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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】

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608 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/02/23(金) 21:51:35.43 ID:e4VghjoiO
2
609 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/02/23(金) 22:41:05.16 ID:ZWqedsq80
妖精「失礼」パタパタ

ミスティ「ちょっといいかしら……」

マーベル「んん? あなたは方は……!」

ドワーフの現場監督「誰だ?」

妖精「新参の復権派だよ。地域住民の被害報告を受けて調査に来たの」

ドワーフの現場監督「……被害は深刻なのか?」

ミスティ「……ええ。一部の住民の住居……木の家が、死に瀕するほどには」

ドワーフの現場監督「……いつからだ」

ミスティ「話によると、約一ヶ月前から影響が出始めたみたい……」

ドワーフの現場監督「……お前は知っていたのか?」

マーベル「いえ、私もつい先日報告を受けたばかりなのです」

ドワーフの現場監督「……」

ドワーフの現場監督「……俺たちは開拓と開発が大好きだが、それで誰かを苦しめたいわけじゃない。それを知っていれば……お前にわざわざ言われずとも、こちらの判断で開発は一時停止していただろう」

マーベル「……」

ドワーフの現場監督「……再開の目処が立ったらまた呼べ」

マーベル「これまでの賃金と旅費、違約金は滞りなくお支払い致します」

ドワーフの現場監督「……未完の仕事で悪いが、ありがたくいただこう。こちらも生活がかかっている」

 ◆

撤収作業中のドワーフ開拓団「エッホエッホ」ガタンゴトン


マーベル「……ふう。見苦しいところをお見せしてしまいましたね。復権派の皆さん」

妖精「あなたの見苦しいところを見に来たわけではないんだけどね」

マーベル「こりゃ手厳しいなあ。そういえば昨日もウチに来たそうですけど、何の用だったんですか?」

ミスティ「……あなたへの用はもう済んだわ……」

マーベル「……なるほど。ティセリアおばさんをたぶらかしたのもあなた方ですか」

妖精「ティセリア自身が自分で考えて行動しただけだよ」

マーベル「はあ、まあそういうことにしておいて差し上げますよ。全く、とんだおばあちゃんが出張って来たもんだ」

妖精「ああ!? 今なんつった!!?」パタパタパタ

マーベル「貫禄もクソもないし……。なんなんだよあんたは……」

 ◆
610 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/02/23(金) 22:57:35.10 ID:ZWqedsq80
―緑の国フォレスティナ 滞在6日目
 ◆パーティメンバー
 ◇クロシュ 武:鉄の小盾  防:旅人の服
 ◇妖精   武:なし    防:蜘蛛絹のレオタード
 ◇イリス  武:精霊樹の杖 防:魔術師のローブ
 ◇ミスティ 武:魔銀の短剣 防:旅人のローブ
 ◇ローガン 武:鋼の剣   防:鎖帷子

◯所持アイテム
・鉄鍋+携帯調理器具
・蜘蛛絹の下着
・ザリガニのお守り
・魔術書「星の魔力」
・魔族国永久旅券
・マジカルブラッドワイン
・反魂丹×2
・運命賽
・雨乞い傘

◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・おうちの木を助ける(木の生命力[3/40]、減少停止中)
・木の病気の原因を突き止める(開発が関係しているっぽい?)
・選挙で勝つ

◯仲間の目標
・星の魔力を読む[2/4](イリス)
……………………………………………………………………………………
□フォレスティナ首都 主要施設
郊外:緑の大森林、農園、果樹園、精霊の泉、おうちの木、森林開発現場、他
首都:露店通り、大樹の宿、武具店、雑貨店、魔法店、工芸品店、八百屋、甘味処、食事処、冒険者ギルド、他
聖域:世界樹 ※許可なき者は聖域に入れません
……………………………………………………………………………………

―朝
 郊外 森妖精の子のおうち

 チュンチュン

森妖精の子「〜〜」ブツブツ

 弱った木のおうち「」キラキラ…

森妖精の子「はあ、はあ……。木さん……しなないで……」

ミスティ「……今のは……癒やしの魔法……?」

森妖精の子「うん……。木さんをげんきにする、おまじない……。きのうより……ちょっとだけ、きいてるきがする……」


ミスティ(……私にも、癒やしの魔法が使えたら……)

ミスティ(いえ……ないものねだりをしても仕方ないわ。今は、この木を侵している病気を取り除くことを考えるのよ……。開発の停止と同時に病気の進行も止まったということは、開発が関係しているのは明らか……。開発の何が原因だったのか……それさえ突き止められれば……)


森妖精の子「えへへ……ミスティさんたちの、おかげなんだよね……。ありがと……」


ミスティ(この笑顔を……絶対に失わせないわ……)グッ


フォレスティナ滞在6日目です(投票日までの残り行動可能日数3)
↓1〜3 自由安価 何をする?
611 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/02/23(金) 22:59:03.98 ID:4B/CXLPZo
精霊の泉でセインとばったりはち合わせする
612 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/02/23(金) 23:00:03.53 ID:fPV8+qao0
フラナに植物に効く薬がないか連絡してみる
613 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/02/23(金) 23:01:49.16 ID:NWp+Cpvu0
森林開発現場に行って気になる事がないか調べてみる
614 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/02/23(金) 23:13:16.73 ID:ZWqedsq80
本日はここまでとなります。ただでさえ遅い筆がさらに遅くなっている気がします。申し訳ありません
次回は泉のセインくん編、薬師フラナの応援編、森林開発現場調査編です

自分で書いていて思うのですが、この程度のなんちゃって政治要素でさえかなり難航している模様です。ここ最近特に進行が遅くて申し訳ないですが、長い目で見ていただけると幸いです
ドワーフは地上だろうと地底だろうと整備開発を行うのが大好きな種族です。大陸の北の方にはとても長くて高い山脈が連なっており、そこの地下にはいにしえのドワーフ文明が築き上げた地底帝国の巨大遺跡が眠っています。今回来たドワーフ開拓団はその辺りの出身らしく、もしかしたら地底帝国の末裔かもしれません。なお山越えの難易度は登山ルートも地底ルートも同じくらい危険が危ないそうです。赤ちゃんスライムのクロシュちゃんは近づかないようにしましょう

それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いします
615 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/02/24(土) 01:01:08.99 ID:SasbHdWYo

政治って難しいね……
妖精おばあちゃんが可愛すぎる
最悪でも王国の手先とドンパチはなさそうで良かった、より良い形に着陸することを祈るのみ
616 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/02/24(土) 02:28:07.23 ID:55d9Todfo

クロシュたちでは行けない入国難易度高いところが結構ありそうね世界には
617 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/02/24(土) 15:47:37.17 ID:yppByRpeO
対王国は勇者と正面で戦える人材を用意すればいいのでしょう
618 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/02/24(土) 18:56:26.52 ID:SIF3YeF40
妖精おばあちゃんは今でこそこんな感じですが、首長をやっていた頃はもう少し威厳とか貫禄があったのかもしれません。今はすっかり失われています

王国の手先とのバトルが今後あるかどうかはわかりませんが、安価次第で良い結末へ向かうことは可能です。是非目指してみてください

常闇の樹海などもそうですが、行き来の難しい危険地帯はけっこうあります。そういう場所に行く場合には専門のガイドを雇うか、頑張ってサバイバル技術や戦闘力を磨くのが良いでしょう

勇者と真正面から戦える人材を用意できれば戦いになりますが、今のところ勇者と真っ向から争える戦闘力を有するのは魔王化した者くらいしかいないようです……
619 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/02/24(土) 18:56:59.30 ID:SIF3YeF40
―朝
 精霊の泉

 チュンチュン

クロシュ「えと……木さんたちが病気になってること……知ってる……?」

水の精霊『……』コクリ

クロシュ「その……原因は……?」

水の精霊『……』フルフル

クロシュ「そうなんだ……。ありがと……」

水の精霊『……』コクリ

妖精「やっぱり原因まではわかんないか……。まあ、わかってたら精霊たちがなんとかしてるだろうしね」

水の精霊『……』ショボン

妖精「ああ、ごめん。責めてるわけじゃ――」


セイン「精霊と話せるのか」スタスタ

クロシュ「!」ピクッ

水の精霊『?』

妖精「……あなたは……セイン、だっけ」

セイン「ああ。スライムが精霊を認識できるのは知らなかった」

妖精「クロシュは珍しいスライムだからね。普通のスライムとはちょっと違うんだよ」

セイン「そうなのか」

クロシュ「……えと……セイン、さんも……見えるの……?」

セイン「ああ」

妖精「あなた、本当に人間?」

セイン「さあ」

妖精「まあなんでもいいけどさ。あなた革新派の護衛でしょ? こんなとこに何しに来たの?」

セイン「外出許可は得ている。少し水を汲みに来た」スッ

 空き瓶「」

妖精「……何に使うの? 確かにここの水は良識の範囲内で観光客も汲んでいって良いことになってるけど」

セイン「……」


↓1
01-60 教えてくれない
61-90 少し教えてくれる
91-00 ??
620 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/02/24(土) 18:57:59.20 ID:UCIARSvRO
621 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/02/24(土) 19:27:07.10 ID:SIF3YeF40
セイン「……答える義務はない」

妖精「いや、答えたくないなら別に良いけどさ……。精霊の祝福を受けた水、大事に使ってよね」

セイン「ああ」

クロシュ「……」

セイン「……見つかると良いな。友達」

クロシュ「!」

セイン「では失礼する」スタスタ


クロシュ「あ……えと……あ、ありがと……!」

妖精「……やっぱり、悪い奴じゃないのかも。よくわかんないけど」

 ◆
622 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/02/24(土) 19:27:51.00 ID:SIF3YeF40
―大樹の宿 ロビー

宿のアルラウネ「イリスさん、郵便が届いてるよ」

イリス「ありがとうございます!」

ミスティ「もう返事が来たの?」

イリス「や、実はいつもの手紙のやり取りとは別に植物に効く薬がないかっていう速達便もこの前送ったから、多分それの返事だと思う!」

ローガン「……そういえばフラナ氏は薬屋でもあったな。魔法使いや革命軍の指導者としての姿の方が印象に残ってしまっているが」

イリス「師匠の反魂丹には本当に助けられたもんね……。重さと厚みからして何か入ってるみたいだし、早速開けてみるよ……!」


↓1
01-35 樹木用活力剤(木の生命力+1)
36-65 疑似世界樹の葉(木の生命力+2)
66-95 疑似世界樹の雫(木の生命力+4)
96-00 植物用反魂丹(木の生命力全回復)
623 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/02/24(土) 19:28:34.23 ID:4GY18fvp0
いけ
624 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/02/24(土) 20:45:52.50 ID:SIF3YeF40
 樹木用活力剤「」ポン

手紙『ごめんなさい、植物の薬は専門外だからこんなものしか用意できなかったわ。効能も一時的なものだから、やはり木を弱らせている原因を取り除くのが最善よ』

手紙『あなたたちの活躍は風の便りで聞いています。私たち魔族の大人はもちろん、聖女や子供たちもあなたたちを応援しているわ』

手紙『選挙活動も森林保護活動も大変だと思うけれど、体に気を付けて頑張りなさいね』



イリス「師匠……!! 専門外にも関わらず薬を作ってくれたんですね……!」ウルウル

ミスティ「……初めて会った時は剣呑な人だと思ったけれど、今はもう全然人の良い吸血鬼にしか見えないわね……」

ローガン「あの時はまだ王国の支配下にあった上、革命を間近に控えて気が張っていたのだろう。こちらが本来の彼女なのかもしれんな」

 ◇

―郊外 森妖精の子のおうち

 樹木用活力剤「」トプトプ

 弱った木のおうち「」ググ…

森妖精の子「……! まだ、声はきこえないけど……すこし、いいみたい……!」

イリス「本当!? よおし!」

ミスティ「やったわね……!」

イリス「うん……! でもこれは一時的なものだから、原因を取り除かないとね……!」

ローガン「うむ。クロシュくんたちと合流したら森林開発現場に向かおう」

ミスティ「ええ……!」

 ☆おうちの木の生命力が1回復しました
  現在の生命力は[4/40]です

 ◆
625 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/02/24(土) 20:47:30.52 ID:SIF3YeF40
―郊外
 森林開発現場

 建築中の鉄筋造りの建造物群「」

ティセリア「ここの地質はどうですか?」

地質専門アルラウネ「う〜ん……ここも異常なしね」

ティセリア「むう、一体どこから木を痛めつける毒気が流れているのでしょう……」

マーベル「一応言っておくが、建材に毒性のあるものは使ってないからな。これほどの被害は想定外ってのは本当なんだぜ」

ティセリア「わかっていますよ。責は承認した私にあります。原因の究明を急ぎましょう」



妖精「お〜い」パタパタ

ティセリア「あなた方は……復権派の皆さん」

ミスティ「私たちも手伝うわ……」

マーベル「なんだ? 新参の余所者が調査の邪魔をしないでもらえるか?」

紫髪のエルフ幼女「革新派のあなたが余所者を排斥するのですか? まるで伝統派の老害のようですよ」

マーベル「なんだと……」

妖精「老害ってのは実は年齢じゃなくて精神性のことなんだよねえ……」ニヤニヤ

マーベル「このババア……!」

ティセリア「こら、喧嘩はやめなさい! 今は協力して調査を行うのが先決でしょう!」

紫髪のエルフ幼女「すみません」

マーベル「チッ……わかってるっての」

妖精「はいはい、もちろんそのつもりだよ」

クロシュ「う、うん……!」


イリス「なんだかティセリアさんってみんなのお母さんみたい。妖精さんまで素直になってるし」

ローガン「フフ、釣られてクロシュくんまで返事をしているな」

ミスティ「みんな私たち人間よりも遥かに歳上なのよね……。なんだか不思議な気分になるわ……」


↓1コンマ 本日の調査結果
01-60 毒気は地下の深いところから出てきているらしい……?
61-90 地下深くに何かある?
91-00 ??
626 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/02/24(土) 20:49:06.92 ID:Dm4W3pW+0
627 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/02/24(土) 21:27:48.25 ID:SasbHdWYo
お?!
628 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/02/24(土) 21:43:26.51 ID:SIF3YeF40
地質専門アルラウネ「……ん!? この直下……なんだかすっごく嫌な感じがする……!」

ティセリア「! マーベル、サリー!」

マーベル「金属反応はねえが……なんだ、こりゃ……」ジリ…

紫髪のエルフ幼女「地下深くに、何か……ひっ……!? なに……これ……!?」ガタガタ

ティセリア「サリー!?」


ローガン「私も鋼魔法で地下を探知してみたが……確かに何かある……。だが、これは一体……」

イリス「……これは……封印? でも解けかけてて……封印されている何かが……漏れ出てるの……?」

ミスティ「……氷よりも……永久凍土よりも冷たい……これは……」

クロシュ「――」

妖精「……」



妖精「――ねえ。みんな疲弊しているみたいだし、今日の調査はここまでにしようよ」

ティセリア「妖精……?」

妖精「藪を突いて蛇を出すこともないでしょ」

ティセリア「何か、知っているのなら――」

妖精「さあ。私は何も知らないけど、みんなの反応を見れば厄モノがあることくらいわかるよ。何の準備もなしに掘り起こすのは危ないでしょ」

ティセリア「そ、それはそうですが……」

妖精「何かするなら選挙が終わってからにしな。幸い開発の一時停止で毒気の漏出も多少収まったみたいだし、木々も保つでしょ」

ティセリア「……そう、ですね……」

妖精「そうと決まれば撤収撤収!」

 ◆
629 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/02/24(土) 22:10:22.89 ID:SIF3YeF40
―夜
 大樹の宿 客室

イリス「……」zzz

ミスティ「……」zzz

スライムクロシュ「……」


妖精「……」スッ


スライムクロシュ「…」モニョ

妖精「……起きてたの、クロシュ」

クロシュ「妖精さん……どこ、行くの……?」デロ

妖精「どこって……ちょっと夜の散歩だよ」

クロシュ「……」

妖精「すぐ戻るから。心配しないで」

クロシュ「……やだ」

妖精「なあに、片時も私と離れたくないの? 全くもう、かわいい赤ちゃんスライムなんだから……」

クロシュ「……」

妖精「……」

クロシュ「……」

妖精「……クロシュは……もう、大丈夫だよね」

クロシュ「えっ……?」

妖精「イリスと、ミスティと、ローガンがいて……魔族国のみんなも、きっといつでもクロシュを待ってくれてる。フメイもきっと、いつでもクロシュのことを案じてる」

クロシュ「……??」

妖精「……フメイを連れ戻せたら……平和なところで、幸せに暮らすんだよ。生きるのは苦しいことばかりだけど……クロシュならきっと、大丈夫だから」

クロシュ「……???」

妖精「――それじゃ、さよなら」

クロシュ「え――」

妖精「あなたに――あなたたちに、精霊の加護がありますよう――」フワッ

 ビュオッ

クロシュ「ふわっ……!」

 窓「」ガラン
 カーテン「」バタバタ

クロシュ「あっ……! よ、妖精さん……!!」

 ◆
630 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/02/24(土) 22:14:55.22 ID:SIF3YeF40
本日はここまでとさせていただきます

地下に眠っていたもの、それは一体何だったのか。妖精は何を知っているのか。夜分遅くに一人でどこへ向かったのか。赤ちゃんスライムのクロシュに何ができるのか――
次回「恩讐のフォレスティナ」編。お楽しみに

それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願い致します
631 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/02/24(土) 22:42:04.25 ID:4lj+pIIkO

高コンマイベントで妖精に不穏なフラグが・・・?
フラナ氏の店薬以外も怪しいアイテム売ってそう
632 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/02/24(土) 22:50:35.00 ID:SasbHdWYo

あーヤバい!これ妖精さん離脱フラグに見えてしまう!
こんな時にあれだけど描写的に妖精さん何の属性かと言われたら多分、風だよね
633 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/02/25(日) 20:07:44.49 ID:D8JY08mz0
原因特定が迅速に進んだという意味での高コンマだったのですが、確かにこれではせっかく高コンマを引いたのにバッドイベントが起きたように見えるので、次の判定に良い感じの補正をかけるなどの好影響を出したいと思います。紛らわしくて申し訳ありません

フラナ氏は薬師もできる魔法使いなので、彼女の店は魔法に関するいろいろなものが売られています。人間に向いたものもいくらかはあるかもしれません

妖精さんがどのような運命を辿るのかはこの後の展開次第であります。よろしくお願いします

これはネタバレですが、妖精の得意属性は自然というものです。自然に働きかけることによって様々なことができますが、出力はそれほど高くないため戦闘向きではないようです(台風の中やマグマ地帯など、自然の脅威がある場所では逆に猛威を振るうことができます)。妖精種はこの属性を得意としていることが多いようです
634 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/02/25(日) 20:13:52.01 ID:D8JY08mz0
―とても昔
 緑の国フォレスティナ 郊外

魔王樹『――』ギギギギギ

妖精「……ごめんね。あなたは――ただ、生きたかっただけなのに――」

魔王樹『――』ギギギ

妖精「生命を奪わなければ――生命は、生きられない。そしてあなたは――奪う生命が、多くなりすぎてしまった」

魔王樹『――』ギギ

妖精「……ごめんね」キラキラ

 ヒュオッ…

 封印の要石「」ズン…


アルラウネ族長「お、終わった……の……?」

エルフ族長「おお……ついに、あの魔王樹を――!」

馬頭族長「バンザイ! 妖精サンバンザイ!」バンザイ!

 ワアアアア!! ヨウセイサンバンザイ!! バンザイ!!

妖精「……」

 ◆

幼ティセリア「えっ!? 妖精、首長辞めちゃうってほんと!!?」

妖精「うん……」

幼ティセリア「ど、どうして!? 妖精が辞めちゃったら誰がこの国を治めるの!?」

妖精「今いる子たちに任せるよ。いつまでも私がふんぞり返ってたら不健全でしょ」

幼ティセリア「……なにか、あったの?」

妖精「さあ。まあ、いろいろ疲れたってのもあるかな……」

 *

―聖域
 フォレスティナ建国千周年 戴冠式

妖精「みんな、千年間ありがとう。とても良い時間だった。後はよろしくね」

エルフ族長「妖精首長に託されたこの国を、必ずや強く美しく育て続けることを誓います……!!」

妖精「うん。それじゃあ……私はもう、行くよ」

エルフ族長「はい……!」

幼ティセリア「妖精……」ウルウル

妖精「後は頼んだよ、ティセリア。私は……世界を、見てくるから」

幼ティセリア「うん……!! 妖精の旅路に……精霊の加護がありますよう……!!」

妖精「ありがと。ティセリアとフォレスティナにも、精霊の加護がありますよう――」

 ワーワー! イカナイデー!! ヨウセイサーン!!

妖精「それじゃあ――さようなら――」フワッ

 ヒュオッ

幼ティセリア「あ――」

エルフ族長「……行ってしまったな」

幼ティセリア「うん……」ポロポロ

エルフ族長「いつか、妖精が帰ってくる時に……この国をもっともっと美しくして、驚かせて差し上げよう。ティセリア」

幼ティセリア「うん……!!」ポロポロ

 ◆
635 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/02/25(日) 20:14:43.28 ID:D8JY08mz0
―とても昔
 緑の国フォレスティナ 郊外

 封印の要石「」

妖精「……」

妖精「あなたのような哀しい存在を生み出してしまうこの世界が……本当に良いものなのかどうか……。見てくるよ……」

 封印の要石「」

妖精「……あなたの憎しみも、哀しみも……。きっと、永い時が癒やしてくれるから……。どうか、安らかに――」

 封印の要石「」

 ◆
636 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/02/25(日) 20:15:11.76 ID:D8JY08mz0
―現在 夜
 フォレスティナ郊外

妖精「……」パタパタ

妖精(あれから……本当に、永い時間が経った)

妖精(この世界が良いものだと無邪気に信じられなくなったのも……もうずっと昔のことだ)

妖精(そんな苦しみに満ちた世界に――私は、あの魔王樹を閉じ込め続けてしまった)

妖精(魔王樹は……あの暗い地下で、怒りと憎しみと哀しみを募らせながら……ずっと、ずっと……封印が綻ぶのを待ち続けていたんだろう)

妖精(当時の私の甘さが招いた……致命的失敗。死をもって終わらせるのが忍びないからと――安らぎの結界で心だけでも救われて欲しいなどと、個人的感傷を優先したから)

妖精(――今この国を脅かしている苦しみは、私のせいだったんだ)

妖精(今度こそ、終わらせてあげないと。死ぬことでしか解放されない――魔王という、哀しい存在を)

 ◇
637 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/02/25(日) 20:15:39.48 ID:D8JY08mz0
―大樹の宿 客室

クロシュ「い、イリスさん! ミスティさん!」モニョモニョ

イリス「んん……クロシュちゃん……?」

ミスティ「ど、どうしたのよ……? まだ真っ暗みたいだけど……」

クロシュ「よ、妖精さんが……出てっちゃった……!!」

イリス&ミスティ「!!」

 扉「」バンッ!

ローガン「どこに行ったかわかるか!?」

クロシュ「え、えと……多分――」

ミスティ「――開発現場」

クロシュ「う、うん!」

イリス「た、確かに帰ってきてから少し様子が変だったけど……」

ローガン「明らかに何かを知っている様子でもあったな。一人で何かしようとしているのかもしれん、急ぐぞ!」

 ◇
638 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/02/25(日) 20:16:09.75 ID:D8JY08mz0
―郊外
 森林開発現場

 要石の破片「」

妖精(どうして忘れていたのだろう。首長の退任を決意するほどの出来事だったはずなのに)

妖精(――忘却を促すのもまた……魔王の力……? そういえば、魔族国で勇者を呪ったとされる魔王も、多数の住民が目撃しているはずだし、時間もそれほど経っていないのに――覚えている者はあまり多くなかった)

妖精(……いや、今はそんな考察なんてどうでもいいか。自分自身の不始末を、付けにいかなきゃ)


妖精「――開け」


 結界口「」ヴォン…


妖精(……元々は私が作った結界。この中でなら、例え魔王樹が相手でもこちらが圧倒的に優位だ)

妖精(そして魔王と言えど樹木なら、私の自然を司る魔法で枯らせられる……)

妖精(……でも多分、それでも命がけ。というか、十中八九生きては帰れない……)

妖精(でも仕方ない。私の責任だし……私一人の命で被害を食い止められるなら安いもんでしょ)


妖精(ティセリアはすっかり成長したし、優秀な側近もいる。マーベルとかいう奴もまあそこまで悪い奴ではなさそう)

妖精(王国への恭順は嫌だけど、理屈はわかるし無闇に抵抗するよりはマシだとも思う。一応策もあるみたいだし、頭ごなしに否定するほどじゃない)

妖精(……こいつさえなんとかすれば……この国は多分、大丈夫……。あとは今の子たちがなんとかやってくれるはず)

妖精(気がかりなのは――)

 妖精の想像するクロシュ『〜〜』モニョモニョ

妖精(……)

妖精(イリスたちが見ていてくれるとは思うけど……でもやっぱり、心配なものは心配……)

妖精(そもそも、イリスとミスティだってまだまだ幼い子供みたいなもんだし……ローガンもローガンで時々危うさがちらついてる……)

妖精(……ああもう、何もかも私の楽観が招いた危機だ)


妖精「……そこの風の精霊。伝言頼める?」

風の精霊『?』ヒュオオ

妖精「ティセリアに、復権派のみんなをよろしくって伝えておいて」

風の精霊『!』ヒュイッ

 ビュオオッ

妖精「……これでまあ、悪いようにはならないはず。さて――」

 結界口「」ゴゴゴゴ…

妖精「……行こう」

 *
639 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/02/25(日) 20:16:37.17 ID:D8JY08mz0
―封印結界

 ゴゴゴゴゴ

魔王樹『――』

妖精「久しぶり。その様子……全然変わってないね……」

魔王樹『――』ギギ

妖精「……覚えてるか。そうだよ……あなたをここに閉じ込めた、妖精だよ」

魔王樹『――』ギギギ

妖精「……あなたの怒りも、憎しみも――受けて立つ覚悟はできて――」

 ゴゴゴゴ メキメキメキ

妖精「えっ――」

 妖精を取り囲む樹木の群れ『――』ギギギ

妖精「なんで――数が増えて――」

 蔓の触手「」ギュオッ
 ガシシッ

妖精「ひっ……! や、放し――」

 蔓の触手「」ギラッ
 ギュオンギュオン

妖精(い、命が――吸われ――)


妖精「みん、な……ごめ…………」

 カクン…

 ◆
640 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/02/25(日) 20:18:22.09 ID:D8JY08mz0
―森林開発現場

 結界口「」ゴゴゴゴゴ

クロシュ「!!」

ミスティ「あれは……!」

イリス「結界の……入口!」

ローガン「日中はなかったが!?」

イリス「きっと妖精さんが開けたんだ! でもこれ……一方通行だよ!」

ローガン「何!? なぜ――」

イリス「大抵は、中にいる何かを外に出さない為! でも術者なら関係なく出入りできるのが普通だから、妖精さんが術者だとしたら――」

クロシュ「――」シュバッ

 結界口「」トプン…

ミスティ「クロシュ! くっ、一方通行が何よ……!」バッ

 結界口「」トプン…

イリス「ああ、話は最後まで……ええい、私も!」タッ

 結界口「」トプン…

ローガン「クッ、私でも守りきれる相手なら良いが……!」ダッ

 結界口「」トプン…

 *
641 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/02/25(日) 20:19:35.06 ID:D8JY08mz0
―封印結界

 ゴゴゴゴ

魔王樹『――』ギギ

 捕らえられてぐったりしている妖精「」


クロシュ「!! 妖精さん!!」

ミスティ「妖精……!! くっ……なんて重いプレッシャーなの……!!」

イリス「……!! あれが……木々を弱らせてる、原因……!?」

ローガン「今助けるぞ……!」シャキン


 ゴゴゴゴ メキメキメキ


クロシュ「!!」

ミスティ「なっ――」

 クロシュたちを取り囲む樹木の群れ『――』ギギギ

ローガン「何っ!?」

イリス「えっ――」

 殺到する蔓の触手「」ギュオオオオッ


↓1コンマ 最速発見ボーナスにより補正+10
01-02 劣勢、ミスティ負傷
03-04 劣勢、イリス負傷
05-07 劣勢、ローガン負傷
08-10 劣勢、クロシュ負傷
11-70 劣勢、伝統派参戦
71-90 優勢、伝統派+マーベル参戦
91-00 優勢、伝統派+マーベル+???参戦
642 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/02/25(日) 20:20:11.15 ID:SI6QBs3E0
たのむ
643 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/02/25(日) 20:20:27.86 ID:kQbaZBIB0
644 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/02/25(日) 20:39:14.96 ID:D8JY08mz0
 殺到する蔓の触手「」ギュオオオオッ

ミスティ「ぼ、防御が間に合わな――」


「大地の壁!」
「風の精霊よ、哀しみの蔓を切り裂いて――!」

 大地の壁「」ゴゴゴゴ!!
 風の刃「」ヒュンヒュンッ

 壁に防がれて切り裂かれる蔓の触手「」スパスパッ
 ボトボトッ

ティセリア「大丈夫ですか! 復権派の皆さん!!」

紫髪のエルフ幼女「はあ、はあ……! 怪我はありませんか……!」

クロシュ「!」

ミスティ「伝統派……!!」

ローガン「あ、ありがたい……!」

イリス「助かりました……!!」

ティセリア「妖精は……あそこですね! 協力して助けますよ!」

紫髪のエルフ幼女「第二波が来る! 備えてください!」


↓1コンマ
01 劣勢、ミスティ負傷
02 劣勢、イリス負傷
03-04 劣勢、ローガン負傷
05-06 劣勢、クロシュ負傷
07-08 劣勢、ティセリア負傷
09-10 劣勢、紫髪のエルフ幼女負傷
11-50 劣勢
51-70 優勢
71-90 優勢、マーベル参戦
91-95 優勢、マーベル+???参戦
96-00 優勢、???+????参戦
645 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/02/25(日) 20:41:32.01 ID:NHwLEYG6o
こうこんま
646 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/02/25(日) 20:41:58.60 ID:kCdreLYfO
はい
647 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/02/25(日) 20:49:38.42 ID:9scI6R8No
ヒェ
648 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/02/25(日) 20:52:13.58 ID:D8JY08mz0
 蔓の触手「」ビュンビュン

ミスティ「数が多すぎるわ……!!」

盾クロシュ「うう……!!」ガギンガギンッ

ローガン「くっ、私とクロシュくんだけでは守りきれん……!!」ギンギンッ


イリス「炎よ!」ゴウッ

 蔓の触手「」メラメラ

ティセリア「……! 火の通りが良い……! 見かけは凶悪ですが、既に枯れかけているのかも――」

イリス「よおし、このまま――」

 火の付いた蔓の触手「」ググ ブンッ

イリス「えっ――」

ミスティ「イリス!!」バッ

 バシンッ!!!

ミスティ「う、ぐ……」フラッ

イリス「ミスティ!!!!」


↓1コンマ
01 敗北、ミスティ死亡
02-10 敗北
11-50 劣勢
51-60 優勢
61-90 優勢、マーベル参戦
91-95 優勢、マーベル+???参戦
96-00 優勢、???+????参戦
649 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/02/25(日) 20:53:06.62 ID:97tZ+3lwO
いけ
650 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/02/25(日) 20:53:19.20 ID:kQbaZBIB0
651 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/02/25(日) 21:06:03.49 ID:D8JY08mz0
ミスティ「……」ドサッ

イリス「あ、あ……私が油断したせいで、ミスティが……」グニャァ

ローガン「イリスくん前を見ろ!!!!」

イリス「あ――」

 ガギンッ!

イリス「え……?」

 鉄板「」シャキーン!


「ふう、間一髪だ。急過ぎてダサい鉄板になっちまったぜ」スタスタ


ティセリア「あ、あなたは――」

紫髪のエルフ幼女「まさか――」

イリス「革新派の、マーベルさん!?」

マーベル「東洋の五行思想じゃ金は木に強ェんだぜ?」ニヤ


↓1コンマ
01 敗北、ミスティ死亡
02-05 敗北
06-35 劣勢
36-90 優勢
91-95 優勢、???参戦
96-00 優勢、???+????参戦
652 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/02/25(日) 21:07:48.40 ID:SI6QBs3E0
653 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/02/25(日) 21:07:56.92 ID:kCdreLYfO
はい
654 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/02/25(日) 21:08:09.66 ID:M4pW9B5z0
655 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/02/25(日) 21:19:59.19 ID:D8JY08mz0
マーベル「おら! 最先端の回転ノコギリだ!」ブンッ

 飛翔する回転ノコギリ「」ギュオオッ
 蔓の触手「」スパスパッ

マーベル「そして俺自身は――鎖ノコギリで伐採だ!!」ブオンッ

 魔王樹の眷属樹木「」ギャリギャリ

 ズバアッ ドスーンッ

マーベル「おらっ、次はどいつだ!?」シュババッ


ティセリア「あ、あんなに楽しそうに伐採して……」

紫髪のエルフ幼女「心強いですが癇に障りますね……」


ミスティ「……うっ」

イリス「ミスティ!! 今手当するからじっとしてて!!」

ミスティ「こ、これくらい……まだ戦えるわ……!!」ググッ


ローガン「マーベル氏の参戦で余裕ができた! クロシュくん、イリスくんとミスティくんをカバーするぞ!!」

盾クロシュ「うん!!」


↓1コンマ
01 敗北、ミスティ死亡
02-05 敗北
06-35 劣勢
36-90 優勢
91-95 勝利、???参戦
96-00 勝利、???+????参戦
656 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/02/25(日) 21:22:47.59 ID:SI6QBs3E0
657 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/02/25(日) 21:34:14.01 ID:D8JY08mz0
 ズバアッ ドシーン ドシーン

ティセリア「戦局がこちらへ傾きました……! このまま畳み掛けますよ……!」ヒュンヒュン

紫髪のエルフ幼女「はい……!」ゴゴゴ


マーベル「おらっ、次は――」ギュイイッ

黒い精霊「……」

マーベル「うおおおっ!?」ズザザッ

黒い精霊「……」

マーベル「なんだ……お前は?」

黒い精霊「……」

マーベル「チッ……! お前、あの木の精霊か……!?」

黒い精霊「……」

マーベル「なんとか言え!」

黒い精霊「……おなか、すいた」

マーベル「……!?」


↓1コンマ
01 敗北、ミスティ死亡
02-05 敗北
06-90 勝利
91-95 勝利、???参戦
96-00 勝利、???+????参戦
658 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/02/25(日) 21:34:31.23 ID:Gl7108gDO
はい
659 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/02/25(日) 22:05:26.62 ID:D8JY08mz0
黒い精霊「」フッ

マーベル「!? 消え――」


魔王樹『』ギギ…

崩れていく蔓の触手「」シナシナ

崩壊する樹木の群れ「」メキメキメキ


イリス「あっ……黒い木が……!」

クロシュ「!」シュバッ


魔王樹から落ちる妖精「」ヒュウン…

 モニョッ

スライムクロシュ「」モニョ

妖精「ぁ……くろ、しゅ……?」

スライムクロシュ「〜〜…」モニョモニョ

妖精「……うん……。ごめん、ね……」

スライムクロシュ「〜〜」モニョニョ



枯れていく魔王樹『』メキメキ パキパキ…


ティセリア「黒い木が……枯れていく……」

紫髪のエルフ幼女「……勝った、のでしょうか……」

ローガン「ふう……。皆生き残れた、か……」

 ――戦闘終了

 ◆
660 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/02/25(日) 22:59:41.47 ID:D8JY08mz0
―朝
 大樹の宿 客室

 チュンチュン

ミスティ「……」パチ

イリス「ミスティ!」

クロシュ「ミスティさん!」

ミスティ「イリス……クロシュ……」

ローガン「ミスティくん。体の調子はどうだろうか」

ミスティ「ローガンさんも……。私、あれからまた気を失ったのね……。体は……まだ痛むけど、動きに支障はなさそうかしら……」ググッ

イリス「良かった! 一時はどうなることかと思ったけど、みんな無事で……」

ミスティ「……ということは、妖精も無事なのね?」

妖精「無事だよ。迷惑かけたね……」ヌッ

ミスティ「わっ……本当に無事みたいね……」

妖精「あなたたちのお陰でね……。本当に、ありがとう……」ペコッ

ミスティ「まあ……何かする前に相談くらいはして欲しかったわね……。パーティなのだし……」

妖精「返す言葉もない……」

イリス「……ねえ、どういうことだったのか聞いても良い?」

妖精「うん……話すよ。まずあの黒い木だけど……あれは、大昔に私と当時の族長たちが封印した樹の魔王なんだ」

イリス「ま、魔王……!? あの木、魔王だったの……!?」

ローガン「なんとなくそんなような気はしていたが……まさか本当に魔王だったとは」

妖精「当時は魔王樹って呼ばれてた。地中深くに根を張り巡らして、フォレスティナ中の命を吸い上げる困ったちゃんだったの」

ミスティ「困ったちゃんという次元ではない気がするわ……」

妖精「うん……。実は当時にトドメを刺すこともできたんだけど、その……かわいそうに思っちゃってさ……。私の主導で安らぎの封印結界に閉じ込めたんだよ。でもその結果はご覧の通り……全く安らげなかったみたいだし、今になってこの国に被害を出させた始末。本当、とんだ失策だったよ……」

ミスティ「そう……だったのね……」

妖精「……ずっと永い間……独りぼっちで、ひもじい思いをさせちゃったんだ。あの魔王樹も、元はこのフォレスティナの樹の一つだったはずなのに……。私……なんて仕打ちを……」

イリス「……それは……妖精さんが、悪いわけじゃないと思う……」

妖精「……そう、かもね」

クロシュ「……」

 ◆
661 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/02/25(日) 23:00:21.38 ID:D8JY08mz0
―郊外 森妖精の子のおうち

ミスティ「おはよう……」スタスタ

妖精「おはよ…」パタパタ

森妖精の子「あ、ミスティさんと太母さん! おはよ!」

ミスティ「その後、おうちの具合はどうかしら……?」

森妖精の子「えっとね、木さんね……!」

 少し元気になってきたおうちの木「」ググッ!

妖精「少し元気になってきたね」

森妖精の子「うん……! ミスティさんたちが、なにかやってくれたの……!?」

ミスティ「……まあ、そうね。恐らく病気の原因と思われるものをなんとかしたわ……」

森妖精の子「わあ……! やっぱりミスティさんたちがやってくれたんだ……!」パァ

ミスティ「ええ……」

妖精「でも、病み上がりだからしばらくはしっかり見てあげてね」

森妖精の子「うん……! しっかりみる……!」

ミスティ「ええ、是非そうして……。あなたがおうちの木を大事に思っているように……きっとおうちの木も、共に暮らすあなたのことを大事に思っているから……」

森妖精の子「うん……!! ずっといっしょだもん……!! だいじに、する……!」

ミスティ「ふふ、約束よ……」

森妖精の子「うん、やくそく! えへへ……ミスティさん、ほんとに、ほんとに……ありがと……!!」


 ☆緊急クエスト「おうちの木を助けろ!」を無事にクリアしました
  報酬に「精霊樹の種」をいただきました
  復権派の名声が大きく上がりました

 ◆
662 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/02/25(日) 23:01:56.69 ID:D8JY08mz0
―緑の国フォレスティナ 滞在7日目
 ◆パーティメンバー
 ◇クロシュ 武:鉄の小盾  防:旅人の服
 ◇妖精   武:なし    防:蜘蛛絹のレオタード
 ◇イリス  武:精霊樹の杖 防:魔術師のローブ
 ◇ミスティ 武:魔銀の短剣 防:旅人のローブ
 ◇ローガン 武:鋼の剣   防:鎖帷子

◯所持アイテム
・鉄鍋+携帯調理器具
・蜘蛛絹の下着
・ザリガニのお守り
・魔術書「星の魔力」
・魔族国永久旅券
・マジカルブラッドワイン
・反魂丹×2
・運命賽
・雨乞い傘
・精霊樹の種

◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・選挙で勝つ

◯仲間の目標
・星の魔力を読む[2/4](イリス)
……………………………………………………………………………………
□フォレスティナ首都 主要施設
郊外:緑の大森林、農園、果樹園、精霊の泉、おうちの木、森林開発現場、他
首都:露店通り、大樹の宿、武具店、雑貨店、魔法店、工芸品店、八百屋、甘味処、食事処、冒険者ギルド、他
聖域:世界樹 ※許可なき者は聖域に入れません
……………………………………………………………………………………

―朝
 大樹の宿 客室

イリス「すっごく喜んでくれてたね……!」

クロシュ「うん……!」

ミスティ「ええ……。ふふ……本当に良かったわ……」

イリス「うん、本当に良かった! 後は、選挙に向けて一直線だね!」

妖精「うへぇ……。考えたくない……」


「号外だよー! 号外ー!」バサッバサッ


イリス「ん? この声は……」

ミスティ「まさか……」

 窓「」バサッ
 風雪新聞「ダークヒーローイリス、建国の太母と共に緑の国の闇に抗う!!!!」バササッ

イリス「やっぱり!!!」


フォレスティナ滞在7日目です(投票日までの残り行動可能日数2)
↓1〜3 自由安価 何をする?
663 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/02/25(日) 23:02:45.58 ID:SI6QBs3E0
紫髪ちゃんの依頼で魔物退治に同行
664 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/02/25(日) 23:03:58.79 ID:NHwLEYG6o
フメイちゃんのこと知らないって伝統派と革新派の面々に舐めるように聞いて回る
665 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/02/25(日) 23:04:37.66 ID:97tZ+3lwO
三派閥で食事会
666 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/02/25(日) 23:17:58.14 ID:D8JY08mz0
というわけで本日はここまでです。次回は紫髪ちゃんと一緒に害獣退治編、伝統派と革新派にフメイちゃんのことを聞いて回る編、その後お食事会編です

突然発生したイベント戦闘でしたが、無事に勝利できたようで何よりです。伝統派と革新派と復権派が夢の共闘を果たしたことにより、いろいろとお話しやすくなったかもしれません。選挙に向けて頑張っていきましょう
なお魔王樹さんは、眷属を増やすという新技を見せて妖精を追い詰めましたが、実のところ永い封印と栄養の枯渇、無理な眷属の生成により戦闘開始時点で枯死寸前の状態だったようです。妖精さんはとても迂闊だったようですが、無事に勝利したことでかなしいお別れをすることもなくパーティに復帰することができました。おめでとうございます

それでは本日はありがとうございました。次回は例のごとく土日になるかと思います。よろしくお願いします
667 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/02/25(日) 23:28:15.42 ID:NHwLEYG6o
乙乙
これで懸念事項は対王国だけか
668 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/02/26(月) 00:25:24.90 ID:d5X025kao
おつ
妖精さん…触手…ってそれどころじゃなくなってて樹枯れる
ミスティさんの巻き込まれ(不幸)属性とイリスのダークヒーロー属性確立したっぽい
三派手を取り合えるといいなぁ!
669 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/02/26(月) 12:49:10.05 ID:R7N4eWVIO

おうちの木は助かったけど、魔王樹はかなしいね…
670 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/02/26(月) 16:11:38.94 ID:xGtNi7WDO
乙です
少し悲しい勝利だったけど、ファンタジー系の話だと報酬の精霊樹の種は浄化された魔王樹の生まれ変わりとかありそうだから、精霊樹の種は植木鉢に植えて育てながら一緒に旅したい
671 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/03/02(土) 18:51:11.90 ID:8/Urd9QA0
革新派以外が選挙で勝利した場合、王国への対策は必須となります。なお現状、伝統派は依然として革新派を勝たせるつもりのようです

常闇の樹海には、精霊や妖精を好んで捕食する触手生物の存在が確認されたことがあります。気を付けましょう

>>1も01を引き当ててミスティさんが怪我をすることになったのには驚きました。コンマはコンマなので仕方がありませんが、ままならないものです
最近は魔族国以外でもダークヒーローイリスの知名度が上がってきているため、トンチンカンなプロパガンダであっても意外と効果が出てしまうかもしれません

おうちの木は無事に助かり、これから少しづつその生命力を回復させていくことになるかと思われます
そして魔王樹はようやくその生を終え、フォレスティナの大地に還りました。その跡地に残されていた小さな種が魔王樹の生まれ変わりかどうかはわかりませんが、緑の国ではあらゆる生命の誕生は祝福するのが良いと考えられています。きっとその種もまた、精霊の加護に包まれていることでしょう
672 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/03/02(土) 18:52:03.21 ID:8/Urd9QA0
―郊外

クロシュ「今日は、こっちでやるの?」キョロキョロ

妖精「うん。例え人が少ないとしても、国民一人一人に声を届けることが大事なんだよ」

ミスティ「へえ。なんかそれっぽいわね」

イリス「私も、自分の足でしっかり地域を回ってくれる人は良いなあって思うよ」

ローガン「ううむ、しかし選挙というのは大変だな……。票を獲得するためにこうも奔走する必要があるとは……」

妖精「ほとんどの国は君主制だからねえ。多分大陸内でもフォレスティナくらいじゃないかな、選挙で国の長を決めてる国」

イリス「けっこう変わった制度って言われてるよね。妖精さんはどうしてこんな制度にしたの?」

妖精「フォレスティナっていろんな種族がいるでしょ? そんな国で特定の誰かがずっと王様をやるのはあんまり良くないと思ってさ。まあ実際には、千年間も首長をさせられ続けた奴がいたりもするんだけど……」

ミスティ「ふふ……ちゃんとした首長であれば、種族を気にする人もあまりいなかったということね……」

 ◇

ー郊外 道端

 ピーヒョロロロ…
 ア、フッケンハダ ヨウセイサンカワイイ タイボサマー!

妖精「いにしえより続く緑の大森林を守り……激化していく国際競争にも勝ち続ける……。どちらか一方だけに傾倒する必要なんてない……。私たち復権派は、全てを目指すの……」

妖精「大丈夫……。この建国の太母が、この国の過去も、未来も―――ん?」


 ドドドドド…

紫髪のエルフ幼女「待ちなさい! 待て!!」タッタッタッ


イリス「あ、あれは……!?」

↓1
01-05 ??
06-35 狂い咲きアルラウネ
36-65 マノシシの群れ
66-95 脱走マンドラ大根
96-00 フォレスティナミドリガニ
673 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/02(土) 18:53:30.36 ID:C91FZY3DO
はい
674 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/03/02(土) 19:22:03.70 ID:8/Urd9QA0
マノシシの群れ「ブヒーッ!!」ドドドドド


ミスティ「黒い……イノシシ!?」ザッ

イリス「図鑑で見たことある! あれマノシシってやつだ! でも生息地は常闇の樹海浅層のはずなのに……」


紫髪のエルフ幼女「復権派!? 丁度良い、そいつらを止めて!!」タッタッタッ


ローガン「言われずともそのつもりだ! 皆、構えろ!」シャキン

盾クロシュ「!」シャキン

妖精「民よ、私の後ろへ。次期首長として、責務を果たしましょう……」キラキラ


 ――戦闘開始


↓1
01-05 痛恨
06-15 劣勢
16-95 優勢
96-00 会心
675 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/02(土) 19:22:53.70 ID:hbOE93DQ0
676 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/03/02(土) 19:36:01.57 ID:8/Urd9QA0
マノシシの群れ「ブヒーッ!!」ドドドドド

 ドゴンッ!!

盾クロシュ「んんーっ!!」ズザザザッ

ローガン「踏ん張れ、クロシュくん……!!」ズザザッ

妖精「クロシュ、あなたに精霊の加護を授けましょう――」キラキラ


イリス「私たちは突破してきたマノシシを迎え撃とう!」

ミスティ「ええ!」


マノシシ「ブヒーッ!!」ドドド

イリス「来た!」

ミスティ「これで!!」ヒュオオ―

 氷の壁「」ガギン!!
 激突するマノシシ「ブヒウーッ!!!」ドゴン!!

イリス「大人しくして! 水よ!」

 泡「」ポワン
 マノシシ「ブヒッ…」ジタバタ


紫髪のエルフ幼女「はあ、はあ……! 助かります……!!」タッタッタッ


↓1
01-05 痛恨
06-15 劣勢
16-95 勝利
96-00 勝利+??
677 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/02(土) 19:37:13.91 ID:DQxUkGF8O
678 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/02(土) 19:37:30.35 ID:MiqS3FRL0
どっせい
679 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/03/02(土) 21:03:09.61 ID:8/Urd9QA0
 ガギンッ! ドガッ! バキャッ!!

制圧されたマノシシの群れ「ブヒ…」

妖精「哀れなマノシシたち……。なぜここに姿を現したのか……言葉を持たぬあなたたちに問うても、仕方のないことね……」

 ワーワー!! タイボサマー!! フッケンハスゴイ!

 *

紫髪のエルフ幼女「ふう……本当に助かりました。街中では不用意に地属性魔法を使うわけにもいかず……」

イリス「ええと、でもどうしてマノシシがここに? 確かに常闇の樹海と緑の森は隣接していますけれど……」

紫髪のエルフ幼女「……原因は不明です。腹をすかせてこちらまで餌を探しに来たのか……」

クロシュ「えと……マノシシさん、おなかすいてたの……?」

紫髪のエルフ幼女「仮説の一つです。実際の原因は現地に行って調べなければわからないでしょう」

ミスティ「そういえば冒険者ギルドにも常闇の樹海の調査員募集があったわね……」

紫髪のエルフ幼女「ああ、あの依頼は私たちと冒険者ギルドが共同で貼り出したものですね。冒険者ギルドは周辺各国と連携して樹海の闇を解き明かそうとしているようです。私たちももちろんそれに協力を惜しまないつもりなのですが――」

ローガン「……その様子では、調査は遅々として進んでいないようだな」

紫髪のエルフ幼女「……ええ。仰る通り、樹海の調査は順調とはとても言い難い状況が続いています。深層に進んだまま帰らない調査員は数知れず……。樹海と地続きの緑の森に住む私たちにとっては全く気の休まらない状況なのです。しかも最近は人間至上主義を掲げるセイントレア王国も台頭してきて……」

イリス「うわあ、王国と常闇の樹海に若干挟まれてるんだ、この国……」

妖精「常闇の樹海は昔っからあんな感じだからどうしようもないっちゃどうしようもないんだよね。森が地続きだから魔族国みたいに防壁を建造するわけにもいかないし」

紫髪のエルフ幼女「ええ……。まあ王国と違い、悪意をもって侵略してくることはないのでそこまで急を要する問題ではないのが救いですが」

 *
680 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/03/02(土) 21:03:40.76 ID:8/Urd9QA0
―首長官邸

ティセリア「お疲れ様、サリー。そしてご助力感謝致します、復権派の皆さん」

ミスティ「……当然のことをしただけよ。感謝する必要はないわ……」

ティセリア「まあそう言わず。あなたがたの活躍で多くの被害を未然に防ぐことができたのです。いち緑の国の民として、是非お礼をさせてください」

クロシュ「おれい……」

ティセリア「はい。何か、私たちにして欲しいことはありますか?」

妖精「……じゃあ選挙で復権派を――」

ティセリア「それ以外で!」

妖精「ケチ!」

ティセリア「私たちの不正を糾弾した口で不正を持ちかけるのはどういう了見ですか!!」

妖精「ま、まだ選挙で復権派をとしか言ってないし……」アセアセ

ティセリア「まだということはその後言うつもりだったのでしょう!! 勝たせろ、と!!!」

妖精「う、うぐぐ……」

イリス「よ、妖精さん……。それは筋が通らないよ……」

ミスティ「はあ、もう……。でもお礼か……。ローガンさんは何かある……?」

ローガン「君たちに任せよう。私の欲するものは、既に持っているか、あるいは二度と届かぬものしかない」

ミスティ「それはそれで難しい話ね……。うーん……私も今すぐ欲しいものは特にないかしら……」

イリス「私も特には。自分の魔法については自分で解き明かしたいし。ということで……クロシュちゃん!」

クロシュ「?」

イリス「フメイちゃんのこと、もっといっぱい探してって頼んじゃおうよ!」

クロシュ「!」

ミスティ「……ごめんなさい、私がこの国の問題に首を突っ込んだからあまり探せていないのよね……」

クロシュ「んーん……。ミスティさんのやりたいことも……この国のことも……大事、だから……」

ミスティ「クロシュ……ありがとう……」

ローガン「うむ……! 私もそれが良いと思う。せっかくお国の人に頼めるチャンスなのだ、生かさぬ手はない」

妖精「まあそうだね。選挙活動ばっかりで後回しにしちゃってて悪かったよ。ティセリアたちにも探してもらおう」

クロシュ「うん……!」


ティセリア「クロシュちゃんのお友達、フメイちゃんの捜索ですね。彼女のビラはこちらでも一枚預かっております。そして現在集まっている目撃情報ですが――」

↓1
01-60 郊外の方で黒髪の幼女が薄茶髪の少女と一緒にいた
61-90 露店通りで食べ歩いていた 
91-00 聖域付近をうろついていた
681 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/02(土) 21:05:54.63 ID:hbOE93DQ0
どうだ
682 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/02(土) 22:04:09.22 ID:ZbHHMC1Fo
隠れる気なさそうで草
683 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/03/02(土) 22:06:04.49 ID:8/Urd9QA0
―ある日
 露店通り

アリシラ?「あれ美味しそうじゃない? 食べてみようよぉ」グイグイ


ヤマイモ餅屋台の森妖精「ヤマイモ餅あるよ〜。焼き立てホヤホヤのヤマイモ餅だよ〜」


フメイ「ヤマイモ餅……? 美味しそうだけど……お金、もうあんまりないんじゃないの」

アリシラ?「フッフッフ、実はあるんだよねえ」スッ

 金貨袋「」ジャラッ

フメイ「!? ど、どこで拾ってきたの?」

アリシラ?「妖精の密猟者っぽい奴らがいたから、ちょっと永眠してもらってぇ……そしたら誰の持ち物でもないお金を見つけたの!!」

フメイ「……いつの間に追い剥ぎなんてしてたの?」

アリシラ?「フメイちゃんがおねんねしてる間かな? でも追い剥ぎなんて人聞き悪いなあ。私はあの人たちが現世でこれ以上罪を重ねないよう、終わらせてあげただけだよ?」

フメイ「……そういう考え方もあるんだ」

アリシラ?「生きとし生けるものは、生まれながらに罪を背負い……生きている限り、さらなる罪を重ね続けるの……。だからそれを終わらせてあげるのもまた、救いの一つなんだよ」

フメイ「わかるような、わからないような……」

アリシラ?「うふふ……フメイちゃんはクロシュちゃんのことだけを考えていれば良いと思うよ。でも今はヤマイモ餅のことも考えよう!」

 *

ヤマイモ餅屋台の森妖精「ありがと〜。熱いうちに食べてね〜」


 ヤマイモ餅「」ホカホカ

フメイ「……」ジュルリ

アリシラ?「じゃあいただきま〜す! はむっ、はふはふ、あふい!」アチチ

フメイ「いただきます。はむ……もぐもぐ……」モグモグ

アリシラ?「わあ、流石炎のフメイちゃん! 熱いのも平気なんだねえ」

フメイ「ごくん……。あなたが猫舌なだけでしょ……」

アリシラ?「そうかなあ? ふふ、でも私って体が弱いみたいだし熱さにも弱いのかもねえ」

フメイ「……はむ。もぐもぐ……」モグモグ


フメイ(ヤマイモ餅は、とても美味しかった)

フメイ(……クロシュと一緒に……食べたいな……)

フメイ(…………アリシラ、ずっとこのままなのかな……)

 ◆
684 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/03/02(土) 22:07:22.63 ID:8/Urd9QA0
―首長官邸

ティセリア「――露店通りで、クロシュちゃんと同じ姿の黒髪の女の子が、薄茶髪の少女と一緒にヤマイモ餅を食べている姿が目撃されたようです」

クロシュ「!!」ガタッ

妖精「本当にここに来てたんだ! フラナたちの情報を疑ってたわけじゃないけど――」

イリス「でもこれは大きな前進だよ! フメイちゃんたちもこの国に滞在してて、しかもけっこう私たちの知くにいるかもしれないってことでしょ!?」

ミスティ「露店通りと言えば、本当に近い可能性があるわね……。ニアミスしてるかも……」

ローガン「その時の様子や、どんな話をしていたかもなどもわかるだろうか」

ティセリア「熱いのが平気とか、猫舌がどうとか……だそうです」

イリス「……な、なんか普通の会話だね」

ミスティ「意外と満喫しているのかしら……」

クロシュ「……フメイちゃん、熱いの平気で……アリシラさん、猫舌だった……」

ローガン「うむ……二人の特徴とは一致しているわけだな……」

ミスティ「……もっと目撃情報が欲しいわね。たまたま露店通りを通っただけで、いつもは全然別の場所にいるかもしれないし……」

イリス「そうだね……。ティセリアさん、他に目撃情報はないですか?」

ティセリア「ごめんなさい、私たちが掴んでいるのはこれくらいで……。元々人通りの多い時期ですから、人混みに紛れてしまうとなかなか難しいのです……」

妖精「まあそればかりは仕方ないか……。そうだクロシュ、あなた革新派の奴らにもビラを渡したんでしょ? あいつらにも聞いてみようよ」

クロシュ「!」

ティセリア「なるほど、革新派ですか……。あの若造が皆さんに失礼なことを言わないか心配なので、私も同行しましょう……」スッ

 ◆
685 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/03/02(土) 22:22:27.96 ID:8/Urd9QA0
―森林開発現場

マーベル「……ここの地質も問題なし。やはりあの魔王樹が異常の原因だったと考えて――」


ティセリア「マーベル。ここにいたのですね」スタスタ

マーベル「あなたがたは……伝統派のおばさま方と復権派の大老ではありませんか」

妖精「うるさいよ若年老害」

紫髪のエルフ幼女「躾のなってないガキは嫌いですね」

ティセリア「ああもう、やめなさい! マーベルは煽らないで、妖精とサリーも乗らないで! 私たちはこんな煽り合いをしに来たわけではありません!」

マーベル「何だ、用があったのなら先に言ってくださいよ」

ティセリア「何か言う前にあなたが煽ってきたのでしょう……」ゲンナリ

 *

マーベル「ああ、あのビラの子の件か! もちろん俺たち革新派でも目撃情報を集めてはいるが――」


↓1
01-60 郊外の方で黒髪の幼女が薄茶髪の少女と一緒にいた
61-90 露店通りで食べ歩いていた
91-00 聖域付近をうろついていた
686 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/02(土) 22:22:53.21 ID:98lh4wjI0
687 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/03/02(土) 23:46:43.39 ID:8/Urd9QA0
―ある日
 郊外

 焚き火「」パチパチ

アリシラ?「ねえフメイちゃん……」

フメイ「なに」

アリシラ?「……テント……買わない?」

フメイ「……」

アリシラ?「いや、フメイちゃんが野宿が平気な女の子だっていうのはもうわかったから……。温室育ちのアリシラちゃんは、もうちょっとマシな環境で寝泊まりしたいなあって……」

フメイ「……そういうとこは、元のアリシラと同じなんだ」

アリシラ?「テントどころか寝袋もなしに地面で熟睡できるフメイちゃんがおかしいだけだと思うんだけどなあ……」

フメイ「クロシュも地面で熟睡できてたけど……」

アリシラ?「クロシュちゃんはスライムだから、お布団を使う必要があんまりないだけだと思うなあ」

フメイ「……」

アリシラ?「フメイちゃんもさ、炎の魔力が体の内側でぽかぽかしてるから、お布団いらなかったりするんじゃない?」

フメイ「……フメイだって、固い地面で寝るのが好きなわけじゃない。まあ、暑さとか寒さには確かに他の人より強いような気もするけど……」

アリシラ?「でしょお? でもか弱いアリシラちゃんは、か弱いからお布団がいっぱい必要なの。わかるよね?」

フメイ「まあ……」

アリシラ?「というわけでちょっくら買ってくるから! テントと寝袋! フメイちゃんの分もね!」

フメイ「あ、うん」

 *

不格好なテント「」

アリシラ?「……テントを張るのって難しいんだね」

フメイ「……うん。こんなに難しいなんて知らなかった……」

アリシラ?「まあでも、これで私たちも一国一城の主! 雨風を凌げる場所で存分に寝よう!」

フメイ「うん」

 *
688 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/03/02(土) 23:47:50.17 ID:8/Urd9QA0
―不格好なテント内

 ランプ「」ユラユラ

アリシラ「それじゃあ灯り消すよ〜」

フメイ「うん」

 ランプ「」フッ

アリシラ「おやすみ〜」

フメイ「うん……」



フメイ「……」

アリシラ「……」zzz

フメイ「……」



フメイ(テントの外から、そよ風の音と虫の声が聞こえる)

フメイ(でもこのテントの中は真っ暗で、何も見えない。まるでここだけ、外から切り離されてしまったかのよう)

フメイ(……もしここが、あの集落だったら……)

フメイ(クロシュと、みんなと、こうやって……テントのお泊りを楽んでいるのだったら……)

フメイ(どれだけ………)ジワ…

 ポロポロ グスッ スンッ ポロポロ


アリシラ?(……)

アリシラ?(フメイちゃんも……まだ、赤ちゃんみたいなものだもんねえ……)

アリシラ?(ああ――どうして世界は、この無垢なる子供たちに、かくも残酷な運命を強いるのでしょう――)

アリシラ?(――ごめんね。でも、だからこそ……利用させてもらうよ。あなたの、炎を)

アリシラ?(この最悪の世界を――焼き尽くして、終わらせる為に――)

 ◆
689 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/03/02(土) 23:48:41.16 ID:8/Urd9QA0
―森林開発現場

マーベル「郊外の空き地で、そこのクロシュちゃんと同じ容姿の女の子と薄茶髪の少女がテントを設営していたらしい」

クロシュ「!!」

マーベル「だがその情報を聞いたのは実際に目撃した翌日でな……。俺たちは急いで現地に向かったんだが、そこには焚き火の跡が残っているくらいで既に誰もいなかった」

イリス「フメイちゃんともう一人の人は、テントで寝泊まりしながら郊外を転々としている……ということ!?」

マーベル「まあその可能性は高いだろうな。だが郊外と一口に言ってもかなり広い。毎日寝床を変えているとなると見つけるのは簡単じゃないぜ。ただでさえ今の時期は他にもテントを張って寝泊まりしてる観光客や冒険者が大勢いるからな」

ミスティ「でもこれも大きな前進よ……! 寝泊まりは郊外で、日中は首都にやってきて何かをしているということなのかも……!」

ティセリア「しかし、一体どういう状況なのでしょう? この国へ来ているのなら、どこかであのビラを見ることもあるでしょうし、それならクロシュちゃんに直接会いに来てもおかしくなさそうなものですが……」

妖精「あー、それはまあ、ちょっと込み入った事情があってね……」

マーベル「家出とかか?」

妖精「家出……言われてみれば、家出みたいなものなのかも」

クロシュ「……」

ティセリア「……私たちも目を増やしましょう。マノシシの件のみならず、魔王樹の討伐などについても、あなたたち復権派には大きな恩がありますから」

マーベル「まあ、俺もできる範囲で探しといてやる。元はと言えばあの魔王樹のせいで開発に支障が出たわけだからな。借りっぱなしは性に合わねえ」

クロシュ「えと……ありがと、ございます」ペコリ

ティセリア「いえいえ、恩を返すだけですから!」

マーベル「おう。借りを返すだけだ。礼はいらねえぜ」

妖精「だってさ。何にしても良い感じに進みそうだね、クロシュ」

クロシュ「うん……!」


ティセリア「ところで皆さん、本日は一緒にお夕飯などいかがですか?」

マーベル「は?」

妖精「いいよ」

イリス「え、ええと」

ミスティ「いいのかしら……?」

ティセリア「はい。昨晩の戦は急だったので、終わった後はそのままへとへとで解散してしまいましたが、祝勝会をやっていなかったなあと思いまして」

ローガン「なるほど……。確かに、魔王を倒したのであれば祝杯くらいは上げたいものですな」

マーベル「いや、だがこのタイミングで祝勝会って……。もう選挙まで日も少ないのに呑気すぎるだろ……」

紫髪のエルフ幼女「これが伝統派のやり方です。で、あなたは来るんですか?」

マーベル「……行くが。伝統派と復権派だけで食事会なんてどんな談合が行われるかわかったもんじゃねえ」

ティセリア「決まりですね! では突発的ですが、三派閥で食事会です!」

 ◇
690 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/03/02(土) 23:49:20.43 ID:8/Urd9QA0
本日はここまでです。次回は食事会編からとなります

フメイちゃんとアリシラ?さんは隠れる気があるんだかないんだかわからない行動をしているようです。ばったり街中でクロシュちゃんと会ってしまったらどうするつもりなのでしょう。多分、どうするつもりでもないのでしょう。実際のところ、フメイちゃんはばったりクロシュちゃんと会いたいとすら思っているかもしれません。偶然なら仕方ないよね、くらいの甘えがあっても良いと思います

それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
691 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/03(日) 01:08:08.61 ID:J8snD3daO

アリシラ?さんラスボス説
692 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/03(日) 01:57:19.19 ID:fUICvygXo

今ならフメイに会いに行くとかコンマだけど通りそうな感出てきたなw
そしてアリシラ?さんの中味やべー奴だこいつ
693 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/03(日) 13:41:37.47 ID:i4Lm5S3eO
王国だけだと敵が足りないからねアリシラさんには頑張って貰いたいね光堕ちしそうだけど
694 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/03(日) 15:03:55.66 ID:T98ojF2DO
乙です
個人的にはアリシラ?さんは>>67の時の頃のアリシラの人格を取り戻してまたクロシュやフメイと一緒に仲良くやって欲しいから、当時の人格はまだいきていて欲しいな
695 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/03/03(日) 18:13:33.39 ID:sMwqW2700
アリシラ?さんが今後クロシュちゃんたちの前に立ちふさがるかどうかは今のところわかりませんが、彼女は少々変わった価値観を持ち、世界を破壊しようとしているようです
また、以前のアリシラ氏であれば知り得ないはずのことを知っていたり独特の価値観を披露したりなど人格が異なっているかのような言動を繰り返していますが、野宿や熱いものが苦手だったりなど、以前のアリシラ氏と共通する面も有しているようです。完全に何者かに成り代わられてしまったわけではないのかもしれません。真相は闇に包まれています

自由行動でフメイちゃんを捜すことももちろん可能です。成否はコンマ次第ではありますが、ビラ配り効果や目撃情報なども集まってきているため、全く手がかりなしで捜すよりは成功率が高くなっているかと思います
696 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/03/03(日) 18:14:46.20 ID:sMwqW2700
―夕方
 どんぐり食堂

 ワイワイ キャッキャ

ミスティ「祝勝会もここなのね」

紫髪のエルフ幼女「見かけこそ庶民的ですが、ここは食材も料理人も最高水準です。他の国の三ツ星店にも引けを取りません」

ティセリア「産地直送でお値段も抑え、誰でも気軽にご利用いただけるようにあえて庶民的な雰囲気にしているそうですよ」

食堂妖精「そうそう! いかにも高級って感じの雰囲気だと気後れしちゃうからね〜」

イリス「へ〜そうなんですね。でも確かにこっちの方が親しみやすいと思います!」


セイン「……」

クロシュ「……」

妖精「あら、あなたもいたんだ」

セイン「ああ。魔王樹との戦には参加できなかったが」

マーベル「護衛なのに護衛してくれねえんだよ、こいつ。いつもふらっとどっか行っちまうし」

セイン「逆だ。何も言わずどこかに行くのはマーベルの方だろう」

マーベル「そうだっけか? 悪いな、護衛を連れるってのがどうも慣れなくてな」

ローガン「セインくんもなかなか苦労をしているようだな……」



食堂妖精「それで、今日の食材はどうするの?」

↓1〜2 食材を1〜2つ選択
肉類:畑の肉、マノシシ肉(期間限定)
野菜:食べられる野草、マンドラ大根、マジカルトリュフ、森ニンジン、ゴボウの根っこ
穀物:ウルティ米、パン、ヤマイモ
魚介:サワガニ、ザリガニ、淡水海竜の大トロ
果実:森林木苺、どんぐり、精霊樹の果実
卵乳:ニワトリの卵、エルフミルク、エルフチーズ、エルフバター
特殊:アルラウネオイル、スライムゼラチン、フェアリーシロップ
※表にない調味料などが使われることもあります
697 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/03(日) 18:23:20.04 ID:Q8BUp91CO
海竜の大トロ、マノシシ肉
698 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/03(日) 18:23:46.61 ID:hOJrVWiLo
マンドラ大根
スライムゼラチン
699 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/03/03(日) 21:28:39.31 ID:sMwqW2700
ミスティ「前回はデザートみたいな感じだったけど、今回はどうする……?」

イリス「せっかくだから今回はがっつりいきたいかも!」

紫髪のエルフ幼女「がっつりいくのなら、本日最適の食材があります」スッ

 メニュー表「マノシシ肉(期間限定)」

ローガン「これは……もしや!」

ティセリア「はい。あなたがたに制圧していただいたマノシシたちの肉を加工し、このどんぐり食堂に納入しました」

ミスティ「マノシシって食べられるのね……」

紫髪のエルフ幼女「常闇の樹海出身の生物は全体的に黒みがかっているため敬遠されがちですが、マノシシの肉に毒性はなく、味もイノシシ肉とさほど変わらないものです」

マーベル「ちょっとクセは強いけどな。俺は嫌いじゃない」

イリス「じゃあ一つはマノシシ肉にしようよ! 私たちのお手柄でもあるんだしさ」

ミスティ「そうね……。そういえば前も気になったのだけど……淡水海竜って、矛盾してないかしら……。海竜なのに、淡水って……」

紫髪のエルフ幼女「ああ……きっと、初めて海竜が発見されたのは海だったんでしょうね。だから当時の発見者たちはその竜を海竜と名付けてしまい……」

イリス「そっか……! 後になって、淡水域に生息する海竜の仲間が発見されちゃったんだ……!」

紫髪のエルフ幼女「恐らくはそういうことなのだと考えられます」

ミスティ「なるほどね……。合点がいったわ……」

妖精「そういえば大トロって生で食べるんだっけ……?」

紫髪のエルフ幼女「はい。このフォレスティナでも、魚類を生で食べる文化が浸透してきたのはごく最近のことですが」

マーベル「大陸より東の文化圏じゃ昔から生で食ってたらしいがな」

妖精「う〜ん……でも魚を生で食べたりして大丈夫なの? なんか気持ち悪くなりそう……」

マーベル「なんだい、おばあちゃん大トロ食ったことねえの? じゃあせっかくだから頼もうぜ、大トロ!」

妖精「ええっ!? い、いらないよ! ていうかおばあちゃん言うな!」

マーベル「一度食ってみろって! 絶対美味いから!」

妖精「うへぇ……」

ティセリア「妖精ほど長く生きていても、食べたことのない食材があるのですね……。さて、あと二品は……」
700 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/03/03(日) 21:29:09.53 ID:sMwqW2700
マーベル「セイン、お前は何か食いたい食材とかないのか?」

セイン「特にない。だが出されたものはなんでも食べるつもりだ」

イリス「あ、ローガンさんも似たようなこと言ってましたよね」

ローガン「そうだったろうか……。まあ、私も出されたものはなんでも食そう。皆で好きに選ぶと良い」

紫髪のエルフ幼女「セインさんとローガンさんは紳士的で奥ゆかしい方なのですね。私も普段からこの食堂を利用しているので……ティセリアはどうしますか?」

ティセリア「私もいつも美味しいものを食べさせてもらっていますから、復権派の皆さんに選んでいただきたく思います」

ミスティ「……それじゃあ、肉と魚でこってりしているから……野菜も入れたいわ……。マンドラ大根、良いかしら……?」

イリス「た、確かにお肉とお魚じゃ重いよね……! 良いと思う! それじゃあ、あと一品だけど……クロシュちゃん、どれが良いとかある?」

クロシュ「……えと……この、スライムゼラチン、っていうのは……?」

紫髪のエルフ幼女「これは森スライムの皆さんから分けていただいているスライム性ゼラチンです。美容と健康にとても良いと多くの種族の女性から好評をいただいている人気食材の一つなんですよ」

クロシュ「……わたしからも、出せる……? ゼラチン……」

紫髪のエルフ幼女「それは……わかりません。私たちが契約しているのは他種族が食しても問題のない種の森スライムの方々なので……黒いスライムであるクロシュさんの体から採れるゼラチンを他種族が摂取しても問題ないかは、一度調べてみないとわからないかと」

クロシュ「そうなんだ……」

妖精「なあに、もしかして自分から採れたゼラチンをみんなに食べさせたいの?」

クロシュ「え、えと……体に、良いなら……。非常食代わりにも、なるかも……」

イリス「いやいやいや! クロシュちゃんを非常食代わりになんてしないよ!?」

ミスティ「何を言っているのよ、もう……。クロシュを食べたりなんてしないわよ……」

妖精「ほんとにもう、この赤ちゃんスライムは……」

ローガン「フッ……他のメンバーはともかく、クロシュくんはやはり放っておけんな……」

紫髪のエルフ幼女「復権派の皆さんが、クロシュさんのお友達を一緒に捜してあげている理由が少しわかる気がします」

ティセリア「ふふ、ええ……。クロシュちゃんは優しい子なのですね」

マーベル「危うい優しさだがな。俺もそこのおっさんと同意見だ、もしパーティメンバーだったら放っておけん」

ローガン「私はマーベル氏よりも遥かに年下なのだが……」

セイン「……」

 ◇
701 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/03/03(日) 21:30:54.65 ID:sMwqW2700

 薄切り大根と角煮マノシシ肉のスライムあんかけ大トロカルパッチョ「」ジャン!

ミスティ「こ、これは……初めて見る料理だわ……。カルパッチョ、と言うの……?」

食堂妖精「うん! 見た目はちょっと独創的だけど、味はしっかり美味しいから安心してよ!」

イリス「盛り付けの仕方も勉強になるなあ……」


ティセリア「それでは料理も揃ったので、皆さん祝杯の準備を」

マーベル「はいよ」スッ

セイン「……」スッ

ミスティ「祝杯なんて、いつぶりかしら……」スッ

イリス「私もすっごい久し振りかも……。魔族国では復興最優先でそんな余裕なかったもんねえ」スッ

ローガン「次に魔族国に立ち寄ることがあれば、改めて上げたいものだな」スッ

妖精「ほらクロシュも、グラスを持って」クイクイ

クロシュ「えと……こ、こう……?」

紫髪のエルフ幼女「お願いします、ティセリア」

ティセリア「はい! それでは――今回の勝利を祝い、この国の輝かしい未来を祈って――」

「乾杯!」カチャン!

 *
702 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/03/03(日) 21:32:09.96 ID:sMwqW2700

イリス「もぐもぐ……ごくん。これ美味しいかも……!」

ミスティ「ええ……! 実をいうと私もスライムあんかけと大トロは初めてだったんだけど、美味しく感じるわ……!」

ローガン「これは……! 柔らかく煮込まれたマノシシの角煮と冷たくも濃厚な大トロの二つがスライムあんかけによって絶妙な味を作り出している……! そして大根の薄切りがアクセントとなってそれを引き立てているのも見逃せん……!」

紫髪のエルフ幼女「ふふふ、流石はどんぐり食堂です。やはりここに来て正解でしたね、ティセリア」

ティセリア「ええ。こうやって、食材を選んで出てきた予想外の料理を楽しむのもこの店の楽しさですよね」

マーベル「で、どうよおばあちゃん。美味いだろ? ちょっと俺が想像してた大トロとは違ったけどな!」

妖精「もぐもぐ……。なんか……不思議な味と食感……。まあ、悪くはないけど……。あとおばあちゃん言うな」モグモグ

クロシュ「もぐもぐ」モグモグ

妖精「クロシュ、スライムの姿で食べても良いよ。緑の国ならスライムの姿を気にする人はいないから」

クロシュ「! う、うん……ありがと」デロデロ

スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ モグモグ

セイン「……」モグモグ

 ☆各派閥の親交が深まりました

 ◆
703 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/03/03(日) 22:36:49.74 ID:sMwqW2700
―緑の国フォレスティナ 滞在8日目
 ◆パーティメンバー
 ◇クロシュ 武:鉄の小盾  防:旅人の服
 ◇妖精   武:なし    防:蜘蛛絹のレオタード
 ◇イリス  武:精霊樹の杖 防:魔術師のローブ
 ◇ミスティ 武:魔銀の短剣 防:旅人のローブ
 ◇ローガン 武:鋼の剣   防:鎖帷子

◯所持アイテム
・鉄鍋+携帯調理器具
・蜘蛛絹の下着
・ザリガニのお守り
・魔術書「星の魔力」
・魔族国永久旅券
・マジカルブラッドワイン
・反魂丹×2
・運命賽
・雨乞い傘
・精霊樹の種

◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・選挙で勝つ

◯仲間の目標
・星の魔力を読む[2/4](イリス)
……………………………………………………………………………………
□フォレスティナ首都 主要施設
郊外:緑の大森林、農園、果樹園、精霊の泉、おうちの木、森林開発現場、他
首都:露店通り、大樹の宿、武具店、雑貨店、魔法店、工芸品店、八百屋、甘味処、食事処、冒険者ギルド、他
聖域:世界樹 ※許可なき者は聖域に入れません
704 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/03/03(日) 22:37:51.47 ID:sMwqW2700
―朝
 大樹の宿 ロビー

 チュンチュン

イリス「昨日は楽しかったなあ……!」

スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ

ローガン「うむ……! 私も久し振りに羽目を外せた気分だ」

ミスティ「ええ……。伝統派と革新派の人たちのことを……少しだけ知れたような気がするわ……」

妖精「明日には票を巡って争う相手だけどね……」

イリス「はっ……! も、もう明日だっけ!? 投票日!!」

ローガン「明日だな……」

妖精「まあやれるだけのことはやってきたと思うし、後はなるようになるよ」

イリス「で、でも勝てるかなあ……。もし私たちが負けちゃったら、この国は王国の靴を舐めることになるんでしょ……?」

ミスティ「私たちが勝ったら、靴を舐めるどころじゃ済まなくなる可能性もあるけどね……。でも対策はあるんでしょ? 妖精」

妖精「……まあ、ないわけじゃないよ。でもマーベルは絶対に反対するだろうし……ティセリアは……どうだろう」

イリス「え、ええ……? それ、どういう対策なの……?」

妖精「聖域の範囲を緑の国全域まで広げて、フォレスティナを完全に鎖国する」

イリス&ミスティ&ローガン「!!?」

妖精「自由な往来は妖精と精霊と、あとは一部の認められた者だけしか行えなくなる。聖域を広げる際に適切な選別を行えば観光客や冒険者も聖域外に追い出せるし、あのセインってやつもそれは例外じゃない。だからフォレスティナの安全は確実に保てるようになるよ」

イリス「そ、それはそうかもしれないけど……!」

妖精「王国に滅ぼされるか、王国の靴を舐めるか、閉じた楽園にみんなで引きこもかの三択なんだよ。その中なら一番マシでしょ」

ミスティ「……私たちは、どうなるの?」

妖精「確実に外患とならないことがわかっている者には、聖域の通行許可を与える。まあ、最初はあなたたちくらいだけどね」

スライムクロシュ「〜」モニョ…

妖精「大丈夫。フメイも聖域の中にいれたままにしてあげるから。聖域を閉じた後、みんなで捜せばきっと見つかるよ」

ローガン「……しかし、国民は納得するだろうか? 彼らの理解を得られないまま強行するのは危険だと思うのだが……」

妖精「世界樹の意思ってことにすれば良い。私の意図で行えば反対も出るだろうけど、世界樹が気まぐれに聖域を広げたのなら受け入れざるを得ないよ。世界樹は、この国の根幹なんだもん」

イリス「……そもそも、妖精さんの手で聖域を広げることなんて可能なの? それこそ、世界樹自身でもないのに」

妖精「私を誰だと思っているの? 千年間も世界樹の近くにいて、この国を支え続けた建国の太母だよ? 聖域の結界はとっくの昔に解析済みだし、範囲を変更する手法も確立してる……ていうか今の聖域も実は範囲を変更した後なんだよね」

イリス「え、ええ!? そうだったの!?」

妖精「うん。元々、世界樹の結界は緑の森を覆うくらい広かったんだよ。でもそれじゃ往来に不便だったから、建国の時に私が手を加えたの。だからまあ、厳密に言えば聖域を広げるっていうよりは元の広さに戻すって感じかな」

ミスティ「元に戻すだけ……確かに、それなら仕方ないような気もするわ……」

イリス「う〜ん……それしかないのかな……」

ローガン「……気持ち的には納得し難いところだが……これより良い作戦も思いつかん……」

妖精「まあ、納得できない気持ちはわかるよ……。でも国際競争なんかに挑んだって、その行く末はきっと慈悲も仁義もない弱肉強食だもん。だったら閉じた聖域の中で、食うのも食われるのも最小限に留めて穏やかに暮らした方が良いと私は思う」

イリス「……そうなの、かも……?」

ミスティ「……そうね。異議はないわ……。あの森妖精の子も……きっとその方が、穏やかに暮らせるだろうし……」

ローガン「……奪うことも奪われることもなく、穏やかに暮らせるのなら……それに越したことはない、か……」

スライムクロシュ「……」

妖精「……すぐに納得してくれとは言わないよ。でも、生きることの痛みを知っているあなたたちなら……きっと、わかってくれると思う。いや、無理にわかれとも言わないけども……」

スライムクロシュ「〜〜」モニョニョ

妖精「クロシュ……ありがと」ニコ


フォレスティナ滞在8日目です(投票日までの残り行動可能日数1、選挙前最終行動です)
↓1〜3 自由安価 何をする?
705 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/03(日) 22:39:33.20 ID:rrqZ4NBU0
ミスティ、個人で魔法の特訓
706 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/03(日) 22:42:46.09 ID:T98ojF2DO
フメイとアリシラ?を目撃された所を中心に探してみる
707 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/03(日) 22:50:11.10 ID:hOJrVWiLo
セインくんに王国ファッキューと喧嘩でも売る
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