃーい!」
シリウス「ちっ……」
ナカヤマ「くっ……ほら持っていきな。勝者の特権だ」
パピヨン「えっえっえっ」
――な、なんだか分からないうちに負けてる!?え、アタシ明日のご飯ヌキ!?
パピヨン「――もっかい!」
ゴルシ「おいおいパピヨン……往生際が悪いな!もう一度勝負がしたいってんなら賭けてもらうぜ!お前の魂……そのデッキを!」
パピヨン「え、これトランプ各自で持ち合うの!?」
ナカヤマ「ほら、さっさと渡しなパピヨン。お前の食券――もしくはおやつを!」
シリウス「というかパピー……お前表情に出やすすぎだろ」
パピヨン「え」
嘘だぁ!アタシ多分ポーカーフェイスだし!
ナカヤマ「はっ、まだお前には勝負は早かったかもな」
ゴルシ「んま、アタシとしては中々楽しめる勝負だったけどな〜?パピヨーン、お前――化けるぜ」
ま、生地で終わるか麺に進化するかはお前次第だがな――。
パピヨン「……意味わかんないんですけど!」
――とりあえず食券買ってなかったから、お兄さんの買い溜めしてくれたお菓子からいくつかを持って行ってそれでオッケーになった!ごめんねお兄さん?テヘペロ。
- 350 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/03/30(土) 23:30:32.70 ID:L32qq5a00
- パピヨン「あ"〜疲れた!お兄さん休憩!」
『はいはい、それじゃ一回脚を確認するよ』
冬のダートコース場。先日の雪の影響で稍重の状態になったコースは、練習にうってつけだった。
……パピヨンが頬を膨らましながら、脚を【貴方】に見せる。スプリンターらしい引き締まった太腿に、がっちりとした筋肉。同世代と比べても、この下半身の完成っぷりは飛びぬけているだろう。
『……うん、問題はなさそうだな。何か違和感とかはなかったか?キミはあまり馬場状態が悪い時走らないからなぁ』
パピヨン「ん、別に違和感とかはないけど……ちょっと走りにくいかも。アタシこれやなんだけど」
『はは、まあ馬場状態が良いことに越したことはないが、こういう馬場も練習しておかないと』
パピヨン「は〜、雨とか降る日はレース中止にすればいいのに。足元ぐちゃぐちゃでドロドロ、尻尾も泥んこで本当に嫌なんだけど!お兄さんどうにかしてよ!」
『……てるてる坊主とか作るよ』
とかそんなことを喋っていると――。
「――――はっ、はぁああああ……!」
- 351 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/03/30(土) 23:44:35.84 ID:L32qq5a00
- ――ダートを走る一人のウマ娘の声が聞こえる。
パピヨン「むっ……」
『あの子は……』
長く伸びたサイドの黒い髪がなびく。赤い耳のカバーが、まるで怪しい獣の瞳のように揺れ動き――そして一気にコースを駆けていく。
――見事な瞬発力。この馬場状態でもこの速さを引き出せるとは、凄いパワーの持ち主だと。【貴方】はその走りを見て思う。
パピヨン「――お兄さん、おーにーいーさーん−!」
『へっ?あ、ああ。どうした、パピヨン』
パピヨン「……なに、そんなにあの子の走りが良いの?ふーん……」
『……ああ、良いトモをしてる。もしかしたら、パピヨンのトレーニングに活かせるかもしれない』
その時、ふと閃いた!なんて言うつもりじゃないが、不良馬場でも走るその姿、もしパピヨンもあのように走れたら――。
『ん、あれ。パピヨン?』
パピヨン「ねーちょっとそこの!うん、そこの走ってる黒い子!ちょっといいー?あ、勝手にそっち行くから!」
「うぇっ!?ふぇ、あ、その――!?」
- 352 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/03/31(日) 00:05:05.33 ID:7ZTtitjy0
- マンティ「は、はじ、初めまして!ぶ、ブラックマンティスって、言います……よ、よろしくお願いしますぅ……」
連れて来てしまった。パピヨンのこういう時の行動力は、見習わないといけないなぁ。
……それにしても、ブラックマンティス、か。
『申し訳ないが、その……随分とレースの時とは雰囲気が違うんだな?』
【貴方】が記憶している限り、ブラックマンティスのこんな風におどおどした雰囲気ではなく、どちらかというとオラオラ!とした感じの雰囲気だったはずだ。しかし……。
マンティ「あ、あぅうぅ……そのぉ、わ、私。緊張するとちょっと、吹っ切れちゃうと言いますか……ひぅ」
パピヨン「二重人格的な?へー、おもしろ!ねえねえ今やってみてよ!オラオラー?って言うの!」
マンティ「ふぇ、ふぇええ……」
『こら、止めないかパピヨン。その、マンティスも済まない、いきなりこんな風に呼び出してしまって……』
マンティ「い、いえ。わ、私は、全然構わないんですけど……」
パピヨン「呼び出したのアタシだしね〜。よし、じゃあちょっと走ろうマンティス!アタシと併走併走!模擬レース!」
マンティ「ふぇ、ふぇえぇえ!?」
――――パピヨンのその一声で、ブラックマンティスとのレースが始まった。
- 353 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/03/31(日) 00:13:46.23 ID:7ZTtitjy0
- ダート1200、馬場状態稍重――パピヨンにとっては、久しぶりの得意距離。
『……』
ブラックマンティスの事は以前から知っていた。デビューから3戦2勝、デビュー戦を一度負けてしまうが、そこからは連勝中――勢いに乗っている、ともいえるかもしれない。
マンティ「う、うぅ、うぅううう……」
パピヨン「ふふん、ふん、ふーん。気持ちよく逃げ切っちゃうぞ〜!ぷぷぷ」
――今後、他のレースで戦うことになるかもしれない。今回のレースは突発の出来事だが、想像以上の収穫があるかもしれない。
マンティ「――くくっ。おい、お前。俺様から逃げ切る、だと?随分と生意気な口利くじゃねぇか!」
パピヨン「……は!?え、なに!?こわ!?」
模擬レース:結果は――:コンマ直下
1 楽勝勝ち〜!
2〜5 勝ち〜
6〜9 負け……
0 格の違い――。
- 354 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/31(日) 00:15:21.45 ID:eHA1Z/EYo
- ヌッ
- 355 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/03/31(日) 00:17:27.70 ID:7ZTtitjy0
- ナミュールもダノンベルーガも惜しかった〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
- 356 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/03/31(日) 00:25:08.67 ID:7ZTtitjy0
- ブラックマンティスの脚質決めます。お好きなものをどうぞ。
脚質:安価直下
1 逃げ
2 先行
3 差し
4 追込み
- 357 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/31(日) 00:26:49.04 ID:A6f8X4HPO
- 4
- 358 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/03/31(日) 00:39:42.92 ID:7ZTtitjy0
- それじゃあ今日はこれで終わりです、おやすみなさい。
短距離マイルで最後方から一気で駆け抜けるブラックマンティス。凄いカッコいいし魅了されそうで良いなって思いました。
普段とのギャップもまる。
- 359 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/31(日) 08:30:16.12 ID:tNwoPxFOo
- 乙
パピヨンは道悪もいける感じね
マンティちゃんは(マンティちゃんも)個別シナリオで色々曇りありそうな適正……良い!
- 360 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/01(月) 00:54:29.54 ID:ChSR6B6oO
- 雑に曇らせたいからエイプリルフールで担当契約解除ドッキリして欲しい
メスガキをギャン泣きさせたい
- 361 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/04/02(火) 23:46:47.74 ID:XWzeDP2A0
- >>359
ライム以外曇りやす過ぎる……マンティもじっとりしますね。
>>360
やるとしたらもう少しメスガキと仲良くなってからですね。
やります。ちょっとだけ。
★
パピヨン「――――!」
マンティ「はっ、はっ――」
最終コーナー。パピヨンがいつもの逃げをかましているのに対して、マンティスはまだ後ろにいた。
これが現実のレースだったら最後方、しんがりの位置。中距離や長距離のレースならまだしも、短距離のレースでこの差をひっくり返すのは難しいだろう。
――最終コーナーを曲がり、最終直線。このまま悠々とパピヨンが逃げ切れる――なんて、そんな考えは一瞬で吹き飛ぶ。
マンティ「は――」
ビデオで見ただけでは分からない。空気が一瞬にして変わるのを【貴方】は感じた。
パピヨン「――っ!?」
そしてそれ以上にパピヨンは空気が変わったことに反応し。肌がぞわりと震える。まるで――ハンターに狙われる獲物になったような、そんな気分。
マンティ「は、は――はははははは!おら、おらおらおらぁ!!!俺様から、逃げられると思ってんじゃねぇええええ!!!」
――――ドン。と、大地が震える。爆発をしたかのような圧倒的な末脚。
パピヨン「っ!ぁああああああああああ!!!」
マンティ「らぁあああああああああああ!!!」
逃げるパピヨン。詰めるマンティス。グングンと差を縮め、最初にゴールしたのは――。
- 362 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/04/03(水) 00:05:39.57 ID:zGg3MGj30
- パピヨン「はーっ……!はっ、はぁ、はぁ……!」
――パピヨンだった。差は2バ身。
マンティ「ふーっ……ふーっ……!っだぁ、こんのぉ……!」
真冬、二人のウマ娘から湯気が上がる。今回勝ったのはパピヨンだったが――あの気迫、もし何か一つでもズレていたら、勝ったのはマンティスだっただろう。
パピヨン「あぁああー……ちょっと、マンティ!何あの走り!なんか、ぞわぞわした!」
マンティ「は、はは!これが俺様の走りだ!調子に乗ってる奴ら、全員ぶっ差して――全員ぶった斬ってやる!これが俺様のレース!は、ははは!」
――睨み合う。今後お互いにレースを続けていたら、確実に戦うことになる。それをはっきりと意識させる模擬レース。
マンティ「今回はお前の勝ちにしておいてやるよパピヨン!けど、もし調子に乗って逃げてたら――次は狩る!そして斬る!」
パピヨン「ぷ、ぷぷぷ!あー、ねえそれ狙ってやってんの?キャラ作りすぎて笑っちゃうんだけど〜……ま、でも。うん、斬れるもんなら斬って見なよ」
どんな刃もアタシには届かないから――と、パピヨンは泥だらけになりながら、にやりと笑って言った。
マンティ「――言ってろ!」
そして、マンティスは走り去っていった。
パピヨン「…………あぁあああ〜!!!お兄さん、なにあれ!めっちゃ疲れたんですけど!」
『はは、お疲れさま』
パピヨン「これも全部お兄さんがキモいからなんだけど!脚フェチの変態ロリコン!鼻の下伸ばして生徒の脚ジロジロ見る変態!」
『あのなぁ……』
汗だくのパピヨンにタオルを渡し、熱を帯びた脚に冷却スプレーをかける。
――ブラックマンティス。次出遭う時、パピヨンは逃げ切れるか、それとも――。
- 363 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/04/03(水) 00:10:59.08 ID:zGg3MGj30
- マンティ「あ、あのあのすみませぇん!先日は、その、お騒がせしました……!」
パピヨン「んま!お兄さんお菓子んま!ありがとーマンティ!んま〜!」
――次マンティスとパピヨンが出会ったのは。マンティがだいぶお高そうな菓子折りを持ってトレーナー室にやってきたときだった。
- 364 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/04/03(水) 00:17:33.99 ID:zGg3MGj30
- 感覚短いですけどもう一度イベント募集です。
今回は2つです。
それじゃあおやすみなさい。お疲れさまでした。
★
見たいイベント:自由安価2まで。
- 365 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/03(水) 00:28:22.52 ID:b7y98Bbao
- グリーンシルフィー、自分のトレーナーのオフの姿を知る
- 366 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/03(水) 00:54:29.94 ID:3ZJi9iHvo
- パピヨンとゲーセンお出かけ
- 367 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/04/04(木) 23:56:47.18 ID:mA7S+uTm0
- シルフィー「……え、えっとこの番号で合って、ますよね?」
――申し訳ないんだけどこの書類を届けて来てくれないかな?そんなお願いを引き受けたのが今日、休日のお昼。私は今トレーナーさんの寮室の前に居ます。
……あ。は、初めまして!グリーンシルフィーと言います。最近はメイクデビューに向けてのトレーニングをトレーナーさんと行っている、そんな普通のウマ娘、です。
そしてここはトレセン内に存在するトレーナーさんの為の遼。普通は生徒のウマ娘は立ち入り禁止らしい……のですけど、それが真っ当に守られているところを見たことがありません。
……ピーンポン。と、インターホンを鳴らします。すると中からどたどたと音が。
「はいはーい!今出ます今出まーす!」
シルフィー「あ、トレーナーさん!こんにち――」
シルトレ「んぁれ。通販じゃない……ぁれれ?」
――その衝撃に、私は一瞬脳がクラリとしました。
- 368 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/04/04(木) 23:57:28.91 ID:mA7S+uTm0
- いつものスーツからは考えられない、だぼだぼの緑色のジャージ、胸元にはどこかの学校の校章が。
いつものぴっちりとした上方からは考えられない、雑に髪の毛を後ろに纏めたポニーテール。
――顔が真っ赤、お酒臭い。
シルトレ「……シルフィーじゃーん。どしたの?」
シルフィー「え、あ、え?いや、えっと、その……?」
言葉が上手く出ません。あのトレーナーさんが、あのトレーナーさんがこんな……こんな姿を。
シルトレ「ぁ、もしかしてその書類?んー……ひっく!あー、忘れてたやつかぁ、別に期限はまだ先なんだから、後で出も良かったのに……んー、でもありがとシルフィー!」
シルフィー「へっ!?あ、わ、私はお願いされただけでひゃぅ!?」
――と、突然ハグされましたぁ!?と、トレーナーさん、顔、ちかっ……!?
シルトレ「ぎゅーしたげる。ん〜……よーし、じゃあトレーナーが何かご馳走してあげる!さぁさぁ入って入って!」
シルフィー「い、いや私は――あ、トレーナーさん引っ張らないでくださいぃ……!」
- 369 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/04/04(木) 23:58:00.71 ID:mA7S+uTm0
- これだけです。おやすみなさい。
★
シルフィー「うっ……」
それはそれは、とてもすごい部屋でした。
飲み干してある一升瓶、一升瓶、缶ビールの空き缶、空き缶、しぼんだパック酒……あと適度に散らばった着替えやらなんやら。
――以前、パピヨンさんと話したことが、まさか本当になるなんて……!
シルトレ「あー、散らかしててごめんねー。うー……もっと片しておけばよかった」
シルフィー「トレーナーさん……」
だらしのないトレーナー、飲兵衛なトレーナー。普段との天変地異みたいなギャップに、私は――。
どうなっちゃう:安価直下
1 シルフィー「こ、こんなにお酒飲んだら駄目ですよ!」
2 シルフィー「流石にだらしなすぎます!片づけます!」
3 シルフィー「トレーナーさん……」ゾクゾク
- 370 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/05(金) 00:04:46.49 ID:aa3tT6BDO
- 1
- 371 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/05(金) 10:30:11.43 ID:ebBzu6wTo
- しっとりシルフィー回避!(一回目)
- 372 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/05(金) 19:26:02.61 ID:XSu85PrXO
- シルフィーちゃんは優しくて良い子だね
パピヨンの後に育成担当ウマ娘したいけど難しそう
- 373 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/05(金) 22:28:40.87 ID:+XeoN03No
- 高湿度になる可能性も
- 374 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/04/07(日) 02:20:35.50 ID:tQIb7vZA0
- しっとりじっとりした湿度高めのシルフィーちゃんもあります。
★
シルフィー「こ、こんなにお酒飲んだら駄目ですよ!」
ばっ!と、私はトレーナーさんが今にも飲もうとしているお酒を取り上げます!お酒は飲んだことありませんが、体に悪いことは知っています!それに、こんな量……!
わ、私が……私がトレーナーさんの体を守ります……!
シルトレ「えーっ!?シルフィーそんな意地悪しないでよ〜!うー、酷いなぁ……」
シルフィー「そ、そんな顔しても駄目――あっ!?どこからお酒を……!」
どこからか取り出したパック酒をもう一度取り上げます!……ど、どれだけのお酒を抱えているんですか!?
シルトレ「あ"〜……私のお酒ぇ……」
顔を真っ赤にして悲しそうにわーんと、私に縋りつくトレーナーさん……ちょ、ちょっと。なんだか、ビックリしちゃいます……。
シルフィー「い、いいですかトレーナーさん!お酒を飲む量は適量!適量です!こんな沢山飲んだら死んじゃいますよ!」
シルトレ「私のお金で買ったお酒なんだし、別にいいじゃーん。シルフィーは分かってないなぁ」
シルフィー「わ、分かりたくないですよぉ!」
――結局。今日はうやむやにされて終わってしまいました……トレーナーさん、何処からあんなにお酒を……。
- 375 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/04/07(日) 02:22:05.48 ID:tQIb7vZA0
- 次の日。
シルトレ「それじゃあトレーニングを始めましょう、シルフィー」
シルフィー「…………」
シルトレ「……シルフィー?」
シルフィー「ぇ!?あ、は、ひゃぁい!?」
――まるで別人。昨日のトレーナーさんと、今日のトレーナーさんは、本当に別人みたいで……。
……もしかして、二重人格?なんですか?
シルフィー「……あ、あの。トレーナーさん……」
シルトレ「?どうかした?」
シルフィー「あの、お酒はもう飲まないで下さい……ね?というか、飲まないですよね?」
一応の確認。もしかしたら、昨日のトレーナーさんは夢で。本当のトレーナーさんは、お酒とかそう言うのは一切口にしない――。
シルトレ「ふふっ、安心してシルフィー……今日は飲まないから」
シルフィー「そ、そうですよね!ですよね!わ、私、なんか変な事訊いちゃって――あれ?」
……今日は?
- 376 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/04/07(日) 02:57:52.19 ID:tQIb7vZA0
- 休日。【貴方】はパピヨンと一緒に出かけることになった。
最近のパピヨンはトレーニング続きで、しっかりとした休養を取れていなかった……今日はじっくりと体を休めて欲しかったが――。
『自分と一緒でいいのか?』
パピヨン「え、なにが?」
キョトン、とした顔のパピヨン。いわゆるゴスロリ?のファッションを身にまとって、なんだかお人形さんみたいだなぁ……と、今日初めて見たとき思ったが、口には出さなかった。
『いやほら、自分みたいなのが一緒だと、休まらないんじゃないか?もっと伸び伸びしたいだろ』
パピヨン「あー、なるほどね〜。お兄さんとアタシが休日に私服でこんな出かけてたら〜……ぷぷ、お兄さん変態だし捕まっちゃうかもね〜」
そりゃ心配もするか〜。と、いつもの調子で笑われる。
『あのなぁ……いや、まあ。可能性はあるからな……それ』
パピヨン「え〜!?ウケる〜!ぷぷぷ!職質されたらこっそり写真で撮ってあげるねお兄さん?ウマッターで拡散しちゃうから」
『勘弁してくれ……』
……いや、流石にそこまではパピヨンでもしない。これでも担当とそのトレーナーとして付き合ってた仲だ……。
……いや、いや助けに入ってくれるよな……?。
- 377 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/04/07(日) 03:06:19.76 ID:tQIb7vZA0
- 最近は一日一安価で申し訳ないです。今日はこれで。
おやすみなさい。
★
『ゲームセンターか……』
そこはゲームセンターだった。しかし意外だ、パピヨンもこういう場所で遊ぶのか……いや、そりゃ普通の女の子だし、同級生と遊んだりもするか。
パピヨン「そうそう。行ってみたかったんだーゲーセン。最近あんま行ってなかったんだけどね」
『自分も最後に来たのは学生時代以来だな』
昔はそこそこ遊んでいたつもりだが、トレーナー資格取得の勉強を始めてからは行かなくなったからなぁ……。
【貴方】は思い出す、学生時代にゲーセンに友達と入り浸った光景を……。
パピヨン「うわ、なんか感傷に浸ってる。キモ……」
『……ほら、何をするんだゲーセンで。今日はキミの休日だ、お金くらい出すよ』
パピヨン「え、ほんと!?うわ〜、お兄さんなんかお金で気を引こうとするおじさんみた〜い!ぷぷ、まあでもお金は貰っちゃお〜」
……そういえば、パピヨンはこのゲームセンターで何をする予定なのだろうか。
結構大きめのゲームセンター。人もウマ娘も楽しそうに遊んでいるが、パピヨンは……。
パピヨンと――:安価直下
1 クレーンゲーム
2 格闘ゲーム
3 プリクラ
4 その他(自由安価)
- 378 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/07(日) 03:32:42.90 ID:8vVC0zs4o
- 1
おつ
シルフィートレはシルフィーにだめだめな部分見られても平気なの(駄目な)大人だなぁ
- 379 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/07(日) 09:04:39.22 ID:DqtnuXKDO
- 乙です
今は飲めないけどシルフィーが実はシルトレ以上に酒癖が悪い因子を持っていて、大人になっても交流があるシルトレが逆にしっとりじっとりする未来があったら萌える
- 380 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/04/09(火) 23:55:03.51 ID:ohGfpaIP0
- 『クレーンゲーム?』
パピヨン「そうそう。たまにやると結構楽しいんだよね〜」
実はアタシ、クレーンゲーム結構得意なんだよ?と、自慢げな顔で言うパピヨン。
『自分はあんまりクレーンゲームやった事無いんだよな。へぇ、ぬいぐるみとかは分かるけど、お菓子とかもあるもんなんだな』
パピヨン「10円お菓子の詰め合わせみたいなのとか、夢あるよね〜。もし取れたらお兄さんの所に補充しておかないと」
……普通にクラスメイトとシェアとかすればいいんじゃないかと思ったが。本人は何だか楽しそうなので、まあそれで良いか。
【貴方】もお菓子は好きだ。パピヨン用にお菓子をたくさん買い込んでいるから、少しずつ間食するのも増えていっている。
『……お』
色々なクレーンゲームを見ていると、それが目に付いた。
――ぱかプチ。ウマ娘グッズの中でも特に人気の高い、二頭身サイズのぬいぐるみ。基本的にG1を勝利したウマ娘や、それ以外に輝かしい成績や成果を残したウマ娘が販売されることが多いが……。
- 381 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/04/09(火) 23:57:30.67 ID:ohGfpaIP0
- (……まあ、いないよな)
当然だ。ぱかプチ化の話なんて一切来ていないし、もし仮に販売されていたらそれはそれで問題だ。
パピヨン「あ、お兄さんもしかして……ぬいぐるみ欲しいの?」
『え』
パピヨン「ぱかプチじゃんしかも〜。え、なに、他のウマ娘のぬいぐるみを取って……なにするつもり〜?キモーい!」
『いや、別にそんなつもりはないけど……よし』
パピヨン「ま、確かにお兄さんじゃ一つも取れなさそうだよね〜。何百円でも無駄にして、結局成果ゼロ。似合う似合う〜!」
『……む』
そう言われると……なんだか。やってやりたくなるな。
……財布から百円玉を取り出す。
パピヨン「おっ!」
『見てろよパピヨン。キミの部屋に沢山お友達を増やしてやるからな……!』
――いざ尋常に勝負!
- 382 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/04/09(火) 23:58:56.13 ID:ohGfpaIP0
- 一日一安価コンマ。もうしわけないです。
おやすみなさい。
★
結果は:コンマ直下
1〜5 ダメでした……
6〜8 一個とれた!
9 二個も!
0 五個も!?
- 383 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/10(水) 00:24:14.47 ID:REGp/fMQo
- 大成功
- 384 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/04/10(水) 00:33:20.53 ID:ICzuSCEYo
- >>1です
パピヨンのぱかプチはないんですけどライムのぱかプチは全然あるんじゃないかなってラインな気がしてきました
G1勝ったしね
- 385 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/10(水) 09:36:06.15 ID:YakAqXPc0
- ぱかプチ発売はきっとG1ウマ娘である必要はないけどクラシック級以上でオープンウマ娘以上かつ人気ウマ娘じゃないといけない
だからキンイロリョテイさんはアカン子の頃からぱかプチ出てるけどオグリやルドルフと同期の1度だけ何とかG3G2勝てたくらいの娘のぱかプチは無い
あとウララのぱかプチは公式からは出てないのに公式グッズ同然の扱いで出回ってる
- 386 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/10(水) 20:21:17.12 ID:IrTPpq23O
- パピヨンは若干世間から嫌われよりっぽいからぱかプチもまだまだ遠そう
世間から人気になるのは本人の狙いから外れそうだけど、やっぱ人気出そうだよね
- 387 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/13(土) 15:07:42.98 ID:pohnaxaoO
- パピヨンちゃんのパンツの色教えてください
- 388 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/04/14(日) 03:19:02.31 ID:nWgsCrME0
- ワンコイン、チャレンジできる回数は三回。そしてその結果――。
『おおお取れた!』
一つ、取れた。少し緩いアームだったが、ビギナーズラックというのだろうか。
……思わず声が出てしまった。はっ、となってパピヨンの方を振り向く。
パピヨン「…………ぷっ。よかったね、おにーさん?」
『くっ……い、いいだろう別に。ほら、キミにあげるよパピヨン』
なんだか、顔がちょっと熱くなる。ニヤニヤ笑う彼女にゲームで取ったぱかプチを手渡す。
パピヨン「顔真っ赤じゃーんお兄さん。あ〜、ほんとおもしろ〜……でも、うーん」
受け取ったぱかプチの顔を、何回かふにふに。そして、パピヨンはほんの少しだけ考えて――受け取ったそれを【貴方】に戻した。
『え』
パピヨン「このぬいぐるみは、お兄さんの部屋に置くことにしまーす!ほらほら、お兄さんが持って持って〜」
お兄さんの部屋にあったら、お兄さんも触れるし、アタシも触れるでしょ?なんて提案、パピヨンにしては珍しいと感じる。
パピヨン「お兄さんさっきからぬいぐるみのパンツ気になってそうだし〜……アタシがいないときに、こーっそり確認してね?」
『キミなぁ。いや、本当にキミなぁ……」
パピヨン「あ、もしかして……ぬいぐるみじゃなくて、アタシのおパンツの方が気になっちゃったりして――ひゃぁん!?」
流石に止めておいた方が良いと思ったので、少し手加減をして額にデコピン。
『ほら、他のも見に行こう。まだまだありそうだぞ』
パピヨン「うわーん虐待虐待!担当トレーナーに暴力されました〜!」
『あ!こら大きな声で言わない!ああ、もう分かったから!あとで何か奢ってあげるから、な!?』
パピヨン「それそれ〜!お兄さんはそれでいいの〜!ほんとお兄さんって弱すぎ〜!」
――ゲーセンのゲーム代。お昼代、その後のショッピング代。
…………暫くは、節約しないといけないな、と【貴方】は空っぽになった財布を見て思う。
- 389 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/04/14(日) 03:38:34.81 ID:nWgsCrME0
- すみませんこれだけです。次、G3ユニコーンステークスでリベンジステラライムやります。
おやすみなさい。
>>385-386
人気がしこたまあれば重賞勝っていなくてもぱかプチ発売されたりしそうですよね。分かります。
>>387
キミが思う色がきっとそうだよ!
- 390 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/14(日) 09:42:58.59 ID:xqYfDOLFo
- 流れる様な私物?のトレ部屋設置
コイツ……やはり"強者"側だな?
- 391 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/14(日) 09:45:03.45 ID:mnHAZXTRo
- 見てるかファル子
こうやるんだ
- 392 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/04/14(日) 21:45:18.91 ID:nWgsCrME0
- 流れるように殴られてるファル子かわいそ……
パピヨンは攻め攻めだけど攻められるとくっそ弱いと思ってます。弱い。
すみません、ユニコーンステークス延期します。やりたいことあったので。
★
パピヨン「バレンタイン?」
――二月。なんだかクラスが浮足立っているのが気になったからスカーレットに訊く。
ダスカ「そ、アンタもトレーナーにあげたりしないの?明後日にはバレンタインだけど」
パピヨン「え〜?誰が誰にチョコあげるって〜?まあ、お兄さん女の子からチョコとかもらった事無さそうだし〜?」
バレンタインとかにはあんま興味ないけど、お兄さんをからかう材料に出来るのは面白いかも?
ダスカ「……そうかしら?アタシ、アンタの「お兄さん」は結構貰ったりしてそうだと思うけど?」
パピヨン「は?」
――目の前のおせっかい同級生は何を言って?ははーん、お兄さん知ったかぶりだな?
ダスカ「アタシが言うのもあれだけど――トレーナーってモテるのよ?結婚したい職業ランキングとかでも結構上位だし……」
結構モテそうな顔してると思うわよ?アンタのお兄さん。ちょっと老け顔な気がしなくもないけど。
パピヨン「…………」
- 393 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/04/14(日) 21:46:16.30 ID:nWgsCrME0
- ウオッカ「よう!何の話してんだよ、パピヨンにスカーレット!」
パピヨン「……別に何の話もしてないけど〜?」
空いていた隣の席に勢いよく座るのはウオッカ。スカーレットの同室で、分かりやすいくらいのライバル。
……あんまり話したことはないけど、結構良い子。うん、雰囲気というかなんというか。
ダスカ「バレンタインの話よ、バレンタイン。ウオッカもトレーナーとか出来たらバレンタインチョコ渡すでしょ?」
ウオッカ「なっ……!?な、ななな!?おま、スカーレット!俺はそんな……!」
ダスカ「……まあ、トレーナーがまだいないアタシらが考えても仕方ないけど」
パピヨン「…………」
チョコ。チョコ?え、お兄さんモテるの?いや、いやいやそんなそんなバカでしょ?だってお兄さんとかキモいし変態だし――顔とか、いや。顔は……いやいやいや。
ウオッカ「うぅ……ま、まあ感謝の気持ちで、とかで渡すことはあるかもな!パピヨンも渡したいなら渡せばいいんじゃねーか?」
パピヨン「感謝……」
…………感謝の気持ち。
ま、それなら、別に変じゃないかも?仮にもトレーナー、なんだし。そう、そうだよね。チョコとか、別に普通……。
パピヨン「ま、まあ〜?それなら、全然、チョコとか……いや!お兄さんってばきっと寂しい思いしてるから、しょうがなく!」
――そうと決まれば材料を買ってこなくちゃ!ぷぷ、お兄さんってば、美味しいチョコ食べて気持ち悪い笑顔浮かべちゃったりして〜?
ダスカ「……別に手作りじゃなくてもいいと思うけど」
ウオッカ「そうか?感謝の気持ちって言うなら、やっぱ手作りだろ!」
ダスカ「アンタ、そういうところ律儀よね〜……あいつもだけど」
- 394 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/04/14(日) 21:48:48.21 ID:nWgsCrME0
- パピヨン、お菓子作り腕前:コンマ直下
01に近いほどダークマター、00に近いほどめちゃうま
- 395 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/14(日) 21:49:31.08 ID:+EhXIajDo
- どーだ
- 396 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/14(日) 21:50:53.89 ID:+EhXIajDo
- 芝生える
ごめん
- 397 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/04/14(日) 21:54:30.16 ID:nWgsCrMEo
- スマホテスト
お前何でも出来る器用っぽい感じ出してたじゃん!
- 398 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/04/14(日) 22:00:18.38 ID:nWgsCrMEo
- 何でこうなっちゃうの:安価直下
1 単純にへたくっそ
2 アレンジしちゃいまくる
3 自由安価
- 399 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/14(日) 22:04:02.63 ID:FVdsuRCt0
- 3 背伸びして上級者向けのレシピに挑戦してしまった
- 400 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/04/14(日) 23:04:59.75 ID:nWgsCrME0
- 材料とレシピ本を買って、早速キッチンへ。アタシ以外にも何人かウマ娘がいて……チョコの甘い匂いが広がっている。
ああ、皆チョコとか手作りするんだ。なんて思った。まあ、アタシもそうだけど。
パピヨン「さーてと」
――ま、アタシにかかればチョコくらい余裕だし?料理とかあんましたことないけど、まあやればそこそこできちゃうタイプだし?
- 401 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/04/14(日) 23:05:54.96 ID:nWgsCrME0
- パピヨン「…………」
出来たのはなんだかぐちゃぐちゃとした泥っぽいチョコ。なんか焦げ臭いし、なんか……ダメなやつ。
パピヨン「チョコ難しくない!?」
本だとさも簡単にやってるけど全然出来ないんだけど!?無理して結構色んな材料買ってきたんですけどこっちは!?
パピヨン「う"〜……」
まずい、まずいまずい!このままだと――お兄さんにチョコ渡せない!
確かにちょっと上級者向けっぽいレシピを買ってきちゃったけど……だって出来ると思ったんだもん!出来る気がしたし!
どうするパピヨン:安価直下
1 助けを呼ぼう
2 アタシに出来ないことはな!自力で!
3 自由安価
- 402 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/14(日) 23:08:27.94 ID:hq3LDdz10
- 2
- 403 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/04/14(日) 23:20:15.41 ID:nWgsCrME0
- パピヨン「…………」
スカーレットとかウオッカ、あとライムとかシルフィーとか……うん。アタシの周り結構料理上手そうな子多い。
誰かに頼めば、きっと上手くいくんだろうけど……。
パピヨン「……なんかやだ」
そう、なんかやだ。からかわれそうだし、なんか笑われそうだし。
アタシに出来ないことはない!今は始めたばかりだから、ちょっと上手くいってないだけ!
パピヨン「よ〜し……」
ほっぺたをパシっと叩いて気合いを入れる。どれもこれも全部お兄さんのせいだ、だから後で色々して貰わなくちゃ。
――レシピと向き合う。ネットの力も使って、どうにか形にして――いや、完璧なものを!
結果は?:コンマ直下
コンマが高いほど上手に出来ました!低いと当日に完成させられて無さそう。
- 404 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/14(日) 23:29:55.18 ID:FVdsuRCt0
- 高く
- 405 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/04/14(日) 23:35:57.64 ID:nWgsCrME0
- そう言えば、作ろうとしてた上級者向けレシピのチョコって……:安価下1〜2
★
チョコの形とか、どういうチョコかとか。
チョコケーキとか、クッキーとか生チョコとか。分かれば大丈夫です。
- 406 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/14(日) 23:40:37.11 ID:yDUPPkk+o
- 背伸びということでウイスキーボンボン
- 407 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/14(日) 23:48:06.75 ID:mnHAZXTRo
- ザッハトルテ
- 408 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/04/15(月) 00:19:56.60 ID:N9CdD/Zv0
- パピヨン、お酒飲んでどうなるか:安価1〜2
★
決めてないけど一応やっておきます。また暫く出来なさそうです。
それじゃあ今日はこれで、おやすみなさい。
- 409 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/15(月) 00:43:45.90 ID:VbJgFWnho
- おねむになるタイプ
- 410 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/15(月) 00:47:20.43 ID:odpBughN0
- 理性が吹っ飛んでその場の感情で行動するようになる
暑い→即脱ぐ
眠い→即寝る
って感じ
- 411 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/15(月) 01:09:00.93 ID:o517aRKyo
- おつ
>>399で今回はヤバいもんできる?けど通常時の望みはまだあるようになったの上手いなあ
- 412 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/04/16(火) 00:23:47.06 ID:pg5HTNuj0
- バレンタイン当日。パピヨンのトレーニングはお休みということで、【貴方】は溜まりに溜まっていた仕事を黙々と片していた。
『…………』
いつもは騒がしいトレーナー室も静かで、この日は絶好の仕事日和だった。が、しかし……。
『……そういえばバレンタインか。今日は』
ふと思い出す、昨日先輩トレーナーがそんなことを言っていたのを。
何でもバレンタインの日は担当ウマ娘からチョコが貰えるのだとか。義理なのは分かるが、それでもやっぱり嬉しいと。ウキウキな様子だったのを。
……バレンタイン。学生時代から縁のないイベントだった、貰えるのは大抵親からだけで……いや、しかし。今ウマ娘のトレーナーとなった今、【貴方】はパピヨンからのチョコを――。
『いや、貰えてないな』
時刻はもう夜遅い、もうパピヨンは部屋でごろごろしている頃だろう。チョコを渡すならもうとっくに渡しているだろうし、そもそも……義理だとしてもチョコを渡してくれるか?
『貰えたとしても、なんか凄い奴だろうな。凄い辛いとか、酸っぱいとか……』
まあ、貰えないものを考えても仕方がない。そろそろ終わりそうな仕事を茶っちゃかと片付けて、着替えて眠ろう――と、その時。
こんこんこん、と。なんだか小さなノック。
『……?はーい』
こんな時間に一体誰が、と思いながら【貴方】は扉を開けると――。
パピヨン「ふぁぁあ……」
- 413 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/04/16(火) 00:24:19.58 ID:pg5HTNuj0
- 『パ、パピヨン……?』
パピヨン「んぅ……おにーさん、ふぁぁ。入れてー……」
眠そうな目を擦っている担当ウマ娘がそこにいた。門限の時間はもう過ぎているだろうに――。
『い、いや。パピヨン、もう門限の時間過ぎてるだろう?早く戻らないと』
パピヨン「なんでぇ……?んむ……ほら、おにーさん、ちょこ……ちょこ作ったから」
……パピヨンの手には、小さな包み袋。ちょこ、チョコを、作ってくれたのか?
…………いや、いやいや。それは嬉しいが、それでも今は。
『チョコ作ってくれたのか?こんな時間まで……その気持ちは嬉しいけど、パピヨン。今日はもう帰って――パピヨン!?』
チョコの入った袋を【貴方】に手渡すと。彼女はふらふら〜っと、トレーナー室に入り。よたよたと、【貴方】がよく仮眠に使うソファに向かって行き……。
パピヨン「ぐぅ………」
そのまま、横になって。一瞬で眠ってしまった。
『ぱ、パピヨン!?パピヨン!?!?』
急いで駆け寄って名前を呼ぶ。しかし、彼女は一向に起きる気配はない、あまりにもぐっすりと眠ってしまっている………。
………そして、気づいた。アルコールの匂い。
『……ウイスキーボンボンか?』
- 414 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/04/16(火) 00:25:40.30 ID:pg5HTNuj0
- おやすみなさい。
★
まさか、味見をし過ぎてこんなになってしまったのか?ウイスキーボンボン自体、子供でも食べれるものではあるが、どれだけの量を摂取して――。
………いや、それだけ【貴方】に美味しいチョコを渡したかった。そう考えるととても嬉しいのだが、それがウイスキーボンボンでなければの話。
パピヨン「むにゃむにゃ………んむぅ、んぇ………」
『……はあ』
……まあ、今回だけ許してあげよう。気まぐれでワガママな彼女の、好意を。素直に受け取ろう。
しかし。そんな彼女をどうしたものか。
パピヨン「えへ………おにー………しゃん………むにゃ」
どうしようか。:安価直下
1 ………寮長には後で自分から言っておいて、ここで寝かせてあげよう
2 いや流石に駄目か、寮まで運ぼう
3 自由安価
- 415 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/16(火) 00:33:23.03 ID:KFFLZjEDO
- 2
- 416 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/16(火) 20:18:24.87 ID:LQvNto/E0
- デコに肉、頬にヒゲ、太腿に正の字とかのイタズラしてやればいいものを
- 417 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/16(火) 20:25:54.31 ID:MiURZLkRo
- 二人の関係知れ渡ってて寮長にも無警戒でパピヨン受け取ってもらえそう
- 418 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/04/17(水) 01:07:44.40 ID:qm5uoAoRo
- こんばんは、すみませんこんな時間に安価です
おやすみなさい
パピヨンの寮:安価直下
1栗東
2美浦
- 419 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/17(水) 01:14:42.13 ID:1+F9kdFNo
- 2
- 420 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/17(水) 20:42:25.96 ID:YYxxc47g0
- 乙
- 421 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/04/18(木) 23:50:14.00 ID:E2mbfavJ0
- この部屋で気持ちよく寝かせてあげよう――と、そう思ったが流石に不味いと思い寮まで運ぶことにする。
だが起こすのも申し訳ない、こんなになってしまうまで頑張っていたんだ。しっかり休ませてあげるのが、【貴方】の役目だろう。
『さて』
………どうやって運んだものか。
パピヨン「すぴー………んえぇ」
こうやって寝ている姿は年相応なんだがなぁ、ああ涎なんて垂らして。
口周りの涎をティッシュで拭う。さて、どうしたものか………。
- 422 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/04/18(木) 23:51:14.73 ID:E2mbfavJ0
- ヒシアマ「おいおいそこのアンタ!トレーナーはこの先立ち入り禁止――っとぉ?」
『すみません、この子をお願いしたいんですけど……』
美浦寮。そこは学園の向かいに存在する二つある寮のうちの一つ。そこの寮長であるヒシアマゾンに引き留められ、【貴方】は止まる。
まあ、もとより寮長を頼る予定だったので都合が良かった。と、【貴方】は暢気に考える。
『確かこの寮ですよね、シルヴァーパピヨンは』
ヒシアマ「……ははーん、なるほどね。事情は大体理解したよ」
彼女は【貴方】とパピヨンを見て、にやりと笑い。小さな声でそう言った。
ヒシアマ「それにしてもまあ、とんだお姫様だねぇパピヨンは。随分と幸せそうじゃないかい」
『……そうですかね』
トレーナー室から、その小さな身体をひょいっと持ち上げ、出来るだけ起こさないように運ぼうとした結果――【貴方】はお姫様抱っこでパピヨンを持ったまま、寮まで向かった。
持ち上げたときにあまりにも軽すぎて「軽っ!?」と声が出てしまうくらい、パピヨンは軽かった。まだまだ中学生の彼女なのだから、それも当然と言えば当然だが……なんだか心配になってしまう軽さだった。
この身体でよくあの速さを出せるものだ……もう少し食事に気を使った方が良いのかもしれない。
ヒシアマ「おおっと、ほらほら部屋に戻りな!それじゃ、パピヨンのトレーナーもお疲れさま、このお姫様は貰い受けるよ」
ざわざわと様子を見に来た寮のウマ娘たちが、ヒシアマゾンの一声で散っていく。【貴方】はお姫様抱っこですやすや眠っているパピヨンを、彼女に渡す。
『すみません、それじゃあよろしくお願いします』
――そして、【貴方】はトレーナー室に戻る。
机に置いていた、その包み袋を開ける。中には不揃いの形をしたウイスキーボンボン、触れてみるとなんだか妙にざらざらしていたり、ちょっと溶けかかっていたり……。
『……強いなぁ、アルコール』
そのウイスキーボンボンは、とても強い大人の味わいだった。
- 423 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/04/19(金) 00:04:45.54 ID:EVZNfKtO0
- 次やるイベント。これ終わったらレースで。
今日はこれで終わり、おやすみなさい。
★
次のイベントは――:安価直下
1 パピヨンのお腹がぷにっとする話
2 パピヨンが【貴方】にちょっと色仕掛けする話
3 【貴方】がパピヨンにホワイトデーお返しする話
- 424 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/19(金) 00:10:34.43 ID:VVDSTHkT0
- 1
- 425 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/19(金) 00:21:35.41 ID:obGABNKho
- トレーナーさんの手も早かった!?
- 426 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/19(金) 17:35:36.18 ID:wwl5qcxEO
- 色仕掛けってもしかしてイメ損?
オリウマだしセーフか?
- 427 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/19(金) 18:43:52.88 ID:ffh4xHJWo
- お茶の間で見れる程度ならええんでね
- 428 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/19(金) 19:55:04.26 ID:wwl5qcxEO
- パピヨンのデカチチを背中に押し当てたりとかは見たいけど厳しそうか
トレーナー童貞だろうしイチコロで
- 429 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/04/23(火) 00:23:23.35 ID:9fDlIuE/0
- いつも通りの平日。【貴方】の担当ウマ娘シルヴァーパピヨンはトレーニングを終え、トレーナー室のソファでぐでーんとだらけている。
パピヨン「ぷはは!なにこれおもしろ〜!んむっ……もぐもぐ……ぷ、ぷぷっ!」
『……』
スマホを片手にショート動画。もう片方ではスナック菓子をむしゃむしゃと。まるで自宅かのようにだらけ、緩み切った担当ウマ娘。
いや、別に怒るつもりはない。これだけだらけた姿を見せてくれるというのは、信頼されている……信頼されているのか?トレーナーという立場でありながら、ちょっと舐められているのではないか?
『…………』
パピヨン「……ちょっとおにーさーん。何アタシのこと見てるの〜?ぷぷ、アタシはさっきのトレーニングで疲れてるんだから、足のマッサージくらいしてもいいんじゃないの〜?」
脚をバタバタさせながら、彼女は自分にそんな要求。マッサージならさっきうんとやってあげたんだが……というか、さっきからその姿を見ていると……思う。
『キミ、ちょっと……ふっくらしてないか?』
パピヨン「…………は?」
- 430 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/04/23(火) 00:23:49.26 ID:9fDlIuE/0
- パピヨン「うわ、うわうわうわうわ!うーわー!それセクハラ!?お兄さんそういうことする人!?」
『いや、前々から思ってたが……全体的に肉付きが』
パピヨン「きも!お兄さんきも〜い!そんなんだから彼女も出来ないんだよ〜!?」
――なんで自分はここまで言われなくちゃいけないんだ。
『なあパピヨン、前のバレンタインの時に味見で沢山チョコを食べたりしてたよな?それ以外にも今みたいに寝っ転がりながらお菓子を食べたり……』
ちょくちょくお菓子を補充はしているが、最近はその消費量もどんどん増えていっているように思える。
パピヨン「むぐっ……べ、別にーじゃん。ちゃんと走ってるし、体重とかも――」
『増えてないのか?』
パピヨン「…………変わってないですけど〜?」
……ちょっとかまをかけてみるか。
『――トレーニング中に見えるお腹と結構ぷにっとしてるよな。キミ』
パピヨン「――はぁ!?!?!??!?」
さっきまで寝そべっていたパピヨンが、大きな声と共に起き上がる。
パピヨン「は、いや!お腹って――なんでバレ……!?この、変態!担当のお腹見るとかキモ!キモキモキモ!変態変態変態!」
『………ダイエットするか』
パピヨン「やだやだやだ!ダイエットとかやりたくない!別に脚が遅くなったりしてないでしょ!?それにアタシちょっと痩せ気味だったし!」
『確かにキミは軽い方だが――太り気味はトレーニングにもレースにも支障が出るからなぁ』
パピヨン「う"〜……じゃあちょっとお菓子食べるの我慢するから!もうそれで良いでしょ!?」
『……それだけで痩せれるとは思わないがなぁ』
――次のレースまでもうそろそろ。これは早急に対応をしなくては。
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