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プリキュア作るぞ part3【安価有】
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432 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/24(日) 23:32:36.68 ID:NucLLHPEo
サクラ「ほん、もの……?」
シャドウ「意味わかんないねぇ……だってあなたは、自分が本物のつもりなんだもんねぇ……」
サクラ「そ、そんっ……! そんなの当然でしょ!? だ、だってわたしは……! わたしがっ……!!」
シャドウ「ふふっ……」ニヤッ
サクラ「っ……!!」ギリッ
サクラ「だったらあなたはなんだっていうの!? あなたこそカラミティ帝国が作り出した偽物でしょ!?」
シャドウ「違うよ……わたしはあなた。最初からそう言ってるでしょ……?」
サクラ「っ……ちがう! あなたはわたしじゃない! 姿かたちをそっくりにしたからって、そんなのただの紛い物でしかない!」
シャドウ「そうかなぁ……」ニヤニヤ
サクラ「わたしはわたしだ! わたしだけがわたしだっ!! だからあなたを倒して、わたしが目を覚ます!!」
シャドウ「へぇぇ……そんなに目覚めたいんだぁ……」
サクラ「当たり前でしょ!? こんなところはやく抜け出して……」
シャドウ「あなたのことなんて誰も必要としていないのに……?」
サクラ「え……」
433 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/24(日) 23:35:28.48 ID:hzokYQQO0
またサクラに攻撃させたらもう二度とチャンスは来ないぞ
呼吸する暇すら与えず休まずジャブを叩き込めシャドウ
434 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/24(日) 23:47:11.62 ID:NucLLHPEo
サクラ「だ……誰も……? でも……でもわたし……」
シャドウ「はじめからそうだったでしょ……?」
サクラ「はじ、め……?」
シャドウ「あなたはパパの本物の娘じゃなかったでしょ……?」
サクラ「……っ! そ、それはっ……!」
シャドウ「ママにとってもそうだったでしょ……? 子供だったら何でもよかったんだもん。あなたが必要だったわけじゃない……」
サクラ「で、でもっ……!」
シャドウ「叔母さんたちが欲しがったのだって単なるサンドバッグだったもん……別にあなたじゃなくてもいいよね……?」
サクラ「でもっ、でも学校とかっ、街の人とかっ……色んな人が頼ってくれてっ……!!」
シャドウ「それだって、面倒ごとを都合よく引き受けてくれるなら誰でもよかったでしょ……?」
サクラ「……!」
シャドウ「だからコスモスが大事だったんだよね……唯一、本当に、心から、あなたを必要としてくれたもんね……」
サクラ「はぁっはぁっ……!」
シャドウ「でもそのコスモスは、あなたが殺しちゃったよ……?」
サクラ「ぅぅぅ……っ!」ギリッ
435 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/25(月) 00:00:17.09 ID:6O7arnIao
サクラ「で、でもっ……それでも透ちゃんたちならっ……! みんなだったらわたしのこと……!!」
シャドウ「そのみんなが、あなたを殺そうとするんだよ?」
サクラ「!」
シャドウ「あなたを殺して、『本物の桜野』を取り戻そうとするの」
サクラ「そん、ぁ……はっ、はぐっ……!」
シャドウ「本物のあなたってなんだろうねぇ、どこにいるんだろうねぇ……今ここにいるあなたは、一体なんなんだろうねぇ」
サクラ「はぁーっ……ぁくっ、はぁーっ……!!」
シャドウ「分かることは一つだけ。あなたじゃないんだよ。みんなが取り戻そうとするのは、みんなが会いたがっているのは、あなたじゃない」
サクラ「そんっ……なの……!」フルフル
シャドウ「うん、そんなの間違ってるよね。だってあなたはあなただもんね。きっとみんなの方が、世界の方が間違ってる。そうだよね?」
サクラ「はっはっ……っ……ぁ……!」
シャドウ「だからこう思うの……これは夢だ。きっとまだ目覚めていないんだ。目の前にいるみんなは、透ちゃんは朱さんは雪菜ちゃんは、みんな偽物だ」
サクラ「っ……!」
シャドウ「みんなきっとどこかで戦ってるんだ。だったら助けなきゃ、わたしが助けに行かなきゃ。だからはやく、こんな偽物やっつけなきゃ……」
サクラ「はっはっ……ち……が……!」
シャドウ「そうやって、みんなを殺すの」ニコッ
サクラ「っ!!」
436 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/25(月) 00:13:56.74 ID:6O7arnIao
サクラ「ちがっ、ぅ……っ! はぁーはぁーっ!!」
シャドウ「……ほら、力入れてよ」ソッ
サクラ「っ!」ビクッ
シャドウ「さっきはできたでしょ? さっきみたいに目いっぱい力を込めて、わたしの首を絞めてみてよ」
サクラ「っ……ぁ……うぁ……!」フルフル
シャドウ「そしたらみんなに会えるよ?」
サクラ「はぁっはぁっ……ぅく……ぇ……はっはっ……!」カタカタ
シャドウ「楽しみだねぇ。みんなに会うの楽しみだねぇ……みんなを殺すの楽しみだねぇ」
サクラ「はぁっはぁっ! やっ……いやっ……!」
シャドウ「こうやって馬乗りになってね、首に手をかけて、力を込めて……最後の最後、みんなどんな顔するかなぁ……!」
サクラ「や、だっ……! やだっ、やだっ……!! やめっ……!」
シャドウ「『桜野さん』」
サクラ「っ!!?」ビクッ
シャドウ「『私の声、きっと届いてますよね……お願いです。私の大好きな桜野さんに戻ってください……』」
サクラ「っはー、っはー! や、だっ……!!」ガタガタ
シャドウ「『桜野ちゃん……本当の自分を思い出して……』」
サクラ「やめてっ……! やめてぇっ……!!」ブルブル
シャドウ「『本物の桜野ちゃんは、そんな偽物なんかに負けるはずないわ……』」
サクラ「やだやだやだやだっ!!」ガクガク
シャドウ「『桜野……』」
サクラ「っ……!!!」ゾワッ
シャドウ「『私、桜野のこと……ずっとずっとずぅっと……』」
サクラ「いやっ……」
透『信じてるから』ニコッ
サクラ「いやあああああぁぁぁぁぁぁぁあああああああっ!!!!!!!!!!!」
437 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/25(月) 00:27:42.01 ID:6O7arnIao
サクラ「はっ……! はっ……! うくっ、えぅっ……!」フラフラ
サクラ「や、だっ……やだや、だっ……ぁ……!」フラッ
ドサッ
サクラ「あうっ……はーっ、はーっ! いやっ、ぁ……!!」ガクガク
シャドウ「……」ムクッ
サクラ「やだっ……やだやだや、あ゛……うぷっ……! おえ゛っぇ゛……!!」ビチャッ
シャドウ「……」
サクラ「え゛……っっえ゛ぇ……んっ、ぶ……!!」ビチャビチャッ
シャドウ「……終わりかな」
サクラ「っう゛……! うえ゛っえ゛ぅっ……!」
シャッ
サクラ「あぇ……?」
ドガァンッ!
立ち上がれないサクラをシャドウが蹴り飛ばした。
サクラ「は、が……あ゛あ゛っ、ぁ゛……」ビクッビクッ
シャドウ「……もう」グイッ
サクラ「う゛ぁ……」ダランッ
シャドウがサクラの胸ぐらを掴んで持ち上げる。
シャドウ「抵抗する気力もないんでしょ?」
サクラ「……ひゅー……っ、ひゅー」
シャドウ「諦めて消えちゃいなよ……」グググッ
サクラ「うああ゛っ……」
シャドウ「ねっ!」ズムッ
サクラ「ぉご……!」
ドッガガァンッ!!!
シャドウ「はぁ……」
シャドウ「あんまり頑張っても苦しい時間が伸びるだけだよ?」
サクラ「っう゛……」グタッ
シャドウ「でもまあ、そんなに嬲られたいなら……」パキパキ
サクラ「っ……」
シャドウ「望み通りにしてあげる!」ダッ
438 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/25(月) 00:44:28.25 ID:6O7arnIao
ドガガンッ
ドコッ
ドカァァァンッ!
シャドウ「はぁぁ!!」ドゴッ
サクラ「うぎっ、っ……!」グラッ
シャドウ「たっ!」ドカッ
サクラ「ぉぶ……っ……!」ズシャッ
シャドウ「ふぃ……」パンパンッ
サクラ「ぁ゛……は……」グタッ
シュパァァンッ
シャドウ「あ」
桜野「っ……は……」
シャドウ「……これで本当に最後にしよっか」テクテク
桜野「………………」ボヤ-
桜野(体が……動かない……)
桜野(視界が霞む……焦点が合わない……)
桜野(目を瞑ってしまったら、もう二度と目を覚まさないだろう……)
桜野(いいのかな……それで……)
桜野「……」ボ-
桜野(ダメだ……そんなの……しっかりしなきゃ……)
桜野(勝たなきゃ……こんな偽物、はやくやっつけなきゃ……)
桜野(わたしにはやらなきゃいけないことがある……倒さなきゃいけない敵がいる……)
桜野(守らなきゃいけない人が……救わなきゃいけない世界が……果たさなきゃいけない約束があるんだ……)
桜野(こんな……ところで……)ギュッ
桜野「………………?」
桜野「…………!」
桜野(なん、で……? なんでここに……?)
439 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/25(月) 00:55:50.75 ID:6O7arnIao
透「それって……どれ?」
雪菜「それですよそこ! なんか……透さん光ってる!」
透「え?」ポワ-
シキ「ほんとなのです! マジックです?」
透「今やるわけないでしょ……」
シア「ではなぜ……ま、まさか攻撃!?」
朱「お、落ち着いて! 透ちゃんはいつも輝いてるしそこまでおかしくないんじゃ!?」
透「いやおかしいから……って2人も光ってる!?」
雪菜「うわわっ、ほんとです!?」ポワ-
朱「みんな光ってない!?」ポワ-
シア「あらワタクシも?」ポワ-
シキ「シキも! シキもなのです!」ポワ-
透「いったいなにが…………あ!」
朱「ってことは……?」
シア「なるほど、この光……」
雪菜「え? あ、これってつまり……」
シキ「うんっ、うんっ……!」
透「みんな……行くよ!」バッ
朱「ええ!」バッ
雪菜「はいっ!」バッ
「「「プリキュア!!!」」」
440 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/25(月) 00:59:21.89 ID:31qNuXTA0
プリキュア名物
光ればなんとかなる
441 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/25(月) 01:10:01.72 ID:6O7arnIao
桜野「……ウィッシュ……スター……?」
桜野(いつから握っていたんだろう……)
桜野(分からない、もうなにも……でも、これがここにあるってことは……)
桜野(そっか……)
桜野「おわ、り……なんだ……」
桜野(そうだ、そうだった……思い出した。わたし、決めたんだった……)
桜野(ダメだったんだ……わたしの力じゃ届かなかったんだ……なんにもできなかったんだ……)
桜野(だからここに……)
桜野「……っ」ギュッ
桜野(それならわたし……願わなきゃ……)
桜野(今、苦しい思いをしている人がいる……)
桜野(これから、悲しい思いをする人がいる……)
桜野(このままじゃ、今も、これからも……すべて闇に閉ざされてしまう……)
桜野(そんなのダメだ……みんなの未来……わたしが守らなきゃ……)
桜野(闇を払って……光をもたらして……ぜんぶ終わらせるんだ……)
桜野(そうすればもう、誰も戦わなくていい……傷つかなくていい……喪わなくていい……)
桜野(そうすればきっと……みんな笑顔になれるんだ……)
桜野(だから願わなきゃ……)
桜野「っっ」ギュウウウッ
桜野(ウィッシュスター、先っぽとんがってて痛い……はず。でももうなんにも感じないから、力いっぱい握りしめてしまおう)
桜野(それで、願うんだ)
桜野(声を出すのも辛いけど、今だけちょっと頑張ろう……ちょっとだけ頑張ったあとは、ほんの少し眠ってしまおう……)
桜野(振り絞って……届けるんだ……)
桜野(そのために……ウィッシュスターは今、この手の中にある……)
桜野(そのために……わたしは今、生きている……)
桜野(だから、だから……みんなの願い……わたしがここで叶えなきゃ……)
桜野(闇を消し去らなきゃ……)
桜野(すべてを取り戻さなきゃ……)
桜野(世界を守らなきゃ……)
桜野(ぜんぶ救わなきゃ……)
桜野(約束を果たさなきゃ……)
桜野(みんなを……)
桜野「………………だれか」
桜野(助けなきゃ……)
桜野「………………………………たすけて」
桜野(………………あ……れ……?)
442 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/25(月) 01:12:14.43 ID:IDEvm5aAo
バンダイが玩具として発売するとき幼児にとって危なそうな形状だなウィッシュスター
443 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/25(月) 01:15:14.97 ID:IZf6f8sbo
誤飲したら大変だDXウィッシュスター
444 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/25(月) 01:17:46.79 ID:2Yi4/AxM0
踏んだら痛そうウィッシュスター
445 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/25(月) 01:24:38.75 ID:6O7arnIao
キラッ
ヒュンッ
ダダダァンッ!!!
空が瞬き3つの影が飛来した。
それが降り立った場所には六花が、花弁が、飛沫が舞い上がる。
シャドウ「なにっ!?」
「「プリキュア!!」」
シャドウ「っ!」
そしてそれらを切り裂き……
ブーケ「ガーデンシュート!」ダダダダンッ!
クリスタル「冷波手裏剣!」バシュウウウッ!
シャドウ「うぁくっ! きゃあっ!?」
花の弾丸と氷の手裏剣がシャドウを襲う。
桜野「っっ……?」
突然のことに理解が追いつかない桜野。
その目の前で……
バサッ
桜野「……!!!」
海を湛えるマントがたなびいた。
桜野「っぁ……」
桜野「っ……っ……!」
桜野「な、んっ…………なん……でっ……!」
「聞こえたよ」
桜野「ぁ……」
クリア「助けにきたよ」ニコッ
桜野「ぁぁぁ……!」
446 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/25(月) 01:25:08.82 ID:6O7arnIao
ここまで
447 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/25(月) 01:26:14.99 ID:g56AXRJS0
乙
ラストバトルみたいな雰囲気
448 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/25(月) 01:27:43.17 ID:31qNuXTA0
乙
おぉ…ここで願いを使ってしまったか
449 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/25(月) 10:45:47.38 ID:UZw4nWHao
乙
おそらく(確定で)劇中一番格好良い透ちゃんの登場シーン
450 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/28(木) 20:20:11.29 ID:6qHPUEHx0
やはり年明けまでダメか
451 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/31(日) 19:45:21.28 ID:dCK0zuwUo
いつの間にか大晦日……
生存報告だけです。すいません。
もう少々お時間いただきます。
一応桜野さん救出→サイカ様戦でおしまいの予定なのでそんなに長くはかからない。はず。
サイカ様戦に関してはあっさり目の味付けというか、多少ご都合しても許してほしいなあって。プリキュアだし。
ご質問等ありましたらお気軽にどうぞ。
来年もよろしくお願いいたします。
良いお年を。
452 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/31(日) 19:50:17.62 ID:8xjFY2uR0
乙 やはり来年じゃないと無理か
453 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/31(日) 19:53:27.54 ID:Y7MFzrZQo
乙
次作プリキュアはネームドキャラ何人くらいになる予定?
454 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/31(日) 19:56:21.08 ID:QltxPdqoo
おつおつ
年末年始はしょうがない
良いお年を〜
455 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/31(日) 23:20:20.31 ID:muYDinUqo
乙
次作プリキュア何年後か分からんが変身前と変身後のキャラ設定いくつか考えて待ってるよ
456 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/03(水) 00:49:25.96 ID:yksmTkXGo
三ヶ日は一度もやれずか
457 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/03(水) 23:53:41.95 ID:rJnzdELQo
やる
一応三が日中ってことになんないかなあ……なんないよなあ……
ていうか正月ってなんなら平日より忙しくねえか?
次作ネームドは安価で人数決めるつもりですが、追加キュア含めせいぜい5±2人とかだと思います 人数多いの楽しそうだけど捌ききれなくなるのが怖い
458 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/03(水) 23:54:56.84 ID:uIKLtpRco
おいしーなタウンならこの時期は美味しいご飯食べることに忙しくなるな
459 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/03(水) 23:59:26.58 ID:rJnzdELQo
桜野「はぁはぁっ……みんな……!」
シキ「桜野っ!!」ヒョコッ
桜野「シ、キ……!」
クリア「……」チラッ
モクモク
ブーケ「偽物とはいえ、まさか本当に桜野ちゃんと戦うことになるとは……」
クリスタル「あの……さっきの、手応えどうでした……?」
ブーケ「えーっとぉ……」
ビュオオッ
ブーケ「!」
ブワッ
シャドウ「……」シュウウウ…
クリスタル「あー……」
シャドウ「どうしてここに……」ギロッ
クリスタル「うっ……こういう気分かぁ……」
シャドウ「まぁいいや……」パキパキ
ブーケ「そんで全っ然効いてないわね……」
シャドウ「邪魔はさせない!」ダッ
クリア「朱! 雪菜!」
ブーケ「ここは任せて! 透ちゃんは桜野ちゃんを!」ダッ
クリア「うん!」
クリスタル「正直あんまり長くはもちませんからね!」タタッ
クリア「お願い!」
460 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/04(木) 00:11:19.14 ID:hxOLHY5Oo
桜野「っ……は……」カタカタ
シキ「桜野……?」
桜野「っ……」
クリア「桜野」クルッ
桜野「!!!」ビクッ
シキ「ど、どうしたのです……?」
桜野「見ないでっ!」ササッ
シキ「え……」
クリア「……どうして?」
桜野「だ、だって! 今のわたしは闇だって! 闇そのものだって……っ!!」
シキ「!」
クリア「桜野……」
桜野「ちがっ、違うって、わたしっ……みんな気づかないって……! わたしじゃないって……!!」カタカタ
シキ「さ、桜野、落ち着くのです……!」
クリア「……」
桜野「本物のわたしはっ……ちがっ、くて……! わたしっ……みんなのことっ……!」ガタガタ
クリア「……桜野、こっち向いて」
桜野「わたしじゃ……! みんなの本物にっ……!!」ブルブル
クリア「桜野!」パムッ
桜野「うにゅっ!?」ビクッ
クリア「……」
桜野「ぅ、ぅ……!」
クリア「……ばか」
桜野「えぅ?」
クリア「私が本物の桜野を見間違えるはずないでしょ」
桜野「!!!」
桜野「と、透ちゃ……!」
シキ「そうなのです。あんまり見くびらないでほしいのです」プク-
桜野「シキ……!」
シキ「シキたちが迎えに来た桜野は、桜野だけなのです」ニコッ
桜野「う、ぅぅ……!」
461 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/04(木) 00:24:46.39 ID:hxOLHY5Oo
桜野「でもっ……でも、わたしっ……!!」
クリア「……桜野はさ、どうしてプリキュアになった?」
桜野「え……?」
クリア「私はね、強くなりたかったんだ」
桜野「強く……」
クリア「本当の私はすごく……本当にすごく弱い。でも守りたいものとか、助けたい人がいた」ナデナデ
シキ「んぅ? んっ、ふふっ」
桜野「……」
クリア「だから変身した。プリキュアになった」
桜野「うん……」
クリア「変身すれば弱い自分を捨てられるって思ったんだ。強くなれた気がした」
クリア「プリキュアになって、拳を握って力強く踏み込めば、どんな敵にも負けない気がした」
クリア「そう、自分にも」
桜野「……」
クリア「全速力で走ったよ、逃げるみたいにさ。誰よりも早く、誰よりも遠く。じゃないと、弱い自分に追いつかれる気がしたんだ」
クリア「でもね、そうやってなにもかも振り切った先で、裸の自分に出会ったよ」
クリア「すべてを置き去りにしたつもりだった。でも、自分からは逃げられなかった」
クリア「むしろね、自分以外のすべてを置き去りにしたら、そこに残るのは何のしがらみもない自分自身だけだったの」
桜野「うん……」
クリア「嫌だったなぁ……すごく苦しかった」
クリア「だってその自分は、ずっと目を逸らし続けてきた自分なんだもん。見ないようにひた隠しにしてきた自分自身なんだもん」
クリア「変身するたび、そんな自分に出会うの。強くなろうとした先で、弱い私がこっちを見てるの」
クリア「結局私はどれだけ変身しても、私以外の何者にもなれなかったんだ」
桜野「……」
462 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/04(木) 00:38:30.67 ID:hxOLHY5Oo
クリア「認めたくなかった。強くならなきゃって思った。でも出来なかったから、今度は弱さを認めたフリをした」
クリア「弱くたって構わないって開き直って、たくさん逃げたよ。色んなものに縋った。そうやってまた、自分を隠した」
クリア「でもね、ほんの少しあなたの顔が見えなくなるだけで、本当の自分が顔を出すの」
クリア「分かってたよ。そんなの単なるその場しのぎだよね」
クリア「そんなんだから桜野がいなくなった時、ついに隠しきれなくなっちゃった」
クリア「ひとりが怖くて、弱くてワガママ。どう足掻いても私は私でしかなかった」
桜野「……」
クリア「でもね、それでいいんだって気づいたよ。だって当たり前だもん」
クリア「私は私。嫌でも苦しくても、そこにいるのが本当の私。どれだけ強いフリをしても、どれだけ見ないフリをしても、やっぱりそれが私なの」
クリア「ひとりが怖いよ。だからみんなで来た。桜野がいなきゃヤダよ。だから迎えに来た」
桜野「……うんっ」
クリア「私思うんだ。変身は、自分を捨てるためにあるんじゃない。自分と向き合うためにあるんじゃないかって」
クリア「私が私であるために、全身全霊私で在り続けるために、プリキュアがある」
クリア「変身するたび自分自身を問いただす。そうやって今の私はここにいるんだって」
桜野「……うんっ」
クリア「でもね、ひとりじゃ気づけなかったよ」
クリア「みんなが……朱が雪菜が、シキがシアが、桜野がいたから気づくことができた」
シキ「ん」ニコッ
クリア「ひとりじゃダメでもみんながいた。みんなが支えてくれたから受け止めることができた」
桜野「……うん」
クリア「だからさ……」スッ
桜野「……!」
クリアが桜野の前に手を差し出す。
クリア「変身しよう、桜野。あなたがあなたであるために」
クリア「大丈夫、あなたはひとりじゃない。私がいる。みんながいる」
クリア「そのことをあなた自身に見せつけてやるの」ニコッ
桜野「……っっ」
463 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/04(木) 00:39:28.72 ID:gtxoNYZgo
時間かなりかかったけど成長できた
464 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/04(木) 00:54:32.47 ID:hxOLHY5Oo
桜野「透ちゃんっ……」
クリア「あ、それと私、けっこう怒ってるからね」
桜野「へ?」
クリア「約束」
桜野「あ」
クリア「『突然いなくなったりしないよ。ずっとあなたのそばにいる』」
桜野「あー……」
クリア「『あなたはもう独りじゃない。二度とそうはならない。わたしがさせない』」
桜野「あ、あの……」
クリア「『わたしを信じて』って言った」
桜野「よ、よく覚えてるねぇ」
クリア「だって嬉しかったもん」
桜野「ごめんなさい……」
クリア「今回だけだから」
桜野「はい……」
クリア「もしまた破ったら……泣く」
桜野「え、泣く? 絶対に許さないとかじゃなくて?」
クリア「うん、いっぱい泣く。見たい?」
桜野「……ちょっとね」
シキ「いじわるなのです?」
桜野「……かもね」
クリア「…………ぷっ」
桜野「ふふっ」
シキ「あははっ」
桜野「……透ちゃんすごいや。いつの間にか大きくなって」
クリア「そんなことない。私やっぱり、ひとりじゃまだまだ弱っちいもん。だから……一緒に」
桜野「うんっ……!」ギュ
465 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/04(木) 00:55:37.01 ID:hxOLHY5Oo
ここまで
遅くなりましたが、あけましておめでとうございます
更新頑張りますので、本年もよろしくお願いいたします
466 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/04(木) 00:57:58.47 ID:AV4HGmhp0
乙
2人のイチャイチャのために全力で時間稼ぎ頑張る人達って本家プリキュアでよくあるよね
467 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/04(木) 19:15:16.28 ID:sw0X0NJuo
胸も大きくなるかな
468 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/04(木) 22:53:47.07 ID:hxOLHY5Oo
「「冷波蔦壁!!」」
ズズンッ!
シャドウの行く手に巨大な壁が立ち塞がった。
しかしシャドウは、それを歯牙にもかけない勢いで突進する。
シャドウ「だぁぁあああっ!!!」ギュンッ
ズガァンッ!
クリスタル「うくくっ……!」ビリビリ
ビシッ
ビキビキビキッ!
ブーケ「うそ……」
バギャァァァンッ!!!
ブーケ「くっ……!」
クリスタル「うわっ、ぁ……きゃっ……っ!?」ビュオッ
衝撃に巻き込まれ、クリスタルの体が浮いた。
ブーケ「雪菜ちゃん!?」
クリスタル「っ、っと……だ、大丈夫です! でも……!」ズザッ
ガラガラガラ…
シャドウ「……」ギロッ
クリスタル「覚悟はしてましたけど、ここまでとは……」
ブーケ「特殊な攻撃一切無し。ただただ速くて重いだけなのがこんなにキツイなんてね……」
シャドウ「2人とも、あとで相手してあげるからさ……そこどいてくれないかな……」
ブーケ「そ、そういうわけにはいかないんだけど……」
シャドウ「どうしてもダメなら……」ググッ
クリスタル「ひっ……」
ブーケ「と、とにかく時間稼ぐわよ!」
クリスタル「は、はい!」
シャドウ「はぁっ!!」ギュンッ
シャドウがまっすぐ突っ込んでくる。
その拳が、今にもブーケたちを襲おうとしたその時だった。
フワッ
シャドウ「え……?」
シャドウの視界いっぱいに、桜の花弁と魚が舞った。
サクラ・クリア「「桜流し!!」」
ギュオオッ!
シャドウ「っ!!?」
声が聞こえた瞬間、大量の桜と魚が殺到。
ギュオオオオオッ!!!
シャドウ「うあっ、く……! うぐっ……きゃあっ!!」
ドパァンッ!!!
理解よりも早く迫った奔流に、シャドウは為す術なく押し流された。
469 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/04(木) 22:55:11.85 ID:hxOLHY5Oo
前スレ
>>480
より
桜流し(サクラウェイブ)
桜の花弁と魚が綺麗な水に流れるイメージ映像の後に目標に向かって大量の桜の花弁と魚がぶつけられる
470 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/04(木) 22:55:18.63 ID:0XM3Srpz0
不意討ち初見合体技!
471 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/04(木) 22:55:54.64 ID:hxOLHY5Oo
>>469
前スレじゃなくて1スレ目でした!
472 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/04(木) 23:05:41.95 ID:hxOLHY5Oo
クリスタル「い、今のって……!」
ブーケ「っ!」クルッ
サクラ「遅くなりましたぁ!!!」
ブーケ「桜野ちゃんっ!」
クリスタル「桜野さぁぁぁん!!!」ダダダ-
サクラ「ほんとにごめ……んぐふっ!?」
クリスタル「桜野さんだぁ……ほんとに桜野ざんだぁぁぁ……よがだぁぁぁああ……!!」ギュウウウッ
サクラ「ゆ、雪菜ちゃ……くるし……」ナデナデ
クリア「2人とも、任せちゃってごめん。大丈夫?」
ブーケ「正直めちゃくちゃしんどかったわ」
クリスタル「桜野さんの顔で睨まれると心臓きゅうううってなるんですぅぅぅ……!!」ギュウウウッ
サクラ「あ、あー……えっとぉ……ご、ごめんね?」
クリスタル「ぅぅぅ……!!」
サクラ「でももう大丈夫だから……いっぱい迷惑かけちゃったし、きっとこれからもいっぱいかけると思うけど、もう1人で抱え込んだりしないから……」
クリスタル「約束ですよっ、ちゃんと教えてくださいねっ……!」
サクラ「うんっ」ナデナデ
ブーケ「……桜野ちゃん」
サクラ「はい」
ブーケ「助けていいのね?」
サクラ「はいっ! お願いします!!」ニコッ
ブーケ「うん」ニコッ
473 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/04(木) 23:11:49.81 ID:hxOLHY5Oo
ユラッ
サクラ「!」ピクッ
シャドウ「げほっ、ぅ……あなたっ、まだっ……!」フラフラ
サクラ「……」
シャドウ「……っ」キッ
サクラ「みんな……あいつ、わたしなんだ」
クリア「……うん」
サクラ「わたしが押し込めてきた感情。いつの間にかあんなに大きく、どす黒くなっちゃってた」
ブーケ「……ええ」
サクラ「解放してあげなきゃいけない。もう大丈夫って教えてあげなきゃいけない」
クリスタル「……はい」
サクラ「だから……みんなお願い! 力を貸して!!!」
クリア「うん!」
ブーケ「ええ!」
クリスタル「はい!」
シャドウ「……っっ!」ギリッ
サクラ「いっくよー!!!」
474 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/04(木) 23:25:41.78 ID:hxOLHY5Oo
サクラ「はあっ!」
シャドウ「うぅああっ!!」ダッ
ドガンッ!
サクラとシャドウが激しくぶつかり合う。
サクラ「っっは!」シャッ
シャドウ「っ!」クルッ
シャドウが身を捩りながらサクラの攻撃を躱す。
そのまま反撃に転じようとした時……
サクラ「透ちゃん!」
クリア「たぁぁっ!」ガッ
シャドウ「ぐっ!?」
サクラの声に呼応するように、クリアがシャドウの隙を突く。
サクラ「はぁぁ!!」ドガガッ
クリア「たぁぁ!!」ガガガッ
シャドウ「くっ……! なんでっ……!!」
サクラとクリアの息の合った連携に、シャドウが次第に追い詰められていく。
シャドウ「なんで助けようとするの……! だってその子は……自分のことすらままならない……!」
クリア「あなた桜野なんでしょ? だったら知ってるはず!」バキッ
シャドウ「ううっ……」
クリア「だから手を繋ぐの! そのために仲間がいる! 友だちがいる! そのために……」
シュンッ
シャドウ「っ!」
ブーケ「あたしたちがいるの!!」ギュオッ
ドガァンッ!!
475 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/04(木) 23:27:39.88 ID:ppsc3P0Yo
さすかに4VS1じゃどうしようもないか
476 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/04(木) 23:36:26.33 ID:hxOLHY5Oo
サクラ「朱さん!」
シャドウ「なんで……っ!」ギリッ
ブーケ「たああっ!」ドカカッ
シャドウ「みんなだっていっぱい傷ついてきた! そうでしょ!?」ガガガッ
ブーケ「確かに辛い思いもした! でもそれだけじゃない!」ドガッ
ブーケ「今ここにあたしたちがいるのは桜野ちゃんのおかげだもの! これが桜野ちゃんが守ったもの! これが桜野ちゃんが繋いだ絆!」
ブーケ「だから……桜野ちゃん!」バッ
サクラ「はいっ! プリキュア!!」バッ
ヒュオオッ!
サクラとブーケがそれぞれの手のひらを合わせるようにかざした。
ブワワワワワッ!!!
シャドウ「!?」
すると突然、シャドウを上下に挟み込むように無数の花弁が現れる。
シャドウ「なにをっ……!」
足元にはブーケの色とりどりの花吹雪、頭上にはサクラの薄桃色の花吹雪。
サクラ・ブーケ「「押し花!!」」パンッ
シャドウ「うがぅっ!!?」ガッ
サクラたちが手を合わせると、その動きとシンクロするように2つの花吹雪がシャドウを挟み込んだ。
477 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/04(木) 23:37:23.96 ID:hxOLHY5Oo
1スレ目
>>742
より
押し花
敵の足元からはブーケが出した花、頭上からはサクラの桜吹雪がものすごい質量で現れて挟んで押し潰す
478 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/04(木) 23:37:50.83 ID:FEm8Go0do
ついにステゴロから卒業した桜野さん
479 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/04(木) 23:48:19.86 ID:hxOLHY5Oo
シャドウ「んぐっ……! うううっ!!!」グググッ
シャドウが潰されまいと抵抗する。そこに……
クリスタル「てぇぇぇやっ!!」ドガンッ
シャドウ「あぐっ!?」ズシャッ
クリスタルの蹴りが突き刺さる。
シャドウ「がふっ……ぅぅぅ……! なんっ、でよ……!」
クリスタル「」シュタッ
シャドウ「わたしこんなんだよ!? 本当にこのまま受け入れるつもりなの!?」
クリスタル「大切なのは無理に変わることでも押し込めることでもなくて、今の自分と向き合うことです!」
シャドウ「っ……!」
クリスタル「それに私知ってます。桜野さんは桜野さんのまま、そのままで十分素敵ですから」ニコッ
サクラ「雪菜ちゃん……!」
シャドウ「うぅぅ……!」キッ
クリスタル「桜野さん! いきますよぉ!!」ヒュオオッ
サクラ「うんっ! プリキュア!!」ブワッ
クリスタル「はっ!」パキパキパキッ
サクラが巻き起こした桜の花弁が、クリスタルの放った冷気を帯びていく。
サクラがクリスタル「「氷花弁!!」」バッ
シャドウ「っ……!?」
キラキラキラッ
ヒュンッヒュンヒュヒュンッ!
ズダダダダッ!!!
シャドウ「あぐっ、うくっ! あああっ!!」
凍った桜の花弁が弾丸となってシャドウを襲った。
そしてその花弁を追うように……
クリスタル「行ってください桜野さん!!」
サクラ「うんっ!」ダッ
サクラがシャドウに肉薄する。
480 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/04(木) 23:50:43.37 ID:FEm8Go0do
HPどんだけあるんだってくらいしぶといなシャドウさん
481 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/04(木) 23:51:36.65 ID:Y684aC320
フルボッコタイムである
482 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/04(木) 23:56:10.87 ID:hxOLHY5Oo
2スレ目
>>20
より
氷花弁
凍らせた桜の花びらをショットガンみたいに浴びせる
483 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/05(金) 00:01:15.57 ID:57rd2nqco
シャドウ「なんでっ、なんでよっ……なんで今になってっ!!」
サクラ「だぁぁあ!!」ギュンッ
シャドウ「くぅっ!」
ドガァンッ!
シャドウ「あなたはずっと独りだった! その孤独はあなた自身が望んだ孤独でしょ!?」ガガッ
サクラ「そうだよ! ずっとそれが正しいって! そうするしかないって思い込んでた!!」ドガガッ
シャドウ「だったら……!」
サクラ「でも間違ってた! ずっと自分に嘘ついてた!!!」ドガンッ
シャドウ「っ……!」
サクラ「ほんとは誰かに聞いてほしかった! そばにいてほしかった! 慰めてほしかった! 助けてほしかった!」
サクラ「わたしだって! 誰かに愛されてみたかった!!!」バキッ
シャドウ「うあっ……!」ヨロッ
サクラ「でももう大丈夫だよ……!」
サクラ「痛いときは痛いって言うよ……苦しいときは苦しいって言うよ……悲しいときは悲しいって言うよ……!」
サクラ「泣きたいときはちゃんと泣くよ……! それを赦してくれる人がいるからっ……一緒に泣いてくれる人がいるからっ……涙を拭ってくれる人がいるからっ……!!」
サクラ「わたしは独りじゃないからっ……!!」
シャドウ「はあっ!!」ダッ
サクラ「だからわたしはもうっ……!!!」ググッ
シャドウ「うぉあっ!!!」グアッ
サクラ「負けないっ!!!」
パァンッ!
シャドウ「うくっ……!」グラッ
シャドウの攻撃をサクラが弾く。
体勢を崩したシャドウの前でサクラは深くしゃがみ、拳を強く握りこんだ。
その手には……
サクラ「プリキュアぁぁ!!!」
ブワワワワッ!!!
シャドウ「なっ……!?」
無数の桜が舞っていた。
サクラ「……っ」ギュッ
ビュオビュオビュオオッッッ!!!!!
サクラ「散華裂破ッ!!!!!」
桜吹雪を纏った拳は
サクラ「だぁぁぁぁぁぁあああああああああっ!!!!!!!!!」
まっすぐにシャドウへと放たれる。
ビュオオオオオオオオオッ!!!!!!!
それを受け取るシャドウの表情は……
シャドウ「……っっっ」
シャドウ「……」
シャドウ「」ニコッ
どこか満足気に見えた。
ドッバァァァァァンッ!!!!!
484 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/05(金) 00:08:28.51 ID:57rd2nqco
シャドウ「……」
サクラ「はぁはぁっ……」
シャドウ「……あーあ」
サクラ「……っ」
シャドウ「負けちゃったかあ……」サラサラ…
サクラ「……っ!」ポロッ
シャドウ「なんだ……ちゃんと泣けるじゃん……」
サクラ「う゛ん゛っ……」ボロボロ
シャドウ「もう……勝ったのにそんな顔して……」
ピシッ
シャドウ「ぁ……見て……」
サクラ「ぇ……」
ピシッピシピシ
サクラ「空が……割れてく……」
シャドウ「この空間が終わるの……」
サクラ「ってことは……」
シャドウ「……」
サクラ「……あのっ」
シャドウ「わたしの目的はあなたを倒すことじゃない」
サクラ「!!」
485 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/05(金) 00:16:43.89 ID:57rd2nqco
サクラ「倒すことじゃ、ない……? どういう……」
シャドウ「倒せるならそれでもよかったんだけどさ……そうなれば、わたしがあなたを乗っ取って闇の手先にできるし……」
サクラ「うん……」
シャドウ「でもそれはあくまで及第点……本当の目的はわたしがあなたに殺されること……」
サクラ「え……」
シャドウ「わたしはあなただもん……あなたの手であなた自身を殺す……そうすればあなたは、完全に闇に堕ちる……」
サクラ「じゃ、じゃあわたしっ……!」
シャドウ「違うよ……消えるけど違う……わたしはあなたに還るだけ……」
サクラ「そ……なんだ……」
シャドウ「でも覚えておいて……過去にあなたと同じ状況で、本当に自分を殺した子がいる……」
サクラ「……!」
シャドウ「助けも呼べず……たった1人……歪んだ正しさで……心を枯らした……」
サクラ「それって……」
シャドウ「あなたなら……その気持ちも分かるはず……」
サクラ「……」
シャドウ「あの子のことも……助けてあげて……」
サクラ「…………うん」
486 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/05(金) 00:17:48.12 ID:+8j0PMuT0
遂に残されてた謎も明らかになっていくかな?
487 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/05(金) 00:23:59.30 ID:57rd2nqco
ピシピシピシッ
シャドウ「……」サラサラ…
サクラ「空間が……」
シャドウ「もう……ひとりぼっちになっちゃダメだよ……」
サクラ「!」
シャドウ「ひとりで抱え込んじゃダメだよ……」
サクラ「……うん」
シャドウ「ちゃんとみんなに甘えるんだよ……」
サクラ「……うんっ」
シャドウ「わたしのこと……無視しちゃ嫌だよ……」
サクラ「うんっ……!」
シャドウ「もしまた無視したら……今度こそ乗っ取るからね……」
サクラ「大丈夫、心配しないで……! だって……」
シャドウ「……うん」
サクラ「わたしはあなた」
シャドウ「……あなたはわたし」
サクラ・シャドウ「「見て見ぬふりはもうおわり」」
シャドウ「」ニコッ
サラサラサラサラ…
フワァァ…
サクラ「……っっっ」
バリィィィィィンッ…
488 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/05(金) 00:25:07.63 ID:YgGivlXso
ペルソナ4かな
489 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/05(金) 00:26:21.33 ID:57rd2nqco
ここまで
おかげさまでキュアサクラ初変身時にもらっていた必殺技がやっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっと出せました!半年跨ぎました!1スレ目の
>>459
からのやつです!遅くなって申し訳ありません!
490 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/05(金) 00:27:44.20 ID:+8j0PMuT0
乙
いよいよ何者か全然分からないサイカ様戦か
491 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/05(金) 00:28:05.56 ID:YgGivlXso
乙
さすがにそろそろ終わりも見えてきたか
492 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/05(金) 00:32:18.50 ID:57rd2nqco
完全に余談ですが、ペルソナはノータッチなんですよね……キャラも知らん……
あとガンダムとスパロボとコードギアスとダンガンロンパとfateと艦これとアイマスと……
比較的わかるやつでもせいぜい同人誌とかで見たことあるなあくらいです マジで二次創作ができない
493 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/05(金) 00:39:08.21 ID:hcaHswie0
乙
何度かエタるかと思ったが完結までいけそうでなにより
494 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/05(金) 00:40:32.30 ID:k4enFaB7o
おつおつ
3人それぞれとの合体技総お披露目熱いぜ
495 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/05(金) 14:10:50.08 ID:Zlv4dfwPo
流石の朱さんでも黒い桜野ちゃんに睨まれたり罵られたり殴る蹴るされても気持ちよくなって喜んだりはしないんだね
496 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/06(土) 01:14:15.65 ID:ZeU8Kfaho
「くの……桜野っ……!」
桜野「んっ……うぅ……」
シキ「桜野っ!!!」
桜野「う……?」ボ-
透「桜野!」
桜野「ぁ……」
桜野(呼ばれた気がして目を覚ますと、そこにはシキとみんながいました)
シア「桜野……」
桜野(みんな不安そうな顔で、わたしのことを見ていました)
雪菜「桜野さんっ……!」
桜野(きっといっぱい心配かけちゃっていると思います)
朱「桜野ちゃん……!」
桜野(でも、そういう風に心配してもらえるのが、なんだか嬉しくて……)
桜野「……」スッ
シキ「……ん」ギュ
桜野(ゆっくり手を伸ばすと、シキが迎えるように握ってくれました)
桜野「っ……っっぁ……ぅ……!」ポロポロ
桜野(どうしてなのか分からないけどたまらなくなって……いつの間にか涙が零れて……)
桜野(みんなも手を重ねるように握りしめてくれて……)
桜野「……っっ!」ギュウウウッ
桜野(みんなのぬくもりがここにある……ずっと欲してやまなかったぬくもり……)
桜野(ほんの少し手を伸ばすだけで届いたんだ、とか……ずっと近くにあったのに気づかなかったんだ、とか……)
桜野(情けないような……嬉しいような……よく分からない気持ちになって……でも繋いだ手のぬくもりだけは確かで……)
桜野「すんっ……ぅ、すんっ……」
桜野(本当に、わたしはもう独りじゃないんだって思えて……)
桜野「あのね……みんな……」
桜野(だから……)
桜野「聞いてほしい話があるの……」
497 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/06(土) 01:20:47.92 ID:BlBRBJFVo
来たか
498 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/06(土) 01:24:17.71 ID:ZeU8Kfaho
桜野(それからわたしは、みんなに自分の話をしました)
桜野(これまであったこと、わたしが思っていたこと、もう1人のわたしが抱えていたこと、ぜんぶ)
桜野(シキから聞いていたところもあったみたいですが、それでもぜんぶ話しました)
桜野(みんなに聞いてもらいたかった。話してしまえばみんなにも背負わせてしまうことになるけれど、それでもひとりじゃ抱えきれないから支えてほしかった。わたしのことを知ってほしかった)
桜野(だから自分の言葉で話したかった)
桜野(どうしても話すのが苦しくなったり泣いてしまったりで、何度もつっかえながらのヘタクソなおはなしになってしまいました)
桜野(それでもみんな真剣に、時おり抱きしめてくれたり背中をさすってくれたりしながら、最後まで聞いてくれました)
桜野(特に、初めは情感豊かに聞いてくれたみんなの顔から、だんだん表情が無くなっていくのが印象的でした)
桜野(もはや何に憤ればいいのかすら分からないとのことでした。それから、何故ひとりで抱え込めると思ったのかと……)
桜野(それでもみんな、自分のことみたいに怒ってくれました。泣いてくれました。そしてわたしのこと、いっぱい叱ってくれました)
桜野(それが嬉しくて、わたしもいっぱい泣きました。みんなに抱きしめられながら、今までの分を取り戻すみたいにいっぱいいっぱい泣きました)
桜野(みんなと出会えて本当に良かったって思います。ありのままのわたしを受け入れてもらえたことが、どうしようもなく嬉しかったです)
桜野(これまでは隠し事とか遠慮とか色々あって、友だちとはいえ一歩引いてしまっているところがあったと思います)
桜野(でもこうやって本心を話して、本当のわたしを知ってもらって、やっと本当の意味で友だちになれたのかなって、そう思ってしまうのでした)
499 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/06(土) 01:26:07.86 ID:BDZwGXdSo
サイカ様空気読んでくれてるのかな
500 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/06(土) 01:32:30.07 ID:ZeU8Kfaho
雪菜「どうですか? 痛みます?」
桜野「うーん、痛くはない……というか……」
ダランッ
桜野「右肩から先、なーんにも感じないや」
雪菜「そうですか……」
シキ「どうしようもないのです?」
朱「そうね……ここじゃ治療なんてできないし……」
透「んぅ……」
桜野「んー……」
透「ねぇ桜野、やっぱりここからの戦いは……」
桜野「ごめん透ちゃん、それはできない」
透「でもね、もし右腕の怪我が無かったとしてもその身体じゃ……」
桜野「お願い……わたしもみんなと一緒に戦いたいの」
透「でも……」
桜野「うん、分かってる。心配するのも無理ないよね……でもでも聞いて。不肖わたし、いいこと思いつきました!」
透「いいこと?」
シア「あら、なんだか嫌な予感……」
桜野「これ千切っちゃおっかなって!」
透「え?」
桜野「え?」
雪菜「は?」
朱「ん?」
桜野「んん?」
501 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/06(土) 01:35:53.55 ID:BlBRBJFVo
プリキュアにあるまじき
502 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/06(土) 01:42:16.66 ID:ZeU8Kfaho
朱「えーっと……なにを?」
桜野「なにってこれですよ? このだらーんとしてる右腕」
雪菜「千切るっているのは……?」
桜野「そりゃもうブチっと」
シア「あ、あの……なぜその結論に……」
桜野「え? 戦ってるとき邪魔だなぁって」
透「あー……あのね桜野……」
桜野「あ、だいじょぶだよ! 確かに片腕なくなると身体のバランス悪くなっちゃうかもだけど、そこは気合でなんとかするから!」
シキ「そういう心配はしてねーのです……」
桜野「んぇ? あ、そっか! 心配しないで! ちゃんと自分で千切るから! 流石にそこまではみんなの手を煩わせないよ!」
シキ「それでもねーのです……」
桜野「ああでも、千切った後の処理は甘えちゃおうかなと……雪菜ちゃんに」
雪菜「え゛っ!?? 私っ??????」
桜野「氷でパキパキーっと……ダメかな?」
雪菜「え、えと……ダメというか……」
桜野「んー、でも生身で千切るのはちょっと無理そうかな……変身すればいけるか……?」サスサス
朱「ちょま……」
桜野「そうと決まればせーのっ……プリキュア!!」
「「「「すとぉ〜〜〜〜〜っぷ!!!!」」」」
シキ「なのですっ!!!」
503 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/06(土) 01:43:37.59 ID:ZHZmu19s0
ダメだこの子早くなんとかしないと…
504 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/06(土) 01:52:55.70 ID:ZeU8Kfaho
桜野「へ?」キョトン
雪菜「へ? じゃないですよ! へ? じゃ!!!」
桜野「えぅ?」
シキ「えぅ? でもねーのです!!!」
透「今さっき自分のこと大切にするって話したばっかでしょ!?!??」
桜野「え、ごめ……でも……」
朱「この子もはや危なっかしいとかいうレベルじゃない! なぜ今まで気づかなかったあたしっ!!!」ガク-
桜野「あ、朱さん……?」
透「とにかく!」ガシッ
桜野「うぇっ?」ビクッ
透「自分を傷つけるようなことしないで」
桜野「で、でも動かないし邪魔に……」
透「私が握るから!」ギュ
桜野「え……」
透「今はなんにも感じないかもしれないけど、いつかきっと治る。それまでは私がずっと握るから。絶対離さないから……」
桜野「……!」
透「だから約束……」
桜野「やく、そく……?」
透「治ったら、今度は桜野から握り返して」ニコッ
桜野「は、はい……」
シア「一瞬でふたりの世界ですわね……」
雪菜「……なんかずるい」ジト-
桜野「んぇ?」
雪菜「反対おてては私がいただきます!」ニギッ
桜野「いただかれた?」
透「しまった!」
桜野「しまった?」
雪菜「ほらほら桜野さん! こっちのおててはにぎにぎできますよね〜?」ニギニギ
桜野「う、うん……」ニギニギ
透「くぅっ……!」
桜野「悔しそう……」
朱「くぅぅぅぅっ!!!」
桜野「もっと悔しそう……」
505 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/06(土) 02:02:15.34 ID:ZeU8Kfaho
朱「まさか……こんな……」ワナワナ
桜野「……ふむふむ」
朱「ここで出遅れるとはなんという体たらく!!!」
シキ「声でっけーのです」
桜野「あのぉ……」
朱「桜野ちゃんは両手が塞がった状態ッ……! 残された選択肢はッ……!!」
桜野「朱さん朱さん」
朱「へ? ん゛んっ……なあに?」ニコッ
桜野「わたしのカラダ、触りたいんですか?」コテンッ
朱「んぐっ!?? そ、そういう言い方されると……なんかこう、ゾクッと……」
桜野「いいですよ?」
朱「え……は? はぇ!?!!?」
シキ「桜野ー?」
桜野「朱さんにだったら、どこを触られても嫌じゃないです」ニコッ
朱「え……」
朱「え……え……どこでも……???」
朱「マジっすか……?」
シキ「マジなわけねーのです」
桜野「朱さん?」コテンッ
朱「どぅへっ……おっといけねぇ……」ブンブン
シキ「煩悩ごと振り払えなのです」
朱「じゃ、じゃあ……遠慮なく……」ハスハス
桜野「はい」ニコッ
シキ「鼻息……」
安価下
朱さんが触ろうとする桜野さんの部位
両手以外どこでも
506 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/06(土) 02:37:44.68 ID:EiZP4k7ho
両脚
507 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/06(土) 21:15:57.53 ID:lUzmBBkc0
頭
508 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/07(日) 00:25:05.42 ID:ZS6ch45Go
朱「じゃあその、そのっ……お、おみっ……おみおみおみ足をっ……!」ワキワキ
シキ「うわぁ……」
桜野「どーぞっ」ニコッ
朱「ふへっ……」
桜野「あ、でも……その……」モジッ
朱「へ?」
桜野「優しくしてくださいね……?」ウルッ
朱「」ッタ-ン
シキ「KOなのです……」
桜野「ぷふっ……」クスクス
シキ「桜野、そろそろからかうのおしまいなのです」
桜野「あ、バレてた?」
シキ「誰でも気づくのです……」
雪菜「そ、そうですそうですもちろん気づいてました……ね、透さん?」←けっこうドキドキしてた人
透「あ、当たり前……」←かなりドキドキしてた人
桜野「いい線いってたと思うんだけどなぁ……」
朱「うひっひっ……」
桜野「あ、でも朱さん」
朱「ひゃいっ!?」ビクッ
桜野「わたしけっこう真面目に、朱さんになら何されても嫌じゃないですよ?」
朱「なななななな!?」
透「こら桜野、自分のこと大切にする約束」グイ-
桜野「ありゃ?」
朱「ちょっと待ってそれどういう意味!?」
509 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/07(日) 00:33:14.31 ID:ZS6ch45Go
ワ-ワ-ギャ-ギャ-
シキ「こ、こんなんでだいじょぶなのです……?」
シア「まぁまぁいいじゃありませんか。皆楽しそうですわ」ニコニコ
シキ「そりゃ暗くなるよりはいいかもですけど……」
シア「どちらにせよここまでの消耗が激しすぎます。これからサイカと戦うことを考えると、今のうちに少しでもリラックスしてもらった方がいいですわ」
シキ「それは……そうなのです」コクコク
シア「しかしそのサイカにどう辿り着けばいいやら……」
シキ「気配がまったく辿れないのです……」
シア「持久戦は分が悪いでしょうし……」
シキ「んむむぅ……」
シア「なにかサイカに関係するものがあれば……」
シキ「関係するもの……」ムムム
シキ「あ、それなら」ピコンッ
シキ「透ー!」パタパタ
510 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/07(日) 00:43:36.51 ID:ZS6ch45Go
桜野「なぁにこれ?」
透「石」
シキ「きれーな石なのです」
シア「ライガが消えた後に残っていたんですのよ」
桜野「ライガが? ほえぇ……」
朱「あれ? それって……」ガサゴソ
雪菜「私も持ってます! ほら!」キラッ
桜野「ほんとだ一緒……」
シア「赤色に緑色に琥珀色……3つともハートの形で、3つとも割れていますわね」
透「これ、ツナミとカサイから?」
朱「ええ」
雪菜「はい」コクコク
シア「シキ、どうですか?」
シキ「うん、やっぱり赤いのと同じ、強い感情みたいなものを感じるのです」
雪菜「あ、そういえばカサイさん言ってました。胸のあたりがサイカをぶっ飛ばせって疼くって」
朱「サイカを? どうしてそんなものが……」
シア「サイカに仇なす様なものがサイカの配下から……?」
透「とにかくライガたちから出てきたってことは、サイカに所縁のあるもので間違いないはず。なんとか探れない?」
シキ「うーん……これだけだとちょっと難しそうなのです……」
透「そう……」
桜野「んぅ、こういう時に……あ、そうだ……」ガサゴソ
シキ「?」
桜野「これ……」
シキ「あ……」
透「……ウィッシュスター」
511 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/07(日) 00:53:17.56 ID:ZS6ch45Go
桜野「これってやっぱり……」
シア「願いの力は残っていませんわね」
桜野「ですよね……」
桜野「……あ、あの……透ちゃん……ごめん」
透「え……?」
桜野「だってこれ、シーズンランドの妖精たちが紡いで、透ちゃんが守ったものだもん……そんな大切な願いなのに勝手に使っちゃって……それも完全に自分のためだったし……」
透「桜野……」
桜野「きっとね、この願いをもっと必要としてた人がいっぱい……」
透「こら」チョップ
桜野「あぅたっ?」
シア「まったく……謙虚は美徳ですが、行き過ぎれば卑屈ですわよ?」サスサス
桜野「あ、え? えと……」
朱「そういうところも直していかないとね……」ナデナデ
桜野「すっごい撫でられてる……」
雪菜「桜野さんが願わなかったら私が願ってましたよ。桜野さんが助かるのがみんなの願いですもん」ナデナデ
桜野「雪菜ちゃん……」
シキ「桜野ひとり助けられないで、シーズンランドとか世界とか救えるわけないのです」サスサス
桜野「う、ん……」
透「それに、桜野を犠牲に世界を救ったなんて知れたら、シーズンランドのみんなに私が怒られちゃう」
桜野「……」
透「だからね桜野、これでいいの。考えうる限り最高の使い方だったって思ってる。だからあんまり自分を責めないで?」
桜野「……っ」
桜野「…………ありがと」
桜野「でもやっぱり大切なものなのは間違いないから、それは本当にごめんなさい」ペコ
透「ん」ニコッ
桜野「あとすっごい撫でるね」
透「気のせい」ナデナデ
桜野「気のせいかぁ……」
512 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/07(日) 01:00:04.82 ID:6FR8/e1Uo
ドラゴンボールなら一年待てばまた使えるのになあ
513 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/07(日) 01:07:18.74 ID:ZS6ch45Go
雪菜「でもすごかったですよね、ウィッシュスターの力」
シア「あれだけやって傷ひとつ付かなかった封印結界を飛び越えて、桜野の精神世界まで届きましたものね」
透「本当にすごい力。一歩間違えたら大変なことになる」
朱「そんな力を、サイカは何に使おうとしているのかしらね」
シキ「そ、そういえば分かんないのです……」
朱「シキちゃんたちも知らないのね」
雪菜「それどころか、カサイさんたちも知らないって……」
シア「となると想像もつきませんわね……」
透「やっぱりとんでもないことかな……?」
雪菜「とんでもないことって?」
朱「それこそあたしたちの想像できないようなことじゃない?」
「「「んー……」」」
桜野「………………」
シキ「桜野?」
桜野「わたし、分かるかもしれない」
シキ「え!?」
桜野「もうひとりのわたしに言われたの。だから、もしわたしならって考えればもしかしたら……」
シキ「うん……」
チカッ
シキ「ん? ハート石、今一瞬光ったのです……?」
透「シキっ!!!」
シキ「う? っっっ!!?!?」ゾワゾワゾワッ
突如聞こえた緊迫した声。背筋を駆る悪寒。
シキが顔を上げた時、そこでは凄まじい勢いで闇が広がっていた。
空も大地も呑み込まれていく。起伏も奥行も、平坦な黒に塗り替えられていく。
世界が真っ黒に染め上げられていく。
何が起きた? 今何が起こってる? 考える暇もなく、事態は急速に進行する。
そして最後に残ったシキたちが居る場所も……
シア「皆! すぐに変身を!!!」
桜野「えちょ
一瞬のうちに闇へと消えた。
514 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/07(日) 01:07:47.19 ID:ZS6ch45Go
ここまで
515 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/07(日) 01:09:56.67 ID:6FR8/e1Uo
ほんと急に来たな
乙
516 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/07(日) 03:10:27.45 ID:vp2bWUZ+o
クライマックス始まったな
おつ
517 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/08(月) 00:01:01.46 ID:omxE3mbvo
『───! ──っ────!!』
桜野(……え?)
『って言っ─────にっ───!』
桜野(なに……?)
『──って! ───とり─────じゃ────』
桜野(声……? 誰の……?)
『───つきっ! 嘘つきぃっ!!!!!』
桜野(……?)
クリア「桜野っ!!!」
桜野「っ!!」ビクッ
シキ「よ、よかったのです……!」
桜野「シキ……? ここは……」
クリア「話はあと! 変身して! はやく!!」
桜野「う、うん……プリキュア・カミングシーズン」
パァァァ
518 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/08(月) 00:02:05.91 ID:Zi/ISKVBo
いよいよラストバトルか
519 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/08(月) 00:20:40.86 ID:omxE3mbvo
闇の中
サクラ「ふぅ……」フワッ
クリア「大丈夫? なんともない?」
サクラ「うん、大丈夫みたい」
クリア「よかった……」ホッ
ブーケ「ひとまずは安心ね」
サクラ「はい。でも…」キョロキョロ
クリスタル「く、暗いっ、ですよねっ……どこもかしこも真っ暗っ……!」カタカタ
サクラ「うん……これサイカの闇だよね……」ヨシヨシ
シキ「間違いないのです……」
サクラ「じゃあ近くにサイカが……?」
シキ「分からないのです……闇に浸かっているみたいな感覚で、もうなにがなんだか……」
サクラ「そっか……」
シア「とりあえず皆無事で何よりですわ。一時はどうなることかと思いましたもの」
サクラ「はい、本当によかったです……」
クリア「多分これのおかげだと思う」
サクラ「ん? あ、さっきの割れハート……ってなんか光ってる?」
クリア「うん、なんか光ってる」ポワ-
サクラ「なんで?」
クリア「わかんない」
シキ「そういえば、闇が襲ってくる直前に一瞬光ったように見えたのです」
クリア「多分だけど、これが守ってくれたんだと思う。私たちも変身が間に合わなくて闇に呑まれたけど大丈夫だった。サクラがなんともなかったのも、これが近くにあったからかも」
サクラ「ほんとに守ってくれてたんだ。逆に言えばこれが無かったら……」
クリスタル「か、考えたくないですぅ……」
ブーケ「それが向こうの狙いだったのかもしれないわね」
520 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/08(月) 00:34:24.20 ID:omxE3mbvo
サクラ「でもなんで急に光りだしたんだろ」
ブーケ「あたしたちのもよ、ほら」ポワッ
クリスタル「闇に呑まれてからずっとです」ポワ-
サクラ「力が強まってるのかな?」
シア「ライガたちが持っていて、闇に触れて力を増す……はやり危険なものなのでしょうか……」
クリア「でも守ってくれたよ? それに……」
クリスタル「サイカをぶっ飛ばせ!」
クリア「それ」
シア「んぅぅ……シキ、何か分かりませんか?」
シキ「ちょっと触れてみるのです」ピト
サクラ「どお?」
シキ「やっぱり強くなってるのです。割れたところから溢れ出してる感じ……」
サクラ「なにか伝えようとしてるのかな……?」
シキ「伝えようと? うーん……」ピト-
シキ「………………!」
シキ「あっちなのです!」
サクラ「え、なにか聞こえたの!?」
シキ「聞こえたというか感じたというか……とにかくあっちなのです!」
クリア「あっち……サイカがいるの?」
シキ「そこまでは……」
クリスタル「か、可能性は高そうですよね……」
ブーケ「でも信用していいのかしら。罠ってことも……」
サクラ「んー……」
サクラ「……信じよう。どちらにせよ、これ以外に道標もないし」
クリア「ん」コクッ
ブーケ「そうね」
サクラ「シキに案内してもらいながら、最大限警戒して進もう。あと、暗くて迷子になるといけないから手を繋いで」
クリスタル「賛成です! 大っ賛っ成っですっ!!!」
521 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/08(月) 00:51:47.21 ID:omxE3mbvo
テクテクテクテク
クリスタル「うぅ……暗いですぅ、怖いですぅ……!」オドオド
ブーケ「背筋がずっとゾワゾワしてる……こんなところ早く出たいわね……」
クリア「なにか気晴らしになることでもする……? 歌とか……」
クリスタル「い、いいんでしょうかこんな時に……」
ブーケ「こんな時だから明るい曲でも……ね……?」
サクラ「ごめん……わたし流行りの曲とか全然わかんない……」
ブーケ「カラオケは……?」
サクラ「未経験です……」
クリスタル「じゃ、じゃあじゃあ今度みんなで行きましょ……」
サクラ「うん、楽しみ……」
ブーケ「でも今みんなで歌えるのだと……」
クリスタル「校歌……とか……?」
クリア「私まだ覚えてない……」
クリスタル「そういえば転校生……」
シキ「ストップなのです!!!」
クリスタル「っっっ!?!??」ビクゥ
522 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/08(月) 00:54:39.33 ID:OZlQ3d4Oo
話題が合わない子達
523 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/08(月) 01:08:48.94 ID:omxE3mbvo
クリスタル「なにっ! なぁにぃぃぃ!!」ギュウウウ
クリア「ちょ、締まっ……!」テシテシテシテシ
ブーケ「サクラ!」
サクラ「なにか……見える……」
闇の中、サクラが目を凝らす。
サクラ「あれ、は……」
単調な黒一色の世界にあるはずのないもの。強烈なまでの異物感。しかし同時に誰もが納得せざるを得ない調和。
そこでサクラが見たものは、闇すら畏れるほど真っ白な……
サクラ「…………おん……なのこ……?」
「かわいそうに」
サクラ「……え?」
ボボボッ
声が聞こえた。抑揚のない声だった。
その直後、何かがサクラの耳をかすめた。
ボガガガァァァンッ!!!
サクラ「…………え?」
背後で複数の爆発音。
突然のことで思考が回らないサクラはゆっくりと振り向いた。
クリア「サクラっ……!!!」
サクラ「っ!」
その声にサクラの思考が時間に追いつく。
ボロボロの姿で倒れるクリアは言外に告げていた。
サクラが再び前を向く。しかしそこでサクラが見たのは……
サクラ「ぁ……」
まばゆいほどに輝く闇の塊だった。
ボガァァァンッ!!!
524 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/08(月) 01:27:04.39 ID:omxE3mbvo
サクラ「うっ……がふっ! げほげほっ……!」
クリア「はぁはぁっ……サクラ……!」
サクラ「だい、じょぶ……! みんなはっ……!」
クリスタル「な、なんとか……! でも今の……!」
サクラ「コスモスが使ってた闇の球と同じ……!」
ブーケ「でも大きさも速さも威力も桁違いよ……!」
クリア「なんて力っ……これが、これがっ……!!」
サイカ「……足りない」
サクラ「っ……!」ゾワゾワッ
サイカ「力も覚悟も勇気も、なにもかも……」
クリア「っっ!」ビリビリ
サイカ「勘違いしちゃったのかな……」
ブーケ「……っ!」ゴクッ
サイカ「強い人と一緒にいたから、自分も強いって思い込んじゃったのかな……」
クリスタル「はぁっはぁっ……!」ガタガタ
サイカ「……そんなんだからすぐ死ぬの」
サクラ「あ、あなたが……っっ!」ギュッ
サイカ「すぐいなくなるなら、初めから近づかないのが優しさじゃない……?」
サクラ「サイカ……!!」
サイカ「あなたは強いね……わたしそっくり……」
サクラ「……っ」
サイカ「だからかわいそう……」スッ
サクラ「っっ……!」ゾクッ
サイカ「ねぇどうして、あなたは独りじゃないの?」
525 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/08(月) 01:28:52.01 ID:EGRg9hDso
いったいなにものか
526 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/08(月) 01:29:43.82 ID:omxE3mbvo
ここまで
そんなわけでサイカ様戦開始
実質イベントバトルですね まあこのss、イベントバトルじゃないバトルの方が少ないですが
余談ですが、得意な曲というか歌える曲
桜野 音楽の教科書、合唱曲
透 古めの洋楽
朱 ポップス全般
雪菜 童謡、特ソン
527 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/08(月) 01:30:51.83 ID:KWC5++y50
乙
趣味合わねえなこの子達
528 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/08(月) 12:28:38.45 ID:MdR1KyCwo
音楽性の違い…
529 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/10(水) 01:47:45.69 ID:UZPFkhkSo
ポゥゥ
バシュウウウッ!
サクラ「っ……!」
倒れるサクラたちに向け、再び闇球が放たれる。
クリア「っ……! ロケーションムーブっ……!!」バサッ
ギュルルルッ!
クリア「うぅぅ……っっあ!!」
シュンッ
ボガァァァンッ!!!
クリアが咄嗟にマントで包みワープさせた。
出口は明後日。遠くから爆発音が響く。
サイカ「……へぇ、手品みたいね」
クリア「はっはっ……!」
サイカ「じゃあ今度はもっと大きいの……」キュオオッ…
サクラ「はぁぁああ!!」ダンッ
クリアを狙うサイカに、サクラが飛びかかる。
サイカ「……」スッ
サクラ「!」
しかしサイカは顔色1つ変えず、溜めていた闇をサクラに向けた。
バシュンッ!
ブーケ「シードマシンガン!!」
ダダダダッ!
ドガァンッ!!!
撃ち出された直後、動き出していたブーケが相殺する。
サクラ「……っ!」ギュッ
サクラは勢いを失わず、そのままサイカを狙う。
それと同時……
クリスタル「冷波手裏剣!」キィィィンッ!
後ろに回り込んでいたクリスタルが、ゼロ距離から攻撃をぶつけようとしていた。
サイカ「……」
正面と背後、同時に迫る脅威にサイカは……
サイカ「……はぁ」
退屈そうにため息をついた。
ザシュシュシュッ!!!
530 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/10(水) 01:57:07.78 ID:UZPFkhkSo
サクラ「っ……!?」
クリスタル「なんっ……!?」
サイカを除いたその場の全員が、何が起きたかを理解できなかった。
ブーケ「なに……あれ……!」
サクラとクリスタルが攻撃しようとしたその時、空間を満たす闇が形を変えた。
クリア「トゲトゲ……!」
闇は細く鋭い針状に変化し、サクラたちを迎え撃った。
サクラ「うぐっ……!」ダンッ
クリスタル「はぁはぁ……!」ズザッ
サイカ「……」スィッ
サクラたちがたまらず距離をとったのを見ると、サイカは緩く腕を振る。
すると黒い針は何事も無かったかのように消え去り、平坦な闇の空間に戻る。
ブーケ「クリスタル!」タタッ
クリスタル「私は大丈夫です! 手裏剣でなんとかガードできました! でもっ……!」
サクラ「っぐぅぅぅ……!」ズキズキ
クリア「サクラっ……!!」
サクラ「だ、いじょぶ……! けど……」
サイカ「……」
サクラ「早めに決着つけないとちょっとだけヤバいかも……!」
531 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/10(水) 02:00:02.42 ID:6uqnl0JSo
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