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【安価コンマ】オリウマ娘と共に

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174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/11(月) 00:30:39.57 ID:V7bwC0nPo
おつ
走りきったので文句無かろう!
ステラちゃん多分世代トップ的な雰囲気だし今は勝てなくてもむぁ……
175 : ◆OX0aJKbZO.0H :2024/03/11(月) 20:06:22.24 ID:s8E5ixYx0
――ゲートに入り互いに出走準備を整える。そして、ゲートが開いた瞬間一気に前に飛び出す。

パピヨン「――!」

気持ちのいいスタートダッシュ、グングンと前を行き、自分の走りを始めていく。

ステラライムはシルヴァーパピヨンを後ろから見ながら進む……これもまた自分の走りだった。

第二コーナー周り向こう正面、そして第三コーナーに向かい。

パピヨン「……っく!」

……シルヴァーパピヨンに明らかな疲れが見える。気持ちよくハナを行く走りが、ゆっくりとスピードを落としていく。

ライム「…………!」

そこを見逃すステラライムではない、普段のペースではないがスパートを切り、一気に抜かしに行く。

パピヨン「はぁ、はぁ……!ぅ、こ、んのぉ……っ!」

今までのトレーニングで付けたスタミナを全て使って、気合でハナを維持する……が、第四コーナーを回り最終直線に向かったところで――隣にステラライムが並んだ。

ライム「やぁああああああ!!!」

パピヨン「っ!ああぁああああああ……!」

必死にシルヴァーパピヨンは走るが、もう並ばない。シルヴァーパピヨンの視界には自分だけのコースではなく、ステラライムの走る背中が。

一バ身、二バ身と、どんどん差が広がっていき……ステラライムが今、ゴールを一番に通過した。
176 : ◆OX0aJKbZO.0H :2024/03/11(月) 20:06:52.57 ID:s8E5ixYx0
ライム「はっ、はぁ……よし!」

パピヨン「――はぁ、はぁ……ぅ、くぁ、はっ……」

5バ身。それがステラライムとの差だった。ヘトヘトになりながら今ゴールしたシルヴァーパピヨンは、ゆっくりと止まり体全てを使って息を整えている。

『パピヨン!』

【貴方】は急いで彼女の元に駆け寄る。

パピヨン「はっ、はーっ……ぅ、おにいさん、必死な顔……情けな」

『無理して喋るな、いいから』

ライトレ「……走っただけでその体力の消耗、やはりシルヴァーパピヨンは――」

『それでも、走り切りましたよ』

ライトレ「はい?」

『彼女はしっかり1600mを走り切りました、確かに何もかも使い切った走りでしたが……彼女は走れるんです、1600を』

ライトレ「っ。貴方はシルヴァーパピヨンに怪我をさせるつもりですか!貴方のワガママで選手生命を……!」

『アドバイスありがとうございます。今回の件は……こちらとしても色々と考えさせてもらいます』

今回は並走トレーニングありがとうございました、こちらにとっていい経験になりました。

そう言って【貴方】はシルヴァーパピヨンを抱えて保健室に向かった。
177 : ◆OX0aJKbZO.0H :2024/03/11(月) 20:07:36.50 ID:s8E5ixYx0
ライム「ふぅー……もしかしてトレーナーさん、パピヨンさんのことを心配しているんですか?」

ライトレ「……ああ、ライム。彼女の適性を無視した走りは、脚にダメージが多すぎる。いくらケアをしても、もし何かあれば……」

ライム「確かに、パピヨンさんの走りは全力!という感じですが……けど、多分ですけどトレーナーさん」

パピヨンさんは来ると思います。ステラライムは汗を拭いながら言う。

ライトレ「……それはいったいどうしてだい?」

ライム「だってパピヨンさんって――すごい楽しそうに走るんです。横に並んだ時、凄いへとへとで今にも倒れそうな表情なんですけど、嬉しそうというか、笑顔……ではないんですけど」

――そんな彼女が、G1という大舞台を逃すとは思えないんですよね。

ライトレ「…………そういった思いを折り合いを付けるのが、トレーナーという仕事なのだけどね」

ライム「……あ、そうでした!トレーナーさん、さっきの私の走りどうでしたか!」

ライトレ「え?」

ライム「どうでしたか!」

ライトレ「……はは。ああ、とてもいい走りだったぞライム――この調子で頑張って行こう」

優しく微笑んで、軽くクシャクシャとステラライムの頭を撫でる。

ライム「ん!ありがとうございます!私、もっともっと頑張ります!」
178 : ◆OX0aJKbZO.0H :2024/03/11(月) 20:29:05.74 ID:s8E5ixYx0
念入りなマッサージにテーピング、なんとかマイルの距離を走り切ったパピヨンの足をケアをする。

これにももう慣れたもので、まだ契約もしていないときのあの時よりもうんと手際よくなった。

パピヨン「あー、負けちゃった……ライムめちゃ凄かった、これはアタシ――」

『それ以上はダメだよ、パピヨン』

パピヨン「……まだ何も言ってないんですけど〜」

あーあ、とパピヨンの口から不満そうな声が。それをしっかり聞きながら、ケアを続ける。

……現時点で同世代のステラライムに完膚なきまで敗北したのだ、パピヨンにも思うところがあるのだろう。

パピヨン「ねー、お兄さん。もしかして……さ、その……呆れた?」

『……呆れた?』

パピヨン「あんなに色々トレーニングしてあげたのに、マイルに向けて頑張ったのに負けるのか!……みたいな」

一瞬、何を言っているのか分からなかった。しかし、貴方は思考を切り替え、パピヨンに向かい合う。

パピヨン「だから、さ……あの。嫌いになった?だったら、お兄さんももっと強いウマ娘を担当して、さ――」

『パピヨン』

――今まで見たことのない、パピヨンの表情。ぐしゃぐしゃで、今にも崩れてしまいそうな、そんな表情。


なんか言ってあげよう。:安価下2
1 自分はそんなことしないよ。自分はシルヴァーパピヨンの担当だからね。
2 ……随分と、パピヨンらしくないね。
3 自由安価



ご飯食べるので離席。安価下2です。
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/11(月) 20:31:41.90 ID:P9W70+sUO
1
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/11(月) 20:47:07.53 ID:h4sLlzmho
1
181 : ◆OX0aJKbZO.0H :2024/03/11(月) 22:37:48.35 ID:s8E5ixYx0
『……自分はそんな、嫌ったり呆れたりしないよ』

だって自分はキミの……シルヴァーパピヨンの担当だからね。と、【貴方】は彼女を見つめながら言った。

パピヨン「……お兄さん」

『……だからそんな表情しないでくれ。自分は、キミの走りに魅了されたんだ」

確かに、今日は負けた。だから……勝とう。次またステラライムと走るとき、君のあの逃げ切りで。

パピヨン「…………ぷぷ」

――今、パピヨンの表情が変わった。いつもと同じ表情に。

パピヨン「お兄さん、今すっごい恥ずかしい感じだったよ〜?あー、ほんと、ほんと、ちょっとさ、お兄さんのくせに……」

『……』

パピヨン「…………アタシは勿論走るよ、全日本ジュニア優駿。それで、今日のリベンジしちゃお?お兄さん?」

『ああ、勿論だ。リベンジしよう、ステラライムに!』

パピヨン「…………おー!」

そして、パピヨンは。屈託のない笑顔を浮かべ、右手を真上に上げた。
182 : ◆OX0aJKbZO.0H :2024/03/11(月) 22:59:01.06 ID:s8E5ixYx0
パピヨン「――お兄さんってほんと、アタシのこと好きだよね〜」

『え』

保健室からトレーナールームに戻り、【貴方】はパピヨンにいきなりそんな事を言われる。

パピヨン「アタシ、ちょっとワガママだから他の人にちょっと嫌われがちなのに、お兄さんずっと付き合ってくれるし……もしかして、ロリコン?」

『やめてくれ、やめてくれ本当に』

パピヨン「……あ、それとも。このおっぱ――」

『次のレースの話をしよう!キミみたいな女の子が、そんなこと口にするのは止めた方が良いぞキミ!』

パピヨン「ぷぷ……は〜い。それで、次のレースって……」

『……一旦、ダートの別のレースに参加して、マイルで体力をしっかり残して走り切れるのかを確認したいんだ』

川崎で走れるレースがあればよかったんだが、マイルだとなくて他のレース場になってしまうが。と、【貴方】は手元の資料を見ながら言う。

ダート1600m左回り――プラタナス賞。十月に東京競バ場で開催されるレース。

『で、もし良かったらパピヨンにはこれに参加してほしいんだが……どうだ?』

パピヨン「ふーん……おっけ〜!アタシ的には、走るレースが増えるのは大歓迎だし〜?」

『分かった、じゃあレースの出走登録はしておくよ、じゃあ……プラタナス賞に向けてまずはスタミナだな』

パピヨン「またプールでしょ?ずーっとそれは嫌だけど……ま、その辺はお兄さんに任せるね〜?」

『ああ、任せてくれ』

――プラタナス賞。その結果で、今後を考えよう。
183 : ◆OX0aJKbZO.0H :2024/03/11(月) 23:05:31.76 ID:s8E5ixYx0
さてこの後は……:安価直下
1 もう少しイベント
2 レースまでスキップ!
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/11(月) 23:08:03.55 ID:NUl2h3zP0
1
185 : ◆OX0aJKbZO.0H :2024/03/11(月) 23:13:25.16 ID:s8E5ixYx0
ではもう少しイベントやります。今まで通りお願いします。

見たいイベント:自由安価下3まで。
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/11(月) 23:25:29.28 ID:h4sLlzmho
寮の部屋にてシリウスシンボリとナカヤマフェスタ
二人のパピヨン評
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/11(月) 23:31:13.27 ID:V7bwC0nPo
フラワーと尻尾手入れしあってるときにポロッとトレーナーに(手入れ)されたこと漏らしてフラワーが赤面する
188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/11(月) 23:35:37.19 ID:nzxKTpAZ0
ステラちゃんの真っ直ぐな人の良さに調子を崩されつつも、満更じゃないパピヨンちゃん
189 : ◆OX0aJKbZO.0H :2024/03/12(火) 00:32:01.76 ID:8cGtYUgH0
すみません全然書けてませんでした、一回寝ます。ありがとうございました。

もう少しテンポよくしたほうがよろしいでしょうか。オリウマとトレーナーがイチャつくのを書きたいんですけど、レースとかどんどんやって成長とかシナリオ進めたほうがよろしいでしょうか。すみません、色々聞かせて欲しいです。
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/12(火) 00:35:01.04 ID:KWGnyhoYo
今のペースで良き
書きたいものが見たいのだ
191 : ◆OX0aJKbZO.0H :2024/03/12(火) 01:19:19.79 ID:8cGtYUgH0
>>190
すみませんありがとうございます。今のペースでやっていきます。
あともう少しパピヨンとトレーナーのイチャつき増やしますね……ちょっと今日距離近くなったので。
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/12(火) 12:13:17.27 ID:NNsoY33wo
>>1のペースでがんばって下さい
イチャつくの愉しみ
193 : ◆OX0aJKbZO.0H :2024/03/12(火) 20:22:21.17 ID:8cGtYUgH0
シリウス「そういやナカヤマ、お前最近随分と可愛がってる後輩がいるらしいな?」

ナカヤマ「はぁ?」

いや、パピーと呼んだ方が良いか?あんな風に必死に吠えるんだからなぁ、と。シリウスが言うと、ナカヤマは理解したように笑った。

ナカヤマ「ハハっ、もしかしてお前もあいつを気に入ったか?周りを煽ることで自分を守る、可愛らしい奴だろう?」

シリウス「ふん……随分とパフォーマンスが好きみたいだな。前のメイクデビューでもそうだったが、まるでピエロだ」

ナカヤマ「ベットする価値もない道化を演じてはいるが……周囲はダマされ続ける程バカじゃない。アイツが走り続ければ……ま、そういう健気な所に私は惹かれたんだけどな」

だからあの時賭けた、アイツを裏切るみたいにな。

シリウス「……本当に気に入ってるんだな、あの子犬を。私にとってはただのキャンキャン吠える後輩だったんだが――」

ナカヤマ「おもしれー奴だよ、シルヴァーパピヨンは。きっとお前も気に入るさ」

シリウス「ふん……それじゃあ、次のあいつのレースは期待させてもらおうか?」
194 : ◆OX0aJKbZO.0H :2024/03/12(火) 20:23:09.19 ID:8cGtYUgH0
パピヨン「ん〜、フラワーの尻尾はいつもつやつやで良いね〜。触り心地も最高だし、ずっとナデナデしちゃうかも」

フラワー「ふふ、ちょっとくすぐったいよパピヨンちゃん。前に教えてくれた手入れをやってるだけだよ、だからほんと、パピヨンちゃんには感謝してるんだ」

パピヨン「え〜、まあアタシの尻尾手入れは職人技だけど〜?えへ、フラワーも手先器用だし、アタシのおかげだけじゃないって、才能があるんだよ才能〜」

思わず笑ってしまう、やっぱり人の尻尾を手入れするのは楽しい。丁寧に丁寧に尻尾に櫛を入れるたびに、みるみる尻尾が綺麗になる……それに、人にありがとう。と言われるのは、嬉しい。

その人の想いに答えるのは……ああ、これ以上はないない。嘘、全然そんな事無いや、うん。

パピヨン「はい、おーわり!もうだいぶ手入れされてたからすぐ終わっちゃった」

フラワー「ん、ありがとうパピヨンちゃん!それじゃ、今度はこっちがやるね」

今度はアタシが背中をフラワーに向け、フラワーがアタシの尻尾を手入れする。お互いに尻尾の手入れをしあうのは、昔からよくやっていることだった。

……思えば、初めて尻尾の手入れをしたげたのもフラワーだったなぁ。うんうん、なつかしー。

パピヨン「んっ……やっぱフラワーの手入れは気持ちー。ほんと、お兄さんとは大違い」

フラワー「ふふ、これもパピヨンちゃんが教えてくれたことを――え、お兄さん?」

パピヨン「そうそう、お兄さんってばすっごい雑で!尻尾の触り方とか、櫛の入れ方とかも最悪!ま、アタシがやり方教えてあげて、少しはましになったけど」

フラワー「あ、へ?へ、へ〜……そ、そう、なんだ?」

……あれ?なんだかフラワーの様子がおかしい?

フラワー(し、尻尾がふりふり揺れてるんだけど……パ、パピヨンちゃん……!)

パピヨン「あーでも、男の人の手?って言うのかな、ちょっとゴツってした感じの手で触られるのは、ちょっと新鮮で――」

フラワー「パ、パピヨンちゃん!ちょっと、今から集中するから!静かにして貰っても、いいかな!?」

パピヨン「え?」

――ど、どうしたんだろういきなり。ま、でもそれだけ真剣にやってくれるって言うのは、嬉しいなぁ。

フラワー(……そ、そんなに進んでるんだ。凄い嬉しそうに話すし……あ、ぅ。顔が熱いよぉ……!)
195 : ◆OX0aJKbZO.0H :2024/03/12(火) 20:23:41.79 ID:8cGtYUgH0
ライム「――すみませんパピヨンさん!お隣宜しいですか!」

パピヨン「んぐっ! ちょ、ビックリした〜……ライムじゃん」

食堂でご飯を食べていると、後ろから大きな声で呼ばれる。だれだれ!?と思ったけど、ライムならまあ……いっか!

パピヨン「ぷぷ、勝手にすれば〜?アタシは別にいいけど」

ライム「ありがとうございます、それじゃあ失礼しますね!」

……ほんと、こんな真っすぐ来られるとちょっとアタシも苦手なんだよね。ああでも、あんまりにも捻くれてるのも苦手だけど、あの先輩みたいな。

パピヨン「……ライムもさ、変わってるよね〜。アタシ、ちょっと嫌われてるのに、そんな奴と絡んでると、変な噂とか流れるかもよ?」

ライム「……嫌われてるんですか?」

そう、嫌われてるの。前のメイクデビューのあれとか、あの雑誌のインタビューとか……やれ態度がどうの、レースに対しての想いがどうのみたいな?

ま、それが狙い通りではあるんだけどね。だからちょっと色んな子に目の敵にされてるんだよね〜。うんうん。

ライム「ああ、そういうことですか。ですが、私は嫌っていませんよパピヨンさんのこと!」

パピヨン「え」

ライム「確かに嫌われてる……のかもしれませんが。私は貴方をとても好いています!あの日走ったとき、とても純粋というか、走りに対して真摯と言いますか……とにかく!」

私は、貴方のことを嫌ってないです!と、言って。どでかいトンカツをむしゃりと食べた。

……はー、やっぱり苦手だ。こんな嫌いじゃない、好いていますとか、なんてことない感じで言われると、ほんと……。

パピヨン「…………っ」

……あー、ヤバイ。堪えろ、嬉しくない、全然嬉しくない、あー、だからアタシは……あー!


なんかライムに一言:安価下2
1 ……ぷぷ、別にアタシはライムのこと好きじゃないけどね。
2 ま、そんなこと言ってもレースじゃ敵だけどね〜。
3 自由安価
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/12(火) 20:32:11.31 ID:/Q75uO3yO
2
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/12(火) 21:10:07.55 ID:HiZ4l0rOo
2
198 : ◆OX0aJKbZO.0H :2024/03/12(火) 22:30:35.68 ID:8cGtYUgH0
パピヨン「ま、そんなこと言ってもレースじゃ敵だけどね〜」

ライム「敵……?」

パピヨン「え」

流石に驚いた。いやいや敵でしょ。次のG1一緒に走るんだから、アタシとライムは敵、戦う相手でしょ?

ライム「敵、というのは少々違うと思います。私はパピヨンさんの事を……ライバルだと思っています!」

パピヨン「ライバル」

――ライバル。好敵手。そんな、真っすぐな目で、見ないでほしい。

ライム「確かに前の模擬レースでは私が勝ちましたけど……パピヨンさんはそれで諦めたりする人じゃないですよね?」

パピヨン「……」

ライム「全力で練習して、必死に頑張って……私はまた、貴方に勝ちます。パピヨンさん」

パピヨン「…………っ」

止めて、止めて、止めて。そんな目で、そんなライバルとか、期待した目で――アタシを見ないで!
199 : ◆OX0aJKbZO.0H :2024/03/12(火) 22:34:32.01 ID:8cGtYUgH0
ライム「……あ、え?パピヨンさん……?」

パピヨン「……ん〜なに、どうしたの?アタシの顔に、何か付いてる?」

ライム「いや、その……凄い顔をしていたので……大丈夫、ですか?」

パピヨン「大丈夫、って……ぷぷ。大丈夫大丈夫、アタシは全然……大丈夫だから」

だから、全然遠慮とかしないでね〜?アタシは、ライムの……敵なんだから。

パピヨン「じゃ、そういうことで〜。言っとくけど、全日本ジュニアではアタシが勝つから、そこんとこ宜しく〜」

ライム「あ、はい!それじゃあパピヨンさん!」

……少し駆け足でその場を離れる。

ああ、だから嫌。嬉しかった、嬉しかったけど……嬉しいほど、辛くなるから。

は〜……口の中が酸っぱい。もっと練習頑張らないと……なぁ。
200 : ◆OX0aJKbZO.0H :2024/03/12(火) 22:43:12.25 ID:8cGtYUgH0
プラタナス賞当日、控室。【貴方】の担当ウマ娘、シルヴァーパピヨンは……。

パピヨン「……ふ〜」

――メイクデビューの時とは打って変わって、静かだった。深く深呼吸をして、自分の心を落ち着かせていた。

『パピヨン、集中してるな』

パピヨン「えっ!?あ、いや、ちょっとお兄さん!いるならいるって言ってよ!影薄いんだから!」

『いや、ずっとここに居たんだが……』

パピヨン「はー、ほんと信じられない!お兄さん、そのうち逮捕とかされるよ!不法侵入で!」

『……』

……そこまでか。

パピヨン「あーあ、らしくないとこ見られちゃった……ま、ここでしーっかり逃げ切って勝って、お兄さんを安心させてあげるから」

お兄さんは、指を加えて見てて?と、パピヨンはにやりと笑って言う。

『ああ。勝ってこいパピヨン、今まで必死にトレーニングしてきたんだ。だからきっと――逃げ切れる』

パピヨン「ぷぷ。それじゃ、言ってくるね〜」
201 : ◆OX0aJKbZO.0H :2024/03/12(火) 22:45:23.32 ID:8cGtYUgH0
プラタナス賞、結果は:コンマ直下
1 余裕の逃げ切り!
2〜7 ギリギリの勝利
8 2着
9 3着
0 おおっと
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/12(火) 22:48:39.33 ID:KWGnyhoYo
むん
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/12(火) 22:48:44.44 ID:HBjEbO/O0
余裕
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/12(火) 22:49:16.54 ID:KWGnyhoYo
ゾロ目ボーナスとかあったり…?
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/12(火) 22:59:43.59 ID:8cGtYUgHo
スマホから

ゾロ目ボーナス特に考えていなかったのですが、なにか要りますか?
じゃあなにかレース後のトレーナーパピヨンのスキンシップとか書いといてください。いちゃつかせます
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/12(火) 23:01:23.51 ID:8cGtYUgHo
勝ったご褒美みたいなのでも、日付変わるまでに何かあったら書けるかも
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/12(火) 23:07:19.21 ID:KWGnyhoYo
ありがてえありがてえ
コンマ取ったので安価下
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/12(火) 23:10:59.28 ID:HiZ4l0rOo
フラフラになってトレーナーに正面から抱き着く(形で倒れかかる)パピヨンとか
209 : ◆OX0aJKbZO.0H :2024/03/13(水) 00:40:47.82 ID:wYnqF+O30
パピヨン「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ――!」

最後の直線、必死にハナを切るがそれにも限界が来る。

後ろから来るウマ娘が、今にも落ちそうな逃げウマを抜かそうと走る――しかし、抜かさせない。並ばせない。

必死に足を動かし、必死に腕を振ってスピードを維持する。今にも倒れそうになるが、気合で堪える。

パピヨン「はっ、はぁ、はぁ……!はっ、ぁ、ぁああああああぁああ!」

4バ身、3バ身、2バ――どんどん後ろとの距離が詰まる。だが――!

一番最初にゴール版を通過したのは、シルヴァーパピヨンだった!
210 : ◆OX0aJKbZO.0H :2024/03/13(水) 00:44:32.97 ID:wYnqF+O30
――2着との差はクビ差。残り数メートルでもあれば、シルヴァーパピヨンは抜かされていたギリギリの勝利。

パピヨン「はっ――ぁ、うっ。はぁ、はぁ……!」

汗がダラダラと零れる。あまりにも限界のため、前のメイクデビューの時のような煽りはパピヨンの口から出てこない。

【貴方】は急いで地下バ道に向かい、フラフラと倒れそうな彼女を迎えに行く。

『パピヨン……!』

パピヨン「ぁ……?は、お兄さん……なに、その顔。キモ……」

――どさっ。と、パピヨンが【貴方】に抱き着く。いや、倒れ掛かる。

パピヨン「あっ……ごめっ、ちがっ…………あー、いいや。全部使ったから、もう動けないやアタシ」

悪いけど、もう少しこうさせて……匂いとか嗅がないでよ。と、パピヨンが言う。

……【貴方】は、パピヨンを抱きしめる。

パピヨン「はっ?いや、ちょっとセクハラ……!はぁ、もう。最悪……最悪最悪、ぅ〜……はぁ」

『……良い走りだった。だから、今はしっかり休んで欲しい。お疲れさま、パピヨン』

彼女は、何も言わない。

ダートの砂まみれの尻尾が、ゆらりゆらりと小さく揺れた。
211 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/03/13(水) 00:55:55.13 ID:wYnqF+O30
それでは寝ます、ありがとうございました。

G1挑戦もあるので、そろそろ勝負服安価とかもしたいですね。ステラライムの方も一緒に。

あとそろそろ【貴方】トレーナーの脚に尻尾を絡ませて独占欲発揮するやつもやりたいですね
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/13(水) 07:28:30.19 ID:JPLGdlDpo
おつおつ
落ちたな(確信)
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/13(水) 21:34:10.30 ID:UakPh5nvO
パピヨンちゃんマッサージとか耳かきも好きそう
お兄さんをふにゃふにゃにしたあとお返しにウマ耳かきされてふにゃふにゃになれ
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/13(水) 23:10:04.42 ID:GpnlKO2Bo
ウマ娘の耳ズボって割と深い所まで入りそう
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/14(木) 09:47:18.59 ID:T7J5EdLO0
ウマ娘の耳ってどこまで人間と違ってどれくらい人間と同じなんだろう

頭蓋骨で防御はされてるだろうけど位置的にヒト耳より脳クチュやりやすそう
216 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/03/14(木) 23:44:27.08 ID:7qy99BAa0
なんか痛い感じの方向に進んでますね。耳かきは好きなのでやりたいです。



パピヨン「それでお兄さーん、アタシの言ってたクッション買ってくれた?最近流行ってるウマ娘もダメになっちゃうクッション〜」

トレーナー室。つい先日マイル距離でも勝つことのできたシルヴァーパピヨンは――今見事にだらけていた。

パピヨン専用となったソファに寝そべり、スマホをポチポチいじり、当然のようにスナック菓子をムシャムシャ食べている。

『……この前注文したばかりだから、あと一週間後くらいだな届くまで』

パピヨン「え〜!?ちょっとお兄さんダメじゃん!アタシはもう今!クッションにダイブしたかったの!」

『しょうがないだろう、人気なんだから……というか、だ。キミ……だらけすぎじゃないか?』

パピヨン「ん、なにが〜?トレーナー室はお兄さんの部屋、お兄さんの部屋ならアタシの部屋でしょ?」

これまた見事なジャイアニズムだ。自分の担当ウマ娘ながら、ここまで堂々としているとなんだか怒る気にもなれない。

『はあ……それじゃあ耳だけこっちに向けてくれ』

先日、確かにプラタナス賞に勝利することは出来た――が、だからと言って安心という訳では決してない。

ギリギリの勝利、ギリギリの体力。そして――ステラライムの存在。

『今後もスタミナトレーニングを継続して行っていくとして、後は瞬発力』

――最後の限界までそのスピードを維持するために、最後のスタミナでどれだけのスピードを出せるかどうか。

勿論スタミナが尽きないことが一番だが……。

今後のトレーニングは:安価直下
1 沢山スタミナ付けていこう
2 早さも体力も同じくらいに
3 ……あとはパピヨンの強みを伸ばしたほうが
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/14(木) 23:54:00.68 ID:oCi5Xo0Po
2
218 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/03/15(金) 01:33:52.62 ID:zaZxofGT0
『どちらもバランスよく行っていこうか』

瞬発力を重視するか、スタミナを重視するか。確かにそれを決めるのは大事かもしれないが、今この時点ではどちらもやったほうが良いだろう。

そしてなにより、パピヨンの飽きが来ない。【貴方】はそう考えた。大事なことである。

『という訳なんだが――聞いていたか?パピヨン』

パピヨン「え〜?ちゃんと聞いてたって、お兄さん。そんな疑うような目されると、アタシ泣いちゃうかも?」

パピヨン「勝ちたい気持ちは、ちゃーんとあるからね〜。アタシ、敵だからねライムの」

『……キミはどちらかというとライバル、じゃないか?』

パピヨン「……お兄さん、そういうとこアタシちょっと嫌いかも」

『え』

――何はともあれ、練習を重ねていこう。大丈夫、パピヨンは勝てる……!
219 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/03/15(金) 01:39:21.70 ID:zaZxofGT0
すみません寝てました、今日はこれだけです。おやすみなさい

こんな時間ですがイベント募集です。トレーニングでもパピヨンと他ウマ娘の交流でもトレーナーとのイチャでも、なんでも。



見たいイベント:自由安価下3まで。
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/15(金) 02:25:39.95 ID:GdvW3iqJ0
パピヨンと大先輩の交流がみたい。60年代にヤシマっていうのがいるからそれとの会話とか
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/15(金) 06:23:45.68 ID:V4PdXIbDO
パピヨン・シルフィー・ライムのオリウマ娘達の交流が見たいです
休日に3人でどこかにお出かけとか?
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/15(金) 11:03:51.13 ID:HTKv/JJsO
憧れのウマ娘はいないの?という話
223 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/03/15(金) 21:35:10.34 ID:zaZxofGT0
すみません、まだウマ娘となっていない実在する競走馬の登場はちょっと難しいです……そのため>>220は不採用とさせて貰います。

なのでカネヒキリとかクロフネとかそういう馬も出せません。事前に言っておらず申し訳ありませんでした。
224 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/03/15(金) 21:47:02.86 ID:zaZxofGT0
オリウマ娘3人組の私服募集します。23時まで。
1人だけでも3人全員でも。いきなりですが、よろしくお願いします。
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/15(金) 22:18:47.46 ID:2kQYiRjOO
パピヨン 黒のゴスロリ(そこまで派手じゃない)
シルフィー 白のブラウスにスカート
ライム 淡い青のワンピース
226 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/03/16(土) 02:18:09.62 ID:TMTBqwG60
パピヨン「へ〜、ライムの私服って結構清楚な感じなんだ〜?」

ライム「清楚……そうですかね?」

シルフィー「なんだか、麦わら帽子とか似合いそう……ですよね」

――今日は休日。ショッピングモールに集まったアタシたち三人。

そう言えば全然遊んだりしてないなと思って誘ったけど、結構ノリいいじゃん?断ったらムリやり連れていく予定だったけど……。

ライム「好きなんですよね、ワンピース。その……可愛いので」

シルフィー「わっ……分かります分かります!良いですよね……!お嬢様、みたいな感じで……!」

パピヨン「えっ、何々?もしかしてそこ結構趣味合う感じ?」

お互いなんだか恥ずかしそうにしながらキラキラさせちゃって。え、なんかアタシだけハブられてるみたいでなんか嫌なんだけど〜?

パピヨン「ライムってもしかして結構乙女?ふーんへー?シルフィーはなんとなーくそんなかなって思ってたけど、意外〜」

ライム「なっ…い、いいじゃありませんか!パピヨンさんだって、そんなゴスロリチックな……」

パピヨン「アタシに一番似合うのがこういう服なんだ〜。実際凄い似合ってるでしょ?」

フリルいっぱいの派手なゴスロリじゃなくて、落ち着いた感じのゴスロリ。ぷぷ、お兄さんが見たらどんな反応するかな〜。

シルフィー「ゴスロリ、良いですよね……!私には、ちょっとハードル高いですけど……憧れます!」

パピヨン「シルフィーはだいぶ守備範囲広いよね〜」

何でも受け入れるじゃん。強いオタクじゃん。
227 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/03/16(土) 02:18:37.10 ID:TMTBqwG60
寝ます。おやすみなさい。



トレセン学園から一番近い所にあるショッピングモール。色んなウマ娘専用の服とか靴がたっくさん売ってる、トレセン生ご用達の場所。

……ま、全然通販とかで事足りると思うけどね〜。まあ、実際に見てみたいって気持ちは分かるけど。アタシもよくブラシとかは自分で買いに行くし。

シルフィー「こ、ここの映画館ってマイナーな映画とかも放映してくれたりしておすすめですよ……!」

ライム「映画ですか!むむ、最近見ていませんね……今放映してる中でおすすめとかありますか?」

シルフィー「……! っ!!」

パピヨン「うわ、シルフィーのオタク魂が喜んじゃってる。キモ〜」

お耳がパタパタ動いちゃって。ほんと自分の好きなもの語ってる時嬉しそ〜。ふんすふんすって。

パピヨン「あれ、もしかして映画見る流れ?アタシ、今日は新しい手入れ用品見たいんだけど」

ライム「でしたら私は今日新しい調理器具が欲しくて!まあ、ですが他の二人に合わせます!」

パピヨン「別に一つの場所にしか寄れないわけじゃないけどね。ぷぷぷ、ライムって料理とかできるんだ」

ライム「はい!よく幼馴染の子に作ってあげたりしてました!」

シルフィー「へー、凄い……お、幼馴染……!?」

へー、なんかすご。ライムってヒロイン?

……ま、アタシもヒロイン寄りだけど?いや、どっちかというとプリンセス?姫?

どうしよ?:安価直下
1 シルフィーおすすめ映画を見る会
2 アタシによるアタシのためのお手入れグッズ探し
3 ライムのドキドキクッキング編
4 まずご飯食べない?
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/16(土) 04:07:14.07 ID:l9Il6YJGo
4
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/16(土) 04:08:01.16 ID:l9Il6YJGo
おつおつ
ウマ娘ちゃん達の会話だ、脳が回復る〜
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/16(土) 16:18:00.84 ID:Jl28nssxO
パピヨンもオタクな感じあるし人の事言えなさそう
手入れといいハマったらとことんなタイプな気がするし
231 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/03/17(日) 01:08:45.77 ID:WR8hU7p70
こんばんは、これだけです。



シルフィー「こういうショッピングモールのフードコートって……ちょっとワクワク、しますよね」

パピヨン「あ、分かる!何食べよっかな〜って、見て回ってる時間とかもアタシ好き〜」

ライム「確かにショッピングとかと同じで考えてる時も楽しいですよね!こういったフードコートは!」

珍しく全員の意見が一致した瞬間!ん〜、ハンバーガーうま!

パピヨン「はむはむ……」

ライム「ふふ、パピヨンさんのほっぺにケチャップ付いてますよ!私が拭いてあげましょうか?」

パピヨン「はむっ……!むぐっ、は〜!?なに、その優しい微笑み!別にアタシ一人で拭けるんだけど!」

というか拭いて欲しいとか言ってないんだけど!あ―なんかムカつく!

シルフィー「あ、でもパピヨンさんって……その、結構妹っぽい、ですよね。トレーナーさんも、お兄さんって呼んでますし……」

パピヨン「別にアタシは妹とかじゃないんですけど〜?お兄さんはお兄さんだから、お兄さんって呼んでるんですけど!」

あー!なんかニヤつかれてる!ムカつくムカつく!ちょっと子供っぽいって言いたいわけ!?ムーカーつーくー!

パピヨン「ふーんだ、ライムもシルフィーにもポテトシェアしてあげないから」

ライム「え!そ、そんな……!ポテトのシェアをしてくれないなんて!それが青春の象徴だというのに……!」

シルフィー「ライムさんって、結構ノリが良いタイプですよね?」

あーもううるさいうるさい!

何かお喋り:安価下2
1 レースの話
2 ライムの幼馴染の話
3 パピヨン「フードコート全制覇得点……?」
4 自由安価
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/17(日) 01:20:53.77 ID:E/v1Jp+po
2
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/17(日) 01:22:21.56 ID:HwuE2gHZ0
2
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/17(日) 01:23:14.68 ID:GL8LLBT50
ぶっちゃけトレーナーは異性として有りか無しか
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/17(日) 03:33:32.78 ID:rlWpE2XBo
おつ
ウマ娘の種族値にものをいわせた制覇は草
236 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/03/17(日) 15:45:44.55 ID:WR8hU7p70
テーオーロイヤル強すぎ。

こんな時間から、やります。



シルフィー「そ、そういえばライムさん。その、お、幼馴染って……」

お、シルフィー突っ込むじゃーん。と心の中で思いながら、アタシも後に続くように突っ込む。

顔を真っ赤にしながら聞いちゃう耳年増ちゃんめ〜。このこの。

パピヨン「あ、それアタシも気になる〜。もしかして……男の子?」

ライム「はい!私と同い年の男の子です!家が隣で、親同士の交流もあったので小さい頃から遊んでいて」

シルフィー「い、家が隣の幼馴染……ですか」

パピヨン「すご。ベタじゃん」

ライム「幼馴染ってこういうものなんじゃないですか?」

おお、なんだか強い。しかし、ほー……同い年で男の子で、ふーん。ご飯とかも作っちゃう……。

パピヨン「好きなの?その幼馴染」

シルフィー「ぱ、パピヨンさん!?」

ぷぷぷ、この手の話題に乗らないのは中学生ウマ娘の名折れ!別にそうじゃなくても普通に面白そ〜!

で、どうなの?:安価下2
1 あー、好きとかそういう関係じゃないんですよね
2 なっ、はっ!?いや、私は全然そんなんじゃ……
3 ……(顔真っ赤)
4 自由安価
237 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/17(日) 16:03:55.83 ID:6rKnT0/z0
3
238 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/17(日) 16:11:35.50 ID:GBbqGcRpO
3
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/17(日) 16:31:06.70 ID:/5tYHt/ho
ヒューヒュー!
240 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/03/17(日) 16:44:02.24 ID:WR8hU7p70
ライム「…………」

うわ、あのライムが顔真っ赤にして黙っちゃった……うわ、うわ〜〜〜!

シルフィー「わっ、わぁっ……!」

パピヨン「ライム顔真っ赤じゃーん!ほらほら、その幼馴染くんのどういうところが好きなの〜?アタシ内緒にするからさ〜、ちょっとだけ教えて〜」

ライム「うっ、ぁ……ちょ、ほんと……や、止めてください!お、怒りますよ!?」

パピヨン「ぷぷぷ、ライムが怒っても全然迫力ないって〜!」

シルフィー「お、幼馴染さんとは付き合ったり……!?」

ライム「シルフィーさんも!そんな、私はまだ付き合ったりとか……」

パピヨン「まだ!?」

ライム「えっ、あ……!も、もう!本当に勘弁してください!」

うわ〜おもしろ!シルフィーは興味津々だし、ライムは顔真っ赤だし……。

……最高!

パピヨン「ほらほら〜今ここで喋っておかないと今後また聞きに来ちゃうよ〜?早く喋って楽になっちゃいなよ〜」

ライム「ぅ〜…………そ、その。凄い、優しい人で……私の作ったご飯、美味しいって食べてくれて……だから、その沢山料理の練習もして……」

パピヨン「!」

シルフィー「!!!」

――この後もっと詳しい話を訊こうと攻めたら拗ねて何も話してくれなくなっちゃった!

うーん、もっと面白そうこと訊けそうだったのに……。
241 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/03/17(日) 17:14:53.26 ID:WR8hU7p70
シルフィー「ご、ごめんなさいライムさん……その、ちょっと調子に乗り過ぎました……」

パピヨン「そうそう、ごめんってライム〜。アタシたちもうしないから〜」

ライム「…………」

うーん、滅茶苦茶怒ってる!ま、確かにちょっとやりすぎたかな?

パピヨン「だからもう許してよ〜、ジュース奢ってあげるから。ね?」

ライム「……ふーん」

シルフィー「ど、どうしましょうパピヨンさん……!」

パピヨン「まあずっとプンプン怒ってるなんてことないと思うけど、ちょっとからかいすぎちゃったね」

ま、次行こ次〜。

どうしよ?:安価直下
1 映画見たくなってきちゃったかも
2 ちょっとアタシ料理に興味出てきたかも〜
3 今からライム用の尻尾オイルを買いに行きます
4 自由安価
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/17(日) 17:16:55.44 ID:2803l+dDO
1
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/17(日) 18:22:34.03 ID:E/v1Jp+po
3
244 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/03/17(日) 19:00:04.02 ID:WR8hU7p70
パピヨン「ほらほら!ポップコーン買おうポップコーン!塩とキャラメルミックスの奴!」

ライム「ちょ、ちょっとパピヨンさん……!……わ、ポップコーンなんて数年ぶりに食べますよ私」

シルフィー「ふふ、確かにポップコーンとかはあまり食べないですよね。袋売りの物とかは、私たまに食べるんですけど……」

取り合えず映画を見よう!と、ショッピングモールの映画館に来たけど……むむむ、ポップコーン結構色々種類あるんだ。

ライム「はは……えっと、それでシルフィーさんおすすめの映画て、今やってる中だと……」

シルフィー「あ、はい!そうですね、今やってる中だと――」

どれ見ようかな:安価直下
1 スポ根もの
2 動物感動もの
3 甘々恋愛もの
4 怪奇サメ映画
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/17(日) 19:13:15.11 ID:6rKnT0/z0
1
246 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/03/17(日) 23:31:26.64 ID:WR8hU7p70
――――シルフィーのおすすめで見た映画はスポ根ものだった。

ダービー優勝を夢にトレセン学園に入学したウマ娘が、トレーナーと共にトレーニングに励み、ライバルたちと戦い最後には優勝を手にする。そんな感じのお話。

内容はベタベタのベタだったけど〜……うん、面白かった!登場人物の心理描写とか、レースの表現とかすごいしっかりしてて、思わず手に汗握っちゃった!

ライム「シルフィーさん!凄い面白かったです映画!ダービー優勝に向けひた向きに頑張る主人公と、それを支えるトレーナー……!レース中の迫力とか、音楽のダイナミックさ!」

シルフィー「はい、はい!大きな画面で、左右から大きなサウンドのBGMが流れて臨場感たっぷりなのを楽しめるのも、映画館で映画を見るメリット……ですよね」

ライム「いやぁー……良かったです本当に。パピヨンさんはどうでしたか!」

パピヨン「うん、アタシも面白かった〜。久しぶりに映画見たけど、やっぱ良いね〜」

ライム「ですよね!いやぁ、私手に汗握っちゃって……なんなら今ちょっと走りたくなってきました!」

シルフィー「えっ!?そ、そんなに熱中してくれたんですか……!」

パピヨン「えー……そこ目を輝かせて喜ぶポイント?」

なんか二人ともズレてるんだよねー。まあ、アタシが言えたことじゃないかもしれないけど、そんな走りたくなったとか……ねぇ?

走るのは好きだけど、それはそれじゃない?

ライム「――パピヨンさん!」

パピヨン「へっ!?あ、アタシ!?」

ライム「次のレースでは、私たちも……これくらい白熱のレースをしましょうね!」

あー……はいはい。そういうやつね。いやぁ、ビックリしちゃったじゃん。

パピヨン「……ん。アタシの気持ちのいい逃げで全員ビックリさせちゃうね〜?」

ライム「その逃げを私が後ろから抜かします!気持ちよく!」

シルフィー「ふふ、こういう流れもスポ根みたいですよね……」

――その後。色々と買い物やなんなりをして、トレセン学園に戻った。

ライムがウキウキで夜のコースに向かって行ったけど……全く、ほんと……こういうとこなんだろうね。

…………アタシも、ライムとは別の場所で少しだけ走った。ほんの気まぐれに、ほんの少しだけ。
247 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/03/17(日) 23:46:28.35 ID:WR8hU7p70
『キミって憧れのウマ娘とかいるのか?』

パピヨン「え、なにお兄さんそんな事訊いて……プライバシーの侵害だよ?」

『これだけでか……』

キモ〜、みたいな顔で見られている。

『キミは走るのが好きだろう?なら、こういう走りをしてみたい!って憧れるウマ娘がいても良いと思うんだが……』

パピヨン「もしかしてアタシとコミュニケーション取ろうとしてる?んも〜、お兄さん女性慣れしてなさ過ぎ〜!そんな話題じゃ、女の子は喜ばないよ〜?」

ドン引きな顔から、小ばかにしたような顔に。表情がコロコロ変わるのは彼女らしいが……隙を見せただけでこうなるか。

パピヨン「はぁ、憧れのウマ娘、憧れねぇ……うーん、そうだなぁ」

憧れのウマ娘とは――:安価直下
1 ……まあ、いないわけじゃないけど。
2 いない!憧れの走りはアタシの走り!
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/17(日) 23:57:42.88 ID:MI+EVuTcO
1
249 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/03/18(月) 00:07:41.11 ID:yNJrYZUH0
パピヨン「……まあ、いないわけじゃないけど」

いないわけじゃない、自分から訊いておいてあれだが少し意外だった。

パピヨンにも憧れのウマ娘がいたのか……これは、今後の為にも訊いておかないといけない。

『誰なんだ、それは』

シルヴァーパピヨンのあこがれのウマ娘:安価下3まで
ウマ娘とその理由もお願いします
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/18(月) 00:21:02.29 ID:ObdOiU4k0
スペシャルウィーク
ひたむきな姿勢と明るさに密かに憧れてる
251 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/18(月) 01:05:53.10 ID:pEMRhEObo
ゴルシ
あくまで走りだけ、あんな破天荒になりたいとかじゃないと念押す

(当は周りなんて気にせず自分のやりたいことを貫ける姿勢)
252 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/03/18(月) 01:22:18.50 ID:yNJrYZUH0
それじゃあ寝ます、残った安価は下でお願いします。

お疲れさまでした。

ステラライムのトレーナーが結婚してなかったら幼馴染くんの脳みそぶっ壊れてそうだなぁって思いました。
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/18(月) 07:45:32.13 ID:mgppwSfDO
乙です
ライスシャワー
普段の姿とレースの時の姿のギャップに惹かれる
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/18(月) 07:46:26.56 ID:G5RAcOKHO
オグリキャップ
たまたまレースを見に行って、ダートで走った時のラストスパート時の足跡の深さが記憶に残っている
255 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/03/18(月) 21:04:14.71 ID:yNJrYZUH0
パピヨン「……ゴールドシップ先輩」

『え』

ゴールドシップ――その名前を知らない者はこのトレセン学園には存在しないだろう。

破天荒、奇人変人、トリックスター。そんな言葉が似合う奇行を繰り返し、暴れまわる――そんな彼女を憧れて……?

パピヨン「ちょっと!お兄さん絶対勘違いしてる!奇行とかに憧れてるわけじゃないって!」

アタシはあんな変人になりたいわけじゃないの!あくまで走り!走りだけ!

『あ、ああ……』

ま、まあそうだろう。【貴方】はホっと胸をなでおろす。

パピヨン「あの後ろから一気に抜いて行くのとか、見てて気持ちいいでしょ?アタシにはそういうの出来ないけど、ああいう見てて気持ちのいい走り」

……やりたいなぁ。と、こぼすパピヨン。

パピヨン「ま、アタシはそういうガラじゃないけど――」

『やりたいと思うなら、やろうパピヨン』

パピヨン「へ?」

『走りたいように走るんだろうキミは。なら……走ろう!見てて気持ちのいい逃げを!』

キミの背中を走るウマ娘全員に見せつけて、最初から最後まで先頭を往く――そんな走りを!
256 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/03/18(月) 21:10:06.20 ID:yNJrYZUH0
パピヨン「……ぷっ、あははは!なにそれ、アタシにそんなこと出来ると――」

『キミにそれが出来ると思うから言ってるんだ!パピヨン!』

パピヨン「っ」

パピヨン「…………あ、あ〜!アタシ、ちょっと用事あったから、また明日ね!明日〜!」

『えっ?あ、ああ……また明日、お疲れさま!』

――急にトレーニングルームを飛び出していったパピヨン。

……【貴方】はまたトレーニングを考えないとな、と言い。沢山の書類や本が詰まれた机に向かった。


パピヨン「……ほんと、ほんとお兄さん……さぁ……!」

パピヨン「なんで、あんな、期待して……ああ、そっか」

トレーナーだから。担当だから……アタシの走りに魅了されたから。

お兄さんは、アタシに期待してるんだ……。

パピヨン「なら、お兄さんだけには……応えないと」

パピヨン「お兄さん、お兄さん……アタシ、頑張るから……」
257 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/03/18(月) 21:14:04.48 ID:yNJrYZUH0
『ついに届いたな――勝負服』

パピヨン「そりゃぁ、アタシはそろそろG1レースで走るウマ娘になるんだし当然だよね〜」

勝負服。それはウマ娘が特別なレースに出走する際に着用する衣装。身に着けると何やら不思議なパワーが与えられるというらしいが……それはウマ娘にだけ分かるとか。

今まではゼッケンに体操服を来て出走していたが、今後G1のようなレースを走るならこの勝負服を身にまとうことになる。

『それじゃあ、早速試着してみてくれ。サイズに間違えとかあるなら直さないといけないからな』

パピヨン「は〜い。それじゃ、お兄さん?変態のロリコンじゃないなら、ちょ〜っと部屋から出て行ってもらえるかな?」

『あっ、わ、悪い!それじゃあ着替えたら言ってくれ!』

パピヨン「ぷぷぷ、ほんとお兄さんってばキモ〜い!」

――
258 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/03/18(月) 21:15:27.44 ID:yNJrYZUH0
シルヴァーパピヨンの勝負服は:23時まで募集。

シルヴァーパピヨンのの勝負服の見た目を募集します。今日はあまり出来なさそうなので23時までに来た中から選ぼうと思います。
259 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/18(月) 22:32:54.29 ID:pEMRhEObo
フリフリのフレアスカート紺ワンピースに背中に銀の蝶の羽、蝶の連なったデザインの冠
260 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/18(月) 22:50:03.39 ID:/bNKTqeJ0
・ターボ師匠みたいなダボッとした一枚パーカー。模様は赤い炎に背中に溶けかけの銀の蝶
・黒の膝下ダメージソックス
・ヒト耳では絶対走りにくいピンヒールブーツ
・インナーは布面積狭めで「あれ……もしかしてパーカーの下穿いてない……?!?」と勘違いさせそうなやつ
261 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/18(月) 22:59:35.62 ID:R4EzciKLo
トレセン学園の制服(ただしミニミニスカートに色調反転している)でシマシマニーソ


耳飾りデザインもしたいと思う
262 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/03/18(月) 23:16:49.29 ID:yNJrYZUH0
すみません、やっぱり更新難しそうなので今日はこれだけで終わりです。おやすみなさい。

パピヨン勝負服と一緒にステラライム勝負服の募集もしたいと思います。何かあったら送ってくれると嬉しいです。

>>261
沢山デザインしてください。耳飾り何も考えてなかったですし、右か左かも分からないので。

決めてない部分は積極的に採用していきたいです。
263 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/19(火) 12:30:26.50 ID:y3VI6n8lo
耳飾り
右耳に銀のパピヨンマスク
264 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/03/19(火) 19:25:02.99 ID:rA9TCc/p0
こんばんは、21時で締め切ろうと思います。

何かあればよろしくお願いします。
265 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/03/19(火) 22:17:27.23 ID:rA9TCc/p0
パピヨン「じゃーん。どうどう?似合ってるでしょ」

その場でクルリとターン。一回転した後、彼女は【貴方】を見てニヤリと笑う。

ダボっとしたカジュアルな感じの一枚パーカー。赤い炎の模様と、背中にはその熱で溶けかけの銀色の蝶。

ビリビリと破けたダメージソックスを履き、走りにくそうなピンヒールのブーツ。これで走れるのかと疑ってしまうが、きっと問題ないのだろう。

そして……いや、その。

『……キミ、パーカーの下は』

パピヨン「……あ〜〜〜!!!ぷっ、ぷくくくく!お兄さんへんた〜い!勝負服似合ってるぞ〜とか、そういう言葉より前に、アタシのパーカーの下が気になるんだ!」

『なっ……!』

パピヨン「いいよいいよ?お兄さんなら特別に〜……ちらり?」

『ちょ、おい、やめっ……やめなさい!ああ、悪かった!」

パーカーをたくし上げようとするパピヨンを止め、大きな声で謝る。その謝罪を聞いてなお、彼女はぷぷぷと笑っている。

パピヨン「ま、ちゃんと履いてるから大丈夫だって〜。あー、おもしろ〜。お兄さんも、そういう反応するんだ〜」

『……前々から言っているが、そういう言動は良くないと』

パピヨン「はいはい反省してま〜す。は〜……あ、サイズとかは全然大丈夫だよ?ちょっと前にぴょこぴょこジャンプとかしたけど、平気だったし」

『ん、ならいいな。それと……ああ、似合ってるぞ。その勝負服、キミらしいな』

パピヨン「……ぷぷ。ありがと、お兄さん?」
266 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/03/19(火) 22:36:55.46 ID:rA9TCc/p0
今日はこれだけです。すみません。お休みなさい。

イベント:安価直下
1 G1に向けたトレーニング
2 ニシノダスカともう一人と雑談
267 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/19(火) 22:38:38.00 ID:6YIne6lDO
乙です
1
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/19(火) 23:31:28.07 ID:ICQE2V3Ro
おつおつ
これは正統派メスガキ

ライムの勝負服は緑・黄色・白がメインカラーの爽やか系を妄想
でも白手袋と背中が広めに空いてて幼馴染くんが悶々とするんだ…
269 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/03/23(土) 01:34:56.45 ID:B6DtBSgr0
パピヨン「っ!やっ、ぁあああああああああ!!!」

『……』

カチリとストップウォッチのボタンを押しタイムを確認する。上がり三ハロンのタイムは前に比べると格段に速くなり、前の限界ギリギリの走りに比べるとだいぶ余裕が出てきた。

繰り返し行われたプールトレーニングと坂路トレーニング。そして瞬発力を強化するための筋トレとラダートレーニング。スタミナを切らさず最高速で駆け抜ける――それが出来れば苦労しないが、それを実現させるためにまずは基礎。

特別なトレーニングも、作戦もいらない。【貴方】はシルヴァーパピヨンの思い描く走りを見るために、ただひたすらに基礎トレをおこなった。

……そろそろ飽きて来ただろうな。

パピヨン「あー!飽きた!お兄さんちょっと――」

『ああ、一度休憩しようかパピヨン。アイシングをするからこっちにおいで』

パピヨン「……はーい」

ぶーぶーと何やら文句が聞こえてきそうだが聞こえないふり。彼女の足を軽くマッサージして、そのままアイシングを開始する。

パピヨン「は〜……ん、ねーお兄さん。アタシ、どうだった?」

『いい走りだったよ。さっきのタイムもだいぶ早くなっていたし。あの逃げならきっと――うわっ!?』

パピヨン「そうじゃないそうじゃない!違うってば!」

いきなり頭をグリグリと揉みくちゃにされ声を出す。彼女の顔を見ると分かってないな〜、と言わんばかりの表情。

パピヨン「……惚れた?さっきの走りで」
270 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/03/23(土) 01:36:24.27 ID:B6DtBSgr0
『……ああ。キミの走りから目が離せなかった。もう一度惚れ直したよ』

パピヨン「ん〜……お兄さんほんとキモ〜い。ほんと、めちゃキモい。終わってる〜!」

『んなっ……!キミが訊いてきたんだろ!?』

パピヨン「ぷぷぷ!はっずかし〜!」

……こんなやり取りも数回目。いつか分からせてやりたいと考えたこともあったが……今は彼女の走りだけを考えよう。

二戦二勝。ダートを駆ける我が担当ウマ娘が、一番にゴールを通過する走り。彼女が気持ちよく、楽しく走るために――【貴方】は力を尽くす。

『……ほら、そろそろ練習に戻ろう。パピヨン』

「あーお腹いた〜い……ぷぷ。オッケーお兄さん。頑張ってくるね〜」

――寒い冬の夜空。決戦の日は、もうすぐそこだ。



お久しぶりでこれで終わりです。次ステラライムとの勝負、G1全日本ジュニア優駿です。

勝つも負けるもコンマ次第。怪我無く走り切って欲しいです。
271 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/23(土) 06:07:02.55 ID:DswJh/3vo
おつおつ
いちゃいちゃしやがって……もっとやれ
272 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/03/23(土) 22:01:20.66 ID:B6DtBSgr0
パピヨン「あー絶対外寒い!やだやだ勝負服で外出たくない!」

『えぇ……』

G1、全日本ジュニア優駿当日。各出走ウマ娘が控室で様々な準備をしている中。【貴方】の担当ウマ娘シルヴァーパピヨンは……騒いでいた。

パピヨン「だって今日すっごい寒いよ!?しかも夜だし!あー勝負服もっと暖かいのにすればよかったぁ!」

『そんなこと言われてもキミなぁ……出走前になれば集中で寒さとか気にならないんじゃないか?』

パピヨン「寒いものはさーむーいー!やだー!風邪とか引く!」

わーわーきゃーきゃー。と騒ぐその姿はあまりにもこれからG1の大舞台で走るウマ娘とは思えなかったが……今更だ。【貴方】は知っている、彼女は走るときは真面目だし、ふざけない。

……しかし、まあ。彼女の勝負服はチラチラ肌色が見えているし、寒いのは本当なんだろう。なら、【貴方】が出来ることは……。

『ほら、パピヨン。手を出して』

パピヨン「え〜……なに、ポッケから手出したくないんだけど〜……は〜。んも、しょうがないな――ひゃっ」

パーカーのポケットから嫌そうに手を出すパピヨン。白く綺麗でとても小さなその手を、【貴方】は自分の出てぎゅうと握りしめる。

『さっきまで暖かいペットボトルとか持っていたから、ちょっとはカイロ代わり……なんて、ならないか』

パピヨン「…………セクハラだよ普通にお兄さん?え、分かってる?」

『え』

パピヨン「やぁん!トレーナーのお兄さんに無理やり身体触られました〜!たづなさんとかクラスの先生にチクって上に報告してもらお〜!」

『わ、悪かった!悪かったから!はぁ……無理するもんじゃないな』

パピヨン「ぷぷ、でも女性経験ゼロのお兄さんにしては〜……頑張った方なんじゃない?」
273 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/03/23(土) 22:02:17.51 ID:B6DtBSgr0
パピヨン「あ、そろそろ時間。それじゃ――」

『ああ、ちょっと待ってパピヨン』

――楽しく走っておいで。キミが思うとおりに、走りたいように走れば、きっと大丈夫だから。

パピヨン「……うわ、なにそれ。アタシが楽しく走ってないって言うの?お兄さん」

『いや、そういうつもりじゃないが……その、ちょっと緊張してるんじゃないかって思ったから』

走りたいから走る。パピヨンが走りたいように走る。だから【貴方】はそれに魅了されたし、担当のトレーナーになった。

彼女の走りへの想い、その根っこ。それを忘れて走るというのは……良くないことだと思う。

『忘れないでほしいんだ、そういう気持ち。確かに緊張もするだろうけど、走るときは……キミには楽しんで欲しい』

パピヨン「はいはい、緊張とか意味わかんないけど、お兄さん」

アタシはアタシらしく、いつも通り走るだけ。沢山練習もしたし、努力もしたけど……最後はやっぱりそこだよね。

パピヨン「そして、ステラライムにリベンジ……しちゃうから。それじゃ〜ね、お兄さん?」

『ああ、行ってこい!』

――そして、彼女は行ってしまった。

どの様な結果になるかは分からない、が――きっと彼女なら。シルヴァーパピヨンなら。

……観客席に向かおう。そして見届けよう。
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