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プリキュア作るぞ part3【安価有】
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274 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/07(木) 23:07:11.58 ID:NqjaJqavo
カサイ「うぐっ……!」ピキピキッ
切り口が氷結しカサイが顔を歪める。
クリスタル「はぁっはぁっ……!」
カサイ「クハ、ハハ……ぅぅおあッ!!」ジュウウウ
クリスタル「っ!」
しかし凍った切り口から炎が噴出し、瞬く間に氷を融かしてしまう。
カサイ「効かねェな!!」ボボボッ
クリスタル「ダメか……!」ジリッ
カサイ「だァら!!!」ギュオッ
クリスタル(でもっ……)
見極め、身をひねり、時に細雪で攻撃の軌道をわずかに逸らすことで、カサイの猛攻を捌いていく。
クリスタル(こんな戦い方……いつまでもできないはず……!)
カサイ「ぬぅぅぅ……! らァッ!!!」ゴォッ!!!
クリスタル「!」
ボガァァァンッ!!!
業を煮やしたカサイが、両腕を地面に叩きつけた。
ボヒュッ
タタンッ
ズザザアッ
爆炎の中から、煙を引きながらクリスタルが飛び出す。
クリスタル(攻撃を続けていれば……!)
クリスタル「プリキュア!」バッ
ヒュオヒュオヒュオッ
キィィィィンッ!!!
クリスタル「冷波手裏剣!!!」バシュッ
手のひらで回る六花は、眼前の爆炎に向かってまっすぐ放たれる。
クリスタル「二刀流……冷波刀・細雪!!」タタッ
それと同時、クリスタルは手裏剣の後を追うように駆け出した。
275 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/07(木) 23:08:30.87 ID:X2KNb8Xs0
何が起こってるか分かりやすくなった
276 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/07(木) 23:28:14.64 ID:NqjaJqavo
カサイ「チッ……」ジュウウウ…
バシュッ
キィィィィィンッ!!!
カサイ「あ?」
全身が灼け爛れる感覚に苛まれるカサイ。
その目の前で突如爆炎が切り裂かれ、氷の手裏剣が姿を現す。
カサイ「効くかァ!!」ブォンッ
バリィンッ!!
手裏剣が砕け、氷の残滓が飛び散るなか……
シャッ
カサイ「!?」
カサイに迫る影ひとつ。
クリスタル「はぁぁぁっ!」ギュルルッ!
カサイ「さっきのは囮か!」
回転する氷の刃がカサイを襲う。
クリスタル「風車ノ型!!」シュラッ
カサイ「ウェアッ!!」ブンッ
迎撃に繰り出された拳は空を薙いだ。
カサイ「!」
一刀目は囮。そして二刀目……
クリスタル「本命はこっちです」ヒュンッ
カサイ「っ!?」
ズパァンッ!
ピキピキピキッ
カサイ「うっ……ぐあッ……!」ガクッ
クリスタル「ふー……」シュタッ
277 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/07(木) 23:31:17.66 ID:FLsnK0K70
いつもカサイ相手でもメンタル好調だと優勢に戦えてたなクリスタル
278 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/07(木) 23:47:13.15 ID:NqjaJqavo
カサイ「ハ、ッハハ……! やってくれたなァ……!!」ジュウウウ…
クリスタル「融かされる前に……!」タタッ
カサイ「アァ、ったくよォ……」ボボボボッ!!!
クリスタル「プリキュア!!」バッ
カサイ「楽しませてくれるじゃねェ……かッ!!!」ブワアアアアッ!!!!!
クリスタル「なっ……!?」ビクッ
追撃を狙うクリスタルの思惑は、さらに勢いを増した炎にかき消される。
カサイ「でもまだ足んねェな!!」ゴオオッ!!!!!
クリスタル「っ! 冷波手裏剣っ……!」ピキキッ
バキャァァァァンッ!!!!!
一瞬で肉薄したカサイの攻撃を、咄嗟に作り出した冷波手裏剣で受け止めて直撃を免れる。
クリスタル「うぐっ……」ゴロゴロッ
カサイ「ウラァッ!!」ギュオッ!!!
クリスタル「っ!」
ボガァンッ!!!
追撃をなんとか躱し体勢を立て直そうとするクリスタルを、さらなる追撃が襲う。
クリスタル「んっ……ぐぅっ……!」
カサイ「膝抱えてガタガタ震えんのは卒業したみてェだな!!」
クリスタル「あうっ、く……!」
カサイ「安心したぜッ!!!」ゴオオオッ!!!!!
クリスタル「うっ……!!」ヨロッ
次の攻撃は躱しきれない。直撃を覚悟したその時だった。
ヂヂヂッ
カサイ「っおあ!?」グラッ
クリスタル「っ!!」ダンッ
ズザザッ
クリスタル「はっはっ……ふぅぅ……!」
カサイがバランスを崩した一瞬の隙に、大きく距離を空けて体勢を整えた。
279 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/08(金) 00:14:54.49 ID:m8glC2c1o
クリスタル「はぁ……はぁ……」
カサイ「チィ……いいとこで……!」ヂヂヂヂッ
クリスタル「………………」
カサイ「だが、まだまだこんなモンじゃなァ……!」
クリスタル「……私、怖いものがたくさんあります」
カサイ「ああ?」
クリスタル「とりわけ大事なものを……大切な人を失うことが、怖くて怖くてたまらなかったんです」
カサイ「……」
クリスタル「失ってしまったらどうしようって、そればっかり考えて、逃げて、動けなくなって、ただ漠然と怯えていました」
クリスタル「でも妹が気づかせてくれたんです」
クリスタル「みんなとは、この心で繋がってる。大事なものはぜんぶここにある。私はまだ、何も失ってないんだって」
カサイ「……だから怖いモンなんてもう何も無いってか?」
クリスタル「いいえ」フルフル
クリスタル「確かに私はずっと、怖がってちゃダメだって、怖いものをなくさなきゃって思ってました。けどできなかった」
クリスタル「でもそれでいいんです」
クリスタル「怖いものはやっぱり怖いんです」
クリスタル「怖いものがない人なんていないんです」
クリスタル「どんなに怖くないフリをしたって、それで怖いものが無くなったりしないんです」
カサイ「……」
クリスタル「だからちゃんと向き合うんです」
カサイ「ああ……」
クリスタル「ただ逃げたり、怯えたりするんじゃなくて……怖いと思った時こそ、正面から向き合うんです」
クリスタル「きっとそういうものを、勇気って呼ぶんです」
カサイ「……ああ、そうだなァ」
カサイ「怖いもの知らずなんざ、ただの蛮勇。戦力差の分からんバカの考え方だ。死んだら元も子もねェからなァ」
カサイ「どうせ死ぬなら、死ぬほど楽しまなくちゃなァ……」
クリスタル「……」
カサイ「そんでどうだ。今のお前にゃどう見える。目の前にいるヤツぁ怖ェか?」
クリスタル「……はい、とっても」
カサイ「……!」
カサイ「そうか……ははっ……」
カサイ「オレもだよ」ニッ
280 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/08(金) 00:17:00.89 ID:4Pbvrwr60
こっちは戦いのなかで分かりあえとる
他のマッチングは分かりあえそうにないのに
281 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/08(金) 00:25:38.83 ID:m8glC2c1o
カサイ「この体も、もうじき灰になる……」ヂヂヂヂッ
クリスタル「……」
カサイ「だからよォ……ユキナァ……!!」ボボボボボッ!!!
クリスタル「……っ」
カサイ「これで終いにしようぜェ!!!」ブワアアアアアッ!!!!!
安価先3票
@ 散性冷波手裏剣
A 縦連曲性・冷波手裏剣
B 横連曲性・冷波手裏剣
C 冷波手甲鉤 暴風雪
D 大雪断
E 冷装突
F 冷波手裏剣
G 冷波刀・細雪 舞雪風
H その他(自由記入)
リスト(
>>191
,
>>192
)
282 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/08(金) 00:26:54.68 ID:4Pbvrwr60
6
283 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/08(金) 00:27:12.10 ID:lT3EE+75o
6
284 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/08(金) 00:30:03.43 ID:Wet3x0T90
6
285 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/08(金) 00:31:39.46 ID:m8glC2c1o
冷装突の番号Dにしときゃよかったあああああああああああああああああああああ
286 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/08(金) 00:35:21.11 ID:TpY6gl8mo
あぁ…やっぱ分かるんだ
287 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/08(金) 01:30:35.55 ID:m8glC2c1o
カサイ「いくぞォォ!!!」ギュンッ
クリスタル「……」スッ
迫り来るカサイを前に、クリスタルは静かにしゃがみこんだ。
クリスタル「……」ピキキッ
右足に軽く触れ氷をまとわせる。
クリスタル「ふー……」←例のポーズ
キィィィィィン……
そのまま右足に重心を乗せ、エネルギーを溜め込んでいく。
カサイ「ウオオッ!!」ゴオオッ!!
クリスタル「っ……!!」ダッ
エネルギーが溜まりきった瞬間、クリスタルは駆け出した。
クリスタル「はっ!」ダンッ
カサイ「!」
一瞬で静から動へと転じたクリスタルは、カサイの前で高く飛び上がる。
クリスタル「……っ」
そして空中で前方に一回転し、右足をカサイへ向けた。
バシュウウウッ!!!
カサイ「っ!? なんだっ……!?」
その瞬間、円錐状の氷塊が放たれカサイを拘束。
クリスタル「はぁぁぁああああああ!!!!!」
クリスタルは空中で体勢を変え、円錐状の氷塊へ飛び込むように飛び蹴りを繰り出した。
カサイ「うがっ……!?」
クリスタルの体は氷塊と一体化、そして……
カサイ「あ、ぐッ、ウオオッ……!」
クリスタル「だあああぁぁぁぁぁあああああああああっ!!!!!」ギュルルルルルッ!!!!!
カサイ「ぐああぁぁぁぁああああっ!!!!」
ドリルのように高速回転しカサイを貫いた。
フッ
クリスタル「……っ」シュタッ
氷塊と一体化していたクリスタルの体は再構築され、カサイの背後に降り立つ。
カサイ「う……が……」
そしてカサイの頭上には、巨大な六花の記号があった。
288 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/08(金) 01:35:24.78 ID:TwNIFAjao
例の挿入歌流れてきそう
289 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/08(金) 01:37:16.50 ID:m8glC2c1o
クリスタル「はぁっはぁっ……」ガクッ
シュパァァンッ
雪菜「うくっ……」
力を使い果たしたクリスタルの変身が解除される。
カサイ「あ゛あ゛っ……う゛う゛う゛っ……!」グググッ
カサイはその身が内から崩れさろうとする衝動に抗い、そして……
カサイ「う゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!!!!」バリィィィンッ!!!
六花の記号を叩き壊した。
カサイ「ゼェゼェ……」ビキビキッ
雪菜「……」
カサイ「ゥゥゥ……!」ボボボボッ!
カサイが振り返り……
カサイ「ウオオオアッ!!!」ゴオッ!!!!!
雪菜「……」
静かに背を向け膝をつく雪菜に、すべてを灼き尽くす拳が放たれた。
290 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/08(金) 01:39:01.10 ID:m8glC2c1o
ビタッ
雪菜「……」
カサイ「……」ヂヂヂッ
雪菜「……」
カサイ「チッ……」
雪菜「……」
カサイ「楽しい時間は……あっという間に終わっちまうなァ……」サラサラ…
雪菜「……っ」
291 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/08(金) 01:40:57.33 ID:m8glC2c1o
もし冷装突使う時が来たら、ドラゴンオルフェノクの記号砕きだけは死んでもやろうと思ってた
できればアクセルフォームの連続同時クリムゾンスマッシュもやりたかった
最終回オマージュで細雪ぶん投げるの描いた方がいいのかどうかだけは最後まで分からなかった
292 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/08(金) 01:43:21.80 ID:TwNIFAja0
もう少し話数あったら10秒間だけ速くなれる強化フォーム貰ってそう
293 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/08(金) 01:44:37.27 ID:MTVYlRRmo
妹が見てた特撮に影響されたかなおねえ
294 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/08(金) 01:48:45.05 ID:m8glC2c1o
雪菜「……カサイ……さん」
カサイ「……ンだよ、急に改まりやがって」サラサラ…
雪菜「あなたはどうして、サイカの下にいるんですか……」
カサイ「あ?」
雪菜「だってあなたは、他の人とは違う気がする……サイカと戦ったこともあるって……」
カサイ「……」
雪菜「……」
カサイ「……サイカはな」
雪菜「……はい」
カサイ「…………強ェぞ」
雪菜「!! はい……」
カサイ「オレより強ェし、オレより強ェお前よりも強ェ」
雪菜「はい……」
カサイ「オレが知ってる中じゃ……そうだな、2番目に強ェな」
雪菜「2番……!? じゃ、じゃあもっと強い人が……!」
カサイ「いる」
雪菜「それっていったい……!」
カサイ「…………お前の妹」
雪菜「……え」
カサイ「ありゃ勝てんわ」ニッ
雪菜「あ……」
雪菜「………………」
雪菜「霰って……いうんです……」
カサイ「アラレか、そうか……」ヂヂヂヂッ
雪菜「……」
カサイ「……ありがとよ、ユキナ」メラメラ…
雪菜「……っ」
カサイ「最後の最後に、いい土産ができた……」ニカッ
ボボボボッ
ボシュウウウ
サラサラサラ…
雪菜「……っ……はいっ……」ギュッ
295 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/08(金) 01:51:09.48 ID:Ptjvh3eY0
何者なのかもよく分からずそんな悪い人じゃなさそうすげえ良い人感出して死んだ…
296 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/08(金) 01:52:29.90 ID:68uyMDWBo
うおおおお!
カサ雪!カサ雪!
297 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/08(金) 01:52:49.44 ID:K8eh5hRgo
色んな意味で色んなもの心に残して勝手に満足して逝っちゃった…
298 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/08(金) 01:55:02.37 ID:m8glC2c1o
ここまで
以上でカサイ戦終了です
これだけ言わせてほしいんですが、ゆきにゃはずっと優等生でした
困った時は頼れば大抵なんとかしてくれるし、どこぞのロリコンみたいに派手な暴走しないし、動きが固くなったら霰ちゃん投入で解消できるしで、とにかく扱いやすいキャラでした
しかし反面、ずっと作者の手のひらの上というか、私が動かしたいように動きすぎる気がするなと思っていました
しかし今回最後の最後で、私の手を離れてくれたような気がします
ゆきにゃを描き始めた頃は、「仲間と一緒なら怖いものなんてなにもない」みたいなところに着地すると思っていたんですが、結果ほぼ真逆でした
私はそれがとても嬉しい
正直ゆきにゃ関連は語りたいことありすぎて収拾つかないのでこのへんで
次回からクリアvsライガ戦です ここは今までの2人よりは軽めになると思います 書いてみないと分かりませんが
299 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/08(金) 01:56:16.14 ID:K8eh5hRgo
乙
次は因縁のセクハラおじさん戦か
300 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/08(金) 01:58:26.07 ID:4Pbvrwr60
乙
まともなメンタルになったクリアの力は如何程か
301 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/08(金) 10:51:23.04 ID:qOWi+A7E0
次のプリキュアはキャラの名前や能力のモチーフとか属性とか統一しなくていいかもなあ
302 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/08(金) 11:46:41.34 ID:lzi2B2PE0
能力に冬っぽい要素あったのゆきにゃだけだったなあ
303 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/08(金) 12:04:53.68 ID:PPu3YEuu0
各キャラで季節分けてるんだからそら他キャラにはないでしょ
バーサク肉弾戦ばかりのサクラは春っぽく、そもそもクリアって名前からしてクリアは夏っぽくないなとは思うけど
304 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/08(金) 12:12:40.53 ID:VSrJAquDo
サクラは日常的に家で全身から赤い桜を飛び散らせてるから春要素回収してる
クリアとブーケは夏と秋要素多分ないな
305 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/08(金) 12:37:08.89 ID:YuZPEvlr0
もう少し余裕あったら「安心せえ。俺がちゃんとレッドを引き継いだる」的なイベントでゆきにゃのピースで霰変身とかゆきにゃ戦意喪失→再起あったかな?
306 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/09(土) 21:30:39.16 ID:+1mdZlR30
クリアさんいつもボコられたり一番弱いとか散々な扱いだったけど汚名返上となるか
307 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/10(日) 01:53:31.94 ID:19R9QDHlo
バリバリバリッ
ドガァァァンッ!!!
バヂヂヂッ
ライガ「………………」シュウウウ
ライガ「……ふむ」
ライガ「こうなるか。なかなかどうして悪くない」グッパッ
ライガ「だが、やはりというかなんというか……」
ライガ「好奇心は猫をも殺すとは言ったものだな……」サラサラ…
ライガ「……まあいい」ギュ
ライガ「遅かれ早かれこうなる運命。サイカ様の手を煩わせるまでもあるまい」
ライガ「そんなことよりもだ……」
ガラガラ…
ドサッ
ライガ「いい格好だな、キュアクリア」ニヤッ
クリア「うくっ……」ボロッ
308 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/10(日) 02:00:51.78 ID:19R9QDHlo
迷走中
使ってほしい技安価とらせてください 下3まで
リスト(
>>196
,
>>197
,
>>198
)
正直自分でも採用基準がわからん でもがっつり攻撃系の技の方が動かしやすい気がします いやわからんけど
309 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/10(日) 02:03:59.44 ID:zt1oAdkso
ライトニングフィッシュアロー
(
>>196
)
310 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/10(日) 05:39:27.98 ID:o/7Ovga3o
シアロッド
311 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/10(日) 05:43:28.05 ID:o7ppKr3r0
リモートコネクト
312 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/10(日) 22:51:38.88 ID:3ggw54hZo
クリアではやはりダメか
313 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/12(火) 01:10:15.44 ID:r4FeTMSG0
最終章とは言ってもクリアVSライガ サクラさんの話 ラスボス戦とかまだまだやらなきゃならない話多くて終わりは見えないな
314 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/13(水) 01:14:37.49 ID:1zFapIG8o
どう足掻いても弱いんだなクリアさん…
315 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/13(水) 09:47:43.20 ID:gjCpmcQso
厳正なる審査の結果、シキとシアさんは離れたところで戦いを見守ってることになりました
316 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/13(水) 10:03:55.96 ID:gjCpmcQso
クリア「はぁはぁ……」ヨロヨロ
ライガ「ほぅ、立ち上がるか」
クリア「こんな……ところで……!」
ライガ「もう分かっているんだろう? お前では私に勝てない」
クリア「あなたにだけはっ……負けられないのっ……!」
ライガ「何を言う。自分ひとりの力では私に勝てないと、そういったのはお前自身じゃないか」
クリア「もうあの時の私じゃないっ……! プリキュア!!」バッ
クリアの掛け声とともにマントがはためいた。
マントは光を零しながら細く、長く形を変えていく。
クリアは弓状になったそれを構え、強く引き絞った。
クリア「ライトニングフィッシュアロー!!!」バシュウウウッ!!!
ギュルルルッ!!!
高速で回転する1匹の魚は、音すらも置き去りにして一直線に飛ぶ。
直撃すればどんなものでも容易く貫通するほどの威力だろう。
しかしそれも、当たればの話。
ライガ「どうだかな」サッ
ライガはその攻撃を完全に見切っていた。
矢の軌道を見極め、上体を少しだけ逸らし、最小限の動きで攻撃を躱した。
ライガの胸元を抉るはずだった魚は空を貫く。
クリア「リモートコネクト!」バッ
ライガ「ん?」
バシュウウウ…
シュンッ
しかしクリアはそれを見越していた。
攻撃の向かう先、ライガの背後に予めマントの切れ端を忍ばせていた。
光の如き速度にまで到達した魚の矢は、マントに吸い込まれるようにして姿を消す。
クリア「くらえっ……!」
そしてその出口は、ライガの頭上。
シュンッ
ギュルルルッ!!!
ライガ「!」
一切威力の衰えない矢はまばたきすら許さい速度で、今にもライガを貫こうとしていた。
317 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/13(水) 10:26:40.41 ID:gjCpmcQso
ズダァァァンッ!!!
高速回転する魚の矢が、土煙を巻き起こしながら地面に深く突き刺さった。
クリア「はぁはぁ……これならっ……!」
クリアは舞い上がる土埃を睨め付ける。
全力の攻撃だった。躱されることも想定していた。それを見越して虚をつく作戦も立てた。手応えもあった。
バチッ
クリア「っ!!」
ライガ「この程度か……」バリリリッ
それでもなお、届かなかった。
ライガ「笑わせるな!」バヂッ!!
ライガが消えた。
それを認識した時にはすでに、雷速の蹴りがクリアの腹部を捉えていた。
ズガガガァンッ!!!
受け身も取れずに吹っ飛ばされた。
何度も地面に身体を打ち付けた。
全身が引き裂かれるような痛みを味わいながらも為す術などなかった。
ただその痛みを受け入れるほかなかった。
クリア「っっ……がふっ……!」
やっと勢いが止まった時、クリアは立ち上がることができなかった。
肺の空気が飛び出たまま戻ってこない。うまく呼吸ができず、視界が白に黒にと点滅を繰り返す。
ひどい酩酊感に襲われ、もはや上下も分からない。
ライガ「無様だな」
いつの間にかそばまで来ていたライガの声もどこか歪んで聞こえる。
クリア「ふぅっ……うううっ……!」
それでもクリアは力を振り絞る。
どこに力を入れれば立ち上がれるのかすら分からない。それでも
ライガ「まだやる気か?」
クリア「あっ……うああ゛っ……!」ググッ
ライガ「お前ごときが、まさか本気で私に勝つつもりなのか?」
クリア「そのためにっ……! ここまで来た!」
ライガ「……」
クリア「シーズンランドのみんなが……紡いでくれた希望があるっ……遺してくれた想いがあるっ……! だから私は今ここにいるっ……!!」
ライガ「……」
クリア「今日こそっ、絶対……! ぜんぶ取り戻す……!!」
ライガ「はぁ……」
318 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/13(水) 10:48:12.21 ID:gjCpmcQso
ライガ「……くだらないな」ガッ
クリア「!?」
クリアの決意を冷ややかに一蹴したライガは、クリアの頭を片手で鷲掴みにした。
ライガ「そんなに妖精どもに会いたいなら……」グイッ
クリア「はなっ……!」
うまく力が入らないながらも必死に抵抗するクリアを易々と持ち上げる。
そして……
ライガ「同じ場所に送ってやる」バヂッ
クリア「っ!!?」
それは一瞬のようにも、永遠のようにも感じられた。
クリアの全身に雷撃が駆け抜けた。
脳天からつま先まで、全身の隅々を突き刺すような痛みが襲う。迸る雷がぶつかり合い火花と大きな音が散る。
しかし耳をつんざくような絶叫が、それすらも掻き消していく。喉が潰れるほど叫んでも何も変わらない。それが分かっていても悲鳴は枯れない。
身をよじろうにも身体が弓なりに張ったまま動かせない。あまりの痛みに意識が遠のいても、電撃に無理やり叩き起された。
ライガ「……」パッ
クリア「ぁ゛……」ドサッ
ライガがクリアの頭を離した時、クリアの身体からは煙と焼け焦げたようなニオイが上っていた。
319 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/13(水) 11:16:47.21 ID:gjCpmcQso
朦朧とする意識、だらりと垂れ下がる四肢。クリアは白目を剥きながら力なく倒れた。
全身が、クリアの意思とは関係なしに痙攣を繰り返す。
クリア「あ゛……ぁ゛……」ビクッビクッ
ライガ「さらばだ、キュアクリア……」スッ
ライガがトドメを刺そうとしたその時だった。
クリア「は、ぁ゛……ぃう゛……!」グッ
ライガ「!」
クリアが声にならない声を上げ、地面を握りしめるように手をついた。
ライガ「驚いたな。まだ意識があるのか」
クリア「ま゛……だっ……!!」
ライガ「だがそんなザマでなにが出来る?」
クリア「う、う゛ぅ……!」
ライガ「何も出来やしないさ。結局お前は何も守れず、誰も救えず、惨めに死んでいくだけだ」
クリア「はぁっ……くっ……! あぁっ……っ!」グググッ
ライガ「それともまた助けを求めるか? お前だけの、何でもしてくれる都合のいいヒーローが助けに来てくれるのを待つのか?」
クリア「ちっ……がう……!」
ライガ「これまでずっとそうしてきたんだろう? だったらこれからも、そうやって無様に縋っていればいい」
クリア「もうっ……! そんなこと……しないっ……!」ヨロッ
クリアが足を震わせながらなんとか立ち上がる。
そんな姿を、ライガは冷ややかに睨んだ。
ライガ「……もうたくさんだよ、キュアクリア」
クリア「だって、だってそんなことしたら……!」
ライガ「終わらせよう」スッ
クリア「…………あの子、本当に助けに来ちゃうから」
ライガ「は?」
クリア「だあっ!」ダッ
ライガ「!」
320 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/13(水) 11:24:09.81 ID:VgyBHCa3o
ライガはカサイツナミより強いんだろうか?
321 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/13(水) 11:36:02.95 ID:gjCpmcQso
>>320
設定上は1番
でもキュアサクラさんとタイマン生き残りレースしたら1番長持ちするのはツナミさんだと思う
適材適所
322 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/13(水) 11:42:37.87 ID:gjCpmcQso
クリアは満身創痍の身体で、倒れ込むように拳を放つ。
クリア「私っ、勘違いしてたっ……っ!」
ライガ「今更なにをっ……」
クリア「ずっと……うぐっ……! ずっとあの子は強くて優しいんだって……だからいつも笑顔でいられるんだって思ってたっ……!!」
しかしそんな攻撃が通用するはずもなく、あっさりいなされ反撃を食らってしまう。
クリア「ぁが、ぅ……で、でも、違った……! 誰かのためっ、みんなのためっ……あの子にはそれしかなかったっ……!!」
ライガ「諦めろ……!」
クリア「私が助けてって言ったら……! あの子きっと、本当に助けに来るっ……! また自分が傷つくことなんてお構い無しにっ、ボロボロのまま笑うっ……!!」
ライガ「鬱陶しい!」バシッ
クリア「あぐっ……!」ドサッ
ライガ「もう分かっただろう!?」
クリア「うぅ、く……でもっ……!!!」ダッ
ライガ「チィッ……!」
それでもクリアは1歩も退かず攻撃を繰り返す。
クリア「でもそれじゃダメなのっ……! あの子にはもっとっ、大切にしなきゃいけないものがあるのっ……!」
ライガ「小癪な……!」
その度に精彩を欠いていた攻撃が徐々に鋭さを増していく。
クリア「私はこれからもあの子と一緒にいたいからっ……! 隣に立って支え合える存在でありたいからっ……!」
ライガ「くっ……ぅ……!」
もう戦う力は残っていないと思っていたクリアの攻撃が捌ききれなくなり、ライガは次第に焦り始める。
クリア「だからいつまでも支えてもらうだけじゃいけないのっ……! 甘えてるだけじゃいけないのっ……! 寄りかかってるだけじゃいけないのっ……!!」
ライガ(こいつ……! だんだん早く……!!)
ライガ「く、ぉぉお……っ!」バチチッ!
そしてついに……
クリア「今度は私が迎えに行かなきゃいけないのっ! 誰より早く飛んでいって、もう大丈夫だよって伝えてあげなきゃいけないのっ!!」
クリアの拳がライガの懐を捉えた。
ライガ「あぐっ……!?」グラッ
クリア「あの子の1番大切なものが……あの子自身であるためにっ……!!」
ライガ「っ!!」バリバリッ
クリア「私はあなたにっ……!!」ググッ
ライガ「うおあっ……!」
クリア「ひとりで勝たなきゃいけないのっ!!!!!」ギュオオッ!!
ライガ「っ!?」
ドガァァァンッ!!!
323 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/13(水) 11:44:45.04 ID:VgyBHCa3o
ぼく一人の力で君に勝たないと、[
たぬき
]が安心して未来に帰れないんだ!的なシチュエーション?
324 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/13(水) 11:47:22.06 ID:gjCpmcQso
安心して…帰れないんだ!
四次元ポケットに引っ張られたわけじゃないです本当です
トドメの技色々考えたんですけど、前スレ
>>464
でちょっと話した、水生生物てんこ盛りのなんちゃらアクアリウムみたいな技にしようかなと
で、その名前を安価で募集しようかなと思います 下3までで
一応イメージとしてはスプラッシュウェイヴのお魚色々verみたいな感じを想像してます もし違う感じの案があればそのへんも是非
よろしくお願いします
325 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/13(水) 11:56:32.46 ID:2pGrsXNQo
フレンズビートアップ
326 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/13(水) 12:00:25.60 ID:i9roLmcu0
ストームアクアリウム
327 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/13(水) 12:03:52.20 ID:TS3ro18a0
モンスターバンケット
328 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/13(水) 12:06:15.02 ID:+yltBcL70
じゃあその時にも出したカレイドアクアリウムで
329 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/13(水) 22:12:48.85 ID:gjCpmcQso
ご協力感謝
>>327
にしようかなと思います
ただバンケットってワードがちょっと強い アクアリウム蹴っ飛ばすくらいに強い
なのでアクアリウムにこだわらずバンケットに比重を置いて、モンスターの部分にお魚要素を盛る感じで再構築しようと思います ご容赦
アクアリウムは
>>328
に任せよう せっかくの合体技だし、技名的にも使うキャラ的にも収まりがとてもいいと思うので、個人技にしちゃうのもったいない気がします
330 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/13(水) 22:15:13.81 ID:jSW4ClOdo
クリアさんのマントの中のお友達って何匹かお魚さんなんて可愛いもんじゃなくてモンスターいるよなあ
331 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/13(水) 22:30:05.25 ID:gjCpmcQso
ライガ「ぅ! がふっ……!!」ガクッ
クリアの攻撃を対処しきれず、ライガがついに膝を着いた。
クリア「プリキュア!!」バサッ
そのチャンスを見逃さず、クリアがマントを大きく広げる。
ライガ「!」ゾッ
その瞬間、ライガの目に映ったのは無数の影。
マントの内側に湛える水の中、今宵の招待客が目を光らせていた。
クリア「アクアフェアリオ・バンケット!!!」
グググググッ!
ブワアアアアアッ!!!!!
それは水精の宴。
クリアの声を合図に、その時を待ちわびていた者たちがマントの中から溢れ出す。
ライガ「なっ……!」
ある者には鋭い歯があった。またある者には大きなヒレがあった。別のある者には吻が、吸盤が、甲羅が、鋏が、嘴が……
数多の水精がまるで1つの生き物のようにうねり、そして……
クリア「いっっっ……けぇぇ!!!!!」バッ
ドワアアアアアッ!!!!!
波涛となってライガへと押し寄せた。
ライガ「っ……!」バリリッ!
ライガは咄嗟に全身に雷を纏った。
しかし同時に理解していた。もはや逃げ場など、どこにも存在しない。
ライガ「うおおおあっ!!!」バヂヂヂヂッ!!!!!
残った力の全てを両腕に注ぎ込み、殺到する激浪へ突き出した。
それが最後の抵抗だった。
しかしその雷鳴は……
ライガ「っ!!!」
バヅンッ!
刹那の後、濤声に消えた。
332 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/13(水) 22:31:37.94 ID:gjCpmcQso
プリキュア・アクアフェアリオ・バンケット になりました
水精の宴。お魚いっぱい。相手は死ぬ。
せめて名前くらいは可愛げというかプリキュア感を残したかった。効果は可愛くない。
333 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/13(水) 22:33:21.89 ID:bJvJ5medo
朱さんがロリコン拗らせて突撃してきたらこのかわいくない技を使って分からせてやればいいのだ
334 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/13(水) 22:40:42.24 ID:RVnQgnXYo
オーバーキル!!
335 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/13(水) 22:47:09.04 ID:gjCpmcQso
シュパァァンッ
透「うっ……っ……!」ガクッ
透「はぁっはぁっ……」プルプル
透「………………やっ、た」
透「やった、やった……やっと……! 私……!」ギュッ
シア「透!!」フヨフヨ-
透「シア!!」
シキ「とおるうううううううううっ!!!!!!」パヒュ-ンッ
透「シキ……ぃぃい!? へぶっ!!?」ゴンッ
シキ「とおるっとおるうううっ!! よがっだのでずううううううぅぅっ!!!」ギュウウウッ
透「わがっ……! いきっ……!!」ワタワタ
シア「ほらシキ、透が苦しんでますわよ」ヒッペガシ-
シキ「ぁああ……!」ベリ-
透「んばっ……すぅぅぅはぁぁ……!」
シア「大丈夫ですか?」
透「し、死ぬかと……」
シキ「ごめんなのでずううううう!!」ギュウウウウッ
透「わかったから……」ナデナデ
透「それより……シキ、シア……!!」
シキ「う゛ん゛っ゛……!」
シア「ついに……ついにやりましたわね透……!」
透「うんっ……!」
シキ「これでっ……! ライガにやられちゃったみんなが戻ってくるはずなのですっ……!!!」
透「みんなにまた会えるんだね……!」
シア「はいっ……!」
シキ「すんすんっ、ずびっ……透っ、ありがとっ……! ほんとにありがとなのですっ……!!」ボロボロ
透「私もっ……ほんとに嬉しいよ……!」ギュッ
シキ「どおるうううっ!!」ギュ-
透「シキ……!」ギュ-
シア「ふふっ」ニコニコ
透「…………でもねシキ、ありがとうはまだ受け取れないの」
シキ「どう、して……?」
透「だってまだサイカが残ってるし、朱と雪菜がどうしてるかも分からない。それになにより……」
シキ「!」
透「桜野が待ってるから」ニコッ
シキ「うんっ……!」
336 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/13(水) 23:02:26.79 ID:gjCpmcQso
シア「となると、まずは朱たちと合流ですわね」
透「まだ戦ってるなら加勢しないと」
シキ「け、怪我だいじょぶなのです? さっきの戦いだって、すごく激しかったのです……」
透「確かにちょっと疲れちゃったけど、桜野を助け出すまで休んでられない。ここが踏ん張りどころ!」
シキ「……うん!」
ライガ「くは、ははは……は……」
シキ「!」ビクッ
透「……まだ消えてなかったんだ」
ライガ「勝ち誇った顔を見てやろうと思ってな……」
透「あなたはもう終わり」
ライガ「だろうな……」サラサラ…
ライガ「だが私ひとり倒したところで、何も変わりはしない……」
ライガ「キュアサクラもウィッシュスターもこちら側にある……そして何よりサイカ様がいる……お前たちに未来は無い……」
透「桜野もウィッシュスターも返してもらうし、サイカも倒す。何ひとつ、あなたたちの好きにはさせない」
ライガ「くくくっ、やってみろ……そして絶望するがいい……」
透「……もうあなたと話すことは何も無い。行こ」クルッ
シキ「う、うん」
シア「ええ」
ライガ「……最後にひとつ、いいことを教えてやる」
透「いいこと……?」
ライガ「お前はさっき、キュアサクラが助けに来るとか言っていたが……安心しろ、それは有り得ない……」
透「あなたなんかに何が分か……」
ライガ「ヤツが絶対に勝てない相手を用意した」
透「!!!」
ライガ「くははっ……はははは……ははははははは!」サラサラ…
サラサラサラサラ…
フワァァ…
透「……」
337 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/13(水) 23:10:58.81 ID:gjCpmcQso
透「ライガ……」
シア「気になることを言っていましたわね」
透「うん。桜野が絶対勝てない相手を用意したって、どういうことなんだろ」
シア「確かに今の桜野はかなり危険な状態かもしれません。ですが……」
シキ「それでもやっぱり桜野は強いのです……だからこんな状況になってるのです……」
透「だよね。その桜野が勝てない相手なんて、それも絶対なんて……」
シア「一体どんな……」
シキ「桜野が……絶対……」
シキ「………………」
シキ「!」ハッ
透「シキ?」
シア「何か分かったんですの……!?」
シキ「まさかっ……!」
338 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/13(水) 23:18:13.54 ID:gjCpmcQso
ドガッバキッ
ドガガガッ
ドカァァンッ!
サクラ「ぐっ……! あがっ……!」ドサッ
サクラ「う、ぅ……!」ヨロッ
サクラ「んくっ……なんっ、なのっ……!」
ヒュンッ
ドゴォンッ!
サクラ「くぅっ……! な、なんでっ……!」
サクラ「あなたっ……! なんでっ!!」ダッ
ガッ!
グググッ…
サクラ「なんでわたしと同じ姿をしてるのっ!!?」
シャドウサクラ「あは♪」
339 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/13(水) 23:19:34.13 ID:O686q7Kko
本家でたまによくあるやつ!
340 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/13(水) 23:20:39.06 ID:eMGtnKSq0
えらい高性能な結界だ
341 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/13(水) 23:20:46.31 ID:gjCpmcQso
ここまで
以上、クリアvsライガ終了
続きましてvsもう1人の自分、です。桜野さんには特攻です。
こういうのってプリキュア恒例な気がしてたけどイメージの7割はプリキュア5でした。というかダークドリームでした。
シャドウサクラだと長いので次回からシャドウに統一します
342 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/13(水) 23:21:18.19 ID:O686q7Kko
乙
343 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/13(水) 23:22:44.79 ID:eMGtnKSq0
乙
脱出も破壊も不可能で内部にコピー作り出すってずいぶん贅沢な合体技だ
344 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/13(水) 23:50:37.40 ID:RVnQgnXYo
おつおつ
シャドウクリア/ブーケ/クリスタルの幻覚が発生するやーつ!
345 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/15(金) 01:19:53.28 ID:fcSS7p2Fo
透「じゃあ桜野は今……!」
シキ「たぶん桜野自身と戦ってるのです……」
透「勝てない、の……?」
シキ「……」
透「……と、とにかく急いで桜野のところに!」
シキ「う、うん!」
透「シアも!」
シア「はい……あら?」
シキ「シア?」
シア「2人とも、ちょっとこっちに」
透「?」テテテッ
シア「これを見て……」
シキ「んー? なんか赤いの落ちてるのです」
透「なにこれ? 半透明な……石?」
シキ「きれーな石なのです。宝石です?」
シア「それは分かりませんが、問題は……」
透「ここ、ライガが消えた場所だよね?」
シア「ええ」
シキ「……」ジ-
透「そこに宝石みたいな石……ライガが持ってたのかな?」
シア「少し気になりますわね。なにか意味があるものなのでしょうか……」
透「うーん……」
シキ「……」スッ
透「シキ!? 不用意に触っちゃ……!」
シキ「多分だいじょぶなのです」
346 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/15(金) 01:30:08.95 ID:fcSS7p2Fo
シキ「……」カタッ
シア「……何も起こりませんわね。どうですか、なにか分かりそうですか?」
シキ「……うん。やっぱりなにか感じるのです」
透「なにかって? 危ないもの……?」
シキ「ううん。確かに激しさはあるけど、悪い感じはしないのです」
シア「では一体……」
シキ「なにか、強い……感情? 意志? みたいな……」
透「強い意志……? なんでそんなものが……」
雪菜「こんなところに?」
雪菜「うーん、きれない琥珀色だけど……あれ?」
雪菜「この面だけなんか……割れてる?」
雪菜「あ、もしかして、ひびが入ったってこれのことなんじゃ……!」
雪菜「もしそうなら近くに欠片が……!」キョロキョロ
朱「……あった」
朱「エメラルドみたいな石の欠片がふたつ……」
朱「断面の感じからすると……」
朱「ぴったり」カチャッ
朱「この形……これがあの時言ってた……」
「「「はーと……?」」」
347 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/15(金) 01:43:11.11 ID:fcSS7p2Fo
タンッ
サクラ「!」
シャドウ「たぁぁ!!」ヒュンッ
ドカァンッ!
サクラ「くっ……!」
シャドウ「ふふっ」ニヤッ
何も無い、からっぽの世界。
そこでサクラは今も、自分と全く同じ姿、同じ顔をした存在と戦っていた。
サクラ「どういうことっ……!? なんでわたしがもう1人……!」
シャドウ「ここはそういう場所だから」
サクラ「場所……!?」
シャドウ「ここはあなたの心の中。ここはあなたの夢の世界」
サクラ「なにっ……言って……!」
シャドウ「あなたは今ね、眠ってるの。そして……勝った方が目を覚ます」
サクラ「!!」
シャドウ「わたしはあなたになる。わたしになる」ヒュッ
サクラ「あぐっ……!」
動揺するサクラに、シャドウは躊躇いなく攻撃を繰り出す。
サクラ「あなたっ……! いったい何者なのっ……!!」
シャドウ「見ての通り、あなただよ。あなたが目を逸らし続けていた、あなた自身だよ!」
サクラ「っ!? わたし自身……?」
シャドウ「はぁ!!」
サクラ「!」
ダァァンッ!
サクラ「げふっ……うくっ……!」ズサッ
シャドウ「あははっ♪」
サクラ「あなたが……わたし……?」ヨロッ
シャドウ「うん、そうだよ」
シャドウ「わたしはあなた。あなたはわたし」
シャドウ「見て見ぬふりはもうおわり」ニコッ
348 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/15(金) 01:57:47.01 ID:fcSS7p2Fo
シュパァァンッ
雪菜「はぁはぁ……やっぱりダメですね……」
朱「ほんの少しの手応えすら感じない……これじゃあ透ちゃんと合流できても壊すのは難しそうね……」
雪菜「はい……」
サクラ(in結界)「」
雪菜「桜野さん、ちっとも目を覚ましません……」
朱「そうね……」
雪菜「中で何が起こっているんでしょう……」
朱「はやく干渉する方法を探さなきゃね……」
透「朱、雪菜!!」タタタッ
雪菜「あ!」パッ
朱「透ちゃん!!」
透「よかった! 2人とも無事で!」
雪菜「はい、なんとか」
朱「透ちゃんたちも無事でよかったわ……!」
透「ツナミとカサイは……」
雪菜「……」コクッ
透「……そっか」
雪菜「じゃあライガも……?」
透「うん」グッ
朱「やったのね……!」
透「うん。でも……」チラッ
サクラ(in結界)「」
透「……」
朱「……いったん情報交換しましょうか」
349 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/15(金) 02:11:18.71 ID:fcSS7p2Fo
シア「とにかく、あの3人は倒せたということですわね」
透「うん」
シア「ですが桜野は……」
サクラ(in結界)「」
朱「目も覚まさないし、結界も変化なしね」
雪菜「壊せないか色々試したんですけど、ダメそうでした……」
シキ「桜野ぉ……」
透「そうなると結界を壊すには、サイカを倒すか桜野が目を覚ますかのどっちか……」
シア「それはカサイが言っていたんですのよね? 信じて良いのでしょうか……」
雪菜「私は……信じます」
透「……まあ、わざわざそんな嘘をつくタイプでもないか」
朱「でも桜野ちゃんが次に目を覚ました時は、もうあたしたちの知ってる桜野ちゃんじゃないって」
雪菜「それは私も言われました」
シア「桜野を手駒にする計画なんですわよね」
朱「それでそのために、あの中では桜野ちゃんが自分自身と戦ってる……」
透「うん。シキの予想が正しければだけど」
シキ「それが最悪のパターンなのです。もし予想が正しかったら、桜野はきっと本当に勝てない……」
朱「……」
雪菜「どうにもならないんでしょうか……」
シア「現状では難しそうですわね……」
透「やっぱりサイカをなんとかするしかないのかな……」
朱「それも桜野ちゃんが目を覚ます前に……」
雪菜「簡単じゃ……ないですよね……」
シア「そもそもサイカがどこにいるのかすら掴めません。むやみに探して見つかるものでもないでしょうし……」
シキ「あぅぅ……」
透「桜野……」
サクラ(in結界)「」
透「……」
透「ねぇ、桜野……私の声、本当に聞こえないの……?」
透「私、ここまで来たよ……桜野のこと、迎えに来たんだよ……?」
透「それ、なのに……」
透「こんなに近くにいるのに届かないなんて……!」
透「桜野ぉ……!!」ギュッ
350 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/15(金) 03:51:12.08 ID:290FsLOoo
ペルソナ4?
351 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/15(金) 07:32:48.81 ID:LgNNe7ZV0
桜野ちゃんが2人もいるなんて朱さんよだれ垂らして2人ともお持ち帰りしたくならない?
352 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/15(金) 07:53:55.74 ID:R5Kpjw430
この結界をお持ち帰りしてちょっと弄れば霰ちゃんも雪菜ちゃんも透ちゃんもみんな無限に増やせる?
353 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/15(金) 08:44:00.13 ID:eaZFd80z0
おうなんで朱さんだけいないのか説明してもらおうか
354 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/15(金) 20:11:06.89 ID:fEREzZiDo
朱さんは増えると全ての少女を独り占めしようとして戦争が起こります
355 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/16(土) 00:20:32.05 ID:+J/HUEPG0
結界の中でも酸欠で死なないってことは外から酸素が入るだけの僅かな隙間はあるのかしら?
356 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/17(日) 00:15:08.62 ID:3a/Q+oRzo
さ、酸素とかはほら……ファンタジーだから……
357 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/17(日) 00:30:31.82 ID:SoT4cvMd0
くっ!例え目に見えないくらい小さくても穴があるのなら超小さくしたセパレートマント侵入させて中でユナイトさせてロケーションムーブで侵入できるのにな
358 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/17(日) 00:36:22.78 ID:3a/Q+oRzo
サクラ「はぁっはぁっ……!」ボロッ
シャドウ「あっはは♪ がんばるねぇ。でもわたしに勝つのは難しいと思うなぁ」
サクラ「絶対……勝つ……! 勝って目を覚ます……!」
サクラ「いつまでも眠っているわけにはいかないの……倒さなきゃいけない相手がいるの……!」
サクラ「これ以上、誰も傷つかないようにする……! そのためならわたしはっ……!!」
シャドウ「うそつき」
サクラ「っ!! あなたなんかに何がわかるって言うの!? 知った口聞かないで!!」
シャドウ「また見て見ぬふりするんだ」
サクラ「うるさいっ!」ダンッ
サクラが全力で踏み込み、一気にシャドウへ肉薄する。
サクラ「はぁぁああ!!」ドガガガッ
シャドウ「これでもまだ向き合ってくれないんだ」
しかしその猛攻も、シャドウは涼しい顔で受け流す。
シャドウ「ダメだよ、ダメ。そんなの許さない……」
シャドウ「わたしはあなた。あなたがひた隠しにしてきた痛み。あなたが零さなかった涙」
シャドウ「押し込められて、ひたすら募って……ほら見てわたし、こんなに大きくなったよ」ニコッ
サクラ「っ……!」
シャドウ「だからぜんぶ分かる。あなたの悲しみも苦しみも、ぜーんぶ知ってるよ」
サクラ「うるっ……さいっ……!!」
シャドウ「ねぇ、覚えてる? 覚えてるよね?」
サクラ「うるさいって言ってるの!!!」ギュオッ
シャドウ「8さいの誕生日だったよね」
サクラ「っ!」ピタッ
シャドウ「たあっ!」ブンッ
サクラ「!?」
バキィッ!
一瞬の動揺を突かれたサクラが宙を舞った。
359 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/17(日) 00:38:26.74 ID:RMjSbHMIo
大きくなった?
おっぱい?
360 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/17(日) 00:55:37.59 ID:3a/Q+oRzo
サクラ「あぐっ!」ドサッ
シャドウ「あの日……パパが帰ってくることになってたんだよね」
サクラ「はぁ、うくっ……!」ズキズキ
シャドウ「ほとんど帰ってこないパパ……誕生日に家族3人そろうなんて初めてで、とっても楽しみだったよね」
サクラ「や、め……!」
シャドウ「道草もしないでまっすぐおうちに帰って、わくわく気分のそのままにドアを開けて……」
サクラ「やめて……!」
シャドウ「ただいまって言おうとしたんだよね?」
サクラ「っ……!」
桜野(そう。あの日のわたしは、ただいまって言おうとした。でも言えなかった)
シャドウ「だってドアを開けたらさ、急に聞こえてきたんだもんね」
サクラ「だまれぇ……!」
桜野(わたしのただいまを遮ったのは、ママの叫び声だった)
シャドウ「『捨てないで』、『ひとりにしないで』」
桜野(必死に懇願するように泣き叫んでいた)
シャドウ「なにがなんだか分からなかったよね」
桜野(わたしは玄関で立ち尽くしたまま動けなかった)
シャドウ「何が起きてるか分からずにいたら、リビングのドアが開いてパパが出てきたよね」
桜野(久しぶりにパパに会えた。それなのに、震えが止まらなかった)
シャドウ「パパの足元にはママもいて……縋りつくママを、パパは鬱陶しそうに蹴っ飛ばしてたね」
桜野(それでもママは、何度もパパに縋りついた。足を掴んで、服を掴んで、その度に突き飛ばされた)
シャドウ「震えながら立ち尽くしていたら、パパがこっちに気づいたね」
桜野(パパと目が合った。いつも優しくてあったかいパパからは想像もつかない、氷みたいに冷たい目だった)
シャドウ「パパはあなたに気づいた途端、呆れた声でこう言ったよね……」
サクラ「やめっ……」
パパ『だから産まなきゃよかったんだ』
サクラ「うぅぅ……っ!」ギリッ
シャドウ「ふふっ」ニコッ
361 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/17(日) 00:57:31.20 ID:Syc+WkxBo
なぜ桜野さんの周囲の人間だけ民度最悪なのか
362 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/17(日) 01:10:53.09 ID:n0ifzAFQ0
生まれた時から不幸すぎる
精神からねじ曲げられてるし人生に関しては帝国とか全く関係ないんだから救いようがないというか分岐点どこにもないというか
363 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/17(日) 01:16:31.12 ID:3a/Q+oRzo
シャドウ「何を言ってるの? どうしてそんなことを言うの? なんにも分からなかったよね」
サクラ「はあっはあっ……!」
シャドウ「でもそれだけで終わりじゃなかった」
サクラ「っ! もうなにもしゃべるなっ……!」
シャドウ「止めてみれば?」ニヤッ
サクラ「っ……!!」ピキッ
サクラは力任せにシャドウを攻撃した。
しかしシャドウは、そんな攻撃をあっさりいなして話を続ける。
シャドウ「ふぅ……さっきの、ママも聞いてたんだよね」
サクラ「う、けふっ……!」
桜野(『産まなきゃよかった』。その言葉を聞いたのは、わたしだけじゃなかった)
シャドウ「ママもあなたに気づいた」
桜野(わたしを見つけた時、ママはハッとした表情を浮かべた)
シャドウ「それですぐまたパパに縋りついて言った。覚えてる? 忘れるわけないよね? ママ、こう言ってた……」
サクラ「も……やめ……」
ママ『捨てる、捨てるからっ! その子捨てるから!! 孤児院でも養護施設でもゴミ箱でも!! どこにだって捨ててくるからっ!! だからわたしを……!!』
シャドウ「置いてかないで……って」
サクラ「う、ぅぅあ……!」
シャドウ「ママにとって、あなたはただの鎖みたいなものだもんね」
桜野(そう。わたしが産まれたのはママのワガママのため)
シャドウ「子供を産めば、パパは自分から離れていかない。ずっと繋ぎとめておける」
桜野(そう考えたから、無理やりにでもわたしを産んだ)
シャドウ「ママのもとからパパがいなくならないようにする。あなたの存在理由はそれだけなの」
桜野(わたし自身は望まれたわけでも、愛されたわけでもない)
シャドウ「そしてママにとって、パパを繋ぎとめておけないあなたには何の価値も無いの」
桜野(だからママは、わたしを捨てるって言ったんだ。無価値なゴミを捨てれば、パパと一緒にいられるって思ったんだ)
サクラ「っ……!」ギュウウッ
364 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/17(日) 01:19:37.53 ID:e9WD8a5d0
こんなプリキュア放送したらスタッフ人の心ないと思われちゃう
365 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/17(日) 01:22:50.78 ID:n0ifzAFQ0
玩具売る気一切ないプリキュア
366 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/17(日) 01:36:47.48 ID:3a/Q+oRzo
サクラ「ふぅっ……ふぅっ……!」
シャドウ「でもパパにとってはママにも価値なんてなかった」
桜野(パパがママを強く突き飛ばした。壁にぶつかって大きい音がした。糸が切れたみたいにママが倒れて、そのまま動かなくなった)
シャドウ「それからパパがあなたのところまでゆっくり歩いてきた」テクテク
サクラ「!」ビクッ
桜野(パパが近づいてくるのが恐ろしかったのは初めてだった)
シャドウ「目の前でしゃがんで頭を撫でてくれたよね」ポンッ
サクラ「やっ……!」カタカタ
桜野(その手から温もりを感じなかったのは初めてだった)
シャドウ「それで、状況がさっぱり理解できなかったあなたに、丁寧に説明してくれたよね」
桜野(パパはママのこと、好きじゃなかったんだって。ママが一方的にパパのことが好きで、パパはそれをずっと鬱陶しいって思ってたんだって)
桜野(突き放そうとするとヒステリックを起こして暴れるから、面倒くさいけど仕方なくかまってたんだって)
桜野(それなのに、ママは嘘をついて子供を……わたしを産んだんだって)
桜野(パパ、すごく嫌だったんだって。わたしのこと、嫌いだったんだって。ずっとずっと嫌いで嫌いで嫌いで、大っ嫌いだったんだって)
サクラ「……っ」ガタガタ
シャドウ「それにパパ、こうも言ってたよね……本物の家族がいるって。あなたやママとは違うって。ちゃんと結婚して、ちゃんと家族なんだって」
シャドウ「それに娘もいるんだって。あなたとは違う、本当に愛する、本物の娘なんだって」
シャドウ「だからパパ、最後に笑顔でこう言った……」
桜野(何度も見たことあるはずなのに、見たことない笑顔で言った)
シャドウ「お前はね……」ニコッ
サクラ「……っっっ!」
パパ『いらない子なんだよ』
桜野(その日、わたしはパパに捨てられた)
367 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/17(日) 01:55:29.89 ID:3a/Q+oRzo
サクラ「ふぅーっ、ふぅーっ……!」
シャドウ「どおどお? 分かってくれた??」
サクラ「っっ! うるっ、さいっ……! わたしは……!!」
シャドウ「うん、分かるよ。これで全部じゃないもんね?」
サクラ「っ……!」
シャドウ「でもまあその後どうなったかは、正直あんまり覚えてないよね」
桜野(そう……気づいたら、ママとの2人暮らしに戻っていた)
シャドウ「でもまるっきり前と同じってわけでもなかったよね」
桜野(毎日、知らない男の人が家にいた。毎日違う人だった)
シャドウ「ママのお客さんなんだってね」
サクラ「っは……っは……」カタカタ
桜野(わたしはその人たちが怖くて怖くてたまらなかった。だから朝は誰より早く学校に行って、誰より遅く帰るようになった。休みの日もできるだけ外で過ごして、家にいる時は部屋に籠って布団を被って小さく丸まっていた)
シャドウ「その間、あなたはずっと現実逃避を続けてた」
サクラ「そ、そんなことっ……!」
シャドウ「あれ以来、ママはどこかおかしくなってた。でもそれはパパがママを突き飛ばした時、頭を強くぶつけたからだ。そうに違いない。きっとそうに違いないんだ。パパだって、ちょっと機嫌が悪かっただけだ。自分にだってそういう日はある。たまたまだ。偶然だ。これは何かの間違いだ……って」
サクラ「っ……っっ……!」
シャドウ「そんな生活が1年くらい続いたね」
サクラ「……!」
シャドウ「あの日のこと、覚えてるよね?」
サクラ「ぁ……」
桜野(9さいの誕生日だった)
368 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/17(日) 02:01:14.70 ID:3a/Q+oRzo
余談でもなんでもないんですけど
非公式というか、
>>1
が勝手に言ってるだけというか、
>>1
の脳内設定みたいな話なんで本当に聞き流してもらって構わないんですけど
桜野さん処女喪失はこのくらいの時期(8さい)、出入りしてた男につまみ食い感覚で……
みたいな感じだと思ってる
369 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/17(日) 02:03:50.92 ID:n5Y8oHeNo
スナック感覚で悲劇が盛られていく
370 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/17(日) 02:14:50.44 ID:3a/Q+oRzo
桜野(学校からの帰路、わたしの足取りは1年前のように軽くはなかった)
シャドウ「それでもあなたはまっすぐおうちに帰った。それまでは出来るだけ遅くなるように帰ってたのに、あの日だけはそうしなかった」
サクラ「……っ」
シャドウ「もしかしたら何か起きるんじゃないかって思ってたんだよね。あの日の出来事はぜんぶ夢で幻で、帰ったら幸せな誕生日をお祝いできるんじゃないか、なんて……そう思わずにはいられなかったんだよね」
サクラ「ち、が……っ!」
シャドウ「でもその期待はちょっとだけ叶った」
サクラ「っ……」
桜野(そう。ちょっとだけ叶った。あの日、意を決して家に帰ったら、玄関にママがいた)
シャドウ「ママが、おかえりって言ってくれたんだよね」
桜野(ママの顔をまっすぐ見るのは久しぶりだった。本当に、本当に久しぶりだった)
サクラ「……」
桜野(久しぶりのママはすごく疲れていて、やつれていて、ボロボロで……でも穏やかに笑ってた)
シャドウ「ママ、いっぱい謝ってくれたね。今までごめんね、ほったらかしてごめんね、ちゃんとお母さんできなくてごめんねって何度も……」
サクラ「………………やめて」
シャドウ「誕生日もちゃんと覚えててくれたね。バースデーケーキも用意してくれて、ナイフで切り分けてあなたの前に飾り付けてくれたね」
サクラ「…………やめてよ」
シャドウ「それでママ、あなたに聞いたよね」
サクラ「やめてって言ってるでしょ……!」
シャドウ「誕生日プレゼントは何がいい?」
サクラ「やめろっ!!!」ダッ
371 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/17(日) 02:30:17.20 ID:3a/Q+oRzo
サクラ「うああっ!」ガバッ
シャドウ「ふふっ」クルッ
サクラ「あぅっ……」ドサッ
シャドウは余裕の笑みを浮かべながら、飛びかかったサクラを易々と躱す。
シャドウ「ねぇ、あなたはなんて答えたんだっけ?」ドカッ
サクラ「あぐっ……!?」
そして倒れたサクラの脇腹を容赦なく蹴り飛ばす。
シャドウ「ねぇっ……てばっ……!」ドガガッ
サクラ「はっ……げふっ……!」
シャドウ「忘れちゃったの? ねぇ、ねぇ??」ドガッドガガッ
サクラ「うがっ、ぁ……がっ……!」
シャドウ「ほら、覚えてるでしょ? わたしが言ってあげよっか? ねぇ??」ゲシゲシッ
サクラ「う、ぐ……!」
シャドウ「ほら言ってみてよ! あなたはママに! 何をお願いしたんだっけ!!」ドガッ!
サクラ「う、ぁ……!」ゴロゴロッ
サクラ「っ……」グタッ
サクラ「ふー……ふー……」
『誕生日プレゼントは何がいい?』
『ぷれぜんと?』
桜野(とっても嬉しかった。プレゼントなんて初めてだったし、何よりママが優しかった)
『うん。今までいっぱい酷いことしてきちゃったから、どんなものでもいいよ』
『ほんとに? どんなものでも?』
桜野(大好きなママが戻ってきてくれたって思った。また前みたいに、家族になれるんじゃないかって思った)
サクラ「ふっ、ふっ……うくっ……」
桜野(だから……わたしは……)
サクラ「………………っ」ギュウウウッ
『じゃあね……』
サクラ「………………ぱ……ぱ」
シャドウ「あは♪」
372 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/17(日) 02:31:29.66 ID:3a/Q+oRzo
なんかしんどくなってきたのでここまで
実は
>>363
のママのセリフは本作でも五指に入るくらいには気に入ってます
373 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/17(日) 02:32:00.91 ID:n5Y8oHeNo
親に愛情なんて全然向けられてなくても親のこと好きになっちゃうんだな子供って
374 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/17(日) 02:33:12.90 ID:n5Y8oHeNo
乙
次作のプリキュアもエグい境遇枠いそう
375 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/17(日) 02:35:17.02 ID:n0ifzAFQ0
乙
よくもまあ残酷なことを容易く思い付く…
376 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/17(日) 02:36:08.17 ID:b/6LDhDho
乙
もう手遅れだろ桜野さん
377 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/17(日) 02:42:19.50 ID:l1DmV1U5o
乙
身内系ラスボスじゃん……
378 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/17(日) 07:50:53.69 ID:+hdtjjv80
乙
うーんこの吐き気を催す邪悪
こんな場所に桜野を連れ戻そうとしてる3人ももう桜野に○ねって言ってるようなものだろ
全員悪の蟲毒の世界にしか見えん
379 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/17(日) 10:14:27.20 ID:3jPK7YJE0
「パパ」はコスモスに殺されてまあよかったけどコスモスの方のママはとばっちりでかわいそ
380 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/17(日) 16:35:50.46 ID:FyiDfEtio
パパが闇そのものなドクズとはいえ両親ともに一般人なはずのコスモスさんはどうやってカラミティ帝国に就職したのか
まさか書類選考筆記試験面接があるわけでもないし
381 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/17(日) 16:42:12.59 ID:FyiDfEtio
>>378
このまま戦い続けたら寿命で死ぬんですが…
未だにプリキュアがなんなのか分からない
伝説の戦士と言われても「ふーん伝説って?」と問い返すレベル
382 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/17(日) 17:25:24.57 ID:+hdtjjv80
>>378
連れ戻しても親に○されるんだよなぁ…
プリキュアというファンタジーで戦って死ぬか、親という現実で無惨に○されるかの違いでしかない
何が酷いって、プリキュアという本来あり得ないもう一つの道すらも死につながってるということよ、桜野視点に立った時の絶望感ヤバいで
383 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/18(月) 01:40:03.63 ID:OkKiMh/No
コスモスさんの就職に関してはちゃんと決めてるわけではありませんが、コスモスさんが両親殺害した直後にスカウトされた感じかなと思ってます
そして闇の力で死体処理てきな コスモスさん死亡によるリセットで死体出てきたりするかもてきな
プリキュアの根幹設定は正直そんなに詰めてないです むしろそこをフワッとするために「プリキュア」ってタイトルを借りてると言っても過言ではない
考えるならウィッシュスターとどう関連するかが重要になりそうです
そもそもどっちが先か分かりませんが、例えばウィッシュスターの防衛機能として同時に作られたとか、過去にウィッシュスターに戦う力を願った奴がいてその結果生まれたとか
384 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/18(月) 02:06:04.18 ID:OkKiMh/No
サクラ「…………」
シャドウ「そう、そうだったよね。せっかくママ、忘れようとしてたのに、乗り越えようとしてたのに……」
桜野(わたしのせいで思い出してしまった)
シャドウ「だからママがあんなことをしたのも……」
桜野(ぜんぶわたしが悪いんだ)
サクラ「…………」
シャドウ「あなたの言葉を聞いた途端、ママの顔から血の気が引いたのが分かったよね」
桜野(青くなって、白くなって……)
シャドウ「それで……」
桜野(赤くなった)
シャドウ「たっ!」バキッ
サクラ「あぐっ!??」ドサッ
桜野(ママはわたしを殴り飛ばした)
サクラ「う、く……げふ……!」ズキズキ
シャドウ「ふふふっ」ノシッ
サクラ「っ……!?」
桜野(そして倒れたわたしに馬乗りになって……)
シャドウ「♪」スッ
サクラ「っ!!!」
桜野(わたしの首に両手をかけた)
サクラ「あ、が……!? はっ、ああ゛っ……っ!!?」ビクンッ
シャドウ「ほらほら! 覚えてるでしょ!?」ギリギリ
サクラ「かひゅ、ひゅー……う゛あ゛っ……!!」
シャドウ「ママはこうやって! 思いっきり体重かけてさ!!」ギギギギッ
サクラ「っっ! あ゛……が、ひゅっ! え゛ぁ……!!」ジタバタッ
桜野(ママの顔が近くにあった。見たこともないくらい怖い顔だった)
シャドウ「力いっぱいあなたの首を絞めた!!!」ギギギギッ
サクラ「っえ゛……ぅぇあ゛……あ゛……!」
桜野(それでその顔のまま……)
シャドウ「それでっ……! あなたに向かって!!」
桜野(ママは叫んだ)
シャドウ「あんたさえっ!」
ママ『あんたさえ産まれてこなければっ!!!』
サクラ「っっ……っう、ぅぅぅあああああ!!!!!」ドガッ
シャドウ「う? うぁったっ!?」ゴロンッ
385 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/18(月) 02:34:00.89 ID:OkKiMh/No
サクラが無理やり腰を浮かせ、バランスを崩したシャドウの背中に蹴りを入れた。
サクラ「はぁっはぁっ……!」
シャドウ「あっはははははっ♪」
サクラ「っ!?」
サクラはすぐさま立ち上がったが、シャドウは仰向けに転げたまま笑い声を上げる。
シャドウ「あの時も、そんな感じでいっぱい暴れたよねぇ」
桜野(そう。ママに首を絞められている時もたくさん暴れた)
サクラ「……」
桜野(あの時のわたしじゃ、どれだけ暴れても無意味だったけど……それでも怖くて、苦しくて、必死に抵抗した)
シャドウがゆっくりと立ち上がる。
シャドウ「あなたがあんまり大きい音をたてるものだから、お隣さんとかが気づいてさぁ……」
サクラ「…………やめろ」
桜野(ドアがドンドンって鳴って、声が聞こえて、警察にって……)
シャドウ「そしたらママ、あなたの上から退いてくれたね」
サクラ「言うなっ!!!」ギュンッ
シャドウ「やぁだっ♪」
サクラはシャドウにそれ以上しゃべらせまいと、矢継ぎ早に攻撃する。
しかしシャドウはものともせず話し続ける。
サクラ「うあああっ!」ガガガガッ
シャドウ「ねぇねぇ! ママ、あの時どんなこと考えてたのかなぁ!」
サクラ「うるさいっ……!」
桜野(ママは立ち上がるとゆっくり歩いて、テーブルにあるナイフに手を伸ばした)
シャドウ「聞きたいねぇ、知りたいねぇ! でももう分かんないねぇ!」
サクラ「だまれっ……!!」ドガガッ
桜野(わたしのバースデーケーキを切り分けたナイフ。まだクリームがついていた。ママはそのナイフを……)
シャドウ「だってママは、あなたの目の前で……」
サクラ「だまれぇっ!!!」ギュオッ
シャドウ「死んじゃったもんね」ニコッ
桜野(自分の喉に突き刺した)
ドガァァァンッ!!!
386 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/18(月) 02:39:26.33 ID:f6LjMYvso
どんな形であれ一度は警察の目が届いてもなお結局環境が変わってもなお虐待され続けるのか
387 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/18(月) 02:43:20.62 ID:OkKiMh/No
サクラ「う、が……っ! かふっ……」
シャドウ「ねぇねぇ」
サクラ「……っ」
シャドウは、倒れるサクラのすぐそばでしゃがみこみ、サクラの顔を覗きながら煽るように笑む。
シャドウ「その色、とってもよく似合ってるよ」
サクラ「っ!!」
シャドウ「ママの血とケーキのクリームが混ざりあった色……」
サクラ「……っ!」
シャドウ「あなたの大っ嫌いなピンク色♪」ニコッ
388 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/18(月) 02:44:09.10 ID:OkKiMh/No
桜野さんの怖いもの:1スレ目
>>353
389 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/18(月) 03:04:12.03 ID:OkKiMh/No
サクラ「……っはぁ……っはぁ……!」カタカタ
シャドウ「そうやってパパもママも失ったあなたは、叔母さんたちに引き取られた」
桜野(9さいになってすぐ……誕生日からほんの数日後だった)
シャドウ「叔母さんたちにいっぱいひどいことされたね」
サクラ「……っ」
桜野(そんな中で、考えるのはパパとママのことだった)
シャドウ「パパ言ってたね、お前はいらない子だって」
シャドウ「ママ言ってたね、産まれてこなければって」
シャドウ「なんで生きてるのか分からなかったよね」
サクラ「………………」
シャドウ「でもあの子との出会いがあなたを救ってくれた……」
桜野(まいごのおんなのこ)
シャドウ「あの日のコスモスが」
サクラ「……っ」
シャドウ「あなたはついに、生きる意味を見つけた」
桜野(誰かの役に立つこと、それがわたしの存在理由になった)
シャドウ「プリキュアにこだわったのだって、それが極致だと思ったからだもんね」
桜野(迷う理由はなかった)
シャドウ「それにコスモスとも再会できた」
シャドウ「コスモスと仲良くなって、あの子が両親を亡くしていることを知って、その境遇を自分に重ねて……」
シャドウ「ほっとけなくなって、もっと仲良くなって、あなたの中であの子の存在がどんどん大きくなって……」
桜野(そしてわたしは知ることになる)
シャドウ「そんな時だったね、あのロケットの中身を見たのは」
サクラ「……」
シャドウ「なにが入ってたんだっけ?」
桜野(ロケットには1枚の写真が収められていた。家族の写真だ。中睦まじそうな3人家族)
サクラ「……左側には母親らしき女性。右にはパパ。そして真ん中には今よりもほんの少しだけ幼いコスモスがいた」
シャドウ「ふふふっ、そう。コスモスと一緒にパパが写ってた」
サクラ「……」
シャドウ「あなたのパパが」
サクラ「…………っ」
シャドウ「あなたとコスモスは異母姉妹だった」
390 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/18(月) 03:05:46.86 ID:OkKiMh/No
桜野さんとコスモスさん、どっちが姉でどっちが妹かは設定上は決まってないです
がしかし、桜野さんは誕生日聞いてる(2スレ目
>>83
)ので知ってます
391 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/18(月) 03:22:21.22 ID:OkKiMh/No
シャドウ「それってつまりさ、コスモスこそパパが言ってた『本物の娘』なわけだよね?」
サクラ「……」
シャドウ「恨むことだってできたはず。でもあなたはそうしなかった」
サクラ「…………だって、あの子はなんにも悪くないから」
シャドウ「わたしには分かるよ。あなたは本当に、あの子を大切に想ってた。本気であの子を幸せにしようとしてた」
サクラ「…………だって、あの子は幸せじゃなきゃいけないから」
シャドウ「どうして?」
サクラ「だってあの子は『本物』だから……わたしがなれなかった『本物』だから……!」
サクラ「わたしが手に入れられなかった幸せをぜんぶ持ってるはずだからっ……!!」
サクラ「わたしが不幸であればあるだけっ、あの子は幸せじゃなきゃいけなかったのっ!!!」
シャドウ「……」
サクラ「はぁっはぁっ……! でもっ……!」
サクラ「でもあの子は不幸だった……家族を、両親を失ってひとりぼっちだった……」
サクラ「そんなのダメなの……あの子は幸せにならなきゃいけない……!」
シャドウ「だから『わたしが幸せにする』なんて言ったんだぁ」
サクラ「あの子はわたしが助けてあげなきゃ! 迷子のままひとりぼっちで泣いていることしか出来ない可哀想な女の子だった!!!」
シャドウ「そう思ってたのにねぇ」
サクラ「……っ!」
392 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/18(月) 03:42:55.71 ID:OkKiMh/No
シャドウ「あの子が自分で両親を手にかけたって知った時、どう思った?」
サクラ「………………」
サクラ「……バチが当たったんだって思った」
サクラ「コスモスと再会してからのわたしは、きっと人生で1番悪い子だった」
サクラ「ワガママで、欲張りで……だからバチが当たったんだ」
サクラ「きっとどこかで神様が見てて……悪い子のわたしから、ぜんぶ奪っていくんだって思った」
サクラ「だからわたしは、良い子に戻ることにした」
シャドウ「だから殺したんだ」
サクラ「……っっっ!!!」ギュウウウッ
サクラ「みんながあの子の死を望んでたっ!!! きっとあの子自身でさえそうだった……!!」
シャドウ「あなたは?」
サクラ「わたしのことなんかどうでもいい!!」
シャドウ「そうやって目を逸らすから、わたしが生まれたんだよ?」
サクラ「うるさいっ!!」
シャドウ「コスモスが死んでも、あなたは1度も泣かなかった。どうしてあんなに必死にこらえたの?」
サクラ「こらえてなんかない!! わたしは良いことをしたんだ……! みんなが喜ぶことをして……役に立てたんだもん……!! こらえてなんか……」
シャドウ「うそつき」
サクラ「うそじゃない!!!」
シャドウ「ううん、うそだよ。わたしには分かる。あなたが泣けなかったのは……」
サクラ「もうだまって……!」
シャドウ「あの妖精のせいでしょ?」
サクラ「………………え?」
393 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/18(月) 04:12:02.88 ID:OkKiMh/No
サクラ「え、え……?」
サクラ「よう……せい……?」
サクラ「ちが……う。シキは……ちがうよ……」
シャドウ「違わない。あの妖精がいたから泣けなかった」
サクラ「ち、がう……ちがう……ちがう、違う違う違うっ!! シキは関係ないっ!!」
シャドウ「関係あるよ。だってあの妖精、ずっとあなたのそばにいた」
サクラ「たしかにずっと一緒だったけど……! でもそんなの……!」
シャドウ「外ではいつもニコニコ笑ってなきゃいけないあなたにとって、あの小さなクッションは唯一あなたがあなたのままでいられる場所だった」
サクラ「っ……違うっ……!」フルフル
シャドウ「なのにあの妖精は、そんな場所にまで踏み込んだ」
サクラ「わたしが受け入れたのっ!!」
シャドウ「でもそのせいであなたは、隠れて泣くことすら出来なくなった!!!」
サクラ「っ!」
シャドウ「ほんの少し気を抜くことすら許されなくなって! ずっと笑顔のままいるしかなくて! そうやって抑え続けなきゃいけなくなった!!」
サクラ「ち、がうっ……!!」
シャドウ「あの妖精のせいで、わたしはここまで大きくなったんだ!!」
サクラ「!」
サクラ「……っ!」ギリッ
サクラ「あの子はわたしより苦しんでた!!!」
サクラ「故郷も家族も友だちも喪って! 行くあても無くなって!!」
サクラ「わたしがなんだって言うの!? あの子に比べればわたしの痛みなんてなんでもない!! あの子の方がわたしなんかよりずっと大きな悲しみを抱えてたの!!!」
シャドウ「他の誰かがあなたより悲しんでることが、あなたが泣いちゃいけない理由になるのっ!!?」
サクラ「なるよっ!!!!!」
シャドウ「!」
サクラ「はぁっはぁっ……! だって、わたし……約束したもん……」
サクラ「戦うって……ぜんぶ取り戻すって……絶対助けるって言ったんだもん……!」
サクラ「それなのに、助ける方が泣いてたら……助けられる方は不安になっちゃう……」
サクラ「……それじゃダメなの」
サクラ「大丈夫って言わなくちゃ……いつでも笑顔でいなくちゃ……ちゃんと約束守らなくちゃ……」
サクラ「泣いたって……なんにもならない……」
シャドウ「……っ」ゾワッ
サクラ「そう、そうだよ。なんにもならないんだよ……」
サクラ「わたしが泣いたからなんだっていうの? それで誰かを助けられるの? わたしの涙で誰を救えるの?」
サクラ「なんにもならない……」
サクラ「なんの意味も……価値もない……」
サクラ「そんな、なんの役にも立たないもの」
サクラ「はじめから」
サクラ「枯らしてしまえばよかったんだ」
394 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/18(月) 04:12:45.31 ID:OkKiMh/No
ここまで
395 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/18(月) 05:15:57.63 ID:Rsbr/UdOo
乙
なんでシャドウにまでドン引きされてるんだ…
396 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/18(月) 05:21:27.46 ID:zl+xI/Ni0
乙
その顔は何だ!?その目は何だ!?その涙は何だ!?
お前がやらずに誰がやる!?お前の涙で、奴が倒せるか!?この地球が救えるか!?
397 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/18(月) 05:38:37.03 ID:DQ1jw2uy0
コスモスよりサイコパス?
398 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/18(月) 05:54:27.89 ID:xklnbBX0o
人の心の闇的なかすかに残された人間性なシャドウですらもはや入り込む余地もないモンスターかロボットか
399 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/18(月) 08:34:02.33 ID:v2iQ2o+u0
思考回路がショート寸前♪じゃなくてめちゃくちゃな繋ぎ方されてるんだから救い出して家庭環境変えても死にますってそりゃ言われるわ
400 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/18(月) 11:46:16.61 ID:gv6iffgI0
シャドウ「他の誰かがあなたより悲しんでることが、あなたが泣いちゃいけない理由になるのっ!!?」
それ気に掛けてくれてる味方ポジションの台詞…
401 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/18(月) 23:09:46.81 ID:km+Kwu+4o
結構はじめっから桜野さんのこの設定考えてたの…こっわ…
402 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/19(火) 00:01:46.25 ID:vpmuVaMyo
次の主人公も桜野さんみたいな二郎系ラーメンの100倍中身こってりどろっどろの濃厚な女の子になるんかな?
403 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/19(火) 04:04:09.97 ID:u/vT7Vrio
さすがに時間ズレすぎてヤバいのでこれだけ
本編開始までの桜野さんの年表
0歳 ママの既成事実のために誕生
〜8歳まで 育児放棄期 死なない程度の世話で育てられる
8歳(誕生日) パパに捨てられる
〜9歳まで 完全家庭崩壊期 ママがとっかえひっかえ男を連れ込む
9歳(誕生日) ママに殺されかける 同日、ママが自殺
9歳 ママの妹夫婦に引き取られる 虐待開始
10歳 まいごのコスモスに出会う
〜14歳まで 求められるまま応える
14歳 本編開始 プリキュアになる
404 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/19(火) 07:54:18.58 ID:iknyC2Hs0
生まれた瞬間から酷い仕打ち
ここまでされるほどなんか悪いことしました?
405 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/19(火) 09:04:37.64 ID:XqL6NmRv0
もはやシーズンランドとかどうでもいいまである、こっちの邪悪が潰されず放置されてることへのヘイトの方が強い
406 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/19(火) 15:41:43.44 ID:bDHg6heCo
どう見ても闇の力に支配されて闇落ちするシチュエーションだったのに初めから闇じゃねえか!
407 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/20(水) 21:57:39.88 ID:1gcRJjUw0
セキュリティ証明書の期限切れで書き込めなくなってたら
mateのような専ブラを使うか
外部サイト経由して書き込むか
(例)
https://www.kyodemo.net/sdemo/b/v_news4ssnip/
https://n2ch.net/t/-/vip2ch_news4ssnip/?s=3&guid=ON
ブラウザをシークレットモードにすれば書き込める
408 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/21(木) 08:40:38.78 ID:GQUZ0xiEo
採用不採用は置いといて次作のキャラ案早めに募集しといた方が次作の話の構成練りやすいとは思うんだけど作者的にはどうなんだろ?
409 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/21(木) 14:33:08.58 ID:YN/VglBy0
ギャルゲーだったら一見攻略難度普通そうに見えて超激ムズ難易度ヒロインだ桜野さん
410 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/21(木) 23:33:56.45 ID:KSEsZyO+0
最終章まだまだ終わり見えないな
411 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/22(金) 01:07:21.05 ID:35YHzLpxo
年末特有の理由なき忙しさが押し寄せてくる……年内完結は正直無理そうです……
次作は次作で完全に独立させます 今作中で次作のキャラ募集することはないです そもそもいつ始められるかすら分かりませんので なんならプリキュアじゃないの挟むかもしれませんので 長編連続すると病みそうだし
あと次作のプリキュアやる時は今作ほど重たくはならない予定 安価で進行するとどうしてもギャグテイストになるのでもう全編ギャグでやったろかって感じです ただ安価で色々決めるつもりな都合上、今作ほどキャラを大事にできないかもしれないのが懸念点
今回の更新遅れたのも、桜野さんが思いのほか深めに堕ちちゃって戻ってこなくなったので悩んでたんですが、この辺も安価にぶん投げることになるのかなあと
412 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/22(金) 01:17:57.66 ID:35YHzLpxo
シュパァァンッ
シア「……やはり厳しいですわね」
朱「ふぅぅ……サイカの居場所が分からない以上、桜野ちゃんをなんとかしたいんだけど……」
雪菜「はぁはぁ……3人でやっても全然ダメそうですね……」
シア「ライガたちとの戦いから、ずっと力を使いっぱなしですわ。少し休憩しましょう」
雪菜「はいぃ……」ヘタッ
透「……」
シキ「透も……」
透「……」ジッ
サクラ(in結界)「」
透「……」ギュ
シキ「透……」
シキ「………………もし、もしもなのです」
シキ「もしも桜野が目を覚まして、その時本当にシキたちが知らない桜野になってたら……どうするです……?」
朱「そ、そうならないために……」
シキ「……だからもしもの話なのです」
シキ「桜野が戦ってるのが本当に桜野の偽物だとしたら、そうなる可能性はすごく高いと思うのです。もしそうなったら……」
朱「……」
雪菜「……」
透「……戦うよ」
シキ「……!」
透「戦って、本物の桜野を叩き起こす。諦めないよ、絶対」
シキ「……うんっ」
雪菜「でもシキちゃん、なんで桜野さん勝てないって思うんですか? もしかしたら勝てる可能性だって……」
シキ「それは……」
シキ「……」
シキ「これはシキの……願望、みたいなものかもしれないのです」
雪菜「願望?」
シキ「桜野に負けてほしいって思ってるんじゃないよ。でも……」
透「……」
シキ「桜野は……勝っちゃいけない気がするのです」
413 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/22(金) 01:22:17.44 ID:35YHzLpxo
ドガァァァンッ!!!
ドガッガッ
ドサッ
シャドウ「かはっ……!」
ヒュンッ
シャドウ「!」ピクッ
ドガァンッ!
シャドウ「うっ、くぅ……!」ズザザッ
サクラ「……」ギロッ
シャドウ「っ!」ゾッ
シャドウ「ほんとにわたしを殺す気なんだ……後悔すると思うけど?」タラ-
サクラ「命乞いのつもりなら、もっと練習した方がいいんじゃない?」
シャドウ「っ……ご忠告どうもっ!」ダッ
サクラ「……」
414 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/22(金) 01:23:19.27 ID:J+9RiJy8o
根本的に壊れてるというか人生のルートはじめから間違ってて闇でも人の手でも桜野さんを変えるのもう無理な気が…
415 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/22(金) 01:29:45.75 ID:49Xl99u80
桜の花は もう とっくに枯れていたんですね
416 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/22(金) 01:32:06.75 ID:35YHzLpxo
雪菜「勝っちゃいけないって……」
シキ「う、うまく言えないのですけど、独りで勝っちゃいけないというか……」
朱「独りで?」
シキ「あ、ぅぅ……」
透「……今の桜野、間違ってる」
雪菜「え?」
朱「た、確かに全部一人で抱え込もうとしてるけど……」
透「そんな桜野を桜野自身が否定するとしたら、桜野が1番言ってほしくない言葉を言えるとしたら……それって桜野の本心みたいなものなんだと思う」
雪菜「本心……?」
透「闇の力で象られている以上、性質そのものは闇だと思うんだけど……元になってるのは多分……」
シキ「そ、そうなのです! 桜野はずっと本心を隠してるみたいだったのです!」
朱「じゃああの時桜野ちゃんに見た影は……」
雪菜「で、でももしそうだとしたら、それだって桜野さんの一部なんじゃ……」
透「うん。もし本当に桜野の本心なら、それだけは消しちゃいけない。シキが言いたいことって……」
シキ「そうなのです! シキより説明上手なのです!」
透「今の桜野は……どこか昔の私に似てるんだと思う」
朱「そうかもしれないわね……」
透「桜野にも伝えてあげなきゃ……私が変われたのは……」
雪菜「……んぇ?」
朱「どうしたの?」
雪菜「いやなんか……透さん……?」
透「? なにかついてる?」
雪菜「ついてるっていうか……それ……」
透「??」
417 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/22(金) 01:42:32.69 ID:35YHzLpxo
サクラ「……はぁ」
シャドウ「うっ……がふっ! げほげほっ……!」ガクッ
サクラ「いい加減しぶといなぁ。まだ消えないの?」
シャドウ「へ、へへっ……あなた次第じゃない……?」ニヤッ
サクラ「……あっそ」シャッ
シャドウ「!」
ドガガガガァンッ!
シャドウ「うぁっ、くぅ……!」グタッ
サクラ「じゃあ終わらせよっか」ノシッ
シャドウ「っ!?」
サクラ「あんまり暴れないでよ。左腕しか使えないんだか……らっ!!」ギュッ
シャドウ「あぎゅっ!??!?」ビクンッ
サクラ「……」グググッ
シャドウ「う゛ぁ……はっ……かはっ……!」
サクラ「……」ギギギギッ
シャドウ「かひゅっ……はへ、へ……へはははっ♪」
サクラ「なに笑ってるの……」ギギギッ
シャドウ「おんっ、なじ……だねっ……あ゛ぅ゛っ……!」
サクラ「……」ググッ
シャドウ「ママとっ、おんなじだねっ……ぁ゛……コスモスのときとっ……おんなじ、だねぇっ……!」
サクラ「もういい……」ギギギッ
シャドウ「あがっ……ぁ゛あ……ぞ、それ、に゛……ぞれにぎっどっ……あ゛ぁだっ……」
サクラ「黙って消えて」ギリギリッ
シャドウ「あなだはっ……ごれがらっ……ごやっ、でっ……えぅ゛っ……!」
サクラ「……」ギギギギッ
シャドウ「みんなのこともころすんだぁ……」
サクラ「!」ピタッ
418 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/22(金) 01:52:55.49 ID:35YHzLpxo
サクラ「………………は?」
シャドウ「げふっ、げほげほっ……げほっ、げほっ……! あ、はは……」
サクラ「みんな……? みんなって……なに……?」
シャドウ「みんなはみんなだよぉ……透ちゃんに、朱さんに、雪菜ちゃん……」
サクラ「みんなを……殺す? わたしが?」
シャドウ「うんっ……」
サクラ「なっ……ば、バカ言わないでっ! そんなことするわけないっ!!」
シャドウ「するんだよ……あなたはね、今わたしの首に手をかけているように……」
サクラ「……っ」
シャドウ「みんなを殺すの♪」
サクラ「ありえない!!!」グッ
シャドウ「あきゅっ……!!?」
サクラ「惑わそうったってそうはいかないから! 第一、殺す理由も戦う理由も何一つない!!」
シャドウ「そうっ……かなあ……ぁが……」
サクラ「今ここであなたを倒す! そうすればわたしが目覚める! それでぜんぶ元通り! そうでしょ!?」
シャドウ「きっとみんな気づかないよ……」
サクラ「え……?」
シャドウ「ふふっ……」
サクラ「き、気づかない? 気づかないってなに? どういうこと??」
シャドウ「そのまんまぁ……」
サクラ「そ、そんなわけない……そんなわけないでしょ!? だって!!」
シャドウ「だってぇ」
サクラ「っ」ビクッ
シャドウ「今のあなた……」
サクラ「……っ!!!」
シャドウ「闇そのものだもん」ニタッ
419 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/22(金) 01:53:24.48 ID:35YHzLpxo
ここまで
このルートならきっと桜野さんをぶっ倒せる
420 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/22(金) 01:56:03.86 ID:9+zL9a1yo
乙
もうサイカ様影薄いというか桜野さん案件のが難易度的にほぼラスボスでは
421 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/22(金) 02:04:05.35 ID:h1WQXVEY0
乙
もう少し軽い作風にしてたらクリスマスパーティー回とかやれたかな
422 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/22(金) 02:12:15.57 ID:1YhczJ1P0
乙
サンタさんがちっちゃい頃の桜野ちゃんに透ちゃん達並みの友達をプレゼント出来てたら人生の分岐点出来てたかもしれない
423 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/22(金) 08:23:01.26 ID:WiVSs3o3o
奇跡的に悪党に拳向けられてるだけで育ち方的には根本的なところで善悪の区別ついてなさそうだしな
424 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/22(金) 23:34:40.45 ID:7Y4D9cv20
もうサイカ様はサクッと済ませちゃって良いんじゃね?ってくらい桜野さん問題のが深刻というかクライマックス的な雰囲気がある
425 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/23(土) 21:55:06.57 ID:ijctuFAg0
オトナプリキュア始まるまでに完結が当初の目標だったのに完結する前にオトナプリキュア終わっちゃったぜ
426 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/24(日) 19:29:29.87 ID:3HeTIHQ6o
もっと平和な状況なら誰がサンタさん信じてるとかクリスマスっぽい話をしてたかもしれない
427 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/24(日) 23:06:44.51 ID:NucLLHPEo
ジカンナイヨ-
これが年内最後の更新になるかもしれません……
428 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/24(日) 23:07:29.77 ID:Fg/RE2Omo
転職したくなるようなブラックな職場だ
429 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/24(日) 23:20:21.08 ID:NucLLHPEo
サクラ「やみ……闇? そのもの? わ、わたしが???」
サクラ「な、なに言ってるの……? 意味わかんない……そんな、闇なんてそんな……あるわけ……」
シャドウ「それがあるんだよ……」
サクラ「ウソだ!!!」
シャドウ「ウソじゃないよぉ……人聞き悪いなぁ……」
シャドウ「目覚めたあなたを見たら、みんなどう思うかな……? きっとこう思うよ……」
シャドウ「桜野、負けちゃったんだ……でもきっとまだ間に合う……早く助けてあげなきゃ……」
サクラ「っ……!」
シャドウ「それでね……あなたを攻撃するの……」
サクラ「そ、そんな……」
シャドウ「どれだけ言っても分かってくれなくてね……みんなの攻撃、なんとか躱しながら……違うの、待って、みんな聞いてーって……」
サクラ「……っ……!」
シャドウ「でも伝わらなくて、どんどん追い詰められて……躱しきれなくなって、つい反撃しちゃってね……」
サクラ「はっ……はっ……!」
シャドウ「しまったって思って、謝ろうとするんだけど……みんな、やっぱりって顔をするの……」
サクラ「はぁっはぁっ……!」
シャドウ「みんながね、あなたを見るの。怒りと恨みのこもった瞳をあなたに向けるの」
サクラ「はっ、はっ……そ、そんなっ……!」
シャドウ「それで、それでね、みんなが言うの……本物の桜野を返せ、って」
サクラ「!!!」
430 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/24(日) 23:22:26.41 ID:5tnb5OWdo
これでダメならお手上げだぜ
431 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/24(日) 23:30:39.86 ID:sAg7zYzw0
これでもダメならもう無敵の人
432 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/24(日) 23:32:36.68 ID:NucLLHPEo
サクラ「ほん、もの……?」
シャドウ「意味わかんないねぇ……だってあなたは、自分が本物のつもりなんだもんねぇ……」
サクラ「そ、そんっ……! そんなの当然でしょ!? だ、だってわたしは……! わたしがっ……!!」
シャドウ「ふふっ……」ニヤッ
サクラ「っ……!!」ギリッ
サクラ「だったらあなたはなんだっていうの!? あなたこそカラミティ帝国が作り出した偽物でしょ!?」
シャドウ「違うよ……わたしはあなた。最初からそう言ってるでしょ……?」
サクラ「っ……ちがう! あなたはわたしじゃない! 姿かたちをそっくりにしたからって、そんなのただの紛い物でしかない!」
シャドウ「そうかなぁ……」ニヤニヤ
サクラ「わたしはわたしだ! わたしだけがわたしだっ!! だからあなたを倒して、わたしが目を覚ます!!」
シャドウ「へぇぇ……そんなに目覚めたいんだぁ……」
サクラ「当たり前でしょ!? こんなところはやく抜け出して……」
シャドウ「あなたのことなんて誰も必要としていないのに……?」
サクラ「え……」
433 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/24(日) 23:35:28.48 ID:hzokYQQO0
またサクラに攻撃させたらもう二度とチャンスは来ないぞ
呼吸する暇すら与えず休まずジャブを叩き込めシャドウ
434 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/24(日) 23:47:11.62 ID:NucLLHPEo
サクラ「だ……誰も……? でも……でもわたし……」
シャドウ「はじめからそうだったでしょ……?」
サクラ「はじ、め……?」
シャドウ「あなたはパパの本物の娘じゃなかったでしょ……?」
サクラ「……っ! そ、それはっ……!」
シャドウ「ママにとってもそうだったでしょ……? 子供だったら何でもよかったんだもん。あなたが必要だったわけじゃない……」
サクラ「で、でもっ……!」
シャドウ「叔母さんたちが欲しがったのだって単なるサンドバッグだったもん……別にあなたじゃなくてもいいよね……?」
サクラ「でもっ、でも学校とかっ、街の人とかっ……色んな人が頼ってくれてっ……!!」
シャドウ「それだって、面倒ごとを都合よく引き受けてくれるなら誰でもよかったでしょ……?」
サクラ「……!」
シャドウ「だからコスモスが大事だったんだよね……唯一、本当に、心から、あなたを必要としてくれたもんね……」
サクラ「はぁっはぁっ……!」
シャドウ「でもそのコスモスは、あなたが殺しちゃったよ……?」
サクラ「ぅぅぅ……っ!」ギリッ
435 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/25(月) 00:00:17.09 ID:6O7arnIao
サクラ「で、でもっ……それでも透ちゃんたちならっ……! みんなだったらわたしのこと……!!」
シャドウ「そのみんなが、あなたを殺そうとするんだよ?」
サクラ「!」
シャドウ「あなたを殺して、『本物の桜野』を取り戻そうとするの」
サクラ「そん、ぁ……はっ、はぐっ……!」
シャドウ「本物のあなたってなんだろうねぇ、どこにいるんだろうねぇ……今ここにいるあなたは、一体なんなんだろうねぇ」
サクラ「はぁーっ……ぁくっ、はぁーっ……!!」
シャドウ「分かることは一つだけ。あなたじゃないんだよ。みんなが取り戻そうとするのは、みんなが会いたがっているのは、あなたじゃない」
サクラ「そんっ……なの……!」フルフル
シャドウ「うん、そんなの間違ってるよね。だってあなたはあなただもんね。きっとみんなの方が、世界の方が間違ってる。そうだよね?」
サクラ「はっはっ……っ……ぁ……!」
シャドウ「だからこう思うの……これは夢だ。きっとまだ目覚めていないんだ。目の前にいるみんなは、透ちゃんは朱さんは雪菜ちゃんは、みんな偽物だ」
サクラ「っ……!」
シャドウ「みんなきっとどこかで戦ってるんだ。だったら助けなきゃ、わたしが助けに行かなきゃ。だからはやく、こんな偽物やっつけなきゃ……」
サクラ「はっはっ……ち……が……!」
シャドウ「そうやって、みんなを殺すの」ニコッ
サクラ「っ!!」
436 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/25(月) 00:13:56.74 ID:6O7arnIao
サクラ「ちがっ、ぅ……っ! はぁーはぁーっ!!」
シャドウ「……ほら、力入れてよ」ソッ
サクラ「っ!」ビクッ
シャドウ「さっきはできたでしょ? さっきみたいに目いっぱい力を込めて、わたしの首を絞めてみてよ」
サクラ「っ……ぁ……うぁ……!」フルフル
シャドウ「そしたらみんなに会えるよ?」
サクラ「はぁっはぁっ……ぅく……ぇ……はっはっ……!」カタカタ
シャドウ「楽しみだねぇ。みんなに会うの楽しみだねぇ……みんなを殺すの楽しみだねぇ」
サクラ「はぁっはぁっ! やっ……いやっ……!」
シャドウ「こうやって馬乗りになってね、首に手をかけて、力を込めて……最後の最後、みんなどんな顔するかなぁ……!」
サクラ「や、だっ……! やだっ、やだっ……!! やめっ……!」
シャドウ「『桜野さん』」
サクラ「っ!!?」ビクッ
シャドウ「『私の声、きっと届いてますよね……お願いです。私の大好きな桜野さんに戻ってください……』」
サクラ「っはー、っはー! や、だっ……!!」ガタガタ
シャドウ「『桜野ちゃん……本当の自分を思い出して……』」
サクラ「やめてっ……! やめてぇっ……!!」ブルブル
シャドウ「『本物の桜野ちゃんは、そんな偽物なんかに負けるはずないわ……』」
サクラ「やだやだやだやだっ!!」ガクガク
シャドウ「『桜野……』」
サクラ「っ……!!!」ゾワッ
シャドウ「『私、桜野のこと……ずっとずっとずぅっと……』」
サクラ「いやっ……」
透『信じてるから』ニコッ
サクラ「いやあああああぁぁぁぁぁぁぁあああああああっ!!!!!!!!!!!」
437 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/25(月) 00:27:42.01 ID:6O7arnIao
サクラ「はっ……! はっ……! うくっ、えぅっ……!」フラフラ
サクラ「や、だっ……やだや、だっ……ぁ……!」フラッ
ドサッ
サクラ「あうっ……はーっ、はーっ! いやっ、ぁ……!!」ガクガク
シャドウ「……」ムクッ
サクラ「やだっ……やだやだや、あ゛……うぷっ……! おえ゛っぇ゛……!!」ビチャッ
シャドウ「……」
サクラ「え゛……っっえ゛ぇ……んっ、ぶ……!!」ビチャビチャッ
シャドウ「……終わりかな」
サクラ「っう゛……! うえ゛っえ゛ぅっ……!」
シャッ
サクラ「あぇ……?」
ドガァンッ!
立ち上がれないサクラをシャドウが蹴り飛ばした。
サクラ「は、が……あ゛あ゛っ、ぁ゛……」ビクッビクッ
シャドウ「……もう」グイッ
サクラ「う゛ぁ……」ダランッ
シャドウがサクラの胸ぐらを掴んで持ち上げる。
シャドウ「抵抗する気力もないんでしょ?」
サクラ「……ひゅー……っ、ひゅー」
シャドウ「諦めて消えちゃいなよ……」グググッ
サクラ「うああ゛っ……」
シャドウ「ねっ!」ズムッ
サクラ「ぉご……!」
ドッガガァンッ!!!
シャドウ「はぁ……」
シャドウ「あんまり頑張っても苦しい時間が伸びるだけだよ?」
サクラ「っう゛……」グタッ
シャドウ「でもまあ、そんなに嬲られたいなら……」パキパキ
サクラ「っ……」
シャドウ「望み通りにしてあげる!」ダッ
438 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/25(月) 00:44:28.25 ID:6O7arnIao
ドガガンッ
ドコッ
ドカァァァンッ!
シャドウ「はぁぁ!!」ドゴッ
サクラ「うぎっ、っ……!」グラッ
シャドウ「たっ!」ドカッ
サクラ「ぉぶ……っ……!」ズシャッ
シャドウ「ふぃ……」パンパンッ
サクラ「ぁ゛……は……」グタッ
シュパァァンッ
シャドウ「あ」
桜野「っ……は……」
シャドウ「……これで本当に最後にしよっか」テクテク
桜野「………………」ボヤ-
桜野(体が……動かない……)
桜野(視界が霞む……焦点が合わない……)
桜野(目を瞑ってしまったら、もう二度と目を覚まさないだろう……)
桜野(いいのかな……それで……)
桜野「……」ボ-
桜野(ダメだ……そんなの……しっかりしなきゃ……)
桜野(勝たなきゃ……こんな偽物、はやくやっつけなきゃ……)
桜野(わたしにはやらなきゃいけないことがある……倒さなきゃいけない敵がいる……)
桜野(守らなきゃいけない人が……救わなきゃいけない世界が……果たさなきゃいけない約束があるんだ……)
桜野(こんな……ところで……)ギュッ
桜野「………………?」
桜野「…………!」
桜野(なん、で……? なんでここに……?)
439 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/25(月) 00:55:50.75 ID:6O7arnIao
透「それって……どれ?」
雪菜「それですよそこ! なんか……透さん光ってる!」
透「え?」ポワ-
シキ「ほんとなのです! マジックです?」
透「今やるわけないでしょ……」
シア「ではなぜ……ま、まさか攻撃!?」
朱「お、落ち着いて! 透ちゃんはいつも輝いてるしそこまでおかしくないんじゃ!?」
透「いやおかしいから……って2人も光ってる!?」
雪菜「うわわっ、ほんとです!?」ポワ-
朱「みんな光ってない!?」ポワ-
シア「あらワタクシも?」ポワ-
シキ「シキも! シキもなのです!」ポワ-
透「いったいなにが…………あ!」
朱「ってことは……?」
シア「なるほど、この光……」
雪菜「え? あ、これってつまり……」
シキ「うんっ、うんっ……!」
透「みんな……行くよ!」バッ
朱「ええ!」バッ
雪菜「はいっ!」バッ
「「「プリキュア!!!」」」
440 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/25(月) 00:59:21.89 ID:31qNuXTA0
プリキュア名物
光ればなんとかなる
441 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/25(月) 01:10:01.72 ID:6O7arnIao
桜野「……ウィッシュ……スター……?」
桜野(いつから握っていたんだろう……)
桜野(分からない、もうなにも……でも、これがここにあるってことは……)
桜野(そっか……)
桜野「おわ、り……なんだ……」
桜野(そうだ、そうだった……思い出した。わたし、決めたんだった……)
桜野(ダメだったんだ……わたしの力じゃ届かなかったんだ……なんにもできなかったんだ……)
桜野(だからここに……)
桜野「……っ」ギュッ
桜野(それならわたし……願わなきゃ……)
桜野(今、苦しい思いをしている人がいる……)
桜野(これから、悲しい思いをする人がいる……)
桜野(このままじゃ、今も、これからも……すべて闇に閉ざされてしまう……)
桜野(そんなのダメだ……みんなの未来……わたしが守らなきゃ……)
桜野(闇を払って……光をもたらして……ぜんぶ終わらせるんだ……)
桜野(そうすればもう、誰も戦わなくていい……傷つかなくていい……喪わなくていい……)
桜野(そうすればきっと……みんな笑顔になれるんだ……)
桜野(だから願わなきゃ……)
桜野「っっ」ギュウウウッ
桜野(ウィッシュスター、先っぽとんがってて痛い……はず。でももうなんにも感じないから、力いっぱい握りしめてしまおう)
桜野(それで、願うんだ)
桜野(声を出すのも辛いけど、今だけちょっと頑張ろう……ちょっとだけ頑張ったあとは、ほんの少し眠ってしまおう……)
桜野(振り絞って……届けるんだ……)
桜野(そのために……ウィッシュスターは今、この手の中にある……)
桜野(そのために……わたしは今、生きている……)
桜野(だから、だから……みんなの願い……わたしがここで叶えなきゃ……)
桜野(闇を消し去らなきゃ……)
桜野(すべてを取り戻さなきゃ……)
桜野(世界を守らなきゃ……)
桜野(ぜんぶ救わなきゃ……)
桜野(約束を果たさなきゃ……)
桜野(みんなを……)
桜野「………………だれか」
桜野(助けなきゃ……)
桜野「………………………………たすけて」
桜野(………………あ……れ……?)
442 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/25(月) 01:12:14.43 ID:IDEvm5aAo
バンダイが玩具として発売するとき幼児にとって危なそうな形状だなウィッシュスター
443 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/25(月) 01:15:14.97 ID:IZf6f8sbo
誤飲したら大変だDXウィッシュスター
444 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/25(月) 01:17:46.79 ID:2Yi4/AxM0
踏んだら痛そうウィッシュスター
445 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/25(月) 01:24:38.75 ID:6O7arnIao
キラッ
ヒュンッ
ダダダァンッ!!!
空が瞬き3つの影が飛来した。
それが降り立った場所には六花が、花弁が、飛沫が舞い上がる。
シャドウ「なにっ!?」
「「プリキュア!!」」
シャドウ「っ!」
そしてそれらを切り裂き……
ブーケ「ガーデンシュート!」ダダダダンッ!
クリスタル「冷波手裏剣!」バシュウウウッ!
シャドウ「うぁくっ! きゃあっ!?」
花の弾丸と氷の手裏剣がシャドウを襲う。
桜野「っっ……?」
突然のことに理解が追いつかない桜野。
その目の前で……
バサッ
桜野「……!!!」
海を湛えるマントがたなびいた。
桜野「っぁ……」
桜野「っ……っ……!」
桜野「な、んっ…………なん……でっ……!」
「聞こえたよ」
桜野「ぁ……」
クリア「助けにきたよ」ニコッ
桜野「ぁぁぁ……!」
446 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/25(月) 01:25:08.82 ID:6O7arnIao
ここまで
447 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/25(月) 01:26:14.99 ID:g56AXRJS0
乙
ラストバトルみたいな雰囲気
448 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/25(月) 01:27:43.17 ID:31qNuXTA0
乙
おぉ…ここで願いを使ってしまったか
449 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/25(月) 10:45:47.38 ID:UZw4nWHao
乙
おそらく(確定で)劇中一番格好良い透ちゃんの登場シーン
450 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/28(木) 20:20:11.29 ID:6qHPUEHx0
やはり年明けまでダメか
451 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/31(日) 19:45:21.28 ID:dCK0zuwUo
いつの間にか大晦日……
生存報告だけです。すいません。
もう少々お時間いただきます。
一応桜野さん救出→サイカ様戦でおしまいの予定なのでそんなに長くはかからない。はず。
サイカ様戦に関してはあっさり目の味付けというか、多少ご都合しても許してほしいなあって。プリキュアだし。
ご質問等ありましたらお気軽にどうぞ。
来年もよろしくお願いいたします。
良いお年を。
452 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/31(日) 19:50:17.62 ID:8xjFY2uR0
乙 やはり来年じゃないと無理か
453 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/31(日) 19:53:27.54 ID:Y7MFzrZQo
乙
次作プリキュアはネームドキャラ何人くらいになる予定?
454 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/31(日) 19:56:21.08 ID:QltxPdqoo
おつおつ
年末年始はしょうがない
良いお年を〜
455 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/31(日) 23:20:20.31 ID:muYDinUqo
乙
次作プリキュア何年後か分からんが変身前と変身後のキャラ設定いくつか考えて待ってるよ
456 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/03(水) 00:49:25.96 ID:yksmTkXGo
三ヶ日は一度もやれずか
457 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/03(水) 23:53:41.95 ID:rJnzdELQo
やる
一応三が日中ってことになんないかなあ……なんないよなあ……
ていうか正月ってなんなら平日より忙しくねえか?
次作ネームドは安価で人数決めるつもりですが、追加キュア含めせいぜい5±2人とかだと思います 人数多いの楽しそうだけど捌ききれなくなるのが怖い
458 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/03(水) 23:54:56.84 ID:uIKLtpRco
おいしーなタウンならこの時期は美味しいご飯食べることに忙しくなるな
459 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/03(水) 23:59:26.58 ID:rJnzdELQo
桜野「はぁはぁっ……みんな……!」
シキ「桜野っ!!」ヒョコッ
桜野「シ、キ……!」
クリア「……」チラッ
モクモク
ブーケ「偽物とはいえ、まさか本当に桜野ちゃんと戦うことになるとは……」
クリスタル「あの……さっきの、手応えどうでした……?」
ブーケ「えーっとぉ……」
ビュオオッ
ブーケ「!」
ブワッ
シャドウ「……」シュウウウ…
クリスタル「あー……」
シャドウ「どうしてここに……」ギロッ
クリスタル「うっ……こういう気分かぁ……」
シャドウ「まぁいいや……」パキパキ
ブーケ「そんで全っ然効いてないわね……」
シャドウ「邪魔はさせない!」ダッ
クリア「朱! 雪菜!」
ブーケ「ここは任せて! 透ちゃんは桜野ちゃんを!」ダッ
クリア「うん!」
クリスタル「正直あんまり長くはもちませんからね!」タタッ
クリア「お願い!」
460 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/04(木) 00:11:19.14 ID:hxOLHY5Oo
桜野「っ……は……」カタカタ
シキ「桜野……?」
桜野「っ……」
クリア「桜野」クルッ
桜野「!!!」ビクッ
シキ「ど、どうしたのです……?」
桜野「見ないでっ!」ササッ
シキ「え……」
クリア「……どうして?」
桜野「だ、だって! 今のわたしは闇だって! 闇そのものだって……っ!!」
シキ「!」
クリア「桜野……」
桜野「ちがっ、違うって、わたしっ……みんな気づかないって……! わたしじゃないって……!!」カタカタ
シキ「さ、桜野、落ち着くのです……!」
クリア「……」
桜野「本物のわたしはっ……ちがっ、くて……! わたしっ……みんなのことっ……!」ガタガタ
クリア「……桜野、こっち向いて」
桜野「わたしじゃ……! みんなの本物にっ……!!」ブルブル
クリア「桜野!」パムッ
桜野「うにゅっ!?」ビクッ
クリア「……」
桜野「ぅ、ぅ……!」
クリア「……ばか」
桜野「えぅ?」
クリア「私が本物の桜野を見間違えるはずないでしょ」
桜野「!!!」
桜野「と、透ちゃ……!」
シキ「そうなのです。あんまり見くびらないでほしいのです」プク-
桜野「シキ……!」
シキ「シキたちが迎えに来た桜野は、桜野だけなのです」ニコッ
桜野「う、ぅぅ……!」
461 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/04(木) 00:24:46.39 ID:hxOLHY5Oo
桜野「でもっ……でも、わたしっ……!!」
クリア「……桜野はさ、どうしてプリキュアになった?」
桜野「え……?」
クリア「私はね、強くなりたかったんだ」
桜野「強く……」
クリア「本当の私はすごく……本当にすごく弱い。でも守りたいものとか、助けたい人がいた」ナデナデ
シキ「んぅ? んっ、ふふっ」
桜野「……」
クリア「だから変身した。プリキュアになった」
桜野「うん……」
クリア「変身すれば弱い自分を捨てられるって思ったんだ。強くなれた気がした」
クリア「プリキュアになって、拳を握って力強く踏み込めば、どんな敵にも負けない気がした」
クリア「そう、自分にも」
桜野「……」
クリア「全速力で走ったよ、逃げるみたいにさ。誰よりも早く、誰よりも遠く。じゃないと、弱い自分に追いつかれる気がしたんだ」
クリア「でもね、そうやってなにもかも振り切った先で、裸の自分に出会ったよ」
クリア「すべてを置き去りにしたつもりだった。でも、自分からは逃げられなかった」
クリア「むしろね、自分以外のすべてを置き去りにしたら、そこに残るのは何のしがらみもない自分自身だけだったの」
桜野「うん……」
クリア「嫌だったなぁ……すごく苦しかった」
クリア「だってその自分は、ずっと目を逸らし続けてきた自分なんだもん。見ないようにひた隠しにしてきた自分自身なんだもん」
クリア「変身するたび、そんな自分に出会うの。強くなろうとした先で、弱い私がこっちを見てるの」
クリア「結局私はどれだけ変身しても、私以外の何者にもなれなかったんだ」
桜野「……」
462 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/04(木) 00:38:30.67 ID:hxOLHY5Oo
クリア「認めたくなかった。強くならなきゃって思った。でも出来なかったから、今度は弱さを認めたフリをした」
クリア「弱くたって構わないって開き直って、たくさん逃げたよ。色んなものに縋った。そうやってまた、自分を隠した」
クリア「でもね、ほんの少しあなたの顔が見えなくなるだけで、本当の自分が顔を出すの」
クリア「分かってたよ。そんなの単なるその場しのぎだよね」
クリア「そんなんだから桜野がいなくなった時、ついに隠しきれなくなっちゃった」
クリア「ひとりが怖くて、弱くてワガママ。どう足掻いても私は私でしかなかった」
桜野「……」
クリア「でもね、それでいいんだって気づいたよ。だって当たり前だもん」
クリア「私は私。嫌でも苦しくても、そこにいるのが本当の私。どれだけ強いフリをしても、どれだけ見ないフリをしても、やっぱりそれが私なの」
クリア「ひとりが怖いよ。だからみんなで来た。桜野がいなきゃヤダよ。だから迎えに来た」
桜野「……うんっ」
クリア「私思うんだ。変身は、自分を捨てるためにあるんじゃない。自分と向き合うためにあるんじゃないかって」
クリア「私が私であるために、全身全霊私で在り続けるために、プリキュアがある」
クリア「変身するたび自分自身を問いただす。そうやって今の私はここにいるんだって」
桜野「……うんっ」
クリア「でもね、ひとりじゃ気づけなかったよ」
クリア「みんなが……朱が雪菜が、シキがシアが、桜野がいたから気づくことができた」
シキ「ん」ニコッ
クリア「ひとりじゃダメでもみんながいた。みんなが支えてくれたから受け止めることができた」
桜野「……うん」
クリア「だからさ……」スッ
桜野「……!」
クリアが桜野の前に手を差し出す。
クリア「変身しよう、桜野。あなたがあなたであるために」
クリア「大丈夫、あなたはひとりじゃない。私がいる。みんながいる」
クリア「そのことをあなた自身に見せつけてやるの」ニコッ
桜野「……っっ」
463 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/04(木) 00:39:28.72 ID:gtxoNYZgo
時間かなりかかったけど成長できた
464 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/04(木) 00:54:32.47 ID:hxOLHY5Oo
桜野「透ちゃんっ……」
クリア「あ、それと私、けっこう怒ってるからね」
桜野「へ?」
クリア「約束」
桜野「あ」
クリア「『突然いなくなったりしないよ。ずっとあなたのそばにいる』」
桜野「あー……」
クリア「『あなたはもう独りじゃない。二度とそうはならない。わたしがさせない』」
桜野「あ、あの……」
クリア「『わたしを信じて』って言った」
桜野「よ、よく覚えてるねぇ」
クリア「だって嬉しかったもん」
桜野「ごめんなさい……」
クリア「今回だけだから」
桜野「はい……」
クリア「もしまた破ったら……泣く」
桜野「え、泣く? 絶対に許さないとかじゃなくて?」
クリア「うん、いっぱい泣く。見たい?」
桜野「……ちょっとね」
シキ「いじわるなのです?」
桜野「……かもね」
クリア「…………ぷっ」
桜野「ふふっ」
シキ「あははっ」
桜野「……透ちゃんすごいや。いつの間にか大きくなって」
クリア「そんなことない。私やっぱり、ひとりじゃまだまだ弱っちいもん。だから……一緒に」
桜野「うんっ……!」ギュ
465 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/04(木) 00:55:37.01 ID:hxOLHY5Oo
ここまで
遅くなりましたが、あけましておめでとうございます
更新頑張りますので、本年もよろしくお願いいたします
466 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/04(木) 00:57:58.47 ID:AV4HGmhp0
乙
2人のイチャイチャのために全力で時間稼ぎ頑張る人達って本家プリキュアでよくあるよね
467 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/04(木) 19:15:16.28 ID:sw0X0NJuo
胸も大きくなるかな
468 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/04(木) 22:53:47.07 ID:hxOLHY5Oo
「「冷波蔦壁!!」」
ズズンッ!
シャドウの行く手に巨大な壁が立ち塞がった。
しかしシャドウは、それを歯牙にもかけない勢いで突進する。
シャドウ「だぁぁあああっ!!!」ギュンッ
ズガァンッ!
クリスタル「うくくっ……!」ビリビリ
ビシッ
ビキビキビキッ!
ブーケ「うそ……」
バギャァァァンッ!!!
ブーケ「くっ……!」
クリスタル「うわっ、ぁ……きゃっ……っ!?」ビュオッ
衝撃に巻き込まれ、クリスタルの体が浮いた。
ブーケ「雪菜ちゃん!?」
クリスタル「っ、っと……だ、大丈夫です! でも……!」ズザッ
ガラガラガラ…
シャドウ「……」ギロッ
クリスタル「覚悟はしてましたけど、ここまでとは……」
ブーケ「特殊な攻撃一切無し。ただただ速くて重いだけなのがこんなにキツイなんてね……」
シャドウ「2人とも、あとで相手してあげるからさ……そこどいてくれないかな……」
ブーケ「そ、そういうわけにはいかないんだけど……」
シャドウ「どうしてもダメなら……」ググッ
クリスタル「ひっ……」
ブーケ「と、とにかく時間稼ぐわよ!」
クリスタル「は、はい!」
シャドウ「はぁっ!!」ギュンッ
シャドウがまっすぐ突っ込んでくる。
その拳が、今にもブーケたちを襲おうとしたその時だった。
フワッ
シャドウ「え……?」
シャドウの視界いっぱいに、桜の花弁と魚が舞った。
サクラ・クリア「「桜流し!!」」
ギュオオッ!
シャドウ「っ!!?」
声が聞こえた瞬間、大量の桜と魚が殺到。
ギュオオオオオッ!!!
シャドウ「うあっ、く……! うぐっ……きゃあっ!!」
ドパァンッ!!!
理解よりも早く迫った奔流に、シャドウは為す術なく押し流された。
469 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/04(木) 22:55:11.85 ID:hxOLHY5Oo
前スレ
>>480
より
桜流し(サクラウェイブ)
桜の花弁と魚が綺麗な水に流れるイメージ映像の後に目標に向かって大量の桜の花弁と魚がぶつけられる
470 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/04(木) 22:55:18.63 ID:0XM3Srpz0
不意討ち初見合体技!
471 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/04(木) 22:55:54.64 ID:hxOLHY5Oo
>>469
前スレじゃなくて1スレ目でした!
472 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/04(木) 23:05:41.95 ID:hxOLHY5Oo
クリスタル「い、今のって……!」
ブーケ「っ!」クルッ
サクラ「遅くなりましたぁ!!!」
ブーケ「桜野ちゃんっ!」
クリスタル「桜野さぁぁぁん!!!」ダダダ-
サクラ「ほんとにごめ……んぐふっ!?」
クリスタル「桜野さんだぁ……ほんとに桜野ざんだぁぁぁ……よがだぁぁぁああ……!!」ギュウウウッ
サクラ「ゆ、雪菜ちゃ……くるし……」ナデナデ
クリア「2人とも、任せちゃってごめん。大丈夫?」
ブーケ「正直めちゃくちゃしんどかったわ」
クリスタル「桜野さんの顔で睨まれると心臓きゅうううってなるんですぅぅぅ……!!」ギュウウウッ
サクラ「あ、あー……えっとぉ……ご、ごめんね?」
クリスタル「ぅぅぅ……!!」
サクラ「でももう大丈夫だから……いっぱい迷惑かけちゃったし、きっとこれからもいっぱいかけると思うけど、もう1人で抱え込んだりしないから……」
クリスタル「約束ですよっ、ちゃんと教えてくださいねっ……!」
サクラ「うんっ」ナデナデ
ブーケ「……桜野ちゃん」
サクラ「はい」
ブーケ「助けていいのね?」
サクラ「はいっ! お願いします!!」ニコッ
ブーケ「うん」ニコッ
473 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/04(木) 23:11:49.81 ID:hxOLHY5Oo
ユラッ
サクラ「!」ピクッ
シャドウ「げほっ、ぅ……あなたっ、まだっ……!」フラフラ
サクラ「……」
シャドウ「……っ」キッ
サクラ「みんな……あいつ、わたしなんだ」
クリア「……うん」
サクラ「わたしが押し込めてきた感情。いつの間にかあんなに大きく、どす黒くなっちゃってた」
ブーケ「……ええ」
サクラ「解放してあげなきゃいけない。もう大丈夫って教えてあげなきゃいけない」
クリスタル「……はい」
サクラ「だから……みんなお願い! 力を貸して!!!」
クリア「うん!」
ブーケ「ええ!」
クリスタル「はい!」
シャドウ「……っっ!」ギリッ
サクラ「いっくよー!!!」
474 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/04(木) 23:25:41.78 ID:hxOLHY5Oo
サクラ「はあっ!」
シャドウ「うぅああっ!!」ダッ
ドガンッ!
サクラとシャドウが激しくぶつかり合う。
サクラ「っっは!」シャッ
シャドウ「っ!」クルッ
シャドウが身を捩りながらサクラの攻撃を躱す。
そのまま反撃に転じようとした時……
サクラ「透ちゃん!」
クリア「たぁぁっ!」ガッ
シャドウ「ぐっ!?」
サクラの声に呼応するように、クリアがシャドウの隙を突く。
サクラ「はぁぁ!!」ドガガッ
クリア「たぁぁ!!」ガガガッ
シャドウ「くっ……! なんでっ……!!」
サクラとクリアの息の合った連携に、シャドウが次第に追い詰められていく。
シャドウ「なんで助けようとするの……! だってその子は……自分のことすらままならない……!」
クリア「あなた桜野なんでしょ? だったら知ってるはず!」バキッ
シャドウ「ううっ……」
クリア「だから手を繋ぐの! そのために仲間がいる! 友だちがいる! そのために……」
シュンッ
シャドウ「っ!」
ブーケ「あたしたちがいるの!!」ギュオッ
ドガァンッ!!
475 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/04(木) 23:27:39.88 ID:ppsc3P0Yo
さすかに4VS1じゃどうしようもないか
476 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/04(木) 23:36:26.33 ID:hxOLHY5Oo
サクラ「朱さん!」
シャドウ「なんで……っ!」ギリッ
ブーケ「たああっ!」ドカカッ
シャドウ「みんなだっていっぱい傷ついてきた! そうでしょ!?」ガガガッ
ブーケ「確かに辛い思いもした! でもそれだけじゃない!」ドガッ
ブーケ「今ここにあたしたちがいるのは桜野ちゃんのおかげだもの! これが桜野ちゃんが守ったもの! これが桜野ちゃんが繋いだ絆!」
ブーケ「だから……桜野ちゃん!」バッ
サクラ「はいっ! プリキュア!!」バッ
ヒュオオッ!
サクラとブーケがそれぞれの手のひらを合わせるようにかざした。
ブワワワワワッ!!!
シャドウ「!?」
すると突然、シャドウを上下に挟み込むように無数の花弁が現れる。
シャドウ「なにをっ……!」
足元にはブーケの色とりどりの花吹雪、頭上にはサクラの薄桃色の花吹雪。
サクラ・ブーケ「「押し花!!」」パンッ
シャドウ「うがぅっ!!?」ガッ
サクラたちが手を合わせると、その動きとシンクロするように2つの花吹雪がシャドウを挟み込んだ。
477 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/04(木) 23:37:23.96 ID:hxOLHY5Oo
1スレ目
>>742
より
押し花
敵の足元からはブーケが出した花、頭上からはサクラの桜吹雪がものすごい質量で現れて挟んで押し潰す
478 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/04(木) 23:37:50.83 ID:FEm8Go0do
ついにステゴロから卒業した桜野さん
479 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/04(木) 23:48:19.86 ID:hxOLHY5Oo
シャドウ「んぐっ……! うううっ!!!」グググッ
シャドウが潰されまいと抵抗する。そこに……
クリスタル「てぇぇぇやっ!!」ドガンッ
シャドウ「あぐっ!?」ズシャッ
クリスタルの蹴りが突き刺さる。
シャドウ「がふっ……ぅぅぅ……! なんっ、でよ……!」
クリスタル「」シュタッ
シャドウ「わたしこんなんだよ!? 本当にこのまま受け入れるつもりなの!?」
クリスタル「大切なのは無理に変わることでも押し込めることでもなくて、今の自分と向き合うことです!」
シャドウ「っ……!」
クリスタル「それに私知ってます。桜野さんは桜野さんのまま、そのままで十分素敵ですから」ニコッ
サクラ「雪菜ちゃん……!」
シャドウ「うぅぅ……!」キッ
クリスタル「桜野さん! いきますよぉ!!」ヒュオオッ
サクラ「うんっ! プリキュア!!」ブワッ
クリスタル「はっ!」パキパキパキッ
サクラが巻き起こした桜の花弁が、クリスタルの放った冷気を帯びていく。
サクラがクリスタル「「氷花弁!!」」バッ
シャドウ「っ……!?」
キラキラキラッ
ヒュンッヒュンヒュヒュンッ!
ズダダダダッ!!!
シャドウ「あぐっ、うくっ! あああっ!!」
凍った桜の花弁が弾丸となってシャドウを襲った。
そしてその花弁を追うように……
クリスタル「行ってください桜野さん!!」
サクラ「うんっ!」ダッ
サクラがシャドウに肉薄する。
480 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/04(木) 23:50:43.37 ID:FEm8Go0do
HPどんだけあるんだってくらいしぶといなシャドウさん
481 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/04(木) 23:51:36.65 ID:Y684aC320
フルボッコタイムである
482 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/04(木) 23:56:10.87 ID:hxOLHY5Oo
2スレ目
>>20
より
氷花弁
凍らせた桜の花びらをショットガンみたいに浴びせる
483 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/05(金) 00:01:15.57 ID:57rd2nqco
シャドウ「なんでっ、なんでよっ……なんで今になってっ!!」
サクラ「だぁぁあ!!」ギュンッ
シャドウ「くぅっ!」
ドガァンッ!
シャドウ「あなたはずっと独りだった! その孤独はあなた自身が望んだ孤独でしょ!?」ガガッ
サクラ「そうだよ! ずっとそれが正しいって! そうするしかないって思い込んでた!!」ドガガッ
シャドウ「だったら……!」
サクラ「でも間違ってた! ずっと自分に嘘ついてた!!!」ドガンッ
シャドウ「っ……!」
サクラ「ほんとは誰かに聞いてほしかった! そばにいてほしかった! 慰めてほしかった! 助けてほしかった!」
サクラ「わたしだって! 誰かに愛されてみたかった!!!」バキッ
シャドウ「うあっ……!」ヨロッ
サクラ「でももう大丈夫だよ……!」
サクラ「痛いときは痛いって言うよ……苦しいときは苦しいって言うよ……悲しいときは悲しいって言うよ……!」
サクラ「泣きたいときはちゃんと泣くよ……! それを赦してくれる人がいるからっ……一緒に泣いてくれる人がいるからっ……涙を拭ってくれる人がいるからっ……!!」
サクラ「わたしは独りじゃないからっ……!!」
シャドウ「はあっ!!」ダッ
サクラ「だからわたしはもうっ……!!!」ググッ
シャドウ「うぉあっ!!!」グアッ
サクラ「負けないっ!!!」
パァンッ!
シャドウ「うくっ……!」グラッ
シャドウの攻撃をサクラが弾く。
体勢を崩したシャドウの前でサクラは深くしゃがみ、拳を強く握りこんだ。
その手には……
サクラ「プリキュアぁぁ!!!」
ブワワワワッ!!!
シャドウ「なっ……!?」
無数の桜が舞っていた。
サクラ「……っ」ギュッ
ビュオビュオビュオオッッッ!!!!!
サクラ「散華裂破ッ!!!!!」
桜吹雪を纏った拳は
サクラ「だぁぁぁぁぁぁあああああああああっ!!!!!!!!!」
まっすぐにシャドウへと放たれる。
ビュオオオオオオオオオッ!!!!!!!
それを受け取るシャドウの表情は……
シャドウ「……っっっ」
シャドウ「……」
シャドウ「」ニコッ
どこか満足気に見えた。
ドッバァァァァァンッ!!!!!
484 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/05(金) 00:08:28.51 ID:57rd2nqco
シャドウ「……」
サクラ「はぁはぁっ……」
シャドウ「……あーあ」
サクラ「……っ」
シャドウ「負けちゃったかあ……」サラサラ…
サクラ「……っ!」ポロッ
シャドウ「なんだ……ちゃんと泣けるじゃん……」
サクラ「う゛ん゛っ……」ボロボロ
シャドウ「もう……勝ったのにそんな顔して……」
ピシッ
シャドウ「ぁ……見て……」
サクラ「ぇ……」
ピシッピシピシ
サクラ「空が……割れてく……」
シャドウ「この空間が終わるの……」
サクラ「ってことは……」
シャドウ「……」
サクラ「……あのっ」
シャドウ「わたしの目的はあなたを倒すことじゃない」
サクラ「!!」
485 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/05(金) 00:16:43.89 ID:57rd2nqco
サクラ「倒すことじゃ、ない……? どういう……」
シャドウ「倒せるならそれでもよかったんだけどさ……そうなれば、わたしがあなたを乗っ取って闇の手先にできるし……」
サクラ「うん……」
シャドウ「でもそれはあくまで及第点……本当の目的はわたしがあなたに殺されること……」
サクラ「え……」
シャドウ「わたしはあなただもん……あなたの手であなた自身を殺す……そうすればあなたは、完全に闇に堕ちる……」
サクラ「じゃ、じゃあわたしっ……!」
シャドウ「違うよ……消えるけど違う……わたしはあなたに還るだけ……」
サクラ「そ……なんだ……」
シャドウ「でも覚えておいて……過去にあなたと同じ状況で、本当に自分を殺した子がいる……」
サクラ「……!」
シャドウ「助けも呼べず……たった1人……歪んだ正しさで……心を枯らした……」
サクラ「それって……」
シャドウ「あなたなら……その気持ちも分かるはず……」
サクラ「……」
シャドウ「あの子のことも……助けてあげて……」
サクラ「…………うん」
486 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/05(金) 00:17:48.12 ID:+8j0PMuT0
遂に残されてた謎も明らかになっていくかな?
487 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/05(金) 00:23:59.30 ID:57rd2nqco
ピシピシピシッ
シャドウ「……」サラサラ…
サクラ「空間が……」
シャドウ「もう……ひとりぼっちになっちゃダメだよ……」
サクラ「!」
シャドウ「ひとりで抱え込んじゃダメだよ……」
サクラ「……うん」
シャドウ「ちゃんとみんなに甘えるんだよ……」
サクラ「……うんっ」
シャドウ「わたしのこと……無視しちゃ嫌だよ……」
サクラ「うんっ……!」
シャドウ「もしまた無視したら……今度こそ乗っ取るからね……」
サクラ「大丈夫、心配しないで……! だって……」
シャドウ「……うん」
サクラ「わたしはあなた」
シャドウ「……あなたはわたし」
サクラ・シャドウ「「見て見ぬふりはもうおわり」」
シャドウ「」ニコッ
サラサラサラサラ…
フワァァ…
サクラ「……っっっ」
バリィィィィィンッ…
488 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/05(金) 00:25:07.63 ID:YgGivlXso
ペルソナ4かな
489 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/05(金) 00:26:21.33 ID:57rd2nqco
ここまで
おかげさまでキュアサクラ初変身時にもらっていた必殺技がやっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっと出せました!半年跨ぎました!1スレ目の
>>459
からのやつです!遅くなって申し訳ありません!
490 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/05(金) 00:27:44.20 ID:+8j0PMuT0
乙
いよいよ何者か全然分からないサイカ様戦か
491 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/05(金) 00:28:05.56 ID:YgGivlXso
乙
さすがにそろそろ終わりも見えてきたか
492 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/05(金) 00:32:18.50 ID:57rd2nqco
完全に余談ですが、ペルソナはノータッチなんですよね……キャラも知らん……
あとガンダムとスパロボとコードギアスとダンガンロンパとfateと艦これとアイマスと……
比較的わかるやつでもせいぜい同人誌とかで見たことあるなあくらいです マジで二次創作ができない
493 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/05(金) 00:39:08.21 ID:hcaHswie0
乙
何度かエタるかと思ったが完結までいけそうでなにより
494 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/05(金) 00:40:32.30 ID:k4enFaB7o
おつおつ
3人それぞれとの合体技総お披露目熱いぜ
495 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/05(金) 14:10:50.08 ID:Zlv4dfwPo
流石の朱さんでも黒い桜野ちゃんに睨まれたり罵られたり殴る蹴るされても気持ちよくなって喜んだりはしないんだね
496 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/06(土) 01:14:15.65 ID:ZeU8Kfaho
「くの……桜野っ……!」
桜野「んっ……うぅ……」
シキ「桜野っ!!!」
桜野「う……?」ボ-
透「桜野!」
桜野「ぁ……」
桜野(呼ばれた気がして目を覚ますと、そこにはシキとみんながいました)
シア「桜野……」
桜野(みんな不安そうな顔で、わたしのことを見ていました)
雪菜「桜野さんっ……!」
桜野(きっといっぱい心配かけちゃっていると思います)
朱「桜野ちゃん……!」
桜野(でも、そういう風に心配してもらえるのが、なんだか嬉しくて……)
桜野「……」スッ
シキ「……ん」ギュ
桜野(ゆっくり手を伸ばすと、シキが迎えるように握ってくれました)
桜野「っ……っっぁ……ぅ……!」ポロポロ
桜野(どうしてなのか分からないけどたまらなくなって……いつの間にか涙が零れて……)
桜野(みんなも手を重ねるように握りしめてくれて……)
桜野「……っっ!」ギュウウウッ
桜野(みんなのぬくもりがここにある……ずっと欲してやまなかったぬくもり……)
桜野(ほんの少し手を伸ばすだけで届いたんだ、とか……ずっと近くにあったのに気づかなかったんだ、とか……)
桜野(情けないような……嬉しいような……よく分からない気持ちになって……でも繋いだ手のぬくもりだけは確かで……)
桜野「すんっ……ぅ、すんっ……」
桜野(本当に、わたしはもう独りじゃないんだって思えて……)
桜野「あのね……みんな……」
桜野(だから……)
桜野「聞いてほしい話があるの……」
497 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/06(土) 01:20:47.92 ID:BlBRBJFVo
来たか
498 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/06(土) 01:24:17.71 ID:ZeU8Kfaho
桜野(それからわたしは、みんなに自分の話をしました)
桜野(これまであったこと、わたしが思っていたこと、もう1人のわたしが抱えていたこと、ぜんぶ)
桜野(シキから聞いていたところもあったみたいですが、それでもぜんぶ話しました)
桜野(みんなに聞いてもらいたかった。話してしまえばみんなにも背負わせてしまうことになるけれど、それでもひとりじゃ抱えきれないから支えてほしかった。わたしのことを知ってほしかった)
桜野(だから自分の言葉で話したかった)
桜野(どうしても話すのが苦しくなったり泣いてしまったりで、何度もつっかえながらのヘタクソなおはなしになってしまいました)
桜野(それでもみんな真剣に、時おり抱きしめてくれたり背中をさすってくれたりしながら、最後まで聞いてくれました)
桜野(特に、初めは情感豊かに聞いてくれたみんなの顔から、だんだん表情が無くなっていくのが印象的でした)
桜野(もはや何に憤ればいいのかすら分からないとのことでした。それから、何故ひとりで抱え込めると思ったのかと……)
桜野(それでもみんな、自分のことみたいに怒ってくれました。泣いてくれました。そしてわたしのこと、いっぱい叱ってくれました)
桜野(それが嬉しくて、わたしもいっぱい泣きました。みんなに抱きしめられながら、今までの分を取り戻すみたいにいっぱいいっぱい泣きました)
桜野(みんなと出会えて本当に良かったって思います。ありのままのわたしを受け入れてもらえたことが、どうしようもなく嬉しかったです)
桜野(これまでは隠し事とか遠慮とか色々あって、友だちとはいえ一歩引いてしまっているところがあったと思います)
桜野(でもこうやって本心を話して、本当のわたしを知ってもらって、やっと本当の意味で友だちになれたのかなって、そう思ってしまうのでした)
499 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/06(土) 01:26:07.86 ID:BDZwGXdSo
サイカ様空気読んでくれてるのかな
500 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/06(土) 01:32:30.07 ID:ZeU8Kfaho
雪菜「どうですか? 痛みます?」
桜野「うーん、痛くはない……というか……」
ダランッ
桜野「右肩から先、なーんにも感じないや」
雪菜「そうですか……」
シキ「どうしようもないのです?」
朱「そうね……ここじゃ治療なんてできないし……」
透「んぅ……」
桜野「んー……」
透「ねぇ桜野、やっぱりここからの戦いは……」
桜野「ごめん透ちゃん、それはできない」
透「でもね、もし右腕の怪我が無かったとしてもその身体じゃ……」
桜野「お願い……わたしもみんなと一緒に戦いたいの」
透「でも……」
桜野「うん、分かってる。心配するのも無理ないよね……でもでも聞いて。不肖わたし、いいこと思いつきました!」
透「いいこと?」
シア「あら、なんだか嫌な予感……」
桜野「これ千切っちゃおっかなって!」
透「え?」
桜野「え?」
雪菜「は?」
朱「ん?」
桜野「んん?」
501 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/06(土) 01:35:53.55 ID:BlBRBJFVo
プリキュアにあるまじき
502 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/06(土) 01:42:16.66 ID:ZeU8Kfaho
朱「えーっと……なにを?」
桜野「なにってこれですよ? このだらーんとしてる右腕」
雪菜「千切るっているのは……?」
桜野「そりゃもうブチっと」
シア「あ、あの……なぜその結論に……」
桜野「え? 戦ってるとき邪魔だなぁって」
透「あー……あのね桜野……」
桜野「あ、だいじょぶだよ! 確かに片腕なくなると身体のバランス悪くなっちゃうかもだけど、そこは気合でなんとかするから!」
シキ「そういう心配はしてねーのです……」
桜野「んぇ? あ、そっか! 心配しないで! ちゃんと自分で千切るから! 流石にそこまではみんなの手を煩わせないよ!」
シキ「それでもねーのです……」
桜野「ああでも、千切った後の処理は甘えちゃおうかなと……雪菜ちゃんに」
雪菜「え゛っ!?? 私っ??????」
桜野「氷でパキパキーっと……ダメかな?」
雪菜「え、えと……ダメというか……」
桜野「んー、でも生身で千切るのはちょっと無理そうかな……変身すればいけるか……?」サスサス
朱「ちょま……」
桜野「そうと決まればせーのっ……プリキュア!!」
「「「「すとぉ〜〜〜〜〜っぷ!!!!」」」」
シキ「なのですっ!!!」
503 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/06(土) 01:43:37.59 ID:ZHZmu19s0
ダメだこの子早くなんとかしないと…
504 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/06(土) 01:52:55.70 ID:ZeU8Kfaho
桜野「へ?」キョトン
雪菜「へ? じゃないですよ! へ? じゃ!!!」
桜野「えぅ?」
シキ「えぅ? でもねーのです!!!」
透「今さっき自分のこと大切にするって話したばっかでしょ!?!??」
桜野「え、ごめ……でも……」
朱「この子もはや危なっかしいとかいうレベルじゃない! なぜ今まで気づかなかったあたしっ!!!」ガク-
桜野「あ、朱さん……?」
透「とにかく!」ガシッ
桜野「うぇっ?」ビクッ
透「自分を傷つけるようなことしないで」
桜野「で、でも動かないし邪魔に……」
透「私が握るから!」ギュ
桜野「え……」
透「今はなんにも感じないかもしれないけど、いつかきっと治る。それまでは私がずっと握るから。絶対離さないから……」
桜野「……!」
透「だから約束……」
桜野「やく、そく……?」
透「治ったら、今度は桜野から握り返して」ニコッ
桜野「は、はい……」
シア「一瞬でふたりの世界ですわね……」
雪菜「……なんかずるい」ジト-
桜野「んぇ?」
雪菜「反対おてては私がいただきます!」ニギッ
桜野「いただかれた?」
透「しまった!」
桜野「しまった?」
雪菜「ほらほら桜野さん! こっちのおててはにぎにぎできますよね〜?」ニギニギ
桜野「う、うん……」ニギニギ
透「くぅっ……!」
桜野「悔しそう……」
朱「くぅぅぅぅっ!!!」
桜野「もっと悔しそう……」
505 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/06(土) 02:02:15.34 ID:ZeU8Kfaho
朱「まさか……こんな……」ワナワナ
桜野「……ふむふむ」
朱「ここで出遅れるとはなんという体たらく!!!」
シキ「声でっけーのです」
桜野「あのぉ……」
朱「桜野ちゃんは両手が塞がった状態ッ……! 残された選択肢はッ……!!」
桜野「朱さん朱さん」
朱「へ? ん゛んっ……なあに?」ニコッ
桜野「わたしのカラダ、触りたいんですか?」コテンッ
朱「んぐっ!?? そ、そういう言い方されると……なんかこう、ゾクッと……」
桜野「いいですよ?」
朱「え……は? はぇ!?!!?」
シキ「桜野ー?」
桜野「朱さんにだったら、どこを触られても嫌じゃないです」ニコッ
朱「え……」
朱「え……え……どこでも……???」
朱「マジっすか……?」
シキ「マジなわけねーのです」
桜野「朱さん?」コテンッ
朱「どぅへっ……おっといけねぇ……」ブンブン
シキ「煩悩ごと振り払えなのです」
朱「じゃ、じゃあ……遠慮なく……」ハスハス
桜野「はい」ニコッ
シキ「鼻息……」
安価下
朱さんが触ろうとする桜野さんの部位
両手以外どこでも
506 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/06(土) 02:37:44.68 ID:EiZP4k7ho
両脚
507 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/06(土) 21:15:57.53 ID:lUzmBBkc0
頭
508 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/07(日) 00:25:05.42 ID:ZS6ch45Go
朱「じゃあその、そのっ……お、おみっ……おみおみおみ足をっ……!」ワキワキ
シキ「うわぁ……」
桜野「どーぞっ」ニコッ
朱「ふへっ……」
桜野「あ、でも……その……」モジッ
朱「へ?」
桜野「優しくしてくださいね……?」ウルッ
朱「」ッタ-ン
シキ「KOなのです……」
桜野「ぷふっ……」クスクス
シキ「桜野、そろそろからかうのおしまいなのです」
桜野「あ、バレてた?」
シキ「誰でも気づくのです……」
雪菜「そ、そうですそうですもちろん気づいてました……ね、透さん?」←けっこうドキドキしてた人
透「あ、当たり前……」←かなりドキドキしてた人
桜野「いい線いってたと思うんだけどなぁ……」
朱「うひっひっ……」
桜野「あ、でも朱さん」
朱「ひゃいっ!?」ビクッ
桜野「わたしけっこう真面目に、朱さんになら何されても嫌じゃないですよ?」
朱「なななななな!?」
透「こら桜野、自分のこと大切にする約束」グイ-
桜野「ありゃ?」
朱「ちょっと待ってそれどういう意味!?」
509 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/07(日) 00:33:14.31 ID:ZS6ch45Go
ワ-ワ-ギャ-ギャ-
シキ「こ、こんなんでだいじょぶなのです……?」
シア「まぁまぁいいじゃありませんか。皆楽しそうですわ」ニコニコ
シキ「そりゃ暗くなるよりはいいかもですけど……」
シア「どちらにせよここまでの消耗が激しすぎます。これからサイカと戦うことを考えると、今のうちに少しでもリラックスしてもらった方がいいですわ」
シキ「それは……そうなのです」コクコク
シア「しかしそのサイカにどう辿り着けばいいやら……」
シキ「気配がまったく辿れないのです……」
シア「持久戦は分が悪いでしょうし……」
シキ「んむむぅ……」
シア「なにかサイカに関係するものがあれば……」
シキ「関係するもの……」ムムム
シキ「あ、それなら」ピコンッ
シキ「透ー!」パタパタ
510 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/07(日) 00:43:36.51 ID:ZS6ch45Go
桜野「なぁにこれ?」
透「石」
シキ「きれーな石なのです」
シア「ライガが消えた後に残っていたんですのよ」
桜野「ライガが? ほえぇ……」
朱「あれ? それって……」ガサゴソ
雪菜「私も持ってます! ほら!」キラッ
桜野「ほんとだ一緒……」
シア「赤色に緑色に琥珀色……3つともハートの形で、3つとも割れていますわね」
透「これ、ツナミとカサイから?」
朱「ええ」
雪菜「はい」コクコク
シア「シキ、どうですか?」
シキ「うん、やっぱり赤いのと同じ、強い感情みたいなものを感じるのです」
雪菜「あ、そういえばカサイさん言ってました。胸のあたりがサイカをぶっ飛ばせって疼くって」
朱「サイカを? どうしてそんなものが……」
シア「サイカに仇なす様なものがサイカの配下から……?」
透「とにかくライガたちから出てきたってことは、サイカに所縁のあるもので間違いないはず。なんとか探れない?」
シキ「うーん……これだけだとちょっと難しそうなのです……」
透「そう……」
桜野「んぅ、こういう時に……あ、そうだ……」ガサゴソ
シキ「?」
桜野「これ……」
シキ「あ……」
透「……ウィッシュスター」
511 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/07(日) 00:53:17.56 ID:ZS6ch45Go
桜野「これってやっぱり……」
シア「願いの力は残っていませんわね」
桜野「ですよね……」
桜野「……あ、あの……透ちゃん……ごめん」
透「え……?」
桜野「だってこれ、シーズンランドの妖精たちが紡いで、透ちゃんが守ったものだもん……そんな大切な願いなのに勝手に使っちゃって……それも完全に自分のためだったし……」
透「桜野……」
桜野「きっとね、この願いをもっと必要としてた人がいっぱい……」
透「こら」チョップ
桜野「あぅたっ?」
シア「まったく……謙虚は美徳ですが、行き過ぎれば卑屈ですわよ?」サスサス
桜野「あ、え? えと……」
朱「そういうところも直していかないとね……」ナデナデ
桜野「すっごい撫でられてる……」
雪菜「桜野さんが願わなかったら私が願ってましたよ。桜野さんが助かるのがみんなの願いですもん」ナデナデ
桜野「雪菜ちゃん……」
シキ「桜野ひとり助けられないで、シーズンランドとか世界とか救えるわけないのです」サスサス
桜野「う、ん……」
透「それに、桜野を犠牲に世界を救ったなんて知れたら、シーズンランドのみんなに私が怒られちゃう」
桜野「……」
透「だからね桜野、これでいいの。考えうる限り最高の使い方だったって思ってる。だからあんまり自分を責めないで?」
桜野「……っ」
桜野「…………ありがと」
桜野「でもやっぱり大切なものなのは間違いないから、それは本当にごめんなさい」ペコ
透「ん」ニコッ
桜野「あとすっごい撫でるね」
透「気のせい」ナデナデ
桜野「気のせいかぁ……」
512 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/07(日) 01:00:04.82 ID:6FR8/e1Uo
ドラゴンボールなら一年待てばまた使えるのになあ
513 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/07(日) 01:07:18.74 ID:ZS6ch45Go
雪菜「でもすごかったですよね、ウィッシュスターの力」
シア「あれだけやって傷ひとつ付かなかった封印結界を飛び越えて、桜野の精神世界まで届きましたものね」
透「本当にすごい力。一歩間違えたら大変なことになる」
朱「そんな力を、サイカは何に使おうとしているのかしらね」
シキ「そ、そういえば分かんないのです……」
朱「シキちゃんたちも知らないのね」
雪菜「それどころか、カサイさんたちも知らないって……」
シア「となると想像もつきませんわね……」
透「やっぱりとんでもないことかな……?」
雪菜「とんでもないことって?」
朱「それこそあたしたちの想像できないようなことじゃない?」
「「「んー……」」」
桜野「………………」
シキ「桜野?」
桜野「わたし、分かるかもしれない」
シキ「え!?」
桜野「もうひとりのわたしに言われたの。だから、もしわたしならって考えればもしかしたら……」
シキ「うん……」
チカッ
シキ「ん? ハート石、今一瞬光ったのです……?」
透「シキっ!!!」
シキ「う? っっっ!!?!?」ゾワゾワゾワッ
突如聞こえた緊迫した声。背筋を駆る悪寒。
シキが顔を上げた時、そこでは凄まじい勢いで闇が広がっていた。
空も大地も呑み込まれていく。起伏も奥行も、平坦な黒に塗り替えられていく。
世界が真っ黒に染め上げられていく。
何が起きた? 今何が起こってる? 考える暇もなく、事態は急速に進行する。
そして最後に残ったシキたちが居る場所も……
シア「皆! すぐに変身を!!!」
桜野「えちょ
一瞬のうちに闇へと消えた。
514 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/07(日) 01:07:47.19 ID:ZS6ch45Go
ここまで
515 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/07(日) 01:09:56.67 ID:6FR8/e1Uo
ほんと急に来たな
乙
516 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/07(日) 03:10:27.45 ID:vp2bWUZ+o
クライマックス始まったな
おつ
517 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/08(月) 00:01:01.46 ID:omxE3mbvo
『───! ──っ────!!』
桜野(……え?)
『って言っ─────にっ───!』
桜野(なに……?)
『──って! ───とり─────じゃ────』
桜野(声……? 誰の……?)
『───つきっ! 嘘つきぃっ!!!!!』
桜野(……?)
クリア「桜野っ!!!」
桜野「っ!!」ビクッ
シキ「よ、よかったのです……!」
桜野「シキ……? ここは……」
クリア「話はあと! 変身して! はやく!!」
桜野「う、うん……プリキュア・カミングシーズン」
パァァァ
518 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/08(月) 00:02:05.91 ID:Zi/ISKVBo
いよいよラストバトルか
519 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/08(月) 00:20:40.86 ID:omxE3mbvo
闇の中
サクラ「ふぅ……」フワッ
クリア「大丈夫? なんともない?」
サクラ「うん、大丈夫みたい」
クリア「よかった……」ホッ
ブーケ「ひとまずは安心ね」
サクラ「はい。でも…」キョロキョロ
クリスタル「く、暗いっ、ですよねっ……どこもかしこも真っ暗っ……!」カタカタ
サクラ「うん……これサイカの闇だよね……」ヨシヨシ
シキ「間違いないのです……」
サクラ「じゃあ近くにサイカが……?」
シキ「分からないのです……闇に浸かっているみたいな感覚で、もうなにがなんだか……」
サクラ「そっか……」
シア「とりあえず皆無事で何よりですわ。一時はどうなることかと思いましたもの」
サクラ「はい、本当によかったです……」
クリア「多分これのおかげだと思う」
サクラ「ん? あ、さっきの割れハート……ってなんか光ってる?」
クリア「うん、なんか光ってる」ポワ-
サクラ「なんで?」
クリア「わかんない」
シキ「そういえば、闇が襲ってくる直前に一瞬光ったように見えたのです」
クリア「多分だけど、これが守ってくれたんだと思う。私たちも変身が間に合わなくて闇に呑まれたけど大丈夫だった。サクラがなんともなかったのも、これが近くにあったからかも」
サクラ「ほんとに守ってくれてたんだ。逆に言えばこれが無かったら……」
クリスタル「か、考えたくないですぅ……」
ブーケ「それが向こうの狙いだったのかもしれないわね」
520 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/08(月) 00:34:24.20 ID:omxE3mbvo
サクラ「でもなんで急に光りだしたんだろ」
ブーケ「あたしたちのもよ、ほら」ポワッ
クリスタル「闇に呑まれてからずっとです」ポワ-
サクラ「力が強まってるのかな?」
シア「ライガたちが持っていて、闇に触れて力を増す……はやり危険なものなのでしょうか……」
クリア「でも守ってくれたよ? それに……」
クリスタル「サイカをぶっ飛ばせ!」
クリア「それ」
シア「んぅぅ……シキ、何か分かりませんか?」
シキ「ちょっと触れてみるのです」ピト
サクラ「どお?」
シキ「やっぱり強くなってるのです。割れたところから溢れ出してる感じ……」
サクラ「なにか伝えようとしてるのかな……?」
シキ「伝えようと? うーん……」ピト-
シキ「………………!」
シキ「あっちなのです!」
サクラ「え、なにか聞こえたの!?」
シキ「聞こえたというか感じたというか……とにかくあっちなのです!」
クリア「あっち……サイカがいるの?」
シキ「そこまでは……」
クリスタル「か、可能性は高そうですよね……」
ブーケ「でも信用していいのかしら。罠ってことも……」
サクラ「んー……」
サクラ「……信じよう。どちらにせよ、これ以外に道標もないし」
クリア「ん」コクッ
ブーケ「そうね」
サクラ「シキに案内してもらいながら、最大限警戒して進もう。あと、暗くて迷子になるといけないから手を繋いで」
クリスタル「賛成です! 大っ賛っ成っですっ!!!」
521 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/08(月) 00:51:47.21 ID:omxE3mbvo
テクテクテクテク
クリスタル「うぅ……暗いですぅ、怖いですぅ……!」オドオド
ブーケ「背筋がずっとゾワゾワしてる……こんなところ早く出たいわね……」
クリア「なにか気晴らしになることでもする……? 歌とか……」
クリスタル「い、いいんでしょうかこんな時に……」
ブーケ「こんな時だから明るい曲でも……ね……?」
サクラ「ごめん……わたし流行りの曲とか全然わかんない……」
ブーケ「カラオケは……?」
サクラ「未経験です……」
クリスタル「じゃ、じゃあじゃあ今度みんなで行きましょ……」
サクラ「うん、楽しみ……」
ブーケ「でも今みんなで歌えるのだと……」
クリスタル「校歌……とか……?」
クリア「私まだ覚えてない……」
クリスタル「そういえば転校生……」
シキ「ストップなのです!!!」
クリスタル「っっっ!?!??」ビクゥ
522 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/08(月) 00:54:39.33 ID:OZlQ3d4Oo
話題が合わない子達
523 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/08(月) 01:08:48.94 ID:omxE3mbvo
クリスタル「なにっ! なぁにぃぃぃ!!」ギュウウウ
クリア「ちょ、締まっ……!」テシテシテシテシ
ブーケ「サクラ!」
サクラ「なにか……見える……」
闇の中、サクラが目を凝らす。
サクラ「あれ、は……」
単調な黒一色の世界にあるはずのないもの。強烈なまでの異物感。しかし同時に誰もが納得せざるを得ない調和。
そこでサクラが見たものは、闇すら畏れるほど真っ白な……
サクラ「…………おん……なのこ……?」
「かわいそうに」
サクラ「……え?」
ボボボッ
声が聞こえた。抑揚のない声だった。
その直後、何かがサクラの耳をかすめた。
ボガガガァァァンッ!!!
サクラ「…………え?」
背後で複数の爆発音。
突然のことで思考が回らないサクラはゆっくりと振り向いた。
クリア「サクラっ……!!!」
サクラ「っ!」
その声にサクラの思考が時間に追いつく。
ボロボロの姿で倒れるクリアは言外に告げていた。
サクラが再び前を向く。しかしそこでサクラが見たのは……
サクラ「ぁ……」
まばゆいほどに輝く闇の塊だった。
ボガァァァンッ!!!
524 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/08(月) 01:27:04.39 ID:omxE3mbvo
サクラ「うっ……がふっ! げほげほっ……!」
クリア「はぁはぁっ……サクラ……!」
サクラ「だい、じょぶ……! みんなはっ……!」
クリスタル「な、なんとか……! でも今の……!」
サクラ「コスモスが使ってた闇の球と同じ……!」
ブーケ「でも大きさも速さも威力も桁違いよ……!」
クリア「なんて力っ……これが、これがっ……!!」
サイカ「……足りない」
サクラ「っ……!」ゾワゾワッ
サイカ「力も覚悟も勇気も、なにもかも……」
クリア「っっ!」ビリビリ
サイカ「勘違いしちゃったのかな……」
ブーケ「……っ!」ゴクッ
サイカ「強い人と一緒にいたから、自分も強いって思い込んじゃったのかな……」
クリスタル「はぁっはぁっ……!」ガタガタ
サイカ「……そんなんだからすぐ死ぬの」
サクラ「あ、あなたが……っっ!」ギュッ
サイカ「すぐいなくなるなら、初めから近づかないのが優しさじゃない……?」
サクラ「サイカ……!!」
サイカ「あなたは強いね……わたしそっくり……」
サクラ「……っ」
サイカ「だからかわいそう……」スッ
サクラ「っっ……!」ゾクッ
サイカ「ねぇどうして、あなたは独りじゃないの?」
525 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/08(月) 01:28:52.01 ID:EGRg9hDso
いったいなにものか
526 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/08(月) 01:29:43.82 ID:omxE3mbvo
ここまで
そんなわけでサイカ様戦開始
実質イベントバトルですね まあこのss、イベントバトルじゃないバトルの方が少ないですが
余談ですが、得意な曲というか歌える曲
桜野 音楽の教科書、合唱曲
透 古めの洋楽
朱 ポップス全般
雪菜 童謡、特ソン
527 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/08(月) 01:30:51.83 ID:KWC5++y50
乙
趣味合わねえなこの子達
528 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/08(月) 12:28:38.45 ID:MdR1KyCwo
音楽性の違い…
529 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/10(水) 01:47:45.69 ID:UZPFkhkSo
ポゥゥ
バシュウウウッ!
サクラ「っ……!」
倒れるサクラたちに向け、再び闇球が放たれる。
クリア「っ……! ロケーションムーブっ……!!」バサッ
ギュルルルッ!
クリア「うぅぅ……っっあ!!」
シュンッ
ボガァァァンッ!!!
クリアが咄嗟にマントで包みワープさせた。
出口は明後日。遠くから爆発音が響く。
サイカ「……へぇ、手品みたいね」
クリア「はっはっ……!」
サイカ「じゃあ今度はもっと大きいの……」キュオオッ…
サクラ「はぁぁああ!!」ダンッ
クリアを狙うサイカに、サクラが飛びかかる。
サイカ「……」スッ
サクラ「!」
しかしサイカは顔色1つ変えず、溜めていた闇をサクラに向けた。
バシュンッ!
ブーケ「シードマシンガン!!」
ダダダダッ!
ドガァンッ!!!
撃ち出された直後、動き出していたブーケが相殺する。
サクラ「……っ!」ギュッ
サクラは勢いを失わず、そのままサイカを狙う。
それと同時……
クリスタル「冷波手裏剣!」キィィィンッ!
後ろに回り込んでいたクリスタルが、ゼロ距離から攻撃をぶつけようとしていた。
サイカ「……」
正面と背後、同時に迫る脅威にサイカは……
サイカ「……はぁ」
退屈そうにため息をついた。
ザシュシュシュッ!!!
530 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/10(水) 01:57:07.78 ID:UZPFkhkSo
サクラ「っ……!?」
クリスタル「なんっ……!?」
サイカを除いたその場の全員が、何が起きたかを理解できなかった。
ブーケ「なに……あれ……!」
サクラとクリスタルが攻撃しようとしたその時、空間を満たす闇が形を変えた。
クリア「トゲトゲ……!」
闇は細く鋭い針状に変化し、サクラたちを迎え撃った。
サクラ「うぐっ……!」ダンッ
クリスタル「はぁはぁ……!」ズザッ
サイカ「……」スィッ
サクラたちがたまらず距離をとったのを見ると、サイカは緩く腕を振る。
すると黒い針は何事も無かったかのように消え去り、平坦な闇の空間に戻る。
ブーケ「クリスタル!」タタッ
クリスタル「私は大丈夫です! 手裏剣でなんとかガードできました! でもっ……!」
サクラ「っぐぅぅぅ……!」ズキズキ
クリア「サクラっ……!!」
サクラ「だ、いじょぶ……! けど……」
サイカ「……」
サクラ「早めに決着つけないとちょっとだけヤバいかも……!」
531 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/10(水) 02:00:02.42 ID:6uqnl0JSo
急に現れた謎のチートラスボス
532 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/10(水) 02:22:55.26 ID:UZPFkhkSo
クリア「っ……あんなことができるなんて……!」
サイカ「なんだってできるよ。だってここはわたしの空間。わたしの闇だもの。それに闇に決まった形は無いもの」
サイカ「だから例えばこんなことも……」スッ
クリア「なにを……」
ギュルルルッ!
クリア「っ!」
ギチィッ!!
クリア「んぐっ!?」
サイカが手をかざすと、闇が鞭のように伸びクリアを縛り上げた。
サクラ「クリアっ……うくっ!」ズキッ
ブーケ「今助けっ……」
サイカ「」スッ
シャキンッ
ブーケ「っ!」ピタッ
クリアのところへ駆け出そうとするブーケの喉元で、闇が鋭利に研ぎ澄まされる。
サイカ「まあ見ててよ」
クリア「んーっ! んーっ!!」ジタバタ
顔の半分ほどまで縛られているクリアは、しゃべることもできずもがき続ける。
しかし、その闇が……
サイカ「あれもね、さっきまでの丸いのと同じ……」
キュオオオッ…
サクラ「え……」
まばゆい輝きを放ち始める。
サクラ「う、そ……だめっ……!!」
クリア「んぐっ! んんんっ!!」
闇は輝きを増し、そして……
サクラ「やめっ……!!!」
サイカ「どっかぁん」
クリア「っ!!!」
ボガガガガァンッ!!!!!
サクラ「ぁ……」
クリア「」シュウウウ…
ズルッ
ボトッ
533 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/10(水) 09:08:47.22 ID:X7S65oK2o
寝落ちしたか
534 :
した
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/10(水) 18:36:19.32 ID:UZPFkhkSo
サクラ「ク、リア……?」
クリア「」シ-ン
ブーケ「うそ……」
サクラ「クリアぁ……っ!」
クリスタル「……っっっ!」ギリッ
サクラ「透ちゃん!!!」
クリスタル「プリキュアぁああっ!!!」バッ
ブーケ「クリスタル!?」
キィィィィィンッ!!!
クリスタルの両手に六花が回る。
クリスタル「うぅぅああっ!!」バシュシュンッ!!!
両腕を同時に振り抜き、2枚の手裏剣が放たれた。
サイカ「……」スッ
シュイシュイシュイィ…
バララッ…
サイカ「?」
サイカが迎撃の闇球を撃ちだそうとしたとき、手裏剣が分裂を始める。
分裂した手裏剣がまた分裂し、その手裏剣もさらに……
クリスタル「散性・冷波手裏剣ッ!!!」
バシュシュシュシュシュッ!!!!!
幾度も分裂を繰り返し無限と思えるほどに増殖した手裏剣が、一斉にサイカへと襲いかかった。
サイカ「……」スッ
しかしサイカは一切の焦りも見せず闇を手繰る。
ズガガガッ!
パキキンッ!!
バキャキャキャキャッ!!!
様々な形に変化する闇が手裏剣の行く手を阻む。
時おりその闇を超えてサイカに近づくものがあっても……
サイカ「……」ポポポポッ
パシュシュシュッ
ドカンッボカカカカンッ!!!
サイカが放った小さな闇球に撃墜されてしまい届かない。
クリスタル「うっ、くっ……!! はぁぁぁぁああああああっ!!!!!」
ならばと、クリスタルはさらに小さく分裂させようと試みるが……
サイカ「もうたくさん」ピッ
パシュンッ
クリスタル「っ!?」
ドパァンッ!!
クリスタル「うあ゛っ……!!」
サイカの指先から射出された極小の闇が攻撃の隙間を縫って、クリスタルの肩を的確に撃ち抜いた。
535 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/10(水) 18:53:23.66 ID:UZPFkhkSo
クリスタル「あ、ぐっ……! うあああっ……!!」ズキズキ
サイカ「……」
クリスタル「ふぅっふぅっ……くぅぅ……!」
キラキラ…
シュパパパ…
クリスタル「変身が……!」
クリスタル「っっ……! まだっ……!!」ググッ
サイカ「無意味な努力……」キュオオッ
クリスタル「!」
変身が解除されないようにとこらえるクリスタル。
サイカが無慈悲にとどめを刺そうとするが……
キラッ
サイカ「ん?」
どこからが空かも分からない闇の中、それは確かに瞬いた。
ブーケ「タイタンアラムっ……!」
ヒュッ
ブーケ「スカイドロップ!!!」
ドッカァァァンッ!!!
轟音、爆裂。しかし……
ブーケ「くっ……!」ズザッ
ブーケ(やっぱり避けられっ……)
キュオッ
ブーケ「っ!?」
ドパパパパァンッ!!!
ブーケ「かふっ……」ボロッ
サイカ「残念ね」
ブーケ「……そ、でも……ないわよ……」
サイカ「?」
ブーケ「だって……本命は……」
ビュオオオッ
ブワッ!
サクラ「っ……!!」
サイカ「!」
536 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/10(水) 18:54:29.12 ID:MYLNC/Ln0
まるでラスボスみたいな強さだ
ラスボスだったわ
537 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/10(水) 19:15:12.01 ID:UZPFkhkSo
サイカの目の前で爆風が切り裂かれサクラが姿を現す。
その手には、桜纏う氷刃……
クリスタル「っ…………冷波刀っ……名残雪……!!」
サイカ「……!」スッ
サイカはすかさずサクラに手を向ける。
ヒュンッ
ドパァンッ!
サイカ「わ」
しかしその闇はどこからともなく飛来した小さな影に撃ち抜かれ、サイカの手のひらで爆ぜる。
クリア「ぜぇぜぇ……すぷ、らっ……しゅ……」グタッ
さらにサクラ目掛けて伸びた闇の針は……
シャキキキンッ!
シュルルルッ
ドスドスドスッ!
ブーケ「まにあっ……」ガクッ
突如現れた蔦に突き刺さり動きを止める。
サイカ「!」
遮るものはもう
サクラ「はぁぁぁああああっ!!!」フワアアアアアッ
なにもなかった。
サクラ「桜隠・アクルヒ!!!!!」シュラッ
サイカ「へぇ……」
ズバァァァンッ!!!
ブシャアアアアアッ
538 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/10(水) 19:17:12.76 ID:UZPFkhkSo
冷波刀・名残雪
クリスタルがサクラ専用にチューニングした冷波刀。細雪に比べ長くて重い。
必殺技 桜隠・アクルヒ
名残雪に桜吹雪を纏わせて斬りつける。どちらかと言えば速度重視。
氷の刀に桜エンチャ。強そう。
539 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/10(水) 19:20:11.35 ID:eTb9SMYlo
サクラがここにきて得物を使うか
540 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/11(木) 00:07:28.78 ID:HqnDPf2bo
サクラ「はぁはぁ……!」
サクラの斬撃は、サイカの左肩から入って右腹を抜けた。
大きく広がった切り口から、噴水のように闇が噴出する。
ブシュウウウッ
サクラ「やっと……届いたっ……!」
しかしその喜びも束の間だった。
シュゥゥゥ…
ギュルルルルッ!
サクラ「え……?」
サイカから吹き出る闇がサクラの周りを取り囲む。
そして……
シュンッ
サクラ「っ!!?」
ドスドスドスッ!
ザシュザシュザシュシュッ!!
無数の針が出現し、サクラの全身を貫いた。
サクラ「っっっぁ……!!!」
声にならない叫び声が上がる。
サイカ「けっこう頑張ったね」
サクラ「!!!」
その声にサクラは驚きを隠せない。
確かに斬った。手応えはあった。
にも関わらず、サイカは無傷で立っていた。
サイカ「驚いた? ごめんね。でもわたしは殺せない」
サクラ「っそん……な……!」
サイカ「闇に終わりがあると思う? 死なんてもの、とっくの昔に超越してるの」
サクラ「うぅぅ……!」
サイカ「あなたもいつかそうなるよ」
サクラ「わ、たしは……そんな……っ」
サイカ「でも、あの子たちは違う……」スッ
サクラ「っ……!!」
サイカはその手を、倒れたまま動けずにいるクリアたちに向けた。
サクラ「だめっ……待っ……!」
サクラは宙に磔にされて身動きが取れない。
サイカ「あんまり暴れない方がいいよ。急所は外してあるけど」
サクラ「っっっ……やめてっ……!」
サイカ「大丈夫。安心して」ポポポポッ
サクラ「だめっ……お願いっ……!!」
サイカ「すぐに終わるから」ニコッ
サクラ「やめてえっ!!!」
キュオオオッ
バシュシュシュウウウッ!!
ボガァンッドガガガァァァンッ!!!
541 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/11(木) 00:24:49.02 ID:HqnDPf2bo
サクラ(……叫び声も上がらなかった)
サクラ(目の前でクリアが、ブーケが、クリスタルが……みんなが闇の餌食になっていく)
サクラ(何も出来なかった。助けられなかった。わたしにできたのは懇願だけだった)
サクラ(何度も叫んだ。やめて、お願いもうやめてって何度も。何度も何度も、何度も……)
サクラ(声が枯れるまで叫んでも、攻撃は終わらなかった)
サクラ(永遠に続く地獄のような時間だった)
サイカ「んー……」
シュパァァンッ
透「」
朱「」
雪菜「」
サイカ「意外としぶといのね」
サクラ「やめ、て……」
サイカ「……」
サクラ「ぉ、ね、がい……だから……も……や、め……」ポロポロ
サイカ「……」スィッ
シュンッ
サクラ「ぁ……」ドサッ
サクラ「……っっ」
サクラ「はぁっはぁっ……あぐっ、ぁ……みん、な……!」ズリッ
サイカ「……」
サクラ「みんなっ……みんなっ……!」ズリズリ
立ち上がることの出来ないサクラは、なんとかクリアたちのもとへ行こうと必死に這いずりながら進む。
透「」
朱「」
雪菜「」
サクラ「ぁぁぁ……! みんなぁっ……!!!」ボロボロ
サイカ「……」スッ
その背を闇が捉える。
サクラ「みんなっ……うぅぅあ……!」
透「………………ぁ゛」
サクラ「っ!! 透ちゃっ……!」
透「………………!」ギュウウウッ
サクラ「っ……!」
サクラ「………………ん」コクッ
サクラ「……みんないっしょ」ニコッ
542 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/11(木) 00:30:32.97 ID:txZmVD5/o
ここからどう逆転するのか
543 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/11(木) 00:44:22.48 ID:HqnDPf2bo
サイカ「……」キュオオオッ
サイカの手のひらに闇が集まる。
それまでとは比べ物にならないほど大きく、そして強い輝きを放つ。
サクラ「…………ふー」
サクラは1度目を瞑り、そして……
バシュウウウッ!!!
サクラ「うぁぁぁぁぁあああああああっ!!!!!!!」グルッ
左腕を突き出した。
ゴアッ!
ズガガガガガガッ!!!
バヂヂッバヂッ!
サイカ「………………」
サクラ「うっ、ぐっ……ぎぎっ……!!」
サイカ「……ねぇ」
サクラは巨大な闇の塊を受け止め、なんとか押し返そうとする。
ズズズッ…ズッ…
サクラ「うぅあ゛っ、ぐっ……! あああ゛……!!!」
サイカ「……もうボロボロでしょ? 腕だって片方しか動かないんでしょ?」
しかし力の差は歴然。サクラが次第に押されていく。
サイカ「どうして……」
サクラ「はぁっはぁっ……!! うう゛ぅ゛……!!」
サイカ「どうして守ろうとするの?」
サクラ「ふっ、あっ……ぐぅぅ……ともだちっ……だからあっ……!!」
サイカ「………………」
サクラ「やっとっ……できたっ……! たいせつな友だちだからっ……!!!」
サイカ「…………そっか……じゃあ……」
サクラ「うぅぐぐぐっ……!! ぎ、ぅ……ぁぁあ……!!!」
サイカ「さよなら」ポウッ
サクラ「ぁぁぁぁぁああああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!」ググググッ
パシュンッ
サクラ「………………ぁ」
シュパァァンッ
544 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/11(木) 00:58:09.27 ID:HqnDPf2bo
桜野「………………っ」
桜野「……?」
桜野「え……あれ……? どうなっ……」
サイカ「なにっ!?」
桜野「え……? なんかまぶし……」
桜野「っ!!」
桜野「な、なんで……!」
サイカ「あれは……!!」
キラキラキラキラッ!!
シキ「ウィッシュスターなのです!」ヒョコッ
ビッカアアアアアアア!!!!!!
桜野「あの光まさかっ……! でもなんで……だって願いはもう……!」
透「げほっ、けほ……桜野っ!」
シキ「透……? 透っ!!」
桜野「透ちゃん! みんなぁ!!」
雪菜「じぬがとっ……おぼだぁぁあ……!」
桜野「だ、だいじょぶなのっ!?」
朱「それがね、守ってもらっちゃったみたい……」
桜野「守ってって誰に……」
『やーっと願いが届いた……ってとこ?』
桜野「!」
サイカ「っ!!?!?」
声のする方、桜野たちの前に少女の背中があった。
その少女の体は薄くぼやけ、ぼんやり赤く光っている。
『ありゃ、ちょっと透けるのね……』
桜野「だ、だれ……」
その中心には割れたハートの結晶。
シキ「あのハート……じゃあ……!」
サイカ「なんで、なんでっ……!!」
『まったく、ちょっと目を離すとすぐこれなんだから』
サイカ「なんであなたがそこにいるのっ!! 凛!!!」
凛『今のアンタ、可愛くないぞ』ニッ
545 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/11(木) 01:10:45.36 ID:FQye7WeOo
ボツになったキャラ!
546 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/11(木) 01:13:48.40 ID:HqnDPf2bo
桜野「凛……さん……?」
透「多分あのハート石に宿ってたんだと思う。それで私たちのこと、守ってくれた」
凛『そんなとこね。ちなみにアタシだけじゃないわよ、ほら』
『ワタシ、生霊やってみたかったの。感激』
『おおー、これがジャパニーズいきりょー!』
凛『いやちゃんと死んでるから。普通に幽霊だから』
桜野「み、緑の人に黄色い人……!?」
朱「緑……ってことは……!」
『ん、ん』コクコク
雪菜「じゃ、じゃあサイカをぶっ飛ばせって……」
『あ、それアタシ! めっちゃムカついてたから!』
雪菜「は、はぁ……?」
サイカ「ネル……シルキーまで……!!」
音璃「今の聞いた? ちゃんも先輩もない……ひどい……」ズ-ン
シルキー『だいじょぶですよーネルちゃんせんぱーい』ヨシヨシ
凛『めんどくさいからいちいち落ち込まない!!』
音璃『凛ちゃんもひどい……』シクシク
シルシー『あー泣かせたー』ブ-ブ-
凛『えっ!? いやそんなつもりじゃ!』アタフタ
音璃『』ニヤニヤ
凛『あっ……///』
シルキー『また引っかかった! これで通算101回目!』
凛『だからそんなに多くないわよ!』
桜野「あ、あの……」オズオズ
凛『アンタたちもっとまじめに……』
シルキー『せっかく久しぶりのシャバですもん。はしゃぎたいですよねー?』
音璃『ねー?』
凛『シャバって……教えたの誰……』
桜野「あのっ!」
凛『ん?』
桜野「あなたたちは……いったい……」
凛『ああ、アホにかまってて大事なこと忘れてた。アタシたちはね……』
音璃『ちゃん付け推奨』
シルキー『いぇい!』
凛『あのバカの……』
サイカ「っ……!!」ギリッ
凛『友だち!』ニコッ
547 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/11(木) 01:14:42.60 ID:HqnDPf2bo
ここまで
このくらいの奇跡はあってもよかろうということで、キャラ募集時の第2候補ず
1スレ目の
>>16
より、近衛 凛(赤い人)
>>114
より、冬月 音璃(緑の人)
>>119
より、シルキー・メープル(琥珀色の人)
548 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/11(木) 01:19:11.53 ID:7c0imX7u0
乙
不採用になって消えたはずの者達が化けて出た…
お、怨霊…((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
549 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/11(木) 01:38:20.03 ID:FQye7WeOo
乙
ダレー!?の連続
ガオレンジャー最終回で急に知らないパワーアニマル大量に出てきたみたいな
550 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/11(木) 09:12:50.44 ID:FmL6jcTJo
おつ
あれは……先代の!?
>>1
盛り上げ上手い
551 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/13(土) 17:16:07.36 ID:pjgTA5OLo
桜野「とも……だち……?」
凛『そう。ずっとこの中で見てた』
桜野「で、でもどうして……」
シキ「なんでハートのやつの中に入ってたのです?」
凛『……アタシたちもね、戦ったの。これで変身して、あの子と一緒に』
桜野「!」
透「シア、何か知ってる?」
シア「いいえ。初耳ですわね」
雪菜「戦ったって……なにと?」
凛『そりゃあ悪いやつよ』
シルキー『世界を闇で染め上げてやるー……とか言ってたわけわかんないやつ!』
音璃『負ける気なんて全然しなかったよね』
凛『そう。みんなで戦えば負ける気なんてしなかった。でも……』
朱「でも?」
凛『本当の闇はすぐ近くにあったの。そのわけわかんないやつなんかよりも、ずっと深くて暗い闇にあの子は囚われていた』
朱「……!」
凛『境遇はアナタに似ているのかもね』
桜野「わたし……?」
凛『首輪を付けられ、生き方を縛られ、求められるままに応える。それがあの子の幸せだったし、幸せだと思わなければ生きていけなかった』
凛『言ってしまえば奴隷だった。価値を問われ、答えを探して……静かにゆっくり、でも確実に、どこまでも歪んだ』
凛『そしてそれにアタシたちが気づいた時は、もう手遅れだった』
桜野「……」
凛『あの子はね、アナタと同じように自分自身と戦ったの。戦ってそして……』
桜野「……自分の手で、自分を殺した」
凛『……そうしてあの子は闇に堕ちた』
桜野「……」
552 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/13(土) 17:29:38.16 ID:pjgTA5OLo
桜野「……わたし、サイカの闇に触れました。その時聞こえたんです……嘘つきって……」
凛『嘘つき、か……そうね……』
凛『本当はずっとそばにいてあげなくちゃいけなかった。あの子の『助けて』を聞き逃しちゃいけなかった。でもアタシたちは、あの子を止めてあげられなかった』
桜野「!! じゃ、じゃああなたたちは……!」
音璃『……ん』コク
シルキー『へへ……』ポリポリ
桜野「っ……」
凛『だから遺したの』
桜野「凛さん……っ」
凛『いつかあの子に届くように、いつかあの子が気づいた時にひとりぼっちで泣かないようにって、想いと願いを宿らせた……』
音璃『それなのにぜーんぜん気づいてくれなくて……』
シルキー『それどころか闇が深まる! めっちゃムカつきませんか!!』
凛『でもそれが今……やっと届いた』
ビカビカビカアアアッ!!!!!
透「じゃああのウィッシュスターはあなたたちの……」
桜野「たった3人で……!?」
音璃『想いの強さなら誰にも負けないもんねぇ』シミジミ
シルキー『長いことあっためてましたからねぇ』シミジミ
凛『だからあとは、頑固なおバカちゃんにぶつけるだけなんだけど……』
サイカ「っ!!」ギロッ
凛『怖い顔しちゃって』
553 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/13(土) 17:31:34.88 ID:DNEl/M1y0
彼女たちはプリキュア
伝説上の生き物さ
554 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/13(土) 17:43:52.25 ID:pjgTA5OLo
サイカ「なんっ、なの……っっ! 今さら出てきて何様のつもり!?」
凛『なにって、だから友だち』
シルキー『友だち様です』
音璃『友だちちゃんがいい』
シルキー『だそうです』
サイカ「……っ」イラッ
サイカ「今になって友だち面しないでよ!! みんなのことなんかもうなんともっ……!」
凛『あんなこと言ってる』
シルキー『ほんの一瞬だって忘れたことなんか無いくせにねー?』
音璃『ねー?』
サイカ「なっ……ちがっ……!」
凛『だいたい、アタシたちの形見を後生大事に抱えてお人形作ってる時点であからさまなのよばーーーか!』
サイカ「ばっ……!?」
音璃『ばーーーか!』
シルキー『ばーーーか!』
サイカ「う、うるさいなあ!!」
朱「お人形って……」
凛『みんなが戦った人たちね、このハートを核にあの子が闇で肉付けして作ったお人形なのよ』
朱「ツナミが言ってたのはそういう……」
サイカ「強い力を持ってるから有効利用しようとしただけで……!」
音璃『物は言いようだね』
サイカ「だからあっ……!!」
555 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/13(土) 17:54:43.58 ID:pjgTA5OLo
透「すごい……サイカがたじたじになってる……」
朱「なんだか本当に、仲のいい友だちみたいね……」
雪菜「もしかしてサイカの願いって、ウィッシュスターの力で皆さんを蘇らせることなんじゃ……?」
透「!」
凛『ううん、違うの。そう考えられるなら、あの子はあそこにいない』
透「だったらなにを……」
凛『アナタになら分かるんじゃない? あの子の闇に触れたアナタになら』
桜野「……!」
桜野「……あの時の……闇、わたし……もし自分を……そしてみんなを……それで……もしそうなら……わたしは………………」ギュウウ
桜野「…………心なんか無くなっちゃえばいいのに」
サイカ「……!」
凛『……うん』
透「でもサイカは自分を殺したって……だったらもう心なんて……!」
桜野「ううん、残ってた。あの闇の中に、確かにサイカの心があった」
音璃『それにほら、ちょっと突っついただけであの反応だし』
シルキー『それでこそって感じですよねぇ』
サイカ「っ……!!」
凛『消しきれなかったのか、新しく芽生えてしまったのかは分からないけどね。とにかくどうしても残ってしまうから、ウィッシュスターの力で完全に消そうとした』
透「その、ために……」
凛『そう。そのためなら、どんな犠牲も厭わなかった』
透「っ……!」
556 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/13(土) 18:05:30.12 ID:pjgTA5OLo
桜野「それでシーズンランドも……わたしたちの世界も……」
凛『でもその途中でアナタを見つけた』
桜野「え……?」
凛『途中からアナタを狙い始めたでしょ? ウィッシュスターなんてどうでもいいみたいに』
桜野「そういえば……」
凛『なんでアナタに拘ったと思う?』
桜野「え……えと……な、なんか強いからとかって……」
凛『あれね、友だちが欲しかっただけよ』
桜野「え……」
サイカ「!!!」
凛『アナタはあの子によく似てるから、理解し合えるって思ったのかもね』
桜野「いやでも……」
サイカ「……っっっ!!」
凛『あの子すっごい寂しがり屋なの。1人になるとすぐ泣くのよ?』
サイカ「うるっ……さいっ……!!!」
凛『だからそもそも向いてないのよね、ああいうの』
サイカ「もうっったくさんっっっ!!!!!」ビュオッ!!!
ブワアアアアアアアッ!!!!!
シルキー『うぁっ……ちょぉ……!』
音璃『あー……ヤバいかも?』
557 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/13(土) 18:26:10.71 ID:pjgTA5OLo
サイカ「うあああああっ!!!!!」ギュオギュオギュオッ!
透「なんて力……!!」
サイカ「はぁっはぁっ……! なによっ……! なによなによっ!!」
サイカ「わたしのこと裏切ったくせにっ……! いなくなったくせにっ……! 約束したのに!! 1人にしないって!! ずっと一緒って言ったのにっ!!!」
サイカ「嘘つきっ! 嘘つきぃっ!!!」
ギュオオオオオッ!!!
桜野「うくっ……!」
凛『……そう、それがアタシたちの罪。アナタを止められなかった後悔こそ、今ここにいる理由』
音璃『でも今のワタシたちじゃ届かない』
シルキー『こんなスケスケじゃ、触ることもできないからね』
桜野「皆さん……!」
凛『だから、アナタたちに託す』
桜野「え……」
凛『ウィッシュスター!!!』
ビカカカカカッ!!!
シュパパパァァンッ!
キラキラキラ…
サイカ「うぐっ……!」
透「! 願いが……」
朱「な、なに……? 何を願って……え、これって……」
雪菜「ん……? え、あ……!!」
桜野「……!」ピクッ
桜野「……」ググッ
桜野「…………動いた」
朱「桜野ちゃん?」
桜野「右腕治った!!」ギュッ
朱「!」
透「傷が……癒えてく……!」
雪菜「それになんか……なんか体が軽いです! 力が湧いてきました!」
凛『ごめんね、アタシたちが干渉できる因果なんて、せいぜいあの子が関わることだけ。だから戦いの傷しか癒せないと思うけど……』
桜野「いえ! これで十分です!!」グッ
凛『ありがと…………あ』キラキラ
雪菜「え、皆さんなんかさらに透けて……」
音璃『もうお時間?』キラキラ
凛『みたいね』
桜野「!」
558 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/13(土) 18:39:44.38 ID:pjgTA5OLo
シルキー『うへぇ……もうちょっとぉ……』キラキラ
凛『わがまま言わない。まったく……』キラキラ
シルキー『うぅ……』
音璃『だいじょーぶ。すぐまた会えるから』
シルキー『そう、ですね……! すぐですよね!』
音璃『うん』ニコッ
桜野「……っ」
凛『それじゃ、アタシたち先にいくから……あの子をお願い』
桜野「……はいっ」
透「ん」コクッ
音璃『任せました』
朱「ええ、任されたわ」
音璃『』ニコッ
キラキラキラ…
シュパァァンッ
シルキー『遠慮なくぶっ飛ばしちゃってね!』
雪菜「が、がんばります!」
シルキー『ばいばい!』フリフリッ
キラキラキラ…
シュパァァンッ
凛『さて……』
サイカ「う゛ぅぅぅ……!!」ギュルルルッ!!
凛『調!』
サイカ「っ!!!」
凛『待ってるからね』ニコッ
キラキラキラ…
シュパァァンッ
559 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/13(土) 18:42:08.92 ID:Zn3aiQGoo
先代っぽい人達は何と戦ってたんだろう…
560 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/13(土) 18:42:48.30 ID:pjgTA5OLo
サイカの本名のような正体のようなもの
1スレ目
>>5
より、三千院 調 (さんぜんいん しらべ)
ラスボス名募集時、俺の脳内で空飛ぶ水餃子がスイプリみてえな名乗り口上かましていたため、その時点で確定
奏でるは災禍の調べ!
561 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/13(土) 18:46:21.85 ID:DNEl/M1y0
あれだけの設定でよくもまあ思い付く
562 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/13(土) 18:50:35.36 ID:pjgTA5OLo
サイカ「はぁはぁ……! ふぅぅぅ……!!!」ギュオオオオオッ!!!
桜野「凛さん、ネルちゃんさん、シルキーさん……ほんの少しだけ待っていてください……」
透「はやくみんなのところに連れてってあげなきゃね」
桜野「透ちゃん……」
透「準備いい、桜野?」
桜野「!」
桜野「すー……はー……」
桜野「うんっ!」
透「朱!」
朱「ええ!」
透「雪菜!」
雪菜「はい!」
透「いくよ!!!」
ババババッ
透「プリキュア!!!」
サイカ「っ!!」
「「「「カミングシーズン!!!!」」」」
563 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/13(土) 18:51:32.32 ID:Zn3aiQGoo
全員揃って変身するの何時ぶりだろう…
564 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/13(土) 19:00:08.28 ID:pjgTA5OLo
もしかしなくても全員同時変身はじめてなのでは……?
どうしよう……せっかくだしチーム名というかタイトル的なやつ募集しちゃおうかな……
というわけで急遽タイトルゆる募
名前:○○プリキュア
口上:前でも後でもどっちもでも もちろん無しでも
日付変わるまで募集します
ストーリーに関わることでもないので特になければそれはそれで
565 :
◆15vHdNAAAEr/
[saga]:2024/01/13(土) 19:01:34.97 ID:pjgTA5OLo
いい機会だからこれ見よがしにあげてしまおう
よろしくお願いします
566 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/13(土) 19:32:32.01 ID:/zu4LZHmo
名前:4 monthsフォーマンツプリキュア
口上:春夏秋冬、無限の円環は永遠(とわ)の絆、フォーマンツプリキュア
567 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/13(土) 20:22:05.26 ID:tcPfQskko
オールシーズンプリキュア
いつだってどこだって私達の季節!
568 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/13(土) 22:46:57.46 ID:fXOA0I8QO
オールウェイズ・プリキュア
4つの心、不断の縁(えにし)で結ぶオールウェイズ・プリキュア!
569 :
◆15vHdNAAAEr/
[saga]:2024/01/14(日) 00:07:20.36 ID:uTx5BLOio
ご協力感謝感激雨霰ちゃん!
正直1個くれば御の字と思っていたので3つももらってしまってさあたいへん
永遠に悩みそうなので投票にさせてください
安価先3票
@
>>566
A
>>567
B
>>568
よろしくお願いします
570 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/14(日) 00:08:56.91 ID:t5ayES2N0
1
571 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/14(日) 00:11:08.54 ID:t5ayES2N0
1
572 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/14(日) 00:11:49.60 ID:t5ayES2N0
間違えて二重投稿しちゃった
573 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/14(日) 00:13:03.59 ID:j0X65tw20
2
574 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/14(日) 00:15:12.74 ID:jOnyB1+To
1
575 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/14(日) 00:56:12.34 ID:XojNGi3Eo
1
576 :
◆15vHdNAAAEr/
[saga]:2024/01/14(日) 01:07:43.42 ID:uTx5BLOio
ありがとうございますー
投票の結果、本作のタイトルは
>>566
に決定しました
フォープリかな?
577 :
◆15vHdNAAAEr/
[saga]:2024/01/14(日) 01:21:23.02 ID:uTx5BLOio
キラキラキラキラ…
ヒュオンヒュオンヒュオンヒュオンッ!
ビュオオオオオオオッ!!!!!
サイカ「……!!」
フワッ…
「風が鳴き……花弁が踊る春の花……」
サクラ「キュアサクラ!!!」
「全てを透き通らせてあげる……」
クリア「キュアクリア!!!」
「美しい花よ……あたしに力を貸して……」
ブーケ「キュアブーケ!!!」
「儚く脆い心でも……何度だって奮い立たせる……」
クリスタル「キュアクリスタル!!!」
「「「「春夏秋冬! 無限の円環は永遠の絆
!!!」」」」
ビュオッ!
「「「「フォーマンツプリキュア!!!!」」」」
サイカ「うぁくっ……!!」
サクラ「いくよみんなぁああ!! プリキュアっ!!!」パンッ!
サイカ「!」
ペリッ…ペリペリッ…
ペリペリペリペリッ!
サイカ「闇がっ……!?」
サクラが両手を合わせた途端、空間を満たす闇が小さくめくれ桜の花びらに姿を変えた。
フワフワフワフワッ!!!
サイカ「くぅぅ……!!」
花びらは一枚、十枚、百枚と瞬く間に溢れ、真っ黒な世界を桜色に染め上げる。
ブワアアアアアアアッ!!!!!
サクラ「結景・桜吹雪ッ!!!!!」
578 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/14(日) 01:27:12.16 ID:uTx5BLOio
ここまで
次回からラストバトルです
使って欲しい技ややってほしい展開とかあれば書いてもらえると助かります ぜんぶ採用できるかは分かりませんが
とにかくバトルシーンは本当に悩んでしまう
参考までに最後の技です↓
結景・桜吹雪
キュアサクラ初変身時にもらっておきながらここまで出せなかった必殺技「桜吹雪」のいきなり強化版
空間を桜の花びらで満たすことで、空間そのものを掌握する結界術
桜を使って大抵のことは出来るほか、キュアサクラとの合体技をソロで使える
579 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/14(日) 01:28:42.09 ID:2F6urw9so
どっかの千本桜景義さんみたいな技だ
580 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/14(日) 01:34:30.61 ID:qOBRJvPP0
乙
最後の戦いだし何の意味があるのか分からないけどノリで急にスピリットピース仲間に投げて交換して変身するとか
例えば桜野がクリアに透がサクラに朱さんがハアハアしながら人のスピリットピースで変身するみたいな
581 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/14(日) 01:40:14.64 ID:YS1bhA0Qo
乙
透ちゃんがあの学校に転校してきてから全てが始まった…
私達を繋げた→繋がる力→マントの中の生き物と融合する能力
応用と拡大解釈で透ちゃんを媒介にプリキュア全員融合的な展開とか
582 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/14(日) 01:49:08.50 ID:YS1bhA0Qo
乙
サイカすらも守備範囲に入れてジュルリとする朱さん
こんなに狂ってるんだから闇深いはず!と闇解放技使ったら一切闇なかった
全員に引かれた展開
583 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/14(日) 01:50:30.79 ID:n63/AcIp0
乙
サクラさんついにステゴロ卒業か
584 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/15(月) 01:10:36.39 ID:KoOsI9qTo
クリアがおびただしい量のリモートコネクト操りまくってみんなの技をワープさせまくって死角責めまくるとか
585 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/15(月) 01:24:26.36 ID:XHooe6Vpo
サイカさんが(無双される要員の)雑魚敵や再生怪人や三幹部の劣化コピーいっぱい出してくれる
586 :
◆15vHdNAAAEr/
[saga]:2024/01/16(火) 00:44:18.62 ID:89/8ljcYo
ありがとうございます
正直採用しにくいもの(特にギャグ系)もあるので、要素だけつまんでく感じでやります 申し訳
ギャグっぽいのも平気で採用できるようなストーリーだったらなあと自業自得ながら思います
またこのタイミングで最終技募集開始しようと思います 最後に4人でぶっぱなす技です
募集だけかけといて、使うタイミングで投票にしようと思います
3つほど集まるといいかなと
何卒よろしくお願いいたします
技名:
説明:
587 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/16(火) 00:58:07.90 ID:89/8ljcYo
サァァァァッ
シキ「ふああ……!!」
ブーケ「一面の桜吹雪……壮観ね」
クリスタル「明るいっていいですね! すごく!!!」
シキ「これなら闇も怖くないのです!」
クリア「ちゃんとぜんぶ制御できる?」
サクラ「もち! ウィッシュスターのおかげで元気いっぱいだからね!」
クリア「無茶しないでね」
サクラ「うん! 援護は任せて!」
クリスタル「よーしそれじゃあ! ぶっ飛ばしましょう!!!」
「「「おー!!!」」」
サイカ「うわぁああっ!!!」ギュオッ!!!
クリスタル「うわっ!?」
ヤクサイン「ヤクサァァァイッ!!!」ド-ン
ブワワッ
「ヤクサァァァイ」「ヤクヤクゥ」「ヤァァアクッ!!」
ワラワラワラ
サイカ「ふーっ……ふーっ……!」
クリスタル「や、ヤクサインいっぱい……」
ブーケ「しかもなんかデカくない……?」
シキ「サイカ純正なのです! 強力だから気をつけて!」
クリア「分かってる! でも!」バッ
クリアのマントが強くはためく。
クリア「負ける気がしない!」
ザバババッ!
クリア「プリキュア・スプラッシュウェイヴ!!!」
ドドドドドッ
マントから飛び出した大量の魚影がヤクサインの群れに突っ込む。
そして……
ドッパァァァンッ!!!
「ヤァァァァ!!!」「ヤァァァァ!!!」「ヤァァァァ!!!」
サラサラサラサラ…
正面のヤクサインたちが一気に消滅した。
588 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/16(火) 01:09:44.09 ID:89/8ljcYo
サイカ「……っ!?」
ザワザワッ
「ヤクッ…!?」「ヤ-ッ!」
クリア「……」
ブーケ「……」
クリスタル「……」
サクラ「え、すご……」
シキ「ぶっ飛んだのです……」
クリア「私もびっくりした」
クリスタル「ま、負けてられませんよ!」
ブーケ「そ、そうね! サクラ!!」
サクラ「あ、はい、足場出します! 使ってください!」フワッ
ブーケ「ありがと!」タタタンッ
ブーケは桜で出来た雲のような足場を高く高く昇っていく。
ブーケ「はあっ!」ダンッ
ヒュインッ!
そしていちばん高い桜雲からさらに高く飛び上がった。
サイカ「うううっ……!」キュオオッ
サイカはその攻撃を知っている。
サイカ「うがあっ!!」バシュンッ
キュインッ
ドパァンッ
撃墜のために放った闇球は、確かにブーケを捉えた。
フワッ
ハラハラ…
かに見えた。
サイカ「なっ!?」
直撃したはずなのに、そこにブーケの姿は無い。
散っているのは桜の花びらのみ。
サクラ「桜人……」
サイカ「っ……!」ギリッ
そして本物のブーケは……
ブーケ「……チェリーブロッサム・スカイドロップ」ヒュンッ
ヤクサイン「ヤッ?」
ブーケ「たあっ!!!」
ドッバァァァンッ!!!
桜を纏ったかかと落としでヤクサインの群れを吹き飛ばした。
589 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/16(火) 01:21:32.67 ID:/vrGR/VIo
技名:スピリットアロー
説明:みんなのスピリットピースを重ね合わせて1つのスピリットピースにして弓に装填
変身が解けて素の状態で弓を引いて発射
590 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/16(火) 01:23:38.04 ID:89/8ljcYo
「ヤァァァァ!!!」「ヤァァァァ!!!」「ヤァァァァ!!!」
サラサラサラサラ…
ブーケ「っと……本当に自分でもびっくりするわね……」シュタッ
クリスタル「私もっ! プリキュア!!」タタッ
キィィィンッ!
クリスタルが作り出した六花が、桜を巻き上げながら回転を速めていく。
クリスタル「もうちょっと……!」ブワワワワッ!
ヤクサイン「ヤァァァクゥゥゥ!!」グググッ…
クリスタル「うあっちょ……!」
サクラ「クリスタル! そのまま!!」
クリスタル「! はいっ!!」キュイイイッ!
ヤクサイン「サァァァイッ!!!」ブォンッ!
サクラ「徒桜!!!」ブワッ
ドガァァァンッ!!!
サクラの声に技の完成を優先するクリスタル。
そこに容赦なく巨大なヤクサインの豪腕が振り下ろされた。
ヤクサイン「……ヤク?」
しかしそこにあったのは半球状の桜の壁。
そして……
クリスタル「いきます!」
ヤクサイン「!?」
ビュオオオオオッ!!!
その桜すら巻き込み廻る巨大な六花。
クリスタル「桜製・冷波手裏剣!!!」ギュイイイイッ!!!
ブォンッ!
ズバババババァンッ!!!
「ヤァァァァ!!!」「ヤァァァァ!!!」「ヤァァァァ!!!」
サラサラサラサラ…
クリスタル「やたっ! やりましたー!!!」
サクラ「ないす!」グッ
591 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/16(火) 01:32:20.07 ID:/vrGR/VIo
無双ゲームなみに蹴散らされていく
592 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/16(火) 01:35:06.66 ID:89/8ljcYo
シキ「あと半分くらいなのです!」
サイカ「いけ!」バッ
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!!!」ドダダダッ!
「ヤクサァァァイ!!!」「ヤクサァァァイ!!!」「ヤクサァァァイ!!!」
ドドドドッ
クリスタル「うわわわわっ!?」スッタタタ-ヒシッ
サクラ「んぁ?」
クリスタル「突っ込んできました!」ユビサシッ
サクラ「そうだね!」
クリア「それなら!」バサッ
クリアが再びマントを広げる。
クリア「サクラ! 一緒に!!」ザバッ
サクラ「うん!!」ブワッ
その波涛には大量の桜吹雪。
サクラ・クリア「「プリキュア・サクラウォール!!!」」
ドババババッ!
ザザザザザッ!!!
「ヤッ…クッ…!」「ヤァァッ…!」
桜吹雪と魚影で出来た巨大な波はヤクサインを飲み込んで進む。
ブーケ「おお……」
クリア「そのまま押し潰せ!」
すべてのヤクサインを撃破できるかに思えたが……
サイカ「はっ!」バッ
ヤクサイン「ヤク…」グニュンッ
クリア「!」
ドッパァァァンッ!
波に飲み込まれ消えかけていたヤクサインが球形に変化し、そのまま爆散した。
593 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/16(火) 01:35:55.63 ID:nmywyTJh0
技名:ラウンドエレメント
説明:対象を中心に大きな円になるように4人を配置→みんな両手を広げる→手と手の間に青オレンジ白ピンクの光の線が出て4人を結ぶ→地面から凄勢いで青オレンジ白ピンクが混ぜ合わされたエネルギー波が出てきて相手を呑み込む
594 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/16(火) 01:47:42.48 ID:89/8ljcYo
キュオオオッ!
ドッパパパァァァンッ!!!
サクラ「うあっく……!」
クリア「……っ」
波の中のヤクサインが次々に爆発し、波がかき消される。
ブーケ「自由自在……あれもサイカの闇ってことね……」
サクラ「厄介だ……」
サイカ「うぅぅ……あああっ!」
グググッ
「ヤク…」「ヤク…」「ヤク…」
グニュニュンッ
サイカが雄叫びを上げると、残っていたヤクサインがすべて巨大な闇球に変わる。
ブーケ「うーわぁ……」
クリスタル「あ、あのサイズであの量はヤバくないですか!?」
サクラ「うんヤバい! どうしよう!!!」
クリスタル「どうしよう!?」
シキ「なんか考えるのです!!!」
サイカ「はぁっはぁっ……!!」
キュオオッ
クリア「……」
サクラ「と、とにかく全力で防御! みんな集まって!!」
ブーケ「ええ!」タタッ
クリスタル「はい!」ギュ
サイカ「うぁぁあああ……!!」
キュオオオオッ!!!
クリア「……」
サクラ「クリアも!」
クリア「………………」
サクラ「クリア!!!」
クリア「……シア、あれを使う」
シア「ええ、よくってよ」
クリア「!」
シア「自分で言っておいて何を驚いてますの?」
クリア「反対されると思ってた」
シア「もう昔のあなたではありませんわ」ニコッ
クリア「……ん」コクッ
シキ「透! はや……」
クリア「みんな!」
サクラ「クリア……?」
クリア「任せて」ニッ
サクラ「え……?」
595 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/16(火) 01:57:09.26 ID:89/8ljcYo
クリア「シア!」バサッ
シア「いきますわよー!」ニュ-ンッ
サクラ「!」
クリアがマントを広げると同時に、シアも体を大きく広げた。
シキ「あれ……もしかして……!」
ブーケ「な、なに……?」
クリスタル「マントとシアさんが……」
シア「構想自体はずっと昔からありましたわ。それこそ透が戦い始めてすぐの頃から」
マントとシアが重なり、徐々に一体化していく。
シア「透とワタクシは性質が似ていますから、お互いの力をつなげればもっと大きな力を得られると……」
クリア「でもあの時の私じゃできなかった。例えどんなにうまくいっても、シアに飲み込まれていたと思う」
シア「ですが今の透なら」
クリア「うん」ニコッ
シアと完全に融合したマントは今まで何倍にも大きく広がる。
それはまさしく海であり、マントのはためきは波打つ水面のようだった。
クリア「プリキュア……」
バサバサッバッサァッ!!!
クリア「マリッジマリナーレ!!!!!」
596 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/16(火) 01:59:43.29 ID:Kd2k7rcvo
なんか新技生えてきた
597 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/16(火) 02:00:25.15 ID:7CDnm1HQ0
いざというときは武器になる妖精のかがみ
598 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/16(火) 02:01:00.24 ID:89/8ljcYo
ここまで
プリキュア・マリッジマリナーレ
キュアクリアの強化フォーム的なやつ
クリアのマントとシアさんが融合してでっかいマントになる
一度に放出できる量の増加やマントの強化に伴った中身のお魚の強化も相まって、クリアが瞬間火力最強に躍り出る
ニュークリアって名前つけようと思ったけどあまりにもお魚死滅しそうだったからやめた
>>586
の最終4人技の募集引き続き行っております 数に上限などなく、いただいたものはすべて投票対象になりますので是非お願いします
599 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/16(火) 02:05:32.85 ID:nmywyTJh0
乙
シアさんは割と能力あるけどシキさん…
600 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/16(火) 02:14:57.57 ID:TkIZrmAn0
おつ
技名:シャイニングラッピング
説明:4人がか○はめ波みたいなモーションでエネルギー波をシアに放つ
シアがエネルギーを集束しシキの羽に放つ
シキの羽が輝いて超巨大化して相手を包み込む
601 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/16(火) 09:04:49.55 ID:exkAUt6g0
乙
すごく今更だけど4seasonならまだしも4monthsだと4か月でよく意味がわからんのだが、他に意味あるのかな?
技名:プリキュア・アラウンドシーズン
説明:4人で敵を囲み、敵の上空のシキに春夏秋冬のパワーを送る
そのパワーを集約することでシキは太陽のように闇を照らし打ち払う光となり、バッチリポーズとウインクまでキメて浄化する
…4人の技じゃなくなっちゃった気がするけど名前的にも重要そうだし最後くらいはということで一つ
602 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/16(火) 11:57:36.03 ID:yCfNcHuKo
技名:天衝・クアドラプル
説明:クリアのマントを天をも衝きそうな超長い棒状に変形させ、その棒に蔦と雪の結晶と桜の花びらを纏わせて振り下ろす
603 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/16(火) 23:18:15.58 ID:qPOxCKEco
別に投票じゃなくて完全に作者の独断で決めてくれて良いんだけどな…
604 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/17(水) 18:35:31.20 ID:VSnTdsQGo
技名:エナジーコンバート
説明 桜の花びらと伸びたマントと蔦と氷の鎖が相手を拘束し闇を吸い取っていく
吸い取った闇は光に変換されて巨大な球になって叩きつけられる
605 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/17(水) 23:52:02.54 ID:rD24Gq10o
>>603
安価がやりてえんだ俺は
その投票が本作最後の安価になると思います
多分今日は投票開くとこまででおしまいになります
よろしくお願いします
606 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/17(水) 23:54:29.26 ID:CJK+PnEXo
了解〜
607 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/18(木) 00:02:45.67 ID:FDwBRc69o
クリア「……」バサバサ
サクラ「すごい……」
クリア「……よし」グッ
サクラ「クリアとシアさんが……合体した!」
サイカ「はーっ、はーっ……!」
クリア「やるよ! シア!!」
シア「ええ!」
サイカ「消えろ!!!」バッ
バシュシュシュンッ
クリア「プリキュア・セパレートマント!」バサッ
シア「セパレート!」
バララッ
サイカ「!」
掛け声とともに巨大なマントが細かく分離する。
クリア「テッポウウオくん!」タタッ
駆け出したクリアが近くに浮くマントの切れ端に両手をかざした。
クリア「プリキュア・ウォーターバレット!!!」ジャキッ
テッポ-ッ
クリア「はあっ!!」パパァンッ!!
バシュシュッ
2丁の水鉄砲から放たれた弾丸は、それぞれが闇球の中心を射抜く。
キュゥゥゥッ
ドババァァァンッ!!!
サイカ「なっ……!?」
一瞬で2つの闇球が爆散した。
クリア「ふっ」
シア「煙出てませんわよ」
クリア「うるさい」
シア「!! 透、2時の方向抜けてきますわよ!!」
宙に浮く無数のマントの切れ端。
シアが融合したことで、そのひとつひとつがクリアの目となる。
そして同時に……
クリア「おーけー!」パァンッ!
シュンッ
銃口でもあった。
パシュンッ
ドッパァァァンッ!!!
サイカ「くっ……!」
クリア「蹴散らす!」パパパンッ!
クリアが放つ弾丸はマントを渡り、ありとあらゆる角度からの攻撃を可能にする。
クリア「はああああああっ!!!」ダダダダダンッ!
ドッバババァァァンッ!!!
上から、下から、横から……。
一切死角のない攻撃は、闇球の中心を寸分違わず撃ち抜いていく。
サイカ「うぐううっ……!!」
目もくらむほどの闇の塊は、瞬く間に数を減らしていった。
608 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/18(木) 00:18:51.01 ID:FDwBRc69o
ドパァンッ!
ババババァンッ!!
サクラ「すごい……ほんとにすごい……!」
ブーケ「これがクリアの本当の力……?」
クリスタル「すっごく強いです!」
シキ「透な強いのはトーゼンなのです!!」エッヘン
サクラ「もう、なんでシキがいばるの?」
シキ「透の代わりなのです!」
サクラ「そんなことしなさそうだけどなぁ」
ブーケ「でもあの子が強いのは、確かに当然なのかもね……」
シキ「そうなのです。透、地球に戻ってからはずっと独りで戦ってたのです。みんなが変身できるようになるまでずっと」
サクラ「うん……」
クリスタル「きっと苦しかったですよね……」
シキ「うん……いちばん苦しい時期に独りで戦ってた……」
サイカ「うぅぅ……があっ!!!」バババッ
キュオオオオッ
バババシュンッ!
シア「5つ……一直線ですわね」
クリア「貫く! プリキュア!!!」バサッ
シキ「でもね、守りきったのです。戦い抜いたのです。ずっと独りだったけど……」
クリア「ライトニングスパイラルフィッシュアロー!!!!!」
バシュウウウッ!!!
ギュルルルルルルッ!!!!!
シキ「たったの1度も負けなかったのです」
ドッバババァァァンッ!!!!!
ブーケ「それに今はあたしたちがいる」ニコッ
クリスタル「きっともっと強いです!」
シキ「うんっ!」
サクラ「でもさあシキ……」
シキ「?」
クリア「ふぅ……これでぜんぶかな?」
サクラ「あそこまでは……」
シキ「正直予想外なのです……」
609 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/18(木) 00:21:08.21 ID:zzmLBxHSo
長年貯めた経験値やスキルポイントがようやく実になった感
610 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/18(木) 00:33:54.54 ID:FDwBRc69o
クリア「みんな! 怪我ない?」ニコッ
クリア「わ、かっこい……」
ブーケ「きゃー!! 顔がいいー!!!」ブンブンッ
サクラ「だいじょぶだよー!!」フリフリ
クリア「ん」
ブーケ「とはいえ、いいとこ全部もってかれるわけにもいかないわよね!」
クリスタル「?」
ブーケ「サクラ! さっきやってた人型のやつお願い!!」
サクラ「え? あ、はい!」ビュオッ
ブーケ「さてあたしも……プリキュア・ガーデンシュート、をいっぱい!」ポポポポポッ
桜の花びらがブーケの花々を巻き込んで人型を形成していく。
ブーケ「あ、そうだ。エキサイトシード……もいっぱい!」ポイポイポイポイ
サクラ「んんんんっ……!!」ビュオビュオッ
ブーケ「おっきくなーれ!」
ビュオオオッ
ググググッ
ズズズズッ
クリスタル「わわ……!」
サイカ「!?」
それはまさしく花の巨人。
ブーケ「開花! ブロッサムギガント!!!」
グオオオオオッ!!!
サイカ「くっ……!」ビリビリ
地響きのような雄叫びが上がる。
ブーケがその頂点で狙いを定めていた。
ブーケ「ギガントパーンチ!」
グオオオオオッ!!!
サイカ「ちっ……はあああっ!!!」キュオオオッ!
ドッパァァァンッ!!!
花の巨人の拳とサイカの闇球が正面からぶつかり合い、大きな爆発が起きた。
611 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/18(木) 00:37:38.91 ID:0T5j2pyY0
いつもデカブツ使うブーケ
612 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/18(木) 00:47:59.50 ID:FDwBRc69o
ビュオオオッ
サクラ「うわっぷ!」
クリスタル「だ、大怪獣バトル……!」
シキ「ちょっとワクワクなのです……!」
サクラ「ま、巻き込まれないように……」
クリア「クリスタル! こっちもやるよ!!」
クリスタル「うぇっ!? は、はいっ!!」
シュンッ
近くに来ていたマントの切れ端にクリスタルが吸い込まれた。
サクラ「気をつけて……」
サイカ「はぁっはぁっ……!!」
クリスタル「はっ!」シュンッ
サイカ「!? いつの間にっ……!」
クリスタル「ワープです! いきますよぉ!!」ヒュオッ
パキパキパキッ!
突如サイカの眼前に現れたクリスタルが、氷の壁でサイカを閉じ込める。
光を幾重にも反射するその氷牢は万華鏡のようであった。
サイカ「なにをっ……!?」
クリスタル「クリア!」
クリア「プリキュア!!」バッ
サイカ「!」
ブワワッ
クリア・クリスタル「「カレイドアクアリウム!!!」」
ブワアアアアアアッ!!!
サイカを取り囲む無数のマントの切れ端。
そこから飛び出す水精たちが次々にサイカを攻撃する。
ドドドドドッ
サイカ「あぐっ……う、が……がはっ……!!」
ズダダダダダッ!
クリスタル「いっけぇ!!!」
ドバババァァァンッ!!!
613 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/18(木) 01:02:25.29 ID:FDwBRc69o
クリア「……っと」シュタッ
クリスタル「やりました!」
クリア「うん!」
サイカ「はぁ゛あ゛……ぐっ、あ゛……!!」ギロッ
クリスタル「うっ……」ビクッ
クリア「まだ……!」
サイカ「うあ゛あ゛あ゛っ!!!」キュオオッ
グオオオオオッ!!!
サイカ「!」
ドッガァァァンッ!!!
サイカがクリアたちに反撃しようとした瞬間、花の巨人の両腕が振り下ろされた。
ブーケ「大丈夫!?」
クリスタル「はい! ありがとうございま……」
クリア「気をつけて!」
ブーケ「!?」
ドッパァァァンッ!!!
突如発生した極大の闇球が花の巨人を爆散させた。
パラパラパラ…
サイカ「ぜぇ……ぜぇ……!」
巨人を作り上げていた色とりどりの花が、雨のように降りしきる。
ブーケ「……」
サイカ「失せろ……!」ポウッ
そのすべてが……
ブーケ「………………プリキュア」ボソッ
サイカ「っ!!」ゾワッ
サイカを向いていた。
キュオオオオッ!!!
ブーケ「ブロッサムフルバースト!!!!!」
ズダダダダダッ!!!
夥しい数の花々。
ひとつひとつが砲台となり、無数の光がサイカを貫く。
バシュシュシュシュンッ!!!
サイカ「かっ……はっ……!!?」
ドッパアアアアアッ!!!
614 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/18(木) 01:05:16.99 ID:DP9LO8eso
フルボッコである
615 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/18(木) 01:15:27.41 ID:FDwBRc69o
サイカ「……っっっ!」
大きな衝撃にサイカの体が宙に浮く。
ヒュオオッ…
サイカ「……っう、あ゛ぇ……!」
かすむ視界で目を凝らしたサイカが見たものは、桜舞う空……
ではなく
サクラ「はああああああっ!!!」
サイカ「!」
フワアアアアアアッ!!!
全身に桜吹雪を纏ったサクラ。
そしてその背後には海のように巨大なマント。
サクラ「プリキュア!!!」
ビュオビュオビュオッ!!!
ブワアアアアアアッ!!!!!
眼前から降り注ぐ桜吹雪と水精の群れ。
サイカ「うっ……あ゛あ゛っ……!」
伸ばした手は虚しく……。
サクラ「散華裂破・サクラメ!!!!!」
キュインッ
ドッッッバァァァァァンッ!!!!!
616 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/18(木) 01:24:06.48 ID:NvnI1Zyro
もうこれ勝てるだろと思わせて実は後2回変身を残してるとか
617 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/18(木) 01:36:25.90 ID:FDwBRc69o
サクラ「はぁぁっ……はぁぁっ……」
サイカ「がふっ……う゛う゛う゛……!」ググッ
サクラ「……サイカ……もう……」
サイカ「うるっ、さいっ……!!」
サクラ「……もういいんだよ」
サイカ「っ!!」
サイカ「……だまれっ」
サイカ「だまれぇぇぇぇえええええっ!!!!!!!」
キュオアアアアアアアアッ!!!!!!!!
サクラ「!?」
サイカの絶叫とともに濃密な闇が一気に噴き出す。
ギュオギュオギュオッ!
ズズズズズッ!!!
サクラ「やばっ! 取り返される!?」ブワッ
溢れ出した黒は桜吹雪を塗り替え、深く暗い闇の空間を広げていく。
サイカ「うぁあぁあ゛あ゛あああ゛っ!!!!!」
クリア「サクラ!!」タタッ
サクラ「んんんっくぅ……!!! サイカっ……どうしてっ……!!」
サイカ「だまれっ……!! だまれだまれっ!!!」
サイカ「わたしは独りなのっ! ずっとずっとずっとこれまでもこれからもずっと!!!」
サイカ「だから捨てる! 捨てなきゃいけないっ!!!」
サクラ「サイカ……」
サイカ「何も感じなければどこも痛くないんだ!! 悲しくなければ涙なんか出ないんだ!!!」
サクラ「…………っ」
サイカ「心なんて無ければ!!! 独りぼっちでも寂しくないんだっ!!!!!」
サクラ「………………違うよ!」
サイカ「っ……!」
サクラ「あなたは独りぼっちなんかじゃない……!」
サイカ「うるさいっ……!!」
サクラ「あなたを大切に思って、あなた自身大切に思う……! そんな友だちがあなたにはいるはず……!!」
サイカ「うる…………さい……っ」
サクラ「凛さんたち待ってるよ! あなたを待ってるんだよ!!!」
サイカ「……っっ」
サクラ「だから……!」
618 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/18(木) 01:39:44.75 ID:FDwBRc69o
ここまで
というわけで本作最後の安価
最後技投票
先3票です
@
>>589
A
>>593
B
>>600
C
>>601
D
>>602
E
>>604
よろしくお願いします
619 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/18(木) 01:50:13.88 ID:NvnI1Zyro
乙
1
620 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/18(木) 01:55:37.19 ID:0T5j2pyY0
1
621 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/18(木) 08:44:31.51 ID:E2MWFNoQo
1
622 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/18(木) 10:58:14.43 ID:DBU/SfFY0
乙
安価したいはいいけど、IDだけのスレだと自演とかがね…
特に今回みたいな先何票みたいな投票形式だと、ちょっと連取するだけで投票には意味が無くなって
実質ただの安価下と変わらなくなっちゃうっていうのはあると思う
(言っちゃなんだけど数分間隔空いてるのに連続投稿しちゃいました、みたいなID切り替えミスってそうな怪しいのもいるし)
だからまぁ多数決して決めるみたいなのは避けた方が無難かなって、長文失礼
623 :
◆15vHdNAAAEr/
[saga]:2024/01/18(木) 12:03:00.33 ID:FDwBRc69o
>>622
おっしゃる通りで 正直私もちょっと思ってました
ここの安価で特定の選択肢にだけ票が集中するようなら取り直しも検討かなと
結果きれいに集中したんで取り直し
コンマにぶん投げます
>>589
下1コンマ
>>593
下2コンマ
>>600
下3コンマ
>>601
下4コンマ
>>602
下5コンマ
>>604
下6コンマ
コンマ反転して最大値を採択
よろしくお願いします
624 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/18(木) 12:08:25.53 ID:hRClyj0n0
それもそれでめんどくさいというか…
やっぱここは自分で決めてほしい
ぶっちゃけ何でも良いんだ…
625 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/18(木) 12:13:50.00 ID:DBU/SfFY0
コンマだしとっちゃうね
626 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/18(木) 12:14:22.23 ID:DBU/SfFY0
00で草
627 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/18(木) 12:14:56.76 ID:DBU/SfFY0
はい
628 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/18(木) 12:15:28.49 ID:DBU/SfFY0
ほい
629 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/18(木) 12:15:57.62 ID:cCLCvC480
もう意味ないか?
630 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/18(木) 12:15:58.21 ID:DBU/SfFY0
そい
631 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/18(木) 12:16:40.55 ID:0T5j2pyY0
なんでも良かったから1選んだけど
何の技使うかもう分かってるよりは何の技使われるか分からない、見てのお楽しみが一番面白い
632 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/18(木) 12:17:02.94 ID:DBU/SfFY0
念のため他にも00が出るかもと思ったが流石になかったか…
633 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/18(木) 12:19:43.78 ID:lCMcUGHS0
どんな技が使われるかその時まで分からない方が確かに面白くはある
多数決よりはそういう感じの方が安価も応募しやすい
634 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/18(木) 12:36:47.63 ID:3L+OOvjYo
00ってこのssでは最低値って扱いだったような
635 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/18(木) 12:42:55.82 ID:7agc5fFUO
まじぃ?ここまでやったけど俺の独断で選ぶのが多数派……?
ならそうするかぁ……?悩むわぁ……
ちなみに00は最低値
636 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/18(木) 12:47:49.21 ID:3L+OOvjYo
強さとか好感度とかがコンマに左右されるような育成とかゲーム要素ありの安価コンマスレでもない限り00がクリティカルじゃなくて最低値でもまあ特に問題はないか
637 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/18(木) 12:54:14.67 ID:DBU/SfFY0
コンマでも作者判断でもどっちでもいいけど、これもあくまで読者の意見なので作者がそれに従う必要は無いと思うよ
あまり方針をコロコロ変えるのもそれはそれでアレだとも思うし
強いて言えば、通常の深夜更新で今回みたいな反転コンマ安価は進みが悪くなるだろうから、1〜20は1、21〜40は2みたいに作者で範囲決めた上でこのレスのコンマで決定とかにするといいかも?ってくらい
まぁ好きにやってくれ、ここは作者のスレなんで
638 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/18(木) 15:33:03.41 ID:fEZoBpkLO
酉あり単発無しなら
>>569
みたいな他の多数決も結果が変わるのかな?と思った
639 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/18(木) 15:43:56.01 ID:VW1d7uGGo
@に集中したとはいえ3票集まるまで結構時間かかってる辺り多数決必要なほどのこだわり多分誰も持ってない
ぶっちゃけた話最後の技どれになろうが大して変わんないだろうし
640 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/19(金) 01:43:20.43 ID:o+wgQciAo
安価の度にグダってごめん もう書きたいように書くわ
今日は短いです
641 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/19(金) 02:01:07.85 ID:o+wgQciAo
サクラ「はあっ!!」
ブワワワワッ!!!
サイカ「うくっ……!」
ババババッ!
サイカ「!!」
桜の花びらが再び闇を押し返した。
そうして出来た隙をつき、4人がサイカを取り囲むように移動する。
サクラ「いくよ……シキ!」バッ
シキ「はいなのですっ!!」パタパタッ
サイカ「っ!!?」
サクラたちがかざす手はサイカの直上、1匹の小さな妖精に向く。
サクラ「はぁぁぁああ!!!」シュパアアアッ!
クリア「はぁぁぁああ!!!」シュパアアアッ!
ブーケ「はぁぁぁああ!!!」シュパアアアッ!
クリスタル「はぁぁぁああ!!!」シュパアアアッ!
キラキラキラッ
その手から放たれる色とりどりの光を受け、シキの羽が万色に輝く。
シキ「うぅぅん……ぅぁぁああああ!!!」
キラキラキラッ
グググッ
ブワッ
すべての光が溶け合い純白へと昇華した羽は、さらに輝きを増しながら大きく広がっていく。
サイカ「あ……ぁ…………!」
サクラ「プリキュア!!!」
ブワアアアアアッ!!!
「「「「「アラウンドシーズン!!!!!」」」」」
シキ「なのですっ!!!」バサッ
ビュオオオオッ!!!
シキの羽が振り下ろされ
サイカ「…………っ!」
フワッ
サイカを抱きしめるように包み込んだ。
642 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/19(金) 02:03:42.49 ID:o+wgQciAo
そんな感じで
>>600
,
>>601
あたりを組み合わせての採用になりました
基本は
>>601
だけど羽のやつやりたかった
名前が
>>601
のままなのはストーリーにバチっとハマってたからです 本作のラスト技としては完璧だと思います
自分でつけ直そうかとも考えましたが、方向性の段階でこれと同じになるのでじゃあこれでいいじゃんって
2億点あげたい
643 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/19(金) 02:09:26.85 ID:r1Fs/2cvo
シキさんようやく仕事できたニート卒業した
644 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/19(金) 02:17:38.09 ID:o+wgQciAo
シュパパパァァァ…
サイカ「あぁ……! あああぁぁああああっ……!!!」
あたたかさ、優しさ。忘れていたもの、求めていたもの。
サイカ「はぁっ……うっ、ああっ……!!」
寄り添う光は、闇を溶かし光へ還す。
サイカ「わたし、はっ……! わたしはぁっ……!!」ボロボロ
輝きは強さを増し、やがてすべてを覆い尽くす。
サイカ「わたしはぁぁぁぁぁああああああ……!!!!!」ボロボロボロ
世界が純白に染まっていった。
サイカ「ぁぁぁぁぁ…………!」サラサラ…
「ぁぁぁ………………」サラサラサラ…
「………………」
「……」
「」
「………………わたしは」
桜野「!」
調「……どこで間違っちゃったのかな」
645 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/19(金) 02:18:53.46 ID:4EZABXKX0
別のssで募集する時も複数の案組み合わせるのもありって考え方すれば悩まずに済みそうね
Aさんのキャラ案プリキュア案とBさんのキャラ案プリキュア案を気に入った片方ずつ組み合わせる的な
646 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/19(金) 02:19:35.29 ID:r1Fs/2cvo
調さん達は結局何と戦ってたのだろうか
647 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/19(金) 02:33:48.66 ID:o+wgQciAo
桜野「調……?」
調「……ずっと寂しかったんだ……ずっとひとりぼっちだと思ってた」
桜野「……うん」
調「でも違ったんだね。大切なものはずっとそばにあった……それに気づこうとしなかっただけで……」
桜野「……うん」
調「もう遅いのかな……っ」
桜野「ううん、そんなことない」
調「!」
桜野「わたし、凛さんたちに頼まれたもん。調をお願いって」
調「……うんっ」
『─────』
調「!」
桜野「?」
調「ふふっ……」クスッ
桜野「調?」
調「ううん……ただ、今までもこうして話しかけてくれてたのかなって……」
桜野「え……?」
調「わたし、もう行くね」
桜野「行くって……」
調「帰るんだよ」
『せーのでいこせーので』
『わかったわかったから……』
『いきますよぉー』
調「あなたが思い出させてくれた。わたしにはわたしの帰る場所がある」
『せーのっ……』
調「だからわたしはそこに……」
『『『しらべー!!!』』』
『ちゃーん!』
『せんぱぁ〜い!』
桜野「!」
調「みんなのところに帰るだけ」ニコッ
648 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/19(金) 02:41:21.09 ID:7dTJPLz30
成仏する幽霊?
649 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/19(金) 02:49:31.46 ID:o+wgQciAo
桜野「みんなの……」
調「あなたにもあなたの帰る場所がある……そうでしょ?」
桜野「!」
桜野「……っ」
桜野「うんっ……!」
調「」ニコッ
『はぁやくぅ〜!』
調「じゃあね桜野っ!」
桜野「うん!」
タタタッ
『まったく、アンタほんとマイペースなんだから……』
『先輩先輩! 久しぶりにしーちゃん同盟再結成しましょうよ!』
『いーなぁ……ねぇ凛ちゃん、やっぱりワタシたちも同盟結成しよ? 一緒にレジスタンスしよ?』
『いやマイペースは全員か……』
桜野「ふふっ」
調「あ、そうだ!」クルッタタタッ
桜野「?」
調「あなたに渡したいものがあるの」
桜野「渡したいもの……?」
調「わたしの居場所はあそこだから、あなたに託したいんだ……いいかな?」
桜野「え、えと……いったいなにを……?」
調「わたしの、いちばん最初の願いごと」
桜野「!」
桜野「願いごと? 調の!? それってどんな……!」
調「ふふふ、それはね─────」
650 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/19(金) 02:56:16.91 ID:o+wgQciAo
ここまで
調さんたちが戦ってた相手は実際なんでもいいんですよね 大事なのはそこじゃないというか
それでも無理やり考えるならさらなる先代ポジが妥当かな?
余談ですが、調さんたちが変身に使ってたハート石は1スレ目の
>>47
名前 クリスタルハート
形状 飴並みの大きさのハート
変身時の掛け声(ゴクンッ)プリキュア!トレースオン!
から来ていたりします
スピリットピースにしなかったのは、必ずしもプリキュアである必要はないかなと思ったのと、プリキュアにしようとするとフラグが足りなかったからです
なので調さんたちが戦ってたのがさらなる先代ポジだったとしてもそれもまたプリキュアとは限らないと
そのへんはあくまで別世界線のプリキュア的存在ということで まあ先代プリキュアっていうのが1番わかりやすくはあるんですが
651 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/19(金) 03:00:40.66 ID:c+DN/1rco
おつ
本家だったら調さん達の戦いとか一人ぼっちだった頃の透ちゃんの戦いが小説で描かれそう
652 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/19(金) 08:32:41.22 ID:27lTPx+f0
後は朱さんの戦いが残ってるだけか
受験勉強忙しくて少女を摂取する時間がない故に起こる禁断症状との戦い
653 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/20(土) 17:47:16.02 ID:qRrz2egHo
サァァァ…
チュンチュン
桜野「……」
透「……」
朱「……」
雪菜「天気……いいですねぇ……」
桜野「ねー……」
朱「風も気持ちいいわねぇ……」
桜野「ですねー……」
雪菜「へとへとの体に沁みますぅ……」
桜野「わかるぅ……もう1ミリも動けないもんねー……」クタ-ン
雪菜「ですですー……」ヘタ-ン
朱「それにしてもほんと……すごくきれいね……」
桜野「同感ですー……」
雪菜「でもぉ……なんでですかねぇ……」
朱「ほんとにね……なんであたしたち……」
桜野「花畑のど真ん中に寝転がってるんだろねー……」
654 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/20(土) 17:48:13.10 ID:yrCur0Jg0
そういえば一応異世界で戦ってたのか
655 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/20(土) 18:04:20.73 ID:qRrz2egHo
桜野「さっきまでいた……荒野ぁ? みたいのはいったいどこへー……」
雪菜「どっかいっちゃいましたぁ……」
桜野「なぜー……」
雪菜「わかりませーん……」
透「……サイカが消えたからだと思う」
桜野「んぅ……?」
シア「リセットですわね」フヨフヨ
朱「あぁ……」
シア「闇の力ですっかり荒廃してしまったこの地が、本当の姿を取り戻したのですわ」
桜野「ほぇ……」
雪菜「あの荒れ果てた土地……ほんとはこんなに美しかったんですねぇ……」
桜野「ほんとにきれいだねぇ……」
朱「見て……このお花なんてすごくかわいい……」
雪菜「ほんとですぅ……なんていうお花なんでしょうかぁ……」
朱「わかんないわー……初めて見るー……」
透「……それ……メリーテイルっていうの」
桜野「ほぇぇ……透ちゃん物知りだぁ……」
雪菜「初耳ですぅ……」
朱「あたしも聞いたことないわぁ……」
透「……その花、地球にはないから」
雪菜「えー……え? んぇ……?」
朱「なんでそんなこと知ってるの……?」
シキ「透……」キュ
透「……ん、お願い」
シキ「……うん」パタパタ
桜野「シキ……?」
シキ「……きっと色んな人が……きっと色んなものを失ったのです。その悲しみすら一度は闇に消えてしまった」
朱「う、うん……」
シキ「でもみんなが取り戻してくれた。みんなのおかげで、恐ろしい闇は消え去った。そしてすべてが、あるべき場所に帰るのです」
雪菜「はい……」
シキ「みんな、戻ってくるのです……失ったものも大切な人も、想いも願いも、そして……シキたちのふるさとも……」
桜野「ふる、さと……」
シキ「ここは春の国アペリーレ地方エレクルチア……雪融けの花畑」
桜野「!」
シキ「紹介が遅くなったのです……」
桜野「じゃあ……!」
シキ「ようこそ……妖精の国シーズンランドへ」ニコッ
656 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/20(土) 18:06:00.41 ID:y8qAGWO20
遂に明らかになるシーズンランド
657 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/20(土) 18:27:19.80 ID:qRrz2egHo
朱「……こ、こが……シーズンランド……?」
シキ「うん……!」
桜野「シキのふるさと……!」
シキ「うんっ……!」
雪菜「じゃ、じゃあ私たちずっと……!」
シキ「うん、シーズンランドで戦ってたのです……!」
桜野「そっか……じゃあここに来て最初に見た廃墟は……」
シア「壊された街ですわね」
朱「そういえば前に聞いたわね……サイカたちは、透ちゃんが通って出来た世界のつながりを利用してるって……」
シア「ええ。ここと地球が繋がっていること、それからサイカが帰る場所を見失った根無し草だったことも踏まえれば、ここを根城とするのも納得ですわ」
朱「そうね……」
雪菜「こんなにきれいな景色も……一度は闇に……」
桜野「うん……」
透「でもっ……」
シキ「……!」
透「でももうここに……闇はないっ……」フルフル
シキ「透っ……!」
透「シキっ、シアっ……! やったよっ……私っ、ついにみんなをっ……シーズンランドを……!!」ボロボロ
シキ「透ぅ!!!」ダキッ
シア「本当に……よくやってくれましたわ……!」ギュ
透「う゛ん゛っ……!」ギュ-
658 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/20(土) 18:42:53.18 ID:qRrz2egHo
朱「透ちゃん、シキちゃん、シアさん……!」ホロッ
桜野「みんな……よかったぁ……!」
雪菜「ほんっとにっ、よかったですぅ……!」ポロポロ
透「ひぅっ、ひくっ……桜野、朱、雪菜っ……! みんなありがとぉ……!!!」
シキ「すんすんっ……ありがとっ、なのですっ……! みんなほんとにっ、ほんとにほんとにありがとなのですっ……!」
シア「お礼をしなくてはいけませんわね。シーズンランドの総力をあげて……!」
桜野「そ、そんな……大げさですよ……」
透「ぜんぜん大げさじゃないっ……みんな大恩人だもん……! だからお礼を……!!」
シア「あら透、あなたもお礼される側ですわよ?」
透「え……?」
桜野「透ちゃんもプリキュアだもんねぇ……」
透「あ、そっか……そう、なるんだ……でも私もありがといっぱい……どうしよ」
シキ「じゃあどっちもやっちゃうのです!」
透「どっちも……ん、いいかも」
桜野「ふふっ」クスッ
シキ「そうと決まればさっそく準備なのです! きっと妖精のみんなもシキたちのこと探してるのです!!」グイッ
透「うえっちょ……」
シア「こらこらシキ」
シキ「?」
シア「今はもう少し休ませてあげて」
シキ「あ……」
透「ごめんねシキ……もうちょっとこうしてたい……」
雪菜「私もですぅぅぅ……」ダラ-ン
朱「あたしもぉ……」ノビ-ン
シキ「ふふっ……んーん、ゆっくり休んでほしいのです」ニコッ
透「ありがと……早くみんなに会いたいけど、でももう少しだけ……それと……」チラッ
桜野「ふぇあぁ……」
透「……」
659 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/20(土) 18:57:48.69 ID:qRrz2egHo
桜野「すぅぅぅ……はぁぁぁ……」
朱「ん……」
雪菜「ふぁ……」
透「……」
桜野「んぅ……んぅぅぅっ……」ノビッ
桜野「ふぁぁぁあ……」クタッ
透「……」
桜野「でも……そっかぁ……」
透「……」
桜野「ほんとに終わったんだぁ……」
透「……」
桜野「なんだかちょっと……眠いかも……なんて……」
透「……」
桜野「♪」ポカポカ
透「桜野……」
桜野「なーにー……」
透「これからさ……」
桜野「うーんー……」
透「……いっしょに暮らそっか」
桜野「おっけー……」
雪菜「……」
朱「……」
透「……」
桜野「……」
雪菜「うえぇっ!!?!?」
660 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/20(土) 19:21:58.18 ID:qRrz2egHo
透「なんで雪菜が驚くの……」
雪菜「いやだっ、だってぇ!! 驚きますよそんなの! だってなんかっ……なんかぁっ!!」
朱「プロポーズみたいね!」
雪菜「それです!」
透「まぁ自覚はある」テレッ
雪菜「ふぬぉぉぉ……!」
朱「ふふふ」ニヤニヤ
透「と、とにかく今は桜野の…………桜野?」
桜野「……!」ポロポロ
透「さ、桜野!?」
桜野「え……あ! え? えっとっ、あのっ……あ、あれ、おかしいなっ……なんっ、でっ……っ、ひぐっ……!!」ボロボロ
朱「桜野ちゃん……」
桜野「ひっぅえぐっ……っだ、ダメだよっ、透ちゃ……! そんっ、ぁ……そんな冗談言ったら……!」
透「……冗談なんかじゃない。桜野の話聞いてからずっと考えてた」
桜野「ぇ……」
透「話してくれたでしょ、今の家にはもう帰れないって」
桜野「そ、それはっ……!」
透「だったら私が桜野の帰る場所になる」
桜野「っ……!!」
透「家族がいないなら、私が桜野の家族になる」
桜野「っっあ……!」ボロボロ
透「大丈夫。一緒に帰ろう、桜野?」
桜野「……っっっ!」
661 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/20(土) 19:26:40.74 ID:y8qAGWO2o
ちゃんと誘拐できた!
662 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/20(土) 19:36:08.41 ID:qRrz2egHo
桜野「はぁっはぁっ……! うぅっ……!!」
桜野「ダメっ、だよぉっ……!」
透「イヤ?」
桜野「イヤなわけないっ!!!」
桜野「うれしいよっ……うれしいけどっ……!!」
桜野「………………こわい」
透「だから手を繋ぐ。でしょ?」
桜野「っ! うぅぅ……!」
桜野「でもっ……! だってわたし分かんないよっ……!? 家族とか全然知らないっ……!!」
透「これから知っていけばいいよ」
桜野「っっ……! きっといっぱい間違えるよっ!?」
透「一緒に乗り越えよう?」
桜野「わたしっ、でもわたしっ……! 絶対迷惑ばっかりかけてっ……!!」
透「それでいいの」
桜野「っ……!」
透「わたしだってそうだよ。ううん、きっとみんなそう」
朱「ん」コクッ
透「みんな支えあって生きてるの」
雪菜「はいっ」コクッ
透「ほら、人はひとりじゃ生きていけないって言うでしょ?」
桜野「っ……っっ……」
透「だからさ、桜野……」ギュッ
桜野「!」
透「私と生きよう?」ニコッ
桜野「……ぁ、ぅ」
桜野「……ずびっ…………っっっ」ボロボロ
桜野「…………んっ」コクッ
663 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/20(土) 19:40:15.34 ID:EsoJezSR0
急に口説いてきた王子様
ちっちゃい頃から何人の女の子口説いてきたんです?
664 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/20(土) 19:57:49.15 ID:qRrz2egHo
透「……」ナデナデ
桜野「ひっく、えぅ……ごめっ、すんっ……涙っ、止まんないや……」ポロポロ
透「ん」ナデナデ
桜野「へへ……んっ、ぅ……」ポロポロ
透「そうだ桜野、手ぇつなご?」
桜野「手ぇ……?」
透「腕治ったら握り返してくれるって約束でしょ?」
桜野「ぁ……っ、うん……!」キュ
透「んふふ」ギュ
桜野「あ、でも今……ちからあんまりはいんなくて……」
透「大丈夫。離れないようにちゃんと私が握るから」
桜野「うんっ……!」
雪菜「さーくのさんっ!」ギュッ
桜野「あぇ? ゆきにゃちゃ……」
雪菜「透さんばっかりずるいです! 反対おててはもらいますからね!」
桜野「もらわれちゃったぁ……」ニヘッ
雪菜「ふふふっ♪」ニギニギ
朱「仲間はずれなんて絶対認めないわよ!」ムクッ
桜野「朱しゃ……」
透「え、動けるの……?」
朱「愛の力よ」ノソノソ
雪菜「なぜそこで愛……」
朱「桜野ちゃん、ちょっと頭上げられる?」
桜野「ぅ? んんぅ……!」ググッ
朱「無理しなくていいわよ……ほら」
ポフッ
桜野「ほぁ……」
朱「膝枕ー♪」
桜野「ふへ……やぁかいれふ……♪」ニヘッ
朱「」ッタ-ン
朱「え、この距離で桜野ちゃんのお顔を眺められるの??? しかも膝で感触を堪能しながら??? 膝枕考えた人……天才……???」
シキ「また壊れたのです……」
透「蹴っ飛ばすと治るかも?」
シキ「採用なのです」
シア「やめなさい」
665 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/20(土) 20:01:10.05 ID:RP9hO5vyo
安定の変態である
666 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/20(土) 20:15:11.28 ID:qRrz2egHo
透「……ん」ギュ
雪菜「えっへへー」ギュ-
朱「カワイイカワイイカワイイカワイイ」ナデナデ
シキ「」ゲシゲシ
シア「やめなさい」
桜野「ふぁぁ……」
桜野「みんないっしょ……すごくあったかい……」
桜野「きっとあの子もこんな……」
透「あの子?」
桜野「あ、そうだった。えっと……シキ」
シキ「?」
桜野「ウィッシュスター……わたしのポッケに……」
シキ「う? うん……」モゾモゾ
シキ「え……?」
ゴソッ
パァァァァ!!!
雪菜「!」
朱「この光……!」
透「シア!」
シア「願いの力……! 間違いありませんわ!」
シキ「ど、どうしてなのです? あの時たしかに……」
桜野「また集まったんだよ……あの子の願い、それだけ強かった……」
シア「ウィッシュスターをたった1人で?」
透「それってまさか……」
桜野「……調」
透「!」
朱「調ってサイカよね……?」
桜野「はい……最後に託されたんです」
雪菜「そ、それ大丈夫なんですか……?」
桜野「うん、大丈夫。たしかにあの子の願いは、いつの間にか歪んで全然違うものになってしまったかもしれない。でもね、願いの始まりはとってもあったかくて優しいの」
シア「サイカの願い……ですか」
透「……どんなの?」
朱「うん、ちょっと気になるわね」
雪菜「知りたいです……!」コクコク
シキ「シキもシキも!」
桜野「ふふふ、それはね……」
キラッ
桜野「みんな笑顔になりますようにっ!」
667 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/20(土) 20:15:40.96 ID:qRrz2egHo
ここまで
次回最終回
668 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/20(土) 20:23:52.95 ID:fUHKYapUo
おつおつ
やっぱり希望に溢れた展開を……最高や!!
669 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/20(土) 20:24:20.68 ID:RP9hO5vyo
乙
遂にここまで来たか
670 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/20(土) 22:19:39.12 ID:DdzN4BULo
次作プリキュアの前に何かやるらしいけどどういうのやるんだろうか
671 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/21(日) 20:13:58.22 ID:eoiDTH9ao
>>670
決まってないっす
そんなわけで最終回
といってもエピローグみたいなやつなんで短め
672 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/21(日) 20:28:42.45 ID:eoiDTH9ao
桜野(きっと誰にでも、心の奥底に隠している想いとか願いがあって……)
桜野(自分自身ですらそれに気づかない人もいれば、気づいても見ないフリをしてしまう人もいるんだと思います)
桜野(わたしも自分自身から逃げ続けていました)
桜野(でもみんなと出会って、プリキュアになって、自分と向き合って……本当の自分を見つけることができました)
桜野(お花畑でのひなたぼっこの後、わたしたちはいったん元の世界に戻ることにしました)
桜野(なんでもシーズンランドと地球は時間の流れがほとんど同じだそうで、本当ならお泊まり会ももう解散の時間です)
桜野(わたしもみんなも何も言わずに透ちゃん家を飛び出してきてしまいました。きっと今ごろ心配しているだろうということで、一度帰って話は後日改めてということに)
桜野(シキたちは元に戻ったシーズンランドの様子を見るため残ることになりました。次に会う時は盛大にお祝いパーティーをしようって約束しました)
桜野(シキたちと別れて、来た時と同じ森の中……)
桜野(さっそく透ちゃんのご両親に事情を説明しようとか、まずは勝手にいなくなったことを謝らなきゃなんて考えていたのですが、そう上手くいくことばかりではなく……)
桜野(結局わたしは戻ってから、ほんの1歩踏み出すことすらできずに倒れてしまいました。意識が消えゆく感覚すらなく、本当に一瞬で気を失いました)
桜野(そして次に気づいた時、知らない天井が見えました)
673 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/21(日) 20:40:54.55 ID:eoiDTH9ao
桜野(視界がぼやぼやして、水の中で目を開けているみたいでした)
桜野(近くにいた人が何か言ってたけどうまく聞き取れず……なんだかワタワタしてるなぁって思ってたら、透ちゃんたちが来てくれました)
桜野(透ちゃんに朱さんに雪菜ちゃん……みんな泣きながら抱きしめてくれて……)
桜野(ありがとうとか、どうして泣いてるのとか……言いたいことがいっぱいあったのですが、その時はうまくしゃべることもできなくて……)
桜野(せめて抱きしめ返すくらいはと思ったのですが、力が入らなくてそれすらできず……)
桜野(結局わたしは何が何だかよく分からないまま、みんなに抱きしめられ続けました)
桜野(あとから聞いた話ですが、わたしは1ヶ月ほど昏睡状態にあったらしいです)
桜野(起きてすぐのわたしは、身体のありとあらゆる機能がうまく働いていなかったとかなんとか……? お医者様が説明してくれましたが、正直ちんぷんかんぷんでした)
674 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/21(日) 20:42:42.00 ID:YE9nfHito
よく生きてたな
675 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/21(日) 20:49:18.72 ID:eoiDTH9ao
桜野(ともあれ、それからしばらくの入院生活が始まりました)
桜野(透ちゃんたちが毎日、本当に毎日お見舞いに来てくれました。霰ちゃんやみんなのご家族も来てくれました)
桜野(それにシキやシアさんもこっそりお見舞いに来てくれて、そのたびにシーズンランドのお話をしてくれました)
桜野(戦いの被害はほとんどリセットされているみたいで復興は順調らしいです)
桜野(むしろ今はお祝いパーティーの準備に力を入れているらしいです。わたしが復帰してから盛大にやろうとしているみたいなのですが、時間がかかっている分どんどん規模が大きくなっているとか。今の時点でシーズンランドの歴史上最大規模、これからもっと大きく……ちょっと怖いです)
桜野(それと、妖精のみんながわたしに会いたがっていることも話してくれました)
桜野(みんな言葉にならないくらい感謝してくれているとのことで、ほんの少し激しいかもしれないからある程度は覚悟してほしいと言われました。なんでも先に顔を合わせた朱さんと雪菜ちゃんはもみくちゃにされたそうで……やっぱりちょっと怖いです)
676 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/21(日) 21:02:05.34 ID:eoiDTH9ao
桜野(早く治さなきゃなぁとは思うのですが、それについてはお医者様も驚くようなスピードで回復しているみたいです)
桜野(目覚めた頃はしゃべることも聞くことも見ることもままならない状態でしたが、みんながたくさん話しかけてくれたおかげですぐに普通に話せるようになりました)
桜野(ごはんもしばらくは口からは食べられませんでしたが、やわらかいものや液体から順に食べられるようになりました)
桜野(体も、起き上がることすら出来なかったのがほんの少しなら、本当にほんの少しですが歩けるようになりました)
桜野(最初わたしが運ばれてきた時はあまりに酷い状態だったようで、お医者様も一目で諦めそうになったと話してくれました。むしろ死んでいないのがおかしいくらいだったとかで……)
桜野(なんとか命は繋いでも、永遠に植物状態かもしれない。奇跡的に目が覚めても、一生点滴とつながった生活しかできないかもしれない)
桜野(ましてや友だちと楽しそうにおしゃべりしたり、少しであろうと歩くことができるようになるなんて思いもしなかったと)
桜野(本当に、奇跡ですら説明がつかないほどに脅威的な回復だったらしくて、それもひとえにわたし自身の『生きよう』という意志のたまものだと)
桜野(生きようと思ってくれてありがとうと言われてしまい、なんだか不思議な気分になりました)
677 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/21(日) 21:06:46.31 ID:6Nosl5Qu0
こんな状態でも戦えるようにしてくれるんだからすげえやプリキュアのパワー
678 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/21(日) 21:17:08.04 ID:eoiDTH9ao
桜野(たしかに生きようとは思っていました。そう思うこと自体初めてな気がするので、加減が分からなくなっている部分もあったと思います)
桜野(ですが、気になることがひとつ……)
桜野(みんなお見舞いのたびに色んなものを差し入れてくれるのですが、シキはいつも透明な小瓶を置いていきます)
桜野(中には無味無臭無色透明の液体。わたしの味覚その他がおかしくなってて実はすっごい不味いのかもしれませんがともかく、シキがくれたものなので何の疑いもなく飲んでいました)
桜野(ですがそれというのが、どうやらシーズンランドの王家に伝わる門外不出の霊薬的なやつだったらしく……)
桜野(それをシキがこっそり持ち出してしまったらしいのです。突然ぱったり顔を出さなくなったシキが久しぶりに会いに来てくれた時、めちゃくちゃ怒られて謹慎させられたと言っていました)
桜野(でもそんな大事なものを勝手に持ち出せたり、バレてもお説教と謹慎で済んだり、考えてみればシーズンランドでたった2人の生き残りだったことも考えると、シキは意外とお偉いさんなのかもしれません)
桜野(ともあれそんなすごいお薬を定期的に飲んでいたのが、回復の助けになったのかなって思います。そうなるとシキさまさまです)
桜野(こってり絞られたみたいなので、わたしはシキに優しくしてあげようと思いました)
679 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/21(日) 21:25:09.60 ID:eoiDTH9ao
桜野(それとシアさんについてもひとつ)
桜野(なんでもシアさんはシーズンランドの海そのものみたいな存在らしいです)
桜野(いつもわたしたちと話しているのは全体の何万、何億分の1のちっちゃいシアさんなんだとか。あの包容力も納得です)
桜野(そういえば透ちゃんとシアさんが合体する時、昔はできなかったとか、上手くいっても透ちゃんが飲み込まれてたと言っていました。たしかに海そのものと合体したら飲み込まれちゃいそうな気がします)
桜野(でもでもちっちゃいシアさんとは合体できてたし? もしシアさん全体と合体できたら、あの時の何万倍も強くなるってことに?)
桜野(謎は深まるばかりです)
680 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/21(日) 21:28:09.00 ID:hgQGD/Ico
NARUTOのカツユ様的な
681 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/21(日) 21:39:35.88 ID:eoiDTH9ao
桜野(それからもちろん、透ちゃんたちもいろんなお話を聞かせてくれました)
桜野(なんと透ちゃんは、わたしのあとを引き継いで学級委員長になったらしいです)
桜野(ちょっと口下手だけどとっても優しい透ちゃんなら、きっと良いクラスにできると思います)
桜野(その甲斐あってか色んな人と話す機会が増えたらしいのですが、なんだかみんなよそよそしい感じなのだと言います)
桜野(悪い感じではないから別にいいけど不思議、とこぼしていました)
桜野(その辺の事情に詳しそうな某ファンクラブ会長に聞いたところ、校内での透ちゃんの露出が増えたことで会員が爆増したとのことです)
桜野(みんな透ちゃんとのおしゃべりが嬉しすぎて変な感じになってたってことですね。普通のお友だちを作るのが大変そうな気がします)
桜野(でもそれを本人に言ったら多分素で『桜野がいればそれでいい』とか言うんですあの子。また泣きそうなので心に留めておきます)
桜野(あ、そういえば雪菜ちゃんがファンクラブのナンバー2になったらしいです)
桜野(わたしも入れてもらおうかなって思ってたら既にナンバー0で登録済みらしいです。会員の間では謎のナンバー0は伝説になっているとか……恥ずかしいです)
682 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/21(日) 21:44:36.99 ID:4TMSZG8bo
朱さんの本性もう校内では知られてるのだろうか?
683 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/21(日) 21:47:28.35 ID:eoiDTH9ao
桜野(そんな会長朱さんですが、学校の花壇でお花を育てていることが雑誌の特集になったらしいです。校内新聞に載ってからじわじわ広がったと言っていました)
桜野(時おりそこで育ったお花をお見舞いに持ってきてくれます。とっても素敵です)
桜野(結局例のオレンジの花の名前は分からずじまいだそうですが、それでもいいんだと笑っていました)
桜野(お仕事の方も絶好調なようで、最近はモデル業以外に女優業にも挑戦しているらしいです)
桜野(アドリブ力が非常に高く、たまに見せるガチの目がたまらないと人気沸騰中です)
桜野(ガチの目っていうのがどんなのか気になりますが、気にしちゃいけない気もします)
684 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/21(日) 21:50:15.95 ID:aM8iJtfXo
性癖さえ見せなきゃ完璧美少女?
685 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/21(日) 22:03:08.78 ID:eoiDTH9ao
桜野(雪菜ちゃんは、自分自身ではそんなに変わっていないと言います。でもわたしはもしかしたら、雪菜ちゃんが1番変わったんじゃないかなって思います)
桜野(怖がりなところは相変わらずですが、出会った頃に比べると色んなことに自信がついたみたいで、引っ込み思案なところも少なくなりました)
桜野(クラスでもおしゃべりできる相手が増えたことを喜んでいたのですが、その結果というかなんというか……)
桜野(なんでも雪菜ちゃん、最近すっごい告白されまくっているらしいのです)
桜野(その辺の事情に詳しそうな某朱さんに聞いたところ、以下のような回答が得られました)
『ずっと地味で大人しいと思っていた子が明るく無邪気に笑うようになった。しかも結構ノリが良くて想像以上に話しやすい。その上男の子が好きなアニメや特撮等にも明るく、誰とでも話が盛り上がる。そして何より、今まで気づかなかったがすごく可愛い。時おり見せる臆病な一面が特に可愛らしく守ってあげたくなる。強烈な親しみやすさと愛らしさ、それが純度100%天然由来。ギルティーです』
桜野(朱さんが言うことは時々よく分からなくなります)
桜野(ともあれこんなことになって、わたしはもう学校には通えなくなってしまったけれど、ちっとも退屈しませんでした)
桜野(それどころか、覚えている限り人生初の病院にちょっとだけワクワクしてしまったのは内緒です)
686 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/21(日) 22:05:54.79 ID:6Nosl5Qu0
神様も学園生活まではくれなかったかー
687 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/21(日) 22:16:51.78 ID:eoiDTH9ao
桜野(それから大事なこと……わたしが入院している間に、叔母さんたちが逮捕されました)
桜野(結構大きな事件として報道されてしまったみたいで、警察の人とかテレビの取材申込とか、いろいろ来ちゃって大変でした)
桜野(テレビに関しては朱さんがうまく対応してくれたみたいです。あとでお礼しなくちゃです)
桜野(逮捕のことを教えてくれたのは、透ちゃんのお父さんとお母さんでした。叔母さんたちにはもう二度と会うことはないだろう、とのことでした)
桜野(でもわたしは、ワガママというかなんというか……)
桜野(酷いこともたくさんあったけど、9さいからの5年ほど育ててくれた人たちなのでいつかお礼を言いに行きたい、とお願いしました)
桜野(透ちゃんのお母さんが泣きながらわたしを抱きしめました)
桜野(どうして泣いているのか分かりませんでした。理由を聞いたら、それが分からないことがあまりにも可哀想だから……と言ってさらに強く抱きしめてくれました)
桜野(結局よく分かりませんでしたが、よく分からないままに涙が溢れました)
688 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/21(日) 22:29:02.47 ID:eoiDTH9ao
桜野(そんな感じでいろいろありましたが、これまでの人生で1番ゆっくり時間が流れていたような気がします)
桜野(毎日ベッドの上。時々歩く練習をして。毎日透ちゃんたちやシキたちが来てくれて、時間いっぱいまでおしゃべりして……)
桜野(そうして左手首の傷痕も薄くなった頃、わたしはついに退院することになりました)
桜野(まだ定期的な通院は必須ですが、それでも退院は退院です)
桜野(ちゃんとは歩けないので今は車椅子ですが、このままいけば走れないまでも、数年のうちには普通に歩けるようになるそうです)
桜野(なぜかまたお医者様に感謝されたので、わたしもありがとうを返しました。体感100回くらいありがとうを交換してから病院を後にしました)
桜野(車椅子を押すのは透ちゃん。透ちゃんのお母さんに支えられながら、透ちゃんのお父さんが運転する車に乗って……)
桜野(不安なこと、たくさんあります。きっとこれから大変だと思います)
桜野(でももうわたしはひとりぼっちじゃありません。支え合う友だちが、そして家族がいます)
桜野(わたしが帰る場所は、もうあの家じゃありません)
桜野(わたしは……今日から……)
689 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/21(日) 22:39:41.89 ID:eoiDTH9ao
桜野「ぁ、お……おじゃっ、おじゃましまぁ……」
透「もう……違うでしょ?」
桜野「えっ? あ……そ、そか……そ、だよね……えと、えっと……あのっ……」オロオロ
透「桜野」
桜野「ひゃいっ!?」
透「……おかえり」ニコッ
桜野「……!」
桜野「ぁ……は……へへ……」ウルッ
桜野「……ん」グシグシッ
桜野「……っ」ググッ
桜野「ただいまっ!」ニコッ
おしまい
690 :
◆15vHdNAAAEr/
[saga]:2024/01/21(日) 22:42:54.17 ID:eoiDTH9ao
以上、完結です
読んでくださった方、安価に参加してくださった方、本当にありがとうございました
想定の倍くらい時間かかりましたが、皆様のおかげでなんとか終われました
安価スレと言いつつ安価が少ない、出してもグダると散々で申し訳ありませんでした いつかリベンジしたいです
ご質問等ありましたら遠慮なく 描写不足な部分や後付け設定も多いので
長い間お付き合い下さりありがとうございました!
感謝感激雨霰ちゃん!!!
691 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/21(日) 22:43:58.05 ID:6Nosl5Qu0
乙乙
なんでシーズンランドに真っ先に召喚されたのは透ちゃんだったのか
692 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/21(日) 22:52:28.51 ID:hp8BvaKPo
透ちゃんがプリキュアになってから転校してくるまで他にプリキュアの素質ある子いなかったの?
693 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/21(日) 22:58:14.32 ID:nDjWwPCNo
コスモスがサイカにスカウトされたのってただの偶然?
694 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/21(日) 22:58:30.08 ID:svRmRQ1SO
おつ。
これで弓知夏桜野になるのか……
695 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/21(日) 23:05:14.39 ID:k3rSR2SVo
乙
叔父叔母は誰が何をして逮捕されたんだろう…
次もあるなら読ませてほしいので、新作スレ立てたときはこちらにリンクを貼って貰えると追いやすくて助かります
696 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/21(日) 23:18:49.08 ID:vt+Z2bVyo
おつでした
途中土曜深夜枠かな……?という展開に堕ちかけてもしっかりグッドなエンディングに持っていって上手いなあと
安価案に所感くれるのとてもすき
ありがとうございました!
次回作も待ってます
697 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/21(日) 23:20:58.32 ID:eoiDTH9ao
>>691
そこはまあ運命ということでひとつ……
>>692
素質がある子自体はいたはずですが、シーズンランド戦時は戦い手一杯、地球に戻ってからは透ちゃんが拒んでいたので仲間増やすのは難しかったということで
>>693
いろいろ偶然が重なったのは事実ですが闇堕ち率めっちゃ高かったのでサイカのお友だち候補です
>>695
透ちゃんのパパとママが頑張りました
桜野さんが動かぬ証拠過ぎるからね そんなに難しくはなさそう
本作は岸波桜野を救う物語なので、桜野さんが救われない√は意図的に避けています
つまり「こういう√も考えられるけどそうならなかったのはなんでだろう?」の答えはだいたい「桜野さんが死ぬから」になります
698 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/21(日) 23:23:09.14 ID:NT9Oi2E3o
プリキュアルート以外で桜野さんが助かるルートに行ける確率は0%?
699 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/21(日) 23:31:33.43 ID:eoiDTH9ao
余談ですが
影山刹那(1スレ目
>>2
)について
主人公枠の募集で唯一影も形もなかった彼女ですが、一応ちょっとした設定みたいなのがあとから生えてきました
というのも書いている途中で「ウィッシュスター=元人間」という説が浮上しまして
桜野さんも片足突っ込んでましたが、少なくとも過去に全ての願いが還る場所になろうとした奴がいるなぁと
そうなると消去法的に彼女なのかなぁみたいな感じで
なので主人公枠をまとめると
第-1話:影山 刹那 後のウィッシュスター
第0話:三千院 調 本作ラスボス、自分を殺した世界線の岸波桜野
第1話:岸波 桜野 本作主人公
桜井 コスモス 本作中ボス、1番幸せな世界線の岸波桜野
ということになり、本作は存在しない三部作の最終章的立ち位置になります
700 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/21(日) 23:37:17.65 ID:dNybXXhDo
次は妖精さん何人くらいかな?
シキ=桜野
シア=透
って感じで朱雪菜にはパートナー的な妖精さんついてくれなかったの少し可哀想な気もしたな
701 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/21(日) 23:45:10.40 ID:oCPRGiWE0
安価は多い少ないというよりは安価や多数決を出すタイミングがちょっと難ありだったかな
具体的にどうやって戦う?的な安価は3つまで案募集されてもどうせ使われるの1つだし、いちいちそれ系の安価出されても面倒というか極論なんでも良いというか
集まった案の中でどれ使う?的なのはまあ作者に勝手に決めてほしい
702 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/21(日) 23:59:07.85 ID:eoiDTH9ao
>>698
無いんじゃないかなぁ……
初手命日だったところを透ちゃんやシキとの遭遇でギリギリ回避した形なので
>>700
妖精とはいえ人数増えると捌けるかが心配なんですよね……
2スレ目の最後で話した通り、メタ的にはシアさんは透ちゃんから分離した存在です つまり本来いないキャラ
今回は必要に駆られて1人増やしましたが、妖精枠はシキだけのはずでした
次はどうなるだろうなぁ……妖精の設定と大所帯になった時捌けるかどうかで決まりますかね……
>>701
それについては本当に申し訳ありません
後半特に1歩間違えると桜野さん死にそうで、こちらとしてもどう転んでもいい部分でしか安価が出せませんでした
めんどくさい安価も多かったと思うので、リベンジする時は気をつけます そのへん練習できそうなやつ挟もうかな……
それとめっちゃくちゃ余談ですが
個人的お気に入り技は冷波蔦壁(1スレ目
>>998
)でした
でかい壁という描写負荷の低さ、守ってもぶっ壊しても映える、名前もかっこいい
ぼーっとしてると使いすぎそうだったので自重しまくりです
他にもいい技たくさんもらったのに使いきれなかったのが本当に悔やまれます 特にギャグっぽい技 後半使える雰囲気じゃなさすぎて……
すべて採用したかったのですが難しかったです 技案出してくださった方、本当にありがとうございました 出してあげられなかったものについては本当に申し訳ありません
703 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/22(月) 00:01:31.61 ID:88TLDXMl0
次のプリキュアやるときのキャラ案のテンプレートってもうできてる?
704 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/22(月) 00:24:32.88 ID:WJT9L07Mo
>>703
まったく出来てませんが、多分今作と大きくは変わらないと思います
705 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/22(月) 00:37:16.45 ID:WJT9L07Mo
>>704
に追記で
今作の序盤でなんでも願いが叶うなら何を願うかについて話すシーンがありました
あれ実はキャラ付けというか、それを取っ掛りに将来像を作ってエンディングで利用する算段でした
結果的にはそういう方向にはならず、透ちゃんの無っぱいコンプレックスが確定したのでそれはそれで良かったのですが、進みたい方向が明確だとキャラも見えやすいかなと
なのでもしかしたらキャラ安価の段階で将来の夢みたいなものをテンプレに含めるかもしれません
706 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/22(月) 00:38:14.09 ID:4DN5Lsd/o
夢ってプリキュアでありがちな要素だもんね
まあ桜野さんは夢も希望もない人生だったけど
707 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/22(月) 01:15:14.79 ID:8QarWuQDo
司令塔ポジションがいてその人が指示を出してるって体なら戦闘パートでどういう戦術で戦う安価何度も出しても安価を投げる理由にはなるかもなあ
708 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/22(月) 08:28:36.06 ID:lImU3pbE0
作者が用意したものを多数決ならまだしも募集した案使う場合は作者の独断で選んでほしいね
そっちのが何が選ばれるか分からないってワクワクはある
709 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/22(月) 11:50:02.15 ID:j/YL8UM/0
>>697
桜野の身体の傷を見れば誰にでも明白なのはその通りなのだろうと思うし、スピード解決なのはいいとして
他キャラ全てを飲み込む勢いで多かった桜野の闇家庭描写に対して、「叔父叔母は逮捕されました」「二度と会うことはないだろう」で済ませるのは
釣り合いが取れないというか肩透かしというか、散々溜め込み続けてきた溜飲を下げるためという読者(俺個人かもしれないが)の感情としての意味でも
今までの描写量からの解決編という意味でも、正直もうちょい描写が欲しいかなと思いました
710 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/22(月) 12:23:15.22 ID:e9k1q8pgo
集まった技を無理に全て使いきるってのはあんま考えなくてもいいかな…
話の都合に合いそうな技つまんでくだけでも良い
711 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/24(水) 00:23:37.50 ID:gmIEC5A/0
安価コンマもっと出したいなら後の事なんて知らんって割りきってライブ感強めのssじゃないと厳しいかもなあ
712 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/25(木) 22:47:08.73 ID:chcUkHT10
次作はまだ時間かかるか
713 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/31(水) 19:27:01.13 ID:R52KN2gfo
次のプリキュアかその前の次作は数ヵ月後くらいになりそうか
714 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/02/01(木) 23:27:10.23 ID:GAlXtzCVO
お久しぶりです……
ちょっと立て込んでて次何やるにしてもかなり先になりそうです
書けても思いつきの非安価短編がせいぜいかと
次作はみんな忘れた頃に
715 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/02/01(木) 23:27:59.70 ID:J9Q+R/yQo
時間かかるか残念
716 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/02/01(木) 23:56:12.31 ID:7dbLQsmf0
555の映画を見る暇もなさそう
717 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/02/02(金) 00:03:31.79 ID:53IQCQFbo
あい了解
体に気をつけてね!
718 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/02/11(日) 18:11:19.30 ID:ynVnDtdUo
始まったの去年の6月くらいだったか
719 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/02/18(日) 22:07:24.42 ID:5GOG4d1so
絶対に忘れないから忘れた頃なんてこない
720 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/03/01(金) 19:32:22.58 ID:srcqN3Eto
3月ではまだやれそうにないかな?
721 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/03/13(水) 22:34:20.23 ID:/KFdPDB90
今どんな状況だろう
722 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/03/18(月) 01:02:57.67 ID:axoSl8eSo
このssでさえ完結させたとはいえエタってもおかしくないくらいキツそうだったし次作なんてものは二度と来ないかもしれない
723 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/03/29(金) 20:58:17.26 ID:8fTV+Jd1o
酉変えて短編どっかでやってるのだろうか?
724 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/04/15(月) 09:41:56.24 ID:LNvlBqqB0
まだかかりそうか
725 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/04/22(月) 09:09:44.97 ID:YW97egB/0
まだ立て込んでるかな
726 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/05/03(金) 09:00:19.31 ID:3TFBdeIDo
GWでも気配はないか
元気にしてるかな?
727 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/05/15(水) 22:09:06.18 ID:DCyrg4vz0
次作はやっぱ厳しいのかな
728 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/06/03(月) 12:20:17.57 ID:aftkD8sL0
確か去年の6月だったな始まったの
729 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/06/14(金) 01:44:54.65 ID:7eV/HvE2o
今日でこのssちょうど1周年か
730 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/06/16(日) 23:34:04.34 ID:IE+TDRblo
せめて生存報告を…
731 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/07/15(月) 10:00:21.29 ID:38KXG+yLo
復活信じてるぞ
732 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/07/25(木) 20:53:25.47 ID:WUwEqECio
完全に力尽きたか?
次作楽しみにしてたけど
733 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/07/30(火) 01:07:33.45 ID:DnK1ipHb0
全く音沙汰がない
734 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/08/06(火) 09:08:36.80 ID:o9D0fYPc0
信じて待つぞ
735 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/08/23(金) 19:36:48.10 ID:eNOhYT9X0
まだかな?
736 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/09/09(月) 02:23:02.08 ID:XXt/Gfc1o
戻ってきてほしいんだけどね
737 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2024/09/12(木) 15:19:51.43 ID:EndBwOKN0
エタってるわけではないけど次作はダメそうかな
738 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/10/15(火) 21:09:39.78 ID:IpxsRg+Lo
復活待つぞ
739 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/10/22(火) 19:17:53.88 ID:J4Uf+Z4oo
待ってるぞ
740 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/11/08(金) 11:40:12.72 ID:62Rhe0nro
やる気なくなったか?
741 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2024/12/11(水) 18:59:51.01 ID:mNQDqhKSo
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